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DWTNCS S04 Ep01 UFC Result ウロス・メディッチ ジョーダン・ラヴィット ダスティン・ジャコビー ブログ

【DWTNCS S04 Ep01】試合結果 一本=ラヴィット、TKO=メディッチ、根性=ジャコビーが契約

LAS VEGAS, NEVADA – AUGUST 03: in their lightweight bout during Dana White’s Contender Series event at UFC Apex on August 4, 2020 in Las Vegas, Nevada. (Photo by Chris Unger/DWCS LLC)

【写真】ジャコビー、メディッチ、ラヴィットの3人がUFCとの契約へ(C)Zuffa/UFC

4日(火・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXでDana White’s Tuesday Night Contender Seriesのシーズン04=2020年シーズンの第1週が行われた。

Zuffa直轄の人材発掘大会は、4試合で3人の契約選手を生み──シーズン04の幕開けとなった。第1試合で肩固めを極めたジョーダン・ラヴィット、第3試合で左ミドルを効かせ、ローからパウンドでTKO勝ちしたウロス・メディッチは文句なし。

最終試合でタイ・フローレスをKO直前まで追い込みながら、攻め疲れとフローレスの異様なまでのタフネスぶりに、疲労困憊で勝利したジャスティン・ジャコビーもサインへ。ジャコビーは2011年と2012年にUFCで2度戦い、2敗しリリースに。WSOFやBellatorだけでなく各ローカルショー、キックのGLORYなどを経て実に8年を経てオクタゴンへの切符を手にしたことになる。

DWTNCS S04 Ep01
<ライトヘビー級/5分3R>
○ダスティン・ジャコビー(米国)3R
判定
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×タイ・フローレス(米国)
<ライト級/5分3R>
○ウロス・メディッチ(セルビア)1R2分13秒
TKO
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×マイキー・ゴンザレス(米国)
<フライ級/5分3R>
○ジェローム・リヴェラ(米国)3R
判定
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×ルイス・ロドリゲス(メキシコ)
<ライト級/5分3R>
○ジョーダン・ラヴィット(米国)1R4分15秒
肩固め
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×ルーク・フローレス(米国)
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DWTNCS S04 Ep01 Report UFC ウロス・メディッチ ジョーダン・ラヴィット ダスティン・ジャコビー ブログ

【DWTNCS S04 Ep01】フラフラのジャコビー、再びオクタゴンへ。ラヴィットとメディッチも契約

<ライトヘビー級/5分3R>
ダスティン・ジャコビー(米国)
Def.3-0:30-26.29-27.29-27
タイ・フローレス(米国)

思い右ローを蹴ったジャコビー。フローレスはローをキャッチしてテイクダウンを狙う。その足を抜いたジャコビーが飛びヒザから、ボディにフックを突き刺す。距離を取ったフローレスに、再度フライングニーを狙ったジャコビーだが距離が合わず。フローレスは左ミドルを蹴り込み、ジャコビーが右を返す。左右のローをフローレスが蹴ると、ジャコビーが右ローを返す。

ケージに押しつつ右を入れたジャコビーが、左右のパンチを打っていく。フローレスのテイクダウン狙いをアナコンダの形で切ったジャコビーは、リリースしてエルボーを打ち込む。フローレスも負けじと左フックを振るって前に出るが、テイクダウンの仕掛けは中途半端だ。ローを効かされたのか、戦術か構えを変えたフローレスはシングルに失敗。またもケージに詰められてパンチ&エルボー、スピニングバックフィストを被弾する。ヒザ蹴りで抵抗したフローレスが離れると、ジャコビーがガードの上からハイを蹴っていった。

2R、フローレスがワンツーで前に出ると、バックステップでかわしたジャコビーがローを蹴る。組んでいったフローレスにエルボーを連打し、離れたところでパンチからヒザ、エルボーを纏めるジャコビー。フローレスは懸命に組んでシングルを仕掛けるが、キムラで耐えるジャコビーが左エルボーをテンプルに打ちつける。

キムラを逆に利用して離れたジャコビーがヒザ蹴り、フローレスもニーを返す。残り半分、契約を勝ち取るためにフィニッシュしたいジャコビーが左フックを打ち込んでバックを伺う。ここはフローレスが許さず正対するが、ケージに詰められアッパーを受ける。離れたジャコビーが右ストレートをヒットさせ、ヒザが落ちたフローレスがサイドバックから右を連打する。

亀になりながら立ち上がって胸を合わせたフローレス、ジャコビーは攻め疲れ仕留められない。逆にフローレスが顔面にヒザを届かせる。ジャコビーは勿体ない失速となった。

最終回、右オーバーハンドを当てたフローレスが、パンチを続ける。左目をカットしたジャコビーに対し、フローレスも消耗が激しく攻撃を続けることができない。自ら組みに行ったフローレスは、ケージを背負って細かいアッパーを受ける。ボディにヒザを返したジャコビーも攻撃に力がない。完全にスタミナに尽きかけている両者、フローレスは組みに行くがジャコビーががぶって離れる。ワンツーのジャコビーも、フローレスと同じようにペースが落ちてしまっている。

UFCとの契約を考えると、両者頑張りどころだがスタミナのロスを精神でカバーすることは無理だ。それでも残り80秒でテイクダウンを決めたフローレスがバックに回る。立ちあがったジャコビーをケージに詰めてバックサイドバックのフローレス。胸を合わせたジャコビーはエルボーを被弾する。時計を確認したジャコビー、最後にワンツーを伸ばすもタイムアップに。

結果はジャコビーの判定勝ち──この試合がUFCだとファイト・オブ・ザ・ナイトとなる激闘だったが、UFCへの査定試合ではどのように判断されるのか。

「彼はタフだった。殴っても、向かってきた。僕は経験があるファイターだ。サインしてもらえると、コンディションを整えて良い試合をする。チャンスが欲しい」と話したジャコビー、果たしてダナ・ホワイトの決断は……。

ダナ・ホワイト
「今日は簡単だった。3週間前に戦ったばかりのジョーダン、UFCにようこそ。ジェローム・リヴェラとルイス・ロドリゲス、30-27というのは納得できない。2人ともいずれ、UFCで戦うことになるだろう。でも、今夜ではない。メディッチ、ワオ!! 疑いようがない、バッドアスだ。100パーセントのKO率、ウェルカム・UFC。 メインは難しかった……。ジャコビーは旬のファイターだ。疲れてもどこの部分でも戦った。本当にタフな選手を相手にし、2Rで試合はストップされるべきだった。ジャスティン、UFCでもガンバレ」

ジョーダン・ラヴィット、ウロス・メディッチ、ジャスティン・ジャコビーの3選手が契約を勝ち取った。


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DWTNCS S04 Ep01 Report UFC ウロス・メディッチ ブログ

【DWTNCS S04 Ep01】強烈無比な左ミドル、セルビアのウロス・メディッチがゴンザレスを初回KO

<ライト級/5分3R>
ウロス・メディッチ(セルビア)
Def.1R2分13秒by TKO
マイキー・ゴンザレス(米国)

非常に大きなメディッチが距離をつめて左ロー、ゴンザレスは掛け蹴りから後ろ回し蹴りを頭部に届かせる。メディッチも左ミドル、右ローを繰り出し、ゴンザレスのスピニングバックキックは空振りに。続くメディッチの左ミドルで崩れ落ちたゴンザレスは、パウンドを足関節の仕掛けで逃れる。スタンドに戻ったメディッチは左ストレートを入れ、右ローを蹴り込む。

ここでもしゃがみ込んだゴンザレスは、パウンドの連打を受けてレフェリーが試合を止めた。

勝者は「本当に契約したいんだ。3年間、そのことだけ考えてきた。パンデミックがあろうが、なかどうがUFCとの契約が僕のゴールだ。最後に対戦相手が代わったので、誰かの対策ということでなく自分の試合をした。誰だろうが、僕のキックは相手を仕留めることができる。スピニングバックキックだけはビデオを見て、気を付けていたけどね。僕はライト級では絶対的に大きいし、初めてのライト級での試合をドクターに支えてもらった。ショートノーティスでケージに上がってくれたロドリゲスに感謝している」と話した。


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DWTNCS S04 Ep01 Report UFC ジェローム・リヴェラ ブログ ルイス・ロドリゲス

【DWTNCS S04 Ep01】スクランブルゲームで引き込みを見せたリヴェラが、ロドリゲスに判定勝ち

<フライ級/5分3R>
ジェローム・リヴェラ(米国)
Def.3-0:30-27.30-27.29-28
ルイス・ロドリゲス(メキシコ)

距離を取り蹴り中心で序盤を戦うリヴェラ、ロドリゲスは踏み込んで右を放つ。サウスポーから左ロー、前蹴りを繰り出すリヴェラに対し、右ミドルを蹴ったロドリゲスが軸足を腹割れバランスを崩す。バックに回ったリヴェラが四の字フックへ。ロドリゲスは手首を掴んで胸を合わせに行くと、顔面を殴られながら正対することに成功する。

リヴェラは下になり三角を狙うが、抜いたロドリゲスがスクランブルからスタンドへ。ヒザを入れて離れたリヴェラは、右を被弾しながらダブルレッグに入り、ボディロックでケージにロドリゲスを押し込む。体を入れ替えたロドリゲスのスピニングエルボーをかわしたリヴェラが、間合を取り直す。残り1分、前蹴り&ローのリヴェラが逆に、ミドルに軸足払いを合わされて姿勢を乱し、下になる。体を起こしたロドリゲスの鉄槌は、勢いこそあったがクリーンヒットはなかった。

2R、引き続きリヴェラの蹴りとロドリゲスのオーバーハンドという流れのなかで、リヴェラが左ストレートをダブルで放って組みつく。フレームを駆使した密着を避けたロドリゲスがワンツーを繰り出す。リヴェラは左ミドルを入れ、左ローへ。ロドリゲスはスラッピーな左右のフックを振るう。

クリンチ&スクランブルの展開から払い腰を狙ったロドリゲス、耐えたリヴェラだがボディロックから後方にスラムのようにテイクダウンを許す。バックに回ったロドリゲスは前方に落とされながら腕ひしぎ腕固めへ。ケージに邪魔され腕を伸ばせないと判断したロドリゲスは絞めに移行する。この姿勢では絞めることはできず、クラッチが外れる。直後のスクランブルでスタンドに戻った両者、リヴェラは後ろ回し蹴りから引き込むなど圧力が落ちた。

3R、ローから拳の攻撃につなげるロドリゲス。蹴りで完結するリヴェラ。ロドリゲスの圧力が優るようになり、組んでシングルへ。スイッチして態勢を変えつつ、エルボーを落としバックを伺うリヴェラは、ガードを選択。ロドリゲスは腕十字狙いを防いでスクランブルでバックに回る。

胸を合わせたリヴェラはシングルから、ケージにロドリゲスをケージに押し込む。ヒザをボディに入れ離れたリヴェラの続くシングルはロドリゲスがスプロール。ここでガードを取ったリヴェラはケージを蹴り腕十字狙いから、ハイガードへ。担いでエルボーを狙い、バックに回ったロドリゲスだが前方に落とされる。

スクランブルからのクリンチ合戦でロドリゲスがケージに押し込み、ダブルレッグを仕掛ける。リヴェラはここもスイッチで対応しエルボーを振り落とす。最終的に背中を譲ってキムラ狙いのリヴェラが、スイープを仕掛ける。この試みはケージに阻まれてロドリゲスがトップをキープしタイムアップとなった。

結果、ロドリゲスの打撃での精度が低いことも影響したか、引き込みを2度見せたリヴェラが3-0の判定勝ちを手にした。


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DWTNCS S04 Ep01 Report UFC ジョーダン・ラヴィット ブログ ルーク・フローレス

【DWTNCS S04 Ep01】ジョーダン・ラヴィット、流れるようなトップゲームでフローレスに肩固め

<ライト級/5分3R>
ジョーダン・ラヴィット(米国)
Def.1R4分15秒by 肩固め
ルーク・フローレス(米国)

サウスポー同士の一戦、右ジャブを伸ばすフローレスに対し、ラヴィットがシングルレッグへ。キムラにとったフローレスは糸通し気味の形をとろうとするが、ラヴィットがスラムする。フローレスはクローズドに転じ、ラヴィットが乗りすぎると足をすくいに。下から揺さぶるフローレスは、ケージを蹴り腰を切って十字狙い。担いだラヴィットがパスへ。これを嫌がり、腹ばいになったフローレスはすぐにスクランブルに持ち込む。

ラヴィットはギロチンで待ち受け、頭を抜いたフローレスが引き込む。続くスクランブルでバックを取ったラヴィットがRNCを狙うと、定石通り背中をマットにつけてエスケープするフローレス。この流れは常にラヴィットが先手を取れる展開で、肩固めを仕掛けるとフローレスがタップした。

「3週間前に試合して、少し太ってしまっていたけど良かった。10日前の試合でも、ネガティブな要素は一切なかったよ。あの展開だと、肩固めに入れると思っていた。UFCでやっていける自信はあるよ。今夜、それが決めると良いよね」とラヴィットはバックステージ・インタビューで話した。


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DWTNCS S04 Ep01 Preview UFC ジョーダン・ラヴィット ブログ

【DWTNCS S04 Ep01】2000年シーズン開幕。ダナ・ホワイト御前試合。注目はジョーダン・ラヴィット

【写真】この柔軟性を武器にガードワークを駆使する (C)LFA

4日(火・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXでDWTNCS S04 Ep01が開催される。

DWTNCS=Dana White’s Tuesday Night Contender Seriesの2020年シリーズ=シーズン04がいよいよスタートを切る。2017年に始まったコンテンダーシリーズは、8週~10週にかけて火曜日の夜にUFCとの契約を目指したファイターの試合が4-5試合組まれている。

ケージサイドで見守るダナ・ホワイトの御眼鏡にかなうとUFC行きが現実となるため、多くの選手がフィニッシュ狙い、超アグレッシブなファイトを心掛けている。と同時に、攻め込まれても諦めない気持ちも問われるのがコンテンダーシリーズの特徴だ。


2020年シーズンの開幕戦では、今年のMMA大会を象徴するように新型コロナウィルスのテストで陽性となったファイターの欠場が見られる。そんな今大会に登場する8選手のなかで、注目したいのはホザ・フローレスと対戦するジョーダン・ラヴィットだ。

キャリア6勝0敗で、7月17日のLFA85ではレイヴォン・ルイスをアナコンダチョークで下している。この他、過去に肩固めとヒールで一本勝ちしているラヴィットは、今時のMMAでは絶滅危惧種的な──引き込みを多用するスタイルの持ち主だ。

とはいえ簡単に下になるというのではなく、下になった方が攻めることができると判断すると躊躇しない。つまり攻めのガードワークだ。足関節狙いやバタフライガードからスイープ、もちろん取れる時に取りに行く。そのスイープも上を取り返すというより、スクランブルに持ち込んで相手の動きに合わせてフロントチョーク系の絞めやバック奪取──それがラヴィットのMMAだ。

打撃、フィジカルには不安が残るのも確かであるが、どのような戦いをフローレス相手に見せることができるのか楽しみだ。またメインのライトヘビー級でタイ・フロレスと対戦するダスティン・ジャコビーは、元UFCファイターでWSOF、Bellatorでも結果を残せなかったが、GLORYでは世界戦も経験しており、最近ではキックボクシングで活躍してきた。ラヴィットは対極にある32歳のラストチャレンジも要注目だ。

■DWTNCS S04 Ep01対戦カード

<ライトヘビー級/5分3R>
タイ・フロレス(米国)
ダスティン・ジャコビー(米国)

<ライト級/5分3R>
ウロス・メディッチ(セルビア)
マイキー・ゴンザレス(米国)

<フライ級/5分3R>
ルイス・ロドリゲス(メキシコ)
ジェローム・リヴェラ(米国)

<ライト級/5分3R>
ホゼ・フローレス(米国)
ジョーダン・ラヴィット(米国)