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0:00 オープニング
0:05 vs 長南亮
0:30 お知らせ
0:35 vs 郷野聡寛
2:44 エンディング
#詳細は下記に記載致しましたので、是非ご覧ください!
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【写真】インタビューの一番下にあるABEMAのバナーとも、全く違います。三浦選手は長南さんだけでなく、ABEMAの担当の人にも文句を言って良いでしょう(笑)(C)SHOJIRO KAMEIKE
4日(土・現地時間)にタイはバンコクのルンピニー・スタジアムで開催されるONE Fight Night16で、三浦彩佳がモン・ボーと対戦する。
Text by Shojiro Kameike
現在はグラップリングマッチを含めて、ONEで3連敗中の三浦が1年8カ月振りにMMAを戦う。相手はストライカーで、ベルト挑戦も近いであろうモン・ボーだ。そんな強豪との試合を控える三浦が日本を経つ前日、現在の練習環境と自身の成長について語ってくれた。
――リモート画面が繋がった瞬間、髪の色とコーンロウのために別人かと思いました(笑)。
「アハハハ。前回のMMAが去年の4月で、その時は試合の2週間前に練習で頭をカットしてしまいコーンロウが編めなかったんです(苦笑)」
――そうだったのですね。よく長南亮TRIBE代表のSNSに登場する姿と違うので驚きました。
「長南さんのSNSは、もうちょっとカワイイ姿を乗せてほしいですよね(苦笑)。いつもブッサイクな姿ばっかり……。もう10年もTRIBEにいるからか、そんなところばかり狙っていて」
――もうTRIBEに入って10年になるのですか。長南さんが現役を引退してから、ちょうど10年になります。
「おそらく男女含めて――コンスタントに試合に出ている選手の中では私が一番、TRIBE歴が長いと思います。それにしても、もう長南さんが引退されてから10年も経つんですね……。その頃にTRIBEが出来て入会し、長南さんの引退試合の2週間後に私がグラップリングの試合でデビューしていて」
――10年もの年月を過ごしてきたTRIBEとは三浦選手にとって、どういう存在ですか。
「もう自分の家に近いというか……。自宅は帰って寝るだけのもので、家よりもTRIBEにいる時間が長いかもしれないです」
――女子選手が多いMMAジムも増えてきました。特にTRIBEはあれだけ屈強な男子選手が集まる中で、三浦選手がTRIBEそして長南代表についてきた一番のポイントは何ですか。
「長南さんって、男女の区別がないんです。男だろうと女だろうとファイターとして、やるべきことをやっていないと注意される。練習も動けていないと檄が飛ぶ。今は他のジムへ出稽古に行くようにもなりましたけど、やっぱり自分が強くなるためには長南さんが指導してもらうことが一番なんだろうと思っています。長南さんも自分に厳しく接してくれるし、私も自分自身に対して厳しくできるといいますか」
――なるほど。出稽古といえば、現在は渡辺華奈選手とも練習しているのですね。
「はい。YouTubeでのコラボがキッカケですね」
――YouTubeでのコラボとは……。
「YouTubeの企画で渡辺華奈さんは柔道の乱取り稽古をお願いしたんです。そのあとTRIBEへ行ったら長南さんから『渡辺華奈さんとの企画どうだった? 勝てたのか?』と聞かれて。私が『いやぁ、勝てなかったです』と答えたら、『じゃあ勝てるまで渡辺華奈さんのところに行って来い』って(笑)」
――アハハハ、勝てるまで(笑)。
「強い女子選手と練習できる機会は少ないから、お願いしよう――と。それがキッカケで今は華奈さんとスパーリングはもちろん、フィジカルトレーニングも一緒にやらせてもらっています」
――そうしたなかで、最近ご自身の中で伸びていると感じられる部分はありますか。
「えっと……10年も格闘技をやっていると、なかなか伸びているところってパッと目に見えにくいと思うんです。もともと私はすごく運動神経が悪くて、他の人が当たり前にできることが、私はできないということも多かったんですよ。それがTRIBEの堀江登志幸さんというトレーナーさんのおかげで、すごく足が速くなりました」
――……足が速くなった!?
「800メートル走で20秒ぐらい縮まりました。あとは球技も全然できなかったのに、ちゃんとボールを投げられるようになって。するとシィオン・ヂィンナン戦で少しパンチが当たるようになったりとか。少しずつ普通の人と同じことができるようになってきているんです」
――それだけバランスや体の使い方が向上してきたということですね。
「そうです、そうです! ボールの投げ方なんて、いつも他の人に笑われるレベルでした。『お前には他の人のフォームが、どういうふうに見えているんだ?』って(苦笑)。でも堀江さんは『彼女の頭の中では、こう見えている。だから、こう修正すれば正しく投げられるようになる』と、しっかり教えてくれて。それが少しずつMMAにも生きてきていると思います」
――シィオン・ヂィンナン戦でパンチが当たったこと以外に、トレーニングの効果を感じた時はありますか。
「できることが増えてきて、一つのことに固執しなくなりました。もちろん最終的には、やることを一つに絞ることもあるとは思います。でもその時にパニクることなく、考えることができるようになったんですよ」
――一つのこと……それは「あやかロック」、首投げから袈裟固め→アームロックという極め技のことですね。これまでの試合では、あやかロックが極まらない場合に焦ることも多かったのですか。
「必死すぎてパニクっていることにすら気づいていなかったのですが、周りから見ると十分にパニクっていたそうです(苦笑)。それが今は他の動きもできるし、セコンドの声も聞こえるようになる――試合中にパニクると長南さんの声すら聞こえなくなっていて」
――その状態で6連勝してONE世界王座に挑戦していたわけですよね。素質で戦っていた部分のほうが大きかったのでしょうか。
「はい、そういうことかもしれません。今の私は違うと信じたいです。でもそれは結果で示すしかなくて。ダニエル・ケリーとのグラップリングマッチも、周りから『良い試合だったね』と言われることが多いんですよ。そう言ってくれるのは嬉しいけど、私としては勝っていないので……。今はMMAとグラップリングマッチで3連敗中という状況ですから、とにかく次の試合は勝って落ち着きたいです」
■放送予定
11月4日(土・日本時間)
午前9時00分~ ABEMA格闘チャンネル
【写真】1991年生まれの32歳。雑賀ヤン坊達也、冨樫健一郎、松本光史、粕谷優介、岸本泰昭、横山恭司、牛久絢太郎、林源平、そして──チェ・ドゥホ。これだけの面々と戦ってきた(C)SHOJIRO KAMEIKE
24日(日)、東京都の立川ステージガーデンで開催されるPANCRASE337で、松岡嵩志が葛西和希と対戦する。
Text by Shojiro Kameike
松岡のプロデビューは2008年。MMAキャリアは14年間と、ベテランの域に達している。しかしその14年間は決して平坦なものではなかった。パンクラスのニューエイジ戦線からトップファイターとの対戦を経て、松岡が打撃主体からオールラウンドのMMAファイターへ進んできた道程を訊いた。
――MMAPLANETでは今回が初のインタビューとなりますが、どうしても松岡選手にお聞きしたいことがありました。雑賀ヤン坊達也戦が決まった際、プレスリリースで「格闘家の3大親方と言えば、藤野恵実、長南亮、そして松岡嵩志だ」と書かれていましたが……。
「アレですか(笑)。昔、専門学校に通っている頃に、あまり練習できていなくて太ってしまった時期がありまして。その時に北岡さんに『親方感が出ている』と言われて、親方という言葉が内輪で広まっていたんです」
――親方と呼ばれる職種でも何でもなかったのですね。
「それもよく言われました。『大工か何かやっているの?』って。僕としては藤野選手や長南さんと並べていただいて、嬉しかったです(笑)。でも藤野選手は僕のせいで巻き込まれていまい、すみません!」
――アハハハ、いきなり余談で失礼しました。まずは格闘技を始めたキッカケから教えていただけますか。
「僕たちは地上波で格闘技を視ていた世代で、中学校を卒業したら格闘技をやろうと考えていました。そんな時、たまたま町田へ遊びに行ったらU-FILE CAMPを見つけて。でも入会してからしばらくはキックボクシングしかやっていなくて、あまり寝技クラスには参加していませんでした」
――そこからパンクラスイズム横浜の所属になった経緯を教えてください。
「2011年ごろにU-FILE CAMP町田からキックボクシングのSTB Japanというジムに移って、ちょうどその頃にパンクラスに出させてもらえるようになりました。そのパンクラスで2015年3月に牛久絢太郎選手と対戦する前に、ロータス世田谷でプロ選手が集まって練習していることを、北岡さんのツイッターで知ったんです。北岡さんに『自分も参加させてもらっても良いでしょうか』と連絡して、そこから北岡さんには本当に良くしていただいています。
当時の僕は、どこにも所属していないフリーの状態で。ロータスの練習に参加し始めたあと、北岡さんからパンクラスイズム横浜が出来るという連絡をいただき、そこに入るしかないと思いました。もともと柔道整復師の資格を取るために専門学校に通おうと考えていたので、学校もパンクラスイズム横浜から近いところを選びました」
――ロータスでの練習に参加したいと連絡した時、すでに北岡選手とは面識があったのですか。
「いえ、なかったです(笑)」
――えっ……面識がない先輩ファイターに連絡するのも、なかなか勇気がいりますよね。
「いきなり連絡するのは失礼かと思いましたが、どうしても参加したくて……。ただ、当時の北岡さんは、傍から見ると本当に怖くて(笑)。『ロータスへ行くと練習で足を壊されちゃったりするのかな』と思いながら行きました。でもお会いすると本当に優しかったです。今でも怖いところはあるけど、あれだけしっかり怒ってくれる人とは、なかなか巡り会えないです。自分としては、ありがたいですね」
――ロータスの練習に参加するまでは打撃主体といいますか、キックボクシングで戦っていたわけですか。
「テイクダウンされなければ勝つ、というぐらいの気持ちで試合をしていました。とにかく組まれたら耐える、倒されたら背中を見せてでも立つという感じで。勝つ時はKO、寝技で一本を取るようなタイプではなかったです」
――当時は徐々に対戦相手のレベルが上がってきて、2015年から2016年にかけて、パンクラスの中でも次の時代を担う選手同士の戦いが繰り広げられていました。しかし松岡選手は2018年まで負けと勝ちを繰り返しており、当時はどのように感じていましたか。
「自分にとっては牛久選手に負けた時が、悪い転換期になったといいますか……。まさに今後上がっていく選手同士の対決だったんです。そこで牛久選手はすごく頑張って――技術的な部分以上に、自分が気持ちで負けたような試合でした。牛久戦以降の4年間は、『もう自分は上に行けないのか』と思って過ごしていました」
――……。
「その頃にはパンクラスイズム横浜に移って、一生懸命やっていました。でも、そこにビジョンがなかったです。ただスパーリングを頑張って試合に出る。その結果、勝つと負けるを繰り返すような時期でした。
実は2019年に入って、MMAを辞めようと考えたことがあったんです。2018年12月に金田一孝介選手とのランキング入りを賭けた試合で、すごい失神KO負けをして。そのあとに柔道整復師の試験があり、『もう柔道整復師の資格を取って普通に仕事をしていく。もうMMAは終わりだ』と思いました。でも国家資格を取得したあとに改めて考えた時、『ダメだ。まだ燃え尽きることができていない』と思って。MMAがなくなった自分の生活を想像できなかったです」
――1度辞めようと決めたからこそ、自分にとってMMAが必要だと気づくことができたのですね。
「そこから技術的な面でも変わってきて。金田一戦に続く平信一選手との試合を経て、組みが強くなったと明確にと思えるようになったのは岸本(泰昭)選手に勝ってからです。もともと技術的な部分では、下位の選手が相手なら勝負できていたかもしれないです。でも本番でその組みを試すのは怖くて。実際に試合で、グラップリングが強い岸本選手に勝つことができて、自信に繋がりました」
<この項、続く>
■Pancrase337対戦カード
<フェザー級KOP決定戦/5分5R>
亀井晨佑(日本)
新居すぐる(日本)
<ウェルター級/5分3R>
藤田大(日本)
住村竜市朗(日本)
<ストロー級/5分3R>
八田 亮(日本)
黒澤 亮平(日本)
<ウェルター級/5分3R>
押忍マン洸太(日本)
川中孝浩(日本)
<バンタム級/5分3R>
井村塁(日本)
河村泰博(日本)
<フェザー級/5分3R>
平田直樹(日本)
遠藤来生(日本)
<フライ級/5分3R>
秋葉太樹(日本)
ムハンマド・サロハイディノフ(タジキスタン)
<ライト級/5分3R>
余勇利(日本)
神谷大智(日本)
<バンタム級/5分3R>
山口怜臣(日本)
安藤武尊(日本)
<ライト級/5分3R>
松岡嵩志(日本)
葛西和希(日本)
<女子ストロー級/5分3R>
KAREN(日本)
高本千代(日本)
<バンタム級/5分3R>
矢澤諒(日本)
笹晋久(日本)
<フライ級/5分3R>
梅原規祥(日本)
饒平名知靖(日本)
<ウェルター級/5分3R>
佐藤生虎(日本)
渡邉ショーン(日本)
【写真】肉弾戦か、現代MMAか。両者にとって自分を試すテストマッチ(C)MMAPLANET
25日(水)、GLADIATORより9月30日(土)に豊中市176BOXで開催されるGLADIATOR023 の追加カードの発表があった。
Text by Manabu Takashima
バンタム級選手権試合=王者テムーレン・アルギルマー×チャレンジャー竹本啓哉。フェザー級王座決定T決勝=パン・ジェヒョク×ダギースレン・チャグナードルジ。PROGERSSフォークスタイルグラップリング暫定ウェルター級王座決定T決勝=森戸新士×世羅智茂戦。
そしてフェザー級の2河名マスト×ユン・ダウォン&チハヤフル・ズッキーニヨス×ハンセン玲雄という5試合が既に決定している同大会のラインナップに加わったのはライト級3回戦のエフェフィガ雄志×八木敬志とNavE×前田吉朗の60キロ契約フォークスタイルグラップリングの2試合だ。
EXFIGHT、POWNDSTORM、修斗、Combate Globalと試合の度に舞台を変えるエフェの凱旋マッチは、大阪初進出となるグラジエイターとなった。対する八木は元DREAMERSで、WARDOGと雄志がグラジでその後のキャリアを積み、7月にはフィリピンで海外マットを踏んでいる。
現在、佐々木信治がベルトを巻くが無風状態のライト級にどのような影響を与えることになるのか――楽しみなマッチアップだ。
そして60キロ契約のPROGRESS提供フォークスタイルグラップリングを戦うことが決まったNavEと前田吉朗。NavEは3月にフライ級王座をショッキングな7秒KO負けで失って以来の実戦復帰となる。
1年8カ月ぶりの同ルール出場のNavEに対し、昨年4月にMMAから引退した前田は3月大会でフォークスタイルグラップリング戦に臨み、江木伸成を下している。レジェンドとの組み技戦とはいえ、基本は組み系MMAファイターのNavEは再浮上を目指す上でも落とせない一戦となる。
なお、この4選手の意気込みに加え、TRIBE TOKYO MMA長南亮代表の3選手を送り出す身の気合のコメントは以下の通りだ。
八木敬志
「試合を組んで頂き本当にありがとうございます。GLADIATORという大きな団体でたくさん目立てるように試合を盛り上げていきたいです。試合にむけて減量はプラン通りに落としていき、最高の状態を仕上げて相手を倒していきたい。
対戦相手のエフィヴィガ雄志さんの印象は前にABEMAで試合をみていて、今とても勢いのある若手の選手だなと思いました。自分も挑戦者の気持ちを忘れずに当日は精一杯暴れて倒したいと思います」
エフェヴィガ雄志
「GLADIATORに参戦出来る事を嬉しく思います。自分自身、大阪での初試合になりますし、今勢いのある団体で試合出来る事に興奮しております。
八木選手の印象は上背はないですがその分力があるという印象です。なかなか試合相手が見つからなかったので試合を受けて頂きありがたく思います。前回の米国での試合からさらに成長した姿をお見せ出来ると思うのでぜひ期待して下さい」
前田吉朗
「GLADIATORならではのルールで戦わせて頂ける事に感謝致します。総合格闘家として引退した身ですか、やはり毎日格闘技に触れていますと、戦いたいとウズウズしておる毎日でした。対戦相手もNavE選手ということで、しっかりと準備させて頂いております。
大会当日、自分が誰よりもどの試合よりも素晴らしいものを魅せれる様に精一杯いかせて頂きます。NavE選手しっかり準備しておいて下さい。引退したおっさんを秒殺くらい出来なきゃグラジエイターの顔としてのメンツに関わりますよ(笑)」
NavE
「GLADIATOR、PROGRESSを通じてPANCRASEとDEEP王者の前田吉朗さんとやらせてもらえるという事で心が踊りました。
自分はPRIDEではなくDREAMを視て格闘技を始めました。10年以上前にTVやDVDで視ていた、あの〝前田吉朗〟と時を経て交わらせてもらえて光栄です。リスペクトを込めて極めます! 漢と漢の本気の取っ組み合いをご堪能あれ!」
長南亮
「TRIBE TOKYO MMAは海外で試合をする事を目標にして日々鍛錬している選手が多いチームです。
エフェヴィガはEXFIGHTでデビューしPOWNDSTROM、プロ修斗、マイアミで開催されたグCOBATE GLOBALで勝利し、異色のキャリアを積んでいます。今回はGLADIATORさんとタイミングが合い大阪までチームで遠征する運びになりました。
私もゲスト解説で観戦した事がありますが、大阪の選手達が海外勢に苦戦を重ねている印象があります。今回試合をする八木選手はDREAMERS出身の選手なので少し縁があるのかと感じました。
ここで道草しているわけにはいかないので。はっきりと試合をフィニッシュして次に進ませます。その後はGLADIATORさんが継続参戦を希望してくれるか?再び海外へ挑戦になるかは未定ですが、全力で今回を勝利しなければ何も進めないという事は理解しています。
同日一緒に乗り込む川北、阿部も同様です。TRIBE TOKYO MMAの強さをお見せしましょう」
【写真】無口な狩野の代わり、長南代表が計量に関して話してくれた(C)MMAPLANET
本日24日(金・現地時間)、タイはバンコクのルンピニースタジアムでONE Friday Fight10が開催され、狩野優がイヴァン・パルシコフと対戦する。
昨年はDEEPでも戦い、目標とするステージはRIZINかと思われた狩野だが、一転ONE FFでロシア人ファイターと戦う。現状、日本にいては経験できない相手との試合は狩野のためのファイトでなく、ONEのヒエラルキーのなかでの生き残り合戦という位置づけだ。ここから先を目指すために、この戦いに集中するという狩野と師・長南亮にハイドレーション対策から、まずは話を訊いた。
──狩野選手、試合前夜にありがとうございます。無事、計量を終えフェイスオフも済ませたようですが、昨年にはチームメイトの若松佑弥選手がハイドレーション失敗を経験しており、ホッとしたところがあるのではないですか。
「ちょっと苦しめられました。いつも通りの減量をしていると、きっと失敗していたと思います」
──そうだったのですか。確か狩野選手はコロナ禍で一階級上&当日計量の経験はありますが、ハイドレーションは初めてでしたね。
「ハイ。ライト級が77キロだったり、フェザー級が70キロというのは経験していますが、ハイドレーションは初めてなので難しくて、ちょっと今回はアドバイスがないとクリアできなかったと思います」
長南亮 狩野は言葉が足らないので自分が付け足させてもらって良いですか。
──もちろんです。宜しくお願いします。
長南 彼は慎重派で、日本でも計量ではアンダーするぐらいに落としているんです。北米ユニファイドならもう1階級下の61.2キロのバンタム級でも行けるんじゃないかというぐらい、計量の前日に65.8キロを余裕で下回っています。普段の練習と摂生で、そこまで行くんです。
──なのでONE階級だとバンタム級で、フェザー級ではないのですね。
長南 ハイ。ただ、そうやって練習をして体重が落ちるモノだから1週間前からハイドレーションがオーバーしている状態で。練習後に測ると、ずっと尿比重が規定を越えてしまって。汗はたくさんでるのですが、尿はあまり出ない体質のようで。凄く濃いのが出てしまうんです。
──う~ん、難しいです。
長南 尿比重は規定はあっても、個人差があるので。水抜きする・しない以前に、普通に慎重に体重を合わせていくと小便が濃い。
──解決策としては、普段からこまめに水を飲んで、ウォーターローディングするような形だったのですか。
長南 そうですね。それと活動時間ごとに尿比重計で細かくチェックしていると、夜になる……活動をしていると尿比重は上がることが分かりました。朝は大丈夫でも、練習すると肝臓のなかのグリコーゲンが不足して尿比重は上がる。そのデータに基づいて計量に臨んだら、余裕でハイドレーションもクリアしました。
狩野は普段から食事も練習もちゃんとしているから、体重をしっかり落とすと尿比重が上がっていた。そこが掴めると、余裕でした。逆に以前の北米ユニファイドの計量の時は、食事も水分ももっと摂って体重を落とそうって言っていたんです。それがファイトウィークに入るころには、もう2キロオーバーとかの状態になっていたので。
──普段から摂生していると何かの時に修正しやすくるわけですね。ともかく、まずはハイドレーションのストレスから無事解放されましたね。
「ハイ。気持ち的にはストレスになっていましたけど、もうクリアできたので達成感もあります。もう試合は試合なんで、そこはもう大丈夫です」
──ところで狩野選手は昨年、EXFIGHTからPOUNDSTORM、そしてDEEPで2試合を戦いました。DEEP出場でてっきり目標はRIZINかと思っていたのですが、ここにきてONE FF出場は少し驚きました。
「DEEP参戦は……何だったんですかね」
──アハハハハ。
長南 中村大介がTRIBEの人間と戦いたい発言をして。ウチのチームの選手とやりたいということで、狩野もその試合は興味があると。でも、中村大介が韓国で試合をしたり、すぐに組まれなかったんですよ。50歳過ぎても現役にいると言っていても、彼が強い間に戦わせたかった。でもタイミングが合わなくて、違う相手と組まれて。それでは狩野に必要な経験を積ませることができなくなります。なら、必要な戦いをしようということでONE FFに出ることに決めました。
──DEEPでは中村選手以外には興味がなかったですか。
「なかったです。すぐに戦わせてもらえると思ったので」
──せっかく佐伯長南のラインが復活したのに……。
長南 でも他の選手もDEEPに出ますし。狩野にしても、彼にとって必要な試合が組まれれば、また出るかもしれないです。現状、狩野が戦いたいと思う選手がいなかった。今のチャンピオンでも勝てるでしょ?
「それはもう、気持ちは全然勝てます」
長南 気持ちかよ(笑)。
「いや、勝てます!!」
──アハハハ。言い換えると、ONE FFには今必要な試合があったというわけですね。
「そのうち、海外で国際戦を戦うことになると思っていました。先輩方が通ってきた道、活躍している団体で戦えるのは光栄なことなので」
──そして対戦相手は東南アジア系でなく、タイ在住のロシア人が来ました。
「自分が経験したことがないフィジカルの持ち主と、戦ってきたんだろうって思います。でも自分もそういう経験を積んでいかないと、この先勝てない。ここでロシア人と戦えることは、日本では経験できない貴重な機会になります。ロシア人が来るのかって、正直思いましたけど」
長南 日本で(エフェヴィガ)雄志とか、自分より大きな相手と練習してますからね。何回りか小さくても、やり合えていますからね。トレーナー目線で、パワーの差はそれほど気にしていないです。ただし何も狩野のために組まれた試合じゃない。強い者が勝ち残るという戦いですね。
──では狩野選手、イヴァン・パルシコフにどのような印象を持っていますか。
「組みとか寝技もできるんですけど、負けん気が強いというか。そういう感じですよね、フルラウンド戦い切れる。気持ちが強いです。だから、自分はソレを上回る気持ちの強さで勝負します。そういうところで勝負していかないと、勝てないです。自分の戦いを貫くことが一番大事になってきます。タフな試合になることは覚悟していますけど、一方的に勝つ……試合を通して自分が圧倒していたいです」
長南 技術面は自分が担当しているので。そこは、全部計画を立てています。一方的に勝つことを目指しながら、競り合いになっても勝つ。我々の戦いに、無暗に殴り合うというのは入っていないので。スタミナ勝負、何か必要というところで前に出て仕掛けることができるか。それが根性勝負で、決して殴り合うことではないです。
──ONE FFで戦うということは、今後の目標はONE本戦ですか。
「海外で戦うということです。自分の名前を海外で外国人と戦って浸透させる。海外で戦う、そこしか考えていなくて。そのステップアップのための試合なので、明日の試合より先のことは考えていないです」
──では最後に意気込みの方を改めてお願いします。
「日本で戦ってきた2年半が何だったのかを証明するために戦います」
■放送予定
3月24日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
■ONE FF10 MMA対戦カード
<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
狩野優(日本)
イヴァン・パルシコフ(ロシア)
<ヘビー級(※102.01キロ)/5分3R>
ローレンス・フィリップス(米国)
アクメド・バグスハエフ(ロシア)
【写真】7月にプロ修斗公式戦が行われたメルパルクホールが、TTFC初の関西での大会の舞台だ(C)SUSUMU NAGAO/SUSTAIN
8日(木)にTRIBE TOKYO MMAとBLOWSより、12月20日(日)に大阪市淀川区の大阪メルパルクホールでTTF Challenge09が開催されることが発表された。
若い選手の人材育成大会として、長南亮氏が東京で主催してきたTTFCが9度目の開催で関西進出が決まった。今大会は若手の経験の場という大会コンセプトそのままに8試合のMMAマッチが、関西在住の選手が関東のファイターを迎え撃つという形式が今回は取られるという。
コロナ禍の今、イベントの数の減少に留まらず、感染症予防対策を敷く関係で1大会における試合数も少なくなっている。結果、首都圏以外のキャリアの少ない選手が実戦の場を得ることは例年以上に困難になっている。そのようななか、長南氏が旧知の仲であるBLOWSの中蔵隆志代表にイベント主催を呼びかけ、大会主催経験のない中蔵代表がまずはTTFCを長南氏とともに手を取り合い開くことになった。関西の選手達に実戦の場を創る──中蔵氏は今回の狙いを以下のように話してくれた。
中蔵隆志この状況でモチベーションを保てというのも酷なことであり、長南の呼びかけもあり動きだします。ただし、自分には大会開催のノウハウがないので長南の協力を得て、TTFCを大阪で開くことになりました。
基本は関西関東という対戦になると思います。そこでは個々の強さ云々ではなく、MMA IQというべきMMAへの理解度が関西と東京では確実に存在することを、関西の選手や関係者が知ることができ、さらに努力をしていけるきっかけにしたいと思います。そういう気付きのある大会にしたいです」
今大会は昼にTTFC、夜にサステインがプロ修斗公式戦を行うことになっており、大阪市の作成したガイドラインに従い有観客大会として開かれる。マッチマイク、そして選手や関係者の安全対策もこれから発表されるとのこと。
関西初のTTFC、そしてプロ修斗公式戦とのダブルヘッダー。確実にJ-MMAは動いている。
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【写真】2年8カ月振りのTTFC、試合は最大8試合を予定しているそうだ(C)KAORI SUGAWARA
15日(金)、Tribe Tokyo MMAを主宰する長南亮氏がSNSで6月27日(土)に会場非公開の無観客大会として、TTF Challenge08を開催することを明らかにしている。
TTFCが開催されるのは2017年10月以来、実に2年8カ月振りとなる。しかも、コロナ感染拡大後の日本のMMA界にあって、無観客試合を成立させるにはABEMAのライブ中継が必須と考えられていたが、今大会は有料配信でLIVE中継が予定されているという。
この時期に、この形態でなぜ自主興行を行うのか、長南氏に話を聞いた。
──長南さん、正直なところこのタイミングで動くことに驚かされました。
「ハイ、正式発表はライブ配信の詳細が決まってからなのですが、マッチメイクを進めたかったのでイベントを開くことだけは先に公表させてもらいました。このタイミングで何も自分がやらなくても良いとは思っています。でも、今の日本のMMA界は軒並み大会が延期と中止になっていて、実際に2カ月間で大会が行われるのはRoad to ONEと31日の修斗さんだけです。
ウチの所属選手も試合がいつ組まれるのか分からない。現状、お客さんをいれて格闘技大会を開くことができるのは、いつになるのか誰も見えていないです。今年いっぱい無理なんじゃないかと自分は覚悟しています。感染者数が減ってもコロナは存在し、人々の気が緩むとまた増えたり、引き締めると減ったりすると思うんです。
それならば無観客でイベントを開かないと、いつまでも選手は試合ができないです。そして、Road to ONEで感染症予防という面でかなり勉強させてもらいました。あの場にいて、あれだけやればスーパーやコンビニに行くより安全だと思いました。あのフォーマットをRoad to ONEを創ったメンバーに協力してもらって、選手に試合をさせたいと思いました」
──ルールや階級はどうなりますか。
「体重に関してはそれこそRoad to ONEや31日の修斗と同じで、当日計量で従来より1階級上の階級で戦い、水抜き減量をしないという方針でいきます。ルールは自分はONEを日本で浸透させる仕事をしているので、ONEルールにしてRoad to ONEと関連性を持たせても良いかと思いましたが、このルールの練習をしていない選手も多いですし、試合時間も5分✖2R+延長というTTFCルールでやることにしました。もっと選手に準備期間があればグラウンドでヒザ有りとかに変えていきたいと思います」
──つまり継続的に開いていくということですね。ただしABEMAでの中継ではないと。
「ハイ、戦うのはこれからの選手たちですし、数字が取れるわけではないので。それとこれは個人的な想いですが、タダで視聴することが普通になるのは怖いです。観客を入れることができるようなっても、チケットを買わない空気になるかもしれない。格闘技はお金を払って観るモノだという習慣を残さないといけないと思っています。だから、有料ライブも、そこは実験的にやってみようかと」
──会場がどれだけ予防対策をこうじても練習環境、そして移動には感染のリスクが高まるという声は当然出てくるかと思います。
「ハイ、批判は覚悟のうえです。自分もジムは休館にして、一般の人の練習はストップしています。会費ももらっていません。でも、選手は別です。選手は一般人じゃない。彼らにとって格闘技は不要不急ではないです。仕事です。移動に関しても流通関係の人にしても、会社員の人も移動をしています。線引きはできない。選手も試合と練習で移動する、それは生きていく上で必要なんです。
今、家に籠って事態の終息を待つ選択をする格闘技関係者がいるのと同じで、自分がやるのは無観客で試合の場を創ることができる環境があり、人がいてくれるからです。なら、格闘技を絶やしたくない。ずっと格闘技の大会がないと、終息した時に格闘技人口は確実に減ってしまうし、そうなると多くの人間のジム経営、大会運営に影響が出ます。そうさせないために、デキることをやりたいと思っています。
若い選手に試合がなく、練習に身が入らない。世間の目を気にする。そして大切な時間は過ぎていく。そんなことは絶対に避けないといけないです。新しい時代がやってきたときに、格闘技が切り捨てられないようにしたいです。最初にも言いましたが、他の人が同じようにやってくれるなら、その人に任せたい。でも、やらないなら自分はやろうと思います。格闘技がこの時代を生き抜ける努力をしたいです」