カテゴリー
45 MMA MMAPLANET o ONE ONE FF55 寒河江寿泰 石黒翔也

【ONE FF55】ノンストップ足関節バトル。先手を取り続けた石黒がユナニマス判定で寒河江を下す

<サブミッショングラップリング バンタム級/10分1R>
石黒翔也(日本)
Def.3-0
寒河江寿泰(日本)

開始早々、石黒がカニばさみで飛び込み、ヒールを狙った。ここは寒河江が足を抜いて立ち上がる。なおも足を狙う石黒は、シッティングガードを取ったが、ここはレフェリーがすぐにスタンドを促した。石黒はダブルレッグをすくわれたが、寒河江の右足をすくい上げてヒザ十字の体勢へ。しかしすぐさまリバーサルして、トップからパスを狙う。左右に揺さぶってパスを仕掛ける石黒に対し、寒河江はニーシールドで守る。しかしパスに成功した石黒がマウントに移行した。寒河江は石黒の体を跳ね上げると同時に、右足に足を絡めてエントリーに入る。これを防いだ石黒が、またもトップに回ってマウントを奪う。両者の体はロープから出てしまったため、リング中央で再開される。

寒河江が下からエントリーに入ったが、これも防がれたためトップに回った。石黒はリバース・デラヒーバから寒河江の足をくぐる。立ち上がった寒河江の左足を抱えている石黒は、そのまま押し込もうとするが寒河江が離れた。スタンドに戻ると、両者が手四つから探っていく。寒河江の足払いで石黒もマットに手を着くが、すぐに立ち上がる。その石黒が寒河江の右足に飛びつき、ヒールを狙った。足を抜いた寒河江が立ち上がる。石黒はフィフティフィフティから、ここもヒールを仕掛けるも極まらず。再度、石黒が仕掛けると寒河江もフィフティフィフティで返して足を狙う。寒河江が獅子黒を突き放して立ち上がった。

寒河江が自らマットに背中を着けると、レフェリーがスタンドに戻した。手四つから首を触り、石黒が寒河江の右足を取ってダブルトラブルからストレートフットロックへ。寒河江が足を抜くと、石黒がスクランブルから背中を着かせた。コーナー際でボトムになった寒河江はZハーフで守るも、その足を潰す石黒がパスを狙う。寒河江がスイープから足を狙う。最後は両者が足関節を狙い続け、寒河江がトップから足を取りにいったところでゴングが鳴った。

互いに足関節でニアフィニッシュには至らなかったが、先手を取り続けたのは石黒だ。前半でパスからマウントまで奪っている石黒が、ユナニマス判定で勝利した。


The post 【ONE FF55】ノンストップ足関節バトル。先手を取り続けた石黒がユナニマス判定で寒河江を下す first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
45 AB ABEMA Gladiator Gladiator Challenger Series01 MMA MMAPLANET o ONE Progress YouTube アン・ジェヨン グラント・ボクダノフ コンバット柔術 タイ・ルオトロ チェ・ドンフン チャンネル パンクラス パン・ジェヒョク ブラジリアン柔術 三上ヘンリー大智 世羅智茂 今成正和 和田教良 大嶋聡承 寒河江寿泰 岩本健汰 河名マスト 竹内稔 竹本啓哉 青木真也

【Gladiator CS01】ボグダノフ✖オーシマキーのフォークスタイルグラップリング戦で、全5試合決定!!

【写真】中量級特有のテクニカル&ちょっとした重厚感が感じられる一戦になるか(C)MMAPLANET

5日(月)、GLADIATORより16日(金)に会場非公開で開催されるGLADIATOR CHALLENGER SERIES01「Bang vs Kawana II」でPROGRESSフォークスタイルグラップリング88キロ契約戦=グラント・ボクダノフ✖大嶋聡承が組まれることが発表された。
Text by Manabu Takashima

配信に特化した新機軸大会は、このグラップリングマッチで全5試合が出そろったこととなる。


先のONE日本大会の通訳の印象が強いボクダノフは、昨年のJBJJF全日本ブラジリアン柔術選手権アダルト黒帯ミドル級で優勝し、無差別でも準優勝している。ノーギでも2019年に全日本ノーギ選手権でアダルト・エキスパート・ミドル級優勝、2021年&2022年全日本ノーギ柔術選手権のアダルト黒帯ミドル級を連覇、MMAでもその組み技の強さを如何なく発揮している。

対してオーシマキーこと大嶋は、この試合の5日後に17歳を迎える紫帯の柔術家──いや、グラップラーだ。小学1年生で空手を始め、3年生になるとパンクラス大阪稲垣組でレスリングを学ぶようになり、中学1年で東京に引っ越してくると近所のフィジカルスペースで柔術を始める。

しかし直後にコロナ禍を迎え、大嶋はABEMAで青木真也✖世羅智茂、さらに岩本健汰✖世羅を視聴して足関競に興味を持つようになる。分散登校だったこともあり朝の7時からトイカツグラップリング東中野に通い、ノーギ柔術の先駆者といえる寒河江寿泰から、しっかりとその技術を学ぶと、師の師匠といえる今成正和の下でも練習を始めた。

グラップリングを究めるために通信制の高校に進学し、グラップリング三昧の生活を過ごしている。中学生──緑帯の時にコンバット柔術や、ヒール有りを既に経験し、大人顔負けの活躍をするようになった。

昨年11月のADCCアジア&オセニア予選88キロ級では2試合で勝利を収めるも、アイザック・ミッチェルにRNCで敗れ上位進出はならなかった。とはいえミッチェルは同級を制しており、大嶋がボグダノフと戦う翌朝にタイでタイ・ルオトロの持つONE世界サブミッショングラップリング・ウェルター級王座に挑戦する強豪だ。いってみればトーナメント枠、大嶋は2番目に力があった可能性もあるわけだ。

当然、5月にタイで開催される第二次アジア&オセアニア予選をターゲットとしている大嶋は、聞くところによると今回の試合もウェルター級(※77キロ)でのオファーを88キロに拘り、ボクダノフも了承して実現したという。

以下、リリースに寄せられていた両者のコメントだ。

グラント・ボグダノフ
「以前から興味深々でしたが、今回はついにGLADIATOR初参戦が決まりました。とてもわくわくしています。あまり他にない特別なグラップリングルールなので、面白い攻防、予想できない展開が生まれそうで、試合を見てくれる皆さんも楽しみにしていて欲しいです。

対戦を受けてくださった大嶋選手は私が好きな選手ですが、試合している最中だけは相手としてみます」

大嶋聡承
「今回Gladiator Challenger Seriesで試合をする場を作って頂きありがとうございます。国内トップ選手のグラント選手と試合できることをとても光栄に思います。

グラント選手とケージの攻防できるのがとても楽しみです。
覚悟と感謝を持って一本を取りに行きます。是非期待して下さい」

■視聴方法(予定)
2月16日(金)
午後6時30分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル

■ Gladiator CS01対戦カード

<Gladiatorフェザー級選手権試合/5分3R>
[王者]パン・ジェヒョク(韓国)
[挑戦者]河名マスト(日本)

<Progressフォークスタイルグラップリング・フェザー級王座決定戦/5分3R>
竹本啓哉(日本)
竹内稔(日本)

<ミドル級/5分3R>
三上ヘンリー大智(日本)
アン・ジェヨン(韓国)

<Progressフォークスタイルグラップリング88キロ契約/5分2R>
グラント・ボクダノフ(日本)
大嶋聡承(日本)

<Gladiatorフライ級王座決定T準々決勝/5分3R>
和田教良(日本)
チェ・ドンフン(韓国)

The post 【Gladiator CS01】ボグダノフ✖オーシマキーのフォークスタイルグラップリング戦で、全5試合決定!! first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
Flash MMA MMAPLANET o ONE   イーサン・トーマス 世羅智茂 寒河江寿泰 岩本健汰 森戸新士 米倉大貴 須藤拓真

【Flash】ADCC Asia & Oseania Trial 日本人選手試合結果①

【写真】77キロ級2回戦、シードの岩本健汰はジョーダン・ピゴットに貫禄の4分30秒RNCで一本勝ち(C)MMAPLANET


77キロ級、森戸新士は豪州の強豪フィス・アレンと本戦、延長とも0-0もレフェリー判定負け。


同じく77キロ級の世羅智茂は初戦の肩固め一本勝ちに続き、8-0で2回戦突破。


66キロ級の米倉大貴は2試合連続足関で一本勝ち。


66キロ級、須藤拓真は優勝候補のイーサン・トーマス(豪州)に延長R引き込みで1Pで敗れる。


66キロ級2回戦、寒河江寿泰も延長でテイクダウンを許し敗退。

The post 【Flash】ADCC Asia & Oseania Trial 日本人選手試合結果① first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
Level-G Level-G02 MMA MMAPLANET o キック 修斗 寒河江寿泰 峯岸零弥 平田直樹 遠藤雄介

Overlooked【Level-G02】ライト級T1回戦、トップからアタックし続けた峯岸と平田が準決勝に進む

【写真】第1試合の判定結果で、ボトムからのサブミッションよりもトップからのパスのアタックが評価される判定基準が理解できる(C)Level-G

イベントスケジュールが重なり見逃した試合をお伝えする──帳尻合わせ試合レポート。ここでは11日(日)、東京都新宿区のGENスポーツセンターで開催されたLevel-G02から、ライト級初代王者決定トーナメントをレポートする。

Text by Shojiro Kameike

ケージで行われるサブオンリーの8人制ワンデー・トーナメント。ここでは1回戦第1試合の寒河江寿泰と峯岸零弥の柔術&グラップラー対決と、第2試合の平田直樹×元修斗環太平洋王者の遠藤雄介というMMAファイター対決をお届けしたい。


<ライト級初代王者決定トーナメント1回戦/7分1R>
峯岸零弥(日本)
Def.2-1
寒河江寿泰(日本)

開始早々、寒河江がシッティングガードに。手を伸ばした峯岸の両手首を掴み、引き込みながら右足を狙ったが、峯岸がすぐに離れた。次は峯岸の右手首を取って同じ形で挑んだが、これもグラウンドに引きずりこむことはできない。シッティングガードの寒河江とスタンドの峯岸が互いのリストを取りにいく。離れた峯岸が寒河江の頭を押さえながらパスを狙うと、寒河江はデラヒーバ気味の状態から峯岸の右足を触りにいくも、峯岸が離れる。

サークリングした峯岸がケージ中央で、寒河江のガードの中に入った。峯岸は寒河江の左足に対してニーカットを狙うも防がれれたため、立ち上がる。峯岸は再度ニーカットにチャレンジ。寒河江がリバース・デラヒーバから峯岸の右腕を掴むも、峯岸は離れてパスを仕掛け続ける。寒河江はデラヒーバから、パスしようとした峯岸の右腕にチョイ・バーを仕掛けた。峯岸が体を起こすと寒河江は腕十字へ。腕を抜いた峯岸がすぐさまパスを狙うも、寒河江も正対してシッティングガードに戻る。

ここでパスを狙った際に峯岸の左ヒザが寒河江の下腹部を捉えたか、試合は1分ほど中断された。再開後、峯岸が飛び込んでパスを狙ったが、寒河江もカウンターで峯岸の右腕に足を絡めていく。ケージ際で連続でパスを仕掛ける峯岸に対し、寒河江はZハーフで守る。峯岸は寒河江の右足を潰したが、一旦ケージ中央まで離れた。寒河江はシッティングガードのまま。峯岸が両足をすくい上げるなど、様々な方法にチャレンジするも寒河江のガードを超えることができない。

とはいえ、ボトムのままの寒河江に対して、峯岸がパスのアタックをかけ続けている。残り1分で寒河江はニーシールドの体勢となるが、サブミッションの体勢には至らず。噛みつきパスを続ける峯岸の右腕を取った寒河江がチョイ・バーへ。峯岸は頭を上げて逆側に回り、寒河江が右足を入れることができずタイプアップとなった。裁定はスプリットで峯岸の勝利に。

<ライト級初代王者決定トーナメント1回戦/7分1R>
平田直樹(日本)
Def.3-0
遠藤雄介(日本)

平田直樹が妹の樹を伴っての入場。遠藤は笑顔で平田と握手した。試合が始まると、低い体勢で構える遠藤に、平田が組みに行った。頭をつけて首を押さえ、いなすと遠藤が離れる。再度組むと、遠藤が平田の右腕に跳びつく。これは平田もディフェンスし、背中を着けた遠藤の右側にパスして、左腕を枕にして抑え込む。遠藤が平田の右足に絡みつけてハーフへ。平田は右腕を差し上げてクラッチした。ケージ際で平田のニースライスを防いだ遠藤はZハーフ気味のガードで守る。

遠藤が下からワキ差しを狙うも、平田は頭をつけてパスのアタックを続ける。平田の右足にガッチリと絡むハーフで守る遠藤は、右腕でも右足を抱えて潜りにいったものの、これも平田が遠藤のアゴをコントロールして潰した。再び右腕を差した平田がニースライスパスから一度ニーオンザベリーの体勢になる。しかし、すぐにハーフに戻して潜る遠藤。平田はこの動きを誘っていたか、右腕のギロチンで絞めあげる。これは極まらずも、パスからマウントを奪取した。

遠藤がケージキックからスクランブルに持ち込む。平田はがぶりからギロチンへ。遠藤が頭を抜き、立ち上がりながら平田をケージに押し込むも、平田が右腕を差し上げて押し込み返す。ここで平田が離れて、遠藤の首を触りながら小内刈りで尻もちを着かせた。遠藤はケージに背中を着けて立ち上がる。平田はバックコントロールからグラウンドに引きずりこんでパスしたが、遠藤のハーフに入って肩固めの体勢を整えていく。右肩を抜いた遠藤がZハーフ、平田も再びニースライスから肩固めを仕掛けたがフィニッシュには至らなかった。

裁定はユナニマスで平田の勝利に。トーナメント準決勝第1試合は、峯岸×平田の対決となった。

The post Overlooked【Level-G02】ライト級T1回戦、トップからアタックし続けた峯岸と平田が準決勝に進む first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
Interview Level-G Level-G02 MMA MMAPLANET o パンクラス 修斗 寒河江寿泰 平田直樹 竹内稔 遠藤雄介

【Level-G02】グラップリングT挑戦、平田直樹─02─「スクランブルとコントロール、そしてフィニッシュ」

【写真】あくまでメインはMMA。だからこそのグラップリング挑戦だ(C)MMAPLANET

11日(日)、東京都新宿区のGENスポーツアカデミーで開催されるLevel-G02で、初代ライト級王座決定トーナメントに出場する平田直樹のインタビュー後編。
Text by Shojro Kameike

8人制のワンデー・トーナメント1回戦で、平田は元修斗環太平洋王者の遠藤雄介と対戦する。MMAのためのグラップリングという意識を持つ平田にとって、強豪が揃った今回のトーナメントは大きなチャレンジだ。その中で平田は自身のグラップリング力について、どのように考えているのか。このトーナメントで見せたい、自身の強みについて訊いた。

<平田直樹インタビューPart.01はコチラから>


――トーナメント出場者の中で、普段から絡みのある選手はいますか。

「カルペディエムの竹内稔さんとはロータスで練習したことがあります。寒河江寿泰さんもロータスに来られていますが、練習で組んだことはなくて。ロータスでお会いした時に、『今度のトーナメントは一緒に頑張りましょう』と挨拶しました」

――寒河江選手はグラップリングの練習時間に、平田選手はMMAの練習時間に来るため、その間にお会いする程度のようですね。

「そうなんです。もし一緒に練習していたとしても、殴り合うMMAとはまた意識が違ってきますね。僕の場合は」

――なるほど。1回戦の対戦相手、遠藤選手の修斗時代の試合を視たことはありますか。

「それが、ないんです。というより、まだ誰も試合映像を視ていないんですよ」

――このインタビューは6月8日、つまり試合の3日前に行っているのですが……。

「アハハハ。須藤選手のMMAの試合を視たことがあるぐらいで。遠藤さんに限らず、みんなの得意なところなどの情報は得ています」

――ちなみに遠藤選手の場合は、何が得意だと聞いていますか。

「跳びつき腕十字ですね。修斗時代にはクレイ・グィダに腕十字で勝っていて。やっぱり一発があるというか、強い武器を持っている選手は怖いと思います」

――相手が動きを止めたり、少しでも躊躇する時間があると極めに来る印象があります。

「僕はめちゃくちゃスクランブルして、7分間攻め続けます。その中で極めるチャンスがあれば取りに行きます。最初からサブミッションは狙うので、序盤に取れるかもしれないし、7分間攻め続けた末に極めるかもしれないですね。とにかく動きがある試合をしたいです」

――7分間攻め続けることを想定して、1日3試合を戦い抜くのは難しくありませんか。

「もちろん疲れるでしょうけど、スタミナも1日3試合はもつと思います。それ以上に、まずは1回戦を勝つことだけを考えています。これだけ名前のある選手が集まっているトーナメントですから、先々のことを考えていては1回戦をクリアすることはできないと思うので」

――では準々決勝に寒河江×峯岸のどちらが上がってくるか、という予想も立ててはいないのですか。

「予想はしていませんが、『峯岸選手は強い』と言う人もいるし、『寒河江選手が勝つ』という人もいます。だから1回戦の第1試合で、めちゃくちゃ注目されているんだろうなって思います。すごいマッチメイクですよね」

――ということは、もしかして試合当日まで出場選手の試合映像を視ることはないでしょうか。

「……視ないと思います」

――これは悪い意味ではなく、平田選手は今回のトーナメントを楽しもうとしていますね。むしろ知らない相手に、グラップリングで自分がどれだけできるのか。

「そういう気持ちはあります。MMAだったら勝ち負けに天と地ほどの差があり、1試合1試合しっかりと研究して臨みます。だからといって、決してグラップリングをナメているわけではなくて。むしろ強くて名前のある選手ばかりが出ているトーナメントですからね。ある程度の情報は得ながら、自分がどれだけできるのか。

たとえば練習でも全く組んだことのない、知らない選手とスパーリングすることもあるじゃないですか。試合でも相手が、今までと同じことをやってくる保証はどこにもなくて。だから知らない人たちばかりの環境の中で、僕がどれだけできるのかっていうチャレンジでもあるんです。何より、まずは1回戦を突破すること。1回戦で勝って他の選手とも試合できたらラッキー、というぐらいの意識でいます」

――現代グラップリングで足関節が多用されるなか、下になるとパウンドを受けるリスクがあるMMAでも足関節を極める選手が、また増えてきました。その意味では、MMAのためにグラップリングの試合を経験していても損はないと。

「はい。僕自身も高橋Submission君とか足関節が得意な選手と練習して、以前よりも足関節の対応についてはレベルアップしたと思います。とにかく自分とは違うタイプの選手と練習したり、試合をすることが楽しいです」

――今回のトーナメントもチャレンジの意味合いが強いと思いますが、優勝賞金の使い道は考えていないですか。

「次のMMAの試合(7月9日、パンクラスで糸川義人と対戦)が終わったら、休養兼合宿で沖縄に行こうと考えています。その費用に充てたいです」

――やはり練習費用に使いたいのですね。

「今はどこかに遊びに行きたいとか、そういう気持ちはないんです(笑)。MMAの試合はパンクラスが2~3カ月に一度——7月の試合のあとは、9月と12月にも出たいです。その間にグラップリングだけでなく柔術の試合もやりたいと思っています」

――それは楽しみです。あくまでMMAのためのグラップリングという意識を持っているなかで、ご自身のグラップリング力はどんなところが成長していると思いますか。

「スクランブルとコントロールです。相手の先を読んで動き、自分は動き続けることができる。抑え込んで、ジワジワと攻めながら最後に極めることができる。そのグラップリング力はパウンドのあるMMAでも生きてくると思いますし、グラップリングが強ければスタンドの打撃も生かせるようになる。今回のグラップリング戦では、そのスクランブルとコントロール、そしてフィニッシュを狙っていきます」

■視聴方法(予定)
6月11日(日)
午後2時55分~ Twit Casting LIVE

The post 【Level-G02】グラップリングT挑戦、平田直樹─02─「スクランブルとコントロール、そしてフィニッシュ」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
Interview Level-G Level-G02 MMA MMAPLANET o UFC 今成正和 修斗 寒河江寿泰 山田哲也 峯岸零弥 平田直樹 海外 竹内稔 遠藤雄介 鈴木真 須藤拓真

【Level-G02】強豪揃いのライト級T優勝へ。寒河江寿泰─02─「自分の中で変えてきたものがハマっている」

【写真】スタンドレスリングも含めて、寒河江が「自分の中で変えてきたもの」とは何なのか――試合が気になる(C)MMAPLANET

11日(日)、東京都新宿区のGENスポーツアカデミーで開催されるLevel-G02で、初代ライト級王座決定トーナメントに出場する寒河江寿泰のインタビュー後編。
Text by Shojro Kameike

寒河江にとっては柔術家の峯岸零弥との1回戦をクリアした場合、次は平田直樹×遠藤雄介という新旧MMAファイター対決の勝者と対戦することになる。さらにもう一方の山は、本当に誰が上がってくるのか予想できない――そんなトーナメント出場選手の解説もしてくれた。

<寒河江寿泰インタビューPart.01はコチラから>


――今回は8人制のワンデー・トーナメントです。優勝を目指すうえで1回戦の峯岸選手以外に気になる選手、気になる試合はありますか。

「それが――みんな気になりますよね(笑)。それだけの選手が出場するので。今まで組んだことがあるのは、須藤拓真さんと竹内稔です。竹内さんはよく練習で組んでいますし、須藤さんは以前、ノーギの試合で負けています(2021年7月、JBJJF全日本ノーギ選手権の2回戦で須藤がポイント勝利)。須藤さんとは練習でも組んだことがあるので、1回戦でこの2人とは対戦したくないかな、とは考えていました。

峯岸零弥さんと鈴木真さんは柔術が強い選手で、鈴木さんとは練習で組んだことがあります。最近は一緒に練習することはなかったので、組んだことがないという意味では気になる選手です」

――あとは遠藤雄介選手と平田直樹選手。ともに現役、あるいは元MMAファイターであり、準決勝で当たる可能性のある選手ですね。

「平田選手は今週もロータスで会いました(笑)。でも確か今まで組んだことはないです。私はロータスでグラップリングの練習に参加していて、それが終わった頃に平田選手がMMA練習の時間に来るんですよ。だから平田選手の練習を見ること自体もなくて。会った時に挨拶して、お話するぐらいです」

――対する遠藤選手については?

「ネット上に落ちていたグラップリングの試合を視ました。跳びつき腕十字で勝っていた試合です」

――遠藤選手は修斗時代、後にUFCファイターとなるクレイ・グィダを腕十字で下したこともあります。あの時は跳びつきではなかったですが、三角からリフトされたところを腕十字に切り替えて極めました。

「凄いですよねぇ。ただ、遠藤さんの試合はそのグラップリング1試合しか視ることができていないんです。組んだこともなくて分からないことが多く、申し訳ないですが平田選手が上がってくるんじゃないかと予想しています」

――ワンデー・トーナメントの場合、出場選手全員をチェックするのですか。

「全員に関して対策を組むわけではないですが、やはり全員のスタイルや得意なところ、気をつけたいところは情報を得ます。それよりもトーナメントの場合は、『今回はコレで行こう』と自分のやるべきことを決めて、それを実行していくことのほうが大きいですね」

――では決勝戦に進んだ場合、一方の山から須藤選手、鈴木真選手、山田哲也選手、そして竹内選手の中で誰が上がってくると思いますか。

「難しいですね……。須藤さんが上がってきてくれれば、ノーギの時のリベンジをしたいです。竹内さんもロータスで一緒に練習したり、ウチのプロ練にも参加してくれているので、決勝で対戦できれば良いなと思っています。あと興味でいえば、山田選手ですね。本当に一度も組んだことがないし、とにかくサイズが大きいので、そういう選手に挑んでみたいという気持ちは大きいですね。誰が上がってくるか、という質問に対する答えになっていなくて申し訳ないですけど……」

――いえいえ。他の出場選手についても紹介していただいて、ありがとうございます。

「本当に出場選手のタイプが各々違いすぎて、誰が勝ち上がってくるのか全く読めないです。それだけ面白いトーナメントだと思います。でも、自分も最近の中では特に仕上がりが良いんですよ。これまでが良くなかったというわけではないけど、自分の中で変えてきたものがあって、それがうまくハマッてきています。このトーナメントで勝つイメージも、しっかり出来上がっていますね」

――なるほど。トーナメントの優勝賞金10万円の使い道は考えていますか。

「海外の練習や遠征の資金にしたいとは思っていますけど……実は最近、自転車を盗まれてしまったんですよ(苦笑)」

――えっ!?

「アハハハ。海外へ行くどころか、自転車がないと近所の移動も困るので、まずは自転車を買います!」

――海外というお話ですが、寒河江選手にとって海外でサブオンリーのプロイベントがあることは、選手生活に対して大きな影響を与えているのでしょうか。

「私にとっては大きなモチベーションですね。メタモリスやポラリスのような、サブオンリーの大会に憧れて、グラップリングをやっています。今成柔術に所属しているのも、やっぱり今成正和さんの一本を取りにいくスタイルが好きだからなんですよ。

グラップリングにはADCCやIBJJFノーギもあるし、本当に強い選手はポイント制でもサブオンリーでも強いです。でも、それも選択肢であって。プロのサブオンリーのようにトップ選手が戦っていて、演出とかもカッコイイというのは、グラップリングをやっている者にとっては大きなモチベーションになります。グラップリングが普及していくためには大切だし、ありがたいと思っています。

日本でもグラップリングが普及して、日本のイベントにも海外の強豪選手が来てくれたら嬉しいですね。まずは私も今回のトーナメントで優勝して、自転車を買ってから海外の大会にも出られるように頑張ります」

■視聴方法(予定)
6月11日(日)
午後2時55分~ Twit Casting LIVE

The post 【Level-G02】強豪揃いのライト級T優勝へ。寒河江寿泰─02─「自分の中で変えてきたものがハマっている」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
FINISH10 Level-G Level-G02 MMA MMAPLANET o 上久保周哉 世羅智茂 今成正和 八隅孝平 寒河江寿泰 峯岸零弥 森戸新士 金原正徳

【Level-G02】ライト級T初戦で峯岸零弥と対戦、寒河江寿泰─01─「強い人と対戦できるのが嬉しい」

【写真】体格差があっても、技術力で超えることを示すのもグラップリング発展の道(C)MMAPLANET

11日(日)、東京都新宿区のGENスポーツアカデミーで開催されるLevel-G02では、8人制のライト級初代王者決定ワンデー・トーナメントが開催される。1回戦第1試合では、寒河江寿泰が峯岸零弥と対戦することとなった。
Text by Shojro Kameike

柔術家として、グラップリングで活躍する寒河江。昨年11月のLevel-G旗揚げ大会で、世羅智茂に敗れた。続く今年3月のFinish10でも森戸新士に退けられている。どちらも自身より階級が上の選手との対戦となったが、今回のトーナメントもライト級——寒河江がグラップリングで上の階級の選手と戦う理由、そしてトーナメント戦について訊いた。


――寒河江選手は現在、柔術よりもプロのグラップリング大会出場がメインとなっています。それだけ選手としての軸はグラップリングに置いているということですか。

「そうですね。以前MMAPLANETさんに取材していただいた時は、『ギもノーギも、そんなに変わらない』と言いました。根は同じものですし、今もその考えは変わっていません。ただ、今はどちらが軸なのかといえば――柔術も指導をしていますが、選手としてはノーギを中心に動いています」

――ここ数年で日本でもプログラップリング大会が増えてきました。ケージのMMA興行でもグラップリングマッチが組まれることもあります。現在のようにグラップリング大会が増えている状況については、どのように考えていますか。

「私が柔術を始めた頃は、ここまでになるとは想像していなかったです。福島で柔術を始めて、その頃は隔日でMMAのクラスと柔術のクラスが行われていました。ノーギを練習するとなれば、柔術クラスの時にギを脱いで練習してもらうか、MMAクラスでグラップリングの時だけ加わるという感じで」

――特にアマチュアではなく、プロのグラップリング興行が増えるとは想像できていなかったのではないですか。

「はい。以前はグラップリングで大きなイベントがあるとすれば、ADCCの予選ぐらいでした。それもプロの大会ではないですしね。プロの興行が増えるということは、興味を持ってくれている人が増えているということで。そして試合を見てグラップリングをやってみたいと思う人が増えてくれる。それはすごく嬉しいです。

もともと私が指導をしていたトイカツ道場には、ノーギをやる人が多かったです。現在は今成柔術でも指導をしていて、ギとノーギを比べても同じぐらいの人数がクラスに参加しています。もちろんノーギだけをやる人もいるので、認知が上がっているように感じますね」

――ただ、ひと口にグラップリングといってもサブオンリーからポイント制まで様々なルールがあります。やはり寒河江選手にとっては、Level-Gのようなサブオンリーのほうが得意なのでしょうか。

「今はLevel-Gのルールに合わせて練習しています。でもその前は、やっぱり全局面で強くならないといけないと思って、レスリングやポジショニングを強化していました。トップからパスする、下からスイープする、あるいは抑え込むとか。ただ今回はサブオンリーなので、サブミッションを極めることに重きを置いています。今成正和さんや、ロータス世田谷の八隅孝平さんにも『調子が良くなっている』と言ってもらえています」

――そんななかで出場することになったLevel-Gのライト級トーナメントですが、契約体重は前日計量で70キロです。寒河江選手にとっては体重差が大きくないですか。

「頑張って増やしても69キロで、練習や指導が終わると68キロまで落ちることもありますからね。出場選手の中で通常体重は一番小さいと思います」

――Finish10の森戸新士戦もライト級契約でした。プロの試合に出る際は体重差や階級差は考慮しないのでしょうか。

「もちろん自分の適性階級で試合をしたいという気持ちはあります。でも強い人と対戦できるのが嬉しいんですよ。強い人に勝ちたいっていう気持ちのほうが大きくて。たとえ階級が上でも、強い相手とのオファーが来たら『試合したい!』という気持ちになっちゃいますよね。そんな相手と戦えるチャンスを逃すのは、もったいない。だからオファーが来れば受けるようにしています」

――では森戸戦の内容については、どのように考えていますか。

「あの時はレスリングを強化していて、序盤は練習していたことが出せたと思います。でも、だんだんと自分が削れて動けなくなってきて。一番は森戸選手のパスが巧かったです。圧をかけられパスされてしまい、最後は横三角を極められてしまいました」

――寒河江選手にとって、同じグラップリングでもマットとケージの違いは影響するのでしょうか。

「もちろんマットとケージでは試合内容も変わってきますが、私の場合は金原正徳さんと壁レスの練習をしたり、ロータス世田谷では上久保周哉選手にケージに押し付けられたりしているので(笑)」

――ケージレスリングの練習相手としては強い存在ですね。

「ケージグラップリングであっても、私のほうから相手をケージに押し込んでどうこうとは考えていないです。同時に私がケージに押し付けられても、ヤバい展開になることはないと思っています。私自身、ケージの試合も初めてではないですし。そこは相手の出方次第ですね。ケージとはいえ、そんなに狭いわけじゃないですから。自分が追い詰められれば下がることはできないけど、相手が下がってくれていれば自分も下がる距離はありますし。私はマットと比べてケージがどう、とは考えていないです」

――なるほど。1回戦の峯岸選手は柔術家です。ケージグラップリング+サブオンリーの試合で、どのような展開になるか楽しみですね。

「峯岸さんがケージを使って何かしてくるとは考えにくいです。ただ周りに金網が張られているだけで、やっていることは柔術と変わらないという展開になるかもしれないですね。峯岸さんは柔術が強い。柔術が強いというのは腕十字や三角、パスやガードが強いアグレッシブな選手です。僕としては相手のクローズドガードに入らない、跳びつかれてもサブミッションを取られないように戦いたいです」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
6月11日(日)
午後2時55分~ Twit Casting LIVE

The post 【Level-G02】ライト級T初戦で峯岸零弥と対戦、寒河江寿泰─01─「強い人と対戦できるのが嬉しい」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
FINISH10 Level-G Level-G02 MMA MMAPLANET o 上久保周哉 世羅智茂 今成正和 八隅孝平 寒河江寿泰 峯岸零弥 森戸新士 金原正徳

【Level-G02】ライト級T初戦で峯岸零弥と対戦、寒河江寿泰─01─「強い人と対戦できるのが嬉しい」

【写真】体格差があっても、技術力で超えることを示すのもグラップリング発展の道(C)MMAPLANET

11日(日)、東京都新宿区のGENスポーツアカデミーで開催されるLevel-G02では、8人制のライト級初代王者決定ワンデー・トーナメントが開催される。1回戦第1試合では、寒河江寿泰が峯岸零弥と対戦することとなった。
Text by Shojro Kameike

柔術家として、グラップリングで活躍する寒河江。昨年11月のLevel-G旗揚げ大会で、世羅智茂に敗れた。続く今年3月のFinish10でも森戸新士に退けられている。どちらも自身より階級が上の選手との対戦となったが、今回のトーナメントもライト級——寒河江がグラップリングで上の階級の選手と戦う理由、そしてトーナメント戦について訊いた。


――寒河江選手は現在、柔術よりもプロのグラップリング大会出場がメインとなっています。それだけ選手としての軸はグラップリングに置いているということですか。

「そうですね。以前MMAPLANETさんに取材していただいた時は、『ギもノーギも、そんなに変わらない』と言いました。根は同じものですし、今もその考えは変わっていません。ただ、今はどちらが軸なのかといえば――柔術も指導をしていますが、選手としてはノーギを中心に動いています」

――ここ数年で日本でもプログラップリング大会が増えてきました。ケージのMMA興行でもグラップリングマッチが組まれることもあります。現在のようにグラップリング大会が増えている状況については、どのように考えていますか。

「私が柔術を始めた頃は、ここまでになるとは想像していなかったです。福島で柔術を始めて、その頃は隔日でMMAのクラスと柔術のクラスが行われていました。ノーギを練習するとなれば、柔術クラスの時にギを脱いで練習してもらうか、MMAクラスでグラップリングの時だけ加わるという感じで」

――特にアマチュアではなく、プロのグラップリング興行が増えるとは想像できていなかったのではないですか。

「はい。以前はグラップリングで大きなイベントがあるとすれば、ADCCの予選ぐらいでした。それもプロの大会ではないですしね。プロの興行が増えるということは、興味を持ってくれている人が増えているということで。そして試合を見てグラップリングをやってみたいと思う人が増えてくれる。それはすごく嬉しいです。

もともと私が指導をしていたトイカツ道場には、ノーギをやる人が多かったです。現在は今成柔術でも指導をしていて、ギとノーギを比べても同じぐらいの人数がクラスに参加しています。もちろんノーギだけをやる人もいるので、認知が上がっているように感じますね」

――ただ、ひと口にグラップリングといってもサブオンリーからポイント制まで様々なルールがあります。やはり寒河江選手にとっては、Level-Gのようなサブオンリーのほうが得意なのでしょうか。

「今はLevel-Gのルールに合わせて練習しています。でもその前は、やっぱり全局面で強くならないといけないと思って、レスリングやポジショニングを強化していました。トップからパスする、下からスイープする、あるいは抑え込むとか。ただ今回はサブオンリーなので、サブミッションを極めることに重きを置いています。今成正和さんや、ロータス世田谷の八隅孝平さんにも『調子が良くなっている』と言ってもらえています」

――そんななかで出場することになったLevel-Gのライト級トーナメントですが、契約体重は前日計量で70キロです。寒河江選手にとっては体重差が大きくないですか。

「頑張って増やしても69キロで、練習や指導が終わると68キロまで落ちることもありますからね。出場選手の中で通常体重は一番小さいと思います」

――Finish10の森戸新士戦もライト級契約でした。プロの試合に出る際は体重差や階級差は考慮しないのでしょうか。

「もちろん自分の適性階級で試合をしたいという気持ちはあります。でも強い人と対戦できるのが嬉しいんですよ。強い人に勝ちたいっていう気持ちのほうが大きくて。たとえ階級が上でも、強い相手とのオファーが来たら『試合したい!』という気持ちになっちゃいますよね。そんな相手と戦えるチャンスを逃すのは、もったいない。だからオファーが来れば受けるようにしています」

――では森戸戦の内容については、どのように考えていますか。

「あの時はレスリングを強化していて、序盤は練習していたことが出せたと思います。でも、だんだんと自分が削れて動けなくなってきて。一番は森戸選手のパスが巧かったです。圧をかけられパスされてしまい、最後は横三角を極められてしまいました」

――寒河江選手にとって、同じグラップリングでもマットとケージの違いは影響するのでしょうか。

「もちろんマットとケージでは試合内容も変わってきますが、私の場合は金原正徳さんと壁レスの練習をしたり、ロータス世田谷では上久保周哉選手にケージに押し付けられたりしているので(笑)」

――ケージレスリングの練習相手としては強い存在ですね。

「ケージグラップリングであっても、私のほうから相手をケージに押し込んでどうこうとは考えていないです。同時に私がケージに押し付けられても、ヤバい展開になることはないと思っています。私自身、ケージの試合も初めてではないですし。そこは相手の出方次第ですね。ケージとはいえ、そんなに狭いわけじゃないですから。自分が追い詰められれば下がることはできないけど、相手が下がってくれていれば自分も下がる距離はありますし。私はマットと比べてケージがどう、とは考えていないです」

――なるほど。1回戦の峯岸選手は柔術家です。ケージグラップリング+サブオンリーの試合で、どのような展開になるか楽しみですね。

「峯岸さんがケージを使って何かしてくるとは考えにくいです。ただ周りに金網が張られているだけで、やっていることは柔術と変わらないという展開になるかもしれないですね。峯岸さんは柔術が強い。柔術が強いというのは腕十字や三角、パスやガードが強いアグレッシブな選手です。僕としては相手のクローズドガードに入らない、跳びつかれてもサブミッションを取られないように戦いたいです」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
6月11日(日)
午後2時55分~ Twit Casting LIVE

The post 【Level-G02】ライト級T初戦で峯岸零弥と対戦、寒河江寿泰─01─「強い人と対戦できるのが嬉しい」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
FINISH10 Gladiator Gladiator022 MMA MMAPLANET o Progress YouTube ジェセフ・チェン チャンネル 世羅智茂 大嶋聡承 寒河江寿泰 岩本健汰 森戸新士 河名マスト 濱村健 長田拓也 青木真也 須藤拓真 鹿志村仁之介

【Gladiator022】森戸新士✖網藤、世羅智茂✖加賀谷。プログレスFSG暫定ウェルター級王座決定T開催

【写真】森戸、網藤、加賀谷、世羅。森戸と世羅の決勝戦というラインが濃厚であることは絶対だ(C)MMAPLANET & GLADIATOR

30日(月)、Gladiatorより6月11日(日)に豊中市の176BOXで開催されるGLADIATOR022で、PROGERSSフォークスタイルグラップリング暫定ウェルター級王座決定トーナメント準決勝=森戸新士✖網藤雄太、世羅智茂✖加賀谷庸一朗の2試合が組まれることが発表された。

同正規王座は今年1月に森戸を下したジェセフ・チェンがベルトを巻いているが、来年のADCC世界選手権出場を目指し11月に実施されるオセアニア・アジア予選をターゲットにしているため、再来日は2024年になることで、PROGRESS実行委員会は暫定王座を制定することを決定したという。


森戸は日本を代表するライト級の柔術家で、2021年JBJJF全日本選手権の黒帯ライト級優勝、GLADIATOR内で組まれるPROGRESS提供のグラップリングマッチをリードしてきた。こまでタイトル戦の敗北を含め3勝2敗。濱村健戦長田拓也戦で連続一本勝ち、河名マスト戦にスリリングなトップの巡る熱戦も1-2で惜敗し、須藤拓真戦は引き込みで得た4Pを足関節を防ぎつつ守り切り快勝している。

前述した1月のジョセフ・チャンとの王座決定戦ではテイクダウンからパスを圧力に防戦一方となり、腕十字で一本負けを喫した。トップ重視、下を怖がらないティーンエイジャーの戦い方こそ、これからの世界標準のグラップリングといえるもの。

世界レベルを肌で知った森戸は2月のFINISH10で寒河江寿泰戦ではサブオンリールールながら、トップから激しく圧を掛けるスタイルを披露し、最後は後ろ三角を極めて一本勝ちをしている。

さらに28日に行われたJBJJF全日本ノーギ柔術オープントーナメントでもエキスパート・ミドル級と無差別級のダブルゴールドに輝いた森戸と対する網藤雄太選手は4月のGLADIATOR CUPエキスパート77.1キロ級では優勝した鹿志村仁之介に得回戦で敗れたものの運営陣の評価も高く、今トーナメントで抜擢にされることなった。

そのGLADIATOR CUPエキスパート77.1キロ級で惜しくも準優勝となった世羅も、森戸と同様に国内柔術&グラップリングのリードしてきた選手だ。近年はノーギに力を入れており、2020年4 &5月には青木真也戦岩本健汰戦とケージを使ったサブオンリーで連続ドロー、PROGRESSフォークスタイルグラップリングでは3月大会でスーパーティーンエイジャー=オーシマイキーこと大嶋聡承と対戦し、アームドラッグからシングルレッグでテイクダウンという妙技を披露し8-4で勝利している。

先週末にはタイで開かれたADCC東南アジアオープンで表彰台の頂点に立つなど、好調をキープしている世羅。彼と準決を戦う加賀谷は2017年フリースタイルレスリング全日本選手権79キロ級5位という成績を筆頭に、全日本社会人選手権グレコ82キロ級2位、JOC杯ジュニアで優勝、世界ジュニア選手権に出場経験のあるエリートレスラーだ。

現在はグラジの櫻井代表率いる創道塾所属でMMAではアマで2戦2勝、先のGLADIATOR CUPは初戦敗退もポイント制の同ルールでは、トップ&寝技を遮断するという戦い方をすれば世羅撃破もあり得る。世羅としてはスタンドもしくは、座ろうが寝ようが如何に日本トップ級のレスラーを相手にタイトな組みを創ることができるのか。そこが勝利の鍵を握ってくるだろう。

なおリリースに寄せられたトーナメント出場4選手のコメントは以下の通りだ。

森戸新士
「暫定王座を懸けたトーナメントに参戦できて光栄です。しっかり優勝して、もう一度ジョゼフ・チェン選手に挑戦したいです。新しく鍛えてきた技術もたくさんあるので、GLADIATOR/PROGRESSの舞台で披露します」

網藤雄太
「今回プログレストーナメントに参戦させて頂きます感謝します。対戦相手の森戸選手は柔術界のビックネームですが、プログレスルールなら僕の方が強いと思っています! 無名の僕ですが今回の試合で皆さんに名前を覚えて頂けるような熱い試合をするのでよろしくお願いいたします! 森戸選手、熱い試合をしましょう!」

世羅智茂
「今回ウェルター級暫定王座決定トーナメントに出ることになりました。前回の試合は消極的になってしまったので今回は一本で極めて次の決勝に進みたいと思います」

加賀谷庸一朗
「今回、プロの方々が戦うGLADIATORの舞台で試合をさせていただく機会を与えて頂きました、櫻井会長をはじめ、大会関係者の皆様ありがとうございます。対戦相手の世羅選手は柔術やグラップリングでの実績が素晴らしく、手合わせできることだけでも大変貴重な機会だと思っています。私は元々レスリング出身で世羅選手とは戦う土俵が違いますが、それでもレスリングは強いぞということを証明できればと思っています」

なお同トーナメント決勝戦は10月1日開催のGLADIATOR023に予定されている。

■視聴方法(予定)
6月11日(日)
午後12時30分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル


The post 【Gladiator022】森戸新士✖網藤、世羅智茂✖加賀谷。プログレスFSG暫定ウェルター級王座決定T開催 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
FINISH10 MMA MMAPLANET o ジェセフ・チェン ジョセフ・チェン 寒河江寿泰 森戸新士

【Finish10】ジョセフ・チェンが開いた扉、森戸がトップで削って大健闘&意地の寒河江に後ろ三角極める

【写真】このキムラのホールドで勝負があったか。グラップリングが相当な消耗戦になってきた(C)MMAPLANET

<ライト級/5分3R>
森戸新士(日本)
Def.3R0分42秒by 後ろ三角
寒河江寿泰(日本)

すぐに引き込むと思われた寒河江が、立ちレス──いや、ノーギ柔道で森戸と組手争いを続ける。

ケージに押し込まれ、煽られても下にならない寒河江は首を取られたところで、跳びつき十字から、フラワースイープの要領で腰を押してくる森戸からトップを取りにかかる。

虚をつかれた森戸だが、すぐに草刈りスイープを仕掛けて、立ち上がり上下を逆転させる。

ここから森戸は、足を捌いてパスのプレッシャーを強める。フレームを創り、抵抗する寒河江は森戸を浮かせて、股を潜って前方に送っていく。足を抜いてスタンドを戻った森戸を追う寒河江、下にステイすることはない。

森戸のシングルを切った寒河江だったが、続くシングルでケージに押し込まれ、ついに背中をつかされてしまう。残り時間が少なく、森戸は間髪入れず内ヒールに入ったがタイムとなった。

2R、ケージに押し込まれた寒河江は削られてきた重心を低く保てず、シングルからボディロックテイクダウンを懸命に耐えていたテイクダウンを奪取される。

ハーフを捌き、Kガードに入らせない森戸の圧力に、ついにニーシールドが越えられた寒河江はパスから、即マウントを取られる。

ワキをすくうように体重を掛けて、さらに削る森戸は足を戻されても即ニースライスを狙いつつ、逆側にパスを決めて上四方で抑える。ニーインから三角マウントの森戸は、マウントを切り替えて体重を思い切りかけていく。

寒河江も踏ん張り、足を戻すと森戸はここも一気の足関節狙いでタイムとなった。

3R、ついに寒河江はシッティングを選択する。パスにカウンターの足狙いも捌かれ、頭を跨いだ森戸がキムラに取ると寒河江は反転もできず、エビも使えない。

森戸は後方から四の字に両足をフックする。腕を伸ばされないようグリップを組んでいた寒河江は、後ろ三角に力尽きタップした。

ジェセフ・チェン戦で自ら仕掛けられた展開を、寒河江にぶつけていった森戸が再起の一本勝ちを手にした。体調不良で最後の2週間、練習ができなかった寒河江も跳びつきや、スイープに意地が感じられた──一本負けだった。


The post 【Finish10】ジョセフ・チェンが開いた扉、森戸がトップで削って大健闘&意地の寒河江に後ろ三角極める first appeared on MMAPLANET.