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ONE ONE Dangal ONE119 Report アージャン・ブラー ブランドン・ベラ ブログ

【ONE Dangal】ボクシングで優ったブラーが、ベラをパウンドアウト。新ONE世界ヘビー級王者に

【写真】ボクシングの上手さ、距離とタイミングという点で予想をはるかに上回る巧さを見せたブラーが新チャンピオンに(C)ONE

<ONE世界ヘビー級(※102.01キロ)選手権試合/5分5R>
アージャン・ブラー(カナダ)
Def.2R4分27秒by TKO
ブランドン・ベラ(米国)

左ジャブを伸ばし、左ローを蹴ったベラ。ここから両者、慎重になりベラがスイッチし右ローを蹴る。左右のローを蹴るベラに対し、ブラーが左を当てる。左リードフックを当てたブラーが右オーバーハンド、ベラはジャブで突き放そうとする。ワンツーを入れたブラーは、ベラにスイッチを多用し間合いを伺う。

ブラーが距離を詰めてシングルレッグで一気にテイクダウンを奪う。ベラはハーフ&キムラで動きを固める。ブレイクが掛からないのが不思議だったが、70秒間止まったままで初回が終わった。

2R、ジャブを差し合う両者、ベラが右ローを思い切り蹴っていく。ブラーもスイッチし、右オーバーハンドを当てる。下がって、動きが落ちたベラは左ミドルもブラーがワンツーをヒットさせ、さらに左フックを打ち込む。ボクシングでリードするブラーはハイをブロックし、右ボディストレートを効かせると一気にテイクダウンを奪う。

背中を預けて殴られるベラは、立ち上がることが出来ず右のパンチを被弾し続ける。さらに左で殴るブラーはベラを引きずるようにバックコントロールして、前方にテイクダウン。パンチを被弾し続けるベラは、動きを止めついにレフェリーが試合を止めた。

「インド、初めての世界王者だ。これがバットアスが持つダンガルの証。しっかり我慢して戦った。それが作戦だった。次? 次は煩いアミールを破ったコリアン(カン・ジオン)
だ。ただし、その前にプロレスをする。AEWでもWEEでも、やってやるぞ」と新世界チャンピオンは話した。


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ONE ONE Dangal ONE119 Report ビー・ニューイェン ブログ リトゥ・フォーガット

【ONE Dangal】ダンガルの名の下、攻め続けたリトゥ・フォーガットがニューイェンにスプリット判定負け

【写真】裁定が告げられた直後、リトゥはコーナーに顔を向けた。ここでの敗北は、勝負の厳しさが痛感される(C)ONE

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
ビー・ニューイェン(米国)
Def.2-1
リトゥ・フォーガット(インド)

パンチで前に出るリトゥだが、ヒザを受けるシーンも。組んでバックに回ったリトゥがテイクダウンからバックコントロールで右手を取り、左でパンチを入れていく。立ち上がってケージに詰められたニューイェンは、左足を抱えられ2度目のテイクダウンを奪われる。今度は背中をつけたニューイェンはクローズドを取る。ガードの中からパンチを落とすリトゥに対し、ニューイェンは足を開いて腰を切る動きを見せる。

オープンになると足を抜きに掛かり、ハーフにとったリトゥはスクランブルで右を連打する。ニューイェンがヒザをボディに入れ初回が終わった。

2R、サウスポーの構えからロー、左を当てるニューイェン。リトゥは右のオーバーハンドを思い切り振るうが、空振りに。ニューイェンがワンツー、左ミドルをキャッチして倒したリトゥはハーフで抑える。クローズドに戻したニューイェンは、ポスチャーは決して良くないリトゥがエルボーを落とす。

腰をリトゥが上げると、ニューイェンはフックガードから腰を切るが、リトゥが一気にパスを決めサイドからヒジを落とす。上四方でヒザを頭部に入れたリトゥは、ニューイェンが立ち上がると自ら離れる。かなり疲れが見えるリトゥは、両ワキを差してケージへ。ここも自ら離れ、ニューイェンが左ミドルを決める。さらにワンツーで左を打たれたリトゥが下がる展開になり時間となった。

最終回、ジリジリと前に出るリトゥは距離を詰めてヒザを見せる。ニューイェンはワンツーも距離は届かない。パンチから距離を詰めたリトゥが、ケージに押し込む。レベルチェンジからダブルレッグのリトゥがバックに回る。

ニューイェンは胸を合わせてヒザ蹴り、シングルにはエルボーを連打する。立ち上がったニューイェンが離れると、リトゥは完全に動きが止まったか。逆に勢いを増したニューイェンは、ワンツー。リトゥは右を入れるが、逆に右を被弾する。残り1分、ニューイェンも手数で圧倒し、右フックを当てる。テイクダウン狙いにヒザを受けたリトゥは、最後に根性のダブルレッグを決める。ハーフで抑え、パンチを落としたリトゥ──ここで時間となり、ジャッジは割れ──2-1でニューイェンに凱歌が挙がった。

信じられないという表情のリトゥは「レフェリーの判断は分からない。でもビーにはおめでとうと言いたい。100パーセント戦ったけど、分からない……」と話した。


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ONE ONE Dangal ONE119 Report グルダージャン・マンガット ブログ ロシャン・マイナン

【ONE Dangal】グルダージャン・マンガット、ロシャン・マイナンに判定勝ちも──何とも言えない内容に

<65キロ契約/3分3R>
グルダージャン・マンガット(カナダ)
Def.3-0
ロシャン・マイナン(インド)

サウスポーから右ローを蹴るマンガットが、左オーバーハンドを放つ。マイナンは左ローで体が一回転し、テイクダウンの距離には簡単に入れない。ローにダブルレッグのマイナンだが、マンガットはスプロールして離れジャブからロー、そして左を伸ばす。マイナンは右オーバーハンドを当てると、姿勢を乱したマンガットからテイクダウンを奪う。

ガードの中からパンチを落とすマイナンに対し、マンガットはクローズドから左腕をしぼっていく。その左腕を抜いてエルボーを落としたマイナンは、立ち上がったマンガットをもう一度倒してスクランブル中にヒザを狙う。マンガットはシングルを切って、ヒザを逆に顔面に突き刺す。たまらず立ち上がったマイナンのボディに、マンガットがヒザを突き刺し初回が終わった。

2R、マンガットはジャブから左ローを続け、左ハイを繰り出す。左前蹴りをアゴに受けたマイナンはテイクダウンを切られ、ハイを蹴るがかなり息が荒くなっている。マンガットはパンチから蹴りを動きが止まったマイナンに放っていく。ガードに徹するマイナンはガード合間から顔面、がら空きの腹に攻撃を被弾する。マンガットはワンツーから左右のロー、マイナンの必死のテイクダウン狙いを切りショートの連打へ。

表情にも全く力がないマイナンは、左右のフックを受けるが、マンガットも仕留めに掛からない間延びした展開に。サンドバック状態のマイナンに軽い打撃を当て続けるマンガット。ポイントは圧倒しているが、どうしたものかという試合になってしまった。

最終回開始早々、ローからパンチで攻めるマンガットだが、シングルレッグでテイクダウンを奪われる。すぐにマンガットは立ち上がり、マイナンはパンチを受けながら右を狙う。パンチを空振りし、タッチグローブ。マンガットも飛び跳ねて間合いを取り直し、パンチを続けるが、倒すような力は入っていない。

妙な空気のまま、試合は進み──タイムアップに。マンガットが判定勝ちを収めたが、次が見たいと思わせる試合でないことは確かだ。


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Interview ONE ONE Dangal ONE119 アージャン・ブラー ブランドン・ベラ ブログ

【ONE Dangal】ベラに挑戦、ブラー─02─「年齢は問題じゃない。でも……勝って『もう年だよ』と伝える」

【写真】まさに映画「ダンガル きっと、つよくなる」でアミール・カーンが務めた、リトゥ・フォーガットの父マハヴィル・シン・フォーガットのような体躯。ザッツ・インディアン・レスラーなアージャン・ブラー(C)KEISUKE TAKAZAWA

15日(土・現地時間)、シンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで収録されたONE Dangalが中継される。同番組内のONE世界ヘビー級王者ブランドン・ベラに挑戦するアージャン・ブラー・インタビュー後編。

ベラの実績を認めつつ、絶対の自信を持つブラーは選手層が厚くなるONEヘビー級の状況にも満足していた。そこれそ、彼の自信の表れだ。

<アージャン・ブラー・インタビューPart.01はコチラから>


──同日に戦うリトゥについて、どのような印象を持っていますか。

「ファンタスティックだよ。毎試合、良くなっている。彼女はMMAの女王になるよ(笑)。次の試合で、どれだけ進化しているのか楽しみだね。だいたいGPの前でも試合に出る。それがレスラー・マインドだよ。レスラーは毎週末、トーナメントを戦うんだ。戦い慣れている。

そして得意のトーナメント・スタイルで戦うGPでの活躍にも期待しているよ」

──今回の大会はインドでのMMA人気を上げる大きな機会になると考えていますか。

「絶対的にね。これだけインド人ファイターが戦い、初めてインド人の世界チャンピオンが誕生するんだ。インド人ファンが求めるヒーローが生まれる。それこそ、ONEが求めているヒーローだよ」

──ではブランドン・ベラの現状での力をどのように思っていますか。

「とても経験値が高くて、タフなファイターだよ。MMAをずっと戦ってきて、どの局面でも穴がない。キックボクシングは当然のこと、背中をつけても戦える。だからヘビー級チャンピオンで、ONEのヘビー級では負け知らずなんだ。どういう状態でも勝つ術を知っている。

でも僕も十分に危険なファイターだ。彼の年齢は問題じゃない。ブランドンが勝てば、皆まだまだやれると思うはずだ。でも……僕は彼に勝って、『もう年だよ』と伝えるようにするよ(笑)」

──自信は十分にあるということですね。

「凄く……十分にあるよ(笑)。ブランドンの試合はしっかりと研究してきた。彼が何を狙うのか、すぐに分かるぐらいにね。レスリングは当然として、ボクシングでもやり合える。ただし、一番重要なのは気持ちだよ。

技量がイーブンなら、決め手は気持ちだ。ここで僕がブランドンに遅れを取るわけがない。ブランドンは偉大なファイターだけど、映画にも出演し、ファイト以外のビジネスにも手を出している。もう彼の時代じゃないんだ。

僕の方がずっとハングリーだ。夢を実現させて家族を幸せにしたい。彼より、僕の方がベルトを求める気持ちは強い」

──現状、ONEのヘビー級は凄く層が厚くなっています。セネガル相撲のウマウ・ログログ・ケニ、フリースタイルレスリング世界選手権優勝のアミール・アリアックバリ、ロシア勢に柔術のブシェシャに、グラップリングのゴードン・ライアン。チャンピオンになれば、彼らのターゲットになるわけです。

「そのためにMMAを戦っているんだ。キングは誰とでも戦う。それがキングの役割で、そのキングの王冠が欲して皆は練習し、ファイトしているのだから。タフな対戦相手が控えていることは、大歓迎だよ。

アミールのことをよく尋ねられるけど、アイツはしゃべり過ぎだ。素晴らしい実績があるんだから、もっと練習しろと言いたい(笑)。ヤツの発言は嫌いだし、あんな言動はすべきじゃないよ。勝つために必要なのはトレーニングで、トラッシュトークではない。

ブシェシャやゴードン・ライアンのような柔術界の大物が参入してくることは大歓迎だよ。彼らを倒して、その名声を僕にモノにしたいからね」

──ヘビー級ワールドGPの開催が待たれるところですね。1度はチャトリCEOが口にしたように。

「GPがあることは知らなかったけど、僕の得意とするトーナメント戦だし、ぜひとも実現してほしいね。僕は自分のクシュティ(レスリング)に誇りを持っている。まずはブランドン・ベラだ。彼のキックをブロックして、カウンターのパンチで倒すよ。圧を掛けまくる。積極的に戦うファイターこそ、インドの皆が求めているヒーロー像だから。

僕も僕の父もダンガルを戦ってきた。ダンガルはリトゥのファミリーの歴史であり、その歴史の一部になることはとても光栄だよ」

■視聴方法(予定)
5月15日(土・日本時間)
午後7時00分~ ABEMA格闘チャンネル

■ ONE TNT04 対戦カード

<ONE世界ヘビー級(※102.01キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]ブランドン・ベラ(米国)
[挑戦者] アージャン・ブラー(カナダ)

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>※
タワンチャイ・PKセンチャイムエタイジム(タイ)
ショーン・クランシー(アイルランド)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
リトゥ・フォーガット(インド)
ビー・ニューイェン(米国)

<58.3キロ契約/5分3R>※
三浦彩佳(日本)
ハイアニ・バストス(ブラジル)

<65キロ契約/3分3R>
グルダージャン・マンガット(カナダ)
ロシャン・マイナン(インド)

※2月26日に収録。その他の試合は4月29日に収録された試合

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Interview ONE ONE Dangal ONE119 アージャン・ブラー ブランドン・ベラ ブログ

【ONE Dangal】ヘビー級王者ベラに挑戦、アージャン・ブラー─01─「個人の練習場があるから問題ない」

【写真】インタビューにあるような練習環境を持てる。人間という意味で、アージャン・ブラーは実力者なのではないか……(C)MMAPLANET

15日(土・現地時間)、シンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで収録されたONE Dangalが中継される。

そして同番組のメインイベントは4月29日に行われたONE世界ヘビー級選手権試合=王者ブランドン・ベラ✖アージャン・ブラーの一戦だ。カナダ国籍を持ち、カナダ五輪代表レスラーだったアージャン・ブラーはインド人、クシュティと共に生きてきた彼はパンデミック後もまるで練習に困ることがなかったという。

驚愕の練習環境を持っていたブラーのダンガル、インド人ファイターの宴への意気込みを尋ねた。


──ONE世界ヘビー級挑戦に向け、コロナ禍の下でどのような準備をしてきましたか。

「パンデミック後、ロックダウン政策によりAKAが閉められている時間が続いた。結局、オープンしたのは4月に入ってからだし、僕はこの間はずっとバンクーバーにいたんだ。

もともと去年の5月にブランドンに挑戦する予定だったけど、AKAでキャンプに入った途端にパンデミックが起こった。当時はどんなウィルスかも分からず、世界が恐怖に包み込まれたよね。国境封鎖まで行われたんだから試合がキャンセルされたのは当たり前だし、1度リセットされた試合も流れた。

だからブランドン・ヴェラへの挑戦は3度目の正直、ようやく実現することになったんだ。ONEと契約した時からの目標がようやく現実となる。凄くエキサイトしているよ。試合まであと1週間、こういう興奮した状態になるのはいつもと変わりない。とにかく1週間後にはベルトを巻く」

──バンクーバーでは、変わりなくトレーニングを積むことができたのでしょうか。

「パンデミック後にそれまでのように練習できなかったのは、ブリティッシュコロンビアだけでなく世界中同じだったと思う。ただ僕はプライベートで練習場を持っているから、その点においても困ることはなかった」

──プライベートの練習場ですか!!

「そうなんだ。フルサイズのケージと3つのレスリングマット、サンドバックも常備されている」

──ジムを保有しているということですか。

「そうじゃなくて、プライベートのトレーニング場だよ」

──!!

「アハハハ。そこにヘビー級のトレーニング・チームを創り、オーソドックス、サウスポー、色々なタイプの選手が集まってそれぞれが持つスキルをシェアしてきた。パンデミックに関係なく、僕はMMAを戦っていくのだから練習環境を整えていたんだ。だから、この1年で練習に困ったことはないよ。

もちろん州政府の予防対策があるから、対人トレーニングの禁止だとか色々とルールは設けられてきた。でも……僕はずっと練習してきたよ。アハハハ。僕が練習してきたのは、プライベートの練習環境だから、家のなかで練習するのと変わりない。

そして、バンクーバーでは人数制限は設けられていたけど、プロフェッショナルのスポーツ選手はトレーニングをすることは許されるようになった。コーチ、トレーナーを含めて10人。これだけいれば問題なくトレーニングを続けることはできたよ」

──パンデミック直後にその練習環境を整えたということですか。

「この環境はパンデミックがあったから創ったわけではなくて、ONEとサインをした時からバンクーバーにいるときの練習環境を良くするために用意していたんだ。

だから運よく、トレーニングに関してはパンデミックの影響を受けることはなかったんだよ」

──なんとも!! パンデミック後も非常にたくさんの選手を取材してきましたが、練習に全く影響がなかったと言い切ったのはアージャンが初めてです。

「ロックダウンが始まり、移動にも制限が加わった。でも家で仕事をすることは認められている。これは僕の仕事なんだ。僕に練習をやめろということは、生きるのをやめろということだからね」

──いやぁ、もっともですが……そこまで環境を整えていた選手の言葉なので、より説得力があります。

「でも、このタイミングでパンデミックが起こったのは本当に偶然だし、しっかりと環境を整えていたことは運が良かったよ」

──備えあれば憂いなし、ですね。とはいえMMAは大会開催があって、対戦相手が存在することで成り立ちます。ONEが国際大会を再開してから7カ月、世界戦を待たないといけなかった点に関しては、練習環境が整っていただけにフラストレーションがたまったのではないでしょうか。

「もの凄くフラストレーションがたまっていたよ。もう言葉にできないぐらいね。僕はアスリートだ。僕の人生でこれだけ長い間、試合に出なかったことはない。ヘルシーでモチベーションも十分、でも戦うことができなかった。こんなに厳しいことはないよ。

とはいえ、僕にコントロールできるわけじゃない。なぜ、すぐに試合が組まれなかったかは僕の知ることじゃない。でも、フラストレーションがたまり過ぎて爆発しそうになったことは確かだよ(笑)。

イッツ・ウォーター・アンダー・ザ・ブリッジ(It’s water under the bridge)──もう済んだこと、今更どうにもならない。ようやく挑戦の機会が巡ってきたことだし、しっかりと獲物をしとめるよ」

──今大会はリトゥ・フォーガット、グルダージャン・マンガットらが出場します。

「インディアン・インベージョンだ(笑)」

──大会名も気に入っているのではないですか。

「イベント名は聞かされていないよ。僕が名づけるなら、今言ったようにインディアン・インベージョンだけどね(笑)。ところで、なんてタイトルなの?」

──Dangal、ダンガルです。

「おお、ダンガルかい!! 最高だ(笑)。素晴らしいよ、めちゃくちゃ良いね。いや、嬉しいよ。大会名を聞いて、さらにやる気が出た。ダンガルはリトゥのストーリーだけど、インドのレスリングのストーリーでもある。だから、僕の物語でもあるんだ。僕らはダンガル出身だ。

そんな大会で初めてメインイベントで戦い、世界王座に挑戦できる。そしてインド人初のMMA世界王者になる……そのために自分の全てを賭けて戦うよ」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
5月15日(土・日本時間)
午後7時00分~ ABEMA格闘チャンネル

■ ONE Dangal 対戦カード

<ONE世界ヘビー級(※102.01キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]ブランドン・ヴェラ(米国)
[挑戦者] アージャン・ブラー(カナダ)

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>※
タワンチャイ・PKセンチャイムエタイジム(タイ)
ショーン・クランシー(アイルランド)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
リトゥ・フォーガット(インド)
ビー・ニューイェン(米国)

<58.3キロ契約/5分3R>※
三浦彩佳(日本)
ハイアニ・バストス(ブラジル)

<65キロ契約/3分3R>
グルダージャン・マンガット(カナダ)
ロシャン・マイナン(インド)

※2月26日に収録。その他の試合は4月29日に収録された試合

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Interview ONE ONE Dangal ONE119 ビー・ニューイェン ブログ リトゥ・フォーガット

【ONE Dangal】GP出場決定ながらニューイェンと対戦、リトゥ・フォーガット「ただのレスラーじゃない」

【写真】吉と出るか、凶と出るか。GPまで1カ月でのストライカーとの対戦(C)MMAPLANET

15日(土・現地時間)、シンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで収録されたONE Dangalが中継される。

同番組は4月29日(木・同)にシンガポールのシンガポール・インドアスタジアムで収録されたリトゥ・フォーガット✖ビー・ニューイェン戦がラインナップに加わっている。

番組名のDangalはリトゥの実姉であるギータ・フォーガットとバビータ・クマリというレスラー姉妹を育てあげたマハヴィル・シン・フォーガットを題材とし、インドで歴史に残るヒットとなった映画と同じタイトルだ。

そのリトゥは5月28日に開幕する女子アトム級GP出場を控えておりながら、今大会出場を決めた。GPへ向け、実戦強化という策に出たリトゥに、ONEインド進出やニューイェン戦について尋ねた。


──リトゥ、アトム級GPの1カ月前というタイミングで、ビー・ニューイェン戦を戦うことを決めた理由を教えてください。

「もちろんGPの1カ月前に試合をすることがリスキーだとは分かっているわ。でも、GPを戦う前によりハイレベルな選手と戦っておきたかったの。ニューイェンはストライカーだし、この試合を経て私はGPに向けてより自信を得ることができると思っているわ」

──確かにリスキーだと思います。試合に負傷はつきものですし。でも、それだけ自信があるということでしょうか。

「アスリートとして……ウォリアーはいつだって試合を戦う状態にないといけないはずよ。それにGPの前に、この試合を経験できることは私にとって利点しかないと考えているの」

──そして、この大会ではアージャン・ブラーがONE世界ヘビー級王座に挑戦し、グルダージャン・マンガット✖ロシャン・マイナンという試合が組まれました。さながらインド人ファイターの祭典で、イベント名はダンガルです。

「まずダンガルという名前は、私の家族を題材にした映画のタイトルだし、このイベント名の大会で試合ができて凄くハッピーよ。そして、これだけのインド人ファイターが集まることで、インドのファンも凄く喜んでくれることも絶対だし。その点でも、とても嬉しく思っているわ。

でも、実際のところは大会名がダンガルになることは知らなかったし、私が試合をすることを決めてから、こういうイベントになるって教えてもらったの」

──ダンガルという大会名はただハッピーなだけですか。それともプレッシャーを感じることもありますか。

「プレッシャーはないわ。ケージに入ると、全てを忘れて試合に集中しているから。ダンガルという大会名は、ただ私にさらなるモチベーションを与えてくれることになった感じね」

──ダンガルはインドだけでなく、世界中でヒットした映画ですし、ONE Appで試合を視聴する人も多くなるでしょうね。私の家族も凄く大好きな映画です。

「ワオ!! ありがとう。そう言ってもらえると凄く嬉しいわ(笑)」

──ところでブラーとマンガットはインド人ですが、カナダ国籍です。リトゥはネイティブ・インディアンファイターとして、インドのファンにこのショーを届けることを誇りに思っていますか。

「もちろん、誇りに思っているけど、アージャンとグルダ―ジャンの国籍がどこであろうと、彼らはインド人。私たちがインド国旗の下で戦うことが大切で、アージャンやグルダ―ジャンと一緒に戦えることは何よりも嬉しいわ。

この大会を視聴することで、インドでのONEチャンピオンシップ人気も上昇するだろうし、もっと多くのインド人ファイターがONEを目指すようになってくれることを願っているわ。

ONEはパンデミックがなければ、インド大会を開いていただろうし、この大会がパンデミック終息後に、インド進出を果たす大きなステップになるでしょうね。

私自身パンデミック後もシンガポールに留まり、1年半もインドには帰国していなくて。家族に会えていないし、本当にインドが恋しいわ。でも、とにかく今は試合に集中するように心がけている。全力で、目の前に立ちはだかるビーを倒さないとね。レッツゴー」

──そのシンガポールでは去年の11月まで組み技の対人トレができなかったです。そういう点でも昨年10月と12月の試合と比較すると、リトゥのコンディションは良くなっているのではないですか。

「それもあるけど、パンデミック前からEvolveでは打撃の練習に重点を置いてきたし、パンデミック後もレスリングや柔術よりもムエタイをやりこめた。その点からもMMAファイターとして成長していると思っている。だから、今回の試合ではどれだけ私が成長しているか期待して見てほしい。

特にビーの打撃は、過去に私が経験したことがないレベルだけど、私は自分がやってきたことに自信を持っているから、本当に私のストライキングに注目してほしい」

──では逆に得意のテイクダウン後のグラップリングに関しては、自身の成長には手応えを感じていますか。

「もちろん、毎日のように成長しているわ。ビーとの試合では打撃からレスリング、そしてグラップリングと私がどれだけ成長したのかを証明するファイトにしたい。私はもうただのレスラーじゃない、どこでも戦えるところを皆に見てもらうわ」

■視聴方法(予定)
5月15日(土・日本時間)
午後7時00分~ ABEMA格闘チャンネル

■ ONE Dangal 対戦カード

<ONE世界ヘビー級(※102.01キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]ブランドン・ヴェラ(米国)
[挑戦者] アージャン・ブラー(カナダ)

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>※
タワンチャイ・PKセンチャイムエタイジム(タイ)
ショーン・クランシー(アイルランド)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
リトゥ・フォーガット(インド)
ビー・ニューイェン(米国)

<58.3キロ契約/5分3R>※
三浦彩佳(日本)
ハイアニ・バストス(ブラジル)

<65キロ契約/3分3R>
グルダージャン・マンガット(カナダ)
ロシャン・マイナン(インド)

※2月26日に収録。その他の試合は4月29日に収録された試合

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Interview ONE ONE Dangal ONE119 ハイアニ・バストス ブログ 三浦彩佳

【ONE Dangal】バストス戦前に三浦彩佳が話していたこと─01─「アトム級の方が選択肢が増える」

【写真】昨年2月28日のティファニー・テオ戦以来、363日ぶりの実戦復帰直前に三浦に話を訊いた(C)MMAPLANET

15日(土・現地時間)、シンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで収録されたONE Dangalが中継される。

同番組では4月29日と2月26日に収録された6試合が放送され、三浦彩佳✖ハイアニ・バストス戦も含まれている。

MMAPLANETでは試合の3日前に行っていた三浦のインタビューをここでお届けしたい。この翌日に賛否の声が大きく挙がったアトム級GP出場メンバーが正式発表された──ことを踏まえて、この時に三浦がどういう気持ちでいたのかを知って欲しい。


──放送日が確定していないという試合が控えています。選手は試合をするだけなのですが、ライブと録画中継でいつ放送されるか分からないことは心理面で影響することはありますか。私自身は収録&中継というあり方が存在しても、放送日が試合をした日という風に記録に残るは違うと思っています。

「全く影響しないと言えば、嘘になると思います。実際、何試合目に試合があるのかも分からないですし……でも、やれることをやるしかないという感じです。自分自身のプロモーションができないので……そういう部分でライブ中継の試合との違いはありますね」

──現地に今、いるということは長南さんも三浦選手もSNSでは発していますが、試合が終わってからは放送が終わるまで触れることができないという形ですね。

「ハイ。試合が発表になっていないので、相手のことも公表できないですしね」

──スポンサーを集めづらいという意見は耳にします。

「そうですね(苦笑)。日本で告知できないので、『えっ、試合なの?』という雰囲気があって……。そこはスッキリしない感じはあります。でも、試合をすることには変わりないので、集中していくだけです」

──スポーツとしてどうかと感じつつ、記者としてはインタビューの掲載が試合をした後になるので、作戦的なことも詳しく話してもらえるという一面が実はあり、そこは有効活用させてもらっています。

「アハハハハ。そういうことがあるんですね」

──実はそうなんです。凄く詳しく作戦を尋ねることができて、しかも記事に反映できるし楽しいといえば楽しいです。そんななか、三浦選手にとっては1年振りの試合です。

「ホント、きっかりそうですね」

──あの試合から新型コロナウィルスの感染が世界に広まり、ONEが本格的なイベントを再開したのが昨年の10月。昨年中に試合の機会がありませんでした。

「今回の対戦相手に2度、断られて……本当は11月とか12月に戦うつもりだったので、それ以来ずっとギアはあげている感じでやってきました」

──この間、対戦相手は変わらずハイアニ・バストスだったのですね。

「ハイ。同じ相手で、でも52キロ級……アトム級で組まれるかどうかという話があって。アトム級GPがあるので私もそこを睨んで、ずっと体重を落としてきたんです」

──えっ……三浦選手が52キロで戦うという発言を耳にしただけで、恐怖を感じてしまうのですが……。パンクラスで戦っていた時の減量の痛々しさを思い出してしまって。

「アハハハハ。そうですよね(笑)。でも、ずっとTRIBEのトレーナーの堀江(登志幸)さんに相談してきました。水抜き無しで52キロというのは怖いので。堀江さんから大丈夫だと言われたら、アトム級で出ようと思っていました。

かなり前から落としていて、そうするとストロー級で組まれたので減量無しで今回の試合は戦います」

──つまり減量なしで56キロで戦えるまで、普段からしぼっていると。そして、アトム級で戦える状況になっているのですね。

「ハイ、なっていました。1月ぐらいまでは」

──実は三浦選手のその意志を知らなかったので、アトム級はGPもあり盛り上がっているけど、ストロー級はそうではない。この現状についてどう考えているのかを尋ねさせてもらおうと考えていました。それがアトム級転向を心に決めていたとは。

「ストロー級は人がいないので、ランキングは全然動かないですし。チャンピオンのシィォン・ヂィンナンも、アンジェラ(リー)もストロー級とアトム級を行き来している。違いは4キロ強だし行き来できるんじゃいかっていう話を長南さんから提案してもらっていて。

ただ、これまでの私の体重の増え方とかが怖かったので、堀江さんと食事面から相談して、無理でなければ落とそうと決めたんです。アトム級の方が、選択肢が増えますし。やっぱり試合はコンスタントに戦っていきたいですし、できないもどかしさを感じてきたので。

アトム級は選手が多いだけでなく、レベルも高いと思うので……私もいつまでMMAを戦えるのか分からないですし、そういうなかで盛り上がっているアトム級に食い込めたらという気持ちでいます」

──試合直前に尋ねることではないかもしれないですが、あの頃を思い出して怖くないですか。

「年齢って言うとダメかもしれないですけど、30歳になって体が変わってきたみたいで」

──それは大きくなる方向でなくて、ですか!!

「北岡さんから『高野さん(SARAMI)も体つき変わったけど、三浦さんも変わったね』って指摘してもらったことがあって。『変なぶよぶよ感はなくなったね』と(苦笑)」

──ぶよぶよ感(笑)。

「出産したあとは増えるそうですけど、そうでないと増えないようなんです。あとはサプリとかも見直して摂取していると、キレが変わったというか」

──無事に体重が落とせるなら、それは楽しみです。当時の三浦選手は減量が危なすぎるという印象でしたから。

「あの頃は本当にヤバかったです。でも、堀江さんのおかげで本当に無理なくアトム級で戦えるところまでもっていったんです」

──GPの発表が近々あると聞いていますし(※インタビューの翌日2月24日に女子アトムGP出場メンバーが発表された)、なおさら今回はアトム級で実力誇示したかったのではないですか。

「そうですね。アトム級とストロー級のどちらにするかと聞かれて、どちらでも戦えるのでアトム級でやりたいと返事はしていました。だからアトム級に関しては、今回の試合が終わってからまた考えようという感じです」

──その間にトーナメント出場メンバーの発表があり、トーナメントは進捗していく可能性が十分にあります。

「そうなればストロー級でも、とにかく自分ができることをやっていくしかないと考えています。ホントは本戦でも補欠戦でも出たいとアピールしたいのですが、今の私はそういう立場にはないので……」

──いやいや、言いましょうよ。

「先のことを口にすると、今回の試合でポカをしそうで怖くて。まずはバストス戦でしっかりと集中して勝ち……アトム級GPに出してもらえるなら出たいです。試合間隔を開けたくないので」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
5月15日(土・日本時間)
午後7時00分~ ABEMA格闘チャンネル

■ ONE TNT04 対戦カード

<ONE世界ヘビー級(※102.01キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]ブランドン・ヴェラ(米国)
[挑戦者] アージャン・ブラー(カナダ)

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>※
タワンチャイ・PKセンチャイムエタイジム(タイ)
ショーン・クランシー(アイルランド)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
リトゥ・フォーガット(インド)
ビー・ニューイェン(米国)

<58.3キロ契約/5分3R>※
三浦彩佳(日本)
ハイアニ・バストス(ブラジル)

<65キロ契約/3分3R>
グルダージャン・マンガット(カナダ)
ロシャン・マイナン(インド)

<57.7キロ契約/5分3R>
アンソニー・ドゥ(米国)
ホイ・リアン(豪州)

※2月26日に収録。その他の試合は4月29日に収録された試合

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【ONE Dangal】”インドの夜”にブラーが世界ヘビー級王座挑戦&リトゥも出場。三浦彩佳の試合も放送!!

【写真】インドのMMAを引っ張る存在となるか。アルジャン・ブラーとリトゥ・フォーガット(C)Zuffa/UFC

ONEチャンピオンシップより、15日(土・現地時間)に放送されるONE Dangalのラインナップが発表されている 。

同番組は4月29日(木・同)にシンガポールのシンガポール・インドアスタジアムで収録された試合と、2月26日に同じく収録されていた試合とのカップリングで放送されることになる。

番組名のDangalとはヒンドゥー語で闘争、暴動を意味する単語で、何よりも同国の映画史上──国際的に最も成功を収めた映画のタイトルだ(※邦題はダンガルきっと、つよくなる)。

映画ダンガルはギータ・フォーガットとバビータ・クマリというレスラー姉妹を育てあげたマハヴィル・シン・フォーガットを題材とした映画だが、その父と姉に持つのが現在はONEで活躍中で、同大会にも出場するリトゥ・フォーガットだ。


この日はリトゥだけでなく、インド系カナダ人のグルダージャン・マンガットが、リトゥと同様にEvolve MMA所属のインド人ファイター=ロシャン・マイナンと戦う同朋対決に加え、メインではマンガットと同様にインド系カナダ人でロンドン五輪フリースタイルレスリング120級同国代表のアルジャン・ブラーが、ONE世界ヘビー級王者ブランドン・ヴェラに挑戦する。

イベント名を把握していなかったブラーは、この陣容から『Indian invasion 』と大会を呼んでいたほどだ。現状ONEにとってチャトリ・シットヨートンCEO兼会長もインドは開拓すべき市場で、TV局の放映料も多額だと認めている。

結果、同番組はアジアの時間帯でいえばTNT大会のような木曜日の午前中でも、従来のONEがイベントを行う金曜日の夜でもなく、土曜日の夜に放送されるのもインドというマーケットを考慮してのことに違いない。

そんなダンガルでは三浦彩佳✖ハイアニ・バストスの58.3キロマッチも中継される。本来はストロー級の両者、当時の三浦のSNSからも分かるようにこの試合は2月26日に行われたものだ。三浦はこの試合で勝利し、アトム級GP出場をアピールする腹積もりでいたが、試合の3日前に出場メンバーが発表されており、精神的ダメージがなかったか危惧されているところだ。

女子アトム級GPでいえばフォーガットは、5月28日(金・同)に既にモン・ボーとの準々決勝を戦うことが決まっていたが、ONEインディアン・ナイトというべきイベントをスルーすることは考えられなかったと言い、出場を自ら志願したとのこと。

ブラーの世界挑戦、フォーガットのキャリア初の本格的ストライカーとの対戦──は、コロナに苦しむ13億のインドの人々に希望を与えることができるだろうか。それとも厳しい現実を目の当たりにしてしまうことになるのか。

そして三浦はどのような戦いをしていたのか、結果を含め全貌が明らかとなる。

■視聴方法(予定)
5月15日(土・日本時間)
午後7時00分~ ABEMA格闘チャンネル

■ONT Dangal 対戦カード

<ONE世界ヘビー級(※102.01キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]ブランドン・ヴェラ(米国)
[挑戦者] アージャン・ブラー(カナダ)

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>※
タワンチャイ・PKセンチャイムエタイジム(タイ)
ショーン・クランシー(アイルランド)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
リトゥ・フォーガット(インド)
ビー・ニューイェン(米国)

<58.3キロ契約/5分3R>※
三浦彩佳(日本)
ハイアニ・バストス(ブラジル)

<65キロ契約/5分3R>
グルダージャン・マンガット(カナダ)
ロシャン・マイナン(インド)

<57.7キロ契約/5分3R>
アンソニー・ドゥ(米国)
ホイ・リアン(豪州)

※2月22日に収録。その他の試合は4月29日に収録された試合

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Interview ONE ONE TNT04 ONE119  グラチアン・サジンスキ エドゥアルド・フォラヤン ブログ 秋山成勲 青木真也

【ONE TNT04】フォラヤン戦から13時間後の青木真也─03─「多分、秋山さんがやらない。逆にいえば……」

【写真】青木真也の創る物語が、再びONEというプロモーションのなかでも点から線になりつつある (C)ONE

29日に開催されたONE119:ONE TNT04で、エドゥアルド・フォラヤンを1R4分20秒、腕十字で下した青木真也インタビュー最終回。

勝利から13時間後に訊いた青木の心境──最終回はフォラヤンへの想いから一転、人が変わったような口調で行った秋山成勲へのアピールの真意と、青木真也のこれからのストーリー創りについて尋ねた。

<青木真也インタビューPart.02はコチラから>


──パス回しですか(笑)。色々なところに布石を打っているなぁと感心しました。

「コレもいつでもデキるんでっていうのは、示しておきました(笑)。でも、もうちょっとフレッシュ感のある試合がしたいですね。時間がないから、そういう風に思います」

──あの発言により、『なら青木✖秋山だ』という流れが生まれることも考えられます。

「多分、秋山さんがやらない。僕はそう思います。逆にいえば、ちゃんとそう見ている上でのマイクです。秋山さんからすると、僕と戦っても何も得がないから」

──青木選手の方が組まれた場合、スピンオフのような物語を創ることができると思いますが、逆に秋山選手の方がそこ一本みたいになるとやり辛いというはあるかもしれないですね。

「いや、そうだと思いますよ。それが明確に分かっているから、特にあそこからやりとりもないですし。僕も……なんだろうな、今のONEのなかで誰とやりたいかって聞かれて、誰かの名前が明確に出るってあんまりないですよね。

まぁ秋山さんがやらないってことは、皆分かっていると思います。秋山さんは韓国を何とかしたいと思っていて、僕とやる必要がない。それをいうとエディ・アルバレスだって、別にやりたいわけじゃないと思っていますし……そういうことをやりたいわけじゃないので」

──今日のエディ・アルバレスの敗北を受けて、青木✖アルバレスIIIが組まれたらレジェンドマッチになってしまうようになりました。

「見ていて、心配になりました。もう打撃で攻めることができなくて、クリンチで攻めていた。以前は打撃のためのクリンチがだったのが、クリンチのための打撃になっていましたからね。打撃があるからこそのテイクダウンだったのに……今回、負けたことでエディ・アルバレスも難しくなっちゃいましたね。階級を落とすとかしないと、物語が創れないですね」

──ONEもあれだけアルバレス推しが凄まじかっただけに、厳しいですね。

「あの1Rのダウンで終わったと思いましたよ。止めかけているのに、止めない(笑)。面白かったです」

──あれはレフェリーが忖度したような感じでした。結果的にアルバレスがあそこから戦えたので不問というか、正当なレフェリングにならなかったかもしれないですけど。それにオンラ・ンサンが返り討ちにあい、二冠揃って失うなど色々とあったイベントでした。

「あのンサンに勝ったオランダの柔術家は面白いですね。強い弱いでなくて、あのスタイルは珍しい。ンサンの相性が激悪でした」

──重い階級も物語を創作するのが難しい展開になってきていますが、青木選手もカードが決まってから動き出すという受け身の展開ですね。

「そういう意味でも、今回は相手も代わってやり抜いた。それが嫌だということじゃなくて、色々とあってもやり通せたので、次はフレッシュな相手とやらせてねっていう感情はありますけどね」

──そこに北米色があればなおさら、で。

「またUFC系、北米の選手が入ってくると思います。アルバレスがこうなってしまって、TNTの数字がそこそこ良かったというのを聞いて──そこはあるかなって期待しています」

──セイジ・ノースカット戦の決定から、いろいろとあってフォラヤンと戦い完勝。そして彼への心温まる気配りがあった今大会での戦い、青木選手自身は物語として満足感はどれぐらいありますか。

「なんか……しんどいッスよ、正直いって。色々な人に協力をしてもらって、責任を背負うことで踏み出すみたいなことこをやっているから。これはこれで楽なモノじゃない」

──このところは、プロモーションサイドと手を取り合って物語を創るという手法を用いなくなっています。

「もう業界を変えようというテンションは全くないです。自分の好きなことを頑張ってやりましょうっていう考え方で。でも、そこを協力し応援してくれる人がいるので、なんだかんだとプレッシャーはあります。それがあるから頑張ることができているんですけどね」

──以前と比べて、純粋に応援したいという関係者が増えていないですか。

「きっと格闘技を真面目にやることで、そこを応援したり、伝えたいという人が回りにいてくれるようになったかと。真面目にやってきたことを理解して、評価してくれる人たちですね」

──そんななかいきなりですが、次はいつ頃と考えていますか。

「どうなんですかね(笑)。5月の終わりは女子大会、そこから録画放送がある。そうなると8、9月ですかね。まぁ年内にもう1試合はあるかなって。ONEも人手不足だから、勝っていると組まれるという感覚はあります」

──勝ち続けることで、世界戦に繋がるのであれば。またその道も見てみたいものです。

「それには……理屈が合うよう、説得力が持てるようにしたいです」

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Interview ONE ONE TNT04 ONE119  グラチアン・サジンスキ エドゥアルド・フォラヤン クリスチャン・リー セイジ・ノースカット ブログ 秋山成勲 青木真也

【ONE TNT04】フォラヤン戦から13時間後の青木真也─02─「川尻さん、北岡さん、宇野さんに通じる」

【写真】戦った者同士というよりもジャンル、興行を背負ってきた者同士だから青木はフォラヤンに感じ入るモノがあった (C)ONE

29日に開催されたONE119:ONE TNT04で、エドゥアルド・フォラヤンを1R4分20秒、腕十字で下した青木真也インタビューPart.02。

勝利から13時間後に訊いた青木の心境──第2弾は勝利者インタビューで話したフォラヤンへの感謝の言葉、そして次の試合に関して挙げた2人の選手についてお届けしたい。

<青木真也インタビューPart.01はコチラから>


──マウント&ヒジ打ちの連続で、フォラヤンの気持ちは「もう楽になりたい」という風に。

「ハイ。肩固めは絶対に嫌だっただろうし、背中も向けたくない。だからマウントを取った形で、ずっとヒジを落とすことができました。気持ちが折れているということまでは言わないですけど、かなり参っているという感じは伝わってきていました」

──もうヒジで勝負がついていたということですね。

「肩固めができて、背中を向けることを嫌がる相手にはエルボーは有効な攻撃ですね。そこからは肩固めとバックチョークを警戒しているから、もう腕しかないですよね。最後はバーバルタップだったので、腕が入っていてタップできなかったというのもありますけど、割と観念した感はありました。だから、もうきつくはしなかったです」

──支点を作って、バチっと可動範囲が大きいケガをする腕十字ではなく、じわりとしぼるような。

「そうですね。痛くなる前に諦めているし、ケガもなかったと思います」

──試合後のエドゥアルドへの発言は、お互いが相手も代わって同じ境遇で仕事を全うしたことに関して、労いの言葉だったのでしょうか。

「それもありますし、僕は2016年に彼に負けて。フォラヤンはそこでチーム・ラカイも一緒に上がった。彼はそこから先頭を走ってきたから。あのポジションの厳しさも分かりますし。フィリピン大会は必ず出場するわけで。どう考えても、消耗しているじゃないですか」

──そうですね。

「フォラヤンには献身という部分があると思っていて。僕もそういう立場にあって──この5年間、お互い良い時と悪い時があったし、『まぁ、大変ッスよね』みたいな気持ちになっていました。同じ階級で、同じような立ち位置で。フォラヤンがやってきたことは大変だと思います。

マーチン・ウェンに負けて、アミールに勝った。そのあと、僕とやってくれた。そこからもタフな試合が続いている。結構、しんどいはずです。だからケージの中でも『もう1回』って言って、向うも指さして笑っていて。そうやって別れたんですけど……。

それは言葉通りの『もう1度戦おう』ということではなくて、これからも格闘技を頑張って続けていると、またどこかで会えるよね──という感じなのかと思います」

──好きなことを続けていると、また巡り合う。つまり『お前、辞めるなよ』というメッセージですね。良い話だ。

「なんだろう……川尻さんとか、北岡さんとか、宇野さんに感じるモノに通じていますね」

──もう、エドゥアルド・フォラヤンも戦友なわけですね。ところで、ここ2試合の勝ちっぷりを見て、国際実況陣からは『クリスチャン・リーと』という発言も聞かれます。きっと勝利者インタビューでも、ベルトに挑戦という言葉が欲しくて『次は?』という問いがあり、そこでの返答がまずセイジ・ノースカットでした。

「セイジは一応決まっていたことだから、やれればねということで。そこまで強く思ってのことではないです。でも、若くてUFCにいた選手とは戦ってみたいですね」

──クリスチャン・リーという名前が出ないのは、もうタイトルとは違うところで戦っていきたいという気持ちの表れなのでしょうか。

「クリスチャンとは、一度白黒ついてしまっているから。そこらへんは弁えているつもりです。僕が26歳ぐらいだったら、この4連勝でクリスチャンとやりたいと言っても筋が通ると思いますけど……年を喰っているので。もう一度、クリスチャンとやるには、それこそセイジやダギ、オク・レユンなんかに勝つ必要があるかと。今の立ち位置でそれを言っても説得力がないです」

──では、若くて台頭してきた選手に勝てばクリスチャンとの再戦もあるということですか。

「あると思います。オク・レユンやダギ、セイジに勝って『クリスチャンとはやりません』というと、もうストーリーラインがおかしくなって、なら『お前はONEでなくて他でやっていろ』ってなりますよね」

──クリスチャンとやる、やらないも青木真也としてのそこで戦う理屈が必要ということですね。

「勝ち続けているうえでタイトルがあるのは、理屈に合うので。ただし次にタイトルとかっていうのは全くないです。別に是が非でもということではないから。自分で言っていることだから、他の人がどう考えるのか分からないですけど、理屈は合っていると思います」

──ONEのことだから、『次!』って言うこともあり得るかと。

「でも僕より優先順位が先の人がいますよね。それは素直に想います。僕、この試合の前に4年前にやってもらったインタビューを読み返していて。マラット・ガフロフとグラップリングマッチを戦う前のインタビューで、『ONEにおけるグラップリングはレジェンド同士になりがちだから、レジェンドマッチになってしまうのか』ということが書かれていて。そこに抗いたいという話をしているんです」

──いやぁ、抗い続けてきたということですね。

「そうなんですよ。4年前も同じことを言ってるわって(笑)。それをシンガポールに来る前に読んでいて、抗い続けることができるなら、もうちょっと抗いたいなって」

──青木選手は減量や階級、好きなこと続けるという精神衛生上の良さもあって、同じ世代の選手よりも心身ともにフレッシュですよね。

「エディ・アルバレスとか見ちゃうと、そう思いますね」

──それでもシンガポールに渡る前日の練習を見せてもらうと、非常に厳しい表情で。好きなことを続けていても、雰囲気が違うんだと感じました。

「試合前は粛々とやるようになります。試合がないときは冒険して足関節とか、スクランブルで逃がすとかできるんですけど、試合前になるとそれがなくなります。足関節でも、ここで極めるっていう入り方で。だから、試合があると練習は面白くないです。格闘技をフレッシュに楽しむということでいえば、試合が終わった直後が一番面白い。

ファイトするってなると勝つことを考えるので。リスク背負えないから、面白くないです」

──それが試合前の素なのですね。ところで勝利者インタビューもセイジ・ノースカットまで純粋に青木真也だったのが、秋山成勲選手の名を出すやいなや、雰囲気が変わり青木選手は演者になりました。

「アハハハ。それは秋山さんが解説するって知っていたから、そっちにもパスを回さないとなって」

<この項、続く>

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