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ONE ONE Unbreakable III ONE116 03 Report アリョーナ・ラソヒーナ スタンプ・フェアテックス ブログ

【ONE Unbreakable03】寝技の成長を見せたスタンプだが、残り7秒でラソヒーナのギロチンに一本負け

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
アリョーナ・ラソヒーナ(ウクライナ)
Def.3R4分53秒by ギロチンチョーク
スタンプ・フェアテックス(タイ)

左フックを伸ばすラソヒーナに対し、スタンプは左右のローを蹴る。さらに左フックに左をカウンターで合わせたスタンプは。ダブルのリードフックをかわして、強烈な右ローを蹴る。シングルレッグにオモプラッタを合わせたスタンプは、腕を抜いたラソヒーナの足関節に反応し、腕狙いにはヒザを顔面に入れマウントへ。

バックに回ったスタンプは、上を向いたラソヒーナにリバーサルを許しマウントを取られる。ラソヒーナはここで腕十字もスタンプは、体を起こしてラソヒーナの腰を高くして腕を抜く。試合がスタンドに戻ると、左に右フックを合わせたスタンプは右ローを入れるが、ダブルレッグでテイクダウダウンを許す。

ラバーにヒザを割ってパスから一気に十字を狙ったラソヒーナだが、スタンプは即座に反応して蹴り上げからスクランブルへ。ここでスタンプはエルボーを2発入れ、ラソヒーナの前進力が落ちる。遠い位置からのダブルレッグにスタンプが反応したところで初回がタイムアップに。

2R、ラソヒーナは左フックを振るって前に出る。この圧力にまるで平気なスタンプは、近い距離で右を返す。ラソヒーナの必死の踏み込みもジャブで遮断するスタンプが、笑顔を浮かべる。さらにローに右を合わせたスタンプが、思い切り右ミドルを蹴っていく。テイクダウン狙いをかわし、ヒザを狙ったスタンプの圧力が高まる。

ニータップ気味の動きからシングルに移行したラソヒーナだが、スタンプが思い切りエルボーを入れる。及び腰のテイクダウン狙いに、がぶりからバックを制したスタンプは両足をフックし、マウントに移行する。頭をつけてエルボーのスタンプは、ラソヒーナのケージキックからのスクランブルで逆にテイクダウンを決め、腕十字もしっかりと防御する。

得意技を防がれる展開が続いたラソヒーナは、左ジャブから右を伸ばす。とボディショットでラソヒーナが思わず引き込んでしまう。スタンドで待ち受けたスタンプが、この回を取った。

最終回、ジャブの差し合いからワンツー&ローを蹴ったスタンプは、しっかりとラソヒーナの攻撃が見えている。スタンプは左ミドルをキャッチされそうになると、いち早く右ストレートを打ち込む。右ミドル、左ローのスタンプ。ラソヒーナは左フックを当てたが、次の手がないラソヒーナもローに左フックを合わせ、一歩も引かない。続く左フックには、右をカウンターで入れたスタンプが、下がりながら右を当ててローへ。

ややクラウチングで肩を入れた構えのスタンプが、右から右ミドルを蹴る。直後にダブルレッグでテイクダウンを取ったラソヒーナは、エビのスタンプにパウンドを落とす。ガードを越えてきたところで、立ち上がりシングルを狙ったスタンプ。と、ラソヒーナがギロチンへ。

試合終了まで時間はなく、思い切り絞めるラソヒーナが体を捩じっていく。ここでスタンプは左手で肩の辺りに触れ、レフェリーが試合をストップする。その刹那、両手を挙げて抗議したスタンプだが、腕を押すわけでも、握りに行くわけでもない動きは──タップと見なされても致し方ないだろう。

「寝技で対抗してくることは分かっていたけど、あんなに強いとは思っていなかった。もっと強くなってONEのチャンピオンになりたい」と勝者は話した。


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ONE ONE Unbreakable III ONE116 03 Report ファブリシオ・アンドラジ ブログ 佐藤将光

【ONE Unbreakable03】高度な真っ向勝負──MMA。佐藤将光が、ファブリシオ・アンドラジに惜敗

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
ファブリシオ・アンドラジ(ブラジル)
Def.3-0
佐藤将光(日本)

サウスポーからグローブタッチでオーソに構えたアンドラジが、右ローを蹴る。佐藤も右ローを蹴り返し、左ボディからローのコンビを見せる。右を伸ばしたアンドラジは、ワンツー。下がりたくない佐藤は、外を取りシングルレッグへ。切ったアンドラジがエルボー、ケージに押し込まれても即入れ替えて左エルボーを打っていく。

ここで佐藤はカニバサミから足関節を狙ったが、アンドラジはすぐに足を抜き、巴十字にも反応してスタンドへ戻る。序盤の仕掛けを防いだアンドラジは、ローに左を合わせていく。さらにテイクダウン狙いをすかしてエルボーと高度な動きを見せるアンドラジに、佐藤のテイクダウン狙いは通じない。

それでも前に出る佐藤はテンカオを受け、ケージに詰められる。ここでパンチをかわして右を打ち込んだ佐藤、アンドラジはMMAグローブでのパンチの交換に応じて、互いに間合を図る。佐藤は左からロー、ここで組むがアンドラジは左エルボー、右ヒザを繰り出す。佐藤も右を返して、真っ向勝負の打ち合いで引かず初回が終わった。

2R、前に出た佐藤を受け止めて細かい左エルボーを連打するアンドラジが、左フックを振るう。さらに右から左と、鋭いパンチを伸ばすアンドラジは組んではヒザ、そしてエルボーで、佐藤のダーティーボクシングを上回る。カカトを腿に入れる佐藤に対し、アンドラジは左エルボーを続け、佐藤の飛びつき系の動きは察知して離れる。

アンドラジは蹴りを交えてプレッシャーを掛け、スイッチして左ミドルを入れる。佐藤がワンツー&ローも、アンドラジのローで体が回る。佐藤が右アッパーを打ち込むと、アンドラジが下がる。しかし、これも誘いでカウンター狙いのアンドラジは、自ら前に出てクリンチへ。

離れた佐藤はロー、左右に動き前に出ると頭がアンドラジに直撃する。同時にヒザを急所にもらった佐藤は、インターバルが必要に。アゴをカットしたアンドラジとともに試合再開に応じた佐藤はダブルレッグへ。ケージに詰めるも、テイクダウンを奪えずアンドラジが受けの強さを見せ、ボディにヒザを突き刺す。急所の後のこの一発は厳しいように見えたが、佐藤はスピニングバックエルボーを入れて距離を取り直し、非常に見ごたえのある5分が終了──試合は最終回へ。

3R、サウスポーのアンドラジが左ミドル、続いて右を伸ばす。佐藤も右フックを返し、左ミドルには右ローと真っ向勝負が続く。しかし、佐藤の前進に下がりながらパンチを合わせ、ワンツーで踏み込むなどアンドラジが試合をリードする。佐藤も首相撲に右フックを当てて離れ、左ストレートを決める。左構えが続くアンドラジに一瞬のボディロックテイクダウンを決めた佐藤は、スクランブルでバックに飛び乗るが前方に振り落とされる。

確かな防御力を見せるは、ゼロ距離で細かいエルボーを繰り出し、佐藤はカーフを連続で入れる。エルボーで左目尻をカットした佐藤が、テイクダウンを決めるとアンドラジはヒールへ。体を捻り、殴りながらバックを制した佐藤に対し、ここもアンドラジが巧みに前方に落とす。

残り30秒、試合がスタンドに戻ると佐藤の回転ヒジをブロックしたアンドラジがワンツーからスリー、前に出た佐藤に左フックを打ち込む。佐藤も左を返し、タイムアップに。

高度なMMAを繰り広げた両者、ジャッジは3人ともアンドラジを支持した。佐藤は拍手をして、アンドラジとハグ。際の打撃で佐藤のダーティーボクシングをムエタイで上回ったアンドラジは「佐藤は本当にタフだった。タフなことは分かっていたけど、それ以上だった。誰がマッチメイカーか知らないけど、ランク2位の選手と試合を組んでくれて感謝している。次はタイトルだよ。皆が僕の力を疑っていたと思うけど、自分を信じて力を見せることができた。準備はできている」と話した。


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ONE ONE Unbreakable III ONE116 03 Report ブログ ロビン・カタラン 澤田龍人

【ONE Unbreakable03】澤田龍人、テイクダウン→マウント→RNCでしっかりとロビン・カタランから一本

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>※
澤田龍人(日本)
Def.1R4分19秒 by RNC
ロビン・カタラン(フィリピン)

澤田の前蹴りをキャッチしたカタラン。足を抜いた澤田は、パンチを見せて組みつきケージにカタランを押し込む。テイクダウンを狙うなかで澤田の左ヒザがカタランの急所に入り、試合が中断する。再開後、逆にカタランの右前蹴りをキャッチして、シングルレッグでテイクダウンを奪った澤田は、ギロチンを防ぐとパスを狙う。

パンチを落とし足を抜きに掛かる澤田が、スクランブルでバックへ。胸を合わせたカタランがヒザをボディに入れ、パンチを返した澤田は再びシングルレッグから、ダブルレッグに切り替え、もう一度シングルに戻して後方にテイクダウンする。

サイドからマウントを取った澤田が、パンチを落とすとカタランは背中を見せる。澤田はしっかりと背中に乗り両足をフック。殴りながら右腕を喉下に差し込み、パームトゥパームでタップを奪った。

「一本で勝てたので、凄く幸せです。ストロー級のランキングに日本人選手が3人入っているので、僕もそこに入っていけるように戦っていきます」と澤田は話した。


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ONE ONE Unbreakable III ONE116 03 Report ブログ ロビン・カタラン 澤田龍人

【ONE Unbreakable03】ロビン・カタラン戦前の澤田龍人「お兄ちゃんらしいところを見せ、次につなげる」

【写真】今や日本人が6人もいる階級だ──この生存競争を勝ち残らなければいけない(C)MMAPLANET

5日(金・現地時間)にONE116 03「Unbreakable 03」が中継され、澤田龍人✖ロビン・カタラン戦が放送される。

ONEが国際大会を本格する直前のプレ大会=ONE 112 Reign of Dynastiesでミャオ・リータオに判定勝ちした澤田だが、シンガポール在住の彼は組み技のスパーリングを半年以上行わない状況での試合出場だった。

日本人ファイターがひしめくストロー級戦線で、J-MMAのプロモーションで頂点に立っていない澤田は、イヴォルブMMAとの契約最終年をも見据え──内容が伴った結果を残さなければいけならない状態にある。


──ロビン・カタラン戦、10月のミャオ・リータオ戦から2カ月強のインターバルでの試合となりました。この試合が決まったのはいつ頃だったのでしょうか(※取材は12月15日に行われた)。

「1カ月ぐらい前ですね」

──前回の試合ではイヴォルブMMAでは柔術やレスリングなど、組み技ではコンタクトが許されないという状況で挑みました。この間、その辺りのことで変化はありましたか。

「変わりました。今は組み技もスパーリングができるようになりました。3週間ぐらい前からですね。街では皆がマスクをつけて、レストランも5人までの同席から8人に近々増えるようですし、感染は一桁のことが多いです(※インタビュー後、年末年始にかけて増加傾向にあり、1月末には1日の感染者が50人になることもあった)。」

──ではシンガポールで生活している身として、日本の状況をどのように思いますか。

「もう少し、ちゃんとしてほしいです」

──上から目線ですね(笑)。

「いえ……そういうわけではなく、日本の感染者数が減らないと帰国することもできないので。だから、ちゃんとしてほしなって……(苦笑)」

──そこは政府批判ですね。

「い、いえ、全国民に対してです……」

──『ホント、どこ目線なんだよ』と思いつつ、しっかりと承りました(笑)。

「ほんと日本に帰れないので。帰っても2週間の隔離がありますし。それだと、やはり一時帰国できないですからね」

──澤田龍人選手がシンガポールから全日本国民に対して上から目線で要求があったことは伝えさせてもらいます(笑)。

「いえ、そんなことないです!!(笑)。シンガポールの日本人、全員が想っていると思います。僕だけじゃなくて」

──アハハハ。エスケープ方法を学びましたね。しかし、そうやって練習できるようになると、やはり前回の状況でMMAを戦うのは異常といえば異常でしたね。

「全くグラップリング、MMAのスパーをしないで試合をしたのは初めてでした。打撃と組み技の連係もバラバラになっていましたね」

──ただし、チームメイトのリトゥ・フォーガットは10月30日と12月4日に試合をして、12月4日はかなり動きが良かったです。

「そうですね。彼女はレスラーだし、組み技の練習が再開したことで感覚を掴み直したかもしれないです。最初にイヴォルブに来た時と比較すると、打撃も寝技も凄く上手くなっています。レスリングはもとから相当強かったですし」

──となると、澤田選手も前回よりも動きが戻ってきているということでしょうか。

「そうですね、グラップリングができることになったので、そこに関しては感覚を取り戻してきたというのはあります」

──ところでONEストロー級戦線では箕輪ひろば選手が、リト・アディワンに判定勝ちをしました。あの試合結果は澤田選手の気持ちに火を点けたのではないですか。

「そうですね……良い試合でした。あのアームロックを耐えるのは凄いです。箕輪選手は僕より2歳ぐらい年下ですし、刺激を受けました。でも修斗のチャンピオンなんで、ランキングに入るぐらいの強さは持っていて当然です。

修斗時代から強いと思っていましたし、僕はチャンピオンになっていないので、日本人同士だし直接対決というのはなかなかONEも組めないと思いますが、修斗世界王者だった日本人選手たちがいる戦いの輪に、僕も入って行けるようになる試合をしたいです」

──そういうなかでのロビン・カタラン戦。やはりグスタボ・バラルトをキックでKOした印象が強いです。

「フィニッシュ前からテイクダウンを切っていましたし、腰の強いですね。そもそも体が強いと思います」

──そこで澤田選手の打つ手というのは?

「まず前回の戦ったミャオ・リータオと比較すると、チームメイトのアレックス(シウバ)やデェダムロン(ソーアミアイシルチョーク)が試合をしているので、情報をしっかりとインプットできている点が違います」

──彼らからはどのようなアドバイスを?

「腰が強いと」

──アハハハハ。そのまんまじゃないですか。

「ハハハハ。あとは1Rは強くて動けるけど、そこからは落ちていくと教えてもらいました。そういう点をついた試合をしたいです。あとは背が低いですね。

ONEで戦うようになるまで、自分より背の低い選手と戦うことはなかったのですが、ボカン・マスンヤネに続き、カタランも自分より背が低いです」

──しかし、ストロー級が国際色豊かなのはONEの特徴です。その背の低いカタランに対して、どのような試合を心掛けたいですか。

「前回は極めきれなくて、下になることがあったので、ちゃんとフィニッシュしたいです。マスンヤネもランクを上げるでしょうし──ストロー級でしっかりと上を狙うためにも。それとイヴォルブとの契約も3年目で、これからのことを考えてちゃんとKOか一本で試合を終わらせます」

──ところで妹さん、澤田千優さんがアマ修斗デビューを果たしました。

「う~ん、まあ僕としてはOLをやっているんだから、OLだけでやって欲しいというのはあります。大学までレスリングをやっていて、もうしないと言っていたので」

──山梨学院大学、レスリング部出身。ちょうど1年前の天皇杯で引退したと聞いていました。澤田選手は賛成していないのですね。

「ハイ。MMAは簡単じゃないし、大学まで卒業して会社勤めしているのに……会社を辞めることになると勿体ないです。僕は格闘技しかできないので、妹に関しては学歴もあるから格闘技をする必要はないかなって」

──う~ん、妹さんを想っての発言かとは思いますが。まるでお父さんのようです(笑)。

「父は格闘技が好きで、賛成しているみたいですけど……僕は……」

──かつての空手の師である岩崎達也さんは『気合が入っている』、平田樹選手も『組みが凄く強い』と言っていました。

「そうなんですか。平田選手がそう言ってくれているのですね。まぁ、レスリングはできますしね。それに試合の映像を見ると構えが昔の僕──岩﨑先生に空手を習っていた時とそっくりで(笑)。僕もそうだし、(浜崎)朱加さんとか見ていると、MMAをやりたくなってしまったんでしょうね」

──ならば、ぜひとも妹さんに良い背中を見せてほしいものです。

「ハイ。ロビン・カタランをフィニッシュしてお兄ちゃんらしいところを見せて、次につなげたいです」

■視聴方法(予定)
2月5日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE Super App

■ONE Unbreakable 03対戦カード

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
アリョーナ・ラソヒーナ(ウクライナ)
スタンプ・フェアテックス(タイ)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
佐藤将光(日本)
ファブリシオ・アンドラジ(ブラジル)

<ムエタイ(キック)・バンタム級/3分3R>
ハン・ズーハオ(中国)
アダム・ノイ(アルジェリア)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>※
ロビン・カタラン(フィリピン)
澤田龍人(日本)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>※
ラウル・ラジュ(インド)
アフメド・ウジタバ(パキスタン)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
ティオル・タン(米国)
ポール・ルミヒ(インドネシア)

※2020年12月18日に収録

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Interview ONE ONE Unbreakable III ONE116 03  ソン・ソンウォン ファブリシオ・アンドラジ ブログ 佐藤将光

【ONE Unbreakable03】佐藤将光戦へ。超・未知強アンドラジ─02─「格闘技を諦めることだけはなかった」

【写真】話を訊けば、訊くほどに昨年7月のマーク・アベラルド戦は決してフロックでないことが分かってきた──ファブリシオ・アンドラジ(C)ONE

本日5日(金・現地時間)に中継されるONE116 03「Unbreakable 03」。同放送で佐藤将光と戦うファブリシオ・アンドラジ・インタビュー後編。

昨年7月のマーク・アベラルド戦では見事な一本勝ちを収めているが、アンドレジはまだまだ未知な部分は多い。とはいえ、ブラジルのフォルタレーザから中国は四川省の成都、さらに香港からタイのプーケット島と流浪のファイター人生を送ってきた彼の格闘技に対する想いは、並外れていることは確かだ。

「格闘技を続けることだけは諦めることがなかった」と振り返ることができる23歳──実力は未知数ながら、相当な手練れ感は十分に伝わってくる。

<ファブリシオ・アンドラジ・インタビューPart.01はコチラから>


──タイガームエタイを所属先に選んだのは? プーケットには他にも選択肢があったかと思います。

「タイガーで練習している知り合いが何人かいて、彼らも僕にコンタクトしてきてくれた。そして、トレーニング費用が掛からず練習できるということだったんだ」

──ブラジルの同朋であるブルーノ・ミランダもタイガームエタイ所属ですね。

「その通りだ。タイでブラジル人のチームメイトがいるっていうのは最高だよ」

──その時はMMAではなくて、キックやムエタイにフォーカスしていたのでしょうか。

「WLFでは毎月のように試合が用意されていたから、MMAを戦う時間がなかったんだ。試合をして、勝って、ずっとその繰り返しだったよ」

──WLFはK-1ルールに近いキックボクシング大会ですよね。ただし、ファブリシオは首相撲もMMAで使いこなしていました。

「ムエタイのトレーニングはずっと続けていたから。WLFでキックを戦ったのは、僕はルールを選ばないから。キックで試合の機会があれば、キックを戦うよ」

──WLFで日本人と対戦したことはありましたか。

「なかったよ。ただ1度、RIZINで試合をする可能性があったんだ。レン……なんとかっていう選手と戦わないかっていう話があったんだ」

──平本蓮選手ですか?

「そうそう。そうだよ。僕は戦うつもりでいたけど、実現しなかったんだよ」

──そんな話があったのですね。RIZINで平本選手と話があったとすれば一昨年の年末でしょうし、それから7カ月後にONEで戦うようになりました。COVID19のパンデミックがもたらした契約ともいえます。

「実のところ最初のオファーは僕にではなくて、チームメイトのエミリオ・ウルティアに来ていたんだ。でも彼がケガをして、僕に出番が回ってきた。本当に素晴らしい機会を手にできたよ。

もっと僕の試合を色々な人に見てほしいと思っていたんだ。中国で戦っていても、世界の人々は僕のことを知らないままだったからね。中国は他の国のSNSをブロックして、独自のSNSが普及しているだけで、僕がどれだけ試合をしても、世界の人は誰も知らないままだった。だからONEのようなイベントで戦いたいと思っていたんだ。

ONEで試合をするチャンスを得たということは、僕の試合を世界の人に見てもらうチャンスも得ることができたんだよ」

──そして7月の1試合で、多くの人がファブリシオのことを知ることになりました。

「正直言えばオファーをもらった時、ピンと来ていなかったんだ。試合が始まるまで、いや始まってからも集中していたとは言えないね。ただ、自分がやってきたことを繰り返しただけで」

──それでいてムエタイで圧倒するだけでなく、最後はRNCで一本勝ちでした。

「立ち技でも倒せたし、組み技への対処もしっかりとできた。スタンドだろうが、グラウンドだろうが僕はフィニッシュを狙っている。どちらの局面だろうが、自信は持っているよ」

──あの試合で世界と戦う扉を開けることになりました。

「そうだね。凄く嬉しかったよ。本当に嬉しかった」

──あれから5カ月、佐藤将光選手と明後日に戦います。佐藤選手は修斗の世界チャンピオンでONEでも3連勝中で3つのフィニッシュ勝利を挙げています。

「本音を言えばね、サトーと戦うことになって凄く驚いた。サトーはタイトルに挑戦するに相応しいファイターだからね。

でもONEが僕と彼の試合を求めた。そして、サトーはこの試合を受けた。それができるサトーを尊敬しているよ。アベラルドとの試合が決まった時、研究するためにサトーとの試合を何度も繰り返し見ていたんだ。

サトーはコンプリートファイターだ。立っても寝ても戦うことができる。エクセレントだし、トリッキーでもある。そしてタフだ。僕は傲慢な人間じゃない。でも、自分が彼より強いことを知っている。これまで……本当に色々なことがあった。でも格闘技を続けることだけは、諦めることがなかったんだ。

ずっとハードな練習だけは続けてきた。僕がどこで何をしていたのか、誰も知らない。でも、僕は知っている。自分に自信を持っている。打撃はサトーより上だ。グラップリングに関しても、普通のレベルでできるよ」

──グラップリングでも佐藤選手とやり合える自信はありますか。

「僕が言えるのは、彼とグラップリングをすることが楽しみだってことだよ(笑)」

──現状、プーケットでは普通に練習をすることは可能だったのですか。

「今、タイガームエタイは以前のように多くの国のファイターがいるわけじゃない。練習する人数も通常よりも少ない。でも、既にタイに生活拠点を移している選手も少なくないし、十分な準備ができるだけのファイターは残っている。

クリスマスもニューイヤーシーズンも、誰かが必ず僕をサポートし、サトーと戦うための練習に付き合ってくれた。最高のキャンプだったよ。

去年の7月の試合だけじゃ、多くの人が僕の実力に関して懐疑的なのは分かっている。でも、サトーとの試合で僕が次の挑戦者になれるだけの力があることを証明するよ。

ONEバンタム級戦線はチャンピオンがビビアーノ・フェルナンデス、次期挑戦者がジョン・リネケル、そしてその次のチャレンジャーが僕になる。3人のブラジル人ファイターが上位を占めるなんて、素晴らしいことだよ。僕としては、次の試合はリネケルと戦いたいと思っていたんで。でもビビアーノでも良いよ。佐藤戦が終われば、本当にワクワクすることが起こりそうだよ」

■視聴方法(予定)
2月5日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE Super App

■ONE Unbreakable 03対戦カード

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
アリョーナ・ラソヒーナ(ウクライナ)
スタンプ・フェアテックス(タイ)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
佐藤将光(日本)
ファブリシオ・アンドラジ(ブラジル)

<ムエタイ(キック)・バンタム級/3分3R>
ハン・ズーハオ(中国)
アダム・ノイ(アルジェリア)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>※
ロビン・カタラン(フィリピン)
澤田龍人(日本)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>※
ラウル・ラジュ(インド)
アフメド・ウジタバ(パキスタン)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
ティオル・タン(米国)
ポール・ルミヒ(インドネシア)

※2020年12月18日に収録

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Interview ONE ONE Unbreakable III ONE116 03 ファブリシオ・アンドラジ ブログ 佐藤将光

【ONE Unbreakable03】アンドラジ戦へ、佐藤将光─02─「やっぱり喧嘩ができないと格闘技はできない」

【写真】プランB、そのさらに先まで話してくれた佐藤。明日の中継前に、ぜひとも熟読してほしい (C)MMAPLAET

5日(金・現地時間)にONE116 03「Unbreakable 03」が中継され、同放送でファブリシオ・アンドラジと戦う佐藤将光インタビュー後編。

ABEMA TVのTHE WONDERがシンガポールへ行く直前の佐藤の練習を追い、MMAPLANETでは練習を見たうえでアンドラジ戦について話を訊いた。

<佐藤将光インタビューPart.01はコチラから>


──その嫌な強さというのは、どこになりますか。

「ムエタイなのでクリンチができる。和田(竜光)さんがヨッカイカー(フェアテックス)と試合をした時に、倒すのに結構苦労していたじゃないですか。ただ押し込むだけじゃ、なかなか倒れない。組んでも倒せないと、打撃で殴られる機会が増える。

そういう嫌なイメージを持ってしまいます。あとバックステップが上手いので、詰め切れるのか。半端なテイクダウンを狙うと切られて殴られる。行くなら思い切りドンっといかないと危ないでしょうね」

──思い切り行った時に下がって打ってくる点、そして首相撲でクリンチを切り返すことで佐藤選手の合間を埋める攻撃を遮断する。この2点が現実になれば、本当に嫌な相手です。そのような相手にどう戦っていこうと考えていますか。

「まずは倒しに行こうと思っています。ただし慌てていかないこと。慌ててしまうと、向うが淡々とできるようになりますからね。打撃の交換をしながら探って、フェイクを見せてテイクダウンが決まれば、トップから攻めてフィニッシュを狙おうとは思っています。

それとシングルやダブルのフェイントからの打撃ですね。相手を浮かして……重心を浮かせたいです。そうするとパンチが入りやすくなりますし、向うのパンチは効かなくなるので。

あとはミドルをキャッチして、テイクダウンというのはあります。キャッチできなくても、そのままカウンターでテイクダウンを狙いたいですね」

──練習を見させてもらって、ボディロックや相四つでも自ら下になるシーンがありました。カニバサミから足関節、あるいはガードをとってすぐにリバーサル、それと背中をつけて三角絞めなど、ケージレスリング&スクランブルMMAの主流ではない流れも。

「三角は最近、得意なんでよく狙っています。あとカニバサミはテイクを取れない時のBプランです。下になっても良いということで、押し込んで相手がワキを差してきたらカニバサミからサドルに入ってヒールとか。

そういう技は多分、対応できないだろうなって思っています。あとはギロチン(齊藤曜)との試合で僕がやられたことですが、テイクダウンを狙って切られると一度背中をつけて、直ぐに起き上りながらもう一度入るとか。そういうことも考えています」

──アンドラジはやはりテイクダウンを切ることを徹底してきそうですし、そこを考えての戦法ですか。

「そこは狙えるなと思っています。スクランブルになれば行けるだろうと。テイクダウンを潰させて、バックに回ってこさせてからでも行けると思っています。

バックを取らせながら……基本は左側に回ってくるので、左手をいれて取らせないようにして、足を入れてくる前に寝転がってスクランブルに持ち込めば、こっちが上を取れるかと」

──練習中に見せていた流れですね。

「ハイ。あの動きは得意なので、そこはいけるかなとは思っています」

──もちろん一つの試合ですが、負けらないと気持ちのなかに世界戦を組まなかったONEを見返してやろうという気持ちは含まれていますか。

「う~ん、世間ですね。見返すのは。日本の格闘技が世界に通用しないという風潮があることを感じているし、実際にそうなってきてしまっています。そこをひっくり返したいとは思っています」

──それだけアンドラジを強敵だと捉えているということでしょうか。

「この相手ということではなくて1試合、1試合の積み重ねで、今年1年を掛けて見せて行かなければならない。そういうところですかね。この試合もその1部です」

──リネケルにはUFCファイターという肩書もあり、ベリンゴンにも圧勝しました。そんなリネケルと挑戦権を争うなか、今回の試合で何を見せないといけないでしょうか。

「単純にフィニッシュですね。でも、もう僕が試合をする頃にはリネケルとビビアーノは決っている。それぐらいで思っています」

──きっと私が記者として、最近、日本人が軽視されているなという想いをONEに対していだいているので、余計に見返してほしいと思ってしまうのかもしれないですね。

「まぁ最近のマッチメイクは結構潰しに来ているし、美味しくないのは多いですよね。日本大会がコロナでなくなったのもありますけど、日本に対して力の入れようは最初と比べて落ちてきているなと感じます」

──これだけ日本人選手が多いとマーケットの開拓具合も考慮し、切るために潰しに掛かるマッチメイクがあるのも理解できます。そうなれば強い人間が残る。だからこそ、日本人選手もこの逆風を跳ね返す必要があります。

「勝たなきゃリリースされちゃうし、勝たないと続けられないというのはあります。そういう世界だから、勝たないといけないです。結果が全てです」

──そういう時こそ……いつもそうだといけないのですが、最後に真っ向勝負ができるという佐藤選手への期待が高まります。韓国でギリギリの根性勝負をは殴り合いで見せていた佐藤選手だからこそ、そういう強味があるのではないかと。

「あぁROAD FCの時ですね(笑)。そうですね……あると思います。やっぱり喧嘩ができないと格闘技はできないので。どこか気持ちの弱さが出てきてしまいますからね。1発貰って小さくなってしまったら、もうそこで差が出てきてしまいます。1発殴られても『この野郎』って打ち返せないと。

それは別に打ち合わなくても構わないんです。でも、やり合う。どこかでやり返すという気持ちがないと……弱気が出た瞬間に負けちゃうので。そういう気持ちは大切だと思います」

──あのドロドロの殴り合いを演じていた若者が、MMAファイターとして成長を遂げた。そのうえで、なお気持ちの勝負も重視していると。

「試合っていうか、練習からですよね。練習でやりあっているから、試合でもやりあえると思っています」

──そういう意味では、アンドラジはまだまだ未知数でどこまでできるか分からないです。そして綺麗にムエタイが戦える選手は、MMAも綺麗にやってくるのかという気もします。ならドロドロの喧嘩で佐藤将光が引けねぇだろうと。

「やってみないと分からないですが、簡単に行くかもしれないというのはあります。スクランブルを創ると、直ぐに折れるかもって。でも、そこを期待していて違っていると、こっちがガックリきてしまうので、ある程度できるというイメージで創っています。

コロッと行くことがあっても、逆にメチャクチャ乗ってくることもあるだろうし。ただし、やり合う気持ちで……リネケルと戦った時のベリンゴンのようにはならない。最悪の事態も想定して、どこかでやり返すつもりでいます。

やはり打撃で1発も食らうこともあるだろうし、予想以上にデキるかもしれない。色々とイメージしておくことで、本番では驚かないで済むので──やりあう覚悟は持っています」

──どれぐらい自信を持って戦えますか。

「どれくらいというのは難しいですけど(苦笑)。準備の段階では自信を持つことはないです、いつも。試合の時にやってきたことを出し切れれば良いという気持ちです。これだけ出しても勝てなかったらしょうがない。自分の方が弱かったと諦めるしかないです。

なので、試合ではやってきたことを出し尽くすつもりでただやるだけです。そうですね、あまり試合前に自信があるということはないです。自信はない……いや、自信はないということではなくて、負けるかもしれないということはどこかで思っています」

──自信を持たないようにしているということは?

「あぁ、自信を持たないようにしているかもしれないですね。だから試合の時だけ、ケージの中だけは躊躇しないように自信を持って戦う──というのはあります」

■視聴方法(予定)
2月5日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE Super App

■ONE Unbreakable 03対戦カード

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
アリョーナ・ラソヒーナ(ウクライナ)
スタンプ・フェアテックス(タイ)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
佐藤将光(日本)
ファブリシオ・アンドラジ(ブラジル)

<ムエタイ(キック)・バンタム級/3分3R>
ハン・ズーハオ(中国)
アダム・ノイ(アルジェリア)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>※
ロビン・カタラン(フィリピン)
澤田龍人(日本)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>※
ラウル・ラジュ(インド)
アフメド・ウジタバ(パキスタン)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
ティオル・タン(米国)
ポール・ルミヒ(インドネシア)

※2020年12月18日に収録

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カテゴリー
Interview ONE ONE Unbreakable III ONE116 03  ソン・ソンウォン ファブリシオ・アンドラジ ブログ 佐藤将光

【ONE Unbreakable03】佐藤将光と対戦。誰も知らない、ファブリシオ・アンドラジの事実─01─

【写真】1997年10月10日、ブラジルのフォルタレーザ出身。2018年からアジアに拠点を移している (C)ONE

5日(金・現地時間)にONE116 03「Unbreakable 03」が中継され、同放送でファブリシオ・アンドラジが佐藤将光と戦う。

7月のONE バンコク大会で、コロナ禍契約といっても良い状況でONE出場を決めたアンドラジは、ムエタイと柔術が融合したスタイルでアベラルドを圧倒し、最後はRNCで一本勝ちを収めた。

強烈な印象を残したアンドラジが、ONE2戦目にして佐藤と戦うこととなった。試合の2日前(※1月20日)に、Zoomインタビューでファブシリオ・アンドラジとは何者か──に迫った。

そして──波乱万丈な人生を振り返ってもらう過程で、彼のグラップリングが決して付け焼刃ではないことが分かった。


──世界中のMMAファンが、去年の7月のONEタイ大会でのマーク・アベラルド戦で驚かされたと思います。ただし、日本のMMAファンはまだファブリシオのことをほとんど知りません。最初の格闘技経験は何だったのかを教えてもらえますか。

「13歳の時にムエタイを始めたんだ。子供の頃は当然のようにサッカー選手になりたかった。でも、そんなに上手くなくて。何かスポーツは続けたくて水泳をしたりしていた時、友人の1人がムエタイをやっていて一緒にやらないかと誘ってくれたんだ。練習を見学して凄く面白そうだったから、すぐにジムに通うようになった。

そして1カ月後には試合に出ていたんだ。自分にはこれが向いていると思ったよ」

──ブラジルは柔術やMMAは盛んで、それほど立ち技の人気が高いという印象はなかったです。

「以前はそうだったかもしれないけど、今はなかなか人気があるよ。それに僕が生まれ育ったフォルタレーザでは以前から定期的にムエタイの大会は行われていた。ただし、柔術と比較すると競技人口が少ないのは確かだったよ。柔術には長い歴史があるからね。

そして柔術をやっている者がムエタイを学び、ムエタイを練習している人間が柔術のトレーニングを始めることも少なくなかった。MMAを戦うためにね」

──ムエタイ時代は誰か憧れの選手はいましたか。

「ムエタイを始めた頃、ラモン・デッカーのファンだった。彼のスタイルは最高だったよ」

──どれぐらいムエタイの試合に出ていたのでしょうか。

「28勝1敗、それが僕のムエタイ・レコードさ。13歳でブラジル王者になり、14歳で南米王者になったよ。ユースのアマ・ムエタイでね。体重は50キロから52キロだったかな。16歳でプロになって、それからのレコードが28勝1敗でほとんどは中国で戦ったものだよ。

中国に行く前にブラジルで1度、MMAを戦っているよ。ブラジルにいた頃からムエタイ、柔術、MMAと全ての練習をしていた。

フォルタレーザではONEのようにMMAとキックボクシングの合同大会が開かれていたからね。どっちでも戦えるように準備していたんだ。ただ、本当のところはMMAに専念したかった」

──MMAでもヒーローはいましたか。

「そうだね、アンデウソン・シウバやヴィトー・ベウフォートかな。ジョゼ・アルドも好きだった。でも、フォルタレーザに住んでいては、MMAだけでは生活できない。キックでも十分に戦えるから、キックの試合に出ていたんだ」

──中国へ移ったのは?

「お金を稼ぐためだよ。中国では毎月のように試合に出ることができる。そこでファイトマネーを得ることができるからって誘われたね。そしてジムで寝起きをすれば、家賃も掛からないって。19歳の時だよ、四川(スーチュワン)省の成都(チェンドゥ)へ向かった。

成都の都江堰(ドゥージャンイェン)のジムに住んで練習をして、試合の声が掛かるのを待っていた。でも、そこのマネージャーと折り合いがつかず、もう成都にいるのが嫌になった。お金もなかったけど、とにかくあの街とジムにいるのは耐えきれなかった。

香港在住のブラジリアン、カポラルは2016年のアジアチコで優勝。MMAでもREALに来日するなど、15勝8敗の戦績を残している(MMAPLANET)

中国について半年後、香港でエスパーダ(剣)・ジムをやっているホドリゴ・カポラルが救いの手を差し伸べてくれた。

僕は香港へ向かい、2カ月間ジムにマットを敷いて生活をして、ホドリゴは食事も用意してくれた。

僕は彼に柔術とMMAを習い、ムエタイを指導した。1年間の香港でのトレーニングのおかげで、僕のグラップリングは凄く成長したよ。本当にホドリゴには感謝している。食べて、寝て、練習する。そんな時間を香港では過ごしていたんだ。ただし問題が一つあって……」

──それは何だったのでしょうか。

「香港にいると、試合の機会が全く巡って来なかった。結果、お金を稼ぐことのもハードだった。だからファイターとしてキャリアを積んでいくには、ずっと香港にいるわけにはいかなった。

キックだろうが、ムエタイだろうが、MMAでも誰とでも戦うつもりでいたけど、試合はできなかった。そうこうしている間に中国人のエージェントが、WLF(武林風)でキックの試合ができるようにしてくれたんだ。

WLFで2試合戦ってからプーケットに移った。カポラルのところは柔術アカデミーだったから、キックの練習相手がいなかった。それにタイは生活費が香港よりずっと安く済む。もっと立ち技を磨きたかったから、タイに拠点を置くことに決めたんだ」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
2月5日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE Super App

■ONE Unbreakable 03対戦カード

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
アリョーナ・ラソヒーナ(ウクライナ)
スタンプ・フェアテックス(タイ)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
佐藤将光(日本)
ファブリシオ・アンドラジ(ブラジル)

<ムエタイ(キック)・バンタム級/3分3R>
ハン・ズーハオ(中国)
アダム・ノイ(アルジェリア)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>※
ロビン・カタラン(フィリピン)
澤田龍人(日本)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>※
ラウル・ラジュ(インド)
アフメド・ウジタバ(パキスタン)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
ティオル・タン(米国)
ポール・ルミヒ(インドネシア)

※2020年12月18日に収録

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Interview ONE ONE Unbreakable III ONE116 03 ファブリシオ・アンドラジ ブログ 佐藤将光

【ONE Unbreakable03】アンドラジ戦へ、佐藤将光「ランキングに入っていなくて、あの強さ。嫌な強さ」

【写真】MMA将光メソッド、非常に興味深いモノだった (C)MMAPLAET

5日(金・現地時間)にONE116 03「Unbreakable 03」が中継され、同放送でファブリシオ・アンドラジと戦う佐藤将光。彼がシンガポールに渡る週の練習をABEMA TVのTHE WONDERが追っていた。

MMAPLANETではABEMAのカメラが捉えた佐藤独特の細かい打撃が織り交ぜられたスパーリング、そして今回の試合について尋ねた。そこで聞かれた──独特な戦いの感性、同時に一歩も引かない打撃ができる佐藤のMMA観に触れると、MMAとは創意工夫と実践だと改めて気づかされた。


──太腿へのヒザを始め、組みのなかのちょっとした打撃をこれほど多用するスパーリングは見たことがなかったです。スパー相手の太腿にカカトが入り、悶絶して動けなくなるシーンもありました。

「よくやるんですけど、僕は四つがあまり強くないから差し合いだと勝てないんです。

だからわざと押し込ませて、凌ぎながら削るということを心掛けています。カカトで太腿や脹脛を狙って。で、打てる時にアッパーやヒジを入れる感じで。これでテイクダウンできないと、相手の方が疲れてくれるので」

──かなりゴツゴツ入れているように見えました。

「カカトは皆が凄く嫌がるので、最近は少し抜くようになっています。ただ僕のなかでローとボディはOKなので、打ち抜いてきたのが……それもダメージが溜まるので『止めて』という声が多発したので、やはり抜くことが増えています(笑)。この練習をしていると、打撲とかは絶えずあるとは思います」

──このゴツゴツとしたスパーリングは、ずっと行ってきたことなのでしょうか

「ここ3年ぐらいですね。でも基本的に坂口道場が狛江にあった時、土曜日のスパーリングはガチでした。互いが熱くなってくると、結構ダウンしていることとかありましたし」

──ガチスパーは行っていることろはあるかと思いますが、このガツガツと細かい打撃を出すスパーは出稽古に行った時は、できないですよね。

「気持ち控えますけど、やっているので驚かれます」

──怒ってくる選手はいないですか(笑)。

「それはないです。ただ嫌そうにはしていますけど」

──この練習があるからこそ、佐藤選手のMMAは組みと打の融合が進んだのだと思えました。

「やっていないと、やっぱり試合で使えないですからね。試合でも相手は嫌そうにしていますし。それが僕の武器なので。思い切り力があるとか、寝技がめちゃくちゃ強い選手ではないので、ああいうところで戦っていかないと勝てない。小技はたくさん使っています(笑)」

──小技というか、発想力が豊かだと。

「これイケるんじゃないかなって思ったことは、全部練習で試しています。それでハマったモノを使うようにして。普通は下から殴るって合理的じゃないですけど、それをすることでイライラしてくる選手がいます。

そうこうこともあるので、やっぱり練習で試す必要がありますね。モモカンとか、クォン・ウォンイルも嫌がっていて。意識がそっちに行った時が、次の攻め時になる。効いてくると、対応が雑になるので」

──ホントに興味深いスパーリングが見ることが出来ました。ところで、秋ごろに小耳にはさんだことなのですが、11月にONEの試合が一度決まった。そうでなかったら、修斗で岡田遼選手と修斗で統一戦を戦っていたかもしれないと。

「う~ん、そこまでは明確な話は進んでいなかったです。9月ぐらいに、11月にビビアーノとの話が進んでいるということがあって、それがないなら修斗に出ると伝えていました。

結局、そこからずっとONEから返答はなくて。ギリギリまで修斗の後楽園ホール大会まで引っ張って、最後は去年の間にビビアーノ戦がないなら、キックでも良いから試合をしたいとお願いしました。

そういうことがあったので、11月の修斗でグラップリングマッチが決まりかかっていたんです。相手の名前もちゃんとあって。そういうギリギリの状況だったので、修斗で統一戦をできるような状態ではなかったですね」

──結局、グラップリング戦も組まれなかったですね。

「大会の1週間前ぐらいにONEから12月に組むから、ここで試合をするのは控えてくれという連絡がきたんです」

──その時、自分たちもビビアーノに挑戦できると思っていました。結果的にビビアーノではなくて、ファブリシオ・アンドラジになり、時期も12月ではなく1月までずれ込みました。

「まだですか、まだですかって聞いていて。試合まで40日を切ってからアンドラジで来ました。でも試合が1月か2月になりそうだと聞かされた時点で、相手は誰でも良いから組んでくださいとお願いしていたんです。

だからビビアーノでなくても、試合が組まれて良かったというのが一番でした。1年も試合をしていなくて、ビビアーノを持っていたらいつになるか分からない。僕が先に引退することになってしまいます(笑)」

──その過程においてジョン・リネケルとケビン・ベリンゴンの試合が決まった時、どのように感じましたか。

「実は……ならビビアーノが来るんじゃないかと期待したんです。でも、リネケルが勝って暫らく試合がないとなると、これはビビアーノとリネケルを組むなって」

─ベリンゴンの敗北は、どのように捉えましたか。

「トータルでできる選手ではないので、打撃で負けると引き出しがないですよね。だから、そんなにショックを受けたというのはなかったです。でも、もう少しできると思っていたのでやっぱりリネケルは強いんだなって。ベリンゴンは最後、気持ちが逃げていましたよね。ああなっちゃうと、リネケルのような選手は強いですね」

──ONEで世界王者になったベリンゴンのあの負けは、悔しくはなかったですか。

「ちょっとレベルの差を見せつけられましたね。仮にも元チャンピオンで、ずっとビビアーノとやってきた選手なので。まぁリネケルは強いとは思っていたのですが……強いですね。あの距離感とか、どうやって戦えば良いのかって考えましたね」

─そして、先ほど話していただいたようにアンドラジ戦が決まりました。彼の名を聞いた時は、どのように感じましたか。

「ぼんやりと……アイツかなって。マーク・アベラルドとやっていた、アイツかと」

──タイのドメスティック大会で、MMAを成立させるためにブラジル人ムエタイ選手を担ぎ出したと思っていたら、いやコイツは怖いぞと、正直なところ驚かされました。そしてこのタイミングで佐藤選手に当ててくるのかと。

「そうっすね。ランキングに入っているなら良いですけど、ランキングに入っていないであの選手なのは、嫌な強さがありますよね」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
2月5日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE Super App

■ONE Unbreakable 03対戦カード

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
アリョーナ・ラソヒーナ(ウクライナ)
スタンプ・フェアテックス(タイ)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
佐藤将光(日本)
ファブリシオ・アンドラジ(ブラジル)

<ムエタイ(キック)・バンタム級/3分3R>
ハン・ズーハオ(中国)
アダム・ノイ(アルジェリア)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>※
ロビン・カタラン(フィリピン)
澤田龍人(日本)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>※
ラウル・ラジュ(インド)
アフメド・ウジタバ(パキスタン)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
ティオル・タン(米国)
ポール・ルミヒ(インドネシア)

※2020年12月18日に収録

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Interview ONE ONE Unbreakable III ONE116 03 アリョーナ・ラソヒーナ スタンプ・フェアテックス ブログ

【ONE Unbreakable03】ラソヒーナ戦へ、スタンプ・フェアテックス「柔道家。あらゆる角度からヒザを」

【写真】仕切り直しの1年が始まる──スタンプ・フェアテックス (C)MMAPLAET

5日(金・現地時間)に中継されるONE116 03「Unbreakable 03」のメインで、アリョーナ・ラソヒーナと対戦するスタンプ・フェアテックス。

昨年はMMAでは2勝0敗ながらスーパーシリーズにおいてはキック、ムエタイの両世界王座から陥落したスタンプが、仕切り直しの2021年──初戦に臨む。


──ラソヒーナ戦が4日後に迫ってきました(※インタビューは1月18日に行われた)。今の調子はいかがですか。

「フィジカル的にもメンタル面も100パーセント、絶好調よ」

──クリスマスやニューイヤーも問題なく、練習できましたか。

「2021年最初のONEの大会で戦えることは凄く嬉しいわ。だから12月は31日まで練習し、新年は1月1日からトレーニングをしていたわ(笑)」

──つまり休みなしで練習をしてきたということですね(笑)。

「ホリデーはなしよ。この試合に向けて、フェアテックスではランボーと練習をしてきたの。体格が近いから。ランボーはMMAの試合はしていないけど、トレーニングはしてきたから、ムエタイだけでなく彼とはMMAの練習もやっているわ」

──2020年、スタンプは2つのチャンピオンベルトを失ってしまいました。

「去年は本当に色々なことがあったわ。もちろんCOVID19のパンデミックが起こり、色んな影響が出たわけだし。でもパンデミックは私だけでなく、世界中の人々が関係しているから。そうね……2つもベルトを失くしたことに関しては、全く予想もできなかった。

だから、心が折れそうになったわ。チャンピオンとして、ベルトを守るだけの準備もできていなかったし、プレッシャーがあり過ぎてメンタルは試合前からボロボロだったの……。でもベルトを失ったおかげで、今の私は以前のようにハングリーになっているわ。もちろん私のベルトを取り戻さないといけないし……でも、今はアトム級GPで戦うことに集中しているの。プライオリティはMMAよ」

──こうなってくるとMMAと立ち技を同時に戦うのは難しいですね。MMAでも対戦相手も強くなっているし。それでもムエタイとキックボクシングのベルトを取り戻したいと考えているのですね。

「MMAの練習に重点を置いたとしても、そこにはムエタイのトレーニングも含まれているから。今、私は朝起きて5時から7時までジョグ、ミット打ちをしてからMMAの練習をしているの。

ランチの後はムエタイをしっかりとやって、夜は週に3度は柔術をやって。それが私がこなしてきたスケジュールよ」

──3部練が週に3度、それはハードですね。

「試合が近づいてからはMMAの練習を増やしたけどね。基本、練習時間は変わりなかったわ。そうね、ここ2カ月はムエタイよりもMMAに重点をおいてきたわね」

──女子アトム級タイトル戦線ですが、パンデミックでアンジェラへの挑戦が延期された練習パートナーのデニス・ザンボアンガは、結局挑戦する機会がなくなってしまい暫定王座決定戦もありません。この状況をどのように思っていますか。

「私はデニスじゃないから、彼女が世界タイトルに挑戦できなくなったことは言及しようがないかな……だからノーコメントでお願い。ただアンジェラに挑戦できなくなっても、イツキ・ヒラタのようなタフな相手と戦っていくべきね。アンジェラと戦う前に。そうすればデニスの経験値が上がるから」

──なるほど。そういう考えでいるのですね。アトム級GPはなかなか陣容が見えてこないですが、金曜日の試合はGP出場へテストだと考えていますか。

「GPのことは何も詳細が分かっていなくて、ワールドGPを開くっていうこと以外、何も教えてもらっていないわ。そして、この試合が決まったの。だから、この試合に勝ってどうなるのか──今は何も分かっていない状態ね。

でも次の試合がGPへのテストだとしたら……彼女はウクライナの柔道王者だし、テイクダウンディフェンスをしっかりしないといけないわね。もちろん、私の一番の武器はムエタイだから打撃で戦うけど、寝技になっても、これまで見せていないことに挑戦したいと考えているわ。でも、まずは投げられないことね。

彼女は柔道家だし、胸を合わせて組んでくるようだと、ヒザを入れるチャンスになるでしょうね。そして、何も真正面からヒザを使うんじゃなくて、色々な入れ方があるから。組もうとしてきたら、あらゆる角度からヒザを突き刺すわ。それが私のアートだから」

──ところで、2月28日に日本のRISEで寺山日葵選手と戦うアイーダ・ルークサイコンディンがロッタンの彼女だと紹介されたのですが……。日本のファンはスタンプが、ロッタンの彼女だと思っていたみたいで、ちょっとSNSがざわついて。一体、ロッタンとスタンプはどうなっているだろうと。もちろんノーコメントでも構いません。

「別に話しても良いわよ(笑)。ロッタンと私は恋人でも、グッドフレンドでもないわ。でも、格闘技を通しての友人みたいなもので。『元気?』とか電話を掛けてくるけど、新しい彼女もいるのにね。どちらにしても、私はもう男女の仲を公言するのはコリゴリ(笑)。彼は私にとってマーシャルアーツ・フレンド、コールドワーク・フレンドよ(笑)」

──なるほど了解しました(笑)。では2021年、最初の試合が良い試合になることを願っています。

「ありがとう。ほんと、いつになるか分からないけど、日本でONEが開かれる時が来たら、今度は私も日本のファンの前で試合がしたいわ。日本の友人たちの前で、ね(笑)」

■視聴方法(予定)
2月5日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE Super App

■ONE Unbreakable 03対戦カード

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
アリョーナ・ラソヒーナ(ウクライナ)
スタンプ・フェアテックス(タイ)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
佐藤将光(日本)
ファブリシオ・アンドラジ(ブラジル)

<ムエタイ(キック)・バンタム級/3分3R>
ハン・ズーハオ(中国)
アダム・ノイ(アルジェリア)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>※
ロビン・カタラン(フィリピン)
澤田龍人(日本)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>※
ラウル・ラジュ(インド)
アフメド・ウジタバ(パキスタン)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
ティオル・タン(米国)
ポール・ルミヒ(インドネシア)

※2020年12月18日に収録

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