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【LFA107】インターバル中に「終わった。もう、できない」。カークがダニエル・スウェインからTKO勝ち

<ライト級/5分3R>
カムエラ・カーク(米国)
Def.2R5分00秒by TKO
ダニエル・スウェイン(米国)

様子の序盤に右ハイ、そして左ミドルをゆっくりとしたリズムのなかで放つスウェイン。左フックの相打ち後に、カークが右ローを蹴る。スウェインもワンツーから右ロー、カークは右ローを続けて左ボディフックからヒザを狙う。スウェインの左ハイをブロックしたカークは右フックからのテイクダウン狙いに対応し、離れると右を打ち込む。動きが止まったスウェインにボディから頭部とヒザを入れたカークがダウンを奪う。

パウンドの追撃に腕十字をセットしたスウェインは、スラムで防がれるが絶体絶命のピンチからは逃れる。それでもスタンド・ボックスで優勢のカークが、右ミドルを決める。スウェインも左ストレートを返すも、右ストレートを被弾する。右フック、ヒザ蹴りからクリンチで逆にケージに押し込まれたカークは、大内刈りからのスクランブルで押し返すと、離れて前蹴りを放つ。これをアゴに受けたスウェインが2度目のダウンをした直後に時間となった。

2R、鋭い前蹴りから左ボディフックと腹を攻めるカーク。スウェインも右を当てるが、左フックを被弾してスリップしてガードを強いられる。スウェインはクローズドガードを取り、立ち上がってガードを誇示上げたカークがパンチを落とす。スウェインは腰を切って、ここも腕十字へ。

スラムされても外さないスウェインに対し、カークはもう1度持ち上げてスラムで腕を抜く。ガードを続けるスウェインにローを蹴るカークは20発は蹴りをゆっくり入れたと思いきや、一転スピーディなパウンドからハーフへ。さらにパウンドを勢いつけて落とすと、またもスウェインが腕十字を狙う。ヒザを顔につけて防御したカークはマウントに移行してパンチを連打し、ラウンド終了を迎えた。

と、スウェインはインターバル中に「ノー。もう終わった。もうできない。引退する。疲れた」という言葉を吐く。試合だけでなく、MMAを続けることに心が折れたスウェイン──。「勝てる、行ける」と叱咤していたコーナーマンの視線を下がる様は、生々しい人生劇場を見るようだった。


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【LFA107】右フックでダウンを奪い、ギリギリのタイミングでヒザを突き上げたディアスがガルシアをKO

<バンタム級/5分3R>
ヒカルド・ディアス(ブラジル)
Def.2R0分25秒by KO
ジョージ・ガルシア(米国)

鋭い前蹴りを見せたディアス、ガルシアは続く左ハイにも反応して左ジャブを伸ばす。ディアスの右ローを受け、弱冠嫌な表情を見せたガルシアは右を被弾して、腰が崩れる。すぐにガードを取ったガルシアに対し、ディアスはハーフで抑えて細いパンチを入れる。立ち上がって体を横回転させつつ足を越えたディアスは、立ったまま鉄槌を落とす。

起き上りながら再びガルシアが引き込むと、ディアスは外ヒールをセットし決まらないとみるとリリースしトップをキープ。ガルシアはシングルから起き上ってスクランブルに持ち込むが、体を入れ替えたディアスが小外掛けを決める。そのまま大きくフリップし、リバーサル狙いのガルシアがスクランブルに持ち込んで逆にボディロックテイクダウンへ。

と、ディアスが自分がされたように下になるやスイープを決めて、トップを取り切る。ガルシアの一歩前を行くディアスがハーフのガルシアにエルボーを連打する。一旦ハーフで抑えたディアスは枕で圧を掛け、パス狙い。ガルシアもスクランブルでシングルレッグ&リバーサルを決め時間となった。

2R、右オーバーハンドを振るうガルシア。ステップバックしたディアスは続く右アッパーの踏み込みに右フックを当て、後方に倒れたガルシアが立ち上がった刹那──非常に危ういタイミングでヒザを突き上げ勝負を決めた。

衝撃的なKO勝ちに「毎日、KING MMAでハードトレーニングをしてきた。ヒザの練習もし続け、そのニーキックで決めた。ちゃんと立ち上がるの待って蹴ったよ」とガルシアは話した。


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【LFA107】アラン・ベゴッソ、予想以上に手強いサビルションにギロチン極めて一本勝ち

<バンタム級/5分3R>
アラン・ベゴッソ(ブラジル)
Def.1R4分23秒byギロチンチョーク
サマルベク・サビルション(キルギス)

キルギスの民族衣装といえる帽子をかぶって入場したサビルションは、ラマダンの期間中の1週間前のオファーを受けた。試合が始まると、ベゴッソが右カーフローを蹴る。前足重心から右オーバーハンド、そしてシングルに出たサビルションをベゴッソがギロチンで捕える。

絞めあげられたサビルションが引き込んで頭を抜くが、得意のガードゲームを続けることはできずベゴッソがスタンドに戻る。右ローを蹴り合い、右オーバーハンドも相打ちとなった両者。サビルションが右フックからダブルレッグを仕掛けると、ベゴッソが強烈な勢いで鉄槌を落とす。さらにシングルに出たサビルションに対し、カニハサミを見せたベゴッソだが、これはハマらずスクランブルゲームでバックを許し、寝技に持ち込んだサビルションがトップを取り切る。蹴り上げから立ち上がろうとしたベゴッソに対し、サビルションが右を当てる。

姿勢を乱し後退したベゴッソにテイクダウンを決めたサビルションは、スクランブルでも執拗にシングルを仕掛ける。ここもベゴッソはギロチンを仕掛け、引き込んでフルガードを取るとサビルションがタップし、試合は決した。

勝者は「絞めているときに極まると思った。彼はテイクダウンに来ると思っていたけど、いくつか強いパンチを打ってきた驚かされたよ。ここにはチャンピオンになって、UFCに行くために来た。でも、一歩一歩進みたいと思う」とインタビューで話した。


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【LFA107】セミとセミ前でバンタム級2試合──アラン・ベゴッソが見逃せない

【写真】今大会で最も気になるのはアルファメールのバンタム級ファイター=アラン・ベゴッソだ(C) LFA

14日(金・現地時間)、サウスダコタ州スーフォールズのサンフォード・ペンタゴンでLFA107「Kirk vs Swain」が開催される。

コロナ・パンデミックから活動再開したLFAは、ここサンフォード・ペンタゴンで連続8回に渡りイベントを開催した。今回は14日のLFA107に続き、21日(金・同)のLFA108ではついにアリーナに観客を入れたイベントも再開される。


10カ月に及んだ無観客大会、現状ではその締め大会のメインはライト級のカムエラ・カークとダニエル・スウェインのマッチアップとなった。

見事なボクシングと柔術を融合させたカークに対し、コンテンダーシリーズ敗北から再起を期するスウェインは三角絞め、ヒザ十字、腕十字、肩固め、ギロチンと多彩に極めを持つサブミッション・ファイターだ。打撃ではカークが優位だけに、スウェインはスタンドで削られないことは命題だ。

セミとセミ前では揃ってバンタム級の試合が組まれた。9勝4敗同士のジョージ・ガルシア✖ヒカルド・ディアス。そして昨年9月のLFA初陣で僅か48秒KO勝ちを収めているアラン・ベゴッソは、Titan FCベテランのキルギス人ファイター=サマルベク・サビルション・ウウルと相対する。

アルファメール所属のブラジリアン=ベゴッソは、LFA初陣に備えアルファメールに合流した田中路教のこれからに関係してきそうなだけに、要注目だ。

■視聴方法(予定)
5月15日(土・日本時間)
午前10時00分~UFC Fight Pass

■ LFA107 対戦カード

<ライト級/5分3R>
カムエラ・カーク(米国)
ダニエル・スウェイン(米国)

<バンタム級/5分3R>
ジョージ・ガルシア(米国)
ヒカルド・ディアス(ブラジル)

<バンタム級/5分3R>
アラン・ベゴッソ(ブラジル)
サマルベク・サビルション・ウウル(キルギス)

<ヘビー級/5分3R>
ジョーダン・ヘイダーマン(米国)
アンソニー・ギャレット(米国)

<ライト級/5分3R>
ジェイムス・ウィルソン(米国)
ダニエル・ジェファーソン(米国)

<女子フライ級/5分3R>
テイラー・マウルディン(米国)
アンバー・デラハーラン(米国)

<ウェルター級/5分3R>
LJ・ポーティ(米国)
レイ・ウォーターズ(米国)

<ウェルター級/5分3R>
コーリー・デイヴィス(米国)
トーマス・パウウェル(米国)

<女子ストロー級/5分3R>
アランドリア・ブラウン(米国)
シェナイア・アレドンド(米国)

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