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【FIGHT&MOSH】岡見勇信、修斗での戦いへ─02─「格闘技は潰し合い。その本質を見失ってはいけない」

【写真】この試合のために格闘技の原点に立ち使えるような練習を続けてきた。(C)TAKUMI NAKAMURA

12月2日(土)東京都江東区にある豊洲PITで開催されるプロ修斗公式戦「MOBSTYLES presents FIGHT&MOSH」にて、岡見勇信がキム・ジェヨンと対戦する。
text by Takumi Nakamura

インタビュー前編では復帰の舞台として修斗を選んだ理由、その決断に至るまでの心境を明かしてくれた岡見。後編では“戦う”ことへの原点回帰、そしてジェヨン戦にぶつけるファイターとしての想いを語った。

<岡見勇信インタビューPart.1はコチラ


――そして岡見選手に用意されたジェヨンは極真出身、2004年からチーム・タックルでキャリアを開始したK-MMAのパイオニアで、韓国国内ではAngel’s FCとTOP FCでミドル級王座に就き、2018年にはロシアのACBにも参戦した猛者です。ファイトスタイルも前に前に出てくる選手で、まさに勇気を持って立ち向かわなければいけない相手です。

「最初にこの選手でどうですか?と打診されて、名前と顔が一致しなかったんですよ。でも試合映像を見たら、ああ、あの選手か!と。メルヴィン・マヌーフともやっていますし、韓国人選手らしいタフでガツガツ前に出る真っ向勝負する選手なので、いい相手を用意してもらえたと思います。今の自分にとって最高の相手ですね」

――この一戦に向けてどんなことを意識して練習してきたのですか。

「ンサン戦を振り返ると、ファイターとしての気持ちの部分が欠けていたと思います。どうしてもキャリアや年齢を重ねると、小手先の技術でかわしてしまうというか。あまりダメージをもらわずに勝つような動きをしてしまいがちなんですよね。自分としてはそんなつもりはなかったんですけど、ンサン戦はどこかしらにそういう気持ちがあったんだと思います。久々の試合ということもあって、ンサン戦の前は潰し合うようなスパーリングは控えていたし、その時はそれが正解だと思って120%費やしたんですけど、結果・内容ともに『これじゃダメだよな』ということが明らかになりました。

あれから1年、自分が“戦う”のであれば、どういう練習をすればいいのか。どんなコンディションを作ればいいのか。それをもう一度考え直しました。やっぱり格闘技は潰し合いだし、どれだけ相手にダメージを与えるか、どれだけ恐怖を与えるか。それがあった上での技術や戦術だと思うんですよ。そういう格闘技の本質を見失ったらいけないし、そこから逃げるんだったら格闘技をやる意味がないということがはっきり分かったし、今回は自分を追い詰める、ダメージを与えることもあればダメージを受けることもある、そういう覚悟を持って試合に近い練習を若手たちとやってきました」

――戦うことへの原点に立ち返る練習ですね。

「それこそ若い時はスパーリングが恐怖だったし、憂鬱だったし、練習行きたくないと思ったし(苦笑)。でもそういう練習をやらないと…ですよね。僕が4年前にATTポートランドに練習に行ったとき、毎週土曜日がハードスパーリングだったんですけど、コーチから『金曜日は練習するな。そんなことはやらずに土曜日のスパーリングに集中しろ。土曜日のスパーリングの内容ですべて評価する。そのくらいの気持ちを持って土曜日に臨んでくれ』と言われるですよ。ようは土曜日のハードスパーリングが試合と同じだと」

――一週間の練習の中にもあえて試合と同じピークを設定する、と。

「スパーの出来が悪くて『疲労が溜まっているから動けなかった…』は許されないし、そのくらい土曜日のハードスパーに集中して、変な言い訳をするなと。だから試合が決まっている選手は試合と全く同じで、土曜日の試合のために一週間のメニューや強度を考えるんです。自分も今回はそういう練習を取り入れてやってきました。ある意味、年齢的にも今の自分にはそれが合っていますし、一週間の中で練習の山を作って、いい準備ができました」

――今は目の前の試合がすべてだと思いますが、どんな試合をしたいですか。

「本当に今回は先のことを考えていなくて、12月2日の自分がどうなんだ?と。ここまでやるべきことはやってきて、どんな結果になっても後悔しないというファイトキャンプを送ることが出来ました。だからここからは気持ちですね。19日の修斗で宇野さんの試合を間近で見て、対戦相手側でしたけど、すごいものを見させてもらったし。他の仲間たちの試合もそうですけど、色んなものを見て自分に還元できているので、あとはその気持ちを試合にぶつけます。それがどうなのかは試合をやれば分かることなので」

――前回の修斗で試合後にケージを出た宇野選手に声をかける岡見選手の姿が印象的でした。

「宇野さんの戦う姿を対戦相手のセコンドとして見ることになるなんて思ってもいなかったです。僕が慧舟會に入った時から宇野さんはスターで、僕が道場にいった初日に宇野さんがスパーリングしてくれたんですよ。その時のうれしさや感動は今でも忘れないし、そんな宇野さんと教え子のオーディンが戦うことになって、それをこのタイミングで見るという部分にも感じるものがありました」

――それでは最後に岡見選手の試合を楽しみにしているファンにメッセージをいただけますか。

「久々の日本の試合、修斗という舞台に上がれることをうれしく思います。今振り返るとコロナ禍になり、守りに入っている自分がいました。正直ONEの日本大会の時でも、自分の精神状態は終わりに入っていて、心も体も尽きていたんです。でもそこでもう一勝負したいと思い、アメリカに練習に行って、そのなかでミドル級に戻して戦おうという想いを持って 帰ってきました。

守りに入っている自分が嫌で、戦っている仲間たちを見て自分も前に出なきゃ、勝負しなきゃと思ってンサンと戦ったのに、結果・内容ともに不甲斐ないものになって……あの時に辞めようと思いました。でも心のなかで、まだ自分が勝負していない・逃げていると思って、1年間で時間をかけて自分を作ってきました。本当にその総決算、今の岡見勇信をすべて出せるところまで持ってきたので、そんな自分を間近で見てもらえたらうれしいです」

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【RIZIN LANDMARK06】「初めてパウンドで人の顔を殴りました(笑)」イゴール・タナベが前戦を振り返る

【写真】『神は抱えきれない責任を負わせることはない』。そういうモノが身の内に宿る。無神論者としては、素晴らしいなと感じます(C)TAKUMI NAKAMURA

10月1日(日)に愛知県名古屋市中区のドルフィンズアリーナ(愛知県体育館)で開催されたRIZIN LANDMARK06にて、ANIMAL☆KOJIと対戦したイゴール・タナベ。
Text by Takumi Nakamura

フィニッシュは三角絞めでの勝利だったが、スタンドで自信を持って左ミドルを蹴り、パウンドで削るなど、同じ一本勝ちでもプロセスは違って来た。MMAに挑戦する柔術家ではなく、柔術で勝つMMAファイターになるために――。イゴールがMMAへの取り組みについて語った。


――先月RIZIN LANDMARK06でのANIMAL☆KOJI戦では三角絞めによる一本勝ちでしたが、あの試合の一週間後にJBJJFの全日本ブラジリアン柔術選手権2023にも出場されていましたね。

「ちょうどRIZINの一週間後に全日本大会があって、事前にエントリーはしていたんです。それで怪我がなければ出ようと思っていました」

――今はMMAファイターとして試合をしているイゴール選手ですが、柔術の大会には出ていきたいと思っているのですか。

「はい。柔術は子供の頃からやってきたものだし、最後に柔術の試合に出たのもちょうど1年前だったんです。年内に一度は柔術の試合には出たいと思っていたのでタイミングがよかったです」

――優勝したシャビエル・シウバ選手に敗れて3位という結果でしたが、それについてはどう捉えていますか。

「勝てた試合だったと思うので率直に悔しいです。柔術の試合に出たことは後悔していないし、むしろ楽しかったんですけど、結果を出せなかったことは……悔しかったです(苦笑)。これからもMMA中心ではあるんですけど、タイミングが合えば柔術の大会にも継続して出ていきたいですし、いつも言っていることなのですが、僕はまだ黒帯になって柔術の世界大会に出たことがないので、そこには挑戦したいです」

――それではANIMAL戦について聞かせてください。改めて試合を振り返ってみていかがですか。

「7月の阿部大治戦に比べると打撃は良くなったと思います。阿部戦で初めて打ち合って怖さがなくなったというか。今回は打ち合う場面はなかったですが、自分から前に出られたと思います。あと初めてパウンドで人の顔を殴りました(笑)」

――阿部戦はまだ相手の打撃を受けることを警戒しながらの打撃だったと思うのですが、今回は自信を持って打撃を出しているように見えました。

「ちょうど阿部戦から良太郎先生(※初代KNOCK OUT-BLACKウェルター級王者で、多くのファイターの打撃を指導)に打撃を見てもらうようになったんです。阿部戦の時点で打撃は成長していたのですが、まだ打撃をやることに緊張や恐怖心があったんです。でも阿部選手と打撃の攻防をやったことで、打撃に対する怖さがなくなって、練習でも変化を感じるようになりました」

――練習ではスパーリングの回数も増やしているのですか。

「基本的にはミットですね。良太郎先生に週5回ミットを持ってもらって、スパーリングは週2回です」

――MMAグローブで強度の高い打撃のスパーをやるのはラウンド数が限られると思うので、試合で得た経験が大きかったのですね。

「はい。どんぴしゃでクリーンヒットをもらわなかったというのもあるんですけど、殴られることへの恐怖心はなくなりました」

――また試合後にも質問させてもらいましたが、左ミドルがフォームも綺麗で非常によかったと思います。かなり練習では蹴り込んでいたのですか。

「阿部戦は良太郎先生と練習する期間が短かったので、先生からは『今は阿部戦に必要なことだけをやろう』と言われて、パンチとカーフキックに限定して練習していたんです。それで阿部戦が終わった後、練習を再開することになったのですが、阿部選手のスネを蹴って右足を怪我していて。それで『右を蹴れないなら、左ミドルを練習しよう』ということで、ひたすら左ミドルを蹴っていたら、いつの間にか右よりも左の方がいい感じなりました(笑)」

――スパーリングだけでなく反復練習で技を磨く。それは柔術でもキックでも同じですね。ミドルを蹴るようになって、MMAとしてはどこが変わりましたか。

「スタンドの距離感が良くなって、タックルにも入りやすくなりました。良太郎先生が常に僕に言うのが『組み技の選手が打撃の練習を始めると、ストライカーみたいな動きをすることが多い。でもイゴールは打ち合う練習をするんじゃなくて、打撃の駆け引きとか寝技に持っていきやすくするための打撃を練習しよう』ということなんです。ANIMAL戦も試合前にずっと練習していたパターンでテイクダウンを取れました」

――なるほど。良太郎選手とはいい師弟関係が築けているようですね。

「はい。良太郎先生は知識もすごいし、僕に必要なものを教えてくれるし、本当に最高の先生ですね」

――また今回はグラウンドでのパンチも的確に入っていました。スタンドの打撃と同じように練習していたものだと思っていたので「初めてパウンドで人の顔を殴った」というコメントは意外でした。

「ハーフガードになった時にヒザが入ったままになっていて、動きにくかったんですよね。それでどうしようかなと思っていたら目の前に顔があったんで、殴ってみようと思って殴りました。そしたらANIMAL選手がすごく嫌がって動きが止まったので、そのまま殴り続けたという感じですね」

――練習していないにも関わらず非常に安定感のあるパウンドでした。

「あそこで変に動くとバランスを崩すので、足を抜くことよりも殴ることを優先しました。意外とスムーズにパンチを打てたし、効かせることも出来たので新しい武器になりそうな気がします」

――柔術で培ったグラウンドにおけるバランス感覚が活きたようですね。

「間違いなくそれはありますね。ホベルト・サトシ・ソウザが矢地祐介選手とやった時にマウントから殴っていて、みんな『あそこでバランスを崩さずに殴るのはすごい』と言っていたんです。当時僕はMMAをやっていなかったので、あまりピンとこなかったんですけど、今になって思うと柔術で培ったバランスの良さなんだろうなと思います」

――柔術家は自然にグラウンドでバランスをとることが身についているのでしょうね。

「簡単にいうと脱力なんですけど、相手がこちらに動いてきたら、自分はこちらに動く。そうすればバランスをキープできる。そういうことが体に染みついているんだと思います」

――フィニッシュはマウントポジションから腕十字を狙い、最後は三角絞めという流れでした。

「あれはもう『もらった!』という感じですね」

――MMAデビューから4連続一本勝ちとなりましたが、今回はスタンドの打撃やパウンドも出すことが出来て、今までにはない経験が出来たのではないですか。

「本当にそうですね。それまでの3試合とは違う試合内容だったと思います」

――イゴール選手はプロ2戦目でメルヴィン・マヌーフ、3戦目で阿部選手と対戦していて、柔術のバックボーンがあるとは言え、普通はそのキャリアで戦う相手ではないですよね。

「僕も思い返してみて、よくやったなと思います(笑)。マヌーフ戦のオファーが来たときは、正直めちゃくちゃ怖くて、自分が勝つ姿なんて想像できなかったんです。でもここで逃げちゃったら、逃げ癖がつくというか。一度でも“逃げる”壁を超えると、また厳しい試合のオファーが来たときに逃げる選択をしてしまいそうな気がしたんです。僕はキリスト教徒で、キリスト教えの中に『神は抱えきれない責任を負わせることはない』というものがあるんですね。だからマヌーフ戦も乗り越えられると思って試合を受けました」

――結果論ですがものすごい経験値を得ることが出来ましたよね。

「マヌーフは引退してからの復帰戦ということだったんですけど、僕とやる3カ月前にヨエル・ロメロとやっていて、その時点でBellatorのランキングでも8位くらいでしたからね。『全然復帰戦じゃないじゃん!』と思いました(笑)」

――試合のペースとしては普通ですね(笑)。

「それで2戦目でマヌーフとやったから、当分試合で怖いと思うことはないだろうと思ったら、3戦目のオファーが元UFCファイターでパンクラスでもチャンピオンになっている阿部選手と言われて、『えーーー!!』みたいな(笑)。僕はマヌーフより阿部選手の方が怖かったんです。阿部選手はRIZINでもマルコス・ソウザやストラッサー(起一)さんの寝技にも対処して勝ってるし、マヌーフは一か八かの試合ができる選手でしたけど、阿部選手はそういうわけにはいかないですか」

――僕も阿部選手の方がMMAファイターとして完成度が高く、マヌーフ選手よりも手ごわい相手だと思っていました。

「そういう相手に一本勝ちできたというのは自分の中では大きかったですね」

――イゴール選手を見ていると、ただ柔術で勝負するだけでなく、MMAファイターとして強くなってMMAで勝とうとしているところがうかがえます。そこは意識していますか。

「はい。僕は柔術の技術だけでMMAで勝っていけるとは思っていないんですよ。僕も子供の頃からUFCを見ていて、柔術だけでチャンピオンになった選手はいないと思っていて。MMAをやる柔術出身選手として、何々が出来ないからって壁を作りたくないんです。打撃の壁、レスリングの壁、フィジカルの壁……そういうリミットを自分で作りたくないし、MMAをやるならMMAファイターとしてレベルを上げて試合をしたいです」

――次の舞台として狙うはRIZIN大晦日だと思いますが、そこに向けた想いを聞かせてもらえますか。

「やっぱり僕はRIZINで戦っているので、大晦日の大会には出たいですね。あまり海外で試合をしたいとか、どこどこに出たいという気持ちはなくて、今戦っているRIZINでトップに立ちたい。そうすれば自然にチャンスが巡ってくると思っています。組まれた試合を勝ち続けて、色んな扉を開いていきたいです!」

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BELLATOR o UFC キック コーリー・アンダーソン フィル・デイヴィス メルヴィン・マヌーフ

Bellator297:メインイベント・ワジム・ネムコフ vs. ヨエル・ロメロ

ライトヘビー級タイトルマッチ5分5R。王者ネムコフはP4Pランキングでも2位。ロメロはライトヘビー級3位。

ネムコフはBellator9戦無敗。昨年のGP決勝こそ、バッティングによるカットでノーコンテストとなったが、11月に組まれたコーリー・アンダーソンとの再戦ではタックルを切りパンチを入れる展開で判定勝ち。30歳。

ロメロはUFCミドル級で4度タイトルに挑戦しているが、うち2度は体重オーバーで、勝ってもタイトルが獲得できず。UFCとの契約が切れ、Bellatorに参戦すると、階級をライトヘビーに上げてその年に開催されたライトヘビー級GPにエントリーしたが、メディカルチェックをクリアできず欠場。その後、仕切り直しで組まれたBellatorデビュー戦は元王者のフィル・デイヴィスにスプリット判定負け。そこからアレックス・ポリッツィとメルヴィン・マヌーフに勝利して今回のタイトル挑戦権を得たが、ネムコフからは実力ではなく、知名度での抜擢であると評されている。46歳。

ネムコフボディに前蹴りをヒット。左右の蹴り。ケージまで下がったロメロ。右。ロメロまだ様子見。手が出ていない。ネムコフがどんどんパンチ・ミドルを入れる。ハイ。右をヒットさせてケージに詰めて左右の蹴りをヒット。打たれているロメロ。手が出ない。また前蹴り。ようやくインローを一発放ったが、右を返すネムコフ。ロメロスーパーマンパンチ。ネムコフの右にインローを合わせて、ネムコフ一瞬膝を着いたがすぐ立つ。右ストレートがヒット。またインロー。足が流れるネムコフだが、パンチ連打からバックスピンキックをヒット。ロメロのインローに右ストレートを合わせてヒット。打撃を入れていくネムコフ。ゴング。

1Rネムコフ。いつも通り待ちの構えのロメロに対し、リーチに勝るネムコフがどんどん打撃を入れている。

2R。右ボディを入れるネムコフ。前蹴り、ワンツー。ロメロ出るが手が出ない。ネムコフの打撃をもらうのみ。まだ大きなダメージはないが、攻め手もないまま時間が過ぎて行く。ネムコフの右がヒット。飛び込んで左を放ったロメロだが空振り。また左の大振りだが空振り。残り1分。ネムコフ左ミドル。ワンツー。ケージを背負ったロメロ。またワンツーを入れるネムコフ。残り10秒の拍子木が鳴るが、出ないロメロ。ゴング。

2Rネムコフ。

3R。詰めていくロメロだがネムコフのアッパーがヒット。さらに右フックがヒットしぐらついたロメロ。ネムコフ詰める。ケージを背負ったロメロ。パンチを打ち込むネムコフ。ロメロ腕でブロックしているが、完全に足が止まった。ロメロパンチで出たがネムコフの右がヒット。ワンツーから左ハイ。ロメロ口が開いている。弱々しい表情。バックスピンキック。大げさにふらついているロメロ。三味線か?出てきたネムコフにロメロの左フック。かすめたのかスリップなのか倒れ込んだネムコフ。上になるロメロだがネムコフ立ち上がる。がぶるロメロだが振りほどき離れた。しかしロメロ出るのではなくふらつく。ゴング。

3Rもネムコフ。倒れたのはスリップの模様。

4R。ふらふらしてるロメロ。だがむしろ手数は増えている。ワンツーを入れるネムコフ。ジャブがヒット。さらに膝。舌を出したロメロ。ボディを打ち込むネムコフ。どんどんパンチをヒットさせるネムコフ。しかしロメロは効いているのかわからない。左フックを出したが空振り。ネムコフワンツー。またワンツー。ヒットしているが。出ていくロメロだが、ネムコフ冷静にパンチを当てていく。ロメロも手を出しているが空振りが多い。パンチ連打がヒットしたネムコフだが、また舌を出すロメロ。残り1分。ロメロ飛び込んでパンチをヒット。だが浅いか。ゴング。

4Rネムコフ。しかしロメロ、底が知れない。

5R。パンチを入れていくネムコフ。タックル。切ったロメロ。膝を見せる。詰めてきたロメロに、距離を取ってパンチをヒットさせるネムコフ。右から左ハイがヒット。ロメロの左はかわした。また左。出てくるロメロだが、距離をキープするネムコフ。ネムコフもタックルを見せるが切っているロメロ。組んでケージに押し込んだロメロ。ダブルアンダーフック。ネムコフクリンチで時間を使う。残り1分10秒でテイクダウン。下からホールディングして凌ぐネムコフ。ノースサウスの体勢。腹しか殴れないロメロ。パウンド。タイムアップ。

三者49-46でネムコフが王座防衛。

ネムコフ完勝ではあったが、仕留めさせず最終ラウンドに盛り返したロメロは幻想を残す敗戦。

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【Bellator297】充実=ワジム・ネムコフ✖不可解な言動多発=ヨエル・ロメロ。世界LH級選手権試合展望

【写真】ロメロは試合内容は不安。試合後、どのようなぶっ飛んだことを話すのか──は楽しみ (C)BELLATOR

16日(金・現地時間)、シカゴのウィントラスト・アリーナにてベラトール 297「Nemkov vs Romero」が行われる。
Text by Isamu Horiuchi

バンタム級正規王者のセルジオ・ペティスに、現フェザー級王者にして元ライト級王者でもあるパトリシオ・ピットブルが挑戦し3 階級制覇に挑む試合をコメインとするこの大会のメインイベントは、長期政権を築く王者ワジム・ネムコフに46歳のヨエル・ロメロが挑戦するライトヘビー級タイトルマッチだ。

チーム・ヒョードルのメンバーとして日本のファンにも知られているネムコフは、2013年に祖国ロシアでMMAデビュー。2015年からRIZINに参戦し、同年大晦日のイリー・プロハースカとの大激闘(※1R10分終了時にネムコフが試合続行不可能となりTKO負け)等の記憶に残る戦いを見せた。

その後2017年にベラトールに移籍し、2020年8月にライアン・ベイダーを右ハイからのパウンドでTKOに下しライトヘビー級王座に輝くと、2021年~2022年には王者として参戦したライトヘビー級GPも制覇。防衛回数を3に伸ばすとともに、ベラトールでの戦績を9戦無敗(1NC)としている。


前述のベイターのほかに、フィル・デイヴィスやコーリー・アンダーソンといった元UFCのライトヘビー級上位ランカーをことごとく倒してサークルケージの頂点に君臨するネムコフ。UFCの同階級に突出した王者が存在していないこともあり、現在ライトヘビー級世界最強の座にもっとも近い場所にいるとされる選手の1人だ。

ちなみにプロMMAと並行してコンバット・サンボの大会でも活躍し、2014年に成田で行われた世界大会の100キロ以下級優勝を皮切りに、2019年の韓国・清州での世界大会まで合計4度世界王者に輝いている。

対するロメロも、フリースタイルレスリング85キロ以下級キューバ代表として1999年世界大会優勝、2000年のシドニー五輪で銀メダルを獲得したスーパーアスリートだ。2009年にMMAデビューし、Strikeforce参戦を経て2013年に36歳でUFCデビューを果たした。ミドル級で大活躍を見せたものの、2度にわたる計量失敗もありタイトルとは縁がなく、2020年7月に王者イスラエル・アデサニャに挑戦して敗れた後にUFCをリリースされてベラトールに移籍。

以降ライトヘビー級で戦い、初戦こそフィル・デイヴィスに敗れたものの、その後2連勝を飾り今回のタイトル挑戦にこぎつけた。

両者の現在の立場と年齢差を考えたらミスマッチとも取れるこのカードが、軽量級スーパーファイトを差し置いてメインとして組まれた大きな理由は、UFCで派手な活躍を見せてきたロメロの知名度にある。

その年齢からは通常あり得ないようなしなやかで若々しい身体を保ち続け、テイクダウンに加えて凄まじい爆発力の打撃をもってリョート・マチダ、クリス・ワイドマン、ルーク・ロックホールドといった歴代王者たちから圧巻のKO勝利を奪ってきた。

さらに当時ATTで一緒に練習していたホルヘ・マスヴィダルが、既に30代後半だったロメロは器具を使わず、もっぱら腕立て、懸垂、ジャンピングスクワットといった自重トレーニングを繰り返してその身体を保っていたと証言。常識では計れないロメロの肉体の神話をさらに強めることになった。

そんな驚異のロメロだが、極度に慎重な戦いぶりを見せることもしばしばだ。上述のアデサニャ戦では5R通してほぼ動かずに待ちに徹し、やはり警戒しながら戦った王者のローを被弾し判定負け。試合後のインタビューでは一転して──試合中には決して見せなかった──凄まじいテンションを発揮し「こんな試合は誰も望んでいない! ファンは一生懸命働いて俺たちの試合にお金を払ってくれているんだぞ!」と、自身の戦い方を棚に上げて激昂。

そんな理解困難な言動もまた、ロメロの謎めいた魅力を増している。階級をライトヘビーに上げたベラトールでの試合でも、以前ほどの軽やかさは見られないものの、予測困難な戦いと言動は相変わらずだ。

移籍後初戦のデイヴィス戦は、またも積極性を欠く戦いの末に2、3Rにローを効かされてテイクダウンを許し完敗。が、試合終了後に大声で「3Rで終わりなのかよ! (=5Rだと思っていたのに) Fxxk!」と叫ぶ意外すぎるリアクションを見せ、さらに2&3Rは誰が見てもデイヴィス優勢だったにもかかわらず、ジャッジの一人がロメロ勝利とする謎スコアまで発生したのだった。

期待を裏切る試合ぶりに限界説が囁かれたロメロだが、45歳で迎えた次のアレックス・ポリジィ戦では、天賦の反射神経を用いたカウンターと爆発的な飛び込み打撃で何度もダウンを奪う驚愕のワンマンショーで大勝した。

続く3戦目のメルヴィン・マヌーフ戦ではまた慎重な戦いを見せたが、3Rにケージに追い詰めてテイクダウンで上を奪取すると、凄まじい威力のパウンドとヒジで仕留めた。圧倒的な瞬発力、そして──通常加齢とともに真っ先に衰えるはずの──反応速度をいまだに保持しているロメロ。これほど”freak of nature”(自然の気まぐれから生まれた異常種)という形容が相応しい人間もいない。

しかし王者ネムコフは、そんなロメロに「彼は人気やUFCでの実績が評価されてタイトル挑戦権を掴んだと思う。実力的にはデイヴィス、アンダーソン、ベイダーに次いでランキング4位ではないか」と厳しい評価を下す。さらに「年齢的に彼にはレスリングの攻防は重荷となるのではないか。だからロメロは自分と打撃で戦おうとすると思う。自分もそこで勝負してフィニッシュしたい」と自信を覗かせている。

並いる強豪たちを相手に、常に打撃で主導権を握り長期政権を築いてきた王者。長く鋭いジャブを起点に積極的に仕掛けつつ出入りに長けており、ロメロのカウンターが届く危険な距離に留まることはないだろう。遠い距離からの右のカーフキックも得意としており、かつてアデサニャやデイヴィスにローで削られたロメロにとっては、厳しい戦いになることが予想される。

ネムコフはデイヴィスやアンダーソンとの初戦ではテイクダウンを許し、防戦一方に追い込まれた過去がある。もしロメロが王者の予想を裏切ってテイクダウンに成功すれば、勝ち筋は大きく開けてくるだろう。

が、ネムコフは両者との再戦ではいずれも見事な修正を行ない、テイクダウン封じに成功して快勝した。2戦目で敗れたアンダーソンは「ネムコフは前回よりジャブの踏み込みを少し浅くし、そのぶん肩を伸ばしてこちらがテイクダウンしにくいようにしてきた」と王者のアジャストメントを称えている。

レスラー上がりの元UFCトップランカーをことごとく打ち破ってきた機動力に優れた王者──現在30歳で身体的にも絶頂期を迎えつつある──を、加齢と共に階級を上げたロメロが倒して押さえ込むのは容易ではあるまい。

が、かくも不利な状況であっても、人智を超えた能力の爆発を期待させるのがロメロだ。かつて日本で名前を挙げ──当時死闘を繰り広げたイリー・プロハースカとともに──今やライトヘビー級世界最強の一角を占める王者ネムコフと、世界で最も驚くべき身体の持ち主ロメロの激突。何か途轍もないことが起こるのか、それとも起こらないのかも含めて楽しみにしたい。

■視聴方法(予定)
6月17日(土)
午前6時30分~ U-NEXT

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BELLATOR MMA o ONE RENA RIZIN Special   クレベル・コイケ コーリー・アンダーソン セルジオ・ペティス メルヴィン・マヌーフ ヨエル・ロメロ ワジム・ネムコフ 堀口恭司

6.16『Bellator 297』でワジム・ネムコフ vs. ヨエル・ロメロ、セルジオ・ペティス vs. パトリシオ・ピットブルの2大タイトルマッチ/ピットブル弟は3階級制覇を目指す

BELLATOR MMA ワールドチャンピオンレプリカベルト 大人用サイズ


 Bellator MMAが6月16日にイリノイ州シカゴのウィントラスト・アリーナで『Bellator 297』を開催することと、ワジム・ネムコフ vs. ヨエル・ロメロのライトヘビー級タイトルマッチとセルジオ・ペティス vs. パトリシオ・“ピットブル”・フレイレのバンタム級タイトルマッチを行うことを発表。

 ネムコフは昨年11月の『Bellator 288: Nemkov vs. Anderson 2』で行われた王座防衛戦&ライトヘビー級ワールドグランプリ決勝でコーリー・アンダーソンに判定勝ちし3度目の王座防衛に成功&賞金100万ドルを獲得して以来の試合でひとつの無効試合を挟んで10連勝中(Bellator戦績8勝0敗1無効試合)。

 ロメロは昨年9月の『Bellator 285: Henderson vs. Queally』でメルヴィン・マヌーフに3R KO勝ちして以来の試合で2連勝中。現在Bellatorライトヘビー級ランキング3位。

 ペティスは2021年12月の『Bellator 272: Pettis vs. Horiguchi』で堀口恭司に4R KO勝ちし初防衛に成功して以来1年6ヶ月ぶりの試合で5連勝中(Bellator戦績4勝0敗)。昨年4月の『Bellator 279: Cyborg vs. Blencowe 2』でラウフェオン・ストッツを相手に王座防衛戦&バンタム級ワールドグランプリ1回戦を行う予定でしたが負傷欠場していました。

 フレイレは昨年12月の『RIZIN.40』で行われたBellator vs. RIZIN全面対抗戦でクレベル・コイケに判定勝ちして以来の試合。現Bellatorフェザー級チャンピオン&元ライト級チャンピオン。今回ペティスのバンタム級王座に挑戦することで3階級制覇を目指します。続きを読む・・・
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【巌流島】木村“フィリップ”ミノル電撃参戦!第一弾対戦カード発表!

巌流島
12月28日に両国国技館で開催されるINOKI BOM-BA-YE×巌流島 in 両国アントニオ猪木の追悼イベントらしく異種格闘技戦をコンセプトにリングは猪木×チョチョシビリ仕様を採用。試合毎にルール、試合場を変換するなど、早くも古き良き時代の格闘技戦の雰囲気が漂ってきました。その第一弾となる対戦カード。なかなかいいじゃありませんか。

【RIZIN MMAルール 92kg契約】
イゴール・タナベ(令和猪木軍)
メルヴィン・マヌーフ(オランダ)

【巌流島特別ルール 無差別級】
ジョシュ・バーネット(米国)
シビサイ頌真(パラエストラ東京/巌流島/令和猪木軍)

【巌流島特別ルール 無差別級】
関根“シュレック”秀樹(ボンサイブルテリア)
ヤン・ソウクップ(チェコ)

【キックボクシング 72.5kg契約】
宇佐美秀メイソン(Battle Box/令和猪木軍)
アルバート・クラウス(オランダ)

【巌流島特別ルール 77kg契約】
マーカス・レロ・アウレリオ(ブラジル/令和猪木軍)
ガロア・ボファンド(英国)

UFCやONEはもちろん、RIZINにも出せない独特のマッチメイク。これぞプロデューサー谷川貞治の真骨頂と言うべきか。この人脈とセンスは今だ健在です。

まず驚きなのはファンの間で待望論が渦巻いているタナベの起用。2018年の柔術世界選手権紫ミディアムヘビー級で優勝した正真正銘のグラップラーですが、2試合目となるMMAの実力はまだまだ未知数。そのタナベに一度は現役を退いたバキバキのストライカーのマヌーフを当てるとは絶妙過ぎます。テイクダウンすればタナベがアッサリ一本、スタンドの時間が続けばマヌーフが豪快なKO。心臓に悪い試合になりそうです。

そしてクラウスの復帰&日本再上陸も感慨深い。K-1MAXでは魔裟斗の好敵手も今や42歳。2年前に引退していますが、谷川プロデューサーのオファーにより現役復帰したとの事。久しぶりの実戦でどこまで動けるか。その対戦相手は格闘DREAMERS出身のメイソン。空手やボクシングをバックボーンにしたストライカーですが、特筆すべきはイケイケでヤンチャな性格。今回もアグレッシブに攻めるのは間違いないでしょう。キックルールでクラウスとどこまでやれるのか。この組み合わせもまた妙味です。

さらに最近K-1との契約を終えてフリーになったばかりの木村“フィリップ”ミノルの参戦も決定。記者会見では萩原京平に対戦を要求して盛り上げてくれました。今回のイベントはRIZINも強力体制を取っているだけに実現する可能性も十分。大晦日のRIZINを前にひと盛り上がり出来るのはファンにとってうれしい限り。さらなる追加対戦カードにも期待がかかります。
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BELLATOR Bellator285 Report ブログ メルヴィン・マヌーフ ヨエル・ロメロ

【Bellator285】慎重な姿勢だったマヌーフ、TDを許してロメロにパウンドアウト&TKO負け→引退発表

<ライトヘビー級/5分3R>
ヨエル・ロメロ(キューバ)
Def.3R2分34秒by TKO
メルヴィン・マヌーフ(オランダ)

両者揃ってガードを高く構え、マヌーフがまずローを蹴るが慎重が立ち上がりに。ロメロは左を振るってテイクダウン狙いのフェイク。マヌーフはハイキックの空振りでバランスを崩し、尻餅をつく。立ち上がった直後に右ローで姿勢を乱し、左を顔面に受けて後方に倒れたマヌーフは必死に足をきかせていくが、殴られハーフを取られる。ロメロは右腕を差そうとしながら左エルボー、上体を起こしてパンチに切り替える。さらにアメリカーナを仕掛けるも、ここは自らリリースした。

残り1分を切り、ハーフで抑えた状態が続くロメロが足を抜きにかかり、マウントを取った直後に時間となった。

2R、右を伸ばすマヌーフに対し、ロメロが左に回る。マヌーフは右インロー、ロメロが左インローを蹴り返す。ロメロは左ハイを狙い、マヌーフが右ボディから跳びこむように左フックを伸ばす。組んでドライブをししヒザを見せたロメロ、マヌーフは離れ静かな展開が続く。残り1分、ロメロが左ミドルを蹴る。マヌーフは右に右を合わされ、バランスを崩し自らのオーバーハンドは空振りに。直後にテイクダウン狙いのフェイクにかかり、スプロールしたマヌーフは体を起こしたところでフックを被弾。直後のロメロの跳びヒザは胸のあたりに触れた程度だったが、この回もロメロが取った。

最終回、左を振るって飛び込むロメロに対し、マヌーフが右に回る。ケージ中央でボディからコンビを狙ったマヌーフだが、そこから先はない。ロメロもジャブで圧を掛け、ボディフックを受けるが、それ以外の攻撃は被弾しない。と、一気にダブルレッグでロメロがテイクダウンを決めてハーフでトップに。そのまま時間が過ぎ、残り2分になるとロメロが左エルボーから右のパンチ、鉄槌、さらに左ヒジから左右の連打とラッシュをかけ、一気に試合を決めた。

「29年間、好きなこと続けた。今日が最後にした。僕の人生を最高のモノにしてくれたスポーツに感謝している」と引退を発表したマヌーフ、グローブを置き大きく一礼してケージを下りた――ロメロに死に水を取ってもらうために戦ったような一戦だった。


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BELLATOR Bellator251 Report コーリー・アンダーソン ブログ メルヴィン・マヌーフ

【Bellator251】力の差、明白。コーリー・アンダーソンがヒジでマフーフをパウンドアウト。初陣飾る

<ライトヘビー級/5分3R>
コーリー・アンダーソン(米国)
Def.2R2分34秒by TKO
メルヴィン・マヌーフ(オランダ)

ワンツーから前に出たベラトール初戦のアンダーソン。離れたマヌーフはシングルレッグにも反応する。続くダブルでケージに押し込み、スラムでしたアンダーソンはハーフから右のパンチを入れる。抑えて右のパンチを続けるアンダーソンはエルボーもちりばめ、さらには上体を起こしてパンチを打っていく。

マヌーフは左腕を差して立ち上がると、離れたアンダーソンが即ダブルレッグを決める。ケージに詰まったマヌーフを左手で制して、右を連打したアンダーソンの一方的なラウンドに。殴られながらケージにもたれて立ち上がったマヌーフ、初回が終わった。

2R、マヌーフが右ロー、シングルを蹴るが気が付けばケージを背負っている。金網に押し込まれたマヌーフは、ダブルから前方に崩されるとまたもハーフで殴れる。エルボーを落とし潜らせないアンダーソンが、強烈な勢いでエルボーを連打する。流血し、頭を守るだけになったマヌーフを見てレフェリーが試合を止めた。


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