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Report UFC UFC259 イスラエル・アデサニャ ブログ ヤン・ブラボヴィッチ

【UFC259】ヤン・ブラボヴィッチ、要所でテイクダウン決めアデサニャの二階級制覇を阻む

<UFC世界ライトヘビー級選手権試合/5分5R>
ヤン・ブラボヴィッチ(ポーランド)
Def.3-0:49-45.49-45.49-46
イスラエル・アデサニャ(ニュージーランド)

スイッチしたアデサニャが左ローを蹴る。ブラボヴィッチは左ローを空振り、アデサニャは構えを変えて様子を伺う。右ローから左ハイ、そして左ストレートを伸ばすアデサニャに対し、前に出たブラボヴィッチが左フックを振るっていく。アデサニャはジャブと蹴りで距離を測り、ブラボヴィッチは打ち終わりに左ボディフックを放つ。

ジャブから左ボディストレートを素早く放ったブラボヴィッチが、ガードの上から左ハイを蹴る。ローから左ストレートのアデサニャが左ミドル、淡々とした流れの中でミドル級王者の手数が目立つ。アデサニャは左ヒザを繰り出し、ブラボヴィッチのダブルジャブはステップバック。ヒザのフェイクから、ブラジリアンキックと餌を撒くアデサニャだが、ブラボヴィッチは動くも少なくフェイクに掛かることなく5分が終わった。

2R、ブラボヴィッチが左ミドル、回転数を上げたアデサニャは左ジャブから右ロー、そして左ミドルを入れる。ブラジリアンキックからスピニングのフェイクを見せたアデサニャだが、距離が近いとブラボヴィッチがジャブから右を打っていく。左ボディストレートを入れたブラボヴィッチが、ハイヲスウェイで見切りジャブに左フックを被せようとする。

右ハイで姿勢を崩したアデサニャの汗が目立つ。左ローを蹴られた直後に、ブラボヴィッチがボディロックでテイクダウンへ。すぐに立って離れたアデサニャがアイポークがあり、ソーリーと声を変える。OKと答えたブラボヴィッチは左ミドル、ボディを打たれて右ストレートを当てる。と、アデサニャのローが急所に入り試合が中断。再開後、アデサニャは左ハイ、ブラボヴィッチが飛びヒザを見せる。パンチから左ミドルに繋げたブラボヴィッチが左ボディ、アデサニャはローを2つ返す。この5分も静かなキックボクシングが続いた。

3R、ブラボヴィッチが左ミドル、続いてワンツーで前に出る。ローをチェックしたが左フック、さらにワンツーから跳びヒザ、ダブルレッグでテイクダウンを奪う。バックを譲りながら立ったアデサニャは、向き合って離れうと左ハイを繰り出す。頭を打って、肩を動かすフェイクを見せるアデサニャだが、ブラボヴィッチが組んでボディロックへ。

ケージにアデサニャを押し込んだブラボヴィッチだが、細かいパンチを受け首相撲に取られる。ここはアデサニャが離れ、スイッチして左フックを狙う。オーソに戻ったブラボヴィッチにローを蹴ったアデサニャは、左ジャブを被弾。さらに左フックを入れたブラボヴィッチは再びクリンチへ。最後の20秒で両者が離れ、ブラボヴィッチが左フックを軽く届かせた。

4R、アデサニャが左ロー、組んだブラボヴィッチがケージに押し込む。シングルは決らず、胸を合わせると右を打ちながら離れる。ブラボヴィッチが右を続いて当て、ジャブの打ち合ってから、左フック、左ミドルを入れる。アデサニャが左を返すと、続いて右からワンツー、ブラボヴィッチがダブルレッグでテイクダウンを決める。ハーフで抑え、右のパンチを入れたブラボヴィッチは、明らかに体格で上回るブラボヴィッチに抑えられ息が荒くなっていく。

スクランブルに持ち込めないアデサニャは、鉄槌で殴られ足を抜かれてサイドで抑えられる。エビでハーフに戻したアデサニャだが、背中をマットにつけた状態が続く。ブラボヴィッチがエルボーを落とし、上のまま時間に。試合は最終回へ。

5R、ローを蹴り合った両者、アデサニャのハイをかわしたブラボヴィッチが左を伸ばす。そこに右を合わせていくアデサニャだが、ローに右をカウンターで受ける。ブラボヴィッチは左リードフックを当て、アデサニャの右オーバーハンドを辛うじてブラボヴィッチに届いたか。淡々と打撃の効果が続くなかで、アデサニャがスピニングバックキックを繰り出す。ブラボヴィッチが右ストレートを当て、ダブルレッグを決める。

アデサニャは落とせない最終回も背中をマットにつけクローズドガードを取る。最初から最後まで盛り上がる場面がなかった世界戦は、ブラボヴィッチがハーフで抑えあ形で残り1分に。胸をつけコツコツと殴るブラボヴィッチと、暴れることもないアデサニャ。最後にパンチの数を増やしたブラボヴィッチが、鉄槌からマウントを奪い左右のパウンドを連打し試合終了に。

結果、ブラボヴィッチが3-0で判定勝ちを収め、アデサニャのチャンプ・チャンプを阻んだ。


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Report UFC UFC259 アマンダ・ヌネス ブログ ミーガン・アンダーソン

【UFC259】アマンダ・ヌネス、ミーガン・アンダーソンに何もさせず。三角クラッチ&十字で完勝防衛

<UFC世界女子フェザー級選手権試合/5分5R>
アマンダ・ヌネス(米国)
Def.1R2分03秒by 腕十字
ミーガン・アンダーソン(豪州)

間合いを図る両者。ヌネスが右カーフ、スイッチしたアンダーソンが右ローを蹴る。そこを取りに行ったヌネスが、直後に右ストレートをテンプルにヒットさせる。続いて右オーバーハンドで足が泳いだアンダーソンは、右から左を被弾し組みに行っても前方に崩される。バックから殴り、背中から三角クラッチを取ったヌネスは後ろ三角の形で腕を伸ばす。ヒジが逆に曲がり、打球したようにも見えたアンダーソンが即タップ──ヌネスが圧勝した。

試合後、アダプトした娘を抱き、アンダーソンと笑顔を見せ合いまるでママ友のような表情を浮かべたヌネスは、勝利者インタビューで「挑戦者がいない? 私のせいじゃない。私はここずっといる。上がってきた選手と戦うだけ。私は年を重ねて、より成長している。ずっと強くなっている。COVID19でブラジルでは多くの人が亡くなっている。私も帰国して家族に会えない。皆、安全に。すぐに状況は良くなるから」と話した。


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Report UFC UFC259 アルジャメイン・ステーリング ピョートル・ヤン ブログ

【UFC259】UFC史上初、反則負けでピョートル・ヤンがベルト失い。ステーリングが新バンタム級王者に

<UFC世界バンタム級選手権試合/5分5R>
アルジャメイン・ステーリング(米国)
Def. 4R4分29秒 by DQ
ピョートル・ヤン(ロシア)

一気に距離を詰めて左ミドルを入れたステーリングが、ジャブの中で右ミドルや関節への蹴りを見せる。パンチから組みを見せたステーリングは、直ぐに離れつつ右を振るう。間断なく蹴り、パンチを続けるステーリングは、待ちの姿勢のヤンにヒザ蹴りを入れる。ヤンはローこそ返すが、打撃で前に出ることはなく蹴り足をキャッチしてテイクダウン。

蹴り上げで顔を蹴られ離れたヤンは、続いてスタンドに戻ったステーリングの跳びヒザを被弾する。残り半分でダブルレッグを決めたステーリングが大きな振りの鉄槌を落とす。ヤンはスクランブルから立ち上がりバックへ。胸を合わせてきたところで右を見せ、距離を取ったヤンが右ストレートを打ち込む。後方に倒れてから、起き上ったステーリングだがローでバランスを崩し、蹴り上げで足を振りまわして立ち上がる。

続く組みでワキを差されたステーリングが、なんとカニバサミから足関節を狙う。これを許さずスタンドに戻ったヤンはバックを取り、頭からスラムする。動きが落ちたステーリングはシングルレッグ、ハイクロッチでリバーサルを狙い、スタンドに戻るとスピニングバックフィストを狙ったところで時間となった。

2R、右フックの直後に組み、離れたステーリングが左ハイを狙う。ヤンはハイキックでバランスを崩したステーリングをがぶる。後方に引き込んだステーリングに、ヤンはローを蹴る。ブレイクで立ち上がったステーリングが腹を蹴り、シングルレッグも潰されダブルに移行し起き上り、ケージに詰めて再びダブルへ。

ケージを背にして耐えるヤンは、前方に崩されるもバックを取られないようにすぐに胸を合わせた立ち上がる。執拗にダブルを仕掛け、ヤンを削っていくステーリング。ただし、この攻防は自らの削られる可能性がある。シングルレッグはスネを当てて片足で耐えるヤンにセコンドはハラショーという声を掛ける。

ここからヒザを見せたヤンは、離れたステーリングのスピニングバックエルボーをかわす。それでもステーリングは細かいパンチからエルボーを入れて前に出るが、組み合いでバックに回ったヤンが、スナップダウンで背中から落とし立ち上がるところでバックコントロールに。そのままラウンド終了となった。

3R、打撃戦から組んでヒザを入れるステーリングだが、動きは落ちているか。ヤンは左を伸ばし、組みをがぶってヒザを突き出す。ボディを入れ、オーバーハンドは空振りになったが、テイクダウン狙いを切って離れたヤンは、左から右を当てる。ヤンは左ミドル、ステーリングは右ミドルを返すが、パンチを受けて下がる。ボディからヒザを放つステーリングが、シングルを切られバックから蹴られそうになる。左を当てたヤンは、右ローから組んで大外刈りを決める。

ステーリングが立ち上がるのを待ったヤンは、テイクダウン狙いを切って蹴りを入れる。ステーリングは徹底して組みを続けるも、ヤンは切ってヒザ蹴り。自らの回転拳でバランスを崩したステーリングは、立ち上がっても喉輪で倒される。スタンドで待ったヤンはハイをブロックし、シングルを切ると手をマットにつくステーリングにパンチを入れる。

立ち上がりながらスピニングバックフィストのステーリングは、一発狙いが目立って来る。ローを蹴り合い、右のパンチから組んでバックに回ったヤンが、スクランブルで上を取り時間に。

4R、蹴り足を捕まえ直ぐに倒れたステーリングは、シングルから立ち上がるもボディにパンチを受け、自らのボディを打ち返す。顔を守って腹を殴らせるヤンは、テイクダウンをことごとく切り左ストレートを打ち込む。右ミドルを入れたチャンピオンは、ケージに押し込まれても、右腕を差して押し返す。スピニングバックフィストは空振りにあったが、ステーリングが軸の無い回転系の蹴りやパンチを続ける。

腹を蹴られ、動きがさらに落ちたステーリングは左を被弾し、前に出ても右を打たれる。さらにヤンが左を入れると、ケージ際に下がりアイポークをアピールする。レフェリーは流し、テイクダウン狙いを切ったヤンがヒザを入れる。ステーリングは右ハイを2度見せるが力なく、テイクダウン切られ片ヒザをマットにつく。

ここでヤンは顔面にヒザを突き上げる。全く必要ない反則攻撃で試合が中断する。足を伸ばし、試合再開に消極的なステーリングだが、誰も文句を言うことはできない。

ステーリングは試合に戻ることはできず、試合はまさにアンフィニッシュド・ビジネスという感じでフィニッシュに。結果、ステーリングが反則勝ちで新UFC世界バンタム級チャンピオンに。しかし、ステーリングはベルトを放りだし、しゃがみ込んで涙にくれた。

ここまでの裁定ではステーリングが2票を集めていたということが明らかになったが、この裁定も首をかしげる。いずれにせよ、ヤンは全く必要のなかったUFC史上、初の反則攻撃でベルトを失うこととなった。

そして、ヤンはコーナーに蹴って良いかを尋ね、セコンドがイエスと返答して蹴ったということも明らかに。

勝利者インタビューでも涙のステーリングは「全てを賭けてやってきて、こんな形で終わるなんて、望んでいなかった。一進一退の攻防だけど2つ落としていた。こんなの……続けたかったけど、無理だったんだ。反則の攻撃で……。コーナーが蹴って良いと言った? 続けたかった。最初はハイペースでファンも楽しんでいたはずだ。フ〇ッ〇ン・ブ〇シ〇ト」と何とか言葉をつないだ。


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Report UFC UFC259 イスラム・マカチェフ ドリュー・ドバー ブログ

【UFC259】強烈無比なテイクダウン奪取能力。イスラム・マカチェフが肩固めでドバーからタップ奪う

<ライト級/5分3R>
イスラム・マカチェフ(米国)
Def.2R1分37秒by 肩固め
ドリュー・ドパー(米国)

サウスポー同士、ドバーが左ローを蹴る。ローを続け、右ジャブを差したドバーに対し、マカチェフがシングルレッグを一発で決める。ハーフから枕で圧力を掛けるマカチェフ、ドバーはロックダウンで耐える。二重絡みに足が抜けないマカチェフは、ロックダウンが解けるとマウントを奪取。ドバーはハーフガードに戻すも、再び足を抜かれ今度はサイドで抑えられる。股間を殴ったマカチェフは、マウントを奪い、ドバーの動きに合わせてバックへ。

ドバーもすかさず上を向き、腹ばいに。ここかから再度上を向いたところでマカチェフが腕十字へ。腕を抜いたドバーがトップになったところで初回が終わった。

2R、、ドバーが右フックを振って前へ。マカチェフはヒザ蹴りから、シングルレッグへ。切ったドバーだが、大内刈りでテイクダウンを奪われる。初回と同様にハーフで抑えたマカチェフは、ケージを背にしたドバーの足を跨ぎに行く。両足を束ねて、ドバーを座らせたマカチェフがヒザを越えようとする。ドバーはバタフライガードで耐え、クローズドに。

このまま時間が過ぎ、最後の40秒で腰を上げたマカチェフが左エルボーを2発入れ、この回も取った。

最終回、ドバーが左を振るって前に出ると、組んだマカチェフがヒザ蹴りから力強い大内刈りでトップを取る。ドバーはここもクローズドを取りスクランブルに持ち込めない。パスへのカウンターのキムラからスイープ狙いを潰したマカチェフが肩固めをセットしにいく。

と、その肩固めになる前に肩でプレッシャーを受けたドバーがタップし、力の差を見せつけたマカチェフが一本勝ちを収めた。


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Report UFC UFC259 アレクサンドル・ラキッチ チアゴ・マヘタ・サントス ブログ

【UFC259】蹴り合い、蹴り返しが多かった対戦。アレクサンドル・ラキッチがマヘタに判定勝ち──茶帯に

<ライトヘビー級/5分3R>
アレクサンドル・ラキッチ(オーストリア)
Def.3-0:30-27.29-28.29-28
チアゴ・マヘタ(ブラジル)

マヘタの右ローをかわしたラキッチ、自らの右ローもかわされる。スイッチするマヘタは右前足を蹴られる。蹴りが多い両者、マヘタは左ミドル、ラキッチが右ハイを蹴る。右ローを蹴られたマヘタが、左フックを振るう。ラキッチは右インサイドローを入れ、互角の展開が続く。構えを変えても、外と内側から前足を蹴られるマヘタは、右のフェイクからのハイをかわして間合を取り直す。マヘタの左ミドルに、ラキッチが右を合わせる。終盤には左ミドルを入れ、跳びヒザをかわしたラキッチが初回を取ったか。

2R、ローを蹴り合う両者、マヘタはテイクダウンのフェイクを見せる。左ボディを入れたマヘタ、上下の動きが大きいラキッチに蹴りの素振りを見せる。ワンツーで前に出たマヘタは、組まれケージに押し込まれる。ヒザで顔面を狙ったマヘタは、腹にニーを入れて離れる。マヘタは空振りも多いが、手数が勝るというなかでラキッチがカウンターの左を入れ、右につなげる。最後に跳びヒザをラキッチが繰り出したが、基本動きの少ない試合となった。

最終回、左ハイを繰り出したラキッチが、右ローを入れる。マヘタは左ローを返し、組んでいくがここもケージに押し込まれる。離れてからはローの蹴り返しという初回から続く流れのなかで、ミドルを効かされたか、フェイクに反応するマヘタも左ミドルを蹴る。ハイをブロックしたラキッチがダブルレッグへ。ケージに押し込んでシングルに出たラキッチだが、エルボーを頭部に被弾する。頭を上げてクリンチ合戦になると、試合は残り1分を切る。ラキッチは肩パンチ、離れてワンツー&ハイもクリーンヒットはない。

互いにリスクをおかす攻撃はないままタイムアップに。結果は3-0でラキッチが勝利しブラジリアン柔術の茶帯を巻かれた。


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Report UFC UFC259 ケイシー・ケニー ドミニク・クルーズ ブログ

【UFC259】足を止めての打ち合いから、ニータップを決めたドミニク・クルーズがケニーに競り勝つ

<バンタム級/5分3R>
ドミニク・クルーズ(米国)
Def.2-1:30-27.29-28.28-29
ケイシー・ケニー(米国)

前に出るケイシー、直ぐにテイクダウンを狙ったドミニクをがぶってヒザを繰り出す。離れたケイシーに右ローから右ハイを見せたドミニクは、ワンツーをかわして後ろ回し蹴りをキャッチしに行く。リリースし、踏み込みから小内刈りという珍しい動きを見せたドミニクが直後に右ハイを放つ。

ロー&ミドルから右を当て、左右に回るドミニクは元々あるシャッフルにアップグレードした動きを見せている。右ハイに左フックを合わせていったケイシーは、右を被弾しバランスを崩す。と右オーバーハンドに続き、ボディを右で決めたドミニクはワンツーをダックでかわして右を当てる。

ケニーも左を当てるが、右ミドルを蹴られる。直後に左ローを入れたケニーは、この左ローを継続的に入れヒザ蹴りを繰り出す。ドミニクは左ミドルを蹴られ、右ローを返すがローが効かされた感もある初回の終盤だった。

2R、左を振るって前に出るケニーに対し、体を大きく振ってパンチを狙うドミニクだが左ローでバランスを崩す。ニータップをスプロールしたケニーは左ローを続け、ローからパンチを伸ばす。ドミニクは右ハイ、右ストレートを繰り出すも左ローを受ける場面は続く。

ケニーはテイクダウン防御力が高く、ハイを受けてローを返す。さらに左ストレートを当てたケニーに飛び込んでドミニクが左を当てる。ステップを封じられ、左足を蹴られるドミニクがボディを入れる。さらに左フックから連打を見せたドミニクは、ステップインと同時に右を当てる。ケニーは左ローを返し、ワンツー。ドミニクは左を被弾し、テイクダウン狙いはがぶりの役割を果たしたアームインギロチンで阻まれた。

2Rは確実に失っているドミニク、初回を取っていたとしても最後の5分を取る必要がある。まず右ハイ見せ、フックに繋げるドミニクはテイクダウンを徹底して切るケニーに対して、ケージに押し込むとついにシングルで背中をつかせる。ケニーのギロチンを防ぎ、サイドで抑えたドミニクは頭を抱えられた状態でハーフへ。続いて頭を抜いたドミニク、ケニーはシングルから立ち上がる。

スタンドに戻ると、動きが落ち体が揺れるようになったケニーだが右を当てる。ドミニクはテイクダウン狙いを切り、右を振るう。ケニーは右を当て、左を被弾すると──なんとドミニクが足を止めての打ち合いへ。ここで打ち勝ったドミニクは、右を入れボディへ。ケニーはダブルレッグ、切ったドミニクがヒザを突き上げる。

両者、完全に疲れた中でドミニクがダブルレッグからニータップを決める。ケージに押し込んだドミニクは、クローズドガードの中からパンチを入れ、最後は上体を起こしてパウンドを落とし、コントロール。洗練された最新MMAでななく、根性の打撃戦のなかで代名詞といえるニータップを決めたドミニクはスプリット戦で勝ち切り、静かに頷いた。

「以前のようにテイクダウンは重視されていないけど、MMAはミックスドアップするものだろう? 最初の2Rのケイシーのペースは予想していなかった。僕のペースについてきたね。次? タスクを見つけてトライする。ずっとそうやってきた」とドミニクは話した。


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Report UFC UFC259 カイラー・フィリップス ソン・ヤードン ブログ

【UFC259】ソン・ヤードン、カイラ―・フィリップスの打&TDの前にオクタゴン7戦目の初黒星

<バンタム級/5分3R>
カイラー・フィリップス(米国)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
ソン・ヤードン(中国)

いきなり鋭い右を伸ばし、後ろ回し蹴りを見せたフィリップス。ソン・ヤードンは手を下げた構えで距離を取り、右アッパーを繰り出す。フィリップスは左ミドル、さらに左ジャブを伸ばす。右ストレート後に左ジャブの逆ワンツー、さらに右ハイを入れたフィリップスは、ソン・ヤードンをお株を奪う様なスピニングバックキックすら決める。

ジャブとアッパーの相打ち後も、手を出したのはフィリップスだ。ミドルにジャブを合わされたソン・ヤードンは、一度落ち着きたい。と、ソン・ヤードンが飛びヒザを見せ、やはり早いリズムのまま動き、左を被弾する。直後に右を当てたフィリップスは、ダブルレッグでテイクダウンを奪うも、ソン・ヤードンが即スクランブル。残り1分、アッパーからフックを入れたソン・ヤードンはローに右を合わせる。

にわかにパワーバランスが変わったかのような展開のなかで、フィリップスはクリンチに持ち込む。ソン・ヤードンが離れ際にエルボー、そして後ろ回し蹴りを繰り出す。最後はパンチを交換し、フィリップスが初回を取ったか。

2R、「タイミングを計って、しっかりディフェンスをしろ」とユライア・ファイバーの指示を受けたソン・ヤードンが、右を振るって前に出る。アッパーに右を合わせたフィリップスは、ここでもハイキックを繰り出す。ソン・ヤードンも前に出てワンツー、さらに左ハイから左右のフック。続く蹴りをキャッチしてクリンチのフィリップスは、離れながらスピニングバックキックを放つ。

覚悟を決めたような踏み込みからのパンチの交換で、圧をかけるソン・ヤードンはローを蹴られてもパンチを伸ばす。動きが落ちてきたフィリップスに対し、ソン・ヤードンが両手を前方で回す動きから右フックへ。フィリップスは一瞬組んで離れると、右ストレートを伸ばす。左の蹴りに左ジャブを合わせたフィリップスは、右に回りながら右を狙う。かわしたソン・ヤードンがボディを入れるが、直後にダブルレッグを許しハーフで抑えられてしまう。

互角の攻防のなかでテイクダウンを決め切ったフィリップスに対し、ソン・ヤードンがハーフから潜ってスクランブルに持ち込みスタンドへ戻る。右を当てたソン・ヤードンが左ボディを決めるが、判断の難しいラウンドになったか。

最終回、踏み込んで右を伸ばしたフィリップス。ソン・ヤードンの突進をいなし、ダブルレッグへ。ソン・ヤードンはしっかりとスプロールして、ボディフックを連打する。続いて左ミドルを入れたソン・ヤードン、フィリップスも右ミドルを返す。前に出るソン・ヤードン、回って手を出すフィリップス。ワンツーの相打ち、右ストレートも相打ちとなるが、距離を詰めてからのソン・ヤードンのパンチの回転が速い。

フィリップスの後ろ回し蹴りをかわしたソン・ヤードンが、手数で上回っている。と、フィリップスはダブルレッグを決め、ソン・ヤードンが、ケージを背負いながら立ち上がるところでバックを許す──と思いきや、そのままロールしてトップを奪取する。キムラを凌ぎトップを取り切ったソン・ヤードンをフィリップスはクローズドの中に収める。

フィリップスは2Rを取ったという計算で試合を進めているか。それでも最後に腕十字を餌に、足関節を仕掛けたフィリプス。タイムアップを迎えると、両者が大きく吠えた。結果、ジャッジも初回と2Rをフィリプスにつけたようで、3者揃って29-28で判定勝ち──ソン・ヤードンは7戦目でUFC初黒星を喫した。

「ビッグショーのトップ15のハードショットに興奮したよ。僕はタンキーニョ・メンデスの黒帯だし、柔術も見せることができた。前に進め続けるよ。誰もがチャンスを生かすことができる。それが僕のメッセージだ」と勝者は話した。


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Report UFC UFC259 アスカル・アスカロフ ジョセフ・ベナビデス ブログ

【UFC259】アスカロフが打撃の間合い、TDのタイミング、寝技のコントロールでベナビデスに圧勝

<127ポンド契約/5分3R>
アスカル・アスカロフ(ロシア)
Def.3-0:30-26.30^-27.30-27
ジョセフ・ベナビデス(米国)

まず右前蹴りを腹に入れた、体重 1ポンドオーバーのアスカロフ。ベナビデスはスイッチすると、アスカロフはオーソドックスに構える。すぐにサウスポー✖サウスポーになると、ベナビデスがオーソに。ここでアスカロフがローを蹴り、ベナビデスがサウスポーに戻す。

その後もベナビデスは構えを小刻みに変え、右フックに右を合わせ、踏み込んで左ストレートを当てる。さらに左ロングを入れたベナビデスだが、ローに右をカウンターで受ける。カーフの蹴り合いから、アスカロフが踏み込みにフックを被せようという動きを続けたかと思うと、自らアクションを起こして左フックを当てる。残り1分を切り、右ジャブを入れた直後に組みついてバックに回ったアスカロフは、テイクダウンからスクランブルでもボディロックで上を取り切り、バックへ。残り10秒で、体を伸ばされたベナビデスは、時間に救われた。

2R、ベナビデスが左カーフ。右フックを振るうアスカロフに果敢にパンチ勝負を挑むが、その右フックを被弾し劣勢に。左目の下をカットしたベナビデスはボディロックテイクダウンを奪われると、バックを譲る。立ち上がって胸を合わせたいベナビデスに対し、アスカロフは大きくリフトして後方にテイクダウンを奪う。

ベナビデスは。背中を取られたままで立ち上がり、またボディロックから持ち上げられテイクダウンを許す。ここでアスカロフは四の字フックに入り、後方からパンチを入れると──得意の四の字フック系のツイスターを狙う動きを見せる。

残り2分となり、立ち上がったベナビデスは足を払われ倒されると、足関スイープからスクランブルでもアスカロフがバックを取り切る。抜群のコントロールを見せるアスカロフはベナビデスのロールにも、そのままバックを取り続けパンチを後方から打ち込む。ようやく正対したベナビデスはシッティングにバックを狙われ、必死にケージを背負うが、最後にパンチを纏められた。

最終回、アスカロフはここも前蹴りから試合を組み立て、左を被弾しそうになっても右ミドルや前蹴りを続ける。ベナビデスは自然と腹を守る構えを取り、顔面を殴られる。それでも果敢にハイキックを見せるなど、ベナビデスは決して勝負を諦めることはない。

しかし、続くステップインに右フックを合わされ、手をついたベナビデスはパンチからのバック狙いを防ぎ、なんとか離れる。アスカロフは焦ることなく、右ハイを届かせるとスーパーマンパンチも見切って前蹴りを決める。右ジャブを当てられ前進を拒まれたベナビデスは右ストレートを見えないタイミングで打たれる。

残り30秒、組んだベナビデスが離れ際に右を振るうが、これも見切ったアスカロフが距離を取ってタイムアップまで時間を稼ぎ、最後にスピニングバックフィスト。試合終了の合図に余裕の笑顔を浮かべフルマークの判定勝ちを決めた。


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Report UFC UFC259 カイ・カラフランス ブログ ホジェリオ・ボントリン

【UFC259】バック&RNCを防ぎ通したカラフランスが、ボントリンから逆転KO勝ちし「I Love NZ」

<フライ級/5分3R>
カイ・カラフランス(ニュージーランド)
Def.1R4分55秒by TKO
ホジェリオ・ボントリン(ブラジル)

間合いを取り、フェイントを見せる両者。大きな振りの左右のフックで前に出たカラフランスが、左インサイドローを入れる。ボントリンも左右のフックで距離を詰め、カラフランスの大振りのフックに左を合わせていく。続く展開にダブルレッグで一気にテイクダウンを奪ったボントリンが、そのままバックを制して四の字フックへ。時間をかけてRNCを繰り返すボントリンは、パンチ&エルボーを打っていく。

カラフランスは手首を掴んで防御しつつ、後方へパンチを入れる。腰をずらしたカラフランスだが、ボントリンは背中を取り続け立った状態でRNC。後方に倒れてフィニッシュを狙うも、カラフランスはここも防御する。肩固め狙いに反応し、スクランブルにカラフランスが持ちこむも、ここもボントリンは背中に乗り続ける。

ついに前方にボントリンを振り落としたカラフランスは、フックの打ち合いで右を当て、アッパー、続いて右フックでダウンを奪う。レフェリーが即割って入り、試合をストップ。大興奮のカラフランスはボントリンとの距離を詰めて、鉄槌を落とす仕草を見せる。この行為にボントリンは怒ってマウスピースを投げた。

絶対的なピンチから逆転KO勝ちを手にしたカラフランスは「とにかく落ち着こうと思った。柔術はシティキックボクシングで十分にやってきたから。フィニッシュされない自信はあった。シティキックボクシングはダウンアンダーだけど、世界最高のジムだよ。I Love you New Zeeland」と話した。


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Report UFC UFC259 ジョーダン・エスピノーサ ティム・エリオット ブログ

【UFC259】テイクダウンから完全にエスピノーザをコントロール。エリオットがフルマークの判定勝ち

<フライ級/5分3R>
ティム・エリオット(米国)
Def.3-0:30-25.30-27.30-27
ジョーダン・エスピノーサ(米国)

短髪になったエリオットが、独特の構え&スイッチから組みに行くが、エスピノーサがいなす。左のオーバーハンドから2度パンチを繰り返したエリオットがクリンチ&ケージに押し込む。エスピノーサはヒザを入れて離れると、右ハイから左フックを当てる。続く右に組みついたエリオットがボディロック、右スネを入れて密着を防いだエスピノーサが離れて右をの伸ばす。

続く右ハイを避けながらキャッチしてテイクダウンしたエリオットが、シングルフックのバックを取り、襷懸けに。パンチに切り替え、絞めへの対応で背中マットにつけたエスピノーサが、ケージを利して立ち上がろうとする。エリオットは背中を再びつかせ、キムラを防ぐと逆にキムラを狙う。エスピノーサはここでも背中をマットにつけて防御し時間に。

2R開始と同時に距離を詰めたエリオットは、続く展開で初回と同じようにハイキックをダックでかわしテイクダウンを決める。足関スイープからスクランブル、スタンドに戻ったエスピノーサを即テイクダウンしたエリオットが、枕で圧を掛ける。パンチ、肩固めを仕掛け、パス狙い、背中越しに右手を取りに行くなど、詰将棋のようにエスピノーサを攻めるエリオットがスクランブルでバックを伺う。

前腕で鼻をこするように右腕を滑らせるエリオットは、エスピノーサの背中を伸ばさせる。エビで上を向きなおしたエスピノーサだが、背中越しに左腕を取られ、殴られて腹ばいの状態で背中を伸ばす。何とか亀に戻したエスピノーサだが、手首を掴む動きに呼応されクォーターマウントを許す。上を向いたエスピノーサは、上腕チョークで削られ──何やら言葉を交換したところで、攻め続けられた2Rをサバイブした。

最終回、左右のフックを振るって回るエスピノーサは跳びヒザをキャッチされ、細かいパンチの連打から、シングルレッグでテイクダウンを許す。レッグドラッグ気味に抑え、腰を切れないようにしたエリオット。必死に腰を押してエビで足を戻したエスピノーサ、エリオットは大量の流血が見られ、頭を抑えることでエスピノーサの顔面が返り血で真っ赤になっている。

エスピノーサは腕十字を防がれ、担ぎパスを許す。サイドで抑えたエリオットが、自らハーフい戻り、肩固めを狙う。ここは防いだエスピノーサだが、スクランブルに持ち込めず厳しい状態が続く。エルボー、パンチを落としたエリオットが最後にパンチを纏め、立ち上げってボディを踏みつけようとしたところでタイムアップを迎えた。

エリオットはフルマーク、ジャッジの1人が30-25をつける感傷を手にした。


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