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【WJJC2022】世界に立ち向かう日本の柔術家 橋本知之─02─ 「優勝し、シェアできる存在に」

【写真】結果として、彼を揺り動かしているのは柔術への想い。柔術愛なんだと(C)SATOSHI NARITA

2日(木・現地時間)から5日(日・同)にかけて、カリフォルニア州ロングビーチのウォルター・ピラミッドにて、IBJJF主催のブラジリアン柔術世界選手権が行われている。
Text by Shojiro Kameike

ルースター級にエントリーしている橋本知之が試合直前に語ってくれた世界で戦う意識と、柔術家として世界一になることとは? 本人によるルースター級トーナメントの分析も含め──必読だ。

<橋本知之インタビューPart.01はコチラから>


――ご自身の中で、昨年から今年のムンジアルまでの間、どのような部分が成長してきたと思いますか。

「技術的にはトップからのアタックとか。ボトムからのアタックのバリエーションも増えましたし、クオリティも上がったと思います。それ以上に、まず練習の取り組み方がだいぶ良くなってきました。昔から世界一を目指して取り組んでいたんですけど、まだ楽しさ優先だったというか」

――……それは意外です。

「楽しいのが一番、というのは変わらないんです。それが今は楽しいことと、世界一になるために突き詰めることが、自分の中でシンクロしてきたというか。昔は突き詰めることと、楽しむということが若干ズレていたんですよ。今はその部分を考えて取り組むことが楽しくなってきていて、そこは変わった気がします」

――これまでは、世界一になるための練習はツライものだという気持ちが先行しすぎていたのでしょうか。

「強くなるためにはツライ練習をしないといけない、という根性論みたいなものが自分の中にもあって。それは違うなっていうことに気づくことができました。米国でも世界大会前のファンとキャンプとかは、メッチャ根性論なんですよ。本当にキツイ練習で。それを何回もやっていると『これが本当に正しい練習なのかな?』という疑問が浮かんできて。ただ、トップ選手でも選手によって練習内容は違いますし。

あとは他競技のトップアスリートはどんな練習をしているんだろうか、と思って本を読みました。すると強度の高い練習だけが良いわけではない、ということをトップアスリートなら普通に理解していることだったんですよね。強度よりも効率が大事だと。考えてみれば当たり前のことなんですけど、その意識が低かったなと思って。

そこから効率を考えて練習するようになりました。あとは無理をしすぎると故障も増えるし、故障が多いと練習も楽しくなくなるんですよね。だから最近は常に良いコンディションで練習をして、どんどん上手くなっているように感じています。だから楽しいです」

――それもキャリアを重ねていかないと分からないことかもしれませんね。

「そうですね。そう思います」

――では今回のトーナメントについて触れていただきたいのですが、マイキー・ムスメシとブルーノ・マルファシーニがエントリーしていない点は、どう考えていますか。

「マイキーは最近、ADDCやグラップリングに集中しているので、今回出ないのは仕方ないのかなと思います。ブルーノに関しては……出てほしかったですね。マイキーには負けちゃいましたけど、そのパフォーマンスを見るかぎりは、今もルースターでベストに近い選手だと思いますし。そうやって強い選手が出ているほうが、注目度も高いので。

これで僕が優勝できたとしても、マイキーとブルーノが出ていたら結果は違っていただろうなって、みんな思うでしょうから。世界大会という名前であれば、みんな出ているほうが良いですよね」

――……。

「もちろん肩書は大事です。世界大会で優勝すれば世界一という肩書きは得られるし、生きていくうえでその肩書きを使うことはできます。でも……本当の価値があるのは、ちゃんと自分の柔術が強いということであって。ブルーノはグラップリングをやっているわけじゃないし、コンディションも悪くなさそうなので、出てほしかったですけど。

でもブルーノは、もう10回優勝していますからね(苦笑)。今出ている選手にはほとんど勝っているか、あるいは新しい世代の選手なので、ブルーノにとってはそれほどモチベーションが上がらないのは仕方ないかもしれないです」

――そのなかで、今回のトーナメント表が発表された時の印象は?

「強い選手がバランス良く分かれているので、フェアな組み合わせだなと思いました。まず2回戦のベベト(カルロス・アルベルト)はレベルが高い選手ですよね。パンでもタリソン(・ソアレス)に勝って優勝していますし。メチャクチャ段違いにレベルが高いっていうわけじゃないですけど、全体的なレベルが高いので。

そこで僕がベベトに勝ったら、次はジョナスでしょうね。ジョナスはディフェンシブな選手で固い試合をするので、難しい相手なんですよ。怖さはないけど、ちゃんと勝つのが大変な相手です。でも一回対戦して、相手がどういうことをしてくるかは分かっているので。対策もしてきていますし、実際に戦ってみて、いろいろ試していきたいですね。

決勝の相手はタリソンになると思うんですけど、新しい世代で強い選手たちもいるので、どうなるか」

――詳しい解説、ありがとうございます。では最後に、日本のファンへのメッセージをお願いします。

「日々の練習の中で、自分が工夫しながら取り組んでいることがあります。それは技術的にも、フィジカル的にも。その結果、世界大会で優勝できたら、自分の取り組み方も説得力を持って日本でシェアできる。そうやって日本の人たちの力になれますよね。

日本国内には世界トップの選手がいないし、英語も得意ではないから情報も少ないと思うんです。それは世界で戦ううえでは、すごく不利じゃないですか。自分が世界大会で優勝することによって、そうやってシェアできる存在になれればと思っています。もちろん自分が楽しみたいという気持ちもありますし、頑張ります」

■黒帯ルースター級放送予定
6月5日(日・日本時間)
午前3時00分~ FLOGRAPPLING

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MMA MMAPLANET o WJJC2022 YUKI カルロス・アルベルト タリソン・ソアレス ブラジリアン柔術 ブルーノ・マルファシーニ マイキー・ムスメシ メイハン・マキニ 橋本知之

【WJJC2022】ルースター級=マイキーとマルファシーニが欠場。橋本知之に好機到来も道のりは平坦でなく

【写真】2013年のカイオ・テハを除くと、9大会を制してきた二強がいないムンジアルだが、それでも強豪揃い(C)SATOSHI NARITA

6月2日(木・現地時間)から5日(日・同)にかけて、カリフォルニア州ロングビーチのウォルター・ピラミッドにて、IBJJF主催のブラジリアン柔術世界選手権が行われる。
Text by Isamu Horiuchi

年に1度、道着着用柔術の世界一を決めるこの大会のプレビュー第1回は、橋本知之の世界初制覇への期待が高まる最軽量ルースター級の見所を紹介したい。


今回の最軽量級で特筆すべきは、10度世界王者に輝いたブルーノ・マルファシーニと、昨年末、突如として道着着用に復活して圧倒的な強さで優勝を果たしたマイキー・ムスメシの両者がともにエントリーしていないことだ。

頭抜けた実績&実力を持つ二者が抜けたことで、今まで彼らの軍門に下ってきた選手たちに初優勝への希望が大きく開けることとなった。

当然それは、2010年代後半から最軽量級のトップ戦線で戦い続けている橋本知之にも言える。今年4月のパン大会では、筋量が増したこともあり減量のストレスを避けてあえて一階級上のライトフェザー級に参戦した橋本。

初戦の強豪ペドロ・クレメンチに快勝すると準決勝で世界最強の一角、メイハン・マキニと対戦を迎えた。下から崩しきれず、開始時の上選択によるアドバンテージ差で敗れたものの、強力無比なトップゲームを誇るマキニにニアパスさえも許さず、世界トップの実力を改めて知らしめる内容だった。

今回第5シードの橋本の1回戦の相手は、第9シードの米国人ケヴィン・マーティンコフスキー。国際的には無名の選手で、先日のナッシュヴィル・オープンで黒帯としてはじめてIBJJF系の大会で優勝を果たしている。橋本としてはあまり体力を使いすぎずに確実に勝利を掴みたいところだ。

続く準々決勝は従来までは翌日に行われていたが、今大会では黒帯初日に組み込まれている。ここで橋本を待っているのは、おそらく第3シードのベベトことカルロス・アルベルトだろう。19年のヨーロピアンでは芝本幸司と対戦し、巧みな試合運びで競り勝った選手だ。さらに今年のパン大会では、優勝候補筆頭のタリソン・ソアレスと決勝で対戦すると、スクランブルにおけるソアレスの動きが場外逃避と判断されたことで得たリードを守り切り、優勝を果たしている。

幸運に恵まれたことは否めないが、上からはソアレスのズボンを巧みにコントロールしてパスのプレッシャーをかけ、下からは長い足を活かしたラッソーを駆使して渡り合っての勝利だった。

世界制覇を目指す橋本にとって、初日にまず超えなくてはならない難敵がこのアルベルトということになる。トップ、ボトム共に高い技量を持つ両者の戦いだが、アルベルトは序盤にトップを選択することもあまり厭わないだけに、いかに橋本が下から崩すかがポイントとなるのではないか。

橋本が無事にここを突破した場合、翌日の準決勝で橋本を待っているのはおそらく第2シードのホドネイ・バルボーザと第7シードのジョナス・アンドラージの勝者になることが予想される。

橋本はバルボーザには2019年のヨーロピアンの決勝で、アンドラージには昨年末の世界大会の準々決勝で敗れている。が、バルボーザ戦は今後を見据えてあえて上攻めを選択して戦った末の僅差の敗戦であり、アンドラージ戦は終盤まで橋本が試合をリードし勝利が見えていたにもかかわらず、終了45秒前にまさかの膠着ペナルティを受け逆転されるという不運な負け方だった。

両試合とも地力で橋本が劣っていたようには見えず、今回どちらが上がってきても、雪辱を果たす良い機会と言えそうだ。

もう一方のブロックを勝ち上がって決勝に進出するのは、第1シードのタリソン・ソアレスか、あるいは第4シードにして今年のブラジレイロを制した新鋭のホドリゴ・オリヴェイラになるか。あるいは第6シードのクレベル・ソウザという目もあるだろう。

橋本は20年のヨーロピアンの準決勝にてソウザと対戦し、競り勝って前年の雪辱を果たした。さらにソアレスとの初対決となった決勝戦では、三角絞めを完全にロックオンしで場外逃避を誘い、一本勝ちに等しい形で優勝を果たしている。決勝で当たる3人は全て世界トップクラスの超難敵だが、橋本の勝機は決して小さいものではない。

今回、順調に減量が進んでおり調子も良いという橋本。技術面、肉体面、精神面とどれも充実した状態で臨む今回の世界大会は、日本人男子黒帯初の世界制覇という偉業に向け、これまでで最大のチャンスとなる。

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MMA MMAPLANET o PJJC2022 アンディ・ムラサキ アンデウソン・ムニス エリキ・ムニス クレイグ・ジョーンズ グーテンベルギ・ペレイラ ジョナタ・アウヴェス タイナン・ダウプラ タリソン・ソアレス ダンテ・リオン ディヴォンテ・ジョンソン ブルーノ・マルファシーニ ペドロ・マリーニョ ホベルト・アブレウ リーヴァイ・ジョーンズレアリー レアンドロ・ロ ロベルト・ヒメネス 嶋田裕太 橋本知之

【PJJC2022】パン柔術見所。ライト級のムラサキ✖アウヴェス。ミドル級はダウプラ、ヒメネスらに注目

【写真】昨年のパンナムは8ファイナル敗退だったアンディ・ムラサキ。今年はどうなる?!(C)EUG

フロリダ州キシミーのシルバー・スパーズ・アリーナで6日(水・現地時間)から、IBJJFパン柔術選手権が10日(日・同)の日程で始まっている。

世界の強豪が集結し、6月の世界大会の行方を占う上でもきわめて重要なこのパン柔術。プレビュー最終回は橋本知之が出場するライトフェザー級、嶋田裕太が出場するフェザー級以外について考察したい。


【ルースター級】
本命は2020年のヨーロピアンでブルーノ・マルファシーニ越えを果たし(その年は惜しくも決勝で橋本知之に敗れたものの)、今年のヨーロピアンで優勝を果たしているタリソン・ソアレスか。ソアレスと決勝で対峙する有力候補としては、2019年のヨーロピアンで芝本幸司に快勝したカルロス・アルベルトが挙げられるだろう。

(C)EUG

【ライト級】

この大会2連覇中、AOJのジョナタ・アウヴェスがエントリー。昨年のEUG2のトーナメント決勝にて、柔術の神の子ことミカ・ガルバォンと対戦し、一度トップを取ったら這いつくばってでもキープする執念の戦いぶりでリードを守り切って優勝した姿が印象深い。

そして別ブロックには、ティーン時代を日本で過ごし、昨年のEUG1で世界的黒帯を3タテして衝撃の黒帯デビューを果たしたアトスのアンディ・ムラサキがいる。

23歳のアウヴェスと22歳のムラサキは今年のLAオープンの決勝でも対戦し、この時は8-8のアドヴァンテージ差でアウヴェスが勝利している。柔術界の未来を背負う新世代のライバル対決が、今回決勝でまた見られる可能性は高そうだ。

(C)SATOSHI NARITA

【ミドル級】

大本命は、昨年の世界大会初出場にて初優勝を果たしたタイナン・ダウプラ。鍛え上げたフィジカルを武器に、万力のオープンガードで相手をたちどころにスイープして上を取ると、問答無用の圧力で相手のガードを潰して極めまで持ってゆく戦い方は圧巻だ。

(C)FLOGRAPPLING

そのミドル級、ダウプラの初戦が要・注目だ。

1回戦シードのダウプラが初戦で当たる可能性が高いのが、WNO等のノーギシーンでも目覚ましい活躍を見せるロベルト・ヒメネスだ。見事なバックグラブの技術とどこからでも極めを狙うダイナミックな戦いを身上とするヒメネスが、ダウプラの盤石の戦いぶりを崩せるか、注目したい。

ここをダウプラが順当に勝ち上がれば、おそらく準決勝で当たるのはホナウド・ジュニオール。昨年はパン大会、世界大会とどちらもダウプラの軍門を下っているだけに、雪辱に向ける気持ちは強いだろう。

もう一つのブロックにも強豪選手が散見されるが、ダウプラとの決勝を期待したいのは豪州出身のリーヴァイ・ジョーンズレアリー。抜群の切れ味のベリンボロ・ゲームの持ち主で、以前絶対王者ルーカス・レプリの必殺ニースライス・パスを凌駕してみせて世界を驚かせた。レアリーのベリンボロは、ベリンボロを世界に広めたメンデス兄弟を師に仰ぐダウプラにどこまで通用するのだろうか。

【ミディアムヘビー級】

最大のビッグネームは、階級世界制覇のレジェンド、レアンドロ・ロ。ユニティのムリーロ・サンタナ門下に入ったロと、別ブロックにいる師のサンタナによるクローズアウトが実現するかどうかが注目だ。

この二人を止める候補としては、メンデス兄弟の弟子にして昨年の茶帯世界王者マテウス・ホドリゲスや、昨年のF2W 166でダンテ・リオンに勝利する等ノーギで活躍するマニュエル・ヒバマーらが挙げられる。

【ヘビー級】
第1シードはポーランド出身、今年のヨーロピアン王者のアダム・ワルジンスキ。準々決勝では2019年のADCC世界王者にして、世界柔術でも二度3位入賞しているマテウス・ディニズと当たる可能性が大きく、この対戦がトーナメント序盤の大きなヤマとなりそうだ。

別ブロックでは、素晴らしい切れ味のヒールやギロチンを武器にノーギシーンで活躍し、1月のWNOではクレイグ・ジョーンズを破る殊勲の星を挙げたペドロ・マリーニョがエントリー、道着着用での戦い方も注目だ。

【スーパーヘビー級】
昨年の世界柔術初出場初優勝を果たしたエリキ・ムニスが大本命。長いリーリを活かしたスパイダーガードはまさに難攻不落、別ブロックにいる兄のアンデウソン・ムニスとともにクローズアウトを狙う。

が、アンデウソンのブロックには、エリキと昨年の世界大会決勝を争い僅差で敗れたフィリッペ・アンドリューや、そのアンドリューに道着着用の世界大会では敗れたものの、ノーギ・ワールズではアナコンダ・チョークで一本勝ちを収めて優勝したディヴォンテ・ジョンソン等の有力選手が控えている。

(C)SATOSHI NARITA

【ウルトラヘビー級】

最大のビッグネームは、サイボーグことホベルト・アブレウ。13年にADCC世界大会無差別級を制し、昨年もノーギ・ワールズで優勝する等その強さは健在だ。ノーギ専門家というイメージが強いが。その必殺のトルネードスイープは、道着着用にてグリップを確保することで威力が増すはずだ。準々決勝で当たる、昨年サウスアメリカンを完全制覇しているワラス・コスタとの試合がまずはヤマとなりそうだ。

もう一つのブロックには、強靭なベースを誇り、昨年、今年とワールドプロ大会を2連覇しているグーテンベルギ・ペレイラがいる。ちなみにペレイラとコスタは今年のグランドスラム・ロンドンの決勝でも当たり、僅差でコスタに凱歌が上がっており、今回の決勝で再戦が実現する可能性は大いにあるだろう。

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BICW2022 Brave CF BRAVE CF57 F1 MMA MMA Super Cup MMAPLANET o ONE ONE Championship UFC ブルーノ・マルファシーニ ホゼ・トーレス

【BICW2022】BRAVE国際コンバットウィーク in バーレーン―01―『ディズニー+が視聴できない!!』

【写真】8日間のバーレーン滞在が始まりました。F1テスト、行きてぇ(C)MMAPLANET

8日(火・現地時間)から12日(土・同)までBRAVE International Combat Weekが、中東バーレーンのハリファ・スポーツシティ・アリーナで開催され初めて中東の地にやってきました。

これまでアブダビ、ドバイにはADCC世界大会とONE ChampionshipでUAEを訪れたことはありますが、バーレーンは始めてです。サウジアラビアが大半を占めるアラビア半島の東側、UAWやカタールなどと同様にペルシャ湾に面した……というよりもペルシャ湾に浮かぶムハッラク島を中心とした33の島からなる立憲君主国家、モスクからコーランが聞こえてくるイスラム教の国です。


ハリド・ビン・ハマド・アル・ハリファ王子が興したスポーツ振興のための持ち株会社KHKスポーツを母体とするBRAVE CFは2016年よりここバーレーンを拠点にインドやフィリピンなどアジア、ブラジル、ロシア、モロッコと世界各国で現地プロモーションと手を結びイベントを開催してきました。

個人的に注目するようになったのは、ブルーノ・マルファシーニやホゼ・トーレスが契約した時期ですが、現地取材をしようと思うまでになったのはコロナ・パンデミックが起ってからでした。

パンデミックが起ったのち、BRAVE CFは3月と4月大会をキャンセルし5&6月を活動休止すると、7月にはルーマニア、8月にはスウェーデンで集中的にイベントを再開させ、昨年3月から4月にかけて首都マナーマの歴史的建造物であるバーレーン要塞内に特設ケージを組み立て4週連続で大会を行いました。

その資金力とビジョン、またUFCに選手を送り出し、逆転にUFCベテランと契約しているBRAVE CF。当時は完全なバブル方式を取り入れ、PCRテストを繰り返してイベントを開いていましたが、今やバーレーンは飛行機に搭乗する際の陰性証明は必要なく、空港での検査もなく――ついでにいうと、ビザもチラ見、インビテーションレターは一目もくれず入国できました。

帰国の途に就く際は搭乗の72時間前のテストによる陰性証明書と成田空港での検査を経てですが、3度ワクチン接種を行っている日本人は自宅での隔離も必要ありません。

BICWとBRAVE CFもPCR検査はなく、マナーマ市内ではモールや観劇などパブリックブレイスではマスク着用は義務とされ、違反者は20ディナール――約6000円の罰金に処せられるということです。

その一方で大会出場選手の検査がないことで正直、日本国内にいるよりもずっと感染する可能性は高いという自覚を持っての現地入りでもあります。案の定、食事はビュッフェ・スタイル、選手たちは予想通りマスクをすることもなく大声で話しているという状況です。

同じ週に始まるF1の合同テストでは、そんなことはないのだろうなとほぼ両替とスーパーへの買い出し以外は、自己隔離ならぬ自己防衛のためにホテルに引きこもっている状態です。

コロナ関連の話はもう辟易、バーレーンの紹介と大会の様子を――旅日記的に記事を掲載しようと思っていたのですが、そんなわけでマナーマ市内の様子はほとんど分かりません。

そしてバーレーンではU-NEXTは当然として……エミレーツ航空で途中まで視ていたブラックウィドーの続きを視聴しようしたのですが、ディズニー+は進出しておらずNetflix頼りになりそうな日々です。

そんな選手団が宿泊するウィンダムガーデンホテル・マナーマは、外観ばかりかエントラントのデコレーション、エレベーターの裏扉までBRAVE CFやMMA SUPER CUPのペイントが施され、まさにBICW一色という感じです。

9人構成の国別対抗戦に8チームが参戦し、BRAVE CF57はプロ12試合、バーレーンも含めると13ヵ国のファイターが集まるビッグショーですから、ドバイからバーレーンまでの飛行機には大音量でマリアッチを流すメキシコ勢やアイルランド、オセアニア、プロもキルギスから出場し暫定ライト級王座決定戦に出場するアブディサラム・クバチニエフらの姿が確認されました。

そして両替をするために訪れたホテル近くのモールには、ケージを模ったBRAVE CFブースが見られるなど、少なくともこの一角は相当に力の入ったプロモーション活動を行われているようです。

ほとんどコンバットウィークに関係する記事が書けない初日となりましたが、明日はバーレーンMMA界の総本山KHKジム視察、SUPER CUP開会式などのジワリと取材が始まります。ドアトゥドアでほぼ20時間、時差が6時間。今夜は早々に眠りに就こうと思います――が、徐々に目が冴えてきているのが怖いバーレーン初夜です。

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ABEMA Report WJJC2021 ブルーノ・マルファシーニ ブログ マイキー・ムスメシ

【WJJC2021】止まらないマイキー・ムスメシ。マルファシーニに明確な差をつけムンジアル4冠達成

【写真】道着の練習1カ月でムンジアルを制したマイキー。来年はいよいよADCCを獲りに行く(C) SATOSHI NARITA

8日(水・現地時間)から12日(日・同)まで、カリフォルニア州はアナハイムのアナハイム・コンベンションセンターにて、IBJJF主催の世界ブラジリアン柔術選手権が行われた。
Text by Isamu Horiuchi

2年半ぶりに開催された、道着着用柔術の世界最高峰の大舞台。レポート第9回は、橋本知之が頂点を目指したルースター級決勝戦──結局のところ、この2人が相対した──マイキー・ムスメシ✖ブルーノ・マルファシーニの対戦を振り返りたい。


<ルースター級決勝/10分1R>
マイキー・ムスメシ(米国)
Def. 6-0
ブルーノ・マルファシーニ(ブラジル)

強豪ひしめく大激戦区となったこの階級だが、決勝まで辿り着いたのはやはりレジェンド2人だった──前回王者のムスメシは、初戦のカーロス・オリヴェイラ、準決勝の橋本知之を倒したジョナス・アンドラージ戦とどちらも強烈無比なストレート・フットロックで一本勝ちして圧巻の決勝進出を決めた。

対するムンジアル10タイムス王者のマルファシーニは、準々決勝では昨年のヨーロピアンで敗れたタリソン・ソアレスと対戦、下からの仕掛けを上から防ぎ続けてレフェリー判定勝ちを収めた。

そして準決勝では、ホドネイ・バルボーザ相手にやはり上をキープしてアドバンテージ1差での勝利。往年の頭抜けた強さこそ影を潜めているものの、大半が下攻めにこだわる最軽量級において、平然と上を選択してなお崩されないその強靭なベースと身体操作は健在だ。

迎えたファイナル。試合開始すぐにムスメシが引き込むと、マルファシーニも一瞬座るが、すぐに上を取り返し、すかさず右にパスを仕掛ける。この攻撃で横に付きかけたマルファシーニが、最初の上選択と含めて2つのアドバンテージを得た。

下から潜るムスメシに対し、マルファシーニは上からダイブするように足を狙う。マルファシーニの右足とムスメシの左足が絡まった複雑な状態になる。ここからムスメシは、マルファシーニに背を向けるような格好で一瞬上になって2点獲得すると、すぐに体勢を戻し、お互い足を絡めたったまま横向きに。ムスメシはあいかわらずの試合巧者ぶりを見せる。

しばらく同じ体勢が続くが、やがて両者の足の絡みが解けると、ムスメシが素早く動き、両足でマルファシーニの両足を挟みこむ。そのままマルファシーニの尻に付いてのベリンボロ狙を仕掛けるムスメシ。

マルファシーニも逆にムスメシの背後を狙うが、両足を挟み付けている分だけ有利なのはムスメシの方だ。ムスメシは登って体勢を進めると、マルファシーニの首元の襟を取って背後に回り、襷掛けを作る。

マルファシーニはすかさず立ち上がり、ムスメシに右足のフックを作らせずに前に落とそうとするが、しっかりと密着しているムスメシは崩れず。そのままムスメシはマルファシーニをグラウンドに持ち込むと、ついに右足のフックをイン。バックグラブの4点を奪ってみせた。

2008年に宿命のライバル・テハにチョークで一本負けして以来、たとえポイントゲームで出し抜かれることはあっても、決して不利な状況に追い込まれることのなかったマルファシーニ。そんな絶対王者の牙城をムスメシは完全に崩したのだった。

さらに足を四の字にフックして体勢をキープするムスメシに対し、仰向けになったマルファシーニは徐々に体をずらしてゆく。そこからムスメシをリフトするように体勢を起こしたマルファシーニはヒザ立ちに。

これで正対に成功したかと思われたが、足の四の字ロックをキープするムスメシは、右手をマルファシーニの後頭部に回して襟を取り、左手では左膝を掴んでそれ以上の進展を許さない。やがて左腕をさらに深く入れてマルファシーニの左ヒザを抱えたムスメシは、完全に下にならないまま体制を固めた。

逆転を狙いたいマルファシーニだが、ムスメシに固められて動けないまま時間が過ぎてゆく。残り3分を切った時点でペナルティが与えられたムスメシだが、意に介さずポジションを保つ。残り2分近くのところで二つ目のペナルティを宣告されると、ムスメシは動き始める。右手でマルファシーニのラペルを引き出し、左ヒザにこじ入れている左手に渡して体勢を固めてから足の四の字ロックを解除し、クローズドガードに変更した。

ここでインサイドガードとなったマルファシーニだが、自らのラペルで強固に左足を固められているために動けない。残り30秒で立ち上がるも、ムスメシはガードを開かず。マルファシーニはムスメシのガードを押し下げて開かせ、最後にトーホールドを狙うが通じず、試合終了に。

ライトフェザー級2連覇に続き、ルースター級でも2連覇を果たしたムスメシは、勝利と同時に四本の指を伸ばして自らの偉業をアピールした。

絶対王者マルファシーニをポジションで制圧という、過去10数年に誰も達成できなかった偉業を成し遂げての4連覇。今年の春からずっとノーギに専念していたということを考えると、まさに驚愕の強さを見せつけた。

ムスメシは試合後、「ブルーノのようなレジェンドと戦えて光栄だよ。彼の動きは凄く速く、そして精確だった。でも、僕の持っているベリンボロの流れの一つで捉えることができたよ。決勝でもフィニッシュしたかったんだけど、あのクールなボロを決められたから十分だよ。

ここまで8カ月ノーギをやって、1カ月だけギの練習に戻ったら、道着柔術では過去最高のパフォーマンスができた。ノーギの練習が役にたったんだろうね。僕はこれで2つの階級で2度ずつ、4度の王者だ。これはホール・オブ・フェイム(殿堂)に値するよね。アメリカ人として初のIBJJFホール・オブ・フェイムをもらえたら嬉しいね。

次はどうするかな。今回初めて、このルースター級で減量の問題がなかったんだ。だからこの階級にとどまるのも良いし、ライトフェザーでパト(今回ライトフェザー級優勝のジエゴ・オリヴェイラ)とかと戦うのもいいね。僕はすでにライトフェザーも2度獲っているから、別に優勝へのモチベーションはないんだけど、彼らのようなニューモンスターズと戦うことが、僕にとってチャレンジになるからね。

ここのところ毎月のようにWNOで135、145、155パウンドの強豪たちと戦ってきたから、僕のタフネスのレベルも上がったんだよ。それで今回125で戦って素晴らしい戦果が出せた。これが僕の適性体重なんだよ」とコメント。

有り余る才能の持ち主が、日々常人には計り知れぬほどの努力を重ね、試合のたびに驚くべき進化を見せつける──あらゆる面で我々を驚嘆させ続けるこの男は、来年体重差を超えてADCC制覇をも成し遂げてしまうのか。ムンジアルが終わってなお、2022年もマイキー・ムスメシはグラップリング界軽量級の話題を独占し続けるだろう。

【ルースター級リザルト】
優勝:マイキー・ムスメシ(米国)
準優勝:ブルーノ・マルファシーニ(ブラジル)
3位:ジョナス・アンドラージ(ブラジル)、ホドネイ・バルボーザ (ブラジル)

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【WJJC2022】今や神階級=最大激戦区と化したルースター級。橋本知之と6人の強敵!!

【写真】とんでもない神階級となったルースター級で、この3者とも本命とはならない (C)MMAPLANET

8日(水・現地時間)から12日(日・同)まで、カリフォルニア州はアナハイムのアナハイム・コンベンションセンターにて、IBJJF主催の世界ブラジリアン柔術選手権が行われる。
Text by Isamu Horiuchi

通常は毎年初夏に開催されるムンジアルだが、昨年はコロナ禍により中止。今年度もこの時期まで延期された末の開幕となった。実に2年半ぶりに実現する、道着着用柔術の世界の頂点を争う大舞台。その見所を、まずは最軽量ルースター級から紹介したい。

日本のグラップリング界にとって最大の注目は、2017年と2018年に2年連続で世界大会3位入賞を果たしている橋本知之の出場だ。近年、世界一に最も近い日本人の座にあり続けている橋本は世界の柔術が一時停止陥る直前──昨年1月のヨーロピアン大会に参戦時に、これまで以上に徹底的にボトムポジションを狙い、勝利に拘った戦いを展開した。


準決勝で前年の世界柔術で敗れたクレベル・ソウザに競り勝つと、決勝では世界10連覇のスーパー王者ブルーノ・マルファシーニを下して勝ち上がってきた超新星タリソン・ソアレスが彼を待ち受けていた。何度もソアレスの担ぎパスに合わせて三角絞めを完全にロックオンした橋本は、タップするくらいならと場外逃避を選んだソアレスから、一本勝ちに等しい値千金の勝利を収めてみせた。

こうして、昨年早々パン大会や世界大会の優勝候補に躍り出た橋本だが、前述したようにコロナ禍によってこれらの大会は中止となってしまう。

その間はQUINTETやFinishといった国内のノーギ大会に参戦。2階級上の森戸新士からはレフェリー判定勝ちを収め、今成正和は極めきれなかったものの終始圧倒してのドロー、そしてMMAファイターの和田竜光からはヒールで一本勝ちと、階級が上の選手を相手に確かすぎる力を見せつけている。

とはいえ、この実力固辞も他の大半の日本の格闘家と同様に橋本もこの2年間、IBJJFの国際大会のような競り合う試合からは遠ざかっていることになる。

先月下旬からから米国入りし、師カイオ・テハの下で試合に向けてハードな練習を積んできている橋本。現地から本人がアップした動画においては、強豪ひしめくこの最高峰の舞台にいて自分の実力が一番とは思わないと言いつつも、稀代の戦術家テハから各強豪選手用の対策を授かり、誰に対しても勝機はあると見ているというメッセージを発信している。

テハというスーパーセコンドの支援を受け、約2年ぶりに、世界の超強豪たちを相手にギリギリの凌ぎ合いを臨む橋本の戦いに刮目したい。

だがその橋本の前には、恐るべき世界の超強豪たちが立ちはだかっている。第一に名前を挙げるべきは、前人未到の10度世界制覇を達成したブルーノ・マルファシーニだろう。橋本とは2017年、2018年の世界大会で対戦し、ガードを取らせてなお超人的な反応速度と、複数の動きを一瞬でこなす驚愕の身体操作でそれを突破、一本勝ちを収めている。

2019年の世界大会準決勝ではマイキー・ムスメシに、2020年のヨーロピアン準決勝ではタリソン・ソアレスに競り負けてしまったマルファシーニ。長年築き上げた不敗神話こそ崩れてしまったが、どちらの試合も、終盤に相手のなりふり構わない膠着戦法に捕まって逃げ切られた形の敗戦であり、柔術の地力で相手に引けを取った姿はまだ見せていない。

一時はMMA転向を試み、柔術からの引退を発表していた35歳の元王者が、今なお全盛期に匹敵する身体能力を保持しているかどうか、世界が注目するところだろう。

もう一人の大注目選手は、上述の通り19年の世界大会のこの階級にてマルファシーニを攻略し、17-18年のライトフェザー級と合わせて3年連続優勝&2階級制覇を成し遂げたマイキー・ムスメシだ。

アドバンテージ一つを奪って相手を出し抜くポイントゲームが展開されがちな軽量級において、きわめてタイトなトップゲームとガードからの極めという、柔術ファンダメンタルの強さにおいて抜きんでた強さを誇る。

道着着用の柔術で頂点を極めたムスメシは、今年に入って最後の目標であるADCC世界大会制覇に向けてノーギに本格転向。瞬く間に凄まじい精度の足関節技を習得して、ジュニー・オカシオやジオ・マルティネスといったノーギのトップ選手たちを圧倒してきた。

普段は柔らかい物腰の持ち主でありながら、マルティネス戦後には突然怒りを爆発させ、周囲を呆然とさせるほどの過剰さで相手を罵ってみせたそのギャップのインパクトもあいまって、一躍グラップリングシーンの最注目選手となった。

そうして優勝本命と思われた9月のWNOチャンピオンシップでは、ガブリエル・ソウザにパスを許しまさかの一本負けしたムスメシ。が、後にコロナに感染していたことが判明。翌月の復帰戦では、自らのワキの下ではなく首の窪みを使って相手を極めるオリジナル足関節技「マイキーロック」を炸裂させて鮮烈に復活、あっさりとシーンの主役の座を取り戻し、WNOバンタム級王座を奪取している。

ここ半年ほどムスメシはノーギの練習に専念してというが、一瞬のミスが命取りになるこの世界最高峰の舞台において、どこまで道着着用への対応力が戻っているのか。

また、もともとは橋本同様にカイオ・テハ門下だったムスメシだが、今回はデイジー・フレッシュことペディゴ・サブミッション・ファイティング所属としての出場となる。元チームメイト対決が実現した際、元弟子のことを誰よりもよく知るテハが、どのような策を橋本に授けるかも見ものとなる。

そのほか、昨年のヨーロピアン準決勝で打倒マルファシーニに成功したタリソン・ソアレスや、そのチームメイトにして、今年のアブダビ・ワールドプロを制したジョナス・アンドレイジも優勝の有力候補だ。

さらに今年のパン大会決勝でイアゴ・ガマを倒して初優勝を遂げたシセロ・リヴィオ・ヒベイロ、2018、2019年と2年連続世界柔術準優勝の座に輝き、19年のヨーロピアン決勝にて橋本に競り勝って制したホドネイ・バルボーザも参戦するというルースター級は、いつの間にかムンジアルでも最大激戦区となった感もある。

上記の面々が順当に勝ち上がると想定すると、橋本は初日を突破して日曜日を迎えると準々決勝でジョナス・アンドレイジ、準決勝でムスメシとのマッチアップが待っている。他方、別の山の2回戦でヒベイロ✖ホドネイが当たり、マルファシーニ✖タリソンの再戦が実現するのが濃厚だ。

これはもう7人の総当たり戦が見たくなる──本命不在、超強豪がひしめく凄まじい顔ぶれによる世界一決定戦が、いよいよ幕を開ける──。

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