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【Bellator255】ケージ掴みが減点にならなかったムルタザリエフが、アギラルをTD&コントロールで下す

<187.7ポンド契約/5分3R>
ハリド・ムルタザリエフ(ロシア)
Def.3-0:30-27.30-27.29-28
ファビオ・アギラル(ブラジル)

アギラルの計量オーバーでキャッチウェイトとなった一戦。ムルタザリエフの右ローの直後にシングルで組みついたアギラルが、ケージに押し込んでテイクダウンを狙う。左腕を差し、ケージにもたれて一本足で耐えるムルタザリエフは、この状態で左のパンチを入れる。このまま倒そうとしたアギラルだが、ムルタザリエフはケージを掴んで注意を受ける。さらにケージを掴んで、トップを取ったことで減点と思われたがスタンドで再開。

ケージを掴んで得たポジションを失うだけで済んだムルタザリエフは、左ローカーフを続け、スピニングバックキック、走り込んでテンカオを狙うなど水を得た魚のように生き生きと動く。アギラルも右カーフを蹴ると、ムルタザリエフが組んでケージへ。ウィザーのアギラルに対し、ムルタザリエフはエルボーを入れて離れる。アギラルはワンツーをヒット、ムルタザリエフは左ハイを返す。アギラルは左を見せてシングル、バックを伺いムルタザリエフがウィザーで耐えたところで初回が終わった。

2R、アギラルが左ロー、ムルタザリエフはジャブに真っ直ぐ下がる。リードフックから組みついたアギラルだが、ムルタザリエフはヒザを腹に入れ間合と取り直す。ムルタザリエフは左ミドルを入れ、左フックをヒット。直後にダブルレッグでケージに押し込み、テイクダウンを決める。足を束ねたムルタザリエフは、背中を預けて立とうとしたアギラルを前方に崩して、バックコントロール。後方からパンチを入れて、正面を向きボディロックから再びバックへ。

立ち上がったアギラルを小内刈りで倒したムルタザリエフは、ハーフから右のパンチを落とす。キムラを潰し、パンチを打ちこむムルタザリエフに対し、引き込んだアギラルは再度バックに回られラウンド終了を迎えた。

最終回、ムルタザリエフはジャブからロー、そしてスピニングバックキックを見せる。アギラルは真っすぐ飛び込んでシングルレッグ。初回と同様に一本足で耐えたムルタザリエフは、ウィザーでバックを許さない。そのまま小手を決めて投げようとしたムルタザリエフだが、すぐに起き上ったアギラルはヒザを受けてシングルで尻もちをつかせる。

ムルタザリエフはスイッチも、バックに回ったアギラルが両足をフックしようとする。ここでムルタザリエフは前方にアギラルを振り落とし、ハーフで殴りに。足を戻したアギラルがケージ際に移動して立ち上がる。ヒザをついたダブルから、起き上ってテイクダウンを決めたムルタザリエフはスクランブルでバックへ。残り40秒、キムラのアギラルだがテイクダウンを許し、バックコントロールから逃れることができずタイムアップに。

初回のケージ掴みが減点にならず、しかも押し込まれた状態でなく離れて再開ということで、確実に流れが変わった感はあるものの──抜群のボディコントロールを見せたムルタザリエフが、好レコード同士のベラトール初陣対決を制した。


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