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【GFC10】フライ級転向&海外を見据える中務修良─02─「これだけ体が動けるんだ」

【写真】GFC代表からファイトボーナスも支給されたとか—―(C)GFC

4日(土)、韓国はクミイチで開催されたGFC10で、キム・テフンをTKOで下した中務修良のインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

キム・テフン戦で感じたフライ級転向の手応えは、中務の中に海外での試合に対する目標を生み出していた。その陰に秘められた試合への集中力についても語ってくれた。

<中務修良インタビューParty.1はコチラ


――キム・テフンもスクランブル出場であったうえ、対戦相手との実力差があったことも事実です。そのような中でも、中務選手としては出したかったものは出せたという手応えがありましたか。

(C)GFC

「そうですね。作戦としては、しっかりと距離を設定しながら、打撃を当てつつ組みつくことでした。前回のエイドリアン戦と同じく足関節も――とは思っていましたが、一発目の左パウンドがガードの間からアゴに入ったんですよ。それで相手が体を丸めてしまったので、『これはパウンドでいけるな』と思いました。

(C)WARDOG

そもそもグローブがすごく薄かったので、『これはパウンドが効く』とは考えていて」

――そうだったのですね……。試合後にはキム・テフンに何と声をかけていたのですか。

「通訳を通じて『急遽試合を受けてくれて、ありがとうございました。すごく男らしいです。かっこいいです』と伝えました。とにかく試合ができて良かったです。すると本来対戦する予定だったウ・ジウォン選手がケージに入ってきて。その場では『次は試合をしましょう』と言っていたのに、控室に戻って話をすると『いや、どうなるか分からない』とか――だから、次がウ・ジウォン選手とのタイトルマッチになるかどうかは分かりません(苦笑)。

ただ、試合前には会場で韓国の子供たちが『一緒に写真を撮ってください!』と言ってくれたりとか。試合後もGFC代表の方が『すごく良い試合だった』と。韓国に行って良かったです。会場にONE関係者の方がいらしていて『ONEに推薦したい』というような話もありました。といっても『そういう声をかけていただいた』という程度で。今後交渉があるかどうかは分かりませんが、そうやって海外の方に評価していただいたのが嬉しいです」

――ちなみに、今後ストロー級で戦いたいとは思いますか。

「いや、う~ん……今回フライ級で試合をして、すごく調子が良かったんです。だから『やっぱりフライ級で戦ったほうが良いかな』と思っています。ストロー級の試合は、良いお話があったら考えますね。今はフライ級のほうに気持ちは動いています」

――フライ級の体をつくっていく中で、練習の中でも成果は感じているのでしょうか。

「それが――僕って、練習ではメチャクチャ弱いんですよ(笑)」

――アハハハ。練習で強いのに試合で力を出せないよりも、そのほうが良いと思います。

「ありがとうございます。それこそ出稽古先でも、キャリアで劣る相手にやられたりとか。でも試合になると何かが違うんですよね」

――練習と試合では何が違ってくるのでしょうか。

「練習している人からは『試合になると勢いが違う。思いきりが良い』と言われます。確かに僕は練習だと思いきりは良くないし、相手のことも見すぎてしまうんですよ。実は沖縄に行った時、RIZINで対戦した砂辺光久さんと練習させてもらったんです。試合では僕が勝ったのに、練習では砂辺さんにボッコボコにされて(笑)」

――えぇっ!? まず砂辺選手と練習していることが驚きです。

「アハハハ。砂辺さんからは『試合ではあれほど前に出てきていたのに、なぜ練習では出て来ないんですか?』と言われました。僕も『いやぁ、それが分からないんですよ』としか答えられなかったです(苦笑)」

――試合になるとスイッチが入るのですね。

「今回の試合だと――映像には映っていなかったと思いますけど、僕は『殺してやる』と思って相手のことを睨んでいました。セコンドからも『気持ちが入りすぎだよ!』と注意されるぐらいで」

――どの段階でスイッチが入るのでしょうか。

(C)WARDOG

「入場して相手を見た瞬間ですね。入場前は『自分のほうが強い。絶対に勝てる』と自己暗示して、入場したあと相手を見たら『コイツをブッ殺したる』と思っています。それでも試合中は冷静で、セコンドの声もよく聞こえていますし。しっかり考えながら動くこともできていますよ」

――それは気持ちが高まると同時に、集中力が高まっているのですか。

「そうです、そうです。だんだんと研ぎ澄まされている感覚があります」

――正直なところエイドリアン戦も試合前に負傷があったことはともかく、あれほど足関節にこだわるのは危ないのではないかと思っていました。しかしご自身の中でも冷静に、『これは取れる』と考えられるほど集中力が高まっていたのですか。

「はい。エイドリアン戦は最初、外ヒールでバキバキと音が鳴りました。でもこれでタップしないのであれば、一度サドルに組み替えて内ヒールでいけば極められると思ったんです。エイドリアン選手の足の力が強くて、なかなかサドルに入れなかったものの、一度入ってしまえば極められると考えていましたね」

――なるほど。何より今回の韓国遠征は実り多きものになったようですね。

(C)SHOJIRO KAMEIKE

「出場してよかったです。相手の負傷でタイトルマッチが無くなった時は、断ろうかどうか考えましたけど――まず勝ったことで韓国関係者の方々にも名前を知っていただくことができました。フライ級でこれだけ体が動けるんだ、ということにも気づくことができて。

僕自身、次はどの大会に出るのかは分かりません。海外になるのか、あるいは国内で戦うかも決まってはいないです。いずれにせよ来年の頭には、またフライ級で試合をしたいと思っています。2024年もよろしくお願いします!」

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【GFC10】フライ級転向の手応えを掴んだ勝利、中務修良─01─「KIDさんのパウンドが頭に浮かんだ」

【写真】ポスチャーもしっかりしていたキム・テフン戦のパウンド連打(C)MMAPLANET

4日(土)、韓国はクミ市で開催されたGFC10で、WARDOGストロー級王者の中務修良がキム・テフンをTKOで下した。
Text by Shojiro Kameike

試合直前で対戦相手が変更となったものの、従来のストロー級ではなくフライ級の試合で、中務はキム・テフンをテイクダウンからパウンド連打で仕留めている。そのパウンド連打によって、フライ級でも戦うことができる自信を掴んだという中務。まずはキム・テフン戦の内容を振り返ってもらうと、彼の脳裏には憧れだったファイターの姿があった。


――キム・テフン戦のTKO勝利、おめでとうございます。

「ありがとうございます!」

――中務選手にとっては、今回が初の海外試合でした。

「そうですね。今までも海外の試合のオファーは頂いていました。でも当時は、それほど海外の試合に魅力を感じていなかったことと、タイミングも合わなくて今回が初めての加害遠征になったんです」

――では海外での試合に興味が大きくなったのは、いつ頃なのでしょうか。

「前から海外で試合をしてみたいとは思っていましたが、その気持ちが強くなったのは最近ですね」

――格闘技とは関係ないお話になりますが、これまで海外旅行の経験はあったのですか。

「はい。旅行ではないですが、いま勤めている会社の出張で、中国とカンボジアに行ったことがありました。コロナ禍になってからは出張もなくなっていましたけど……。
あとは勤務体系も変わったんですよ。RIZINで砂辺光久選手に勝ったあと、勤めている会社が格闘技に対してすごく理解を示してくれて。それまではフルタイムで勤務したあと、夜に練習していました。それが砂辺戦のあとは週2回、昼まで働いたあとに練習へ行って良いことになっています。その日の夜はしっかり休むことができるようになったことも大きいですね」

――なるほど。今回は初めての海外での試合といえど、それほど不安はなかったわけですね。

「思っていたよりも、日本との違いは感じなかったです。対戦相手も韓国の選手だし、もっとアウェイな感じを味わうと思っていたんですよ。でも全然――もともと時差がないためかコンディションも良かったですし、韓国の人たちも温かく迎えてくれました」

――それほど現地で不都合を感じることもなかったのですか。

「いや、それが――出稽古で行かせていただいているISHITSUNA MMAの林巧馬代表に、『海外遠征で何か注意することはありますか?』と相談していたんです。ISHITSUNA MMAの選手が中国で試合をした時の話を聞いていて」

――あの伝説の中国遠征ですね。

「計量でプラス500グラムはOKと聞いていたのに、現地へ行ったら無しになっていたとか。そういうことも含めて、今回の窓口になってくれていたワードッグの柿原勇気代表にも、いろいろとプロモーターに確認してもらっていました。

その中で大変だったのは、ホテルにサウナがあると聞いていたのに、行ってみると無かったんですよ。僕は現地で1.5~2キロぐらい水抜きをする予定で。でも帯同してくれていた現地のワードッグ関係者の方が、ホテルの近くでサウナを探してくれたので大丈夫でした。困ったことといえば、それぐらいでしたね」

――契約体重がフライ級で良かったですね。ストロー級契約だと水抜きの量も多くなるでしょうし……。

「それは本当に良かったです。ただ、海外にストロー級の選手って少ないのでしょうか。海外でストロー級の相手や試合を探しても、なかなか見つからなくて」

――ストロー級は少ないかもしれません。まずUFCをはじめとして北米では男子ストロー級を実施していないのと、アジアでもONEのストロー級は実質フライ級ですから。中務選手としてはフライ級で試合をしてみて、いかがですか。

(C)GFC

「いやぁ、メチャクチャ調子が良かったですね(笑)。以前、NavE君と練習していた時には、すごくフィジカルの差を感じていました。当時は『フライ級のNavE君がこんなに力が強いんやったら、自分がフライ級で戦うのは無理かなぁ』と思っていて。でも、そのあとに体づくりを始めて、実際にフライ級で試合をしてみると、これからはフライ級でもやっていけるんかなっていう自信を持つことはできました」

――キム・テフン戦でも相手がスクランブル出場で、しかも実力差があったとはいえ、開始早々のシングルレッグはスピードが速かったです。あのスピードもフライ級で体づくりができていたことも影響していたのでしょうか。

「ありがとうございます。でも、あのシングルレッグはミスってしまったんですよ」

――えっ、そうだったのですか。ミスしているようには見えませんでした。

(C)GFC

「マットの上にスポンサーのバナーが貼られているじゃないですか。あのあたりがダブついていて、滑ってしまったんですよ。だから本当は相手の前足に組みつきたかったのに、結果的に奥足を掴む形になってしまいました」

――オーソドックスのキム・テフンに対し、かなりのスピードで奥足である右足を触っていたので「凄い!」と思っていました。あれはミスというか偶然性が高かったのですね(苦笑)。

「アハハハ、実は狙って奥足に入ったんじゃないです。でもメチャクチャ調子は良かったですね。そのあとのパウンドも――ずっとパウンドは強化していて、試合でもストロー級の試合とは違う出力と回転力が出ました」

――確かに、キム・テフンに背中を着かせてからパウンド連打に至る動きもスムーズで、また重心もしっかりしていたように感じられました。

(C)GFC

「MMAにあって他の格闘競技にないものって、やっぱりパウンドじゃないですか。僕は東京にいた頃、KIDさんのファンでKRAZY BEEに入っていました。KIDさんのパウンドって凄かったですよね。MMAで面白いものを見せたいと考えた時に、KIDさんのパウンドの凄さが頭に浮かんで――だから僕もパウンドで魅せたいと思うようになっていました。ストロー級の時には出なかったパウンドが、フライ級では出せるようになって良かったです」

<この項、続く>

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【GFC10】中務が代役キム・テフンを速攻テイクダウン&パウンドアウト。王者ウ・ジウォンと向かい合う

【写真】勝ち名乗りを受ける中務。ケージを下りるキム・テフンのダメージは深そうだ(C)WARDOG

<フライ級/5分3R>
中務修良(日本)
Def.1R by TKO
キム・テフン(韓国)

サウスポーの中務が左インローを当てる。キム・テフンのワンツーを交わした中務は奥足にシングルレッグで組みついか。テイクダウンを奪い、そのままトップからパウンドを連打。キム・テフンがガードを固めて防戦一方になったところで、レフェリーが試合をストップした。秒殺勝利となった中務は、スクランブル出場で試合を受けたキム・テフンに駆け寄り言葉を掛けた。試合後は当初対戦予定であったウ・ジウォンがケージインし、挨拶後に中務と写真に収まった。次こそ対戦=タイトルマッチが実現するか。


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【GFC10】右クロスでダウンを奪った倉岡が、バックマウントからパンチ連打でヨ・ドンジュにTKO勝ち

【写真】KO勝利後、ケージ内でインタビューを受ける倉岡(C)WARDOG

<ミドル級/5分3R>
倉岡寿美津(日本)
Def.1R by TKO
ヨ・ドンジュ(韓国)

サウスポーに構えた倉岡が距離を取る。ケージを背負った倉岡がオーソドックスにスイッチ。右ローから追ってくるヨ・ドンジュに対し、右クロスのカウンターを浴びせた。この一撃でヨ・ドンジュがダウン。そのままバックマウントを奪った倉岡がパンチを連打し、ヨ・ドンジュが動けなくなるとレフェリーが試合をストップした。


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