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【Bellator301】TDを許さないジャクソンが、右アッパーでアマソフを沈めて世界ウェルター級王座を奪取

<Bellator世界ウェルター級選手権試合/5分5R>
ジェイソン・ジャクソン(ジャマイカ)
Def.3R2分08秒 by KO
ヤーソラフ・アモソフ(ウクライナ)

アモソフがサークリングすると、ジャクソンが距離を詰めてケージを背負わせる。アモソフは左ジャブを突きながら前に出て、右カーフキックを当てる。アモソフのシングルレッグをカットしたジャクソンは、グイグイ距離を詰めていき、アモソフの右ストレートを合わせた。ジャクソンの右アッパー、右ストレートをかわしたアモソフだが、右カーフキックから組みつくも倒せない。サークリングしながら右カーフを蹴り続けるアモソフに対し、ジャクソンが右ミドルを突き刺した。

ここでアモソフが前に出る、ジャクソンが右アッパーを突き上げながらバックに回る。立ち上がったアモソフに右ストレートを当てるジャクソンだが、アモソフのパンチも食らってしまう。距離を詰めたジャクソンが両腕を差し上げてアモソフをケージに押し込む。離れたアモソフのダブルレッグをスプロールしたジャクソンは、アモソフが続けてテイクダウンを狙ってくるも全てディフェンスした。

2R、ケージ中央で両者のパンチが交錯する。そして1Rと同様、ジャクソンが距離を詰めるとアマソフはサークリングへ。アマソフが前に出てきてもカーフキックで前進を止める。アマソフがパンチからシングルレッグを狙うも入れず。するとジャクソンもシングルレッグで組みつこうと試みる。ジャクソンの右ストレートをかわして組んだアマソフだが、テイクダウンには行かない。アマソフが左ジャブからシングルレッグで入るも、動きにキレが見られない。

離れて再び飛び込もうとすると、ジャクソンの右アッパーがアマソフを襲う。ジャクソンは右ストレートから右カーフに繋げ、さらにケージ中央でワンツーがクリーンヒットする。これが効いたかアマソフは一旦下がったが、組みついてボディロックからバックに回る。ジャクソンはアマソフのクラッチは切れずも、テイクダウンは許さなかった。

3R、ジャクソンの右ストレートがアマソフの顔面をかすめる。サークリングするアマソフの左ミドルをキャッチしたジャクソンが、そのままケージへ押し込んでいく。首相撲からヒザを突き上げるジャクソンから離れたアマソフだが、ケージ中央でまたも右アッパーをもらってしまう。ジャクソンは右カーフ、右ストレートが当たる。そしてケージ中央で打ち合いから、ジャクソンの右ストレートがアマソフのアゴを打ち抜いた。

この一撃でヒザを着いたアマソフは足にしがみつく。ジャクソンは亀になったアマソフにパンチの連打を浴びせ、さらに右アッパーを叩き込んでいく。最後は再び組みつこうとしたアマソフの左側頭部に、ジャクソンの右アッパーがヒット。アマソフが前のめりに倒れ、ジャクソンがKO勝ちで世界ウェルター級のベルトを巻いた。


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AB AJ・マッキー BELLATOR F1 ISAO MMA o PFL ジェイソン・ジャクソン スミコ・イナバ チムール・カイズリエフ ティム・ワイルド デニス・キルホルツ パッチー・ミックス ピーター・バウシュト ヤーソラフ・アモソフ ラフェオン・スタッツ ラマザン・クラマゴメドフ リチャード・パレンシア

Bellator301:オッズ

ヤーソラフ・アモソフ 1.23
ジェイソン・ジャクソン 4.40
セルジオ・ペティス 2.60
パッチー・ミックス 1.52
ラフェオン・スタッツ 2.20
ダニー・サバテロ 1.70
AJ・マッキーJr 1.39
シドニーアウトロー 3.10
パトリッキー・フレイレ 5.70
アレクサンデル・シャブリ 1.15
タイレル・フォーチュン 1.60
マルセロ・ゴルム 2.40
デニス・キルホルツ 2.30
スミコ・イナバ 1.65
チムール・カイズリエフ 1.25
ジャスティン・ゴンザレス 4.10
アーチー・コーガン 1.09
ピーター・バウシュト 8.00
ケリー・テイラー・メレンデス 1.44
サブリエ・セングル 2.85
マテウス・マトス 1.43
リチャード・パレンシア 2.90
マイク・ハメル 1.46
ティム・ワイルド 2.80
イスラム・マメドフ 1.68
キリス・モタ 2.24
コディ・ロー 1.36
ジェフェウソン・ポンチス 3.25
ラマザン・クラマゴメドフ 1.13
ランデル・ウォレス 6.25
イーブス・ランドゥー 1.49
ISAO 2.70

現時点で発表されているBellator最後のイベント。年内はもう無さそうだが、ほぼ本決まりと言われているPFLの買収が完了した後も、しばらくは(契約消化もあり)イベントは続くと見られている。今回も、契約消化目的で大量の試合が組まれている。

メインのウェルター級タイトルマッチは、27戦全勝のアモソフが大幅フェイバリット。セミバンタム級王座統一戦は、GP優勝で暫定王者のミックスがフェイバリット。7年半ぶりのBellator出場となる第1試合のISAOはBellator4勝1敗(ただし、すべてヨーロッパ大会でヨーロッパ勢との対戦)のイーブス・ランドゥー相手にアンダードッグ。

GPの試合で5Rマッチにもかかわらず、ワンマッチのマッキー vs. アウトローやスタッツ vs. サバテロより前に組まれているパトリッキー vs. シャブリは、一回戦でムサエフに勝っているシャブリが、サトシに勝っている元王者パトリッキーに対し大幅フェイバリット。

mmajunkie.usatoday.com

計量結果。パッチー・ミックスは初回計量でオーバーしたものの、再計量でクリア。ケリー・メレンデスのみリミットをオーバーしている。

第1試合開始は18日朝7時。プレリムは4時間で11試合組まれているが、時間の都合上入り切らなかったものは全試合終了後のポストリムファイトに回される(U-NEXTでは後日配信となる)。

速報します。

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AB AJ・マッキー BELLATOR Bellator301 ISAO MMA MMAPLANET o PANCRASE PFL RIZIN UFC イスラム・マメドフ イーブ・ランジュ ゴイチ・ヤマウチ シドニー・アウトロー ジェイソン・ジャクソン ジャスティン・ゴンザレス スミコ・イナバ セルジオ・ペティス タイレル・フォーチュン ダニー・サバテーロ チムール・カイズリエフ ティム・ワイルド デニス・キルホルツ ニュース パッチー・ミックス パトリッキー・フレイレ ピーター・バウシュト ベラトール ボクシング マテウス・マトス ヤーソラフ・アモソフ

【Bellator301】第二次サークルケイジ挑戦──ISAO「ここをクリアして、今後のことはそれから」

【写真】勝負どころで、上を取り切る力は国内随一のISAO。今回こそBellator初勝利を期待したい(C)MMAPLANET

17日(金・現地時間)にイリノイ州シカゴのウィントラスト・アリーナで開催されるBellator301でISAOが、イーブ・ランジュと対戦する。
text by Manabu Takashima

契約成立もなかなか試合が組まれないなかで、Bellator売却という話が公然として伝わるようになった。そしてようやく決まった7年5カ月振りのサークルケージへにリベンジの時。第一次ベラトール挑戦はゴイチ・ヤマウチ、ジャスティン・ローレンスに2試合連続フィニッシュ負けに終わったISAOは、MMAファイターとしてより穴が少なく、勝ち筋の見える試合を遂行するファイターに成長した。

ベラトール後の戦績は実に9勝1敗、フェザー級KOPに君臨し国内トップどころを勝ち続けた結果、海外での戦いを最優先とするために国内での活動を控えるように。あくまでも世界で戦うことに拘り、今回の試合が2年半振りの実戦となるISAOに話を訊いた。


――ようやく仕切り直しのサークルケージ挑戦となりましたが、この間にBellatorとRIZINの対抗戦が日本でも行われました。あの時などはどのような気持ちでいましたか。

「もどかしい気持ちはありました。マネージャーもプッシュしてくれていたのですが、ベラトール側も内部組織で色々なことがあってなかなか組まれなかったです」

──内部組織の問題、つまりは売却問題が浮上し消滅だとか色々な話が聞こえるようになってきたかと思います。

「買収問題が表立って出てきたので、『本当に大丈夫かな』という不安はありました。でも、試合を組んでもらって良かったです」

──現状、301大会以降の発表がないままで。PFLへの売却も最終的な金額の面で結論が出ていないという話も伝わってきます。同時にShowtimeがボクシングとMMAの中継を止めるというニュースもあり、契約下にある選手も将来が気になることばかりかと。

「僕自身は……ベラとオールの大元のオーナーが代わるのかは分からないのですが、興行は2年ぐらいあるという風にも言われてはいます。でも、分からないですよね」

──買収した側は、支配下にあった選手の契約を履行しないといけないようです。

「あぁ、でもそうですよね。契約してあるので」

──ともあれ2021年5月の中島太一戦以来、実に2年半振りの実戦となります。この間、ずっと海外を目指して試合機会を待ち続けていたのでしょうか。

「中島選手に勝ってから、Pancraseの体制が変わることになって。福井(幸和)代表がティキ・ゴーセンのアーセナルと繋がっているので、海外を狙うためにマネージメント契約をしました。その契約にも少し時間が掛って、契約してから──やっぱりUFCに出たかったので交渉をしてもらっている間に、網膜剥離になってしまったんです」

──えぇ、そうだったのですか。

「ハイ。去年の5月に見え方に違和感があったので検査をすると、網膜剥離で。手術をして、そこから練習を再開するまで5カ月かかりましたし。そうしているとUFCは年齢的なこともあって難しくて。待っていても時間が過ぎるだけなので一旦、区切りをつけました。ティキの方からは『Bellatorなら話を持って行けるだろう』という流れになり、なら違うところでやろうと方向を変えました。ベラトールと契約をさせてもらってから、なかなか試合が組まれなかった形ですね」

──これだけ試合がない間にRIZINフェザー級戦線が非常に盛り上がってきましたが、傍で眺めていた歯がゆい気持ちはなかったですか。

「そうですね、やっぱり一番の目標がUFCだったので。あのタイミングでは、やはりUFCに行きたかったです。網膜剥離後に練習を再開する時には、ベラトールの話がありました。5カ月ほど練習ができていかったので、体創りからボチボチ始めたような状態だったので。

RIZINに関しては、それほど鑑賞もしていなかったですし……あんまし……自分はチャンスがあるなら海外で戦いたかったので。それでベラトールとも契約できたので、そこで頑張るという想いだけでした」

──海外で戦うという揺るぎない想いは、前回の挑戦で結果を残せなかったことに関係していますか。

「そこが一番の糧になって、これまでやってきたというのはあります」

──それなのにベラトールの今後が不透明になってしまったと……。

「でも、今回は決まっているわけですし。ここをクリアして、今後のことはそれから考えます!」

──勝敗、パフォーマンスともに大切になってきますね。だからこそ、ここでどのような試合を見せたいですか。

「前回の試合から空いてしまったのですが、この間に課題を持って取り組んできたので成長した姿、パフォーマンスを見せられればと思っています」

──課題というのは?

「組んで倒した後ですね。どうしても、なかなかフィニッシュに辿り着けていなかった。まずは勝つこと、判定でも勝つことが大切なんですけどフィニッシュまでの流れを強化できればというのがあったので、今年の春からカルペディエム青山に通わせていただいて。世羅(智茂)先生や、スタッフの先生とハイレベルなグラップリングの練習ができました」

──つまり成長してきた部分というのは、カルペディエム青山で学んだグラップリングになると。

「極め技に関しては、出していければと思っています(笑)」

──対戦相手のイーブ・ランジュの印象を教えてください。

「身体能力の高い動きと、ダンサーをやっていたようなリズミカルな予想の難しい動きの持ち主ですね。バネがあって、勢いのある攻撃をしています」

──独特な構えとリズム、スイッチも綺麗ではないです。

「一見、荒々しいイメージですが、実際に向かい合うとどうなのか。当てる時は思い切り当てるというスタイルですしね。散打やグラップリングの大会にも出ていますね」

──ISAO選手の言われた予想が難しい動き、跳び系の技などに特徴があるように感じました。

「そうですね、跳びヒザ、跳び蹴り。回転系の動きは少なかったのですが、それもやってくるかもしれないですね。一番はそういう攻撃だと思いますが、割と組み技や寝技もできます。寝かせても油断せず、組んでみてどれだけの力量なのか……ですね。そういう相手ですけど、彼の攻撃につき合わず、後手後手にならないように自分の攻撃、打倒極をやりきたいです。力で負けるなら、違う動きで勝負する。全部を混ぜて攻撃するのは、いつも通り変わらないです」

──では改めて、今回の試合への意気込みをお願いします。

「久しぶりの試合ですが、その間培ってきたこと、やってきたこと、成長した姿を全部ぶつけて勝ってきます」

■視聴方法(予定)
11月18日(土)
午前5時30分~ U-NEXT

■Bellator301対戦カード

<Bellator世界ウェルター級選手権試合/5分5R>
[王者] ヤーソラフ・アモソフ(ウクライナ)
[挑戦者]ジェイソン・ジャクソン(ジャマイカ)

<Bellator世界バンタム級選手権試合/5分5R>
[王者] セルジオ・ペティス(米国)
[挑戦者]パッチー・ミックス(米国)

<バンタム級/5分3R>
ラフェオン・スタッツ(米国)
ダニー・サバテーロ(米国)

<ライト級/5分3R>
AJ・マッキーJr(米国)
シドニー・アウトロー(米国)

<ライト級ワールドGP準決勝/5分5R>
パトリッキー・フレイレ(ブラジル)
アレクサンデル・シャブリ(ロシア)

<ヘビー級/5分3R>
タイレル・フォーチュン(米国)
マルセロ・ゴルム(ブラジル)

<女子フライ級/5分3R>
デニス・キルホルツ(オランダ)
スミコ・イナバ(米国)

<フェザー級/5分3R>
チムール・カイズリエフ(ロシア)
ジャスティン・ゴンザレス(米国)

<ライト級/5分3R>
アーチー・コーガン(米国)
ピーター・バウシュト(オランダ)

<女子フライ級/5分3R>
ケリー・テイラー・メレンデスべ(米国)
サブリエ・セングル(トルコ)

<バンタム級/5分3R>
マテウス・マトス(ブラジル)
リチャード・パレンシア(米国)

<ライト級/5分3R>
マイク・ハメル(米国)
ティム・ワイルド(英国)

<160ポンド契約/5分3R>
イスラム・マメドフ(ロシア)
キリス・モタ(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
コディ・ロー(米国)
ジェフェウソン・ポンチス(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
ラマザン・クラマゴメドフ(ロシア)
ランデル・ウォレス(米国)

<フェザー級/5分3R>
イーブ・ランジュ(フランス)
ISAO(日本)

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BELLATOR Bellator301 ISAO MMA MMAPLANET o RIZIN アレクサンデル・シャブリー イーブ・ランジュ ジェイソン・ジャクソン セルジオ・ペティス ダニー・サバテーロ パッチー・ミックス パトリッキー・フレイレ ピオトル・ニジェルスキー ヤーソラフ・アモソフ ライカ ラフェオン・スタッツ 上迫博仁 中島太一

【Bellator301】ISAOの再チャレンジ初戦が決定! オールスター戦でイーブ・ランジュと激突

【写真】ようやく決定!(C)MMAPLANET

19日(水・現地時間)、11月17日(金・同)にイリノイ州シカゴのウィントラスト・アリーナで開催されるBellator301にて、元フェザー級KOPのISAOがイーブ・ランジュと対戦することが発表された。
Text by Shojiro Kameike


既報どおりBellator301ではヤーソラフ・アモソフ×ジェイソン・ジャクソンの世界ウェルター級選手権試合、セルジオ・ペティス×パッチー・ミックスによる世界バンタム級王座統一戦、さらにライト級GHP出場中のパトリッキー・フレイレがアレクサンデル・シャブリーと戦い、ダニー・サバテーロ×ラフェオン・スタッツも行われるなど、Bellatorオールスター戦ともいえるラインナップに日本からISAOが加わった。

ISAOがBellatorとの契約――2度目の参戦を発表したのは今年2月のこと。8カ月の時を経てようやく決まった初戦の相手は、RIZINにも参戦経験のあるランジュだ。イーブ・ランジュのMMA戦績は19勝9敗で、2019年8月にRIZINで上迫博仁に判定負けを喫した後、Bellatorに連続参戦している。現在は3連勝中で、直近では今年5月にピオトル・ニジェルスキーを判定で下した。

ランジュはスイッチしながらサークリングし、相手と距離を取りながらジャブとローを繰り出す、典型的なMMAストライカーだ。その一方で自身の打撃が当たると一気に距離を詰め、テイクダウンやトップキープからグラウンドの展開になることも厭わない。しかし、グラウンドの精度については、ISAOとは大きな開きがあるように感じられる。


中島戦は大激闘となったが、内容的にはISAOの完勝だった

ISAOにとっては2021年5月、中島太一を判定で破りフェザー級KOPの防衛に成功して以来の実戦となる。中島戦は5Rに渡り激しいテイクダウン&スクランブルの攻防を繰り広げた末、ISAOが勝利した。単純比較はできないものの、それでもISAOがランジュを下がらせ続けるか、あるいはランジュが距離を詰めてきたところでISAOがテイクダウンに成功する可能性は十分高い。

気になるのはISAOのブランクと――Bellatorの経営状態だ。かねてから売却の噂が絶えないBellatorだが、現体制下のイベントは今大会が最後という話も伝わってくる。もし売却された場合、現在の契約は引き継がれるのか。それとも一旦白紙となって新たな契約が求められるのか……。いずれにせよ今後も北米に挑み続けたいISAOにとっては、明確な勝利が求められるランジュ戦だ。

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BELLATOR Bellator300 Bellator301 MMA MMAPLANET o RIZIN アレクサンデル・シャブリー ジェイソン・ジャクソン ジャスティン・ゴンザレス スミコ・イナバ セルジオ・ペティス ダニー・サバテーロ チムール・カイズリエフ デニス・キルホルツ トフィック・ムサエフ ドゥグラス・リマ パッチー・ミックス パトリシオ・フレイレ パトリッキー・フレイレ ヤーソラフ・アモソフ ラフェオン・スタッツ

【Bellator301】300大会以降のイベント決定。11月17日にセルジオ×ミックス等、世界戦2試合とWGP準決勝

【写真】パトリシオ・フレイレとの防衛戦に続き、ミックスとの王座統一戦もコメインとなったペティス (C)BELLATOR

13日(水・現地時間)に Bellatorより11月17日(金・同)にイリノイ州シカゴのウィントラスト・アリーナにおいてBellator301の開催し、その対戦カードを発表している。
Text by Manabu Takashima

来週末23日(土・同)のアイルランド・ダブリン大会=Bellator299と10月7日(土・同)のカリフォルニア州サンディエゴ大会=Bellator300以降のイベントスケジュールをアナウンスしていなかったBellatorが、2カ月後のシカゴ大会でタイトルマッチ2試合&ワールドGP準決勝という豪華ラインアップで実施することを明らかとした。


同大会では王者ヤーソラフ・アモソフが、ジェイソン・ジャクソンの挑戦を受けるBellator世界ウェルター級選手権試合が、メインで行われる。

プロデビュー以来27勝0敗のアモソフが、去年の7月に元王者ドゥグラス・リマを破って以来1年4アカ月ぶりの実戦となるジャクソンのウェルター級タイトル戦が、現役正規王者セルジオ・ペティス×暫定王者パッチー・ミックスのバンタム級王座統一戦を抑えて、メインで組まれた。

ワールドGPを欠場し、フェザー級世界王者パトリシオ・フレイレの挑戦を退けたペティスと、GPを制して暫定王座に君臨するミックスとの王座統一戦は、ワールドGPからのロングストーリーの最終章だっただけに、意外な試合順といえる。

またコメイン前には超RIZIN02でホベルト・サトシを下し、ライト級ワールドGP準決勝に歩を進めたパトリッキー・フレイレが、トフィック・ムサエフを前蹴りで試合続行不能に追い込んだアレクサンデル・シャブリーと対戦。RIZINライト級のツートップ越えを果たしたブラジル×ロシア対決だ。

さらにもう1つのメインカードはシカゴで生まれ育ったダニー・サバテーロが、ラフェオン・スタッツと戦う。バンタム級ワールドGP準決勝、僅か11カ月前の再戦が群雄割拠の同階級で早々にマッチアップされたのも珍しいだろう。

プレリミでは日系ハワイアンのスミコ・イナバが、デニス・キルホルツと戦う女子フライ級、さらに13勝0敗のチムール・カイズリエフ×ジャスティン・ゴンザレスのフェザー級とメイン級のカードも見られる。

全てを売却劇に紐づけるのも強引だが、それでもしっかりと背景が伝えられ、対戦まで盛り上げられて然りの好カードが唐突に導入された感は否めない。とはいえ、ファイターにとってプロモーションの動向がどうであれ1試合、一つの勝利がキャリアのターニングポイントで如何に大切になってくるかは戦う当人は理解していて然り。サークルケージの中では、これまで以上に生き残りを賭けた濃厚かつ熱い戦いが繰り広げられるだろう。

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BELLATOR MMA MMAPLANET o PFL UFC UFC ESPN50 アドリアーノ・モライシュ クリス・ダンカン ファーニー・ガルシア ペドロ・ムニョス ヤーソラフ・アモソフ 中村倫也 元谷友貴 堀口恭司 海外 牛久絢太郎

【UFC ESPN50】中村倫也 に1カ月間のATT滞在を訊く─01─「アドリアーノ・モライシュ。リズムが……」

【写真】牛久絢太郎、元谷友貴、堀口恭司ら日本勢、アモソフ、ペドロ・ムニョス、モライシュらとラストトレーニングセッション後に (C)RINYA NAKAMURA

8月26日(土・現地時間)にシンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるUFC on ESPN50「Holloway vs The Korean Zombie」で、ファーニー・ガルシアとUFC初陣を戦う中村倫也。

まさに今、帰国の途に途中である中村は1カ月間、フロリダのATTで出稽古を行った。米国の最先端メガジムを経験して、中村は何を想ったのか。帰国直前に話を訊いた。


――6月5日から7月5日まで1カ月間、ATTでの出稽古もほぼ終わり、明明後日に帰国する中村選手です(※取材は2日に行われた)。

「ハイ。4日まで練習をして、5日に出国して帰国は6日です」

──つまり、練習としては残すところは2日間だけですね。練習の話を聞かせてもらう前ですが、今いる場所はファイターズハウスですか。

「ハイ」

──ベッドが2つということはルームメイトも一緒で?

「いえ、1人で使っています。Airbnbやホテルに泊まる選手もいますし。今いるのはBellator世界ウェルター級王者のヤーソラフ・アモソフ、PFLのマゴメド・ウマラトフ、それとUFCのクリス・ダンカンの4人っていう感じですね」

──とんでもないメンバーですね。Fight&Lifeの「韓国&モンゴル格闘紀行」のレポートなかで、今はATTにいるという紹介で使わせてもらったツーショットの写真を送ってもらいましたが、彼女がファイターズハウスの清掃などをしてくれるのですね。

「あの写真、鬼木(貴典マネージャー)さんから『選手でなく、何か米国にいるっていう感じの写真をリクエストされたから、掃除をしてくれるおばちゃんの写真はどうですかって伝えると、ぜひそれでって言われたよ』って言われて。写真をクリス・ダンカンに撮ってもらったスけど、実はそんなにおばちゃんでなくて……」

──ハイ、確かに。想像していたラテン系の丸いお母さんという感じではなかったです。

「だからクリスが『お前、狙っているのか』という感じになって……(苦笑)」

──あれを機に、何か進展はありましたか。

「ないッスよ、ない(笑)。それよりもクリスがそういうことをすぐに言うから、アレから話もできなくなってしまって」

──アハハハハ。今回はATTの練習を通して、倫也選手が何を感じたのか。そこを話してもらいたいのですが、まずはヒアリ事件からお願いできますか。

「アハハハハ。そこからっスか」

──アハハハ。体調ですね。せっかくフロリダまできたけど、体調を崩して練習できないと勿体ないですから。そんな日々があったのかどうか、まず教えてください。

「そうですね、時差がようやくなくなったぐらいの時に……ガッと体調を崩しました。部屋の空調から埃っぽい空気が出ているなっていうのは、最初から気になっていたんです。朝起きると喉がカラカラで、痰が絡んでいるような感じで。喉がイガイガして血が出るようになると、一気に体調が悪くなりました。でも空気が汚いというよりも、乾燥が一番原因だと思います。

熱も結構出ましたけど、ちょうど週末だったので金曜日の練習を休んで土日と3日寝ていると、全く大丈夫になりました。それから夜は空調を止めるようにして。でも、今はエアコンをつけていても平気です。体がフロリダに適応しましたね」

──最初は張り切って、飛ばし過ぎたということはないですか。

「多分、あります(笑)。時差があって。疲労が溜まっているのに、思い切り練習したことも体調を悪くした原因になっていると思います。練習量も増えていましたし。鬼木さんからも『慎重に』とは言われていたのですが、最初の頃は嬉しくてしょうがなくて(笑)」

──ケガのないようにと申し合わせていた韓国とモンゴルでも、あれだけ一生懸命になっていたのでそりゃあATTだと止まらないというのは、ある意味想定内ですね(笑)。

「ただ韓国とモンゴルで練習できたことで、海外での練習というものに慣れることができて本当に良かったと思っています。ATTにきても積極的にお願いして、良い練習ができました」

──そんななかヒアリ事件が勃発したわけですね。

「体調が戻って1週間しっかりと練習して、次の週の火曜日ですかね。ATTの裏にはちょっとした自然が残っていて大きめのリザード……トカゲとかいるんですよ。そういうなかで1日の初めに瞑想をしていたんです。その時に〇〇玉の毛をむしり取られるような痛みが走って……」

──〇〇玉に毛は生えていないから、それは分からないですね(笑)。

「アハハハ。それでどれだけ痛いのか分かってくれると思ったのに……(笑)」

──アハハハ。しかし、ヒアリは日本でも要緊急対処特定外来生物に指定されていますし、アナフィラキシーショックを引き起こすこともあり本当に危険です。

「神経に来るようなピリピリした強烈な痛みを感じました。僕自身、噛まれたらもうそれで終わりかと思っていて。でも『ちゃんと薬を塗らないと2、3日後にリンパが腫れてガッツリと熱が出ますよ』と恭司さんが、すぐに薬局に連れて行ってくれました。そこでヒアリの薬を買って塗ることができて、ただUFCの検査でひっかかる成分がないか、それだけはチェックしてから塗りました」

──薬を塗ると問題なかったですか。

「ハイ、その日の夕方はちょっとだるいなぁとは思ったのですが、患部にも塗りたくっていたので大丈夫でした」

──おばちゃんが塗ってくれましたか(笑)。

「下品(笑)。それは頼めなかったです(笑)。大体、おばちゃんの名前も知らないままですから。でも、あの教わったスペイン語で日本に来てねっていう言葉は伝わって、『Thank you』って言ってもらえましたけど」

──Espero que vengas a Japonですね(笑)。いずれにせよ、ヒアリに刺された影響が最低限で良かったです。

「ハイ、練習も休まなかったです。ただアレ以来、瞑想も室内でするようになりました(笑)」

──ではATTの練習についてですが、想像以上、想像通り、色々と感じたか思います。

「ハイ。想像と違っていたのは、打撃において外国人選手特有のリズムの違いですね。実際は想像をしていたのですが、想っていた以上に違いました。テンポの取り方がグニャァとしている人や、正確なリズムでなく気持ち悪くされてしまう。そういう打ち方の選手が、いますね。日本では一緒に練習をしているということもありますが、リズムを創るとやりやすいです。

それがこっちに来てからは、崩しにいってもまるで動じない。凄く我を押し付けてくる。主張の強さを感じました。性格的なモノだと思います。絶対に譲らないです」

──特にそういうリズムだった選手というのは?

「アドリアーノ・モライシュですね。リズムが気持ち悪かったです。ヌルッと来たり、それすら来たり、来なかったり。そうしていたら、来る。途中から掴めるようにはなったのですが、体が先に入ってきて手が後から遅れて出てくる。あれは日本ではあまり経験してこなかったです。キレーに来ないので、そのモーションを見てしまうと、そこから速くて貰ってしまう。良い経験ができました。

それと外国人選手は歩きながら打つ技術が、平均して高いです。ステップオーバーして打つ。追い足がありますね。最初は真っ直ぐ下がる癖があったので、そこで被弾して練習後は頭が痛かったです。下がりながら、左右に外していく。その位置も安全圏と危ないところがあるのも、掴めるようになりました」

<この項、続く>

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【Bellator】7/30 RIZINと再合体。スコット・コーカーに訊く─01─「バイアコムはベラトールを売却しない」

【写真】買収問題に関して、話せる範囲だろうが話してくれたスコット。ただし、某柏木信吾さんに「別れる時に『じゃあ明日会見で』と伝えると、『Road to UFCを視聴するから来られない』と言っていたぞ。どういうヤツだ!!」とこぼしていたそうです……ゴメンなさい (C)MMAPLANET

27日(土)、東京都新宿区の東急歌舞伎町タワー正面で7月30日(日)にさいたま市中央区のさいたまスーパーアリーナで行われるRIZINとBELLATORの合同興行に関しての会見に出席したスコット・コーカー。

その会見のために来日したスコット・コーカーから、会見前夜にインタビューの機会が得られた。これからのBellatorを知るうえで──今や至るところで聞かれるバイアコムのベラトール売却問題をスルーすることは決してできなかった。


──スコット、昨年の大晦日ショーの会見以来になりますが、なんだか血色も良くお元気そうですね。

「ありがとう。いや実はパリ大会の後、スコットランドで4日間だけどバケーションが取れてね。ゴルフを楽しんできたんだ」

──おお、スコットといえばやはりゴルフです。しかもスコットランドでゴルフとなると米国や日本のようや人工的なコースではなく、リンクスが思い浮かびます。

「実はセントアンドリュースでプレイしてきたんだ」

──ホーム・オブ・マーシャルアーツ……ではなく、ホーム・オブ・ゴルフ!!

「そう、神がデザインしたゴルフコースだよ(笑)。オールドコースでプレイできてね。500年近い歴史を持つコースだけど、ニューコース、キャッスルコースでもプレイしてきた。本当に満喫できたよ。風もなく、雨も降らなかったし」

──信じられないんです。それは凄いです!!

「普通のリゾートコースはチャレンジングで、ひたすら楽しめる。でも、セントアンドリュースは違う。タフだよ。そしても、もっと楽しめるんだ(笑)」

──そんな楽しい日々を終え、また多忙な日々を送られていると思いますが、時間をいただきありがとうございます。

「とんでもない。いつでも時間を空けるよ」

──ただ今回のインタビューでは、回答は控えたいNGな質問があるなら最初に仰ってください。

「構わないよ。何でも尋ねたいことは尋ねてくれ」

──ありがとうございます。火のない所に煙は立たぬと言われますが、今年に入ってからBellator周辺にはきな臭ない噂が流れてきます。親会社のバイアコムがBellatorを売りに出す。最近では、その交渉相手がPFLやONEだという実名も聞かれるようになってきました。

「そうだね。そういう話が出回っている。うん、その質問に関してノーコメントということはしない。私はその問いに答えることができるから。過去5年、Bellatorを手にしたいという話は毎年のようにバイアコムに舞い込んで来ていた。そして、我々は毎年、『ノー』と返答してきたんだ。Bellatorの運営を続けるとバイアコムは言い続けてきた。

今年に関しては、Bellatorに投資したいところとは話を聞くようにすることになった。ただし売却するのではない。資金調達ができるかどうかだ、ファイナンシャル・パートナーとして。ONEにはどれだけのファイナンシャル・パートナーがいる? PFL、UFCはどうだろうか。バイアコムはこれまで、そういうパートナーを持たずにBellatorを運営してきたんだ」

──自己資金で経営しているといことですね。

「その通りだ。つまりはそういうことだよ。パートナーが見つかれば、Bellatorの成長はスピードアップする。ビジネス展開も広がりを見せることができるだろう。バイアコムはBellatorを手放そうとはしていない。彼らは堅実にビジネスをしてきた。資本が増えれば、ビジネスも変わる。今、MMAビジネスとはそういう時代を迎えているんだ」

──Bellatorの集客やイベント展開はPFLより規模が大きいですが、PFLは資本家や投資家の参入が際立っているように感じます。

「皆が自分たちのやり方を持っている。そして、皆がビジネスの押し進め方を学びながら前に進んでいるんだ。資本家や投資家が、MMAビジネスに興味を持ち参入するのは良いことだ。そして、ディールを結ぶには時間が掛かる。皆が学んでいる状態なんだよ。PFLもそうだけど、学習にするにも時間と対価が掛かるんだよ。

資本家や投資家が参入すれば、Bellatorの成長はテンポが早まる。総資本が増えるわけだからね。でもBellatorはPFLとは別モノだ。ライトヘビー級には世界最高の選手が揃っている。ワジム・ネムコフはUFC王者を倒せると私は思っている。

ジェニー・エブレンは間違いなくUFCミドル級チャンピオンを倒せる。ウェルター級のヤーソラフ・アモソフは無敗のチャンピオンだ。複数の世界レベルのファイターがベラトールにはいる。今すぐUFCと対抗戦を戦っても、十分にやりあえる。それだけの選手が揃っている。

そんな彼らのファイトマネーは高額だ(笑)。もし世界最強をぶっ飛ばしたいなら……UFCに勝ちたいなら、それだけ強くて高額なファイトマネーを支払う必要のあるファイターが必要になる。だから会社は資本が必要になる。Bellatorは世界のベストファイターの創造の仕方を知っている。世界のベストファイターが戦う場を生み続けるには、それだけの元手が必要になるんだよ」

──キャピタリストやインベスターと話をするという姿勢があるなかで、PFLやONEといる競合プロモ―ションの名前が挙がったことで事態はややこしくなったのかと思います。そして皆が色めき立つような空気となりました。これがフォードやモンスターエナジー、ナイキならそのような空気にはならなかった。

「話し相手は、スポンサーではないからね」

──なるほど、そうですね。資本家ということで。

「MMAには世界中で4億人に及ぶファンが存在している。UFCは年間40大会だ。我々は18大会、RIZINは18大会、ONEは13大会ぐらいかな。4つのプロモーションの合計が100大会にも及ばない。PFLは10大会ぐらいかな? 世界中でビッグプロモーションのイベントはこれだけしか行われていないんだ。

サッカーや野球と比較して、どれだけ少ないのか。サッカーなんて数千試合が世界中で開催されている。まだまだMMAは、コンテンツを必要としている。もっとLIVEショーが人々の前で開かれるべき潜在能力が備わっている。MMAには素晴しい未来が待っているんだ」

──今でも世界有数の規模を欧州と北米にサーキットを持つBellatorが、さらに大きくなるための資本が必要でということですね。

「そうだ。ずっと成長しないといけないからね。私は1985年からキックのプロモーションを始めた。最初はスポンサーもTVもなく、観客は2000人だった。キックだけのフィーダーショーだ。この仕事を37年間やってきて、今も選手の頑張りをどの大会でも目にするのが楽しくてしょうがないんだ」

──いかにもスコットらしいです。我々もMMAがUFC一色になるのは困ります。UFCにはUFCの色があって、ONEにはONEの味がある。そしてBellatorにはBellatorの世界観があります。それぞれの違いがあり、UFC一色でないからMMAは楽しい。

「もちろん、その通りだよ。世界を見渡しても、米国発で世界中に広まっているMMAはUFCとBellatorだけだ。世界のベストファイターがUFCにはいて、我々にもいる。ONEが初めて米国大会を開き、米国市場に進出してきた。素晴しいことだ。祝福するよ。ただし、我々と肩を並べるには10年間、継続的に活動してからだ」

──確かに、継続できるのか。そこが大切になってきますね。

「PFLもそうだ。生き残りを賭けて、独自路線を模索し続けている。金も時間も掛かることをやっている。つまり、それがファイトビジネスということなんだよ」

<この項、続く>

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BELLATOR o UFC キック クリス・カーティス ヤーソラフ・アモソフ

UFC288:第2試合・フィル・ハウズ vs. イクラム・アリスケロフ

ミドル級。

開催地ニュージャージー在住のハウズはUFCデビューから3連勝の後、クリス・カーティスに1RKO負け。デロン・ウィンには勝ったが、前戦はロマン・ドリーゼに敗れてUFC4勝2敗。ジュニアカレッジのレスリング全米王者。ドリーゼ戦はKO負けだが、その前の膝十字で膝を破壊されており、片足で続行したもののパンチを貰いKOされたもので、実質一本負け。34歳。

ロシア・ダゲスタン出身のアリスケロフは昨年9月のコンテンダーシリーズで1Rキムラで勝利しUFCとの契約を決めた。13勝1敗で、KOが4回、一本勝ちが5回。一本勝ちのうち、キムラでの勝利がコンテンダーシリーズでのものを含め3回ある。バックボーンはコンバットサンボとレスリングで、コンバットサンボでは現Bellatorウェルター級王者のヤーソラフ・アモソフに2度勝利し、世界王者となっている。唯一の敗戦は4年前のBraveCFでのハムザト・チマエフ戦。30歳。

デビュー戦でいきなりUFC4勝2敗のハウズとの対戦となったアリスケロフだが、オッズはフェイバリットで期待値が高い。

地元ハウズに大歓声で後押しする観客。詰めるハウズだが、ジャブを打ち込むアリスケロフ。カーフキック。左ミドルを入れたハウズ。右もヒット。また左ミドル。ジャブがヒットし一瞬動きが止まったアリスケロフ。アリスケロフもパンチで出てきた。ワンツー。右ミドルがヒット。もらったハウズ、効いたのか次のパンチをガードできずもらう。さらに右を打ち込むと、アゴを打抜き意識が飛んでKO!

アリスケロフ、インパクトのあるKOでUFCデビュー。が、序盤はハウズのパンチをもらう場面もあり、本領のグラウンドを見せる前に終わった。試合後のインタビューでは、ダゲスタン人と戦いたいと言っていたエリートレスラーのボー・ニッカルとの対戦をアピール。

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BELLATOR Bellator292 MMA MMAPLANET o アレクサンデル・シャブリー ウスマン・ヌルマゴメドフ ゴイチ・ヤマウチ トフィック・ムサエフ ネイマン・グレイシー ベンソン・ヘンダーソン マイケル・ペイジ ヤーソラフ・アモソフ ローガン・ストーリー

【Bellator292】マイケル・ペイジと対戦、ゴイチ・ヤマウチ「99%じゃない。100%ドミネイトする」

【写真】気負っている風では全くなく、ゴイチは心底からMVPとの対戦に自信を持っているようだった (C)MMAPLANET

10日(金・現地時間)にカリフォルニア州サンノゼのSAPセンターで開催されるBellator292。

ライト級ワールドGP準々決勝を兼ねたライト級世界戦=王者ウスマン・ヌルマゴメドフ✖ベンソン・ヘンダーソン、さらにGP準々決勝のトフィック・ムサエフ✖アレクサンデル・シャブリーが組まれた同大会で、ゴイチ・ヤマウチがマイケル・ペイジと対戦する。

昨年8月にネイマン・グレイシーをKOし、ウェルター級転向後2試合連続のフィッシュ勝利でタイトル戦線に名乗りを挙げたゴイチは、暫定王座決定戦の惨敗から再起をかけるMVPとの戦いに絶対の自信を持ち、虎視眈々とヤーソラフ・アモソフへの挑戦権獲得を狙っている。


──金曜日の夜にMVPと戦いますが、今の調子はいかがですか。

「メンタルもフィジカルも、人生で一番最高の状態だよ。皆には、凄いパフォーマンスを期待してもらって構わないよ。もう、あとは戦うだけさ。完璧な準備ができた。何か特別なことをやるわけじゃない。いつも同じように練習をするなかで、ちょっとした新しいことを試し、新しい戦略を採り入れるようにしているんだ。同じ線上にいて、つねに成長している感じかな」

──Combat Timesは決して大所帯ではないです。米国の大きなジムで調整をする選手も少なくないなか、ゴイチが地元で練習し続ける利点はどこにあるのでしょうか。

「良いファイターになるのと、素晴らしいファイターになるのでは話が違うんだ。大きなジムでは良いファイターにはなれるけど、だからといって最高のファイターになれるということじゃない。ジムの規模、設備、スパーリングパートナーがそうしてくれるわけじゃないんだ。最高の選手になるには自分自身で学び、自分自身で自信を持てるようになること。自分で、自分を成長させるようにならないといけない。そう僕は信じている。

僕が自分のチームを創り、僕が自分のチームを成長させている。そうやって自分を強くする。それがあってこそ、強い基盤を自分のなかで養うことができるんだよ。僕は最後まで僕のチーム、このジムメイトと練習していく。大きなジムで練習するから、自分が強くなれるとは思っていない」

──では、2月25日に行われたヤーソラフ・アモソフ×ローガン・ストーリー戦の感想を話してくれないでしょうか。

「実は視ていないんだよ。でも完勝したチャンピオンと戦える日を待ち望んでいるよ」

──えっ、試合を見ていないのですか……。実はゴイチがMVPと戦ううえで、ストーリーはMVPを徹底的にテイクダウン・ゲームで削ることができたのに、アモソフを相手には自分を貫くことができなかった。これこそゴイチ×MVP戦を占ううえで重要なポイントになるのではと思った次第です。

「ローガンは折れたんだよ。心が折れた。テイクダウンを狙って2度、3度と失敗した。結果、自分のレスリングをMMAのなかで100パーセント生かせることができなくなってしまったんだ。

MVPと戦った時は、簡単に倒せるから自分のレスリングをずっと続けることができた。MVPのグラップリングは大したことないから。どれだけ打撃が優れていても、グラップリングになれば僕だって完全にドミネイトできる。99パーセントじゃない、100パーセント支配できる。僕が組みで圧力を掛ければ、彼は反撃の余地は全くない。そして、サブミットする」

──タイトル挑戦権を手にするは、ただ勝利だけでなく一本が必要だと考えていますか。

「最高のパフォーマンスを見せること。練習の成果を見せるよ。やってきたことを出せれば、MVPに絶対に勝てる。だからこそ、最高のゴイチ・ヤマウチを皆に見てもらう。僕が何者かを証明するよ。そういうファイトになる」

──ゴイチ、ありがとうございました。最後に日本のファンに一言お願いします。

「日本の皆には、僕の日本への想い、感謝の気持ちが伝わる試合がしたい。そして、必ず今年中に日本に戻って試合をするから。アリガトウゴザイマス」

■視聴方法(予定)
3月11日(土)
午前8時30分~ U-NEXT

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BELLATOR Bellator291 MMA MMAPLANET o キック ヤーソラフ・アモソフ ローガン・ストーリー

【Bellator291】テイクダウン防御率100パーセント。アモソフがストーリーを完封し、サークルケージ最強誇示

<Bellator世界ウェルター級王座統一戦/5分5R>
ヤーソラフ・アモソフ(ウクライナ)
Def.3-0:50-45.50-45.50-45
ローガン・ストーリー(米国)

前に出るストーリーがワンツーからスリーを繰り出す。左に回るアモソフは、最初の足へのタッチに反応した直後に左ジャブを受ける。ワンツーを返したアモソフは、組まれそうになると右に回ってパンチを打っていく。アモソフは右ストレートを当て、焦ったように組もうとしたストーリーをいなして殴る。ウクライナ・チャントの館内、左を入れたアモソフは右ローをかわして、左インローを蹴る。

既に右目尻をカットしているストーリーは、5R制を考慮してか無暗に組むことはない。ただし、打撃戦では劣勢で左を被弾し、ショートの連打から右ハイを狙われる。これが頭部をかすめ、姿勢を乱したストーリーが急ぎ距離を取り直す。アモソフは勝負を急がず、ストーリーの動きを見てスイッチを織り交ぜながら、パンチを纏めるシーンも。初回はアモソフがリードした。

2R、ストーリーの左リードフックに逆にシングルを見せたアモソフ。すぐにリリースして打撃の間合いを取ると、右ローを決める。ローシングルを切ったアモソフは、立ち上がったところで左ミドル、左ロー、さらに左ミドルを蹴っていく。ストーリーは初回より圧を高め、左を当てていく。パンチをまとめたアモソフは、クリンチからの離れ際にパンチを入れ、ヒザをボディに突き刺す。アモソフはパンチを被弾しても直後にパンチを纏め、ダブルレッグもしっかりと切る。

ストーリーは組んでアッパー、離れたアモソフが右ローを蹴る。カーフを連続で蹴られ、構えを変えたストーリーはケージに追い込まれると左右のパンチからハイ、そして右ミドルを受ける。サウスポーのストーリー、右足は相当に効かされているか。この構えではテイクダウンが怖くないのか、蹴りを連続で見せたアモソフが自ら組んでケージ際へ。離れた直後に時間となった。

3R、サウスポーのままのストーリーは、右足を蹴られ右を被弾する。ここからシングルに出たストーリーだが、アモソフは頭を押し、反転して足を抜く。右インローを決めたアモソフが左ジャブをヒット、さらに右フックを打ち込む。アモソフは右ミドルをいれ、左ロー2発、そしてジャブとストーリーを攻める。左フックを被弾して動きが止まったストーリーに対し、アモソフはシングルレッグ。離れて右ハイを狙う。

アモソフは右ミドルを続け、左を入れると下がったストーリーに連打を纏めると、逆にダブルレッグでテイクダウンを決める。バックコントロールからパンチを入れるアモソフは、立ち上がると離れ際に左ハイを狙う。ストーリーも前に出るが、手数&精度で後れを取ったまま3Rも失った。

4R、開始直後にワンツーをヒットさせたアモソフが、仮を散らしてパンチに繋げる。右足を削られ、腹を蹴られるストーリーは右フックに組みつかれバックを許す。テイクダウン、直ぐに立ち上がったところで蹴り、そしてワンツーを決めるなどアモソフが一方的に攻める。左フックをかわされ組んでいったストーリーは、離れたアモソフにショートのワンツーフックを打たれる。

ついにシングルで足を捕らえたすとーりーだが、ここも簡単に足を抜かれるとパンチを纏められ、苦し紛れのテイクダウン狙いを切られる。一瞬のオーソに、すかさず右カーフを入れたアモソフ。崩れたストーリーは、グラウンドで殴られてながら立って間合いを取り直す。アモソフが右ミドル2発、そしてミドルハイを蹴り、ラッシュをかけることなくストーリーを追い込んでいく。バックエルボーから右ハイのアモソフ。ストーリーも完全に足を効かされ、顔面にパンチを被弾し続けても、勝負を諦めず前に出る姿勢を持ち続けている。

最終回、シングルレッグからバックを伺い、さらに足首を取りに行くストーリー。離れた直後にアモソフがハイキックを狙う。ダブルをしっかりと切り、一度もテイクダウンを許さないアモソフが右を当てる。前蹴りで突き放し、シングルを切ったアモソフが逆にシングルへ。ストーリーが足を抜いて離れると、ここもシングルにしっかり反応して右アッパーを突き上げる。ステップインから左を放ったストーリーは、シングルのフェイクからアッパーを狙う。

順序だった攻め手がなくなっても、ストーリーはひたすら前に出る。左前蹴りで大きくバランスを崩され、立ち上がったところでジャブ、パンチをまとめられてしまう。アモソフは最後まで危なげなく戦い、終了間際にストーリーの大振りの右にダブルレッグを決めて試合を締めた。

結果はフルマークの判定勝ち、完勝したアモソフはウクライナへの想いをケージの中で語った。


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