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【Pancrase336】田中路教と対戦、マネンゲラ「僕の方がゲーム運びが上手いから、フィニッシュできる」

【写真】この体はヤバい。柔道時代は66キロ級で英連邦王者と南アフリカ王者になっているというマネンゲラ (C)MMAPLANET

9日(土)に東京都港区のニューピアホールで開催されるPancrase336で田中路教と対戦するシンディレ・マネンゲラをオープンワークアウトからの共同囲み取材後に、単独インタビュー。

7勝7敗、元EFC Worldwideバンタム級王者。そんな戦績、肩書よりもマネンゲラの肉体が怖さを示すバロメーターとなろう。技と体力、精神力で勝敗が決まるなら、この体力が脅威にならないはずがない。


──ようこそ、日本へ。南アフリカからの長旅、そして時差と季節の違いもあり、アジャストすることが多いかと思います。

「とにかく日本に来ることができて嬉しい。柔道をやっていて、ずっと講道館で練習をしたい、日本で試合がしたいと思っていたんだ。それにMMAに転向するきっかけになったのも、PRIDEのビデオを見たからなんだ。

今、南アフリカは冬だけど僕は夏の方が好きだから日本の気候は問題ないよ。好きな季節だし、日本の暑さは本当に気にならない。冬に来る方が嫌だ。これまでアジアの国はUAEに3度に行ったことがあるけど、これだけの時差を経験したことは正直なかった。なのに、そこも全然平気なんだよ」

――もう生き物として強いとしか表現のしようがないですね(笑)。

「アハハハ」

――ところでシンディレの過去の試合を見ると、とてもバンタム級に見えない体躯を誇っていました。

「柔道では60キロから66キロで戦っていた。MMAに転向し、最初はチームメイトのルサンド・ビコがバンタム級で戦っていて、僕は同じ階級でやりたくなかったからフェザー級で戦っていた。そして彼がフライ級に落とした時にコーチからバンタム級で戦っていこうと言われたんだ」

――今、通常体重は何キロぐらいなのでしょうか。

「72キロか、73キロぐらいだよ」

――長時間のフライトがあると、体重は増える傾向になりますが現状は何キロですか。

「公開練習前は68キロか、69キロぐらいで。ここに来るまでに汗をかき、動いたから67キロには落ちているはずだ。飛行機に乗っているときも、たくさん水を飲んでウォーターローディングしてきたから問題ないよ」

――なるほど、計量まで2日であと6キロですね。

「今のたくさん水を飲んで汗をかいたから、ここからホテルに戻った時点で65キロになっているだろう。あとはドライアウトだ」

――さきほど「柔道家時代から日本で戦いたかった」、そして「PRIDEの影響でMMAに転向した」と言われていましたが、現実問題としてEFCからUFCやONEに進めなかった選手は中東や欧州のプロモーションに進出し、それこら上を狙うケースが多いです。ルサンド・ビコもパンクラス後はEFCに戻り、そして中東経由でフランスのアレスFCで戦っています。

「確かに日本以外に大きなMMA大会は存在している。ただし、日本のようにマーシャルアーツが文化として存在している国はない。だから、MMAであっても日本で戦いたいと思ってきた。日本のファンはとても熱心に試合を観て、会場も凄く静かだと聞いている。

僕はマーシャルアーツだからね。礼を重んじて戦いたいんだ。EFCはずっとアメリカンな雰囲気だったからね。そういう風にファイトやファイターを尊敬してくれる日本のファンの前で戦いたいんだ」

――なるほどです。かつてEFCタイトルを争ったキャメロン・サーイマンが同じ週末にUFCで戦います。意識することはありますか。

「キャメロンは無敗の素晴らしい選手だ。絶対に次の試合も勝つだろう。キャメロンと僕、2人の南アフリカ人ファイターが同じ週末に米国と日本で勝利する。南アフリカのMMAにとって、こんなに素晴らしいことはないよ。日本と米国で南アフリカの国旗が高々と掲げられるんだから」

――では田中選手の印象を教えてください。

「ビデオを見たけど、良いファイターだ。でも僕の方がゲーム運びが上手い。だから、フィニッシュできると信じている」

――フィジカル&ストレングスがアドバンテージなると思っていますか。

「もちろん。ただ接戦になるだろうね。タナカは優れたファイターだから。ただし僕はパンクラスのチャンピオンを狙っている。タイトルに近づくため、用意された試合は全て勝つつもりだよ。そのためにもパンクラスで続けて試合をしてきたい。チャンピオンになるためには色々なプロモーションで戦い、色々な対戦相手のことを考えるよりも、一つのショーで試合を続けて、その階級の選手のことをより深く知ることが大切だと思っているんだ」

――では日曜日、どのような試合を日本のファンに披露したいですか。

「良い試合だ。僕もタナカもMMAファイターとして何でもできる。だから、良い試合になるよ」

■視聴方法(予定)
2023年7月9日(日)
午後5時15分~ PANCRASE YouTube メンバーシップ、U-NEXT、TIGET、ABEMAプレミアム

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【UFC290】「アフリカでUFCを開催できるのは南アだけ」。キャメロン・サーイマンに訊く南アのMMA事情

【写真】なんだか高校生と話しているような感じだったサーイマン。南アフリカのアピールが可愛らしかったです (C)MMAPLANET

8日(土・現地時間)にネヴァダ州ラスベガスのTモバイル・アリーナで開催されるUFC290「Volkanovski vs Rodriguez」で南アフリカの新鋭キャメロン・サーイマンがテレンス・ミッチェルとオクタゴン3連勝を掛けて戦う。

ミドル級トップのドリキュス・デュプレッシー、フライ級のJP・ベイスとアフリカ大陸の最南端からUFCに挑むサーイマンが、南アのMMA事情を説明し、今大会の試合とこれから──そしてUFC南アフリカ対決実現への強い想いを話してくれた。


──テレンス・ミッチェルとオクタゴン3戦目を週末に戦います。今の気持ちを教えてください。

「またラスベガスで戦えるということが、とても嬉しい。環境的にも完璧だし、全てがスムーズに行っているよ。インターナショナルファイトウィークで、南アフリカ人ファイターの力を示す機会を得られるなんて本当に光栄なことだよ」

──南アフリカからラスベガスは相当な長旅ではないですか。しかも季節すら正反対です。

「ホント、その通りだよ。30時間飛行機に乗って真夏の砂漠にやって来る。ベガスに合わせるのは、本当に大変だよ。だから2週間前に来て、着くと同時にトレーニングをしたんだ。3、4日すればもう大丈夫。100パーセントの体調を整えることができる」

──それにしても22歳の南アフリカの新鋭が、ここまで良いパフォーマンスをUFCで見せることができるなんて、昨年のコンテンダーシリーズ前まで思いもしていなかったです。

「僕がプロMMAファイターになったのは18歳の時だった。皆が『若すぎる』って言っていたよ。特に南アフリカでは10代のMMAファイターなんて、本当にいなくて。でも、じっくりとキャリアを積んでEFC Worldwideのバンタム級タイトルを獲った時は21歳で、最年少記録を創った。その結果、コンテンダーシリーズで戦う機会を得ることができたんだ。チームCITの皆にただ感謝している。CITの全コーチの存在なくして、今、僕はここにいることはできていないから。

手にすることができた機会で、常にベストの戦いをしようと心掛けていたら、UFCでも運よく勝ち続けることができた。土曜日の試合も今の状態を持続させたい。テレンス・ミッチェルをフィニッシュしたいと思う」

──キャメロンはアグレッシブかつスマートな打撃、それ以上に見事な組み技を披露しています。もともと、格闘技を始めたのはいつ頃だったのですか。

「12歳の時に家の近所にあった地元の小さなジムで、キックボクシングを始めた。学校が終わるとジムに直行して練習し、夜になると親が迎えに来るんだ。凄く楽しんで練習していたから、すぐに色々なことを学ぶことできた。

それが全ての始まりで、数カ月後にはキックだけでなくグラップリングの練習もするようになった。14歳の時にチームCITに移り、それからレスリングも習えるようになった。ただキックボクシングでは食っていくことはできないから16、17歳の時にMMAでやっていこうと決めたんだ」

──キックでは生活できなくてMMAへ。MMAでは生活できるということですか。

「そうだね。UFCとサインする前に戦っていたEFC Worldwideも凄く良いプロモーションだから。それは南アフリカだけでなく、他の国のMMAファイターにもいえることだろう。EFCで戦っていると、他の国で戦うチャンスを手に出来る。ボカン・マスンヤネやルサンド・ビコに続き、僕とEFCバンタム級王座を賭けた戦ったシンディレ・マネンゲラも、確か今週末に日本で戦うよね。

そういう国外で戦う選手が南アフリカのファイター達の存在を世に知らしめてくれた。彼らは間違いなくワールドクラスのアスリートだから。遠征はいつだって大変だけど、外国で戦うことで違うカルチャーに触れることができる。だから日本に限らず、アジアの大会で僕の試合を組んで欲しいと願っているよ」

──試合経験よりも選手を成長させるものはないと言われるなかで、日本などは毎週のようにMMAの大会が行われていますが、南アフリカでは実戦経験の場が少ない。そのなかで、これだけEFCから世界レベルのイベントへとステップアップをする選手がいるのは、キャメロン的には何が要因だと考えられますか。

「まず南アフリカでは凄くスポーツ全般の人気が高いということがあると思う。MMAを始める前に何らかのスポーツを経験している。今ではバーサス・プロモーションが、ファイトナイトというアマチュアの大会を開くようになり、そこで力を見せた選手がプロ契約をしているんだ。プロとして戦う舞台もEFC以外にもFightStar FCも活動している。

人材発掘と人材育成の両方が強化され、イベントの数も増えた。南アフリカのMMAの未来は明るいよ」

──それこそ南アMMAの未来といえるキャメロンですが、対戦相手テレンス・ミッチェルの印象を教えてください。

「15勝2敗、強いファイターだよ。フィニッシュの多くがグラウンドだよね。前に戦ったスティーブン・コースローのように、まだ表に表れていない良いレコードの持ち主だ。絶対的な質の高いグラウンドの攻防を繰り広げることができるだろうけど、僕は打撃で戦ってボーナスを狙いたい。とにかく、どのような展開になろうが良い試合になって僕が2Rで勝つよ」

──2Rと断言する故は?

「初回はあまり飛ばさない。じっくり相手の動き出しのタイミングを見ている。前の試合では判定勝ちになってしまったけど、好きな勝ち方じゃい。2Rになると仕留めるために戦うからね」

──今大会、日本から平良達郎選手が出場します。彼は4戦目で初のPPVショー出場です。対してキャメロンは過去2試合どちらもPPV大会、Tモバイル・アリーナで戦っています。

「本当に凄く機会を与えてもらっている。UFCに僕がどれだけの力を持っているのか、分かってもらえる舞台だ。PPVのビッグイベントの一員として、これからもキャリアを重ねていきたい。そういえば、その日本人選手とコーチにPIで会ったよ。凄く良いヤツで、めちゃくちゃリラックスしていたね。体調も良さそうで、凄い試合をやってくれそうで楽しみなんだ」

──キャメロンのその言葉が、日本のファンは相当嬉しいはずです。ところでバンタム級は常に層が厚いです。ここからトップ10、トップ5を目指すために土曜日の試合ではどのような点をアピールしたいと思っていますか。

「まずは絶対的に豪快なフィニッシュをすること。スタンドだろうが、グラウンドだろうが試合を終らせる。どの局面でもフィニッシュできるけど、今回の試合ではKOしたいと思っている。テレンス・ミッチェルはとても考えて打撃を使っているファイターなんだけど、僕からすると穴だらけだ。

この試合で勝って年内に最低でももう1試合、できればトップ15のファイターと戦いたい。コンテンダーシリーズも含めると4連勝になり、通算戦績は9勝0敗になる。なら上の選手と戦っても良いはず。そういう機会をモノにして、来年にはタイトルに挑戦したいと考えている」

──キャメロンやチームメイトのドリキュス・デュプレッシー、JP・ベイズら南アフリカ人選手、そしてジンバブエやアフリカ大陸がルーツの選手が増えており、UFCにアフリカでのイベントを開いてほしいという気持ちはないですか。

「今、アフリカからは才能あるファイターが誕生している。アフリカン・ファイターがアフリカで戦える機会が訪れるなら、最高だよ。もしUFCがアフリカに来るなら、海外からの観光客を受け入れる状態にあり、治安も問題ないのは南アフリカだけだよ。まぁ他の国も問題ないけど、なかでも南アフリカは一番安全な国だからね」

──……。

「ドリキュスは世界タイトル挑戦が見えている。そうなればチャンピオンはアフリカ──ナイジェリア出身のイスラエル・アデサニャだ。アフリカ勢同士のタイトルマッチが、アフリカで実現すればこんなに素晴らしいことはない。そしてホスト・カントリーになれるのは南アフリカだけだよ」

──素晴らしい想いですが、日本人からすれば南アフリカが安全だとは口にできないです(苦笑)。サッカーやラグビーのワールドカップで、キャメロンの母国に行ったメディアから、安全だという話を聞かされたことは正直ありません(笑)。

「それは……ツーリストが訪れない場所は、最高の環境だとは言えないね(苦笑)。でも僕のホームタウン、プレトリアはヨハネスブルクよりずっと良い場所だよ。それに素晴らしいアリーナもあるし、郊外にいけばアニマル・クルーズだってできるからね。UFCを開催する資格はあるはずだ。もし、そういう機会が訪れれば街は十分に安全になってメディアを迎えて入れるよ」

──なるほど(笑)。ではUFC南アフリカ大会実現へ向けキャメロンがプレトリアの観光大使にならないといけないですね。

「そうだね、そして安心して世界中の人を受け入れる体制を創っておくよ(笑)。ほんと、まだまだ南アフリカのことは間違って伝わっていることが多いと思うから、しっかりと本当の南アフリカを世界の皆に知って欲しい」

■視聴方法(予定)
7月9日(日・日本時間)
午前8時~UFC FIGHT PASS
午前11時~PPV
午前7時30分~U-NEXT

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ABEMA AJ・マッキー BELLATOR F1 MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase330 RIZIN RIZIN40 キック ゴイチ・ヤマウチ サイモン・オリベイラ シュウジ・ヤマウチ パトリシオ・フレイレ パンクラス ベラトール ボクシング ヤーソラフ・アモソフ ルサンド・ビコ ローガン・ストーリー 雑賀ヤン坊達也

【Pancrase330&RIZIN40】ゴイチ・ヤマウチ「シュウジの打撃は僕より上。サトシがAJを極める可能性は」

【写真】サイモン・オリベイラ、ビクトル・ウーゴ、そしてルサンド・ビコが参加した2019年12月5日以来、3年振りに行われたパンクラスの公開練習。現在の体重は91キロというゴイチとシュウジ。彼らの名前は発音からポルトガル語読みのアルファベットが当てられゴイチはGoiti、シュウジはShyudiと日本語からアルファベットの場合のGoichiとShujiとか相当に違う (C)MMAPLANET

22日(木)、東京都渋谷区の和術慧舟會HEARTSで25日(日)に横浜市中区の横浜武道館で開催されるPANCRASE330で雑賀ヤン坊達也と対戦するシュウジ・ヤマウチの公開練習が行われた。

Bellatorウェルター級ファイターで従弟のゴイチ・ヤマウチとミット打ちを披露。

蹴りも交えた綺麗なフォームを取材陣に見せたシュウジは、5歳まで愛知県の碧南市で生活しており、26年振りの来日となる。そのシュウジ、「ホームに戻ってきた気分、凄く楽しい。クリチバはブラジルの南部で、とても寒い。それに夏でも急に寒くなったりするし、今の日本の気候は全く問題ないよ」と今の心境をぶら下がり会見で話した。

ゴイチと同様に魔裟斗が今もヒーローだというシュウジは、自身のスタイルを「寝技も立ち技、50/50。柔術からキャリアをスタートさせたけど、ボクシングもキックボクシングも多くやってきた」と言い、「試合は立ちから始まるけど、僕はコンプリートファイター。どの局面で戦う。狙いはKO。寝技で一本勝ちもできるけど、KOできたら良いよね」とヤン坊戦に向けての意気込みを語った。

またゴイチはシュウジの長所を「パワーがあること」と挙げ、「RIZIN✖Bellatorに参戦したかったけど、相手が見つからなかった。今回はシュウジの試合を終えて、直ぐに帰国しまだ決まっていないけど次の試合に備えるつもりだ」と大晦日にも言及した。

そんなゴイチに公開練習直後に単独インタビューを試み、シュウジのストロングポイントと大晦日決戦、そして2023年についてさらに尋ねた。


──シュウジ選手とはどれぐらいの期間、練習をしてきたのでしょうか。

「もう20年かな。子供の頃から柔術、打撃、MMAとずっと一緒にやってきたんだ」

──改めてシュウジ選手の長所を教えていただけますか。

「パワーだよ。ホントにパワフルだ。テイクダウンも力強く、ジャブもストレートも威力がある。左フックとボディショットも注目してほしい。一番の武器はパワーだよ」

──そのパワーというのは持って生まれたモノなのでしょうか。それとも練習に身に付けたものですか。

「両方だよ。僕らは実際、パワーよりもテクニックを重視しているんだけど、当然のようにウェイトやフィジカルも鍛えている。シュウジはもともと力があったけど、そうやって身につけたパワーもあるよ」

──シュウジ選手のことはまだ余り分からないので、短絡的にゴイチ選手とスタイルが似ているのかと想像してしまうのですが。その辺りはいかがですか。

「そうだね、打撃は僕よりテクニカルだよ。キックやボクシングを合わせて40戦以上経験し、多くで勝利している。打撃の経験値は僕より上で、その辺りはファイティングスタイルに違いに通じているよ」

──ところでゴイチ選手は、さきほど大晦日に戦えないことが残念だと言っていました。

「僕は日本で凄く戦いたい。でも今は我慢の時。もっと大きな機会が訪れることを待ちたいと思う。試合でなくても、日本で従弟の試合を見てクリスマスを過ごせるんだから、それでも十分にハッピーだよ」

──ではBellatorファイターとして、大晦日で戦う選手達に何を期待しますか。

「そうだね、世界的に言えば多くの人がRIZINの選手たちを軽視している。アウェイで戦うことが分かっていない。米国のケージで戦うのと、日本のリングで戦うのは全く違うことだよ。この対抗戦が米国で行われRIZINの選手がアウェイで戦うと、5-0でベラトールが勝つ。

でもベラトールの選手たちは日本で違うルールで戦うのだから、そんな風にはならない。僕が戦うなら問題ないんだけどね。僕は柔術家だから」

──そうなるとこのルールを経験していて、目からの情報も若い頃に十分にあったパトリシオ・フレイレも柔術がベースですね。

「その通りだ。僕が思うに今回の対抗戦はRIZINが番狂わせを起こすよ。特にホベルト・サトシとAJ・マッキーの試合では、大波乱が起こりそうだ。サトシがAJを極める可能性は相当に高い。サトシは確かな柔術の強さがあり、このルールで、リングで、日本で戦い続けてきた。誰がアップセットを演出するか……僕はサトシが起こす可能性は十分にあると思っている」

──なるほどぉ。ではウェルター級に転向したゴイチ選手ですが、2023年はライト級ワールドGPが開かれるという話もあります。ベラトールの軸となるトーナメントで戦いたいという気持ちは起こらないですか。

「実は……そういう話を持ち掛けられたこともあったよ。でも自分の体、健康のことを考えるともう酷い減量はしない方が良いって決めたんだ。例え100万ドルの人参を顔の前にぶら下げられてもね(笑)。僕は自分の道を歩みたい。ウェルター級でのパフォーマンスに満足しているし、ここからさらに7キロも落とす気にはなれない。僕はライト級ワールドGPではなく、ウェルター級で世界王者を目指すよ」

──では2月25日に行われるヤーソラフ・アモソフ✖ローガン・ストーリーの王座統一戦、どちらが勝つと予想していますか。

「ストーリーだ」

──そうなのですねっ!!

「前回の両者の戦いは凄く接戦だった。今回の再戦はストーリーの方がより気持ちが入るだろうし、彼が勝つと思う」


■視聴方法(予定)
12月25日
午後2時30分~U-NEXT
午後2時30分~ ABEMA PPV ONLINE LIVE

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MMA MMAPLANET o ONE UAEW UAEW32 パンクラス ボカン・マスンヤネ ムヒディン・アブバカー ルサンド・ビコ ンカジムロ・ズル 小川徹

【UAEW32】ルサンド・ビコの第2次世界進出計画スタート。その地は中東=UAE Warriorsから

【写真】ボカン追いつき、追い越せ。ビコの世界挑戦第2章が始まる (C)KEISUKE TAKAZAWA

16日(金・現地時間)、UAEはアブダビのエティハド・アリーナで開催されるUAE Warrios32「Africa」にパンクラスに来日経験のあるルサンド・ビコが出場し、ムヒディン・アブバカーと対戦する。

2019年12月、南アフリカから世界進出を目指しパンクラスに来日を果たしたビコ。秋葉太樹を完全ドミネイトし、2020年4月に2度目の来日&小川徹が決まっていたもののコロナが世界を襲い、来日が途絶えていた。そのビコの第二次世界進出は中東経由となった。


英連邦柔道選手権優勝、アフリカンカップは5位、アフリカ選手権で7位の戦績を残しているビコは、WFC Worldwideから世界を目指しパンクラスをその足掛かりの場に定めた。

南アフリカの軽量級といえばボカン・マスンヤネの印象が強いが、ビコは公称でボカンより3センチ低く上背は152センチしかない。その背の低さで担ぎ技ばかりか、相手に深く飛び込んだダブルレッグからのコントロール&パウンドが主武器となっている。

ボカンは早々にONEという舞台を選択したが、ビコはコロナで海外進出を阻まれるとEFCに戻り、フライ級戦線で活躍するように。昨年9月に、かつて扇久保博正とTUFで戦ったンカジムロ・ズルとベルトを争うも、体重オーバーの相手にギロチンで敗れ王座預かりに。

3カ月後にビコはズルを右オーバーハンドからパウンドアウトし因縁に終止符を打つと、この8月にはマンゴ・アウベスを相手に初防衛に成功。再び喜望峰回りで世界を目指すことに。

そして選んだ地は残念ながらパンクラスではなく、中東のUAEWだった。UAEWは現在、国際的な舞台としてのUAEWのベルト、そしてアラビア王座とアフリカ王座を認定しているがフライ級は全て空位だ。

ビコにとって大切な初陣で戦うアブバカーはプロでは3勝0敗だが、アマMMAで12勝2敗のレコードを持つグラップラーだ。テイクダウンからコントロール、バック奪取でRNCという戦いもできるか、強味は下からの仕掛けにある。

腰を切っての腕十字、三角、オモプラッタの連携にスクランブルを合わせたスタイルは、ビコのテイクダウン後にハマれば秒殺も有り得る。だからこそ中東経由で世界に跳び立ちたいビコにとっては負けられない相手。潰して削って、フィニッシュすることが、ビコの将来に繋がる勝ち方といえよう。

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EFC89 MMA ブログ ルサンド・ビコ ンカジムロ・ズル

【EFC89】ルサンド・ビコ、計量失敗のンカジムロ・ズルのギロチンに下りEFCフライ級王座は空位のまま

【写真】体重オーバーのズルがビコを破り、王座は預かりのまま(C)EFC WORLDWIDE

11日(土・現地時間)に南アフリカはヨハネスブルクのEFCパフォーマンス・インスティテュートで開催されたEFC89。

メインのExtreme Fighting Championship Worldwideのフライ級王座江決定戦はンカジムロ・ズルが体重オーバーで、ルサンド・ビコが勝利した場合のみ新王者に認定されるという変則王座決定戦として行われた。

結果、ズルが2R2分52秒でギロチンを極めてビコから一本勝ち。EFCフライ級王座は空位のままとなった。

※この一戦の詳細は後日掲載します。


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【EFC89】EFCフライ級王座決定戦はズルの計量失敗で、ビコが勝利の時のみ新チャンピオン誕生

【写真】元フライ級王者ズルと、元暫定バンタム級王者ビコのタイトルマッチは変則タイトル戦に変更された (C)EFC WORLDWIDE

10日(金・現地時間)、 11日(土・同)に南アフリカはヨハネスブルクのEFCパフォーマンス・インスティテュートで開催されるEFC89の計量が行われた。

アフリカ大陸#01MMAプロモーション=Extreme Fighting Championship Worldwideのフライ級王座を賭けて、TUFベテランのンカジムロ・ズル、パンクラスに来日経験のあるルサンド・ビコという両者が対戦予定だったが、ズルが127.7ポンドで計量失敗。124.8ポンドでパスしたビコが勝利した場合のみ、EFCフライ級チャンピオンになるという変則王座決定戦が実施されることとなった。


フェイスオフ直後のインタビューで、ズルは「明日はベストを尽くす。彼は柔道が強くて、テイクダウンにも優れている。でも、そこは十分に準備してきた。明日はどうなるか、見てほしい。とにかく良い試合をする。一進一退のファイトになるだろうし、5Rのウォーになる」とうなだれ、小声で力なく話した。

声のかすれ具合からも、相当にハードな減量を行ったことが伺えたズルに対し、ビコは「もう何かを口にする時間は過ぎたよ。明日は家にベルトを持ち返るために戦う。スポンサー、家族に感謝している。この試合の意味は大きい。僕がタイトルを取り戻すことができれば、この背中を見ている子供たちだってトライすれば何でも可能になると思えるようになるに違いない。彼がデンジャラスなストライカーなことは分かっている。でもコレはMMA、僕だってしっかりと対策は練っている。皆のために良い試合をする」と淡々と話した。

またキャリア12勝2敗、前EFCフェザー級王者でコンゴ民主共和国期待の新鋭イゲル・カベサが王座転落後、ライト級での再起戦となるはずだったアニセト・カニエバとのコ・メイン戦はカニエバの体調不良でキャンセルとなっている。

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【EFC89】南アフリカ=EFCで扇久保と対戦したズルとパンクラス来日ルサンド・ビコが、フライ級王座決定戦

【写真】ビコは母国でUFCの扉をこじ開けることができるか (C)KEISUKE TAKAZAWA

9月11日(土・現地時間)、南アフリカはヨハネスブルクのEFCパフォーマンス・インスティテュートで開催されるEFC89でルサンド・ビコがンカジムロ・ズルとEFCフライ級王座決定戦を戦う。

Extreme Fighting Championship Worldwideは南アフリカ、いやアフリカで唯一の世界へ人材を輩出してきたMMAプロモーションでダルシャ・ランジョンブラ、ルアン・ボッツ、シリル・アスカー、ギャレス・マクラーレン、ドリキュス・デュプレッシー、ドン・マッジ、JP・ベイス、マノン・フィホらアフリカ及び欧州勢がUFCにステップアップしている。


今回、王座に挑むズルからフライ級王座を奪ったジェイク・ハドリーはBellatorアイルランド大会を経て、Cage Warriorsフライ級王座獲得後に今年のコンテンダーシリーズと契約している。

ズルといえば2016年のTUF24にEFCフライ級王者として出演し、初戦で日本から参加した扇久保博正にRNCで一本負けしている。対するビコは現在はONEで活躍中のボカン・マスンヤネに続く南アフリカパワーとして、2019年12月にパンクラスに来日しているファイターだ。

アフリカン・オープンやコモンウェルズ・ゲームで結果を残している柔道家のビコは、南アフリカの腐敗した五輪スポーツ界に嫌気をさし、MMAに転向した。

パンクラスでは派手さこそなかったが、地の強さを見せたコントロール力で秋葉太樹を完封している。その後、パンデミックの発生によりパンクラスへの再来日を果たせていないビコは、古巣EFCに戻り今年の6月にはジアン・ソウザに判定勝ちを収め、今回の王座決定戦に挑むこととなった。

1度きりの来日とはいえ、パンクラス王者となりUFCを目指すという明確な将来像を持っていたビコ。コロナ禍で、その手段は変化したが目的は変わることないだけに、UFで勝ち残れなかったズルを相手に──まずは母国でRoad to UFC、第一関門となる。

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