カテゴリー
MMA MMAPLANET o WNO15 アイザック・ミシェル カイル・チェンバース ゴードン・ライアン ペドロ・マリーニョ

【WNO15】セミが99分を過ぎて、バックステージへ移動。ゴードン・ライアン、圧巻のヘビー級王座奪取

<WNOヘビー級王座決定戦/30分1R>
ゴードン・ライアン(米国)
Def.25分59秒by RNC
ペドロ・マリーニョ(ブラジル)

Who’s NEXT決勝戦=カイル・チェンバース✖アイザック・ミシェルが99分が経過したところで、メインイベントが実施できないという理由で、バックステージのマットに移動して続行、配信はライアン✖マリーニョに移行されるという前代未聞の展開に。

そんな状況でのメイン、マリーニョが力を入れたレスリング戦を挑む。90秒を経過しマリーニョがシングルレッグへ。ライアンが体を反転させ足を抜く。さらに5分間立ちレスが続くと、ライアンがいなしからワキを潜ってバックへ。

引き込んだマリーニョはギロチンを取り切れず、ニーシールドから足を抱えていく。ヒザを畳んでバックを取ったライアンに対し、マリーニョがガードを取る。マット際から中央に移動し、試合が再開。8分が経過し、ハーフで圧を掛けるライアンは足を抜いてマウントを奪取する。懸命にフレームを創るマリーニョに対し、ライアンは胸を抑えて重く抑える。

6分間マウントが続き、ついにマリーニョのブリッジをすかしたライアンがバックマウントに。完全に背中が伸びたマリーニョが、ワキと喉下を取らせないよう耐える。ライアンは力でネルソンに取り、常に喉下、ワキの下と腕を差しいれてマリーニョを削っていく。上を向いたマリーニョは、肩固めを防ぐが足を戻せる気配すらない。

圧倒的というべきマウントポジションを取り続けるライアンは、残り12分でハーフに戻されるも、マリーニョを潜らせない。必死のニーシールドのマリーニョは、パス狙いにシングルを仕掛けるが潰され、再びマウントを奪われる。下を向いても、ネルソンで上を向かされるマリーニョは、21分30秒を経過した時に、エビから足を戻す。

ライアンは慌てずニースライス狙いから、バックに回る。ここも上を向かせたライアンが、強烈な勢いで、肩固め気味に抑える。必死で腕を押して耐えたマリーニョに対し、ライアンが上を向く。マット中央に移動し、ボディトライアングルのライアンがマリーニョの左腕の上から足をフックしてRNCへ。ついにマリーニョが観念しタップした。

実質階級が違うとはいえ、ノーギワールズを優勝しWNOでもライトヘビー級王者になったマリーニョを圧倒したゴードン・ライアンが、グラップリング最強を改めて見せつけた。

なお、この間にWho’s NEXT決勝戦は決着がついた模様でメイン終了後の中継ブースで「2時間越えの試合で、腕十字を極めて勝利した」と紹介されたミシェルに優勝賞金1万ドルが贈られた。


The post 【WNO15】セミが99分を過ぎて、バックステージへ移動。ゴードン・ライアン、圧巻のヘビー級王座奪取 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
MMA SUG28 カイル・チェンバース

【SUG28】本戦は一本狙い、OTは徹底した守ったチェンバースがウェイスグラムに勝利

【写真】本戦も攻め、一本を狙ったうえでのOT勝利だったチェンバース(C)SUG

<5分1R>
カイル・チェンバース(米国)
Def.OT
タナー・ウェイスグラム(米国)

ダブルレッグからシングル、さらにダブルのウェイスグラムをキムラクラッチから投げたチェンバースがバックを伺う。落とされそうになり腕十字に切り替えたチェンバースは、左腕を伸ばしに掛かる。ヒジを抜いたウェイスグラムがトップを取ると、チェンバースは足を取って外ヒールへ。ウェイスグラムはトーホールドで抵抗する。

チェンバースは逆の足を取って内ヒールを仕掛ける。取らせないウェイスグラムが足を引くと、チャンバースは最初に取っていた左足をワキの下で抱える。上体を起こして防ぐウェイスグラムがバックを伺うなかで、チェンバースが外ヒールで捻っていく。両足を突っ込んだウェイスグラムが、蹴って離れレッスルアップkらシングルレッグへ。

チェンバースは頭を押して肩に乗る形から引き込んでクローズドガードを取る。残り1分20秒、ミッションコントロールのチェンバースが体重をかけてくるウェイスグラムにデッドオーチャード狙いも、クローズドに戻す。後方に倒れたウェイスグラムがストレートフットロックの形に入ったが、時間に。

OT先攻はチェンバースでスパイダーウェブを選択する。すぐに足を抱えたチェンバースはまずはホールドしてエスケープを許さない展開に持ち込む。クラッチを四の字フックで制していたチェンバースは、頭にはさみなおし三角クラッチから腕十字狙いも2分が過ぎた。後攻ウェイスグラムはシートベルトを選び、アゴの上から左腕を巻きつけるがチェンバースのリストを持ち、腰をずらして18秒でエスケープに成功した。

OT2R、チャンバースはバックをチョイスしボディトライアングル、ここも極めよりホールド狙いにも見える。それでもウェイスグラムが1分15秒で胸を合わせた。後攻ウェイスグラムのシートベルトは34秒でブリッジからマウントに移行したところで、チェンバースのエスケープに。

OT最終R、チェンバースはここもシートベルトでホールド重視、エスケープタイムでの逃げ切り狙いへ。チェンバースはエスケープまで1分15秒かかったが、極められないと負けがない状態で最後の守りに。チェンバースは4の字ロックに尻をずらしつつ、手首を掴み徹底抗戦。そのまま2分が経過し、エスケープタイムでチェンバースがOTを制した。


The post 【SUG28】本戦は一本狙い、OTは徹底した守ったチェンバースがウェイスグラムに勝利 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
BELLATOR INVICTA MMA ONE SUG27 SUG28 UFC WNO Championships   アンディ・ヴェレラ カイル・チェンバース カイル・ベーム クリス・レンチオーニ ケビン・リー ジュリアナ・ミラー タラ・ラロサ ハイサム・リダ ビア・メスキータ メイソン・ファウラー リッチー・ブギーマン・マルチネス

【SUG28】ハイサム・リダがメイン登場!! ケビン・リー✖レンチオーニ&タラ・ラロサも

【写真】いよいよハイサムが全米級の活躍をするようになってきた!!(C)CLAYTON JONES/FLOGRAPPLING

31日(日)、ポートランド州コーネリアスのコーチ・サーチ・シニでSUG28が開催され、ハイサム・リダが初出場でヘッドライナーの大役を担う。

ノーギワールズでメダルの獲得すらならなかったが、WNO Championshipsヘビー級3位という結果がUFCファイトパスでライブ配信されるケージグラップリング大会のメイン抜擢につながった。


ハイサムの相手アンディ・ヴェレラは今年の3月に石井慧を破り、4月にメイソン・ファウラーの持つSUGアブソリュート級王座挑戦経験もあるグラップラーだ。元MMAファイターでコンバット柔術や、グラップリングでも3CGやF2Wでも戦ってきた。

そのうえでSUG27度の歴史で10試合の出場経験があり、通算戦績は6勝4敗とケージグラップリング&OTの経験値は群を抜いている。とはいえ純粋に一本を取る技量ではハイサムがヴェレラに遅れを取ることはない。事前の掛け率でもハイサムは-415でヴェレラは+305と圧倒している。

ハイサムとしては5分という短時間、金網、何よりもOTという終着点があることを考慮し、この初チャレンジに挑まなければならない。そして、初物尽くしチャレンジを成功裏に終えると、見えてくるのはファウラーの持つベルトだ。

(C)Zuffa/UFC

また今大会ではUFCファイターのケビン・リーの出場も急遽決まった。

元Bellatorファイターで、AJ・アガザームに勝利しながら、その後ファイトの機会が与えられていないクリス・レンチオーニと対戦予定だったジョーダン・ホリーの欠場を受け、3日前のスクランブル発進にUFCライト級インターリムコンテンダーが同意した。

リーのベースはレスリング。ミシガン州のグランドバレー州立大時代の2年生の時にはレスリングクラブで37連勝を記録したが、MMAに専念するために大学を中退した過去を持つ。MMAではキャリア18勝のうち一本勝ちが8試合、うち7つの勝利がRNCというリー。

(C)BELLATOR

対するレンチオーニはSUGで3勝1敗、コンバット柔術でも勝利している。

パウンド有りとはいえアガザームのバックグラブを逃れ、Zハーフガードを潰すと、キムラの仕掛けにバックから3/4マウントを奪うなどグラップリングは1枚上手を行くか。あるいはレスリングでリーが試合を支配してしまうのか。両者の戦いでは、ケージを効果的に使ったサブミッション・レスリングおよびスクランブルというこれまでのグラップリングシーンでは見られなかった戦いが見られるかもしれない。

また10thPlanetのカイル・チェンバースとタナー・ウェイスグラムのマッチアップも決まっている。

ウェイスグラムはホベルト・ヒメネス、カイル・ベームに連敗中だけに、チェンバースはSUGの一線級であることを示す結果が必要だ。

(C)INVICTA FC

隆盛を究めつつあるグラップリング界にあって、独自路線をいくSUGらしいカード、ある意味、今大会のサプライズがテラ・ラロサの実戦復帰だ。

2002年にMMAデビュー、女子MMAのパイオニアは22勝5敗という戦績を誇りながら、UFCで戦うことなく2015年5月を最後に表舞台から離れていた。43歳になったラロサの相手はリッチー・ブギーマン・マルチネスがキラーの愛称で呼ぶジュリアナ・ミラーだ。

ミラーは10月の女子版コンバット柔術&EBI=メドゥーサのコンバット柔術女子バンタム級GP初戦であのビア・メスキータをOTのエスケープタイムながら破り、大番狂わせを起こした注目の選手だ。トーナメント自体は準決勝で、準優勝のニッキ・サリバンに敗れたが、OTの強さは立証済みといえる。

そんなミラーを相手に、ラロサは往年の重厚感あるサブミッション・グラップリングを披露できるか──非常に楽しみ一戦だ。

The post 【SUG28】ハイサム・リダがメイン登場!! ケビン・リー✖レンチオーニ&タラ・ラロサも first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
MIKE MMA ONE ONE Championship WNO Championships   アナ・カロリーナ・ヴィエイラ アマンダ・レヴィ アマンダ・ローウェン ウィリアム・タケット エリン・ハープ オリバー・タザ オーランド・サンチェス カイナン・デュアルチ カイル・チェンバース カイル・ベーム ギャビ・ガルシア グレース・ガンドラム ケイド・ルオトロ コール・アベート ハイサム・リダ ブログ メイソン・ファウラー

【WNO Championships】高橋サブミッション&堀内勇がWNOを深掘り─03─。カイナン盤石? ハイサムは?

【写真】(C)絶対的な本命カイナン・デュアルチ

いよいよ25&26日(土&日・現地時間)にテキサス州オースチンのパーマー・イベンツセンターで開催されるWho’s Number One Championships。男子ではライト級、ミドル級とヘビー級、女子はストロー級及びヘビー級で賞金3万ドルとチャンピオンベルトを賭けた2days 8人制トーナメントが同大会では行われる。

世界のベストグラップラー、新進気鋭の若い選手が一堂に会す大会。その中から3階級を日本のグラップリングをネクストステージに引き上げようという高橋サブミッション雄己、そしてMMAPLANETでグラップリングシーンを執筆中の堀内勇氏に水先案内人となってもらった。

最終回となる今回は、ヘビー級の行方は?

<高橋サブミッション雄己&堀内勇、WNO Championship対談Part.02はコチラから>


──ライト級、ミドル級に続き、ヘビー級の行方を占ってもらえますでしょうか。

(C)SUG

高橋 優勝候補的なことを言えば、無難にカイナン・デュアルチです。

で次点では僕はメイソン・ファウラーが強いと思っているんですよ。高島さんがOT芸人感が出ているという風にFight&Lifeで書かれていましたけど、正直SUGに出ている限りしょうがないし。5分でOTルールで、勝ち切ってチャンピオンに居続けるのだから強いのだろうと。カイル・チェンバースやリッチー・ブギーマン・マルチネスに、しっかりと何もさせずに一本勝ちしているのも評価の対象になると思います。それに下からも上手い。僕はファウラーに期待しています。

──3CG(Third Coast Grappling)でカイナンに、ゴールデンスコアで敗れたのですが、ヒマバーにRNCで一本勝ちと7分でポイントありでも、そこそこ以上に良かったです。ただ、メイソン・ファウラーに本当の意味で勝つというのはSUGで勝つことと思っています。

高橋 確かにその通りですね。クレイグとやった時に5分間逃げ回って。

──10分でなく、5分限定だから極めさせないでもつ。そういうことではないのか、と。

高橋 その見方は成り立つと思います。クレイグのようにボトムが強い人とは、勝負できない。と同時にOTがないルールだと、勝負に行ったかもしれないし、そこは分からないですよねSUGルールにおける戦略的判断とも捉えられるし、ちょっと未知数ですね。

──一つ言えることは、ファウラーが暴れることでヘビー級はより面白くなるかと。

高橋 テックス・ジョンソンとか足関節技師もいるので、その辺りに完パスとかしてくれたら、凄く嬉しいですね。

堀内 僕もカイナンが間違いなく本命だと思います。ラクラン・ジャイルスとサイボーグ・アブレウにヒールで負けた以外は、勝ち続けている。自身がクローバーリーフという不思議な足関節で一本勝ちしたり、足関でも勝てるようになっています。もともとレスリングは強いし、下もニーシールドが圧倒的に強くてパスをさせない。足の弱点がなければ、誰がこの人に勝てるんだろうと。

高橋 僕もそう思います。

(C)MIKE CALIMBAS/FLO Grappling

──そのなかでハイサム・リダが出場します。

高橋 ハイサムって、現代グラップリングでなくて。ギの文化の日本の柔術を継承している点でも、心を込めて応援しちゃいます。日本の柔術文化が、ナウなグラップリング文化の最高峰に通じるのか。そういう意味でハイサムを日本代表として応援したいです。柔術家じゃない俺が、こう言うのはアレなんですけど(笑)。

──自分はハイサムは米国に行ってから、フルパワーで制限なしで練習できるという環境をようやく手にできた。そこでグンと強くなったと思うんです。以前、一緒に練習していた岡見勇信選手はハイサムのフルパワーを知っているのか、凄く強かったと舌を巻いていたんですよね。

(C)SUG

堀内 ハハハハハ。岡見選手が。トーナメントのオッズで驚いたのが、カイナンに次ぐのがカイル・ベームなんです。

──えぇっ!!

堀内 僕もあまり知らない選手だったのですが、ヒールばかりで勝っている10thPlanetの選手で。細かな仕掛けからということではなく、50/50やサドルから取っています。パスカードを仕掛けて、上からもヒールにも入っています。ルーカス・バルボーザとも1勝1敗で、そういう部分で評価が高いのかと思います。

──ベームはずっと10thPlanetなのでしょうか。

堀内 そうみたいです。大学でラグビーをやっていて、MMAから柔術に来たようで。

──一つ思うのですが、IBJJF系の柔術をしっかりやる道場で茶帯や黒帯になっている選手が10thPlanetに移り、エディ・ブラボー系の技術を学ぶと、グラップリングで相当に強くなれるのではないかと。

高橋 そうですね……。10thPlanetだけでは、IBJJF的なポイントゲームに重きを置いていないから学べないですよね。

堀内 ならマイキーが10thPlanetに行けば、最強ですよね(笑)。今でも最強ですけど。

──アハハハ。そうなるとダークサイドとハイな世界の共有になって、人格が崩壊してしまうのではないかと。

堀内 ハイなラバーガードとか使うようになって(笑)。

──それにしても楽しみなトーナメントです。

高橋 客観的な意見を語らせてもらったのですが、僕も足関節技師として技術の潮流についていくために試行錯誤している最中です。全階級を通して、主に自分もサドル系が得意な方なので──そういう部分でトップグラップラーが今、何を考えて。どう進化しているのかを着目して、参考にさせてほしいと思っています。

堀内 僕はマイキーがジオに怒ったとか大好きなんです。物凄く強い奴が、物凄く幼稚な振る舞いをする。それも本気の戦いだから、ああいう風になるものだし。そういう部分も期待したいですね。

■WNO Championships出場選手

【ヘビー級】
カイナン・デュアルチ(ブラジル)
メイソン・ファウラー(米国)
オーランド・サンチェス(米国)
カイル・ベーム(米国)
ティム・スプリッグス(米国)
ルイス・パンザ(ブラジル)
テックス・ジョンソン(米国)
ハイサム・リダ(ガーナ)

【ミドル級】
タイ・ルオトロ(米国)
ウィリアム・タケット(米国)
ロベルト・ヒメネス(米国)
ジョン・ブランク(米国)、
ダンテ・リオン(カナダ)
ミカ・ガルバォン(ブラジル)
ジェイコブ・カウチ(米国)
オリバー・タザ(カナダ)

【ライト級】
マイキー・ムスメシ(米国)
ケイド・ルオトロ(米国)
ジオ・マルチネス(米国)
ディエゴ・オリヴェイラ(ブラジル)
コール・アベート(米国)
デミアン・アンダーソン(米国)
ジョシュア・シスネロス(米国)
ガブリエル・ソウザ(ブラジル)

【女子ストロー級】
マイサ・バストス(ブラジル)
ダニエル・ケリー(米国)
ジェッサ・カーン(米国)
アマンダ・アレキン(米国)
グレース・ガンドラム(米国)
アレックス・グエン(米国)
ジェシカ・クラン(米国)
タミー・ムスメシ(米国)

【女子ヘビー級】
ギャビ・ガルシア(ブラジル)
ハファエラ・ゲイジス(ブラジル)
エリン・ハープ(米国)
アナ・カロリーナ・ヴィエイラ(ブラジル)
エリザベス・クレイ(米国)
アマンダ・ローウェン(米国)
ケンドール・リユージング(米国)
アマンダ・レヴィ(米国)

The post 【WNO Championships】高橋サブミッション&堀内勇がWNOを深掘り─03─。カイナン盤石? ハイサムは? first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
JJ Globo Report SUG23 カイル・チェンバース ブログ メイソン・ファウラー

【SUG23】チェンバースの10thPlanet柔術を完封、メイソン・ファウラーが本戦でRNCを極め王座防衛

<SUGアブソリュート級選手権試合/5分1R>
メイソン・ファウラー(米国)
Def.4分26秒by RNC
カイル・チェンバース(米国)

ケージにチェンバースを押し込もうとしたファウラー。回って防いだチェンバースのイマナリロールにファウラーは反応して、ステップバック。立ち上がったチェンバースは立ちレスでいなされると座ってガードと取る。一瞬にしてパスを決めたファウラーに対し、即足を戻したチェンバースがスタンドへ。

ファウラーはダブルレッグでチェンバースをケージに押し込んで、リフトアップからスラム──トップを奪取する。ニースライスにスネを当てて防ぐチェンバースに対し、立ち上がって足首を掴んだファウラーが払って一気にパスから上四方へ。アームロックを狙うファウラーに対し、チャンドラーはワキを締め、掌を合わせて防御する。

サイドで抑えるファウラーが、上四方に移行しワキをすくっていく。許さないチャンドラーだが押さえ込まれたままで時間が過ぎる。ファウラーは引き続き頭を跨ぎつつ腕を狙い、チャンドラーが反応して防ぐとサイドに戻る。ケージに押し込まれたチェンバースは上四方から動きが制限され、バックを許す。ファウラーは四の字フックを取り、シートベルトへ。

既にOTが始まったかのように耐えるチャンバースだったが、アゴの上からRNCグリップをセットされタップ。ファウラーがチェンバースの10thPlanetの動きを封じ込み、王座防衛に成功した。


The post 【SUG23】チェンバースの10thPlanet柔術を完封、メイソン・ファウラーが本戦でRNCを極め王座防衛 first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
JJ Globo Preview SUG23 カイル・チェンバース カーロス・コンディット ジェイク・エレンバーガー ジリアン・ロバートソン ブログ メイソン・ファウラー ラケル・カヌート

【SUG23】SUG王ファウラーに10thPlanetのチェンバースが挑戦。コンディット✖エレンバーガーも!!

【写真】本戦勝負か、それともOTか(C)

23日(日・現地時間)、オレゴン州ポートランドでSUG23が開催される。

ケージグラップリング5分✖1R&OTシステムと、サブオンリーでも独自の活動をするチェール・ソネンが率いるグラップリング大会のSubmission Underground。今回のメインはSUG無差別級王者メイソン・ファウラーが、カイル・チェンバースの挑戦を受ける一番だ。


クレイグ・ジョーンズを下しベルトを巻いたファウラーは、その後ヴィニー・マガリャエス、石井慧、ライアン・ベイダー、リッチー・マルチネス、アンディ・ヴァレラを破ってきた。

ポイント有りやサブオンリーでも15分制、もしくはジャッジの裁定がある環境なら、ファウラーはここまで結果を残せていないという見方もあるが、対戦相手もMMAファイターなど他と一線を画しているSUBでは絶対的な存在になっている。

そんなファウラーへの挑戦者カイル・チェンバースは10thPlanetのジオ・マルチネスの愛弟子だ。この道に夢中になったのが、ジオにゴゴプラッタを何度も極められたことだろうチェンバースは、ファウラーを相手にゴゴプラッタを極めると宣言している。

ジオと並び、柔術の手ほどきを受けたリッチー・ブギーマンがファウラーに敗れており、一門としてリベンジを果たしたいチェンバースは、当然のようにラバーガードの使い手だ。

そのうえでアシガラミからの創りも得意で、何よりEBI育ちということもあり、OTにも慣れていることでファウラーは露骨にOT勝負をいう組み立てはできないだろう。

今大会もSUGらしいMMA系の参戦が男女1試合ずつ見られる。そして男子はジェイク・エレンバーガー✖カーロス・コンディットという思わずほくそ笑んでしまうマッチアップが実現する。

悪夢の5連敗から5年5カ月振りの勝利を昨年10月に挙げたコンディットは、今年の1月にマット・ブラウンとのベテラン対決を制し、37歳にしてMMAファイター人生で再浮上中だ。

対して1歳年少のエレンバーガーは、2018年5月にMMAを引退。2019年からSUGに出場しているが、1勝2敗と思ったような結果は残せていない。とはいえ本職グラップラーとの対戦では相手の守りも堅いが、コンディットは攻め重視でくることが予想されるので、瞬発力を生かした組み技が可能になるか。

エレンバーガーとしては、ギロチンを警戒しつつテイクダウンからパスガード、バック奪取とポジションを取りつつ首を狙いたいところだ。対してコンディットはMMAでも下の巧みな攻めを見せているように、テイクダウン&スクランブル中のギロチンだけでなく、下から極めという動きに注目したい。

女子マッチは4月のSUG22に続きジリアン・ロバートソンが出場し、ラケル・カヌートと対戦する。ラケルはハワイアンMMAのパイオニアの1人デヴィッド・パハルイを父の持ち、ロバート・ドライスデールの下でヘナト・カヌートと知り合って結婚、パハルイからカヌートと姓が変わった。

青帯時代から道着もノーギもトーナメントに出場しており、今でドライスデールの黒帯となったラケルは紫帯時代にノーギ・ワールズを制している。ラケルとしては、グラップリングのコンペティション経験値の違いを見せつけたい試合だ。

The post 【SUG23】SUG王ファウラーに10thPlanetのチェンバースが挑戦。コンディット✖エレンバーガーも!! first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
JJ Globo Report SUG22 カイル・チェンバース ブログ

【SUG22】カイル・チェンバース、内ヒールでベン・アグリを一蹴──タイトルコンテンダーに

【写真】Quintet Fight Nightに来日経験のあるチェンバース。コンバット柔術は2019年ミドル級GPで準優勝だったエディ・ブラボーの黒帯だ(C)SUG

<5分1R>
カイル・チェンバース(米国)
Def.1分12秒by ヒールフック
ベン・アグリ(米国)

アグリがシングルレッグからボディロック、テイクダウンされつつ引き込んだチェンバースがクローズドガードを取る。チャンバースは腰を切って後方回転からヒザ十字を狙う。足を組んで耐えるアグリに対し、チャンバースはフックしている足を掴み、自らの左足を差し入れて解除。即アグリの左足に内ヒールをセットした刹那、タップを奪った。


The post 【SUG22】カイル・チェンバース、内ヒールでベン・アグリを一蹴──タイトルコンテンダーに first appeared on MMAPLANET.