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【GTF04】75キロ級Tの初戦は全試合がOTに。世羅、高本、小川、山中が準決勝へ

【写真】本戦で軽量の寒河江を削った世羅がOTで準決勝進出を決めた (C)KEISUKE TAKAZAWA/MMAPLANET

<75キロT1回戦/7分1R>
世羅智茂(日本)
Def.OT
寒河江寿泰(日本)

座った寒河江が出てくる世羅に対し、足を取りに行く。場外ブレイク後、上からプレッシャーを掛ける世羅は、足首を掴んでパス狙い。足に絡まれても、的確に対処し逆にトーホールドを狙う。足を抜いた寒河江は、足を一本抜いてきた世羅の肩を押して許さない。足をクロスせず、内回りで足を狙うが届かない寒河江。

世羅はパスを狙い続け、足関には瞬時にして反応する。残り3分、一気にパスを決めた世羅に対し、寒河江が腕を取ってバックを伺う。世羅が許さず、前方に落とすと場外ブレイクに。マット中央でリスタートした時点で、寒河江がかなり消耗しており世羅がパスしてサイド、マウントへ移行する。ブリッジで寒河江が暴れ、残り1分半で再開。俄然、トップからの圧力を強めた世羅はスタンドに戻ってアームドラッグも、ひいた寒河江がシッティングを取る。

残り40秒、両者OTを考えつつの試合はタイムアップとなった。延長戦、肩で息をしている寒河江に対し、先攻の世羅はスパイダーウェブを選択肢、下になった世羅は14秒で腕を抜かれてしまった。

寒河江はシートベルトえ、14秒のキープを狙うも腰をずらした世羅が12秒で逃げて思わず苦笑いの延長勝利となった。

<75キロT1回戦/7分1R>
高本裕和(日本)
Def.OT
鹿志村仁之介(日本)

金曜日のパンクラスにファイターとして出場した鹿志村と、レフェリーを務めていた高本の対戦。引き込んだ高本の潜りに対し、ギロチンをセットをしながら腕を固定して抑える鹿志村。ブレイクが掛ると、鹿志村のカニバサミを潰した高本が上を取る。立ち上がった高本に対し、鹿志村が足関節を狙う。抜いてトップで固める高本は、足首を掴んで払っていく。

試合はスタンドに戻ると、鹿志村が小内を仕掛ける。立ちレスが続き、高本は内股をかわす。続いて鹿志村の今成ロールも、高本は足を取らせずトップで抑える。腕十字狙いも、腰をあげて防いだ高本に対し、鹿志村はスタンドに戻る。高本は引き込んでハーフを取ると、鹿志村はこれを嫌い反転して足を引き抜く。飛びつき十字とアグレッシブな鹿志村を跳ね返し、また吸収するような試合運びを見せた高本はしてやったりの延長戦へ。

鹿志村はスパイダーウェブ、高本は体を跨いで6秒でエスケープに成功。高本もスパイダーウェブで、6秒以上経過して勝利確定後の32秒でタップを奪った。

<75キロT1回戦/7分1R>
小川智也(日本)
Def.OT
竹内稔(日本)

ジャンピンガードで下になった小川がクローズドを取る。ハーフになると、再びクローズドに戻した小川だが、オープンから竹内に合わせて立ち上がる。カニバサミをすかした竹内はパスを狙い、小川が戻す。後方に倒れつつヒールを狙った竹内、足を抜いた立ち上がった小川はここもジャンピンガードへ。

小川のギロチン対して、背中をつけて抜けた竹内がパスを狙う。抜かせない小川は、ハーフニーシールドで固め、竹内の動きを封じる。クローズド&ギロチン狙いの小川は、竹内の足関を抜け、最後の30秒でキムラクラッチから腕十字というOTのような形で時間となった。

先攻の竹内はシートベルトから絞めへ、15秒でタップを奪ったか……エスケープと言う声も聞かれたが、四の字フックのままでエスケープはないはずだ。後攻の小川は腕十字狙いも、37秒で竹内がエスケープしたが、小川が準決勝進出を決めた。

<75キロT1回戦/7分1R>
山中健也(日本)
Def.OT
渡部拳士郎(日本)

座った山中が足を絡ませストレートフットロックへ。カイオ・テハ流から両足で挟んでいくと、渡部は手を掴み防御する。ヒールに切り替えようというタイミングでロールして足を抜いた渡部。シッティングの山中の頭とアゴが当たり一旦ブレイクが入る。再開後、パスを狙いつつ足を守る渡部に対し、アームドラッグから懐に入った山中は、リバースデラヒーバから回転して足を取りに行く。

徹底して防御している渡部の右足を内ヒールに捕えた山中。渡部は壊れてもおかしくないが、タップをしない。攻め続けた山中は取れないままOTへ。スパイダーウェブを選択した渡部は、クラッチを解くが山中が23秒でヒジを抜く。後攻の山中はバックを選び、立ち上がった渡部をRNCで仕留めた。


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【GTF04】GTF04の見所を勝村周一朗に訊く─03─「75キロ級の本命は世羅君……ではなくなるかも」

【写真】予選1位の小川と2位の鹿志村。勝村は小川を世羅の対抗に挙げた(C)MMAPLANET

明日26日(日)に東京都大田区のゴールドジムサウス東京アネックスで開催されるZSTグラップリング=GTF04。

無観客&有料配信される今大会、各階級の見所を聞く勝村周一朗インタビュー第3回。

<勝村周一朗インタビューPart.02はコチラから>

以下の顔合わせが決まっている75キロトーナメント、本命・世羅がそうでなくなるGTFならでは理由とは何か。

<75キロT1回戦/7分1R>
世羅智茂
寒河江寿泰

<75キロT1回戦/7分1R>
鹿志村仁之介
高本裕和

<75キロT1回戦/7分1R>
竹内稔
小川智也

<75キロT1回戦/7分1R>
渡部拳士郎
山中健也


──では続いて75キロ級の見所をお願いします。この階級はMMAと柔術の4✖4とはなっていないですね。

「もうMMAはライト級とかウェルター級の選手はあまり出てこなかったです。出花君(キャプテン☆アフリカ)とか出て欲しかったですけど、タイミングが合わなかったですね。

あと倉本(一真)選手も乗り気でいてくれたのですが、彼は階級が合わなくて……」

──勝村さんが本命視しているのは誰になりますか。

「世羅君かなぁ、安定しているので。他の選手が勝ち急ぐ、極め急ぐところを彼は持って生まれた性格なのか、そういう格闘マインドなのか、ごくごく冷静に対処できるので」

──では、世羅選手の対抗馬は?

「小川智也だと思います。練習はチラッとしか見たことないし、試合はこの間の予選しか見たことなかったのですが、鮮烈でしたね。今は山ちゃん(山崎剛)のところ、Me We所属ですけど前は違うところで柔術をやっていたそうです。

でも、試合にでない柔術家だから戦績がなくて。それが練習では相当強いと聞いています。それをいえば山中選手だって、対抗も対抗ですね。この2人が活躍すると面白いですけど、僕がこういえば竹内選手や渡部拳士郎が何クソって思ってくれるとまた楽しくなりますしね」

──ストップ・ザ・世羅に向けて別の山の潰し合いが楽しみになってくると。組み合わせ上、Carpe Diemの世羅選手と分け内選手、IGLOOの鹿志村選手と山中選手は山を分けたということでしょうか。

「そうですね。決勝に上がってくると同門対決はしてもらいます。でも、そこは分けるようにしました」

──カルペ✖イグルーに、小川選手がどう割り込むのか。

「それと僕は高本選手にも注目したい点があります」

──まさかレフェリーもするということではないですよね。

「やめてくださいよ(苦笑)。OT狙い、高本選手はスパイダーウェブで取ることができるでしょうし。それに取られない。OTは一発勝負ですから。OTで強いのは高本選手と小川智也。柔術家でもスパイダーウェブを選択する2人という感じで。

OTは色々と想われるところはあるはずです。でも、こういうルールでやっているのだから、OT狙いの選手がいてもらっても全く構わない。7分間攻められっぱなしでも、OTで勝つことを狙えば」

──そこで10分でなく、7分というのも鍵になりそうです。

「7分は守れます。コーションはあっても、関係ないですから。OTを思い切り重視すると、本命は世羅選手ではなくなるかもしれないですね。決勝で高本✖小川、ここも7分決着がつかなくてOTも起こりえます」

──7分+OTが3試合、いやぉ……それはきつい。予選の時の三谷敏生選手とか、ヘロヘロでしたし。

「確かに(笑)。アイツ、ジャンケンしながら休んでいましたからね。最悪ですよね(笑)……でも、それが面白い。OTを絡めて考えると、75キロ級は誰が本命とかなくなってしまいましたね」

<この項、続く>

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【ZST GTF04 Q】75キロ級は1位=小川智也&2位=鹿志村仁之介が本戦へ。両者揃って、本命に昇格?!

<ZSTGP75キロ級予選/7分1R>
鹿志村仁之介(日本)
Def.4分27秒by ダースチョーク
坂野開(日本)

まず坂野がシッティング、パスを狙う鹿志村が一気に足を越えて上四方からバックへ。ワンフック&ネルソン、坂野のロールにマウントに移行する。ワキをすくいに掛かる鹿志村はブリッジを許さない。足を戻した坂野はデラヒーバを取り切れず、スタンドのままで鹿志村がトーホールドを狙い、パスガードをしつつ腕十字。懸命に防いだ坂野は、三度パスを許すと、スクランブルに持ち込もうとしてシングルへ。がぶった鹿志村はバックを伺うが、場外になり中央でリスタートに。

直後にパスに成功した鹿志村が、一気に首を取りダースへ。仰向けになった坂野がタップした。

<ZSTGP75キロ級予選/7分1R>
小川智也(日本)
Def.1分33秒by 腕十字
ベン・ブッカン(英国)

ジャンピンガードで引き込んだ小川が三角、オモプラッタに移行して上を取る。ハーフのブッカンに対しヒザを抜いた小川は一気に腕十字へ。ブッカンは腹ばいになり立ち上がるが、そのまま仰向けにされタップを強いられた。

<ZSTGP75キロ級予選/7分1R>
鹿志村仁之介(日本)
Def.4分54秒byキムラ・アームロック
ベン・ブッカン(英国)

すぐに座った鹿志村、その周りをまわるブッカンに対して三角絞めへ。抜いたブッカンがガードの中から立ち上がると、鹿志村はガードからスリープを狙いボディロックでリバーサルへ。ブッカンはギロチンから回転して上を取り、頭を抜かれてガードの中に収まる。

鹿志村のガードからの仕掛けを嫌がり、立ち上がったブッカンがヒザをついてトップに。ブッカンはボディロック・リバーサルに対し再びギロチンへ。鹿志村は頭を抜いて一気にパス、ニーインからマウントを取る。エゼキエルでワキをこじ開けて、すくった鹿志村は腕狙いからダースへ。さらに上四方から横三角、キムラに切り替えるや、さらに足関節を仕掛けつつ上四方に戻る。流れるようにトップのままポジションを変えて攻め続けた鹿志村が最後はキムラを極め2試合連続で一本勝ち、6P獲得で本戦出場を2試合で決めた。

<ZSTGP75キロ級予選/7分1R>
小川智也(日本)
Def.0分38秒byギロチンチョーク
坂野開(日本)

坂野のシッティングに対して、首を抱えて足を抜きに掛かる小川。懸命に足を絡める坂野に対し、下になりクローズドを取った小川がネックロック気味のギロチンで2試合連続一本勝ち。鹿志村に続き、6P獲得で予選突破を決めた。

この後、連敗同士の坂野✖ブッカンはOTの末──ブッカンが勝利、本戦出場を決めている鹿志村と小川の一戦もOTにもつれ込み、1分14秒でバックから逃げた小川は、スパイダーウェブを選択し2秒でタップを奪う。1位、小川&2位、鹿志村が26日に本戦進出を決めた。

【ZST GP75キロT出場選手】
渡部拳士郎
世羅智茂
寒河江寿泰
竹内稔
山中健也
高本裕和
小川智也
鹿志村仁之介