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LFA85 Other MMA Result ケビン・ナティヴィダッド ジョーダン・ラヴィット ブログ ヴァネッサ・デモパウロス

【LFA85】試合結果 デモパウロス、大逆転で女子ストロー級王者に。キラリと光る新鋭ズラリ

【写真】ヒューズの打撃のレベルが相当に高いからこそ、この逆転勝ちは価値がある(C)LFA

17日(金・現地時間)、サウスダコタ州スーフォールズのサンフォード・ペンタゴンでLFA85「Hughes vs Demopoulos」が開催された。

メインのLFA女子ストロー級王座決定戦で、終始サム・ヒューズがフェイクとステップを交えた打撃でヴァネッサ・デモパウロスを圧倒する。

しかし、デモパウロスは4Rに足関狙いからリバース・トライアングルにスイッチしヒューズを失神させて初代王者となった。

カイル・エストラーダを右ストレートで沈めたケビン・ナティヴィダッド。

打撃の成長のあとを見せ、柔術でもジェイコブ・トロールを圧倒しレアンドロ・ゴミス──この両者がバンタム級王座に近づいたか。

徹底したグラップリング勝負で、レイヴォン・スミスをアナコンダで仕留めたジョーダン・ラヴィットなど、今大会もLFAらしくアグレッシブかつフィニッシュを狙う新しい力の台頭が見られた。

LFA85「Hughes vs Demopoulos」
<LFA女子ストロー級王座決定戦/5分5R>
○ヴァネッサ・デモパウロス(米国)4R2分21秒
リバーストライアングルチョーク
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×サム・ヒューズ(米国)
<バンタム級/5分3R>
○ケビン・ナティヴィダッド(米国)2R1分37秒
KO
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×カイル・エストラーダ(米国)
<フェザー級/5分3R>
○レアンドロ・ゴミス(ブラジル)3R
判定
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×ジェイコブ・トロール(米国)
<ライト級/5分3R>
○ジョーダン・ラヴィット(米国)2R2分01秒
アナコンダ
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×レイヴォン・ルイス(米国)
<バンタム級/5分3R>
○クリスチャン・ナティヴィダッド(米国)1R2分48秒
TKO
×マイケル・アキラ(米国)
<ヘビー級/5分3R>
○ミッチェル・サイプ(米国)1R1分37秒
TKO
×ダリオン・アビー(米国)


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LFA85 other MMA Report サム・ヒューズ ブログ ヴァネッサ・デモパウロス

【LFA85】フェイクを交えた高精度の打撃で攻めたヒューズ、逆三角絞めで失神。デモパウロスが王者に

<LFA女子ストロー級王座決定戦/5分5R>
ヴァネッサ・デモパウロス(米国)
Def.4R2分21秒by リバーストライアングルチョーク
サム・ヒューズ(米国)

飛び蹴りを見せたヒューズ、スリップしバランス崩したデモパウロスに左フックを当てる。右ローからワンツーのデモパウロスに対し、ヒューズもロー&ボディストレートを返す。デモパウロスはローをチェックし、ミドルもブロック、しっかりと打撃が見えている感じだ。さらにヒューズのハイをスウェイでかわしたデモパウロスは右オーバーハンドを狙う。しかし、デモパウロスは打った後にガードが下がったところで右を打たれる。

ヒューズは続くシングルレッグを切られると、キャンバスに手をついて旋回蹴りを繰り出す。デモパウロスはクリンチではギロチンで固めて、ヒザを顔面に突き上げる。離れたヒューズがステップイン&左ジャブ、デモパウロスがフックを返すもヒューズが細かいパンチを纏めてロー、左リードジャブを入れる。アグレッシブかつ、ディフェンスにも注意払った初回の攻防はヒューズが微差で取ったか。

2R、ワンツー&ローで前に出るデモパウロスに対し、左ジャブ、左ミドルを見せるヒューズ。互いに左インサイドローで前足を削り、クリンチではヒューズがケージにデモパウロスを押し込む。ダーティーボクシングで攻めるヒューズは、体を入れ替えられるが押し返して離れる。デモパウロスの右ストレートをヘッドムーブでかわし、ワンツー&ロー、続いて右ストレートをヒューズが決める。デモパウロスは左フックを打ち返し、左前蹴りをボディに突き刺す。ヒューズは左ローに右ストレートを合わせ、左ジャブ、ワンツーを打ち込む。ミドルをキャッチされ下になったデモパウロスが足を抱えるも、ヒザを畳んだヒューズが防御。デモパウロスはラバーガードへ。

頭を抜いたヒューズがヒザをマットに着いているにも関わらず、デモパウロスは顔面を蹴り上げてしまい1Pの減点に。直後にラウンド終了を迎えたデモパウロスは3Pのビハインドを背負うことになった可能性がある。

3R、デモパウロスのイマナリロールをかわしたヒューズが左ジャブをヒットさせ、右ローを蹴り込む。右オーバーハンド気味のパンチを当て、デモパウロスをケージに押し込んだヒューズがパンチを纏めクリンチゲームへ。デモパウロスは押し返して離れるが、左ジャブを被弾する。デモパウロスは右のパンチは大振りで当たらないが、左ジャブを届かせる。その左ジャブに右を合わせたヒューズはフェイクを多用し、ステップで惑わせるとスーパーマンパンチのステップで右をフェイントに、左アッパーを決める。

左ジャブを被弾し、後退したデモパウロスだが左フックを打ち返し、懸命に流れを引き寄せようと踏ん張る。ヒューズは視線を下げての右ハイ、ブロックしたデモパウロスが前に出て右フックを振るう。ジャブの差し合いからワンツーを決めたヒューズが攻撃を纏め、間合を取り直す。デモパウロスが右ボディから左フックを当てるも、ヒューズは組んでラウンド終了を迎えた。

4R、ワンツーを振るいながら前に出て組みつこうとしたデモパウロスがスリップして、バランスを崩すもすぐに組みつく。ケージに押し込まれ回って離れたようとしたヒューズは、デモパウロスの左フックをダッキングでかわしバックに回る。足関節を警戒して、足を引くヒューズに対し、デモパウロスは前転から足を取りにいく。鉄槌を落とされ、両足を振り上げてリバーストライアングルを仕掛けると、胸を張って耐えていたヒューズがヒザをマットに着く。

時計回りに回り、絞めを無効化しようとしたヒューズのマットに着けていたヒザと背中が伸びる。デモパウロスの胸の上でヒューズが落とされ、大逆転で初代LFA女子ストロー級王座にデモパウロスが就くこととなった。

「この瞬間が来ることを願っていたの。チャンピオンシップラウンドを戦ったのは初めてだけど、スタミナは問題なかったし最高の気分よ。リバーストライアングルはヒザ十字を狙っていたけど、ヒザの位置が高かったから切り替えたの。私はKOか、サブミッションするしか勝ち目がなかったから。新しい人生の一歩よ」とチャンピオンは話した。


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LFA85 other MMA Report カイル・エストラーダ ケビン・ナティヴィダッド ブログ

【LFA85】ケビン・ナティヴィダッド、強烈右ストレートでスイッチヒッター=エストラーダを沈める

<バンタム級/5分3R>
ケビン・ナティヴィダッド(米国)
Def.2R1分37秒by KO
カイル・エストラーダ(米国)

タッチグローブ直後に右を放ったエストラーダ、スイッチして蹴りを織り交ぜ序盤から飛ばす。左ミドルを蹴られたナティヴィダッドのダブルレッグは切られ、ミドルとローを受ける。ナティヴィダッドはワンツーで前に出ようとし、エストラーダがヒザで迎え撃つ。左リードフックを当てたナティヴィダッドのダブルはまた切られ、エストラーダが左ミドル、右ローを蹴っていく。

左右のフックで前に出るナティヴィダッドは、左ミドルをブロックして右フックを打ち込む。近い距離での打撃戦のなかでナティヴィダッドがダブルレッグを仕掛けると、両者の頭がぶつかる。そのままケージにエストラーダを押し込んだナティヴィダッドは、左足を取ったところでエルボーの直撃を受ける。足をリリースしクリンチに移行したナティヴィダッドは細かいパンチ、ヒザ蹴りからエルボーを逆に打って距離を取り直した。

サウスポーから左ハイ、そのまま前に着地してオーソに戻して右ロー、もしくは右フックというパターンで攻めるエストラーダに対し、ナティヴィダッドも左リードフックを当て初回はタイムアップに。

2R、すぐに左右のパンチを交換した両者。エストラーダがテンカオを決める。ナティヴィダッドは右ボディから左フック、体を沈めて綺麗に打ち込む。ダッキングとダブルレッグの融合、そしてフェイクから左フックを当てたナティヴィダッドは、続いて右ストレートもヒットさせる。ナティヴィダッドはダブルのジャブで踏み込むと、エストラーダの右アッパーに右ストレートを打ち抜く。

アゴを打ち抜かれたエストラーダは、腰からキャンバスに崩れ落ち勝負は決した。「彼は左しかないと思って準備して、ボディを打ってガードが下がるようにしたんだ。でも頭とボディの間のキックを使って来たね。そこで中に入り左フックを打って打開した。カーフキックは効いたよ(笑)。でもローキックに対して、アリゾナ・コンバットクラブでしっかりと準備してきた。序盤は練習してきたことより、粗かった。この試合で多くのコトを学べたので、来週にはジムに戻ってトレーニングに活かすよ。誰がタイトルを持っている? 空位? とにかく試合に出続けるよ」と勝者は笑顔で話した。


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LFA85 other MMA Report ジェイコブ・トロール ブログ レアンドロ・ゴミス

【LFA85】「モンスターになる!!」。打撃&柔術でトロールに大勝したゴミスはバンタム級王者候補?!

<フェザー級/5分3R>
レアンドロ・ゴミス(ブラジル)
Def.30-26.30-27.30-27
ジェイコブ・トロール(米国)

左ジャブを伸ばすゴミスに対し、トロールが右フックを振るう。ゴミスのヒザ蹴りを受けながらシングルレッグに出たトロールだがテイクダウンは奪えない。サイドキックでトロールに尻もちをつかせたゴミスは飛びヒザ、トロールが組みつくとヒジを打ちつけオーバーフックで投げを狙う。そのまま引き込んだゴミスは、ヒザかエルボーでカットしたトロールの返り血を浴びながらクローズドガードを取る。

ガードの中からパンチを落としトロールは、ヒジを引き手首も取らせないように抑えつける。キムラクラッチから三角に移行したゴミスは2度に渡りスラムされ、クローズドに戻すが、直後にバタフライスイープを決める。足を捌かれ鉄槌を連打されたトロールの蹴り上げも、ゴミスはガードの中に収まり鉄槌、右のパンチを打ちつける。ワキを潜ってバックに回ったゴミスに対し、胸を合わせたトロールが右エルボーを入れたところで最初の5分が終わった。

2R、パンチの交換から接近戦となり、ゴミスのヒザ蹴りがトロールの急所を直撃する。うめき声を挙げてキャンバスに崩れるトロール。時間を置いて再開に応じたトロールは、思い切りパンチを振るいながら組みつく。離れたトロールに左ミドルを蹴り込んだゴミスが左ローから右フックを決める。ダブルに出たトロールをキムラでフリップしたゴミスは、そのまま頭をステップオーバーする。腕を外したゴミスが、サイドからマウントを狙う。足を戻したトロールの蹴り上げを警戒しながら勢いのあるパンチを落とすゴミス。トロールが胸への蹴り上げからスタンドに戻るが、右ハイを受けそうになる。

打撃では明らかにゴミスが優勢だが、トロールは前蹴りをキャッチしてダブルレッグへ。ケージにゴミスを押し込むトロールが、スラムでテイクダウン。ゴミスがクローズドガードを取り、トロールが上のままラウンド終了となった。

最終回、右オーバーハンドからダブルレッグのトロールに対し、ここもキムラクラッチから崩しクルスフィックスのゴミスは、クラッチを取ったままバックへ。腕を放し、マウントに移行したゴミスが肩固め。腕を抜いたトロールだがマウントを取られた状況が続く。体を捻り懸命に足を戻したトロールに対し、ゴミスはハーフで抑え枕でプレッシャーを掛ける。最後まで肩固めを伺いつつ、上腕を顔面に打ちつけたゴミスが判定勝ち──「ショートノーティスだけど、ここで試合ができて良かった。LFAに感謝している。KIGS MMAという最高の環境で、マスター・コルデイロに打撃を習ってきた。すぐにモンスターになるよ。僕は本来バンタム級だから、バンタム級でタイトルに挑戦した。LFAで3勝0敗だからね」とタイトル挑戦を宣言した。


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LFA85 other MMA カイル・エストラーダ ケビン・ナティヴィダッド サム・ヒューズ ブログ ヴァネッサ・デモパウロス

【LFA85】対戦カード LFA4weeks、第2弾のメインは女子ストロー級王座決定戦

【写真】タイトル戦以外の注目マッチは、写真のカイル・エストラーダ✖ケビン・ケビン・ナティヴィダッドのバンタム級戦か(C)LFA

7月17日(金・現地時間)
LFA85「Hughes vs Demopoulos」
サウスダコタ州スーフォールズ
サンフォード・ペンタゴン

■視聴方法(予定)
3月18日(土・日本時間)、午前10時~UFC Fight Pass

■ 対戦カード

<LFA女子ストロー級王座決定戦/5分5R>
サム・ヒューズ(米国)
ヴァネッサ・デモパウロス(米国)

<バンタム級/5分3R>
ケビン・ナティヴィダッド(米国)
カイル・エストラーダ(米国)

<ヘビー級/5分3R>
ミッチェル・サイプ(米国)
ダリオン・アビー(米国)

<フェザー級/5分3R>
レアンドロ・ゴミス(ブラジル)
ジェイコブ・トロール(米国)

<ライト級/5分3R>
ジョーダン・ラヴィット(米国)
レイヴォン・ルイス(米国)

<ライト級/5分3R>
イグナシオ・バハモンデス(チリ)
クリス・ブラウン(米国)

<バンタム級/5分3R>
クリスチャン・ナティヴィダッド(米国)
マイケル・アキラ(米国)

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LFA84 LFA85 LFA86 LFA87 News other MMA グレッグ・フィッシャー サム・ヒューズ ジェイク・チルダース ジェイコブ・ロサレス ジミー・フリック ジャスティン・ゴンザレス ブライス・ローガン ブログ 未分類

【LFA84,85,86&87】コロナ後のLFAは、サウスダコタ州スーフォールズで4週連続開催&4週連続王座決定戦!!

【写真】活動再開=4連戦、一発目のメインでフェザー級王座を賭けてジャスティン・ゴンザレスと戦うジェイク・チルダース(C)LFA

17日(水・現地時間)、FLAが7月10日(金・同)から4週連続でサウスダコタ州スーフォールズのサンフォード・ペンタゴンでイベントを開き、毎大会でタイトル戦を組むことを発表した。

1週間前に7月10日の活動再開を発表したLFAだが、想像を上回る形でリスタートを切ることとなった。


サウスダコタ州スーフォールズはLFAのエド・ソアレス代表が、6年前のRFA時代に同州で初めてサンクションされたMMA大会を開催した思い出の地で、会場となるサンフォード・ペンタゴンはHardknocks365を買収したサンフォード・ヘルスが所有する会場だ。サンフォード・ヘルスはゴルフの全米男子ツアーのシニア大会の冠スポンサーであり、また男子ツアーのウィルス検査体勢をバックアップすることが報じられている。

LFA4連戦も無観客で行われ、ソアレス代表は「選手、セコンド、大会スタッフには厳格なCovid19の検査が行われる」と話しており、サンフォード・ヘルスが関係していても不思議でない。

4大会連続のタイトル戦は、全て王座決定戦となっている。まず10日=LFA84では昨年4月にデイモン・ジャクソンがPFLと契約したデイモン・ジャクソンが返上したフェザー級のベルトを賭けて、ジャスティン・ゴンザレスとジェイク・チルダースが戦う。

ゴンザレスはキャリア10勝0敗で、これがLFA初出場だ。既に昨年のコンテンダーシリーズに出場経験があり、延期となった4月3日大会で試合が決まっていた。対するチルダースは8勝0敗、LFAで既に2勝しており──うち1試合はスラムでKOとインパクトを残している。

17日=LFA85では初代LFA女子ストロー級王座決定戦がサム・ヒューズとヴァネッサ・デモパウロスの間で行われる。

LFAでは過去にバンタム級とフライ級でチャンピオンとなった3選手が揃ってUFCにステップアップを果たしている。今回はヒューズが4勝0敗、デモパウロスは4勝1敗と経験は決して多くない選手の一騎打ちとなる。

ジミー・フリック

24日=LFA86のメインでフライ級のベルトが争われる。ブランドン・ロイヴァルがUFCへ行き返上したベルトをShogun Fightsバンタム級王者グレッグ・フィッシャー=10勝1敗と、FCFバンタム級王者でLFAでは1年9カ月振りのファイトとなるジミー・フリックの間で争われる。

4連戦オーラス、31日のLFA87では前王者ハーベイ・バクが負傷&返上したライト級王座を狙うブライス・ローガンとジェイコブ・ロサレスの試合が組まれた。既にBellatorで勝利した経験もあるローガンはLFAで3勝0敗、満を持してコンテンダーシリーズの敗北からLFAに転じ1勝を挙げているロサレスと相対することとなった。

まだ他のカードの発表がないが、既にイベントを再開しているTitan FCに倣いコンパクトな試合数になることも十分に考えられる。とはいえ世界一のMMA市場を誇り、世界の頂点=UFCが存在する米国では、フィーダーショーやアマチュア大会が再び動き始めている。選手の絶対数が多いとはいえ、ここでの大会開催数の多さは米国人ファイターの成長をさらに後押しすることになる。