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UFC on ESPN+66:第5試合・マクワン・アミルカーニ vs. ジャナサン・ピアース

フェザー級

Mr.フィンランドのニックネームを持つアミルカーにはUFC7勝5敗で、うちアナコンダチョークでの勝利が3つある首狩り族。UFCデビュー戦で開始直後の飛び膝からのパウンドで8秒KO勝ちしたのがキャリア唯一のKO勝利で、17勝中12の一本勝ちがある。レスリングではフリースタイルでフィンランド2位、グレコローマンで3位の実績を持つグラップラー。3月の前戦では、修斗斎藤裕に勝利しているマイク・グランディを得意のアナコンダチョークで落として連敗を3で止めている。

ピアースもレスリングがバックボーン。UFCデビュー戦はライト級でジョー・ローゾンに1RKO負け。2戦目からフェザーに落とすと、現在3連勝中。過去に、ジムでのトレーニング中に、仲の悪いジムメイトに不意打ちで攻撃を受け、首の骨と歯19本を折る大怪我を負ったことがある。その際に生死をさまよったことをきっかけに、MMAで行けるところまで行ってみようと決意して、大学を辞めてプロMMAファイターに転身した。

アミルカーニタックル。シングルレッグ。耐えて肘を入れるピアース。肘連打。倒したアミルカーニだが、肘でカットし出血。バックに回ったアミルカーニが投げてテイクダウン。しかし立たれるスタンドバックからまた投げた。バックから首を抱えたアミルカーニ。得意の首狙い。ピアースさすがに警戒しているか。が、アナコンダの体勢に。腕のクラッチを外して立ったピアース。離れる。アミルカーニパンチからタックル。ピアースカウンターのキムラから上を取ろうとするが、アミルカーニスクランブルで動き続けなおもテイクダウンを狙う。ピアースまた肘を打ち込む。下になったアミルカーニ。パウンドを入れるピアース。最後に立ち上がりパウンドを落としたところでホーン。

1Rピアース。

2R。パンチで出たピアース。ヒット。ケージまで下がったところでタックル。テイクダウン。下からしがみつくアミルカーニ。バックを狙ったピアース。また上になりサイド。ボディに膝をいるつつ鉄槌・パウンドを落とすピアース。立ったアミルカーニの足をすくって倒した。またパウンドを打ち込んでいく。肘。休まず打ち続けて削っていく。動きが悪くなってきたアミルカーニ。パウンド連打を続けるピアース。レフェリー止めた。

アミルカーニのスクランブルを凌いで打撃を打ち続け、2Rには削られたアミルカーニが下になる展開が増えてそのままフィニッシュ。これで4連勝。

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MMA MMAPLANET o Torao TORAO27 ソーキ マイク・グランディ 修斗 田中半蔵 田村ヒビキ 結城大樹

【TORAO27】5年8カ月振りの修斗公式戦出場、田中半蔵─01─「寝技のレベルは横浜にいた頃よりも上」

【写真】U turn meets I turn.北九州&博多コネクション (C)HANZO TANAKA

15日(日)、福岡市中央区のよしもと福岡大和証券 / CONNECT劇場で行われるTORAO27で、田中半蔵が結城大樹と対戦する。
Text by Shojiro Kameike

かつてシューティングジム横浜に所属していた田中は現在、地元である北九州市に拠点を移している。前回の試合から約1年半、復帰戦を控える田中が、これまでの苦悩と新しい練習環境について語ってくれた。


――田中選手は現在、出身地である北九州を拠点に活動されているのですよね。

「はい、地元に戻ってきて4年になります。今は北九州と博多のジムへ出稽古に行ったりしています」

――4年前というと、2018年10月のカイル・アグォン戦(田中が判定負け)の頃ですか。

「その前に上迫戦が流れて(注1)、その時には北九州へ帰ってきていたんですよ。そのあとマイク・グランディとの試合も流れて(注2)、次はアグォン戦でした」

注1:2018年5月20日に上迫博正戦が予定されていたが、前日計量で上迫が脱水症状に陥り、試合は中止となった。

注2:同年8月5日に予定されていたマイク・グランディ戦は、グランディが負傷のため試合2週間前にキャンセルとなっている。

――いきなりネガティブな話題で恐縮ですが、2017年ごろから黒星も多くなっています。その点については、どのように捉えていますか。

「自分で自分の戦績を見ても思うんですけど、前半のほうは連勝していて。そこから負けが続いているので。毎回厳しくなっていくなぁとは思いますね」

――厳しいと感じる要因は何かありますか。

「今まで瞬発系というか、カウンターを当てて倒していたんですよ。日沖戦(2017年5月にKO勝ち)までは自分のカウンターにも自信があって、実際に相手が入ってきたらパンチを当てることができていました。でもアグォン戦の次……堀江戦では、自分のカウンターが当たらなくなってきていることを痛感して」

――2019年3月、堀江圭巧戦では反対にカウンターの右ストレートを食らい、KO負けを喫しました。

「あの試合は、自分が打ちに行ったところまでは覚えているんです。でも相手の打撃をもらってからは、控室まで記憶がなくて。あの試合が初めてのKO負けでした。堀江選手もカウンターが巧いから、同じタイプと対戦すると自分のほうがパンチをもらってしまうようになっていたんですよね。

練習だけでは、自分のカウンターが落ちていることに気づかないんですよ。練習では思いっきりパンチを打てないから。試合をやってみて、初めて分かったんです。あぁ、自分のカウンターが当たらなくなっているなって」

――対して、現在はどのような環境で練習しているのでしょうか。

「所属(FUNS)は僕のスポンサーの会社名で、練習自体は出稽古が中心です。普段は博多だとレンジャージム、あとは今回の試合に向けてカルペディエム福岡で練習させてもらいました。北九州ではパラエストラ北九州で柔術をやっています」

――シューティングジム横浜に所属していた頃と比べて、現在の練習環境はいかがですか。

「うーん……横浜や東京では、同じくらいのレベルの選手と練習できていたんですよ。でも、こちらではプロ選手がいても階級がバラバラだったり、同じぐらいのレベルの選手が少なくて。ただ、寝技のレベルは横浜にいた頃よりも上がってきていると思います」

――田中選手といえば、カウンターを主体とした打撃が印象的です。それはシューティングジム横浜という、打撃面で優れた選手が多いジムの影響もあったかと思います。

「打撃は今、誠流会の溝口先生に教わっているんですよ」

――誠流会の溝口先生とは、元プロシューターの溝口直右(なおすけ)さんですか。

「そうです。パラエストラ北九州では水曜日と金曜日がMMAクラスなんですけど、そのMMAクラスにトレーナーで来られていて。その時にミットを持ってもらっています」

――北九州や博多のプロシューターが集結しているような雰囲気ですね。そのなかで今回の試合に向けて、カルペディエム福岡で練習することになったキッカケは何だったのでしょうか。

「もともとグラップリングの練習では何回かお世話になっていたんですよ。それで1カ月ぐらい前かな? 田村ヒビキ選手と時間を合わせて、MMAの練習をするようになりました。田村選手はジムの指導もあるので、昼の空いた時間に練習させてもらって」

――TORAO27では田村選手がメイン、田中選手がコ・メインという形で出場することになりました。そこで田村選手にもインタビューしていて、田中選手の印象をお聞きしています。田村選手はまず、ジャックナイフツネオ戦の印象が強いそうです。2010年3月、田中選手が右のカウンター一発で相手をKOした試合ですね。

「あぁ、なるほど。同じ日に田村選手も試合していたんですよね(田村は杉江アマゾン大輔に腕十字で敗れている)。同い年で、自分が修斗に出ていた時期に同じ大会に田村選手も出たりしていたから、同じ時代の選手だと思っています。でも当時はお互いに名前は知っているけど、話をしたことはなくて。田村選手と話し始めたのは、僕が福岡県に帰ってきてからなんですよ」

――今回、田村選手とはどのような練習を?

「まず自分の次の相手がグラップラーで、寝技が得意な感じなので、田村選手に連絡させてもらったんです。そうしたら田村選手の相手(ソーキ)がサウスポーで、僕もサウスポーですから。お互い次の対戦相手と同じ部分があるので、週2回ぐらい一緒に練習させてもらうようになりました。最初の練習で見つかった改善点を、次の練習で良くして、また見つかった悪いところを次の練習で改善して……という形だったので、良くなってきています」

<この項、続く>

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MMA MMAPLANET o UFN204 マイク・グランディ マクワン・アミルカーニ

【UFN204】グランディ、開始直後にシングルもアルミカーニのアナコンダに捕まり57秒失神負け

<フェザー級/5分3R>
マクワン・アミルカーニ(フィンランド)
Def.1R0分57秒by アナコンダ
マイク・グランディ(英国)

サウスポーのアミルカーニに対し、即シングルレッグで組んでいったグランディ。下になりながらアナコンダに取ったアミルカーニがアジャストを加えて絞めを強固にしていく。グランディはパスも、ブリッジでフリップしたアミルカーニが体を並行にして絞める。グランディが落ちて、57秒でアミルカーニが勝利を手にした。


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【UFN204】アルミカーニ戦へ、折れない心=マイク・グランディ「他で味わえない戦いがUFCにはある」

【写真】言葉も戦い方も実直なマイク・グランディ。UFCで戦う姿を見るのは嬉しい限りだ(C)MMAPLANET

19日(土・現地時間)、英国ロンドンのO2アリーナで開催されるUFN204:UFN on ESPN+62「Volkov vs Aspinall」でマイク・グランディがマクワン・アミルカーニと対戦する。

UFCで4戦目を迎えるグランディは、2017年1月に修斗に来日し当時のプロ修斗世界フェザー級チャンピオン斎藤裕をレスリングとスクランブルでリードし判定勝ちを収めている。

ノンタイトル戦で王者を破ったことで、ベルトへの挑戦が期待されたが、来日が途絶えACBやブラジルでの戦いを経てUFCとの契約を果たした。強烈無比なテイクダウンの能力の高さとハートのタフさが来日時から伝わっていたグランディにインタビューを試みた。


──母国でマクワン・アミルカーニ戦が迫ってきました(※取材は3月16日に行われた)。今の調子はいかがですか。

「心身ともに充実しているよ。このキャンプではあらゆる犠牲を払って、集中してやってきたからね。トレーニングも充実していた。もう戦う準備はできているよ」

──英国……イングランドでは、もうほぼほぼコロナ感染の規制が取り払われたようですね。

「そうなんだ。もう、規制されることなく練習もできているし、外出もできる。以前のようだよ。もともと僕とアルミカーニは2020年3月のロンドン大会で戦う予定だったけど、パンデミックで中止になった。あれから2年、ようやく以前の状態に戻ったように感じる。だからこそ、ここ数日間で何か急激に変わることがないよう願っているよ(笑)」

──UFCファイターになったマイクにようやくインタビューがすることができ、以前から気になっていたことを直接聞く機会を得ることができました。

「何が聞きたかったんだい?」

──マイクは2017年1月に修斗に来日し、当時の修斗世界フェザー級王者である斎藤裕選手に勝利しました。当然のように再来日を果たし、王座に挑戦する機会が与えられると思っていたのですが、実現しなかったです。あの後、なぜ日本に来ることがなかったのでしょうか。

「日本で試合ができたことは、僕のキャリアのなかで本当に大きな意味があった。今、RIZINで活躍してベルトを巻いていたユタカ・サイトーに勝てたんだからね。あの後、英国で開催されたACBで勝利し、ブラジルのアスペラFCでタイトル戦を戦う機会を得た。結果、チャンピオンになり一度はパンクラスで戦うディールを結んだんだけど、ケガをして日本に行くことは叶わなくなった。そして、UFCとサインできたんだ。

ユタカ・サイトーに勝ってから日本に戻る機会がなかったのは、修斗から声が掛からなかったからだよ。僕はタイトルに挑戦したかったけど、オファーがなかった。でも日本で戦いたかったしパンクラスで試合をすることになったけど、さっきも言ったようにケガで行けなくなってしまったんだ」

──我々は日本で戦ったマイクが、UFCと契約できて嬉しかったです。

「UFCとサインできたことは、夢が現実になったような思いだったよ。夢に到達できた」

──これまで1勝2敗、実際に戦ってみてUFCのレベルをどのように受け止めていますか。

「UFCのレベルが、世界で一番高いのは承知の通りだと思う。世界のベストファイターが集まっているからね。イージーファイトなんて存在しない。他のプロモーションでは味わえない戦いがUFCには存在する。だから、ここで戦いたいと思ってきたんだ。UFCに与えられたベストファイター達と戦ってきたいからMMAを続けてきた。自分が少しでも世界のベストファイターの一員になるための、テストが続く。それがUFCだよ」

──そのなかでアルミカーニ戦、母国のファンの前でどのような試合をしたいと思っていますか。

「母国のファンの皆が楽しめる、エキサイティングな試合がしたい。ここ2戦は思ったような試合ができていない。デビュー戦でTKO勝ちした時のようなパフォーマンスを見せることができればと思う。それには相手をフィニッシュすることだよね。

アルミカーニはUFCで長い間戦ってきた経験豊かなファイターだ。ただし、そんなことは頭に入れず、常にプレッシャーを与えて戦いたい。彼はこれまで優れたファイター達と試合をしてきただろうけど、僕のように圧力にある相手はいなかったはずだ。圧力を掛け続けることで、アルミカーニは疲弊する。彼を疲れさせるよ」

──アルミカーニはバックコントロールをしているにも関わらず、わざわざ正対してギロチンやアナコンダを取りに行くような思いもしない動きをすることがあります。

「正面からのチョークが上手い選手だ。僕と似たチョークを使う。でも、僕は彼よりレスリングで上回っているだけでなく、スクランブルでも上だ。あの形になるのはアルミカーニの方だよ」

──マイクのプレッシャーの強さ、レスリングの強さは修斗で試合を見た日本のファンはいち早く分かっていました。と同時に、ケージ際で斎藤選手のボディへのヒザを受けながら、痛みやダメージを感じさせずにペースを譲らなかったことがとても印象に残っています。

「ユタカがボディにヒザを打つことは、しっかりと頭に入れて戦っていた。あのヒザで相手を疲弊させていたことをね。そして実際にヒザをボディに受けたけど、そこまで数を纏められたわけじゃなかったから、あれぐらいだと耐えることができた。

そりゃあ痛みはあったよ。でも、それを顔に出すわけにはいかない。どんな相手と戦っても諦めることはないし、心が折れるようじゃMMAを戦っていくことはできないからね。眠らされること、気を失うことはあるかもしれないけど、僕は絶対にギブアップはしない」

──まさにマイク・グランディの戦い方を表している言葉です。では最後に日本のファンに一言メッセージを頂けないでしょうか。

「修斗でユタカと戦った時、日本のファンが僕たちをリスペクトしてくれていることが伝わってきた。本当にありがたいと思った。あんな風にファイトとファイターを尊敬してくれるファンの前でまた戦いたいと思っている。サポート、ありがとう」

■視聴方法(予定)
3月20日(日・日本時間)
午前2時00分~UFC FIGHT PASS

■UFN204計量結果

<ヘビー級/5分5R>
アレキサンダー・ヴォルコフ: 253ポンド(114.75キロ)
トム・アスピナル: 252ポンド(114.3キロ)

<フェザー級/5分3R>
アーノルド・アレン: 146ポンド(66.22キロ)
ダン・フッカー: 145ポンド(65.77キロ)

<ライト級/5分3R>
パディ・ピンプレット: 155ポンド(70.31キロ)
ロドリゴ・ヴァルガス: 155ポンド(70.31キロ)

<ウェルター級/5分3R>
グンナー・ネルソン: 171ポンド(77.56キロ)
佐藤天: 170ポンド(77.11キロ)

<女子フライ級/5分3R>
モリー・マッキャン: 125ポンド(56.7キロ)
ルアナ・カロリーナ: 126ポンド(57.15キロ)

<ライト級/5分3R>
ジェイ・ハーバート: 155ポンド(70.31キロ)
イリャ・トプリア: 156ポンド(70.76キロ)

<フェザー級/5分3R>
マイク・グランディ: 145ポンド(65.77キロ)
マクワン・アミルカーニ: 145ポンド(65.77キロ)

<ヘビー級/5分3R>
シャミル・アブドゥラヒモフ: 258ポンド(117.02キロ)
セルゲイ・パブロヴィッチ: 254ポンド(115.21キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
ニキータ・クリロフ: 205ポンド(92.99キロ)
ポール・クレイグ: 206ポンド(93.44キロ)

<バンタム級/5分3R>
ジャック・ショア: 136ポンド(61.69キロ)
チムール・ヴァリエフ: 136ポンド(61.69キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
エリース・リード: 115ポンド(52.16キロ)
コリー・マッケナ: 115ポンド(52.16キロ)

<フライ級/5分3R>
ムハマド・モカエフ: 125ポンド(56.7キロ)
コディー・ダーデン: 126ポンド(57.15キロ)

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Report UFC UFC ESPN14 ブログ マイク・グランディ モフサル・エフロエフ

【UFC ESPN14】あのグランディのTD&コントロール地獄にハマらず、エフロエフが13連勝を達成

<フェザー級/5分3R>
モフサル・エフロエフ(ロシア)
Def.3-0:30-27.30-27.29-28
マイク・グランディ(英国)

しっかりとリカバリーできているグランディは、フェザー級とは思えない上半身を誇っている。右オーバーハンドで見せて前に出るエフロエフに対し、グランディがミドルにテイクダウンを合わせてトップを取る。起きてきたエフロエフをがぶり、バックを伺うグランディ。エフロエフは後方に回転からぐらんでぃを投げ、スタンドに戻る。

直後の右ストレートにダブルレッグを合わせたグランディは、続くスクランブルでダースを極めに掛る。苦し気な表情を見せたエフロエフが横回転でエスケープしスタンドへ。グランディのミドルに右を合わせたエフロエフ。怯んだグランディの続くダブルレッグは決まらない。下がるようになったグランディは、組めなくなりエフロエフがワンツー、右を伸ばしスピニングバックフィストへ。そこに組んだグランディがバックに回ったところで初回が終わった。

2R、グランディのダブルをスプロールしたエフロエフが左ローを入れる。ジャブを返したグランディはスイッチも見せると、低い姿勢から組んでケージにエフロエフを押し込む。しかし、ここでもエフロエフは回って距離を取り直し右アッパーで前に出る。逆に組んだエフロエフがダーティーボクシング、それでも角度を変えたダブルをグランディが決める。

抑えさせず立ち上がったエフロエフが左ジャブから後ろ回し蹴り、そして右を当てる。エフロエフは左ジャブ、前に出て右ストレートを連続でヒット。グランディは倒した後に立たれることを頭に入れたダブルレッグ、スクランブル後にミドルという動きを見せる。エフロエフは構わずパンチを繰り出し、ダブルレッグで倒された直後に立ち上がることに徹底し打撃で優位に立った。

最終回、左ローに続き左ハイを見せたエフロエフ、グランディも組みを切られて高い位置への蹴りを繰り出す。エフロエフは上手く前足の蹴りを使い、左フックを振るう。距離が遠くなり、圧が落ちたグランディのテイクダウンは決まらない。そのうえ前に出たところでジャブを被弾する。ジャブから右アッパーのエフロエフに、ダブルからバックに回ったグランディだが、すぐにグラウンドに戻られてしまう。倒されても抑えられないエフロエフがジャブを入れる。

グランディはスピニングバックキックにテイクダウンを合わせ、ついにエフロエフがガードを取る。ここでもエフロエフがダースを仕掛けられながらも、苦もないようにスクランブルに持ち込むと、逆にケージにグランディを押し込み離れ際に右をヒットさせる。グランディの右フックを当て、最後まで前に出たがエフロエフは足を使って距離をコントロールした。

結果、グランディのテイクダウン&コントロール地獄にハマらなかったエフロエフが、3-0の判定勝ちでキャリア13連勝とした。


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【UFC ESPN14】計量終了 ウィティカー✖ティル。グスタフソンがヘビー級で。10日前に続きチマエフ

【写真】ファイトアイランドの大トリはウィティカー✖ティル(C)Zuffa/UFC

24日(金・現地時間)、26日(日・同間)にUAEはアブダビ・ヤス島=UFC Fight Islandで開催されるUFC ESPN14「Whittaker vs Till」」の計量が行われた。

全15試合のロングランイベント。メインは元UFC世界ミドル級王者ロバート・ウィティカーとウェルター級タイトルコンテンダーのダレン・ティルのミドル級戦が組まれている。そんなファイトアイランド4連戦、最後のイベントに出場する30名のファイターが計量に臨み、ライト級でジェイ・ハーバートと戦うフランシスコ・トリナルドが5ポンド・オーバーで、30パーセントのファイトマネーの没収を受けキャッチウェイト戦でファイトすることとなった。


メインカードではセミでは今回のマウリシオ・ショーグン戦がリタイアメントマッチとなるアントニオ・ホジェリオ・ノゲイラ。

そしてアレキサンダー・グスタフソンがヘビー級に階級を上げて、5月にアレクセイ・オレイニクに敗れたファブリシオ・ヴェウドゥムと相対する。

ベウドゥムは「リモートワークでの調整がいかに不十分であったかを前回の試合で学んだ」とメディアデーで語っており、ヘビー級で戦うグスタフソンとともにどれだけコンディションを整えることができたかも勝敗の鍵を握ってくるだろう。

またメインカードのオープニングに出場するカムザット・チマエフは、10日前のファイトアイランド大会第2弾でジョン・フィリップスをダースチョークで破ったばかり。ケージウォリアーからUFCデビュー戦を迎えるリース・マッキーを相手にオクタゴン2連勝を狙う。

修斗に来日経験があり、パンクラス来日は幻に終わったマイク・グランディがキャリア13勝目(※1敗)を目指し、デビュー以来12連勝中で負けなしのロシアン=モフサル・エフロエフと戦う一戦も注目だ。

■UFC ESPN14計量結果

<ミドル級/5分5R>
ロバート・ウィティカー: 186ポンド(84.37キロ)
ダレン・ティル: 186ポンド(84.37キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
マルリシオ・ショーグン: 206ポンド(93.44キロ)
アントニオ・ホジェリオ・ノゲイラ: 206ポンド(93.44キロ)

<ヘビー級/5分3R>
ファブリシオ・ヴェウドゥム: 242ポンド(109.77キロ)
アレキサンダー・グスタフソン: 240ポンド(108.86キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
カーラ・エスパルザ: 116ポンド(52.62キロ)
マリナ・ホドリゲス: 115.5ポンド(52.38キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
ポール・クレイグ: 206ポンド(93.44キロ)
カジムラッド・アンデグロフ: 206ポンド(93.44キロ)

<ウェルター級/5分3R>
アレックス・オリヴェイラ: 171ポンド(77.56キロ)
ペーター・ソボタ: 171ポンド(77.56キロ)

<ウェルター級/5分3R>
カムザット・チマエフ: 171ポンド(77.56キロ)
リース・マッキー: 170.5ポンド(77.34キロ)

<ライト級/5分3R>
フランシスコ・トリナルド: 160ポンド(72.57キロ)
ジェイ・ハーバート: 156ポンド(70.76キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ニコラス・ダルビー: 171ポンド(77.56キロ)
ジェシー・ロンソン: 171ポンド(77.56キロ)

<ヘビー級/5分3R>
ジェイク・コリアー: 264 ポンド(119.74キロ)
トム・アスピナル: 248ポンド(112.49キロ)

<フェザー級/5分3R>
モフサル・エフロエフ: 146ポンド(66.22キロ)
マイク・グランディ: 146ポンド(66.22キロ)

<ヘビー級/5分3R>
ハファエル・ペッソア: 264 ポンド(119.74キロ)
タナー・ボーザー: 235ポンド(106.59キロ)

<女子バンタム級/5分3R>
ベチ・コヘイア: 136ポンド(61.69キロ)
パニー・キアンザド: 136ポンド(61.69キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ラマザン・エメエフ: 171ポンド(77.56キロ)
ニクラス・ストルツァ: 170.5ポンド(77.34キロ)

<バンタム級/5分3R>
ナサニエル・ウッド: 136ポンド(61.69キロ)
ジョン・カスタニエダ: 136ポンド(61.69キロ)