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【DEEP108】石塚雄馬の挑戦受けるライト級正規王者─大原樹理「DEEPのベルトは誰にも渡す気はない」

【写真】言葉の端々の自信が感じられる──ミスターDEEP直前の大原樹理(C)SHOJIRO KAMEIKE

10日(日)、東京都文京区のTDCホールで開催されるDEEP108のメインイベントで、DEEPライト級王者の大原樹理が、石塚雄馬を挑戦者に迎えて初防衛戦を行う。
Text by Shojiro Kameike

昨年7月に暫定王座を獲得した大原は、今年3月に正規王者の武田光司がベルトを返上したため、大原が正規王者に認定された。これまで勝利と敗北を繰り返してきた大原は現在、DEEPとRIZINで7連勝中。大原の中で、どのような変化があったのだろうか。そしてホームであるDEEPのベルト防衛戦で、大原が王者として目指すものとは。


――次の試合に関するお話を聞く前に……お名前の表記が「樹里」から「樹理」になっていますが、改名されたのでしょうか。

「いえ、実はもともと本名は樹里ではなく樹理なんです。たぶん『じゅり』と打ち込んだら最初に変換されるのが里のほうなので、みんなそっちを使っていたと思うんですよね。表彰状とかは樹理で書いてもらっていました。まぁ、どっちでもいいかなぁと思いながら(笑)」

――DEEPからのリリースも今回から「樹理」となっていますので、MMAPLANETでも今後は大原樹理と表記します。その大原選手が保持しているDEEPライト級王座は、今年3月に正規王者の武田光司選手がベルトを返上し、暫定王者であった大原選手が正規王者に認定されました。

「できることなら統一戦で正規王者になりたかったです。でも、こうなった以上は仕方ないので……。まずは欲しかった正規王者の肩書を取ることはできたので、これから正規王者として頑張っていきたいです」

――武田選手にリベンジしたいという気持ちは、今でも持っていますか。

「何て言うんでしょうね……。これは当事者同士しか分からない気持ちかもしれないです。リベンジしたい気持ちはありますけど、今後もう交わることはないだろうなと思っています。それでも正直なところ、今はオレのほうが上だと思っていますから。もし今、試合することがあれば――3回負けても4回目に勝てば、それが勝ちですからね」

――2019年12月の武田戦で敗れて以降は7連勝しています。この期間に大原選手の中で、何か大きな変化などはあったのでしょうか。

「前チャンピオンに負けて、よりベルトへの執着心が強くなったことが一つあります。あとはお世話になっている接骨院で毎朝、体幹トレーニングを見てもらっていて。その影響がすごく大きいなと思っています」

――体幹トレーニングですか。ここ最近の試合で大原選手のスタンスが変化してきていて、オーソドックスでもサウスポーでもなく、正面立ちに近いスタンスでナックルを当てきるパンチが増えているように思っていました。

「あぁ、そうですね。ここ2年ぐらい体幹トレーニングをやっていて、その効果が少しずつ出てきています。おかげで以前よりも強いパンチを打ち込むことができていると思いますね。あとはパンチと蹴り、蹴りとパンチの繋ぎも良くなりました。どんな体勢からでも強く殴ることができています。

完全な体幹トレーニングなので、外の筋肉ではなくインナーマッスルを鍛えているんですよ。身体の大きさはそんなに変わらないんですけど、組まれた時に倒されにくくなりましたし、倒されても立ちやすくなったりとか。そういったところが、だいぶ変わりました」

――それは大原選手にとって、大きな自信に繋がっているのでしょうか。

「はい。RIZINの2試合は、その成果が大きく出ていたと思います。毎朝毎朝、キツいトレーニングで……。トレーニングは1日30分ぐらいなんですけど、その30分はエグいぐらい追い込まれています」

――体幹トレーニングを始める前は、そういった体づくりは取り組んでいなかったのですか。

「……筋トレが嫌いなんですよね(苦笑)。それで先生に1日15分から30分ぐらいならできるだろうと言われて、短い時間でキツいメニューをやることになりました」

――その結果7連勝を飾っていますが、ご自身の中では過去のインタビューで発言している、ミスターDEEPに近づいていると思いますか。それともすでに……。

「まだ近づいている段階かなぁと思います。どうなったらミスターDEEPなのかと言われたら、DEEPと聞いたら誰の名前を連想するのか、ということだと思うんですよ。その点でいうと、まだDEEPと聞いたらいろんな名前が出て来るじゃないですか。皆が皆、DEEP=大原樹理だと思ってくれたら、ミスターDEEPになれるのかなと」

――今回はDEEPのビッグマッチでメインを務める。それもミスターDEEPへの階段を一歩ずつ上っているのではないかと思います。

「DEEP100回目の大会で自分はセミに出たんですけど(2021年2月のDEEP100で北岡悟にKO勝ち)、あれから5戦やってビッグイベントのメインを任せてもらえるようになった。そこは少しだけ成長できたのかなって思います」

――今回の試合にあたり、DEEP佐伯代表からは、どのように声をかけられたのでしょうか。

「それが試合順を聞いたのは、煽りVを撮っている時だったんですよ(笑)。しかもプレッシャーをかけられました。興行が成功するか失敗するかはメインにかかっているから、って。『頑張りまーす』と答えましたけど(苦笑)」

――現在の大原選手にとっての目標は、DEEPのベルトを防衛することなのでしょうか。それとも他の舞台で勝つことですか。

「RIZINで勝つことは、素直に嬉しいですよ。見ている人の数が違うし、勝てば反響も大きいので。でもDEEPで勝ってもRIZINで勝っても、応援に来てくれる人や親、彼女はみんな喜んでくれる。それが一番だし、やっぱり自分の中ではDEEPのベルトを防衛することが大切なんです。10年以上このベルトを追いかけてきて、やっと獲ったものですから。たとえRIZINに出続けることになっても、DEEPのベルトは誰にも渡す気はないです」

<この項、続く

■視聴方法(予定)
7月10日(日)
午後2時30分~SPWN PPV
午後2時30分~ニコニコ生放送

■ DEEP108対戦カード

<DEEPライト級選手権試合/5分3R>
[王者] 大原樹理(日本)
[挑戦者] 石塚雄馬(日本)

<ライト級/5分3R>
北岡悟(日本)
上迫博仁(日本)

<フェザー級/5分3R>
中村大介(日本)
ユータ&ロック(日本)

<バンタム級/5分2R>
渡部修斗(日本)
内山拓真(日本)

<フライ級/5分2R>
本田良介(日本)
杉山廣平(日本)

<女子ストロー級/5分2R>
ケイト・ロータス(日本)
ARAMI(日本)

<メガトン級/5分2R>
赤沢幸典(日本)
アンディコング(日本)

<バンタム級/5分2R>
雅駿介(日本)
海飛(日本)

<フライ級/5分2R>
原虎徹(日本)
風我(日本)

<バンタム級/5分2R>
山本有人(日本)
濱口奏琉(日本)

<ライト級/5分2R>
泉武志(日本)
野村駿太(日本)

<フェザー級/5分2R>
劉獅(日本)
鷹辰(日本)

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【DEEP108】この時期にTDCホールの真意、佐伯繁代表─01─「〇百万円ほど演出に力を入れています」

【写真】昨年2月のDEEP100以来、1年5カ月振りのTDCホール大会となる(C)MMAPLANET

10日(日)、東京都文京区のTDCホールでDEEP108が開催される。7月は修斗が大阪大会と後楽園ホール大会、パンクラスが高田の馬場、RIZINが沖縄とさいたまと2つのイベントを開くなか、後楽園でもニューピアでもなくTDCホールという箱をDEEPは選択した。

なぜ、このタイミングでTDCなのか──を佐伯繁代表に尋ね、見所、注目カードが決定した背景とこれからについて尋ねた。

そこにDEEPの「今」──が見られるTDCホール大会だ。


──RIZIN沖縄大会の直前(※取材は7月1日に行われた)のお忙しいところ、お時間いただきありがとうございます。

「いえいえいえ」

──10日に昨年の2月以来のTDCホール大会があります。RIZINが1カ月で2大会あるタイミングでTDCホールという大箱で大会開催、いつ頃からその腹積もりだったのでしょうか。

「まぁ、ぶっちゃけていうとウチもパンクラスも修斗もスケジュールは早めに出ていると思います。基本は1年前から会場を抑えるわけじゃないですか。知っての通り、後楽園ホールなんて9月には翌年のスケジュールを抑えないといけない。そこにRIZINのスケジュールが入って来る。そこでいえばDEEPとしては7月の3日も大会をやるよう定で、それから1週間で10日のTDCを予定していました」

──ただし、THE MATCHの開催でRIZIN沖縄大会が7月3日にリスケされたので、3日の大会は取りやめたと。それにしても、佐伯さんとしては3日と10日に連続で大会を開くつもりではいたのですね。

「ハイ。実は10日のTDCに関しては、ちょっと趣向の変わったイベントにしたいと思っていたんですよ」

──趣向を変えるとは?

「音楽とのコラボとか難しいので、ちょっと演出面を変えて。実際、LDEスクリーンとか使って〇百万円ほど演出に力を入れています」

──えっ、〇百万円!!

「だからナンバーシリーズでやるつもりじゃなかったんですよ。それが3日のナンバーシリーズからスライドしてきたカードを組んだ……というのはあります。どういう試合を組んでいくのかとプランがあって、10日のTDCホールを抑えたわけではなかったんですよ。8月21日にも後楽園ホール大会がありますし……だからこそ、このタイミングでは趣向を凝らした形でTDC大会を開こうという考えは去年からありました。TDCホールって、今も2年先まで空いていない会場なんですよ。それが人を介して抑えることができたのだから、特別なことをするつもりでした。たまたま巡ってきた機会なので」

──たまたま、計画性を持っていたわけではなかったのですね。

「僕として今は意識してDEEPをTDCホールや大田区総合体育館でやろうというのはないです」

──それがリスケの影響で、趣向を凝らすよりも従来のナンバーシリーズとして組むべき試合を組んでいった大会になるというわけですね。

「そういうことですね。正直、準備もそこまでできなかったですし。まぁJEWELSをTDCで仕掛けるっていうアイデアはありだと思いますよ。それが予定外にフライ級でトーナメントをやって、やり切っちゃった状態ですよね(笑)」

──予定外(笑)。

「杉山(しずか)さんと中井りんさんの試合もありましたしね。ただ、RIZINが女子スーパーアトム級のトーナメントをやるって榊原社長が公言したので、ならチャンピオンの伊澤(星花)さん、大島(沙緒里)さんはそっちだろうと。パク・シウ選手だって、そうなるでしょう。なら、ここではJEWELSで仕掛けるタイミングではないですよね」

──何もかも流動的ななかで、DEEP内で今が見られる見所の多い対戦カードが並んだのではないでしょうか。なんかさいたまスーパーアリーナ大会を思い出します。

「アハハハハ。それはどうなのか……さっきも言った中井りんさんと杉山さん、神龍誠選手と藤田大和選手の統一戦のように温められてきたモノをやっちゃっていますからね。だから、物足りなさはあります。それでも今年はナンバーシリーズ以外の大会を7回ぐらい開くことになって若い選手が育ち、上の選手が落ちてきたというのもあります。その結果、有難いことに試合で出られる選手が多い状態です」

──なるほど温めるというのではなく、勝ち上がったり、インパクトを残した選手をぶつけるという手法で試合は組めると。

「そうなんですよ。だから良いカードは組めているとは思いますけど、時間を掛けて温められたカードではなく特別感という部分ではもう一押ししたかったです。僕的には考えられる余裕があった方が面白いんですよ、なんか」

──だからこそ、今のDEEPが分かるカード編成かと。

「そういうなかでいえばプロモーターとしてTDCは17試合ぐらい組まないと採算は合わないというのはあるんですよ。でも、次のことを考えないといけないのとRIZINに出る選手もいますし、そこはバランスを取りながらカードを組みました」

──新顔の参入として森山壱政の欠場は残念ですが、第2試合で泉武志✖野村駿太のライト級戦が、いきなり目を引きます。

「泉選手は半年以上前から話はしていて、タイミング的にTRIGGERでグラント・ボクダノフとの試合が決まりました。そういう意味では野村選手も武田君が返上したベルトを狙うという……レスラー✖空手家の異色のカードですね。フューチャーキングトーナメントで優勝し、今大会で山本有人選手と戦う濱口奏琉選手も極真の高校生の少年の部で結果を残している逸材で、まだ大学2年生ですけどレスリングもやっています(大阪体育大学。去年の西日本学生新人選手権グレコ63キロ優勝)。

先日の新宿フェイス大会でデビューした五明宏人選手も空手の全日本王者(※2019年全日本空手道選手権個人戦優勝。2016年全空連ナショナルメンバー世界大会出場)とか。今の時代に空手ベースの選手が上がってくるのが、面白いですよね。毎年、FKTをやればそれだけ強い選手が出てきます。そのなかで濱口選手と五明選手は抜けていました。

野村選手の場合はGRACHANで戦ってきて、新人の割には強い──MMAに順応しているということを聞きます。そこで泉選手に『やらない』という選択はないです。ライジンでデビューしているのでもう少し名前がある選手の方がという気持ちはあるでしょうが、そこは同じ経験が少ない者同士でやるしかない。

なんせ若くて良い選手は多いけど、抜けている選手もいないんですよ。戦績的には皆、黒星があるという状況で彼らがどうなるのか」

──それは佐伯さんが、そういう選手をぶつけているからじゃないですか(笑)。

「アハハハハ。そう簡単には、上にいけないですよ!!」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
7月10日(日)
午後2時30分~SPWN PPV
午後2時30分~ニコニコ生放送

■ DEEP108対戦カード

<DEEPライト級選手権試合/5分3R>
[王者] 大原樹理(日本)
[挑戦者] 石塚雄馬(日本)

<ライト級/5分3R>
北岡悟(日本)
上迫博仁(日本)

<フェザー級/5分3R>
中村大介(日本)
ユータ&ロック(日本)

<バンタム級/5分2R>
渡部修斗(日本)
内山拓真(日本)

<フライ級/5分2R>
本田良介(日本)
杉山廣平(日本)

<女子ストロー級/5分2R>
ケイト・ロータス(日本)
ARAMI(日本)

<メガトン級/5分2R>
赤沢幸典(日本)
アンディコング(日本)

<バンタム級/5分2R>
雅駿介(日本)
海飛(日本)

<フライ級/5分2R>
原虎徹(日本)
風我(日本)

<バンタム級/5分2R>
山本有人(日本)
濱口奏琉(日本)

<ライト級/5分2R>
泉武志(日本)
野村駿太(日本)

<フェザー級/5分2R>
劉獅(日本)
鷹辰(日本)

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DEEP DEEP Tokyo Impact DEEP Tokyo Impact2022 01 DEEP100 MMA MMAPLANET o ONE Ring Girl Special 三村亘 石司晃一

【Monday Ring Girl】DEEP100

毎週月曜日にラウンドガールをご紹介する「MONDAY RING GIRL」。第411弾は2021年2月21日(日)に東京都文京区のTDCホールで開催されたDEEP100のリングガールです。

<関連レポート>
【DEEP Tokyo Impact2022 01&02】復調・石司晃一×魂のファイトで堅調・三村亘。佐藤×エゼキエル

(C)MMAPLANET

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DEEP100 Interview J-CAGE ブログ 佐伯繁

【DEEP100】佐伯繁代表、大会総括&今後「ホッとしました。5月大会にパンクラスから選手を借ります」

【写真】DEEP100、インターバル中に挨拶を行った佐伯繁代表がイベント終了後に総括と今後を話した(C)MMAPLANET

21日(日)に東京都文京区のTDCホールで開催されたDEEP100、20周年記念大会を終え、佐伯繁代表が大会総括をいつものように行った。

毎大会、総括を行う佐伯代表だが──表に出ることはないが、映像の吉田了至ディレクターとの掛け合い漫才のようなやり取りが見られる。今回は記念大会ということで、普段は活字に去れない部分を可視化してみた。


──恐縮です、と言ってどこかにいってしまいました(笑)。

「まさか20周年の煽りVが、5日前に挙がってくるとは思わなかったですからね。もう慣れてしまったので、何とも思わなかったのですけど。アレが吉田さんの作戦でしょうね(笑)」

──20周年記念大会が終わりました。

「まぁ、とりあえず8時までと計算していて5分前に終わりました。何とか予定通り終わった感じですね。ただ久しぶりのTDCホールで僕は分かっているんですけど、スタッフが会場の見取り図を把握していないので、どこにいるのか分からない人が多くでてしまいました。なんか全然、う~ん、準備ができていないというか。

再来週にはJEWELSがあって、その翌日には男子の大会もある。コロナの件があって、後楽園ホールとTDCホールの客席数がそれほど違いがなくなったので、後楽園ホールをしっかりとやらないといけないですね。今日はチケットも5、600枚は足らなかったです。

20周年記念でしたが、思った以上に自分が想い描いていたカードが組めなかったです。なので結構、知恵を出して無理やり組んだカードという状況だけど、良いカードとか言われて──ピンと来ていなかったのですが、終わってみれば内容的に良かったと思いました。ガチガチで凄いカードを組んだ時は、空回りすることもあるけど、新旧対決もあるし色々なドラマを見せることができたと思います。ただアッという前にオープニングが始まってしまって、全く余裕がなかったです。

まぁ、このご時世で記念パーティーもできないし、エンディングに皆で集合して写真撮影もできなかったので、落ち着いたらまた仕掛けようと思います。あぁ、疲れた」

──若い選手の登用も、これからを見据えてのことでしょうか。

「そこは新旧対決をテーマにしたかったというのもありますし、古い選手の試合をもう少し組みたかったですけど、ちょっと上手くいかないこともありました。三島君とか帯谷君だとか──でも今年1年間を20周年イヤーとして、引っ張るので(笑)。彼らやボンズの伊勢野君とかも、これから参加してほしいですね」

──若い選手で気になったという試合はありましたか。

「オープニングの第1試合に鶴屋さんのところの怜君がデビューし、3試合目に山本選手が高塩選手に勝ちました。これは凄いことです。鶴屋さんのところで練習して半年でしか経っていないのだから、若い選手が育ってきていると感じます。

現実的に北岡選手が敗れ、結果が出せないという──流れですよね。

神龍がジムを出すということで試合ができなかったので、フライ級は暫定王座戦を組みましたが、ビザまで取れていたのにビョン・ジェウンが来日できなくなりました。今後は神龍ができないなら藤田君のスケジュールを見ながら、先にビョン・ジェウンと戦うことになるかもしれないです。

阿部選手もライト級に落とす、大原君もいるのでライト級も面白いです。

そういう下の世代の台頭もあるなから、中村大介。こないだの長倉戦を見ても分かるように良い時に戻っているように感じました。凄く良かったですね」

──タイトル戦線ですが、バンタム級がRIZINで1年かけてGPをするとなるとどのプロモーションもバンタム級のトップが留守になることになります。

「そうですね。そもそもウチのバンタム級チャンピオンはビクター・ヘンリーですから。本当は井上直樹と元谷の試合で、勝った選手を挑戦させたいという気持ちでいましたけど、現実的にジョシュ・バーネットも2週間の隔離なんて無理ですしね。RIZINも外国人の入国が可能になったら、ビクターの試合を組みたいでしょうし。

うちのバンタム級は連勝している選手がいないので、ここからの半年、1年で誰が出てくるのかっていうのを見極めようと思います」

──フェザー級はチャンピオンの牛久選手がノンタイルで、先ほど名前が出た中村選手に敗れました。

「フェザー級もRIZINが動いているのもあるし、大介が出ても面白い。皆さん、RIZINに出たいので(笑)。それは仕方がないことで、でも全員が出場できるわけではないので──その流れを見る必要はありますね。

ライト級では大原選手が武田光司選手に挑戦したいだろうけど、久米選手との試合を見極めないといけないし。それこそ大原選手や阿部選手もRIZINということがあるので、マッチメイクは様子を皆といけないです」

──上の方が組めない。そして下からの突き上げという部分で、潰し合いになっている。そういう形でしょうか。

「抜きん出てくる奴が出てこないんですよね。でも、こうなるとフェザー級で出てきたり、新宿FACEで平田直樹選手が横山恭典選手と戦うけど、これに勝っちゃうと今年のフェザー級で台風の目になる可能性もある。そういう意味で平田選手は楽しみです。

杉山選手も──外国人選手と戦わせたいけど、来日が難しくて。韓国人選手もRoad FCも全く大会を開いていないし。分からないですね。まぁ、でもこの大会を開いてホッとした部分はあります」

──とはいえ、大会は続きます。

「男子の大会の前にフューチャーキングと女子のアマをやるのですが、フューチャーキングは過去最高の参加申し込みがありました。16名以上集まり、断らないといけないケースもあります。地方からの出場希望選手が多いですね。凄い数です」

──吉田さんが『パンクラスのネオブラの予定が出ていないから、フューチャーキングへの申し込みが多い』と言っていました(笑)。

「アマ修斗も大会数が減っていますからね。あっ、そうなの? そういうこと言っていたんだ」

吉田 いえ、そんなこと言っていないですよ……(苦笑)。

「吉田さん、そんなこと言っているんだ(笑)。俺もたまには酒井さんと話をしないとね。ウチも男子でいえば3月の次が5月5日に後楽園ホールがあるんだけど、まるで頭が回っていなくて。昼はJEWELSで決勝トーナメントと、負傷で延期したタイトル戦があるけど、男子の方は……これからですね。

水野選手もそうだし、これからを考えると雅選手も勝ったし。キックからの転向で、半年ぐらいの練習であそこまでできる。楽しみですね。

ただ、最近は皆若いから──お父さんが年下って言うのがあって、辛いです(笑)。PRIDEを見ていた世代の人が、子供にやらせるので──ちょっと辛いですね。18歳、19歳の選手に深々と頭を下げて(笑)。

まぁ、頑張りますよ。佐藤さんに映像も創ってもらって。佐藤さんの映像の方が挙がるのが早かったもんね」

吉田 いや、あの……僕が素材を全てお送りしたので。

「それで、遅くなったんだ」

吉田 そういうことはいえないです。

「パンクラスの時とは、違いますよね(笑)」

吉田 いえ、そんな、いえ……。

「パンクラス、次はいつだっけ?」

吉田 あの……ここで、個人情報を話すわけには……。

「そこで4月4日の大阪大会だとか、言わないでくださいよ(笑)」

吉田 オフィシャルで発表があるまで、僕の口からは……(苦笑)。

──真面目な話ですが、実際にパンクラスは現実的に東京での大会開催のアナウンスが未だにない。修斗もDEEPも試合数は限られるということで、選手の移動も見られるようになりました。

「大塚選手があれだけ盛り上がるというのは、良かったと思います。刺激がありますよね。そういう存在に大塚選手がなったということが嬉しいです。正直言えば、5月にパンクラスから選手を1人お借りするので、それは良いカードですよ。ねぇ、吉田さん」

吉田 いえ、僕は何とも。そこは聞いていないですし。

「逆にね、靖さんも選手のことを想ってか、どうぞっていう感じで言ってくれるので。吉田さんはパンクラスの人だから、別にDEEPの会場にパンクラスのTシャツを着てもらっても全然OKなんで。パンクラシストでしょ?」

吉田 いえ、もうそういう話は……。ハイ。そろそろ、次回大会の打ち合わせをお願いします(汗)。

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DEEP100 J-CAGE Report ブログ 元谷友貴 昇侍

【DEEP100】元谷友貴が完勝。昇侍を絞め落とし、RIZINバンタム級トーナメント出場へ

<バンタム級/5分3R>
元谷友貴(日本)
Def.1R2分08秒 by RNC
昇侍(日本)

元谷が足を使いながら右ローと左ジャブ、さらに右クロスを繰り出す。距離を詰めていく昇侍に対し、元谷は右ストレートから左ジャブにつなげる。ケージ中央で、左フックでダウンを奪った元谷がグラウンドへ。立ち上がろうとする昇侍のバックに回り、RNCで絞め落とした。

試合後、元谷はRIZINバンタム級トーナメント出場をアピール。解説席のRIZIN榊原信行CEOも、元谷の希望に応えた。

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DEEP100 J-CAGE Report ブログ 北岡悟 大原樹里

【DEEP100】TDを防いで左のカウンターから踏みつけ&パウンド、大原樹里が北岡悟にKO勝利

<ライト級/5分3R>
大原樹里(日本)
Def.1R4分44秒 by TKO
北岡悟(日本)

開始直後、ダブルで飛び込んだ北岡。さらにシングルからダブルに切り替え、大原をケージに押し込みながらテイクダウンを奪う。背中をケージに着けて立ち上がる大原。北岡はダブルからボディロックで大原をケージに押し込む。カットしようとした大原に対し、マットに背中をつけた北岡だが、大原の左足を抱えて極めにかかる。これを凌いだ大原は、北岡にケージを背負わせてパンチの連打。北岡はパンチを食らいながらも、再び組み付く。

しかし相手をケージに押し込むのは大原。北岡はケージを背にしながら体勢を入れ替えてダブルレッグダイブ。大原もヒザで迎え撃ち、ケージ際の攻防へ。ここでブレイクがかかり、残り1分でケージ中央での打撃戦となり、北岡が距離を詰めようとしたところで、大原の左がカウンターとなってヒット。ダウンした北岡の顔面を踏みつけ、さらにパンチを連打で落とす大原。北岡の動きが止まり、レフェリーが試合をストップした。

勝利した大原は、試合後に現DEEPライト級王者・武田光司への挑戦をアピールした。

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DEEP100 J-CAGE Report ブログ レッツ豪太 未分類 阿部大治

【DEEP100】阿部大治が右フックでレッツ豪太の左手を破壊し、TKO勝利で暫定ウェルター級王座を獲得

<DEEP暫定ウェルター級王座決定戦/5分3R>
阿部大治(日本)
Def.1R2分34秒 by TKO
レッツ豪太(日本)

サウスポースタンスのレッツに対し、阿部は右ハイ。さらにケージを背負わせて右ストレートを当てる。レッツは左ミドルをヒットさせて、阿部の動きが一瞬止まる。阿部の右ハイを払ったレッツは、前に出てくる阿部に右フックを合わせる。ケージ中央で左ハイを繰り出すレッツ。阿部は前に出ながら右フック、レッツはガードしながら下がり、阿部はレッツをケージに詰めてパンチを連打する。ここで組んだレッツを投げてテイクダウンを奪おうとする阿部だったが、レッツもボディロックで阿部のバックを狙いながらケージに詰める。

ここでドクターのチェックが入る。レッツが阿部の右フックをブロックした左手を痛めたようで、ドクターチェックの結果、骨折の疑い有りとして試合はストップとなった。

暫定王座を獲得した阿部は試合後、ライト級で戦っていくことを表明した。

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DEEP100 J-CAGE Report ヒロヤ ブログ 雅駿介

【DEEP100】元キック王者・雅駿介のMMA初戦、首相撲でペースを支配してヒロヤにフルマークの判定勝ち

<バンタム級/5分2R>
雅駿介(日本)
Def.3-0:20-18.20-18.20-18
ヒロヤ(日本)

前に出るヒロヤと、ステップで回る雅。ヒロヤが低い体勢からのダブルで雅に尻もちを着かせるが、雅は立ち上がる。ケージ中央から、再び組み付くヒロヤ。これをカットした雅は、離れて右ストレートをヒットさせる。しかしヒロヤは1分30秒過ぎに、シングルでテイクダウンに成功。下になった雅にパンチを浴びせる。雅はここでも立ち上がり、スタンドに戻すと今度は雅がシングルを仕掛ける。ヒロヤは左腕で雅の首を抱えながら飛びつく。

テイクダウンをあきらめた雅に対し、ヒロヤは組み付いて相手をケージに押し込むも、反対に雅がテイクダウンしてパンチを落としていく。両者スタンドに戻り、首相撲から右ヒジを放つ雅。ケージ際でヒロヤは引き込み、雅の右足を取る。足関節は取れずもトップを狙ったヒロヤ。雅に切り返されるも、チョークを狙う。雅は凌いで首を抜いた。

最終R、ヒロヤの右ローに左ジャブを合わせる雅。ヒロヤは雅の左足にシングルを仕掛けるが、テイクダウンは奪えない。雅が首相撲に持ち込むと、引き込むヒロヤ。雅はトップから鉄槌を落とす。立ち上がり、雅が首相撲を狙ったところで、雅の左腕に飛びつき十字を仕掛けるヒロヤだったが、これは極まらず。スタンドに戻り、スクランブルから引き込みながらチョーク、十字を次々と狙っていくがくぁめることができない。対する雅はケージ際で、首相撲からヒザを放つ。

残り2分のところで、またも引き込んでしまうヒロヤ。ここで自ら立ち上がり、今度は投げでテイクダウンに成功する。頭を付けてパンチを上下に打ち分けるヒロヤに対し、下から十字を狙うシーンもあった雅。スタンドに戻り、ケージ際で首相撲からのヒザを打ち込む雅が、ヒロヤのテイクダウンを凌ぎ切って試合は終了した。


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DEEP100 J-CAGE Report ブログ 安谷屋智弘 松場貴志

【DEEP100】ノーガードの打ち合いの中、ショートをヒットさせた安谷屋智弘が松場貴志を判定で下す

<フライ級/5分2R>
安谷屋智弘(日本)
Def.3-0:20-18.19-19.19-19.
松場貴志(日本)
※ドロー2者はマスト判定で安谷屋

ともにガードを下げて見合う両者、松場が右ローを繰り出す。安谷屋のフックに対し、バランスを崩した松場は、低い体勢から組み付こうとするも安谷屋が下がる。両者、ケージ際で左右フックを振るい合ったあと、松場が組み付いて安谷屋をケージに押し込む。離れてパンチを放つ安谷屋。すぐに松場が前に出て、安谷屋にケージを背負わせてパンチを繰り出す。さらに首相撲でコントロールしようとする松場だったが、安谷屋がパンチを振るって松場も距離を取る。

ノーガードでパンチを振り回しながら、松場がケージ際に追い込む展開の中で、安谷屋も右ローで応戦。松場の右ローをキャッチした安谷屋が、そのまま足を抱えてケージ際で松場に尻もちを着かせる。すぐに立ち上がった松場が、またも首相撲で安谷屋をケージに押し込んでいく。ケージを背にしながら、右ストレートをヒットさせる安谷屋。さらに右の追撃で松場は一瞬、腰を落とす。立ち上がった松場は、安谷屋の右ローに合わせて組み付くも、テイクダウンを奪うことはできない。最後は安谷屋が松場にケージを背負わせて、ラウンドが終了した。

最終R、大きくステップを踏む安谷屋。それを松場が追う。安谷屋が前に出ようとしたところで、松場は前足に左ロー。安谷屋は距離を取りながら、まっすぐフックを振るいながら前に出る。松場もノーガードの左右フックで応戦するが、ともにクリーンヒットは少ない。安谷屋は前後の動きの中で、離れ際に左フックと右ストレートを当てる。しかしプレッシャーをかけるのは松場。相手にケージを背負わせ、ダブルを仕掛けたがテイクダウンは奪えず。

松場が前に出ると、安谷屋も中に入らせないようパンチを振り回す。足を使う安谷屋に、右ジャブと右ローを当てる松場。さらにワンツーで相手をケージ際に追い込む。安谷屋のダブルをカットした松場は、右ハイを放った後、組み付いて安谷屋をケージに押し込む。松場の右アッパーの打ち終わりに、右フックを当てた安谷屋。その後も互いにノーガードでパンチを放つ場面もあったが、試合終了直前に安谷屋がシングルを狙い、松場の右足を抱えてケージに背中を着けさせて試合終了のゴングを聞いた。

判定は1人のジャッジが安谷屋、残り2人はドローも「マスト判定」で安谷屋を支持し、結果は安谷屋が3-0の判定勝利を収めた。


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DEEP100 J-CAGE Report ブログ 竜己 鶴屋怜

【DEEP100】父親譲りの首投げ→キーロックを見せた鶴屋怜、竜己をTDで圧倒しパンチでTKO勝利

<フライ級/5分2R>
鶴屋怜(日本)
Def.2R by TKO
竜己(日本)

互いにサウスポースタンスから、右ローを繰り出した竜己。対する鶴屋は前に出て竜己を追う。竜己はケージづたいにステップを使って回るも、鶴屋が相手の右足にシングルを仕掛け、テイクダウンを奪った。抑え込まれた竜己は、立ち上がるもケージに押し込まれ、右ヒジを放ったところで再び倒されてしまう。ケージ際でハイガードを展開する竜己に、パンチを落とす鶴屋。立ち上がった竜己を今度はダブルでグラウンドに持ち込んだ。トップからパンチを落とす鶴屋に対し、下から右腕を取って十字を仕掛けた竜己だったが、これは極まらず。

鶴屋は竜己の足をさばきながら、強い右を落とす。竜己のブリッジに合わせて十字を狙う鶴屋。これは外れてしまうも、バックを狙いながらパンチを当てていく。相手をケージに押し込んでパンチを浴びせる鶴屋は、竜己が立ち上がると首投げでテイクダウン。袈裟固めからキーロック(Vクロス)で相手の右腕を足で固める、父親譲りのパターンでガッチリ抑え込み1Rを終えた。

2R、開始早々、テイクダウンを狙う鶴屋。竜己が離れるも、しつこくシングルを狙い、ケージ際で倒す。ハーフガードの竜己の顔面に左の拳を振る鶴屋は、トップをキープしながらパンチの連打。1分30分を過ぎたところでマウントを奪取し、右ヒジとパンチの連打。竜己はブリッジで逃れようとするも、鶴屋はマウントをキープしながらパンチを連打したところで、レフェリーが試合を止めた。

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