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【Deep Emotion】自分に克つ──岡見勇信

【写真】この時の岡見は無心だったのか、あるいはこれだけ必死なかに「自分に克つ」という意識を持ち続けていたのだろうか (C)MMAPLANET

「こんな試合が見たいんじゃないぞ!」。12月2日、プロ修斗公式戦「FIGHT&MOSH」のコメイン、岡見勇信✖キム・ジェヨン戦の──確か2Rの途中、岡見が必死にキム・ジェヨンをケージに押し込んでいる時に聞こえた、野次だ。

恐らくは、打撃でガンガンやり合えという意味で野次を飛ばしたのだろう。その声の主とはまるで違った想いではあるものの、岡見勇信であるならばキム・ジェヨンを最初のテイクダウンからコントロールし続け、削る。2Rに入っても同じ展開を続け、あわよくばキム・ジェヨンが気力と体力を切らしてパウンドアウトする。そんな試合が見たかったのも事実だ。

とはいえ15年も16年も昔にオクタゴンのなかで見せたような試合が、この日に岡見ができるとも思っていなかった。


練習仲間の後輩が何と言おうがケージの中でのパフォーマンスは落ちている。加えていえば、今のMMAのテイクダウン防御力と倒されて立つスクランブルの技術の進化を考えると、岡見が当時のようにテイクダウンからコントロールして完封する試合が実現するなどいう楽観論など持てるわけもなかった。

逆に彼が無残な負け方をした時、自分自身の平穏を保つために「フック一発で、心が折れて動きが止まる。そのままTKO負けする」ような試合になると心の準備をし、実際に口にもしていた。何があっても岡見勇信がMMA界に残してきた功績は傷つかない。今、彼がどのような姿を見せようが──あの頃の岡見を知らない連中に、何も言わせてたまるものかという想いと共に。

キム・ジェヨンは、やはり岡見の思い通りになるような戦いはさせなかった。決して輝かしいスポットライトを浴びたとはいえないが、20年に渡りK-MMA界の屋台骨を支えてきたベテランファイターは、岡見戦の前に渡米をしてATTワシントンでファイトキャンプを行っている。NCAAで結果を残したファイターや、ムンジアルで活躍した柔術家と、徹底的に岡見対策をしての来日だった。

極真空手家からウェルラウンダーとなるべきトレーニングを続けてきたキム・ジェヨンにとっても、この試合は自らの総決算として良い。その意地とプライドが岡見のテイクダウンを切り、バックを許しても前方に落としてパウンドを打ちつけるファイトに表れていた。これは危ない。いつ、岡見の動きが止まってもおかしくない。そんなシーンが初回から幾度も見られた。

その度に岡見はキム・ジェヨンと正対して組みつき、あるいは向き合って拳を振るい、両手で圧し払う様な動きを3度も見せた。

「前に出る」ファイト。金網のなかで戦うようになった20年近くも前から岡見が自らに課すことは変わらない。キム・ジェヨン戦前の取材で、岡見はオンラ・ンサン戦の自らのファイトを悔やみ、「自分に克つ」と何度も口にしていた。そうはならない……そう、できない自分になることを誰よりも承知し、恐れているにも関わらず。

ンサン戦は手っ取り早い例えでしかない。前に出る。自分に勝つ。MMAを戦うようになってから、常に思い続けてきた永遠の課題だ。弱い自分に勝つために、UFC世界ミドル級王座に挑戦し、WSOFやONEで戦い続けてきた。それなのに──ンサン戦では、過去最悪といって良いほど自分の弱さを露呈した。

ンサン戦は、完全に自分に負けた。このままでは終われない。ただし、繰り返すと終焉の時を迎えることになる。キム・ジェヨンでなく、自分に負ければ──次はない。日本人MMAファイターの誰もができない戦いしてきた。その思い出とともに、もうケージを下りるのみ。そんな状況下で岡見は時より弱気の顔を覗かせながら、すぐに自らを奮い立たせ、拳を振るい、組みついていった。

岡見のMMAフィロソフィーに打撃戦はあっても殴り合いはない。それでも、殴り合った。

パンチを打たれて間合いを外すのではなく、前に出た。下がっていたらキム・ジェヨンの右ハイでアゴを射抜かれていただろう。

前に出て戦ったから、蹴りをガードできた。ただし、パンチは被弾した。

そして、15分を戦い切り、キャンバスの上で大の字になり、しばらく起き上ることすらできなかった。まさに精魂尽き果てた姿が見られた。

組みへの評価が異様に低くなっている昨今のMMAを象徴しているかのように、ジャッジ……いやサブレフェリーの裁定は割れたが、岡見はスプリットで判定をモノにできた。

MMAは勝敗が全て。勝利以上に大切なモノはない。この軸が崩れると、MMAは殴って、蹴って、行って来いショーに成り下がってしまう。

それは百も承知で、人生は勝ち負けが全てではないと書き記したい。この夜、岡見勇信は自分に克った。彼の周囲には、ここまで思いつめなくても、ビビらなくても、あのような戦いができる人間がいくらでもいる。

でも、岡見勇信は違う。人一倍、恐怖を感じてケージに上がり、そして勝利を手にしてきた。ある意味、自分に勝てなくても試合に勝てるファイトもあった。

以前のように試合で勝てなくなったのは、彼の人生が試合に勝つよりも、本当の意味で勝利が必要なターンに入ったからだろう。それこそが、自分に克つことだった。岡見にとってキム・ジェヨン戦は、試合に負けたとしても、これから生きていくうえで欠かせない大切なモノを手にした戦いとなったはずだ。そのうえで、判定勝ちも手にできた──。この2つの勝利を得て、彼が今後にどのような決断、判断をするのかは分からないけど、最強ではないが最高の岡見勇信を見ることができた──と思う。

「こんな試合が見たいんじゃないぞ!」だって? あんたが見たいモノ以上の戦いを拝めることができたことを──感謝してください。


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【FIGHT&MOSH】岡見勇信、修斗での戦いへ─01─「この決断は決して簡単ではなかった」

【写真】「自分から逃げずに、相手から逃げない。それが前に進むということ」。その言葉一つ一つに岡見の想いが詰まっている(C)TAKUMI NAKAMURA

12月2日(土)東京都江東区にある豊洲PITで開催されるプロ修斗公式戦「MOBSTYLES presents FIGHT&MOSH」にて、岡見勇信がキム・ジェヨンと対戦する。
text by Takumi Nakamura

ONEでのオンラ・ンサン戦から約1年、岡見が戦いの場に選んだのは日本、そして修斗の舞台だった。この決断と選択に至るまで、岡見の中でどんな葛藤や想いがあったのか。復帰戦に向けた…では収まらない、岡見勇信というファイターの現在を伝えるインタビューを前・後編に分けてお届けしたい。


――昨年11月ONEでのオンラ・ンサン戦以来、約1年ぶりの試合が決まりました。

「前回のンサン戦が終わって、地道にトレーニングを続けて徐々にコンディションを作っていました。そこで身体の状態が上がって、試合ができるところまで来たからこそ、試合をすることを決めたので、コンディションや仕上がりはここ4年間のなかで一番いいぐらいの状態ですね」

――ONEと修斗ではハイドレーションの有無もあり、減量や体重調整はいかがでしょうか。

「前回の試合はハイドレーションテストがある93kg契約だったので、減量そのものは楽と言えば楽なんですよ。でも今回のように83.9kgとなるとそうはいかないので、久々にちゃんと減量している感覚ですね。それこそONEに参戦する前、UFCで戦っていた時期以来なので、約4年ぶりの減量で、普段は食事制限してチートデイを入れたりだとか、そういう準備も新鮮ですね」

――12月を目途に試合を考えるというよりも、試合ができるコンディションを作る上で、12月に試合が決まったという流れのようですね。

「はい。夏くらいに自分の状態が上がっている感覚や手応えがあって、年内に1試合やって、自分がやってきたことを形にしたいという気持ちになっていました。ちょうどその時期に修斗の坂本(一弘)さんとお話しする機会があって…という流れですね。本当に色んなタイミングがあって実現した試合です」

――確認ですがONEとの契約は終わっているのですか。

「そうですね。ONEとは直接コンタクトをとって、なかなか試合が組まれない状況ではあるけれど、年齢的なことを考えても年内に試合をしたいということは伝えていて。ONEもこちらの想いを理解してくれて、一度ここで契約を終わりにしようという結論になりました。僕自身ONEには凄く感謝しているし、ONEからは『これからも頑張ってほしい』と声をかけてもらいましたね」

――YouTube「SHOOTO OFFICIAL」チャンネルの動画内でもコメントしていますが、なぜ復帰戦の場として修斗を選んだのですか。

「なかなかONEで試合が組まれない中で、日本で試合をして形を作りたいと思っていて。坂本さんとはEXFIGHTを通じて選手を(修斗に)出場させてもらったり、友好な関係を築かせてもらっていて、修斗のミドル級が機能しているところを見ていました。それで坂本さんに『僕が修斗で試合するのはどうですか?』と話をしたら、トントントン!と話が進んで実現に至りました。あとは僕も国内の主要団体でパンクラスとDEEPには何度も出ているのですが、修斗には出たことがなくて、それが自分のなかで引っかかっていたんですよね。動画でも話した通り、慧舟會時代の先輩たちはみんな修斗で戦っていたので、そういったことも修斗を選んだ理由ですね」

――岡見選手はデビュー当初パンクラスでも試合をしていましたが、修斗は70kg以下の軽量級の選手が多いイメージでした。

「確かにそんな印象がありましたよね。だから修斗の会場にはよく行ってたんですけど、セコンドと応援がほとんどで、自分が試合をする場所として見ることはなかったですね。ただ修斗には脳裏に焼きつく試合や場面が多くて、このタイミングで試合に出ることは光栄ですし、うれしいです」

――ファイター以外の部分で修斗に触れて、他のプロモーションとの違いや修斗の特徴をどう感じていますか。

「みなさんがおっしゃるように“歴史”ですよね。修斗には日本のMMAの歴史が詰まっているというか。坂本さん、中井(祐樹)さん、(佐藤)ルミナさん、(桜井)マッハ(速人)さん、宇野(薫)さん、五味(隆典)さん…修斗は僕らが憧れていた人たちが活躍していた舞台でしたよね」

――僕も岡見選手の同世代ですが、ファン時代はMMAグローブをつけているのが修斗というイメージで、MMAとして修斗から受けた影響は大きいです。

「慧舟會に入る前から修斗やバーリトゥードジャパンの試合を見て『すごい世界があるんだな』と思っていましたし、憧れも持っていたので、だからこそ修斗で試合をしていないことが引っかかっていたし、チャンスがあれば修斗で戦いたいと思っていました」

――岡見選手のキャリアや実績があれば、日本で試合をする場合、修斗以外にも色んな選択肢があったと思います。例えば興行の規模的にRIZINで復帰戦をやりたいという考えはなかったですか。

「なんだろうな…RIZINは素晴らしいイベントだし、今の選手や若い子たちが活躍して勢いをつけている舞台だと思うんですよね。でもそれと自分が戦う場所は別物というか。自分が見て学ぶ舞台と自分が戦う舞台は別で、自分が戦う舞台としては見ていなかったんですよね。だからRIZINで試合をするということは頭にはなかったです。それは他の団体も同じで、今の自分にとって選択肢になかったというか。自分が試合できる時期、大会のスケジュール…そういったものが上手く重なっていたのが修斗で、どこで復帰戦をやるかというよりも、自分が年内に試合をするということが第一で、そのなかで色々なタイミングが重なったのが修斗でした」

――YouTube「SHOOTO OFFICIAL」チャンネルでは「岩﨑大河選手がミドル級を引っ張っていて、こういう若い選手と戦うことに意義があるのかなと思った」というコメントもありました。こちらの発言についても聞かせてください。

「変な話、おじさん同士で戦っても、今の自分の実力は分からないじゃないですか。若い選手やこれからの選手と戦うことで、今の自分の実力がはっきり分かる。そこを明確にするために、岩﨑くんとかそういう選手たちと勝負したいと思いました。見ている人も同じだと思うんですよ、『若い選手と42歳の岡見勇信が戦ったらどうなるんだろう?』や『今の岡見勇信の実力はどうなんだ?』って。そうやってみなさんに興味を持ってもらえる試合をするという意味でも自分の進むべき道が見えました」

――これは個人的な考えです。僕はもう岡見選手は自分の実力がはっきり分かる試合をやらなくてもいい、そうやって格闘技人生を終えてもいい、それだけのことをやってきた選手だと思います。実際にそういった道を望む選手もいると思うのですが、岡見選手は自分がチャレンジする試合をやりたいという想いが勝ったのでしょうか。

「そうですね………この決断は決して簡単ではなかったんですよ。そういう戦いに挑むことは怖い部分もあるし、このまま守りに入ってキャリアを終えて新しい道に進むことも考えました。キャリアの終わりを汚す必要はないんじゃないのかなって何度も思いました。でもGSAで練習していて、同世代の水野竜也やストラッサー(起一)さんが前を向いて戦っている姿を見て、もちろん勝ったり負けたりはありますけど、みんなが前に進んでいるパワーを感じると刺激になります。それと同時に内藤由良とか三上ヘンリー大智とか若い選手たちと練習して、彼らからも刺激や力をもらって、まだまだ勝負できると思いました。そうやってまだ戦える・勝負できる状態なのに、それをやらないのは、自分としては『ない』と思いましたね」

――なるほど。「今の岡見勇信の実力はどうなんだ?」という戦いに挑み、それをファンに見せる。それは岡見選手の格闘技人生のテーマのような気がしました。キャリアの初期から海外に挑戦し、UFCでキャリアを積み、ONEにも参戦して……その時々で目の前にある壁から逃げずに立ち向かっていったのが岡見選手だと思います。

「それは……僕も逃げたくなることありましたよ。でもそこと向き合っている時が一番充実しているんですよね。僕もたくさん負けて悔しい想いをしてきたんですけど、何かしらの光を見つけることができたし、だからこそここまで続けてこれたと思うし。おかげさまで大きな怪我をすることもなく、キャリアを積むことができて、何とか気持ちも続いています。自分から逃げずに、相手から逃げない。憂鬱になるような相手と戦うこともありますけど、それが前に進むということだと思います」

<この項、続く>

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【FIGHT&MOSH】修斗初参戦の岡見勇信がキム・ジェヨンと対戦、王者SASUKE×挑戦者 田中半蔵も決定

【写真】(C)ONE & MMAPLANET
2日(木)YouTube「SHOOTO OFFICIAL」チャンネルにて、12月2日(土)に東京都江東区にある豊洲PITで開催される「MOBSTYLES presents FIGHT&MOSH」の追加対戦カードが発表された。
Text by Takumi Nakamura

修斗をはじめ多くのファイターをサポートするスポーツギアブランド=MOBSTYLES(モブスタイル)と修斗がタッグを組んで開催する「MOBSTYLES presents FIGHT&MOSH」。約3年9カ月ぶり・3度目の開催となる今大会では第1弾対戦カードとしてリオン武×内藤太尊、猿丸ジュンジ×安芸柊斗の2試合が発表されていた。

新たな追加カードとして修斗初参戦の岡見勇信とキム・ジェヨンの一戦が発表された。サステインの坂本一弘代表が「まさかこの選手が修斗のケージに上がってくれるとは思っていなかった」、MOBSTYLESの田原洋代表も「ライブハウスの大会にフェスが来た。(アーティストに例えると)矢沢永吉ですね」と話す岡見のサプライズ参戦となったが、これは岡見本人からリクエストがあったもの。


(C)ANGEL’S FC

対戦相手のジェヨンは極真出身、2004年からチーム・タックルでキャリアを開始したK-MMAのパイオニアで、2012年からはNOVA MMAに所属。

(C)ONE

韓国国内ではAngel’s FCとTOP FCでミドル級王座に就き、2018年にはロシアのACBにも参戦した猛者で、日本と韓国のMMAをけん引してきた「日韓レジェンド対決」(坂本代表)となった。

岡見にとっては昨年11月のオンラ・ンサンに敗れて以来の再起戦となり、日本のプロモーションでの試合は2016年7月のパンクラス参戦から実に7年5カ月振りとなる。動画内では岡見が修斗参戦への経緯、そして修斗で戦うことへの抱負を語った。

岡見勇信
「大先輩の宇野薫さんがチャンピオンになっていたり、慧舟會の先輩方が修斗に出ていて、セコンドや応援で何度も会場に足を運ばせてもらいました。ただファイターとしては縁がなく、僕も海外中心で戦ってきたのですが、いずれ日本で戦うときに修斗で戦ってみたいという気持ちは常々ありました。今、岩﨑大河選手がミドル級を引っ張っていて、こういう若い選手と戦うことに意義があるのかなと思い、坂本さんに『修斗で戦うことはできますか?』とお話させていただきました。

(ジェヨンは)歴戦の猛者、韓国らしく気持ちが強くて頑丈でどんどん前に出てくる選手だと思います。そんな相手と修斗で戦えることは光栄で、やりがいがあります。試合映像を見てそう感じました。気持ちの勝負が大きな割合を占めると思うし、こちらが気持ちでひくとドンドン出てくる選手です。気持ちを持ったつぶし合い、どちらが前に出られるかの勝負が一番大きいと思います。

(日本での試合について)緊張もすごくあり、ワクワクする感じもあります。1年間試合をしてなかったのですが、日本の舞台に帰ってくることが昔に戻るというか、また新しい冒険をするというか。42歳でこんなことやっていいのかなと思うんですけど(笑)、冒険という気持ちにさせていただけています。

(今後について)20代中盤の気持ちを持って戦っていこうと思います。選手としての終わりを考えるとか、そういうことはやめました。今出来る精一杯をやって、そこからら先が見えてくると思います。僕は今自分にすごく期待しています。引退するために試合する、最後に自分の試合を見てもらうとか、そういう感傷的なネガティブな気持ちは一切ないです。自分を信じて、自分に期待して、自分の背中を見せる。この先を見据えて戦いですが、全力でつぶし合いをします」

そして今大会のメインイベントとして修斗世界フェザー級タイトルマッチ、王者SASUKE×挑戦者 田中半蔵が決まった。Road to UFCで無念の2年連続敗退となったSASUKEは今回が2度目の防衛戦を迎えることなった。

田中は昨年5月に闘裸男・福岡大会でプロ修斗公式戦に約9年振りに参戦──結城大樹とロイベ・デ・オリベイラ・ネイトに連勝して王座挑戦のチャンスを掴んだ。両者は動画内でタイトル戦へ向けた意気込みを語った。

SASUKE
「対戦相手の候補が何人かいたのですが、チャンピオンである以上、ベルトをかけてやらないといけないと思い『防衛戦をやらせてください』と伝えました。(田中は)経験豊富なファイターで勝負どころが分かっていると思います。切れ味のあるストライカーだと思っていたのですが、最近の試合は勝負どころでは組みも出来る印象なので、スキルも高く侮れない相手だと思います。(田中は40代になっての挑戦だが)僕のジムには強い40代がいっぱいいるので、侮れないです。アグレッシブに戦って見ている人たちが退屈しないような、最後は立ち上がって手を叩くような試合をしたいです」

田中半蔵
「(SASUKEは)柔道出身で足技が上手くて一発があるので警戒しています。初の5Rなので、しっかり5Rかけて戦いたいと思います。年齢的に衰えているところもありますが、技術的に今が一番乗っています。今回は最後のチャンスだと思うので、チャンピオンになります」

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【ONE FF22】ONE金曜ファイトで世界ヘビー級王座統一戦。第1試合出場のシャミル・エルドランに要注目!!

【写真】メイン以上!?に注目は、第1試合。シャミル・エルドアンのONEデビュー戦だ (C)ONE

本日23日(金・現地時間)、タイはバンコクのルンピニースタジアムでONE Friday Fight22が開催され、MMAが2試合組まれている。

11試合中、MMAは2試合とムエタイ濃度が高いルンピニー大会ではあるが、例え2試合といえども今大会で組まれたMMAマッチは、ムエタイ9試合に匹敵するといっても過言でない要注目の顔合わせだ。


7試合目に組まれたのは、ONE FFで初のMMA世界戦=ONE世界ヘビー級王座統一戦だ。正規王者アージャン・ブラーと暫定王者アナトリ―・マリキンがついに3度目の正直で相対する今回の1戦は、ブラーにとって2年前の5月にブランドン・ベラを破って以来の実戦復帰となる。

本来はベルトを巻いた4カ月後にマレキンの挑戦を受ける予定だったが、ブラーの負傷でキャンセルされ翌2月にマレキンは暫定王座決定戦で勝利してベルトを巻いた。そのマレキン、昨年12月にライニエ・デリダーの持つライトヘビー級王座に挑戦すると初回でパウンドアウト、ヘビー級では暫定王座、ライトヘビー級で正規王座のベルトを巻くというユニークな2階級制覇を成し遂げた。

その後、今年の3月のシンガポール大会で両者の対戦がアナウンスされたがキャンセルされ、ようやくタイのリングで両者が相対することとなった。

この勝負の鍵を握るのは、ずばりブラーの心身両面でコンディションといえる。スタイルマッチアップ的にマレキンはスピードも打撃の破壊力もあるファイターだが、ブラーは実は立ち技で間合いを取るのが絶妙で、カナダのトップレスラーだっただけにTD能力は攻防とも長けている。

マレキンが打撃に特化して接近戦を仕掛けると、テイクダウンの餌食になる可能性は高い。とはいっても打撃を見せてから組みにいってもクリーンテイクダウンを奪うことは簡単ではない。ただし、それはブラーが本来の力をリングの上で発揮できた場合に限られる。

とはいえ心身ともに万全の状態でもブラーのジャブ&テイクダウンスタイルがマレキン相手には簡単にハマることもなく、タフファイトとなって然りだっただけに長期ブランクの影響は必ず出てくるはずだ。繰り返すことになるが、この王座統一戦は、今現在のブラーのモチベーションがベルトの行方に関して大きく影響を及ぼすことになるだろう。

この世界戦以上に勝るとも劣らない注目ファイターが、第1試合に登場する。それがシャミル・エルドアンだ。MMA戦績8勝0敗、4つのフィニッシュ勝利と4つのドミネイト判定勝ちというレコードの持つ、トルコ国籍のファイターはダゲスタンのキジリュルト生まれの32歳だ。

ジュニア時代に世界王者になっているエルドアンのフリースタイルでワールドクラスレスラーでもあった。レスラー生活のピークは、2014年にウズベキスタンのタシケントで開催された世界選手権。97キロ級に出場したエルドアンは世界王者のレザ・ヤダーニを準決で下すアップセットを見せ、3位決定戦でもパンナム王者のキューバ人レスラー=ハビエル・コルチナを下し銅メダルに輝いた。

しかし、エルドアンはドーピング検査でスタノゾロールが検出され、2年間の出場停止処分を受けてしまう。これ以前にMMAを1試合だが経験していたエルドアンは、出場停止が機会になったのかは不明だが、2016年から2017年にかけて本格的にMMAを戦うようになり4連勝を達成している。2018年には再びレスリングシーンに戻るも国際的な舞台でコレといった成績を残すことなく、2021年よりEagle FCでMMAを戦うようになると2試合連続フィニッシュ勝利を挙げている。

そんなエルドランの強味はレスリング一本槍のテイクダウン&コントロールファイターではなく、打撃戦に応じることができる点だ。伸びる左ストレート、接近戦ではヒジも使いこなすエルドランだが、逆にパンチやヒザを被弾しても打撃でやり返すというファイトを既に見せている。テイクダウンを切って殴るスタイルのファン・ロンを相手に、どれだけのインパクトを残すことができるか。オンラ・ンサンが巻き返しを見せ、デリダーもその腰の残ったベルトを全力で死守に掛かるだろうミドル級戦線。シャミル・エルドアンは依然として、層が薄い同階級を一気に活気づける存在が現れたかもしれない。

■放送予定
6月23日(金・日本時間)
午後9時30分~ ONE official YouTube

■ONE FF22MMA対戦カード

<ONE世界ヘビー級(※102.01キロ)王座統一戦/5分5R>
[正規王者]アージャン・ブラー(カナダ)
[暫定王者] アナトリ―・マリキン(ロシア)

<ミドル級(※93.0キロ)/5分3R>
ファン・ロン(中国)
シャミル・エルドアン(トルコ)

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MMA MMAPLANET o ONE ONE FN10 オンラ・ンサン ファン・ロン

【ONE FN10】右を効かされたンサンが、ダブルレッグにギロチン→ニンジャでファン・ロンから一本勝ち

<ミドル級(※93.0キロ)/5分3R>
オンラ・ンサン(ミャンマー)
Def.2R0分48秒by ニンジャチョーク
ファン・ロン(中国)

ジャブを伸ばすファン、ンサンは右カーフを蹴る。右を当てたンサンに対し、ファンが踏み込んでアッパーを狙う。構えを変え左ミドルを蹴ったンサンがミドルを続け、左ストレートを伸ばす。ファンが右、ンサが左を繰り出す。ジャブから右のファン、ブレイクから何からレフェリーが言葉をかけ──再開と同時にンサンが右を当てる。

ファンもミドルを蹴られても左リードフックを見せ。右ボディストレートを打ち抜く。ンサンはガードの上から左ハイを蹴り、左を伸ばすが距離が遠い。拳の圧はファンが上か。右を当て、ンサンのステップインもかわす。それでも左ストレートを伸ばすンサン、オーソに構えてボディを狙う。ファンはジャブから右ストレート、ンサンが左を当て前に出てボディ、激しい打撃戦が5分続いた。

2R、右ハイに右を伸ばしたファンに対して、ンサンが左ミドルを蹴る。右フックを被弾して下がったンサンに対し、殴ってダブルレッグでテイクダウンを奪ったファンだが、ケージを背負って座ったンサンがギロチンを仕掛ける。ニンジャチョークに切り替えたンサン。両足を伸ばした姿勢で極まるとは思われなかったが、ファンがタップした。


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【ONE FN10】MMA王者デリダー組み技戦、タイ・ルオトロ─02─「コンバット柔術ルール? 悪くない」

【写真】ナチュラルでも、こうなれる (C)ONE

既にイベントが開始されているONE FN10「Johnson vs Moraes 3」でONE世界ミドル級王者ライニア・デリターと対戦するタイ・ルオトロ・インタビュー後編。

若年層にも蔓延しつつあるステロイド使用に警鐘を鳴らしたタイ&ケイドのルオトロ兄弟がアグレッシブなグラップリングに関して熱弁を振るった。

<タイ・ルオトロ・インタビューPart.01はコチラから>


──と同時に参加型のグラップリングや柔術ですら、勝利を手にするために禁止薬物に手を染めるなか、タイやケイドたちはグラップリングがプロスポーツとしてよりメジャーになり、競技生活によって得るモノを増やそうと努力をしている。そして、そのような世界が実現するとより禁止薬物を使用する選手が増えることも容易に想像できます。

「だから、僕らのようなナチュラルな選手がジューサーを破ることで、子供達の手本になりたい。僕らが子供のとき、いつだって好きな選手はディアス兄弟だった。彼らは爆発力がもっともある選手じゃなかった。でも、ストロイドを打っている選手を相手に最高のパフォーマンスを見せていたから」

ケイド 今の柔術界はジュベニウでもステロイドを使用しているティーンがいる。僕らはステロイドを使わず、自分の力でもやれることを彼らに見せたいと思っている。

──ところで柔術家同士の対戦は両者が防御力に優れ、重厚な攻防になる一方で取られないことを第一に考える選手が多い。そのためにONEでは柔術家とMMAファイターやサンビストとの対戦を増やしているようにも見受けられます。柔術家同士の対戦が、一般受けするようなエキサイティングな試合になることは難しいでしょうか。

セレモニアル・フェイスオフでシングルレッグを仕掛けて、大笑いしたタイ。楽しんでいる

「柔術は退屈な試合にいくらでもある。

それは今言ったように守り重視だからだ。対してMMAファイターはより攻めてくる。今回の試合でもライニアは絶対に攻めてくるだろう。だから僕は彼をコールアウトしたんだ。観客の皆にとって、良い試合ができる相手だから。彼の攻めのプレッシャーのなかで、僕はベストを尽くして戦う」

──ケイド、6月にはトミー・ランガカーを相手にライト級王座の防衛戦が控えています。ランガカーもサンビストやMMAファイターと戦う時はアグレッシブに攻めるかと思います。その一方で、ケイドを相手になるとそのリスクを背負ってくるのか。

ケイド 僕らはいつだってフィニッシュして、エキサイティングな試合をしたいと心掛けている。だから、そこがいつも問題になってくるんだ。トミーは柔軟で強いガードファイターだ。マテウス・ガブリエル戦と似てくることも十分にある。でも、僕が一本勝ちを狙うことは間違いないよ。

──高い防御力を生かして攻める。それが一番の理想かと思いますが、前回のタミー・ムスメシとビア・バシリオ戦ではレフェリーが一瞬のスクートにブレイクを掛けるシーンが続きました。あれはあれでレフェリーが試合に介入し過ぎで、見ていて気持ちの良いモノではなかったです。

「座っている選手を立たせるのは、悪いことじゃないと思っている。僕らはアルティメット・スク―ティング・チャンピオンシップを戦っているわけじゃないから(笑)」

──アハハハ。

ケイド そうでしょ?(笑)。座って、何も起こらないモノを見たがる人はいない。

「確かにガードワークからは素晴らしい技が繰り出される。そこからアタックする場合はね。そういう美しい動きが見られるのは楽しいよ。でも、何をしないのならレフェリーが立たせることは問題ないと思う。なぜ、皆がガードを取るか。それはパスガードが難しいから。安全に戦いたいんだ」

ケイド だからガードって呼ばれているんだよ。

「多くの選手がガードを駆使し、時間とにらめっこという退屈極まりない試合をしようとする。テイクダウンでなく、座った選手を立たせるのは悪くない。ただし、そこに至るまでにレフェリーももう少し展開を見ても良いんじゃないかと思う」

──ハーフを取って足に触れているのに、ブレイクを命じたこともありました。そうやって立たされ続けるということは注意が入っているのと同じで。でも勝ったのはタミーだった。これはもう見ている人が戸惑うばかりです。なぜ、評価された動きをしているのにブレイクが入るのかと。

「それはそうだね。ガードから攻撃も柔術の醍醐味だから」

ケイド 攻めようとガードを一方が取り、また上の選手も攻めようとすることで攻防が生まれる。そうでない展開なら、ブレイクを命じるべきだよね。攻める気がないなら、立たせれば良い。

──ADCCでは逆にスクートした選手から、上の選手が3歩以上離れるとペナルティが与えられています。

「そうペナルティだ。MMAだと下になった選手が、ただ柔軟性を生かして防御に徹するなら──上の選手はパンチを落とせるよね。柔術はそれが許されない。だからさ、コンバット柔術のように下の選手が何もしないなら、掌底をバンバン入れてやれば良いんだよ(笑)。そうすれば、上の選手はもっと攻めやすくなる。僕らはエキサイティングな試合がしたいから、防御に徹せられるとイライラすることは確かだからね」

──ルオトロ兄弟はコンバット柔術の実現をチャトリに提言しますか(笑)。

「それは悪いアイデアじゃないよ(笑)」

ケイド ライニア・デリダーとコンバット柔術で戦えば良いんだよ(笑)。

──タイ、ケイド、いつもありがとうございます。最後に日本のファンに一言お願いします。

「モシモシ。アリガト。いつも、応援ありがとう」

ケイド アリガト。サヨナラ!!

■放送予定
5月6日(土・日本時間)
午前8時00分~ABEMA格闘チャンネル

■ONE FN10対戦カード

<ONE世界フライ級 (※61.2キロ)選手権試合/5分5R>
[王者] デメトリウス・ジョンソン(米国)
[挑戦者] アドリアーノ・モライシュ(ブラジル)

<ONEムエタイ世界フライ級選手権試合/3分5R>
[王者]ロッタン・シットムアンノン(タイ)
[挑戦者] エドガル・タバレス(メキシコ)

<ONEサブミッショングラップリング世界フライ級(※61.2キロ)選手権試合/12分1R>
[王者] マイキー・ムスメシ(米国)
[挑戦者] オサマ・アルマルワイ(イエメン)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
スタンプ・フェアテックス(タイ)
アリス・アンダーソン(米国)

<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
ロベルト・ソルディッチ(クロアチア)
ゼバスチャン・カデスタム(スウェーデン)

<<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
セイジ・ノースカット(米国)
アフメド・ムジタバ(パキスタン)

<ミドル級(※93.0キロ)/5分3R>
オンラ・ンサン(ミャンマー)
ファン・ロン(中国)

<サブミッショングラップリング・ミドル級(※93.0キロ)選手権試合/10分1R>
ライニア・デリダー(オランダ)
タイ・ルオトロ(米国)

<ムエタイ131ポンド契約/3分3R>
ジャッキー・ブンタン(米国)
ディアンドラ・マーティン(豪州)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
カイラット・アクメトフ(カザフスタン)
リース・マクラーレン(豪州)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
ローウェン・タイナネス(米国)
オク・レユン(韓国)

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ABEMA MMA MMAPLANET o ONE ONE FN10 UFC アドリアーノ・モライシュ アリス・アンダーソン オク・レユン オンラ・ンサン カイラット・アクメトフ キック ジヒン・ラズワン スタンプ・フェアテックス ゼバスチャン・カデスタム タイ・ルオトロ チャンネル デメトリウス・ジョンソン ボクシング マイキー・ムスメシ ライニア・デリダー リース・マクラーレン ロッタン・シットムアンノン ロベルト・ソルディッチ ローウェン・タイナネス ローマ・ルックンブンミー

【ONE FN10】米国デビュー、アジアの顔スタンプ・フェアテックス「しっかり踊って、打撃も見せる」

【写真】アジアン・グッドシェイプなスタンプに対し、アンダーソンのバキバキさがアメリカン (C)MMAPLANET

5日(金・現地時間)、コロラド州ブルームフィールドの1stバンク・センターで開催されるONE FN10「Johnson vs Moraes 3」でスタンプ・フェアテックスが、アリス・アンダーソンと対戦する。

アジア在住アジア人MMAファイターとして、今大会唯一のメインカード出場となるスタンプ。いわば米国路線で、アジアの顔として活躍するスタンプは米国デビューに向け、相当にダンスに力を入れていることが伺えた。


今回はいつにも増して「マイペンライ」さが目立っていたスタンプ

──アリス・アンダーソンと今週土曜日に対戦します。今の気持ちを教えてください(※取材は1日に行われた)。

「ONE初の米国大会で戦うこと、米国で初めて試合をすることが凄く嬉しいわ」

──アジアの時間帯から、時差の大きな米国での試合に向けてコンディションの方はいかがですか。

「標高の高いデンバーに慣れるために、4月9日にやってきて。試合まで1カ月をデンバーで過ごしてきたけど、最初の1週間は時差ボケが大変だった。一晩中眠ることができなかったり。それに息もすぐに切れて、練習に慣れるのが大変だった。そこも2週目から徐々に大丈夫になってきて、今では普段と変わりなく練習できるようになったわ」

──試合前、最後の調整をデンバーで行ってきたということですが、どのジムで練習してきたのでしょうか。

「イーストン・ハイ・アルティトゥードMMAで練習させてもらって。UFCファイターも多くいて、私に必要な技術なんかを指導してもらった。スパーの相手が、私に何が必要かも指導してくれた。レスリングに関してテイクダウンはできないけど、私も懸命にやれば倒されなくなったし。レスリングに対応できるという自信がついた」

──食事の方はどうですか。体重を落とすには、米国は糖質が多い食事が溢れていますが。

「スーパーマーケットで買い物をして、自炊していたから問題なかったわ。この1カ月はトレーニングとスーパー、ダンスの練習、そして料理の連続で1日が終わった感じだった(笑)」

──アハハハ。ところで前回の試合はミックスファイトで戦う予定から、スーパーガールとキックボクシング戦に急遽変わりました。2年5カ月振りの立ち技のみの試合を戦ってみて、どのような想いでいましたか。

「私はアトム級で、彼女はストロー級だから違いはあったけど、練習でずっとムエタイを続けているから問題はなかった。ただ急にルールも相手も変って、少しナーバスにはなっていたけど。ムエタイのトレーナーもいないなかで勝てたので、私にとっては凄く意味のある試合になったわ」

──ところでタイではローマ・ルックンブンミー、ジヒン・ラズワンと一緒の写真をSNSにアップしていましたね。両者とタイを出るまでは練習していたということでしょうか。

「今回の試合のため、2人はフェアテックスに来て私をサポートしてくれた。ローマは10日間、ジヒンとは1カ月一緒に練習をし、練習以外の時間でも彼女たちのトレーナーも交えて色々と話すことができて凄く良かった」

──UFCのローマとONEのスタンプの合体は、タイMMA界のドリームタッグです。

「ローマは経験豊かだし、学ぶべき点も多かった。指導者が違うから別のテクニックを持っていて。私の方が少し小さいけど、本当に良い練習ができたわ」

──米国で戦うことでもアドバイスがありましたか。

「米国で戦うことに関してアドバイスはしてもらっていないけど、戦い方についてはフットワークをもっと使った方が良い、動きを止めないでというアドバイスをしてもらった。あっ、それと米国は税金が高いから大変だって教えてくれた(笑)」

──アハハハハ。ではアリス・アンダーソンの印象を教えてください。

「身長が高くて、リーチも長い。グラウンドでも戦えて腕十字が得意ね」

──スタンプは、どこにアドバンテージがあると考えていますか。

「ダンスよ。私の方がずっと上手く踊れるから(笑)」

──……(苦笑)。

「それは冗談で。背が高く、リーチも長い彼女と戦うには打撃に代わる攻撃も考えているわ。スタンプ・フェアテックスとは何者なのか。米国のファンに覚えてもらえるよう、しっかりとダンスを踊って(笑)、打撃のスキルを見てもらう。米国だけでなく、タイのファンも絶対にガッカリさせたくないので。ダンスの練習もしっかりとやってきたから」」

■放送予定
5月6日(土・日本時間)
午前8時00分~ABEMA格闘チャンネル

■ONE FN10対戦カード

<ONE世界フライ級 (※61.2キロ)選手権試合/5分5R>
[王者] デメトリウス・ジョンソン(米国)
[挑戦者] アドリアーノ・モライシュ(ブラジル)

<ONEムエタイ世界フライ級選手権試合/3分5R>
[王者]ロッタン・シットムアンノン(タイ)
[挑戦者] エドガル・タバレス(メキシコ)

<ONEサブミッショングラップリング世界フライ級(※61.2キロ)選手権試合/12分1R>
[王者] マイキー・ムスメシ(米国)
[挑戦者] オサマ・アルマルワイ(イエメン)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
スタンプ・フェアテックス(タイ)
アリス・アンダーソン(米国)

<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
ロベルト・ソルディッチ(クロアチア)
ゼバスチャン・カデスタム(スウェーデン)

<<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
セイジ・ノースカット(米国)
アフメド・ムジタバ(パキスタン)

<ミドル級(※93.0キロ)/5分3R>
オンラ・ンサン(ミャンマー)
ファン・ロン(中国)

<サブミッショングラップリング・ミドル級(※93.0キロ)選手権試合/10分1R>
ライニア・デリダー(オランダ)
タイ・ルオトロ(米国)

<ムエタイ131ポンド契約/3分3R>
ジャッキー・ブンタン(米国)
ディアンドラ・マーティン(豪州)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
カイラット・アクメトフ(カザフスタン)
リース・マクラーレン(豪州)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
ローウェン・タイナネス(米国)
オク・レユン(韓国)

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MMA MMAPLANET o ONE ONE FN06 オンラ・ンサン ジルベウト・ガルバォン

【ONE FN06】観客の声援がオンラ・ンサンを強くする。89秒TKO勝ちで、「ミャンマーに平和を」

<215ポンド契約/5分3R>
オンラ・ンサン(ミャンマー)
Def.1R1分29秒by TKO
ジルベウト・ガルバォン(ブラジル)

会場の声援を一身に受けるンサンに対し、左右のフックで前に出るガルバォンだが右アッパーを受けて後方に倒れる。スタンドで待ち受けるンサンは、シングルレッグからダブルでケージに押し込まれる。ここでンサンは右ヒジを当て、フレームを創ってヒザをボディに入れる。引き込むように倒れたガルバォンに、左右のパウンドを連打したンサンが勝負を決めた。

「3カ月で2試合、少し落ちていた時期があったけど戻ってきた。いつだって戦うからチャトリ、言ってくれ。5月のデンバーも、だ。誰とだって戦う。レッツゴー」と言うンサンは、ボーナス獲得に笑顔を浮かべミャンマー語で同朋にエールを送ると、最後は「ミャンマーの皆のために祈っている。僕らの国が平和になるよう」と英語で締めた。


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【ONE FN06】マイキー、世界戦と無差別級について語る。「今は階級に専念。いつかクレイジーな挑戦を」

【写真】微笑みの国バージョンのマイキー・ムスメシです(C)MMAPLANET

14日(土・現地時間)、バンコクのインパクト・アリーナで開催されるONE Fight Night06で、ONEサブミッショングラップリング世界フライ級王者マキシー・ムスメシがガントゥルム・バヤンドォーレンの挑戦を受ける。

マイキーは昨年のサンボ世界選手権58キロ級優勝のサヤン・ヘルテックが挑戦予定だったが負傷欠場となり、バヤンドォーレンと戦うことになった。

コンバットサンボの世界王者が、マイキーに太刀打ちできるのか。そんな見方があったが、マイキーはこの挑戦者の変更を歓迎していた。よりタフ、よりコンペティティブになるという意味で。


──マイキー、いつもインタビューを受けてもらってありがとうございます。今の調子はいかがですか。

「最高だよ。今、トレーニングから戻ってきたばかりなんだ。僕の方こそ、インタビュー時間をずらしてもらって助かったよ。バンコクに就いて、すぐに練習したいと思っていたから空港から直接練習してきたんだ。だけど飛行機の予定自体が変わってしまっていたから、予定された時間にインタビューを受けることができなかったんだよ」

──ラスベガスから、今日バンコクに入ったということですか。

「違う、違う。シンガポールからバンコクに来たんだ。シンガポールに1週間いて、時差を調整していたから。シンガポールとバンコクの時差はたった1時間だからね」

──今回、ガントゥルム・バヤンドォーレンの挑戦を受けることになりました。もともとは、スポーツサンボの世界王者と戦う予定でしたが、負傷欠場になりコンバットサンボの世界王者がチャレンジャーになった形です。

「僕としては対戦相手が代わったことで、よりチャレンジングになったと思っている。彼は柔術をやっているから。茶帯の柔術家で、MMAのようなコンバットサンボを戦っている。より柔術ベースなんだ。サンビストとの試合は、彼らに柔術の経験がないことが大きな問題になっている。いくら世界チャンピオンで、サンボの技を使いこなせても柔術を知らない。

スポーツサンボの選手って、すぐに背中を見せる。だから、今回バヤンドォーレンと戦うことは、サンボ界から最高の相手が出てきたと思っているんだ」

──確かにトップ・サンビストがONEの組み技ルールで戦っても、柔術に対応できていないので柔術家が有利なことは明白になっています。実際、マイキーがサンボの世界王者と戦うことに関しても、もう柔術家のデモンストレーションのような試合には食傷気味でした。

「サンボと柔術は違うからね。でも今回の対戦相手は柔術の経験があって、ハイレベルなサンビストだから楽しみなんだよ」

──とはいえ世界のトップクラスのマイキーに対して、紫帯の柔術という見方もできます。

「茶帯だよ。茶帯(笑)」

──あっ、申し訳ありませんでした。

「柔術を分かっていることが大切なんだ。バックを取っても、チョークの防御方法を知っていることが。スポーツサンボだけの人はチョークがないからディフェンスできない。だから、いつもワンサイドの試合になってきた。今回の試合は、そういう過去の柔術家✖サンビストよりもコンペティティブになると期待しているんだ。サンボと柔術の技術が分かっている相手だから」

──加えて打撃有りで戦っている選手は、グラップリングマッチではナーバスにならず平常心で戦えているように見えることも多いです。技術レベルは別にしても、彼らのグラップリングに臨む時のメンタルをどのように考えていますか。

「パンチでダメージを受けたことがある選手は、そういう痛みのないグラップリングは戦いやすいだろうね。MMAファイターのメンタルは、幅広いという部分で強い。彼らはより肉体にダメージを受ける戦いを経験しているから。そういう意味でも、今回の試合はタフになるんじゃないかと思っているんだ。

そんな試合で僕がやるべきことは、完璧なポジショニングを取ってフィニッシュすること。今言ったようにMMAを経験して、タフなメンタルの持ち主をしっかりと仕留めたいんだ。僕は今でも一つのポジションにステイすることがある。どうしてもそこに拘ってしまうんだけど、そうでないもっと視野の広い試合をしたい。

今回のキャンプでは、オープンマインドで色々なポジションにスイッチすることを心掛けてきたんだ。そこからサブミッションを仕掛けていく。一つのことに固執しないよ。最初にとったポジションをずっと維持するんじゃなくて、もっと多角的に攻める」

──勝敗の行方に対し、どちらかに期待するなどということはメディアとして書けないですけど、マイキーにはファブリシオ・アンドレイやコール・アバテ、ベイビーシャークらと肌を合わせてほしいと思っています。

「う~ん、彼らは僕より階級が上なんだよね。彼らはバンタム級で、僕はフライ級だから。ただし、今名前が挙がった選手たちのようにどんどん手強いグラップラーが出現しているよ。そういう選手達の存在が、僕にもっと練習して成長しないといけないというモチベーションを与えてくれるんだ。彼らは僕より若くて、ポテンシャルがある。それだけ成長が早いということだからね。だから、僕もハードに練習できるんだ」

──ところでムエタイ、キック、MMA、ミックスルールとサブミッショングラップリングが見られるONEのケージで、これら打撃のあるスタイルでは提供できないファンが喜ぶ試合が、グラップリングでは可能だと思っています。

「……」

──それは無差別級です。2020年のヨーロピアン・オープン……。

「イエス、イエス。僕がモハメド・アリーと戦った時だね(笑)」

──ヘビー級のアリーに対して、マイキーが50/50からスイープを決めて、同点に追いついた(結果はP2-2、A1-2で敗れた)時の盛り上がり、小よく大を制す。この醍醐味が見られるのは、グラップリングだけです。そうADCC2005の……。

「マルセリーニョ・ガウッシアとリコ・ロドリゲスだ(笑)。将来的にいつか、そういう戦いもしてみたいよ。でも今は自分の階級で戦っていきたい。やっぱりオープンウェイトは体へのダメージが大きいから。アリーとの試合後も、1日ちゃんと歩けなかった(笑)。僕は心身ともに健康でいたいから。今はフライ級で戦っていたいけど、あのクレイジーさもやっぱり経験したいんだよね(笑)」

──チャトリCEOに無差別級で戦う時のファイトマネーの保障をしてもらえるよう皆で掛け合いましょう。ONEのセールスポイントになるはずです(笑)。

「アハハハ。興味深いよ、小さな選手が、大きな選手に勝つことは。それは柔術の素晴らしさを分かってもらえる一つの手段であることは間違いない。凄くビューティフルなことだよね。でも、危険がともなうことは覚えておいてほしい。それでも、いつかまたそういう試合にチャレンジしたい」

──楽しみに待っています。それでは、ぜひともムエタイ王国のファンにグラップリングでショックを与えてください(笑)。

「柔術を知らない人に、柔術の良さを分かってもらう。プレッシャーが掛かるけど、このプレッシャーがあるから強くなれる。それとバンコクのファンの前で戦うことも凄く楽しみだけど、僕としてはやっぱり日本で戦いたいんだ。チャトリにも『日本で戦わせて欲しい』と伝えているんだ。きっと今年中にONEは日本大会を開くから、絶対にそこで戦いたい。そしていつの日か、道着トーナメントを日本で戦ってみたいと思っているよ」

■放送予定
1月14日(土・日本時間)
午前10時00分~ ABEMA格闘チャンネル

■ ONE FN06対戦カード

<ムエタイ女子ストロー級/3分3R>
スーパーガール・ジャルーンサックムエタイ(タイ)
エカテリーナ・ヴァンダリエヴァ(ベラルーシ)

<150ポンド契約/5分3R>
キム・ジェウン(韓国)
佐藤将光(日本)

<ONEキックボクシング世界フェザー級選手権試合/3分5R>
[王者]スーパーボン・シンハマウィーン(タイ)
[挑戦者] チンギス・アラゾフ(アゼルバイジャン)

<ONEキックボクシング世界フライ級王座決定戦/3分5R>
スーパーレック・ギアットムーガーオ(タイ)
ダニエル・プエルタス(スペイン)

<ONEサブミッショングラップリング世界フライ級(※61.2キロ)選手権試合/12分1R>
[王者] マイキー・ムスメシ(米国)
[挑戦者] ガントゥルム・バヤンドォーレン(モンゴル)

<フリースタイル女子アトム級(※52.2キロ)/3分4R>
スタンプ・フェアテックス(タイ)
アニッサ・メクセン(フランス)

<215ポンド契約/5分3R>
オンラ・ンサン(ミャンマー)
ジルベウト・ガルバォン(ブラジル)

<キック・フライ級/3分3R>
ロッタン・シットムアンノン(タイ)
ジドゥオ・イブ(中国)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
ゲイリー・トノン(米国)
ジョニー・ヌネス(米国)

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ABEMA MMA MMAPLANET o ONE ONE FN06 UFC アニッサ・メクセン オンラ・ンサン ガントゥルム・バヤンドォーレン キック キム・ジェウン ゲイリー・トノン スタンプ・フェアテックス チャンネル ボクシング マイキー・ムスメシ ロッタン・シットムアンノン 佐藤将光

【ONE FN06】マイキーに挑戦、草原の馬鹿正直者バヤンドォーレン「全く意味が分からなかったです」

【写真】バヤンドォーレンの受け答え、実は通訳さんが2度、3度と質問の仕方を変えてようやく得た返答です。インタビュー中はそよ風のようですが、ケージの中で爆弾低気圧となるか期待です (C)ONE

14日(土・現地時間)、バンコクのインパクト・アリーナで開催されるONE Fight Night06でモンゴル人コンバットサンボ世界王者ガントゥルム・バヤンドォーレンが、マイキー・ムスメシの持つONEサブミッショングラップリング世界フライ級王座に挑戦する。

当初の予定では昨年のサンボ世界選手権58キロ級優勝のサヤン・ヘルテックが挑戦予定だったが負傷欠場となり、代役として白羽の矢が立ったのがバヤンドォーレンだった。打撃、そして頭突き有りのコンバットサンボで戦うバヤンドォーレンは、この一戦にどのような勝機を見出しているのか。バカ正直──草原のそよ風ばりに無口なチャレンジャーにインタビューした。


──マイキー・ムスメシの持つサブミッショングラップリング世界フライ級王座に挑戦します。今の心境を教えてください。

「グラップリングの世界王座に挑戦できて、とても嬉しいです。この機会を与えられたので、自分の力を試したいと思います」

──マイキーが他の選手との試合がキャンセルになり、バヤンドォーレン選手を指名した時はどのような気持ちでしたか。

「なぜ指名されたのか、全く意味が分からなかったです。最初はそういう話があったことも知らなかったので」

──それでも、オファーを受けたのは?

「偉大なチャンピオンだからです。彼のような偉大なファイターに指名され、戦うことができるのは光栄でしかないので」

──サンボ世界王者といっても、バヤンドォーレン選手はコンバットサンボの世界王者です。打撃なしで、どれだけマイキーとやり合える自身がありますか。

「僕は自分を100パーセント信じています。マイキーはチャンピオンです。でも、僕もチャンピオンです。負けないです。技術的にも、手の届かない相手ではないですから。僕もグラップリングには自信があります」

──その自信となるバヤンドォーレン選手のベースとなる格闘技は?

「柔道とサンボです。そして7年前から柔術をやってきました。MMAは4勝1敗で、その多くを米国の小さな大会で戦ってきました」

──サンボはスポーツサンボの練習もされてきたのでしょうか。

「柔道と同時にスポーツサンボをやっていました。そこからコンバットサンボを始め、モンゴル王者に3度なりました。5年前に世界選手権に初めて出て銅メダルを獲得しました。21歳の時です。サンボで結果を残しているのは、全てコンバットサンボです」

──この試合は世界にバヤンドォーレン選手の名前を広める最高の機会かと思われます。そんな試合で、どのような戦いをしたいと考えていますか。

「チャンピオンになって、僕が本当のチャンピオンだと証明します」

──さきほども言われたようにMMAも戦っています。この組み技世界戦を機に、ONEでMMAファイターとして活動していくという考えもありますか。

「いえ、今はMMAの試合をONEで戦いたいとは思っていないです。UFCが僕の目標なので」

──何と、そこを思っていてもここで発言するとは……思いもしなかったです(苦笑)。では最後に日本のファンに一言お願いできますか。

「米国人世界王者に対し、アジアの代表として挑戦します。日本の人たちにも、僕の応援をお願いしたいです」

■放送予定
1月14日(土・日本時間)
午前10時00分~ ABEMA格闘チャンネル

■ ONE FN06対戦カード

<ムエタイ女子ストロー級/3分3R>
スーパーガール・ジャルーンサックムエタイ(タイ)
エカテリーナ・ヴァンダリエヴァ(ベラルーシ)

<150ポンド契約/5分3R>
キム・ジェウン(韓国)
佐藤将光(日本)

<ONEキックボクシング世界フェザー級選手権試合/3分5R>
[王者]スーパーボン・シンハマウィーン(タイ)
[挑戦者] チンギス・アラゾフ(アゼルバイジャン)

<ONEキックボクシング世界フライ級王座決定戦/3分5R>
スーパーレック・ギアットムーガーオ(タイ)
ダニエル・プエルタス(スペイン)

<ONEサブミッショングラップリング世界フライ級(※61.2キロ)選手権試合/12分1R>
[王者] マイキー・ムスメシ(米国)
[挑戦者] ガントゥルム・バヤンドォーレン(モンゴル)

<フリースタイル女子アトム級(※52.2キロ)/3分4R>
スタンプ・フェアテックス(タイ)
アニッサ・メクセン(フランス)

<215ポンド契約/5分3R>
オンラ・ンサン(ミャンマー)
ジルベウト・ガルバォン(ブラジル)

<キック・フライ級/3分3R>
ロッタン・シットムアンノン(タイ)
ジドゥオ・イブ(中国)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
ゲイリー・トノン(米国)
ジョニー・ヌネス(米国)

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