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【FAW2024#02/TORAO32】格闘代理戦争振り返り。鶴屋怜「とにかく寝技を」&諸石一砂「必要な経験」

【写真】諸石がいる日本の時間は夜22時、鶴屋はATTの朝スパーリングの前にリモートで参加してくれた(C)SHOJIRO KAMEIKE

4年振りに再開したABEMAの格闘家発掘リアリティTVショー=格闘代理戦争-THE MAX-。3月15日に都内某所で実施された一回戦では、鶴屋怜の推薦選手として諸石一砂が出場した。
Text by Shojiro Kameike

試合では諸石がギレルメ・ナカガワにわずか40秒――腕十字を極められた。試合後、諸石は5月26日にアクロス福岡で開催される「TORAO32」でネイン・デイネッシュと対戦することが決まっている。格闘代理戦争への出場を経て、諸石は何を得たのか。現在、米国のATTで練習中の鶴屋怜とともに、格闘代理戦争の裏側も語ってくれた。


――現在ABEMAで放送中の『格闘代理戦争 -THE MAX-』について、鶴屋怜監督と諸石一砂選手に番組と1回戦の試合について振り返っていただきたいと思います。鶴屋監督と諸石選手の登場は1回戦が行われる第2話でしたが、出場が決まったのは直前だったのでしょうか。

鶴屋 直前ではないですね。自分の出演が決まったのが、他の人たちより遅かったというだけで。オファーを頂いたのは試合の2~3週間前だったと思います。そのタイミングでジムの中から誰が出られるかを父(鶴屋浩THE BLACKBELT JAPAN代表)と相談して。条件(フェザー級、25歳前後、プロ5戦以内)という条件の中で一砂君が出られるということで、一砂君が推薦選手に決まりました。

諸石 選んでもらった時はワクワクしました。プロではまだ2戦しか経験していないし、もともと格闘技のキャリアは浅いので、こういったメディアに出られるのは嬉しかったです。普通じゃ経験できないことだから、これはチャンスだと思っていました。

鶴屋 よく「エンタメだから、どうこう」と言われますけど、出る選手からすれば賞金も貰えるし。さらにRIZIN出場権も賭けられるという大きなチャンスだから、出るべきだと思いましたね。

――格闘代理戦争はドキュメンタリー番組であり、リアリティショーです。通常の試合の時と違って、煽る発言などは意識しましたか。

鶴屋 何となくそういう雰囲気は感じましたけど、制作サイドも僕の性格を分かってくれていたんじゃないですか。いつも自分は尖った発言をしていると思われているみたいだけど、本当に思っていることは言いますよ。でも別に思っていないことは――もう21歳なので、言って良いことと言っちゃダメなことは分かります(笑)。

――むしろ諸石選手のほうが煽るタイプでした。

諸石 アハハハ、そうかもしれないです。

鶴屋 試合をする選手は、みんなMMAのキャリアが同じくらいで。だけど自分の場合は監督側で、青木真也さんや秋山成勲さんは年齢もキャリアもずっと上ですからね。さすがに青木さんや秋山さんに噛みついていくことはできないです(苦笑)。

――唯一、平本蓮選手に対しては「口だけ」と発言していましたね。

鶴屋 そうですね(笑)。平本選手は年齢もそれほど離れているわけじゃないし、多少は言えるかなって思いました。

――諸石選手は過去2戦経験しているプロの試合と、格闘代理戦争の試合では意識が違った部分などはありましたか。

諸石 自分はガンガン行くファイトスタイルで、格闘代理戦争でも同じスタイルで戦いました。テレビの企画だと結構、自分をつくってしまう人もいると思うんですよ。でも僕はそういうことを気にせず、素の自分でいましたね。

――素の部分といえば、諸石選手の場合はサッカー選手のキャリアと、ストリートファイター時代が紹介されていました。サッカー選手とストリートファイターは同時期だったのでしょうか。部活が忙しい中で、どのように両立していたのかと……。

諸石 サッカー部の中でも僕は自宅生だったので、試合が終わった休みの日とかは……すみません、ストリートファイト時代の話はナシで(苦笑)。

――アハハハ、書けない話も多そうですね。鶴屋監督と諸石選手は、お互いに初めて会った時や練習した時の印象を覚えていますか。

鶴屋 「ヤンチャな人が来たなぁ」と思いましたね(笑)。それと「ヤル気がある人だな」って印象でした。まさかその後に、格闘代理戦争に出るとは思っていなかったですけど。

諸石 ジムに入った時は「自分が最強だ!」と思っていたので、初めて怜君と組んだ時はビックリしました。「こんなに強い人がいるのか!」って。今まで触れたことのないレベルを感じましたよね。正直、地元でも格闘技経験があるっていう人と戦ったこともあるんです。当たり前だけど、怜君は次元が違いました。

――諸石選手はMMAを始めるうえで、なぜ当時のパラエストラ千葉ネットワーク(現THE BLACKBELT JAPAN)を選んだのでしょうか。

諸石 強いジムだということは当たり前ですけど、寝技の強さですよね。僕も打撃には自信があったけど、ストライカーが寝技で何もできずに負けている試合もたくさん見てきました。だからジムとしても強いし、特に寝技が強いので「ココに入ろう!」と決めました。それが今からちょうど2年前のことですね。

鶴屋 一砂君がジムに入ってきた時は、経験ないから当たり前だけど、雑な部分は多かったです。でも、ずっとサッカーをやっている人だから、運動神経は良くて。最近は打撃も格闘技のものになってきているし、寝技もできるようになってきている。格闘代理戦争の1回戦は寝技で極められてしまいましたけど、そもそも寝技を身につけるのは時間が掛かるものですからね。これから寝技をどんどんやってくれれば良い。打撃もMMAとして、どんどん綺麗になっていると思います。

――諸石選手の場合は、特に蹴りのフォームと強さが印象的です。たとえば野球はピッチャーの投げる動作とパンチを打つ動作が似ていると言われます。

鶴屋 それ、よく聞きますよね。父もそう言っています。

――ではサッカーとMMAの蹴りを比較すると、いかがでしょうか。

諸石 サッカーはボールを蹴る時、軸足の位置や踏み込みの角度で全然違います。本当にミリ単位で軌道が変わったりするんですよ。僕の場合は格闘技の蹴り方ともまた違って、サッカー独自の蹴り方と組み合わせたものかもしれないです。もともとサッカーをやっていたことで足の上げ方とか、あと脱力して蹴ることができていたとは思いますね。

――なるほど。――格闘代理戦争では、計量の後に抽選で翌日対戦カードが決まりました。抽選の前に「どの選手と対戦したい」という希望はありましたか。

前日計量後の抽選で、先にFを引いた鶴屋。Eに警戒していたナカガワが来るとは――(C)MMAPLANET

鶴屋 僕はトミー矢野とギレルメ・ナカガワが一番嫌だなと思っていました。それを引いちゃったというか、自分が引いたあとにナカガワ選手が来たので……。

諸石 アハハハ!

鶴屋 格闘代理戦争は1Rが3分しかないから、テイクダウンに入られると結構不利になるじゃないですか。

諸石 ストライカーとしては嫌ですよね。

鶴屋 1Rが5分だと、最初に寝かされても残り2分で立ち上がって一発KO――ということはあると思うんです。でも3分間で最初にグラウンドへ持ち込まれると、逃げてからKOするまでは難しくて。そう考えていると、いきなりナカガワ選手が来っちゃったという。「これ、大丈夫かなぁ」と思っていました(笑)。

諸石 僕たち選手は抽選を横で見ていました。自分としては「誰でも良いよ」と思っていましたし、ギレルメ戦が決まっても自分は「おぉ、ハイハイ」みたいな感じで。

鶴屋 もともと誰が相手になってもいいように考えてはいましたが、試合が決まってから具体的に「どういう試合をするか」みたいなことを話し合いました。プロの試合だとワンデートーナメントでもないかぎり、ああいうことは経験できないですよね。

諸石 自分としても大きな経験でした。2週間前に出場が決まって、体重調整しながら仕上げていくことも少ないので。そのぶん格闘技の厳しさも知ることができて。今考えると、あの時の自分に必要なものだったから、出場のチャンスが来たんだなと思っています。

――ギレルメ戦はわずか1R40秒で敗退。試合後は悔し涙を流していました。

鶴屋 相手は打撃ができないから、一砂君がちゃんと蹴りを当てることができればKOできる、という勝つイメージも持っていました。でも試合は一番嫌な展開でしたよね。

試合直後はもちろん、控室で涙を流す諸石の姿も映像で公開されていた。この悔しさを次戦で晴らせるか(C)MMAPLANET

諸石 今までとは違う「本当の戦い」で負けたと感じました。何もできず、自分の距離で戦えなかったことに虚しさもあって。それと自分の甘さを実感して悔しかったです。

――準決勝以降、リザーブ枠のような形で出場が継続されることはなかったのですか。

鶴屋 勝ち上がった選手の中で負傷があったりしたら、別の選手が出るという話は耳にしていました。あくまで噂レベルのものですけど。

諸石 でも僕は1回戦の翌日には、次の試合(5月26日、TORAO福岡大会でネイン・デイネッシュと対戦)が決まったんですよね。格闘代理戦争の1回戦で負けた時は悔しかったけど、いつまでも引きずっていても仕方ないし、すぐ次に向けて練習を再開しました。

鶴屋 振り返ると、とにかく一砂君は寝技を練習しまくったほうがいい。正直、僕はそんなに打撃をやらずにUFCと契約して……。

――いやいや、そんなわけはないでしょう(笑)。

寝技が向上すれば、特の蹴りもより生きるはず(C)MMAPLANET

鶴屋 全くやっていないわけじゃないけど、ある程度は――ヌルマゴだって特別強い打撃を持っているわけじゃないですし。一砂君は強い打撃を持っているから、とにかく寝技を練習しまくったら絶対に強くなると思います。

諸石 まさに怜君の言っているとおりで。格闘代理戦争が終わってから、すでにMMAということを意識して寝技の練習に取り組んでいます。

――諸石選手としては鶴屋怜推薦の試合が終わって、次はTHE BLACK JAPANの看板を背負い、TORAO32で福岡選抜との対抗戦に挑むわけですね。

鶴屋 ちょうどウチに福岡県か、その周辺の出身選手が3人いて。だから福岡選抜×THE BLACKBELT JAPANの対抗戦という形になったんだと思います。

諸石 対抗戦に出る選手は僕が長崎県出身、他の2選手(杉本静弥と梅木勇徳)も福岡県出身なんですよ(笑)。

――現在、THE BLACKBELT JAPANには日本全国から入門者が集まっているのですね。

鶴屋 最近は日本全国から、特に若い選手の入会が多いです。

諸石 自分の強いジムを探した結果、パラエストラ千葉ネットワークに辿り着きましたからね。対抗戦として行われることが決まった以上は、自分もTHE BLACKBELT JAPANを代表する気持ちで戦います。

相手のネイン・デイネッシュ選手はオールラウンダーとして全部できるうえ、一発があるという印象です。格闘代理戦争の経験を生かして次の試合はしっかり勝ちます。そして、このままプロの試合は無敗のままベルトを獲りますので、よろしくお願いします!

■視聴方法(予定)
2024年4月19日(金)
午後7時00分~ABEMA格闘チャンネル

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45 Bloom FC02 MMA MMAPLANET o Torao 修斗 奥宮ハント 泰斗 田上こゆる

【Bloom FC02】地元・福岡で早坂優瑠戦、泰斗「スポーツをしようという気持ちが強かった。でも……」

【写真】Bloom FCと闘裸男、どちらも参戦する相乗効果で強化を狙う!!(C)MMAPLANET

31日(日)、福岡県福岡市中央区のアクロス福岡で開催されるBloom FC02で、泰斗が早坂優瑠と対戦する
Text by Shojiro Kameike

福岡のMMAレンジャーズジムに所属する泰斗にとっては、1年振りに地元で戦う機会を得た。修斗ではデビューから3連勝したものの、以降は2敗1分と上位陣の壁にぶち当たっている。そんな泰斗がBloom FC初出場で見せたいものとは――「喧嘩」だ。


――表情に少し疲労も見られますが、今はまだ追い込みの時期ですか。それとも減量の時期でしょうか。

「減量ですね。でも自分は、それほど減量はキツくないので大丈夫です!」

――今回はBloom FC初出場となります。Bloom FCは昨年11月に第1回大会が開催されました。修斗を主戦場としている泰斗選手にとって、この大会はどう見ていましたか。

「出ているのは先輩選手が多かったし、福岡で行われているという『地元感』が強かったです。どうしても福岡のMMAファイターって、他の場所で試合をすることが多いじゃないですか。それが地元で試合をして、地元で応援してくれる人たちの前で戦うことができるのは良かったと思います。

この大会にはハントさん(奥宮ハントMMAレンジャーズジム代表)も関わっていて。僕もずっとハントさんにはお世話になっていますから、その大会を盛り上げたいっていう気持ちは強いです」

――修斗は修斗でチャンピオンを目指し、ランキングを上げていくための試合もしないといけない。一方で修斗のランキングには影響しないBloom FCの試合をどうとらえるのか。泰斗選手の場合はいかがですか。

「その点については全然気にしていないです。やはり地元で試合ができるのというのは一番大きいので。かといって、福岡ならどの大会に出るというわけではないですよ。やはり修斗は修斗で、Bloom FCはハントさんが関わっていることが大きいですから」

――Bloom FC第1回の時、ご自身は同時期に沖縄で試合をしているだけに、余計にそう感じたのではないですか。

「アハハハ、そうかもしれないですね。でも沖縄勢との試合は敵対心というか――レンジャーズジムはパラエストラ沖縄勢(現THE BLACKBELT JAPAN沖縄)に対抗心があって(笑)。九州と沖縄ではお互いに目立っているチームだと思いますし、軽量級の選手も多いじゃないですか。だから沖縄の選手と対戦するために、沖縄にも行きますよ」

――2023年はその沖縄勢との2試合で、1分1敗という結果でした。

「もちろん勝ちたかったですが、相手はみんな格上で、良い経験にはなったと思います。自分の実力を思い知らされました。自分自身の持ち味を出せていなかったし、いろいろ気づかされたことも大きいです。次の試合も相手は格上ですけど、絶対に勝たないといけない相手だと考えています。この試合の結果で、これからの自分が決まるというか」

――個人的には、畠山戦では泰斗選手の持ち味も出た末のドローだったと思います。ただ、旭那戦は良いとこを見せることができなかった。それは相手の差なのか、あるいは福岡と沖縄という開催地も関係あるのか……。

「相手の差ですね。旭那選手はやっぱりランキング1位で、組んだ感じも全然違いましたし。力の差というか、巧さの差がありました。自分がテイクダウンを狙おうとしても、どんどん相手との距離が遠くなっていく。僕もフィジカルには自信がありますけど、やはり柔術の巧さというか……そこは自分の足りないところでもありましたね」

――では、この4カ月間で新しく取り組んできたことや、伸ばそうと考えたものはありますか。

「何より気持ちの問題だと思っています。今までの試合では、自分の試合に殺気が感じられないんですよ。いつも練習のほうが調子は良くて。だけど練習どおりの力を試合で出すことができない。それは気持ちの問題で――練習と同じように試合でも『相手を倒しに行く』という気持ちを見せることができていれば、前回の試合も田上こゆる戦でも可能性はあったんじゃないかと思っています。仕留めに行く、その気持ちを出していきたいです」

――「練習では強いけど試合では勝てない」というファイターは、今まで数多く存在していたと思います。その逆もまた然りで。ご自身の中で「練習では強いけど試合では勝てない」という要因は何だと思いますか。

「今までは『スポーツをしよう』という気持ちが強かったんです。MMAはスポーツじゃないですか。だから当然なんですけど――でも格闘技だから、喧嘩が必要な時もあって。そういう荒々しい面も自分には欠けていたんじゃないかと思うんですよ。今回は喧嘩をします」

――「喧嘩も必要」というのは意識面のお話で、それが自分の中で足りなかった「仕留めに行く」という意識なのでしょうか。

「そうです。あとは、せっかく地元でたくさんの応援団が来ているのに、中途半端な試合は見せられないですよね。もちろん試合は勝敗が最優先です。でもそれ以上に、みんなに自分の気持ちを見せたくて。全力で仕留めに行きます」

――なるほど。「試合で殺気が感じられない」という意見は、誰か他の人から聞いたものですか。それとも自分自身で出した結論なのでしょうか。

「まず自分はチームメイトから、よくパンチ力について褒められるんですよ。『それだけのパンチ力があるなら、もっと試合で出せば良いのに。出したら相手は絶対に倒れるよ』って」

――泰斗選手にはテイクダウンとフィジカル、そしてスタミナという武器があります。勝つために、その武器を選択するのも当然でしょう。

「結局、自分自身がその武器に捕らわれていたと思うんです。なぜ、みんなが褒めてくれるパンチを出せていないのか。それは気持ちの問題であり、仕留めに行くという試合への姿勢の問題であって。だから一言でいえば、喧嘩をするのが一番良いのかなと思っています」

――なぜ今までの試合では喧嘩ができなかったのでしょうか。泰斗選手も昔は喧嘩をしていたほうだと推測するのですが……。ただの印象で、すみません(苦笑)。

「アハハハ。まぁ、それなりには……。でも喧嘩をしていたから――だと思うんですよね」

――というと?

「MMAを始める時『これは喧嘩じゃない。スポーツなんだ』と自分に言い聞かせていました。だからスポーツとして勝つ意識のほうが強くなってしまったんだと思います。でもMMAは格闘技なわけだから、喧嘩する気持ちもあったほうが良い。その気持ちを取り戻したくて。無理に喧嘩をするわけじゃなく、そのほうが本当の自分なんじゃないかって気づいたんですよ」

――あれだけテイクダウンをトップコントロールで動き続けることができる泰斗選手なら……。

「同じぐらい打撃を出し続けることもできます。もうフルラウンド、打ち続けるぐらいに(笑)。それだけ自分は打撃にも自信はあって。次の試合は、今まで見せていない部分も出していきたいですね」

――ただ、打撃を出そうとすることでテイクダウン&トップコントロールという自分の良さも消えたりはしないですか。

「そこをどう織り交ぜていくか、ですね。相手も組んでくるタイプですし、自分も組みの展開でも上回らないといけない。組みを生かしたうえでの打撃というのが、今回のテーマなんですよ。組みも打撃も練習しているので、あとは気持ちだけです」

――では対戦する早坂優留選手の印象を教えてください。

「もう40戦、自分の何倍も試合をしているベテランで。組みが中心ですけど、何をやってくるのか分からないというタイプです。でも、もう全盛期は過ぎていると思いますし。キャリアの差は、あくまで数字でしかない。決して甘く見ているわけではなく、現時点では僕のほうが勝っている部分も多いし、どちらかというと『やりやすい相手』だと思います」

――地元での試合ということで、周囲の期待も高いのではないですか。

「実は2カ月前に自分のバーをオープンしたんですよ。そのお付き合いで、いろんな広がりもあって……。今回はバーのお客さんも含めて、たくさん応援に来てくれます。その人たちの前で絶対に負けるわけにはいかないし、寒い試合もできないです」

――この試合で勝った先のことは考えていますか。

「あまり先々のことは考えていません。あえて言えば、舞台はどこでも良いので常に強い選手、格上の選手と対戦したいと思っています。スケジュールの面では、もし今回勝って怪我もなければ、5月26日のTORAO福岡大会も出たいです。そのためにも今回の試合では、しっかり仕留めて勝ちます!」

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MMA MMAPLANET o Torao TORAO31 修斗 岡田達磨 結城大樹

【TORAO31】テイクダウンから上で戦い続けた結城大樹が、岡田達磨から2-0の判定勝ち

<フェザー級/5分2R>
結城大樹(日本)
Def.2-0:20-18.20-18.19-19
岡田達磨(日本)

闘裸男=結城と越後風神祭り=岡田という修斗地方大会のメインイベンター対決。サウスポーの岡田のローの直後に、結城がダブルレッグでテイクダウンを奪う。クローズドのガードの中で頭を抱えられそうになった結城は、左に回りつつギロチンを防ぎ右足を抜く。肩固めとパスの2つを防ぎつつブリッジした岡田だが、結城が泳がせてバックを取る。同門の野瀬と同様にお竜ロックにとって結城が四の字に移行し、パームトゥパームでRNCへ。自らの腕を引っ張り上げるような絞めは防がれた結城だが、そのままボディトライアングルで背中を反らせて右腕を喉下に差し入れるも時間に。

2R、初回と同様に即テイクダウンを決めた結城が、クローズドのなかで抑える。逆転をするには仕掛けが必要な岡田は、下からパンチを打っていく。半分が過ぎたころに左足を抜いた結城が枕で圧をかけ、左のエルボーを振り下ろす。肩固め&パスのコンビに、岡田はブリッジもリバーサルはできない。結城はケージ際に移行し、盤石の状態で残り1分に。足を抜かれて、戻すのが精いっぱいの岡田は万事休す。結城は上で試合終了を迎え──ジャッジ1人がドローにつけたものの危なげない勝利を手にした。


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MMA MMAPLANET o Torao TORAO31 ブログ 児山佳宏 毛利昭彦

【TORAO31】毛利がケージ際のコントロールを切り返すも逆転には至らず。児山がマジョリティ判定勝ち

<フェザー級/5分2R>
児山佳宏(日本)
Def.2-0:20-18.20-18.19-19
毛利昭彦(日本)

毛利の右ストレートをかわした児山がダブルレッグで組みつく。ケージまでドライブした児山が左腕を差し上げて押し込んだ。児山はシングルレッグで尻もちを着かせ、アンクルピックからバックに回る。起き上がる毛利に対し、児山がバックから左足を差し入れた。毛利は児山の左手首を掴んでクラッチを切りにかかる。

しかし児山が再びグラウンドに持ち込むと、二重絡みで毛利の動きを制しながらバックマウントへ。毛利は背中で児山をケージに押し込み、バックマウントを解かせた。立ち上がった毛利に対し、児山は左足を差し上げてケージに押し込む。毛利は左ヒジ、左ヒザを繰り出しつつ体勢を入れ替えて初回を終えた。

2R、毛利が児山にケージを背負わせる。サークリングしながら組んだ児山はシングルレッグに切り替える。毛利はスイッチを狙うも、児山が両足を畳んで頭をおっつけた。左手首を掴んできた児山の頭部に、毛利がコツコツと右の拳を落とす。ここで毛利が右足を児山の左足に絡め、右手首を押して体勢を入れ替える。左腕を差し上げて耐えた児山は、ボディロックで毛利をケージに押し込んだ。

毛利がスイッチで児山を崩しにかかるが、児山が耐えるとキムラからリバーサルへ。腕を伸ばしに行く毛利に対し、児山はシングルレッグからボディロックでケージに押し込んだ。ケージに背中を着けながら左ヒジを落とす毛利。しかし児山が毛利の背中をマットに着けると、最後は互いにパンチを出し合った。

ジャッジは1人がドローをつけるも、2人が児山の勝利に。試合後、児山がケージを下りたあとに毛利がマイクを握った。「まだまだ僕は諦めないし、もっと強くならないといけないと思いました。みんなで一緒に強くなりましょう!」と地元、山口大会に駆けつけた応援団に挨拶した。


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MMA MMAPLANET o Torao TORAO31 神田T800周一 野瀬翔平

【TORAO31】強烈、お竜&パシオ・ロック。野瀬が神田から圧巻の一本勝ちし「この辺とはレベルが違う」

<バンタム級/5分3R>
野瀬翔平(日本)
Def.1R3分10秒 by アメリカーナ
神田T800周一(日本)

いきなり右リードフックで飛び込んだ野瀬。かわした神田のワンツーに組んでボディロックからテイクダウンを奪う。お竜ロックに捕えた野瀬が、胸を合わせにきた神田の試みを許さず腕を取ってハンマーロックに取る。お竜&パシオロックの複合技でコントロールし、強烈な右パウンドを入れた野瀬がマウントへ移行する。野瀬はパシオロックを続け、頭をステップオーバーするとアメリカーナに切り替える。苦悶の表情を浮かべた神田がタップ、野瀬が圧倒的な強さを見せつけると、「このへんとはちょっとレベルが違うので、上とやらせてもらえたらと思います」と言い放った。


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MMA MMAPLANET o Torao TORAO31 キック 國頭武 野尻定由

【TORAO31】バックの奪い合いから打ち合いへ。ノンストップの接戦は國頭がランカー野尻を判定で下す

<バンタム級/5分3R>
國頭武(日本)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28.
野尻定由(日本)

野尻が頭を下げて左フックから右に繋げる。一旦下がった野尻は、ダブルレッグで飛び込みケージ際でテイクダウンを奪う。バックに回った野尻は國頭の左腕を抑えたが、國頭が体勢を入れ替えてトップへ。ハーフガードの野尻に右ヒジと鉄槌を落とす。野尻はケージ中央へ頭を向けるも、國頭がノースサウスから腕十字を狙う。ここで野尻の動きに合わせて國頭がバックマウントに移行し、四の字フックで固めた。パンチで削りつつ左腕を首に回す國頭は、フェイスロックで圧力をかけていく。野尻の顔面からは大量の鼻血が見られる。回転して逃れようとする野尻を固めたまま、國頭がパンチと掌底で削り続けた。

2R、野尻が右カーフキックを当てる。國頭は左ジャブを突く。野尻は体勢を低くしてパンチを振るうが、國頭が距離を詰めてケージを背負わせた。しかし野尻がボディロックからグラウンドに持ち込み、バックに回る。國頭がケージに押し込んでいく形で野尻を振り落とし、トップへ。野尻は立ち上がるも、國頭が左腕を差し上げている。野尻がクラッチを組んだが、國頭がシングルレッグに切り替える形でクラッチを切った。

離れた両者のパンチが交錯すると、國頭のパンチを受けて野尻がフラついた。しかし野尻が組みつき、ボディロックでテイクダウンを奪う。バックに回ってRNCを狙う野尻だが、凌いだ國頭にトップをに回られてしまう。立ち上がった野尻は國頭の左足を取って、ヒザ十字から外ヒールへ。これは極まらずも、國頭の両足を畳んでケージに押し込む。バックマウントを取った野尻が、四の字フックに切り替えて左を連打していった。

最終回は野尻が雄たけびを上げて、開始早々飛び込んだ。ボディロックで國頭に尻もちを着かせたあと、亀になった國頭のバックを狙うもスクランブルからトップを奪われてしまう。ハーフガードの野尻に対し、両腕を差し上げた國頭が、暴れる相手を自コーナー付近で抑え込む。ニーオンザベリーからパンチを浴びせる國頭に対し、野尻も一度はガードに戻したが、すぐにハーフからパスを狙われる。

バックを狙われた野尻が反転し、逆にバックを狙うも乗りすぎか体勢が悪い。ここも國頭がトップを奪い、肩固めを仕掛ける。野尻は凌いだがマウントを奪われ、ケージキックから立ち上がるも國頭がバックコンコントロールへ。國頭が野尻の左腕と左足を抑え、パンチをコツコツと落としていく。反転した野尻が立ち上がり、國頭をケージに詰めてパンチとヒジを浴びせると、國頭も打ち返して試合を終えた。

裁定はジャッジ3者とも29-28で國頭の勝利を支持。ランカーの野尻を下したことで、國頭のランキング入りも確実か。佐々木信治BURST代表も感動の表情で國頭を抱きしめた。


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MMA MMAPLANET o Torao TORAO31 キック ニシダ☆ショー 江木伸成

【TORAO31】組み技戦のリベンジを狙ったニシダ☆ショー、初回にダウンも奪うも江木と痛み分けに

<フライ級/5分2R>
ニシダ☆ショー(日本)
Def.1-0:20-18.19-19.19-19
江木伸成(日本)

8月大会で急遽、グラップリングで対戦した両者。49秒で一本勝ちした江木に対し、MMAでは経験で上回るニシダがリベンジになるか。サウスポーの江木が、まず左ミドルを蹴る。サイドキックも見せた江木は、ミドルから左ハイやローと蹴り主体で立ちの時間を過ごす。圧を掛けたいニシダは内回し蹴りを避けた直後に、自ら右ハイでバランスを崩す。ニシダの立ち上がりから試合は初めてクリンチの攻防になったが、すぐに離れる。今成ロールをかわしたニシダは、ローを蹴って当然のように寝技には付き合わない。

江木はニシダの圧を蹴りで返すなかで、踏み込みに右ストレートを合わされ腰から崩れる。ガードを取った江木に対し、スタンドで待ち受けたニシダは勝負を急ぐことはない。残り1分、江木はミドルやハイを見せるが組みへの展開に持ち込むことなく、最後に蹴りにシングルを合わせたもののテイクダウンに至らず初回を落とした。

2R、鼻血を流す江木はドクターチェック後に、蹴りでバランスを崩して引き込む。ここも立ったままで待つニシダだったが、立ち上がった江木の蹴りが急所に入って試合が中断される。再開後、左ミドルを蹴った江木は右足を掴んでテイクダウン。ニシダのバタフライガードとリストコントロールに、時間を掛けて足を抜きにかかる。

なかなか越えることができなかった江木は、ニシダのスクランブル狙いにボディロックに取る。と、片ヒザをついたニシダの顔面をヒザ蹴りで蹴ろうとしてしまい注意を受ける。立ち上がってボディロックもテイクダウンを奪えなかった江木は、体を入れ替えられケージに詰められる。江木は小手投げらから足関節。体を反転させたニシダに、内ヒールを狙った江木が下から鉄槌を打ち時間となり──ジャッジ1人がニシダにつけたが、マジョリティドローに。ラウンドマストでは真っ当な裁定といえるだろう。


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MMA MMAPLANET o Torao TORAO31 古賀愛蘭 高本千代

【TORAO31】高本の左ハイをブロックするも深追いせず。古賀が右ストレートを軸に攻めて判定勝ち

<女子ストロー級/5分2R>
古賀愛蘭(日本)
Def.3-0:20-18.20-18.20-18.
高本千代(日本)

サウスポーの高本が開始早々、左跳び蹴りを見せる。バックステップでかわした古賀は、組みつきバックに回りながら右のパンチを浴びせた。右ストレートを主体に攻める古賀が、右ボディストレートから高本にケージを背負わせた。右を受ける高本も左ハイを返す。高本の左ミドルに右ストレートを合わせた古賀は、距離を詰めるも深追いはしない。右ストレートから左フックを返し始めた古賀は、さらに鋭いワンツーを当てる。

高本がプレスを強めると、古賀がサークリングで距離を保つ。高本の左ハイをキャッチした古賀が、そのままグラウンドに持ち込むと高本は古賀の左腕を取って腕十字へ。スラムで凌いだ古賀は、立ち上がる高本のバックに回って初回を終えた。

最終回、高本が左前蹴りから距離を詰めていく。右ストレートで迎え撃つ古賀は、高本の右ローをキャッチして右ストレートを浴びせる。古賀が下がりながら右ボディを突き刺した。高本の蹴りを捌き、右ストレートを連続で当てる古賀。幾度も古賀の右が高本の顔面をかすめるも、クリーンヒットにまでは至らない。パンチを当てては下がる古賀も、高本の右フックを受けている。古賀が高本の左ハイをブロックしながら、右を狙い続けて試合が終了した。

裁定はフルマークの判定で古賀の勝利となった。


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【FIGHT&MOSH】SASUKE、打撃の圧力→TDを切ってパウンドアウト。危なげない試合運びで王座防衛

【写真】安定感たっぷり、危なげない試合運びで王座防衛(C)MMAPLANET

<世界フェザー級選手権試合/5分5R>
SASUKE(日本)
Def.3R1分07秒 by TKO
田中半蔵(日本)

サウスポーの田中が右のアウトロー。SASUKEは顔面へのスピニングバックキックを繰り出す。SASUKEは右ストレートを伸ばしてヒザ蹴り。田中は距離を取りながら右フックを狙う。SASUKEも右を見せつつ、田中の蹴り足をすくって組みつく。

田中が右手を差してSASUKEをケージに押し込み、ダブルレッグへ。SASUKEは半身になって足をクラッチさせず、ケージに身体を預けて側頭部にヒジを入れる。田中がSASKEをケージに押し込み、動きが止まったところでブレイクになる。

スタンドでの再開後、SASUKEは田中の左の蹴りに左フックを狙い、そこから右フックを強振。

首相撲にとらえるとヒザ蹴りを突き上げ、足をかけてテイクダウンする。SASUKEはトップポジションからヒジを落とし、田中が亀になると一気にパンチをまとめる。

2R、SASUKEが田中の前足に関節蹴りを連打。飛びヒザ蹴り、スピニングバックエルボーと手数を増やす。じりじりと前に出るSASUKEが左フック、そこから右フックにつなげる。田中も右フックを返してインロー。

SASUKEは田中の前蹴りをとってテイクダウンし、中腰からパスガードを狙いつつ、ヒジを落とす。田中は下から鉄槌を当てるが、SASUKEはトップキープし、田中の頭をケージに詰めて固定し、パンチとヒジを連打する。

3R、SASUKEはプレッシャーをかけながら、田中が前に出るところに右ストレートと左フック。右の前蹴りをボディに突き刺すと、首相撲からヒザ蹴り。田中がダブルレッグに入るが、それを切ると亀になる田中にパンチを連打する。

田中の動きが止まったところでレフェリーが試合を止めた。危なげない試合運びで王座防衛に成功したSASUKE。試合後は以下のメッセージをファンに送った。

「僕は夢に向かってワガママで生きていますが、応援してくれる人がたくさんいます。修斗を背負ってRoad to UFCに挑戦して2年連続で負けて不甲斐ない結果でした。それからすべてを変えて戦いのために過ごしてきました。

苦しいことしかない毎日で、どうすれば報われるか考えてやってきました。ここに立っているのはサポートしてくれるみんなのおかげです。なかでもマスタージャパンのみんなは暖かい言葉で励ましてくれて後輩もできて、このチームは家族みたいなもんなんで、みんな大好きです。ありがとうございます。そしてマスタージャパンだけじゃなくて、応援してくれるみなさんありがとうございます。

明日TORAOがあって、マスタージャパン福岡から3人出場します。そこにつなげました。明日は楽しみです。いつも話が長くなるので、このくらいで終わりにしましょう(笑)。ご来場ありがとうございました。SASUKEならびに修斗の応援よろしくお願いします」


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【Shooto BR120】田村ヒビキがブラジルで修斗世界ウェルター級王座に挑戦。「夢が実現する」(デデ)

【写真】42歳、ブラジルで修斗世界王座に挑戦。浪漫だ(C) MMAPLANET

24日(金・現地時間)、ブラジルはリオデジャネイロのアッパー・アリーナで開催されるShooto Brazil120のメインで修斗環太平洋ウェルター級チャンピオンの田村ヒビキが、同級世界王者エルナニ・ペルペトゥオに挑戦する。
Text by Manabu Takashima

ペルペトゥオが同級王座についたのは実に1ディケイド前の2013年8月、ベルギーのトミー・デュプレを下しベルトを巻いている。翌年にUFCとサインも王座を保持し続け、リリース後もパルペトゥオはノンタイトル戦や他団体、ONE Japanでパンクラス王者の手塚裕之らと戦ってきた。


大会会場となるアッパー・アリーナは、フラメンゴ地区にあるノヴァウニオン総本山=アカデミア・アッパーの徒歩圏内、ヴィヴィ・アリーナの名称でも親しまれているノヴァ勢にとってまさに本拠地となる。

ブラジルは日本とは違い、米国のステート・アスレチック・コミッションを倣ったCABMMAが存在しており、インターナショナル・修斗コミッションとのルール&レギュレーションのすり合わせを含め、42歳となった田村の挑戦にはなかなか実現までハードルが高かったという話も伝わっている。

そんななか田村は今回の修斗世界王座挑戦に向けて、以下のような心境を語ってくれた。

田村ヒビキ
「TORAOから12月大会のオファーもあったのですが、実は階級をライトに落とそうと思っていて。でも1試合はウェルター級で試合をしないと申し訳ないので、ケジメとしてやりますという話はさせてもらっていました。その話をした数日後に修斗ブラジルから世界戦の話があり、マネージャーとも相談して戦うならブラジルだろうと……ぶっちゃけ、最高です。ここでブラジルで試合ができるなんて。

環太平洋のベルトを持っていても正直、修斗のウェルター級は動いていないです。でも僕がここで世界のベルトを持って帰ってきたら、多少は活性化するだろうし。せっかくのチャンスなのでブラジルで戦うことを選びました。この年齢で海外で試合をするなんて思っていなかったです。どんな形であれ環太平洋のベルトを持っていたから巡ってきた機会なので。

年齢的にも国際戦すら戦うことがないと思っている中で、海外でタイトル戦なんて皆が経験できることじゃないと思いますし、大事にしたいです。このチャンスを生かし、勝ってきたいと思います」

また田村を招聘する修斗BR代表で、ノヴァウニオン総帥のアンドレ・ペデネイラスは今回の世界戦に関して「長きにわたり修斗ブラジルの代表を務め、1990年代の終わりから修斗と関係を持ってきた私にとって、日本人選手をブラジルに呼んで修斗の世界タイトルマッチを行うことは夢だった。

両者揃って既に計量を終えており、ペルペトゥオが77キロ、田村は76.9キロでパスしている(C)SHOOTO BR

ついに今回、その夢が実現する。昔は日本の皆が、ブラジル人ファイターを日本に呼んで試合をさせてくれた。今回、逆の立場で修斗の世界戦をブラジルで行うことができる。凄く光栄なことだ。

エルナニと田村、どちらが勝つかは分からない。でも、自分の国でこの試合を組めることがとても嬉しい。今後もそれだけの資金を投入することができるショーでは、日本人選手をブラジルに招聘したいと思っている」と感慨深げに話している。

■視聴方法(予定)
11月25日(土・日本時間)
午前9時00分~ UFC Fight Pass

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