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【ONE165】オクトパスガードでボカン越えへ──山北渓人「ブルックスに挑むために良い流れが来ている」

【写真】仕掛けと反応のチェスマッチ。ここは見逃せない(C)SHOJIRO KAMEIKE

28日(日)に東京都江東区の有明アリーナで開催されるONE 165「Superlek vs Takeru」で山北渓人が待望のボカン・マスンヤネ戦を迎える。
Text by Shojiro Kameike

昨年3月にONE初戦でアレックス・シウバを下して以来となるマスンヤネ戦だが、シウバ戦の経験が今回の試合にも生きてくるという。「ここまで言って試合は大丈夫なのか?」と、こちらが心配するほど明かしてくれた山北の得意技とは?


――今回は共に約10カ月振りの試合となりました。

「ONEではストロー級の試合自体が頻繁に組まれていないですよね。ただ、僕の場合は何度かオファーを頂いているんです。まず前回の試合が終わったあと、6月ぐらいにオファーが来ました。でもリングの試合で――できれば自分はケージでやりたいから、その時はお断りして。さらにオファーが来た時も、怪我があって試合ができない状態でした。

自分としては可能であれば年2~3試合はやりたいです。今回の試合まで約10カ月という長い期間が空きましたが、その間にしっかりスキルアップできました。さらにビッグイベントに出られるので嬉しいですね」

――それだけONEからオファーが届くのは、シウバ戦の試合結果と内容が評価されているのでしょう。ご自身としてはシウバ戦で、ONEで戦う手応えは得ていたのですか。

「自分を試しているようなマッチメイクでした。シウバは元王者だけど、ランカーとノーランカーの間にいるようなポジションで。かつ日本人選手との対戦経験も多くて。そのシウバを相手にちゃんと勝つことができて、僕としても良い試合ができたと思っています。

周りの評価も高くて、チャトリCEOも取材の中で僕の名前を出していたり、直接『良い試合だったよ』と言ってくれました」

――シウバ戦はお互いにトップあるいはバックを取り合うハードな試合内容でした。そのなかで不安になる要素はなかったですか。

「僕はバックを取るのが好きなんです。シウバ戦でも取れそうな場面はありましたけど、やはりシウバも強くて、完全にバックを取るのは難しかったですね。そうなると、しっかりとトップをキープしないといけないのに、シウバに凌がれて僕が下になるシーンもありました。そのおかげで逆に動きが多くて、面白い試合になったんじゃないかとも思っています」

――それまで日本国内で経験してきた試合との違いは感じましたか。

「日本で対戦した中でも、強い選手はたくさんいました。でもシウバは、さらに巧さがあって。特に腰が強いとか、パワーが凄いとかは感じなかったです。でも僕に決定的なポジションを奪わせてくれない。シウバも柔術黒帯で、MMAでもベテランだから巧かったです」

――結果、まさに流れるような試合展開になりました。

「僕も練習では止まらないことを意識しています。面白い試合するため、というよりは動くほうが楽なんですよ。力を使わないので。トップから固めているほうが疲れますね」

――それは山北選手のベースが、とにかく動き続ける競技のレスリングであることは関係しているのでしょうか。

「確かに長くやってきたレスリングがMMAに生きている部分はあります。特にグラウンドでポジションをキープする時とか。でも動き続けるということに関しては、柔術をやっていることのほうが大きいと思います」

――アレックス・シウバ戦の中で「柔術をやっていて良かった!」と思ったシーンはありましたか。

「あります、あります。それこそ初っ端でありました。最近は柔術のオクトパスガードという、潜る系の動きが結構ハマッていて。シウバ戦でも最初にオクトパスガードから綺麗にスイープすることができたんですよ。あれだけ強い相手にも自分の技が通用するんだって自信になりました」

――1R2分を過ぎたあたりで、ハーフガードから返した技ですね。

「本来はバックも取れる技なんですが、相手がバックを取らせないようにしてきたらスイープするようにしています。最近はこの技にハマッていて、練習でもこの技を掘り続けています」

――オクトパスガードからバックテイクする際、途中にトラックポジションのようになるのでレスリングにも似た形になるような気がします。

「そうなんですよ。今はMMAで、レスリングよりも柔術的な動きをしたいと思っています。でも知らず知らず、というか――あらゆる動きの中でレスリングをやっていたことが生きているんだな、と実感しています」

――ちなみに、相手がこのオクトパスガードからのスイープを仕掛けてきた場合は、どのように対処するのでしょうか。

「MMAではしっかりと抑え込む。柔術だとカウンターでバックテイクを狙う時もあります。表裏一体みたいなポジションで――」

――バックテイクのための技で、そこにカウンターでバックテイクを狙いに行くと……。

「お互いにグルグルと、バックテイクで回り続けることがあります(笑)。柔術が強い相手だと、その展開は結構あって。練習で動き続けるというのも、この展開が含まれていますね」

――アハハハ。

「このポジションの良さは、相手がパウンドを打てないという点です。僕の場合、練習でも階級が上の選手と練習することが多いんですよ。すると下からワキを差しても返すことができず、MMAならパウンドを受けてしまいますよね。僕も殴られたくないので、殴られない方向に体を入れていくというのが、このオクトパスガードです。

もともとこういうガードがあることは知りませんでした。でも練習で自然に、この動きにハマッっていって。あとで、これがオクトパスガードというものがと知ったんです。あえて習おうとするより、いつもの動きから自然と身についた技のほうが自分自身にハマりますね」

――このオクトパスガードにハマり始めたのは、いつ頃からですか。

「シウバ戦の前には、身につけていました。クレイグ・ジョーンズも、このオクトパスガードをやっていて。シウバ戦後もジョーンズの試合を視ながら、『こういうやり方もあるんだ』って深堀りしています。おかげで今は、シウバ戦の前よりもオクトパスガードからスイープできるようになっています」

――今回対戦するマスンヤネもテイクダウンファイターなので、オクトパスガードが大きなポイントになりそうですね。

「はい。相手がやりたいことはバッククリンチというか、バックに回っても足を入れずに、クラッチしたままキープすることだと思います。だからスクランブルの展開で、僕のほうがバックテイクするか、しっかりと上のポジションを取ってパウンドを打ち込みたいです」

――山北選手と同様、マスンヤネも最初から攻め込んでくるファイターです。

「実は僕も、すぐテイクダウンに入ろうとは思っていないんですよ。しっかりと打撃の攻防をしてから組みに行く。そのために『今日は打撃をやろう』と思ってはいるものの、スタンドでテイクダウンに入れそうな隙を見つけたら、自然に組んでしまいます(苦笑)」

――自然にできるというのは、良いことではないですか。

「そういう時は、すごく良いテイクダウンができていますね。シウバ戦も相手は寝技が強いので、もっと打撃を出していこうと考えていました。でも右を出したら入れそうな様子だったのでテイクダウンに行ったんですよ。今までその戦い方で勝ってきたので、それで良いと思っています」

――一方、マスンヤネは中間距離から蹴りを散らしてくるタイプです。テイクダウンすることを考えると、その蹴りは厄介ではないでしょうか。

「そういうタイプのほうが僕はやりやすいですね。立ち技のスクランブル――マスンヤネは蹴ってガチャガチャの展開にしてから組んでくるじゃないですか。そうなってくれたほうが、逆に僕も組みやすいです」

――マスンヤネにとって唯一の敗戦は2022年4月のジャレッド・ブルックス戦で、ブルックスのほうから組んで仕留めました。

「投げの打ち合いでブルックスが勝って、最後はRNCを極めましたよね。まずマスンヤネが前に出て、自分自身が慌てて攻めているところで組まれているイメージがあります。箕輪ひろば選手との試合も、全く引かない箕輪選手に苦戦していましたし。勢いがあるから、やりにくいと感じる選手もいるとは思うんですよ。でも僕は見合うより、勢いで来るタイプのほうがやりやすいです」

――マスンヤネは現在ストロー級2位。この試合に勝てば一気にベルト挑戦が近づきます。

「3月1日にブルックスが、ランキング1位のジョシュア・パシオと防衛戦をやります。ここで僕がマスンヤネに勝って、ブルックス×パシオの勝者に挑戦したいです。3月の勝者に挑むとなったら6月か7月——1月の試合から間は開くかもしれませんが、それでも良いです。もう1試合挟むことなく、そのままタイトルマッチをやりたいですね」

――なるほど。ブルックス×パシオは、どちらが勝つと予想しますか。

「いつもの展開でブルックスが勝つんじゃないかと思います。やっぱり強いんですよね。いつも試合展開は同じだけど、その展開に持ち込む強さがありますから。ブルックスに挑むためにも、僕にとっては良い流れが来ていると感じています。

ファンの皆さんは海外の中継を視る時、知っている選手のほうを応援するじゃないですか。今回は日本で行われるビッグマッチで、僕のことを印象づけるチャンスだと思っています。実はシウバ戦が、レスリング時代も含めて初の海外試合で。だけど普段よりも緊張せずに戦いやすかったんです。だから今回は日本のビッグマッチで皆さんに僕のことを知ってもらい、海外でベルトに挑戦します」

■視聴方法(予定)
1月28日(日・日本時間)
午後5時00分~ABEMA格闘チャンネル
午後6時30分~ABEMA PPV

■ONE165対戦カード

<ONEキックボクシング世界フライ級選手権試合/3分5R>
[王者] スーパーレック・ギアットムーガーオ(タイ)
[挑戦者]武尊(日本)

<ONEサブミッショングラップリング世界ライト級(※77.1キロ)選手権試合/12分1R>
[王者]ケイド・ルオトロ(米国)
[挑戦者] トミー・ランガカー(ノルウェー)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
青木真也(日本)
セイジ・ノースカット(米国)

<スペシャルルール187.25ポンド (※84.94キロ)契約/3分3R>
秋山成勲(日本)
ニキー・ホルツケン(オランダ)

<キック156.5ポンド(※70.99キロ)契約/3分3R>
マラット・グレゴリアン(アルメニア)
シッティチャイ・シッソンピーノン(タイ)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
ゲイリー・トノン(米国)
マーチン・ウェン(豪州)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
平田樹(日本)
三浦彩佳(日本)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
ダニー・キンガド(フィリピン)
若松佑弥(日本)

<キック・ヘビー級/3分3R>
ラデ・オパシッチ(セルビア)
イラジ・アジズプール(イラン)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
ボカン・マスンヤネ(南アフリカ)
山北渓人(日本)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
グスタボ・バラルト(キューバ)
箕輪ひろば(日本)

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【ONE165】日本人4選手が日本大会出陣=ダニー・キンガド×若松佑弥、ボカン・マスンヤネ×山北渓人、箕輪ひろば×グスタボ・バラート、平田樹×三浦彩佳が決定

18日(月)東京都渋谷区のシャトーアメーバにおいて、2024年1月28日(日)に江東区有明の有明アリーナで開催される「ONE 165: Rodtang vs. Takeru」の追加カード発表記者会見が行われた。

フライ級MMA=ダニー・キンガド×若松佑弥、ストロー級MMA=ボカン・マスンヤネ×山北渓人、ストロー級MMA=箕輪ひろば×グスタボ・バラート、女子アトム級MMA=平田樹×三浦彩佳が決定。ONEで戦う日本人MMAファイター4名のカードが決まった。

日本大会には3年連続出場の若松は、ランキング1位のキンガドとの再戦に挑む。両者は2018年9月に対戦しており、その際はキンガドが判定勝ちを収めており、リベンジをかけた一戦だ。

山北は今年3月のONEデビュー戦で、元王者アレックス・シウバに勝利し、日本大会がONE2戦目となる。対するマスンヤネは現在3連勝中&ランキング4位で、山北にとっては、勝てば一気にジャレッド・ブルックスへの王座挑戦に近づく試合だ。また同じストロー級では4月大会以来の箕輪が参戦。連敗脱出をかけて、五輪レスラーのバラートとの対戦に臨む。

そしてONEが誇る平田×三浦の日本人対決も決まった。これまでストロー級で戦っていた三浦が階級を下げる形で平田と激突。海外で試合経験を積んでいる両者にとっては、久しぶりの日本人対決となる。

会見には日本人4選手とキンガドがリモートで出席。バラートからはビデオメッセージが届いた。下記では各選手のコメント&代表者質問の回答を記したい。(※リモート参加予定だったマスンヤネは急きょ連絡がつかず欠席)

若松佑弥
「まずは日本大会に呼んでいただいて、本当に感謝しています。キンガド選手、リベンジしたかったのでこの機会を与えていただいて、ありがとうございます。試合当日は全力で挑んで、しっかり勝ちたいと思います。(日本大会参戦について)いつも試合は海外なのですが、日本大会には毎回呼んでいただいて、プラス武尊選手も出る大会なので、盛り上がる試合ができたらと思います。ここでしっかり盛り上げて、自分もいるんだぞというのを見せていきたいです。毎回、負けられないのでしっかり今回も全力で挑んで、勝利したいです。(前回のキンガド戦を振り返って)その時はキンガド選手が上だったと認めています。ただし、まだ自分は強くなっているので、そこを楽しみにしていただけたらと思います。(キンガドの印象は)世界のフライ級でトップに入る選手で、僕も好きなので尊敬しています」

ダニー・キンガド
「今この試合に向けて、しっかりとトレーニングを積んでいるところです。若松選手はしっかり勝ちに来たいと思いますけど、もう一度勝ちたいと思います。(若松の『尊敬している』というコメントを聞いて)自分自身も負けないという思いで、全力で行きます。また、黒星を若松選手につける気持ちで行きます。(日本で試合することについて)東京は私にとっても思い入れ深い土地です。日本大会(2019年)でデメトリアス・ジョンソン選手と対戦した思い出もあります。今回は対戦相手(若松)のホームということで、難しい試合にはなると思いますが、日本の観客を盛り上げられる試合をしたいです」

山北渓人
「前回元王者のアレックス・シウバ選手を倒して、次はランキング2位の選手で、これに勝てばタイトルマッチが見えてくるという相手なので、しっかり勝って、タイトルマッチにつながる試合がしたいです。(相手の印象は?)マスンヤネ選手が2019年にパンクラスで試合をした時に凄いのが来たなと思って、その時の僕は1階級上のフライ級で試合をしていましたけど、そこからONEに出て、どこかでやると思っていたし、やりたい選手の1人でした。マスンヤネとなら、面白い試合ができると思います。(マスンヤネは)バネや身体能力が凄くて、日本人にない動きをしてくる選手なので、その選手と自分がやったら、どんな試合になるのか。自分でも楽しみでワクワクします。(日本での試合は)ONEと契約して、ほぼ海外で試合をすることばかりになると思っていましたけど、日本大会が開かれて、注目される大会になると思います。武尊選手目当てで見に来る人もいると思いますが、山北渓人をぜひ覚えて帰ってもらいたいです。(目標は)無敗でONEのチャンピオン、そこしか見えないです。そこだけを目標に頑張っています。しっかり勝って、チャンピオンのジャレットにも勝って、ONEのベルトを巻きたいです」

箕輪ひろば
「率直に日本大会呼んでいただけて、嬉しいです。出場させていただくからには勝って、盛り上げたいと思います。(バラートのコメントを受けて)ONEのストロー級が間違いなく世界最高峰だと思うし、僕も4強と言われていた人間なので、そこは(バラ―トと)一線引かせていただこうかなと。(自身は2連敗中で、相手は連勝中だが)ブルックス選手には負けたなって感じはしますけど、ボカン選手には負けている気はないです。ローブローを3回も蹴られてなければ、もっといい試合ができたと思っています。2連敗であるとかないとかに関わらず、目の前に用意された相手にきちんと勝つことを目標にしています。

(相手はレスリングのキューバ代表だが?)グレコローマンのレスラーですが、テイクダウンにゴリゴリ来ると言うより、テイク(ダウン)されないのをベースに、ブンブン振ってくるタイプなので、ストライキングも上手な選手です。そこは注意しておくべきかなと。(シュミレーションは出来ているか?)12月頭にオファーいただいて、プランニングは何個かできたので、そこを落とし込めたらと思います。(バラートはATT所属のファイターだが)ATTは研究力が強いチームだと思っているのですが、彼は相手によって戦い方が変わらない。強みを伸ばすというのもあると思うけど、実は色んな戦い方ができるのか、するまでもないのか。そこを今回は探ろうと思っています。(理想のフィニッシュは)しっかり打撃を攻略して、僕がテイクダウンして一本取ることを目標にしています。ストライキングなら、ストライキングで問題ないです

グスタボ・バラート
「日本の首都に行くのは夢だったんだ。日本人選手と何人も闘ってきたが、日本は熱狂的な格闘技ファンが大勢いて、凄く楽しみで興奮している。次の相手は強いファイター、ランキング3位だ。エキサイティングな試合になることは間違いない。今度の試合でオレが一番タイトルに近い存在であり、次のチャンピオンにふさわしいことを証明したい。世界最高峰ONEストロー級の王者に俺はなるよ」

平田樹
「日本大会は沢山の人が来てくれるのでいい仕事をしたいと思っています。(いい仕事というのは)女子の試合が組まれたし、日本人対決でもあるし『盛り上げろ』という意志なのかな、と。そういうONEからのオファーだと思っています、しっかり数字も取って、お客さんを集めて、盛り上げられるように頑張ります。(日本人対戦はやりづらい?)そんなことはないですね。試合をやれと言われて、やりますみたいな感じです。(仲間や家族も見に来ると思うが)これまでは海外で、サポーターの方も見に来たいという人も結構いたので、日本で試合が出来て、みんなと一緒に戦えるのは凄く嬉しいです。(日本語の歓声が増えるが)前回の日本大会も凄い嬉しかったので、それが浴びるとなると嬉しいです。

(改めて対戦が決まり)組まれた時はやりますって感じでしたけど、良い試合をしていて、いい仕事が出来たらなと思っています。それが終わって、充実した生活が出来ればと思います。(ハム・ソヒ戦以来の試合となるが)落ち込んだ時もあったし、何も考えない時もあったけど、ここに戻ってくるというのは、それだけ(格闘技が)好きなことだと思っています。1月もハッピーな姿をみんなに見せたいなと思っています。(ファンへメッセージは)久々の日本大会でワクワクしているし、家族もサポーターの皆さんも見に来ると思います。ファンの皆さん含め、早くチケットとPPVを買わないとなくなってしまうと思うので、ぜひ応援宜しくお願いします」

三浦彩佳
「本当にこのカードが組まれるんだなというのが正直な感想ですね。ただ私自身、日本大会に出るのは初めてで、ファンの皆様とか、応援してくださっている方に直接見てもらえるのが凄く久々です。日本で試合を出来ることが嬉しいです。またアトム級に階級を落とすので、これは私の新たな挑戦で、2階級制覇も視野に入れている状態です。可能性を広げるチャンスを与えてくれたONEには感謝しています。(どういう部分で驚いたのか)そもそも平田選手はアトム級なので、私はストロー級でやっていくつもりだったので、このカードが組まれると思っていなかったですし、そういう目線で平田選手を見ていなかったです。1選手として頑張ってほしいなと思って見ていたし、対戦することになって感慨深いというか、今は試合することになったので精いっぱい試合をしたいです。

(日本人対決となるが)日本でも海外の選手ばかり呼んでいただいていたので、久しぶりの日本人対決で。ただ試合をするのはそんなに関係ないかなっていうのはあります。(仲間や家族が見に来ることになるが)たくさんの仲間たちが付いてくれているし、仲間や家族が来てくれると思います。(現在はどのようなどころ強化している?)強化している部分は、ジムの代表の長南(亮)さん、堀江(登志幸)さんと相談しながらやっていますし、コンディションもすごくいいです。日本では52.2kgでやっていて、(今回は)水抜きなしなので、それもいつも以上に細かく相談していて、過去一かなというくらい良くて、心身整っている感じです。(日本で計量の調整が出来るのは楽になるか)あまり関係ないかなというのはありますけど、階級を下げるのでどうなんだろうという話はしています。なんだかんだ、いつも落とせていますし、コンディションも良くて勝てていますので、そこはジムの仲間、代表を信じて突き進むだけです。

(平田はどんなタイプ?)ファイターとしては、凄く魅力的な選手だと思います。平田選手は私にはないカッコよさがあると思いながら、自分を表現するのが上手な選手だと思います。私はいつも泣いちゃうし(笑)。戦うと思っていなかった相手なので、試合の印象は特になかったし、平田選手は素敵な人だとは思います。(ファンへメッセージは)ずっと負けていたけど、久々の日本大会に出ることが決まりました。本前回久々に勝てて、それがまぐれじゃなかったというのを証明したいです。日本大会なので、沢山の人が現地で応援来てくれたら嬉しいです。今はこの試合に集中していますが、私はアトム級でも、ストロー級でもチャンピオンになれると信じて練習しています」

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Gladiator MMA MMAPLANET o ONE Road to UFC UFC Wardog YouTube アレックス・シウバ イ・スンチョル イ・ミンヒョク ジョシュア・パシオ ジョン・ハングック チェ・スングク チャンネル パン・ジェヒョク ボカン・マスンヤネ レネ・カタラン 河名マスト 神野翼 荒木凌

【BIFC01】駅前広場MMAはプサン市が協力。全7試合が国際戦&イ・スンチョル×ルネ・カタランに注目!!

【写真】ONEタイトルコンテンダーに対して、どのようなパフォーマンスを見せることができるか。注目のイ・スンチョルだ(C) BICF

27日(金・現地時間)、韓国はプサンのプサン駅前広場=ユーラシアプラットフォームでBusan International Fighting Championship=BIFC01が開催される。
Text by Manabu Takashima

イベントスタート時点での予想気温は22度のプサンは、プサン駅前広場で開催されるBIFC01はONEで活躍中のカン・ジォンのトレーナーでAngel’s FC副代表ジャン・ユヨンがプロモーターを務める新興団体だ。


7試合、全て2回戦ながら全試合が国際戦となる今大会。プサンの玄関といえる駅前広場でMMA大会が認められ、観戦無料でカザフスタン、日本、フィリピンから選手を招聘できる背景には――驚くべきことだがプサン市の協力が、資金面も含め存在しているという。

Internationalの名称に相応しい大会のメインでオクトム・バクティベクと戦うジョン・ハングックはチームMAD所属のご当地ファイターで、ZEUS FCのライト級チャンピオンだ。

コメイン出場のイ・ミンヒョクは6月のGLADIATORでフェザー級王座決定T出場予定だったが、練習中に目じりをカットした際に骨膜が見える状態で欠場に。結果、パン・ジェヒョクが河名マストと戦うことになったという過去を持つ。打ち合い上等のイ・ミンヒョクも、メインのジョン・ハングックと同様にカザフスタン人ファイターのミクティベク・ベクムルザエフと戦う。

注目はフライ級のイ・スンチョルだ。デビュー戦こそRoad to UFCフライ級準優勝&ベスト4のチェ・スングクに敗れたものの、その後は4連勝中のウェルラウンダーだ。

積極的にテイクダウンを仕掛け、スクランブルに強いイ・スンチョルは元ONE世界ストロー級コンテンダーのレネ・カタランと興味深いマッチアップが用意されている。カタランはONE終盤こそ4連敗だったが、その相手はジョシュア・パシオ、アレックス・シウバ、ボカン・マスンヤネというトップばかりだった。

今年44歳のカタラン、スタミナ面では圧倒的にイ・スンチョルが有利とはいえ、2Rの短期決戦がどのような影響を与えるか。この日、一番の注目マッチといえる。

なお今大会には日本から神野翼、荒木凌というWardogコンビも参戦し、それぞれがジョン・ジュンヒ、キム・ジョンビルと戦う。季節外れの屋外&駅前広場大会は、日本からもAngel’s FC公式YouTubeチャンネルで視聴できる。

■視聴方法(予定)
10月27日(金・日本時間)、
午後6時00分~Angel’s FCオフィシャルYouTubeチャンネル

■BIFC01対戦カード

<ライト級/5分2R>
ジョン・ハングック(韓国)
オクトム・バクティベク(カザフスタン)

<フェザー級/5分2R>
イ・ミンヒョク(韓国)
ミクティベク・ベクムルザエフ(カザフスタン)

<フライ級/5分2R>
イ・スンチョル(韓国)
ルネ・カタラン(フィリピン)

<バンタム級/5分2R>
ジョン・ジュンヒ(韓国)
神野翼(日本)

<ライト級/5分2R>
ジャン・ベコ(韓国)
エルディアル・タバエフ(ロシア)

<フェザー級/5分2R>
シン・ジェヨン(韓国)
マハー・ジョン・マナハン(フィリピン)

<バンタム級/5分2R>
キム・ジョンビル(韓国)
荒木凌(日本)

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ABEMA MMA MMAPLANET o ONE ONE FF34 アドリアン・マテイス アレックス・シウバ エドゥアルド・フォラヤン ケビン・ベリンゴン ジャレミー・ミアド ジョシュア・パシオ リト・アディワン ルンピニー 吉成名高

【ONE FF34】天心・梅野と鎬を削ったムエタイ戦士が多数参戦、MMAでも注目カードあり

22日(金・現地時間)タイはバンコクのルンピニースタジアムで開催されるONE Friday Fights 34。今大会には日本人ファイターと鎬を削ってきた世界の強豪が多数参戦する。
by Takumi Nakamura


第5試合でサマン・アシュリと対戦するスアキム・ソー・ジョー・トンプラジンはルンピニースタジアムの元3階級(バンタム級・スーパーバンタム級・フェザー級)王者。2018年2月に旧体制のKNOCKOUTに参戦し、那須川天心と対戦するも判定で敗れる。

翌2019年はRISE WORLD SERIES 2019 -58kgトーナメントに出場し、準決勝で那須川と再戦。那須川の胴廻し回転蹴りで額をカットして、ドクターストップによるTKO負けを喫した。当時は「スアキム・PK・センチャイムエタイジム」所属として試合を続けていたが、現在は「スアキム・ソー・ジョー・トンプラジン 」としてONEに参戦している。

第10試合で対戦するセクサン・オー・クワンムアンとアミール・ナセリはともに日本人と対戦経験を持つ。セクサンは2015年9月にラジャダムスタジアムで梅野源治に勝利。2019年の「RISE WORLD SERIES 2019」では1回戦で大雅に勝利し、準決勝で白鳥大珠に敗れてベスト4に終わっている。一方のナセリはONEで2022年10月に内藤大樹に判定負けしているファイターだ。

第9試合に出場するヨードレックペット・オー・アトチャリアは梅野とラジャダムスタジアムのライト級王座を争ったことで知られ(梅野との通算戦績は1勝1敗)、2018年からはKNOCKOUTに参戦。森井洋介、高橋一眞、岩城悠介、チャンヒョン・リーらに勝利して名を馳せた。対するムアンタイ・PK・センチャイは梅野にTKO負け、健太には判定勝ちという結果を収めている。

ほかにもクラップダム・ソー・チョー・ピャッウータイ(梅野にTKO勝利)、プラジャンチャイ・PK・センチャイ(闘魔に判定勝利)、アクラム・ハミディ(武居由樹にKO負け、藤田和希にKO勝ち)、シブムン・シッチェブンタン(T-98に判定勝利、緑川創と1勝1敗、日菜太にKO負け)、ソンチャンノーイ(塚本望夢にKO勝ち、吉成名高にKO負け、石井寿来に判定勝ち)らの出場も決定。日本のファンにとってはONE FFで過去最高のラインナップと言ってもいい大会だ。

そんな今大会にはMMAでも注目の一番が組まれている。それがストロー級のリト・アディワン×アドリアン・マテイスの一戦だ。

今年3月、フィリピンMMA界を襲った激震。チームラカイからエドゥアルド・フォラヤン、ケビン・ベリンゴン、ジョシュア・パシオ、ホノリオ・バナリオらONEの頂点に立ったファイターが離脱し、ライオンネイションMMAを創設した。

同じ時期、アディワンは彼らに合流するわけでなく、カバンにファイトギアを詰め込みバギオを離れるとタイはプーケットのアブソリュートMMAタイランドへの移籍を明言した。昨年3月にジャレミー・ミアドに敗れた際に、ACLを負傷したアディワンが、長期離脱から復帰戦を新たなチームと戦うことに。

対戦相手のマティスはキャリア17戦の全てをONEで戦ってきたインドネシア人ファイターで11勝6敗というレコードを持つ。とはいえ元ストロー級王者のアレックス・シウバと1勝1敗ながら、他のトップ勢とは戦った経験がない。新天地から本戦ではなく、ONE FF出場となったアディワンにとっては、停滞するタイトル戦線再浮上に向け敗北は許されないマッチアップとなる。

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ABEMA MMA MMAPLANET o ONE ONE FN09 アレックス・シウバ キック ジャレッド・ブルックス ジャンロ・マーク・サンジャオ ジュリー・メザバルバ チャンネル デニス・ザンボアンガ ハム・ソヒ ハリル・アミール パンクラス ボカン・マスンヤネ ボクシング マルセリーニョ・ガウッシア モン・ボー ルンピニー ヴァウミール・ダ・シウバ 山北渓人 平田樹 海外 箕輪ひろば

【ONE FN09】ボカン・マスンヤネ戦へ、箕輪ひろば「合間を創って行けるのは、純潔MMAファイター」

【写真】MMAは回転するものなのか、回転しないものなのか。前者の優位性を示す戦いを箕輪はできるのか (C)MMAPLANET

いよいよ明日22日(土・現地時間)に迫ってきたONE Fight Night09、タイはバンコクのルンピニー・スタジアムで開催される同大会で、箕輪ひろばがボカン・マスンヤネと対戦する。

昨年7月に戦うはずが、マスンヤネがハイドレーションをパスせず、キャッチ戦を固辞した箕輪の当時の心境とは。また、ボカンのようなレスリング力の高さを全面に押し出しMMAを戦うファイターに対し、打倒極を回転させる力、それぞれの合間の攻撃を強化してきたという箕輪。昨年1月のジャレッド・ブルックス戦から、どのようにMMAファイターとして強化してきたのかを尋ねた。


──去年の7月にボカンがハイドレーションをクリアできず、試合が流れた。それから9カ月を経てのボカン戦。結果、1年3カ月振りの実戦となります。

「正直なところ、ボカン選手とのオファーはあれからも何度かありました。ただ、そのオファーが1カ月前とかばかりで。前回2カ月前のオファーで計量をクリアできなかった選手が、体重を落とせるとは思えないので断ったのと、自分の方の都合でタイミングが合わなくて合意しなかったことがありました。今回は両者のタイミングがあって、戦うことになったので満を持して戦うという感じです」

──この間、対戦相手候補はボカンだけだったのでしょうか。他の相手なら1カ月でも、体重を創って試合ができたかと思います。

「ボカン選手以外のオファーがなかったし、他と戦わせほしいということを言ったこともないです。ボカン選手は戦わなくて良いなら、戦わないで不戦勝にしてほしかったです。でも、そういうわけにはいかないんだろうから、戦います。ずっとボカン選手とのオファーだったので、ONEがボカン選手と組みたいのは分かっていました」

──相手が体重オーバーした場合、再び試合が決まっても「落とさないかも」という本来は持つことではない考えがあって、「もし」と、考えてもしょうがないことを考えてしまうことはなかったですか。

ボカン、体重123.25ポンド&ハイドレーション 1.0070でクリア。箕輪も124.75& 1.0078でパスしている

「今回は正直大丈夫です。前回、受けないということを決めた時のメンタルの方がきつかった。次、オーバーしたらそれこそ不戦勝で勝ちだと思います」

──ハム・ソヒ✖平田樹と同様に、計量をクリアしなかった相手とのキャッチウェイト戦を拒否したことで「逃げた」という声も挙がります。

「実際にそういう声がありました。『何、逃げてんだ。お前』みたいな。僕らからすると別に逃げているわけじゃないのに。計量オーバーをした相手との試合を拒否したら『お前はファイターじゃない』というDMが海外から送られてきて。ただ、日本の人は『正しい』と言ってくれる人の方が多かったです」

──わざわざDMで!!

「ホント、『格闘技って何?』っていう気持ちにはなりました。僕自身、やりたいかやりたくないかと言えばやりたかったです。ただ2キロ・オーバーのボカン選手を相手に勝てる減量、創り方はしていなかったです。だからキャンセルという選択をせざるを得なかったので。そういう自分の不甲斐なさも含め、やるせなかったです」

──街で2キロ重い相手に喧嘩を売られたわけじゃないですからね。

「だってルールがあるわけじゃないですか。ルールを破ったら、イエローとか罰金があるのに計量オーバーだけ、キャッチウェイト云々とか……ちょっとソレ違うんじゃないかなって気がします。

と同時に、彼が計量をパスしないということを考えることができなかった。そこが悪かったという気持ちもありました。格闘家である以上、減量のきつさは分かります。こういうことがあるんだなって、一つの経験になったと考えるようにしています」

──今、ONEは生みの苦しみというか計量を1日にすることで、通常体重に近い体重で戦う選手を増やしているように感じます。と同時に、このリカバリーなしでハイドレーションを採り入れるのであればスーパー階級を創って、もう少し体重差を小刻みにした方が不公平感はないかと感じます。

「それもありますよね。僕はハイドレーションに不安はないですけどね。体重調整をするだけで、ドライアウトもしないですし。普段から4Lぐらい水を飲むので、それがウォーターローディングになっているならそれで良いですしね」

──体重差がここまで気になるのは、ボカンが強いからなんですよね。

「ボカン選手は間違いなく、強い選手です。取材をしてもらっているので、『僕が勝つ』としかいうしかないんですけど……」

──アハハハ。

「身体能力も高く、グレコローマン上がりのテイクダウン能力は面倒くさいなと思います」

──いつもこの会話になるのですが、打倒極の回転で補えることになるのか。このところ、MMAは回転しない試合が増えている。では回転を武器にしている選手は、どうすれば良いのかと。

「打倒極に勝つ手段に、一点突破型があって。逆に一点突破型に勝つのが、打倒極。打倒極が回せないのは、力不足。だから、この打倒力の回転数をパワーアップしないといけない。それをジャレッド・ブルックス戦で痛感しました」

──それって一つ一つの局面での力を全てアップさせないといけないということですよね。上手く回転させるには。途轍もない作業だと思うのですが。

「打倒極と3つで考えるから極論になってしまうので、あの間ですよね。その合間を創って行けるのは、バックボーンのない人間……純潔のMMAファイターだと思っています。そこがあるからMMAは面白い」

──バックボーンがある選手は合間を埋めることはできない?

「バックボーンがあるが故に偏り過ぎちゃうと思っています」

──ではブルックス戦から、合間を埋めるという点で自身の力がついてきたのはどの部分ですか。

「全体的に上げてきたのですが、ブルックス選手との試合で負けたから上げたというのは……一言で言えばグラップリングです。動きのあるグラップリング、動きのないグラップリング。どちらも自分のフィールドにする。言葉にするとニュアンスは難しいんですけど。動き続けるのが凄い、動かさないのが強いという観点しかなかったところで、色々な観点を持ってどういう状況で自分がコントロールしているのか。そこにパウンドが入ってきたり、柔術的な動きがある。そういうことを研究してきました。

起き上らせないように戦う相手に対して、起き上るのはただの反発でしかなくて効率的ではない。起き上る以外の攻撃でコントロールして、トップをとるのかとか」

──そこはどこの練習で積み上げてきたのですか。

「トライHスタジオ、それとトライフォースは赤坂だけでなく、本部でグラップラーさんたちと練習させてもらうようになりました」

──トライHは監獄グルグルですか。

「僕からすると牢獄グルグルです」

──罪人になってしまったと(笑)。

「ずっと拘束されています(笑)。トライHでMMAグラップリング、トライフォース本部では純粋な寝技です。下になることを厭わない選手達と寝技をやることで、凄く刺激になっています。僕があの技をMMAで使えるということではなくて、視野が広がって、経験を積むことができます。強くなっているだけでなく、新しいモノを色々と吸収できて楽しいです。

もともとマルセリーニョ・ガウッシアが好きで、Xガードを見ていたりしていました。それとウチのジム、柔術部門はトライフォースになったんですよ。吉永(力)先生がハーフガードが凄く得意でXガードとかも教えてもらっています。動画を視て、そこをダイレクトに質問したり、グラップリングそのものに触れる機会が増えました」

──本当に視野が広がっていそうですね。

「格闘技って早期決着が格好良いという見方があるのは否定しないです。でも3R、5Rとあるなら、いっぱいいっぱい使って勝つのも問題がないと思っています。だから、どういう風に試合を組み立てているのかを他の人の試合でも、見るのが好きです」

──それだけスタミナがないとできない戦いですね。

「そこはもう……どぎつい練習をさせてもらっているので(笑)」

──では改めてストロー級で頂点に立つという目標を達成するうえで、ボカン戦の意味合いを教えてください。

「間違いなく強敵だとは思いますが、出せる力を出せば勝てる相手だと思っています。ボカン選手に勝って、ブルックス選手にリベンジを果たそうかなっていう。ブルックス選手への通行手形になってもらおうかなって思っています」

──ONEのストロー級も新陳代謝が見られ、パンクラス王者の山北渓人選手がアレックス・シウバに勝利して初陣を飾りました。彼自身、外国人選手と戦っていきたいという希望をもっているなかで、日本勢対決があるならパンクラスの王者が一番日本で強いということを証明したいと言っています。

「そうやって言いたいなら、僕に勝ってから言ってくれということ。いつか戦いたいと言われているので僕も知っているので、僕がタイトルを取った後に山北君が挑戦者になるのが一番良い形ではないかと思います」

■放送予定
4月22日(土・日本時間)
午前9時00分~ABEMA格闘チャンネル

■ ONE FN09対戦カード

<ONEキックボクシング世界フライ級選手権試合/3分5R>
[王者] スーパーレック・ギアットムーガーオ(タイ)
[挑戦者] ジョナサン・ハガティー(英国)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
ハリル・アミール(トルコ)
モーリス・アベビ(スイス)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
ボカン・マスンヤネ(南アフリカ)
箕輪ひろば(日本)

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
セーマーペッチ・フェアテックス(タイ)
フィリッピ・ロボ(ブラジル)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
デニス・ザンボアンガ(フィリピン)
ジュリー・メザバルバ(ブラジル)

<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
ヴァウミール・ダ・シウバ(ブラジル)
イシ・フェティケフ(豪州)

<女子ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
モン・ボー(中国)
ダヤニ・カルドゾ(ブラジル)

<ムエタイ・フライ級/3分3R>
デニス・ピューリック(ボスニアヘルツェゴビナ)
ジェイコブ・スミス(英国)

<ムエタイ149.5ポンド契約/3分3R>
ハン・ツーハオ(中国)
エイサー・テン・パウ(米国)

<149.75ポンド契約/5分3R>
ジャンロ・マーク・サンジャオ(フィリピン)
マティアス・ファリネリ(アルゼンチン)

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F1 o ONE ONE Championship   アレックス・シウバ オ・ホテク キック ハム・ソヒ ビアンカ・バシリオ ボクシング 山北渓人 平田樹

『ONE Fight Night 8』試合結果/ハイライト動画



▼ONEキックボクシング 世界フライ級選手権試合 3分5R
〇スーパーレック・キアトモー9(タイ)王者 ※初防衛に成功
[3R 1分54秒 KO] ※右ヒザ→右ストレート
×ダニエル・ウイリアムス(豪州)挑戦者
※当初の対戦相手のロッタン・ジットムアンノンは怪我で欠場

▼ONEムエタイ 世界アトム級選手権試合 3分5R
〇アリシア・ヘレン・ロドリゲス(ブラジル)王者
[判定3-0]
×ジャネット・トッド(米国)挑戦者
※ロドリゲスが王座防衛

▼ONE女子アトム級 5分3R
〇ハム・ソヒ(韓国)
[判定3-0]
×平田 樹(フリー)

▼ONEフェザー級 5分3R
〇アクバー・アブドゥラエフ(キルギス)
[1R 0分44秒 TKO]
×オ・ホテク(韓国)

▼ストロー級 キックボクシング 3分3R
〇ジャン・ペイメン(中国)
[判定3-0]
×トレペチ・ドンガク(ロシア)

▼128ポンド ムエタイ 3分3R
〇アスランベック・ジクレーブ(ロシア)
[判定2-1]
×ルイ・ボテーリョ(ポルトガル)

▼ONEストロー級 5分3R
〇山北渓人(リバーサルジム新宿Me,We)
[判定3-0]
×アレックス・シウバ(ブラジル)

▼158ポンド ムエタイ 3分3R
〇エディ・アバソロ(米国)※計量ミスで158ポンド契約に
[2R 2分14秒 KO]
×ニコラス・ラーセン(デンマーク)

▼ストロー級 ムエタイ 3分3R
〇イマン・バーロウ(英国)
[判定3-0]
×エカテリーナ・ヴァンダリーバ(ベラルーシ)

▼ストロー級 サブミッション・グラップリング
〇タミ・ムスメシ(米国)
[判定3-0]
×ビアンカ・バシリオ(ブラジル)

 3月25日にシンガポール・インドアスタジアムで開催された『ONE Fight Night 8』の試合結果。ハム・ソヒは平田樹に判定勝ち。山北渓人はアレックス・シウバに判定勝ちしています。


 スーパーレック・キアトモー9 vs. ダニエル・ウイリアムス ハイライト動画。




 ハム・ソヒ vs. 平田樹ハイライト動画。


 山北渓人 vs. アレックス・シウバ ハイライト動画。続きを読む・・・
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MMA MMAPLANET o ONE ONE FN08 アレックス・シウバ 山北渓人

【ONE FN08】抜群のレスリング力。ポジション&打で山北渓人、シウバを下しONE初陣で熱勝!!

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
山北渓人(日本)
Def.3-0
アレックス・シウバ(ブラジル)

ジャブを伸ばし、左に回る山北。シウバも右ローを蹴り、ジャブを出す。右オーバーハンドを見せ、ダブルレッグで一気にテイクダウンを決めた山北はハーフから潜るシウバにパンチを落とす。スイープ狙いからハイガード、オモプラッタのシウバのスクランブルでバックを狙った山北だが、リバーサルを許して下になる。

ハーフガード、後方回転でスイープを決めた山北がガードの中に入る。シウバはクローズドから腰を切るが、ここからの狙いは分かりやすく山北は左の鉄槌からヒザを頭部に突き刺す。ハーフからスクランブル、レッスルアップのシウバがシングルレッグでリバーサル、さらにパスを決める。下から頭に足を絡めるが、ここは効果がなくシウバがサイドで抑えてヒザを入れ、ノースサウスチョークの機会を伺う。ヒザを入れ、サイドに戻ったシウバがマウント奪取。最後の山北のブリッジにシウバが腕を狙い、時間となった。

2R、右を当て、ヒザを当てた山北の右をクリーンヒット。動きが落ちたシウバに再び右を当て、組みから引き込み&スイープ狙いもシングルをコブラで切る。ヒザを頭部に入れ、背中をつけたシウバの腕十字狙いも察知した山北は、Kガードからシングルに来たシウバをがぶってヒザを入れる。シングルにバックに回ろうとした山北が、足をからめ十字狙いい。スクランブルでギロチンの山北に対し、シウバがアンクルピックでリバーサルを成功させる。

ハーフから肩固め狙いのシウバは、シングルでひっくり返した山北が右のパンチ、Zハーフにも殴っていく。続くスクランブルもシングルで制した山北が、バックへ。シウバの前転を制して、トップを取り切った山北はニーシールドにもパンチを打って攻勢を維持した。

最終回、右ハイでバランスを崩した山北だが、距離を詰めてきたシウバをテイクダウン。スクランブルでバックに回る。シウバは動きが落ちるが、山北の腹固め、クルスフィックスを利して、胸を合わせるとトップを奪取する。

ワキ差しパスガードの圧力をシウバが高め、足を抜いて一気にシートベルトから両足をフックする。手首を掴み、懸命に防御する山北はヒザをついて正座状態。ここから立ち上がって、前方に振り落とす。その刹那の腕十字に反応し、ディープハーフにも殴ってトップを取り切る。がぶられたシウバは、スタンドに戻る。

残り80秒、山北は左フックをヒット。シウバは左ミドルも、山北は右を振ってダブルレッグへ。ケージにシウバを押し込み、キムラを振り切った山北がバックに回る。ワンフック、胸を合わせにきたシウバにシングルレッグの山北は、スプロール&がぶりを許さずに押し込み、トップを取ってタイムアップを迎えた。

ポジション、スクランブルにダメージという要素を加えると、間違いなく山北のゲーム。ジャッジは3-0 で山北を支持、シウバも納得の表情を浮かべた。


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o ONE アレックス・シウバ 山北渓人 観戦速報

【ONE】速報中!ONE FIGHT NIGHT 8

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【ONEストロー級】
◯山北渓人(リバーサルジム新宿Me,We)
(判定3-0)
×アレックス・シウバ(ブラジル)
1R、開始直後に山北がカウンターなタックルでテイクダウンに成功。シウバは下から三角を狙うが山北は冷静に対処。ここから目まぐるしくポジションが入れ替わるスクランブルの展開。山北はシウバのタックルを潰して顔面に膝を入れてあわやの場面も。しかしシウバは凌ぎ切ると、終盤は上を取ってマウントに移行してラウンドを終えた。
2R、開始直後に山北の単発のパンチが相次いでヒット。これが効いたかシウバは後退。組み付いてくるシウバを潰してまたしても顔面に膝を入れて攻勢。決め切るチャンスだったがシウバはここも凌ぐ。すると後半はしぶとくシウバが上を取り返してラウンド終了。
3R、グラウンドに持ち込んだシウバ。上を固めてバックに周る。山北は厳しい展開。シウバは足を4の字にロックするが山北は立ち上がる。それでもバックに張り付くシウバだが、山北はスルッとグラウンドに落として脱出。すると山北は息を吹き返してタックルを仕掛けて先手を取って試合終了。微妙な判定は山北に軍配!ONEデビュー戦を勝利で飾った!
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【ONE FN08】MMA初陣も間近?! タミー・ムスメシ戦、ビアンカ・バシリオ「上と下、どちらからでも」

【写真】英語はまだ苦手だが、明るくノリノリでインタビューに応じてくれたバシリオ(C)MMAPLANET

25日(土・現地時間)にシンガポールのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE Fight Night08でビアンカ・バシリオが、タミー・ムスメシとサブミッショングラップリング・マッチで対戦する。

2019年ADCC60キロ級優勝のバシリオは1年前の今頃、IMMAFの国別対抗戦=SUPER CUPのバーレーン代表として、アマMMAを戦っている。その時はタジキスタンのショホナ・ゴゾエワを63秒腕十字で下し、そのままバーレーンのKHK MMAに所属しBRAVE CFでMMAデビューを果たすと見られていた。が、バシリオはONEと契約、グラップリングマッチで2度目のサークルケージ登場となる。

そんなバシリオに今回と組み技戦とMMAにデビューについて尋ねた。


――1年前の今頃、アマMMAで秒殺勝利を挙げ、KHK MMAに所属しBRAVE CFでMMAデビューを飾るのかと思いきや、ADCC後にONEと契約。11月にサークルケージ初戦となったグラップリング戦でミレーナ・カオリをRNCで下しました。

「他のプロモーションからデビューの誘いがあったのは確かよ。柔術では生きていけるだけの対価なら手にすることはできるけど、他のスポーツのようなファイトマネーは手にできない。私の柔術はベスト、それでもプロとして試合をして生活ができない。だから打撃とトップゲームを駆使してMMAを戦おうと決めたの。

そして神に祈り、話し合ってONEで戦うことに決めたの。ONEで戦うことが私の道だと思った。ベストの選択をしたと思っている。ONEは選手の待遇も良いし、チャトリも最高の良い人だったから。それにONEだと、グラップリングとMMAの両方で戦っていけるから。最初はもうMMAだけを戦おうと思っていたけど、ONEのオファーによってMMAだけでなくグラップリングで戦うことも可能になったの。すぐにでもMMAを戦いたいけど、ONEでのグラップリングも2試合目、ここでしっかりと勝って次はMMAを戦うつもりよ。グラップリングとMMAを同時に戦うことこそ、私の生き方だから」

――打撃はアマMMAでは、ほぼ使っていなかったです。

「でも私は子供の頃からムエタイとボクシングの練習もしていたの。カポエイラもね。それから柔術に出会った。今では世界で最高の柔術家になれたし、打撃を使ったMMAも挑戦したくなったの」

――ではいつ、MMAで戦おうと思っていますか。

「すぐにでも。来月でも構わないわ(笑)。ずっと準備してきたし、すぐにでも戦いたい。2年前からプロフェッサー・ウジ・リマの下で、MMAで戦う準備をしてきたの。私はもう柔術に関しては、何も証明する必要はない。だから新しいキャリアをスタートさせたくて。

プロフェッサーはヒーローというニックネームがあって、MMAを40戦以上も戦ってきた人。IMMAFの試合前も彼とトレーニングをしていたけど、正直、あの時はそれほどMMAを戦える自信はなかった。でもチャレンジしたかった。それが人生でしょ?」

――MMA熱が相当に高まってきていますが、その前にタミー・ムスメシとグラップリング戦があります。

「彼女は本当に本当に、優れた選手よ。彼女が黒帯で優勝しているとき、私は紫帯や茶帯を巻いていた。彼女とは対戦相手も共通している場合が多くて、凄く興味深い試合になると思う。でも私は自分を信じているし、私のゲームを信じている。そうなれるよう、たくさん練習をしてきたから」

――MMAが頭にあると、トップゲームを心がけるようになるということは?

「まず彼女がまず引き込んでくるはず。マイキー・ムスメシのようにね。私は彼女の動きをしっかり頭に入れて戦う。パスガードをして、フィニッシュしたい。トップかガードかは重要じゃない。上と下、どちらからでも攻めて、フィニッシュを狙うから」

■放送予定
3月25日(土・日本時間)
午前8時00分~ABEMA格闘チャンネル

■対戦カード

<ONEキックボクシング世界フライ級選手権試合/3分5R>
[王者] スーパーレック・ギアットムーガーオ(タイ)
[挑戦者]ダニエル・ウィリアムス(豪州)

<ONE女子ムエタイ・アトム級選手権試合/3分5R>
[王者] アリシア・エレン・ホドリゲス(ブラジル)
[挑戦者] ジャネット・トッド(米国)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
ハム・ソヒ(韓国)
平田樹(日本)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
オ・ホテク(韓国)
アクバル・アブデュラエフ(キルギス)

<キックボクシング・ストロー級/3分3R>
ジャン・ペイメン(中国)
トレプチ・ドガク(ロシア)

<ムエタイ128ポンド契約/3分3R>
アスランバック・ジグレーブ(ロシア)
ルイ・ボテーリョ(ポルトガル)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
アレックス・シウバ(ブラジル)
山北渓人(日本)

<ムエタイ・フェザー級/3分5R>
ニコラス・ラーセン(デンマーク)
エディ・アバソロ(米国)

<ムエタイ女子ストロー級/3分3R>
エカテリーナ・ヴァンダリーバ(ベラルーシ)
イマン・バーロウ(英国)

<サブミッショングラップリング女子ストロー級(※56.7キロ)/10分1R>
ビアンカ・バシリオ(ブラジル)
タミー・ムスメシ(米国)

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【ONE FN08】ノーギワールズ王者×ADCC王者。タミー・ムスメシ「タップせずに達成感? 理解不能」

【写真】マイキーよりクールで、厳しい一言も聞かれたタミー(C)MMAPLANET

25日(土・現地時間)にシンガポールのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE Fight Night08でマイキー・ムスメシの姉=タミー・ムスメシが、ビアンカ・バシリオとサブミッショングラップリング戦を戦う。

ノーギワールズ、4度優勝のタミーと2019年ADCC世界王者のビアンカのマッチアップ――2つの世界王者が、ONEで組みあう。初のケージでの試合を前にして、前回のマイキーとガンドゥルム・バヤンドォーレン戦を例に、グラップリングにおける見込み一本について話を訊いた。


──タミー、ビアと今週末に戦います(※取材は3月22日に行われた)。今の気持ちを教えてください。

「凄くワクワクしているわ。勝敗は別にして、自分のできる全てを出して戦うわ」

――マットでなく、ケージでグラップリングを戦う。この環境の違いをどのように捉えていますか。

「マットとケージは全く別物ね。でも、マイキーはしっかりとケージで戦えているし、ONEのグラップラーたちもそう。私もしっかりと戦えると思っている。ウォールレスリングを理解することで、よりダイナミックなグラップリングになるでしょうね」

――ビアと戦ううえで、自分のどこにアドバンテージがあると考えていますか。

「う~ん、どうなんだろう……。彼女はとても速いわ。ただ、計量後に彼女がどれだけ私と同じようにエネルギーを残せているのか。そこの部分は私にアドバンテージがあるんじゃないかしら」

――WNOでは115ポンドで戦っていましたが、今回は125ポンド。どちらが適正階級なのでしょうか。

「どっちの階級でも、しっかりと戦えるはず。125ポンドは、少し大きな状態で戦えるから、少し筋量を増やせることができて嬉しい。そうね、きっと125ポンドの方が良いと思う。私の体格は115ポンドでも、125ポンドで戦いたい」

――今回、ムエタイやMMAファンの前で戦うことについて、どのように考えていますか。ノーギや柔術のトーナメントのように柔術を理解しているファンではないです。

「UFCを観に行ったことがあるんだけど、グラウンドになるたびに会場の全観客が『立って戦え』って叫んでいるのが、おかしかった(笑)。スポーツバーでも同じ、『立てっ!!』って叫んでいるわ(笑)。あの野次はグラップラーにはプレッシャーになるわよね。ムエタイやキックのようにKOを見て楽しむものと、グラップリングのよう練習して楽しむという2つの楽しみ方がマーシャルアーツにはあるから。

ホント、見ている人が盛り上がるかどうかはもう顔合わせ次第。道着なんて、レベルが高くなれば高くなるほど、そういうファンが楽しめる試合にはならないし。でも、マッチアップ次第ということを考えるとビアンカと私の試合は、凄くエキサイティングになることは間違いない。私はストーリングするタイプじゃなくて、常にアタックするし。ビアンカも積極的な選手だから、楽しみな試合よ」

――ところで前回、マイキーがガンドゥルム・バヤンドォーレンと対戦した際、ヒールフックが完全に極まっているのに相手はタップをしませんでした。以前、タミーもミッシェル・ニコリニの腕関節にタップせずに負傷したことがありました。

「私の時と、あの試合は全然違うわ。私の場合はサブミッションを極められそうになっていることが分かっていなくて、気が付いた時にはどこか壊れた……ケガをしていたの。でも、あのモンゴル人選手は何度もタップする機会があったはず(笑)。私のケースは痛みはなくて、急に痛みを感じた。でも、あの選手はずっと痛かったはず。映像を見ていて、ゾッとしたわ(笑)。ホント、なんでタップしないのか意味不明だったし。

私って、マイキーの試合の時はいつも凄くナーバスになるのに、あの試合は相手選手のことを心配しちゃったぐらいよ(笑)」

――タップをしない精神力は凄まじいですが、あれはタップをしないと……選手寿命に影響しますね。

「精神力? あんな馬鹿げたことはないよ。レスリングのピンフォールと同じように、グラップリングはタップをして負けないと。優れた選手は練習でも試合でもタップをするもの。そうでないと、このスポーツは成立しないから。タップしないことでやり切ったと達成感を得て、それでハッピーなの? それなら、それで良いけど。私には理解できない」

――関節技に関して、レフェリーの見込み一本はあるべきでしょうか。

「レフェリーに判断を任せるのでなくて、自分で判断しないといけないと思う。ただ腕が伸びきってもタップをしないし、平気に見える人もいて……腕や足の柔軟性って、個人差があるから。KOや失神のように見た目で分かるモノじゃない。それにしてもあのモンゴル人は、つま先がありえない方角を向いていた……から、ああいう状況になるとレフェリーが試合を止めるのも有りだと思う。でも、止めなかったフェリーのミスじゃない。きっと、ルールにないことだろうし。

あの試合があったから、またああいう状況になったらレフェリーはもうストップしないとね。この問題は明白な判断基準がなくて、TKOやKOとは違ってグレーエリアだから」

――タミー、試合前に試合とは関係ない話にしっかりと答えていただきありがとうございました。では最後に日本のファンにメッセージをお願いします。

「日本のファンに?」

――ハイ。マイキーはいつもここで『イッコー』、レッツゴーと日本語で言います(笑)。

「日本語ね……オハヨー。トモ、マコト、柔術コミュニティの友人がこう言っているの(笑)。私の試合を日本の皆が視てくれて嬉しいわ。土曜日の朝、皆のためにベストを尽くして戦うから」

■放送予定
3月25日(土・日本時間)
午前8時00分~ABEMA格闘チャンネル

■対戦カード

<ONEキックボクシング世界フライ級選手権試合/3分5R>
[王者] スーパーレック・ギアットムーガーオ(タイ)
[挑戦者]ダニエル・ウィリアムス(豪州)

<ONE女子ムエタイ・アトム級選手権試合/3分5R>
[王者] アリシア・エレン・ホドリゲス(ブラジル)
[挑戦者] ジャネット・トッド(米国)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
ハム・ソヒ(韓国)
平田樹(日本)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
オ・ホテク(韓国)
アクバル・アブデュラエフ(キルギス)

<キックボクシング・ストロー級/3分3R>
ジャン・ペイメン(中国)
トレプチ・ドガク(ロシア)

<ムエタイ128ポンド契約/3分3R>
アスランバック・ジグレーブ(ロシア)
ルイ・ボテーリョ(ポルトガル)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
アレックス・シウバ(ブラジル)
山北渓人(日本)

<ムエタイ・フェザー級/3分5R>
ニコラス・ラーセン(デンマーク)
エディ・アバソロ(米国)

<ムエタイ女子ストロー級/3分3R>
エカテリーナ・ヴァンダリーバ(ベラルーシ)
イマン・バーロウ(英国)

<サブミッショングラップリング女子ストロー級(※56.7キロ)/10分1R>
ビアンカ・バシリオ(ブラジル)
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