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【KSW60】ライトヘビー級王者ナルクン、厚すぎる18キロの体重差。ヘビー級王者デフリーズに完敗

【写真】ナルクンに必要なのはチャンプチャンプ対決でなく、ライトヘビー級のライバルだろう(C)KSW

<KSWヘビー級選手権試合/5分5R>
フィル・デフリーズ(英国)
Def.2R3分37秒by TKO
トマス・ナルクン(ポーランド)

ライトヘビー級王者ナルクンが、2度のヘビー級王座奪取に向け開始直後に飛びヒザを見せる。かわしたデフリーズは、細かいパンチで距離を詰めダーティボクシングのナルクンをケージに押し込んでから離れる。ワンツーのフックで距離を詰めたナルクンに組みついたデフリーズが、テイクダウンを狙う。ナルクンは一瞬下になったが、右腕を差してトップを奪う。

デフリーズは一旦クローズドガードを取り、足を戻してからスクランブルで立ち上がる。ナルクンはケージに押し込むが、ギロチンで寝技に持ち込まれる。頭を抜き、バタフライガードから足関節を狙ったナルクンだが、デフリーズは立ち上がって体重をかけ、外掛けをルーズにしていく。

アシガラミから体を捻ってナルクン、既にヒザが抜けておりデフリーズがハーフで抑えてパンチを落としていく。エルボーを落とし、しっかりと抑えるデフリーズのパス狙いに、スイープを合わせたナルクンがスクランブルに持ち込むも、直ぐにいなされて姿勢を乱しガードを取る。ハーフで殴り、削っていくデフリーズ──18キロの体重差は大きいと思敷かない初回だった。

2R、既に息が切れている感のあるナルクンは、パンチを振るっても足が前に出ていない。組んで簡単にダブルレッグテイクダウンを決めたデフリーズが、そのままマウントを取ってパンチを落とす。ケージを蹴って体が横向きになったナルクンがシングルに出るも、動けずデフリーズが押しつぶすように固め、パンチを打っていく。右手を頭の後ろから掴まれ身動きが取れないナルクンは、いたずらにパンチを受け続ける。

まるで動けないナルクンは、自由だった左手をクルスフィックス気味に抑えられ、パンチを受ける。左手こそ抜いたが、全く動けないナルクンが殴られ続けるのを見てレフェリーが試合を止めた。

チャンピオン対決、しかしヘビー級の体格がないナルクンが勝負を挑むのは厳しかった。


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KSW60 other MMA Report イズガベ・カジェスコ ブログ マリアン・ジュコフスキ

【KSW60】ライト級王者マリアン・ジュコフスキが右でダウン奪い、マウント打撃からRNCで初防衛成功

【写真】ダウンを奪い、ポジション奪取、そして極め。完璧な試合だった(C)KSW

<KSWライト級選手権試合/5分5R>
マリアン・ジュコフスキ(ポーランド)
Def.2R4分24秒 by RNC
マチェイ・カジェスコ(ポーランド)

左ジャブを伸ばす王者ジュコフスキが、続いて右ローカーフを蹴る。カジェスコもジャブ、蹴りのフェイントから右ローを返す。カジェスコはローをカットし、左ミドル。小刻みなステップ、スイッチ、そしてフェイクを織り交ぜる挑戦者の動きをジュコフスキがしっかりと見て左ジャブを伸ばす。

と、右を被弾したカジェスコの腰が一瞬落ちる。ジュコフスキは攻め急ぐことなく、ローを続けカジェスコの右をかわす。カジェスコは左ミドルを蹴り、続いてスピニングバックフィストへ。これをかわしたチャンピオンがジャブを当てていく。静かな展開のなかで、一発で終わらせることができるという緊張感が漂うなか、ジュコフスキが右オーバーハンドを見せるが空を切る。圧力を高めたカジェスコがワンツーで前に出たところで初回が終わった。

2R、ジュコフスキがまず右ロー、カジェスコもローを蹴り返す。ジャブの差し合いから、ジュコフスキがワンツー。カジェスコが右を伸ばす。全く組みがないキックボクシングマッチは、カジェスコが前に出て圧を掛けていく。その圧にも平気なジュコフスキは左ジャブでステップインを止める。焦ったようにパンチが粗くなったカジェスコは、右ストレートを被弾してダウンする。

パウンドを受けながらスタンドに戻ったチャレンジャーに対し、ジュコフスキはここも急がず間合を取り直す。カジェスコの動きを見てロー、左ジャブを差すチャンピオンはフックの連打をサークリングでかわす。懸命にペースを掴もうと手数を増やすカジェスコの攻撃をかわすジュコフスキは、スイッチにも惑わされず右一発でダウンを奪う。

そのままマウントを取り、パンチ、エルボーで背中を見せたカジュスコをRNCで切って落としたジュコフスキはMMAとしてパーフェクトな試合でKSWライト級初防衛に成功、「マチェイは危険なファイターなので、注意を怠ることができなかった。そんな相手を一発で倒せて良かった。良いペースで、スピードのあるファイトができたよ」と話した。


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KSW60 other MMA Report イズガベ・ウゴノウ ブログ マレク・サモチェク

【KSW60】ボクシング3冠、KSW史上最高のボクサー=ウゴノウ──臨戦態勢取れずマウントパンチにTKO負け

<ヘビー級/5分3R>
マレク・サモチェク(ポーランド)
Def.2R0分27秒by TKO
イズガベ・ウゴノウ(ポーランド)

KSW史上最高のボクサーとコールを受けた3団体の地域チャンピオンのウゴノウが、2度目のMMAに挑む。対戦相手のサモチェクは2勝1敗で、キャリア4戦目の選手だ。サウスポーのサモチェクが右を振るって即シングルレッグへ。ケージにウゴノウを押し込んで、テイクダウンを狙う。一度はヒザをついたウゴノウはすぐに立ち上がると、片ヒザをマットについているマチェクの顔面にニーを放つ。

反則をレフェリーが見逃し、サモチェクはシングルからアンクルピックもウゴノウは倒されない。サモチェクはエルボーを落とされても、頭の位置を上げて右腕を差してクリンチを続ける。体は回してニーを放ったウゴノウが、パンチを纏めるとサモチェクはシングルへ。

鉄槌を落としたウゴノウは立った上体で鉄槌を連打し、自らグラウンドに倒れ込んだサモチェクに鉄槌、パンチを続ける。サモチェクはクローズドに取るが、エルボーを被弾し続ける。レフェリーが試合を止めても然りという状況で、パンチを打ち続けるウゴノウが疲れて殴るを辞める。立ち上がってガードの中に入ったウゴノウは、三角絞めに捕えられパンチを打たれながら初回が終わった。

2Rが始まっても自陣から出てこないウゴノウに対し、サモチェクがパンチを纏めてヒザ蹴りからシングルレッグを決めて早々にマウントを奪取する。パンチ、エルボーを打たれたウゴノウは完全に勝負を諦めていた。


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J-CAGE KSW60 News イオン・ソルドゥ イズガベ・ウゴノウ トマス・ナルクン フィル・デフリーズ ブログ ヴォイト・バルボリク

【KSW60】計量終了 ヘビー級✖ライトヘビー級チャンプチャンプ対決II。スロバキアのバルボリクに注目

【写真】 2度目のチャンプチャンプ対決。自らの階級に相手がないデフリーズとナルクンだ(C)KSW

23日(金・現地時間)、24日(土・同)にポーランドはウッチのクルブ・ベッツフォーニャで開催されるKSW60「Narkun vs De Fries2」の計量が行われた。

今大会は文字通り、KSW世界ヘビー級王者フィル・デフリーズにライトヘビー級王者トマス・ナルクンが挑む、チャンピオン対決が組まれている。

この両者の対戦は2年前──2019年3月に1度実現しており、その時はデフリーズが判定勝ちで王座防衛に成功している。以来、ナルクンは2度に渡りライトヘビー級王座の防衛を上乗せしており、通算5度の王座防衛を果たしておりKSW内においては対戦相手が見当たらないのが現状だ。

デフリーズもヘビー級王座を4度防衛し、チャンプチャンプ対決に再び望むこととなった。


セミでは二冠王マテウス・ガムロの返上に伴いKSWライト級王座決定戦が、マリアン・ジュコフスキ✖マチェイ・カジェスコの間で組まれた。

セミ以下ではIBJ地中海、WBOアフリカ、WBAオセニアという3つのボクシング・ヘビー級王座を所持していたイズガベ・ウゴノウが、2度目のMMAをマレク・サモチェクと戦う。

また東欧の人材発掘的な見方をすれば、キャリア12勝1敗のスロバキア人ファイター=ヴォイト・バルボリクや、モルドバ人で10勝3敗、KSW初勝利を目指すBRABE CFベテランのイオン・ソルドゥらも楽しみだ。

■視聴方法(予定)
4月25日(日・日本時間)
午前4時00分~FITE
午前4時00分~KSW.TV

■ KSW60計量結果

<KSWヘビー級選手権試合/5分5R>
[王者] フィル・デフリーズ:119.8キロ
[挑戦者] トマス・ナルクン:101.5キロ

<KSWライト級王座決定戦/5分5R>
マリアン・ジュコフスキ:70.3キロ
マチェイ・カジェスコ70.3キロ

<ヘビー級/5分3R>
イズガベ・ウゴノウ:107.2キロ
マレク・サモチェク:108.5キロ

<フェザー級/5分3R>
パトリック・カツマルチク:66.3キロ
ミハウ・ソビエフ:65.8キロ

<ミドル級/5分3R>
アドリアン・ドゥデック:84.3キロ
アレクサンダー・イリッチ:84.4キロ

<フェザー級/5分3R>
クシュフトフ・クラチェク:66.1キロ
ヴォイト・バルボリク:66.0キロ

<女子ストロー級/5分3R>
アレクサンドラ・ローラ:52.5キロ
カロリーナ・ボイチ:52.1キロ

<80キロ契約/5分3R>
カスペル・コジョゼブスキ:79.9キロ
イオン・ソルドゥ:80.0キロ

<バンタム級/5分3R>
ヤコブ・ヴィクワッチ:61.7キロ
パトリック・スルディン:61.7キロ

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