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BELLATOR Bellator301 MMA MMAPLANET o アーチー・コルガン ピーター・バウシュト

【Bellator301】ワンテイク、ステイトップ✖3。アーチー・コルガンがバウシュトから完封勝利

<ライト級/5分3R>
アーチー・コルガン(米国)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
ピーター・バウシュト(オランダ)

長身、リーチで優るバウシュトが右ローを2発蹴る。続いてコルガンのテイクダウン狙いをかわし、左ハイ。バウシュトの右ローのフェイクに反応したコルガンだが、一発でダブルレッグからテイクダウンを決める。ハーフのバウシュトはしがみつく状態で局面を打開できない。対してコルガンは上体を起こしてエルボーを時折り落とす。バウシュトはこのタイミングで左腕を差すも、潰されて引き突きヒジや上腕で顔面を打たれる。幾度となくスクランブルの展開を創ろうとしたバウシュトだったが、下のままエルボーを落とされ初回を失った。

2R、左右のフックで前に出るコルガン、ここではテイクダウンには移行しない。ガードの上から左ハイを蹴ったバウシュトは左右に動き、跳ねるようなステップから左右の蹴りを繰り出す。ブロックして圧を掛けるコルガンが左を見せて、組みつくとケージを背負ったバウシュトから簡単にダブルレッグでテイクダウンを決める。初回と同じようにハーフで背中をつけたバウシュトは、潜りを狙ったところで勢いのあるヒジ打ちを落とされる。

右足を抜いてマウントを取ったコルガンは、背中を向けたバウシュトからバックグラブもスクランブルで足のフックを解除する。それでもバウシュトを立たせず、サイドバックからヒザ、パンチを見せたコルガンがこの回も取った。

最終回、バウシュトはジャブを伸ばし右に回るが、ジャブに真っ直ぐ下がってしまう。コルガンは組みつくタイミングを計るような動きで、腰を落とすフェイクを見せるとワンツーからダブルレッグへ。ボディロックに取りバウシュトをケージに押し込む。ここはバウシュトが正対して離れた。残り3分、ヒザ蹴りで前に出たバウシュトが左フックを空振りすると、すかさずコーガンは組んでバックへ。ヒザを腿に受け、コントロールされるバウシュトが立ち上がる。コルガンは自ら離れ、右ヒザにも右フックを振るう。

バウシュトは腰を落とされるだけで、ステップバックと完全にテイクダウンの残像が残り打撃戦に踏み切れない。遠い距離からミドルハイを見せるのが関の山というバウシュトは、残り10秒でヒザに右フックを合わされ、クリーンヒットがないまま時間を迎えた。ジャッジは当然のように3つのラウンドでコルガンを支持した。


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AB AJ・マッキー BELLATOR F1 ISAO MMA o PFL ジェイソン・ジャクソン スミコ・イナバ チムール・カイズリエフ ティム・ワイルド デニス・キルホルツ パッチー・ミックス ピーター・バウシュト ヤーソラフ・アモソフ ラフェオン・スタッツ ラマザン・クラマゴメドフ リチャード・パレンシア

Bellator301:オッズ

ヤーソラフ・アモソフ 1.23
ジェイソン・ジャクソン 4.40
セルジオ・ペティス 2.60
パッチー・ミックス 1.52
ラフェオン・スタッツ 2.20
ダニー・サバテロ 1.70
AJ・マッキーJr 1.39
シドニーアウトロー 3.10
パトリッキー・フレイレ 5.70
アレクサンデル・シャブリ 1.15
タイレル・フォーチュン 1.60
マルセロ・ゴルム 2.40
デニス・キルホルツ 2.30
スミコ・イナバ 1.65
チムール・カイズリエフ 1.25
ジャスティン・ゴンザレス 4.10
アーチー・コーガン 1.09
ピーター・バウシュト 8.00
ケリー・テイラー・メレンデス 1.44
サブリエ・セングル 2.85
マテウス・マトス 1.43
リチャード・パレンシア 2.90
マイク・ハメル 1.46
ティム・ワイルド 2.80
イスラム・マメドフ 1.68
キリス・モタ 2.24
コディ・ロー 1.36
ジェフェウソン・ポンチス 3.25
ラマザン・クラマゴメドフ 1.13
ランデル・ウォレス 6.25
イーブス・ランドゥー 1.49
ISAO 2.70

現時点で発表されているBellator最後のイベント。年内はもう無さそうだが、ほぼ本決まりと言われているPFLの買収が完了した後も、しばらくは(契約消化もあり)イベントは続くと見られている。今回も、契約消化目的で大量の試合が組まれている。

メインのウェルター級タイトルマッチは、27戦全勝のアモソフが大幅フェイバリット。セミバンタム級王座統一戦は、GP優勝で暫定王者のミックスがフェイバリット。7年半ぶりのBellator出場となる第1試合のISAOはBellator4勝1敗(ただし、すべてヨーロッパ大会でヨーロッパ勢との対戦)のイーブス・ランドゥー相手にアンダードッグ。

GPの試合で5Rマッチにもかかわらず、ワンマッチのマッキー vs. アウトローやスタッツ vs. サバテロより前に組まれているパトリッキー vs. シャブリは、一回戦でムサエフに勝っているシャブリが、サトシに勝っている元王者パトリッキーに対し大幅フェイバリット。

mmajunkie.usatoday.com

計量結果。パッチー・ミックスは初回計量でオーバーしたものの、再計量でクリア。ケリー・メレンデスのみリミットをオーバーしている。

第1試合開始は18日朝7時。プレリムは4時間で11試合組まれているが、時間の都合上入り切らなかったものは全試合終了後のポストリムファイトに回される(U-NEXTでは後日配信となる)。

速報します。

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AB AJ・マッキー BELLATOR Bellator301 ISAO MMA MMAPLANET o PANCRASE PFL RIZIN UFC イスラム・マメドフ イーブ・ランジュ ゴイチ・ヤマウチ シドニー・アウトロー ジェイソン・ジャクソン ジャスティン・ゴンザレス スミコ・イナバ セルジオ・ペティス タイレル・フォーチュン ダニー・サバテーロ チムール・カイズリエフ ティム・ワイルド デニス・キルホルツ ニュース パッチー・ミックス パトリッキー・フレイレ ピーター・バウシュト ベラトール ボクシング マテウス・マトス ヤーソラフ・アモソフ

【Bellator301】第二次サークルケイジ挑戦──ISAO「ここをクリアして、今後のことはそれから」

【写真】勝負どころで、上を取り切る力は国内随一のISAO。今回こそBellator初勝利を期待したい(C)MMAPLANET

17日(金・現地時間)にイリノイ州シカゴのウィントラスト・アリーナで開催されるBellator301でISAOが、イーブ・ランジュと対戦する。
text by Manabu Takashima

契約成立もなかなか試合が組まれないなかで、Bellator売却という話が公然として伝わるようになった。そしてようやく決まった7年5カ月振りのサークルケージへにリベンジの時。第一次ベラトール挑戦はゴイチ・ヤマウチ、ジャスティン・ローレンスに2試合連続フィニッシュ負けに終わったISAOは、MMAファイターとしてより穴が少なく、勝ち筋の見える試合を遂行するファイターに成長した。

ベラトール後の戦績は実に9勝1敗、フェザー級KOPに君臨し国内トップどころを勝ち続けた結果、海外での戦いを最優先とするために国内での活動を控えるように。あくまでも世界で戦うことに拘り、今回の試合が2年半振りの実戦となるISAOに話を訊いた。


――ようやく仕切り直しのサークルケージ挑戦となりましたが、この間にBellatorとRIZINの対抗戦が日本でも行われました。あの時などはどのような気持ちでいましたか。

「もどかしい気持ちはありました。マネージャーもプッシュしてくれていたのですが、ベラトール側も内部組織で色々なことがあってなかなか組まれなかったです」

──内部組織の問題、つまりは売却問題が浮上し消滅だとか色々な話が聞こえるようになってきたかと思います。

「買収問題が表立って出てきたので、『本当に大丈夫かな』という不安はありました。でも、試合を組んでもらって良かったです」

──現状、301大会以降の発表がないままで。PFLへの売却も最終的な金額の面で結論が出ていないという話も伝わってきます。同時にShowtimeがボクシングとMMAの中継を止めるというニュースもあり、契約下にある選手も将来が気になることばかりかと。

「僕自身は……ベラとオールの大元のオーナーが代わるのかは分からないのですが、興行は2年ぐらいあるという風にも言われてはいます。でも、分からないですよね」

──買収した側は、支配下にあった選手の契約を履行しないといけないようです。

「あぁ、でもそうですよね。契約してあるので」

──ともあれ2021年5月の中島太一戦以来、実に2年半振りの実戦となります。この間、ずっと海外を目指して試合機会を待ち続けていたのでしょうか。

「中島選手に勝ってから、Pancraseの体制が変わることになって。福井(幸和)代表がティキ・ゴーセンのアーセナルと繋がっているので、海外を狙うためにマネージメント契約をしました。その契約にも少し時間が掛って、契約してから──やっぱりUFCに出たかったので交渉をしてもらっている間に、網膜剥離になってしまったんです」

──えぇ、そうだったのですか。

「ハイ。去年の5月に見え方に違和感があったので検査をすると、網膜剥離で。手術をして、そこから練習を再開するまで5カ月かかりましたし。そうしているとUFCは年齢的なこともあって難しくて。待っていても時間が過ぎるだけなので一旦、区切りをつけました。ティキの方からは『Bellatorなら話を持って行けるだろう』という流れになり、なら違うところでやろうと方向を変えました。ベラトールと契約をさせてもらってから、なかなか試合が組まれなかった形ですね」

──これだけ試合がない間にRIZINフェザー級戦線が非常に盛り上がってきましたが、傍で眺めていた歯がゆい気持ちはなかったですか。

「そうですね、やっぱり一番の目標がUFCだったので。あのタイミングでは、やはりUFCに行きたかったです。網膜剥離後に練習を再開する時には、ベラトールの話がありました。5カ月ほど練習ができていかったので、体創りからボチボチ始めたような状態だったので。

RIZINに関しては、それほど鑑賞もしていなかったですし……あんまし……自分はチャンスがあるなら海外で戦いたかったので。それでベラトールとも契約できたので、そこで頑張るという想いだけでした」

──海外で戦うという揺るぎない想いは、前回の挑戦で結果を残せなかったことに関係していますか。

「そこが一番の糧になって、これまでやってきたというのはあります」

──それなのにベラトールの今後が不透明になってしまったと……。

「でも、今回は決まっているわけですし。ここをクリアして、今後のことはそれから考えます!」

──勝敗、パフォーマンスともに大切になってきますね。だからこそ、ここでどのような試合を見せたいですか。

「前回の試合から空いてしまったのですが、この間に課題を持って取り組んできたので成長した姿、パフォーマンスを見せられればと思っています」

──課題というのは?

「組んで倒した後ですね。どうしても、なかなかフィニッシュに辿り着けていなかった。まずは勝つこと、判定でも勝つことが大切なんですけどフィニッシュまでの流れを強化できればというのがあったので、今年の春からカルペディエム青山に通わせていただいて。世羅(智茂)先生や、スタッフの先生とハイレベルなグラップリングの練習ができました」

──つまり成長してきた部分というのは、カルペディエム青山で学んだグラップリングになると。

「極め技に関しては、出していければと思っています(笑)」

──対戦相手のイーブ・ランジュの印象を教えてください。

「身体能力の高い動きと、ダンサーをやっていたようなリズミカルな予想の難しい動きの持ち主ですね。バネがあって、勢いのある攻撃をしています」

──独特な構えとリズム、スイッチも綺麗ではないです。

「一見、荒々しいイメージですが、実際に向かい合うとどうなのか。当てる時は思い切り当てるというスタイルですしね。散打やグラップリングの大会にも出ていますね」

──ISAO選手の言われた予想が難しい動き、跳び系の技などに特徴があるように感じました。

「そうですね、跳びヒザ、跳び蹴り。回転系の動きは少なかったのですが、それもやってくるかもしれないですね。一番はそういう攻撃だと思いますが、割と組み技や寝技もできます。寝かせても油断せず、組んでみてどれだけの力量なのか……ですね。そういう相手ですけど、彼の攻撃につき合わず、後手後手にならないように自分の攻撃、打倒極をやりきたいです。力で負けるなら、違う動きで勝負する。全部を混ぜて攻撃するのは、いつも通り変わらないです」

──では改めて、今回の試合への意気込みをお願いします。

「久しぶりの試合ですが、その間培ってきたこと、やってきたこと、成長した姿を全部ぶつけて勝ってきます」

■視聴方法(予定)
11月18日(土)
午前5時30分~ U-NEXT

■Bellator301対戦カード

<Bellator世界ウェルター級選手権試合/5分5R>
[王者] ヤーソラフ・アモソフ(ウクライナ)
[挑戦者]ジェイソン・ジャクソン(ジャマイカ)

<Bellator世界バンタム級選手権試合/5分5R>
[王者] セルジオ・ペティス(米国)
[挑戦者]パッチー・ミックス(米国)

<バンタム級/5分3R>
ラフェオン・スタッツ(米国)
ダニー・サバテーロ(米国)

<ライト級/5分3R>
AJ・マッキーJr(米国)
シドニー・アウトロー(米国)

<ライト級ワールドGP準決勝/5分5R>
パトリッキー・フレイレ(ブラジル)
アレクサンデル・シャブリ(ロシア)

<ヘビー級/5分3R>
タイレル・フォーチュン(米国)
マルセロ・ゴルム(ブラジル)

<女子フライ級/5分3R>
デニス・キルホルツ(オランダ)
スミコ・イナバ(米国)

<フェザー級/5分3R>
チムール・カイズリエフ(ロシア)
ジャスティン・ゴンザレス(米国)

<ライト級/5分3R>
アーチー・コーガン(米国)
ピーター・バウシュト(オランダ)

<女子フライ級/5分3R>
ケリー・テイラー・メレンデスべ(米国)
サブリエ・セングル(トルコ)

<バンタム級/5分3R>
マテウス・マトス(ブラジル)
リチャード・パレンシア(米国)

<ライト級/5分3R>
マイク・ハメル(米国)
ティム・ワイルド(英国)

<160ポンド契約/5分3R>
イスラム・マメドフ(ロシア)
キリス・モタ(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
コディ・ロー(米国)
ジェフェウソン・ポンチス(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
ラマザン・クラマゴメドフ(ロシア)
ランデル・ウォレス(米国)

<フェザー級/5分3R>
イーブ・ランジュ(フランス)
ISAO(日本)

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BELLATOR Bellator297 MMA MMAPLANET o ONE RIZIN   アーチー・コルガン ガジ・ラバダノフ キック ピーター・バウシュト 武田光司

【Bellator297】初回&2Rにテイクダウン&ポジションでバウシュトを圧倒したラバダノフが逃げ切り勝利

<ライト級/5分3R>
ガジ・ラバダノフ(ロシア)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
ピーター・バウシュト(オランダ)

ONEで活躍してきたバウシュトが、大晦日にRIZINで武田光司を破ったラバダノフと対戦。長身のバウシュトに対し、即ダブルレッグでテイクダウンを決めたラバダノフがパス、サイドから上四方に移行すると頭を跨いでキムラへ。腕をリリースしたラバダノフは、スクランブルでギロチンを仕掛ける。自ら背中をつけて防いだバウシュトは下の時間が続く。ハーフから足を抜いたラバダノフがマウントを取り、バックマウントへ移行する。

さらに上を取り直し、ハーフで抑えるラバダノフは即パスガード、またもマウントへ。すぐに背中を見せたバウシュトは、腰を上げるが右のパンチを受ける。暴れてスクランブルに持ち込みたいバウシュトが、残り80秒で胸を合わせることに成功する。ラバダノフの腕十字を防ぎ、パンチを落としたバウシュトがガードの中に収まる。頭を抱えるラバダノフがケージを背負って立ち上がったところで初回が終わった。

2R、初回に続きすぐに開始早々にダブルレッグを決めたラバダノフは、バウシュトにギロチンを許さずハーフで抑える。ラバダノフは足を抜きつつパンチ、上体を固めエルボーを落とす。バウシュトはここでもマウントを許すと、直ぐに背中を見せて立ち上がろうとする。許さずに仰向けになったラバダノフは、バックグラブを続けRNC狙いから、トップに。ラバダノフはハーフで抑えると肩固めからパスを決める。しっかりと抑え&絞めるラバダノフがマウントに戻る。バウシュトは耐えて背中を預け、何とか立ち上がろうと試みる。

残り1分、バックを取られた形でスタンドに戻ったバウシュトが胸を合わせる。ここでラバダノフが離れ、バウシュトが左ミドル2発からハイキックを狙う。距離を取るラバダノフに対し、左ミドルを続けたバウシュト。左ハイは空を切り、時間となった。

最終回、バウシュトが前に出てジャブ、ラバダノフがフックを返す。バウシュトは左ジャブから、右オーバーハンドもラバダノフが組んでケージに押し込む。バウシュトはシングルレッグでテイクダウンを奪われたが、ここはすぐにスクランブルに持ち込みヒザを突き上げる。すぐに組み直したラバダノフがケージに押し込む状態で時間が過ぎる。残り3分で離れたラバダノフは、右エルボーから左ハイにも一気に距離を詰めてバウシュトを金網に押し込む。オーバーフックから首相撲、ヒザをボディに入れたバウシュトがテイクダウン遠ん偉いを切って、ギロチンへ。引きこんで防いだラバダノフは、ハーフからシングルレッグへ。

バウシュトはこれも切ってがぶると、バックを伺う。立ち上がったラバダノフに左ミドルをいれ 、シングルを切ったバウシュトだが時間に。逆転には至らずも──次に期待をつなぐ判定負けとなった。勝者はアーチー・コルガンを次戦の相手に指名した。


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BELLATOR Bellator297 MMA MMAPLANET o ONE PRIDE RIZIN UFC   その他 アーチー・コルガン エマニュエル・サンチェス カイル・クラッチマー カール・ムーア ガジ・ラバダノフ コーリー・アンダーソン ゴカン・サリカム ジャリール・ウィリス セルジオ・ペティス ダニエル・ジェイムス チムール・カイズリエフ パトリシオ・フレイレ ピーター・バウシュト フィル・デイヴィス ベラトール ヨエル・ロメロ ラマザン・クラマゴメドフ ワジム・ネムコフ 平良達郎

【Bellator297】ポストGPの主役候補、アーチー・コルガン「リスクを冒さないなら普通の仕事をやる」

【写真】自宅の壁にはハルクのカバーが飾らている。「俺はハルクが大好きなんだ。でも、去年配信されたシーハルクはグラフィックが最悪だった。あのデアデビルの描き方も……何やってんだって思ったよ」辛口の印象を述べていた(笑)(C)MMAPLANET

16日(金・現地時間)、イリノイ州シカゴのウィントラスト・アリーナで開催されるBellator297「Nemkov vs Romero」で、アーチー・コルガンがエマニュエル・サンチェスと戦う。

(C)BELLATOR

メインでBellator世界ライトヘビー級選手権試合=ワジム・ネムコフ✖ヨエル・ロメロ。

コメインでBellator世界バンタム級選手権試合=セルジオ・ペティス✖パトリシオ・フレイレが組まれた今大会。2つの世界戦、特に後者は日本のMMA界とも関係し、またパトリシオの過激な階級変更も話題になっている。

そんな頂点を争うカードがメインカードで組まれた今大会はプレリミで要注目のライト級戦が組まれている。いまだ準々決勝が終了していないライト級ワールドGPだが、ベラトールではGP後を睨んでライト級のアップカミング・ファイターに対し、実力査定マッチを用意した。ONEから転じたピーター・バウシュトがRIZINとの対抗戦で勝利したガジ・ラバダノフと戦う一戦、そしてコルガン✖サンチェスがそれに当てはまる。

アマ3連勝、プロでは7連勝中のコルガンは強力なテイクダウン能力を持つレスラーだが殴り合い上等、「リスクを冒さないなら、普通の仕事やっている」と言い放つ豪快なファイターだった。


──アーチー、約2週間後にエマニュエル・サンチェスと戦います(※インタビューは6月1日に行われた)。今の気持ちを教えてください。

「またファイトウィークがやってくるだけでも、嬉しいよ。8週間、トップギアでハードワークをこなしてきたからね。残りの2週間も、この調子でいきたい」

──今回の試合に向けて、準備はホームタウンでしてきたのでしょうか。

「そうだよ、コロラド州デンバーのジェネシス・トレーニングアカデミーで練習し、スパーはエレベーション・ファイトチームでもやってきた。確かにエレベーションにはフライ級の日本人が来ていたよ。体格が違うから、一緒に練習することはなかったけどね」

──きっと平良達郎選手ですね。ところで無敗の新鋭アーチーについて、まだ我々は分かっていないことが多いです。格闘技との出会いは?

「レスリングを始めたのは4歳の時だ。兄が地域のレスリングクラブに通っていて、『一緒にやろう』と誘われたのがきっかけだよ。大学の時にワイオミングで5年間、D-1レスリングを戦ってきた以外は、ずっとデンバーに住んできた。カレッジでの戦績はあまり詳しく覚えていないけど140勝で30敗ぐらいだと思う」

──マイルハイシティに住んでいると、大学時代もスタミナ面でアドバンテージがあったのではないでしょうか。

「それがね、ワイオミングで僕が住んでいた時はデンバーよりも高いところだったんだ(笑)」

──OMG!!

「デンバーより、600メートルほど標高が高くて。2200メートルほどあった」

──そこでレスリングをやっていたとなると、アーチーはスタミナ・モンスターですね。

「アハハハハ。きっと慣れていない人は、あそこで運動をすると頭痛がして高山病になってしまったと思うよ」

──MMAファイターになろうと思ったのは?

「レスリングを辞めた時、もう自分は戦うことはない。終わったと思っていたんだ。それが普通のウェイトトレで、今のヘッドコーチに出会って。気がつけば、MMAを始めてアマチュアも含め10連勝していた(笑)」

──レスラー時代にMMAに興味はあったのでしょうか。

「子供の頃、PRIDEのファンだった。ランペイジが好きで、RIZINにはヴァンダレイ・シウバ、アンデウソン・シウバ、チャック・リデルも出ていた。凄く興味深かったよ。UFC? UFCがPRIDEを買収して、PRIDEが終ってから視るようになったよ。いや、その前から視ていたかな。とにかくランペイジの大ファンでPRIDEを見ていたんだ。それでPRIDEが好きなった。PRIDEルールはクレイジーだよ。ショーグンの試合を視るのが面白かった。もちろん、俺はユニファイドルールで戦っているけど、RIZINとのコラボショーに出れば4点ヒザを思い切り蹴り込むよ。とにかく、子供の頃から日本で戦うのは夢だった。マウント・フジを見て、スジを食べたい。そんなこともガキの頃に夢見ていた。あのスシがベルトの乗って回ってくるのを、食べたくてしょうがなかったんだ(笑)」

──RIZINとBellatorの対抗戦に出場するために手っ取り早いのはライト級のトップになることです。ただし今、ライト級ワールドGPが行われています。その裏でポスト・ワールドGPを睨んだ試合が組まれている。アーチーの次の試合もそういう戦いだと思います。

「エマニュエルは30戦近くキャリアのある、経験豊かなファイターだ。だから、最高の状態でケージに上がってきてほしい。そういう相手に勝ちたい。そのために自分のやるべきことをやる。ただトップになることに関しては、急いでいない。もちろん世界ライト級王座がゴールだ。でも、今じゃない。トーナメントが終ってから、現実的になってくるだろう。つまりはそれまでに3試合か4試合戦って、連勝を伸ばすことができる。

トーナメントが終わる頃には、俺がタイトルに挑戦する力があることを誰もが認めるようになっているだろう。まぁ、今回の試合で勝てばGPの準々決勝で負けた選手と戦いたいと思っている。マネージャーともそういう話をしているよ」

──なるほど。ところでアーチーはレスリングがベースですが、打撃を使うことが多い。そのために相手のパンチを被弾することもありますね。

「レスリングをやろうと思えば、いつでもできる。15分間、レスリングでコントロールすることも容易い。ただ、打撃戦だって恐れていない。多くのレスラーがMMAでもレスリングだけで戦うだろう? きっと怖いんだよ。でも、俺は怖くない。殴られることを恐れることはないんだ。ファイトがしたい。そして、MMAを戦ううえでレスリングだけでなく、コンプリートファイターだと皆に認められたいから。

レスラーやグラップラーは打撃戦が嫌なわけじゃなくて、殴られるのが怖いんだ。ちゃんとトレーニングの時から殴られておけって(笑)。俺だって、最初は少しは恐れていた。でも練習で殴られるから、怖くなくなったんだ。今は全く怖くない。殴り合いも大歓迎だ。

殴り合いはリスキーさ。でも、リスクを冒さない試合をするぐらいなら普通の仕事をやっている。俺はファイトするためにMMAを戦っているんだ。何より自分がやってきたトレーニングを信じている。試合が始まれば、ただ戦うだけ。試合前にどれだけ綿密に作戦を立てようが、その作戦を実行するには逃げのファイトをしちゃいけないんだ」

──では金曜日の夜、今後はさらに上の相手と戦うチャンスを得るためにも、どのようなファイトを皆に見せたいと思っていますか。

「ファン、プロモーターの皆に、自分よりずっと経験豊かな相手に勝ち、俺はチャンピオンになる器なんだと見せつけたい。俺はその他大勢のファイターじゃない」

■視聴方法(予定)
6月17日(土)
午前6時30分~ U-NEXT

■ BELLATOR297計量結果

<Bellator世界ライトヘビー級選手権試合/5分5R>
[王者]ワジム・ネムコフ: 203.8ポンド(92.44キロ)
[挑戦者]ヨエル・ロメロ: 205ポンド(92.99キロ)

<Bellator世界バンタム級選手権試合/5分5R>
[王者]セルジオ・ペティス: 134ポンド(60.78キロ): 133.8ポンド(60.69キロ
[挑戦者]パトリシオ・フレイレ: 134.2ポンド(60.87キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
コーリー・アンダーソン: 205ポンド(92.99キロ)
フィル・デイヴィス: 206ポンド(93.44キロ)

<ヘビー級/5分3R>
ダニエル・ジェイムス: 265 ポンド(120.2キロ)
ゴカン・サリカム: 246ポンド(111.58キロ)

<ヘビー級/5分3R>
ヴラジミール・ゴウベア: 264 ポンド(119.74キロ)
ゲイブリエル・サヤッグ: 261ポンド(118.38キロ)

<ウェルター級/5分3R>
カイル・クラッチマー: 171ポンド(77.56キロ)
ボビー・ナッシュ: 171ポンド(77.56キロ)

<ライト級/5分3R>
ピーター・バウシュト: 156ポンド(70.76キロ)
ガジ・ラバダノフ: 156ポンド(70.76キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ジャリール・ウィリス: 171ポンド(77.56キロ)
ラマザン・クラマゴメドフ: 170ポンド(77.11キロ)

<ライト級/5分3R>
マイク・ハメル: 155ポンド(70.31キロ)
シャミル・ニカエフ: 156ポンド(70.76キロ)

<ミドル級/5分3R>
ノルベルト・ノヴェニーJr: 185ポンド(83.91キロ)
カミル・オニシュチョク: 186ポンド(84.37キロ)

<ライト級/5分3R>
アーチー・コーガン: 155ポンド(70.31キロ)
エマニュエル・サンチェス: 155ポンド(70.31キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
カール・ムーア: 205ポンド(92.99キロ)
アレックス・ポリッジ: 204ポンド(92.53キロ)

<フェザー級/5分3R>
チムール・カイズリエフ: 145ポンド(65.77キロ)
リッチー・スマーレン: 145ポンド(65.77キロ)

<ミドル級/5分3R>
ジョーダン・ニューマン: 186ポンド(84.37キロ)
マシュー・ペリー: 184ポンド(83.46キロ)

<フェザー級/5分3R>
コディ・ロー: 145ポンド(65.77キロ)
エドウィン・チャベス: 146ポンド(66.22キロ)

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ACA AJ・マッキー BELLATOR K-1 MMA MMAPLANET o ONE ONE Championship PRIDE RIZIN RIZIN40 UFC   アーロン・ピコ ウスマン・ヌルマゴメドフ キック ジェイジェイ・ウィルソン スコット・コーカー パッチー・ミックス パトリシオ・フレイレ パトリッキー・フレイレ ピーター・クイリー ピーター・バウシュト フアン・アルチュレタ ブレント・プリマス ベンソン・ヘンダーソン ランス・ギブソンJr 堀口恭司

【Bellator & RIZIN40】『日本と敵対するために、対抗戦を行うわけじゃない』by スコット・コーカー

【写真】日本のファンが喜ぶことを実施する。それが日本のMMAの復興に通じる──とスコットは理解できているように感じる(C)MMAPLANET

12月31日(土)、さいたま市中央区のさいたまスーパーアリーナで開催されるRIZIN40。同大会でRIZIN×Bellatorの対抗戦が組まれることが、26日(水)の会見で明らかになり、Bellatorのスコット・コーカーがパトリシオ・フレイレ、AJ・マッキーJr、フアン・アルチュレタ、堀口恭司を率いて会見場のステージに登壇した。

翌朝には10日(土・現地時間)にイタリアのミラノで開催されるBellator287のために離日するスコットは、分刻みのスケジュールのなか僅か5分というタイムリミットが設けられたインタビューで、10分以上に渡り日本の格闘技への熱い想いと──この国のMMAファンが狂喜するに違いない2023年のプランを話してくれた。


──米国が拠点のMMAプロモーション、それもフィーダーショーでなくメジャーのBellatorがクロスプロモーションを行うというのは本当に稀なケースではないでしょうか。

「RIZINとのクロスプロモーションに関しては、サカキバラが望み、信頼関係があるから実現できたんだ。互いに腹を割って話すことができる。そうだね、尊敬し信用すること。そしてタイミングだ。確かにユニークな状況だよ。4年前かな、彼は『RIZIN×BELLATORの対抗戦っていうアイデアはどうだろうか?』と尋ねてきた。

その時、私はこう言ったんだよ。『もう少しRIZINのファイターを成長させてくれ。そうしたら一緒にやっていける』とね。今、それが現実になる。しっかりと時間を掛けて対抗戦を行う機が熟したんだよ」

──RIZINとの対抗戦により、Bellatorファイターのバリューが上がり、再び日本大会を開く礎になるという考えはありますか。

「う~ん、クロスプロモーションというものは両サイドでそれぞれの見方が存在している。そして、MMAワールドは何が起こるか分からない。我々のファイターにはワールドランキングを創ってトップ10を構成できる。RIZINの選手たちは主に日本だけで戦ってきた。ここでサトシ・ソウザがBellatorの選手──日本でAJと戦うことで、世界で名前を挙げ、インパクトを残すことが可能だ。

この対抗戦は、RIZINファイターにとって素晴らしい機会になるはずだ。そして私のファイター達は日本というMMAの歴史を創ってきた国で戦いたいと思ってきた。格闘技団体だけではない、マーシャルアーツの歴史が日本と共に紡がれてきたんだ。その日本で戦えることを、彼らは本当に幸せに感じている」

──今日、Bellatorから出場する3選手をインタビューさせていただいたのですが、3人揃って『このルールは最高だ』ということを話していました。今後、AJやフアン、そしてパトリシオ達は米国でもサッカーボールキック有り、4点ヒザ有りのルールで戦いたいと思わないでしょうか。

「ノー、ノー、ノー。Bellatorがルールを創ったわけじゃない。ユニファイド・ルールはユニファイド・ルールだ。ユニファイド・ルールはサッカーボールキックも、グラウンドでのヒザ蹴りも許さない。世界のほとんどの国と地域で、それらの攻撃は認められていない。日本ではPRIDEの時から、認められてきたけどね(笑)。マーシャルアーツとは自分を試すもの、日本で彼らがこのルールで戦いたい気持ちは理解できるよ。そして、サカキバラと一緒に素晴らしい試合を実現させていきたい。

あと会見で余りサカキバラは我々の合意のついて話していなかったように思うけど、最初は我々が日本に来て、リングを使用してRIZINルールで戦う。第2回は米国でケージを使って、Bellatorルールで対抗戦を行う」

──おぉ、それは楽しみです!! つまり日本人選手が米国で戦うということですね。

「きっとね。シカゴ、LA、サンノゼといくらでも開催候補地は存在する。それにBellatorは米国だけでイベントを開いているわけじゃない。だからRIZINとの対抗戦だってアイルランドのダブリン、フランスのパリで行うこともあるだろう。とにかく、次はBellatorルールだ」

──それだけ日本を重視してくれることに、ただ感謝です。とはいえ、世界的に見てBellatorとRIZINは対等の立場のプロモーションではなく、純粋にファイターのレベルに応じて対抗戦が実施されることになります。ならば今後はRIZINだけでなく、Bellatorでは北米のプロモーションはともかくとして、時がくればロシアのM-1やACA、あるいはポーランドのKSW、アジアのONE Championshipというプロモーションと対抗戦を行うことも可能なのでしょうか。

「いいかい? 我々のビジネスはいつも門戸を開放している。条件が正当で、状況が正しのであればどこのプロモーションとも対抗戦を行うことは可能だ。それはUFCも含めての話さ。Bellatorには、世界のベストファイターが揃っている。現状、Bellatorの歴史で最高のメンツが集まっていると断言できる。

6年間かけて、この状況を創り上げた。選手を育てるのは簡単じゃない。AJやパトリシオは上手くいった例だ。アーロン・ピコを見て欲しい、選手の育成には時間が掛かる。今、我々は最高のファイターが育った。他のどのプロモーションとも対抗戦は可能だよ。UFCが受けるなら、我々はやるよ」

──ところで堀口恭司選手はBellatorとも話し合い、米国でもバンタム級だけでなくフライ級で戦いたいとスコットに伝えたと言っていました。Bellatorでフライ級の試合が組まれ、王座が制定されることはあるのでしょうか。

「とにかく私はホリグチの戦い方が大好きだ。私の意見としては、彼こそが日本で一番のMMAファイターだ。2試合を終えて、ダン・ランバートとも話をしたんだけど、バンタム級の相手はホリグチには大きすぎる。パッチー・ミックスの大きさを見ただろう? アンフェアだよね、あの体格の違いは。身長も違い過ぎる。

ホリグチのリクエストに関しては、Bellatorとしてもしっかりと考慮している。フライ級の試合を組むなら10人、20人と契約する必要があるしね。でも、それは問題ない。真剣にフライ級の創設を考えているよ」

──それは楽しみです。引き続き、Bellator本体の話ですが、2023年にライト級ワールドGPを行うという根強い噂があります。そして、ニューカマーの補充をも進んでいます。そこに日本人ライト級選手の出場もあるでしょうか。

「う~ん、ライト級ワールドGPかい……。確かに、その通りだ。我々には素晴らしいライト級ファイターがいる。次のワールドGPはライト級で、2023年に行う。だからサトシ・ソウザには『次の試合で勝とうが、負けようが君がRIZINのチャンピオンになら我々のトーナメントに出場してほしい。招聘する』と伝えさせてもらuよ。

スケジュール的に可能なら、我々はサトシにBellatorライト級GPで出て、私たちのベストファイターと戦って欲しいと思っている」

──いやぁ、鳥肌モノの話です。ところで、スコットはRIZINライト級ではチャンピオンにしか興味はないですか。

「そこはこれから話していくよ。ただし、枠は8つしかないんだ。パトリッキー・フレイレ、ウスマン・ヌルマゴメドフ、AJ・マッキー、トイック・ムサエフ、ベンソン・ヘンダーソンもいる」

──そこにサトシ選手が加わるとすれば、既に6席が埋まってしまいます。さらにピーター・クイリー、ブレント・プリマス、ジェイジェイ・ウィルソン、アヴィブ・ゴザリ、ランス・ギブソンJrというロースターに加え、これからサークルケージ初陣を戦うマンソール・ベルナウイやピーター・バウシュトと世界中のトップ・プロスペクトが控えています。

「その通りなんだ。だからチャンピオンを招聘し、もう1人は補欠戦に出場するのが妥当かな。これだけのファイターが揃っているから、RIZINや日本から何名もエントリーをさせることは難しい。だからトーナメント枠はチャンピオン、そして補欠戦に1人出てもらうことになるだろう」

──補欠戦に日本人選手が出られるのも、もの凄く楽しみです。スコット、お忙しいところインタビューの時間を割いていただきありがとうございます。最後に日本のファンに一言お願いします。

「私が日本のファンに言いたいことは『日本と敵対するために、対抗戦を行うわけじゃない』ということだよ。この本当に素晴らしいマッチアップで、日本の格闘技界を盛り上げたい。過去、日本の格闘技界と一緒にやってきて、本当に色々な勉強をさせてもらった。

K-1時代には、如何に国際的なプロモーション活動をするのかという経験を大いにさせてもらったんだ。当時からの友人が住む、日本にはいつだって戻って来たいと思っている。

特に3年間、ファイトビジネスから離れている間も日本に戻ってきてファイトを観戦したいと思っていた。日本で試合を観ると、いつも最高の気分になれた。私はBellatorのプロモーターなだけでなく、マーシャルアーツのプロモーターとして日本のファンを愛している。日本のマーシャルアーツは本当に最高だからね」

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MMA ONE ONE Championship   アレックス・シウバ キック ジャレッド・ブルックス ピーター・バウシュト ボクシング リト・アディワン レネ・カタラン

『ONE: NEXTGEN III』試合結果/ハイライト動画


第6試合 メインイベント MMA ストロー級 5分3R
×リト・アディワン(5位)
○ジャレッド・ブルックス
2R 3’07” 肩固め

第5試合 コーメインイベント ムエタイ バンタム級 3分3R
○アラヴァディ・ラマザノフ(5位、元キック王者)
×ポンシリ・PKセンチャイムエタイジム
1R 2’39” KO (右アッパー)

第4試合 MMA ストロー級 5分3R
○アレックス・シウバ(4位、元王者)
×レネ・カタラン
1R 3’35” 腕ひしぎ十字固め

第3試合 キックボクシング フライ級 3分3R
○パンパヤック・ジットムアンノン
×ダニエル・ピュータス[プエルタス]
判定3-0

第2試合 MMA ライト級 5分3R
×ピーター・バウシュト
○ルスラン・エミベック・ウフール
判定0-3

第1試合 キックボクシング バンタム級 3分3R
○フィリップ・ロボ
×ロートレック[ロドレック]・PKセンチャイムエタイジム
判定3-0

 ONE Championshipがシンガポール・インドアスタジアムで開催し11月26日に配信された『ONE: NEXTGEN III』の試合結果。メインイベントはジャレッド・ブルックスがリト・アディワンに2R肩固めで勝利。アレックス・シウバがレネ・カタランに1Rアームバーで勝利しています。


 ジャレッド・ブルックス vs. リト・アディワン ハイライト動画。


 アレックス・シウバ vs. レネ・カタラン ハイライト動画。続きを読む・・・
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MMA ONE ONE NEXTGEN ONE NEXTGEN03 キック ピーター・バウシュト ラスラン・エミルベク

【ONE NEXTGEN03】ピーター・バウシュト、エミルベクのTD&抑え込みに成すすべなく敗れる

【写真】バウシュト、簡単に下になりすぎたばかりか、仕掛けもなく防御に徹して敗れた(C)ONE

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
ラスラン・エミルベク(キルギス)
Def.3-0
ピーター・バウシュト(オランダ)

右を振るっていくエミルベクが、クリンチからボディロック。2度目の小外掛けでテイクダウンを決めると、そのままサイドで抑え込む。バウシュトはハーフに戻し、エミルベクが肩パンチを入れる。頭を胸の前に置いた状態で足を抜きに掛かるエミルベクに対し、バウシュトは手首を掴んで三角の準備を怠らない。手を振りほどき、足を一本抜いたエミルベクだが、バウシュトがすぐに戻してハーフバタフライを取る。残り1分で、背中を向けたバウシュトからバックマウントを取ったエミルベクが、アゴの上からネッククランク気味のRNCを仕掛けるが時間となった。

2R、バウシュトがまず右ローを蹴る。左右にステップしつつカカト落としを見せたバウシュトだが、これは当たらず。スタンドでの間合いの取り合いが続く中で、エミルベクが飛び込んでボディロック&バックに回る。バウシュトは胸を合わせて、両者が距離を取るとエミルベクはワンツーや左リードフックで前に出る。バウシュトも左ジャブに続き、右を狙う。

ジャブと前蹴りのバウシュトに対し、エミルベクもローを見せ、続くオーバーフックを空振りする。両者、慎重になり過ぎて手が出ない状況でバウシュトが右ハイ、左サイドキックを見せたが、判断が難しい5分となった。

最終回も早々にエミルベクがトップを取り、バウシュトがクローズドガードを続ける。ケージ際に押し込み、バウシュトの腰を上げて三角を防ぐエミルベクが右足を抜いてハーフへ。声を出して腹を殴るエミルベクは、戻されても逆側に足を一本抜く。ここでもバウシュトはバタフライガードからスクランブルへ。

エミルベクはボディロックから後方にテイクダウンを奪い、バウシュトがスクランブルもケージに押し込んでいく。残り1分を切り、スタンドで向き合うと互いにジャブを繰り出す。残り30秒でバウシュトのハイキックがエミルベクの頭部をかすめる。最後のテイクダウン狙いを切ったバウシュトだが、ジャッジは3人ともエミルベクに凱歌が挙がった。


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【ONE TNT03】TNT大会で若松佑弥✖マクラーレン&上久保周哉✖ウォーセン戦。ブシェシャ、ログログも

【写真】ついにタイトル挑戦へ向けての最後の関門といえるマクラーレン戦が実現する若松佑弥 (C)ONE

3日(水・現地時間)、ONE Championshipから4月のONE118 : ONE on TNTシリー第3週=ONE TNT03で若松佑弥がリース・マクラーレンと上久保周哉がトロイ・ウォーセンと戦うことが公式SNSで発表された。

TNTシリーズとしては第一弾として、4月8日(木・同)開催のONE on TNT01でONE世界フライ級王者アドリアーノ・モライシュ✖デメトリウス・ジョンソン、エディ・アルバレス✖ユーリ・ラピクス、ロッタン・シットムアンノン✖がジェイコブ・スミス。15日(木・同)に中継のONE TNT02ではONE世界ライト級選手権試合=王者クリスチャン・リー✖ティモフィ・ナシューヒン。22日(木・同)中継のTNT03ではウェルター級コンテンダーバウトとしてオンラ・ンサン✖ヴィタリー・ビグダッシュのカードが発表があった。


その後、4月29日(木・同)に開催されるONE119: ONE TNT04で青木真也✖セイジ・ノースカット戦がアナウンスされると、6日(金・同)のONE Fists of Furry02の国際中継では、今後のスケジュールとして──ONE TNT02でマーチン・ウェン✖キム・ジウン、ムエタイのワンダーガール・フェアテックス✖アンバー・キッチン、ONE TNT03ではアミール・アリアックバリ✖アナトリ―・マリューヒン、ムエタイのニキー・ホルツケン✖ウエイン・パー、そして秋山成勲✖モハマド・カラキ(※フライング発表という話も……)、ONE TNT04でオンラ・ンサン✖ヴィタリー・ビグダッシュがリスケジューリングされ、青木✖ノースカットとともにジョン・リネケル✖スティーブン・ローマンの試合がアナウンスされた。

フライ級の頂点を目指す若松にとっては、昨年10月にキム・キュソンに勝利して以来、約5カ月振りの実戦。リース・マクラーレンは挑戦権を手に入れるために落とすことはできない必勝のマッチアップだ。

また上久保にとってONE参戦とMMA出場は2019年11月のブルーノ・プッチ戦から、実に1年4カ月振りとなる。

コロナ禍ではグラップリングや柔術に出ながら、戦力アップを心掛けてきた黒いステルス。MMAでは2年5カ月振りのケージMMAで、永久電池ファイトにより、人知を越えた肉体を持つウォーセンを削ることができるか──非常に楽しみな2試合だ。

また今回よりリードカードと呼ばれるようになったプレリミだが、TNT01ではテイラー・マグワイア✖ライモンド・マゴメダリエフのウェルター級戦、ウマウ・ログログ・ケニ✖メディ・バゲリのヘビー級戦、TNT02でもヘビー級戦が2試合=ダスティン・ジョインソン✖イスラム・アバソフ、さらにはマーカス・ブシェシャ・アルメイダのMMAデビュー戦となるカン・ジウォン戦、TNT04ではライト級のローウェン・タイナネス✖ピーター・バウシュト、女子フライ級のコルビー・ノースカット✖ソヴァナリー・エムも決まっている。

ログログ、ブシェシャというヘビー級勢。ライト級の再起戦対決=タイナネス✖バウシュトなど興味深いリードファイトは、MMA2試合と立ち技1試合の計3試合が米国東部時間の水曜・午後8時半にB/R LIVEで配信される。日本では木曜・午前9時半スタートでABEMAでメインカードまで通して中継となる。サラリーマンのMMAファンはメインカードの後半戦は昼休みにチェックできるといったところか。

なお若松と上久保の今回の試合に関する、意気込みは以下の通りだ。

若松佑弥
「今回の試合に向けてやっている事は、対策というよりも全ての局面で圧倒出来る様にまんべんなく強化しています。若松佑弥といえば打撃だと思われていますが、相手がテイクダウンを狙ってきても切って隙間ができればヒザ、ヒジも打つし、どんなポジションでも打撃を叩き込んでいきます。逆にテイクダウンにもいきます。相手が何も出来ない状況を作って圧倒します。

体中に武器を持っていて、それで殺傷しまくるイメージでいきます。まだ知られていない若松佑弥を魅せたいと思っています。ただ今回もすぐに相手が怯んで、終わるかもしれないです。相手はきっと必死で組んでくると思いますが、何も通用しないところを見せて勝ちますので楽しみにしていてください。日本にはこんな強い奴がいるんだと、世界に知らしめるような戦いをします」

上久保周哉
「コロナ禍が始まり、世界の人々が危険に晒され、多くの国でロックダウンが行われ、日本も緊急事態宣言や外出自粛などをせざるを得ない状況の中、『強くなり続ける』事を選択して練習を続けてきました。それは格闘技が好きで、自身が成長できている実感こそが生きている楽しさの一つだったからです。

ただ、それは実際には世間からすれば大変に我儘な事である事も承知していて、家族や友人などにも負わせるリスクを考えると『すぐにでも試合がしたい』という気持ちにならなかった事も事実です。

ただ、松嶋こよみ✖ゲイリー・トノン戦を見て熱くなる自分がいましたし、自分もベストを尽くす試合をしたいと思いました。一定の期間様子を見てきて、万が一自分がコロナの陽性だった場合の対応も確認しつつ強くなるための時間を過ごしてきました。

今回の相手は強いです。前戦はスプリット負けながらも勝っていてもおかしくない試合だったし、厳しい試合になると思います。僕が乗り越えていかなければならない壁になる素晴らしい選手が来たと思いました。相手には『もう二度と上久保とは試合したくない』と思わせるような試合をできるようにしたいです。

ベストを尽くしてサバイブする。僕には頑張る事しかできないので」

■視聴方法(予定)
3月5日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE Super App

■ONE117 02 「Fists of Furry02」対戦カード

<ヘビー級(※120.2キロ) 5分3R>
アミール・アリアックバリ(イラン)
カン・ジウォン(韓国)

<ヘビー級(※120.2キロ) 5分3R>
アナトリー・マリューヒン(ロシア)
アレッシャンドリ・マシャド(ブラジル)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
高橋遼伍(日本)
タン・カイ(中国)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>※
中原由貴(日本)
ラスラン・エミルベク(キルギス)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>※
ロシャン・マイナン(インド)
アジス・カリム(インドネシア)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
マーク・アベラルド(ニュージーランド)
エミリオ・ウルティア(米国)

※昨年12月18日に行われた試合。それ以外の試合は2月26日に実施され、録画中継される。

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ONE ONE Inside the Matrix02 ONE113 Report ティモフィ・ナシューヒン ピーター・バウシュト ブログ

【ONE113 Inside the Matrix02】蹴り足掴んで殴り、ペースを握ったナシューヒンがバウシュトを止める

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
ティモフィ・ナシューヒン(ロシア)
Def.3-0
ピーター・バウシュト(オランダ)

頭を振ってジャブを繰り出すナシューヒン、バウシュトは左ミドルを蹴る。そのバウシュトの蹴りに右を合わせていくナシューヒンは、鋭いワンツーを振るう。バウシュトは右ハイを見せるが、前蹴りをキャッチされる。ケージの前に陣取るバウシュトに対し、距離を詰めたナシューヒンが左を2発当てる。

バウシュトは左ジャブから右ハイも、重心が高いか。頭を振り、リーチの差も関係なく圧を高めるナシューヒンは左ハイ、さらにローをキャッチして右を打っていく。バウシュトは蹴りを捕まれるシーンが多く、右ミドルもキャッチされパンチを受けそうになる。

ローをキャッチして右を打ちながら、上を取ったナシューヒンが一気にパスしサイドで抑える。ハーフに戻したバウシュトは背中を向けて立ち上がろうとして、後ろから殴られ後方に倒される。バックコントロールから顔面にヒザを狙ったナシューヒンが初回をリードした。

2R、ローからワンツーを放つナシューヒン、バウシュトはキャッチされそうになってもローを蹴っていく。蹴りもパンチも勢いでナシューヒンが優り、バウシュトはまたも右の蹴りをキャッチされ右を被弾して倒される。ナシューヒンがすぐにパスを決めるが、バウシュトもスクランブルに持ち込み組んでケージへ。離れると、ローに右を合わせたナシューヒンだが疲れが見えてきた。

それでも蹴りをキャッチし、パンチでなく組みついたナシューヒンがケージにバウシュトを押し込みテイクダウンに成功する。ハーフから足を抜きつつマウントを取りに行ったナシューヒン、背中を見せて立ち上がったバウシュトだが、すぐに倒されてガードを強いられる。クローズドガードのバウシュトは、得意の形もパウンドを受けて三角、腕十字という仕掛けができない。上と下から殴り合い、ラウンド終了となった。

最終回、まずナシューヒンが左ジャブを伸ばす。バウシュトはローに右を合わされる。それでもナシューヒンはパンチを打った後にバランスを崩すようになり、やはりスタミナが切れかかっている。バウシュトは右ストレートを当て、プレッシャーを掛ける。右ミドルハイをキャッチされたバウシュトだが、ナシューヒンがここから動きが無く離れて右ストレートを打っていく。

またも左の蹴りをキャッチしたナシューヒンは、組みつくとギロチンを狙ったバウシュトをスラムするようにテイクダウンを決める。パスから鉄槌を落とすナシューヒン。バウシュトはハーフ戻すが、極めにもスクランブルにも持ち込めない。バウシュトの背中を見せて立ち上がるという危ない動きも、ナシューヒンが流してスタンドに戻る。残り40秒、左ハイを何とかガードしたナシューヒンは完全に疲れているが、足を使って回る。バウシュトはミドル、サイドキックから跳びヒザが空を切り時間に。

疲れるのを覚悟で1R、2Rと攻め、テイクダウンも駆使して試合をリードしたナシューヒンが3-0の判定勝ち。「アイム・OK、毎日練習してきた。今、僕は4位だ。タイトル挑戦したい」と、勝者は懸命に英語でインタビューに答えた。


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