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Report UFC UFC252 スタイプ・ミオシッチ ダニエル・コーミエー ブログ

【UFC252】スタイプ・ミオシッチがダニエル・コーミエーから判定勝ちで、ヘビー級王座防衛

<UFC世界ヘビー級選手権試合/5分5R>
スタイプ・ミオシッチ(米国)
Def.3-0:49-46.49-46.48-47
ダニエル・コーミエー(米国)

まず左ローを蹴ったミオシッチ。コーミエーは続いてローを受け、左ジャブを被弾する。コーミエーのローを空振りになり、逆にローを入れてジャブで差したミオシッチが左ボディフックを決める。直後にシングルでテイクダウンを奪ったコーミエーは、スクランブルでがぶってヒザを顔面に蹴り上げる。

離れたミオシッチは左前蹴り、ワンツーを繰り出す。ボディを繰り返したチャンピオンは、右ストレート。コーミエーも右を返す。2度目のアイポークで中断を要求したミオシッチは、ドクターチェックを受ける。再開後ローを蹴り合い、ミオシッチが組みを切って右を当て、ボディを2発打ち込む。コーミエーも右を返すが、間合を取り直したミオシッチがワンツー、左ロー。距離を詰めたコーミエーが右をヒットさせ、ミオシッチの腰が落ちる場面も。直後に初回が終わった。

2R、ミオシッチの左ローが急所に。リスタート後、右アッパーから左をチャンピオンが伸ばす。コーミエーは左ロー、シングルと見せてこね気味の右フックを振るう。右オーバーハンドをかわしたミオシッチは左ボディフック、右フックを当てる。コーミエーが左リードフックをヒットすると、ミオシッチも右を返す。クリンチで足払いを耐えたコーミエーはボディを打たれても、左ジャブを伸ばして右を狙う。ダックから右を伸ばすコーミエーは左ボディフックを放つ。と、終盤に右を連続で当てたミオシッチは、背中を見せて晴れようとしたコーミエーを後方から殴る。バランスを崩して尻もちをついたコーミエーの足を跨いで座り、パンチを連打した。

3R、前のラウンドの勢いを駆って前に出てジャブ、右ストレートを打ち込むミオシッチが、ヒザ蹴りも見せる。ボディへのヒザ、右フックを振るうミオシッチがボディから右を当てる。クリンチでケージにコーミエーを押し込み、スピニングバックエルボーを胸に当てたチャンピオン。間合を取り直すと、王者は左右のフックを振るって前に出る。ケージを背負うコーミエーは両ワキを差され、時間が過ぎる。

右を入れて離れたミオシッチは、足を使う。コーミエーはローも、ダーティーボクシングから離れたミオシッチが連打を入れる。ここで挑戦者はアイポークがあったと激しい口調でレフェリーに文句を言い、直後にタイムアップに。

4R、左目が潰れたコーミエーは右フックを放つ。ボディを返したミオシッチが左ローから右クロス。挑戦者もワンツーを返すが、クリンチで押し込まれる。ミオシッチは離れて右フックをヒットし、ストレートも届かせる。ローに右を合わされたコーミエーは組みに行くと、逆に金網に押し込まれる。体を入れ替えようとしたところで離れたミオシッチだが、右を当てた直後に逆に右フックを被弾する。

さらに頭を下げて振り回す右を決めたコーミエーを、ミオシッチはクリンチでケージに押し込む。打撃の間合いも、クリンチでも動きが少なくなった両者。残り15秒になり、手数が増えたが、タイムアップ前に視線を外してコーナーに戻った。

最終回、ミオシッチが左ボディを入れ、ロー&ジャブへ。コーミエーも右を返すが、ミオシッチが右をヒットする。組んでケージに押し込みながら、コーミエーはすぐに体を入れ替えられてしまう。残り2分40秒までケージ際の攻防が続き、離れると互いにパンチを被弾しながら攻撃を続ける。

コーミエーはクリンチを選択し、ケージ際でバックを許しそうになる。右腕を差して正対したコーミエーに対し、離れたミオシッチがワンツーを放つ。右を2発入れた王者のテイクダウン狙いを切ったコーミエーが右エルボーを打ち込む。戦いは再びケージへ。ミオシッチがコーミエーを金網に押し付け、終了間際まで離れずタイムアップに。

疲弊して動きが落ちたなかで打撃の手数と精度で上回り、ケージに押し込まれる時間が少なかったチャンピオンが判定勝ちで、タイトル防衛に成功した。

試合後のインタビューでコーミエーは「両ワキを差されたことが決定的だった」と話し、左目は真っ暗で何も見えなかったことを告白した。


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Report UFC UFC252 ショーン・オマリー ブログ マルロン・ヴェラ

【UFC252】ショーン・オマリー、右足首を負傷?! マルロン・ヴェラがエルボー&鉄槌で勝利

<バンタム級/5分3R>
マルロン・ヴェラ(エクアドル)
Def.1R4分04秒by TKO
ショーン・オマリー(米国)

サウスポー同士、左ローを蹴り合うとオマリーが右前蹴りを入れる。オーソに構えたオマリーは右ロー、スイッチを繰り返し右ローを蹴る。さらに右ミドルを入れたオマリーに対し、ヴェラが前蹴り。そのヴェラはミドルをキャッチしきれない。ケージを背負ったオマリーはフェイントか、バンラスを崩す。ヴェラが右ハイを狙う。オマリーは左に回り、ヴェラの前進をかわす。ヒザが抜けたかのように再び姿勢を乱したオマリーは、ケージに詰まって右も右ローで体が一回転。

ヴェラは左ミドルを蹴り、回りオマリーを追いかける。右から左、一気に前に出たオマリーだが、やはり動きがおかしい。打撃の効果のなかでバランス乱してガードを取ったオマリーに強烈な右エルボーを落としたヴェラが、そのままヒジを続け最後は鉄槌でTKO勝ち。オマリーは右足首を抑え、苦悶の表情を浮かべた。


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Report UFC UFC252 ジャイルジーニョ・ホーゼンストライク ジュニオール・ドスサントス ブログ

【UFC252】慎重に戦い続けたドスサントスだが、ホーゼンストライクに殴られると反応できず……

<ヘビー級/5分3R>
ジャイルジーニョ・ホーゼンストライク(スリナム)
Def.2R3分47秒by TKO
ジュニオール・ドスサントス(ブラジル)

間合を図る両者、まずドスサントスがローを蹴る。時間をおいて右ローを返したホーゼンストライクに対し、ドスサントスがボディにパンチを入れる。ガードの上から右ハイを蹴ったドスサントスは、右を伸ばした際にカウンターを被弾しそうになる。オクタゴン中央に陣取るホーゼンストライクは右オーバーハンド、左フックをかわして大振りの右フックへ。これも空振りとなり、ドスサントスがボディストレート。目に見える攻撃が少ないまま試合を進み、ドスサントスの蹴りヲキャッチしようとしたホーゼンストライクがパンチを纏める。

距離を取り直したドスサントスは左フック、続く後ろ回し蹴りは空振りに。と、ホーゼンストライクの左ローが急所にあたり試合は中断。再開後、ドスサントスが後ろ回し蹴りを見せて初回が終わった。

2R、開始直後に左ジャブを当てたホーゼンストライク。さらに左、右のローを蹴る。ドスサントスは右ボディストレート、ハイキックをかわして回る。右を伸ばし、左ジャブを当てたドスサントスのフェイクにホーゼンストライクが反応する。中盤、ドスサントスが右をヒットさせ、手数が少ないホーゼンストライクも右を入れて前に出る。慎重に戦い続けたドスサントスだが、ホーゼンストライクが前進から左、右をテンプルに打ち抜く。ダウンしたドスサントスは、バックからパウンドを打たれながら起きあがり、ここで左フックを被弾。2度目のダウンを喫したドスサントスは、ホーゼンストライクの追撃のパウンドを受け試合は決した。


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Report UFC UFC252 エウベウチ・バーンズ ダニエル・ピネダ ブログ

【UFC252】バーンズ弟、打撃を生かしたMMA柔術=ピネダのクルスフィックス&ヒジでTKO負け

<149.5ポンド契約/5分3R>
ダニエル・ピネダ(米国)
Def.2R4分37秒by TKO
エウベウチ・バーンズ(ブラジル)

体重オーバーのバーンズ弟にロングの右フックを振るうピネダは、ダブルレッグにギロチンを合わせる。頭を抜いたバーンズがスクランブルからヒザ蹴りへ。これを額に受けてカットしながらピネダは右を当てる。組みついてバックに回ったバーンズに対し、後方にエルボーを入れ、胸を合わせたピネダがパンチを打ち込み逆にダブルレッグでテイクダウンを決める。ガードを取ったバーンズはハーフでパンチを落とされ、蹴り上げへ。足を捌いて殴るピネダは、ハイガードを潰して担ぎつつパウンドを打っていく。

エルボーを落とされ、パンチを打たれたバーンズは守りに徹底する。自分のペースでない時は気持ちが弱くなる一面があるバーンズは、左を差してスクランブルを狙うも右アッパーを受けて背中を自らつけてしまう。蹴り上げは見せるが、スタンドに戻る動きができないままバーンズは削られる形で初回を落とした。

2R、右を見せて見事なタイミングでダブルからテイクダウンを奪ったバーンズが、スクランブルでバックへ。立ちあがられてもワンフックで倒したバーンズはワンフックでピネダに腰をずらすことを許さず、マウントを取る。両足を四の字フックで束ねた方のマウントは、ヒザを差し入れたピネダが逃れる。

背中についたままバーンズが、首投げを潰してグラウンドに持ち込むもピネダが胸を合わせて右のパンチを連打する。パスからクルスフィックスに取ったピネダがエルボーを顔面に打ち込む。暴れるバーンズだが、顔面に攻撃を続けられ厳しい状態に。それでもブリッジでエスケープを図るなど心が折れることはなかったバーンズだったが、エルボーを打たれ続けレフェリーが試合を止めた。


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Report UFC UFC252 ジョン・ドッドソン ブログ マラブ・デヴァリシビリ

【UFC252】レスリングベース、徹底したテイクダウンゲームでデヴァシビリがドッドソンを下す

<バンタム級/5分3R>
マラブ・デヴァリシビリ(米国)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
ジョン・ドッドソン(米国)

デヴァリシビリのスピニングバックフィストを苦も無く見切ったドッドソン。間合いの取り合いのなかで、踏み込んで左ボディストレートを入れる。遠い距離での黙視&フェイク戦が続き、ドッドソンが左ローを蹴る。右を見せて組みついたデヴァリシビリが、テイクダウン狙いからバックに回る。太腿にヒザを入れ、カカトに足払い、前へ後ろへ揺さぶるデヴァリシビリに対し、ドッドソンは金網に頭をつけて耐える。

ヒザを続けるデヴァリシビリが力を使って倒しに掛かると、前方に姿勢を乱した状態で、走り抜くように離れることに成功したドッドソン。最後の10秒で左ストレートを届かせるもラウンドを失った。

2R、やや距離が近くなったなかでドッドソンがボディストレート。シングルから左を振るうデヴァリシビリに対し、ドッドソンは左ローを蹴るが基本は待ちの姿勢だ。その左ローに組みつきリフトアップからスラムでなく、放り投げるように落としたデヴァリシビリ。ドッドソンはすぐに立ち上がる。

デヴァリシビリはスピニングバックフィスト後に右をヒットし、ダブルレッグへ。切ったドッドソンだが、離れてもデヴァリシビリが真っすぐ組みつく。ドッドソンはケージを背負い細かいパンチを受け、ヒザ蹴りを抱えられてスラムを許す。デヴァリシビリはコントロールする気はないようで、頭を押してきたドッドソンをスタンドに逃す。デヴァリシビリは残り5秒でもダブルレッグで尻もちをつかせ、してやったりの表情を浮かべた。

最終回、気合の叫び声を挙げたドッドソン、呼応して大声で叫ぶデヴァリシビリ。デヴァリシビリが右で前に出ると、ドッドソンが左を当てる。パンチを見せてのダブルでケージに押し込まれたドッドソンは、ここも抱え上げられテイクダウンを許す。抑えないデヴァリシビリは、テイクダウンダウンでスコアリングもドッドソンが左を当てる。

テイクダウンをフェイクとして使い、ショートのパンチをまとめたデヴァリシビリだが、ドッドソンも左を当てる。ダブルレッグをサークリングでかわすドッドソンは、ついにローに組まれてテイクダウンを許す。デヴァリシビリはここでケージに押し込み、時間を使うように。心憎いまでのゲーム運びを見せたデヴァリシビリは、最後の5秒で殴り合いに応じる姿勢もアピールし、ものの見事にフルマークの判定を手にした。


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Report UFC UFC252 ジム・ミラー ブログ ヴィンス・ピッチェル

【UFC252】UFC最多出場記録更新のミラー、ピッチェルに組み負けオクタゴン14敗目を喫する

<ライト級/5分3R>
ヴィンス・ピッチェル(米国)
Def.3-0:29-27.29-28.29-28
ジム・ミラー(米国)

サウスポーのミラーが左ストレートを連打して前に出る。距離を取ったピッチェルが左フック、近づくとヒザを狙う。ミラーは圧力をかけ左を見せる。ピッチェルは右前蹴りも、ミラーは前に出て右アッパーから左ローへ。この一発が急所に入る。再開後、前に出たミラーが左フック、ピッチェルがヒザを突き上げる。ケージにピッチェルを詰めたミラーは、ヒジとヒザを入れる。

離れるとピッチェルのワンツーにも、ミラーは左を返す。左を見せてテイクダウンに移行し、即バックに回ったミラーがケージを利してピッチェルを固定しRNCへ。リリースすると同時に胸を合わせようとしたピッチェルに対しミラーはギロチンからトップを堅守する。背中を譲ったピッチェルに、カーフスライスを仕掛けたミラーが初回を取った。

2R、ピッチェルがハイキックでバランスを崩すとミラーがトップを取る。足を抜きに掛かるミラーは、パンチを落とす最中に蹴り上げられ後退。すかさず立ち上がり、ボディロックテイクダウンを決めたピッチェルが逆にハーフで抑える。ハイガードを抜けたピッチェルが担ぎパスへ。ハーフで耐えたミラーは、パス狙いに足関節を仕掛ける。

ヒザを抜いて座るピッチェルが、向かい合ってエルボーを落とす。トップコントロールを続けたピッチェルがパンチを纏めラウンドを取り返した。

最終回、前蹴りからワンツーのピッチェルがダブルレッグを決める。ハーフでキムラを狙うピッチェルはこれを外してパスからサイドで抑える。ヒザを頭において抑えるピッチェルに対し、足関節を狙い防がれたミラーがバックを譲る。前方に落とし、ヒザをマットにつくピッチェルのボディにヒザを入れたミラーがギロチンへ。

後転がケージに詰まり、ギロチンに失敗したもののミラーはバックを取り直す。絞め狙いもピッチェルはしっかりと前方にミラーを落とす。バックを許しかけたミラーだが、スクランブルに持ち込みケージにピッチェルを押し込む。ピッチェルはヒザをボディに2発入れ、離れたミラーにシングルへ。頭をあげてニーを入れるピッチェルが、離れようとしたミラーに右ハイを蹴っていく。

ここもテイクダウン狙いのピッチェルは、必殺のギロチンを防ぎトップで試合終了を迎えた。UFC最多出場記録を更新したミラーだが判定でピッチェルに下り、14敗目を喫した。


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Report UFC UFC252 フェリース・ヘリッグ ブログ ヴィルナ・ジャンジローバ

【UFC252】女デミアン・マイア、TD→マウント奪取→ワンパンチ&腕十字でヘリッグを一蹴

<女子ストロー級/5分3R>
ヴィルナ・ジャンジローバ(ブラジル)
Def.1R1分44秒by 腕十字
フェリース・ヘリッグ(米国)

ヘリッグが左ローを見せた直後に、ジャンジローバが右のフェイクからダブルレッグでテイクダウンを決める。同時にハーフで固め、パスからニーインへ。足を戻したヘリッグの蹴り上げにも、スクランブルは許さずニースライスパス狙いから、ブリッジに合わせてマウントを奪取する。パンチを落とし、すぐに腕十字に移行したジャンジローバが、一度組み直してタップを奪った。


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Report UFC UFC252 アシュリー・ヨーダ ブログ リヴィア・ヘナタ・ソウザ

【UFC252】これで27-30まで出るのか……突き放し適格に攻撃入れたヨーダが、ソウザに判定負け……

<女子ストロー級/5分3R>
ヘナタ・ソウザ(ブラジル)
Def.3-0:30-27.29-28.29-28
アシュリー・ヨーダ(米国)

長身、リーチで優るヨーダがサウスポースタンスで構え、ソウザの右ローをキャッチしてバックに回る。乗りすぎて前方に落とされたヨーダがクローズドへ。ソウザはガードのなかでパンチを入れ、立ち上がると足を払って勢いよくパウンドを打っていく。スペースができたことで立ち上がったヨーダは右を被弾し、ダブルレッグをかわされる。それでも左ミドルから、ジャブを伸ばすヨーダに対し、ソウザが右ローを蹴る。ヨーダが前蹴りで突き放し、ロングのオーバーハンド狙いのソウザの腹を左ミドルで蹴っていく。

テイクダウン狙いも逆にケージに押し込まれたソウザは、シングルをウィザーで耐える状況で右のパンチを受ける。離れてからも前蹴り、ミドルを蹴ったヨーダがソウザのダブルレッグを切り、バックを取って殴り時間となった。

2R、ボディストレートを伸ばすソウザが左ストレートを被弾し、ミドルを蹴られる。リーチの差にソウザは踏み込んで右を当て組んでいく。左を差してケージにソウザを押し込んだヨーダはヒザを打ち合い、離れたソウザが右ローを蹴る。インサイドのカーフを続けるソウザはそこに左を合わされ、ケージに押し込まれる。

体を入れ替えた離れたソウザに対し、ヨーダが右前蹴り。ソウザは右オーバーハンドを繰り出す。終盤、組んだ直後にバックに回り背中に乗ったヨーダが、落とされてスクランブルへ。ソウザのシングルを切りラウンドが終わった。

最終回、鋭い右インサイドカーフを繰り出すソウザは、ワンツーを被弾して下がる。組んでケージにヨーダを押し込みボディロックテイクダウン狙いのソウザ、ウィザーで耐えたヨーダをケージに押し込む。間合いを取り直すと、左から左ミドルを入れたヨーダが右ジャブ。ソウザのカーフにも左ストレートを当てる。さらにワンツー、左ストレートをヒットさせたヨーダは、急所に攻撃を受けて試合が中断する。

再開後、パンチを出して離れるヨーダに対し、ソウザが右カーフを蹴り込む。ならばと左ミドルを返したヨーダが、左ストレートを伸ばしオーバーハンドの距離では前蹴りを顔面に届かせる。攻撃手段が右ハーフだけになったソウザは、最後に組んで首投げを決める。ヘッドロックに対し、バックを取りに行ったヨーダ──ここで時間となり、判定はなんとジャッジ3人ともソウザを支持した。

30-27を付けたジャッジもおり、前進すれば──捌いて的確に攻撃を入れた選手を上回るという不可解な判定だ。


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Report UFC UFC252 カイ・カマカIII トニー・ケリー ブログ

【UFC252】ハワイアンMMA第3世代、カイ・カマカ3世が手強いケリーに競り勝ちUFC初勝利

<フェザー級/5分3R>
カイ・カマカ3世(米国)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
トニー・ケリー(米国)

右ローを蹴ってワンツーで前に出るケリー。ステップバックしたカマカだが左ジャブとローを貰う。さらに右ストレートを入れたケリーに対し、カマカが右を打ち返す。ケリーはジャブからローを続け、カマカは右前蹴り、ワンツーで右を打ち込む。ローにも右を当て、クリンチにはヒザをボディに入れたカマカの拳の圧力が、ケリーを上回り始める。

右を当ててから左ミドルを蹴り込んだカマカは、動きが落ち始めたケリーの腹に攻撃を加える。カマカはスイッチしての左ミドルをブロックし、ボディを打ち込むとケリーの動きが止める。それでもヒザを入れたケリーだが、カマカはキャッチしてテイクダウン狙いへ。離れてからいよいよ勢いが上がったカマカのプレッシャーを受け下がり気味になったケリーが、テイクダウンを許す。スクランブルでも後方から左フックを入れたカマカはボディにフックを2発入れてラウンドを先取した。

2R、ケリーがジャブ、ヒザを見せる。カマカはボディフックから右ストレート、最後は左ミドルを蹴り込む。ボディを抉り、前足を蹴ったカマカだが、左ミドルを被弾。直後に左ボディフックを入れ、左フックを当てる。カマカはローに右を合わせると、前蹴りも腹に突き刺す。腹を守る意識のあるケリーは手数が減り、ジャブ、フックを打たれる。それでも距離を詰めてパンチを纏め、ミドル、ヒザを返したケリーが盛り返したと思われたが、カマカがダブルレッグを決める。

スクランブルでバックに回ったカマカに対し、胸を合わせたケリーが左を入れる。テイクダウンに拘るカマカが、ダブルでもう1度テイクダウンを決める。残り20秒、立ち上がったケリーがヒジを入れ、ヒザをボディへ。打撃戦を避けるように組みついたカマカ、ここで時間となり、終盤優勢のケリーがラウンドを取り返した可能性もある。

3R、ローから右を当て、左ミドル、さらにショートのフック、エルボーとラッシュをかけたケリーだが、ここでギロチンを狙い頭が抜けてガードを強いられる。カマカはパスを狙い、ガードの中から左のパンチ、エルボーを入れる。ボディから顔面を殴られたケリーはケージ際に移動し、もたれて座る。腰をコントロールしたカマカはもう一度背中をつけさすが、ケリーはスタンドに戻る。ここでカマカはフック、ボディを蹴り込む。ヒザを返すケリーに対し、カマカはシングルでケージに詰める。

ケージを背にして耐え、細かいエルボーとパンチを入れるケリーはテイクダウンを許さずヒジを打ち込む。カマカもボディを返すが、ケリーがヒザをボディに連続する中で急所にスネが当たり試合が中断する。時間をかけて再開に臨んだカマカ、残り試合タイムは90秒だ。

前に出てヒザを狙うケリーの腹をカマカが左右のフックで抉る。間合いを取り直した両者ファイヤーワークスとはならず、カマカがボディや右を当てタイムアップを迎えた。結果、ジャッジ3人とも29-28をつけ、UFC初勝利を挙げたカマカ3世がコーナーのブラダボーイ、ロン・ジューンと勝利を喜んだ。


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News UFC UFC252 エウベウチ・バーンズ カイ・カマカIII ショーン・オマリー ジム・ミラー スタイプ・ミオシッチ ダニエル・コーミエー ブログ マルロン・ヴェラ

【UFC252】計量終了 ミオシッチ✖DCは問題なく。ジム・ミラーがUFC最多出場記録、単独1位へ

【写真】13日に行われた記者会見でのフェイスオフ (C)Zuffa/UFC

15日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXが開催されるUFC252「Miocic vs Cormier3」の計量が14日(金・同)に行われた。

メインのUFC世界ヘビー級選手権試合で戦う、王者スタイプ・ミオシッチと挑戦者ダニエル・コーミエーは、それぞれ233ポンドと236ポンドで計量を終えている。

フェザー級でダニエル・ピネダと戦うエウベウチ・バーンズが149.5ポンドで大幅オーバーに。ファイトマネーの20パーセントがピネダに支払われキャッチウェイト戦で戦うこととなった。同じくフェザー級のTJ・ブラウンは1ポンド・オーバー規約を0.5ポンド上回る146.5ポンドとなり、彼もまた20パーセントを没収されダニー・チャベスと戦うことが決まっている。


プレリミメインではUFC最多出場記録でドナルド・セラーニと並んでいたジム・ミラーが、36試合目となる計量を無事パス。単独最多出場記録となるヴィンス・ピッチェル戦に臨む。またこの試合で勝利すれば、ミラーはUFC最多勝記録を21から22に伸ばすことになる。

そんなミラーとは対照的に初オクタゴンとなるハワイアンMMA第3世代のカイ・カマカ3世と対戦相手のトニー・ケリー──オープニングファイトで戦う両者は共に144.5ポンドでクリアしている。

■UFC252計量結果

<UFC世界ヘビー級選手権試合/5分5R>
[王者]スタイプ・ミオシッチ: 233ポンド(105.68キロ)
[挑戦者]ダニエル・コーミエー: 236ポンド(107.04キロ)

<バンタム級/5分3R>
ショーン・オマリー: 136ポンド(61.69キロ)
マルロン・ヴェラ: 136ポンド(61.69キロ)

<ヘビー級/5分3R>
ジュニオール・ドスサントス: 238.5ポンド(108.18キロ)
ジャイルジーニョ・ホーゼンストライク: 254ポンド(115.21キロ)

<フェザー級/5分3R>
エウベウチ・バーンズ: 149.5ポンド( 67.81キロ)
ダニエル・ピネダ: 146ポンド(66.22キロ)

<バンタム級/5分3R>
ジョン・ドッドソン: 136ポンド(61.69キロ)
マラブ・デヴァリシビリ: 136ポンド(61.69キロ)

<ライト級/5分3R>
ジム・ミラー: 156ポンド(70.76キロ)
ヴィンス・ピッチェル: 156ポンド(70.76キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
フェリス・ヘリッグ: 116ポンド(52.62キロ)
ヴィルナ・ジャンジローバ: 115.5ポンド(52.38キロ)

<フェザー級/5分3R>
TJ・ブラウン: 146.5ポンド(66.45キロ)
ダニー・チャベス: 146ポンド(66.22キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
ヘナタ・ソウザ: 115.5ポンド(52.38キロ)
アシュリー・ヨーダ: 115.5ポンド(52.38キロ)

<ヘビー級/5分3R>
クリストファー・ダカウス: 241ポンド(109.3キロ)
パーカー・ポーター: 264.5ポンド(1119.97キロ)

<フェザー級/5分3R>
カイ・カマカ3世: 144.5ポンド(65.54キロ)
トニー・ケリー: 144.5ポンド(65.54キロ)