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【DEEP】ミスターブレイキングダウン川島悠汰参戦!

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5月26日にニューピアホールで開催されるDEEP TOKYO IMPACT 2024 3rd ROUND。既に石司晃一(フリー)×平松翔(THE BLACKBELT JAPAN)など好カードが発表されていますが、今回新たにミスターブレイキングダウンこと川島悠汰(INFIGHT JAPAN)の参戦が発表されました。

ブレイキングダウンを断片的にしか見ない私は今ひとつピンと来ませんが、第1回大会から出場している人気選手だそうです。

唯一観戦したBreakingDown9ではお互いパンチを被弾してダブルノックダウン。そこから立ち上がって見事?TKO勝ちを収めていたのが印象的です。

DEEPでどこまでやれるかはまだ未知数ですが、ここ最近のブレイキングダウン出身者の生み出す熱量は無視できません。信原空に彩綺、安井飛馬、八須拳太郎などなど。勝ち負けは一旦さておき、会場は普段以上に埋まって、会場での声援の多さや熱気は明らかに違います。

それだけに川島の参戦は何気に期待してしまうのは私だけではないでしょう。そんな川島の対戦相手は渡辺智偉(カタナジム)。2022年のアマチュア修斗東北選手権ウェルター級で準優勝したバックボーンを持ちます。

ともすると噛ませ犬になりそうですが、裏を返せば知名度の高いブレイキングダウン勢を喰らう大チャンス。BD狩りという視点で見ても面白い。
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45 DEEP DEEP JEWELS MMA MMAPLANET o 古瀬美月 彩綺

【DEEP JEWEL44】彩綺が左一発で古瀬に36秒KO勝利「みんな私のファンになってください!」

<49キロ契約/5分2R>
彩綺(日本)
Def.1R0分36秒by TKO
古瀬美月(日本)

サウスポーの彩綺が左ミドルを蹴る。古瀬がシングルレッグに入るが、彩綺はテイクダウンさせない。彩綺は右フックから左ストレート、古瀬も右を返す。古瀬がサウスポーにスイッチして前に出ると、彩綺が左の蹴りのフェイントからショートの左ストレート。この一撃で古瀬が前のめりにバタリと倒れ、彩綺が衝撃の秒殺KO勝利を収めた。

試合後、彩綺は「今回、私のファンになってくれる人を増やそうと思って、この試合に臨みました。だからみんな私のファンになってください!大沢さんとハーツのみんないつもありがとう!また(DEEP JEWELSに)出ます。佐伯さん、次はヒジありでお願いします!」と喜びを爆発させた。


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【DEEP JEWELS44】古瀬美月戦へ。ブレイキングダウン出身、彩綺「毎日練習しているって当たり前だから」

【写真】ブレイキングダウン出身だから試合が組まれる――なんて言わせない気持ちの持ち主(C)SHOJIRO KAMEIKE

24日(日)、東京都港区のニューピアホールで開催されるDEEP JEWELS44で、彩綺が古瀬美月と対戦する。
Text by Shojiro Kameike

ブレイキングダウンを経てDEEPジュエルスでプロデビューした彩綺は、ここまで1勝2敗だ。2戦目は竹林愛瑠にKO勝ちを収めたものの、続く須田萌里戦ではわずか49秒で敗れている。まだプロとして確かな実績を残すことができているわけではない。それでも彼女の言葉の中に、現在の女子MMAで必要な言霊が感じられた。


――本日は和術慧舟會HEARTSでインタビューを行っています。彩綺選手は現在フリーランスということですが、HEARTSが練習場所のひとつなのですか。

「はい。もともと格闘技を始めてブレイキングダウンからDEEPジュエルスに出るようになった時、私はタイにいたんです。だから日本でMMAの練習環境がなくて。その時、タイにいらっしゃっていた渋谷莉孔さんに『日本で試合が決まっているけど、セコンドもいない。練習場所もない。MMAの練習もできていない』と相談したら、その場で渋谷さんが大沢(ケンジHEARTS代表)さんに電話してくださって。『来週あたり一人連れて行きます』と――そこからHEARTSに通って、大沢さんに指導してもらうようになりました」

――なるほど。まずはタイで格闘技を始めた経緯からお願いします。

「大学に通って幼稚園の先生になるための資格を取って、一応企業からも内定はもらっていたんですよ。でも日本で働きたくないなぁと思っていたところに、大学のゼミの先生から『タイの幼稚園が空いているよ』と言われて。その場で親に電話して『タイに行ってくるわ』って決めました(笑)。私は父が日本人で母は台湾人で、海外に行くことに対して特に抵抗もなく『良いじゃん、行ってきなよ』と」

――現地の幼稚園というのは、日本人のお子さん向けだったのですか。

「そうです。日本からタイに駐在しているご家庭とか、タイで会社を経営している方のお子さんが多かったですね。最終的には日本に帰るから、子供には日本の教育を受けさせたいという子たちが通う幼稚園でした。で、幼稚園に勤務している時に、メチャクチャ太っちゃったんですよ。タイって、ごはん美味しいじゃないですか(笑)」

――アハハハ。

「私はずっとバレーボールをやっていて、大学でも4年間やっていたんですよ。運動ありきの人生を歩んできて、それがタイで初めて運動をしない生活を送っていると……『あれ? 人ってこんなに簡単に太るんだ!』って。だからダイエットのためにムエタイを始めました。タイに行って3年目ぐらい、25歳ぐらいの時ですね」

――現地でムエタイの試合にも出場したのですか。

「バンコクのクルーダムジムというところに通っていて、始めて4カ月で『試合に出てみないか?』と言われました。それでヘッドギア、サポーター、レガース有りの試合に出て、TKO勝ちしました。私はタイでバレーボールのコミュニティに入っていたので、その友人たちが試合を観に来てくれて、当日のメインイベントよりも私の試合が盛り上がりましたよ。私自身も大学までずっと部活をやっていて、その時は目標がないことに不安を覚えるようにもなっていたので、試合に出て良かったなと思いました。あとはクインテッドにも出ていた柔術家の市川奈々美さんがバンコクにいて、市川さんから柔術を教わっていました」

――ムエタイ+柔術で本格的にMMAを……。

「いえ。今考えると、当時は何をモチベーションに練習していたかは分からないです。でもちょうどその頃に、ちょうどその頃に日本でブレイキングダウンが人気になったじゃないですか。たまたま書類を送ったら受かり、出場することになって。ブレイキングダウンに出たことが縁で、今のようにDEEPジュエルスに出させてもらうようになりました」

――急激な変化ですね。

「でもブレイクダウンの中心は男子で、女子の出番は続かなかったんですよね。でも私も遊びでMMAをやるつもりはなくて。そうしたらDEEPジュエルスの関係者に声を掛けていただいて、日本のジムの練習に参加させてもらうようになったんですよ。当時はまだタイにいて、タイからブレイキングダウンもDEEPジュエルスのデビュー戦も出ていました。当時は大変でしたね。コロナ禍なのでPCR検査を受けて、いろいろ確認して――という」

――彩綺選手はブレイキングダウンに出たあと、どうしたいという希望はあったのですか。

「なんか……正直、ブレイキングダウンの女子って見ていられないじゃないですか」

――……。

「いや、本当に。自分からすると『この子たちって次は何を目指して生きていくんだろうか?』という感じでした。実際プロになったのは私と対戦した土木ネキぐらいで。私とは覚悟が違うんじゃないか、と収録現場でも思っていましたね。他の人と喋ることもなかったし。

私は、ブレイキングダウンに出ることが決まってからは『この試合次第で、自分の人生が変わる』という覚悟を持って挑んでいました。ムエタイを始めてから現地の幼稚園も退職していたんですよ。コロナ禍で幼稚園も、どんどん閉鎖していきました。授業もリモートになっていって……。でも幼稚園はお子さんを直接お預かりすることに意味があるわけで。それがリモートって『私たちがいる意味ある?』と。なんか自分の存在意義みたいなのも見失っている時期でしたね」

――ずっとバレーボールをやってきていて、格闘技を始めて、改めて体を動かすことに対する喜びがあったのではないですか。

「う~ん。私って大学時代は落ちこぼれだったんですよ。周りは春高バレーに出場した子や、大学を卒業したら実業団に入るような子もいて。私は試合に出られないのに練習を続けていた状態でした。すると4年生になるとメンタル面でもたなくなるんですよね。私は試合のメンバーに選ばれない。どんどん後輩たちに抜かれていく。

でも格闘技って個人競技だから、練習していればオファーはもらえるじゃないですか。そこにプライドとかは関係なく、泥臭くても練習していればオファーはもらえる。自分次第で試合に出ることができる、という点に喜びはありましたよね」

――根っからのスポーツマンなのですね。SNSで目立って試合に出る、ということではなく……。

「アハハハ。大切なのは、ソレではないので」

――ブレイキングダウンに出て、知名度は上がりましたか。

「知名度というか、私ってタイにいたじゃないですか。昔からの友人からすると、消息不明みたいな感じだったんですよ。それが4年ぶりに日本に帰ってきて、髪の毛の色も変わっているし、驚かれましたね(笑)。いろんな友人が連絡をくれました。そこから、いろんな人との繋がりで――日本でMMAを始めたら、DEEPジュエルスの関係者からも『すぐにプロでやれるよ』と言われて出場が決まりました」

――ずっとバレーをやってきただけに、身体能力の素養はあったでしょうね。

「でもMMAはやればやるほど難しいですよ。最初の頃は感覚でやっていて、自分は何ができて何ができていないかも分からない。何ができないかを相手に説明できなかったです。今は何ができているわけでもなく、何ができないかを必死に説明できるようにはなりました。アハハハ」

――ではブレイキングダウンを経て、DEEPジュエルスというプロの舞台でMMAを戦うようになった時の印象を教えてください。

「何て言うんでしょうね? なんか会場がシラケちゃっている時があるんですよ。なかには『発表会感覚でやっているんじゃないかな?』と思うこともあって。もちろん全員じゃないけど……もっとお客さんを取り込もうという考えはないのかな、と感じたりはしますね」

――少なくとも彩綺選手のように「ここで人生が変わる。人生を変える」と思って試合に臨んでいるようには見えないわけですか。

「そうかもしれないですね。たとえば『毎日練習やってきました。試合で発揮できるように頑張ります』みたいなことを言いますよね。『いやいや、練習するのは当たり前だから。その自己満足みたいな発言は何だよ』と内心は思っています(笑)。

ファイターだから勝つことを目指すのも当然で、そのうえで自分に何ができるのか。デビュー戦は判定勝ちで。9月の2戦目は『今までの女子ではなかった試合をします』とアピールして、結果は相手のアゴを粉砕してKO勝ちでした。それで大会MVPをもらった時に、『私がやりたかったのはコレなんだ』と思いました。別に自分が女子MMAを背負うとか、そういうことでは一切なくて。自分がやりたいことができていると感じて、『須田萌里選手と対戦したい』と伝えて、いざ試合が実現したら49秒で負けてしまいました(苦笑)。あんまり言いたくはないけど、経験の差は大きかったです」

――どのような点に経験の差を感じたのでしょうか。

「引き込まれることも想定していたし、腕を極めに来ることも分かってはいました。私も練習はしてきたものの、どこかで『腕を極められるかもしれない。首を取られるかもしれない』という不安があって。そんな自分が49秒間の中で露わになってしまいました。

『MMAって、こういうことなんだな』と思いましたね。2戦目でKO勝ちした時は、ほぼほぼ組んでいないんですよ。でも須田戦は引き込まれて、パッと終わってしまいました。須田選手にしてみれば、引き込んで極めに行けば確実に勝てる。その選択をしたのも当然です。やっぱり格闘技って残酷なものだよなぁ、って」

――残酷、ですか。

「どれだけ練習していても、試合は49秒で終わることもあって。だけど勝った時の喜びって、世界が変わるような感じですから。勝ちと負けって天と地ほどの差で――これがMMAなんだなって思いました。私はまだプロ3戦で、その差を体験できたことは大きいです。

だから須田戦のあとも寝技はしっかり練習してきましたし、打撃もやっています。それは当たり前なんだけど……何て言うんでしょうね。自分がもっと自信を持って戦えるように、つくり上げています。だから……とにかく良い試合します! 私のことを知っている人も、知らない人も私のファンになるような試合をしますから。今大会で一番の試合を見せます」

■視聴方法(予定)
3月24日(日)
午後5時05分~DEEP/DEEP JEWELSメンバーシップ、サムライTV、U-NEXT

■ 対戦カード

<DEEP JEWELSアトム級選手権試合/5分3R>
[王者]パク・シユン(韓国)
[挑戦者] 伊澤星花(日本)

<49キロ契約/5分3R>
桐生祐子(日本)
ケイト・ロータス(日本)

<49キロ契約/5分2R>
古瀬美月(日本)
彩綺(日本)

<フライ級/5分2R>
奥富夕夏(日本)
斎藤百湖(日本)

<ミクロ級/5分2R>
山崎桃子(日本)
LIBBY(韓国)

<バンタム級/5分2R>
熊谷麻理奈(日本)
細谷ちーこ(日本)

<ミクロ級/5分2R>
ちびさい KYOKA(日本)
MAHINA(日本)

<キック52キロ契約/2分2R>
島村優花(日本)
せりな(日本

<フライ級/5分2R>
谷山瞳(日本)
鈴木”BOSS”遥(日本)

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【Black Combat10】敵地で王者パク・シユンに挑戦、須田萌里「私は自分のスタイルを貫く」

【写真】1月19日にBlack Combat10の計量が行われ、須田は47.74キロ一発クリアで笑顔を浮かべた(C)MMAPLANET

J-MMA 2023-2024、第七弾・須田萌里&雄律の姉妹インタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

後編では姉・萌里のBlack Combat女子アトム級王座挑戦について話を訊いた。萌里は1月20日(土・現地時間)にソウル・ソンブク区にある高麗大学校ファジョン体育館で開催されるBlack Combat10にて、パク・シユンが持つ同女子アトム級王座に挑む。パク・ジョンウン戦のKO負けを経て、現在に至る自身のファイトスタイルとパク・シユン戦について語ってくれた。

<須田萌里&雄律インタビュー Part.1はコチラ


――萌里選手にとって2023年は、どのような1年でしたか。

萌里 いろんなことを経験できましたね。負けも経験しましたし。

――敗戦といえば、5月にはパク・ジョンウンにKO負けを喫しています。それまで打撃を強化していたとはいえ、なぜ1Rから打撃のみの勝負に行ったのでしょうか。

萌里 エヘヘヘ。

――微妙な笑いですね。

萌里 何発か良いのが当たったので、イケるかなぁと思ったんです(苦笑)。

――このような敗戦の時、お父さんの智行さんはどのように見ているのですか。

智行 パク・ジョンウン戦にかんしては、娘が作戦を無視したんですよ。『あ~あ、打ち合いはアカンて言うたのになぁ』と思いながら……。

雄律 たまに思う時があるんですよね。パク・ジョンウン戦は特に、『なんで打撃でやるんかな?』って。すごく勿体ないなぁ、という試合でした。直接は言ってないけど(笑)。

萌里 ……(苦笑)。

――MMAと柔術を並行して戦っている場合、一方で敗戦を経験すると、もう一方の試合出場を抑えようとするケースもあります。萌里選手はMMAでパク・ジョンウンに、グラップリングでマユミ・グラップリングシュートボクサーズジムに敗れた時、何かしら方向転換などは考えなかったですか。

萌里 たとえば柔術をやらずにMMAだけ出るとか、そういうことは全く考えなかったですね。ただ、私はやっぱり組みの選手なので打撃にこだわらず、もっとしっかり組みに行くって考え方に変わりました。

智行 ウチの場合、柔術をやめるという考えはないです。MMAで勝つためにも柔術は大切な要素ですからね。

――なるほど。パク・ジョンウン戦までは、しっかりと打撃の攻防に対応しながら組みに行くスタイルを強化していたと思います。それが9月のケイト・ロータス戦からは、開始早々から組みに行きました。

萌里 あれも作戦です。ケイト戦は『最初から組みに行け』という指示が出ていました。11月の彩綺戦も、『打撃をやらんでも寝技だけで勝てるかな』って。さっきの話でいうと、打撃か寝技か――っていうより、もっと賢く戦わないといけないと思ったんですよ。

引き込むことについても、組んでからテイクダウンを奪うことができたら、それが良いです。でもテイクダウンを奪うまでには、すごく体力も必要じゃないですか。そこで削られて後半に影響が出るなら、引き込んだほうが良い時もあって。引き込みやったら自分の好きな形へ楽に持っていけるから、っていうのも大きいです。

――そして2024年初戦は、韓国Black Combatでのタイトルマッチが決定しました。今回、雄律選手も同行するのですか。

雄律 いえ、僕は行かないです。すごく寒そうですよね……。

萌里 今日はマイナス11度とかって出ていましたよね。とりあえず会場は暖かいから大丈夫だとは思うんですけど(笑)。

――萌里選手は昨年2月に韓国で開催された、DEEP×Black Combatの対抗戦の第一弾を現地でご覧になっていますよね。

萌里 映像や盛り上がり方が凄いですよね。日本のDEEPとも違う良さがあって、次は自分がそこで試合することになって楽しみです。

――Black Combat女子アトム級王者パク・シユンは、昨年9月に行われたDEEPとの対抗戦で大島沙緒里選手を下し、DEEPジュエルスのベルトも巻いています。

萌里 パク・シユン選手はまだDEEPジュエルスの試合が2回目だったのに、ベルトを持っていき――私はずっとDEEPジュエルスに出ているのに、「なんでソッチが先なん?」と思いました(苦笑)。

――萌里選手にしてみれば、列に割り込まれたようなものですか。結果、割り込んできた選手が勝利したことに対してはいかがですか。

萌里 結果は結果なので仕方ないけど……。その時に「今度は私が!」と思いました。

――ではパク・シユン選手の印象を教えてください。

萌里 まず赤林檎選手との試合は、私も同じ大会でアマチュアの試合に出ていたので、現地で見ていました。大島さんとの試合では赤林檎戦とも、その後に出ていたBlack Combatの試合ともスタイルが違っていて。試合ごとに違うスタイルで戦えるのでしょうし、とても難しいタイプだと思います。

――では今回、パク・シユン選手はどのようなタイプで戦ってくると思いますか。

萌里 大島戦と同じように、私との試合でも徹底して組まれないように戦うんじゃないかと思っています。相手がどう来ても、私は自分のスタイルを貫くだけですね。

――なるほど。最後に須田家の2024年の目標を教えていただけますか。

智行 今年のテーマは海外での挑戦ですね。まず萌里が韓国でベルトに挑戦します。雄律も海外で試合をさせたいと思います。今年でキッズの試合に出るのは最後になるんですよ。だから一番強い緑帯で優勝してからアダルトへ――と考えています。


■Black Combat10計量結果

<フェザー級/5分3R>
キム・ミンウ:65.9キロ
ユ・スヨン:66.2キロ

<Black Combatフェザー級選手権試合/5分3R>
[王者]シン・スンミン:65.5キロ
[挑戦者] ソン・ユチャン:65.6キロ

<Black Combatフライ級選手権試合/5分3R>
キム・ソンウン:57.5キロ→57.3キロ
駒杵嵩大:56.6キロ

<ライト級/5分3R>
大原樹理:70.8キロ
ファン・ドユン:70.8キロ

<バンタム級/5分3R>
キム・ソンジェ:61.4キロ
パク・ソンジュン:61.8キロ

<Black Combat女子級選手権試合/5分3R>
[王者]パク・シユン:48.2キロ
[挑戦者] 須田萌里:47.74キロ

<フェザー級/5分3R>
パク・チャンス:65.8キロ
中村大介:65.8キロ

<フライ級/5分3R>
ジョン・ウォンヒ:57.0キロ
キム・ウジェ:57.1キロ

<バンタム級/5分3R>
山本聖悟:61.5キロ
イ・ソンウォン:61.5キロ

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【Special】J-MMA2023─2024、須田萌里&雄律─01─「小学校の卒業式で『夢はRIZINフェザー級王者』と」

【写真】左から須田萌里と父・智行、そして雄律という大阪の柔術&MMA一家(C)MMAPLANET

2023年が終わり、新たな1年が始まるなかMMAPLANETでは2023年に気になった選手をピックアップ──過ぎ去った1年を振り返り、始まったばかりの1年について話してもらった。
Text by Shojiro Kameike

J-MMA2023-2024、第七弾は大阪スコーピオンジムの須田萌里&雄律の姉弟に話を訊いた。姉の萌里はMMAを戦う一方で柔術の試合にも出場し、昨年は父の智行さんから茶帯を授けられた。対する弟の雄律は、ジュニア/キッズでなんと45戦に出場! 前編ではプロ興行のプロモーターからも熱い視線を向けられているという、雄律を中心に話が進んだ。

■2023年須田萌里戦績

2月19日 JBJJF修斗杯柔術選手権2023
女子アダルト紫帯ライトフェザー級 優勝

3月25日 DEEP Tokyo Impact2023#02
〇2R0分53秒 by RNC 桐生祐子(日本)

5月28日 DEEP JEWELS41
●1R4分27秒 by TKO パク・ジョンウン(韓国)

7月10日 IBJJF Asian Jiu-Jitsu Championship 2023
女子アダルト紫帯ライトフェザー級 準優勝

8月6日 DEEP Nagoya Impact2023公武堂ファイト04 ※グラップリングマッチ
●0-3 マユミ・グラップリングシュートボクサーズジム(日本)

9月10日 DEEP JEWELS42
○3-0 ケイト・ロータス(日本)

10月8日 JBJJF第24回全日本ブラジリアン柔術選手権
女子アダルト紫帯ライトフェザー級 優勝

11月22日 DEEP JEWELS43
○1R0分49秒 by 腕十字 彩綺(日本)

■2023年須田雄律 主な戦績

1月22日 第6回全日本キッズ/ジュニア修斗選手権大会
ジュニア修斗 48キロ以下級 優勝

4月29日 グラジエイターカップ03
ビギナー -61.2キロ級 優勝

7月17日 JBJJF第15回全日本キッズ柔術選手権
ティーン2橙帯ミディアムヘビー級 準優勝

8月11日 Jr.BORDER23 2nd
ジュニア修斗部門 MVP

9月24日 アマチュアDEEP公武堂ファイト53
○1R0分41秒 by RNC 奥村駿(日本) ※優秀賞獲得

10月7日 JSCC修斗チャンピオンズカップ2023 vol.02
ジュニア修斗男子53キロ以下級 優勝

11月3日 Jr.BORDER24 第7回全日本キッズ/ジュニア修斗選手権大会
ジュニア修斗56キロ以下級 優勝

11月5日 Gladiator-Cup04
ビギナー -61.2キロ級 準優勝

12月2日 JBJJF第6回全日本キッズ柔術オープントーナメント
ティーン2橙帯ウルトラヘビー級 優勝


――今回は姉弟揃ってのインタビューで、雄律選手にお話を訊くのは初となります。まずは雄律選手の2023年を振り返ると、1年で45戦35勝10敗という戦績は凄いですね。萌里選手もMMAの試合に出場しながら、柔術のビッグタイトルも狙っていました。

萌里 弟が試合に出ているので、『負けていられへんな』という気持ちはありました(笑)。

雄律 僕はキッズの間にいろんなタイトルを獲りたいので、どんどん試合に出ていました。その僕に、お姉ちゃんが付いてきていますね。

萌里 アハハハ。雄律はもう何でも出ていますから。

雄律 でも、こんな試合ペースは今年ぐらいで。去年も結構試合をしましたけど、コロナ明けで今年から大会も戻ってきたんです。

智行 雄律も今でこそ勝っていますけど、もともとはメチャクチャ弱くて。柔術も勝敗がやっとイーブンになったぐらいで(現在56勝50敗1分)、ずっと負け越していたんですよ。

雄律 勝てるようになってきたのは、小4~5ぐらいからです。それまでは10連敗して、1勝してまた10連敗とか。

――それまで雄律選手が勝てなかった理由は、何だったのでしょうか。

智行 ただ単に弱かったな。

雄律 身体も弱かったし、小さかったからかな(苦笑)。

萌里 当時は練習中も結構ふざけていましたからね。練習の途中でも喋っていたりとか、真面目にやっていなくて。練習には来ていても、練習への取り組み方は良くなかったと思います。でも最初は練習も週1やったのが、どんどん練習回数も増えていって。

雄律 小さい頃は自分が進んで格闘技をやっていたというよりは……。

萌里 やらされていた?

雄律 アハハハ! 最初は自分も格闘技をやりたいという気持ちがあったけど、途中から変わってきました。でも途中から練習回数が増えてきて、なのに試合で勝てないから(苦笑)。小4ぐらいから格闘技が好きになってきましたね。

萌里 それまでは嫌いやったん?

雄律 小2~3ぐらいは遊びたかった(笑)。でも今は、同じ年代の人たちも同じぐらい試合をしているから、自分もこれぐらい出ても良いかなって思う。

――同年代のライバルには、どういった選手がいるのでしょうか。

智行 山里エンゾ君、マツオ・クリスチャン君とかかな。

萌里 尾崎裕二郎君も。

雄律 あと河野大樹君かな。ずっとライバルに負けてから勝つ、っていう繰り返しです。

智行 とりあえず同年代の強い子には、負けてからリベンジしているよなぁ。

――ジュニアやキッズの世代は、年間これだけ試合をこなしている選手が多いのですか。

智行 トップ選手は試合数が多いですね。それこそ毎月のように試合に出ていると思います。でも雄律の試合数は、「出すぎちゃうかな」とは思いますけど。

――お父さんの方針ではなかったのですか。

智行 まず去年は「出られる試合は全て出よう」と決めたんです。スケジュールが合うものは全部出ました。そうしたら、この試合数になって(笑)。

――11月3日のジュニアBORDERでお会いした時、2日後のグラジエイターカップにも出場すると聞いて驚きました。

智行 連日で試合をしたこともありますよ。柔術の試合に出た翌日にMMAをやったりとか――しかも大人のMMAの試合に出て。

――雄律選手はまだ中学2年生です。フレームが異なる大人と試合をさせると、怪我の心配はありませんか。

智行 中学生になってからは、ジムでも大人の会員さんと練習しているんですよ。その練習のなかで体重がある人でも、パワーがある人でも対処できていて。だから「大人と試合をしても怪我はせえへんやろうな」と思っています。今はまだ何でも経験の段階なんですよね。プロになったら帯も体格も関係ないじゃないですか。今のうちに、やりたいことはやっておく。負けるなら、今のうちに負けておくほうが良くて。

――なるほど。弟の雄律選手のほうが、萌里選手よりも先に柔術を始めたのですよね。

萌里 雄律が始めたのが2015年1月で、私は2015年3月ですね。

智行 スコーピオンジムでキッズを始めたキッカケは、まず僕がキッズ上がりの子にボコボコにされたんです。その時、代表(恒冨嘉徳スコーピオンジム代表)に、「10年後に日本一を獲るキッズを育てるからキッズクラスをやらせてくれ」とお願いして。キッズクラスを始めるために、まず雄律に柔術を始めさせました(笑)。

――その時、萌里選手は雄律選手と一緒に始めようとは思わなかったのですか。

萌里 最初は「何かやっているなぁ」と思うぐらいで、特に興味はなかったです。でも練習を見ていると雄律が下手やったんですよ。だから「私のほうが上手くできるわ」って(笑)。

雄律 確かに、お姉ちゃんが始めたら一瞬で抜かれたわ。当時は何も思わんかったけど、今となっては少し悔しい(笑)。

――ジュニアBORDERの試合では、距離を取りながら組んで勝っています。至近距離での打撃戦をやろうとは思わないですか。

ジュニアBORDERで見せた蹴り&寝技も戦略だった。プロデビューが期待されている(C)MMAPLANET

雄律 ジュニアBORDERは顔面打撃(パンチ)がないので、そこまで考えないです。効かないから寝技に行ったほうが良いですよね。

智行 あのルールは寝技をしているほうが強いと思います。寝技で関節技の形に入って、見込み一本を取るほうが勝ちに近くて。

――では顔面へのパンチ攻撃が認められているアマチュアDEEPに出場した時は……。

雄律 速攻で組みました(笑)。

――アハハハ。

雄律 相手がストライカーやったので、速攻で組んでRNCを極めました。

――雄律選手はMMAでもキッズやジュニアの大会で優勝し、すでにプロ興行のプロモーターからも声が掛かっていると聞きます。

智行 そうですね……。会場に行くたび、プロモーターさんからは「将来プロになったら出てね」と声をかけていただいています。

――雄律選手は、いつからプロのMMAファイターになろうと思ったのですか。

雄律 小6の時に、将来はプロのMMAファイターになろうと思いました。

萌里 アハハハ! そういえば――。

智行 思い出し笑いしとる。

萌里 小学校の卒業式で将来の夢を言う時に「MMAでRIZINフェザー級チャンピオンになります!」って、階級も決めていたんですよ(笑)。

雄律 あの時は自分で勝手に考えた(笑)。当時RIZINで一番面白い階級やったから。

萌里 2年前なので、牛久絢太郎選手が斎藤裕選手に勝ってチャンピオンになった頃ですね。

智行 ちょうど牛久君と会って、練習も見てもらっていたころやったらから、そういう気持ちになったんやな。

雄律 身長が今のままならフライ級かバンタム級で、もっと伸びたらフェザー級かライト級でやりたいです。どの階級でやるとしても、チャンピオンになるという目標は変わらないです。

<この項、続く>


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『DEEP JEWELS 43』試合結果

ゴング格闘技 2024年 1月号 [雑誌]


第10試合 メインイベント DEEP JEWELSストロー級暫定王者決定戦 5分3R
○松田亜莉紗(BLOWS)
×万智(スポーツジム67’s)
判定3-2 (石川28-29/橋本29-28/島村29-28/植松28-29/豊永29-28)
※松田が王者に

第9試合 セミファイナル 49kg契約 5分2R
○須田萌里(SCORPION GYM)
×彩綺(フリー)
1R 0’49” 腕ひしぎ十字固め

第8試合 フライ級 5分2R
○栗山 葵(SMOKER GYM)
×斎藤百瑚(EXFIGHT)
1R 2’51” TKO (レフェリーストップ:左フック→グラウンドパンチ)

第7試合 バンタム級 5分2R
○熊谷麻理奈(Trister Gym)
×Te-a[ティーエー](AACC)
判定3-0 (20-18/20-18/20-18)

第6試合 ミクロ級 5分2R
○山崎桃子(坂口道場一族)
×こゆき(Kyoto SEIKENKAI)
2R 4’27” TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)

第5試合 フライ級 5分2R
○奥富夕夏(リバーサルジム新宿Me,We)
×谷山 瞳(パラエストラ柏)
判定3-0 (20-18/20-18/20-18)

第4試合 バンタム級 5分2R
○MANA(blooM)
×細谷ちーこ(ABLAZE八王子)
判定3-0 (○19-19/19-18/○19-19)

第3試合 無差別級 5分2R
○超弁慶(ガムランナック)
×ぽちゃんZ(パラエストラ東京/レグルス池袋)
判定3-0 (19-18/19-18/20-18)

第2試合 グラップリング 54kg契約 5分1R
○横瀬優愛[ゆあ](BELVA)
×あきび(ABLAZE八王子)
3’25 裸絞め

第1試合 ミクロ級 5分2R
○ジャカ季美香(SONIC SQUAD)
×チャッキールビ(大阪SEIKENKAI)
判定3-0 (○19-19/○19-19/○19-19)

オープニングファイト アマチュアSPルール 50kg契約 3分2R
○サラ(FIGHT BASE都立大)
×横瀬美愛(BELVA)
判定3-0

 11月23日にニューピアホールで開催された『DEEP JEWELS 43』の試合結果。メインイベントのストロー級暫定王者決定戦は松田亜莉紗が万智に判定勝ちし王座戴冠。セミファイナルは須田萌里が彩綺に1Rアームバーで勝利しています。続きを読む・・・
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【DEEP JEWELS43】須田がTDできずも、彩綺が差し上げてきた右腕を抱えて引き込み腕十字を極める

<49キロ以下契約/5分3R>
須田萌里(日本)
Def.1R0分49秒 by 腕十字
彩綺(日本)

左前蹴りを伸ばす彩綺との距離を詰めた須田が、ニータップからケージに押し込む。彩綺が右腕を差し上げると、須田がウィザーから彩綺の右腕を抱えながら引き込んで腕十字へ。彩綺を仰向けにして腕を伸ばし、タップを奪った。


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