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DEEP DEEP117 MMA MMAPLANET o 小金翔 川名 TENCHO 雄生

【DEEP117】川名が前に出る&テイクダウンを仕掛け続けて小金に判定勝利

【写真】(C)MATSUNAO KOKUBO

<ライト級/5分2R>
川名 TENCHO 雄生(日本)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
小金翔(日本)

身長・リーチで勝る小金はジャブで距離を取りつつ右ロー。川名がローを取ってテイクダウンすると、小金はケージに身体を預けて立ち上がる。

小金が川名をケージに押し込むと、川名も両差しで態勢を入れ替える。ブレイク後、小金がジャブを突くと、川名が右ローと右カーフ。小金は細かくジャブを当て、川名は左ミドルを蹴る。

川名は大振りの左フックから右ストレート、構えをスイッチして右フックで飛び込む。小金がジャブを連打すると、川名がそれに合わせて組みついてバックへ。小金が正対して川名をケージに押し込むと離れ際にヒジを狙った。

2R、小金がワンツー、川名も左フックを当てると、右ストレートを効かせて前に出ていく。左脇を差した川名が小金をケージに押し込むと、小金も態勢を入れ替える。ブレイク後、川名はジャブから、体を沈めるようにして右フック。川名が距離を詰めるとパンチの回転力で上回り、左右のミドルを蹴る。

再び川名が小金をケージまで押し込むと、小金が態勢を入れ替えてヒザ蹴りとヒジ打ち。深くボディロックした川名がテイクダウンし、立ち上がる小金のバックにつく。ここから川名は小金の身体をリフトしつつ、そこに左右のパンチを打ち込んだ。

3R、川名が左ミドルとインロー、小金も右ストレートを当てる。川名は大きく踏み込んでの左フック、右ストレートを見せつつ、シングルレッグで組みついて小金に尻餅をつかせる。立つ小金をケージに押し込む川名はボディロックからシングルレッグに入り、それを切った小金が川名をケージに押し込む。

川名はヒジを入れつつ、両差しからバックを狙いつつ、再びケージに押し込んでヒジを打つ。離れ際にパンチを狙う川名。小金の左の前蹴りをキャッチしてテイクダウンすると、小金の立ち際にパンチをまとめる。小金も右ストレートを当てるが、川名が左フックと右で前進。終始前に出て積極的にTDを仕掛けた川名が連敗脱出の判定勝利を収めた。


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【DEEP117】フェザー級で再出発、上迫博仁「もう一度勝負したくて戻すことを決めた。これは自分との闘い」

【写真】フェザー級での再出発、上迫は「また面白いやつが来たと思ってもらいたい」と語る(C)MMAPLANET

10日(日)、東京都港区のニューピアホールで開催されるDEEP117で、上迫博仁が韓国のソ・ドンヒョン=ピナクルを迎え撃つ。
Text by Takumi Nakamura

上迫は今年5月に大原樹里の持つDEEPライト級王座に挑むも、判定2-3で敗れて王座獲得ならず。約7カ月ぶりの再起戦はフェザー級に階級を戻しての一戦となる。上迫は階級変更&国際戦でもある再起戦を“自分との戦い”と位置づけた。


――計量前日のインタビューありがとうございます。このあとドライアウトに入ると思いますが、今の体調やコンディションはいかがですか。

「体重調整は結構前から準備をしていて、何の問題もなくスムーズにできている状態です」

――今回は2017年12月以来のフェザー級となります。再びフェザー級での戦いを選んだ理由はなんですか。

「僕も年齢を重ねて、自分が一番勝負していた階級でもう一度勝負したいという気持ちもあったし、僕の中ではライト級に階級を上げたことで何かを諦めた感じがあって心残りがあったんです。僕がこの先どこまでやるかは分かりませんが、これからの格闘技人生の中で勝負したいという気持ちがあったので、もう一度フェザー級に戻すことを決めました」

――フェザー級時代は減量がきつかったイメージですが不安はなかったですか。

「体重調整に時間をかけたのもそうですし、キャリアを積んで知識を増やすことも出来たので(減量方法は)大分変りましたね。それこそ以前は早い段階から水分を断ったりもしていたので(苦笑)。今はそんな無茶な減量はやらないですし、試合に向けた準備も含めて、しっかり出来ました」

――知識とキャリアを重ねてフェザー級が適正だと感じたようですね。

「ライト級は僕にとって少しデカいと言えばデカいんですよ。今は色んな経験を積んで、知識も増やした中では、フェザー級が適正なのかなと思います。あと僕には自分のために格闘技をやっているという気持ちもあるので、自分と勝負するという意味でもフェザー級なのかなと思います」

――5月のDEEPライト級タイトルマッチ=大原樹理戦はスプリット判定で2-3で敗れる試合でしたが、あの試合はどう受け止めましたか。

「実はあの試合くらいからフェザー級に戻すことを考えていたんですよ。だから大原戦は結果は負けでしたけど、自分のなかでは『う~ん…』と思う部分もあったし、あの試合が終わって仕切り直しというか。フェザー級で勝負したいという気持ちもあった分(階級を変える)いい機会だったのかなと思っています」

――今回の試合に向けてどんなことを意識して練習してきましたか。

「そこまで変わったことはしてないんですけど、今回は走りやランニングを結構やりました。自分のファイトスタイル的に足を使いたいというのがあるので、足の強化というか、そのためにたくさん走りましたね」

――上迫選手はNICE BAD GYMの代表でもありますが、選手活動とのバランスは問題ないですか。

「もうジムを出して2年になりましたし、選手とジム運営を並行するうえでのルーティンも出来てきたので、どちらも両立できていると思います」

――対戦相手のピナクルはMMA戦績は5勝2敗1分、これまでTop FC、Angel’s FC、さらにDoubleG FCと韓国MMA団体を渡り歩き、今年4月にはAngel’s FCの代表としてHEATとの対抗戦に出場しています。どんな印象を持っていますか。

「試合映像を幾つか見させてもらって、印象としては気持ちが強い選手なのかなと思います。韓国の選手はそういうイメージがあるし、戦績はともかく油断はできない相手だと思います」

――DoubleG FCをはじめ過去の試合を見ても一発で倒す攻撃力があるので、そこは警戒すべきポイントですよね。

「まさにその通りですね。倒す一発はある選手なので、そういう事故が起きない戦い方をしたいと思います」

――これから再びフェザー級で戦っていく上で、どんな目標を持っていますか。

「正直、具体的な今後の目標はそこまでないんですよ。例えばフェザー級で勝って行ってRIZINに出て…とか、そういうことは考えてないです。自分の力を出せば自然とそこまでいけるじゃないですけど、強い選手と試合を組んでもらったりできるのかなと思います。今の僕は久しぶりのフェザー級ですし、言ってしまえばフェザー級の見習いみたいなものだと思うんですよ。ここから上の選手と試合していけるように頑張っていくという感覚です」

――これまでとは試合に対する向き合い方も変わりましたか。

「昔からそうなんですけど、そこまで相手のことを考えるタイプじゃないんですね。だから本当に自分との戦いだと思います。自分との戦いに勝てば、自ずといいパフォーマンスが出て結果にもつながる。それができればチャンスが来るという気持ちでいます」

――それでは2023年を締める一戦に向けて、ファンのみなさんにメッセージをお願いします。

「5月のタイトルマッチでは負けちゃって、1年を締める試合が新しいスタートになります。来年いい試合・いいカードを組んでもらえるように、今回はそのきっかけになる試合をしたいです。しっかりKOを狙って、またフェザー級に面白いやつが来たと思ってもらいたいです」

■DEEP 117 Impact視聴方法(予定)
12月10日(日)
午後5時05分~YouTube DEEP/DEEP JEWELSメンバーシップ、U-NEXT
午後5分30分~サムライTV

■ DEEP 117 Impact対戦カード

<DEEP暫定ストロー級王座決定戦/5分3R>
越智晴雄(日本)
佑勢乃花(日本)

<フェザー級/5分3R>
上迫博仁(日本)
ピナクル(韓国)

<50キロ契約/5分3R>
パク・シウ(日本)
ハーレイ・クイーン(日本)

<ライト級/5分2R>
川名 TENCHO 雄生(日本)
小金翔(日本)

<フライ級/5分2R>
安谷屋智弘(日本)
KENTA(日本)

<ライト級/5分2R>
野村駿太(日本)
岩倉優輝(日本)

<58キロ契約/5分2R>
RYOGA(日本)
Max(日本)

<アマチュア・フェザー級/3分2R>
信原空(日本)
内藤大二(日本

<アマチュア・ライト級/3分2R>
コマネチゆうた(日本)
中谷優我(日本)

<アマチュア・フェザー級/3分2R>
安井飛馬(日本)
橋本玲音夢(日本)

<アマチュア・フライ級/3分2R>
琥(日本)
秋元優志(日本)

<アマチュア・フェザー級/3分2R>
荒井銀二(日本)
佐藤フミヤ(日本)

■DEEP TOKYO IMPACTO2023#07視聴方法(予定)
12月10日(木・祝)
午後12時05分~YouTube DEEP/DEEP JEWELSメンバーシップ

■ DEEP TOKYO IMPACTO2023#07対戦カード

<フライ級/5分2R>
風我(日本)
切嶋龍輝(日本)

<フライ級/5分2R>
原虎徹(日本)
三ツ塚勇介(日本)

<バンタム級/5分2R>
諏訪部哲平(日本)
中務太陽(日本)

<ライト級/5分2R>
倉本大悟(日本)
井上竜旗(日本)

<フライ級/5分2R>
島袋チカラ(日本)
京之介(日本)

<フェザー級/5分2R>
TATSUMI(日本)
梶本保希(日本)

<フェザー級/5分2R>
相本宗耀(日本)
藤岡陸(日本)

<フェザー級/5分2R>
拓MAX(日本)
森俊樹(日本)

<フライ級/5分2R>
加藤瑠偉(日本)
吉田悠太郎(日本)

<54キロ契約/5分2R>
大和田光太郎(日本)
與那嶺大輝(日本)

<アマチュア・フェザー級/3分2R>
Mr.サタン(日本)
TAU(日本)

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【DEEP116】北岡悟と対戦、泉武志「YouTubeをやってなかったらMMAには転向してないです」

【写真】既に波乱万丈な半生を送ってきた泉(C)MMAPLANET

11日(土)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP116 IMPACTにて、泉武志が北岡悟と対戦する。
Text by Manabu Takashima

2016年全日本選手権グレコローマンレスリング66キロ優勝、2017年アジア選手権71キロ級優勝、同年の世界選手権出場とレスリングで輝かしい実績を残してMMAに転向した泉。レスリングの経歴を見るとエリート街道を歩んできたように見えるが、大学卒業後にテレビの制作会社に就職→退職してフリーターとしてレスリングに復帰するなど、紆余曲折を経てオリンピックを目指して、MMAの道へ進んだ。そんなオールドルーキー泉がこれまでのキャリア、そして北岡戦への意気込みを語った。


――キャリア7戦目で北岡悟選手と対戦が決まった泉選手です。オファーを受けた時の率直な心境を聞かせてください。

「いずれやるだろうと思っていた相手だったので、今ここで来たかと思いました」

――このタイミングで北岡選手と戦うことをどう捉えていますか。

「僕は年齢が34歳で若くはないので、同じキャリアの選手たちとやっても時間が過ぎるだけだと思うんですよ。だからキャリアが上の強い選手たちとどんどん戦っていきたいですし、限りある格闘技人生で前に進んでいきたいです」

――7月の小金翔戦に判定勝利して、4連勝となりました。あの試合を振り返ってもらえますか。

「すごく小金選手の対策をして試合をしたので、打撃の面でも伸びましたし、グラウンドの細かいポジションの部分でも向上につながってよかったと思います」

――試合数が少ない分、試合をやるごとに得られるものも多いですか。

「相手の対策をすることで、その技が得意になったり、そのポジションにおける恐怖心がなくなったりするんですよ。小金戦だったらハーフガードでトップキープする練習をしていて、ちゃんとそれが試合で出来たし、そうやって自分の技術を伸ばしているイメージです」

――北岡選手には対戦相手としてどのような印象を持っていますか。

「昔からやっているレジェンドで、戦えることを光栄に思います。でもここで僕が負けるようではダメだなと思います。おそらく北岡選手はガンガン前に出てくる作戦だと思うんですけど、そこにハマらないようにしたいです」

――ここで北岡選手に勝利できるかどうか。泉選手のキャリアにおいてターニングポイントになりうる試合だと思います。

「僕もすごく大きな分岐点になると思っているので、何が何でも勝ちたいという気持ちが強いです」

――MMAPLANET初登場ということで泉選手のプロフィール的なことも聞かせてください。泉選手はスポーツ一家に生まれたそうですね。

「父親が陸上、長男が競歩、次男がバレーボールという感じで、それぞれ違う競技の選手でした。僕も小学校の頃はバスケットボールをやっていて、中学でもバスケをやるつもりだったんです。そうしたら学校にバスケ部がなくて。当時好意を抱いている女子がテニス部だったんで僕もテニス部に入りました(笑)」

――思春期らしい理由ですね(笑)。

「高校でもう一度バスケ部に入るんですけど、他の部員のやる気がなくて、1年で辞めることになって、高校2年生の時にレスリングを始めました」

――ずっと球技をやっていた泉選手がなぜレスリングを始めたのですか。

「兄2人がそれぞれの競技で全国大会に出ていて『お前は全国行けないだろ』ってバカにされていたんです。自分としてはバスケで全国大会に行こうと思ったのですが、他の部員がそんなテンションではなかったので、これで全国は無理だなと(苦笑)。

その時に父親からレスリング部にいい指導者がいるらしいぞと言われて、そこで出会ったのが栗本(秀樹)監督(※選手として全日本選手権優勝や世界選手権出場の実績を残し、同校の監督として全国レベルの選手を育成した)だったんです。僕が監督に『全国大会に出たいです』と伝えたら『分かった。連れて行ってやる』と言われて、レスリング部に入部しました」

――レスリングをやることが目的ではなく、全国大会に出ることが目的だったのですね。

「そうですね。だから高校2年までレスリングのことは全く分からなかったですし、栗本監督がいなかったらレスリングは始めてないと思います」

――高校2年から始めるというのは決して早くはないですよね。

「同じ時期に始めた選手もいたんですけど、もともと柔道をやっていてレスリングに転向するパターンが多かったんで、格闘技経験ゼロからレスリングを始めた選手は少なかったです」

――それでも高校在学時にインターハイに出場=全国大会出場という目標は果たします。レスリングには自分に合っていたのでしょうか。

「いや、センスはなかったと思います。でも全国大会に出るだけの練習はやっていたと思います」

――それから日体大に進学し、4年生時にグレコローマン60キロ級でインカレ優勝&国体で準優勝という結果を残しました。大学卒業に合わせてレスリングは引退し、就職されまたしね。

「はい。テレビ業界に入りたかったので制作会社に就職し、某テレビ局のゴールデン番組のADをやっていました」

――それからレスリングに復帰した理由は?

「ADを9カ月ほどやっていたのですが本当に大変な仕事で、これ以上は続けられないなと思ったんです。その時にフェイスブックでレスリング時代の後輩たちが活躍する姿を見て、自分ももう一度レスリングで勝負したいと思って復帰を決めました。ただ完全にレスリングから離れて太ってしまっていたので、最初の3カ月間は地元の高校で体作りをして、それから大学の練習に復帰しました」

――大学も卒業して仕事も辞めて、当時はどのような環境で練習していたのですか。

「スポンサーさんがいたわけでもないし、実業団に所属していたわけでもないので、朝練習してバイトして、夕方練習してバイトして…という毎日でしたね。スポンサーさんがつくまでは本当にお金がなかったので、男3人でルームシェアしてギリギリの生活を送ってました」

――それでも2016年に全日本選手権優勝(男子グレコローマン71キロ級)、2017年にはアジア選手権優勝(同)、同年の世界選手権出場(同11位)と結果を出すわけですが、何が要因だったと思いますか。

「ずばりハングリー精神ですね。例えば合宿の時は練習前に選手が整列するんですけど、成績がいい順番に前から並ぶんです。だから実業団で給料をもらって大会で優勝したらボーナスが出る選手とか、ずっと大会で優勝してきた年下のエリートたちが前の方にいるわけですよ。僕なんかは当然後ろの方だから、そういう選手たちの背中を見て『絶対こいつらを追い抜いて、自分が一番前に立ってやる』と思っていました。

あとレスリングは頻繁にルールが変わる競技で、ちょうどこの時期にスタンド重視が進みました。僕は押し出しが得意でスタミナには自信があったから、そのスタイルと当時のルールがハマったというのも大きいですね」

――それもまさに巡りあわせですね。そんななか2020年にレスリングからMMAに転向することになります。

「オリンピック出場が難しくなり、それでレスリングから完全に引退することを決めました。それからMMAに転向するまでですが、レスリングを辞めてYouTuberになろうと思ったんですよ」

――また振り幅が大きいですね(笑)。

「はい(笑)。周りから色んな人とコラボした方がいいよと言われて、コラボ動画を撮っていたら、自然と格闘技関連の人とコラボする機会が多く、そのなかに渡辺華奈選手がいて。YouTubeコラボきっかけで華奈さんと知り合って、FIGHTER’SFLOWの上田貴央さんから『本気でMMAをやってみない?』と誘われたんです。レスリングを辞めたときにも『MMAやらないの?』と言われることは多かったのですが、上田さんは僕の将来のことや仕事のことまで真剣に考えてくれて、この人と一緒だったらMMAをやろうと思ってMMAに転向しました」

――また面白い出会いからMMAを始めることになったのですね。

「そうですね(笑)。YouTubeをやってなかったらMMAには転向してないです」

――MMAそのものに興味はあったのですか。

「村田夏南子が同じ愛媛出身で、うちの高校にも練習に来てたんですよ。村田の応援でRIZINを1回見に行ったことがある、くらいですね」

――2022年4月RIZINでのMMAデビュー戦はグラント・ボグダノフにTKO負け。続くDEEPでの野村駿太戦もスプリット判定負けでしたが、それからは4連勝を収めています。MMAファイターとしての目標は?

「ちょうど同時期にレスリングからMMAに転向する選手が多かったんですよ。世代は違うんですけど中村倫也だったり、鶴屋怜だったり。彼らは無敗のまま一気に上までいきましたけど、僕はいきなり2連敗してしまって(苦笑)。今からレコードが変わるわけではないので、組まれた試合を勝っていくしかないなと。2人のようにUFCを目指すというのは正直無理だと思いますが、海外の大会に挑戦できるような選手になりたいです」

――泉選手が目指す理想のMMAファイター像はありますか。

「結果にこだわるのはもちろん、見ている人たちの印象に残る試合をしたいです。レスリングと違ってプロのMMAはお客さんが高いチケット代を払って見に来るものなので、それ以上のものは見せたいと思います。そうは言っても、そこばかりを意識して結果が出なければ元も子もないので勝つことが大前提です」

――これまでのキャリアで最も注目が集まる北岡戦だと思います。どのような試合を見せたいですか。

「海外に行くためには日本では相手がいないというくらい強くなって、それだけの結果を残さなければいけないと思っています。前回より成長した姿を見せたいですし、まだフィニッシュして勝ったことがないので、そこをしっかり狙いながら戦いたいです」

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【DEEP115】北岡悟が振り返るDEEP X BC対抗戦─02─「負けた人が考えていない感が出ちゃいました」

【写真】ユ・スヨン。この選手と交わることができることを北岡は、良いことだと言い切った(C)DEEP

9月18日(月・祝)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されたDEEP vs BLACK COMBATの対抗戦を北岡悟が振り返るインタビュー第2弾。
Text by Manabu Takashima

大島沙織の意外な敗北に続く、石司晃一と大原樹理のベルト流出劇に関して、北岡はどのような気持ちでいたのか。

<北岡悟のDEEP vs BLACK COMBAT対抗戦振り返り、Part.01はコチラから>


――それでも最後は足関節をパク・シユンに切り返されました。

「それは相手も組み技の技量を上げてきたということだと思います。大会が終わって青木真也さんから『韓国は柔術が盛んで、柔術のレベルは上がっている』という連絡があったんです。ちゃんと組み技も修練していて、その部分は次の試合にも表れていましたね」

――その次、ユ・スヨンが石司晃一選手に圧勝した試合になります。

「石司選手と戦ったユ・スヨンは、パンクラスに来ていましたよね。大橋悠一選手という期待されていた選手、組みができるけど殴り勝てる選手と戦ってパンチを纏めて秒殺した。しかも、結構バリバリの柔術家で。あの選手は強いですね」

――BLACK COMBATの試合を見て、ユ・スヨンは強いという認識はあったのですが。石司選手にあのような形で勝つとは思っていなかったです。

「日本でトップ10に入る実力の持ち主、石司選手はトップ5を狙うことができるトップ10の選手です。身体能力も高く、体も強い。その彼が下になってニーシールドとプッシュだけで返そうとしていたけど、普通に纏められましたね」

――ユ・スヨンの寝技のコントロール……技術力で完全に上回っていたように見えました。

「柔術でいえば青・紫帯と、黒帯の差のような上と下の攻防になりました。悪くない青帯、紫帯の動きを良い黒帯が抑えた――ような。そもそも上を取ったテイクダウンも、ハイクロッチから入って。石司選手から、あんなイージーにナイス・テイクダウン……当たり前のMMAテイクダウンを取った。凄いですよね、良い選手です」

――一部でキム・スーチョルより強いのではないかという声も挙がっています。

「それはやってみないと分からないけど、普通にRIZINのレベルであることは確かです。RIZINレベルというか、RIZINで上の方と――ベスト5と戦っても良いじゃないかという選手ですよね」

――Road to UFCに出ている韓国人選手より強いようにも見える。そういう選手を抱えることができるのは、ファイトマネーが良いから。Road to UFCに行こうとせず、BLACK COMBATで知名度を上げて、UFCを狙っているファイターがユ・スヨンだと思います。

「それは成功しているということですよね。BLACK COMBATはMMAで、Breaking Downのやっていることをしている。そういう良い選手が、DEEPと絡んでくれる。これは日本のMMAにとっても良いことです。

DEEPのチャンピオンになったのだから、防衛戦をすることになると聞いていますし。でも、めっちゃ強いですよ。ユ・スヨンは色々な日本人選手との試合が見てみたいですね」

――続く大原選手は、イ・ソンハにスロエフストレッチで一本負け。この試合はどのように捉えられていますか。北岡選手は大原選手と戦った当人ですが。

「これが一番悔しいと言っちゃあ、悔しい気がしますけど……。まぁ、しょうがないですよね。しょうがないです」

――大原選手はストライカーですが、組み技&寝技対策をしっかりとやっている選手だと思います。

「絶対にやっていますね。絶対に」

――その大原選手が仕留められた。

「まぁ、ちょっと動き方にはクエスチョンが残るディフェンスはしていました。ただし、体格的なところでまかり通っていた部分はあると思うんです。ぶっちゃけて僕の時も、テイクダウンとサブミッション・アタックはできているので……いや、自分の話はいいや(苦笑)」

――小金翔選手の対戦ではバックグラブを許し、ブレイクでスタンドに戻ったことがありました。

「上迫戦も微妙な節はありました。解説でも話したのですが、あの相手選手は、バックに回ると包めますもんね。容易に包めることができる。打撃でそこまで押しきれなかったことも、あの結果にもちろん通じているでしょうし。そこは総合力だから。結果的に大原選手には相性が良くなかったのかと。う~ん、まぁまぁまぁ――しょうがないです」

――では最終戦のヘビー級、酒井リョウ選手が腕十字でヤン・へジュンに下りました

「酒井選手は最近の試合で、良い勝ち方をしてきました。でも、総合格闘技だからね――と。解説では『ヘビー級なんで、複雑なことを考えずに』とか言っていて。そうしたら酒井選手がグワァっていくと、ヤン・ヘジュンが『ナイス・テイクダウン!!』と(笑)。で、ここからヤン・ヘジュンの抑え込みがメッチャ上手くて。ちょっと上の方で抑えているけど、ヘビー級なんで酒井選手も潜るとかできないじゃないですか。

酒井選手は後ろを向こうとしたけどできなくて。ヤン・ヘジュンは柔術的にも茶・黒の力がある。最低でも紫帯でしょう。マウント、S字マウント、腕十字と流れるような動きで仕留めました」

――試合タイムは1分32秒。防がれると下になって殴られるリスクのある腕十字をこの時間帯で狙うというのは……力の差を感じたのか。

「とにかく綺麗でしたね。しっかりと動けていますよ。まぁ、もともとミドル級の選手だったというのもあるけれど――総合格闘技ですからね」

――結果、DEEP側は最初の2試合の勝利後はチャンピオンが5連敗で完敗を喫しました。試合内容的に大島選手と戦ったパク・シユンは、大島選手の投げを許さなかった。ユ・スヨンとイ・ソンハ、そしてヤン・ヘジュンらは逆に一発で自分の形で持ち込んでいました。結果論として、対戦相手のことをしっかりと研究して、今回の試合に臨んでいたように感じました。

「いや、それは……本当はそこをやるものですからね。とにかく最初のアプローチで、やるべき形に持ち込むと差があるように感じられますしね」

――スクランブルに持ち込ませないで、コントロールして仕留めた。彼らが自分の間で戦ったのに対し、逆にパク・シユンは大島選手の間にさせなかった。

「まぁ1Rがあんな風なら、2Rからは変えないといけない。もちろん、僕らには分からない何かがあったというのは考えられますけど、普通は流れを変える戦いをしないといけないですよね。逆にいえば自分たちがラウンドを取っていると判断しているのか――ぐらいに思いました」

――韓国勢の取り組み方と、日本勢の取り組み方に差を感じた次第です。

「今回は特に、負けた人が考えていない感が出ちゃいましたね(苦笑)。負けた人たちの負け方はそうです。大島選手の敗北に関しては、韓国勢は個の力でなくて、チームの工夫で勝った。それが見えるから、パク・シユンを応援している人達からすると、熱いモノがこみあげてくる勝利ですよね。工夫や努力を感じられました」

<この項、続く>

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Black Combat CORO DEEP DEEP116 MMA MMAPLANET o 元谷友貴 力也 北岡悟 小金翔 朝倉海 泉武志 泰斗 野村駿太 雅駿介 鹿志村仁之介

【DEEP116】トップ戦線返り咲きへ最後の関門、北岡悟が泉武志と対戦。ATTの元谷✖CORO、窪田✖雅も

【写真】勝負論のみの対戦 (C)MMAPLANET

15日(金)、DEEPより11月11日(土)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP116 IMPACTの対戦カード第一弾の発表があった。
Text by Manabu Takashima

3日後に同所でBlack Combatとの対抗戦を行うDEEPだが、今日のリリースで2カ月後に元谷友貴✖CORO、北岡悟✖泉武志、久保田泰斗✖雅駿介、橋本雄大✖鹿志村仁之介を実現することを明らかとした。


5月に朝倉海に敗れた元谷は、出稽古先だったATTに所属することは発表し、ATTファイターとして2021年2月以来のDEEP出場を果たす。対戦相手のCOROはバンタム級暫定王座を失い、5月に力也を三角絞めで破っているとはいえ、過去の実績でいえば元谷が優位と見られるマッチアップだ。それだけにここで星を落とせば、ATT所属という選択に疑問符がつくファイトとなる。

引き分けを挟んで7連敗から、2023年は3連勝中の北岡は2016年全日本選手権グレコローマンレスリング66キロ優勝、2017年アジア選手権71キロ級優勝、同年には世界選手権出場のエリートレスラー=泉との対戦となった。

泉のMMA歴は1年7カ月で戦績は4勝2敗。デビュー戦ではグラント・ボグダノフにグラップリングや打撃でなく、レスリングでも遅れを取るという洗礼を浴び、2戦目の野村駿太にレスリングのアドバンテージを見せつけるに至らず、スプリット判定負けを喫している。とはいえ、それからは3連勝しており、この7月には北岡が2020年にIsmルールで引き分けた小金翔をテイクダウン&コントロ―ルで削って判定勝ちを収めている。

打撃は荒くてパワフル。そのまま力で攻めてレスリングが、力の抜けが感じられるようになっており、北岡としては打撃を散らして組んでテイクダウンという──現状の勝利の方程式が、さらに上の相手に通用するのか真価が問われる一戦となる。あるいはトップゲームでなく、テイクダウンにギロチンを合わせることを軸に下になってもスイープやスクランブルで攻略していくのか。泉の足ではない、ボディロックの状態でのテイクダウンの仕掛けに対し、北岡がどのようなりリアクションを取るのか。組まれても削ることができれば、逆に打撃で削ることもあり得る北岡だ。

北岡のライト級トップ戦線返り咲きへ、─最後の関門と捉えることができる今回の泉との試合、結果は当然として内容如何と負傷の有無で大晦日が見えてくる大切な一戦となろう。

3年のブランクを経てバンタム級で復帰すると、8カ月で3連勝した窪田がキャリア13年目のブレイクをより確実とするために、雅と戦うバンタム級の興味深い。その窪田はDEEPバンタム級戦で、まだ南洋から北上中という状況ではいるが、ここから台風の目となるやもしれない勢いを持つ。一方で雅はここ2戦はムエタイよりも、組んでトップ奪取して勝ち切るという印象が強い。依然として倒した後の処理には課題が残っているが、組み勝てることで原点回帰の打撃、組&打の融合に近づいたという見方もできる。ともに上り調子、互いにネクストレベルを目指す注目の一戦だ。

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DEEP DEEP114 MMA MMAPLANET o 小金翔 泉武志

【DEEP114】2Rに小金が左フックでダウンを奪うも、泉がテイクダウン&トップキープを貫き通す

【写真】この内容で19-19になるのか……(C)MMAPLANET

<ライト級/5分2R>
泉武志(日本)
Def.3-0:20-18.19-19.19-19.
小金翔(日本)
ドローのジャッジ2名はマスト判定で泉


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【DEEP114】スクランブル発進=劉獅と対戦、松嶋こよみ「73キロ契約ぐらいまでなら戦おうと」

【写真】非常に静か。これです(C)MMAPLANET

2日(日)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP114 IMPACTでガブリエル・シウバが来日せず、松嶋こよみは劉獅と戦うこととなった。

試合の2日前の対戦相手の変更は、試合に出るという視点で捉えると急遽代役出場を飲んだ劉獅に救われたことになる。

そんな状況下で、熱い想いをぶつけてくる劉志に対して松嶋は「あの熱さがムカつく」と無慈悲とも取れる表情で冷たく言い放った。


──明日の試合、ガブリエル・シウバが来日せずに劉志選手と戦うことになりました。8月27日のRoad to UFC準決勝大会のワンマッチ出場を狙うなら、とにかく、このタイミングで試合をすることが必要だった。そういうなかで対戦相手の変更は大きな問題ではないでしょうか。

「いや、そんなことはないです。なんせ試合の2日前になって、色々と起きたわけですし。相手が来なくなって、北岡さんからはNARIAGRI、2週間後の呼ぶこともできるかもしれないということを聞かされました。それでも構わないですと返答した一方で……Road to UFCの準決勝大会に出られるのか、出られないのかモヤモヤしていたので2週間遅れるよりも、ここで代役を探せないですかという風にも伝えました」

──シウバが前日に来日し、当日計量の71キロで戦うという案もあったようですが。

「僕のところには、その話が届く前に向うが来ないという状況になっていたようです。でも、それで来日していたら当日計量の71キロでも全然やっていました。それに北岡さんには代役の選手を探してもらえるなら、ライト級でも軽い選手ならやりますと言っていて……73キロ契約ぐらいまでなら戦うつもりでいました」

──そのような状況でフェザー級の劉獅選手と、68キロ契約で戦うことできるようになりました。こういう状況では、対戦相手に感謝の気持ちを抱いてしまうようなことは?

「今は全くないです。むしろ、あの熱さがムカつく感じすらしています。だって、こんなことがなければ僕と戦うことはできない選手ですよ。それだけの差があると思っています。言い方は悪いですけど、あれだけの熱量をこの状況で決った試合でぶつけられると……気持ち悪いなって思ってしまいます(笑)」

──ろくでなしですね(苦笑)。ただしケージのなかではそのような精神性が、欠かせないのだと思います。

「受けてくれたことには感謝しています。ただ、あの熱は要らない。ただの試合でしかない。それ以上、何もない試合なのにあの熱さは勘弁してほしいです。繰り返しますけど、試合をしてくれることは感謝しています」

──そう、その言葉です。冷静にボロクソにいう。北岡選手にはツイッターで否定されましたが、荒ぶって欲しいというのはそういうことだったんです。

「ああ……。僕は荒ぶるということが、何を指しているのかは理解しているつもりでいました。Road to UFCの時、そういう気持ちが見えなかったということだと」

──冷静でいるのは当然ですが、あの時は強い気持ちが見えなかった。

「分かります。もちろん、喧嘩をしちゃいけないので北岡さんが言っていることも分かります。結局は自己責任、自分がやりたいように試合をやりたいと思っています。それこそ簡単にKO勝ちはしないです。自分の練習でもあるという意識で戦おうと思っています。色々と試したいこともあるので、そのなかで強さを見せられれば良いですね」

■視聴方法(予定)
7月2日(日)
午後5時50分~DEEP チャンネル-YouTube、U-NEXT、サムライTV

■ DEEP114計量結果

<DEEPメガトン級選手権試合/5分3R>
酒井リョウ:108.75キロ
水野竜也:105.05キロ

<68キロ契約/5分3R>
松嶋こよみ:67.75キロ
劉獅:67.9キロ

<ライト級/5分3R>
江藤公洋:70.7キロ
野村駿太:70.7キロ

<フェザー級/5分2R>
五明宏人:66.15キロ
海飛:66.1キロ

<バンタム級/5分3R>
力也:61.55キロ
窪田泰斗:61.6キロ

<ライト級/5分2R>
小金翔:70.6キロ
泉武志:70.65キロ

<バンタム級/5分3R>
平松翔:61.6キロ
雅駿介:70.65キロ

<バンタム級/5分2R>
日比野“エビ中”純也:61.6キロ
鹿志村仁之助:61.45キロ

<60キロ契約/5分2R>
朝比奈龍希:59.8キロ
秋元強真:59.55キロ

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【DEEP114】松嶋こよみとの対戦を望み続けてきた──劉獅「格闘技って、一番強くなるためにやるもの」

【写真】覚悟の決った表情をしていた (C)MMAPLANET

2日(日)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP114 IMPACTで急遽、松嶋こよみと戦うことが決まった劉獅。

「一番強くなるために格闘技をやっている」と言い切った劉獅は、この試合後にフェザー級の図式を一新するために松嶋こよみに挑む。


──急遽、松嶋こよみ選手と戦うことが決まり計量をクリアしました。

「私の状況ではあまりチャンスが回ってくることはないので、いつでも試合ができる状態にしていました。それが松島選手と戦えるということで、メチャクチャ怖いですけど、メチャクチャわくわくしています」

──スタンバっていた甲斐があったと。

「松嶋選手がDEEPに出る。でも対戦相手は見つからないという話を聞いて、すぐに佐伯さんに連絡させてもらったんです。『戦わせて欲しい』と。僕は断っていないということを公にしたかったです。でも余計なことを言ってDEEPの運営に迷惑を掛けられないので、ずっと黙ってはいたのですが……。

出して欲しいというアピールは、直接していました。結局、松嶋選手が外国人選手と戦いたがっているということで……諦めかけていたのですが……。ただ大会が近づいてきて『ビザの問題で来日できないときは用意してほしい』と言われたと思ったら、結局ビザが取れそうだと今週の初めに聞いて……テンションが凄く落ちました(笑)」

──一度は30日の大阪大会で試合が組まれる方向で話が進んでいたのが、急転直下の決定。精神的に上下があったのではないですか。

「全く問題ないです。それだけ松嶋選手と戦うことへの想いが強かったので。大阪大会に出場する話が進むなかで、どのタイミングで、どんな条件でも松嶋選手とはやる気でした」

──そこまで戦いたい気持ちを持っていた劉獅選手ですが、他の選手が断ったと聞いた時はどのような気分だったのでしょうか。

「そもそもなんのために格闘技をやっているのかと思いました。アマチュアじゃないんだから。僕のなかでは格闘技って、一番強くなるためにやるもんなので。強い選手との試合を断るっていうのは、何を想って格闘技をやっているのかって。明日、皆が恐れるぐらい強い選手と戦うことができる。正直、メチャクチャ怖いです。怖いですけど、メチャクチャわくわくしています。僕が松島選手を倒すようなことがあれば、フェザー級の図式が一気に変わってくるので、このチャンスを絶対に掴みたいです」

──この試合を受けたことで、これからも劉獅選手への注目度は変わってくるかと思います。

「松嶋選手と戦うことだけで認められるのではなくて、明日は絶対に見ている人が面白いと思う試合をします。テイクダウンされて漬けられるという試合にはならないです。自分から絶対に仕掛けます」

■視聴方法(予定)
7月2日(日)
午後5時50分~DEEP チャンネル-YouTube、U-NEXT、サムライTV

■ DEEP114計量結果

<DEEPメガトン級選手権試合/5分3R>
酒井リョウ:108.75キロ
水野竜也:105.05キロ

<68キロ契約/5分3R>
松嶋こよみ:67.75キロ
劉獅:67.9キロ

<ライト級/5分3R>
江藤公洋:70.7キロ
野村駿太:70.7キロ

<フェザー級/5分2R>
五明宏人:66.15キロ
海飛:66.1キロ

<バンタム級/5分3R>
力也:61.55キロ
窪田泰斗:61.6キロ

<ライト級/5分2R>
小金翔:70.6キロ
泉武志:70.65キロ

<バンタム級/5分3R>
平松翔:61.6キロ
雅駿介:70.65キロ

<バンタム級/5分2R>
日比野“エビ中”純也:61.6キロ
鹿志村仁之助:61.45キロ

<60キロ契約/5分2R>
朝比奈龍希:59.8キロ
秋元強真:59.55キロ

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DEEP DEEP114 MMA MMAPLANET o YouTube   ガブリエル・シウバ チャンネル 五明宏人 劉獅 力也 宇佐美正パトリック 小金翔 平松翔 松嶋こよみ 水野竜也 江藤公洋 泉武志 泰斗 海飛 酒井リョウ 野村駿太 雅駿介 鹿志村仁之助

【DEEP114】計量終了 ウルトラマンポーズの後輩・海飛のエールに──先輩・江藤公洋は……

【写真】ウルトラマンのポーズを取った海飛(C)MMAPLANET

明日2日(日)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP114 IMPACTの計量が、1日(土)に新宿区ホテルローズガーデンのオークルームで行われている。

松嶋こよみ注目のDEEP初陣は対戦がガブリエル・シウバから、劉獅に変更され68キロ契約となり、ともにパスしている。


今大会は2回戦も充実のラインナップが揃っており、第2試合で日比野“エビ中”純也と対戦する鹿志村仁之助は「試合順とか気にしていないです。前回の試合で負けているし、ここから巻き返します」とのこと。

その鹿志村、宇佐美正パトリックと計量会場に訪れえいたが、「パトリックとの練習で苦手分野がバッチシ、克服できています。あとは極めに行くので、スタミナの配分をしっかりします」といつも通り、自信満々で明日を迎える。

打撃に関して、どれだけ伸びているのかパトリックに尋ねると、「良くなっていますよ。僕も寝技をガンガン練習していますし、レスリングも習いに行っているん」と鹿志村のことはそっちのけで、自身の充実振りを語っていた。

同じく2回戦で五明宏人と戦う海飛は計量台の上でウルトラマンのポーズを取り、「勝って江藤さんに繋げる」とコメントしたが、当の江藤公洋は計量を終えて一息、松嶋と談笑しており──このエールは残念ながら届いていなかった……。その海飛、とにかく「反則だけはしない」と実弟・天弥の前回の敗北をちゃかす余裕を見せるなど、リラックスできている様子だった。

■視聴方法(予定)
7月2日(日)
午後5時50分~DEEP チャンネル-YouTube、U-NEXT、サムライTV

■ DEEP114計量結果

<DEEPメガトン級選手権試合/5分3R>
酒井リョウ:108.75キロ
水野竜也:105.05キロ

<68キロ契約/5分3R>
松嶋こよみ:67.75キロ
劉獅:67.9キロ

<ライト級/5分3R>
江藤公洋:70.7キロ
野村駿太:70.7キロ

<フェザー級/5分2R>
五明宏人:66.15キロ
海飛:66.1キロ

<バンタム級/5分3R>
力也:61.55キロ
窪田泰斗:61.6キロ

<ライト級/5分2R>
小金翔:70.6キロ
泉武志:70.65キロ

<バンタム級/5分3R>
平松翔:61.6キロ
雅駿介:70.65キロ

<バンタム級/5分2R>
日比野“エビ中”純也:61.6キロ
鹿志村仁之助:61.45キロ

<60キロ契約/5分2R>
朝比奈龍希:59.8キロ
秋元強真:59.55キロ

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【DEEP114】先輩・五明と揃い踏み、野村駿太。勝てばタイトル戦?? 難攻不落の堅実派=江藤公洋戦、決定

【写真】江藤の出る瞬間を、野村が捉えることができるか。それが至難の技 (C)MMAPLANET

22日(月)、7月2日(日)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP114 IMPACTの追加対戦カードが発表されている。

松嶋こよみの初参戦、DEEPメガトン級選手権試合=チャンピオン酒井リョウ✖チャレンジャー水野竜也、五明宏人✖海飛日比野エビ中純也✖鹿志村仁之助らが組まれている同大会。

今回の発表では3回戦で江藤公洋✖野村駿太、2回戦で小金翔✖泉武志というライト級マッチ、さらにバンタム級では2回戦が2試合=力也✖窪田泰斗、平松翔✖雅駿介という4試合が明らかとなっている。


帝京大空手部の先輩・後輩である五明と野村が初の揃い踏み。暫定ながら王座決定戦にいち早く到達した五明を追い、野村は小金、川名Tencho雄生とZSTと修斗の元王者を下しタイトル挑戦に向け着実に歩を進めてきた。

それでもキャリア6勝1敗の野村に対し、江藤はDEEPからONE WS、そしてONE本戦、修斗、RIZIN TRIGGERと場数を踏み、今回の試合が30戦目となる。

伝統派空手の踏み込み、近い距離でのボクシング、そしてテイクダウンディフェンスを磨き、MMAファイターとして完成度を高めてきた野村にとって、江藤は過去のどの対戦相手よりも難敵といえる。

グンター・カルンダ、雑賀ヤン坊達也、北岡悟、そして川名を下し現在4連勝中の江藤は、良くいえば強固な堅実さを持ったファイターといえる。

出れば、強い。それは昨年4月のヤン坊戦で立証できている。ここがキャリアの分岐点といえるTKO勝ちを収めたが、その後はまたもリスクを避けて、自分の庭でのファイトを続けている。それが江藤の強さで、その強さを捨てる必要はない。それ故に、打撃を見る目を持っているテイクダウン&コントロールファイターは、野村にとって厳しい相手になる。

野村はとにかく打撃を効かすこと。効かせば、テイクダウンとコントロールの圧が落ちる。そんな効かせる打撃を江藤のテイクダウン&スクランブルで削るファイトのなかで見せることができるのか。それができれば、野村は大原樹理との対戦がグンと近づくことになるだろう。

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