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【UFN234】UFC2024年スタート。ニコラウと再戦、マネル・ケイプ「試合の見所は如何に僕がKOするか」

【写真】常に物静か、そして揺るぎない自信(C)MMAPLANET

13日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXでUFN234:UFN on ESPN+92「Ankalaev vs Walker2」が開催され、マネル・ケイプがコメインでマテウス・ニコラウと対戦する。
Text by Manabu Takashima

両者は2021年3月に1度対戦しており、ケイプは1-2のスプリット判定負けを喫している。当時から裁定に納得がいかず、自分が勝者と明言し続けてきたケイプは、この再戦に何を想うのか。そこには絶対の自信が存在した。


――2024年UFC最初のイベントで戦うマネルです。1月に試合があるとクリスマスとニューイヤーホリデーはお預けになりますね。

「僕はもともと宗教上、クリスマスを祝うことはない。とはいってもクリスマス、ニューイヤーとなると回りは最高に楽しんで、飲み食いをしていた。でもファイターは、その中に入ることはできない。新年を迎えると、試合まで2週間だ。より集中しないといけなかった。皆のように新しい1年の始まりを祝えないのは淋しいことだけど、それが僕の仕事だからね」

──日本では以前から1月に試合があると、練習仲間を見つけることが難しいという話が聞かれてきました。

「日本ではそうかもしれないね。新年の祝い事が大切にされているようだったし。でも、僕らは違う。僕はUFCファイターやBellatorファイターのなかで、練習をしている。皆が試合に向けて、コンディションが落ちるようなお祝いの時間は作らない。皆、練習していたよ」

──ところで以前、ベルトのために戦っているのであってリベンジのために戦っているのではないという発言がありましたが、今回はニコラウとの再戦となりました。

「この対戦は、僕にとって完璧だよ。僕は既に一度、彼に勝っている。もう一度、勝つだけだから。まぁ本音をいえば彼ではなくて、カイ・カラフランスと戦いたいと思っていた。でもね、カイ・カラフランスを含め誰もが僕との対戦を避ける。そしてマテウス以外、僕の前に残らなかった。この試合はタイトルショットに直結するし、受けないわけはなかったよ。あとはマテウスを倒すだけだ」

──ランクが下の選手と戦わないというケースは多く見られるようになりましたね。

「いつも言っているけど、ランキングなんてただ数字だ。問題は勝つか、負けるかなんだ。ランク外にも無敗のファイターがいて、彼らはランク3位ぐらいの力があるかもしれない。ランキングを上り詰めるには、時間が必要なんだ。要は勝つか、負けるか。そして勝利を手にするために全力で戦う。ベストになるは、勝者になることが第一だからね」

──常にニコラウとの最初の試合で勝っていたと発言していますが、オフィシャルの結果は判定負けです。だからこそ、ここで星を取り返したいという気持ちになりますか。

「前回の試合から、僕がどれだけ成長したかを見せつける。ファンの皆は、もう充分に見てきたはずだ。もちろん、この試合に集中しないといけないけど、頭の中ではタイトル戦のことばかり考えている。マテウスのことは軽視していない。それでも、僕の方が優れたファイターであることは間違えようがない。そういうことなんだ」

──2021年3月のマネル・ケイプと比較して、どこが最も成長したと思いますか。

「全てだ。MMAファイターだから、どの局面も強くなっている。どのような試合展開になっても、成長した姿を見てもらえるだろう」

──同様にマテウス・ニコラウも成長しているのではないでしょうか。

「う~ん、そんなことはない。彼は変わっていない。前回の試合、何が悪かったのかと言えばジャッジの裁定が悪かったんだ。彼が強くなっているとは思えない。良いファイターだよ、でも僕のように優れたファイターではないからね。エクセレントな戦い、優秀な戦いを僕は実行する。

この試合の見所は、いかに僕がKO勝ちするかだ。彼は僕のパンチを怖がっている。前の試合で一発でも被弾すれば、試合が終わると思ったに違いないよ」

──では技術的に勝負の鍵を握るのは、どこになるかと思っていますか。

「移動と角度──かな。彼の動きをカットする。僕は長い間、日本で戦ってきた。リングでシューズを履いて。オクタゴンで戦うようになった当初、リングとケージの違いに慣れる必要があった。ただ、あの時点でも十分に戦えていたからね。あの時、僕の未来は開けていると自信を持てたよ」

──パントージャはアミール・アルバジと防衛戦を行うのではないか、そんな話も聞かれます。

「誰がパントージャに挑戦するのか、分からない。だからこそ、この試合を戦う意味がある。この試合でどれだけ僕がスマートで、優れているのかを証明しつつファンに喜んでもらえる試合をする」

──ところでUFCフライ級には平良達郎選手という日本人ファイターがいます。現在、オクタゴンで5連勝中です。彼のことが気になることはありますか。

「素晴らしいウェルラウンダーだ。彼のこれからに期待している。近いうちにトップ3になるだろう。それだけの可能性を秘めている。彼がちゃんと練習して勝ち続ければ、フライ級トップと戦うようになる。そして、僕はフライ級のトップだ」

──マネル、今日は時間を割いてもらってありがとうございました。最後に日本のファンに一言お願いします。

「いつも日本のファンには感謝している。次も勝つから、僕の試合を視て欲しい」


■視聴方法(予定)
1月14日(日・日本時間)
午前6時00分~UFC FIGHT PASS
午前5時30分~U-NEXT

■UFN234対戦カード

<ライトヘビー級/5分5R>
マゴメド・アンカラエフ(ロシア)
ジョニー・ウォーカー(ブラジル)

<フライ級/5分3R>
マテウス・ニコラウ(ブラジル)
マネル・ケイプ(アンゴラ)

<ライト級/5分3R>
ジム・ミラー(米国)
ガブリエル・ベニテス(メキシコ)

<ライト級/5分3R>
ナスラ・ハクパレス(ドイツ)
ジェイミー・バラーキー(豪州)

<バンタム級/5分3R>
リッキー・シモン(米国)
マリオ・バウティスタ(米国)

<ミドル級/5分3R>
フィル・ホーズ(米国)
ブルーノ・フェヘイラ(ブラジル)

<ヘビー級/5分3R>
アンドレイ・オルロフスキー(ベラルーシ)
ワルド・コルテスアコスタ(ドミニカ)

<ウェルター級/5分3R>
マシュー・セメルスバーガー(米国)
プレストン・パーソンズ(米国)

<バンタム級/5分3R>
マーカス・マギー(米国)
ガストン・ボラノス(ペルー)

<バンタム級/5分3R>
ファリド・バシャラット(アフガニスタン)
テイラー・ラピルース(フランス)

<フェザー級/5分3R>
ウェスティン・ウィルソン(米国)
ジアン・シウバ(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
トム・ノーラン(豪州)
ニコラス・モッタ(ブラジル)

<フライ級/5分3R>
フィリッピ・ブニス(ブラジル)
ジョシュア・ヴァン(ミャンマー)

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UFC on ESPN+92:オッズ/予想と展望

マゴメド・アンカラエフ 1.22
ジョニー・ウォーカー 4.50
マテウス・ニコラウ 3.00
マネル・ケイプ 1.41
ジム・ミラー 1.85
ガブリエル・ベニテス 1.98
リッキー・シモン 1.57
マリオ・バティスタ 2.45
フィル・ハウズ 1.98
ブルンノ・フェヘイラ 1.85
アンドレイ・アルロフスキー 5.40
ワルド・コルテス・アコスタ 1.17
マシュー・セメルスバーガー 1.80
プレストン・パーソンズ 2.05
マーカス・マクギー 1.36
ガストン・ボラニョス 3.25
ファリド・バシャラート 1.36
テイラー・ラピルス 3.25
ウェスティン・ウィルソン 6.25
ジェアン・シウバ 1.13
ニコラス・モッタ 3.40
トム・ノーラン 1.34
ジョシュア・ヴァン 1.46
フェリペ・ブネス 2.80

今年最初のUFC

メインは10月の対戦で1Rにアンカラエフのグラウンド膝の反則があり、ウォーカーは続行できそうだったが、レフェリーとの意思疎通が上手く行かずにストップされたことで物議を醸した試合の再戦。

アンカラエフはUFCデビュー戦でポール・クレイグを圧倒していたが、三角に捕まって残り1秒での大逆転負けでキャリア唯一の黒星を喫した後、9連勝でイリー・プロハースカが返上したライト級タイトルの王座決定戦に出場。ヤン・ブラホヴィッチ相手に内容では押していたが、これも物議を醸す判定ドロー。その次の試合がノーコンテストになったウォーカー戦と、ここにきてタイトル獲得目前で不運な足踏みが続いている(反則膝は自業自得だが)。

ウォーカーはUFCデビューから3連続1RKO勝ちして将来のスター候補と見られていたが、そこから急に失速してその後1勝4敗。ブラジル人に良くいる調子のいいときは強いが、勢いがなくなるとあっさり負けるパターンの選手になっていた。しかしそこからまた3連勝で復調している。が、下位ランカー相手には強さを見せるものの、トップ5ランカーの壁は崩せていない。

前回もストップがかかるまではアンカラエフが押していたこともあり、オッズは大差でアンカラエフがフェイバリット。

アンカラエフKO勝ち。

セミでは、昨年デイブソン・フィゲイレード戦につづいてカイ・カラフランス戦も流れたマネル・ケイプが、3年前のUFC2戦目で敗れたマテウス・ニコラウとの再戦に臨む。

ケイプは現在4連勝中。5位のニコラウに勝てば、いよいよトップ5ランク入りとなる。

ニコラウはケイプ戦が2年半ぶりのUFC復帰戦で、そこから4連勝したが、昨年4月には先月タイトル挑戦を果たしたブランドン・ロイバルに1RKO負けで、UFC復帰後初黒星。

前回はニコラウの対戦相手が負傷欠場となり、試合9日前に急遽代役としてケイプが出場して対戦した。1Rにニコラウがテイクダウンを奪い、2Rにはケイプがタックルを切って打撃を入れる展開で1Rずつ取り合い、3Rは僅差だが打撃のヒット数ではケイプが上回るという内容で、ニコラウが微妙なスプリット判定勝ち。今回はケイプがオッズでフェイバリットとなっている。

フライ級は来月1位の前王者モレノと2位のアミール・アルバジの対戦が予定されている。3位は先月挑戦したばかりのロイバル、4位はモレノとアルバジに敗れた後、9月のケイプ戦を負傷欠場したカラフランス。王座挑戦の優先順位はモレノ vs. アルバジの勝者が上だと思うが、内容次第ではニコラウ vs. ケイプの勝者にチャンスが回ってきてもおかしくない。

第1試合開始は14日6時から。速報します。

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MMA MMAPLANET o UFC UFC294 アミール・アルバジ ティム・エリオット マネル・ケイプ ムハマド・モカエフ

【UFC294】エリオットのガードに攻めあぐねたモカエフだが、一気に肩固めを極めUFC5連勝!!

<フライ級/5分3R>
ムハマド・モカエフ(英国)
Def.3R3分03秒by 肩固め
ティム・エリオット(米国)

左足を上げて前に出てきたエリオットの軸足を蹴ったモカエフだが、左ミドルを掴まれテイクダウンを許す。モカエフはハーフガード、左足を抜いて抑えるエリオットがエルボーを落とす。左を差して立ち上がったモカエフが、ワンツー、左ハイを蹴る。さらにテイクダウン狙いを切られたモカエフはヒザを受ける。エリオットはダブルレッグをまたも切り、しっかりとがぶるとヒザを頭部へ。2発目はモカエフが両手をマットにつけているタイミングで放たれたためレフェリーがブレイクを命じた。

再開後、ハイからスピニングバックフィストも決まらないモカエフは、ダブルレッグへ。ギロチンのエリオット、モカエフはバタフライガードを越えることができない。それでもモカエフはボディロックで頭を押し込み、エリオットがギロチンを解く。ガードのなかでそれほど攻撃はなかったモカエフ、時間となって小競り合いが見られた。

2R、すぐにダブルレッグに出たモカエフに対し、エリオットはここもギロチンへ。上体を起こして頭を抜いたモカエフは下からエルボーを打たれる。腕を抱えられて思うようにモカエフはパンチを落とすことができない。さらに足を抜かせないエリオットの巧さが目立つ。それでも下にいる状況は変わらないエリオットはスイープを防がれる。エリオットのバタフライが続き、立ち上がったモカエフはパウンドへ。その腕を取って流したエリオットは、三角絞めをセットする。腕も伸ばされそうなモカエフは、起き上ってスラムで逃れる。エリオットはハーフバタフライ、モカエフはケージに押し込んで細かいパンチも──トップからダメージを与える攻撃はなかった。

最終回、モカエフが右ハイを狙う。前に出るエリオットは前蹴りで顔面を蹴られ、しゃがみこむようなモカエフのダブルレッグを切ると、がぶって2発は有効なヒザ蹴りを入れ、3発目はモカエフの手がマットについており、ブレイクが入る。同じ態勢で再開されると、モカエフは一気に体を沈め、股間を潜るようにリバーサルを決める。

ケージを背負い、足を束ねられたエリオットが右腕をオーバーフックに取り、ハーフバタフライへ。腰を上げて足を抜きに掛かるモカエフだが、どうにもガードを越すことができない。それでも枕から、跨ぐように足を抜いたモカエフは一気に肩固めをセットすると、体をスライドさせ──左足で巧みにエリオットを制してタップを奪った。

「フィニッシュが必要だった。彼は元タイトルコンテンダーだ。これで僕はUFCで5勝0敗でフィニッシュだ。ダナ、カイカラフランスと挑戦権を賭けて戦わせてくれ。アミール・アルバジ、マネル・ケイプ、誰でも構わない。どこでも戦う。世界中に平和を送りたい。皆を愛している」とモカエフは話した。


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MMA MMAPLANET o アミール・アルバジ エムラ・ソンメス キック ジャビッド・バシャラット ハイダー・アミル

【DWCS2023S07Ep02】独特なリズムのレスリング=メンソス、ガスアウトでアミルに判定負け

<147ポンド契約/5分3R>
ハイダー・アミル(米国)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
エムラ・ソンメス(トルコ)

アミール・アルバジ、ジャビッド・バシャラットと同じGBトップチーム所属のトルコ人ファイター=ソンメスが計量オーバーでキャッチウェイト戦に。対するアミルはギルバート・メレンデスを帯同して、ケージインした。

サウスポーの構えから、アミルが即左を振るって距離を詰める。右を当てたアミルは、ボディロックをウィザーで切って投げを打つ。アミルのヒザが急所に入り、試合が中断される。再開後、右を当てたソンメスだが直後にパンチを受けたか、後方にバランスを崩す。トップを取りに行ったアミルに対し、ソンメスはスクランブルからシングルレッグでケージに押し込む。がぶるソンメスの両足を束ね、逆足のシングルに出たソンメスがアンクルピックを仕掛ける。これも切ったアミルはキムラを狙うと、股間の下に頭を入れられてリフトされバックを許す。

引き込んで足を狙う仕草を見せたアミルを、後方から殴るソンメスは立ち上がられるとヒザを突き上げる。アミルは正対しキムラへ。腕を抜いたソンメスのヒザが急所に入ったかファールカップの位置を直す。直後にダブルレッグでテイクダウンを決めたソンメスが、ハーフで抑え強烈な左エルボーを3発落とす。スクランブルでバックを制したソンメスは、立ち上がったアミルにフックを見せてダブルレッグでしりもちをつかせた。背中を譲って立ち上がるとしたアミルに対し、後方からヒザ蹴りを見せたソンメスは肩で息をしているか。

続いて左エルボーを入れてからのダブルレッグを潰され、ガードを強いられたソンメスが、スクランブルでバックを与える。アミルは足のフックの前にRNCを仕掛けて前方に落とされる。トップを取ったソンメスがエルボーを連打して初回を取った。

2R、ポイントをリードしたソンメスはスタミナが問題か。メレンデスも「疲れている。腹を殴れ」と指示をアミルに与えた。左の蹴りを見せたアミルにシングルレッグで仕掛けたソンメスが、ここでも股間に頭を入れてリフトからダブルレッグへ移行する。パワーギロチンを仕掛けた離れたアミルは、下になったソンメスの背中に回る。フックなしのアミルに、またもソンメスが股の下に頭を入れてヒザ立ちからリフト、立ち上がってダブルでリバーサルを決める。横へのロールで上を取りなおしたアミルはスタンドに。

完全に動きが落ちたソンメスは、それでも他のファイターとは違うリズムでダブルを仕掛ける。切られて、スピニングバックフィストからのテイクダウンダウンを切られたソンメスは立ち上がるのに時間が掛る。こうなるとアミルは元気百倍だ、右腕を差して上を取るや亀のソンメスの状態を起こしてヒザを入れる。さらにギロチンを狙うと、ファイヤーキャリーの要領でソンメスが上を取る。しかし、抑えるだけの力はなく試合がスタンドに戻るとアミルも打撃でなくクリンチを選択する。小手投げから、ヒザをついてしまったソンメスは完全にスタミナを切らしている。シングルを仕掛けて止まったソンメス、アミルも力のないパンチをワキ腹に入れていった。

最終回、コーナーのブラッド・ピケットが「レスリングを楽しめ」と懸命にインターバル中に話しかけたが、魔法のような効果があるか。直ぐに右を当て、ボディを殴ったアミルが圧を掛けるとソンメスはダブルレッグからバックに回る。正対したソンメスががぶりにかギロチン、ヒザを頭部に突き刺す。しかし、アミルも疲れており口を開いて手数も少ない。こうなるとソンメスもシングルを仕掛け、キムラにもリストアップを繰り出す。倒されたアミルはバックに回ってRNCも引き込むように下になったソンメスが、またも股間の下に入ってリフトからトップを取る。

ソンメスはややパワーが戻ったパウンドを落とし、スクランブル&キムラのアミルを倒すも即試合はスタンドに戻る。楽しんでいるか分からないが、ソンメスがテイクダウンを仕掛ける。アミルが離れても、立ち上がることができずガードを取りながらキックのソンメス。両者、最後の力と精神力を振り絞しラスト30秒に。シングルを切られて殴られても、リフトを続けるソンメスは正座状態でパンチを被弾する。それでもソンメスは立ち上がって後ろ回し蹴りを繰り出す。かわしたアミルは、左フックからのテイクダウン狙いを切ってタイムアップを迎えた。

結果はアミルが3-0の判定勝ち。計量失敗の時点で何か問題があったのだろうが、万全のメンソスもいつかどこかで見てみたいものだ。


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MIKE MMA News o ONE UFC   アミール・アルバジ

『UFC on ESPN 46: Kara-France vs. Albazi』スプリットデシジョンだった試合のジャッジの採点/主要サイトの採点

改訂第2版 E判定からの大逆転勉強法


Amir Albazi defeats Kai Kara-France(MMA Decisions)

 アミール・アルバジ vs. カイ・カラ・フランスのジャッジの採点。Chris Leeが1,5Rカラ・フランス、2,3,4Rアルバジで48-47アルバジ勝利。Sal D'Amatoが1,2,3Rアルバジ、4,5Rカラ・フランスで48-47アルバジ勝利。Mike Bellが1,4,5Rカラ・フランス、2,3Rアルバジで47-48カラ・フランス勝利でした。

 主要サイトの採点は48-47アルバジ支持2人、47-48カラ・フランス支持9人、46-49カラ・フランス支持10人でした。


Elizeu Zaleski dos Santos defeats Abubakar Nurmagomedov(MMA Decisions)

 エリゼウ・ザレスキー・ドス・サントス vs. アブバカル・ヌルマゴメドフのジャッジの採点。Bryan Minerが1Rヌルマゴメドフ、2,3Rザレスキーで29-28ザレスキー勝利。Ron McCarthyが1,3Rザレスキー、2Rヌルマゴメドフで29-28ザレスキー勝利。Derek Clearyが1,2Rヌルマゴメドフ、3Rザレスキーで28-29ヌルマゴメドフ勝利でした。

 主要サイトの採点は29-28ザレスキー支持9人、28-29ヌルマゴメドフ支持2人でした。続きを読む・・・
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MMA MMAPLANET o UFC UFC ESPN46 アミール・アルバジ カイ・カラフランス ブランドン・モレノ

【UFC ESPN46】超接戦。終盤優勢カイ・カラフランス。3Rに極めるチャンスがあったアルバジが逃げ切る

<フライ級/5分5R>
アミール・アルバジ(スウェーデン)
Def.2-1:48-47.48-47.47-48
カイ・カラフランス(ニュージーランド)

右に回るカラフランスが右を振るう。中央のアルバジは左ジャブ、ここから試合は様子見の展開に。1分が過ぎ左リードフックをアルバジが伸ばし、カラフランスはローから右オーバーハンドへ。シングルで組んだアルバジがケージに押し込む。アルバジは左右のフックで離れると、カラフランスのジャブに右を合わせようとする。

残り2分、カラフランスが右カーフを蹴る。同じくカーフを返したアルバジは、ワンツーの右を当てる。間合いを取りなおしてインローのカラフランスが、ジャブで前に出て右カーフ。アルバジはジャブ、カラフランスもジャブを返して右オーバーハンド。右ジャブに左フックを被せたカラフランスはケージを背負うなかでカウンターを狙い、ノーガード&後ろで組んで挑発されると左を振るって前へ。時間となり、両者は睨み合って何やら言葉を発した。

2R、カラフランスが左インロー。アルバジはジャブから右ストレートを打つ。左ボディショットを受けたカラフランス、先手争いのカウンターの機会を伺うなかで左ジャブを被弾する。カラフランスの左ジャブに対し、アルバジは右オーバーハンドを振るうが届かない。局面を打開するかのようにシングルレッグからケージにカラフランスを押し込んだアルバジは、すぐに離れてカラフランスの左フックをブロックする。右を行くと見せるカラフランスだが、左ミドル&左ジャブを打たれる。

なかなか拳がアルバジに届かないカラフランスは右オーバーハンドにも、左ストレートを打たれ、続く右のカウンターを被弾して下がる。左を当てて、間合いを一度外したアルバジは、左リードフックをヒットさせる。続くステップインにカウンターを入れたカラフランスが、逆にプレッシャーを掛け始めたところでラウンド終了となった。

3R、ケージの前を右に回るカラフランスはカーフやインローを蹴る。アルバジは組んで、ボディロックからバックに回る。スイッチ&リバーサル狙いのカラフランスが、スクランブルで立ち上がる。アルバジは左腕を差しあげてテイクダウン、カラフランスのスイッチをボディロックで潰してバックを伺る。しっかりと背中に回りきったアルバジは、ワンフックから右のパンチを打ち込む。

左手をリストコントロールで制され、さらに背中を伸ばされたそうになったカラフランスが仰向けに。アルバジはワンフックから、ボディトライアングルを取り殴りながらRNCの機会を伺う。左腕をアゴの下に差し込んだアルバジ。深く入ったが体を捩じって耐えたカラフランスが、立ち上がって前方にアルバジを振り落とす。クローズドガードのアルバジにエルボーを入れたカラフランスは、腰を上げてガードを開けるとパンチを落とし、レッスルアップのアルバジにエルボーを振り落とした。

4R、左インロー、ワンツーから右カーフのカラフランス。ジャブに右を合わせたアルバジは右ストレートをダックでかわす。カラフランスは左の蹴りから、左ジャブ。息を整えているのか、手数が減ったアルバジはカーフで蹴られる。続く右の蹴りに右を合わせたアルバジは、距離を詰めず牽制戦に。カラフランスも同調するように手数が減っている。

と組んだアルバジは、一瞬にしてバックに回りスイッチを潰す。カラフランスが正対しようとすると、パンチを振って離れたアルバジは口が開きそうになっているか。カラフランスも慎重にタイミングを測るが、距離が遠いためにパンチに反応される。残り45秒、左ミドルをキャッチしたカラフランスがテイクダウンを奪い、右腕差してリバーサル狙いをウィザーで防ぐ。ここからスタンド戦に戻り、カラフランスの動きが多い中で時間となった。

最終回、互いにワンツー、ジャブで先手を取ろうとする。さらにローを蹴り合い、カラフランスが右を振るって前に出る。ここで右を決めたカラフランスは、アルバジに組ませずに離れたが、ジャブに組み使えれてバックを許す。カラフランスは直ぐに胸を合わせることができず、前方&後方にバランスを崩されそうになる。正対前に離れた両者、カラフランスがヒザ蹴りで距離をつめてジャブ、右を伸ばす。アルバジはケージを背負うようになるが、右オーバーハンド&左ショートフックを繰り出す。

さらに右ミドルに左ジャブを合わせたアルバジだが、左ジャブを被弾する。エルボーから左を狙ったカラフランスが前に出る。アルバジは手数で劣り、後手の展開で左フックを決め右をテンプルの辺りに当てる。テイクダウン狙いを切られたアルバジは、右を打たれる、ここから最後の足を止めての打ち合いで前に出たのはカラフランスだった。

初回から3Rはアルバジ、4Rと最終回はカラフランスに見えたが、ジャッジはどのように判断するか。スプリットで割れた結果、アルバジが判定勝ちを手にし「接戦になったね。プラン通りではなかった。ただガッツを見せたし、痛みもなく楽しんだ。きっと楽しみ過ぎたんだ。プラン通りにバックを取ってグラウンドということはできたに違いないけど、楽しみ過ぎた。次はフィニッシュする。勝ちは勝ちだけど、次はもっと良い試合をする。相手? タイトルに挑戦したい。10月22日、アブダビで世界タイトル戦をしたい。ブランドン・モレノが王座防衛すれば、そこで挑戦したい」と話した。


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MMA MMAPLANET o RIZIN UFC UFC ESPN46   アスカル・アスカロフ アミール・アルバジ アレッシャンドリ・パントージャ カイ・カラフランス ジェイムス・クラウス ティム・エリオット デメトリウス・ジョンソン ブランドン・モレノ ブランドン・ロイヴァル ヘンリー・セフード ボクシング ヴィクター・アルタミラノ

【UFC ESPN46】アルタミラノ戦前のティム・エリオット「平良達郎は戦ってみたい若手の1人だ」

【写真】126ポンドで計量をパスしたティム・エリオット (C)Zuffa/UFC

3日(土・現地時間)にネヴァダ州ラスベスのUFC Apexで開催されるUFC on ESPN46はメインでフライ級のカイ・カラフランス✖アミール・アルバジが組まれ、さらにもう1試合メインカードでティム・エリオット✖ヴィクター・アルタミラノ戦もマッチアップされている。

エリオットは1986年12月生まれの36歳、UFC戦績は7勝10敗で負け越している。フライ級では6勝10敗──2012年5月に初めてUFCで戦うも2勝4敗でカットされた。その4敗の相手でタイトル戦を経験しなかったのは1人だけ。UFCも本気で肩入れするまで時間を要した階級で、エリオットは常にトップと戦い続けてきた。

その彼が2度目のUFC挑戦の機会を得たのは2016年のTUFシーズン24だ。同シーズンは世界中のフィーダーショーやローカルプロモーションの王者が一同に介するという画期的な試みが現実となり、UFCをリリースされた後に獲得したTitan FCのベルトを持ってエリオットはTUFに挑んだ。

従来のTUFのようにシーズン・フィナーレがUFC本戦で組まれるのではなく、決勝までTUF内のエピソードに組み込まれ、優勝者が時のフライ級王者デメトリウス・ジョンソンに挑戦するという特別な企画だった。そしてエリオットは決勝で、修斗フライ級王者として参戦していた扇久保博正を破り優勝を決め、タイトル挑戦権を手にした。

DJへの挑戦に敗れたエリオットはUFCがフライ級の活動停止を決め、リリースかバンタム級転向という二択を突きつけられた時、後者を選んだ。結果、UFCはフライ級の再構築ばかりか、より力を入れるという転換期を迎える。ここからエリオットはデイヴィドソン・フィゲイレド、アスカル・アスカロフ、ブランドン・ロイヴァルを相手に3連敗を喫するも、UFCは彼を切ることはなかった。足掛け10年、オクタゴンの中で見せたパフォーマンス、相手を選り好みしない姿勢こそ、ティム・エリオットを世界最高峰に欠かせないキャストならしめる所以だ。

そんなエリオットをファイトウィークにインタビュー、愛すべきキャラの持ち主であることが改めて確認できた。


──ティム、日本のファンに向けてのインタビューを受けてくれてありがとうございます。とはいえ……ティム・エリオットといえばTUF24フィナーレで扇久保博正選手と戦い、彼の優勝を阻んだ存在です。それ故にファンも、ティムのUFCでの活躍をフォローしてきました。

「UFCがヒロマサとサインしなかったことが、僕には信じられなかった。だって彼に負けたアレッシャンドリ・パントージャとは契約して、準決勝までに負けている選手も一部はUFCファイターになった。パントージャなんて、今やタイトルコンテンダーだよ。ヒロマサはハウスで2番目の結果を残した。ほとんどトップだったんだ。日本のファンも彼の後ろには控えている。それなのにUFCは彼とサインしなかった。ショックだったよ」

──扇久保選手はUFCで戦うという気持ちを胸にRIZINで成功を収め、日本での知名度はUFCファイターより高くなりました。素晴しいことですが、個人的にティムと同じように『なぜ?』、『なんでや』という想いが強く残っています。

「ヒロマサだって、UFCで戦うという目標があってTUFに挑んでいたんだ。重ねていうけど、本当に信じられないよ。UFCがサインしなかったことは。そういえば、ヒロマサはベイビーが生まれたんだよね。心から祝福したい。TUFハウスで彼は、僕にとって最も親しい人間だった。今もインスタでコンタクトをとっているし、ヒロマサのことを愛しているよ」

──日本のMMA界にいる人間として、ティムが扇久保選手のことをそのように言ってくれることが嬉しいです。それにしても北米ではなかなかフライ級が認知されない時期が長く続きましたが、ようやくUFCも本腰を入れてきたように感じます。

「もう少しでUFCもフライ級を廃止しそうになっていたしね。多くの選手、優秀な選手までカットした。でもヘンリー・セフード、そしてブランドン・モレノの活躍があって最もエキサイティングな階級のなりつつある。当然、僕はそう思っているけど、ファンもそういう認識になりつつあると思う。今週末のメインイベントだってカイ・カラフランスとアミール・アルバジのフライ級だ。これって素晴らしいことで、フライ級の注目度が上がっている証だよ」

──そしてティムはUFCフライ級で15戦以上も戦い、並みいる強豪と戦ってきました。結果、勝利だけでなく黒星も積み重ねているフライ級の生き字引のような存在です。

「きっと僕は他の選手と違う選択をして、キャリアを積んできたはずだ。皆は白星を積み重ねたい。僕はタフな選手と戦いたいと思っていたから、UFCとしてもティム・エリオットは使い勝手の良いファイターだったと思う。僕自身、対戦相手を選ぶことはなかったから、ファイトIQを高くすることができた。

今も肉体的には以前と変わらず。決して、強度を増しているわけではない。だけど、強い相手と思い切りやることで、ファイトとして成長している。それに……多くの黒星を喫しているけど、ボーナスも多く手にすることができたよ。誰と当てられても減量して、計量にパスしてオクタゴンで戦うよ」

──ティムのMMAは文字通りスクランブルの連続で、動き続けています。ただし、その動き続けるのは結果論で、ティムはスクランブルの要所でフィニッシュを狙っている。そこがただアクションの多いファイターとの違いだと思います。

「これも多くの他の選手と違っている僕の有り方で……。僕は自分がマーシャルアーチストだなんて、これっぽっちも思ってない。僕はファイターなんだ。ファイトが好きで、戦うことを楽しんでいる。オクタゴンに入り、良い時間を過ごしたい。そう思って戦ってきた。それとマネーだよ。2012年からUFCで戦うようになり、最初は全く金にならなかった。

今、稼げるようになったのは試合で勝ってきたからじゃない。エキサイティングな戦いをして、ファンから試合が見たいと思われるように戦ってきた。それで十分だ。そうやってファイトマネーを手にして、家族を養うことができれば。好きなことを毎日やって、生きていけている。最高だよ」

──素晴らしいです。ところで、今回の試合前にネクスト・ジェネレーション……クリス・ブレナンのジムに移籍したそうですね。なぜ、カンザスシティからテキサス州フリスコにあるジムへ? 500マイルも離れています。

「クリス・ブレナンはMMA界のレジェンドだ。彼は誰も金儲けできなかった時代に、世界中で戦ってきた。そうそう、なぜクリス・ブレナンのジムで練習するようになったかだね。クリスは息子のルーカスと一緒にグローリーMMAフィットネスを訪ねてきたことがあって、一緒に練習していたんだ。で、ご存知のようにジェイムス・クラウスがジムを閉めることになった。その時、『俺はどうすりゃあ良いんだ』ってジェイムスに尋ねたんだよ。

そうしたら彼は『クリス・ブレナンと練習すれば良い』と言ってね。すぐにパッキングして、テキサスに向かった。ルーカス・ブレナンは最高の──そして、仮想ヴィクター・アルタミラノとしても完璧な練習相手だよ」

──テキサスに移り住んだのですか。

「いや、クリスはムービールーム、サウナ、エクササイズ・ルームがある豪邸に住んでいて、僕に寝室、食事を用意するだけでなく、ジムへの送り迎えまで車でしてくれるんだ。『これが真の意味でプロフェッショナル・アスリートなんだ』って、分かったよ。

今はクリスの家に住まわせてもらっていて、心身共に絶好調だ。これまでのキャリアで、ここまで体をケアしたことはなかった。だからこそ、その成果を土曜日の夜に皆に披露したいと思っている」

──ご家族の方は?

「娘がいて、カンザスシティでプライベートスクールに通っている。8歳だけど、彼女をプライベートスクールに通わせ続けたい。ただし娘が今、通っているようなファンシーなプライベートスクールがテキサスで見つけることができていなくて。それでも、この夏にはしっかりと将来を考えて家を買わないといけないとは思っているんだ。今はクリスの家の居心地が良すぎて、家を見つけることができていないんだよ(笑)とはいっても、どれだけファイティングを愛していても、娘が一番だからね」

──こういうと偉そうですが、当然です(笑)。でも今は離れ離れになっていて娘さんは「パパは私とファイト、どちらが大切なの?」とは尋ねてこないですか。

「彼女はファンシーなプライベートスクールに通っていることが、どれだけ良い環境なのかを理解している。それに生まれた直後から、ジムに馴染んでいた。以前、ラスベガスで練習していた時、1歳だった彼女は僕と一緒にジムにいたんだ。だから、ファイターやファイトが身の回りにあることが当然になっていて。彼女にとってファイトは全くデンジャラスなモノではない。ハグをして友達と楽しむような感覚でいるんだよ」

──では娘さんも何か格闘技の練習を?

「以前は柔術を習わせていたんだけど、小学校でジムにいるようにただ楽しみたくて、友達をテイクダウンしてしまったことがあって……。その一件があったから、柔術を辞めさせて今は体操をやっているよ(笑)」

──ただ楽しみたかったと(笑)。娘さんの理解もあって、テキサスで準備をしてきた今回の試合ですが、先ほど名前が出たヴィクター・アルタミラノという新鋭と戦います。アルタミラノの印象を教えてください。

「確か12勝2敗というレコードを残しているよね。僕と似た感じの動きをするかな。僕がUFCで戦いだした時に似ているよ。彼の動きには目的がない。何も考えずに、ただ動きたいように動いているだけだ。分かるんだよ、僕も最初はそうだったから。でも今の僕はやるべきことを理解して、動いている。まぁスタイル的には良いマッチアップじゃないかな。でも彼は僕を相手にして何一つ、やりことができないだろう」

──土曜日の夜、アルタミラノを相手にどのようなファイトを見せたいですか。

「リアル・ファンキー・ストライキングだ。ボクシングではない打撃で戦いたい。今回はあまり寝技に持ち込むことは考えていないよ。これまで見せたことはなかったけど、打撃戦でKOしたいと思う。立ち技で戦って、KO勝ちする」

──組むための打撃でなく、KOするための打撃で戦うということですか。

「テイクダウンをして戦うこともできる。でも今は打撃が絶好調なんだ」

──それはティムの新しい局面が見られるということですね。ところで今、UFCフライ級には3勝0敗の平良達郎選手が戦っています。平良選手のことを認識していますか。

「タツロー・タイラは戦ってみたい若い選手の1人だよ。とにかく試合がエキサイティングだから。今、僕はランキング11位で対戦相手を選ぶことはないから。上位ランカーでなくてもオファーがあれば戦う」

──実は平良選手はある意味、扇久保選手の後輩なんです。

「おお、2人は一緒に練習しているの?」

──ハイ、時折りですが。扇久保選手の成長に欠かせなかったファイターが、生まれ故郷に戻りジムを開いて、そこで平良選手を育てました。姉妹ジムなので、平良選手が扇久保選手の所属しているジムを訪れて練習することはあります。

「そうか。いや、楽しみだよ。打撃もできて、柔術も強い。僕が戦う相手って、いつも22歳とか23歳、まぁ25歳ぐらいまでが多い(笑)。彼らからすれば僕は年寄りだろうけど、まぁずっとUFCで戦っていれば、周りは若いファイターばかりになるのも当然だ。

今回のアルタミラのもそうだだしね。とにかく最高のキャンプができたから、今は土曜日の試合に集中して思い切り暴れようと思っている」

■視聴方法(予定)
6月4日(日・日本時間)
午前7時00分~UFC FIGHT PASS
午前6時30分~U-NEXT

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【UFC ESPN46】フライでもメイン!! カラフランスと戦うアミール・アルバジの波乱万丈MMAファイター人生

【写真】凄くソフトで、笑顔を絶やさない。ただし、その笑顔でさえ覚悟が伝わってくる面構えだった (C)MMAPLANET

3日(土・現地時間)にネヴァダ州ラスベスのUFC Apexで開催されるUFC on ESPN46のメインイベントでアミール・アルバジが、カイ・カラフランスと対戦する。フライ級のノンタイル戦がメインで5回戦を戦う事例はほとんどない。それだけに期待度の高いマッチアップといえるが、アルバジはまだまだ日本で名が知られていないファイター、未知強の最右翼だ。

イラク出身、シリアとスウェーデンで8年半に渡る難民キャンプでの生活を経験し、荒れた人生のなかで柔術とMMAに出会った。日本人には考えられない幼少期と10代を過ごしたアルバジは、29歳のオールドスクールMMAファイターだった。


──今週末、メインイベントでカイ・カラフランスと対戦します。今の気持ちを教えてください。

「正直、これまでの試合と変わらない。ただ、メインイベントで戦うことは楽しみだ。クールなことだけど、僕にとっては1つの試合に過ぎないよ」

──ところでアミールのバイオを見るとイラク、スウェーデン、そして英国国籍の表記もあり、どのようなルーツを持っているのか混乱することがあります。

「多くの人がそうなのを僕も知っている。日本のファンの人達にもクリアになってほしい。僕はイラクで生まれた、イラク人だ。でもスウェーデンでも育ったし、英国でも生活していたことがある。カクテルのように、それらの生活が一つになって今の僕があるんだ。と同時に、僕はイラクのためにイラクを代表して戦っていることを忘れたことはない。

スウェーデンは緯度が高く、農業を営むことが困難な土地でもあり総人口の1/4から1/5が米国などに移り住んだ過去があり、1970年代まで積極的な移民政策が取られた(人道的な見地だけでなく、第二次世界大戦後に労働力を必要とした事情もある)。冷戦終了後、80年代最終盤からクルド人、アフリカ、旧ユーゴなどから難民を積極的に受け入れるようになり、2000年代に入ってからはシリア、アフガニスタン、イラクから受け入れ数が増加している。

8歳の時に問題だらけの母国を家族と一緒に離れ、まずはシリアの難民キャンプに辿り着いた。1年半後、ようやくペーパーワークの申請が受理されスウェーデンに向かった。ただストックホルムでは、また別の難民キャンプでの生活が始まったんだ。両親、家族の英国移住が認められるまで7年間、その生活は続いたよ」

──7年間、難民キャンプで生活を!!

「保護施設だね。自由に出歩きできて教育を受けることもできたけど、大家族が小さな家に住んでいて。当然、部屋も狭くてすぐに兄弟喧嘩になるし、家の外でも言葉が通じないから、簡単に揉め事が起こる。そうなると、そこでも喧嘩が始まる。生きていくことを考えると大変な状況だった。そんな時にUFCをTVで見たんだ。自分の身を自分で守らないといけないし、13歳の時に柔術を始めた。途端にすっかりMMAにハマってしまったんだ。ただ、当時のスウェーデンは18歳以下だとMMAの試合に出ることは許されなかったから柔術の練習をしつつ、グラップリングの試合には数多く出ていた」

スウェーデンでは1969年にプロボクシング禁止法が制定されていたが、純然たるコンバットスポーツではあっても、プロボクシング興行ではないことを根拠にK-1やムエタイ、シューターズ・シュートファイティング(現シューターズMMA)が04年にEVT(ヨーロピアン・バーリトゥード)を開催、プロ修斗公式戦も複数回行われるなど、北欧のMMA界をリードしてきた。

しかし、そのMMA元年となった2004年に時の副総理兼スポーツ大臣のボッセ・リングホルムが「殴り合いが認められた格闘技を禁止する法案を議会に提出する」ことを発表。2006年3月にMMA禁止法案が制定され、2007年1月から施行されることが決まった。その後、リングホルムが脱税問題などのスキャンダラスでスポーツ大臣の任を解かれ、また彼が属したヨーラン・バーション政権も禁止法案が制定されるのと時を違えずに解散。新政権下では同法案の見直しに着手し、MMAは改めて解禁され──2014年4月には初めてUFCが同国で大会を開いた。

──柔術を始めたのに、MMAにハマるということはIBJJFの競技柔術に特化した柔術ではなく、オールドスクールのバーリトゥード、MMAで戦うことが想定された柔術だったのでしょうか。

「その通りだよ(笑)。それを分かってもらえて嬉しい。僕の柔術はヒクソン・グレイシーのスタイルだ。今、世界のMMAを見渡しても柔術家は、厳しい状況になることが多い。UFCでも、良い結果を残しているとはいえない。でも僕は柔術の練習を始めた初日から、いかに柔術をMMAで生かすかを指導してもらえた。だからMMAを想定して、柔術の練習をすることができた。そして僕も常にMMAのことを考えて、柔術の練習をしていた。柔術のための柔術ではなかったんだ。

Fight ZONEという道場で、柔術ではチェックマット系なんだけどね。僕の先生のハンス・エルソンは今では足にハンデキャップを抱えて車椅子が必要なんだけど、以前はバーリトゥードを戦っていたブラジリアン柔術の黒帯なんだ」

──スウェーデン人柔術家でバーリトゥードを戦う。それはもしかして、ユノラフ・エイネモやヨアキム・ハンセン、スウェーデン人選手ならヤニ・ラックスやダービッド・ビヨルクヘイデンが戦っていた素手、頭突き、エルボーに踏みつけ、サッカーボールキックが認められたFin Fightですか。

「そう、それだよ。1990年代の終わり、フィンランドで行われていたバーリトゥードだ。当時ハンス・エルソンはオマー・ブイシェとトレーニングしていたんだよ」

──パンクラスジム・スウェーデンの!! なんだか鳥肌モノの話を聞かせてもらっています。

「アハハハハ。ハンスはその後、独立して自分のジム──Fight Zoneを創り、そこで僕は柔術を始めたんだ。彼は本当に頭の良い人でMMA、そしてスマートな柔術を教えてくれた。柔術とMMAは別モノだけど、しっかりとMMAで使えるようにしてくれたんだ。同時に打撃の練習もやり込んだ。レスリングもそう。柔術だけではここまでやれなかっただろう。そうやって練習をしていたんだけど、15歳になって家族は英国に移り住むことを決めてね」

──また国境を越えて、生活環境が変わったわけですね。

「いや、僕は一緒に行かなかった。兄が1年間一緒にいたけど、それからは19歳までは1人で生活をしていたんだ。言葉も覚え、友達もできた。練習もしている。ストックホルムが僕のホームになったのに、またゼロからやり直すなんて嫌だった。とはいっても生活をするためにお金を稼がないといけないし……本当にハードだったよ。

18歳までMMAの試合を戦うことができないから、15歳の時にポルトガルに行って一晩で2試合戦った。試合がしたくてしょうがなくて、友人に頼み込んで試合の機会を得ることができたんだ。でもクレイジーな大会だったよ」

──クレイジーとは?

「ジャパニーズMMAルールだったんだよ」

──つまりは……。

「そうPRIDEルールだ。1R10分でサッカーボールキックも踏みつけもOKだった。何でも有り、バーリトゥードだったよ。しかも4人制のワンデートーナメントで。でも、それがプロの試合だったから、それからはもうアマチュアの試合に出ることができなくなってしまった。僕自身はポルトガルの試合がプロとかアマとか、何も考えていなかった。結果としてアマで経験を積むことができなくなったから、また次の年もポルトガルに行って試合をしたんだ。戦績が4勝0敗になった19歳にの時に、家族のいるロンドンを拠点にするようになったけど今もパスポートはスウェーデンのままだよ」

──そして今はベガス在住で、エクストリーム・クートゥアーで練習をしていますね。

「そうだよ。打撃はドゥーイー・クーパーに習っている。ベガスに移って来て2年になるかな。凄く居心地も良し、ここから高く飛躍してみせるよ」

──エクストリーム・クートゥアーでは日本人選手とも練習をしたことがあるのではないですか。

「タツロー・タイラ、レイ・ツルヤだね。2人とも素晴らしいファイターで、全局面で戦うことができる。彼らが何でもできることに感銘を受けた。タツロー・タイラはグレートだ。柔術もできて、打撃もできる。レスリングもそうだ。全ての面でアメージングだった。レイも同じだ。彼らがベガスに来た時には、よく一緒に練習していたんだよ。2人とも、明るい未来が待っているに違いない」

──いやぁ、そういう風に言ってくれるアミールこそ、それだけのことがキャリアの序盤にあったにも関わらず、MMAファイターになることを諦めずにUFCに辿り着いた。尋常でない覚悟があり、その想いは他の選手とは違っていたのでしょうね。

「そう言ってもらえると嬉しいよ。ありがとう。だから、今週の土曜日には僕が他のファイターとは精神的に違うということを見せたいと思っている」

──対戦相手のカイ・カラフランスはランク3位で、暫定王座決定戦を戦っているフィターです。これまでなかなか上位勢との戦いが実現しなかったアミールにとって、待望の相手ですね。

「ずっと、カイ・カラフランスのようなトップランカーと戦いたいと思っていた。これまでアレックス・ペレス、ブランドン・ロイヴァルとの試合がブックされたけど、2人とも欠場になった。ずっと上の相手と戦わせて欲しいと言い続けてきた。でも、誰も僕と戦いたがらなかった。だからオファーに応じてくれた相手と戦ってきたけど、ようやく自分が求める相手と戦うことができる。いや、求めてきた相手に勝つことができる。日曜日の朝には、皆がアミール・アルバジが何者か理解できるようになっているはずだ。

なぜ僕がここまで自信を持っているのか。その理由が皆、分かるだろう。そして、この試合の後に『ベルトを獲る』と口にできるのかも理解できるに違いない」

──アミール、今日は色々と話していただきありがとうございました。では最後に日本のファンにメッセージをお願いします。

「僕は日本を、そしてPRIDEを愛している。いつの日が、日本で戦いたい。僕の夢はUFCでチャンピオンになることだけじゃなくて、1度は日本で戦うことなんだ。僕はまだ若い。これからも素晴らしい将来が待っている。そして、いつの日か日本で戦いたいと思っている。その時は日本仕様でサッカーボールキック、ヘッドバット有りでも構わない(笑)。僕はオールドスクール・ファイターで、何でも有りを戦えるからね」

■視聴方法(予定)
6月4日(日・日本時間)
午前7時00分~UFC FIGHT PASS
午前6時30分~U-NEXT

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o UFC   アミール・アルバジ アレッサンドロ・コスタ ブランドン・モレノ ブレンダン・アレン

6.3『UFC on ESPN 45』ジャック・ハーマンソン vs. ブレンダン・アレン中止を受けてカイ・カラ・フランス vs. アミール・アルバジが新メインイベントに

6.3『UFC on ESPN 45』のメインイベントでブレンダン・アレンと対戦予定だったジャック・ハーマンソンが負傷欠場(2023年04月28日)

 こちらの続報。


 UFCが6月3日にネバダ州ラスベガスのUFC APEXで開催する『UFC on ESPN 45』のメインイベントで予定されていたジャック・ハーマンソン vs. ブレンダン・アレンの中止を受けてカイ・カラ・フランス vs. アミール・アルバジのフライ級マッチを新メインイベントにすることを発表。

 カラ・フランスは昨年7月の『UFC 277: Pena vs. Nunes 2』で行われたフライ級暫定王座決定戦でブランドン・モレノに3R TKO負けして以来の試合。現在UFCフライ級ランキング3位。

 アルバジは昨年12月の『UFC Fight Night 216: Cannonier vs. Strickland』でアレッサンドロ・コスタに3R KO勝ちして以来の試合で5連勝中(UFC戦績4勝0敗)。現在UFCフライ級ランキング7位。続きを読む・・・
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【UFC ESPN44】上位対決、ニコラウ戦。ブランドン・ロイヴァル「最後の練習で平良が相手をしてくれた」

【写真】ロイヴァルから練習をしたいと思って実現した。平良とのセッションの成果は(C)TATSURO TAIRA

15日(土・現地時間)、ミズーリ州カンザスシティのTモバイル・センターで開催されるUFC ESPN44「Holloway vs Allen」でブランドン・ロイヴァルが、マテウス・ニコラウとフライ級5位✖6位対決を行う。

これが11カ月売りの試合、積極的な組みの仕掛けと同時に、打撃にも力を入れてきたロイヴァルは、我慢することを覚えてという。そして自制がきく、アグレッシブファイタ・ファイターはコロラドに滞在中の平良達郎とも練習をしているという。


――マテウス・ニコラウと今週末に戦います。実に11カ月振りの実戦復帰ですね。

「ようやくオクタゴンに戻ることができて嬉しいよ。とにかく、そこが一番嬉しいね」

──昨年12月に予定されていたアミール・アルバジ戦は、手首の負傷で欠場となりました。

「もう問題ないよ。2、3カ月経ったしね。試合を戦ううえで、問題はない。OKだよ」

──ところで平良達郎選手とコロラドの10thPlanetで練習しているそうですね。

「タイラはナイス・キッドだよ。彼がコロラドに来ていると聞いて、一緒に練習したち思ったんだ。この試合に向けて、最後のトレーニングセッションでもグラップリングで相手をしてくれた。控え目な性格だけど、凄く良い選手だ」

──同じフライ級の選手ですが、問題なくトレーニングがデキるものなのですね。

「そんなこと気にしていると、良い練習ができないよ。タイラはUFCで素晴らしい試合をしているから、僕の方から練習したいと思ったんだ。彼が練習しているジムと、僕のジムは別で。だから、そのどちらでもない場所で練習をするようになった。最高の練習ができたよ。

タイラは本当にまだ若いけど、練習を一緒にするとその良さを多く見つけることができた。最初は試合を見て、技術的に優れているからトレーニングをしてみたいと思っただけだった。でも、一緒に練習をするとタイラのことを人として好きになった。ホントに礼儀正しくて良いヤツだから。今じゃタイラのビッグファンだよ。凄く良い練習もできたしね」

──そして迎えるニコラウ戦です。彼の印象を教えてください。

「マテウスは我慢強い。そこが彼の良さだ。危険な相手だ、本当に粘り強いからね」

──ブランドンの持ち味は、常にアグレッシブに攻撃してフィニッシュを狙うことです。ただMMAでは極めに行ってエネルギーを使い過ぎることを嫌い、組みの攻防ではブランドンのようにサブミッションを相当な頻度で仕掛ける選手は決して多くないかと思います。

「僕は積極的に極めを狙うファイターだけど、一番の武器はスタミナだと思っている。仕掛けても疲れないから、一本を狙い続けることができるんだ。スタミナ面で大きく崩れることがない。そのおかげでハイペースをキープして戦える。きっと標高の高い街で生活していることも関係しているだろうけど、そのなかでも僕のガスタンクの容量の大きさは皆が認めるところだからね(笑)」

──なるほどぉ(笑)。

「だから、今回のように平地に近いところで戦うと、本当にいつまでも体が動く。スタミナ面で誰かに劣るとは一切思っていないよ」

──とはいえ、積極的なアタックを続けることは時に自らを窮地に追い込むこともあるかと思います。

「正直に言えば、僕にはこのサイズでマテウスのような黒帯の練習仲間はいない。茶帯ぐらいが多いんだ。だから、自分と同じ階級で黒帯柔術家がどれぐらいの力があるかを知ることができるから、凄く楽しみなんだ。きっと、僕の方が色々なことを見せることができると思う。だからこそ、どういう戦いになるのか凄く期待しているよ」

──ニコラウは前回の試合、パンチで勝利しています。

「う~ん、僕からすれば彼のパンチは非常に質が悪い。仮にマテウスが打撃勝負を挑んでくるなら、よりスマートに戦うよ。いつも、そこに応じるわけじゃない。しっかりと何をするか見極める。ただね、試合がなかった11カ月の間で僕が一番強化してきたのは打撃なんだよ。

我慢して戦うことができるようになった。これまではエキサイトして、行き過ぎることがあったけど自分をコントロールできるようになったんだ。今回のファイトキャンプでも、そこに重点を置いてきた。我慢を覚え、MMA IQの高い戦いができるようになった。でもね、やる時はやるよ。攻める時は攻める」

──それでこそ、ブランドン・ロイヴァルです。ところでブランドン・モレノとアレッシャンドリ・パントージャの世界戦が決まりました。ここでタイトルコンテンダーになる権利を得るために、どのような試合が必要だと考えていますか。

「少しでもランクを上げること。そして、今週の試合で勝てば僕も挑戦者候補のリストに名前を加えることができるに違いない。今回の試合でも今までと変わらず、フライ級で僕が一番エキサイティングなファイターだと証明する。11カ月もブランクが空いたから、皆が僕のことを思い出すような試合をするよ。僕こそがタイトル挑戦に相応しいと思われるようにね」

──ブランドン。ありがとうございました。では最後に日本のファンにメッセ―ジをお願いします。

「アリガト!! いつまでも僕にとって、シンヤ・アオキは最高のファイターだ。彼がこのスポーツに貢献しれくれたことを、ずっと感謝している」

■視聴方法(予定)
4月16日(日・日本時間)
午前6時30分~UFC FIGHT PASS
午前6時~U-NEXT

■ UFC ESPN44対戦カード

<フェザー級/5分5R>
マックス・ホロウェイ(米国)
アーノルド・アレン(英国)

<フェザー級/5分3R>
エジソン・バルボーサ(ブラジル)
ビリー・クゥアンティロ(米国)

<ライトヘビー級/5分5R>
ダスティン・ジャコビー(米国)
アザマット・ムルザハノフ(ロシア)

<ライトヘビー級/5分3R>
イオン・クテレバ(モルドバ)
タナー・ボザー(カナダ)

<バンタム級/5分3R>
ペドロ・ムニョス(ブラジル)
クリス・グティエレス(米国)

<ライト級/5分3R>
クレイ・グイダ(米国)
ラファ・ガルシア(メキシコ)

<フェザー級/5分3R>
TJ・ブラウン(米国)
ビル・アレジオ(米国)

<フライ級/5分3R>
ブランドン・ロイヴァル(米国)
マテウス・ニコラウ(ブラジル)

<ライトヘビー級/5分3R>
エド・ハーマン(米国)
ザク・カミングス(米国)

<女子ストロー級/5分3R>
ピエラ・ロドリゲス(コロンビア)
ジリアン・ロバートソン(カナダ)

<ライト級/5分3R>
ランド・バンナータ(米国)
ダニエル・セジューベル(メキシコ)

<女子ストロー級/5分3R>
ブルナ・ブラジル(ブラジル)
デニース・ゴミス(ブラジル)

<バンタム級/5分3R>
ガストン・ボラノス(ペルー)
アーロン・フィリップス(米国)

<女子バンタム級/5分3R>
ホセリン・エドワルツ(パナマ)
ルシエ・プシオワ(チェコ)

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