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【DEEP Nagoya Impact2024#02】MMAデビュー戦で富松恵美と対決、マユミGSB「完全に制圧して勝つ」

【写真】マユミ・グラップリングシュートボクサーズジムとヌルマゴスタイルMMA(C)SHOJIRO KAMEIKE

7日(日)、愛知県春日井市のホテルプラザ勝川で開催されるDEEP Nagoya Impact 2024#02で、マユミ・グラップリングシュートボクサーズジムが富松恵美と対戦する。
Text by Shojiro Kameike

昨年8月、マユミGSBは須田萌里とのグラップリングマッチで勝利したことで、一気にその名が知られるようになった。そのマユミGSBが今回、MMAデビュー戦に挑む。試合直前の4月1日、所属するGSB公武堂MACSに尋ねると、そこには通常運転というべき緊張したマユミGSBの姿があった。ネガティブな言葉が並ぶ点は変わらない。しかし憧れのMMAに対して決意は固まった――と思われるが、如何に。


――昨年8月の初インタビューはリモートで、マユミ選手の緊張も伝わってきました。今回はジムに伺い対面でお話をお聞きするためか、若干は緊張も和らいでいるように感じます。

「アハハハ。すみません(苦笑)」

――須田戦以降はプロ、アマ含めて試合には出場していなかったのですか。

「出ていないです。基本的には試合に出たくないし、近くで大きな大会があっても興味がなくて……(苦笑)」

――では今回、どのような経緯でMMAデビューに至ったのでしょうか。

「(坪井淳浩GSB代表をチラッと見て)……断れませんでした」

坪井 え!? 僕の目が怖くて断れなかったんですか(笑)。

――アハハハ。

坪井淳浩GSB代表と。緊張しながらも信頼感がうかがえる(C)SHOJIRO KAMEIKE

「実は、最初は去年12月にDEEPでパク・シウ戦のオファーがあったんです。でも仕事の都合がつかず、そのオファーはお断りさせていただきました」

坪井 実際、DEEP以外からもオファーはあります。でも試合に出るか出ないかは本人の気持ち次第ですし、まず『MMAをやるなら打撃のスキルを上げたい』という希望もありました。僕としても本人の意思を無視して試合をやらせるつもりはなくて。

ただ、何をするにしても1回やってみないと分からないことは多いですよね。だから、まずはMMAの試合をやってみる。そこで今回は富松選手がオファーを受けてくれました。

――現在の打撃スキルはいかがですか。

「今回の試合が決まってからは多くて週4回、打撃の練習をしています。でも、自分では自信がないです。何年か前から打撃のクラスには出ていましたが、ずっと参加したり参加しなかったりで。特にグラップリングの試合が決まると、打撃の練習には参加しなくなりますし。クラスに参加するのは、気が向いたらという感じでした。今は試合用の打撃も練習していますが、とにかく恐ろしいですね……」

――何が一番恐ろしいのでしょうか。

「痛いし、人に殴られるのって怖いじゃないですか」

――反対にマユミ選手が殴ることができますし、相手も痛いです。

「……あまり人を痛めつけたいという気持ちがないです。打撃も相手をKOするためではなく、自分が優位な状態でグラップリングに持ち込めるようにと意識しています。何て言うんでしょうか――相手に殺されたくないから、打撃のスキルを上げておかないといけないと思っています」

――「相手に殺されたくないから、打撃のスキルを上げておかなくてはいけない」というのは、重要な意識だと思います。特にディフェンス面においては。

坪井 打撃については、特にこれまで打撃ありの試合をしたことがないと難しいですよね。僕としても、まずマユミさんは何が得意かと考え、そこにアジャストしていくように教えないといけない。打撃の基本をイチから10まで教えるということではなく、マユミさんが得意なことに繋げる打撃を教えています。オフェンスをさせることではなく、ディフェンスをさせることでもなく、マユミさんが得意なグラップリングに入るための打撃なので。

――前回のインタビューでは、元UFC王者カビブ・ヌルマゴメドフのファンだと仰っていました。打撃もスタンドだけでなく、グラウンドで削って仕留めるパンチも楽しみです。

「やっぱりトップから攻めるほうが好きです。もちろん次も『こういう試合ができたらなぁ……』とは考えていますが、そうなる自信はないです」

――ネガティブな感じは変わらないですが、試合となれば別人のようにアタックしていくので驚きです。対戦相手の富松選手はベテランMMAファイターです。

「私はデビュー戦なので経験の差はあると思いますし、それが心配で……。でも富松さんほどのキャリアがある方と試合ができるのは光栄です」

――試合前に対戦相手の研究はするほうですか。

「……カッコ悪いんですけど、試合映像を視るのが怖くて(苦笑)。『私もこうなってしまうのかなぁ』『これを食らってしまうのか……』と考えたりして。そんなにたくさんは視ていないです。さすがに全く視ないと怒られるかなと思って、何試合かは視ました」

――今もまだ試合への恐怖は拭えないのですか。それが緊張だったり、ドキドキワクワクだったり、というのは……。

練習仲間の朱里GSBと古林礼名。彼女たちが傍にいるとマユミGSBの表情も明るくなった(C)SHOJIRO KAMEIKE

「怖さと緊張だけで、ドキドキワクワクはないです。試合が決まると、練習も憂鬱になります。ずっと私は格闘技が好きで、ただ練習していただけなので……。でも今までプロの舞台で2試合させていただいて、試合することへの恐怖も少なくなっています」

――しかし本当に怖かったら、試合には出ないでしょう。オファーも断り続けるはずです。やはり試合に出ること、そしてMMAに憧れはあったのではないですか。

「やっぱりMMAに対して、憧れはメチャクチャありました。格闘技が好きで、UFCが好きでジムに入ったので。でもずっとUFCファンとして格闘技をやっていただけで、いざ試合となると今は怖さのほうが勝ってはいます。ジムに入った頃は、自分が選手になるとは想像していませんでしたし、まだファンの気持ちが強いです」

――ただ、前回のインタビューの時と比べて顔つきは変わっているように思います。ファイターの顔になりつつあるといいますか。

前日計量では全選手がクリア(C)DEEP

「え、そうですか」

坪井 おぉ、試合に向けて腹を括ったかな。マユミさんのように、たまに試合に出てバシッと勝つような職人タイプもいて良いと思うんですよ。

――しかも、試合スタイルはヌルマゴで。

「ヌルマゴみたいになれたら良いなぁ、とは思います。でも私にはバックボーンも何もないので。もともとレスリングや柔道をやっていたわけではなく、あんなフィジカルもありません。ただ、相手に何もさせずに制圧する試合はカッコ良くて憧れです。何もさせずに一本勝ちしたいし、判定勝ちでも相手を完全に制圧して勝ちたいです」

■視聴方法(予定)
4月7日(日)
【NAGOYA FIGHT FES】ナゴヤファイトフェス YouTubeチャンネル
1st ROUND 12時30分開始
2nd ROUND 17時30分開始

■DEEP Nagoya Impact 2024 1st ROUND対戦カード

<フライ級/5分2R>
中西哲生(日本)
松岡疾人(日本)

<ストロー級/5分2R>
多湖力翔(日本)
鶴斗(日本)

<75キロ以下契約/5分2R>
小林ゆたか(日本)
岡田充広(日本)

<フェザー級/5分2R>
宜野座ケビン(ペルー)
田口翔太(日本)

<バンタム級/5分2R>
野木崇政(日本)
岩翔哉(日本)

<アマチュアルール ライト級/3分2R>
真野亜三瑠(日本)
松川翔音(日本)

<アマチュアルール フライ級/3分2R>
谷口仁歩(日本)
山田悠太(日本)

<アマチュアルール バンタム級/3分2R>
時任流架(日本)
倉冨立聖(日本)

■DEEP Nagoya Impact 2024 2nd ROUND対戦カード

<バンタム級/5分2R>
吉田陸(日本)
切嶋龍輝(日本)

<女子51キロ契約/5分2R>
富松恵美(日本)
マユミ・グラップリングシュートボクサーズジム(日本)

<ライト級/5分2R>
今村滉(日本)
河添幹斗(日本)

<フライ級/5分2R>
廣瀬裕斗(日本)
加藤聡志(日本)

<バンタム級/5分2R>
Ryoma(日本)
脇田仁(日本)

<バンタム級/5分2R>
Akiyoshi(日本)
土本暉弘(日本)

<アマチュアルール バンタム級/3分2R>
熊澤愛希也(日本)
平山稔和(日本)

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45 AB Gladiator Gladiator025 MMA MMAPLANET o キック 吉田開威 土本暉弘

【Gladiator025】吉田開威、土本の前進に手を焼くも多彩な蹴りと左ストレートで判定勝利

<バンタム級/5分2R>
吉田開威(日本)
Def.3-0:20-18.19-19.20-18.
土本暉弘(日本)

サウスポーの吉田が左の前蹴り、打撃のプレッシャーをかけて左のストレートを当てる。組みつく土本だったが、吉田はケージに背中をあずけて離れる。

試合がスタンドに戻ると吉田が左の前蹴りと右カーフ、ジャブから左ストレート、スピニングバックフィストを見せる。

前に出る吉田がインローと左ストレート、左ミドル。土本もインローを返すが、これがローブローとなる。再開後、吉田はジャブと右カーフ、土本も右ストレートで飛び込む。距離が離れると吉田が左ミドルと右カーフ、その右に土本が右ストレートを合わせる。

これを被弾した吉田だが左ストレートから右ミドル、顔面へのスピニングバックキック、回転系の蹴り技と右カーフを見せ、土本は右ストレートを振って前に出ていく。

2R、吉田が左ミドル、右手を伸ばして右カーフを蹴る。土本も右ストレートを当て、この右から左フックを返す。吉田は距離を取って左ミドルを蹴るが、土本が左フックから飛び込んで右ストレートを当てる。吉田はジャブと右カーフとインロー、体を沈めての左ハイキックを蹴る。

打撃の攻防が続く中、吉田が左ストレートを2連発。土本がその左に合わせて組みつき、ケージへ押し込む。吉田は背中を見せてスタンドをキープし、土本は足をかけて崩しつつ、立ち際にパンチを入れる。ここで吉田が正対して離れる。

試合がスタンドに戻ると吉田が右のサイドキック。土本は右ストレート、吉田はスピニングバックフィスト。土本が右で飛び込むと、吉田は左ストレートを合わせる。

変わらず右ストレートで突進する土本。吉田が左ストレートから右フック。突っ込む土本に吉田が左ストレートを当てる。終了間際、土本が強引に距離をつぶして組んでヒザ蹴り、顎を引いて右フックを振り回し、吉田も左を返す。ここで試合終了となり、判定はジャッジ2名が20-18で吉田。1名が19-19のマスト判定で吉田という形で吉田が勝利した。


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