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Interview J-CAGE Pancrase319 ブログ 上迫博仁 松本光史

【Pancrase319】上迫博仁から判定勝ちで、スタートライン?! 松本光史「戻って来られたなと……」

【写真】激闘振りが伺える試合後の松本(C)MMAPLANET

25日(日)に東京都江東区のスタジオコーストで行われたPancrase319のメインで、松本光史が上迫博仁から判定勝ちを収めた。

度重なる延期と大会直前の中止を経験した松本は、パンクラス初戦を戦い終えることができ、上迫とのタフファイトで勝ち切った。それでも反省しきりの松本だが、安堵感があるもの事実。メインカード終了直後に控室で松本の話を訊いた。


──松本選手としては、試合の出来に関しては?

「最初にペースを取られて、こんなもんかと思いました……」

──ペースを取られたというのは?

「作戦だったと思います。最初から飛び込んでくるというのは、これまでになかったので。あんなのは貰わないと思っていたら……1Rを取られてしまいましたね」

──上迫選手のセコンドの大沢ケンジさんが『頭の位置が下がる』ということを盛んに指示しており、戦い辛くなかったですか。

「そうですね、『何をっ!!』と思いながらやっていましたけど──『当ててみろ』って。上迫選手も冷静に狙ってきたのですが、そこに関しては見えていました。でもチームとして創っているんだと感じました」

──1Rや2Rはテイクダウンを取っても、寝技に移行する気配がなかったです。

「殴って、○してやろうと思っていたので(苦笑)。テイクダウン狙いには、凄く素早く反応して寝技に行きたがっていなかったので、そんな逃げるなら別に良いよって。まぁ、そこで深追いすれば違う展開になったかもしれないですが、打ち勝たないといけないと思っていたので……。そうですね、KO勝ちが多いストライカーという風に見られている選手に、打ち勝たないといけないと思っていましたね」

──左ジャブが途中から入るようになりました。

「そこは尾下塾の尾下(正伸)先生にミットでガンガンと当てられていたところなので。先生に比べると、パンチは全然見えていたのですが、上迫選手のリズムが独特で。見えるけど、貰うという不思議が感覚だったんです。でも、修正して前に出て、深く入るようにしたら僕のパンチが当たるようになり、逆に被弾しないようになった感じでした」

──上迫選手は打って離れる。距離を取ることが巧みでした。前に出てくるところを打つのではなく、そういう選手と戦って距離を詰めることができていました。

「……めちゃめちゃ嬉しいです(笑)。本当に1年間、そこも一部なんですけど、自分はライト級で小さいので詰めるという部分は課題の一つとして常に頭の片隅にあって練習してきたので。そこの部分に関しては出せたんじゃないかと思います。これまでに無い試合展開だったし」

──最終回は組みは拘り、そこを上迫選手が受けていた。攻めと受けでジャッジの印象も松本選手だったのかと。

「それは僕の執念が上回ったのだと思います。あとがないんで、修斗のベルトを僕は捨ててきたんで。でも、そういうものじゃないかもしれないですけど……。それでも負けられないという気持ちで、僕は戦っていました」

──松本選手の執念が見えたので、上迫選手の最終回が淡白に感じたのかもしれないです。パンクラス初陣で勝利を手にできたことに関して、改めてどのように思っていますか。

「勝って……言うのは、相手に失礼かもしれないですけど、終わった直後は吐きそうなぐらい悔しかったです。でも、勝ってそう思えたということは、ここからまだ強くなれるはずです」

──今後に関しては?

「パンクラスに来て、上の選手は誰でも初めて当たるわけですし、タイトルマッチに繋がるマッチメイクであれば誰とでも戦っていきます」

──新天地で戦うこと決断をして良かったと思えますか。

「思います。なんかこう……停滞している気持ちがあったので。修斗では結果を残せたと思います。でも、KO勝ちしても心の底から喜ぶことができないというのがあったので。チャンピオンってそういうモノかもしれないですけど、パンクラスに来て下から上がる……まぁ、下とも思っていないですけど、新鮮な気持ちで戦えます。

パンクラスのライト級って、結構バラつきのある選手がいるので、そういう選手と戦うのも楽しみです」

山本真由美マネージャー スタートラインに立ったという感じですね。

──ハァ? 選手に話を聞いている最中ですよ。横から口を挟まないでください!!

「アハハハハハ。なんで、いきなり(笑)」

──早く終われってことですか?

山本 違いますっ!! 

──では気を取り直して(笑)。延期、延期で2020年最初の試合がようやく終わりました。直ぐにでも次に戦いたい感じでしょうか。

「久しぶりに顔がこんなに腫れたので、ダメージがどうなのか……。でも練習ができれば、すぐにでも戦いたいです。今年、1試合だけですからね。フリーターみたいなもんだから……でも、本当に試合ができて良かったです。

なんか……8月のことがあったので、直前になっても『もしかしたら』とか考えてしまって、自分の弱さが見えました。でもメインで戦わせてもらって……嬉しかったというか、戻って来られたなと感じました」

──スタートラインに立ったということですね(笑)。

「違います。それは違います。アハハハ」

──違いますよね(笑)。

「アハハハ。でも、そうですね──ここからですね」

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J-CAGE Pancrase319 Report ブログ 上迫博仁 松本光史

【Pancrase319】しんどくないよう、しんどいことをした松本光史が上迫博仁から3-0の判定勝ち

【写真】終盤、上迫は前には出るが淡泊だったか……(C)KEISUKE TAKAZAWA

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
松本光史(日本)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
上迫博仁(日本)

いきなり飛び込んだ上迫は、続いて右を当てる。間合いを取り直した松本が右オーバーハンドから組みに行くが、上迫はしっかりと見切っている。上迫が右カーフ、右アッパーにダブルレッグを合わせた松本は、抑えにはいかずスタンドに戻る。飛び込みつつ左をヒットさせた上迫のワンツーに、松本が右クロスを狙う。

かわした上迫に対し、松本が右ミドルを蹴る。さらに右フックを当てた松本が右ロー、上迫は右オーバーハンドをかわしてローや前蹴りを見せる。松本は左、そして右ローを蹴り、上迫も右カーフを返す。まさに一進一退の攻防だった初回は上迫が3-0とした。

2R、左ジャブから右を打ち込んだ上迫が、もう一度右を当てて離れる。走るようにワンツーを繰り出す上迫に対し、松本はボディストレートから右オーバーハンドを打っていく。左ハイを蹴られながらキャッチしてテイクダウンした松本は、ここも寝技に移行する素振りもなくスタンドで上迫が立ち上がるのを待った。

再び打撃の間合いとなり上迫は右カーフで松本の足を流させるも、左ジャブを被弾するようになる。松本もローを効かせ、ダブルレッグからクリンチでケージに押し込み、最後に右フックを振るいイーブンに戻した。

勝負の最終回、素早く前に出て蹴りも織り交ぜる上迫が右を伸ばし、そのまま大きく距離を取る。左ジャブ、左ハイの上迫に対し、右オーバーハンドを松本が入れる。飛び込んでショート、そしてヒザという動きの上迫は右をヒットさせる。松本もジャブから右を狙い、飛び込んで右、さらに左から右と松本のパンチの精度が上がる。右の打ち合いでは、打ち勝った感のある上迫だが、鼻血を流し松本にリードを許している。ここからケージに上迫を押しこんだ松本は、胸を合わせて小外の機会を伺う。

許さない上迫だったが、松本はダブルレッグからハイクロッチへ。耐えた上迫が離れ、最後の接近戦は右を振るい、松本がエルボーを狙うというなかでタイムアップに。一歩も引かず戦った両者だが、最終回は松本が攻勢だったか──ジャッジの裁定は3者とも29-28で松本がパンクラス初戦のタフファイトを制した。

「修斗のベルトを捨てて、キングの首を狩りに来ました。よろしくどうぞ。待ってろ……それだけです」とらしいマイクを見せた。


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J-CAGE Pancrase319 Report TSUNE ブログ 春日井たけし

【Pancrase319】計算通り? 3Rをガードで過ごした春日井がスプリットでTSUNEに競り勝つ

【写真】最終回は敢えて下で過ごしたか?(C)KEISUKE TAKAZAWA

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
春日井たけし(日本)
Def.2-1:29-28.29-28.28-29
TSUNE(日本)

まず右ローを蹴った春日井、続いて左ローを入れる。サウスポーのTSUNEは慎重な立ち上がりで左のタイミングを計り、ストレートを伸ばす。春日井は常に左ジャブを見せ、TSUNEの左オーバーハンドに反応する。春日井は右ストレートから右ロー。打って動く春日井に対し、TSUNEは右リードフックも空振りに。と、ジャブに左ストレートを合わせたTSUNEが左ボディで前に出る。春日井が左ジャブを届かせる。残り20秒でダブルレッグから組んだTSUNEがテイクダウン&トップ奪取も、ジャッジの支持は1人しか得られず、春日井が初回をリードした。

2R、ここも右ローを走らせる春日井、そのローが急所に入る一幕も。TSUNEは左ミドル、春日井が右ローを返す。切れのある右ローを続ける春日井に対し、TSUNEが組んでケージに押し込む。体を入れ替えた春日井のテイクダウン狙いを潰してトップを取ったTSUNEに対し、春日井はハーフからバタフライガードを取り、クローズドに。さらに春日井は背中をケージにつけて立ち上がるも、TSUNEはボディロックから小外掛けを仕掛ける。耐えて逆にボディロックテイクダウンからバックを取り、両足をフックした春日井がRNCを仕掛けたところでラウンドが終わり、この回は3票をまとめた。

最終回、TSUNEが左ストレート。組みのフェイクから右を伸ばした春日井は、真っすぐ組んできたTSUNEに両足をついて対処し、首を抱えられるシーンも。立ち上がり際にパンチをまとめたTSUNE、左ハイは空振りになる。直後にTSUNEがテイクダウンを決めるが、コントロールでは逆転勝ちはできない。

春日井もポイント状況を理解したようなガードワークを続け、TSUNEの頭を引きよせて大きなパンチを許さないまま、時間の経過を待った。結果、スプリット判定で春日井の右手が挙げられた。


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J-CAGE Pancrase319 Report アキラ ブログ 田村一聖

【Pancrase319】ローもパンチも効かされたアキラが、カウンターの右で田村一聖をKO

【写真】勝てると踏んだ時、間が相手になる。打撃の怖さをまざまざと見せられた田村のKO負けだ(C)KEISUKE TAKAZAWA

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
アキラ(日本)
Def.2R0分42秒by KO
田村一聖(日本)

サウスポーのアキラに対し、空手の構えの田村は右ローを蹴る。組みに来たアキラに対し、離れた田村が右を当ててパンチをまとめる。ケージ際に下がったアキラに再び右をヒットさせ左フックを振るった田村がミドルを蹴る。これをキャッチしたアキラがテイクダウン、立ち上がられてもボディロックで倒し上を取り切る。スタンドに戻ってもシングルで倒された田村だが、ここは脱力ファイトか。

手をついて頭を押す田村は、金網に押し込まれても──かつての盟友・堀口恭司✖ダリオン・コールドウェル戦を思わる対応をした田村は背中をつけることなく時間を迎えようとしたが、最後の10秒でクローズドガードを強いられた。初回は田村が3票を集めた。

2R、田村が右ロー、さらに走り込んでローを蹴る。効かされたアキラは左をヒットさせて反撃へ。パンチを振るって前に出るアキラに対し、田村は逆に右を打ち込む。それでも前に出たアキラは、カウンターの右を当てる。この一発で田村が完全にノックアウトに。アキラがフェザー級転向、初勝利を逆転で挙げた。


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J-CAGE Pancrase319 Report ブログ 田中半蔵 透暉鷹

【Pancrase319】透暉鷹が田中半蔵とのスクランブルゲームを制し、判定勝ちでパンクラス2勝目を挙げる

【写真】昨年の修斗新人王が、修斗でも先輩の半蔵を完封した(C)KEISUKE TAKAZAWA

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
透暉鷹(日本)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
田中半蔵(日本)

サイド気味の蹴りを見せた半蔵に対し、透暉鷹が左ローを蹴る。さらに右でも蹴っていく透暉鷹は、左オーバーハンドをかわす。ここで透暉鷹がダブルレッグを選択し、半蔵をケージに押し込みにクリンチへ。体を入れ替え、ダブルから押し込み返した半蔵は、もう一度ポジションを変えられ、テイクダウンの攻防でバックを取られる。

前方に落とされそうになった透暉鷹はスロエフ・ストレッチを見せる。逃れた半蔵が逆にスクランブルで透暉鷹をケージに押し込んでいく。互いに力を使った初回は透暉鷹が3-0とした。

2R、右を当てた半蔵に対し、透暉鷹は右ハイを狙う。組んだ透暉鷹がケージに半蔵を押し込み、ボディロックからバックへ。ウィザーで耐える半蔵だが、正面に回られて尻もちをつかされる。ワキを潜ってバックに回った透暉鷹が足を一本入れて圧力を掛け、両足をフックする。足を払って下に透暉鷹を落とした半蔵がトップに。ケージを背負って座った透暉鷹は大きなパウンドを受けないまま、ラウンド終了に。立ち上がるには至らなかった透暉鷹だが、序盤の貯金がきいてこの回も3人のジャッジの支持を集めた。

最終回、跳び蹴りで距離を詰め、見ている半蔵にダブルレッグを透暉鷹が決める。ハーフから枕で圧力を掛けた透暉鷹が、しっかりと抑える。透暉鷹は肩固めの機会を伺いつつ、スクランブルでバックを制して両足をフックする。動けない半蔵は、ロールを正座状態に。背中につく透暉鷹は、時間が過ぎるなかで盤石の状態が続く。最後の20秒で胸を合わせて上を取った半蔵だが、ここからの攻撃はなくタイムアップに。

透暉鷹がフルマークの判定勝ちを、パンクラス初戦2戦目でベテラン半蔵を下した。


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J-CAGE Pancrase319 ブログ 小林裕 近藤有己

【Pancrase319】近藤有己、思うように動けず。小林裕に組み負け──0-3の判定負けに

【写真】(C)KEISUKE TAKAZAWA

<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
小林裕(日本)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
近藤有己(日本)

サウスポー同士、左ローをキャッチした小林がパンチで前に出る。距離を取った近藤は、左を受け、左ローを出す。左の蹴りを見せる小林は右フックに組みついてバックに回るとホールディング・ダウン&後方からパンチを入れる。近藤のキムラクラッチにも、シングルでトップを取りスクランブルでバックに回る小林は胸を合わされると、左ボディを打っていく。

ヒザに続き、左エルボーのような動きも見せた小林が首相撲からヒザ、ヒジを見せる。近藤も右のパンチを返すと、離れて左ローを蹴り合う。左から右を当てた小林だが、近藤も右を返したがジャッジを3人とも小林を支持した。

2R、左の足の裏で関節を蹴る近藤は、右を受けるが組んでケージに押し込む。細かいパンチを見せる小林に対し、近藤は背中をケージにつけた展開が続く。テイクダウンを許した近藤は背中を預けないで立ち上がることに成功する。

肩パンチ、ヒザを繰り出す小林は、ヒザをボディに突き刺す。残り1分、小林の押し込みが続き、回って離れた近藤が左ローを蹴る。右フックを当てた近藤だが、終盤の打ち合いでワンツーに続き左を被弾し、2R終了までフルマークでリードを許した。

最終回、左を当てた小林が、左ローを2発、右ジャブを当てる。近藤は左ミドルをキャッチされ、足を抜いて離れ左ローを蹴る。互いにワンツーで前に出るが、クリーンヒットがなく、小林はミドルをキャッチして組みへ。バックに回り、正対されるとギロチンを見せ、離れてからもワンツー入れた小林は大きな一発を貰うことなく、左ストレート、ボディを打っていく。近藤は最後のハイをブロックされタイムアップに。ジャッジは小林の勝利を支持した。
近藤

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J-CAGE Pancrase319 Report ジェイク・ムラタ ブログ 神田周一

【Pancrase319】ワンフックのサイドバック=コブラツイスト・ポジションでムラタが神田から判定勝ち

【写真】組んで、そして下からもこの形=トラックポジションに帰結させたジェイクが神田を封じ込めた(C)KEISUKE TAKAZAWA

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
ジェイク・ムラタ(日本)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
神田T800周一(日本)

ZSTバンタム級王者ジェイクに対し、神田が後回し蹴りを見せる。左ローに組みいったジェイクは、ケージ際でボディロックからバックに回る。右足を入れてスタンドのワンフックのジェイク。そのクラッチを神田が剥がしに掛かる。乗り過ぎの状態から、下になっても背中を取ろうとするジェイクだが、神田は体を反転させトップへ。ジェイクはスクランブルに盛り込み、ボディロック&バックを狙い──一度は胸を合わされそうになっても、ボディロックを利かして背中を取り続ける。

自ら亀になり前方に落とそうとした神田は、ついにスクランブルに持ちこむと、離れて左を2発当てラウンド終了。ジェイクが2票を取った。

2R、すぐに組んだジェイク、離れた神田の左が入る。組んで引き込んだジェイクはハーフからワキを差して立ち上がり、神田を倒してリバーサルへ。落とされると同時に、その勢いで回転しトップを狙った神田だったが、ここもスクランブルでバックを許してしまう。ワンフックで体を捩じるように背中に回ったジェイクを前方に落とした神田が、エルボーとパンチを入れる。

ここもハーフから腕を差して起き上がったジェイクが、バックコントロールへ。胸を合わせた神田がケージにジェイクを押し込む。ジェイクも体を入れ替え、ワキをすくってバックに回る。神田は前方に落とすことができず、この回もジャッジ2人がジェイクを支持した。

最終回、右を当てた神田が左を伸ばす。ここでジェイクが組みにいくが、離れた神田が左を2発ヒットさせる。パンチを振るって前に出てきたジェイクを首相撲に捕らえた神田だったが、離れたジェイクにまたもバックを譲ってしまう。ワンフック&クォーターのスタンド・トラックポジションというべき形で背中に張り付くジェイクに対し、神田は手をつき前方に落とそうとする。残り2分を切って上を取った神田だが、ハーフのジェイクは潜って、二重絡みをしないエレクトリックチェアー的スイープに成功する。立ち上がってもバックを取られたままの神田は、時間を迎え0-3でジェイクにリベンジを許した。


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Interview J-CAGE Pancrase319 ブログ 上迫博仁 松本光史

【Pancrase319】デカゴン初戦&上迫博仁戦、松本光史「パンクラスで一番強いヤツに勝たないと意味がない」

【写真】松本のパンクラス出場会見から、実に8カ月と1週間でようやくデカゴンに上がることとなった(C)MMAPLANET

25日(日)に東京都江東区のスタジオコーストで開催されるPancrase319。同大会のメインで松本光史がパンクラス初陣で、上迫博仁と戦う。

昨年10月のONE日本大会で修斗世界ライト級王者として、ライト級KOP久米鷹介と王者対決を行い敗れた松本は、同王座を返上しパンクラスに新天地を求めた。

しかし、新型コロナウィルスのパンデミックが起こり、松岡嵩志戦が3度流れた。一方パンクラス・ライト級トップファイターとしてRIZINで戦ってきた上迫のデカゴン復帰戦も対戦相手の粕谷優介の欠場で流れ、この両者が戦うこととなった。

松本がパンクラス参戦を決めて半年以上が過ぎ、ライト級戦線も王者の立ち位置も変わり、暫定王者・雑賀ヤン坊達也も誕生している。

ようやく迎えたパンクラス初戦を前に松本の心境を尋ねた。


──今日(※10月23日)も指導があると伺いました。

「ハイ。週に一度、金曜日にだけ指導をしていて前日計量ではないですし、今回はやろうかなと」

──水抜き無し、当日計量で77キロでの試合です。昨年10月に前日と前々日計量で、この体重は経験したかと思いますが、また当日計量だと違ってくるものでしょうか。

「前日計量の70.3キロで戦う時と体重自体は同じぐらいにしています。でも、当日計量で77キロで戦ったことはないので、正直なところ分からないです」

──水抜きがないのは気持ち的に楽だという声が圧倒的ですが。

「もちろん水抜きはやりたくないです(笑)。でも大切なのは当日のパフォーマンスなので、水抜きがなくてラッキーとは僕は思えないです。ホント、戦ってみないと分からないので」

──それはONEの日本大会では、思ったように動けなかったということでしょうか。

「う~ん、あの時は数字にとらわれてしまった部分があって……負けたから、そう思うということはあるのでしょうが、あまり良くなかったかなというのはあります。77キロだとやはり体は小さいですし、初めての計量方法だったので……ちょっとできなかったかなというのはあります」

──8月23日の当日の中止以前に、4月12日に松岡嵩志選手と戦う予定が4月から5月、そして8月と試合がなくなるという事態が続きました。この間の気持ちはどうでしたか。

「そうですねぇ、最後に試合をしたのが去年の10月で、それから4月に決まり……まぁ、しょうがないことですけどね。8月は直前過ぎて、感情の整理ができないまま会場を離れました。落ち込む前に色々な人から連絡がきて、『まぁ、こんな経験なかなかできないな』って思って。このこともポジティブに考えようという風にしていました。だから4月よりも、落ち込まなかったです」

──結果的に今大会での試合が決まり、対戦相手も上迫選手に代わりました。

「8月の大会が中止になった時に、すぐ9月に試合をしたいと思っていました。ただ、そこでは対戦相手が見つからなくて……上迫選手も粕谷選手との試合がなくなっていたので、そこに僕を当ててほしいと伝えたら、10月に戦うことになりました」

──5カ月ほど松岡選手と戦うために練習をしてきましたが、最終的には上迫選手と戦う。精神的に揺れることはなかったでしょうか。

「そこは大丈夫です。試合の時も自分の底上げになる練習をしてきたので。それをケージで出したいと思っていたので、相手が変わることはそれほど気にしなかったです」

──この間、松岡選手の所属するパンクラスイズムの北岡選手や松嶋選手が参加しているロータス世田谷のグラップリング・スパーに参加していませんでした。

「そうですね、ずっと組み技のスパーはロータスでやっていました。だから、この間はグラップリングの強度の高いスパーリングはしていなかったです。ただ久米選手との試合前にMMAの練習が少なかったので、そっちに重点を置いていたというのもあります」

──では、そのMMAスパーはどこで行ってきたのですか。

「KRAZYBEEですね。ただ、松岡選手との試合がなくなった直後にロータスには戻っています。僕にはあの練習が必要なんだと思いました。これをやっていかないとなって、改めて感じました。そうそう、こないだロータスで松岡選手もやってきて『こんにちは』って(笑)」

──パンクラスに戦場を移した最大の理由であった久米選手との再戦ですが、その久米選手がRIZINで戦うようになりました。同じ日に雑賀ヤン坊達也選手が暫定王者になっています。2月に思い描いていたパンクラスでのキャリアアップの方法とは違ってきたのではないでしょうか。

「久米選手と戦いたいからパンクラスに来たのですが、それはパンクラスで一番強いヤツに勝たないと意味がないということで。そこが変わらない限りで、ブレることはないです」

──そうなると、日曜日の試合をクリアすると暫定王者のヤン坊選手と戦うことも考えていますか。

「暫定王者って言ってみれば、次期挑戦者ですよね。だからヤン坊選手が久米選手に挑戦するモノだと僕は思っています。今回、メインで組んでもらっているんですけど、僕も上迫選手もノーランカーなんですよ(笑)。上迫選手に勝てば、グンとランクアップすると考えていたんですが、まさかのノーランカーでした」

──そこは落とし穴でした(笑)。では上迫選手の印象は?

「大きな舞台でも戦っているし、武器もあります。パンチを振り切っているで、そこが強味なんだと思います」

──対して松本選手は、どのような戦いをしないといけないでしょうか。

「上迫選手は僕より一回り大きいので、しっかりと自分の距離で戦うことですね」

──では、この一戦へ意気込みを最後にお願いします。

「何カ月間とお預けを食らっていたので……でも、延期が続いても、自分を見失うことなくコツコツと積み上げてきたと思っているので、まだ当日じゃないので分からないですけど……そこを発揮できる場があれば、全部出そうと想いってます。

大会がなくなってもすぐに次の試合を組んでくれたことは、パンクラスさんに凄く感謝しています。そのおかげでずっと積むことができたので、そうしてきたものを全て出したいです」

■視聴方法(予定)
10月25日(日)
午後2時30分~TIGET LIVE

■Pancrase319対戦カード

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
上迫博仁(日本)
松本光史(日本)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
春日井たけし(日本)
TSUNE(日本)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
田村一聖(日本)
アキラ(日本)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
田中半蔵(日本)
透暉鷹(日本)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
滝田J太郎(日本)
Ryo(日本)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
平岡将英(日本)
関原翔(日本)

<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
近藤有己(日本)
小林裕(日本)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
宮澤雄大(日本)
井島裕彰(日本)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
神田T800周一(日本)
ジェイク・ムラタ(日本)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
河村泰博(日本)
RYUKI(日本)

<ネオブラッドTバンタム級(※65.8キロ)準決勝/5分3R>
MG眞介(日本)
井村塁(日本)

<ネオブラッドTフライ級(※61.2キロ)準決勝/5分3R>
山中憲次(日本)
前田浩平(日本)

<ネオブラッドTフライ級(※61.2キロ)準決勝/5分3R>
聡-S DATE(日本)
梅川毒一郎(日本)

<ミドル級(※93.0キロ)/5分3R>
岩﨑大河(日本)
川和真(日本)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
赤崎清志朗(日本)
橋本薫汰(日本)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
山北渓人(日本)
大塚智貴(日本)

<女子ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
華蓮DATE(日本)
青木文菜(日本)

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J-CAGE Pancrase319 Report アキラ ブログ 田村一聖

【Pancrase319】4度の大会中止と、3度の対戦相手変更=アキラと対戦、田村一聖「一つの試合だからこそ」

【写真】田村一聖のMMA道を全うしてほしい(C)MMAPLANET

25日(日)に東京都江東区のスタジオコーストで開催されるPancrase319で、田村一聖がアキラと対戦する。

新型コロナ感染拡大の影響で、パンクラスでは3月8日、4月12日、5月31日、そして8月23日と大会が中止になった。

そして田村一聖は、いずれの大会でも試合が組まれており、半年以上準備を続け、流れるという連続だった。4度のイベント中止と、3度の対戦相手の変更を経て、田村の「戦う」、「強くなる」という想いはより純化してきた。


──試合まで2日、今回は当日計量になりましたが、今日は体を動かすことはあるのでしょうか。

「いえ、今日はもう動かしていないです。でも、当日計量で70キロという体重は体が動くから良いっすね。ただ普段から71キロとかだったのに、当日計量になってから通常体重が1.5キロほど増えてしまって(笑)。でも、少し気にするだけで計量は問題ないし、水抜きがないとやはり気持ちは楽ですね。

前日計量で水抜き有りのほうが合っている人もいるでしょうね。普段から抑えるより、ドンと下げる方が良いって感じる選手もいるはずです。でも、この計量方法は俺は凄く良いなって思っています」

──とにかくMMAは階級の幅がありますしね。

「体重よりもコンディションが戻せるのか、そうじゃないのかっていうのもあります。俺は減量の幅は少ないのに、リカバリーをしてからは、少ししんどかったですね。だからって階級を上げると、回りは大きいし。だから、今回は同じような条件で水抜きがないので、コンディション自体は普段通りです」

──田村選手の2020年は、8月の大会当日の中止が極めつけとはいえ本当に色々とありましたね。

「8月の時はアップして汗でビシャビシャだった時に、陽性の人がいたからって、すぐに会場を出ろと言われて。まぁ、今の世の中だし陽性の人はどこにいるか分からないですけど、気持ちとしてはホントに試合はしたかったですね」

──当初の予定では最初の試合は3月8日のコンバ王子戦でした。

「それが中止になり、4月12日に小森選手と戦うことになったのですが、そこも5月に変更されて。結局、7月までずれ込むと、小森選手が試合ができなくなった。もう誰でも良いから試合をさせてほしいと伝え、8月に高橋選手と決まったのですが、今度は大会が中止で……。

しょうがないから9月に相手を見つけてくださいってお願いしました。坂本(靖)さんは頑張って探しますって言ってくれたけど、決らなくて」

──誰とでも試合がしたい。相手のバリューは気にかけないところがあるのでしょうか。

「もちろん強い選手とやりたいです。僕が『相手は誰でも良いです。戦わせて欲しい』と伝えているのは、どれだけ強い選手でも戦うということなんです。でも、そこで決まらなかったら、キャリアの差とか関係なく、それこそ誰だろうが試合ができるなら戦います。

昔から言われた相手なら、誰でも戦ってきました。ランク上位の選手との試合が決まらないのだったらら、しょうがないです」

──結果的にアキラ選手が相手になりました。

「8月大会が中止になり、1週間後ぐらいまではスライドでやるかもという話もあったんです。それが無理になり、そこから1週間ほどして、もう9月は相手が見つからないという連絡があった時に、アキラ選手が10月なら戦えまると言っていることも聞きました」

──しかし、義理堅いという昔堅気というか。あくまでもパンクラスで次の試合を待ち続けましたね。

「だってファイトマネーを出してもらって、それで試合を組んでもらってきたんですよ。俺は強くなるために試合が必要だし、それを用意してくれた人に不義理はできないです」

──強さを求め、そのために必要な試合をパンクラスに組んでもらってきたと。

「だって、強さを求めないと何のために格闘技をするんですか。格闘家は強さで評価されるモノだと思っています。俺は……近道なんてないと思っています。本当は近道だらけだったとしても。今の格闘技界、近道を歩いて行った方が良いかと思うんですけど、皆と戦って勝つ。これまで負けた相手に、勝つという気持ちでやっています」

──負けた相手に勝つという部分では、完敗を喫した摩嶋一整選手がRIZINで斎藤裕選手に敗れ、テイクダウン一つの差といっても過言でない勝負を落とした中島太一選手が、フェザー級暫定KOPになりました。

「う~ん、ホントはこういうことは言いたくないですけど、俺のなかではここからはRoad to 摩嶋のつもりでした。完璧に食らわされたので。だから摩嶋選手がRIZINに出ると聞いた時は動揺しましたね。僕は彼ならRIZINでサクっと勝って、コロナが収束すればUFCと契約する。再戦への路がなくなると思ったので。もうリベンジできないって、悲しい想いになっていました」

──一つの敗北を、そこまで深く受け止めていたのですね。

「だって、そうじゃないと……負けても大丈夫みたいな空気があったら、それこそ日本の格闘技界はどうなるんだと思います。ちゃんと力をつけて、結果を残していないと俺は上のステージにはいけないッスよ」

──そこでアキラ選手です。流れた試合と比較しても、強さもバリューも上の選手であることは確かです。待っていた甲斐があったのではないですか。

「いや、そこはそういう風には思わないです。一つの試合ですし。一つの試合だからこそ、負けられないです。ただ、それだけなんです。

『お前、強さに自信持っているなら、オファーを断る理由はないだろう』って思っています。そして試合に応じてきたアキラ選手は、余計なことを考えないで格闘技に取り組んでいると思っています。そういう選手は強いです」

──半年以上の鬱憤が溜まっているかと思いますが、どのような試合をしたいですか。

「そりゃ、やっぱスカッとする試合……いや、しっかりと勝ちたいです。結果としてそうなれば、それで良いんです。別にキレーに勝ちたいわけじゃないし。ただ、やってきたことを試合で出したいです。それができないと悲しいじゃないですか……。タフな試合になる──そう思っています」

──この試合への意気込みをお願いします。

「ド派手なところで戦っていなくても、本当に応援してくれて、期待してくれている人もいるので。そういう人たちに喜んでもらえるよう勝ちたいです。勝てればスカッと勝とうが、ドロドロになろうが構いません。やってきたことを出して勝てれば良いです」

■視聴方法(予定)
10月25日(日)
午後2時30分~TIGET LIVE

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【Pancrase319】10月25日大会より、パンクラスがPay Per View配信を開始

【写真】パンクラスも10月からPPV配信を開始する (C)MMAPLANET

6日(火)、パンクラスより10月25日(日)に東京都江東区のスタジオコーストで開催されるPancrase319でPPV配信を行うことを発表した。

同大会では上迫博仁✖松本光史、春日井“寒天”たけし✖TSUNE、田村一聖✖アキラ、田中半蔵✖透暉鷹、神田T800 周一✖ジェイク・ムラタ、近藤有己✖小林裕、滝田J太郎✖Ryo、宮澤雄大✖井島裕彰などがメインカードで、プレリミでは岩﨑大河✖川和真を筆頭に3試合、このほかネオブラッドTが組まれている。


PPV視聴に関しては、視聴料金は税及びシステム使用料抜きで4000円。本日・6日からイベント終了時まで購入可能となっている。

またライブ配信は途中から視聴した場合はその時点からの配信となり、ライブ中の再生はできず、配信終了後にチケット購入者はアーカイブ配信を視聴できる。アーカイブ視聴はイベント終了後1週間となっている。

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