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【Shooto2023#06】内田タケルの大竹陽戦の振り返りと、今後。「山内渉選手と新井丈選手のどちらかと」

【写真】憂いのある表情なのか、飄飄としているだけなのか。独特の空気感を醸し出す内田だ(C)TAKUMI NAKAMURA & MATSUNAO KOKUBO

9月24日(日)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されたShooto2023#06で大竹陽と対戦した内田タケル。2年ぶりの再戦は前回とほぼ同じ展開で内田がRNCで一本勝ちを収めた。
Text by Takumi Nakamura

2022年6月にRoad to UFCのワンマッチで勝利したあと、修斗でキャリアを積むことを選択した内田。その初陣となった同年9月の関口祐冬戦では一本負けし、今年4月の片山将宏戦は片山の計量オーバーにより試合が消滅するなど、今回の大竹戦でようやく新たなスタートを切ったと言える。修斗での王座奪取とRoad to UFC再出場。内田がこれからのファイターとしての展望を語った。


――Shooto2023#06で大竹陽選手に一本勝ちした内田選手です。まず試合の感想を話していただけますか。

「普段と変わらないというか、自分のスタイルというか。今の段階の自分にはこれしか通用しないという技を選択して戦った試合だと思います。寝技の打撃はもっと打ちたかったですし、反省する部分も多かったです」

――大竹選手は2021年9月に対戦して一本勝ちしている相手です。

「試合そのものは2年前ですし、相手もあれから勝っていたので、前回とは別人だと思って戦いました」

――試合は2年前の対戦と同じように、テイクダウンからパスガード、マウント、バック、RNCという流れでの一本勝ちでした。あれは内田選手の得意な形ですか。

「あれが一番ハマる技なので、極まるならああいう展開だなと思いました」

――テイクダウンからフィニッシュまでが一つの形になっていたと思うのですが、そこは意識しているのですか。

「いや、特に意識はしていなくて。相手が動いてきたら、それに身を任せてグルグルやっている感じです」

――解説でも「内田選手はスルスルと知らない間に上を取っている」と言われていましたが、自分でもそういった動きは得意にしているのですか。

「僕はあまり力が強くない方だと思うし、15歳からアマチュアでやっていて、練習でも力勝負で勝てなかったんですよね。そこで工夫したことが今につながっているのかもしれないです」

――当時は上の年齢の選手たちとも練習していたのですか。

「はい。高校1年で大人の選手に混ざって練習していたので、基本的にボコボコにされていたんです」

――そのなかで生き残るための術が今のファイトスタイルにつながっているのですね。

「そこまで考えてやってなかったのですが、今思うと当時の練習が今の自分のスタイルに響いているのかなと思います」

――あの形に入ったら絶対に一本取れるという自信はありますか。

「バックまでいければ………………ちょっとは自信があります(笑)」

――かなり間が空きましたね(笑)。内田選手は昨年6月にRoad to UFC(以下、RTU)のワンマッチでショーン・エチェルに勝利して、同年9月から修斗に参戦。その初戦で関口祐冬選手に一本負けしていますが、あの敗戦からどこに力を入れて練習していたのですか。

「関口戦はRTUで勝ったあとの試合で、それまでよりも多くの人に試合を見てもらえるということで、ちょっと周りの目を気にして緊張していたのかなと思います。今回はそこの意識を変えてというか、しっかり5分3Rやるつもりで練習してきました」

――関口戦は内田選手が得意の形に入る前に腕十字を取られたという印象があります。

「フィニッシュを急いで力みすぎていたのかなと思います」

――RTUからの復帰戦で敗れて、あの時はどのような心境だったのですか。

「めちゃくちゃ落ち込んだし、あの時は眠れなかったです(苦笑)」

――その後、今年4月に修斗で片山将宏と再起戦が組まれていたものの、片山選手の計量オーバーで試合が消滅。今回は試合そのものも約1年ぶりとなったわけですが、この期間はどう気持ちを作って練習していたのですか。

「とにかく毎日練習して準備をしていれば、必ずチャンスが来ると思ってやっていました」

――今回の大竹戦以降、どこを伸ばそうと思って練習していますか。

「パウンドです。前回の試合は寝技での打撃が課題だったので、そこを意識してやるようにしています。あとは苦手にしているスタンドの打撃もですね」

――得意な組み技・寝技を活かす意味でも打撃の必要性を感じたのですか。

「そうですね。寝技でも打撃で削った方が極めやすくなると思いますし、スタンドでも打撃が出来たほうがテイクダウンもいきやすくなると思います」

――当面の目標は修斗のベルトですか。

「はい、(フライ級の)ランキングが上の選手とやって、11月の修斗で山内渉選手と新井丈選手が王座決定戦をやるので、勝ち上がって行ってどちらかとやりたいです。今は修斗のベルトを目指して戦っていきたいです」

――内田選手はRTUを経験して、どこに一番刺激を受けましたか。

「ナンバーシリーズとは違うと思うんですけど、UFCの大会の雰囲気を味わえたのは大きかったです。計量、宿泊、移動、会場……自分もいずれはこの舞台で戦っていきたいと思いました。修斗でベルトを獲ったら、また海外で試合をしたいです」

――その目標に向けても試合数は多くこなしていきたいでしょうか。

「そうですね。場数を踏むのが強くなる近道だと思うので、チャンスがあればどんどん試合していきたいです」

――次の試合はいつ頃に戦いと思っていますか。

「具体的にはまだ決まっていないのですが、出来れば年内、早ければ年明けすぐに試合をやりたいです。必ず修斗でベルトを獲ってRTUにチャレンジして、そこからUFCに行きます」

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【修斗】堀内佑馬 契約体重オーバー!メインカード中止!

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9月24日に後楽園ホールで開催されるプロフェッショナル修斗公式戦PROFESSIONAL SHOOTO 2023 Vol.6でメインに出場する予定だった堀内佑馬(TANG TANG FIGHT CLUB/チーム・オーヤマ)が契約体重をオーバー。その後も契約体重での合意に至らず、石井逸人とのメインカードは中止なる事が発表されました。

相次ぐ修斗での計量失敗。CHAN-龍は計量会場に姿を見せず、そのまま息を引き取っていたという訃報は象徴的な出来事。その他にも今年の4月には内田タケルと対戦予定だった片山将宏が前日計量にも参加出来ず、当日計量でも2.7kgオーバー。この時もメインカードが消滅しています。

今回の堀内のオーバーは300g。計量失敗は褒められたものではありませんが、「300gも」と取るか、「300gしか」と取るのか。300gだったらキャッチウェイトで試合を行ってもよかったのでは?と思う反面、息も絶え絶えだった堀内の体調を考えると中止の判断は妥当とも思えるし、その判断は非常に難しいところです。

ただ、考えておくべきなのは修斗の対応。1年で2度も計量オーバーでメインカードが消滅した事実はイベントとして重く受け止めるべきでしょう。人間のやる事だからミスも計量オーバーもあり得ますが、ファンからしたらぶっちゃけ危なっかしくてチケットを買うのを躊躇してしまいます。

チケットの払戻しに応じる事はもちろんですが、選手個々の適正な階級の設定やマッチメイクなどなど。無理はなかったのか、対応は適切だったのか、改めて検証してほしいものです。
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【Shooto2023#06】デジャブ? 内田タケルが2年前と同じく大竹陽を危なげなく、RNCで下す

【写真】大竹に何もさせなかった内田が一本勝ち(C)MATSUNAO KOKUBO

<フライ級/5分3R>
内田タケル(日本)
Def.1R by RNC
大竹陽(日本)

サウスポー同士、すぐにシングルに出た内田が、バックを許さず上を取る。大竹は糸通し狙いを防がれ、クローズドに移行する。内田は右で殴り、ガードが開くと右足を抜いてハーフから、マウントを奪取する。エルボーを落とし。首を抱えた内田はダース狙いからバックへ。右腕を喉下に滑り込ませた内田がRNCで完勝した。

2021年9月20日の対戦と同じフィニッシュ勝利を、内田は「勝てて……まぁ次も頑張ります」という短いマイクで締めた。


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【Shooto2023#06】計量終了 堀内佑馬が体重を落とせず。重い空気の修斗計量会場から、よもやま話

【写真】果たして、この顔合わせは明日実現するのか。正式発表を待ちたい(C) MMAPLANET

24日(日)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2023#06の計量が港区のハルビゾン100で行われた。
Text by Manabu Takashima

メインは北米MMAで成長をしてきた堀内佑馬と石井逸人のフライ級戦が予定されているが、堀内が本計量でリミット600グラムオーバーで再計量に。

フェイスオフでも視線を合わせることなく、マイクでも「スミマセン」というのみの堀内は、再計量は57.0キロで300グラムオーバーに終わる。が、あの状況から300グラムも落としたことで体は限界を迎えているだろう。

正式発表ではないが、コーナーに就くために来日したコリン・オーヤマ氏によると、「相手はリミットまで落とさないと戦わないといっていたが、ユーマは髪の毛も切って気を失いかけている」と現状を話している。

石井は計量直後に「これでは100パーセントで戦えない。改めて別の機会に100パーセント同士で戦いましょう」と発言。堀内が歩くのもままならず、トイレで嘔吐する姿も目にしており、石井としては純粋に万全の堀内と戦いたいという意思が伺えた。

そんな重い空気だった計量会場からよもやま話をお届けしたい。


■インフィニティリーグ2023女子ストロー級で宝珠山桃花と戦う藤野恵実は、以前のように美白ライトや写真の美白加工も必要がない白い肌に。「それだけ潤っているんです」という藤野に対し、夫でありコーチでもある津田勝憲氏は「水抜きで、顔が白くなっているだけですよ」と言い放っていた。

■修斗初出場、平川智也と対戦するライダーHIROは、計量をパスしてファイティングポーズを取る――と、司会進行の北森代紀氏より「そこは仮面ライダーのポーズじゃないの? 魔マフラーをしても体重オーバーじゃないでしょ」と突っ込まれてしまう。またライダー口調の意気込みには、岩﨑大河が我慢出ないという風に懸命に笑うのをこらえる場面も見られた。

■RIZIN、Pancrase、修斗が同日開催となる明日。その3つの大会全てに選手を送り出すパラエストラ千葉ネットワーク。明日の後楽園ホールには内田タケルと児山佳宏が出場するが、セコンドは内田によると、扇久保博正が務めるという。明日のパラ千葉勢、RIZINには御大・鶴屋浩、パンクラスは鶴屋怜がセコンド業務に就く模様だ。

■視聴方法(予定)
9月24日(日)
午後5時30分~ABEMA格闘チャンネル

■ Shooto2023#06対戦カード

<フライ級/5分3R>
石井逸人:56.7キロ
堀内佑馬:57.3キロ→57.0キロ

<ミドル級/5分3R>
岩﨑大河:83.7キロ
キム・ウンス:83.7キロ

<バンタム級/5分3R>
平川智也:60.9キロ
ライダーHIRO:60.7キロ

<フライ級/5分3R>
内田タケル:56.5キロ
大竹陽:56.6キロ

<インフィニティリーグ2023女子ストロー級/5分2R>
藤野恵実:52.0キロ
宝珠山桃花:51.8キロ

<インフィニティリーグ2023女子ストロー級/5分2R>
杉本恵:51.5キロ
エンゼル☆志穂:51.7キロ

<インフィニティリーグ2023フェザー級/5分2R>
上原平:65.9キロ
磯部鉄心:66.1キロ

<フェザー級/5分2R>
児山佳宏:65.6キロ
メイヘム和也:65.6キロキロ

<バンタム級/5分2R>
谷井翔太:60.9キロ
杉野光星:61.1キロ

<新人王決定Tフライ級2回戦/5分2R>
大石航輔:56.5キロ
神里昭吾:56.3キロ

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【Shooto2023#06】石井逸人戦へ、堀内佑馬「やり残したことがある。ここで負けたら俺の冒険は終わり」

【写真】人生が掛かった一戦についても、一貫して穏やかな表情のままだった堀内。修羅場を多く経験してきたタフさがある(C)MMAPLANET

24日(日)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto#06に堀内佑馬が初参戦を果たし、石井逸人と戦う。
Text by Manabu Takashima

UFCを目指し、10代から単身渡米。チーム・オーヤマに所属し、LFAでフライ級王座挑戦、Road to UFC出場と夢を追いかけ、挫折を経験した。そんな堀内が7年5カ月振り母国で戦う。それでも彼の目は米国を見ている。やり残していること、人生に悔いを残さないために絶対に負けられない石井戦に臨む。


――1月にLFAフライ級王座決定戦で計量失敗、フィリッピ・ブニスにTKO負けをしました。あの敗戦から、9カ月空いて修斗での試合になりました。タイトルが取れなかった後は、どのようにキャリアの再構築を考えていたのでしょうか。

「10月にフアン・プエルタ戦があって、インターバルが短かったので結構、疲れていました。なので米国で疲れを抜きながら、遊び感覚で1カ月ほど練習していました」

──それは体の疲れだけではなかったのでは?

「そうですね。メンタル的にも……激しく追い込んでいたので。毎日3部練をやり、”まさか”が重なって相当に疲れていました。それでビザが切れたので春に帰国しました」

──今、米国のビザは更新でも時間が掛ると聞きます。

「そうですね。僕の場合はビザも1年更新で。12月に申請をして、更新できたのは5月でした」

──ところで日本にいると旧交を温める機会も多くないですか。

「帰国して最初の1カ月は酒を3、4回飲みましたけど、それからは練習をずっとしていたので特別、遊んでいたということはないです。7月の終わりに米国に戻るまで、昔所属したタンタン・ファイトクラブやMe,Weでも山﨑(剛)さんに指導をしてもらって、(藤田)大和君や山北(渓人)君と練習させてもらっていました」

──軽量級のファイターに囲まれて練習できたわけですね。

「ハイ。でもチーム・オーヤマは特別なのか、他のジムのことは分からないのですが、フライ級とかバンタム級の選手が多くて。打撃も寝技も強いヤツが多いので、オーヤマでも同じ体格の選手と良い練習ができます」

──押忍。ではビザが更新されるまで、日本で試合をしようという気持ちには?

「特になかったです。ビザが取れると、すぐに試合が決ったりすることもあるので、いつでも試合に応じられるよう練習をすることが大切だと思っていました」

──それでも修斗で試合をすることにしたのは?

「今回、ビザ更新をする際に移民局から日本を代表するプロモーションの推薦状がいると言われて、そこでサステインの坂本(一弘)代表が書いてくれたので。本当に有難くて。だから恩返しをするために修斗で戦うことにしました」

──恩は恩として、修斗で戦いたい相手はいたのでしょうか。

「正直、UFCを目指していたので日本の試合も結果をチェックするぐらいで。だから……新井(丈)選手と平良(達郎)君ぐらいしか知らなくて。ただ石井選手は僕が日本にいる頃から活躍していて……あの、あれです。田丸(匠)選手との試合とか、凄いなぁって思っていました」

──日本での試合なのに、1度カリフォルニアに戻って調整をしたのは?

「やっぱりアッチでやってきたし、コーチも『ファイトキャンプをやろう』と言ってくれましたし。アレックス・ペレス、リッキー・シモンたちと練習して、こないだのUFCで勝ったフェルナンド・パディーリャとか。それと今、カリフォルニアではA1 Combatと並んで盛んに行われているUp Next Fightのフライ級チャンピオンのジャンニ・ヴァスケスともよく練習していました。フェルナンドは10th Planetは出身で、メキシコ人ってボクシングのイメージが強かったのですが、寝技が上手い選手が多いですね。

ONE柔術でもサラリーマンみたいな人が黒帯で、メチャクチャ強くて。そんな人達とも練習してきました」

──試合の対策というのは?

「オーヤマ・コーチが試合をチェックしてくれて、練習方法や作戦を授けてくれます」

──石井選手も崖っぷちの状態ですが、どのような印象を持っていますか。

「やっぱり田丸さんとの試合の印象が強いです。最近の試合はコーチと見て、スクランブルとかグラップリングがしつこい。バックを取るのが上手いイメージです。気合が入って、闘志が見える試合をしているので楽しみですね。

ただ1Rでテイクダウンダウンを取れないと、そこから気持ちが続くのか。僕は短期決戦も長期でも戦えるので。壁レスだと倒されないし、倒されてもスクランブルをして極めることができる。ここは自信を持って戦います。同時に自分は本当に格闘技が好きで、日本のMMAを見て育ったので、次回大会出場でマイクで話すとかJ-MMAを経験できて嬉しかったです」

──継続参戦も考えていますか。

「ビザの更新も年々難しくなっているので……どうなるのか。ただし……そうですね。やり残していることがあるので」

──UFCですね。

「いえ、LFAフライ級王座です。当然UFCで戦いたいですが、その前にLFAのベルトだけは絶対に獲りたい。現実的にやり残していることはLFAフライ級のベルトです。さっきも言いましたけど、ビザの更新も難しくなっています。でもあのベルトだけは巻かないと、人生の心残りになるので。2回挑戦して、不完全燃焼に終わっていて……。

とにかく今回の試合に勝つのが大前提なので。この試合の後のことは、そこまで考えていないですけど、勝ったら積極的に動きたいです。やっぱりLFAには出たいので、ここで負けたら俺の冒険は終わりです。米国に行く権利すらなくなるので、全ての試合が大切ですけど、今回は特に負けられない。LFAからオファーが届くよう熱い試合、削り合いをしたいです。そして勝って、マイクで何か言いたいですね(笑)」

■視聴方法(予定)
9月24日(日・日本時間)
午後5時30分~ABEMA格闘チャンネル

■ Shooto2023#06対戦カード

<フライ級/5分3R>
石井逸人(日本)
堀内佑(日本)

<ミドル級/5分3R>
岩﨑大河(日本)
キム・ウンス(韓国)

<インフィニティリーグ2023女子ストロー級/5分2R>
藤野恵実(日本)
宝珠山桃花(日本)

<インフィニティリーグ2023女子ストロー級/5分2R>
杉本恵(日本)
エンゼル☆志穂(日本)

<インフィニティリーグ2023フェザー級/5分2R>
上原平(日本)
磯部鉄心(日本)

<フライ級/5分3R>
内田タケル(日本)
大竹陽(日本)

<バンタム級/5分2R>
平川智也(日本)
ライダーHIRO(日本)

<フェザー級/5分2R>
児山佳宏(日本)
メイヘム和也(日本)

<バンタム級/5分2R>
谷井翔太(日本)
杉野光星(日本)

<新人王決定Tフライ級2回戦/5分2R>
大石航輔(日本)
神里昭吾(日本)

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【Shooto2023#06】念願の空道世界大会制し、MMA復帰。岩﨑大河─01─「勝たなければ発言権はない」

【写真】空道を生涯をかけてきわめていく武道。MMAをやり切るのは、今(C)SHOJIRO KAMEIKE

24日(日)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto#06で、岩﨑大河が韓国のキム・ミンスと対戦する。
Text by Shojiro Kameike

2020年7月のMMAデビュー以来、無敗街道を走ってきた岩﨑は、昨年12月にラファエル・ロバトJrに敗れた。しかし今年5月には自身のルーツである空道の世界選手権の+270クラスを制し、再びMMAに戻ってくる。空道とMMAの両立、そしてMMA初黒星からの復活――岩﨑が現在の心境を語ってくれた。


(C)DAIDOJUKU

――改めて空道世界選手権、優勝おめでとうございます。決勝のフィニッシュが掴みからの頭突き連打というのは、空道らしいと思いました。

「ありがとうございます!」

――今年の世界空道選手権は出場選手が国際色豊かで、決勝で対戦したイタリアのアドリアーノ・メネゲッティはバック→足の取り方など柔術をやりこんでいる印象でした。

「そうなんです。空道で強い国といえばロシアなのですが、『最近強くなってきたな』と思う国は柔術や他の格闘技を取り入れているところが多いですね。今回目立ったのがキューバの選手で。-260クラスで優勝した選手(リディエ・ジョロン・ゴンザレス)はヨーロピアン柔術(※注)をやっていると言っていました」

注)ヨーロピアン柔術:種目によってルールは大きく異なるが、「ファイティングシステム」は寸止めの打撃技と投げ技、絞め技、関節技、抑え込み技が許されている着衣総合格闘技。初期UFCで活躍したレムコ・パドゥールは、ファイティングシステムの世界王者だった。

――キューバ勢の参戦は興味深いです。

「昔の試合映像を視ると、寝技だけの試合でもかなり強くて。僕の決勝の相手もそうですが、空道の中では対ロシアの戦略として柔術とか寝技を強化しているのだろうと思います」

――どの格闘競技でもロシアや中央アジアなど、旧ソ連圏の選手対策は必須となっていますね。対して決勝の相手は寝技だけでなく、蹴りも伸びる選手でした。

「決勝は最初、自分が押されているような印象を与える試合展開でしたよね。相手はリーチが長くて、打撃がコツンと当たる。自分としては効いていないけど、懐に飛び込むことができない。最初は打撃で勝てるものの、組むというか組みに行くぐらいの距離感で戦ったほうが自分の打撃も当たるかなと思いました。延長戦に行く前に戦術を切り替えることができて、結果的に功を奏しました」

――延長戦で岩﨑選手のパンチがクリーンヒットした裏には、そうした戦術の切り替えがあったのですね。決勝はフィニッシュこそ頭突きの連打でしたが、直前のパンチが効いていて、頭突きで心が折れたという印象でした。

(C)DAIDOJUKU

「ストレート、フック、ストレートと入った時に自分の中では『これは勝った』と思いました。

相手の動きが落ちたのも、目に見えて分かりましたから。自分が待ちの状態で、相手に入ってきてほしいけど入ってきてくれない。そこで自分から攻めていくと、相手も自分の距離に入ってきてくれたんです」

――岩﨑選手としてはMMAもやりながら、空道の世界選手権で勝ちたい――『自分が優勝しなければいけない』という義務感やプレッシャーは感じていましたか。

「プレッシャーのようなものは無かったです。自分は人に何か言われても、それほど気にしないタイプなので(笑)。ただ、他の人がどう思っていたか分かりませんが、自分で勝手に優勝することが義務のように考えていました。空道とMMAを並行してやっていることで、両方から何か言われないようにしないといけない。空道でもMMAでも、勝たなければ自分に発言権はないですから。その気持ちが自分の糧になっていました。この世界選手権に出場したこと、そして優勝できたことは間違いなく自分にとってプラスしかありません。ようやく自分の義務を果たすことができて嬉しいです」

――世界選手権を制したことで、今後も空道を続けていくのか。あるいはMMAに専念するのかという選択権を持つこともできたと思います。

「空道を辞めることはないです。ただ、しばらくはMMAに専念していきたいと思っています。実は世界選手権に専念するため、MMAのオファーも断っていました」

――4月のONE FFに出場する話もありましたよね。

「あれは対戦相手の負傷で流れてしまったんですよ。最初は3月に試合をする予定で、それが4月に延期されて……『5月に空道の世界選手権があるのに』と(苦笑)。ただ、今考えると流れて良かったと思います」

――MMAの話でいえばデビュー以来無敗街道を歩んできた岩﨑選手ですが、昨年12月の巌流島でラファエル・ロバトJr.に敗れています。

「あの試合は力負けしてしまいました。あとは最初に聞いていたリングの広さとは違っていて、作戦を変えざるをえなくなりました。ただ、負けたことは事実ですし、何を言っても言い訳になります。レコードに1敗はついたけど、そんなに気にはしていません。内容的にも悲観するようなものではなかったかな、と思っています。自分にとっては『今後も頑張らないといけない。今の自分にはコレが足りない』と気づくこともあって。ちょうど空道の世界選手権を挟んで、MMAキャリアの折り返し地点になったと考えています」

――ご自身には何が足りないと思いましたか。

「MMAの中で区分するなら、自分はストライカーです。ストライカーにとって最初は、組みの部分は二択になると思うんですよね。レスリングを鍛えてテイクダウンするようになるか。あるいは倒されても、すぐに立ち上がれるようになるか。自分の場合はレスリングを練習してみても、フィジカル負けをしたことはないです。それでもテイクダウンされることはあります。だとすれば、すぐに立つ練習をしたい。そう思ってグラップリングの練習を増やして、今は良い形になってきています」

<この項、続く>

■ Shooto2023#06対戦カード

<フライ級/5分3R>
石井逸人(日本)
堀内佑(日本)

<ミドル級/5分3R>
岩﨑大河(日本)
キム・ウンス(韓国)

<インフィニティリーグ2023女子ストロー級/5分2R>
藤野恵実(日本)
宝珠山桃花(日本)

<インフィニティリーグ2023女子ストロー級/5分2R>
杉本恵(日本)
エンゼル☆志穂(日本)

<インフィニティリーグ2023フェザー級/5分2R>
上原平(日本)
磯部鉄心(日本)

<フライ級/5分3R>
内田タケル(日本)
大竹陽(日本)

<バンタム級/5分2R>
平川智也(日本)
ライダーHIRO(日本)

<フェザー級/5分2R>
児山佳宏(日本)
メイヘム和也(日本)

<バンタム級/5分2R>
谷井翔太(日本)
杉野光星(日本)

<新人王決定Tフライ級2回戦/5分2R>
大石航輔(日本)
神里昭吾(日本)

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Eternal MMA78 MMA MMAPLANET o Road to UFC UFC アラン・フィルポット キック ショーン・エッチェル 内田タケル

【Eternal MMA78】アラン・フィルポットが元バンタム級王者エッチェルをRNCで下す

<バンタム級/5分3R>
アラン・フィルポット(英国)
Def.2R3分53秒by RNC
ショーン・エッチェル(豪州)

前蹴りから右ミドルを蹴るエッチェル──昨年のRoad to UFCワンマッチで内田タケルにRNCで敗れているファイター──に対し、フィルポットは左ジャブを伸ばす。エッチェルは前蹴りを多用し、その一発がフィルポットの急所に当たって試合が中断する。再開後、構えを変えて回るフィルポットが蹴り足をキャッチしてテイクダウン、スクランブルからバックに回る。前方に落とされたフィルポットは、ガードを取ってアップキックへ。

顔面を蹴られたエッチェルが、グラウンド状態だったとアピールしてレフェリーが試合を止める。しかし、映像をチェックすると両ヒザともキャンバスについておらず、有効な攻撃だった。

再開後、果敢に前に出るエッチェルは、またも蹴り足をキャッチされボディロックに切り替えたフィルポットがテイクダウンを決める。しっかりとハーフで抑えたフィルポットが右で殴っていく。エッチェルは手首を掴んで殴られないように努め、スクランブルで立ち上がる。フィルポットはボディロックを続けケージに押し込むも、エッチェルが押し返したところで距離を取り直した。と、右を見せてダブルレッグ&小外刈りでテイクダウンを決めたフィルポットが、30秒間トップを維持して初回を取った。

2R、踏み込んで右を放ったエッチェルは、左ハイを受けそうになり、直後にまたも蹴り足を掴まれてテイクダウンを許す。ハーフから足を抜くと同時にマウントを取ったフィルポットは、バウントに移行するとRNCを極めて4年1カ月振りの勝利を挙げた。


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【修斗】速報中!SHOOTO GIG TOKYO Vol.34

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午前中はUFC、午後は修斗。新宿FACEではSHOOTO GIG TOKYO Vol.34が開催されます。メインはフライ級世界ランク8位内田タケルに2022年の新人王・片山将宏が挑むワンマッチ。片山は勢いそのままにランカー撃破となるか。さらに伊集龍皇など将来性豊かな若手が多数出場するラインナップ。今宵は新宿FACEから電波と充電の続く限り速報します。乱筆乱文にはご容赦くださいませ。

ここでまさかの発表。メインに出場する片山が計量で2.7kgオーバーにより試合が消滅。主催者側はチケットの払い戻しに応じるとの事。主催者の姿勢は真摯的だけど、もっと早めに発表してほしかった。わざわざ新宿まで来てるファンもいるんだから。。。そして大幅体重超過の片山。何か事情があるにせよ、さすがにメインでそりゃなしだわ。


【第1試合 アマチュア 女子スーパーアトム級(50kg)】
×丸山帆波(リバーサルジム横浜グランドスラム)
(1R 腕十字)
◯成田柊(AACC)
1R、開始直後からパンチを振るって前に出る。丸山もパンチで応戦するとこれがヒット。成田は腰を落とす。丸山はすかさずタックルに行くが、成田は首を取ってギロチン。下になって絞めるが丸山は首を抜く。しきし成田はすかさず下から腕十字!これが決まってレフェリーが試合を止めた!


【第2試合 トライアウト 58kg契約】
△増田比呂斗(マスタージャパン東京)
(判定0-0)
△鈴木梓文(和術慧舟會HEARTS)
1R、いかにも打ち気満々の増田。ボディがエグい。何度もヒットさせると鈴木はたまらずタックル。これが決まってテイクダウンに成功。マウントから足関節を狙うが増田はスタンドに脱出。だが鈴木はすぐにタックルでテイクダウンしてラウンドを終えた。
2R、開始直後の打撃の交差から鈴木がタックルでテイクダウン。しっかりとポジションを固めて時間が経過。終了間際に増田が立ち上がって膝を放つがタイムアップ。判定はドロー裁定。


【第3試合 トライアウト ウェルター級】
◯後藤亮(TRIBE TOKYO MMA)
(判定3-0)
×石原匠(シューティング宇留野道場)
1R、開始直後にスタンドでバックに周った後藤。すぐにグラウンドに引きずり込む。下になりながら三角絞めを狙うが不発。石原が上になるが膠着してブレイク。再開すると後藤はすぐに組み付いてラウンドを終えた。
2R、やはり組み付いてくる後藤。脚を掛けてテイクダウン。しばらく上を固めるが石原は下からタックルで組み付いてと立ち上がると差し合いになってブレイク。その後も大きな展開なく試合終了。判定は後藤に軍配。


【第4試合 バンタム級】
△藤田ムネノリ(SUBMIT MMA)
(判定0-0)
△永井奏多(TRIBE TOKYO MMA)
1R、藤田が奇襲。ハイからタックルで組みつくとしつこくしつこく寝技に誘い込む。一度はバックに周ったが永井は動き回って脱出を狙う。それでも食らいつく藤田。テイクダウンを巡る激しい攻防の末に藤田はフラフラ。永井の打撃にヒヤヒヤさせられるが、最後は藤田がタックルでテイクダウンしてラウンド終了。
2R、ガス欠気味の藤田に対して永井は細かいパンチとカーフキックをヒット。しかし藤田は決定打をもらわずに組み付いていく。グラウンドに引きずり込むが永井もすぐに立ち上がって一進一退の攻防のまま試合。判定はドロー裁定。


【第5試合 ストロー級】
◯鎌田悠介(パラエストラ松戸)
(1R TKO)
×伊集虎皇(パラエストラ小岩)
1R、開始直後から好戦的な伊集。間合いを詰めてパンチを振るうが鎌田のフックがカウンターでヒット。伊集はダウン。鎌田はパウンドに行くがガードを固めて難を逃れる。しばらく膠着してブレイク。再開すると再び打ち合い。鎌田のパンチが面白いようにヒット。最後はフックで伊集はダウン。パウンドを放ったところでレフェリーが試合を止めた!鎌田が快勝です。


【第6試合 フェザー級 】
△青井太一(心技館)
(判定1-1)
△中村修平(リバーサルジム東京スタンドアウト)
1R、打撃がキレる青井が果敢にパンチをヒットさせる。しかし中村は要所でタックルを決めてテイクダウン。だが青井はすぐに立ち上がる。再びスタンドに戻ると青井のパンチで中村はグラつく。青井は飛び膝を狙うが不発。中村は組み付いてテイクダウン。じわじわとバックに周ると立ち上がった青井の背中に張り付いてラウンドを終えた。
2R、しつこくタックルに来る中村。青井はことごとく切ってパンチを当てる立ち上がり。このまま行くかと思いきや、しがみつくようなタックルで中村はテイクダウンに成功。ポジションをキープしていたが、青井は下からアームロックを仕掛けたところでタイムアップ。判定はスプリットで三者三様のドロー裁定。


【第7試合 フライ級】
△輝龍(roots)
(判定1-0)
△前田壮吉(リバーサルジム横浜グランドスラム)
1R、パンチの交差から刺し合いが長らく続いてブレイク。身体が離れると打ち合いから輝龍のバックハンドブローがヒット。前田は一瞬腰を落とす。だが前田はすぐに立て直して組みつく。首相撲から肘と膝で反撃。しかし大きな展開なく膠着してブレイク。この展開が続いてラウンド終了。
2R、息を吹き返した前田が前に出て距離を潰すとまたも差し合い。首相撲の展開が続く。身体が離れると前田のパンチ、ハイがヒットして輝龍はグラつく。前田は至近距離から肘と膝を狙うがクリーンヒットしない。終盤にはタックルに行くが倒せないまま試合終了。判定はドロー裁定。


【第8試合 フライ級】
×佐々木駿友(T・GRIP TOKYO)
(判定0-3)
◯須藤晃大(格闘DREAMERS)
1R、開始直後に須藤がタックルで組みつく。スタンドでバックに周りかけたが佐々木は正対。身体が離れると須藤のカーフキックが冴え渡る。鋭角に何発もヒットすると佐々木の足が止まる。そこにミドル、前蹴りがボディをえぐると佐々木は後退。危ない場面だったが佐々木は回避。終了間際には須藤がタックルでテイクダウンしてラウンドをまとめて終わった。
2R、やはり須藤のカーフがエグい。何発もヒットして佐々木の動きを止める。手数で圧倒。終了間際にはタックルでテイクダウンを奪うと肩固めであわやの場面を作るが佐々木は何とか凌いで試合終了。判定は須藤に軍配。


【第9試合 フェザー級】
×ヨシ・イノウエ(パラエストラTB)
(1R TKO)
◯猿山千里(RISING SUN)
リーチで劣る猿山は思い切りよく間合いを詰めて左右のフックを振り回す。対するイノウエは長いリーチを活かして遠距離のパンチ、首相撲からの膝の連打で迎撃。一進一退の打撃戦が続く。中盤に入ると猿山がコーナーに追い詰めて左右のフックがクリーンヒット。イノウエが腰を落としたのを見てレフェリーが試合を止めた!


【第10試合 セミファイナル バンタム級】
◯伊集龍皇(パラエストラ小岩)
(1R ヒールホールド)
×青井心二(心技館)
1R、開始直後からダッシュして打撃戦を仕掛ける伊集。青井が迎撃するとタックルに切り替えてテイクダウン。猪木アリ状態から一気に足を掴んでヒールホールド!青井がタップ!伊集が鮮やかに極めた!
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【Shooto2023#02】ストロー級王者・新井丈と対戦、関口祐冬─02─「新井君の応援団のヤジにムカついた」

【写真】ひょっとすると、この瞬間か……(C)MMAPLANET

19日(日)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるSHOOTO2023#02で、修斗世界ストロー級王者の新井丈と対戦する関口祐冬のインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

幼少期に父親から格闘技を学び、たどり着いたMMA――そんな関口の前に現れたのが、現王者でありUFCに参戦中の平良達郎だった。10代の平良に何もできずに敗れて、彼のMMA人生は変わったという。そんな関口が、今回の新井戦に至った経緯と試合について、さらに今後の目標まで語りつくしてくれた。

<関口祐冬インタビューPart.01はコチラから>


――それだけ格闘技をやりたくないという気持ちが強かったのに、MMAを始めた理由は何だったのでしょうか。

「最初は魔裟斗さんとKIDさんの試合を観て、キックボクサーになりたかったんですよ。でも近くにキックボクシングのジムがなくて、MMAのジムに入りました。ジムの代表さんには『キックボクシングをやりたい』という希望を伝えていたんですけど、MMAの試合に誘われて出てみたら――喧嘩で強いのはMMAのほうだなと思って(笑)。

それでアマチュア修斗に出るようになったら、地区選手権は勝てました。でも全日本選手権は2年連続、1回戦負けで……悔しかったです。その時、自分の中で火がつきました。2回目の全日本から帰る車の中で、当時通っていた大学に電話して『辞めます』と。そこから上京して、修斗GYM東京に入りました」

――すごい展開ですね! しかし上京して2017年にプロデビューを果たしたものの、2019年までは3勝3敗1分という戦績でした。

「当時は練習不足でした。上京して、家賃や生活費が必要になるじゃないですか。すると仕事で稼ぐほうが大変で、ジムでの練習は週3日ぐらいっていう……。いま考えると、当時よく3勝もできたなって思いますよ」

――そのような生活が2019年に終わり、2020年からの5連勝につながるのですか。

「平良君に負けた(2019年6月に判定負け)あと、僕がジムから半年ぐらい失踪したんですよ。当時って平良君は、まだ10代じゃないですか。僕は21歳ぐらいかな。その相手に2Rの間、何もさせてもらえなくて。パンチも開始早々に1発か2発出したぐらいで、あとはテイクダウンされて2Rずっと天井を見ているだけでした。それで結構メンタルをやられてしまって……『俺は何のために東京へ来たんだろうな』と考えるようになったんです」

――……。

「そうしたら、ジムの先輩である猿丸ジュンジさんが気にかけてくれて。『今度、俺の試合があるから練習相手としてジムに来いよ』と連絡をくれたんです。練習を再開したら、やっぱりMMAが楽しくて。そこから取り組み方が変わりましたね」

――猿丸選手らしいエピソードです。次は、その猿丸選手からKO勝ちでベルトを奪取した新井選手との対戦となります。何か思うところはありますか。

「いや、全然ないですね」

――……はい。そう答えるような気がしました。おそらく平良選手が関口選手に勝ったあと、修斗のベルトを巻いてUFCと契約したことについても、特に思うところはなさそうですよね。「先に行かれてしまったなぁ」とか。

「アハハハ、平良君についても何も思わないです。猿丸さんのことは大好きですよ。一番尊敬している人です。でも猿丸さんと僕もそうだし、平良君と僕も違うファイターじゃないですか。大切なのは、自分がどうするかであって」

――そのとおりだと思います。たとえば前回の対戦相手、内田タケル選手はRoad to UFC帰りとして注目を浴びていました。そういった対戦相手については、いかがでしたか。

「RTUに出ていたからどうとは思わないです。ただ、名前が売れている選手と対戦したい欲はありますね。僕はSNSが苦手で、自分から何かを発信しないんですよ。だったら名前のある選手に勝ったほうが、自分の知名度も上がるのでオイシイと思っています。

今回の新井君もそうです。彼は2022年の修斗MVPだと思っているし、ずっと修斗をかき回している存在じゃないですか。そんな新井君と対戦できるのは嬉しいですね」

――では昨年11月、新井選手が大竹陽選手をKOしたあとに関口選手の名前を出した時は嬉しかったのではないですか。

「もともと新井君のほうから僕と対戦したいという話があって、僕も会場にいたんですよ。それで名前を出されてケージに入ったものの……実は、当時はフライ級の暫定王座戦をやりたい気持ちがあって。新井君はフライ級のノーランカーに勝っただけで、まだ早いと思っていましたし。

新井君とにらみ合ったのは正直、そっちのほうが盛り上がると考えたからです。やっぱり会場に来てくれたお客さんが、盛り上がってくれたら嬉しいので。でも、これが自分の悪いところなんですよね。新井君の応援団からのヤジにムカついちゃって(笑)。やけに汚いヤジが飛んでくるから、観客席に向かって『だったら、やってやるよ。どっちが強いか見せてやるから試合を観に来い!』みたいなことを言ってしまいました(笑)」

――個人的には、そのほうが興味深いです。興行のためにトラッシュトークで盛り上げることは、程度はともかく必要かもしれません。一方、そこで素の感情が出てしまうのが人間ですし、ファイターなのではないでしょうか。実際、ファイターとして素の感情が試合につながることが、試合のためにも良いと考えています。

「アハハハ、ありがとうございます。新井君のことは、心から尊敬しています。新井君って格闘家から見たら、本当に尊敬できる存在だと思うんですよ。自分なんかは2連敗しただけで、半年も失踪しているわけで。新井君は9連敗のあと連勝してベルトを巻いている。そんな選手、海外にもいないんじゃないですか? それだけMMAが好きなんだと思うし、結果も出していて、本当に尊敬できる選手です」

――では、対戦相手としてはいかがですか。

「良くも悪くも自分の出方次第かなと思っています。新井君には新井君の距離があって、対して自分がどういう距離で戦うかで展開は変わりますよね。あとは僕がテイクダウンを狙うかどうか。距離感とテイクダウン、この2点がポイントです」

――新井選手は自分の距離に入って、一発当たれば勢いが止まらないタイプです。

「そこだけは気をつけたいです。ただ、色々試したいことはあるんですよ。フフフ。今まで新井君がどれだけKOを築いてきていても、僕はパンチをもらっても自分が倒れるとは思っていません。どっちが倒れるんだろうなって純粋に楽しみです」

――1階級下のチャンピオンを下したあとは、フライ級のベルトに挑みたいですか。

「そうですね。やっぱり僕は世界で戦いたいです。そのためにはベルトを巻いていたほうが良いと思っていますけど、自分は肩書に興味がなくて……」

――どういうことでしょうか。

「僕は修斗フライ級の世界1位です。でもそれはランキング上の話であって、修斗の中には僕よりも強い選手はいるかもしれないわけですよ。そういう選手を全員ブッ倒してこそ本当の1位だし、本当のチャンピオンになれると思っています。誰が見ても自分は強い――その証としてベルトを巻きたいです」

■視聴方法(予定)
3月19日(日)
午後6時00分~ ABEMA格闘チャンネル

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【Gladiator020】巻き返しの第一歩=ジョン・オリニド戦。笹晋久「なぜ、この人と戦わないと?」

【写真】まるで未知数。ただし、フィリピンの3勝0敗のファイターには負けられないという気持ちがあって然りだろう (C)MMAPLANET

22日(日)、大阪府豊中市の176Boxで開催されるGladiator020でジョン・オリニドと対戦する笹晋久。

2021年はHEATでドロー、Gladiatorで敗北とキャリアの仕切り直しが上手く行かなかった笹。働きながら強くなることに限界を感じた彼は、MMAファイター一本の生活に切り替えた──そして、キャリア3勝0敗の無名のフィリピン人選手とのオファーに『なぜ、この選手と戦わないといけないのか』と一度は固辞したという。

翌日には試合を受けることを了承した笹だが、こんなところで躓くわけにはいかないという想いが言葉の端々から伝わってきた。


──笹選手、22日にジョン・オリニドとグラジエイターで試合が決まっています。今のコンディションはいかがですか。1月の試合が正月もあり、練習環境を整えるのが難しいという話もありますが(※取材は11日に行われた)。

「31日も元旦も、2日も3日も練習してきたでの大丈夫です。修斗で戦う山本琢也選手、2月のDEEPに神田コウヤ選手達、試合に出場する選手達もそうだし、試合がない選手もやる気がある人は練習していました。だからいつも通りの試合前でした」

──ではグラジエイター2戦目ですが、2021年と2022年は厳しい結果となりました。修斗やDEEPで戦って来た笹選手にとってグラジ初戦となった竹本啓哉戦の敗北には何を想いましたか。

「そうですね、竹本選手は凄く強い選手と改めて思いましたし、自分の甘さ、練習への姿勢もダメだったと思わされました。あの試合後、仕事を辞めて練習だけの日々を送るようにしました」

──仕事を辞めた……。それが良いことなのか自分には分からないのですが、そこまでしないといけないという気持ちにされたということでしょうか。

「年は下の子たちなんですけど、鶴屋怜君や内田タケル君たちは1日に2回と練習をメインの生活をしています。先輩の扇久保(博正)さんとか、格闘技だけに集中している人達を見て、俺はこのままではダメだなって。生活は厳しくなっていますし、世間的には仕事をしないことがどういう風に思われるのか、それはずっと仕事をしてきたので分かるんです。

けど、それぐらいしないと、甘い世界ではないので。しかも僕はバックバーンもないですし、練習量でしかカバーできないので。格闘技は今しかできないと思いますから」

──生活が厳しくなると言われていましたが、つまりは格闘技で食っていけるようにならないと、そのような生活は早晩続けられなくなるということですね。

「僕はもう32歳なのですが、ずっと格闘技をやっていくつもりです。いつまでという考えはないですけど、そのために試合に出て結果を残していきたいです」

──そのなかで首都圏の選手の視野になかなか入らないHEATとグラジに出場したことで、どのような印象を持ちましたか。

「雰囲気が修斗とは違うなと思いました。選手の雰囲気──ですね。ちょっとやんちゃ系の人が多いと感じました。修斗とDEEPも違うのですが、グラジエイターはアウトロー的に感じました」

──前回の竹本選手との試合は2回戦でした。3R制とはまた違う戦いが必要だったかと思います。

「正直、3Rの方が良いというのはあります」

──今回のジョン・オリニドは3回戦です。キャリア3勝0敗、無名のフィリピン人選手とのオファーをどのように思いましたか。

「鶴屋さんから言われて、『誰?』って思いました。全然分からなくて、戦績しか聞かされていなくて。『なんで、この人と』と思って正直、最初は断りました。でも翌日にジムに来たら、鶴屋さんから『なぜ、試合を受けない』と言われました。そこでハセケンさんが見つけてきた選手とか聞いて、『それならやりたい』と」

──『なんでやらない』って言われても、何も知らなくてキャリア3戦の選手だと聞かされると、それはやらないですよね(笑)。

「(苦笑)。でも鶴屋さんから、ハセケンさんが見つけてきてグラジエイターでは国際戦を増やしていく。ここから良い流れになるだろうって説明を受けて、それならやるぞって。試合を受けると決めて映像をチェックしたのですが、若くて凄く勢いがあって良い選手だとは思いました」

──映像を視て、よりやる気が出たと?

「そういうことではないです。選ばれた選手だと聞いて、それだったらと思いました」

──ただし、それこそキャリア3勝0敗の19歳の選手。ここは負けられないし、どのように魅せたいと思っていますか。

「逆に自分は32歳です。そんなにテクニックがあるわけではないですけど、日本人の気持ちの強さとかを見せたいと思います」

──グラジエイターが元UFCファイターを招聘し始めた。笹選手もそういうファイターと戦うことになるかもしれないです。

「そういう選手を呼んでくれることは凄く良いことだと思います。自分も戦ってみたいです」

──と同時にグラジのバンタム級タイトルというモノに関して、どのように思っていますか。

「もちろん、ベルトは欲しいです。そのために今回の試合は良い勝ち方をしないといけないです。グラジのベルトを獲った後もさらに上を目指したいので」

──5月のHEAT、9月のGladiatorと笹選手の動きに躊躇するようなところがあると感じたのですか。

「それは……正直、春日井さんと竹本さんの試合の時って、仕事の量が増えて練習環境が良くないというのはありました。でも気持ちは何も変わることはなかったです。怖いとか一切思わないし。緊張も全くしない気質ですし。ただし練習量が足らなかった。それが自分でも感じ取られたので、仕事を辞めました。

だから今回の試合は前の2試合とは全然違います。攻撃的に攻めまくって、勝ちたいと思います」

■視聴方法(予定)
1月22日(日)
午後2時20分~THE 1 TV YouTube

■ Gladiator020対戦カード

<フライ級/5分2R>
坪内一将(日本)
陸虎(日本)

<バンタム級/5分2R>
今村豊(日本)
秋田良隆(日本)

<ウェルター級/5分2R>
藤田大(日本)
スティーブン・ギレスピ(英国)

<Gladiatorフェザー級王座決定戦/5分3R>
中川皓貴(日本)
チョ・ソンビン(韓国)

<Gladiatorライト級選手権試合/5分3R>
[王者]キ・ウォンビン(韓国)
[挑戦者]グスタボ・ウーリッツァー(ブラジル)

<Progressフォークスタイルグラップリング・ウェルター級王座決定戦/5分3R>
森戸新士(日本)
ジョセフ・チェン(台湾)

<フライ級/5分3R>
宮城友一(日本)
久保健太(日本)

<キック・ウェルター級/3分3R>
璃久(日本)
イゴール・シルバ(ブラジル)

<バンタム級/5分3R>
笹晋久(日本)
ジョン・オリニド(フィリピン)

<バンタム級/5分2R>
溝口司(日本)
ガッツ天斗(日本)

<ヘビー級/5分2R>
大場慎之助(日本)
チョン・ホチョル(韓国)

<Progressフォークスタイル・グラップリング79キロ契約/5分2R>
山田崇太郎(日本)
井上啓太(日本)

<Progressコンバット柔術バンタム級/5分2R>
竹本啓哉(日本)
江木伸成(日本)

<アマMMA女子アトム級/3分2R>
住村斉明里(日本)
MIYU(日本)

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