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Interview Special UFC UFC ESPN13 ヒカルド・ハモス ブログ レローン・マーフィー 岡田遼

【Special】岡田遼が語りたい、UFCプレリミ戦─09─マーフィー✖ハモス「スクランブルorクローズド?」

【写真】強烈無比なパウンドで無名のマーフィーがハモスを倒した (C)Zuffa/UFC


修斗暫定世界バンタム級チャンピオン岡田遼が岡田遼の語りたいUFCプレリミマッチ。

第9回は7月16日(木・現地時間)のUFC ESPN13で行われたフェザー級戦=レローン・マーフィー✖ヒカルド・ハモス戦について話してもらった。


──岡田遼が気になる7月のUFCプレリミマッチ、最後の試合をお願いします。

「レローン・マーフィー✖ヒカルド・ハモスです」

──またまた英国人絡みですね。

「勝ち、負けときて、今回は勝ちですね。マーフィー、全く知らなかったですけど、コイツ凄く良くないですか?」

──初回は完全にハモスの試合だったのですが……。

「そうなんですよね。ハモスって田中選手に勝っているし、日本のバンタム級ファイターとして勝ち続けてくよ──しっかり頼むぜというのはあります。

この試合はフェザー級だったということは踏まえても……ちゃんとやってくれと。だいたい、あの後ろ足を前足の裏からチョイと出す、意味不明の蹴りは何ですか!! しかも2度もやっていましたよ。あの動きは本当に理解に苦しみました」

──昔の私なら八百長が始まる合図かと勘繰ってしまいますよ(笑)。でも、あんな蹴りを見せていたら質量がガクンと落ちました。

「落ちましたねぇ。本当に意味不明で……不可解でした。逆にマーフィーは、あれだけ追い込まれて反撃できた。凄く良い組手、四つ組みからしっかりとテイクダウンし、それからもハモスを金網に押し込んでパウンドを打って。

ハモスを動かなくして殴る。これがパウンドだっていうパンチでしたね。ちょっと前かがみかもしれないですけど、相手が動けなくなっているので、反撃を気にせずに殴っていました。ハモスはエルボーを効かされたのもあって、蹴り上げても右のパンチで殴れると、もう動けなかったです」

──背中は譲らなかったですが、横を向いて殴られ続けました。

「だいぶ頑張って上を向いていたのですが……頭のてっぺんを金網に押し付けられ、下半身を束ねられて担がれ気味になるともう動けないですね。窮屈な態勢で腰を上げられると、体を伸ばせないですし、足を効かすこともできないですからね」

──岡田選手があの状態で下になると、意識がクリアで動ける体力があったとして、どのように対処しますか。

「いやぁ……これは……。僕だったら、うつ伏せになります。あの状態でもうつ伏せにはなれるでしょうし」

──でも足をフックされて首を取られないですか。

「そのリスクを冒してでも動かないとダメですね。まだ1分以上時間も残っていましたしね。半面、スクランブルMMAの時代ですが、下になるとマイナスというなかで、パンチを効かされた状態では背中を見せてのスクランブルよりも、クローズドガードを取る方が見えない攻撃はないのではないかと考えることもあります。殴られて倒れた人は反応のスピードも遅いですしね」

──あぁそういう考え方もあるのですね。

「勿論、絶対でないですけどね。クローズドを取っても殴られることはいくらでもありますし。だから……現状の僕だったら、背中を見せて逃げる方が助かる可能性が高まると思います。あのえぐいパウンドを上を向いてもらう方が、倒される確率は高い。なら、動いて逃げる可能性に賭けます」

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UFC ESPN13 UFC Result カムザット・チマエフ ジミー・リベラ ブログ ムニール・ラジズ レローン・マーフィー

【UFC ESPN13】試合結果 ジミー・リベラがステーマンに快勝。中東育ち?!ラジズ&チマエフの次戦に注目

【写真】フェザー級で組まれたバンタム級トップ10対決。ジミー・リベラがコディ・ステーマンに快勝した(C)Zuufa/UFC

16日(木・現地時間)にUFC ESPN13「Kattar vs Ige」がUAEはアブダビのヤス島=UFC Fight Islandで開催された。

メインのフェザー級マッチはカルヴィン・ケイターがダン・イゲに判定勝ち、コ・メインでのフライ級戦ではティム・エリオットがライアン・ベノイトを同じく判定で下している。

新チャンピオン=ピョートル・ヤンが誕生したバンタム級では、試合の5日前にフェザー級で戦うことが決まったジミー・リベラ✖コディ・ステーマン戦が組まれ、リベラがステーマンのテイクダウンや打撃の距離を殺すファイトで3-0で勝利した。

ファイトアイランド大会はは中東バーレーンがベースのBrave CFやアブダビ・ウォリアーからステップアップした選手の活躍も多いの特徴だ。今大会で目立っていたのは体重アブドゥル・ラザクを破り、ファイト・オブ・ザ・ナイトを獲得したムニール・ラジズ。

またジョン・フィリップスに何もさせずダースチョークで勝利し、パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトの5万ドルを獲得したスウェーデン在住のダゲスタン人ファイター=カムザット・チマエフも次戦が楽しみだ。

ファイト・オブ・ザ・ナイト=ムニール・ラジズ✖アブドゥル・ラザク
パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト=カムザット・チマエフレローン・マーフィー



UFC ESPN13「Kattar vs Ige」
<フェザー級/5分5R>
○カルヴィン・ケイター(米国)5R
判定
詳細はコチラ
×ダン・イゲ(米国)
<フライ級/5分3R>
○ティム・エリオット(米国)3R
判定
×ライアン・ベノイト(米国)
<フェザー級/5分3R>
○ジミー・リベラ(米国)3R
判定
詳細はコチラ
×コディ・ステーマン(米国)
<女子フライ級/5分3R>
○タイラ・サントス(ブラジル)3R
判定
×モリー・マクマン(英国)
<174ポンド契約/5分3R>
○ムニール・ラジズ(チュニジア)3R
判定
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×アブドゥル・ラザク(米国)
<ミドル級/5分3R>
○カムザット・チマエフ(スウェーデン)2R1分12秒
ダースチョーク
詳細はコチラ
×ジョン・フィリップス(英国)
<フェザー級/5分3R>
○レローン・マーフィー(英国)3R
判定
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×ヒカルド・ハモス(ブラジル)
<ライトヘビー級/5分3R>
○モデスタス・ブカウスカス(リトアニア)1R5分00秒
TKO
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×アンドレアス・ミハイリディス(ギリシャ)
<149ポンド契約/5分3R>
○フェザー級/5分3R3R
判定
×クリス・フィッシュゴールド(米国)
<女子フライ級/5分3R>
○リアナ・ジョフア(ジョージア)1R2分23秒
腕十字
詳細はコチラ
×ディアナ・ベルビシャ(ルーマニア)
<バンタム級/5分3R>
○ジャック・ショア(英国)3R
判定
×アーロン・フィリップス(米国)
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Report UFC UFC ESPN13 カルヴィン・ケイター ダン・イゲ ブログ

【UFC ESPN13】イゲの前進を利したファイトで、カルヴィン・ケイターが快勝

<フェザー級/5分5R>
カルヴィン・ケイター(米国)
Def.3-0:49-46.49-46.48-47
ダン・イゲ(米国)

まず右ストレートから左フックを振るったイゲに対し、ケイターがステップバックでかわす。イゲの前進にケイターは距離を外すか、ガードするなかで互いに左ジャブを狙う。ケイターが左ジャブを2発放ち、やや距離が詰まるとイゲはボディを入れ、ケイターも右ストレートに続き左ボディフックを打ち込む。続くボディを効かされたイゲは、ダブルレッグを切られてガードを取る。

足を捌いてボディを殴ったケイターは、イゲが立ち上がるのを待つ。スタンドに戻ったイゲに右前蹴りを入れたケイターにイゲはカウンターの右、さらに左ボディから左ミドルを蹴る。ケイターはこの蹴り足をキャッチしてテイクダウン、腹にパウンドを落とし立ち上がったところで左ボディフックを打ち込む。腹を攻め手から左フックを顔面に打ち込んだケイター、イゲは左に回ったところに跳びヒザからパンチを纏められた。

2R、間合の測り合いが続いた序盤、イゲの前進にケイターが右をヒットさせる。前に出ると打たれるイゲだが、前に出るしかなく蹴りを交えるがケイターの圧力が高い。それでも自ら前に出るだけでなく、ケイターの攻撃にカウンターを合わせるようになったイゲが、中盤を盛り返す。ボディにワンツーを入れ、左フックを顔面に狙うというように攻撃を散らすイゲだが、ボディに左フックを合わされる。ケイターは終盤に左ジャブからワンツー、右オーバーハンド、さらに跳びヒザを見せたが、イゲがラウンドを取り返した。

3R、イゲはカーフを2発蹴り、左へ回る。序盤と違い、待ちでなく追いかけるようになったケイターは、パンチを被弾することが増える。前後、左右のステップを繰り返す両者、相手が前に出てくるところでパンチを振るおうとして、同時の単発のパンチの打ち合いという展開が続く。イゲは右を当ててテイクダウン狙い、切ったケイターがワンツー。互いにスイッチを見せ、イゲが右を当てる。踏み込んでワンツーフック、右ハイを繰り出したケイターが右ロー、イゲはカウンターの右を狙う。右オーバーハンドからスイッチし、左ミドルを蹴ったイゲだが、この回は互いにクリーンヒットはなかった。

4R、ケイターがジャブを連続で繰り出し、勢いをつけて飛び込んだイゲはダブルレッグへ。尻もちからすぐに立ち上がったケイターの跳び蹴りが腹にあたり、イゲが引き込むように背中をつける。勢いのあるパウンドを落とし、スタンドで待ち受けたケイターに対し、立ち上がったイゲはスーパーマンパンチを見せ、エルボーもカウンターを被弾する。試合は心身ともに消耗戦となり、イゲが受けに回るように。ケイターはローからパンチ、組みを切ってヒザや後ろ回し蹴りを見せた。

ケイター優勢のまま試合は最終回に。イゲの左フックに右フックを被せたケイターは、ワンツーを当てバックステップでパンチを被弾しない。バランスを崩す場面が3R以降に増えてきたイゲだが、ローに右ボディストレートを打ち込む。左右にステップを踏むケイターは、大振りのイゲにショートを纏める。

蹴り足をキャッチされながら、ケイターは後方にジャンプするようにバランスを取る。倒せず、殴られ右目が大きく腫れたイゲは、距離があわない。ケイターは必死に前に出てくるイゲに対し、無理をせずジャブを当てられると間合を外す冷静な試合運びを見せる。最後に首相撲からヒザ蹴り、リリースしてからもう一発ヒザをイゲの顔面に蹴り上げ、最後にダウンを奪ったケイターが3-0の判定勝ちを手にした。


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Report UFC UFC ESPN13 コディー・ステーマン ジミー・リベラ ブログ

【UFC ESPN13】ステーマンの圧力をすかし、吸収するリベラが3-0で快勝

<フェザー級/5分3R>
ジミー・リベラ(米国)
Def.3-0:30-27.30-27.29-28
コディ・ステーマン(米国)

注目のバンタム級ファイターによるフェザー級戦。リベラが強烈な右ローを蹴り、ステーマンが右フックを入れる。ステーマンはスイッチし、足を使う。ボディを入れて組んだリベラがバックに回るが、すぐに間合を取り直す。と、ローをキャッチして倒したステーマンはリベラの立ち上がり際にパンチを打っていく。

と、続くステーマンの右ローをキャッチしたリベラが右を打ち込んで倒す。すぐに立ち上がり、続くリベラのテイクダウン狙いには姿勢を乱した状態からステーマンが向き返りダブルレッグへ。バックに回ったステーマンだが、レフェリーがブレイクを命じ不満げ表情を浮かべた。左フックで前に出たステーマンに右をカウンターで入れたリベラが、初回を取ったか。

2R、左を伸ばして組んだステーマンは、バックに回り前方にリベラを崩しに掛かる。ケージに頭をつけて粘るリベラはキムラクラッチからウィザー、胸を合わせて体を入れ替える。そのままダブルレッグに成功したリベラはスクランブルでバックを狙いつつ、左のパンチを連打する。ステーマンは胸を合わすと、シングルを切って右腕を差し返す。

ここでケージに押し返したステーマンがボディへヒザを突き刺す。回り、左フックを打ちつつ離れたリベラが左フックを振るう。ステーマンは左ローも、リベラは右ボディストレートを返す。さらに右ローを蹴ったリベラに対し、ステーマンがワンツーを打つがタイミングが合わない。リベラは残り30秒で左フック、ステーマンが左ジャブを打ち込む。ステーマンの跳びヒザに左フック、着地後にも左のショートをリベラが当てた。

最終回、ステーマンのステップインに左ショートを合わせるリベラは、ダブルレッグでケージに詰められても巧妙に金網を使って脱力、力を使わないように体を入れ替える。リベラがパンチを見せて離れた時には、2分を経過していた。ステーマンはブライアン・ケレハーを40日前に破った時のキレはなく、ローを2発蹴られてからのダブルレッグも決めきることができない。

巧くステーマンの力を吸収したような受けを見せるリベラはギロチンへ。シングルに拘るステーマンは時間を使ってしまう。残り1分を切り離れた両者、打撃戦はリベラが手数で上回る。ステーマンはここに来て間合を外し、右を当てるも直後にリベラが右を返してタイムアップに。

終始、ステーマンを包み込むように自らのペースで戦ったリベラが3-0の判定勝ちした。


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Report UFC UFC ESPN13 アブドゥル・ラザク ブログ ムニール・ラジズ

【UFC ESPN13】予想外の完成度……ドバイ在住のチュニジア人ファイター=ムニール・アジズがラザクに快勝

<174ポンド契約/5分3R>
ムニール・ラジズ(チュニジア)
Def.3-0:30-27.30-27.29-28
アブドゥル・ラザク(米国)

ドバイ在住のチュニジア人ファイター=ラジズ、体重超過のラザクに右ローを蹴っていく。ワンツーで前に出てくるラザクに対し、ヒザを見せたラジズだがラザクの圧力は止められない。ワンツーからローをラジズが見せるも、前に出続けるラザックはヒザを被弾しながら左右のパンチでラッシュをかける。

ケージ際でガードを固めつつ、ハイキックを蹴ったラジズのボディをラザクの左フックが抉る。ラジズは気持ちが折れることはなく、ヒジを打ち返す。ラザクもエルボーを見せるが、ラジズは右ミドル、そして右ハイを蹴っていく。縦ヒジを連続したラジズに対し、ラザクの勢いが弱まる。ローの蹴り合いから左ボディを伸ばしたラジズは、ローをチェックして笑顔を浮かべる。アジズはヒザの後ろを蹴るようなローからハイキック、そして左ジャブを伸ばす。さらに左ボディから右ハイのコンビネーションを繰り出したアジズは、チェックしながらも左足が効かされるように。ローの蹴り合い、左フックを入れたラザクは残り15秒でダブルレッグを許し、ラジズが予想以上の完成度の高さを見せた。

2R、ラザクのローをかわし、右ローを2発入れたラジズ。さらに関節蹴りを連続し、スイッチの右ハイからパンチを纏めると、下がったラザクにヒザを突き上げる。ケージに詰まり、ヒザ、エルボー、左右のパンチを打たれるラザクが、思い切りフックを振るう。間合いを取り直したラジズはヒザを再び入れ、打撃戦の流れで前に出てきたラザクにダブルレッグを決める。

ラジズはサイドで抑え、ブレイクが掛るまで息を整える。試合がスタンドに戻ると、ボディから顔面を殴り、ヒザ蹴り、ヒジを入れたラジズがケージを背にしたラザクにダブルレッグを決める。頭を抱えてマウントを耐えるラザクに対し、ラジズはサイドに移行。ここもレフェリーがブレイクを命じ、試合はスタンドで再開へ。息の荒いラジズに対し、ラザクが反撃に出たところでタイムに。

最終回、ローから左を当てたラザク。続く組みをかわしたラジズはローを蹴られ、左ジャブを返す。ラジズは軽い右ハイを見せ、ダブルレッグにヒザを合わせる。そのままケージにラジズを押し込んだラザクがリフトアップから2度に渡り、尻もちをつかせる。すぐに立ち上がったラジズはケージに押し込まれ、ポイントを挽回しないといけない展開で時間を使われる。

ここでラジズは体を入れ替え、ダブルレッグを仕掛ける。ケージを背負って耐えていたラザクは首を抱えてしまい、背中をマットにつかされる。根負けしたラザクは、サイドを許しエルボーと鉄槌を落とされる。その後はブレイクが掛ろうが抑えるラジズは、足を戻させても再び背中をつけさせサイドへ。スクランブルから立ち上がったラザックは最後に左右のフックを振るったが、時間とともに肩を落とした。

結果、ラジズがUFCデビュー戦で想像以上の総合力の高さを見せ判定勝ち──「これが始まり。大きなことは言いたくないけど、準備はできている。世界にショックを与えたかったんだ」と話した。


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Report UFC UFC ESPN13 カムザット・チマエフ ブログ

【UFC ESPN13】Brave CFからオクタゴンへ。フィリップスに圧勝したチマエフは「来週でも戦う」

<ミドル級/5分3R>
カムザット・チマエフ(スウェーデン)
Def.2R1分12秒byダースチョーク
ジョン・フィリップス(英国)

Brave CFからアブダビでUFC入りのチマエフは右ハイを蹴った直後にダブルレッグを決めて、フィリップスにパウンドを落としていく。スクランブルでバックに回ったチマエフは、サイドバックから左を確実に捉え続ける。足を引いてバックに回ったチマエフはさらにパンチを入れてRNCの機会をうかがう。

ワンフックでヒザを着いた状態のフィリップスを殴り続けるチマエフ。フィリップスはついには左右のパンチを落とされるようになりガードを取る。ならばとチマエフはエルボーを打ちつけ、背中を見せたフィリップスにパンチを打ち続ける。一瞬のギロチン狙いも、バックに戻ったチマエフは絞めを狙いつつ、フィリップスに上を向かせる。すぐに亀になったフィリップスはひたすらパンチを被弾し続けた5分間となった。

2Rはハイキックなしで、いきなりダブルレッグを決めたチマエフがバックを取ってパンチへ。フィリップスに上を向かせ、サイドからニーインベリーへ。シングルに来たところで、チマエフは待っていましたとばかりにダースチョークを極め「来週でも戦う。僕はウェルター級でチャンピオンになるんだ」とインタビューで話した。


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Report UFC UFC ESPN13 ヒカルド・ハモス ブログ レローン・マーフィー

【UFC ESPN13】ヒカルド・ハモスがテイクダウンからパウンドアウトで、レローン・マーフィーに完敗!!

<フェザー級/5分3R>
レローン・マーフィー(英国)
Def.4分18秒by TKO
ヒカルド・ハモス(ブラジル)

華麗な後ろ回し蹴りを連続で見せたハモスに対し、マーフィーは右ロー。そこに右を合わせていったハモスが、続いて右を当てる。カーフを3連続で蹴ったハモスは右ストレートから組んで一瞬にしてバックへ。前方にスラムしたハモスは、立ち上がったマーフィーの顔面にヒザを狙う。これをキャッチして胸を合わせたマーフィーがケージにハモスを押し込む。すぐに離れた両者、マーフィーもカーフを蹴るが、ハモスは右ストレートをヒットさせる。

左足の後ろを通す、右の蹴りという奇怪な攻撃を2度見せたハモスはテイクダウンを取られると同時にリバーサルしてバックへ。スクランブルで離れたマーフィーが手を取られた状況で左ハイを狙う。マーフィーはハモスのスピニングバックフィストにテイクダウンを合わせトップへ。エルボーを効かされたハモスは蹴り上げが当たらない。足をかわしてパンチを落としたマーフィー、続く右のパウンドでハモスが動きを止める。

横を向いたハモスの顔面にパンチを連打したマーフィーがTKO勝ちを決めた。


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Report UFC UFC ESPN13 アンドレアス・ミハイリディス ブログ モデスタス・ブカウスカス

【UFC ESPN13】ブカウスカスのヒジを受けたミハイリディス──後ろに金網があると思ったら……

<ライトヘビー級/5分3R>
モデスタス・ブカウスカス(リトアニア)
Def.1R5分00秒by TKO
アンドレアス・ミハイリディス(ギリシャ)

ケージウォリアーズ・ライトヘビー級王者からUFCにステップを果たしたブカウスカスと、Titan FCを経てコンテンダーシリーズ挑戦から格上げとなったミハイリディスの対戦。両者が蹴りを交え、様子見のなかでミハイリディスの右ミドルが決める。ローを返すブカウスカスだが、ミハイリディスのカーフの方が勢いがあるか。ブカウスカスはローにワンツーを合わせようとし、カーフを続けるミハイリディスがスリップ。すぐに立ち上がって左ミドルを蹴り込む。

さらにカーフを蹴っていくミハイリディスが左フックをヒットさせ、ブカウスカスが距離を取り直す。ブカウスカスも前に出て左を当てるも、近距離になるとパンチの圧力もミハイリディスが強い。そのミハイリディスは動きの落ちた終盤にテイクダウンを狙ってケージにブカウスカスを押し込むも、エルボーを頭部に受けながらラウンド終了に。

立ちあがられず、金網に盛られようとしたミハイリディスだったが、後ろはドアでインターバル突入と同時に開いており、後方に転がりそうになる。これを見てレフェリーは試合ストップ。ミハイリディスは後頭部だとアピールしたが、ブカウスカスのヒジは両耳を結んだラインより上に振り下ろされておりTKO負けとなった。

と同時にミハイリディスにダメージがあったのは確かだが、後ろに金網があると思ったらドアが開いていた状況では誰もがバランスを崩すもの。ケージにもたれて立ち上がる行為自体が、ストップされても致しかたないということだろう。


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Report UFC UFC ESPN13 ディアナ・ベルビシャ ブログ リアナ・ジョフア

【UFC ESPN13】ジョージアのリアナ・ジョフアが、ベルビシャに腕十字で一本勝ち

<女子フライ級/5分3R>
リアナ・ジョフア(ジョージア)
Def.1R2分23秒by 腕十字
ディアナ・ベルビシャ(ルーマニア)

ワンツーをヒットさせたベルビシャが、組んでジョフアをケージに押し込む。体を入れ替えられても、ヒザを入れテイクダウンに成功したベルビシャに対し、ジョフアが腰を切って腕十字へ。仰向けにされたベルビシャは右腕が伸びながら一度はクラッチを組み直す。上体を起こしたジョフアがもう一度下になりながら腕を伸ばし、腹ばいになるとベルビシャは「タップ」と連呼した。


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Preview UFC UFC ESPN13 コディー・ステーマン ジミー・リベラ ブログ

【UFC ESPN13】コロナからの帰還=ジミー・リベラが、ステーマンとバンタム級トップ対決をフェザー級で

【写真】バンタム級での計量と比較すると、やはり大きく感じられるリベラ(C)Zuffa/UFC

明日16日(木・現地時間)の未明に戦いの火ぶたが切って落とされるUFC ESPN13「Kattar vs Ige」ではUFCでも最も層が厚いといっても過言でないバンタム級のトップランカー対決がフェザー級の体重で組まれている。

6月6日に150ポンド契約マッチでブライアン・ケレハーを破ったばかりのコディー・ステーマンとジミー・リベラの両者は、本来8月に当然のようにバンタム級で戦うことが決まっていた。しかし、ペドロ・ムニョスの新型コロナウィルス感染が分かり、今大会で組まれていたフランキー・エドガー戦が消滅。


今大会はムニョス✖エドガー以外にもコロナ関連を合わせて5試合が中止となるなか、両者は先週の月曜日に今大会で戦うオファーを受け、火曜日に了承。木曜日にはラスベガス経由でアブダビ=ファイトアイランドへ向かった。

ステーマンも相当デカい(C)Zuffa/UFC

当然、調整の時間はなくフェザー級で戦うこととなったわけだ。

この試合、メディアから特に注目されたのはリベラが3月にウィルスの陽性だったことが分かり、2週間の隔離を経験しているコロナの帰還者である点だ。「体調が悪かったのは最初の3日間、凄い倦怠感があったけど4日目からは快方に向かった」とバーチャル・メディアデーでリベラは記者に語っている。

その後はロックダウンの影響もあり、ランニングやウェイトなど個人で調整する時間が殆どだったことをリベラは明かしてもいる。ステーマンとのファイトに関しては「とにかくケージにずっと詰めあうような試合はしたくない」としているが、それはステーマンのレスリング力と自らのスタミナを考えての発言のようにも取れる。

一方のステーマンは前述したよう40日前にケレハーを破った時には、最終回こそ疲れが見えたがレスリングを封印したかのように打撃で揺さぶり、力を使わずニータップでテイクダウンという合気MMAを披露していた。

バーチャル・メディアデーでは「ジミーはブライアンよりテクニカルで爆発力があると思う」とその印象を話しているステーマン。互いに対戦相手のことは既に意識していただろうが、準備をする時間はほぼなかった。そのような状況下で、40日のインターバルのステーマンがこの間にどのように過ごしてきたか。「旅はクレイジーだったけど、練習は変わりなくなっていた」と言うステーマンとリベラ、どれだけコンディションに差があるのかが勝負の鍵を握ってくることは目違いない。

現状のコンディションと、地力勝負。リベラの踏み込みという同時に当たるパンチに対し、ステーマンは打撃で対抗できるのか。それともレスリング勝負を仕掛けるのか。実際に両者がオクタゴンの中で動き出すまで、予想のしようがない一戦といえる。

■UFC ESPN13計量結果

<フェザー級/5分5R>
カルヴィン・ケイター: 146ポンド(66.22キロ)
ダン・イゲ: 145ポンド(65.77キロ)

<フライ級/5分3R>
ティム・エリオット: 125ポンド(56.7キロ)
ライアン・ベノイト: 126ポンド(57.15キロ)

<フェザー級/5分3R>
ジミー・リベラ: 145ポンド(65.77キロ)
コディー・ステーマン: 145ポンド(65.77キロ)

<女子フライ級/5分3R>
モリー・マッキャン: 125ポンド(56.7キロ)
タイラ・サントス: 125ポンド(56.7キロ)

<ウェルター級/5分3R>
アブドゥル・ラザク: 174ポンド(78.92キロ)
ムニール・ラゼス: 171ポンド(77.56キロ)

<ミドル級/5分3R>
ジョン・フィリップス: 186ポンド(84.37キロ)
カムザット・チマエフ: 186ポンド(84.37キロ)

<フェザー級/5分3R>
ヒカルド・ハモス: 145ポンド(65.77キロ)
レローン・マーフィー: 146ポンド(66.22キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
モデスタス・ブカウスカス: 205ポンド(92.99キロ)
アンドレアス・メケイリディス: 206ポンド(93.44キロ)

<フェザー級/5分3R>
ジャレッド・ゴードン: 145ポンド(65.77キロ)
クリス・フィッシュゴールド: 149ポンド(57.59キロ)

<女子フライ級/5分3R>
リアナ・ジョフア: 126ポンド(57.15キロ)
ディアナ・ベルビシャ: 125ポンド(56.7キロ)

<バンタム級/5分3R>
アーロン・フィリップス(米国)
ジャック・ショア: 136ポンド: 135ポンド(61.24キロ))

<ライトヘビー級/5分3R>
ホルヘ・ゴンザレス: 205ポンド(92.99キロ)
ケネス・バーリ:──