カテゴリー
45 MMA MMAPLANET o UFC UFN UFN235 キック ディアナ・ベルビシャ モリー・マッキャン

【UFN235】新階級でモリー・マッキャンがトラウマ払拭の腕十字。ベルビシャを返り討ちに

<女子ストロー級/5分3R>
モリー・マッキャン(英国)
Def.1R4分59秒by 腕十字
ディアナ・ベルビシャ(ルーマニア)

2019年10月以来の再戦。前回はマッキャンが判定勝ちを収めている。今回からストロー級に落としたマッキャン、つまり前回とは階級を変えての再戦となる。

ベルビシャの右ローにいきなり重い右オーバーハンドを当てたマッキャンは、その後も踏み込んでワンツーを放つ。それを迎え撃つベルビシャだが、ジャブの相打ちにしても勢いはマッキャンが上だ。ベルビシャは右カーフ、さらに左ボディフックを決める。マッキャンはダブルレッグでスラムするようにテイクダウンを決めると、スタンドで待ち受ける。

スピニングバックキックを見せたマッキャンは、首相撲からヒザ蹴りにもボディロックで対抗してケージにベルビシャを押し込む。スピニングバックエルボーを決めて離れたマッキャンが、ヒジ打ちからボディショットと攻勢を維持。ベルビシャはローを返すが、ボディを打たれる。それでも首相撲からヒザ蹴りに出たベルビシャだったが、ボディロックで大きく抱え上げたマッキャンがスラムからマウントへ。エルボーを落とすマッキャンは、残り10秒で腕十字。勢いがあり過ぎて、真後ろに倒れこむような仕掛けとなったが──そのままスピンするように極めてタップを奪った。

「過去2試合のパフォーマンスの悪さをUFCに謝りたい。今日、前に向いて歩き始めることができる。階級を変えたけど、チャンピオンになるという目標は変わらない」と腕十字というフィニッシュにリベンジを果たしたマッキャンは語った。


The post 【UFN235】新階級でモリー・マッキャンがトラウマ払拭の腕十字。ベルビシャを返り討ちに first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
45 AB LFA MMA MMAPLANET o UFC UFN UFN235 アザット・マクスン アレッシャンドリ・パントージャ イ・ジョンヨン ギルバート・ウルビナ チャールズ・ジョンソン テンバ・ゴリンボ ディアナ・ベルビシャ トーマス・ピーターソン ナソーディン・イマボフ ハファエル・エステヴァン ヘナト・モイカノ ボクシング マルケル・メデロス ムスリム・サルコフ ムハマド・モカエフ モリー・マッキャン ユリア・ストレアレンコ ランディ・ブラウン ランドン・キニョネス ヴィヴィアニ・アロージョ 平良達郎

【UFN235】17勝0敗のカザフスタン人ファイター=アザット・マクスン「タツローとフライ級を盛り上げたい」

【写真】非常にクール、でも親しみやすい感じのマクスンだった (C)MMAPLANET

アレッシャンドリ・パントージャを頂点とするUFCフライ級戦線には10勝以上の無敗の選手が4人在籍している。10勝0敗のムハマド・モカエフ(英国)、12勝0敗のハファエル・エステヴァン(ブラジル)、15勝0敗の平良達郎──そして17勝0敗のアザット・マクスンだ。
Text by Manabu Takashima

UFCではエステヴァンと並び1勝0敗のため、まだランク外のマクスンが3日(土・現地時間)にネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFN235:UFN on ESPN+93「Dolidze vs Imavov」に出場し、チャールズ・ジョンソンと対戦する。

中央アジアから中東で負け無しだったマクスンにとって、LFA王者だったジョンソンとの対戦はワールドクラスで戦う物差しとなる。ベルト獲りへ自信しかないマクスンにジョンソン戦、平良達郎について尋ねた。


──アザット、フライ級の新鋭としてBRVE CF時代から知る人ぞ知るファイターでしたが、日本のMMAファンにとっては未知強のままです。アザットはこれまでどのような格闘技の経験があるのか、まず教えていただけないでしょうか。

「10歳の時にフリースタイルレスリングを始めたのが、最初のコンバットスポーツとの出会いだよ。ただ住んでいる地域や市の大会では優勝できたけど、カザフスタンの全国大会では優勝できなかった」

──それにしてレスリングがベースなのですね。そう思えないほど、素晴らしい右ストレートを持っているので、ボクシングがベースだと思っていました。

「実は12歳……13歳の時に打撃の練習もするようになっていたんだ。その時、僕は天性のヘビーパンチャーだと気づいたよ」

──レスラー時代に、その天賦の才をストリートで試したことは?

「ないよ。全くない。ストリートファイトをした経験は一度もないから(笑)」

──承知しました。ではMMAに転じたのは?

「レスリングの大会で良い結果を残せなかった時、MMAの人気が僕らの国でも上がってきて──興味を持ったんだ」

──アザットのMMAは上手く打撃と組みが融合しているように感じました。打撃は打撃、レスリングはレスリングとして続けていたのか、それともコンバットサンボのような打と組みがある競技の経験はあったのでしょうか。

「コンバットサンボもスポーツサンボも経験はない。アレはロシアの格闘技だから。カザフスタンにはジェクぺ・ジェックという殴って、蹴って、投げて、グラウンドでも殴って良い伝統的なマーシャルアーツがあるんだ(※zhekpe zhek=憎しみと戦うという意味で、動画ではほぼMMA。アマとプロもあり、MMAプロモーションとしてzhekpe zhekも存在している。その一方で素手、カザフ国旗と同じ青のズボンをはいて土嚢が積まれたサークルで戦う試合も。さらにケージを使用し、無差別で子供が戦う試合も見られた……)。

大会は8人トーナメントで1日に3試合を戦う必要がある。プロMMAを戦う前にジェクペ・ジェックの経験があったから、MMAに転じるのは凄く簡単だった。だからイージーにオクタゴンMMAでフライ級チャンピオンになれたんだ」

──ジェクペ・ジェックですか……、興味深いです。ところでUFC二戦目となるチャールズ・ジョンソン戦を週末控え、今はどのような気持ちですか(※取材は1月31日に行われた)。

アザットは126ポンド(57.15キロ)。ジョンソンは125.5ポンド(56.93キロ)で計量をクリアしている(C)Zuffa/UFC

「普段と変わらない。

とても落ち着いていて、オクタゴンに入って勝つ。それが僕の仕事だから。チャールズ・ジョンソンが何をしてこようが、どの局面でも準備できている。打撃戦でも、レスリングでも僕は負けない。彼の攻撃で恐れるモノは何一つないんだ。この試合で勝って、これからどんなことが起こるか楽しみにしてほしい」

──その「これから」ですが、同じフライ級で無敗の平良達郎選手とデンバーで一緒にトレーニングをしたことがあるかと思います。平良選手の印象を教えてください。

「タツローとは今、言っていたようにコロラド州のデンバーで1カ月半ほど一緒に練習した。凄く良いヤツで、すぐに打ち解けて友達になったよ。技術交換もしたし、素晴らしい時間をタツローと過ごせた」

──とはいえ、同じ階級です。勝ち進めば戦うこともあるかと思います。

「タツローは今トップ15になったばかりだけど、輝かしい未来が待っているファイターだ。僕自身の成功とともに、タツローの成功を願っている。僕らでUFCフライ級ディヴィジョンを盛り上げたいと思う。当然、ベルトは僕のモノになるけどね」

──そこは譲れないと(笑)。では最後に日本のファンに一言お願いします。

「サンキュー。アリガト。ラフマット(※カザフ語でありがとう)」

■視聴方法(予定)
2月4日(日・日本時間)
午前6時00分~UFC FIGHT PASS
午前5時30分~U-NEXT

■UFN235対戦カード

<ミドル級/5分5R>
ロマン・デリツ(ジョージア)
ナソーディン・イマボフ(フランス)

<ライト級/5分3R>
ヘナト・モイカノ(ブラジル)
ドリュー・ドパー(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ランディ・ブラウン(ジャマイカ)
ムスリム・サルコフ(ロシア)

<女子フライ級/5分3R>
ヴィヴィアニ・アロージョ(ブラジル)
ナタリア・シウバ(ブラジル)

<ミドル級/5分3R>
アリアスカブ・カイジレフ(ロシア)
マフムド・ムラドフ(ウズベキスタン)

<ウェルター級/5分3R>
ギルバート・ウルビナ(米国)
チャーリー・ラドキー(米国)

<女子ストロー級/5分3R>
モリー・マッキャン(英国)
ディアナ・ベルビシャ(ルーマニア)

<フライ級/5分3R>
チャールズ・ジョンソン(米国)
アザット・マクスン(カザフスタン)

<ウェルター級/5分3R>
テンバ・ゴリンボ(ジンバブエ)
ピート・ロドリゲス(米国)

<フェザー級/5分3R>
ブレーク・ビルダー(米国)
イ・ジョンヨン(韓国)

<女子フライ級/5分3R>
ユリア・ストレアレンコ(豪州)
ルアナ・カロリーナ(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
マルケル・メデロス(米国)
ランドン・キニョネス(米国)

<ヘビー級/5分3R>
トーマス・ピーターソン(米国)
ジャマール・ポーグス(米国)

The post 【UFN235】17勝0敗のカザフスタン人ファイター=アザット・マクスン「タツローとフライ級を盛り上げたい」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
MMA MMAPLANET o UFC UFC281   アレックス・ポアタン・ペレイラ イスラエル・アデサニャ カーラ・エスパルザ カーロス・アルバーグ クラウジオ・プエレス クリス・グティエレス コーリー・アンダーソン ジャン・ウェイリ ダスティン・ポイエー ダン・フッカー チェ・スンウ ドミニク・クルーズ フランキー・エドガー フリオ・アルセ ブラッド・リデル ヘナト・モイカノ マイケル・チャンドラー マット・フレヴォラ モリー・マッキャン モンテル・ジャクソン 水垣偉弥

【UFC281】ラストファイトへ、フランキー・エドガー「有終の美を飾って、夕日に向かって立ち去る」

【写真】さすがに年輪が顔に如実に感じられるようになったフランキー(C)MMAPLANET

12日(土・現地時間)、ニューヨーク州ニューヨークシティのマジソン・スクエア・ガーデンでUFC 281「Adesanya vs Pereira」が開催される。今大会でフランキー・エドガーが、現役ラストファイトをクリス・グティエレスと戦う。

史上最少、史上最速、最も偉大なUFC世界ライト級王者がケージを去ることを決めた。MMAを進化させた──ある意味、歴史を変えた不世出のファイターは最後の試合もいつも通り勝つことしか考えていなかった。


──1年振りの試合で、クリス・グティエレスと対戦します。この試合がラストファイトと公言しましたが、この間にそのまま現役生活を終えようとは考えたことはなかったですか。

「あのまま引退することは考えたことがなかったよ。前回の試合後に手術をしたので少し時間を置いたけど、それからはずっとジムで練習を続けてきた。体調は本当に良くて。しっかりとトレーニングができているから、今回の試合を戦うことを決めたんだ」

──日本のMMA選手たちと一緒にフランキーやマーク・ヘンリー、ヒカルド・アルメイダの下を訪れ10年が経ち、あの時ニュージャージーを訪れた選手6人のうち今もMMAを戦っているのは2選手だけになっています。引退したなかの1人、水垣偉弥さんはボディよりも反応が遅れるようになった。それが引退を決めた要因だと言っていました。

「ジムでの練習でも、僕の反応が悪くなったと感じることはない。もちろん、前回の試合は自分が思っていたように最高に素晴らしい動きはできなかった。結果も敗れた。でも勝利が近いという戦いはできていた。あの結果(前蹴りでKO負け)は誰も予測できなかったに違いないしね。タイトル戦線にある選手とそういう戦いができたことでも、僕は自分に戦闘能力があると思っている。そして世界のベストにまだ勝てると信じているよ」

──ドミニク・クルーズとフランキー・エドガーのステップが、MMAを進化させたと信じている日本のMMAファンは多いです。とはいえドミニクもフランキーも厳しい結果が増えてきました。ダメージの蓄積も心配でした。

「そう思われることは致し方ない。でも自然なことだからね。だからこそ、この試合が最後だと決めたんだ。もう1試合、全力で戦う。力強い姿で有終の美を飾りたい。そして夕日に向かって立ち去る」

──では最後の試合の対戦相手、グティエレスの印象を教えてください。決してパフォーマンスは良くないような試合で、結果を出し続けているようなイメージがあります。

「凄くアンオーソドックスだよ。勝ち方を知っているというのか。でも若い選手は試合を重ねる度に成長しているからね。前回の彼よりも、より強くなって僕の前に立って欲しい。それでも僕の経験と、全局面で戦える能力は十分に有効だと思っている」

──多くの局面でケージを背負ってサークリング、パンチを被弾するのを嫌がっているのではなく恐れているように見えることすらあります。

「確かにパンチを恐れて、下がる時がある。あれだけケージを背負っていると、ジェネラルシップはこっちが握ることができるはずだ。前に出てきたら、そこに対応する。嫌がるなら、それに適した動きをする。

でもチョット予測できないところがあるんだよね。あんな風に逃げていて、スピニングバックフィストを急に打って来るとか。何か大きなことをやるんだ。でも僕は少しでも速く、彼をキャッチすることを心掛ける。実際、どの局面でも僕が上回っているから掌の上で、クリスを踊らせたいと思う」

──フランキーはフットワークとフェイクで相手を惑わせ、テイクダウンを奪うという鉄板のスタイルを構築しました。しかし、近年はスクランブル能力が飛躍的に進歩し、労力の割にはすぐに立ち上がれるようになりました。その辺りをどのように考えて戦ってきましたか。

「今の選手たちはよりウェルランディッドになっている。でも、まだ僕の方が上だ。知識的にも少しアドバンテージがあるだろう。何より、そういう選手をスタミナ切れに追い込める。そこが一番重要だよ。テイクダウンを狙う。テイクダウンのフェイクを見せる。殴ると見せかける。そして殴る。そこからテイクダウンする。この繰り返しで、相手を疲れさせるんだ。迷わせ、ストレスを当て続けてガスアウトに追い込む」

──ラストマッチまで、しんどい試合をするということですね。そのような試合展開の場合、攻めているフランキーの方が削られる恐れもありますが、そこは気にならないですか。 

「間違いなくハイペースで動き続けることができる。それにスタミナはプレッシャーとも大きく関係している。今回のイベントは、クリスにとって過去に経験したことがないようなビッグショーだ。でも、僕にとっては10年以上戦ってきたノーマルな状況でしかないからね」

──ある意味、フランキーがスタミナ切れを起こすシーンを見るようなことがあれば、ノックアウトやサブミットされるのよりもショックかもしれないです。

「大丈夫だ。そんなことには絶対にならないから。そんなことにならないよう、厳しいトレーニングを課し続けてきた。2021年に2度手術を行った。この2回の手術によって、僕の体は回復した。バンタム級で戦うようになって、体調は今回がベストだろう」

──ボディとともにメンタルはどうでしょうか。ここまでのことをやり遂げてきて、まだ最後に戦う選択をしたこと。そのモチベーションがあるというのは、凄まじいことだと思います。

「僕は自分が進むべき道……一方通行にしか進めないんだ。他のやり方は、分からない。何もね。だからこそ、今回を最後にしようと思った。永遠にMMAを戦い続けることなんてできない。家族を第一に考えた人生を送る時を迎えたんだよ。本当は試合前から引退するなんて言わずに、身を引きたかった。でも、そうしないと引退できない。ずっと戦おうとするって思ったんだ」

2007年2月3日。フランキーのUFCデビュー戦。対戦相手のタイソン・グリフィンに注目していたら、なんだかまるで力みのない普通の人のような選手が、いつの間にか勝っていた

──今回もマーク・ヘンリー、ヒカルド・アルメイダと練習を?

「そうだよ。MMAを始めた時、タイトルを獲った時と同じ。彼らと最後まで戦う。今は練習パートナーも世代交代したよ。インディアナからコーリー・アンダーソンが若い選手を引き連れてやってきた。これまで見たことが無い顔とも練習をしてきたから、常に新鮮な気持ちでトレーニングすることができたよ」

──フランキー、最後の試合前にインタビューの機会を与えていただき感謝しています。最後にあなたのことを永遠に尊敬してやまない日本のMMAファンに一言お願いします。

「2012年に日本のファンの皆の前で戦ったことは、忘れることができない思い出だよ。最後にもう1試合、皆に喜んでもらえるよう戦うよ」

■視聴方法(予定)
11月13日(日・日本時間)
午前8時00分~UFC FIGHT PASS
正午~PPV
正午~WOWOWライブ

■UFC281対戦カード

<UFC世界ミドル級選手権試合/5分5R>
[王者]イスラエル・アデサニャ(ニュージーランド)
[挑戦者]アレックス・ポアタン・ペレイラ(ブラジル)

<UFC世界女子ストロー級選手権試合/5分5R>
[王者] カーラ・エスパルザ(米国)
[挑戦者]ジャン・ウェイリ(中国)

<ライト級/5分3R>
ダスティン・ポイエー(米国)
マイケル・チャンドラー(米国)

<バンタム級/5分3R>
フランキー・エドガー(米国)
クリス・グティエレス(米国)

<ライト級/5分3R>
ダン・フッカー(ニュージーランド)
クラウジオ・プエレス(ペルー)

<ライト級/5分3R>
ヘナト・モイカノ(ブラジル)
ブラッド・リデル(ニュージーランド)

<ライトヘビー級/5分3R>
ドミニク・レイエス(米国)
ライアン・スパーン(米国)

<女子フライ級/5分3R>
エリン・ブランクフィールド(米国)
モリー・マッキャン(英国)

<ミドル級/5分3R>
アンドレ・ペトロスキ(米国)
ウェリントン・トゥルマン(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
オットマン・アザイタル(ドイツ)
マット・フレヴォラ(米国)

<女子ストロー級/5分3R>
カロリーナ・コバケヴィッチ(ポーランド)
シルヴァナ・ゴメス・フアレス(アルゼンチン)

<フェザー級/5分3R>
マイク・トリザノ(米国)
チェ・スンウ(韓国)

<バンタム級/5分3R>
フリオ・アルセ(米国)
モンテル・ジャクソン(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
カーロス・アルバーグ(ニュージーランド)
ニック・ネグメレアフヌ(ルーマニア)

The post 【UFC281】ラストファイトへ、フランキー・エドガー「有終の美を飾って、夕日に向かって立ち去る」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
Brave CF Cage Warriors IMMAF LFA MMA MMAPLANET o UFC UFN208   カーティス・ブレイズ キック クリス・カーティス コディ・ダーデン ジェイ・ハーバート ジャック・ヘルマンソン ジョーダン・ラヴィット チャールズ・ジョンソン トム・アスピナル パディ・ピンプレット マクワン・アミルカーニ ムハマド・モカエフ モリー・マッキャン ルドヴィット・クライン

【UFN208】計量終了 注目は英国MMA界の隣のお兄ちゃんパディ・ピンブレットとモカエフ✖ラヴィット

【写真】人を食ったような態度をフェイスオフで取ったザ・バディだが、ラヴィットもこの仕草で応えた(C)Zuffa/UFC

23日(土・現地時間)に英国はロンドンのThe O2アリーナで開催されるUFN208:UFN on ESPN+66「Blaydes vs Aspinall」の計量が22日(金・同)に行われている。

今年3月に続くロンドンのUFCはトム・アスピナルがカーティス・ブレイズを迎え撃つメインのヘビー級マッチを筆頭に、英国及び欧州勢と北米、そして欧州内の顔合わせで構成された純粋ヨーロッパ・ショー──欧州MMAの現在の力が伺えるラインナップとなっている。

全14試合、欧州以外のファイターは米国が8名、カナダとブラジル人選手が1人ずつ、この10選手以外は英国が9名で最多、以下デンマークとスウェーデンが2人、ドイツ、フィンランド、スイス、スロバキア、ウクライナが各1人で構成されている。


地元英国の注目は、英国MMA界の隣のお兄ちゃん=ザ・バディことパディ・ピンプレットだ。27歳とは思えない童顔、この日の計量もそうだが試合の時も笑顔を振りまくピンブレットはリバプール──しかもマーシーサイド生まれで、MMA戦績は18勝3敗を誇る。

自身でファイターとしての武器を気持ち、アゴと精神力の強さというピンブレットだが、柔術は黒帯でCage Warriorsではフェザー級王座を獲得している。ハイキックでKOする一方で、跳びつき三角という得意技持つピンブレットは基本に忠実ながら、アグレッシブな飛び道具を持つ印象に残る選手だ。

そして、劣勢になっても諦めないファイトでローカルショー自体からファンを虜にして来た。

対するジョーダン・ラヴィットも同じ27歳でキャリア10勝1敗、2020年のコンテンダーシリーズでUFCと契約を果たしオクタゴンでは3勝1敗と勝ち越しているグラップラーだ。UFC初戦でスラムでKO勝ちするなど、ラヴィットもまた派手なインパクトを残したが、世界最高峰ではランク外で生き残り兼育成的なマッチメイクで戦ってきた。

つまり、そのラヴィットと上から3番目の位置で戦うピンブレットもUFCが少し長い目で見ているファイターといえるだろう。フェイスオフ後に自ら差し出した握手に、ラヴィットが答えようとすると急いで手を引き頭を掻く仕草を見せ、ファンを大喜びさせたピンブレット。

その彼とネクストジェネレーションMMAの同門モリー・マッキャンも会場を沸かす試合をハンナ・ゴールディとやってのけるに違いない。

プレリミではムハマド・モカエフがやはり気になる存在だ。

2度のIMMAF世界王者からBRAVE CFと中東メインストリームでプロMMAデビューを果たすと、2年7カ月後の今年3月には5勝0敗のレコードを引っ提げてUFCへ。コディ・ダーデンを58秒、ギロチンで一蹴した。

とはいえダーデンは世界最高峰の最も底辺にある選手といっても間違っていない。特にフライ級はまだ層も薄く、そういう意味ではLFAフライ級王者からステップアップを果たしてきたチャールズ・ジョンソンとの試合は、モカエフにとっても北米基準で現状の力が浮き彫りになるマッチアップといえる。

レスリングとフロント系及びバックチョークを得意とするモカエフは打撃面では左の蹴り、跳びヒザを多用するがパンチの交換はほぼ見せていない。蹴りから組んでテイクダウンという流れに対し、ジョンソンは前蹴りで突き放し、接近戦でもヒザ蹴り、組みにはギロチンという対抗手段を持つ。

モカエフはフェイスオフで拳を胸板にぶつけるほど勢いに乗っていた。対してジョンソンは指をさして何やら叫んでエキサイト。31歳LFAでタイトル戦を3度経験した末に世界最高峰に辿り着いた雑草ジョンソンが、中東のエリート街道まっしぐら、21歳でUFCに飛び込んだモカエフに、どう意地を見せるか見ものだ。

■視聴方法(予定)
7月24日(日・日本時間)
午前1時00分~UFC FIGHT PASS

■UFN208計量結果

<ヘビー/5分5R>
カーティス・ブレイズ: 260ポンド(117.93キロ)
トム・アスピナル: 251ポンド(113.85キロ)

<ミドル級/5分3R>
ジャック・ヘルマンソン: 186ポンド(84.37キロ)
クリス・カーティス: 186ポンド(84.37キロ)

<ライト級/5分3R>
パディ・ピンプレット: 156ポンド(70.76キロ)
ジョーダン・ラヴィット: 155ポンド(70.31キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
ニキータ・クリロフ: 204ポンド(92.53キロ)
アレキサンダー・グスタフソン: 205ポンド(92.99キロ)

<女子フライ級/5分3R>
モリー・マッキャン: 125.5ポンド(56.92キロ)
ハンナ・ゴールディ: 125ポンド(56.7キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
ポール・クレイグ: 206ポンド(93.44キロ)
ヴォルカン・オズデミア: 205.5ポンド(93.21キロ)

<ライト級/5分3R>
ルドヴィット・クライン: 156ポンド(70.76キロ)
メイソン・ジョーンズ: 155.5ポンド(70.53キロ)

<ライト級/5分3R>
マーク・ディアキーシー: 156ポンド(70.76キロ)
ダミア・ハゾヴィッチ: 156ポンド(70.76キロ)

<フェザー級/5分3R>
ナサニエル・ウッド: 145.5ポンド(66.0キロ)
チャールズ・ロサ: 145ポンド(65.77キロ)

<フェザー級/5分3R>
マクワン・アミルカーニ: 145.5ポンド(66.0キロ)
ジョナサン・ピレース: 145ポンド(65.77キロ)

<フライ級/5分3R>
ムハマド・モカエフ: 126ポンド(57.15キロ)
チャールズ・ジョンソン: 125.5ポンド(56.92キロ)

<ライト級/5分3R>
ジェイ・ハーバート: 155ポンド(70.31キロ)
カイル・ネルソン: 155ポンド(70.31キロ)

<女子フライ級/5分3R>
マンディ・ブーム: 125ポンド(56.7キロ)
ヴィクトリア・レオナード: 125.5ポンド(56.92キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ニコラス・ダルビー: 170ポンド(77.11キロ)
クラウジオ・シウバ: 170.5ポンド(77.34キロ)

The post 【UFN208】計量終了 注目は英国MMA界の隣のお兄ちゃんパディ・ピンブレットとモカエフ✖ラヴィット first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
MIKE MMA MMAPLANET o RIZIN UFC UFN204 イリャ・トプリア グンナー・ネルソン ジェイ・ハーバート ジャック・ショア ダン・フッカー トム・アスピナル パディ・ピンプレット マイク・グランディ マクワン・アミルカーニ ムハマド・モカエフ モリー・マッキャン 佐藤天 修斗

【UFN204】アルミカーニ戦へ、折れない心=マイク・グランディ「他で味わえない戦いがUFCにはある」

【写真】言葉も戦い方も実直なマイク・グランディ。UFCで戦う姿を見るのは嬉しい限りだ(C)MMAPLANET

19日(土・現地時間)、英国ロンドンのO2アリーナで開催されるUFN204:UFN on ESPN+62「Volkov vs Aspinall」でマイク・グランディがマクワン・アミルカーニと対戦する。

UFCで4戦目を迎えるグランディは、2017年1月に修斗に来日し当時のプロ修斗世界フェザー級チャンピオン斎藤裕をレスリングとスクランブルでリードし判定勝ちを収めている。

ノンタイトル戦で王者を破ったことで、ベルトへの挑戦が期待されたが、来日が途絶えACBやブラジルでの戦いを経てUFCとの契約を果たした。強烈無比なテイクダウンの能力の高さとハートのタフさが来日時から伝わっていたグランディにインタビューを試みた。


──母国でマクワン・アミルカーニ戦が迫ってきました(※取材は3月16日に行われた)。今の調子はいかがですか。

「心身ともに充実しているよ。このキャンプではあらゆる犠牲を払って、集中してやってきたからね。トレーニングも充実していた。もう戦う準備はできているよ」

──英国……イングランドでは、もうほぼほぼコロナ感染の規制が取り払われたようですね。

「そうなんだ。もう、規制されることなく練習もできているし、外出もできる。以前のようだよ。もともと僕とアルミカーニは2020年3月のロンドン大会で戦う予定だったけど、パンデミックで中止になった。あれから2年、ようやく以前の状態に戻ったように感じる。だからこそ、ここ数日間で何か急激に変わることがないよう願っているよ(笑)」

──UFCファイターになったマイクにようやくインタビューがすることができ、以前から気になっていたことを直接聞く機会を得ることができました。

「何が聞きたかったんだい?」

──マイクは2017年1月に修斗に来日し、当時の修斗世界フェザー級王者である斎藤裕選手に勝利しました。当然のように再来日を果たし、王座に挑戦する機会が与えられると思っていたのですが、実現しなかったです。あの後、なぜ日本に来ることがなかったのでしょうか。

「日本で試合ができたことは、僕のキャリアのなかで本当に大きな意味があった。今、RIZINで活躍してベルトを巻いていたユタカ・サイトーに勝てたんだからね。あの後、英国で開催されたACBで勝利し、ブラジルのアスペラFCでタイトル戦を戦う機会を得た。結果、チャンピオンになり一度はパンクラスで戦うディールを結んだんだけど、ケガをして日本に行くことは叶わなくなった。そして、UFCとサインできたんだ。

ユタカ・サイトーに勝ってから日本に戻る機会がなかったのは、修斗から声が掛からなかったからだよ。僕はタイトルに挑戦したかったけど、オファーがなかった。でも日本で戦いたかったしパンクラスで試合をすることになったけど、さっきも言ったようにケガで行けなくなってしまったんだ」

──我々は日本で戦ったマイクが、UFCと契約できて嬉しかったです。

「UFCとサインできたことは、夢が現実になったような思いだったよ。夢に到達できた」

──これまで1勝2敗、実際に戦ってみてUFCのレベルをどのように受け止めていますか。

「UFCのレベルが、世界で一番高いのは承知の通りだと思う。世界のベストファイターが集まっているからね。イージーファイトなんて存在しない。他のプロモーションでは味わえない戦いがUFCには存在する。だから、ここで戦いたいと思ってきたんだ。UFCに与えられたベストファイター達と戦ってきたいからMMAを続けてきた。自分が少しでも世界のベストファイターの一員になるための、テストが続く。それがUFCだよ」

──そのなかでアルミカーニ戦、母国のファンの前でどのような試合をしたいと思っていますか。

「母国のファンの皆が楽しめる、エキサイティングな試合がしたい。ここ2戦は思ったような試合ができていない。デビュー戦でTKO勝ちした時のようなパフォーマンスを見せることができればと思う。それには相手をフィニッシュすることだよね。

アルミカーニはUFCで長い間戦ってきた経験豊かなファイターだ。ただし、そんなことは頭に入れず、常にプレッシャーを与えて戦いたい。彼はこれまで優れたファイター達と試合をしてきただろうけど、僕のように圧力にある相手はいなかったはずだ。圧力を掛け続けることで、アルミカーニは疲弊する。彼を疲れさせるよ」

──アルミカーニはバックコントロールをしているにも関わらず、わざわざ正対してギロチンやアナコンダを取りに行くような思いもしない動きをすることがあります。

「正面からのチョークが上手い選手だ。僕と似たチョークを使う。でも、僕は彼よりレスリングで上回っているだけでなく、スクランブルでも上だ。あの形になるのはアルミカーニの方だよ」

──マイクのプレッシャーの強さ、レスリングの強さは修斗で試合を見た日本のファンはいち早く分かっていました。と同時に、ケージ際で斎藤選手のボディへのヒザを受けながら、痛みやダメージを感じさせずにペースを譲らなかったことがとても印象に残っています。

「ユタカがボディにヒザを打つことは、しっかりと頭に入れて戦っていた。あのヒザで相手を疲弊させていたことをね。そして実際にヒザをボディに受けたけど、そこまで数を纏められたわけじゃなかったから、あれぐらいだと耐えることができた。

そりゃあ痛みはあったよ。でも、それを顔に出すわけにはいかない。どんな相手と戦っても諦めることはないし、心が折れるようじゃMMAを戦っていくことはできないからね。眠らされること、気を失うことはあるかもしれないけど、僕は絶対にギブアップはしない」

──まさにマイク・グランディの戦い方を表している言葉です。では最後に日本のファンに一言メッセージを頂けないでしょうか。

「修斗でユタカと戦った時、日本のファンが僕たちをリスペクトしてくれていることが伝わってきた。本当にありがたいと思った。あんな風にファイトとファイターを尊敬してくれるファンの前でまた戦いたいと思っている。サポート、ありがとう」

■視聴方法(予定)
3月20日(日・日本時間)
午前2時00分~UFC FIGHT PASS

■UFN204計量結果

<ヘビー級/5分5R>
アレキサンダー・ヴォルコフ: 253ポンド(114.75キロ)
トム・アスピナル: 252ポンド(114.3キロ)

<フェザー級/5分3R>
アーノルド・アレン: 146ポンド(66.22キロ)
ダン・フッカー: 145ポンド(65.77キロ)

<ライト級/5分3R>
パディ・ピンプレット: 155ポンド(70.31キロ)
ロドリゴ・ヴァルガス: 155ポンド(70.31キロ)

<ウェルター級/5分3R>
グンナー・ネルソン: 171ポンド(77.56キロ)
佐藤天: 170ポンド(77.11キロ)

<女子フライ級/5分3R>
モリー・マッキャン: 125ポンド(56.7キロ)
ルアナ・カロリーナ: 126ポンド(57.15キロ)

<ライト級/5分3R>
ジェイ・ハーバート: 155ポンド(70.31キロ)
イリャ・トプリア: 156ポンド(70.76キロ)

<フェザー級/5分3R>
マイク・グランディ: 145ポンド(65.77キロ)
マクワン・アミルカーニ: 145ポンド(65.77キロ)

<ヘビー級/5分3R>
シャミル・アブドゥラヒモフ: 258ポンド(117.02キロ)
セルゲイ・パブロヴィッチ: 254ポンド(115.21キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
ニキータ・クリロフ: 205ポンド(92.99キロ)
ポール・クレイグ: 206ポンド(93.44キロ)

<バンタム級/5分3R>
ジャック・ショア: 136ポンド(61.69キロ)
チムール・ヴァリエフ: 136ポンド(61.69キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
エリース・リード: 115ポンド(52.16キロ)
コリー・マッケナ: 115ポンド(52.16キロ)

<フライ級/5分3R>
ムハマド・モカエフ: 125ポンド(56.7キロ)
コディー・ダーデン: 126ポンド(57.15キロ)

The post 【UFN204】アルミカーニ戦へ、折れない心=マイク・グランディ「他で味わえない戦いがUFCにはある」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
BELLATOR Brave CF Cage Warriors MMA MMAPLANET o UFC UFN204   イリャ・トプリア オンラ・ンサン グンナー・ネルソン ジェイ・ハーバート ジャック・ショア ダン・フッカー トム・アスピナル パディ・ピンプレット ブライン・オドリスコール マクワン・アミルカーニ ムハマド・モカエフ モリー・マッキャン 佐藤天 平良達郎

【UFN204】計量終了 佐藤天は問題なく。英国の平良達郎=モカエフ、親愛なる隣人ピンプレットに要注目

【写真】平良の対戦相手にあることも十分に考えられるモカエフのUFC初陣、見逃せない (C)Zuffa/UFC

19日(土・現地時間)、英国はロンドンのO2アリーナで開催されるUFN204:UFN on ESPN+62「Volkov vs Aspinall」の計量が行われた。

メインでヘビー級のアレキサンダー・ヴォルコフ×トム・アスピナルが組まれた今大会、1年間準備してきたスクランブル発進でグンナー・ネルソンと対戦する佐藤天は、170ポンドで問題なく計量をクリアしている。

オンラ・ンサンをセコンドに帯同し、1年4カ月ぶりの計量台に立った佐藤は笑みを浮かべてガッツポーズ。余裕の笑みを浮かべるネルソンとフェイスオフを終えると、佐藤は一礼してステージを後にした。

日本では佐藤の再登場が一番の話題の今大会、メインに出場するアスピナルを含め、全12試合中10試合に英国勢の名前が見られる。そこにアイルランド人ファイターは含まれておらず、イングランド、ウェールズ、スコットランド勢だけでこの陣容、オクタゴンでの英国勢の充実ぶりが確認できる。


そんななか第1試合から注目のファイターがUFC初陣を迎える。それがムハメド・モカエフだ。プロアマ通して29勝0敗(※アマで23勝、プロで6勝のモカエフは12歳の時に英国に家族とともに移住した英国籍を持つダゲスタン人ファイターだ。

ダゲスタンではレスリング経験はなく空手をやっていたが、移り住んだヴィガンの街に空手道場がなく、レスリングを始める。と、そこはコーカサスの民の血がなせる業か、めきめきと頭角を現し、今ではパリ五輪を狙うほどになっている。

レスリングだけでなく、リバプールのチーム・カオボンでMMAを始め、レスリング、グラップリングと同時に活躍するとIMMAFでは2018年と2019年と世界大会を連覇した。2020年の世界大会がコロナパンデミックで中止となると、BRAVE CFでプロMMAデビューを果たしている。

当時からバーレーンのKHKジムに所属しており、BRAVE CFスーパーライト級王者で同ジムのヘッドコーチであるエルダル・エルダノフの指導の下、テイクダウンとスクランブル&バック奪取というMMAの軸を身につけつつ、モカエフは派手な打撃を組み込んでいる。

直近の試合は昨年9月で、Bellatorで2勝1敗のブライン・オドリスコールをRNCで下しているモカエフ。その際、既にコンテンダーシリーズからオファーを受けていたが「僕にコンテンダーシリーズは必要ない。直接UFCに行く」と宣言していたが、その通りとなった。

とはいえ、アマでいくら戦績を積もうが、そこは玉石混交、ロシア勢やカザフ勢は強豪でも、UFCとはまるでレベルの違う相手が殆どだ。6戦目のオクタゴン、まだ他の階級と比較すると層が薄いフライ級にあって──モカエフが、どのようなファイトをコディー・ダーデン相手に見せるか。

英国の平良達郎といっても過言でないスピード出世、その平良のUFC初登場まで40日となり、彼のライバルになり得るだけにモカエフのオクタゴン・デビュー戦は見逃せない。

またメインカードでは英国MMA界の親愛なる隣人──計量会場でもひと際大きな声援を受けたパディ・ピンプレットも見逃せない1人だ。

ホドリゴ・ヴァルガスと対戦するピンプレットはキャリア17勝3敗、ケージを背負っての跳びつき三角、50/50からの内ヒール、組みと合体したヒザやヒジ、さらに殴り合いのなかで思い切りパンチを被弾する弾けっぷりでCAGE WARRIORS時代から英国のファンを魅了し続けてきた。

ピンプレットがUFCでもこのスタイルを貫くのかと注目されていたが、昨年9月の初戦ではルイジ・ヴェンドラミニの連打でKOされてもおかしくない状況に追い込まれながら、右で逆転KO勝ちを収めている。

国内勢だけで2万人収容のO2アリーナのチケットが売り切れ、ネット上ではプラチナ化したチケットが、1800ポンド(約28万円)の高値をつけて売買されている。タイトル戦はない、北米のビッグネームが戦うわけでなく、それでもビジネス的にUFCを成り立たせることができる英国勢の勢いが確認できるイベントとなりそうだ。

■視聴方法(予定)
3月20日(日・日本時間)
午前2時00分~UFC FIGHT PASS

■UFN204計量結果

<ヘビー級/5分5R>
アレキサンダー・ヴォルコフ: 253ポンド(114.75キロ)
トム・アスピナル: 252ポンド(114.3キロ)

<フェザー級/5分3R>
アーノルド・アレン: 146ポンド(66.22キロ)
ダン・フッカー: 145ポンド(65.77キロ)

<ライト級/5分3R>
パディ・ピンプレット: 155ポンド(70.31キロ)
ロドリゴ・ヴァルガス: 155ポンド(70.31キロ)

<ウェルター級/5分3R>
グンナー・ネルソン: 171ポンド(77.56キロ)
佐藤天: 170ポンド(77.11キロ)

<女子フライ級/5分3R>
モリー・マッキャン: 125ポンド(56.7キロ)
ルアナ・カロリーナ: 126ポンド(57.15キロ)

<ライト級/5分3R>
ジェイ・ハーバート: 155ポンド(70.31キロ)
イリャ・トプリア: 156ポンド(70.76キロ)

<フェザー級/5分3R>
マイク・グランディ: 145ポンド(65.77キロ)
マクワン・アミルカーニ: 145ポンド(65.77キロ)

<ヘビー級/5分3R>
シャミル・アブドゥラヒモフ: 258ポンド(117.02キロ)
セルゲイ・パブロヴィッチ: 254ポンド(115.21キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
ニキータ・クリロフ: 205ポンド(92.99キロ)
ポール・クレイグ: 206ポンド(93.44キロ)

<バンタム級/5分3R>
ジャック・ショア: 136ポンド(61.69キロ)
チムール・ヴァリエフ: 136ポンド(61.69キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
エリース・リード: 115ポンド(52.16キロ)
コリー・マッケナ: 115ポンド(52.16キロ)

<フライ級/5分3R>
ムハマド・モカエフ: 125ポンド(56.7キロ)
コディー・ダーデン: 126ポンド(57.15キロ)

The post 【UFN204】計量終了 佐藤天は問題なく。英国の平良達郎=モカエフ、親愛なる隣人ピンプレットに要注目 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
MMA UFN191 ジャック・ショア ダレン・ティル デレック・ブルンゾン トム・アスピナル モリー・マッキャン

【UFN191】ベガス発英国ナイトの真打ち、ダレン・ティルはブルンゾンのTDに疲弊しRNCで一本負け

<ミドル級/5分5R>
デレック・ブルンゾン(米国)
Def.3R2分30秒by RNC
ダレン・ティル(英国)

ラスベガス発英国人ファイターの祭典。ここまでジャック・ショア、モリー・マッキャン、パディ・ピンブレット、トム・アスピナルと4連勝で真打ちティルがヘッドライナーとして登場した。

サウスポー同士、ティルがすぐに左を当て、もう1発入れる。ブルンゾンも左を振るって前に出るが先手はティルが取った。ティルはワンツー、さらに左をヒットする。続いてワンツーから左ストレートを入れたティルに対し、ブルンゾンがダブルレッグでテイクダウンを決める。ハーフで抑えて、右のパンチを入れるブルンゾンは腕を狙う仕草も見せる。

勢いのある右のパウンドから、左右のパンチを打ちつけるブルンゾン。ティルは必死に右を差して頭を胸につけてくが、押し返したブルンゾンが左エルボーを思い切り落とす。もう一発ヒジを入れたブルンゾンが、ついに顔を覆うようになったティルにパウンドを連打する。ティルは右を差して、足を戻すと蹴り上げからスタンドに戻り一旦はピンチを脱した。残り40秒、右目の下を腫らしたティルは手を出さずに初回を終えた。

2R、ブルンゾンのシングルを切ったティルが左を伸ばす。続く左ストレートに組んだブルンゾンがボディロックテイクダウンを狙う。ケージまで移動して耐えたティルは、回って離れるが直後にブルンゾンがダブルレッグからクリンチで逆側のケージに押し込む。ティルはヒザをボディに入れて離れると右ジャブ。ブルンゾンのダブルレッグにティルはヒザを合わせるが、そのままテイクダウンを取られる。

残り半分、少しでも早く立ち上がりたいティルだが、ブルンゾンは枕で固めてしっかりと抑えスクランブルを許さない。ハーフ&ロックアップのティルは、上体を起こすもブルンゾンが潰してエルボーを落とす。さらに左のパウドを落とし、肩固めを仕掛けたブルンゾンがこのままトップをキープすると、起き上ってパンチを入れる。立ち上がろうとしたティルだがバックに回られ、スタンドに戻ってもケージに押し込まれ打撃の距離は創れなかった。

3R、疲弊した感のあるティル、右目が潰れているか。リードアイが見えないのは厳しいが──ティルは右から左を狙い、ブルンゾンは左オーバーハンドを空振りする。直後のワンツーに組みついたブルンゾンだがヒザを被弾し、離れたティルがローを蹴る。さらに左ヒザから左ローを蹴ったティルは、ワンツーからヒザを続ける。左を被弾して動き止まったブルンゾンは、ティルの追撃にダブルレッグでテイクダウンを決め、スクランブル狙いで暴れたティルからマウントを奪う。

左右のパンチを受けて背中を見せたティルは、RNCに観念したようにタップした。


The post 【UFN191】ベガス発英国ナイトの真打ち、ダレン・ティルはブルンゾンのTDに疲弊しRNCで一本負け first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
MMA UFN191 キック キム・ジヨン ボクシング モリー・マッキャン

【UFN191】ノーガード、殴られても仁王立ち&雄叫び。マッキャンが技術で上のキム・ジヨンに判定勝ち

<女子フライ級/5分3R>
モリー・マッキャン(英国)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
キム・ジヨン(韓国)

開始と同時に左から右を振るったマッキャンに対し、キム・ジヨンも素早いジャブからアッパーを見せ、フットワークで前進をかわしてハイを狙う。キム・ジヨンはジャブから右も、左フックを被弾してふらつく。マッキャンの追撃に左フックを返すキム・ジヨンは、クリンチでケージに押し込まれる。離れた両者、キム・ジヨンがボディもマッキャンが左ミドルから組みへ。体を入れて間合いを取り直そうとしたキム・ジヨンを、全力で追いかけるマッキャンは、頭が当たってダウン状態で前方に倒れる。

シングルから立ち上がったマッキャンが小手を極めて投げを打つ。耐えたキム・ジヨンがワキを潜ってバックへ。クリンチでヒザを入れ、フェンスに押し付けた状態を続けるキム・ジヨンが、バックコントロールから足をかけつつ、ヒザに移行する。マッキャンは離れると、左右のフックを連打して前に出る。キム・ジヨンも左フックを当てるが、パンチの勢いはマッキャンが上をいった初回だった。

2R、マッキャンが左ミドルから左フック、キム・ジヨンも左を返す。頭から突っ込むように前に出るマッキャンに対し、キム・ジヨンはジャブからローを蹴る。そのローの蹴り終わりにフックを振るうマッキャンに対し、キム・ジヨンがワンツーを決める。マッキャンが睨みをきかせるような顔つきになると、ワンツーで前に出る。そこに右を入れ、前進を止めたマッキャンに対し、右ストレートをキム・ジヨンがヒットさせる。

怯まないマッキャンは、力を入れた右フックで前に出てスイッチ。右クロスをキム・ジヨンが当てるが、マッキャンは思い切りパンチを振るって前に出る。常にパンチに注意を払い、反応することでやや疲れが見えたキム・ジヨンは左を被弾する。ここからパンチを纏めるマッキャン。体重をかけて前に出ているのでマッキャンに勢いがあるように見える。パンチを受けても、さらに前に出たマッキャンは最後にダブルレッグから、自ら後方に倒れこんで上を取り時間となった。

3R、フックの応酬から左ジャブを伸ばすキム・ジヨンが、右を被弾する。マッキャンは打たれても前に出るという勢いがあるが、テクニックで上回るキム・ジヨンもクリーンショットで右を2つ当てる。しかし、そのパンチを確実に当てた直後にマッキャンが反撃してくると、キム・ジヨンの反応が悪くなる。それでもキム・ジヨンは近い距離でコンビネーションを駆使し、マッキャンが粗いフックで前に出る。

ボクシングの技術はキム・ジヨンが上だが、マッキャンは前に出る姿勢を持ち続け、パンチを受けてもより強い一発を狙っていく。そして左ジャブを当てたマッキャンがワンツー・フック、左の相打ちからキム・ジヨンが左ローを蹴る。キム・ジヨンのパンチの打ち終わりにパンチを入れ、頭を振って前に出るマッキャンがスピニングバックキックを見せる。

マッキャンは最後の20秒になるとノーガードで左右のフックを振るい、左を打ち込む。近距離でも思い切りパンチを振るうマッキャンが、ついにはノーガードばかりかヘッドムーブもやめてキム・ジヨンのパンチを被弾する。マッキャンは仁王立ちで、叫び声を挙げタイムアップを迎えた。

結果、ジャッジ3者とも29-28でマッキャンを支持した。


The post 【UFN191】ノーガード、殴られても仁王立ち&雄叫び。マッキャンが技術で上のキム・ジヨンに判定勝ち first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
DEEP MMA UFC UFN191 キム・ジヨン ブログ モリー・マッキャン

【UFN191】「ファイヤーフィストでミートボールを創ります」キム・ジヨン in ラスベガス

【写真】拳にキッス。両拳とも、中指が凄まじい──キム・ジヨン(C)MMAPLANET

4 日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFN191:UFC on ESPN+49「Brunzon vs Till」で、キム・ジヨンがモリー・マッキャンと1年振りのファイトに挑む。

DEEP Jewelsバンタム級王者からTOP FCを経てUFC入り、オクタゴンでは3勝3敗も今回キム・ジヨンはラスベガスでキャンプを行い、マッキャン戦に挑む。シンジゲートMMAでロクサン・モダフェリとの出会い、韓国時代とは別物という練習環境を得てアジアの大砲は、どのようなファイトをオクタゴンで魅せてくるのか。

「初めてボクサーと戦える」という彼女は、バチバチの殴り合いへの期待で胸を膨らませているようだった。


──キム・ジヨン選手に再びインタビューできて嬉しいです。1年振りの試合になりますね。

「ハロー、アニハセヨ。1年振りの試合ですけど、凄く気持ちは落ち着いています。何も問題はないと思います」

──今はラスベガスに生活の拠点を置いているのですか。

「2020年に、2021年はキャンプの一部をラスベガスで行おうという計画を立てました。そして5月にポウリーナ・ボテーリョ戦が決まったのですが、負傷欠場することなり、リハビリをUFC PIでしようとラスベガスに来たんです。そして、ベガスで練習を再開し今週末のモリー・マッキャン戦が決まりました。そのまま、こちらでキャンプに入った形です」

──ベガスでの生活に戸惑うことはなかったですか。

「いえ、凄く楽しく充実した日々を過ごしてきました」

──美味しい韓国料理の店を見つけることはできましたか。

「実はUFC PIで用意された食事を摂っているので、韓国料理は食べられていないんです」

──それは残念です。秋山選手やキム・ドンヒョン選手ご用達のテールスープが凄く美味しい店があったので、今も営業中でしたらまたお教えします(笑)。

「ワァ!! ぜひ、お願いします(笑)。アイム・トライング!!」

──ところで今回の試合に向けてUFC PIで準備をしてきたということですか。

「UFC PIでリハビリを1カ月行い、それからシンジケートMMAという新しい環境を得てベースとして練習をするようになり、PIでは引き続きストレングス&コンディショニング・トレーニングを行ってきました。

シンジケートでのトレーニングは、韓国での練習環境とまるで違っていました。素晴らしいヘッドコーチとリーダー、何といっても女子選手がたくさんいて質の高いトレーニングを行うことができています。チームとして、凄く機能しています」

──シンジケートといえば、ロクサンがいますね。

「さっき言った素晴らしいリーダーというのが、ロクサンなんです。もともと、私はプロデビュー前からロクサンの試合を見ていました。スマックガールで戦っていたロクサン、私の日本でMMAのキャリアを積んできたので、ルーツが同じだと思っています。シンジケートの全てのクラスを統べる……学校で言えば、校長先生のような存在です。

強いリーダーシップで皆を引っ張ってくれて。それでも、お姉さんのように凄く良い雰囲気のトレーニングなるよう気遣いがあるんです。ロクサンは本当に言葉に言いあらわせられないほど、私の合流を歓迎してくれました。本当に温かく付き合ってくれています。

ロクサンの家に行ったら、日本のアニメーション……ワンピースやドラゴンボールのコレクションが凄くて。ロクサンがどれだけ日本が好きかも伝わってきました(笑)」

──いやぁベガスでロクサンとジヨンが仲良くしているなんて、本当に嬉しくなってしまいます。そんななか土曜日のファイトは去年の8月の敗戦以来の復帰戦、凄く大切な試合になってきます。

「正直に言うと、オファーを受けるまでモリー・マッキャンがどのような選手か分かっていなかったです。でも映像を見ると、タフなボクサーで自分を見ているようでした。ボクサー✖ボクサーですね。UFC……MMAを戦うようになって、私のようなボクシングがベースの選手と戦うことがなかったので、凄く楽しみにしています」

──マッキャンはそのボクシングから素晴らしいレベルチェンジで、ダブルレッグを決めることがあります。

「それは映像で見て、私も思いました。このオファーの前からレスリング対策はずっとしていましたし、ラスベガスに来てからもタイガームエタイのフランク・ヒックマンがこっちにいて、彼の指導を受けることで私のレスリングは格段に進歩しています。

だからモリーとの試合で、彼女が何度かレベルチェンジからテイクダウンを狙ってきて、私が切ることができると、もう仕掛けられなくなるはずです。結果、ボクシングマッチになります」

──そしてマッキャンのより、キム・ジヨンの右の拳の方がハードだと。

「私のファイヤーフィストで、ミートボールを創ります(笑)。それが答です」

──どのような試合を見せたいのか尋ねようと思いましたが、もう答を貰いました(笑)。

「ファイヤーフィストで私が勝ちます(と言って、拳にキスをする仕草をみせた)」

──土曜日の試合、本当に楽しみにしています。カムサハムニダ。

「カムサハムニダ、サンキューソーマッチ。アリガトウゴザイマス」

The post 【UFN191】「ファイヤーフィストでミートボールを創ります」キム・ジヨン in ラスベガス first appeared on MMAPLANET.