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45 DEEP DEEP JEWELS o パンクラス 中井りん 栗山葵 重田ホノカ

【DEEP JEWELS】中井りんの対戦相手選びは難航!

5月26日にニューピアホールで開催されるDEEP JEWELS 45の出場予定だった中井りん。対戦相手の栗山葵が怪我のため欠場が発表されると、主催者側は中井の対戦相手を公募する事を発表。その公募にパンクラスフライ級王者の重田ホノカが名乗りを挙げるなど事態は混沌としてきました。

重田の対戦表明に対して自身のXで前向きとも取れる投稿をしていた中井。DEEP JEWELSとパンクラスの王者対決が実現するかとファンは色めき立ちましたが、そう簡単にはいかないようです。DEEPの公式Xが最新情報を更新。現状についてPOSTしました。
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選手名は公表されていませんが2選手から連絡はあったものの、スケジュール調整が難航しているとの事。さらに「他団体の選手はジム側からお断りがありました」というのが重田を指しているのでしょうか。

まあ、対戦相手の公募という事自体が前代未聞だし、その相手が中井とくれば、手を挙げる選手はそうそういないでしょうし、挙げたとて条件面が見合うかはまた別の話ですからね。。。試合が成立する事自体が奇跡か。期待せずに待つとします。
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45 DEEP DEEP JEWELS o   パンクラス 中井りん 栗山葵 重田ホノカ

【DEEP JEWELS】中井りんの対戦相手にパンクラス王者 重田ホノカが名乗り!

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5月26日のDEEP JEWELS 45で行われる予定だった中井りん×栗山葵のDEEP JEWELSフライ級タイトルマッチ。昨日の記事でも触れましたが、栗山葵の怪我により試合が中止になった事が発表されました。

同時に中井の対戦相手を公募する事も明らかになりましたが、これに対してパンクラスのフライ級王者 重田ホノカが自身のXで反応。DEEPJewelsのフライ級タイトルマッチ空きが出たみたいですね………減量3キロくらいだし、いつでもいけますよ」と投稿し、中井の対戦相手に名乗りを挙げました。

それに対して中井もXを更新。「OKです タイトルマッチがしたいなら、そちらもタイトル(ベルトを)かけて下さい そちらがタイトル(ベルトを)かけないなら、こちらもかけません、ベルトやタイトルに関しては、そうでないと私にだけベルトをかけろと言うのは、不公平です タイトルマッチでないなら、募集に書いている通り、59キロ以下のワンマッチでやって下さい 5分3R肘ありルールで 何にもならない試合に、大先輩で実績ある私に何にもならないけどきつい減量して苦しめというのも、違うと想うんですよね」と呼応しました。

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いきなり降って湧いたDEEP JEWELSとパンクラスの王者対決。両大会のタイトルをかけるか、かけないか、契約体重をどうするのか、などクリアすべき課題はありますが、マニアが泣いて喜ぶ絶妙の流れが生まれそうです。

これだけのビッグカードはある程度の心の準備を持って見たいという気持ちはあるものの、これくらいの勢いがないと実現しないというのもまた事実。せっかく生まれた機運を是が非でも実現させてほしい。続報は追って!
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45 AB F1 MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase341 伊澤星花 端貴代 重田ホノカ

【Pancrase341】重田が端との5R戦を制して判定勝利。デビューから1年弱、無敗でフライ級QOP王座戴冠

【写真】5Rにこそ端の反撃を許した重田だったが、1Rから攻め続けた (C)MMAPLANET

<フライ級QOPC/5分5R>
[挑戦者] 重田ホノカ(日本)
Def.3-0:50-45.50-45.49-46.
[王者] 端貴代(日本)

サウスポーの重田がいきなり飛びかかり、インローと左ストレート、左ミドルを蹴る。端はその左ミドルをキャッチし、蹴り足を抱えてケージに押し込む。重田は足を引いて正対し、ダブルレッグに入る。腰をコントロールして、端の右足をかけて寝かせつつバックを狙う。端はケージを背にして立ち上がり、重田は右腕を差して押し込んでヒザ蹴り。離れると重田が左ストレート、端の右に右フックを合わせ、前足へのシングルレッグをフェイントにした左フックを当てる。重田はプレッシャーをかけてインローと左ストレート。端もインローを蹴るが、重田は左ストレートから右フックを返し、組みになると端をケージに押し込む。ジャッジ3名とも10-9で重田を支持した。

2R、重田が左ストレートとインロー。端はインローと右ストレートを返す。重田は右アッパーから前に出て、端は左腕を差してケージに押し込む。重田は投げを狙いつつ離れ、プレッシャーをかける。端のインローにアッパー気味の左ストレートを合わせ、ダブルレッグでケージに押し込んで端を寝かせる。橋が左腕を差して起き上がろうすると、重田は右腕で首を抱えてギロチンを狙いつつヒジ。重田がトップキープしてラウンド終了となった。ジャッジ1名が10-9で端、2名が10-9で重田となる。

3R、ここも重田が前に出て左ストレート、シングルレッグで組みつく。端がケージに体を預けて立ち上がる。距離が離れると端がジャブを突くが、重田は左ミドル、スピニングバックフィスト、左ストレート。組みの攻防になると首投げから袈裟固めへ。端が頭を抜こうとするとがぶってコントロールし、端の体をケージに押し込む。立ち上がった重田は端の蹴り上げを捌きつつ、端の体をケージに押し込む形でラウンド終了。1R同様にジャッジ3名が10-9で重田にポイントをつけた。

4R、端は重田の前足にインローと前蹴り。重田はプレッシャーをかけて右フックと左ストレート、端も下がりながら右ストレートを返す。重田は左のスーパーマンパンチ、右のジャブを当ててシングルレッグへ。端はケージに体を預けてスタンドをキープすると、重田はダブルレッグで尻餅をつかせる。パスガードを狙う重田に対し、端は脇を差して上のポジションを取り返すが、残り時間がなくラウンド終了となる。ここもジャッジ3名が10-9で重田を支持した。

5R、端は下がりながら右ストレートを当てる。これを被弾する重田だったがシングルレッグで端をケージに押し込む。端の体を振ってバックも狙いつつ、端をケージに押し込み続ける。端がニンジャチョークを狙うと、重田は低くダブルレッグに入ってバックへ。端は重田の腕を持って巻き込むようにグラウンドで上のポジションを取り、重田をがぶる。端が重田をケージん押し込むと、重田は離れてワンツー、端が右ストレートから組みつく。重田が投げを決めるも、その勢いのまま端がグラウンドで上になる。ここで試合終了となり、重田が判定勝利で新王座に就いた。

試合後、重田は「あれだけ煽っておいて、端選手が強くて心が折れそうになったんですけど、セコンドの鶴屋(浩)先生、(浅倉)カンナさんはじめジム関係者のみなさん、サポートしてくれる人たちたちのおかげで何とかやりきれました。デビューして11カ月、無敗のままチャンピオンになりました。日本には3階級制覇した強いチャンピオン(伊澤星花)がいると思んですけど、いつか挑戦できるように頑張ります」とマイク。先輩の浅倉にもベルトを渡し、喜びを分かち合った。


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45 DEEP MMA MMAPLANET NØRI o PANCRASE Pancrase341 ROAD FC YouTube キム・ジヨン パンクラス ライカ 海外 端貴代 重田ホノカ 食事

【Pancrase341】重田ホノカの挑戦を受ける、端貴代「格闘魂の底力とは――気合いと根性です」

【写真】今年の9月でデビュー20周年を迎える端(C)SHOJIRO KAMEIKE

31日(日)に東京都立川市の立川ステージガーデンで開催されるPANCRASE341にて、フライ級QOPの端貴代が重田ホノカの挑戦を受ける。
Text by Shojiro Kameike

2021年10月にNØRIを下して暫定QOPとなった端は、正規王者に昇格後、ダイレクトリマッチでもNØRIに判定勝ちを収めて初防衛に成功した。11カ月の試合に向けて――というよりも、20年にも及ぶ端のキャリアを支えてきた「格闘魂の底力」について訊いたところ、まさかの答えが返ってきた。


――練習後のお疲れのところインタビューを受けていただき、ありがとうございます。

「こちらこそ、すみません。こんな遅い時間に……(※22時から取材がスタート)」

――我々は問題ないのですが、端選手は現在どのようなスケジュールで1日を過ごしているのですか。

「昼間は飲食店で仕事をしていて、夜は19時から22時、23時ぐらいまでジムで練習です。あと土日は実家(御食事処 三好弥)の手伝いをしています」

――今、ファイターが注目するお店といえば三好弥か「スナックふじの」ですね。

「アハハハ! 何か始まりましたね(笑)」

――多くの選手が「端さんの練習はハードだ」と口にします。試合前と通常の期間で練習内容は異なるのでしょうか。

「通常はいろんなことを試して、試合前は試合でやることを徹底して練習するという感じですね。だいたい試合の2カ月前ぐらいから練習内容を切り替えます」

――端選手がプロデビューした頃は、ショートノーティスで試合をすることも多かったです。一方で今回は前の試合から1年という期間が空いており、一般的には「ブランク」と呼ばれる試合間隔ではあります。ただ、現在の端選手にとっては、それぐらいの試合間隔のほうが良いのでしょうか。

「昔のように試合を詰め込むよりは――というぐらいですね。でも最近は、試合のない期間に試し、繰り返していることが試合でも繋がってきています。そういう意味では良い試合間隔なのかもしれないですね。

試合も『機会があれば』という感じで、試合が無ければ無いで……とは考えています。昔は私の人生には格闘技しかなかったけど、今はそういうわけではないですし」

――前回の試合が1年前なので昔の話を振り返るようですが……、端選手は試合前に「相手の心を折りに行く試合をしたい」と仰っていました。実際のところ、相手の心を折ることはできたのですか。

「う~ん、相手も心が強かったですよね。そこで自分も仕留めることができませんでした。私自身がもっと攻めていれば――特に最後は腕十字を極めきりたかったです」

――1Rにあれだけ端選手がコントロールしていながら、2RにNØRIがバックマウントを奪うなど盛り返してくるとは思いませんでした。

「2Rは私がミスしましたね。今もまだ凄く反省しています(苦笑)」

――端選手がバックマウントまで奪われる展開は、あまり記憶にありません。

「そう言われてみると、私も最近では記憶にないですね。特に四の字で腕まで巻き込まれて。自分でも過去最悪のポジションを許してしまったと思います。だから、なのか……2Rは『アレッ!? こんな展開になっちゃった』と、焦りはありました。ただ、あの展開で極められることはないとは感じていましたね。何がどう、ということではなく長年の経験と感覚で(笑)」

――2Rを凌いだ端選手が、3R以降は一方的に攻め込みました。あの展開で心が折れなかったNØRI選手も成長を感じさせたと思います。そんななかで端選手は、どの段階で仕留めようと考えていたのですか。

「一つひとつ積み上げて、最後に極めたいと思っていました。私って、いきなりバシッと極めるスタイルではないじゃないですか。とにかく、私がやることは決まっている。自分がやることを徹底して、貫く。ラウンドごとに細かく作戦を変えるわけでもないですし」

――それが端選手らしさであり、凄さだと思います。フルラウンドに渡って、試合前に決めたスタイルを貫くために動き続ける。普段は体力面のトレーニングはしているのですか。

「体力トレーニングというより、サーキットトレーニングやミット打ちで鍛えていきますね。NØRI選手との初戦は相手がサークリングし続けたので、私も打撃を練習どおりには出せなかったんですよ。それが再戦では相手も組んできてくれて、私としては戦いやすい面はありました。戦いやすい……うん、『試合をした!』という実感はありました」

――端選手はこれまでスマックガール、DEEPジュエルス、そしてパンクラスQOPのベルトを巻いてきました。今の端選手にとってベルトとは、どのようなものなのでしょうか。

「私の『生きた証』ですかね。毎日やり続けてきたことが結果として、形として表れたのがベルトなんじゃないかなって思います。特にパンクラスのベルトに対しては、『守りたい』という気持ちが強いです。今まで初防衛に成功したことがなかったですし」

――確かに。これまでスマックガールはベルトを巻いたあとに活動休止となってしまいましたし、DEEPジュエルスは初防衛戦でキム・ジヨンに敗れました。

「あの頃はベルトを持って海外に挑んでいた時期でもあったんですよ」

(C)STRIKEFORCE

――スマックガール王者となってストライクフォースの王座決定戦に出場

(C)DAVE MANDEL

DEEPジュエルスのベルトを巻いてインヴィクタFC王座に挑戦したりと……。

「はい。だからといって初防衛戦に憧れがあったというわけではないんですけど――やっぱりキム・ジヨンとの防衛戦が、ずっと心のどこかに残っていて。

(C)ROAD FC

キム・ジヨンとはROAD FCで試合をしたことがあり、その時はドローでした。

そうやって一度対戦したことがある選手のことって何となく分かるじゃないですか。だから再戦では……、何と言えばいいのか」

――再戦では試合前から「勝てる」と考えていたということですか。

「勝つか負けるかは、やってみないと分からないと思うんです。でも試合に向かうまでの気持ちを考えると、自分の中に甘さがありました」

――つまり自分に負けたということですね。

「そんな甘えがあった自分に納得がいかないと言ったら言い過ぎかもしれないけどね。だからNØRI選手との初防衛戦では甘えもなく、私としては初戦の続きを戦うという意識で。ただ初防衛に成功して、NØRI選手との再戦に勝っても結局は満足できなくて(苦笑)。

勝ったことについては、その時は嬉しいです。でも試合後は『あぁバックを取られてしまったなぁ』とか「仕留めきれなかった!」という気持ちのほうが強くなります。だから、ずっとMMAを辞めることができないのかもしれませんね」

――前回のNØRI戦で初防衛を果たすことができました。端選手の中はキム・ジヨン戦のことを払拭できたかもしれません。そして今回も防衛戦になったということは、端選手としては今後もタイトルマッチを続けていきたいということなのでしょうか。

「私としてはタイトルマッチでも、ノンタイトルマッチでも構いません。ただ、私ももうこの年齢なので……」

――どういうことでしょうか。

「NØRI選手に勝って暫定王者になったのが2021年で。そのベルトを持って他のところで戦えるような状態でもなかったです。だから諦めたというわけでもなく、とにかく目の前の試合を考える。チャンピオンであるかぎり、絶対に防衛戦はやらないといけないものじゃないですか。だからMMAを続けるために、このベルトがあるんだなと思っています。

それと今、パンクラスの女子が徐々に盛り上がってきていますよね。同じ大会で女子の試合が他にも3試合あって。私が対戦する重田選手もそうですけど、新しい選手が上がってきて対戦するというのが楽しいんです。もっともっと選手層が厚くなってくれればって」

――では重田選手について印象を教えてください。

「ライカ戦の前はストロー級でやっていたので、当時は対戦するとは考えていなかったです。でもストロー級の時も、『強い選手が出てきなぁ。こういう戦い方を自分もやってみたいなぁ』と思っていましたよ。それは重田選手に限らず、他の選手の試合を視ていても。

でもやっぱりライカ戦の時は『本当に強いなぁ』と感じました。私もライカさんとは対戦したことがありますし。特にテイクダウンする力は本当に強いと思いますね」

――端選手にとっては久々に組みが中心の相手と対戦することになります。

「私の場合は、グラップラーの選手でもあっても組みを避けてくるじゃないですか。だからガッツリ組んで来る試合は、もともと少なかったです(苦笑)。だから重田選手が、どう出て来るのか。ライカ戦を視ると、私としては『テイクダウンしてから、こういうふうに展開できると良いなぁ』と思いました」

――端選手が重田選手のように戦いたいと思うことがあるのですか。

「アハハハ、そうです。『私がやりたい戦いってコレだな』と思う展開がありました。どの展開かは言わないけど、コントロールの方法としてはベーシックで強いと思います。だから私もやりたいけど、自分もしっかり対策できるという面はありますね」

――重田選手の煽りについては、どのように受け止めていますか。

「別に、どうとも思っていないです。私たちがやっているのは言葉の交換ではないので。MMAだから体で感じるものだし、次の試合で感じてもらえることができるとは思います」

――試合で相手に感じさせたいものが、記者会見で仰っていた「格闘魂の底力」なのでしょうか。

「あぁ、あれですね。格闘魂の底力とは――気合いと根性です」

――そこですか!

「やっぱり最後にモノを言うのは気合いと根性なので。次の試合も気合いと根性で頑張ります!」

■視聴方法(予定)
2024年3月31日(日)
午後1時00分~ U-NEXT 、PANCRASE YouTube メンバーシップ

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【Pancrase341】フライ級QOP端貴代に挑戦、重田ホノカ「端さんは私のスピードについてこられない」

【写真】この選手は図太い神経の持ち主だと思っていたのですが、とことん練習をして自信をつけていることが分かりました(C)SHOJIRO KAMEIKE

31日(日)に東京都立川市の立川ステージガーデンで開催されるPANCRASE341にて、重田ホノカが端貴代の持つフライ級QOPのベルトに挑む。
Text by Shojiro Kameike

昨年プロデビューし、ここまで3連勝中の重田は、現在20歳。若さゆえのビッグマウスも聞かれるが、決して口だけではない実力を証明してきた。その自身の源は、パラエストラ千葉ネットワーク改めTHE BLACKBELT JAPANでの練習にある。重田が練習で大号泣する理由とは?

――現在は追い込み練習の最中とのことですが(※取材は3月21日に行われた)、タイトルマッチを控えているといえど、表情も気持ちもこれまでの3試合と変わらなそうですね。

「全然変わらないです(笑)。柔道時代から、大きな大会であっても特に気持ちは変わらないんですよ。気を張っていても勝つ時は勝つし、負ける時は負ける。逆に気持ちが乗っていなくても、勝つ時は勝つので。やっぱり試合は、どれだけ準備できているかが大きいと思います。しっかり準備して、あとは戦うだけっていう」

――ベルトに挑戦できることに対する嬉しさはないですか。

「特にないです! 『次はタイトルマッチです』、『やりま~す』みたいな感じで」

――ただ、フライ級1位のライカ選手を下した時に「次はタイトルマッチが組まれるだろう」という想定みたいなものは持っていたのではないでしょうか。

「いやぁ……勝つには勝ちましたけどフィニッシュできなくて、試合後は泣きながら牛丼を食べていました(苦笑)。『もっと大きく叩いておけば良かったんですかね?』とか」

――重田選手としてはフィニッシュできなかったとはいえ、1R終盤はストップしても良かったのではないかと思います。

「あれは私もよくないんですよ。もう1Rでフィニッシュできると思って連打したら、殴りすぎて疲れちゃったんです。両腕の前腕がパンパンになって、2R以降の動きにも少し影響してしまいましたね。

ああいうシーンでは殴り方も重要なんだなって思いました。たとえば少し殴って相手が少し動いて、また私が殴って――ということの繰り返しだと、1回1回リセットされてしまうじゃないですか」

――なるほど。レフェリーストップのタイミングがリセットされてしまうわけですね。

「はい。相手を完全に動けない状態にしてパウンドを落とし続ける、ということも必要なんだなって分かりました。それで殴り続けていたら腕がバンバンになって、2Rにバックを奪ってRNCを極めようと思っても腕が使えなかったんですよ」

――パウンドによるレフェリーストップに対しては、以前に荒東“怪獣キラー”英孝選手が「レフェリーが試合をストップする理由をつくる。効かせるというよりもパンチをまとめるほうが正しい」と仰っていました。

「あぁ、そうなんですね。良いことを聞きました(笑)」

――一方で、あの連打を受け続けても決して諦めないライカ選手の気持ちの強さも見えた試合ではありました。

「そうですか。試合中に相手のことを見ていなかったので……。私としては、まず1回目のテイクダウンで成功するとは思っていなかったんですよ。だけど倒すことができたから、『今日はいける!』と思ってしまって(苦笑)。手応えとしては、おそらくライカ選手は自分のスピードについてくることができない。さらに1Rでかなり削ったからだと思いますけど、2R以降は相手のパンチもスピードがなくなっていました。このパンチをもらっても効くことはないと判断して、あとはどこでフィニッシュするか――と考えていましたね」

――どの時点でフィニッシュするつもりだったのでしょうか。

「3Rです。最後に私がバックマウントから腕十字を狙ったじゃないですか。腕十字って逃げられると自分が下になるリスクもあるので、最後の最後まで躊躇してしまった部分はあるんです。バックも取っているし、このままキープしていても勝てるわけで。だから極めに行くのが終了間際になってしまいました」

――実際、重田選手が十字で腕を伸ばしたところで試合は終了しました。

「2Rもバックに回ってから、RNCか十字を狙っていたんですよ。でも1Rの展開から、私に時間を考える余裕が生まれちゃって。今、極めに行って失敗したら後半がキツくなるとか。ライカ選手はもともとボクシングの世界チャンピオンだから、スタンドに戻って一発を食らうと危ないですし。であれば、このまま寝かせておいたほうが良い。そう考えながら時計をチラチラ見ていて……。欲を言えばフィニッシュしたかったけど、勝つために安全パイを選んでしまったと思います」

――勝利のために安全パイを選ぶこともあると思います。特に挑戦者決定戦の意味合いを持つマッチメイクで、勝てばタイトル挑戦が待っているわけですから。もう一つはフィニッシュすることと、3R通じて相手に何もさせない――完全にドミネイトすることで、どちらが強さを感じさせるのか。

「確かに。3Rずっと立たせず、抑え込んで殴り続けるのも難しいですもんね」

――これはMMAという競技を考えるうえで、いつも意見が分かれるところです。ただ、ライカ選手をフルラウンド圧倒したことで、さらに重田選手の強さを見ることができたのも事実です。正直なところ「ここまでやれるのか……」と驚きました。

「ありがとうございます。体力には自信があるので(笑)」

――アハハハ。

「前回の試合も自分がコントロールし続けているので、息があがることはなかったです。試合が終わっても息は切れていなかったぐらいで。でも、それって見ているお客さんからすると……って考えることはあるんですよね。『まだ体力が残っているなら、もっと行けよ』と思われるかなって。実際、自分でもそう思われて仕方ない試合をしてしまったと思います。だから次のタイトルマッチは、余力を残さない試合をしたいです。フルラウンド、相手を潰しに行きますよ。でも5Rまでやるつもりはないですけどね」

――まだプロ3戦目でありながら、ライカ選手を圧倒できる試合ができた。そこにご自身の成長は感じますか。

「実感はないですけど、少しは成長できているのかなって思います。でも自信は全くないんですよ。昨日も練習で忍さん(太田忍)さんや御代川(敏志)さんにボコボコにされて、心も折れて半ベソになっていましたもん。『端さんにもボコボコにされて、私も心が折れてタップしてしまうのかな……』と考えてしまいましたから(苦笑)」

――……練習がトラウマになってしまうのではないですか。

「アハハハ。でも毎回、練習でボコボコにされることで『次の相手はここまで強くないだろう』と思えるんですよ。私はボコボコにされて強くなるタイプで。だからライカ選手のようなレベルの相手と対戦しても、気持ちの面で優位に立てるんじゃないかと思います。『端さんもウチの男子選手よりは強くない。強くない』と考えながら練習してきました」

――よほど練習でボコボコにされているのですね(笑)。

「女子MMAファイターって、まだまだ選手人口は多くないじゃないですか。だから男子選手と練習することはあっても、相手が受けてくれることが多いですよね。でも自分は、そんな練習は一切していないので。練習に対して甘えはない。その点だけは自信があります。端さんも男子選手に混ざって、甘えのない練習をしている方じゃないですか。私も同じか、それ以上だと思っていますから」

――確かに、端選手の練習に臨む姿勢は尊敬の対象にもなっています。

「ライカさんもそうですし端さんも、それだけの練習に取り組んできていることは本当に尊敬しています。あとは、今なら伊澤星花さんですかね」

――伊澤選手と練習したことはあるのですか。

「ないです。私は対戦する可能性がある選手とは練習しないので。でも伊澤さんと練習したことのある男子選手から聞くのは、とにかく巧いって。あとは強くなるために妥協がない。だけど、力は私のほうがあるって言われました」

――アハハハ。最後に自分を上げてきますね。

「それだけの練習をさせてもらっていると思うんです。たとえば月曜日の朝から、練習で征矢貴さんにギロチンを極められて大号泣したりとか」

――号泣するのですか。

「号泣ではなく、大号泣です(笑)。しかも一本目のスパーから極めてきますからね。翌日は忍さんと御代川さんにボコられ、また泣いて……。自分ほど試合前に泣かされている選手はいないと思っています。柔道時代から、相手が男だろうと誰だろうと練習でやられたら悔しい。打撃スパーでジャブを1回当てられただけで『絶対にブッ飛ばしてやる』と思うし、グラップリングで倒されたら『足にしがみついてでも極めてやる』っていう気持ちになりますよ。とにかく負けたくない、勝ちたいです」

――これまで端選手は、ジャブとグラウンドコントロールで相手を削り、勝利してきました。本人は謙遜から否定していますが、間違いなく相手の心を折ってきたファイターだと思います。重田選手はご自身が、これまで端選手が戦ってきた相手とは違うと言い切れますか。

「はい。そもそもテイクダウンされることはないし、端さんが私のスピード――特にスクランブルからの回転の速さには、ついてくることができないと思います」

――重田選手はストロー級でプロデビューしましたが、今回はフライ級のベルトに挑みます。前回のライカ戦もフライ級契約で、階級の違いなどは感じませんでしたか。

「私としては、フライ級よりもストロー級のほうが合っていると思います。でもフライ級でチャンスをもらった以上、ここで勝って改めて『ストロー級で戦いたい』と言いますよ。勝たないと自分に発言権はない。それがファイターだと思っているので」

■視聴方法(予定)
2024年3月31日(日)
午後1時00分~ U-NEXT 、PANCRASE YouTube メンバーシップ

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45 KAREN MMA MMAPLANET News o RIZIN RYO UFC   パンクラス 太田忍 岡田遼 平良達郎 扇久保博正 松根良太 浅倉カンナ 神田コウヤ 重田ホノカ 鶴屋怜 鶴屋浩

【NEWS】J-MMA黒帯集団誕生! パラ千葉ネット&THEパラ沖縄連合、新チーム名はTHE BLACKBELT JAPANに!!

【写真】日本有数のMMAチームが誕生した(C)MMAPLANET

13日(水)、東京都墨田区のRYO OKADA TOKYO INSTITUTEで旧パラエストラ千葉ネットワーク及び旧Theパラエストラ沖縄が合同会見を開き、パラエストラネットワークから独立しTHE BLACKBELT JAPANとして新たに活動をしてくことが明らかとなった。

既に独立に関しては1月に鶴屋浩THE BLACKBELT JAPAN 代表、そして松根良太THE BLACKBELT JAPAN 副代表がSNSで明らかとしていたが、その日本有数のプロMMA集団のネーミングは鶴屋代表の武道を尊び気持ちが表れている。

国際武道大卒業論文のテーマが「武道とは」だったという鶴屋代表。THE BLACKBELT JAPANというチーム名には──礼が欠ける一面が目立ってきたMMAにあって、「戦いを止める道」こそ武道の本質であり、その道をMMAにおいても追い求めるという想いが込められていた。

今回の会見には総勢70名に及ぶプロ選手が在籍することとなったTHE BLACKBELT JAPANを代表し、扇久保博正、岡田遼、神田コウヤ、太田忍、浅倉カンナ、鶴屋怜、御代川聡志、重田ホノカ、KAREN、そして米国でのトレーニングから帰国したばかりの平良達郎が出席した。


以下、各選手の新チーム発足に向けての抱負となる。

扇久保博正
「うちのジムは日本でトップのジムだと個人的に思っていますので、その名に恥じぬようしっかりと結果を残していきたいと思います」

平良達郎
「ジム名が変わって、チームの一員としてUFCという舞台で良い戦いをして結果を残していけるよう頑張ります。押忍」

鶴屋怜
「自分はUFCが決まって、このTHE BLACKBELT JAPANを日本一、世界一のジムにするために、UFCのベルトをこのジムに持って来るんで期待してください」

太田忍
「パラエストラ千葉ネットワークの所属という形で、昨日はRIZINの記者会見に出ましたが、これからはTHE BLACKBELT JAPAN所属の太田忍として、4月29日に試合が決まっているので帯を締め直して新たな気持ちで頑張っていきたいと思います」

神田コウヤ
「BLACKBELTということで今、柔術は茶帯なのでしっかりと黒帯を取れるようにするのと、もう1本チャンピオンベルトを獲れるように頑張りたいと思います」

重田ホノカ
「新しい風を吹かせて、結果を出して頑張っていきたいと思います」

浅倉カンナ
「新しい気持ちでジムの皆とまた強くなっていければと思っています」

KAREN
「4月から新しい名称で、チーム全体でさらに上を目指していくと思うので、自分も勝ち続けて年内にはベルトを獲って世界に行きます。応援宜しくお願いします」

岡田遼
「引き続き鶴屋代表と松根さんのチャレンジを、まぁちょこっとだけ選手として、あとは裏方としてサポートしていきたいと思います」

なお御代川聡志は会見時間に間に合わずコメントはなかった。ここからは質疑応答からMMAPLANETの問いに対しての返答を抜粋してお送りしたい(※要約)

──岡田選手、もう少し現役でという話がありましたが、その後の黒幕としての活動はどのように考えていますか。

岡田 BLACKBELTだけに黒幕ということなんですけど、いつというのはまだ決まっていなくて──ですね。師匠2人に相談しつつ、サポートしている選手の状態も鑑みて、最後に1回必ず試合をしたいと考えています」

──代表と副代表に質問です。チーム名にTHEが入っていますが、これはTHEパラエストラ沖縄と同じです。とはいえ、書き手としてカタナカ表記になると使いづらい。今後、カナカナ表記でも「ザ」は欠かせないという考えでしょうか。

松根 この名前を打ち出された時に鶴屋さんの方から「BLACKBELT JAPAN」としてやりたいと。私はずっと鶴屋さんの後をついて歩いてきたので、『鶴屋さんが決めたのなら、それが一番良いと思う』と伝えました。ただ、僕の希望としてTHEを入れさせていただきました。パラエストラ沖縄にもTHEをつけたのは鶴屋浩(つるやひろし)エンターテイメント、鶴屋浩を尊敬するところからでした。今後、歩んでいくうえで鶴屋浩代表が引っ張って行ってくれて、それが先々長く続くために──『鶴屋浩が創ったジムとして、THEをつけてください』とお願いし、了承してもらった形です。ぜひ、ザをつけてくださればと思います(笑)」

─チーム名発表から、一番手としてパンクラスのタイトル戦に挑むことになることについて重田選手、改めて意気込みのほどをお願いできますか。

「第一号のベルトを獲ることが凄く大切だと思うので、良い風を吹かせることができるように31日にベルトを獲ってあたらしいジムに勢いをつかせたいです」

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45 AB ARAMI MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase341 SARAMI YouTube   アキラ パンクラス 沙弥子 端貴代 重田ホノカ 雑賀ヤン坊達也

【Pancrase341】3階級のタイトル戦調印式 アキラ「何なら足もあります」。端貴代「格闘魂の底力」

【写真】3月31日は女子アトム&フライ、ライト級と3階級のタイトルマッチが組まれる(C)MMAPLANET

8日(木)、東京都新宿区のサンエービルで3月31日(日)に東京都立川市の立川ステージガーデンで開催されるPANCRASE 341の追加カードの記者会見及びタイトル戦調印式が2部制で行われた。
Text by Manabu Takashima

ここでは第一部に続き、アトム級クイーン・オブ・パンクラス決定戦=SARAMI✖沙弥子戦、ライト級KOPC=アキラ✖雑賀ヤン坊達也、フライ級QOPC=端貴代✖重田ホノカの3試合の調印式の模様をお届けしたい。

まず出場6選手が以下のように次回のタイトル戦に関して抱負を語った。
沙弥子
「いよいよベルトを賭けての戦いになったので、私らしいドロドロになっても関係ないファイトで、最後にベルトを巻きたいと思います」

SARAMI
「クリスマスイブに勝利して、ここに今日また呼んでもらえてとても嬉しく思っています。3月31日も勝利して、ベルトを持ってまたこうやって会見できるよう頑張りたいと思います」

重田ホノカ
「この日はベルトを獲って、全体を通しての主役になりたいと思います」

端貴代
「今回約1年振りの試合となりますが、防衛戦というのはベルトを獲ってからずっと決まっていたことなので、今回も全力をもって戦いたいと思います」

雑賀ヤン坊達也
「今回はタイトルマッチを受けてくれてアキラさん、ありがとうございます。前回の試合で初めて判定までいったんですけど、凄く疲れたんで今回は1Rで失神させてKOしてやろうかなと思っています」

アキラ
「初防衛ということで、チャンピオンの強い姿を見せられる試合をしたいと思います」

なお6選手とMMAPLANETとの質疑応答は以下の通りだ。


──沙弥子選手とSARAMI選手、ゴング格闘技の松山編集長が『この2人、3カ月で会見が3度目だよ。何も聞くことねぇよ』と言っていましたが……。逆にこの短期間で3人から1人の選手のことを集中して見てきたことはなかったかと思われます。先ほどまでお二人とも「全然印象は変わっていない」と言われていたのですが、このトーナメントを通して「こんなところがあったんだ」という発見があれば教えてください。

沙弥子 そうですね──正直、私が練習環境に困っていた時に凄く助けてくれて。練習中に体調が悪い時もすぐに気づいてくれて。本当に色々と助けてもらって、ここまで来られて。なんで、今回この決勝で戦うということは、彼女に私がここまでどれだけ成長できたのか見せられるタイミングだと思うので。私は誠意をもって彼女を倒したいと思います。

SARAMI ここ数年見てきた沙弥子選手は凄く優しくて、本当に良い人。

試合も実際にそうなんですけど、12月の試合は進化しているなっていうのは感じました。多分、充実した練習ができているんだろうなっていう印象です。ただ格闘技への向き合い方だったり、深めかたっていうところでは、まだまだ私とは比べ物にならない低い場所にいると思うので。しっかり、ずっとMMAをやってきた実力を見せて勝ちたいと思います。

──重田選手、対戦相手なので強気で行かないといけないと思うのですが、実際に26歳年上の選手との戦いです。お母さんと変わりない年齢の選手がMMAを続けて、チャンピオンでいるということに関してはどのように思っていますか(※重田のお母さんは40歳になったばかり)。

重田 …………。そうですね……。なるべくしてなっているんだろうなって思っていますけど、そこもタイミングとか色々と持っているモノが重なってなっていると思うんで。今回はそれが自分に回ってきていると思っているんで。全部もらいたいなと思っています、ハイ。

──端選手、今の質問をするともう少しリスペクトされた言葉が聞かれるかと思っていたのですが……それでも強気一点張りの彼女のことをどのように思われますか。

 そうですね。

気持ちの強さという面でいえば、私も格闘技をずっと続けてきた格闘魂の底力というか──力強さがあると思うので、何を言われても私は動じません(笑)。

──アキラ選手とヤン坊選手、会見の資料に「アキラの豪腕か、ヤン坊の右か」と書かれてあります。アキラ選手は両方なのですが、ヤン坊選手は右のみ。これはどう思われますか。

雑賀 アハハハハ。そのまんまじゃないですか(笑)。ありがとうございます(笑)。

アキラ 今のことについてですか?(笑)。

まぁ、そうですね。打撃のヤン坊選手に対して、僕がどう組むのか。そういう捉え方をしている人が多いと思いますが、打撃の部分でも全然勝っていると思うので。リーチの長さは圧倒的に負けていますが、そこを僕がどう工夫して勝つのかを見て欲しいです。

──「俺は左もあるよ」ということでしょうか。

アキラ もちろんです。何なら足もあります(笑)。

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45 AB ARAMI MMA MMAPLANET NØRI o PANCRASE Pancrase341 RIZIN SARAMI YouTube   アキラ シュウジ・ヤマウチ パンクラス ライカ 中村K太郎 中田大貴 井村塁 大沢ケンジ 杉山しずか 松本光史 沙弥子 渡邉史佳 田嶋椋 端貴代 透暉鷹 重田ホノカ 雑賀ヤン坊達也

【Pancrase341】追加カード会見第一部。天弥「全勝で松本選手にも勝つ」。田嶋椋「俺もできるぞ」

【写真】タイトルに直結する試合も発表された(C)MMAPLANET

8日(木)、東京都新宿区のサンエービルで3月31日(日)に東京都立川市の立川ステージガーデンで開催されるPANCRASE 341の追加カードの記者会見及びタイトル戦調印式が2部制で行われている。
Text by Manabu Takashima

3月最終週に実施されることとなった春の大箱大会は、既にアトム級クイーン・オブ・パンクラス決定戦として同王座決定トーナメント準決勝を勝ち抜いたSARAMI✖沙弥子戦を筆頭に7試合が明らかとなっていた。

今回の会見ではライト級KOPC=アキラ✖雑賀ヤン坊達也、フライ級QOPC=端貴代✖重田ホノカ、バンタム級=田嶋椋✖井村塁、フェザー級の国際戦=中田大貴✖シュウジ・ヤマウチ、ライト級では松本光史✖天弥、そして女子フライ級が2試合=杉山しずか✖ライカ& NØRI✖渡邉史佳の7試合が発表され、一部はタイトル戦以外の追加カード出場選手が揃い、二部は3つの選手権試合の調印式という段取りで会見は進んだ。

ライカの「今回、30周年記念に呼んでいただいてありがとうございます。思い切り全力で戦いたいと思います。お願いします」という意気込みでスタートした第一部の会見は以下のように順次、選手達が抱負を語った。

杉山しずか
「今年の初試合、パンクラスで初試合ということで良い試合、素晴らしい試合と言われるモノを皆さんに見せられるように頑張ります」

渡邉史佳

「1年振りの試合になるんですけども、記念大会に呼んでいただけて有難いと思っています」

NØRI

「30周年という記念大会に今回も出場させていただけて、光栄に嬉しく思っています。

今回、女子のカードがけっこうあるので、その中で自分の好きな戦いで一番良い試合をしたいと思います」

井村塁
「パンクラス30周年、出ることができて光栄です。地元立川でしっかりと勝って、年内中にベルトを獲りに行きます」

田嶋椋
「30周年記念大会に呼んでいただき、ありがとうございます。今年一発目の試合なんで、しっかりと暴れたいと思います」

中田大貴
「去年悔しい思いをして。毎年、ベルトが獲れそうな距離でポカしてしまって。

それが悔しくて。でも、今年はホントにしっかりと創りなおして絶対にベルトを獲りに行きたいと思います」

天弥
「ここで松本選手を倒して、年内にベルトを獲れたらなと思っています」

松本光史

「しっかりと仕上げて、良い試合をしたいと思います」

ここからはMMAPLANETの質問に対する、選手たちの返答をお届けしたい(※要約)。


──杉山選手、8日前に試合をする人が同じ家にいるとどのような空気になるのでしょうか。

杉山 配信を視てくださっている方に説明をすると、中村K太郎選手のことですね。RIZIN神戸大会に出るんですけど、私も応援に行きますし、試合の日というのは自分で整えるモノなので。とりあえず家の中は大変なことになると思いますが、むしろ同じ大会に出る方が大変かもしれないです。私の方は勝利を見届けるので、家の片づけをやってほしいと思います。

──先日某サイトのインタビューでチャンピオンの透暉鷹選手から「パンクラスのバンタム級で戦う相手がいないので、強い外国人選手と試合がしたい」という発言が聞かれました。この言葉、どのように受け止めていますか。

井村 自分、あと一歩のところでベルトに挑戦できなくて。
まぁ、負けて。言われてもしょうがないかなと。なんで勝ち続けて、かつ内容もそうなんですけど、しっかりと魅せて挑戦して勝つ。そういうことかなと思っています。

田嶋 実力がないと思われてしまうのは、自分が良くないので。

しっかりと試合で俺もできるぞというところを見せて挑戦したいです。

──中田選手、コリアンゾンビMMAとチーム・スタンガンで練習してきたことに関して、師匠の大沢ケンジさんが『韓国もやっていることはHEARTSと同じだ。圧を掛けてガンガン殴る。俺たちは間違っていない』と自信を深めていましたが、中田選手が掴んでくることはそこではないのではないかという気持ちもあります。韓国での練習で何を掴んできましたか。

中田 韓国はスパーリングが凄く多い環境でした。たくさん韓国の選手とスパーリングをしてきて、凄く良い経験になったと思います。でも技術的な面に関しては、日本でしっかりと考えながらやった方が、自分が強くなるには良いんじゃないかなと思いました。と同時に強い相手とスパーリングをするという点では韓国での練習は凄く実のある時間だったと思います。

──今回、シュウジ・ヤマウチ選手と戦ううえで韓国人選手のフィジカルを経験したことはどのような意味があると捉えていますか。

中田 そうですね、そういうフィジカルとメンタル。韓国の選手は前に出てくる選手が多かったので、そういったところで凄く良い練習になりました。

──松本選手、対戦相手がついに2勝1敗の若い選手を迎えることになりました。現状、2勝1敗の選手と戦うことをどのように思いますか。

松本 えぇと戦績はそうですけど、映像を視ると強い選手だと思います。ちゃんと取れれば、僕が上がることができる選手だと思います。

──その言葉を受けて、天弥選手。一言お願いします。

天弥 2勝1敗ですけど、その1敗は自分がグラウンドでヒザを蹴ってしまって……自分が悪いんですけど、特に負けたと思っていないので。

全勝で、このまま松本選手にも勝ちたいと思います。

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MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase338 ライカ 重田ホノカ

【Pancrase338】TD→パウンド連打で圧倒した重田が、ランキング1位のライカを撃破し3連勝

【写真】試合終了間際の腕十字まで重田が攻め続けた(C)MATSUNAO KOKUBO

<女子フライ級/5分3R>
重田ホノカ(日本)
Def.3-0:30-26.30-27.30-27.
ライカ(日本)

サウスポーの重田に対し、ライカが左手を伸ばす。重田がローを放つと、ライカもワンツーを見せた。重田の右ローがヒット、対するライカのローはかわす。ケージ中央からアンクルピックで倒した重田。ライカはケージ際まで下がるも、重田に足をまとめられてしまう。ボディロックから右足を差し入れてシングルバックの状態になった重田が、パンチを連打する。左のリストを掴まれているライカは動けない。バランスを整えつつパンチを落とす重田はRNCのチャンスもうかがう。ライカの腕を振りほどいた重田が左右のパンチを連打すると、ライカは全く動けなくなり、ストップされてもおかしくない状態に。しかし、そのままの状態で初回は終了した。

このラウンドはジャッジ2者が10-9、1者が10-8を重田につけた。

2R、ライカは左ジャブを伸ばすが重田の右ジャブがヒットする。シングルレッグは読まれてしまうが、右浴びせ蹴りを放ったライカにダブルレッグで組みつく。ライカは立ち上がるも、重田が右腕を差し上げて再びグラウンドに持ち込んだ。ここでもシングルバックからライカの左手首を抑えている。ハーフガードになったライカからバックマウントを狙いつつ重田がパンチを連打する。ライカは防戦一方に。この状態でストップしないのか。すると重田は完全にバックマウントへと移行し、四の字フックで組んだ。重田が反転しようとするライカの体を伸ばしたライカにパンチを叩き込み続ける。四の字フックに戻した重田がRNCを狙いながらラウンド終了を待った。

2Rはジャッジ3者とも重田の10-9に。

最終回、ライカが上半身を振りながら距離を詰める。重田は距離を取ってライカの左右フックをブロックしている。頭を下げるライカに左ストレートを打ち下す重田。なおもライカが前に出て来ると、ダブルレッグからバックに回り、そのまま後方へライカを二度叩きつけた。右足を差し入れてバックを狙う重田だが、ここは引き倒して尻もちを着かせる。ライカのディフェンスは重田の手首を掴むのみか。重田はバックマウントを整え、右腕をライカの首に回す。ここでライカが反転するも、重田が再びバックマウントへ。最後はライカの左腕を腕十字で伸ばしたところで試合終了のホーンが鳴った。

裁定はジャッジ2者が4ポイント差をつけ、重田が判定勝ちを収めた。


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KTT MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase338 Pancrase339 Road to UFC UFC YouTube キム・サンウォン チャンネル パンクラス パン・ジェヒョク ライカ 三宅輝砂 丸山数馬 井村塁 前田浩平 名田英平 大塚智貴 平岡将英 平田丈二 松本光史 櫻井裕康 海外 矢澤諒 糸川義人 荒井勇二 西尾真輔 重田ホノカ 鈴木悠斗 高城光弘

【Pancrase338】RTUからの再起戦。名田英平と戦うキム・サンウォン「岩のよう。ぶち壊していこうと」

【写真】仕上りの良さを感じさせたキム・サンウォン。彼のような選手の来日は非常に貴重だ(C)MMAPLANET

明日12日(日)に東京都港区のニューピアホールで開催されるPANCRASE338で名田英平と対戦するキム・サンウォン。

Road to UFCで悲願の契約を目指していたキム・サンウォンだが、8月の準決勝でイー・チャーに敗れ──一旦はその道は断たれた。そしてリスタートに選んだのはパンクラスのケージだった。


──Road to UFC準決勝で敗れた、最大の目標に辿り着かなかった時はどのような気持ちでいましたか。

「あの試合の時はコンディションが良くなかったので、本当に悔しかったです」

──リスタートをする時に、パンクラスで戦うことを決めたのは?

「来たオファーは全て受けるつもりでいましたが、そのなかでもパンクラスが一番に声を掛けてくれたので、出場することにしました」

──国内と海外で再起を図るのは、また違うかと思います。

「パンクラスは日本でも有名な団体だと知っていたので、オファーを貰った時にワクワクして、凄く期待値が高かったです」

──では対戦相手の名田選手の印象を教えてください。

「岩のようなイメージがあったので、それをぶち壊していこうと思います」

──名田選手はキム・サンウォン選手のことは打たれ強く、粘り強い。殺しに来てくれると言っていました。

「アハハハハ。自分が殺しに行く勢いで攻めるのかは、ケージに入ってみるまで分からないですね。でも名田選手もしっかりと準備をしてきたはずだし、自分も準備してきたことケージの中で、試合で見せられれば良いと思います」

──KTTのチームメイトであるパン・ジェヒョク選手が、パンクラスで戦った2試合で相当に判定に不満を持っていました。その様子を見ていて、キム・サンウォン選手は判定基準をしっかりと研究してきたのか、フィニッシュ必至のファイトをするのか。どちらでしょうか。

「ジェヒョクの判定の件に関しては、最初の試合の時は凄く悔しかったです。でも、もう過ぎたことなので。自分は判定のことは気に掛けずKO、TKO、判定の全てで勝てるだけの準備をしてきました」

──では明日、どのような試合をしたいと思っていますか。

「言葉よりも、自分が戦う姿で見せたいと思います。明日、ケージのなかで戦っているところを見てください」

■Pancrase339視聴方法(予定)
2023年11月12日(日)
午後5時~ PANCRASE YouTube チャンネル、U-NEXT、TIGET/PPV(英語のみ)

■Pancrase339 Pancrase339計量結果

<ライト級/5分3R>
松本光史:70.55キロ
西尾真輔:70.7キロ

<バンタム級/5分3R>
井村塁:61.25キロ
矢澤諒:61.35キロ

<ライト級/5分3R>
平信一:70.7キロ
丸山数馬:70.5キロ

<ミドル級/5分3R>
佐藤龍汰朗:83.7キロ
荒井勇二:84.05キロ

<フェザー級/5分3R>
糸川義人:65.95キロ
岡田拓真:65.35キロ

<フライ級/5分3R>
濱田巧:57.05キロ
大塚智貴:56.95キロ

<バンタム級/5分3R>
平岡将英:61.6キロ
谷内晴柾:62.05キロ→61.55キロ

<ストロー級/5分3R>
米山唯人:52.5キロ
織部修也:52.5キロ

■Pancrase338視聴方法(予定)
2023年11月12日(日)
午前11時45分~ PANCRASE YouTube チャンネル、U-NEXT、TIGET/PPV(英語のみ)

■Pancrase338Pancrase338計量結果

<フェザー級/5分3R>
三宅輝砂:66.0キロ
櫻井裕康:66.05キロ

<フェザー級/5分3R>
名田英平:66.25キロ
キム・サンウォン:66.1キロ

<女子フライ級/5分3R>
ライカ:56.9キロ
重田ホノカ:56.75キロ

<ストロー級/5分3R>
リトル:52.55キロ
寺岡拓永:52.2キロ

<バンタム級/5分3R>
高城光弘:61.6キロ
平田丈二:61.6キロ

<フライ級/5分3R>
萩原幸太郎:56.8キロ
前田浩平:58.45キロ→58.4キロ

<ライト級/5分3R>
鈴木悠斗:70.75キロ
上田智大:70.15キロ

<フライ級/5分3R>
饒平名知靖:56.25キロ
金澤臣人:57.0キロ

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