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BELLATOR Bellator299 MMA MMAPLANET o ダニエル・ヴェイケル ボクシング マス・ブーネル

【Bellator299】カーフ、ショートのコンビで圧を掛け続けたブーネルが判定勝ち。ヴェイケルはグラブを置く

<フェザー級/5分3R>
マス・ブーネル(デンマーク)
Def.3-0:30-27.29-28.29-28
ダニエル・ヴェイケル(ドイツ)

ジャブを伸ばすヴェイケルに、ブーネルが右カーフを蹴る。カーフを続けるブーネルは、ヴェイケルのパンチにしっかりとガードを固めている。ヴェイケルは軸足をローで蹴り、尻もちをつかせる。直ぐに立ち上がったブーネルはパンチで前に出てボディを殴る。テイクダウン狙いを切られ、左を被弾したヴェイケルは続いてカーフを蹴られて下がる──が、続くカーフをキャッチしてテイクダウン。スクランブルでがぶって上を取りつつギロチンへ。パスでギロチンを無力化させたブーネルが、ハーフで抑えエルボーを落とす。

残り70秒で自ら立ち上がったブーネルだが、左フックをヒットされる。カーフを蹴っても右を受けたブーネルが、逆に左を打ち込む。左ボディ、右、左フックを決めたブーネルが初回を取った。

2R、初回に続き圧を掛けるブーネルがボディから顔面を殴る。ヴェイケルもジャブから前蹴り、右ストレートを当てて右ミドルへ。ブーネルはボディを打ち返し、ジャブで前に出て右カーフを蹴り込む。蹴り足をキャッチしつつ、ワンツーを当てたヴェイケルだが左を打たれて下がる。近い距離の殴り合いのなかで、左ハイを繰り出したヴェイケルが右を伸ばす。

どんどん距離を詰めるブーネルがコンビで顔面を射抜き、ヴェイケルはスピニングバックエルボーを当てる。殴られ、殴るという展開のなかで一発で上回るブーネルがアッパー、ヴェイケルは再びスピニングエルボーを繰り出す。左ボディ、右フック、さらに左右のショートとコンビで攻めるブーネルが右をクリーンヒットさせる。ヴェイケルのスピニングバックエルボーに、横を向いて効かないとアピールしたブーネルが左ボディ、右フックを打ち込む。さらにジャブを受け、カーフで姿勢を乱されたヴェイケルは残り10秒で右ストレートを被弾。直後に左ハイを狙ったヴェイケルが、この回も落とした。

最終回、左インローから右カーフを2発入れたブーネルが、カーフを続ける。さらにダーティーボクシングにエルボーを織り交ぜる。ヴェイケルも手を出し続けるが、圧された局面を打開できない。ヒザ蹴りの着地に右を合わされ、左&右フックを被弾したヴェイケルは、さらにヒジ打ちのコンビを受ける。打で圧を掛け、ダブルレッグ狙いも切ってがぶったブーネルに対し、ヴェイケルは引き込むように下を選択する。

ハーフでしっかりと抑えてエルボーを落とすブーネルが、危なげのない試合を進め、肩固めの圧を掛ける。足を戻すことも、スクランブルに持ち込むこともできないヴェイケルは、下のままタイムアップを迎えた。

0-3で敗れたヴェイケルは、グローブをキャンバスに置き「アリーナの皆、ありがとう。素晴しい雰囲気の中で戦えた。家族、妻のサポート、チームに感謝している。僕と長い旅で良い時もそうでないときも一緒に過ごした友に礼を言いたい」と話し、21年間57戦のキャリアを終えた。


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BELLATOR Bellator299 GLORY MMA MMAPLANET o UFC   アナトリー・トコフ アーロン・ピコ イスラエル・アデサニャ オットー・ホドリゲス カサン・マゴメドシャリポフ カマル・ウスマン キック ゲガール・ムサシ サバウ・ホマシ ショーン・ストリックランド ジェイジェイ・ウィルソン ジョニー・エブレン ダニエル・ヴェイケル チャーリー・ウォード デヴィ・ギャロン ピーター・クイリー ファビアン・エドワーズ ベラトール ベンソン・ヘンダーソン ペドロ・カルバーリョ マス・ブーネル マンスール・ベルナウイ リョート・マチダ レオン・エドワーズ レヴァン・チョクヒリ

【Bellator299】展望。兄弟でUFC & Bellator制覇へ─ファビアン・エドワーズ×ミドル級最強の声=エブレン

【写真】昨日の計量でエブレンは184.6ポンド。エドワーズは185ポンドのリミット丁度でパスしている (C) BELLATOR

23日(土・現地時間)、アイルランドはダブリンの3アリーナ・ダブリンでBellator299「Eblen vs Edwards」が行われる。
Text by Isamu Horiuchi

大会名が示す通り、メインイベントは米国人王者ジョニー・エブレンに英国のファビアン・エドワーズが挑戦するミドル級世界選手権試合だ。


背中に韓国の太極旗と米国の星条旗が陰陽を形作るタトゥーを抱くエブレンは、韓国人の母と米国人の父を持つ。生まれはアイオワ州だが、両親が出会ったのは父親の駐屯先だった韓国だ。これは韓国と米国にルーツを持つ元UFC世界王者ベンソン・ヘンダーソンの両親が出会った形と同様のものだ。

とまれ高校時代にレスリングでカンザス州王者に就き、ミズーリ大学でもNCAA D-1で活躍したエブレンは、大学卒業後に出会った五輪レスラー、スティーブ・モッコの紹介でATT入りしてMMAを学び、2017年にプロデビューを果たす。デビュー4連勝後の2019年からベラトールに参戦し、その後も持ち前の無類の圧力とテイクダウン力を活かした戦いで連勝した。

勝ち星を重ねるうちに打撃との連係も上達し、パンチによるKO勝利も複数記録したエブレンは、昨年6月にゲガール・ムサシのミドル級王座に挑戦。

スイッチも駆使した戦いで初回に右フックを当ててダウンを奪うと、その後もテイクダウンと打撃を混ぜてペースを完全に支配──スタンド&グラウンドの双方において終始優勢に試合を進めて判定3-0(三者とも50-45のフルマーク)で完勝。世代交代を印象付ける戴冠となった。

さらに今年の2月には、当時ベラトール7連勝中にしてプロ戦績31勝2敗の戦績を誇っていたロシアのアナトリー・トコフを相手に初防衛戦に臨む。

被弾する場面こそあったものの要所でテイクダウンを決めて上から試合をコントロールし、これまた判定3-0で完勝、デビュー以来の連勝記録を13に伸ばした。

先日UFCのミドル級絶対王者といわれていたイスラエル・アデサニャがショーン・ストリックランドにまさかの完敗を喫し、またアデサニャのライバルと目されていたアレックス・ペレイラがライトヘビー級に転向した現在、無敗のエブレンを現在のミドル級世界最強候補に推す声も出始めている。

この王者に挑戦するファビアン・エドワーズは、言わずと知れた現UFCウェルター級王者レオン・エドワーズの2歳下の弟だ。兄同様にジャマイカで生まれ、幼少時に英国に移住。

昨年8月に兄が当時PFP1位と呼ばれた絶対王者カマル・ウスマンを5Rに大逆転の左ハイでKO勝利した後に叫んだ「俺は the trenches(塹壕=弾丸が飛び交うが如く犯罪と暴力に満ちた生活環境の例え)出身だが、そんなのは関係ねえ! そうして強くなってきた! 人生でずっと虐げられてきたんだ! でも今のこの俺を見ろ!」という言葉はUFC史上に残る名マイクパフォーマンスとなったが、当然兄と共にいたファビアンも”the trenches”育ちだ。

父は彼が11歳、兄が13歳の時にロンドンのナイトクラブで射殺されている。格闘技と出会うことで犯罪から身を離すことができたという兄に遅れてMMAを始めたファビアンだが、その戦い方は最も身近なコーチである兄とよく似ている。すなわち、サウスポーで距離を取り無数のフェイントを交えつつ、強烈かつ多彩な左の打撃を軸とするもの。主武器は左ストレートだが、兄がウスマンをKOした左ストレートを見せてからの左ハイも以前からファビアンは使っている。

2017年5月にいきなりベラトールのロンドン大会でプロ第一戦に臨み、見事な飛びヒザで衝撃のデビューを飾ったファビアンは、その後BAMMAで4試合(1KO&3つの一本勝ち)を挟んだ後、2019年2月にベラトール再登場を果たす。その後は同年5月のファルコ・ネト戦におけるアップキックでダメージを与えての鮮烈なKO勝利を含めて4連勝を果たす。

直後に2連敗を喫したものの、昨年5月にはUFCレジェンドのリョート・マチダと対戦。ケージに押し込んでからの離れ際の左ヒジを痛烈にヒットさせ、ふらついたリョートに左ストレートを連打で叩き込んで1RKOに下し、デビュー以来最大の勝利を掴んだ。

さらに1勝を重ねた後、今年5月には(昨年6月にエベレンに敗れてタイトルを失った)ゲガール・ムサシとのミドル級王座挑戦者決定戦に臨む。スピード差を活かして鋭い左ストレートを幾度となく当てたファビアンは、さらに左からニータップにつないでテイクダウンを奪う等優勢に進め3-0(三者とも49-46)で快勝し、今回のタイトル挑戦権を得た。

そして迎える両者の世界戦だが、下馬評は圧倒的にファビアン不利となっている。戦績差、相性やこれまでの両者のケージ内のパフォーマンスを比較したも、妥当といえるだろう。ファビアンとしては、当然スタンドで間合いを保って打撃で勝負を賭けたいところだ。が、それはこれまでのエブレンの対戦相手のほぼ全員が試みてきた戦い方であり、ただの1人として成功していない。

エブレンはそのMMAキャリアのほぼ全てにおいて、離れて打撃勝負を試みる相手に圧力をかけてコーナーに詰め、テイクダウンを奪ってみせている。グラウンドでのトップコントロール力も突出していて、寝技で相手に上のポジションを取られた場面自体ほとんどないほどだ。

対するファビアンは、お互い打撃を交換し合う場合の間合いの取り方は超一級品だが、距離を詰めてくる相手にケージ側に追い込まれることは少なくない。そして腰が抜群に強いとも言えず、そこから組み付かれてテイクダウンを許すこともしばしばだ。

さらにいえば、倒されてガードポジションを取った後で足を利かせて立ち上がる術に長けてはいるものの、完全にハーフで胸を合わされて背中を付けさせられてしまうと防戦一方になりがちだ。

実際ファビアンは2021年5月には、エブレンの同門ATT所属レスラーのオースティン・ヴァンダーフォードにそうやって「漬け」られて完敗している。エブレンはテイクダウン&コントロール力においてヴァンダーフォードに劣らぬばかりか、打撃で圧力をかけ、距離を詰めるスキルにおいてははるかに上回る。

さらにエブレンは、今回のキャンプで元Gloryミドル級王者のロシア人キックボクサー、アルテム・レヴィン──Gloryのリングではアレックス・ペレイラにも3-0で勝利している──とみっちり打撃スパーを繰り広げたとのことで、デビュー以来上達の一途を辿るスタンド打撃にさらに自信を深めている模様だ。

その打撃とテイクダウンを臨機応変に織り混ぜるエブレンの攻撃に、ファビアンが苦戦いを強いられる可能性は高い。

が、熱心なファンなら思い当たることだろうが、この状況はファビアンの兄レオンがウスマン相手に大番狂わせをやってのけた時のそれによく似ている。打撃で圧力をかけてくるウスマンにコーナーに詰められては、何度となくテイクダウン&コントロールを許す絶対不利の状況を耐え忍んだレオンは、最終5Rに大逆転のハイを炸裂させた。

そして7ヶ月後の再戦では、スタンドでウスマンの圧力に屈せず多くの打撃を当て、テイクダウン防御にも複数回成功して五分以上に渡り合うと、堂々の2-0判定勝利を収めたのは誰もが知るところだ。

今回の弟の大勝負に向けて兄は、ウスマン2連戦で得た経験の全てを伝えていることだろう。兄の教えがファビアンの大きな武器となることは間違いない。仮にファビアンが勝利すると、UFC&ベラトール兄弟同時王者という前人未到の快挙の達成することになる。

アイルランドで勝利し、2人でUFC&ベラトールの二本のベルトを持って英国での地元バーミンガムに凱旋、そしてかつての自分たち同様に過酷な境遇にいる人々、移住した異国で苦労する家族たちにインスピレーションを与えるという兄弟の夢は叶うだろうか。決戦の時は迫ってきた。

■視聴方法(予定)
8月23日(土)
午前11時30分~ U-NEXT

■ Bellator299対戦カード

<Bellator世界ミドル級選手権試合/5分5R>
[王者] ジョニー・エブレン(米国)
[挑戦者]ファビアン・エドワーズ(英国)

<フェザー級/5分3R>
アーロン・ピコ(米国)
ペドロ・カルバーリョ(ポルトガル)

<女子フェザー級/5分3R>
シネード・カヴァナウ(アイルランド)
サラ・コリンズ(豪州)

<フェザー級/5分3R>
マス・ブーネル(デンマーク)
ダニエル・ヴェイケル(ドイツ)

<ウェルター級/5分3R>
レヴァン・チョクヒリ(ジョージア)
サバウ・ホマシ(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ピーター・クイリー(アイルランド)
ダニエレ・ミチェーリ(イタリア)

<ライト級/5分3R>
マンスール・ベルナウイ(フランス)
ジェイジェイ・ウィルソン(ニュージーランド)

<ミドル級/5分3R>
チャーリー・ウォード(アイルランド)
グレゴリー・バベン(フランス)

<140ポンド契約/5分3R>
キアラン・クラーク(アイルランド)
プシェミスワフ・グルヌイ(ポーランド)

<ウェルター級/5分3R>
ルカ・ポクリ(モルドバ)
ロマン・ファラルド(米国)

<フェザー級/5分3R>
カサン・マゴメドシャリポフ(ロシア)
ピオトル・ニジェルスキー(ポーランド)

<フェザー級/5分3R>
デラー・ケリー(アイルランド)
ヤラ・ゼイハース(オランダ)

<フェザー級/5分3R>
ブライアン・ムーア(アイルランド)
オットー・ホドリゲス(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
デヴィ・ギャロン(フランス)
アッティラ・コクマス(ドイツ)

<フェザー級/5分3R>
アザエラ・アジョウジ(フランス)
イブラヒム・アルファキ・ハッサン(リビア)

<フェザー級/5分3R>
ケニー・モホノアナ(アイルランド)
ジョシュ・オコーナー(英国)

<ウェルター級/5分3R>
ニコロ・ソッリ(イタリア)
フーマン・ドゥビエンヌ(フランス)

<ヘビー級/5分3R>
セルゲイ・ビロシチェニ(ロシア)
カシム・アラス(ドイツ)

<ライト級/5分3R>
マーク・イーウェン(英国)
ノア・ギュニョン(フランス)

<女子ストロー級/5分3R>
キアラ・ペンコ(イタリア)
マッケンジー・スティラー(米国)
ミレス・ヴィダウ(ブラジル)

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BELLATOR Bellator299 F1 MMA o ONE YouTube   アーロン・ピコ サバウ・ホマシ ジョニー・エブレン ダニエル・ヴェイケル ファビアン・エドワーズ ブラック

『Bellator 299: Eblen vs. Edwards』前日計量動画

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MAIN CARD (Showtime (4 p.m. ET)

・Champ Johnny Eblen (184.6) vs. Fabian Edwards (185) – for middleweight title
・Pedro Carvalho (145.6) vs. Aaron Pico (145.2)
・Mads Burnell (144.4) vs. Daniel Weichel (145.6)
・Sara Collins (145.3) vs. Sinead Kavanagh (145.8)
・Levan Chokheli (169.9) vs. Sabah Homasi (170.2)

PRELIMINARY CARD (MMA Junkie, 11 a.m. ET)

・Daniele Miceli (170.2) vs. Peter Queally (170.2)
・Mansour Barnaoui (155.2) vs. Jay Jay Wilson (156)
・Gregory Babene (185.8) vs. Charlie Ward (185.8)
・Ciaran Clarke (139.6) vs. Przemyslaw Gorny (139.2) – 140-pound contract weight
・Roman Faraldo (170.8) vs. Luca Poclit (169.8)
・Khasan Magomedsharipov (145.6) vs. Piotr Niedzielski (147.8)*
・Darragh Kelly (145.2) vs. Jelle Zeegers (145.4)
・Brian Moore (145.4) vs. Otto Rodrigues (145)
・Davy Gallon (155.2) vs. Attila Korkmaz (155)
・Asael Adjoudj (145.6) vs. Ibrahim Al-Faqih Hassan (146)
・Kenny Mokhonoana (145.5) vs. Josh O’Connor (145.8)
・Romain Debienne (171) vs. Nicolo Solli (170.6)
・Kasim Aras (253.6) vs. Sergey Bilostenniy (246.2)
・Mark Ewen (155) vs. Noah Gugnon (155.6)
・Chiara Penco (115.2) vs. Mackenzie Stiller (115.8)

 『Bellator 299: Eblen vs. Edwards』前日計量結果。メインカードは全員パス。プレリミナリーカードでピオトル・ニジェルスキーが(147.8ポンドと1.8ポンドオーバー。出場給の一部を譲渡し試合は行われます。




 前日計量動画。


 MMAJunkieスタッフによるメインカード勝敗予想。

・ジョニー・エブレン vs. ファビアン・エドワーズは11人全員エブレン支持。

・アーロン・ピコ vs. ペドロ・カルヴァーリョは11人全員ピコ支持。

・シニード・カヴァナ vs. サラ・コリンズはカヴァナ支持4人、コリンズ支持7人。

・マッズ・バーネル vs. ダニエル・ヴェイケルは11人全員バーネル支持。

・レヴァン・チョケリ vs. サバウ・ホマシはチョケリ支持1人、ホマシ支持10人。続きを読む・・・
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BELLATOR Bellator288 MMA MMAPLANET o   ダニエル・ヴェイケル チムール・カイズリエフ ベラトール

【Bellator288】初参戦のカイズリエフが打撃のカウンター作戦を貫き、ランカーのヴェイケルを判定で下す

<フェザー級/5分3R>           
チムール・カイズリエフ(ロシア)
Def.30-27.30-27.29-28
ダニエル・ヴェイケル(ドイツ)

ともにガードを固めてケージ中央で見合う。カイズリエフが右の前蹴り、ヴェイケルが動くと右ショートを合わせる。カイズリエフの右前蹴りを払うヴェイケルが右を伸ばした。カイズリエフは右ボディストレート。カイズリエフの左ミドルの打ち終わりに右ローを放ったヴェイケルは、そのままプレッシャーをかけていく。

カイズリエフの打ち終わりを狙っていくヴェイケル。相手の左ジャブに右クロスを合わせるが、カイズリエフも左ジャブや右アッパーを打ってすぐに離れるように。カイズリエフの右ストレートに対し、インサイドから左フックを合わせたヴェイケル、カイズリエフも手数を増やして相手を下がらせる。ヴェイケルが右の跳びヒザをボディに突き刺すと、打ち終わりにカイズリエフが左フックを繰り出した。

右クロスのヴェイケル。細かいショートの連打を見せるカイズリエフ。カイズリエフの左ジャブが伸びる。さらに右ショートをカウンターで合わせるカイズリエフに対し、ヴェイケルが下がる場面も。残り1分でカイズリエフがダブルレッグを狙ったが、ヴェイケルは飛び上がるようにスプロール。カイズリエフのショート連打に右ヒザを合わせたあと、さらに右跳びヒザを相手のボディに突き刺していった。

2R、ヴェイケルは相手の左に回りながら左ジャブを突く。するとカイズリエフも動き始め、ワンツーを顔面に当てた。1Rよりもクラウチングで構えるヴェイケルが左ジャブと右クロス。カイズリエフは左右のフックで迎え撃つ。カイズリエフがコンビネーションの中に右アッパーを織り交ぜる。クリーンヒットのない攻防に、観客がブーイングを出し始めた。

ヴェイケルが右ハイ、蹴り足をキャッチしたカイズリエフがそのままトップを奪う。しかし立ち上がって、背中を着けたままのヴェイケルにローを打ち続ける。これに観客がブーイングを浴びせる。相手のローに対し足を絡め始めたヴェイケル、レフェリーがここでブレイクしてスタンドで再開となる。

スタンドに戻ると、共に左ジャブと右ショートを見せ合うが、試合の趨勢を決定づけるようなクリーンヒットはない。残り1分でヴェイケルが左フックを振るうも、相手が打ち返すとバックステップする。カイズリエフは右ローから右ストレート。残り10秒でヴェイケルが跳びヒザを放った。

最終回、左ジャブと左ローで先制するカイズリエフ。左ジャブを上下に散らしていく。ヴェイケルが足を触るも、カイズリエフはすぐに足を引く。スイッチしながら距離を取るカイズリエフに対し、ヴェイケルが組みつこうとしたが、バックステップでかわされる。カイズリエフの右打ち下ろしがヒット。ヴェイケルの手数が減った。ニータップで組みついたヴェイケルが、ケージへドライブしてからボディロックでテイクダウンを奪う。

すぐに足を差し込んでバックに回るヴェイケル。相手の足首も抑えて立たせず、右腕を首に回していく。しかしカイズリエフがヴェイケルを前に振り落とした。その動きに合わせて、カイズリエフの左腕を取って腕十字を狙うヴェイケル。しかしこれは極まらず、両者は立ち上がった。スタンドに戻り、左を突き合う両者。プレッシャーをかけるヴェイケル、カイズリエフはスイッチ&サークリングで距離を取る。

残り1分で、ヴェイケルが相手の顔面めがけて右の跳びヒザ。これがカイズリエフの顔面を捉えてグラつかせる。しかしカイズリエフも立て直し、左ジャブを突いて試合を終えた。

裁定は2人のジャッジがフルマークをつけ、カイズリエフがユナニマスで勝利。今回がベラトール初参戦となったカイズリエフが、いきなりランカーを下す結果となった。


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BELLATOR Bellator288 MMA o YouTube   ウスマン・ヌルマゴメドフ コーリー・アンダーソン タイレル・フォーチュン ダニエル・ヴェイケル レヴァン・チョクヒリ ワジム・ネムコフ

『Bellator 288: Nemkov vs. Anderson 2』前日計量動画


MAIN CARD (Showtime (9 p.m. ET)

・Champ Vadim Nemkov (203.8) vs. Corey Anderson (204.2) – for light heavyweight title; light heavyweight tournament final
・Champ Patricky Freire (154) vs. Usman Nurmagomedov (154.8) – for lightweight title
・Timur Khizriev (146) vs. Daniel Weichel (145.2)
・Tyrell Fortune (257.2) vs. Daniel James (264.8)
・Levan Chokheli (170.6) vs. Roman Faraldo (170.8)

PRELIMINARY CARD (MMA Junkie, 6 p.m. ET)

・Imamshafi Aliev (185.8) vs. Sean Fallon (185.6)
・Killys Mota (155.6) vs. Jairo Pacheco (155.6)
・Archie Colgan (154.8) vs. Jesse Hannam (155.8)
・Sullivan Cauley (205.6) vs. Jay Radick (205.6)
・Jordan Newman (185.6) vs. Jayden Taulker (185.6)
・Laird Anderson (145.6) vs. Rob Fenicle (146)
・Isaiah Hokit (145.4) vs. Matias Nader (144)
・Wladmir Gouvea (265.8) vs. Kory Moegenburg (246.2)

 『Bellator 288: Nemkov vs. Anderson 2』前日計量結果。全員パスしています。




 前日計量動画。


 MMAJunkieスタッフによるメインカード勝敗予想。

・ワジム・ネムコフ vs. コーリー・アンダーソンは11人全員アンダーソン支持。

・パトリッキー・“ピットブル”・フレイレ vs. ウスマン・ヌルマゴメドフはフレイレ支持3人、ヌルマゴメドフ支持8人。

・ダニエル・ヴェイケル vs. ティムール・カイズリエフはヴェイケル支持4人、カイズリエフ支持7人。

・タイレル・フォーチュン vs. ダニエル・ジェームスは11人全員フォーチュン支持。

・ローマン・ファラルド vs. レヴァン・チョクヒリは11人全員ファラルド支持。続きを読む・・・
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BELLATOR Bellator288 MMA MMAPLANET o ONE ONE163 RIZIN RIZIN40 UFC イスラム・マカチェフ ウスマン・ヌルマゴメドフ オットー・ホドリゲス ガジ・ラバダノフ クレベル・コイケ コーリー・アンダーソン ザイード・イザガクマエフ タイレル・フォーチュン ダニエル・ヴェイケル ニック・タラヴェラ パトリシオ・フレイレ パトリッキー・フレイレ ベラトール ルーカス・ブレナン レヴァン・チョクヒリ ワジム・ネムコフ 青木真也

【Bellator288】ライト級世界戦パトリッキー✖ウスマン戦を弟パトリシオ&盟友ガジ=大晦日来日選手が語る

【写真】試合後に満面の笑みを浮かべるのはどちらか(C)BELLATOR

18日(金・現地時間)、イリノイ州シカゴのウィントラスト・アリーナで開催されるBellator288「Nemkov vs Anderson 2」。

大晦日にRIZINとチャンピオンもしくは王者クラスの対抗戦が実現されることで、国内でも俄然注目度が高まっているサークケージのMMA──シカゴ大会のメインは、4月の一戦がヘッドバッドでノーコンテストとなったライトヘビー級ワールドGP決勝兼Bellator世界ライトヘビー級選手権試合=王者ワジム・ネムコフ✖挑戦者コーリー・アンダーソンの一戦だ。

同大会ではコメインでライト級世界戦も組まれており、来日決定で話題沸騰のカビブ・ヌルマゴメドフ軍団よりウスマン・ヌルマゴメドフがパトリッキー・フレイレに挑戦する。


10月にイスラム・マカチェフがUFC世界ライト級王者となり、ウスマンの世界戦の約半日後にザイード・イザガクマエフがONE163で青木真也と対戦するなど、注目度が増すばかりのダゲスタン・イーグル軍団からはRIZIN40にガジ・ラバダノフが来日する。

ここではラバダノフと同様に大晦日にチーム・ベラトールの大将格としてクレベル・コイケと戦うパトリシオ・フレイレに今週末の世界ライト級戦の行方を占ってもらった──といるよりも、兄弟、そして盟友の勝利を信じて疑わない両者の自信のコメントをお届けしたい。

パトリシオ・フレイレ
「パトリッキーは今日、最後のスパーリングセッションが終わった(※取材はブラジル時間の11月12日に行われた)。必要な練習の全てを行ったわけだ。兄の仕上がりを見て、俺もハッピーだよ。このままの調子で、ロシア人をぶっ倒すことを信じている。

(ユニファイドルールで戦うパトリッキーと次戦はRIZINルールで戦うパトリシオは、どのように工夫して練習しているのか)俺はパトリッキーと作戦について話し合い、コーナーに就くけどスパーリングはやっていない。ルールも違うし、俺とウスマン・ヌルマゴメドフはタイプが違う。あのロシアンと戦うためのスパーリングパートナーとパトリッキーは練習してきた。俺はクレベルとの試合に向けて、自分の練習に集中している。パトリッキーに関しては、どう戦うかを共有してコーナーから指示をするよ」

ガジ・ラバダノフ
「勿論、僕の勝者予想はウスマンだ。ウスマンがフィニッシュしてタイトルを手にする。ウスマンはフィニッシャーだからね。それだけのハードトレーニングを積んでいる。僕らは一緒に練習してきたしね。

(同門が同じ階級でチャンピオンになると、今後のキャリアを難しくならないか)アハハハハ。ベラトールには僕がまだ戦っていない強豪がいくらでもいる。ウスマンは次の試合で手にするベルトを保持し続けるけど、僕がウスマンと戦うことは決してない。でも、僕には戦う相手に困らないよ」

※パトシリオ・フレイレ、ガジ・ラバダノフの大晦日決戦に向けてのインタビューが掲載されるGONG格闘技#323は22日(火)から発売予定です。

■視聴方法(予定)
11月19日(土)
午前7時30分~ U-NEXT

■Bellator288対戦カード

<Bellator世界ライトヘビー級選手権試合/5分5R>
[王者]ワジム・ネムコフ(ロシア)
[挑戦者] コーリー・アンダーソン(米国)

<Bellator世界ライト級選手権試合/5分5R>
[王者]パトリッキー・フレイレ(ブラジル)
[挑戦者] ウスマン・ヌルマゴメドフ(ロシア)

<フェザー級/5分3R>
ダニエル・ヴェイケル(ドイツ)
チムール・カイズリエフ(ロシア)

<ヘビー級/5分3R>
タイレル・フォーチュン(米国)
ダニエル・ジェイムス(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ローマン・ファラルド(米国)
レヴァン・チョクヒリ(ジョージア)

<フェザー級/5分3R>
オットー・ホドリゲス(ブラジル)
カサン・アスカボフ(ロシア)

<ミドル級/5分3R>
イマムシャフィ・アリエフ(ロシア)
ショーン・コナー・ファロン(米国)

<ライト級/5分3R>
キリズ・モタ(ブラジル)
ジャイロ・パシェコ(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
アーチー・コルガン(米国)
ジェシー・ハナム(米国)

<フェザー級/5分3R>
ルーカス・ブレナン(米国)
ニック・タラヴェラ(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
サリヴァン・カーリー(米国)
ジェイ・ラディック(米国)

<ミドル級/5分3R>
ジョーダン・ニューマン(米国)
ジェイデン・ターカー(米国)

<フェザー級/5分3R>
レアード・アンダーソン(米国)
ロブ・フェニクル(米国)

<フェザー級/5分3R>
アイザイア・ホキット(米国)
マティアス・ナデル(エクアドル)

<ヘビー級/5分3R>
ヴラジミール・ゴウヴェア(ブラジル)
コリー・モーゲンバーグ(米国)

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BELLATOR MMA MMAPLANET o   キック シモン・ビヨン ダニエル・ヴェイケル ティム・ワイルド デニス・キルホルツ ボクシング ポール・デイリー マイケル・ペイジ マーク・レミンガー ヤーソラフ・アモソフ リョート・マチダ ローガン・ストーリー 渡辺華奈

【Bellator281】計量終了 MVP、いよいよベルトに手を掛ける。渡辺華奈のキルホルツ越えはMMA化がカギ

【写真】視線を外さない両者をインスペクターが別けた(C)LUCAS NOOAN/BELLATOR

13日(金・現地時間)、英国はロンドンのSSEアリーナで開催されるBellator281「MVP vs Storley」の計量が12日(木・同)に行われた。

メインはサークルケージ在籍8年2カ月、18戦目で遂にMVPがベルトに挑むBellator暫定世界ウェルター級王座決定戦=ローガン・ストーリー戦だ。MVPは当初の予定ではヤーソラフ・アモソフに挑戦予定だったが、ウクライナ人世界王者はロシアの同国侵攻により欠場となった。


本計量を終え、モック計量後のフェイスオフでいつものポーズを取ったMVPは余裕の笑顔を浮かべていた。

メインカードでデニス・キルホルツと対戦する渡辺華奈は真っ赤に染めた長髪と赤いファイティングショーツでセレモニアル計量で登壇し、大胸筋クッキリのミス・ダイナマイトとフェイスオフでは視線を外さす、握手をすることなく左右に分かれた。

昨年6月にクリス・カモーシェを相手に35秒TKO負けで初黒星を喫した渡辺が、再起戦でタイトルコンテンダーに挑む。その渡辺が柔道ベースなら、キルホルツもユース時代にオランダを代表する柔道家だった。その後キルホルツは、キックに転向しWMTA世界スーバーバンタム級王者とBellatorキックボクシング世界女子フライ級王座を獲得している。

渡辺は強靭なフィジカルを武器に、打撃と柔道を組み合わせた立ち技で勝利してきたが──カモーシェには打撃の防御力の低さをつかれ敗れた。

打撃単体ではキルホルツのそれはカモーシェを上回る。よって渡辺が如何に課題を克服し、得意の組みの展開に持ち込むことができるか。とはいえキルホルツもMMAファイターとして打撃の落とし込みが上手く進んでいるわけではなく、まだ打撃と組みがバラバラという見方がデキるファイターだ。

それは柔道から寝技のトランジッションにも当てはまり、その寝技でリードする渡辺がダメージを最小限に抑えて、組んでテイクダウンという流れに持ち込めば十分に勝機はある。加えて寝技に持ち込めなくても、クリンチ&打撃という融合を渡辺が見せることがあれば、それもMMAファイターとして大きな進歩であり、この試合で勝利する鍵にすらなるテクニックといえるだろう。

ウェルラウンダーが当然、そのなかで局面、局面でさらに上を行く技術力が求められる男子MMAと違って、女子はよりベースとなる技術とMMAを戦うために手にした技術を融合させ、そのベースである格闘技の強さを利した戦いこそがアドバンテージとなる。

渡辺がカモーシェ政権となったBellator女子フライ級戦線で再浮上できるか、攻守ともに柔道+打撃=MMA化がキーワードとなる一戦だ。

メインカードではリョート・マチダ、ポール・デイリーという古豪が戦う今大会。

プレリミではライト級の英国ドメスティック最強決定戦といえるキャリア14勝4敗同士のアルフィ・デイヴィスとティム・ワイルドのマッチアップが注目される。

■視聴方法(予定)
5月14日(土)
午前1時30分~ U-NEXT

■BELLATOR281計量結果

<Bellaotr暫定世界ウェルター級王座決定戦/5分5R>
マイケル・ペイジ: 168.6ポンド(76.47キロ)
ローガン・ストーリー: 169.4ポンド(76.83キロ)

<ミドル級/5分3R>
リョート・マチダ: 185ポンド(83.91キロ)
ファビアン・エドワーズ: 185ポンド(83.91キロ)

<女子フライ級/5分3R>
デニス・キルホルツ: 124.2ポンド(56.33キロ)
渡辺華奈: 125.2 ポンド(56.78キロ)

<175ポンド契約/5分3R>
ポール・デイリー: 174.4ポンド(79.1キロ)
ヴェンデル・ジアコモ: 174.2ポンド(79.01キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
ルーク・トレイナー: 205ポンド(92.99キロ)
シモン・ビヨン: 205.2ポンド(93.07キロ)

<フェザー級/5分3R>
ダニエル・ヴェイケル: 145.2ポンド(65.86キロ)
ロバート・ホワイトフォード: 145.8ポンド(66.13キロ)

<ウェルター級/5分3R>
オリバー・エンカンプ: 168.8ポンド(76.5キロ)
マーク・レミンガー: 170.2ポンド(77.2キロ)

<女子フライ級/5分3R>
ケイト・ジャクソン: 125.6ポンド(56.97キロ)
エリーナ・カリオニドウ: 125.8ポンド(57.06キロ)

<ライト級/5分3R>
アルフィ・デイヴィス: 155.8ポンド(70.66キロ)
ティム・ワイルド: 155.8ポンド(70.66キロ)

<フェザー級/5分3R>
アンドリュー・フィッシャー: 145.4ポンド(65.95キロ)
アッティラ・コクマス: 145.8ポンド(66.13キロ)

<ミドル級/5分3R>
チャーリー・ワード: 184.8ポンド(83.82キロ)
アラン・カルロス: 189.2ポンド(85.81キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
リー・チャドウィック: 205.4ポンド(93.16キロ)
マチェウ・ルザインスキ: 204.8ポンド(92.89キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
キアラ・ペンコ: 115.2ポンド(52.25キロ)
ランチャナ・グリーン: 115ポンド(52.16キロ)

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AJ・マッキー BELLATOR Bellator272 Brave CF LFA MMA PFL RIZIN UFC アダム・ボリッチ アーロン・ピコ ウラディスラフ・パルブチェンコ エドウィン・ナジミ エマニュエル・サンチェス キック ジェレミー・ケネディ ジョシュ・ヒル ジョン・デ・ジーザス ジョージ・カラキャニャン セルジオ・ペティス ダニエル・ヴェイケル パトリシオ・フレイレ ベラトール マルロン・モラエス ラフェオン・スタッツ 堀口恭司

【Bellator272】堀口✖ペティス以外にも、サンチェス✖ケネディ、ヒル、プレリミではカマカ3世に注目!!

【写真】ザ・メキシカンという風貌になってきたサンチェスと、アンバランスな立ち位置のケネディ (C)BELLATOR

2日(木・現地時間)、3日(金・同)にコネチカット州アンカスビルのモヒガンサン・アリーナで開催されるBellator272「Pettis vs Horiguchi」。メインは言うまでもなく堀口恭司がセルジオ・ペティスの持つBellator世界バンタム級王座の奪回に挑むタイトル戦だ。

そんなJ-MMA界でも話題沸騰の一戦が組まれた今大会、メインとプレリミの注目カードをおさらいしてみたい。


まずコ・メインではセルジオ・ペティスのチームメイト、エマニュエル・サンチェスが、AJ・マッキー時代を迎えたベラトール・フェザー級トップ戦線で生き残りを賭け、ジェレミー・ケネディと戦う。

サンチェスは柔術ベースのファイターで2014年10月から7年に渡り、サークルケージのフェザー級戦線で活躍してきた。パット・カーラン、ジョージ・カラキャニャン、ダニエル・ヴェイケル、ダニエル・ストラウス、そしてマルコ・ロウロらとの戦いで力をつけ、2018年11月に当時の世界王者パトリシオ・フレイレに挑戦も判定負けを喫した。

その後、16人参加のワールドGPに出場しベスト4に残ったが、準決勝で2度目のタイトル挑戦を兼ねたフレイレ戦ではギロチンチョークで秒殺一本負けを喫してしまった。

7月の再起戦では、元UFCファイターのメス・ブーネルに力負けといえる完敗を喫した。ブーネル戦の敗北で、衰えを指摘されるようになったなかでサンチェスはベラトール3戦目、2勝目を目指すジェレミー・ケネディと対戦する。

サークルケージでは1勝1敗、アダム・ボリッチに敗れながら9位にランクされるケネディは、UFCからPFLで活躍してきたウェルラウンダーだ。

オクタゴンで3勝1敗、デカゴンでは2勝1敗、さらにはBRAVE CFで2勝0敗と、世界のメジャー大会で大きく勝ち越している。キックと柔術が融合したウェルラウンダーのケネディは、今年の7月にSUGにも挑み、あのエドウィン・ナジミを相手に堂々のグラップリングマッチを繰り広げ、OTで敗れている。

31歳、メジャーシーンはベラトール一筋のサンチェスと、29歳でメジャープロモーションを渡り歩いてきたケネディ、両者は照的なキャリアの積み方をして来た。

サンチェスとしては、パウンドを交えたポジションコントロール=パウンド柔術で試合を有利に運びたいところだ。その一方で最近の試合ではフレッシュさで、ケネディが上回っている感もあるが、果たして──。

体重オーバーのジャレッド・スコッギンスと対戦するジョシュ・ヒルはTUF18出演、UFCと契約はならなかったがWSOFからローカルプロモ―ションを経て、ベラトールに辿り着いた35歳のベテランファイターだ。WSOFではマルロン・モラエスの持つ世界バンタム級王座に2度挑戦も、ローキックで削られ判定負けと、ハイキックからパウンドアウトされベルトを巻くには至らなかった。

その後、地元カナダのTKOで現UFCファイターのテイラー・ラピルスにスプリットで競り負けるなど、厳しい時を経験しながら18勝3敗というレコードを引き下げ、ベラトールへ。元UFCファイターのエリック・ペレスに競り勝ち、2連勝も5月にルーファスポーツのレスリングマスター=ラフェオン・スタッツに敗れた。

ここでキャリア10勝1敗、しかも4ポンドも体重オーバーだったスコッギンスを迎えるヒル。ベラトール・バンタム級戦線だけでなく、キャリアを賭けた一戦となる。

プレリミではフェザー級で2019年のハワイ大会以来、2年振りのベラトール出場となるカイ・カマカ3世に注目だ。北米MMA界がコロナショックを受けた昨年、カマカはLFAでの勝利からスクランブル出場でUFCとの契約を勝ち取るも、1勝2敗1分で契約満了、再びベラトールに照準を合わせた。

コンテンダーシリーズ世代といえる打撃もレスリングもアグレッシブなカマカだが、逆にパンチを被弾するリスクも高いファイトと、レスリングで攻勢でもガスアウトするなど、明日なき暴走ファイトを持ち味としている。

対戦相手のジョン・デ・ジーザスはアーロン・ピコにこそTKO負けを喫しているが、RIZINで朝倉未来と戦ったジョン・マカパに競り勝ち、REALでは芦田崇宏や中村Jrを破ってフェザー級王者となったウラディスラフ・パルブチェンコから判定勝ちを収めている。

攻撃力よりも、防御力と粘り強さで14の勝利(※9敗)を手にして来たデ・ジーザスを、カマカが持ち味である攻撃力で突破し存在感を高めることができるか──そんなマッチアップだ。

■視聴方法(予定)
12月4日(土)
午前8時00分~ U-NEXT

■ Bellator274計量結果

<Bellator世界バンタム級選手権試合/5分5R>
[王者]セルジオ・ペティス: 134ポンド(60.78キロ)
[挑戦者] 堀口恭司: 134.5ポンド(61.0キロ)

<フェザー級/5分3R>
エマニュエル・サンチェス: 145.25ポンド(65.88キロ)
ジェレミー・ケネディ: 145.75ポンド(66.11キロ)

<バンタム級/5分3R>
ジョシュ・ヒル: 134.75ポンド(61.12キロ)
ジャレッド・スコッギンス: 140ポンド(63.5キロ)

<ミドル級/5分3R>
ジョニー・エブレン: 185ポンド(83.91キロ)
コリン・ハックボディ: 185ポンド(83.91キロ)

<ライト級/5分3R>
アレクサンデル・シャブリー: 155.4ポンド(70.48キロ)
ボビー・キング: 156ポンド(70.76キロ)

<フェザー級/5分3R>
カイ・カマカ3世: 146ポンド(66.22キロ)
ジョン・デ・ジーザス: 145.6ポンド(66.04キロ)

<ライト級/5分3R>
マイク・ハメル: 155.8ポンド(70.66キロ)
キリズ・モタ: 155.2ポンド(70.39キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ヴィニシウス・ジュゼズウ: 169.6ポンド(76.92キロ)
レヴァン・チョクヒリ: 170.8ポンド(77.47キロ)

<ライト級/5分3R>
ジャスティン・モンタルヴォ: 154.8ポンド(70.21キロ)
ジェイコブ・ボーン: 154.8ポンド(70.21キロ)

<160ポンド契約/5分3R>
スパイク・カーライル: 159 ポンド(72.12キロ)
ダン・モレット: 159.6 ポンド(72.39キロ)

<ウェルター級/5分3R>
カイル・クラッチマー: 171ポンド(77.56キロ)
オリバー・エンカンプ: 170ポンド(77.11キロ)

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BELLATOR Bellator270 Report ダニエル・ヴェイケル ブログ ペドロ・カルバーリョ

【Bellator270】蹴り、パンチ、テイクダウン&グラウンドの乱打戦。カルバーリョがヴェイケルを振り切る

<フェザー級/5分3R>
ペドロ・カルバーリョ(ポルトガル)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
ダニエル・ヴェイケル(ドイツ)

カルバーリョのローに右を合わせるヴェイケル。サウスポーの構えから蹴りを多用するカルバーリョに対し、左ミドルをキャッチするとそのままボディロックでバックに回り、グラウンドに持ち込む。胸を合わせようとするカルバーリョを両足フックで捕えたヴェイケルはスクランブル狙いにもフックを解いてバックコントロールを続ける。

ケージを背負い、胸を合わせたカルバーリョは離れ際に左フックを振るう。ケージを背にしたヴェイケルにダブルレッグを狙ったカルバーリョがすぐに離れる。左のインサイドローから右アブを伸ばすカルバーリョ。ヴェイケルは右ローを蹴り、カルバーリョの左に右を合わせてダウンを奪う。シングルに来たカルバーリョを切り、バックに回ったヴェイケルが再び両足をフックする。腕十字狙いを失敗し下になったヴェイケルがクローズドガードを取る。スイープ狙いで体を浮かせたヴェイケルだが、トップをキープしたカルバーリョが肩パンチを打っていく。このまま初回が終わった。

2R、左ハイからワンツーを当てたカルバーリョが、直後に右オーバーハンドを被弾してダウンする。ニーシールドを越えようとしたヴェイケルは、嫌がって背中を見せたところ背中に張りつく。ここでも腕十字を失敗したヴェイケルは、バックキープを続けるが、

カルバーリョが立ち上がり、試合はスタンドの間合いへ。左フックから右ストレート、さらい左ストレートを入れたカルバーリョは、ヴェイケルにバ組まれてケージに押し込まれる。体を入れ替えたカルバーリョがダブルからシングルも、倒せず胸を合わせる。すかさず押し返したヴェイケルだが、カルバーリョがパンチで攻勢に出る。左を当て、前に出るカルバーリョがワンツーを2度目決める。ここからパンチをまとめたカルバーリョがワンツーで前進し、嫌がったヴェイケルのダブルレッグをスプロール。再びパンチを纏めて前に出ると、ヴェイケルが組んで時間となった。

3R、前に出てくるカルバーリョにアッパーを入れたヴェイケルが、直後にダブルレッグでテイクダウンを決める。ハーフ&枕でプレッシャーを与えるヴェイケルが肩固めを狙う。背中を見せたカルバーリョは、四の字服を組まれる前に胸を合わせていき、トップを奪う。バックをキープできないヴェイケルは、クローズドガードを強いられる。ハーフバタフライ、そしてバタフライをとったヴェイケルのスイープで両者がスタンドへ戻る。残り2分を切り、パンチで前に出るカルバーリョに対し、組みついたヴェイケルがケージに押し込んでいく。

位置を変えながらケージレスリングの展開になると、カルバーリョのダブルレッグをギロチンで斬ったヴェイケルが結果的に押し込む側に。最後の20秒で離れると、両者揃ってフラフラになりながら、殴り、蹴り、時間に。直後にカルバーリョは、ケージに駆け上がりダブリンのファンに勝利をアピールした。

そして勝利のコールを受けると、跪いていて勝利を喜び、再びケージに駆け上がった。


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BELLATOR Bellator252 Report エマニュエル・サンチェス ダニエル・ヴェイケル ブログ

【Bellator252】2Rに腹、3Rは左足を攻め込みヴェイケルに快勝したサンチェスが準決勝進出&挑戦権獲得

<フェザー級ワールドGP準々決勝/5分5R>
エマニュエル・サンチェス(米国)
Def.3-0:49-45.49-46.48-46.
ダニエル・ヴェイケル(ドイツ)

サンチェスの跳びヒザをかわしたヴェイケルが、蹴り足を掴んでテイクダウンを奪う。寝技に拘らず、スタンドで待ったヴェイケルに対してサンチェスが左フックから、右フックを当てる。さらに頭を振って左を入れたサンチェスは、右ストレートの打ち終わりに右ハイを受けそうになる。サンチェスが圧力をかけるなか、ヴェイケルも右を当てる。さらに左右のフックを見せたヴェイケルに対し、サンチェスは右ハイから右ローを蹴り込む。

左ミドルを決めたサンチェスはローからワンツー、下がったヴェイケルにアッパーを繰り出す。ヴェイケルも打ち返し、蹴り足を掴んでバランスを崩させると、左ジャブをカウンターで当てサンチェスの動きが一瞬止まる場面も。

サンチェスはそれでも前に出るが、右を被弾してしまう。ボディから右を当てたヴェイケルに対し、サンチェスは左フック、右ハイ&右ローを繰り出す。組んできたサンチェスにヒザを突き上げたヴェイケル。両者揃って、5Rを戦うつもりはないようなアグレッシブな初回だった。

2R、初回同様に積極的に動く両者。ハイから腹を狙ったヴェイケルに対し、サンチェスが右ローを続ける。前に出てヒザ、エルボーから左ボディを決めたサンチェスは、明らかに効いたヴェイケルにラッシュをかける。もう一度レバーショットを入れ、右フック、さらに左フックを腹に入れるとヴェイケルが倒れる。トップからボディを殴り、バックコントロールで顔面を殴るサンチェスは、立ち上がろうとするヴェイケルをケージに押し込みパンチ、エルボーを入れる。

ヴェイケルは亀になると、サンチェスは離れて左ボディ、ヴェイケルも左フックを返すが、左右のボディを打たれる。ヒザをボディ、顔面にエルボーを入れたサンチェスは首相撲&ヒザを顔面に突き刺し、一旦離れてからケージに追い込みヒザ蹴り、顔面へのパンチを振るっていく。ヴェイケルも粘りを見せてパンチを打ち返すも、サンチェスは右ハイ、ワンツー、右から左フック、ローと攻め込む。そのローでヴェイケルはバランスを崩し、立ちあがったところに左右のボディ、ヒザと腹を攻めたてられたがラウンド終了まで凌ぎきった。

3R、右ハイ、右ロー、右ストレートと攻勢のサンチェスは、左を被弾しても前に出てローを決める。間合いを外したヴェイケルを追いかけてローを続けるサンチェスだが、逆にローを蹴られバランスを崩す。直ぐに立ち上がったサンチェスはジャブからローを蹴り込む。体がよろけたヴェイケルは、ローをチェックしても苦し気な表情を浮かべている。

2Rのボディに続き、左足を集中的に攻めるサンチェスは、そこから左ジャブを伸ばし、右ストレート、そして右ローを蹴る。ヴェイケルもダブルでジャブを返すが、ローで体が固まってしまう。パンチの交換で右を当てたヴェイケル、サンチェスはローをカットして逆に左足を蹴っていく。左フックを当てた直後にローを蹴られリズムに乗れないヴェイケル、最後はケージに詰められタイムとなった。

4R、即組みついたヴェイケルがバックに回る。クラッチを剥がし、胸を合わせたサンチェスがヒザを入れて離れる。サンチェスはジャブを差しこみ、左ミドルハイ。ヴェイケルは右を当てて組みつき、ここもワキを潜ってバックに回る。サンチェスはキムラロックを防がれると同時に胸を合わせてポジションを入れ替えて離れる。

ここで左ボディを入れたサンチェスは、ダブルレッグを切り左フックを当てる。右ローを蹴られ一瞬スイッチしたヴェイケルは、すぐにオーソに戻し右に回る。その後も右ローを効かせたサンチェスは後ろ回し蹴りを見せ、手堅く4Rを取った。

最終回、左を当てて組んでいったヴェイケルを突き放すサンチェス。直後に組み直したヴェイケルだが、逆にケージに押し込んだサンチェスが離れ際に右ハイを繰り出す。徹底して組みに行くヴェイケルに対し、離れたサンチェスが右ローを蹴り込む。ヴェイケルは右を当てるが、腰が高くなっており逆にテイクダウンを許してしまう。蹴り上げをさばいてハーフで上になったサンチェス、足を戻したヴェイケルはバタフライスイープを仕掛ける。

バランスをキープしたサンチェスは、立ち上がってきたヴェイケルに右フックをヒットさせる。ここでジャブを当てるなど冷静なサンチェスは、組んでヒザ蹴り、右を打ち込む。ヴェイケルは必死に前に出るが、サンチェスはカウンターを狙いで上手く時間を使いタイムアップに。決定的なラウンドを創り、優位な状況で最後は流したサンチェスが文句なしの判定勝ちで、準決勝進出&タイトル挑戦を決めた。


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