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AB LFA MMA o UFC キック ダニエル・ピネダ 堀内佑馬

UFC on ESPN+92:第1試合・ジョシュア・ヴァン vs. フェリペ・ブネス

フライ級。

フライ級注目プロスペクトの1人・ヴァン。ミャンマー出身で、政情不安により国外に脱出。13歳からアメリカに移住すると、柔術・キックを始め、その後MMAのジムに移った。本格的にトレーニングを始めたのは19歳で、約3年でUFCと契約。前戦ではUFCデビュー戦のケビン・ポルハスに1Rパンチでダウンを奪われたが、2R以降は距離を詰めてボディ・顔面にパンチを打ち込み、圧倒しての判定勝ちでUFC2連勝とした。ダニエル・ピネダがオーナーを務める4オンス・ファイトクラブ所属。現フライ級最年少の22歳。

ブラジルのブネスは昨年1月にLFAフライ級王座決定戦で堀内佑馬と対戦。堀内の計量失敗により、ブネスが勝った場合のみ王者となる変則王座決定戦となったが、1Rにブネスが左フックでダウンを奪い、鉄槌連打でKO勝ち。UFCと契約し、6月にジャルガス・ジュマグロフとの試合でUFCデビュー予定だったが、ドラッグテストで陽性となり、詳細な検査が必要になったために欠場(特に問題はなかった模様)。その時、ジュマグロフ相手に代役でUFCデビューを果たしたのがヴァンだった。今回はブネスがダニス・ボンダーと対戦予定だったところ、ボンダーが欠場。ヴァンはまたしても代役として出場することに。34歳で、フライ級では2番目の年長。

170cmと長身のブネスに対し、ヴァンが距離を詰めていく。下がりながら蹴り・ジャブを出していくブネス。ケージまで下がらせるが、ブネスがパンチで飛び込んで脱出。ヴァンの飛び込んでの右がヒット。ブネスの長いワンツーがヴァンの顔面を捕らえる。ヴァン詰めていくが前蹴りを当てるブネス。しかしケージを背負い気味。パンチ・膝を出すブネス。シングルレッグ。ヴァンこらえるが、ケージに押し込んだヴァン。膝を出したがローブローに。けっこう苦しげなブネス。1分半以上休んで再開。ヴァンがまた詰めていく。ブネス前蹴り。しかしまたケージを背負う。右で飛び込んだヴァン。ケージを背負ったヴァンがテンカオを見せる。ブネスシングルレッグへ。テイクダウン成功。サイドで押さえ込んだ。ニーオンから簡単にマウント。反転して返そうとしたヴァンにブネスはオモプラッタ。その体勢のままホーン。

1Rブネス。ヴァンは終盤のグラウンドであっさりマウントを取られていたのが気になる。

2R。すぐプレスするヴァン。ジャブ・前蹴りで迎撃するブネスだが、またケージを背負う。ブネスがタックルへ。ボディロックから投げを狙うが、ヴァン小手を巻いて防ぎながら細かいパンチを入れる。入れ変えた。肘・膝。ブネスまたタックルへ。ケージでこらえて肘を入れるヴァン。ブネステイクダウンするが、ヴァンすぐに引き剥がして立つと、ケージを背負ったブネスにパンチのラッシュ!ブネス動きが落ちている。距離を取ろうとするブネスだが、ヴァンが追いかけてまたパンチを打ち込むと逆にタックル。テイクダウン。インサイドからパウンド・肘。一瞬足関を狙ったヴァンだがまた上になりパウンド・肘。しかし自ら立ってスタンドに。すぐにケージに詰めてラッシュ。得意のボディ。そして顔面にパンチ連打。ブネスサンドバック状態。タックルで凌ぐブネス。しかし引き剥がしてパンチを入れるヴァン。残り1分。またケージに追い込みボディ・顔面・膝。倒れ込んだブネス。下から腕十字を狙ったが、防ぎつつパウンド連打。打たれるブネスを見てレフェリーストップ!

ヴァンUFCデビューから3連勝。序盤はリーチが長いブネスの打撃をもらう場面もあったが、プレッシャーを掛け続けて攻めブネスを消耗させた。1R終盤はテイクダウンを取られてグラウンドに穴があるのかと思われたが、2Rも寝技を恐れることなく積極的に攻め、テイクダウンされてもすぐにリカバリーしていた。

ブネスはリーチの長い打撃・寝技の強さを見せたが、ケージを背負う場面が増えてスタミナを削られていった。

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45 AB MMA MMAPLANET o UFC UFN UFN234   アンドレイ・オルロフスキー ウェスティン・ウィルソン ガブリエル・ベニテス キック コナー・マクレガー ジアン・シウバ ジム・ミラー ジョシュア・ヴァン ジョニー・ウォーカー ダニエル・ピネダ トム・ノーラン ナスラ・ハクパレス ファリド・バシャラット フィリッピ・ブニス フィル・ホーズ ブルーノ・フェヘイラ ボクシング マゴメド・アンカラエフ マテウス・ニコラウ マネル・ケイプ マリオ・バウティスタ マーカス・マギー リッキー・シモン ワルド・コルテスアコスタ 堀内佑馬 平良達郎 水垣偉弥

【UFN234】要注目ミャンマー出身MMA歴3年ジョシュア・ヴァン「ミャンマーは血生臭い歴史を持っている」

【写真】タフな幼少期を微塵にも感じさせない明るさいっぱいのジョシュア・ヴァンだった (C)MMAPLANET

13日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXでUFN234:UFN on ESPN+92「Ankalaev vs Walker2」が開催される。同大会のオープニングファイトでフィリッピ・ブニスと対戦するジョシュア・ヴァンは、元UFCファイターで現MMAアナリストの水垣偉弥氏がMMAPLANETの「月刊、この一番」に挙げた注目ファイターだ。
Text by Manabu Takashima

ミャンマー出身、MMA歴は3年という未知すぎるファイターに初インタビュー。その過酷な生い立ちと、ファイトに目覚めた歴史に触れた。日本にはない環境で育ったファイターの拳が、堀内佑馬を下したブニスと如何に戦うのか。その前にジョシュア・ヴァンの人となりに触れておきたい。


――元UFCファイターの水垣偉弥さんがジョシュアのミャンマー出身、MMA歴は3年という経歴に着目し注目度が日本で挙がっています。

「おお、ありがとう。それでインタビューをしてくれるんだね」

──同時に我々は全くジョシュアのことが分かっていません。まずジョシュアという名前自体がミャンマー人っぽくないのですが、いつ頃から米国で暮らすようになったのでしょううか。

「ジョシュアは僕の本当の名前だよ。僕のファミリーはクリスチャンだから」

──ということは、出身は?

「チン州のハカだよ」

──つまり、チン州出身のキリスト教徒。それが国を離れた要因になっているのでしょうか。

「そうだね、9歳までハカに住んでいた。当時の……今もだけど、ミャンマーには色々なことが起こっていて僕らの家族は、ミャンマーで生きていくことが困難になっていた。国にいることができなくなり、国外に出ていく必要があったんだ(ミャンマーでマイノリティであるキリスト教徒は、チン州やカチン州に多い。軍事政権の少数民族への迫害と相まって、要職に就くことができないばかり暴力事件など差別が確認されている)。

まずマレーシアに行き、難民キャンプで3、4年生活をした。僕らだけでなく、多くの難民がいて。マレーシアに行く時は、自分たちがどこに向かっているのかも分からなかった。大変な状況だったけど、そこで友人を見つけることもできたよ。僕らの家族は結果的に2013年にテキサス州ヒューストンに移り住むことになったんだ。でもね、今の方がミャンマーの状況は凄く悪くなっている」

──私は2度ほど取材でヤンゴンを訪れたことがあるのですが、国内の宗教間や民族間には問題は存在したのでしょうが、我々のような外国人には本当に皆が親切でした。その優しさが他の国を抜きんでているという印象すら持ちました。ただ、あの優しかった人達が軍事政権下であれだけの激しさを見せている。

「ミャンマーという国は、つねに外国の侵略を受けてきた。血生臭い歴史を持っている。だから優しさと勇敢さを僕らは持ち合わせているんだと思うよ」

──……。仰る通りかもしれないです。とはいえ13歳でテキサスに移住。保守的な土地柄もあって米国では米国で苦労があったのではないでしょうか。

「最悪だったよ(笑)。いつも両親に『自分たちの国に帰りたい』って頼んでいたよ。言われたように英語は分からなかったし、自分がどういう状況にあるのかも分からない。本当にタフな時期を過ごした。環境的には、凄くラフだったよ。

まず学校に行ってイジメにあった。彼らは僕が何を言っているのか分からないし、僕も彼らが何を話しているのか分からなかった。テキサスってアジアの人間が少ないから、アジア系の子供が学校でイジメられることは……いえば普通にあった。でも、僕はイジめられっぱなしでは終わらなかったよ。ファイトした。言葉が通じないから、体で示すしかなかったんだ。それだけが自分を守る術だったんだよ」

──……。

「正直、暴力沙汰は日常茶飯事だったよ……。そんな時、叔母が『それなら国のために戦いなさい。皆に認められる場所で戦うのよ。そう、マニー・パッキャオのように国や民族を代表して』って言われて。その言葉によって……僕の物事の見方が変わった。自分が置かれた状況をより理解し、テキサスで生きていく覚悟を決めた。それからはこの国での生活も楽しくなった。今では米国を愛しているよ」

──叔母さんのアドバイスからMMAを始めたのですか。

「あの時はMMAのことは分かっていなかった。ボクシングしか知らなかったんだ。僕がMMAを知ったのはフロイド・メイウェザーとコナー・マクレガーが戦った時で(2017年8月)。コナーのことを調べて、MMAを知った。『あぁ、これこそ俺が求めていたものだ』と直感したよ。

でもすぐにMMAを始めたわけでなく、キックボクシングと柔術を始めたんだ。家の近くにあったフィットネスジムで。そこから友人たちと悪さをすることもなくなり、とにかくジムで凄く時間が増えた。まずはジムで一番になりたかった。やられたままで家に帰り、眠ることが嫌だったんだ。だから夜遊びに誘われても、断るようになった。トレーニングを始めたことで、僕のなかでそれまでなかった自信が芽生えてきて生活が一変した」

──とはいえ練習をすることと、プロMMAファイターになることは別次元です。格闘技の練習を始めた時、その先に何を見ていたのでしょうか。

「さっきも言ったように最初に始めた場所は、フィットネスジムで。普通の人ばかりだったから、僕はやり込まれることがなかった。そんな時、見たことがないヤツがやってきてボコられたんだ(笑)。どうやったら、彼のように戦うことができるのか素直に尋ねた。そうしたら、その彼がちょうどMMAのジムの開くというから、もともとのコーチに事情を説明して練習場所を変えることにしたんだ。

練習を始めてから2年ほど経っていたよ。だから、僕が本格的にMMAの練習を始めたのは2019年なんだ」

──それが今、所属する4オンス・ファイトクラブだったのですか。

「いや、そのジムは2021年に閉められることになって、僕は自分1人で練習を続けていた。そしてプロ7戦目にテキサス州最強と言われていたパリス・モランと戦うことになった時(2022年8月@Fury FC67。結果は2R0分36秒KO勝ち)、ちゃんとした練習環境が必要だと思ってジムを探し始めたんだ。結果ダニエル・ピネダの下──4オンス・ファイトクラブでトレーニングするようになった。最高のジムに出会えたよ」

──プロ集団で練習するようになって1年半に満たないということですね!! 

「そうだね。多くの素晴らしいジムが米国にはあるけど、軽量級の選手が集まる場所は決して多くない。4オンス・ファイトクラブはフライ級からフェザー級の選手が多くて、凄く僕に適している」

──ところでUFCで戦うようになって、生活に変化は生じましたか。

「変わらないよ。僕はごくごく普通の人間だから(笑)。ジムや色々な場所で同じように聞かれるんだ。でも戦う舞台が大きくなっただけで、僕自身は何も変わらないから」

──オクタゴン3戦目、フィリッピ・ブニス戦が土曜日に迫ってきました。対戦相手の印象を教えてください。

「1年間戦っていないし、どれだけの力を持っているか測りようがない。だから、あまり予測は立てないでいる。あの時より良くなっているかもしれないし、ダメになっているかもしれない。とにかくファイトは予想できないことが起こるからね。

(C)Zuffa/UFC

でも僕のスタンド、打撃に注目してほしい。

ストライキングで勝負したいと思っている。KOするよ、いやサブミッションでも構わない。いずれにせよ、フィニッシュする」

──スポーツと政治を一緒にするなという意見がありますが、試合を通してミャンマーの人々にメッセージを送りたいと思っていますか。

「もちろん、そう思っている。僕はミャンマーの皆のために戦う。最後まで戦い抜こうと伝えたい」

──押忍。MMAPLANETではフライ級の選手には、共通の質問として平良達郎選手の印象を伺っています。ジョシュアの平良達郎選手評を教えてください。

「実はあんまり知らないんだ。きっと、良い選手なんだと思うよ(笑)」

──ハハハハ。では最後に日本のファンに一言お願いします。

「皆と同じアジア人の僕が、駆け上がっていくところを見続けて欲しい」

■視聴方法(予定)
1月14日(日・日本時間)
午前6時00分~UFC FIGHT PASS
午前5時30分~U-NEXT

■UFN234対戦カード

<ライトヘビー級/5分5R>
マゴメド・アンカラエフ(ロシア)
ジョニー・ウォーカー(ブラジル)

<フライ級/5分3R>
マテウス・ニコラウ(ブラジル)
マネル・ケイプ(アンゴラ)

<ライト級/5分3R>
ジム・ミラー(米国)
ガブリエル・ベニテス(メキシコ)

<ライト級/5分3R>
ナスラ・ハクパレス(ドイツ)
ジェイミー・バラーキー(豪州)

<バンタム級/5分3R>
リッキー・シモン(米国)
マリオ・バウティスタ(米国)

<ミドル級/5分3R>
フィル・ホーズ(米国)
ブルーノ・フェヘイラ(ブラジル)

<ヘビー級/5分3R>
アンドレイ・オルロフスキー(ベラルーシ)
ワルド・コルテスアコスタ(ドミニカ)

<ウェルター級/5分3R>
マシュー・セメルスバーガー(米国)
プレストン・パーソンズ(米国)

<バンタム級/5分3R>
マーカス・マギー(米国)
ガストン・ボラノス(ペルー)

<バンタム級/5分3R>
ファリド・バシャラット(アフガニスタン)
テイラー・ラピルース(フランス)

<フェザー級/5分3R>
ウェスティン・ウィルソン(米国)
ジアン・シウバ(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
トム・ノーラン(豪州)
ニコラス・モッタ(ブラジル)

<フライ級/5分3R>
フィリッピ・ブニス(ブラジル)
ジョシュア・ヴァン(ミャンマー)

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o PFL UFC キック タイラー・ダイヤモンド ダニエル・ピネダ チョ・ソンビン ブレンダン・ラウネーン ランス・パーマー

PFL2023#4:セミファイナル・モヴィッド・ハイブラエフ vs. タイラー・ダイヤモンド

フェザー級

2021年のウィナー、ダゲスタンレスラーのハイブラエフ。2019年のPFLでは準決勝でダニエル・ピネダにKOされたが、ピネダの禁止薬物陽性のためにノーコンテストとなっている。2021年は全試合判定で、ランス・パーマー、ブレンダン・ラウネーン、クリス・ウェイドらを下して優勝。4月の初戦は工藤をテイクダウンからドミネイトして完勝。しかし現在3点のみで、今回も判定勝ちで6点獲得しても、工藤を1Rフィニッシュしたウェイドより下位となり、予選落ちの可能性があるため、フィニッシュを狙いたい。32歳。

タイラー・ダイヤモンドは欠場選手に変わって2戦目から出場。TUF27に出場したが一回戦負け、UFC本戦に出場したがブライス・ミッチェルに敗れてUFC契約ならず。PFLには2021年に出場し、チョ・ソンビンに判定勝ちしたがラウネーンに2-0判定負け。それ以来、2年ぶりの試合となる。決勝トーナメント進出には1Rフィニッシュがマスト。32歳。

間合いを詰めるダイヤモンド。ハイブラエフまずは距離を取るが、ケージまで後退。ワンツーを入れたハイブラエフ。ぐらついたダイヤモンドに飛び膝を放った。また出ていくダイヤモンド。左フックをヒット。ハイブラエフまた下がってサークリング。ハイブラエフ右ハイ。ワンツー。前に出るのはダイヤモンドだが、下がって間合いに入らせず、先に打撃をヒットさせていく。ワンツーを入れたハイブラエフ。右。テンカオ。また右。右をヒットさせたハイブラエフ。ダイヤモンドタックル。切ったハイブラエフ。両膝をついているダイヤモンドをがぶって首を抱える。立ったダイヤモンド。大内テイクダウンを狙ったが倒せず。離れた。ダイヤモンドカーフキック。蹴られて一回転したハイブラエフ。残り10秒でハイブラエフ飛び膝!ダイヤモンド後方にダウン!パウンドラッシュ。しかしゴング。

1Rハイブラエフ。

2R。いきなりシングルレッグでテイクダウンしたハイブラエフ。ハーフで固める。ガードに戻したダイヤモンド。本来ならキープで問題ないポジションのハイブラエフだが、フィニッシュが必要なために固めるだけでなく攻めていく。上半身を固めると足を一本超えてハーフに。しかし残り1分。肩固めのセットそしたハイブラエフ。絞める。タップアウト!

ハイブラエフ、5点獲得で8点。決勝トーナメント進出決定。

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MMA o ONE UFC   ジム・ミラー ダニエル・ピネダ

『UFC on ESPN 46: Kara-France vs. Albazi』パフォーマンスボーナス

競技者・指導者のためのウエイトトレーニング大全 パフォーマンスが劇的に向上!



 UFCが『UFC on ESPN 46: Kara-France vs. Albazi』のパフォーマンスボーナスを発表。

▼ファイト・オブ・ザ・ナイト
・アレックス・カセレス vs. ダニエル・ピネダ

▼パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト
・ムハマド・ナイモフ、ジム・ミラー


 4選手には各5万ドルのボーナス。続きを読む・・・
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ACA MMA o ONE UFC   その他 ダニエル・ピネダ

『UFC on ESPN 43: Vera vs. Sandhagen』メディカルサスペンション/4選手が最大180日間の出場停止

ランニング革命 もっと速く、長く、ずっと怪我なく走るための方法


 テキサス州が『UFC on ESPN 43: Vera vs. Sandhagen』のメディカルサスペンションを公表。

 ダニエル・ピネダ、ルーカス・アレクサンダー、スティーブン・ピーターソン、C.J.ヴェルガラが最大180日間の出場停止。その他の選手は60日間以内でした。続きを読む・・・
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Brave CF Gladiator MMA MMAPLANET o ONE PFL PFL2023#01 TOP FC UFC アレハンドロ・フローレス インパ・カサンガネイ クリシュトフ・ヨッコ クリス・ウェード ダニエル・トーレス ダニエル・ピネダ チアゴ・マヘタ・サントス チョ・ソンビン バッバ・ジェンキンス ヘスス・ピネド マルロン・モラエス マールシン・ハムレット モハマド・ファフレディン モヴィッド・ハイブラエフ ラリッサ・パチェコ ロブ・ウィルキンソン 佐藤天 修斗 工藤諒司

【PFL2023#01】過去最高のメンバー集結。ハイブラエフ戦へ、工藤諒司「自信を持って気持ちも創れている」

【写真】非常に落ち着いた様子の工藤。ラスベガスでは佐藤天のサポートを受けている(C)MMAPLANET

4月1日(金・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのザ・シアター・アット・ヴァージンホテルズで開催されるPFL2023年レギュラーシーズン第1戦。同大会で、工藤諒司が2021年シーズン優勝者モヴィッド・ハイブラエフと対戦する。

以下のように2023年シーズン開幕戦、史上最高といっても過言でないメンバーが集まったフェザー級戦線。「強い選手とやれることは凄く有難い」、現地とのリモート取材で工藤はそう言い切った。

【PFL2022フェザー級出場選手】

アレハンドロ・フローレス
1991年8月6日生まれ
メキシコ
MMA戦績21勝4敗
PFL2022フェザー級出場
PFL戦績2勝1敗
COMBATE戦績17勝2敗
DWCS戦績0勝1敗

工藤諒司
1993年4月3日生まれ
日本
MMA戦線11勝4敗1分
PFL2022フェザー級ベスト4
修斗世界フェザー級タイトルコンテンダー
修斗戦績5勝1敗1分
ONE Warrior Series戦績2勝0敗

クリス・ウェード
1987年9月30日生まれ
米国
MMA戦績22勝8敗
PFL2018ライト級ベスト4
PFL2019ライト級ベスト4
PFL2021フェザー級準優勝
PFL2022フェザー級ベスト4
UFC戦績5勝2敗

ダニエル・トーレス
1994年2月6日生まれ
オーストリア
(ブラジル生まれ、オーストリア人女性と結婚)
MMA戦績14勝5敗
KSWフェザー級王者
KSW戦績5勝2敗

チョ・ソンビン
1992年7月17日生まれ
韓国
MMA戦績10勝2敗
Gladiatorフェザー級王者
TOP FC暫定フェザー級王者
WORDOGフェザー級王者
A-Toys CFフェザー級王者
UFCs戦績0勝1敗

バッバ・ジェンキンス
1988年2月5日生まれ
米国
PFL2021フェザー級ベスト4
PFL2022フェザー級準優勝
BRAVE CFフェザー級王者
NCAA D1レスリング優勝&準優勝

ブレンダン・ラウレーン
1989年12月5日生まれ
英国
MMA戦績26勝4敗
PFL2022フェザー級チャンピオン
PFL2021フェザー級ベスト4
DWCS戦績1勝0敗(契約ならず)

ヘスス・ピネド
1996年6月22日生まれ
ペルー
MMA戦績20勝5敗1分
INKA FCフェザー級王者
INKA FC戦績6勝2敗
UFC戦績1勝1敗

マルロン・モラエス
1988年4月26日生まれ
ブラジル
MMA戦績23勝11敗
WSOF世界バンタム級王者
UFC世界バンタム級タイトルコンテンダー
UFC戦績5勝6敗

モヴィッド・ハイブラエフ
1990年10月16日生まれ
ロシア
MMA戦績19勝0敗1分1NC
PFL2021フェザー級チャンピオン
PFL2019フェザー級ベスト8
(準々決勝でダニエル・ピネダにKO負けも、勝者がドラッグテストで陽性となりNCに)


──工藤選手、モヴィッド・ハイブラエフ戦を今週末に控えていますが、まず前年度シーズンを振り返っていただけますか。

「初戦で結果的に優勝したブレンダン選手と戦って、圧倒的な差があるというわけではないかと思いました」

──ばかりかダウンも奪っています。

「そうですね。だから自分がPFLで戦っていくことに関して、自信を持っても良いかと去年は思えましたね。色々な選手がいて、どの選手も強い。その強いという枠のなかで、色々なタイプの選手がいて」

──これまでのキャリアと明確に違うのは8月に準決勝を終えて、4月まで試合がなかった。短期集中で試合が組まれて、オフがある。これはPFLならではかと。

「試合間隔が2カ月なくて、3試合というのは正直きつかったです。次の試合が来るのが早く感じられて、もう少しゆっくりとトレーニングを積んで、コンディションを整えてから減量に向かいたいという気持ちはありました。

反対にオフの期間は、バッバ・ジェンキンスに負けたことを受けてスキルアップするための練習環境を整えて、トレーニングができて良かったです」

──次があることが決まっているので、気持ち的にも落ち着けて取り組めたかもしれないですね。

「そうですね。課題が明確に分かっていたので、そこはしっかりと取り組んできました。出稽古もしてグラップリングの強化をして」

──出稽古先というのは?

「TRY Hスタジオです。上久保(周哉)さんが練習している場所なので、技術を教えてもらったり、ひたすらスパーリングをするということをやってきました。ジェンキンス戦は結構簡単にバックを許し、首を取らせてしまって。隙……甘い所が見えてきたので、そこを埋めたかったです」

──あの敗北を技術的な穴として捉えたわけなのですね。自分は打撃でなく、いきなり組みで圧をかけてきたことで、慌ててしまったと考えていました。

「確かに予想できなかった部分もありました。1Rからもの凄い勢いできたので。テイクダウンされ、慌てて立ちに行ったところで隙も出て。慌てたのもそうですし、ああいう場面における技術力をアップしないといけないと思いました」

──そこで上久保選手の力が必要になったと。

「ハイ。今回の対戦相手にも似ている部分があります。階級が違うので、さらに圧力が上がると想定しています」

──ハイブラエフの打撃に関しては、どのように思っていますか。

「相手の打撃に付き合いながら、テイクダウンを生かすための打撃。テイクダウンのチャンスを広げるために上手く使っていると思います」

─戦績的には19勝0敗1分とずば抜けているハイブラエフですが、2021年の準決勝戦でラウレーンとは僅差のスプリット判定勝ちでした。そのラウレーンとやり合えたことは、ハイブラエフと戦う上で自信になっていますか。

「彼ら2人の試合を見ると、そういう風に思います。けど、実際に組んでみないと分からない部分もありますし。ケガからの復帰戦、1年のブランクがあることでどれだけ進化しているのかも分からない部分もあります。でも自分の中では自信を持って、気持ちもしっかりと創れています」

──今回は過去最高のメンバーが揃っているともいえます。戦う当人は大変なのですが、出場選手についてはどのように感じていますか。

「なかなか凄いメンバーに挟まれていますね(笑)」

──ハイブラエフは2021年の優勝者で、優勝候補筆頭です。その相手から3Pを奪うことができれば、本当に大きいかと。

「去年も優勝候補のブレンダン選手が初戦の相手だったので、ハイブラエフ選手が優勝候補というのは全く気にしていないです。ただ強いことは認識していますし、何ならこれまでに戦った選手の中で一番強いんじゃないかという印象もあります。何よりも強い選手とやれることは凄く有難いです」

──今回の試合後、ポイント計算は抜きにしてレギュラーシーズンで戦ってみたい選手はいますか。

「負けた相手ですね。負けたままではいたくないので、ブレンダン選手とジェンキンス選手ともう1度戦いたいです。ただ1度戦っているので、レギュラーシーズンで当たる可能性は低いんじゃないかと」

──ポイント計算をした場合、3点取れるぞという相手もいるかと。

「いやぁ……そういうことは全く考えないです。強い相手と戦いたいので。だから、このメンバーのなかで戦うことは、MMAファイターとして充実しています。今回の相手はグラップリング中心の相手で、自分のやってきたことがそこだったので……試すということではないですが、ジェンキンス戦のようには行かないぞという自信はあります」

──これまでテキサス、ジョージア、ロンドンで戦ってきましたが、今回はMMAのメッカ、ラスベガスです。

「ラスベガスは米国のなかでも有名な都市なので、格闘技とは関係なく『ラスベガスに来たんだ。ギラギラしているな』っていう感じはしています(笑)」

──めっちゃ普通の人の感想じゃないですか(笑)。それだけリラックスできているという風に捉えさせてもらいます。

「リラックスはできています。だから普通にラスベガスを眺めることができるので」

──おお、心強い言葉です。では改めて、今回の試合への意気込みをお願いします。

「余り固くなり過ぎず、いつも通り、とことん楽しめる試合ができればと思います。好きなことをやっているので、好きなことをやるからには楽しみたいです」

■視聴方法(予定)
4月2日(日・日本時間)
午前7時30分~DAZN

■ PFL2023#01対戦カード

<フェザー級/5分3R>
ブレンダン・ラウレーン(英国)
マルロン・モラエス(ブラジル)

<ライトヘビー級/5分3R>
ロブ・ウィルキンソン(豪州)
チアゴ・マヘタ・サントス(ブラジル)

<ライトヘビー級/5分3R>
クリシュトフ・ヨッコ(ポーランド)
ウィル・フルーリー(アイルランド)

<フェザー級/5分3R>
モヴィッド・ハイブラエフ(ロシア)
工藤諒司(日本)

<フェザー級/5分3R>
クリス・ウェード(米国)
バッバ・ジェンキンス(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
マールシン・ハムレット(ノルウェー)
モハマド・ファフレディン(レバノン)

<ライトヘビー/5分3R>
ジョシュ・シルヴェイラ(米国)
サム・ケイ(豪州)

<女子ライト級準決勝/5分3R>
ラリッサ・パチェコ(ブラジル)
オレナ・コレスニク(ウクライナ)

<フェザー級/5分3R>
アレハンドロ・フローレス(メキシコ)
ダニエル・トーレス(オーストリア)

<フェザー級/5分3R>
チョ・ソンビン(韓国)
ヘスス・ピネド(ペルー)

<ライトヘビー級/5分3R>
エラン・モンチ(ブラジル)
タイ・フローレス(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
コリー・ヘンドリックス(米国)
インパ・カサンガネイ(米国)

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o UFC キック ダニエル・ピネダ ダニエル・ラセルダ

UFC on ESPN43:ポストファイトボーナス/総評

・ファイト・オブ・ザ・ナイト:C.J.ベルガラ vs. ダニエル・ラセルダ

・パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト:ネイト・ランドワー、ダニエル・ピネダ

メインは謎のスプリットになったが、サンドヘイゲンが圧倒。元キック王者だが、ヴェラ相手にタックルも混ぜて、すっかりトータルで戦える選手になっている。ランキング3位に勝ったが、バンタム級タイトル戦線は次に引退していたセフード、その次はランキング2位オマリーの挑戦が濃厚。サンドヘイゲンはランキング1位で同門の王者スターリングとは戦わない宣言をしているデバリシビリを指名。デバリシビリも受け入れ、すんなり決まりそう。サンドヘイゲンにとってはかなり相性が悪い相手だと思うが…。

セミのホルムに至っては、もはや戦い方がグラップラー。フィジカルの強さを武器に、ケージ押し込み&テイクダウンが主体になっている。しかしフィジカルで勝てないヌネスが王者のうちには、タイトル再奪還は厳しそう。

UFCデビューから4連続フィニッシュ負けだったラセルダ、KO勝利寸前で仕留めきれず、攻め疲れで逆転負けしたが、初のボーナスを獲得。ないとは思うが、5度目のチャンスが与えられるか、日本の団体が呼ぶようなら面白い。

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MMA o UFC   アレックス・ペレス ダニエル・ピネダ ホジェリオ・ボントリン マネル・ケイプ

『UFC on ESPN 43: Vera vs. Sandhagen』アレックス・ペレス vs. マネル・ケイプがペレスのドクターストップにより直前で中止/ケイプのUFCでの試合がドタキャンされるのは3度目


 『UFC on ESPN 43: Vera vs. Sandhagen』スティーブン・ピーターソン vs. ルーカス・アレクサンダー終了後にメインカードに予定されていたアレックス・ペレス vs. マネル・ケイプがペレスのメディカルイシュー(ドクターストップ)により中止になることを発表。これによりプレリミナリーカードの最後に予定されていたダニエル・ピネダ vs. タッカー・ラッツがメインカードに昇格します。

 ケイプは昨年4月の『UFC Fight Night 205: Lemos vs. Andrade』で予定されていたスムダウジ戦も3日前に中止、6月の『UFC 275: Teixeira vs. Prochazka』で予定されていたホジェリオ・ボントリン戦も前日に中止されています。スムダウジ戦の時はケイプが禁止薬物が混入されたサプリメントを摂取していたことが判明したため、ボントリン戦の時はボントリンの減量中の体調不良によるドクターストップでした。続きを読む・・・
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UFC on ESPN43:オッズ/予想と展望

マルロン・ヴェラ 2.45
コーリー・サンドヘイゲン 1.59
ホリー・ホルム 1.41
ヤナ・サントス 3.05
ネイト・ランドワー 1.44
オースティン・リンゴ 2.90
アンドレア・リー 3.30
メイシー・バーバー 1.36
チディ・エンジョクアニ 1.65
アルベルト・デュラエフ 2.35
アレックス・ペレス 2.50
マネル・ケイプ 1.57
ダニエル・ピネダ 3.35
タッカー・ラッツ 1.36
ティーブン・ピーターソン 1.61
ルーカス・アレクサンダー 2.40
トレヴィン・ジャイルズ 1.91
プレストン・パーソンズ 1.91
C.J.ベルガラ 1.42
ダニエル・ダ・シウバ 3.00
マヌエル・トーレス 1.67
トレイ・オグデン 2.30
ビクトル・アルタミラノ 2.00
ヴィニシウス・サルヴァドール 1.83
ヘイリー・カワン 1.80
タミレス・ビダル 2.05

メインは先月のAPEX大会で組まれていたが、客入れ有りの今大会にスライドしたバンタム級トップランカー対決。

ランキング3位のヴェラは現在4連勝中。以前5連勝していたこともあったが、なかなかランカーとの対戦が組まれず停滞していたものの、レジェンドのフランク・エドガー、ドミニク・クルーズをKOして一気に名を挙げた。UFC14勝6敗で、7KO・4一本勝ちとフィニッシュ率が高い。次々期タイトル挑戦者の候補・ショーン・オマリーにも(アクシデント的な結末だったが)勝利している。

元キック王者サンドヘイゲンは、一時期バンタム級裏最強とも言われていたが、ディラショーには組まれてスタンドバックを許す展開で判定負け。これは接戦だったが、続くヤン戦では打撃のプレッシャーで圧される展開となり判定負け。ディラショーがスターリングに、ヤンがデバリシビリにそれぞれ完敗したことで、間接的に評価も落ちてしまった。

バンタム級タイトルは王者スターリングが5月に復帰するセフード相手に防衛戦。微妙な判定でヤンに勝ったオマリーはその次の挑戦者と言われており、他の選手には年内にチャンスが回ってこない可能性がある。また、1位のデバリシビリは、王者が同門のスターリングであるうちは挑戦しないと公言している。この試合の勝者がデバリシビリと対戦して順番を待つという展開になる可能性が高い。

オッズは下位ランカーのサンドヘイゲンがフェイバリット。サンドヘイゲン判定勝ちと予想。

プレリムではマネル・ケイプが登場。相手は6位でタイトル挑戦経験のあるアレックス・ペレス。ここで勝てば、ようやくタイトル挑戦者争いに入っていける。2連敗の後4連勝中のケイプに対し、ペレスは3連勝の後2連敗だが、連敗は前王者デイブソン・フィゲイレードに挑戦した試合と、現ランキング2位でケイプも破っているアレッシャンドリ・パントージャ戦で、いずれも1R絞め技での一本負け。

オッズはケイプがフェイバリット。ケイプ判定勝ちと予想。

第1試合開始は26日朝5時から。速報します。

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MMA o UFC   タッカー・ルッツ ダニエル・ピネダ

3.25『UFC on ESPN 43』でタッカー・ルッツとダニエル・ピネダが対戦


 UFCが3月25日にテキサス州サンアントニオで開催する『UFC on ESPN 43』でタッカー・ルッツ vs. ダニエル・ピネダのフェザー級マッチが行われることをMMAJunkieが確認したとのこと。

 ピネダは2021年6月の『UFC Fight Night 190: Gane vs. Volkov』で行われたアンドレ・フィリ戦がアイポークでノーコンテストになって以来1年9ヶ月ぶりの試合。昨年5月の『UFC on ESPN 36: Blachowicz vs. Rakic』でジャマール・エマーズと対戦予定でしたが中止になっていました。

 ルッツは2021年11月の『UFC Fight Night 198: Vieira vs. Tate』でパット・サバティーニに判定負けして以来1年4ヶ月ぶりの試合。続きを読む・・・