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AB ABEMA o コナー・マクレガー 平本蓮

【朗報】ABEMA、マクレガーに1円も払っていなかった

966: 実況厳禁@名無しの格闘家 2024/04/25(木) 10:48:52.66 ID:Y4y5Dbmy0
マクレガーさん、気のいいあんちゃんだった


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AB o UFC   コナー・マクレガー ダスティン・ポイエー マイケル・チャンドラー

6.29『UFC 303』のメインイベントはコナー・マクレガー vs. マイケル・チャンドラー/階級はウェルター級

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 『UFC 300: Pereira vs. Hill』の試合後会見でデイナ・ホワイトが6月29日にネバダ州ラスベガスのT-モバイル・アリーナで開催する『UFC 303』のメインイベントがコナー・マクレガー vs. マイケル・チャンドラーのウェルター級マッチになることを発表。

 マクレガーは2021年7月の『UFC 264: Poirier vs. McGregor 3』でダスティン・ポイエーに1R TKO負けして以来2年11ヶ月ぶりの試合。この試合で足首を骨折し復帰が遅れていました。

 チャンドラーは2022年11月の『UFC 281: Adesanya vs. Pereira』でダスティン・ポイエーに3Rリアネイキッドチョークで敗れて以来1年7ヶ月ぶりの試合。

 両者は『TUF 31』でコーチ対決をしており、対戦が待たれていました。続きを読む・・・
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45 MMA MMAPLANET o UFC UFC298   イアン・ギャリー ギャリー コナー・マクレガー コルビー・コビントン ジェフ・ニール

【UFC298】ニールの拳を足で制したイアン・ギャリーがブーイングのなか、スプリットながらニールに快勝

<ウェルター級/5分3R>
イアン・ギャリー(アイルランド)
Def.2-1:30-27.30-27.28-29
ジェフ・ニール(米国)

サウスポーのニールに対し、ギャリーは中央を取る。ニールが左インロー、ギャリーは続くアウトローをチェックして右ハイを蹴っていく。ニールはインローを続け、ギャリーが右前蹴りを繰り出し、右に回る。ステップインにサークリングのギャリーは、USAコールのなかで右ボディを入れる。ニールはインローの距離から、右オーバーハンドも空振りに。逆にギャリーが右を繰り出し、ヒザから右を打っていく。ワンツーで前進したニールが、ケージに詰まったギャリーに左を当てる。

ここからクリンチの展開となり、ギャリーが体を入れ替える。ニールが押し返すが、ギャリーが離れて右ミドル、ヒザ蹴りを決める。間合いを取り直したニールがワンツー、ギャリーは腹への前蹴り、そして右ヒザを突き刺す。ニールのコンビを回ってかわしたギャリーは、最後に左を届かされたがパンチはほぼ防いで見せた。

2R、間合いの測り合いのなかで右ミドルを入れたギャリーが、ワンツー。そして左右に回って上への蹴りを狙う。この距離を嫌がったニールは、クリンチでケージにギャリーを押し込むが、押し返したギャリーが離れる。そのギャリーはヒザを顔の高さまで突き上げると、ジャブ。そしてニールのステップインをヒザで迎え撃つ。それでもパンチを振るって組んだニールが、クリンチ。ケージ際から離れると、ギャリーが首相撲へ。ヒザを嫌がり離れたニールは左を当てる。ギャリーは左前蹴りを顔面に伸ばし、回りつつワンツー、そして右ミドル、ヒザを入れる。右から左で前に出たニールは、接近戦に持ち込むがギャリーが左を返したところで下がる。直後にステップインから左を当てたニールは、ギャリーのクリンチに体を入れえ、ヒザをボディに受けたところで時間に。

最終回、ニールはすぐに組みつき、ケージへ。左エルボーをかわしたギャリーが右ハイ、右ミドルを放つ。ニールもボディにコンビを返す。ギャリーはスッと離れるが、ニールがインローを蹴る。ボディから左、ヒザ蹴りのギャリーは右回りって誘うとヒザへ。察知したニールに右ミドルを蹴っていく。ニールは距離を詰めてもパンチは当たらず、クリンチという展開が多い。場内にブーイングが起こるなか、距離を取り直したギャリーは右インロー、前に出てくるニールにヒザを決める。

ニールはそれでも前に出るが、右ミドルを蹴られる。残り90秒、ギャリーは左ジャブを当てて大きく左に回る。いよいよ大きくなったブーイングにもギャリーはサークリングを続けヒザ蹴り、ニールも前に出るが追い切れずにパンチの空振り後にクリンチという展開のまま時間はラスト10秒に。離れ際にエルボーを放ったギャリー、下がったニールはタイムアップと共に右手を挙げた……。

顔面パンチの有効打は少なかったが、ヒザ蹴り、ミドルのヒット数がニールのパンチの精度を完全に上回っていたギャリーがスプリットながら、2つの30-27を集め快勝した。

「俺は生涯無敗で、勝ったんだ。スプリット? 驚かない。ジェフ・ニールを尊敬している。とてもデンジャラスで、トップなのが分かった」と話し、コルビー・コビントンをコールアウトした。そして「コナー・マクレガーに影響され、ここにいる。何をいわれようが、ファッ〇〇フ」とブーイングを続けるカリフォルニアのファンに言い放った。


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45 K-1 MMA MMAPLANET o RIZIN Special UFC YA-MAN   キック コナー・マクレガー ボクシング ライカ 剛毅會 岩﨑達也 平本蓮 斎藤 斎藤裕 朝倉未来 海外

【Special】J-MMA2023─2024、平本蓮「僕は喧嘩四つの“幅”が好き。自分のMMAの勝ち筋が見えてきた」

【写真】取材相手や場面によって様々な顔を見せる平本。MMAPLANETではとことん格闘技オタクとして語ってもらった。(C)TAKUMI NAKAMURA

2023年が終わり、新たな1年が始まるなかMMAPLANETでは2023年に気になった選手をピックアップ──過ぎ去った1年を振り返り、始まったばかりの1年について話してもらった。
Text by Takumi Nakamura

J-MMA2023-2024、第八弾は平本蓮に話を訊いた。2023年の戦績は1勝1敗に終わった平本だが、試合内容を見ればサウスポーへの開眼をはじめ、自身の打撃力を活かしたMMAの戦い方を確立した1年になった。平本だからこそ見えるMMAにおける打撃の世界観をお届けしよう。

■2023年平本蓮戦績
4月29日 RIZIN LANDMARK 5 in YOYOGI
×1-2 斎藤裕(日本)

12月31日 RIZIN.45
○3-0 YA-MAN(日本)


――大晦日のYA-MAN戦、おつかれさまでした。試合から10日経ちましたが、映像映像などはチェックしましたか。

「はい。試合直後にもそんなに攻撃をもらってないのは分かっていたんですけど、映像を見返しても全然もらってなかったですね。あれだけ近い距離で打ち合っても、自分の打撃の能力だったらもらわないんだなって思いました」

――かなり打ち合っているように見えましたが、クリーンヒットはなかったわけですね。

「もちろん自分の動きが止まっていて、相手のパンチが直撃すればダメージがありますけど、ボクシング的な避け方っていうんですかね。身体全体を使ってパンチを流す技術はMMAグローブでもできるなと思って。YA-MAN戦が決まるまで、ずっとボクシングの練習を強化してたんですけど、それがいい具合にハマりましたね。やっぱりMMAの練習をやると、どうしても純粋な打撃の技術は下手になっちゃうんで、一時期ボクシングをやり込んだのがよかったです」

――今回の取材に向けて斎藤裕戦も見直して、すでにあの試合からサウスポーに構えて距離を取るスタイルになっていましたよね。

「そうなんですよ。僕はサウスポーに構える・相手と喧嘩四つで戦うのが好きで、喧嘩四つになると少し間合いが遠くなるじゃないですか。その“幅”が好きなんですよね。斎藤戦はテイクダウンディフェンスを意識して、腰を重くした構えになってしまって、あれだとテイクダウンはディフェンスできるけど、打撃と連動しづらいんですよ。逆にアップライトで構えると強い打撃を出せる。自分のファイトスタイル的に、ある程度テイクダウンをディフェンスができるようになってきたので、最近はアップライト気味に構えることが多くなりました。実際それでやってみると、変にテイクダウンディフェンスを意識しすぎない方が結果的に距離も上手く使えるし、テイクダウンされにくいんですよね」

――テイクダウンディフェンスを想定した構えになると、自分が受ける前提になってしまいますし、相手にとっては距離を詰める・組みやすくなるのかもしれないですね。MMAは喧嘩四つの方がやりやすいですか。

「僕はもともとサウスポーでも出来るし、いい意味で喧嘩四つはやることが限定されるというか、技の差し合いが複雑じゃないんですよね。もちろん相四つでも全然できるし、それもやれる上で、自分は喧嘩四つが好きです」

――こうして話を聞いているとK-1・キックルールよりもMMAの方が打撃の引き出しを使えるようですね。

「実はそうなんです(笑)。キックは良くも悪くも無視していい攻撃があるけど、MMAだとそういう攻撃でも効かされるリスクがある。MMAはキックよりももらっちゃいけない打撃が多い分、一つの一つの細かいフェイントや駆け引きがキックよりも大事になるんです。そういう部分でMMAの方が自分が持っている打撃のスキルを出せる気がします。あとはなんだかんだでMMAグローブの打撃に慣れてきたことも大きいですね。MMAグローブの打撃のもらい方や逃がし方が分かってきたというか。やっぱりヘッドギアつけて16オンスのグローブでやる打撃の練習はMMAとは全く別競技ですよ。もちろんそういうガチスパーをやるのも必要だけど、怪我のリスクもあるし、ダメージも溜まるし、体力・技術差があると一方的になっちゃう。ああいう練習は強い選手はどんどん強くなるけど、弱い選手が淘汰されていく練習方法なので、僕らの練習ではあまりやらないようにしていますね」

――それはボクシンググローブとMMAグローブをどちらも経験している平本選手だからこそ分かることですね。

「(篠塚)辰樹も僕らとずっとMMAグローブで練習して、キックのディフェンスをMMAグローブでも使えるようにしていたから、それが試合に出てたと思います」

――篠塚選手が試合後のコメントで「MMAグローブの打撃がどんなものかあえて喰らってみた」と言っていたのですが、決してリップサービスではなく、そういう意味もあったんですね。

「そこはホントにあったと思いますよ。実際にMMAグローブのパンチを受けてみて、どんなものかを理解しておくことは大事なんで」

――YA-MAN戦は平本選手のこれまでの取り組みが形になった試合だと思うのですが、ご自身の感覚ではいかがですか。

「それまでは試合中に『どうしよう?どうしよう?』と困ることもあったのが、そういう混乱がなくなりました。MMAの経験を重ねて、自分がこうやって勝つという自分の勝ち筋が見えてきた試合でしたね」

――今お話を聞いていても、2023年は斎藤裕・YA-MANと全くタイプが異なる選手と戦いましたが、平本選手は同じことを継続して練習しているのだなと思います。

「僕もそう思います。YA-MAN戦が決まった時、これから海外の選手とやることを考えたら、近い距離でガンガン打ち合ってくる打撃が強い選手なんてたくさんいるわけじゃないですか。今後そういう相手と対峙したときに落ち着いていられる自信が必要だと思ったから、YA-MAN戦を乗り越えたことは結構デカいんです。あのタイプの相手とやっても、自分にやれることが多いんだなと分かって、そこは後々大きなプラスになるかもしれないです」

――MMAにおけるストライカーの形は色々なタイプがあると思います。パンチ主体でテイクダウンを混ぜるタイプだったり、テイクダウンされないようにアウトボクシングしながら効かせるタイプだったり。キックからMMAに転向する選手はどのタイプを目指すかが重要だと思うのですが、平本選手の場合はどちらかと言えば後者、喧嘩四つに構える・距離を大事に戦うスタイルが一番しっくり来ていますか。

「僕はボクシング主体で前に出るよりも、そっちの方が合っている気がしましたね。コナー・マクレガーみたいに左の蹴りでリードをとって、前手で距離を把握しながら、相手が入ってくるところに左ストレートを合わせる、みたいな。あれはムエタイでいったらゲーオ・ウィラサクレックの戦い方だし、ボクシングでも喧嘩四つの試合を中心に見ていて、それは蹴りも交えたボクシングの技術として見ていますね。さすがに(ガーボンタ・)デービスは真似できないし(笑)。逆にボクシング的に見るポイントは相四つの時のノニト・ドネアの左フックを合わせるタイミングとか、いざとなった時の打ち合う技術です。アレックス・ペレイラもそんな感じじゃないですか。そうやって自分の戦い方やスタイル、試合のシチュエーションに合うものを見ています」

――分かりやすい例えをありがとうございます。平本選手の中にも色んな打撃のスタイルがあって、それを相手や状況に使い分けているということですね。

「ようやく自分の打撃の使い分けが分かってきて、打撃そのものが安定してきた感じはありますよね。あと打撃で両方構えられるからだと思うんですけど、自分からタックルに入る時も右構え・左構え、どちらからでも入れるんですよ。一度、筋力のバランスを測ってもらった時に左右比がほぼ同じという結果が出て、筋力的に右構え・左構えで差がないらしいんです。だから組み技でもどちらが得意というのがないんですよ」

――打撃のスタイルが思わぬところにも影響が出ていたんですね。

「逆にMMAをやるようになってからも野杁正明選手の試合はめっちゃ見ます。野杁選手はK-1の距離ですけど、オーソドックス・サウスポーどちらも構えられるし、使う技や威力も構えに関係なく同じじゃないですか。よく右でも左でも同じように倒せるなと思うし、野杁選手の試合を見ていると、MMAでも活かせる技術がたくさんあります」

――MMAに転向して野杁選手の凄さを再確認したというのは面白いです。

「MMAは時間がかかる競技なんで、今から野杁選手がMMAをやることはないと思うんですけど、仮にMMAをやっても強いと思います。相手の動きに対する反応もいいし、腰も強そうなので」

――またこれも是非聞きたかったのですが、剛毅會、平本選手のチームに大塚隆史選手がいることが大きいのではないかなと。

「ホントそれっす! 大塚さんの存在はデカいっす!」

――以前、剛毅會の練習を見学したときに、大塚選手が岩﨑達也さんとは違うポジションで上手く練習をマネジメントしているなと思ったんです。

「大塚さんは基本的にはレスラーだけど、ストライカーの目線でもMMAを見ているから、大塚さんと話すとめちゃくちゃ面白いんですよね。で、僕らも大塚さんもMMAオタクだから、UFCが終わったあとはみんなでオタクな話をしてます」

――ピュアレスリングではなくレスリングができるMMAコーチというポジションですよね。

「僕も組み技の基礎、エスケープ、ディフェンス…を大塚さんに教わって、今からMMAを始めようと思っている人は大塚さんに教わった方がいいですよ。MMAでやるべきことをしっかり学べるんで。リアルにオススメします(笑)」

――決して宣伝ではなく(笑)。

「今回はチーム力がすごく上がったと思いますね。岩﨑先生と大塚さんがいて、みんなで相手のことを研究して試合に臨む。ATTとかああいう規模ではないけど、チームとして相手を攻略する。そういう形が出来てきたと思います」

――新たにヒジ打ち・首相撲を教えられる梅野源治選手もコーチとして加入して、各ジャンルのスペシャリストがいるなかで、大塚選手のようにそれらをミックスしてMMAに変換できる存在がいるのはバランスがいいと思います。

「だから(芦澤)竜誠くんも絶対強くなると思いますよ。今回は負けちゃいましたけど、練習していて強くなっている姿を僕は近くで見てきたし。竜誠くんはキックの頃から距離とか間合いを大事にするタイプだから、MMAにも向いていて、実際にMMAスパーをやるとパンチをもらっちゃいますからね。あと辰樹もMMAに興味があるみたいなんで、アイツにもMMAやらせようかなと思ってます(笑)」

――さて2024年はいつくらいに試合をしたい、どんな相手と試合をしたいと思っていますか。

「やっぱり朝倉未来とは戦いたいし、それまでに試合をやるんだったらやるし、これから(RIZINと)話していく感じです」

――昔から平本選手は対戦相手や試合の意味を考えて、それがしっくり来た時に戦うスイッチが入るタイプじゃないですか。そういう意味ではスイッチが入る相手や試合が決まるタイミングを待ちたいと思います。

「ですね。ただ次の試合ではもっと強くなった平本蓮になっているので楽しみにしていください!」

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45 AB MMA MMAPLANET o UFC UFN UFN234   アンドレイ・オルロフスキー ウェスティン・ウィルソン ガブリエル・ベニテス キック コナー・マクレガー ジアン・シウバ ジム・ミラー ジョシュア・ヴァン ジョニー・ウォーカー ダニエル・ピネダ トム・ノーラン ナスラ・ハクパレス ファリド・バシャラット フィリッピ・ブニス フィル・ホーズ ブルーノ・フェヘイラ ボクシング マゴメド・アンカラエフ マテウス・ニコラウ マネル・ケイプ マリオ・バウティスタ マーカス・マギー リッキー・シモン ワルド・コルテスアコスタ 堀内佑馬 平良達郎 水垣偉弥

【UFN234】要注目ミャンマー出身MMA歴3年ジョシュア・ヴァン「ミャンマーは血生臭い歴史を持っている」

【写真】タフな幼少期を微塵にも感じさせない明るさいっぱいのジョシュア・ヴァンだった (C)MMAPLANET

13日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXでUFN234:UFN on ESPN+92「Ankalaev vs Walker2」が開催される。同大会のオープニングファイトでフィリッピ・ブニスと対戦するジョシュア・ヴァンは、元UFCファイターで現MMAアナリストの水垣偉弥氏がMMAPLANETの「月刊、この一番」に挙げた注目ファイターだ。
Text by Manabu Takashima

ミャンマー出身、MMA歴は3年という未知すぎるファイターに初インタビュー。その過酷な生い立ちと、ファイトに目覚めた歴史に触れた。日本にはない環境で育ったファイターの拳が、堀内佑馬を下したブニスと如何に戦うのか。その前にジョシュア・ヴァンの人となりに触れておきたい。


――元UFCファイターの水垣偉弥さんがジョシュアのミャンマー出身、MMA歴は3年という経歴に着目し注目度が日本で挙がっています。

「おお、ありがとう。それでインタビューをしてくれるんだね」

──同時に我々は全くジョシュアのことが分かっていません。まずジョシュアという名前自体がミャンマー人っぽくないのですが、いつ頃から米国で暮らすようになったのでしょううか。

「ジョシュアは僕の本当の名前だよ。僕のファミリーはクリスチャンだから」

──ということは、出身は?

「チン州のハカだよ」

──つまり、チン州出身のキリスト教徒。それが国を離れた要因になっているのでしょうか。

「そうだね、9歳までハカに住んでいた。当時の……今もだけど、ミャンマーには色々なことが起こっていて僕らの家族は、ミャンマーで生きていくことが困難になっていた。国にいることができなくなり、国外に出ていく必要があったんだ(ミャンマーでマイノリティであるキリスト教徒は、チン州やカチン州に多い。軍事政権の少数民族への迫害と相まって、要職に就くことができないばかり暴力事件など差別が確認されている)。

まずマレーシアに行き、難民キャンプで3、4年生活をした。僕らだけでなく、多くの難民がいて。マレーシアに行く時は、自分たちがどこに向かっているのかも分からなかった。大変な状況だったけど、そこで友人を見つけることもできたよ。僕らの家族は結果的に2013年にテキサス州ヒューストンに移り住むことになったんだ。でもね、今の方がミャンマーの状況は凄く悪くなっている」

──私は2度ほど取材でヤンゴンを訪れたことがあるのですが、国内の宗教間や民族間には問題は存在したのでしょうが、我々のような外国人には本当に皆が親切でした。その優しさが他の国を抜きんでているという印象すら持ちました。ただ、あの優しかった人達が軍事政権下であれだけの激しさを見せている。

「ミャンマーという国は、つねに外国の侵略を受けてきた。血生臭い歴史を持っている。だから優しさと勇敢さを僕らは持ち合わせているんだと思うよ」

──……。仰る通りかもしれないです。とはいえ13歳でテキサスに移住。保守的な土地柄もあって米国では米国で苦労があったのではないでしょうか。

「最悪だったよ(笑)。いつも両親に『自分たちの国に帰りたい』って頼んでいたよ。言われたように英語は分からなかったし、自分がどういう状況にあるのかも分からない。本当にタフな時期を過ごした。環境的には、凄くラフだったよ。

まず学校に行ってイジメにあった。彼らは僕が何を言っているのか分からないし、僕も彼らが何を話しているのか分からなかった。テキサスってアジアの人間が少ないから、アジア系の子供が学校でイジメられることは……いえば普通にあった。でも、僕はイジめられっぱなしでは終わらなかったよ。ファイトした。言葉が通じないから、体で示すしかなかったんだ。それだけが自分を守る術だったんだよ」

──……。

「正直、暴力沙汰は日常茶飯事だったよ……。そんな時、叔母が『それなら国のために戦いなさい。皆に認められる場所で戦うのよ。そう、マニー・パッキャオのように国や民族を代表して』って言われて。その言葉によって……僕の物事の見方が変わった。自分が置かれた状況をより理解し、テキサスで生きていく覚悟を決めた。それからはこの国での生活も楽しくなった。今では米国を愛しているよ」

──叔母さんのアドバイスからMMAを始めたのですか。

「あの時はMMAのことは分かっていなかった。ボクシングしか知らなかったんだ。僕がMMAを知ったのはフロイド・メイウェザーとコナー・マクレガーが戦った時で(2017年8月)。コナーのことを調べて、MMAを知った。『あぁ、これこそ俺が求めていたものだ』と直感したよ。

でもすぐにMMAを始めたわけでなく、キックボクシングと柔術を始めたんだ。家の近くにあったフィットネスジムで。そこから友人たちと悪さをすることもなくなり、とにかくジムで凄く時間が増えた。まずはジムで一番になりたかった。やられたままで家に帰り、眠ることが嫌だったんだ。だから夜遊びに誘われても、断るようになった。トレーニングを始めたことで、僕のなかでそれまでなかった自信が芽生えてきて生活が一変した」

──とはいえ練習をすることと、プロMMAファイターになることは別次元です。格闘技の練習を始めた時、その先に何を見ていたのでしょうか。

「さっきも言ったように最初に始めた場所は、フィットネスジムで。普通の人ばかりだったから、僕はやり込まれることがなかった。そんな時、見たことがないヤツがやってきてボコられたんだ(笑)。どうやったら、彼のように戦うことができるのか素直に尋ねた。そうしたら、その彼がちょうどMMAのジムの開くというから、もともとのコーチに事情を説明して練習場所を変えることにしたんだ。

練習を始めてから2年ほど経っていたよ。だから、僕が本格的にMMAの練習を始めたのは2019年なんだ」

──それが今、所属する4オンス・ファイトクラブだったのですか。

「いや、そのジムは2021年に閉められることになって、僕は自分1人で練習を続けていた。そしてプロ7戦目にテキサス州最強と言われていたパリス・モランと戦うことになった時(2022年8月@Fury FC67。結果は2R0分36秒KO勝ち)、ちゃんとした練習環境が必要だと思ってジムを探し始めたんだ。結果ダニエル・ピネダの下──4オンス・ファイトクラブでトレーニングするようになった。最高のジムに出会えたよ」

──プロ集団で練習するようになって1年半に満たないということですね!! 

「そうだね。多くの素晴らしいジムが米国にはあるけど、軽量級の選手が集まる場所は決して多くない。4オンス・ファイトクラブはフライ級からフェザー級の選手が多くて、凄く僕に適している」

──ところでUFCで戦うようになって、生活に変化は生じましたか。

「変わらないよ。僕はごくごく普通の人間だから(笑)。ジムや色々な場所で同じように聞かれるんだ。でも戦う舞台が大きくなっただけで、僕自身は何も変わらないから」

──オクタゴン3戦目、フィリッピ・ブニス戦が土曜日に迫ってきました。対戦相手の印象を教えてください。

「1年間戦っていないし、どれだけの力を持っているか測りようがない。だから、あまり予測は立てないでいる。あの時より良くなっているかもしれないし、ダメになっているかもしれない。とにかくファイトは予想できないことが起こるからね。

(C)Zuffa/UFC

でも僕のスタンド、打撃に注目してほしい。

ストライキングで勝負したいと思っている。KOするよ、いやサブミッションでも構わない。いずれにせよ、フィニッシュする」

──スポーツと政治を一緒にするなという意見がありますが、試合を通してミャンマーの人々にメッセージを送りたいと思っていますか。

「もちろん、そう思っている。僕はミャンマーの皆のために戦う。最後まで戦い抜こうと伝えたい」

──押忍。MMAPLANETではフライ級の選手には、共通の質問として平良達郎選手の印象を伺っています。ジョシュアの平良達郎選手評を教えてください。

「実はあんまり知らないんだ。きっと、良い選手なんだと思うよ(笑)」

──ハハハハ。では最後に日本のファンに一言お願いします。

「皆と同じアジア人の僕が、駆け上がっていくところを見続けて欲しい」

■視聴方法(予定)
1月14日(日・日本時間)
午前6時00分~UFC FIGHT PASS
午前5時30分~U-NEXT

■UFN234対戦カード

<ライトヘビー級/5分5R>
マゴメド・アンカラエフ(ロシア)
ジョニー・ウォーカー(ブラジル)

<フライ級/5分3R>
マテウス・ニコラウ(ブラジル)
マネル・ケイプ(アンゴラ)

<ライト級/5分3R>
ジム・ミラー(米国)
ガブリエル・ベニテス(メキシコ)

<ライト級/5分3R>
ナスラ・ハクパレス(ドイツ)
ジェイミー・バラーキー(豪州)

<バンタム級/5分3R>
リッキー・シモン(米国)
マリオ・バウティスタ(米国)

<ミドル級/5分3R>
フィル・ホーズ(米国)
ブルーノ・フェヘイラ(ブラジル)

<ヘビー級/5分3R>
アンドレイ・オルロフスキー(ベラルーシ)
ワルド・コルテスアコスタ(ドミニカ)

<ウェルター級/5分3R>
マシュー・セメルスバーガー(米国)
プレストン・パーソンズ(米国)

<バンタム級/5分3R>
マーカス・マギー(米国)
ガストン・ボラノス(ペルー)

<バンタム級/5分3R>
ファリド・バシャラット(アフガニスタン)
テイラー・ラピルース(フランス)

<フェザー級/5分3R>
ウェスティン・ウィルソン(米国)
ジアン・シウバ(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
トム・ノーラン(豪州)
ニコラス・モッタ(ブラジル)

<フライ級/5分3R>
フィリッピ・ブニス(ブラジル)
ジョシュア・ヴァン(ミャンマー)

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【Special】ヘンリ・ホーフトに聞く、日米の違い─01─「なぜ、新人が10度の世界王者と戦えるんだ」

【写真】キックボクシングは当然として、F1のみならずあらゆるオートスポーツ。そしてサッカーにも精通するホーフト。MMA界で成功を掴むためには、他の世界のことも知る必要があることを再確認させられた (C)MMAPLANET

昨年末、MMA界を代表するプロフェッショナルファイター集団=キルクリフFCの総帥ヘンリ・ホーフトが来日し、3度に渡りセミナーを行った。オランダ・キックボクシング界の重量級で飛びぬけた技術力を誇ったホーフトは、北米に渡りMMAファイターのコーチをするようになると、指導力だけでなく将来性を見越したビジネスセンスを発揮し、ジムにネーミングライツを採用した巨大なMMAファクトリーを持つようになった。
Text by Manabu Takashima

世界中からMMAの頂点を目指し、ファイターが集う場の率いるホーフトの来日目的は自身の知識を日本のMMA界の住民と共有し、日本人ファイターがより米国で活躍できるようストラクチャー創りの一歩を示すこと。そんな彼はネーミングライツ使用は終わったが、今もビジネスパートナーである医療機関=サンフォードとの連携で、LFAのサンフォード・ペンタゴン大会を事実上買い興行で年に2度プロモートしている。自らの名を冠としたイベントでもなく、そこまで活動の領域を広げるのは選手の正しい育成こそがファイト・ビジネスにもっとも重要だという想いがあるからだった。


――ヘンリ。改めてですが、今回の来日の目的を説明していただけますか。

「実はもう何カ月間も日本に行きたいと、タカシ(佐藤天)と話していたんだ。ホリデーで訪れるんだけど、ホリデーだけにとどめたくないってね。

そうだね……私は今になっても、なぜMMAで日本人のスターが育たないのか原因が分からないでいる。確かにタツロー・タイラのような才能のある選手が現れてきた。でも、多くのタレントが埋もれている……。ただし、日本の格闘技イベントに関してはK-1時代から思って来たことがあるんだ」

──というのは?

「K-1ではデビューしたての日本人選手をしっかりと育てることなく、オランダのチャンピオンたちと戦わせていた。若い選手をデビュー直後に外国人選手と戦わせるなんて、やってはいけないことだ。ムサシ(武蔵)のような経験のないファイターをピーター・アーツと戦わせていた。なぜ、新人が10度の世界王者と戦えるんだ。全くもって不公平だ。

実際ピーター自身が言っていたよ。『俺は日本人選手と戦いたくない』とね。キックボクシングとMMAは技術的にも違うが、大晦日のRIZINを観戦させてもらったけど、なぜ2戦や3戦しか経験がない選手が、あの舞台で戦っているんだ? なぜ、もっと経験を積まさないのか。カビブ・ヌルマゴメドフやコナー・マクレガーだって、デビュー直後に経験の差があるファイターと試合をしていれば、今のようになっていない。ああいうことをしていると、才能を殺すことになる。

だから、あのようなカードは米国のMMAでは絶対に起こり得ない。私が学んだキックボクシングは日本の極真から誕生したモノだ。オランダの格闘技界の人間は、もの凄く日本を尊敬し、その伝統を重んじている。

米国はそうじゃない。全く違う。だから米国でダッチ・キックボクシングと呼ばれると、『オランダ人は日本のキックボクシングを学んだ』といつも口にしている。オランダのキック界のパイオニアは、キックボクシングをクロサキ(黒崎健時)から教わった。オランダのキックの背景には、常に伝統が存在している。だから、オランダのキックのジムでは今も『押忍』という言葉が残っている。

そうだね、今回はホリデーだけでもなく、セミナーを開いて何か日本の役に立ちたいと思ったんだ。日本のキックボクシングから生まれたオランダのキックボクシング、その技術を知りたいとセミナーにやってくる人達に、私の知識を共有したいと思った。セミナーで儲けようということではない。米国のジム・ビジネスで、十分に稼げている。日本で何が行われているのかを、この目で見ること。そして、普段と何か違う指導をすることで、日本のタレントが何かを得ることができるのではないかと思ってやってきたんだ。

実際にセミナーで選手を指導するだけでなく、コーチたちがどのような考えを持ち、指導をしているのか。その辺りをミーティングをして、知ることができて良かった。そんな自分の来日を支えてくれたABEMAに感謝している。我々のような米国のビッグジムと協力関係を結ぶことで、日本人選手のキャリアアップに関して、現状とは違う道筋を見つけることができるのではないかと思っている。

このスポーツをより良いモノにするために選手やチーム、コーチたちと交流の場を持て色々な人達で出会えた。素晴らし滞在になったよ。サトーもいるし、これから少しでも日本人選手が米国で活躍できるようになり、またコーチ達が米国を訪れて米国のMMAを知る一歩になってくれれば嬉しい限りだよ」

──3度セミナーを開かれましたね。

2度目のセミナーはEXFIGHTで行われた(C)TAKASHI SATO

「そうだね。サトーが関係している人達のところで、ABEMAの協力もあってセミナーをやらせてもらった。2日目のセミナーにはオカミ(岡見勇信)も来てくれたよ」

佐藤天 1度目はニック(末永)さんの借りている施設でセミナーをさせてもらいました。

「レンタルしているスペースだったよね。15人ぐらい参加したけど、凄く興味深かった。米国でセミナーといえば、有名なファイターを見たいからっていうような感覚なんだ。トレーナーのセミナーなんてない。有名なファイターを育てた指導者やジムの人間には、興味を持たない。ただ名声だけを追いかけているのが、米国のセミナーなんだよ。

私は指導者として日本の練習に興味があるし、その背景に存在する日本の文化に興味を持っている。セミナーを受講してくれた皆が、より競争力のある選手になりたいと内面から思ってくれると嬉しい」

──そんな日本の競技者に対して、ヘンリから見て改善が必要な部分はありましたか。

「そうだね……。それが皆の素晴らしい点でもあるけど、相手を尊重し過ぎているきらいがある。私もワイフも、だからこそ日本の皆のことが大好きなんだけど、試合になってもその傾向が強すぎると思う。UFC、MMAは戦いなんだ。ファイティングはスポーツではない。ファイトはファイトだ。相手を尊敬する気持ちは、ファイトが終わってから持てば良い。そのメンタル面だね、変わる必要があるのは」

──日本人でもキック系の選手はMMAやグラップリングの選手よりも、ファイターであり喧嘩ができる人が多いかと思います。

「喧嘩ができてもしょうがない。ファイトとブロウルは違う。礼儀は必要だ。戦いが終って握手をしない選手のことは、私も好きではない。でもケージの中で良い人である必要はないということなんだ。人々を尊敬する姿勢を持つ。それが日本人の良さだよ。そのメンタリティを捨てる必要はない。

ただし、ケージの中では相手をぶちのめしベストファイターになるために戦う必要がある。私達のジムは、プロフェッショナルしかいない。ベストになるために練習している。より競争力をつけるためにね。強くなって、スーパースターになるためにファイターは厳しいトレーニングを日夜続けている。

彼らを率いる私も、どこかに……日本でも良い──最高のトレーナーがいて、最高のジムがあるなら見学して、指導者と言葉を交わしたい。それが我々、キルクリフFCのメンタリティだ。喧嘩なんかする必要はない。相手を尊敬する気持ちは必要だ。ただし、それはケージの外での話だ。

ファイターを強くするにはファイターが正しくあるだけでなく、コーチが正しくあり、ジムが正しくあり、オーガナイザーによる正しいマッチメイクが必要なんだ。力の差が明らかにある試合を組んではならない。このスポーツを日本で普及させるためには、そういうことをしていてはダメだ。目の前のことに捉われるのではなく、将来のビジョンを持たなければならない。オーガナイザーは次の10年を考えてイベントを行う必要がある」

──セミナーを行うだけでは、その全てが解決するとは思えません。ただし、貴重な一歩になったと思います。と同時に日本を何とかしたいというヘンリにとって、今回最も伝えたいことは何だったのでしょうか。

「自分のことを単なるジムのトレーナーだけだとは思っていない。私は先生だ。先生の仕事は教えること。それが私の人生でもある。今回の訪日でも、私の知識を皆にシェアしたいと思っていた。そして、その場があることで私も学ぶことができる。私の考えを伝え、その反応で得るものがあるんだ」

<この項、続く>


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AB F1 MMA o UFC   コナー・マクレガー ブラック マイケル・チャンドラー

コナー・マクレガーが6月29日にマイケル・チャンドラーとミドル級で対戦すると発表したことを知ったファイター・関係者の反応

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コナー・マクレガー「6月29日に復帰戦をする」「マイケル・チャンドラーとミドル級で対戦する」→チャンドラー「俺はどの階級でもやる」(2024年01月01日)

 こちらの続報。


 コナー・マクレガーが6月29日にマイケル・チャンドラーとミドル級で対戦すると発表したことを知ったファイター・関係者のSNSでの反応。続きを読む・・・
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DEEP DEEP Osaka Impact2023#03 MG眞介 MMA MMAPLANET o RIZIN UFC キシシ コナー・マクレガー マイケル・チャンドラー ライカ 三村亘 上荷大夢 八尋大輝 前薗渓 古林礼名 古根川充 山﨑鼓大 桑本征希 海外 濱口奏琉 瀧口脩生 牧野滉風 風我 飴山聖也

【DEEP Osaka Impact2023#03】5連勝を賭けた桑本征希戦へ、前薗渓─02─「まだ本当のMMAを知らん」

【写真】自信を実績に変えることができるか。前薗のキャリアに注目だ(C)SHOJIRO KAMEIKE

26日(日)、大阪市住吉区の錦秀会住吉区民センター大ホールで開催される「DEEP Osaka Impact2023#03」で、桑本征希と対戦する。
Text by Shojiro Kameike

MMAを始めてアマチュアも含めて全勝中の前薗は、現在24歳。そのテイクダウンとグラウンドコントロールを武器に、前回のDEEP大阪大会では4連勝中の瀧口脩生を肩固めで下した。DEEP大阪大会でも目立つ存在となった前薗に、次の試合と今後の目標について訊くと——時おり自信のある笑顔を浮かべていた。

<前薗渓インタビューPart.1はコチラ


――たとえばDEEP東京大会で「序盤」「中盤」「終盤」「メイン」と選手の層を分けた場合、今はどの層まで勝てると思いますか。

「う~ん、今の自分のレベルなら『中盤』かなって思います」

――前薗選手は今までMMAの打撃という面では証明できていない面もあるかもしれません。ただ、組み技が柔道でもレスリングでもなくMMAの組み技として成立しているように感じます。

「そこは意識しています。まず高校から大学に進学して、柔道からレスリングへと競技を変える時に、メチャクチャ試行錯誤しました。それは今も同じで、やっぱり柔道やレスリングからMMAに変わる時から、ずっと考え続けています。

でも、今はまだ感覚でやっているところも多いですね。試合の中で自分がどう組んでいるかというのも、記憶がないところもあって。それこそ東京でも大阪でも打撃が強い上位の選手を相手にどう組むのか、って考えると危ない部分もあるとは思います」

——特にMMAにおいて、ケージを使う攻防を意識してはいませんか。

「はい。僕はレスリングでグレコやったんで、フリースタイルのような綺麗に相手の足を刈るようなテイクダウンは苦手なんです(苦手)。まず相手の懐に飛び込んだら、ドドドッってケージまで持って行く。ケージに押し込めば、そこからはグレコの良さを生かせると思うので。そうしたケージの使い方というのは考えています」

――国内でも海外でも構いませんが、憧れのMMAファイターはいますか。

「MMAを始めるキッカケになったのは、エンターテイナーという部分でコナー・マクレガーです。格闘家として——アスリートとして憧れるのはマイケル・チャンドラーですね」

――もしマクレガーとチャンドラーが対戦していたら……。

「そうなるとヤバかったですね。『どっちを応援したほうが良いんだろう?』って(笑)」

――アハハハ。

「チャンドラーについては、体がガッチリしているじゃないですか。僕は体を鍛えるのも好きで。ライト級でそれほど身長は高くないけど、本来はレスリングをやっていてテイクダウンも強い。チャンドラーのファイトスタイルを参考にすることはあります」

——ではMMAをやるうえでの目標は、どこに置いているのでしょうか。

「ずっとRIZINに出るのを目標にしています。またRIZIN大阪大会があれば、ぜひ呼んでほしいという気持ちはありますね」

——今までRIZIN大阪大会の出場メンバーを見て、自分のほうが強いと思うことはありましたか。

「はい。もちろん全員ではないけど……。『自分のほうが——』と思うことは、たまにあります。それよりも早く今の自分のポジションから飛び出したい、という気持ちが強いですね。まずDEEPの東京大会を荒しに行きたいです」

——マクレガーやチャンドラーが戦っているUFCへ、と考えたことはないですか。

「そこまでは考えたことがないですね。何か現実味がなくて……。僕、まだMMAの試合で良いパンチをもらったことがないんですよ。だから正直言って、自分でも『まだ本当のMMAを知らん』と思っています。一回良いのを食らったら、『まぁこんなものか』となるかもしれないけど(苦笑)、とにかくホンマのMMAを知らんような気はしています」

——要は、マトモに打撃をもらうまえに倒しているということですね。

「まぁ、そういうことです(笑)」

——次に対戦する桑本征希選手は、関西でもストライカーに属します。その桑本選手の打撃で本当のMMAが……。いや、やめておきます。

「え、何ですか?」

——次の相手には打撃をもらわない、という顔をしていますよ。

「アハハハ、そうですか。まぁ、いつもどおり戦えば問題ないと思います。僕の中では前回、瀧口脩生選手に勝てた(7月、肩絞めで勝利)ことが凄く自信になっています」

——ちなみに東京在住の選手のほうが、東京大会に出やすいかもしれません。そのために泉佐野を離れ、関東でMMAをやろうとは思わなかったですか。

「そう考えたことはあります。でも今のところ、どこにも引っ越すつもりはないですね。やっぱり泉佐野が好きなので」

——泉佐野のどんなところが好きですか。

「住んでいる人たちの人柄——でしょうか(笑)。良い感じに発展していて、だけど都心ほど疲れる環境でもなく。別に買い物にも困らない場所なんですよ」

——泉佐野のご紹介、ありがとうございます。今、練習場所はこの吉田道場のみですか。

「基本はこのジムで、土曜日はたまに母校の大阪体育大学レスリング部で練習させてもらっています。おかげで組みについては、MMAでも問題なくやってこられていると思います。そういえば今回の大阪大会で、もともとメインで風我選手と対戦する予定やった濱口奏琉がおるじゃないですか。濱口は大学の後輩で、今もよく練習するんですよ」

——……という話を持ち出したことは、『コイツはメインに出るけど、実力は自分のほうが上なんだよなぁ』と思っているわけですね。

「いやいや、そんなことは——カワイイ後輩ですから(笑)」

——今、明らかにそういう顔をしていました(笑)。では最後に、次の試合への意気込みをお願いします。

「次の試合も、いつもどおりやって、戦績も5連勝にします。DEEP東京大会やRIZIN大阪大会に出られるよう、煌びやかなアピールできる試合をします!」

■DEEP Osaka Impact2023#03視聴方法(予定)
11月26日(日)
午後1時~ツイキャスPPV

<フェザー級/5分2R>
秋田良隆(日本)
藤田宇宙(日本)

<フェザー級/5分2R>
木村総一郎(日本)
森田敢流(日本)

<バンタム級/5分2R>
関本龍翔(日本)
田中壱季(日本)

<バンタム級/5分2R>
キシシ(日本)
キャプテン禎(日本)

<フライ級/5分2R>
マルザヘンペーソク(日本)
飴山聖也(日本)

<フライ級/5分2R>
松原聖也(日本)
上谷章(日本)

<バンタム級/5分2R>
井上暉也(日本)
千種純平(日本)

<フェザー級/5分3R>
三村亘(日本)
古根川充(日本)

<バンタム級/5分2R>
MG眞介(日本)
山﨑鼓大(日本)

<フェザー級/5分2R>
瀧口脩生(日本)
牧野滉風(日本)

<フェザー級/5分2R>
前薗渓(日本)
桑本征希(日本)

<ミクロ級/5分2R>
古林礼名(日本)
永易加代(日本)

<バンタム級/5分2R>
上荷大夢(日本)
八尋大輝(日本)

<ウェルター級/5分2R>
小林裕(日本)
角野晃平(日本)

<ライト級/5分2R>
泉彰洋(日本)
大野“虎眼”賢良(日本)

<アマチュアルール 49キロ/3分2R>
セアリ(日本)
SAAYA(日本)

<マチュアルール 58キロ/3分2R>
サナエ(日本)
山口恵(日本)

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Column MMA o ONE YouTube   コナー・マクレガー ジェイク・ポール ボクシング

『X Series 10 ‐ The Prime Card』試合結果/KSI vs. トミー・フューリー、ローガン・ポール vs. ディロン・ダニス ハイライト動画/ドレイクは85万ドルを失う

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Main Card

・Tommy Fury def. KSI via unanimous decision

・Logan Paul def. Dillon Danis via disqualification

・Slim def. Salt Papi via fourth-round TKO (2:54)

・Deen the Great def. Walid Sharks via unanimous decision (49-44 x2, 48-45)

・Anthony Taylor def. King Kenny via unanimous decision (49-45 x3)

・My Mate Nate def. Whindersson Nunes via unanimous decision (40-36 x3)

・Alex Wassabi & NichLmao vs. Luis Alcaraz Pineda & BDave ruled draw (39-37, 37-39, 38-38)


Preliminary Card

・Ed Matthews def. Swarmz via first-round KO (0:30)

・Tempo Arts def. Chase DeMoor via split decision (39-37 x2, 37-39)

・Astrid Wett def. Alexia Grace via unanimous decision (28-28, 30-26 x2)

・DTG def. S-X via first-round TKO (1:59)

 10月14日にイギリスのマンチェスター・アリーナで開催された『MF & DAZN: X Series 10 ‐ The Prime Card』の試合結果。

 メインイベントはトミー・フューリーがKSIに6ラウンド終了ユナニマスデシジョン(57-56×3)で勝利(当初はマジョリティデシジョンでしたが、後に集計ミスが判明し修正)。KSIは勝ちを盗まれたとし提訴の意向を示しています。

 セミファイナルはローガン・ポールがディロン・ダニスに6ラウンド反則勝ち。ポールがプロボクシングデビュー戦だったダニスを一方的に攻撃する展開で、3Rにダニスが自ら寝転んで猪木アリ状態になっています。そして6Rにはタックルに行きブレイク、その直後にギロチンチョークに行きポールが外してパウンド。これで両陣営やセキュリティがリングになだれ込み試合終了となっています。



 この試合を見てコナー・マクレガーは「ディロン・ダニスには感動したよ」とコメントした一方でジェイク・ポールは「ディロンはセキュリティに止められてラッキーだった」「史上最低のファイターの一人だ」とコメントしています。



 ローガン・ポール vs. ディロン・ダニス ハイライト動画。




 KSI vs. トミー・フューリー ハイライト動画。




 なお、ラッパーのドレイクがローガン・ポールのKO勝ちに85万ドル(約1億2790万円)をベットしていました。勝ちは勝ちでも反則だったので払い戻しはゼロです。続きを読む・・・
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MMA o ONE UFC   コナー・マクレガー

UFCがアンチドーピング・プログラム継続と新たな提携先を発表/UFC幹部が「USADAは虚偽の物語を作るためにコナー・マクレガーを利用した」と批判し謝罪を要求

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コナー・マクレガーがようやくUSADAのテスティングプールに復帰/一方でUSADAは年内にUFCとの契約終了を発表/USADA CEOがUFCを猛批判(2023年10月12日)

 こちらの続報。


 デイナ・ホワイトがUSADAとの契約終了について以下のコメント。

「まぁ言わせてくれ。あれはUSADAのアナウンスですらない。彼らのダーティーなやり方だ。アナウンスじゃない。卑劣極まりない行為だ」

「全ては本日対処される。(UFCアスリート・ヘルス&パフォーマンス担当部長の)ジェフ・ノビツキーと(UFCエグゼクティブバイスプレジデント&チーフビジネスオフィサーの)ハンター・キャンベルに任せている。この件についてはこれからが本番だ」

「我々は独立系企業に今後も支払っていくことに変わりはない。それがベストな方法だ。我々には我々の基準があるが、多くの人たちがUSADAに満足していない」

「我々の契約は年末までで、特に昨日彼らが撤回した汚い卑劣なやり方の後、別の方向に進むことに取り組んでいる。それについては後で説明する」

「スーパーボウルも近づいているし、『UFC 300』も近づいているし、コナー・マクレガーも復帰する。来年どうなるかはいずれ分かるだろう」



 その後UFCがアンチドーピング・プログラムの継続とドラッグ・フリー・スポーツ・インターナショナルと新たに提携することを発表。ハンター・キャンベル氏は以下のコメント。

「8年前、ジェフ・ノビツキーがデイナ・ホワイト、ロレンゾ・フェティータ、ローレンス・エプスタイン(COO)、そしてチーム全体とこのプログラムを構築しようとしていた時、USADAを使う以外の方法でこれを行うメカニズムはなかった。率直に言って、プログラムの最初の6年間、USADAは素晴らしいパートナーだった。我々はプロスポーツ界で唯一無二の検査プログラムを作り上げた。構築されたプログラムをこれほど誇りに思うことはない。ここ数年、多くの人たちがそれをフォローし、目にしてきたと思うが、膨大な量のテクノロジーの変化が起きている」

「我々はUSADAとの提携を解消したわけではない。更新しないこと、そして年明けに新しいプログラムを構築することを伝えただけだ。だから検査は継続されるし、年末まで全て現状維持だ。今後数ヶ月は複雑な感じになりそうだ。コナー・マクレガーは100%テスティングプールにいる」



 ハンター・キャンベル氏がUSADAに謝罪を要求し以下のコメント。

「残念なことに、彼らはコナー・マクレガーを利用して、ここ数ヶ月の間に起きたことを完全に誤って表現し、再構成した。私が断言できるのは、USADAがこの48時間に発表したことは、真実から大きくかけ離れている」

「ジェフも、私も、デイナやUFCの他の幹部も、USADAに出向いて、コナー・マクレガーが健康な状態でプログラムに復帰すること以外のことを話したことは一度もない。そうすることで、我々は彼に6カ月間のプログラム参加を要求することになる。このルールに例外はない。月曜日の電話を含め、私が何度も(USADA CEOの)トラビス・タイガートに言ったのは、コナーが6ヶ月間プログラムに参加するまで試合をするような状況はありえないということだった。そして私の言葉は、『彼が37回クリーン・テストを受けたかどうかなんてどうでもいい』というものだった。コナーは足を骨折するという大惨事に見舞われる前は、UFCで最もテストされたアスリートの一人だった」

「あの時、コナーや彼の主治医と交わした会話は試合とは関係なく、脚の周りの靭帯を含め、二度と脚を完全に使えるようにならない可能性を本当に心配していた。最後にもう一度言うが、彼らがしたことは最低だ。名誉や誠実さを自負する団体が、偽りのシナリオを進めるために彼をメディアの手段として利用したことは、不愉快であり、嫌悪感を抱かせる」
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