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【BRAVE CF50】ダウンを喫したライト級王者アユブだが、5回戦準備の強味を見せルジボエフから判定勝ち

<74キロ契約/5分5R>
アミン・アユブ(フランス)
Def.3-0:30-27.29-28.29-28
マショラブジョン・ルジボエフ(ウズベキスタン)

鋭い左インサイドローを蹴ったルジボエフ。アユブも左ローを返す。ルジボエフは前に出てテイクダウンを狙いつつ、右を振るう。これを受けたアユブが引き込むように下に。パウンドを落とすルジボエフに対し、アユブはクローズドガードで耐え腕十字へ。ルジボエフは立ち上がってスラム、腕を抜いてそのままパスを決め、サイドで抑える。アユブは足を戻し、ローを蹴られながら立ち上がる。

ルジボエフは即シングルレッグへ。ギロチンで耐えたアユブは、首相撲に移行してヒザをボディに入れて離れる。スイッチして戦うルジボエフだが、既に肩で息をしているか。アユブの左にテイクダウンを合わせドライブするルジボエフ。アユブはその勢いを利して巴投げのように後方に一回転してトップを取る。

アユブはサイドからヒザをボディに入れる。スクランブルから立ち上がったルジボエフに、ヒザ、ヒジを入れたアユブは右腕を差しあげてテイクダウンを奪うと、ハーフで鋭いパンチを落としてラウンド終了を迎えた。

2R、ルジボエフの左ミドルを足でカットしたアユブは、オーバーハンドで前へ。ルジボエフは左の蹴りを返しオーソに戻すも、アユブがボディにストレート、右ハイからパンチを纏めて組みつくと即テイクダウンに成功する。アユブは左のパウンドを入れ、立ち上がって左右のローを蹴る。レフェリーがルジボエフを立たせると、アユブの左ボディに右オーバーハンドを合わせてダウンを奪う。

鉄槌を落とすルジボエフ、アユブはクローズドガードを取るが今回はダメージを受けてのダウンだ。上体を起こしたアユブがギロチンをセットし、スイープを狙う。組み直して絞めあげるも、ルジボエフは頭を抜き腕十字を防いで左のパンチを打っていく。さらに力強い右のパンチを入れるルジボエフに対し、アユブはキムラを狙うも防がれた。

初回は微差でアユブ、2Rはルジボエフという見方も成り立つなかジャッジによっては判断は分かれることが予想される接戦。いずれにせよ、両者揃って最終回は落とせない。ルジボエフがサウスポーに構え、アユブが右ミドルを蹴る。ルジボエフはオーソに戻し左ロー、そして右オーバーハンドを狙う。

これを見たアユブは右を当て、左ローにワンツーを入れる。さらに左ボディ&右、テイクダウン狙いにヒザを入れたアユブは、倒されながらギロチンへ。アームインからスイープ狙いがすっぽ抜けるも、アユブは腕十字→フラワースイープに移行してトップを奪う。ルジボエフは動きが完全に止まり、エルボーを落とされパウンドを取られる。

アユブはエルボーを入れるが、ブリッジで簡単に下にされてしまう。残り2分、シザースイープを決めて上になったアユブは、クルスフィックスに捕え連打を打ち込む。ケージキックで逃れたルジボエフだが、亀になりパンチを連打される。ワキの下から思い切りパンチを痛打されたルジボエフが、立ち上がったアユブの飛び込みながらの右を痛打される。

背中を見せたルジボエフにパンチを打ちつけながら、タイムアップを迎えたライト級王者アユブ。タイトル戦=5回戦の準備をしていたアドバンテージを見せ、最終回を取り切り3-0で判定勝ちを決めた。


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【BRAVE CF50】残念、初防衛→ノンタイトル戦に。ライト級王者アミン・アユブ「王者として誰とでも戦う」

【写真】25歳。連敗からスタートしたMMAキャリア、現在は15勝4敗でパウンド有りでは13勝2敗だ(C)BRAVE CF

4月1日(木・現地時間)、バーレーンはムハラクのアラード要塞特設会場で開催されるBRAVE CF50。2016年9月の旗揚げ以来、コロナ・パンデミックの影響を受けながら4年半で世界21の国と地域でイベントを開いてきたBRAVE CFにとって、今回は記念すべき50度目のイベントとなる。

コンバット・キングダム、4週連続開催の最終週は全17試合──プロモーション史上最大の大会でBRAVE CFスーパーウェルター級選手権試合=ジャラ・フセイン・アルシラウィ✖イズミール・ヌルディエフ、BRAVE CFライトヘビー級王座決定戦=BRAVE CFミドル級王者モハメド・ファフレディン✖モハメド・サリード・マレム、そしてフライ級王座決定T1回戦でアリ・バガウティノフ✖ダスティン・オーティズ、さらには同トーナメントの準決勝ではヴェリムラッド・アルカソフ✖ザック・マコウスキーというカードが組まれている。

世界25カ国から選手が集まる大会で、BRAVEライト級王者アミン・アユブは初防衛戦をアフメッド・アミール相手に戦う予定だったが、挑戦者の欠場で急遽74キロ契約でマショラブジョン・ルジボエフと戦うこととなった。

MMAが昨年まで認められていなかったフランスで生まれ育ったアルジェリア移民の子は、BRAVE CFとともに大きくなろうとしている成長過程にあるチャンピオンだ。


──アミン、本来はライト級王座の初防衛戦を行うはずが74キロ契約のノンタイトルマッチを戦うことになりました。

「この知らせを聞いた時はとても残念だった。アフメッド・アミールと戦うためにずっと準備をしてきたから。ただ、チャンピオンとして誰だろうが戦う気持ちでいたよ。マショラブジョン・ルジボエフとアミールはスタイルも違うけど、しっかりと戦うつもりさ。

ただノンタイトルになったことでコ・メインから、普通の試合に格下げになったのは悲しかった。BRAVE CFの記念すべき50回大会で3つあるタイトル戦の1つで戦うことは歴史に、僕の名を刻むことができたのに……まぁ、しょうがない。何より74キロのキャッチウェイト戦だろうが、僅か1週間前にルジボエフが対戦を受けてくれたことは感謝している」

──UAEFウェルター級王座に次ぎ、ミドルイーストで2つ目のベルトを昨年11月に巻きました。

「試合前にチャンピオンだったクレイトン・シウバはトラッシュトークを仕掛けてきて、僕の家族に対しても汚い言葉を発した。ホント、ブラジル人らしいよ。家族のことまで言われると心の底から腹が立ったし、ああいう相手をKOしてタイトルを取れたことは本当に良かったよ。

そしてフランスに戻り、決して裕福でない地区だけど同じストリートに住む皆が僕の帰国を待っていてくれた。彼らが凄く喜んでくれたことは本当に嬉しかったよ」

──アミンは常にアグレッシブに戦っていますね。

「デビューした当初は、常に一本勝ちを狙っていた。ブラジリアン柔術をやってきたから。でも、ムエタイとボクシングの練習を重ねて打撃も成長したから、視ているファンが喜ぶ打撃戦を戦うことができる。試合を見ているファンが望む試合をしたいからね」

──ところでアミンという名前はアラビック系ですね。生まれはマグレブ(北西アフリカのフランス語圏の地方)ですか。

「僕が生まれたのはフランスのナントだよ。ただ両親は父がチュニジア移民で、母はアルジェリア移民なんだ。僕自身、北アフリカでもチュニジアとモロッコは何度も訪れたことがあるけど、アルジェリアには行ったことがないんだよね。

フランスには数多くのアラビア人がより良い生活を求めて移住している。僕もフランスで生まれて、育つことができて良かったと思っているよ」

──フランスでは昨年までMMAが認められていなかったです。

「確かにフランスは長い間、MMAは認められていなかった。でもムエタイ、レスリング、空手、ブラジリアン柔術とマーシャルアーツを学ぶ環境は整っているんだ。

僕が初めてMMAを戦ったのは19歳の時だった。ベルギーで行われた大会で、7時間ドライブして午後1時の計量に間に合わせて、5時間後には試合が控えていた」

──なんとも……ハード過ぎるというか危険です。

「間違っていたと僕も思っている。ただMMAで戦うチャンスがなかったから。そうやってキャリアを重ねて、21歳になって仕事を辞めたんだ。清掃夫をしていたけど、MMAに専念しようと思って辞めた。そからブラジル、タイ、ブルガリアで出稽古をした。

プーケットのタイガームエタイで練習している。名前は覚えていないけど、日本人選手ともトレーニングしていたよ。

そして、今のマネージャーに出会って多くのチャンスを手にできることになった。英国、スイス、アブダビ、色んな国で勝ち続けた」

──BRAVE CFで戦う前からDesert Force、Phoenix Fight、そしてUAE Warriorsと中東で戦うことが多かったのは、アミンがアラビックだからですか。

「それは関係ないよ。マネージャーが見つけてきてくれた試合だからだよ。BRAVE CFからはUAEWでタイトルを初防衛した時に、オファーがあったんだ。とても良いディールだった。より良い条件で戦いたいし、お金は必要だ。だからBRAVE CFで戦うことを決めたんだ」

──すでにBRAVEでチャンピオンになりましたが、MMAファイターとしての目標はどこに置いていますか。

「ファイターとしてではなくて、人生としてずっとMMAと共にありたいと思っている。ファイターとしては当然、MMAは僕の仕事だ。BRAVE CFは僕に多くのモノを与えてくれた。だからBRAVE CFを代表して戦っていきたい。

そして世界各国でイベントを開催しているBRAVE CFが、フランスで大会を開けるように力になりたい。マッチメイカーのグスタボ・フェルミノーノとも、そんな風にしたいって話しているんだ。フランスだけでなくベルギー、スイスのファンにとってもフランスでBRAVEのような大会が開かれることは凄く良いことだと思う。その日を目指して戦うよ」

■視聴方法(予定)
4月1日(木・日本時間)、
午後11時30分~ FITE
午後11時30分~ BRAVE TV

■BRAVE CF50対戦カード

<BRAVE CFスーパーウェルター級選手権試合/5分5R>
[王者]ジャラ・フセイン・アルシラウィ(ヨルダン)
[挑戦者]イズミール・ヌルディエフ(オーストリア)

<BRAVE CFライトヘビー級王座決定戦/5分5R>
モハメド・ファフレディン(レバノン)
モハメド・サリード・マレム(スイス)

<BRAVE CFフライ級王座決定T1回戦/5分3R>
アリ・バガウティノフ(ロシア)
ダスティン・オーティズ(米国)

<BRAVE CFフライ級王座決定T準決勝/5分3R>
ヴェリムラッド・アルカソフ(ロシア)
ザック・マコウスキー(米国)

<74キロ契約/5分5R>
アミン・アユブ(フランス)
マショラブジョン・ルジボエフ(ウズベキスタン)

<スーパーライト級/5分3R>
イッサ・イサコフ(ベルギー)
マルセル・グラビンスキ(ドイツ)

<スーパーウェルター級/5分3R>
ケビン・ルアート(スイス)
ルイス・グリスマン(デンマーク)

<フェザー級/5分3R>
ヴェレリウ・ミウチャ(モルドバ)
オマール・ソロモノフ(ウクライナ)

<95キロ契約/5分3R>
アントン・トゥルキャリ(スウェーデン)
コンスタンチン・ソルダトフ(ベラルーシ)

<バンタム級/5分3R>
ブラッド・カトーナ(カナダ)
ボリスラフ・ニコリッチ(セルビア)

<ミドル級/5分3R>
ブレンダン・レサー(南アフリカ)
ルスタン・ジエフ(ロシア)

<77キロ契約/5分3R>
カール・ブース(英国)
カルロス・ベギョソ(エルサルバドル)

<バンタム級/5分3R>
ビイル・シュティピン(ロシア)
アレクサンドル・ケシュトフ(ロシア)

<フェザー級/5分3R>
シェイブ・ユセフ(英国)
スティーブン・ゴンコルヴェス(米国)

<73キロ契約/5分3R>
マチェク・ギエルシェウスキー(ポーランド)
フィリップ・シウバ(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
マゴメド・マゴメドフ(ロシア)
ヤン・リアッセ(ルクセンブルク)

<フェザー級/5分3R>
グレン・マクベイ(英国)
アブドゥルマナップ・マゴメドフ(ロシア)

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