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45 AB BELLATOR Bellator CS2024#01 LFA MMA MMAPLANET o PFL   アダム・ボリッチ ガブリエル・ブラガ ジェレミー・ケネディ パトリシオ・フレイレ ビビアーノ・フェルナンデス ヘスス・ピネド ライカ 金原正徳 鈴木千裕

【Bellator CS2024#01】ジェレミー・ケネディと防衛戦。パトリシオ・フレイレ─02─「神に祈っている」

【写真】鈴木千裕へのリベンジ。その想いの強さが伝わってきた(C)MMAPLANET

22日(金・同)に英国は北アイルランドのベルファーストにあるSSEアリーナで開催されるBellator Champions Series2024#01「Belfast」でジェレミー・ケネディの挑戦を受けるBellator世界フェザー級王者パトリシオ・フレイレ・インタビュー後編。
Text by Manabu Takashima

サウジアラビアでのヘスス・ピネド戦、そしてガブリエル・ブラガ戦が消滅したパトリシオは4週間後のケネディ戦を承諾した。Bellator勢の大勝と、ケネディとの防衛戦。そして鈴木千裕への想いを尋ねた。

<パトリシオ・フレイレ・インタビューPart.01はコチラから>

──ガブリエル・ブラガへの想い、しっかりと理解させていただきました。と同時にPFLとBellatorの対抗戦という歴史的なイベントに参加できなかったことに関しては、どのような想いでいますか。

「最初に戦うはずだったヘスス・ピネドがケガをした。それは誰もコントロールできないことで。ガブリエルに関しても、同じだ。BellatorとPFLの歴史的な対抗戦で、新しいベルトを手にしたかった。だから、そこは残念でならない。ただ、大会前からBellatorファイターの方が、PLFの選手よりも力があることは皆分かっていたはずだ。対抗戦でBellatorが大勝したことは、思った通りの結果だった」

──そしてジェレミー・ケネディとの防衛戦が決まりました。その時は、どのような気持ちでしたか。

「大会の翌日に正式にオファーがあったんだ。俺にとって防衛戦はアダム・ボリッチ戦以来となる(2022年10月1日)。ジャレミー・ケネディは、いずれ戦うことになるファイターの1人だと思っていた。互いが、互いのことをもう理解している。そして4週間の準備期間がある。2人ともタイトル戦を戦うことは、何も問題がなかった。ただタイトル防衛をするために、この4週間を過ごす」

──オファーを了承するまで、どれぐらいの期間が必要でしたか。4週間といっても、本来は試合を終えて休む期間だったはずですし、試合に向けての練習が4週間増える。そしてサウジアラビアからブラジルに戻り、アイルランドでの試合になります。

「戦うことを決めるまで、少し時間は必要だった。チームの皆も同じだったよ。やはりショートノーティスで試合を受けたチヒロとのファイトが、ああいう結果に終わったことは皆が引っ掛かっていた。4週間では万全なキャンプができるというわけでもない。でも、戦うこと決めた今は、完全な4週間にするしかない。そしてベルトをブラジルに持って帰る」

──ピネド戦は3Rでしたが、世界戦は5回戦です。その辺りはどのように考えていますか。

「そこは5Rの方が慣れているから、戦いやすい。もう5回戦ばかり戦ってきた。3Rよりも5Rの方が、俺にとっては都合が良いよ」

──ではジェレミー・ケネディの印象を教えてください。

「良いファイターだ。レスリングができるストライカーだね。スマートな選手で、どうすれば勝てるのかが分かっている試合巧者だ。自分自身を分かっていることが、ジェレミー・ケネディの長所だろう。ただ、俺はファイトに持ち込んでヤツの想う様な試合はさせない」

──ケネディのグラップリングは、レスリングと柔術を融合させていると思います。ビビアーノ・フェルナンデス仕込みのグラップリングをどのように評価しますか。

「う~ん、俺と戦う時は寝技勝負はしてこないはずだ。言っただろう? ジャレミー・ケネディの強味は、自分を理解していることだって。ただヤツは寝技もできるよ。そして、寝技でも俺の方が上だ」

──5R戦は体力を温存しないといけない面もあり、3Rよりもより慎重になる傾向があるかと思います。そして、それはファンが求める試合内容ではない。特にファブシリオは数々の試合で一撃の凄まじさを見せつけてきました。その辺りも踏まえて、ケネディ戦ではどのような試合をファンに見せたいと考えていますか。

「とにかく勝利すること。それが一番大切だ。KOだとか、サブミッションだとか、あるいはコントロールしてだとか勝ち方は問わない。この腰にベルトが戻ってくることが重要で、そのために勝つ」

──ところで鈴木千裕選手が4月29日に金原正徳選手と防衛戦を行います。今、千裕選手にはどのような想いでいますか。

「俺はチヒロがタイトルを防衛することを神に祈っている。そして、フェザー級で誰がベストなのか証明するために、チヒロともう一度戦う。再戦は、俺にとってリベンジの場となる。必ず再戦を実現させ、リベンジを成し遂げる」

──パトリシオ、いつもインタビューに快く応じてくれてありがとうございます。最後に日本のファンにメッセージをお願いします。

「日本のファンの皆、いつも感謝している。皆が送ってくれるメッセージは、全て読んでいる。日本に戻る時を待っていてほしい」

■視聴方法(予定)
3月23日(土・日本時間)
午前1時30分~U-NEXT

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45 AB ABEMA BELLATOR F1 MMA MMAPLANET o ONE ONE FF53 RENA RIZIN RIZIN LANDMARK09 SHOOTBOXING Shooto カイラット・アクメトフ キック クレア・ロペス シン・ユリ ベラトール ボクシング ライカ 山本美憂 所英男 本田良介 本野美樹 浅倉カンナ 笠原弘希 野村駿太 金原正徳

【RIZIN LANDMARK09】金網初勝利なるか。シン・ユリ戦へ、RENA 「日本だと、ここまで練習できてない」

【写真】タイガームエタイのウェアが新鮮!!(C)SHOOTBOXING

23日(土)、神戸市中央区の神戸ワールド記念ホールで開催されるRIZIN LANDMARK09で、RENAが韓国のシン・ユリと対戦する。
Text by Shojiro Kameike

シュートボクシングの女子世界トーナメント『Girls S-cup』を3連覇したRENAが、MMAを戦うようになったのは2015年大晦日のこと。それはRIZIN01の第1試合――まさにRIZINの幕開けはRENAが飾ったのだった。

以降MMAを続けるRENAは、SB時代に経験したことのない壁にぶつかる。浅倉カンナ戦、Bellatorのリンジー・ヴァンザン戦、そして昨年4月のクレア・ロペス戦……。こうした敗戦の中で、もう一度SBで戦うのか。あるいは引退するという選択肢もあっただろう。しかしRENAはロペス戦以来、1年ぶりのMMAマッチに臨む。タイのプーケットにあるタイガームエタイで練習しているRENAに、自身のMMAと現在、そして未来について訊いた(※取材は3月5日に行われた)。


――お久しぶりです。今回がMMAPLANET初登場で、個人的にもお話を訊くのは2016年1月以来となります。あの時は2015年大晦日に、初のMMAで勝利したことを受けてのインタビューでした。

「お久しぶりです! もうそんなに経ちますか。確かに気づいたら6~7年ぐらいMMAをやっているんですよね」

――今回はタイにいるとのことですが、まずはプーケットのタイガームエタイで練習している理由から教えていただけますか。

「次の対戦相手がストライカーであることと、私自身の持ち味もストライキングじゃないですか。プラス今はMMAの練習環境も充実していることを考えて、タイに行こうと思いました。連絡したらタイガームエタイさんも快く受け入れてくれるということで、『今しかない!』と考えたんですよ」

――これまでタイで練習したことはあったのですか。

「ありましたけど、かなり昔のことですね。しかも2~3日ぐらいの期間で、こんなにガッツリ滞在するのは初めてです。今回は2月9日にタイへ来て、本当は2週間ぐらいで日本に帰る予定でした。でもすごく波長が合って――慣れて来ると動きも良くなってきたし、『これはもったいない。もう少しタイにいよう』って滞在を延長したんですよ」

――現在、タイのMMA環境も充実しているようですね。

本田良介、本野美樹、カイラット・アクメトフらと(C)SHOOTOBOXING

「まずトレーナーさんが充実しています。

タイ人だけでなく、欧米から来たトレーナーさんも多くて。逆にタイ人はあまり見ないぐらいですよ」

――えっ!? そうなのですか。

「タイガームエタイだけなのかどうかは分からないけど、カザフスタンとかの中央アジア系や、ロシア系の会員さんも多いみたいです。女子は中国系の方がいるぐらいで、そのあたりは時期によっても違うと聞きました」

――なるほど。タイで練習していて『波長が合ってきた』と感じるのは、どのような点なのでしょうか。

所英男、望月貴史、野村駿太、金原正徳と(C)SHOOTOBOXING

「まず日本にいたら、ここまで練習できていないです。

自分の年齢はもちろん、環境的にも」

――環境というのは……。

「日本って選手が昼間はお仕事をして、夜しか練習できないということが一般的じゃないですか。そのため、みんな夜遅くまで練習していることが多くて。でもタイに来たら朝練習して、昼と夕方にも練習して1日が終わる。練習パートナーにも困らないし、パーソナルで指導してくれるコーチやトレーナーもたくさんいます。気候も良いですしね。

日本にいると何でもあって、どこにでも行けるし、いろんな誘惑があるじゃないですか。タイに来ると、そういうものがないんです。娯楽といえばサウナぐらいで(笑)」

――アハハハ。

「これだけ格闘技に集中して練習できているのは久しぶりです。日本で朝8時から体を動かすことはないですからね。タイガームエタイの他にもSBの笠原弘希がONEに出た時(2月24日、ONE FF53)、私もバンコクへ行って2日間、スーパーボンジムで練習させてもらいました」

――RENA選手といえば、SBの試合では三日月蹴りを含む前蹴りを起点に試合を展開させていました。MMAでも三日月蹴りでKOしたことはありますが、SB時代よりも出す数は少なくなっていると思います。その点で、タイで練習したことにより打撃面で変化した部分はありますか。

「技術はともかく、意識面は変わったかなと思います。やっぱりMMAだと、ムエタイやキックボクシングのようには蹴らなくなるじゃないですか。蹴り足を取られる、あるいは蹴りのあとに組まれてしまう――それが定番だから、あまり前蹴りを出さないようにと思っていたりはしました。

でも試合で蹴りを出すか出さないかは関係なく、タイのジムではとにかく蹴らされるんですよ。立ち技とMMAではスタミナの使い方も違うしって最初は思っていたけど、昔の感覚が戻ってきている気はしますね。『私、動けるじゃないか』って。もちろん実際に試合をしてみないと分からないです。でも消えていた自分の良さを、タイに来て少しずつ取り戻せている感覚はありますよ」

――何がどうであろうと蹴らされる環境の中で、MMAに対して抱えていた不安も解消されつつあるのですね。

「ただ蹴るというだけでなく、ミットを持ってくれているタイ人のコーチも、今はMMAをやっている人なんです。だからミットの中で、蹴り足を取ってテイクダウンに来る動きも入れてくれますし、MMAに近いミットができているという良い感触があります」

――2015年大晦日にRENA選手がMMAを戦うと聞き、正直言って少し不安はありました。Girls S-cup世界トーナメント3連覇をはじめ、あれほどSBという競技を究め続けていたRENA選手が、新しい競技に挑戦するのは……と。MMAデビューしたあとは6連勝していましたが、その時は自分にMMAは合っていると考えていましたか。

「いやいや、今も自分に合っているとは思っていないです。毎回『もうMMAは辞めていいんじゃないかな』と考えているぐらいで。最初は本当に、あの1試合だけのつもりだったんですよ。でも跳びつき腕十字で勝ち、流れ的に辞められなくなって……」

――流れ的にというのは? あの勝利でMMAファイターとしてのRENA選手に対する期待が大きくなったのでしょうか。

「期待も大きかったですし、RIZINもどんどん大きくなっていって。その中で、女子の試合に注目してもらえるキッカケにはなったと思います。山本美憂さんのようなレジェンドの方も出てきてくださったり。そうして、どんどん注目が集まってきたので、自分ももう少しMMAを続けないといけないなって考えるようになりました」

――「MMAを続けないといけない」というのは、RENA選手にとってポジティブな思考だったのですか。

「はい。格闘技を十何年もやってきて、常に何か新しい刺激がないとダメな人間なんですよ。だからあの時、MMAという新しい競技に挑戦することは楽しかったです。今でも『私にMMAは向いていないな』と思うことはありますよ。だけど楽しいから今も続けることができている。それは間違いないです」

――自分自身がMMAに向いていないと思うのは、どのような時ですか。

「MMAって女子の中では、組み技系の選手のほうが有利だと思うんです。男子みたいに一発のパンチで倒れることが多いわけではないので。私にも打撃という武器はあるけど、MMAでは不利だなって感じることもあります」

――とはいえ、MMAであれだけの左ボディを打てる女子ファイターもいないとは思います。

「ウフフフ。今はもっと進化していますよ」

――RENA選手のMMAキャリアの中で最初に訪れた岐路は2019年6月、ベラトールでリンジー・ヴァンザンに敗れた時だったように思います。RIZINで浅倉カンナ選手に連敗を喫したあと、さらに北米でも……。

「昔のことなので細かいことは忘れてしまいましたけど――MMAは辞めようかなって思いましたよ。でも毎回『ここで辞めてもなぁ』と考えるんです。MMAを始めたからには、自分が満足いくまで続けたい。自分の心と体がもつまで」

――……。

「もう自分の最終章に入ったと思っています。あと何試合かはできるかもしれないし、次の試合で終わりかもしれないし。今は一戦一戦、『これで終わってもいい』という気持ちで試合に臨んでいますね」

――RENA選手に初めてインタビューしたのは、まだ17歳で高校生の頃でした。当時は「25歳で引退する」と言っていませんでしたか。

「そうなんですよ。25歳で引退して、26歳で結婚して27歳の時には子供がいる予定だったのに、気づいたらもう32歳になりました(笑)」

――実際、25歳の時に一度は引退を考えたのでしょうか。

「それが25歳の時に、RIZINが始まって私もMMAをやることになったんです。あの時にRIZINが始まっていなかったら、私も格闘技を辞めていたと思いますよ」

――先ほど「MMAを始めたからには、自分が満足いくまで続けたい」と仰いましたが、RENA選手の性格的に自分の試合で満足することはありますか。肉体的な疲労や負傷はともかく、気持ちの面で。

「アハハハ! 確かにそうですね(笑)。タイに来たら、メチャクチャ体も動いていますし。『私、こんなに動けるんだ』っていうほどに」

――では満足していないのは、どのような点なのですか。実績として誰かに勝ちたい、RIZINのベルトを巻きたい……といった基準なのでしょうか。

「RIZINに出ているかぎりは、あのベルトを巻きたいとは思います。でも今はベルトに対して、そこまで執着しているわけではないです。自分が満足するために、自分のために自分の戦いがしたい。そういう気持ちのほうが強いですね。応援してくださる方は、私がベルトを巻く姿を見たいかもしれないけど、今はとにかく一戦一戦――です」

――正直なところ、昨年4月のクレア・ロペス戦でもRENA選手が大きな岐路に立たされたと思いました。それまでに何度も引退について口にしていて。

「だって、あのまま辞めたらカッコ悪くないですか」

――その気持ちがファイターであり、RENA選手らしさなのだと思います。

「あの試合が最後になるのは嫌だなって思いました。やっぱり勝って終わりたくて。ベラトール、ロペス戦とまだケージで勝っていないですしね。次の試合もケージになりましたけど、逆に変なジンクスとか考えないようにしたいです」

――対戦相手のシン・ユリは、これまでケージの中で戦ったファイターとは違い、ケージを生かした組み技を見せるタイプではありません。

「完全に打撃系の選手ですよね。もちろん組んで来ることも想定はしています。私としてはスッキリと1RでKOしたい。最近はなかなかKO勝ちできていないので、スカッと早期決着で終わらせたいです」

――なるほど。とにかく今のRENA選手の様子を見ていると、以前よりも格闘技を楽しんでいるように感じます。

「楽しいですよ! それと、大人になりましたから」

――30歳を過ぎましたからね。

「大人になったんです!」

――失礼しました(笑)。では次の試合への意気込みをお願いします。

「今回は相手云々より、自分の気持ちがテーマです。自分の戦いに満足したい、自分らしさで楽しみたいと思っています。思いっきり、はっちゃけたいですね」

■視聴方法(予定)
3月23日(土)
午後12時00分~ABEMA、U-NEXT、RIZIN100CLUB、スカパー!、RIZIN LIVE

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45 AB ABEMA BELLATOR F1 MMA MMAPLANET o RIZIN RIZIN LANDMARK09 UFC YouTube イゴール・タナベ ストラッサー起一 中村K太郎 海外 阿部大治

【RIZIN LANDMARK09】イゴール・タナベ戦へ、ストラッサー起一「極められるもんなら極めてこいよ」

【写真】肉体的な強さは肌の張りに、精神的な充実は表情に表れる(C)TAKUMI NAKAMURA

23日(土)、神戸市中央区の神戸ワールド記念ホールで開催されるRIZIN LANDMARK09 in KOBEでストラッサー起一が、イゴール・タナベと対戦する。
Text by Takumi Nakamura

昨年4月RIZIN.41で中村K太郎に敗れて以来、約1年ぶりの試合が決まったストラッサー。戦績的は2連敗というなかで迎える一戦だが、客観的に敗因を分析し「そこを修正して自分の本来の強さ・良さを出せば、絶対に試合で勝てる自信はある」と言い切る。

そしてMMA無敗のタナベを前にしても「極められるもんなら極めてこいよ、という気持ちでいる」と自信をのぞかせている。42歳・MMA育ち盛りのストラッサーに話を訊いた。


――約1年ぶりの試合、イゴール・タナベ選手との対戦が決まりました。待ちに待った試合のオファーだったのではないですか。

「ついに決まったなっていう感じですね。イゴール選手はRIZINで活躍していて、ウェルター級に落としてくるという話は聞いていたので、いつか当たるだろうなとは思っていました」

――試合をしたくてウズウズしていましたか。

「イゴール選手がウェルター級に落とすということで、僕はイゴール選手と大晦日に戦うイメージでいたんですよ。最終的に安西(信昌)選手とイゴール選手の試合が決まって、新しい選手がRIZINに入ってくるのはよかったと思っていたし、イゴール選手とは近々(オファーが)あるなとは思っていました」

――試合から離れている期間はどのようなメンタルで練習を続けていたのですか。

「とにかくコンディションを崩さないように、体重も含めてずっと試合が出来る状態をキープする。そこを意識していました。僕自身は年末に試合があるイメージで準備はしていて、最終的にそれがまとまらなくて年をまたいでしまったんですけど、自分の中ではいつも通りに練習を継続していました」

――試合が決まらなかった時期に気持ちの浮き沈みはなかったですか。

「浮き沈みがないといったら嘘になりますが、僕にはRIZINでベルトを獲るという目標があるので。今42歳で2連敗していて。『ストラッサー弱い』という声もありますけど、自分はRIZINでベルトを獲ると決めてやっているので、それを証明するんだというモチベーションはあります。40歳を超えても強くなって試合で勝てるところを皆さんに見てもらって。何か少しでも元気やパワーを感じてもらえたら僕もうれしいですね。僕は40歳以上の代表としてやってやろうと思っています」

――ストラッサー選手の年齢・キャリアで連敗してしまうと、今後のことや進退を考えることもあると思います。そこは前向きに格闘技に取り組むことが出来たのですか。

「プロでやっている以上、格闘技の本質は勝敗が全てではあるんですけど、僕自身は勝敗だけでその選手が強い弱いというところは見ていないんですよ。結果を見れば僕は阿部大治戦と中村K太郎戦に負けてしまいました。でも精神的な準備という部分でミスをしてしまった部分もあったし、自分の中では紙一重のところはあったと思います。だからそこを修正して自分の本来の強さ・良さを出せば、絶対に試合で勝てる自信はありますし、自分を客観視したときに、全然まだいけると自信を持って言えますね」

――ご自身の中で直近2試合の敗因は理解できているんですね。

「それは理解しています。阿部戦に関しては自分の中で後悔しかなかったし、K太郎戦はK太郎選手が上手くて強かったから取られたのはあるんですが、その取られる前に自分の中でちょっと躊躇した時間があったんですよ。そこがK太郎戦のターニングポイントだったかな、と。今回の試合に関しては、そういうところを修正してしっかり自分の強さをぶつけていきたいと思います」

――先ほどは年齢の話もありましたが、身体的な衰えは感じていませんか。

「コンディションさえ整えば、気持ち的にも肉体的にもまだまだいける手応えはありますね。この間も岡見(勇信)さんと一緒にいて、僕のひとつ上の選手が試合をするって話をしていて、僕が『その年齢で試合なんてすごいですね』と言ったら『年齢一つしか変わらないですよ』と言われて(笑)。だから僕の年齢感覚は10歳くらいマイナスでいるんですよ」

――ストラッサー選手は格闘技を始めたのが24歳と遅かったので、子供の頃から柔道やレスリングをやってきた選手に比べると、競技的なダメージや摩耗は少ないのかもしれないですね。

「そうですね。それはあると思います」

――それで言うと、イゴール選手はストラッサー選手と真逆で、小さい頃から柔術をやってきてMMAに転向した選手です。対戦相手として見たイゴール選手にはどのような印象がありますか。

「手足が長くて、本当に寝技が強い印象ですね。MMAでも負け知らずなので、自信を持ってくると思います。でも自分とイゴール選手の相性はいいと思っているんですよね。対戦相手だから言うわけじゃないですけど、イゴール選手はこれから日本のMMAを引っ張る選手になると思っていますが、僕もまだ現役バリバリでやっている以上、ここでベテランの強さを見せたい。MMAの厳しさを教えるじゃないですけど、一回ちょっとストップ、そんな感覚でいますね」

――イゴール選手は寝技という絶対的な武器を持っている相手ですが、勝つパターンは考えていますか。

「普通に寝技も潰しにいってやろうと思っています。あっちは1Rで極められると言ったりもしてるみたいですけど、全然極めに来てくれ、と。極められるもんなら極めてこいよ、という気持ちでいます」

――キャリア・ファイトスタイルともに対照的な2人の戦いになりそうですが、何がこの一戦の軸になるでしょうか。

「僕はやっぱり総合力とパワーですよね。パワーの部分では絶対に負けない自信がありますし、そこで潰しにいく。それに僕も寝技の選手なんですよ。僕は自分をMMAグラップラーだと思っているので、簡単には相手の得意な形には入らせない。そこは徹底してやります」

――イゴール選手は全試合1Rでフィニッシュしていて、勝ち方が派手な分、フルランウンド戦っていない脆さもあると思います。

「それは僕も大いにあると思いますし、自分で客観視したときに、今までイゴール選手がやってきた相手の中で、僕が一番イゴール選手にとっては嫌なんだろうと思います」

――今日話を聞いていても、ストラッサー選手の充実ぶりが感じ取れます。

「いい準備はできていますね。もちろん落ち込むときもあるんですけど、全てにおいて何か意味があると思うし、落ち込むような出来事をプラスに変換することが強さだと思うんで。ずっと勝ち続ける選手って少ないじゃないですか。だから負けをどうプラスに変換して、自分の肥やしにしていくかっていう。人生ずっとそれの繰り返しだと思うし、僕も2連敗していて、それを絶対にプラスに変換して今回の試合で結果を出すつもりでいます」

――例えばそういった中で、自分の中で新しい練習や取り組みを変えているところはありますか。

「自分は試合が決まると相手の得意技にフォーカスして練習するんで、逆に相手の強みが自分の中で強くなるエッセンスになっていますね」

――MMAはやることが多い分、選手によって勝ちパターンが幾つもある。年齢を重ねても技術を伸ばして戦いの幅が広がっていけば勝つ確率も上がる。経験が重要な競技だと思います。だからこそコンディションをしっかりと作っていけば、年齢に関係なく伸びる要素はありますよね。

「全然ありますね。例えば試合で右腕を怪我して使えなくなってしまった。そうなったら右腕なしでどうやって戦うかを考えることができる。それはやっぱり打撃、レスリング、柔術……と色んなことができて、それを色々と組み合わせることもできる。純粋に寝技が強い・打撃が強いだけじゃない、一筋縄ではいかないのがMMAなんだと思います」

――ストラッサー選手はUFCやBellatorでも戦ってきましたが、今RIZINのベルトにフォーカスするのは何が一番の理由なのでしょうか。

「年齢的に考えたときに、最後の夢はRIZINと自分の中で決めていました。RIZINは素晴らしい団体ですので、そこでベルトを獲ることが自分の格闘技人生における一番の幸せになるでしょうし、応援してくれている人たちと一緒にRIZINのベルトを獲るのが一番のモチベーションになっていますね」

――改めてストラッサー選手はRIZINの良さや魅力はどこに感じていますか。

「イベントとしての華やかさもそうなんですけど、日本の皆さんにドラマを見せられる団体であることですね。海外だとどうしてもそこがフォーカスされにくく、強さやレコードを見られてしまいますが、その点、RIZINは人間ドラマを見せられる唯一の団体だと思います。僕自身、強さ=人間力というものがあると思っていて、自分が18年やってきて培ってきた格闘技を今のRIZINのファンの人たちにも見せたい。それだけ真剣にやってきたものをみんなに見せたい。それがライトなものではないかもしれませが、強さを突き詰めて突き詰めてやってきたものをみんなに見せたいと思います」

――ストラッサー選手はYouTubeを見ても、すごく真っ直ぐで感情が入る選手だと思うのですが、自分の試合で何かを伝えたいという考えはキャリアと共に強くなってきたのですか。

「ベタなんですけど、自分を証明したいということが一番ですね。僕は証明という言葉をよく使うので、嫁に『証明って言い過ぎ』、『また始まった』みたいな感じで言われるんですけど(笑)。でもそれに尽きるのかなと思いますね。あと神戸は僕にとってはゆかりのある、パワースポット的な場所なんです。過去に何度も神戸で試合をやってきましたし。だから今回は神戸にストラッサー起一の名を刻むことをテーマにしています」

――現時点ではRIZINのウェルター級にベルトはありません。この階級を盛り上げてベルトを作ることも、この階級のテーマだと思われますが、そこに向けてストラッサー選手はどうアプローチしたいですか。

「イゴール選手がMMAで5連勝・RIZIN3連勝で注目を浴びているので、ここで僕がイゴール選手に勝って(状況を)混乱させる。いろいろドラマを作っていきたいですね。ただ、これは僕一人だけでは厳しい。いろいろな選手の力、そしてファンの後押しも絶対必要なので、そこを融合させながらやっていきたいです。そうじゃないとRIZINもベルトを作るために動かないと思うので、2024年は絶対にRIZINをベルト新設に向けて動かすという気持ちでやっていきたいです」

──そういったことも含めて、次の試合でストラッサー選手はどんな試合を見せたいですか。

「総合力です。(一本を)取りにいく姿勢と、最後まで諦めない気持ち。そこの気迫ですね。あと数日前に新宿で演説している海外の人がいたんですよ。それをパッと見たときになんかすごく気持ちが入って。何の演説か内容は分からなかったのですが、ちょっと聞いてみたいなと思ったんです。その時に『これが魂や気持ちだな』と。僕も試合でそういうものを感じてもらえたら、みんなにいろんなものを伝えられると思うし、そういう姿勢でいかなあかんなと。改めてそれを数日前の演説で気づかされました。僕も魂のこもった試合、逃げるような試合ではなく、魂や気持ちが伝わる試合をやります」



■視聴方法(予定)
3月23日(土)
午後12時00分~ABEMA、U-NEXT、RIZIN100CLUB、スカパー!、RIZIN LIVE

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【RIZIN】超RIZIN.3の超緊急記者会見開催!

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RIZIN LANDMARK 9、RIZIN.46を控えて波に乗るRIZIN。勢いそのままに3月16日に六本木ヒルズアリーナで超RIZIN.3の超緊急記者会見を開催する事が発表されました。

1回目の超RIZINはフロイド・メイウェザー×朝倉未来、2回目ではベラトールとの共催が実現しましたが、今回はどんなサプライズが飛び出すのか。記者会見に注目が集まります。

そんな中、朝倉未来が削除していたXのアカウントを再開。因縁のある平本蓮とのやりとりがファンをザワつかせました。その中身をエモいと感じるか、ウエッとなるかはさておき、これは朝倉未来×平本蓮への布石か。

その他でありそうだとすれば、長らく参戦する事が発表されっぱなしのマニー・パッキャオ?それともBellator、PFL、KSW、BKFCなど海外プロモーションとの絡み?何にしてもめちゃくちゃ楽しみ。2024年のRIZINはとにかく攻めるな。
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45 BELLATOR MMA o PFL RIZIN UFC 修斗 渡辺華奈

【PFL】渡辺華奈 フライ級レギュラーシーズンに参戦!

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Bellatorを飲み込んで勢いに乗るPFL。いきなりBellatorとのチャンピオン同士の対抗戦を経て両団体は通常運転モード。PFLは現地時間4月4日にテキサス・サンアントニオのボーイングセンターで開催されるPFL 1: 2024 Regular Season渡辺華奈(FIGHTER'S FLOW)の出場が決定しました。元UFCのシャナ・ヤングと対戦します。

Bellator世界女子フライ級ランキング2位の渡辺。PFLのBellator買収劇の後、どんな進路を取るのか注目が集まっていましたが、PFLを選択しましたか。しかもリーグ戦であるレギュラーシーズンに出場するとはちょっと驚きです。

レギュラーシーズンは1年間をかけて総あたりのリーグ戦を戦ってプレーオフ進出者を決定。トーナメントを経て優勝賞金100万ドルのチャンピオンシップを目指すもの。野球のメジャーリーグのようなアメリカンナイズされた手法。日本だと修斗のインフィニティリーグに近いか。

長期間拘束されて、コンスタントに試合をこなす必要があるリーグ戦。体力的にもフィジカルもタフでないとらないため、知名度の高い選手は敬遠する傾向がありそうですが、今回はべラトール勢が多数参戦。買収効果がこんなところにも。。。

渡辺が初戦で対戦するヤング。MMA9勝5敗でUFCでは1勝4敗の戦績。過去にはKOTCで王座経験もあり、アウェイの舞台でそう簡単にはいかないでしょう。それでもBellatorで王座挑戦目前まで行っているだけに、しぶとく勝ち残ってほしい。日本人の苦戦が続くPFLで一矢報いる事が出来るか。注目です。
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45 AB BELLATOR MMA MMAPLANET o PFL PFL2024#01 UFC アンテ・デリア シェナ・ヤング ジェナ・ビショップ ジュリアナ・ヴェラスケス スティーブ・モウリー タイラ・サントス タイレル・フォーチュン ダコタ・ディチェバ ダニエル・ジェイムス デニス・キルホルツ デニス・ゴルソフ ブルーノ・カッペローザ リズ・カモーシェ リントン・ヴァッセル ルーカス・ブレナン ヴァレンティン・モルドフスキー 渡辺華奈

【PFL2024#01】渡辺華奈がヤングと対戦。PFLレギュラーシーズンはBellator勢が多数派!!

【写真】昨年7月以来となる試合が、ようやく決まった(C)MMAPLANET

11日(月・現地時間)、PFLが2024年シーズン序盤3大会=4月4日(木・同)=テキサス州サンアントニオのボーイング・センター大会、12日(金・同)=ネヴァダ州ラスベガスのザ・シアター@ヴァージンホテル大会、19日(金・同)=イリノイ州シカゴのウィントラスト・アリーナ大会の対戦カードを一挙に発表した。
Text by Manabu Takashima

ヘビー級と女子フライ級が初戦が組まれたシーズン開幕戦は、渡辺華奈のPFLデビューが決まり、昨年のPFL Challenger Seriesで本戦契約した元UFCファイターのシェナ・ヤングとの対戦が決まった。


大会メインはヘビー級のアンテ・デリア×ヴァレンティン・モルドフスキー、コメインも同じくヘビー級のデニス・ゴルソフ×リントン・ヴァッセルのPFL × 元Bellatorファイターのマッチアップとなった。

この他、ブルーノ・カッペローザ✖セルゲイ・ビロシチェニもPFL ✖ Bellator対決となったが、タイレル・フォーチュン✖ダニエル・ジェイムス、スティーブ・モウリー×オレッグ・ポポフという残りの2試合はBellator勢同士が激突する。

Bellator勢同士の対戦でいえば女子フライ級のリズ・カモーシェ✖ジュリアナ・ヴェラスケスの両者は過去2度、Bellator世界女子フライ級のベルトを立場を代えて争っており、2度ともカモーシェが勝利している。

今回が3度目、そして初めて3回戦で拳を交えることとなった。この他、女子フライ級は前述した渡辺の初陣=ヤング戦とジェナ・ビショップ✖チェルシー・ハケット戦がBellator × PFLとなっている。

加えてBellatorタイトルコンテンダーのデニス・ホルキンツは、UFCタイトルンコンテンダーからPFLと契約したタイラ・サントスと戦い、今大会唯一のPFL X PFLの顔合わせとなったのは、ダコタ・ディチェバ×リサ・マールディンというカードだ。

PFL2023欧州リーグ王者のディチェバは、PFLが猛プッシュしているファイター。PFL CS経由&本戦で1勝したマールディンとの対戦は、カモーシェとヴェラスケスが潰し合うことと比較すると、余りも厚遇されている。そういう意味では渡辺も初戦では相手に恵まれているといえるだろう。それだけに3PだけでなくボーナスPを稼いでおきたい。

またショーケースバウトではBellatorからフェザー級無敗のルーカス・ブレナンが登場するなど、実に11試合中Bellatorファイターの出場は13人を数え、PFLの7選手を大きく上回り、過半数を超える勢力となる。とはいえPFLはBellatorファイターとの契約を全うする必要があり、PFLはシーズ・ベスト4が再契約されることを考えると、後者が少数派となることは自明の理ともいえる。

先の対抗戦でもPFLを圧倒したBellator勢、PFLによるBellatorの買収はBellator ファイターのPFL侵攻の鏑矢となったかもしれない。

■視聴方法(予定)
4月5日(日・日本時間)
午前6時30分~U-NEXT


■ PFL2024#01対戦カード

<ヘビー級/5分3R>
アンテ・デリア(クロアチア)
ヴァレンティン・モルドフスキー(ロシア)

<ヘビー級決勝/5分5R>
デニス・ゴルソフ(ロシア)
リントン・ヴァッセル(英国)

<女子フライ級/5分3R>
リズ・カモーシェ(米国)
ジュリアナ・ヴェラスケス(ブラジル)

<ヘビー級/5分3R>
タイレル・フォーチュン(米国)
ダニエル・ジェイムス(英国)

<女子フライ級/5分3R>
ダコタ・ディチェバ(英国)
リサ・マールディン(米国)

<ヘビー級/5分3R>
ブルーノ・カッペローザ(ブラジル)
セルゲイ・ビロシチェニ(ロシア)

<女子フライ級/5分3R>
タイラ・サントス(ブラジル)
デニス・キルホルツ(オランダ)

<ヘビー級/5分3R>
スティーブ・モウリー(米国)
オレッグ・ポポフ(ロシア)

<女子フライ級/5分3R>
渡辺華奈(日本)
シェナ・ヤング(米国)

<女子フライ級/5分3R>
チェルシー・ハケット(豪州)
ジェナ・ビショップ(米国)

<フェザー級/5分3R>
ルーカス・ブレナン(米国)
ディミトレ・アイヴィー(米国)

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45 AB BELLATOR Bellator CS2024#01 LFA MMA MMAPLANET o PFL PFL vs Bellator PRIDE アーロン・ピコ ガブリエル・ブラガ クレベル・コイケ ジェレミー・ケネディ パトリシオ・フレイレ ヘスス・ピネド 鈴木千裕

【Bellator CS2024#01】パトリシオ・フレイレ─01─「チヒロとの試合を思い出さないわけはなかった」

【写真】パトリシオのリモートインタビューでの背景は、お馴染みの感じになってきた(C)MMAPLANET

22日(金・同)に英国は北アイルランドのベルファーストにあるSSEアリーナで開催されるBellator Champions Series2024#01「Belfast」でジェレミー・ケネディの挑戦を受けるBellator世界フェザー級王者パトリシオ・フレイレ。
Text by Manabu Takashima

パトリシオは本来2月24日(土・同)にサウジアラビアで実現したPFL Champ vs Bellator ChampでPFL世界フェザー級王者ヘスス・ピネドとの王者対決が決まっていた。しかし、ファイトウィークになりピネドが足の負傷で欠場となり、ガブリエル・ブラガとの対戦が発表されていた。

ところが計量の日になってブラガは父の死を引きずっているという理由で試合がキャンセルに。現地入りして激しい感情の起伏を経験したパトリシオ。ショートノーティスでの試合を受ける際に、彼が昨年7月の鈴木千裕戦を思い出さないわけがなかった。

それでも試合を受け、結果的にキャンセルとなったパトリシオにサウジアラビアで起こった出来事について訊いた。


──2月24日のPFL vs Bellator、パトリシオはローラーコースターのようなファイトウィークを送ったことだと思います。まずヘスス・ピネドとのチャンプ・チャンプ対決が行われなくなったことをいつ知ったのですか。

「サウジアラビアに着いてからだった。プロモーションの方からは試合を組む意向だと聞かされていたけど、計量の2日前になってガブリエル・ブラガと戦うことになった。でも、知っての通り試合は行われなかった」

──ピネドとの試合が無くなったと知った、昨年7月に鈴木千裕選手とショートノーティスで戦ったことが思い出されました。実際にパトリシオ陣営の人間からも『代役とは戦うべきでない』という言葉が自分の下には届いていました。ピネドが欠場になった時、代替カードに出場しないという選択肢はありませんでしたか。

「ショートノーティスでガブリエルと戦うことを決める前に、チヒロとの試合を思い出さないわけはなかった。それは今回、ジェレミー・ケネディの挑戦を受けることを決めた時も同じだったよ。短い準備期間で違うファイターと戦えば、またあの敗北のような経験をするかもしれないという考えは常にあった。

ただ結局のところ、俺はウォリアーなんだ。戦いたいという気持ちが、躊躇する考えを上回った。ガブリエル戦が伝えられた時も同じ状況で、俺だけが不利ということではないからね。だから戦うことを決めた。チヒロとの試合前は、首にシリアスな負傷があった。ヒチロは優れたファイターだけど、首の状態の悪さが敗北を招いたと思っている。

ただ手術をして、首は完治した。今は当時より、ずっと良いコンディションだ。あの手の負傷はもう2度とすることはないだろう」

──う~ん、なおさら試合を受けた理由が分かりかねるのですが。そこが日本だったということは関係していますか。

「その通りだよ。若かった頃、俺のヒーローは皆がPRIDEで戦っていた。自分にとって日本で戦うことは夢だった。日本という国で、日本に住む皆の前で戦いたかった……にも関わらず、クレベル・コイケとの試合で俺は何かを失ったような気がしていた。それもあってショートノーティス、体調も良くなかったけど俺は日本のファンの前で最高の試合がしたかった。結果として、大きな代償を支払うことになってしまったんだけどね。だからこそ、チヒロとの再戦は少しで早く実現させたい」

──あの試合を受けたことに後悔することはなかったですか。

「思ったような結果を手にすることはできなかった。ただし、あの場で戦うことを頼まれて、そこに応えない方がずっと恥ずべきことだと俺は今でも思っている」

──ウォリアーの言葉通り、地球の反対側のサムライです。

「ハハハハハハ(にっこりと笑顔を浮かべ、刀で斬る仕草を見せた)」

──鈴木選手との試合と違い、ブラガ戦は実現しませんでした。お父さんを亡くしたことは本当に悲しむべきことです。と同時に1カ月以上前にアーロン・ピコと対戦が決まっており、開催地まで来てお父さんを失ったことが原因で戦わなかったという話が伝わってきて、釈然としないというのが正直なところでした。

「計量後、ガブリエルが戦えないということを聞かされた。彼の気持ちは分かる。ガブリエルは試合を戦わなかっただけでなく、引退を決めたんだ。トレーナーとしても、彼を導いてきた父親を亡くしたことでね。自分がそんな状況に直面したら、やっぱり戦うことはできなくなるだろう」

──……。

「ガブリエルとは計量の翌日、ファイトデーの日に話をした。俺と俺のチーム、ガブリエルとガブリエルのチームの面々で揃ってグロッサリーストアに行き、食事も一緒にしたんだ。彼がこのタイミングで試合をしようと決めたのは、父親の死を乗り越えて前に進むためだった。ファイトキャンプをハードに行い。前向きに生きて行こうという決意の表れだったんだよ。そして、ガブリエルはしっかりとキャンプをやり切ったんだ。

でも飛行機に乗った途端、父親との遠征や練習、全ての思い出が蘇ってきた。ファイトウィークの練習も、減量も全て亡き父を思い出さずにはいられない。そんな精神状況に陥ってしまった。俺との試合をPFLは発表していたけど、ガブリエルはピコとの試合すら取りやめて引退することを決めていたと話してくれたよ。

でも彼のマネージメントチームは、俺との試合のオファーをPFLから受けて、そこも前向きに捉えよう。ここを乗り越えようと、彼を鼓舞した。ガブリエルも応じて、必死で父の死を乗り越えようとしたけど減量の段階になって、もう本当に無理だと悟った。結果、引退することを選んだ」

──……。

「そんな状態で無理をして戦う必要はないと、俺だって思う。俺はプロフェッショナル・ファイターだけど、正直なことを言えばガブリエルとの試合が実現しなくてホッとした部分もある。俺は彼が子供との頃から知っていて、それは亡くなった彼の父親と親交があったからに他ならない。それにガブリエルはチーム・ノゲイラ時代のチームメイトだったからね……」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
3月23日(土・日本時間)
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BELLATOR F1 o RIZIN ベラトール マンスール・ベルナウイ 矢地祐介

【朗報】BELLATORパリ大会に矢地が参戦 強豪ベルナウイと対戦

90: 実況厳禁@名無しの格闘家 2024/03/07(木) 06:57:05.42 ID:wLIKGLt+0
矢地ベラトールパリとかもうよくわかんねぇな
ベラ側から選手貸してって言われたんだろうけど


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AB BELLATOR F1 MMA o ONE RIZIN   ウスマン・ヌルマゴメドフ パッチー・ミックス マゴメド・マゴメドフ 矢地祐介

Bellatorが2024年の大会スケジュールを発表/12月31日(会場未定)はRIZINとの合同興行か

KAMINOGE 147


5.17『Bellator 303』でウスマン・ヌルマゴメドフ vs. アレクサンドル・シャブリー、パッチー・ミックス vs. マゴメド・マゴメドフ、マンスール・バルナウイ vs. 矢地祐介(2024年03月07日)

 こちらの続報。


 Bellator MMAが2024年の6月以降の大会スケジュールを発表。

6月22日 アイルランド・ダブリン スリー・アリーナ
9月7日 カリフォルニア州サンディエゴ ペチャンガ・アリーナ
9月14日 イングランド・ロンドン OVOウェンブリー
10月12日 イリノイ州シカゴ ウィントラスト・アリーナ
11月16日 フランス・パリ アディダス・アリーナ
12月31日 会場未定


 12月31日の会場未定は、さいたまスーパーアリーナでRIZINとの合同興行になると見られています。

Bellator 309 - Japan(Sherdog)

 Sherdogのスケジュールにはすでにそう書かれています。続きを読む・・・