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【SUG28】ケージレスリングにはならず。グラップリングで戦ったレンチオーニがOTでケビン・リーに勝利

【写真】してやったり感のあったレンチオーニ。この勝利でMMAでの活躍の幅を広げることはできるのだろうか??(C)SUG

<5分1R>
クリス・レンチオーニ(米国)
Def.OT
ケビン・リー(米国)

ケージレスリングになると思いきや、レンチオーニがすぐに引き込む。上から右腕をアンダーフックしたリーは、パスのプレッシャーを強めていく。レンチオーニはクローズドガードを取り、腰を上げたリーが一旦ヒザをつく。レンチオーニがハイガードから腰を切ると、リーは離れて間合いを取り直した。

パス狙いで飛び込んだリーに対し、レンチオーニはキムラクラッチから腕十字へ。ここも察知して腕を抜いたリーは足首を掴んで捌きに掛かるも、レンチオーニが右足にからみつく。足関狙いから体を捻って逃げようとしたリーに対し、起き上ってバックを取りに行ったレンチオーニが腹固めへ。フィジカルの強さを見せ、腕を抜いて胸を合わせたリーがサイドで抑える。

レンチオーニは足を戻し、腕十字から足を狙う。ここも察知して離れたリーは一気にパスを決める。リバーストライアングルをスラムしたリーだが、レンチオーニはそのままクラッチを続け、残り10秒で技を解き──この試合もOTに突入した。

先攻のレンチオーニはシートベルト、上体を起こしていったリーはRNCクラッチに入られるも、リストを取って胸を合わせに行く。下になったレンチオーニが腕を狙い──リーが抜いたところでエスケープが認められ、1分11秒を要した。リーもシートベルトを選び、動きのなかで肩固めに移行してマウントへ。

本来は首が抜けたところでエスケープとなるが、レフェリーが流しアームロックを仕掛ける。ここを防いだところでレフェリーがエスケープと認める中途半端さで、レンチオーニが50秒で逃げたことになり21秒のリードを奪った。

OT2R、バックのレンチオーニは、前方に落とされ三角も許さなかったリーが1分5秒でエスケープを決めた。後攻リーのシートベルトは、レンチオーニが34秒で腰をずらしエスケープ。最終OT、レンチオーニのシートベルトは1分10秒を過ぎたところで、リーが立ち上がり前方回転でスラム。そのまま起き上がりつつ、レンチオーニを前方に落とし1分16秒かけてバックから逃れた。

タップを奪うしかないリーはスパイダーウェブを選択。ゆっくり時間を使い、1分9秒で腕を抜いたレンチオーニがOT判定勝ちを収めた。スクランブル発進のケビン・リー、全く傷つかないタイブレークでの敗退となった。


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BELLATOR INVICTA MMA ONE SUG27 SUG28 UFC WNO Championships   アンディ・ヴェレラ カイル・チェンバース カイル・ベーム クリス・レンチオーニ ケビン・リー ジュリアナ・ミラー タラ・ラロサ ハイサム・リダ ビア・メスキータ メイソン・ファウラー リッチー・ブギーマン・マルチネス

【SUG28】ハイサム・リダがメイン登場!! ケビン・リー✖レンチオーニ&タラ・ラロサも

【写真】いよいよハイサムが全米級の活躍をするようになってきた!!(C)CLAYTON JONES/FLOGRAPPLING

31日(日)、ポートランド州コーネリアスのコーチ・サーチ・シニでSUG28が開催され、ハイサム・リダが初出場でヘッドライナーの大役を担う。

ノーギワールズでメダルの獲得すらならなかったが、WNO Championshipsヘビー級3位という結果がUFCファイトパスでライブ配信されるケージグラップリング大会のメイン抜擢につながった。


ハイサムの相手アンディ・ヴェレラは今年の3月に石井慧を破り、4月にメイソン・ファウラーの持つSUGアブソリュート級王座挑戦経験もあるグラップラーだ。元MMAファイターでコンバット柔術や、グラップリングでも3CGやF2Wでも戦ってきた。

そのうえでSUG27度の歴史で10試合の出場経験があり、通算戦績は6勝4敗とケージグラップリング&OTの経験値は群を抜いている。とはいえ純粋に一本を取る技量ではハイサムがヴェレラに遅れを取ることはない。事前の掛け率でもハイサムは-415でヴェレラは+305と圧倒している。

ハイサムとしては5分という短時間、金網、何よりもOTという終着点があることを考慮し、この初チャレンジに挑まなければならない。そして、初物尽くしチャレンジを成功裏に終えると、見えてくるのはファウラーの持つベルトだ。

(C)Zuffa/UFC

また今大会ではUFCファイターのケビン・リーの出場も急遽決まった。

元Bellatorファイターで、AJ・アガザームに勝利しながら、その後ファイトの機会が与えられていないクリス・レンチオーニと対戦予定だったジョーダン・ホリーの欠場を受け、3日前のスクランブル発進にUFCライト級インターリムコンテンダーが同意した。

リーのベースはレスリング。ミシガン州のグランドバレー州立大時代の2年生の時にはレスリングクラブで37連勝を記録したが、MMAに専念するために大学を中退した過去を持つ。MMAではキャリア18勝のうち一本勝ちが8試合、うち7つの勝利がRNCというリー。

(C)BELLATOR

対するレンチオーニはSUGで3勝1敗、コンバット柔術でも勝利している。

パウンド有りとはいえアガザームのバックグラブを逃れ、Zハーフガードを潰すと、キムラの仕掛けにバックから3/4マウントを奪うなどグラップリングは1枚上手を行くか。あるいはレスリングでリーが試合を支配してしまうのか。両者の戦いでは、ケージを効果的に使ったサブミッション・レスリングおよびスクランブルというこれまでのグラップリングシーンでは見られなかった戦いが見られるかもしれない。

また10thPlanetのカイル・チェンバースとタナー・ウェイスグラムのマッチアップも決まっている。

ウェイスグラムはホベルト・ヒメネス、カイル・ベームに連敗中だけに、チェンバースはSUGの一線級であることを示す結果が必要だ。

(C)INVICTA FC

隆盛を究めつつあるグラップリング界にあって、独自路線をいくSUGらしいカード、ある意味、今大会のサプライズがテラ・ラロサの実戦復帰だ。

2002年にMMAデビュー、女子MMAのパイオニアは22勝5敗という戦績を誇りながら、UFCで戦うことなく2015年5月を最後に表舞台から離れていた。43歳になったラロサの相手はリッチー・ブギーマン・マルチネスがキラーの愛称で呼ぶジュリアナ・ミラーだ。

ミラーは10月の女子版コンバット柔術&EBI=メドゥーサのコンバット柔術女子バンタム級GP初戦であのビア・メスキータをOTのエスケープタイムながら破り、大番狂わせを起こした注目の選手だ。トーナメント自体は準決勝で、準優勝のニッキ・サリバンに敗れたが、OTの強さは立証済みといえる。

そんなミラーを相手に、ラロサは往年の重厚感あるサブミッション・グラップリングを披露できるか──非常に楽しみ一戦だ。

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AJ・アガザーム BELLATOR Bellator243 Report クリス・レンチオーニ ブログ

【Bellator243】マウントで頭突き、寝技で顔面蹴り上げのアガザーム、レオンチーニに完敗も握手拒否

<フェザー級/5分3R>
クリス・レンチオーニ(米国)
Def.3-0:30-26.30-27.29-28
AJ・アガザーム(米国)

左右に回るアガザームがレンチオーニの右ジャブに組みついて、一気にバックに回る。テイクダウンでなく後方から殴ることを選択したアガザームは、胸を合わせてきたレンチオーニにシングルを切られて、右アッパーを被弾してダウンでなく、引きこむ。すぐに組んでスクランブルに持ち込んだが、続くテイクダウン狙いも切られて引き込む。

ダメージが残っているか、鉄槌を被弾するアガサームが下から足を絡ませサドルへ。回転してヒザを抜いたレンチオーニにカーフスライスを仕掛けたアガサームは、逃げられるとバックを取って崩していく。そのままバックを制され、両足をフックされたレンチオーニは、胸を合わせにいくと肩固め狙いからマウントを取られる。アガザームの頭が当たり、レンチオーニがクレームも試合は続行。ケージを蹴るレンチオーニは、胸を蹴り上げてリバーサルで上を取り返し初回が終了した。

2R、アガサームがワンツーを入れ、ボディから左を当てる。さらに左ロングを打ちダブルレッグへ。これを切ったレンチオーニががぶりからヒザ蹴り、引き込んだアガザームに対しスタンドで待ち受ける。直後の左に組みついたアガサームがバックを取り、前方に崩してバック&両足をフックする。前方に落とそうとするレンチオーニだが、キムラクラッチを取られ背中を譲った状態が続く。

レンチオーニは背中を伸ばされないように腰を上げ続けるも、厳しい時間が続く。アガザームは横回転で仰向けになるが、絞めに移行する前に胸を合わされてしまう。エルボーで額をカットされたアガザームは流血しながら三角へ。直ぐに察知し担いで足を一本抜いたレンチオーニに対し、アガザームは顔面に蹴りを入れる。寝技での蹴りもレフェリーが流し、アガザームが足を戻してクローズドガードでラウンド終了を迎えた。

最終回前にレフェリーから「プロらしくクリーンに戦え」と注意を受けた両者。アガザームの頭突きや、ラウンド終了後のやりとりにクレームが入った形だ。試合はかなり疲れて見えるアガザームがパンチから力のないテイクダウンを狙い引き込むも、レンチオーニが寝技に付き合わない。アガザームはパンチこそ届くものの、動きが重い。

クリンチしてパンチ、ノーガードでパンチを切り、テイクダウンを許さないレンチオーニだが、ハイキックにテイクダウンを合わされる。三角を見せて、スクランブルからスタンドに戻ったレンチオーニ。アガザームはグラウンドでも力強い攻撃がない。それでも飛びヒザにテイクダウンを合わせたアガザームだが、スクランブルで粘ることは無理でガードを取る。

スイープ狙いにバックを取ったレンチオーニ、胸を合わせに行きガードを取り直したアガザームだが、自らの庭でも劣性な状態が続く。ハーフからアメリカーナをレンチオーニが仕掛けたところでタイムアップに。両手を挙げて勝利をアピールするアガザームだが、レンチオーニは「アイツの頭は固い」とうそぶく。結果は3-0でレンチオーニに。アガザームのMMAレコードは3勝2敗となり、レフェリーに呼び戻されても最後まで握手を拒んだ。