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【UFC ESPN51】試合結果 進む身体代謝──を許さず、カブ・スワンソンが踏み止まる判定勝ち

【写真】23歳ルアナ・サントスが第1試合でUFC初陣をKO勝ちで飾った(C)Zuffa/UFC

12日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC ApexでUFC on ESPN51「Luque vs Dos Anjos」が開催された。

メインでヴィセンチ・ルケがハファエル・ドスアンジョス越えを果たし、コメインでカブ・スワンソンが微妙な判定ながらハキーム・ダラドゥを跳ね返しベテランが意地を見せた同大会は、プレリミ7試合が全てフィニッシュ決着となっている。。

パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト: カリル・ラウントリー、イアズミン・ルシンドマーカス・マギー、デイモン・ブラックシアー

UFC ESPN51
<ウェルター級/5分5R>
○ヴィセンチ・ルケ(ブラジル)5R
判定
詳細はコチラ
×ハファエル・ドスアンジョス(ブラジル)
<フェザー級/5分3R>
○カブ・スワンソン(米国)3R
判定
詳細はコチラ
×ハキーム・ダラドゥ(カナダ)
<ライトヘビー級/5分3R>
○カリル・ラウントリー(米国)1R2分40秒
KO
×クリス・ダウカウス(米国)
<女子ストロー級/5分3R>
○イアズミン・ルシンド(ブラジル2R3分42秒
肩固め
詳細はコチラ
×ポリアナ・ヴィエイラ(ブラジル)
<189.5ポンド契約/5分3R>
○AJ・ドブソン(米国)3R
判定
詳細はコチラ
×タフォン・エヌシュクウィ(カメルーン)
<189ポンド契約/5分3R>
○ジョシュ・フレムド(米国)3R
判定
×ジェイミー・ピケット(米国)
<バンタム級/5分3R>
○マーカス・マギー(米国)1R2分19秒
KO詳細はコチラ
×JP・ベイス(南アフリカ)
<ライト級/5分3R>
○テレンス・マッキニー(米国)1R1分25秒
TKO
詳細はコチラ
×マイク・ブリーデン(米国)
<フェザー級/5分3R>
○アイザック・ドルギャリアン(米国)1R4分48秒
KO
×フランシス・マーシャル(米国)
<ヘビー級/5分3R>
○マルティン・ブダイ(スロバキア)1R4分11
キムラ
×ジョシュ・パリジアン(米国)
<女子ストロー級/5分3R>
○ジャケリン・アモリン(ブラジル)3R3分41秒
KO
×モントセラ・ルイス(メキシコ)
<バンタム級/5分3R>
○デイモン・ブラックシアー(米国)3R
判定
×ホゼ・ジョンソン(米国)
<女子フライ級>
○ルアナ・サントス(ブラジル)1R3分41秒
KO
×ジュリアナ・ミラー(米国)
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JP・ベイス MMA MMAPLANET o UFC UFC ESPN51   ブログ マーカス・マギー

【UFC ESPN51】スイッチとステップからの──拳が強いッ!! マーカス・マギーが右でJP・ベイスを沈める

<バンタム級/5分3R>
マーカス・マギー(米国)
Def.1R2分19秒by KO
JP・ベイス(南アフリカ)

サウスポーのマギーに、右ミドルを蹴るベイス。マギーはオーソに構え直すと、スイッチを繰り返して右ローを蹴っていく。左ハイを返したベイスが、右ストレートに組みに行く。すぐに離れたベイスが右を当て、マギーも右を返す。テイクダウンに拘ることなく、組みを見せながらパンチを繰り出すベイスだが、ワンツーを被弾して一瞬腰が落ちる。マギーは攻め急がず、左右に動いて構えを変えつつ、ベイスの右に右フック一閃。動きを止めたベイスを見て、レフェリーが試合を止めた。

「ハードワークがあったから。さぁ、次だよ。もう終わっていたから、追撃のパウンドはいらなかった。色々できるし、触らせない。これが好きでやっているんだ。永遠じゃない、今を皆に感謝にしている。誰もできることじゃないし。困難な時期があっても、それが人生だから」とマギーは話した。


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【UFC ESPN51】WEC&UFCで16年、カブ・スワンソン「可能な限り、最もレベルの高い場所で戦いたい」

【写真】ジェンス・パルバー、髙谷裕之、ジョゼ・アルド、チャド・メンデス、シャーウス・オリヴェイラ、ダスティン・ポイエー、フランキー・エドガー、マックス・ホロウェイ、川尻達也、チェ・ドゥホ、ブライアン・オルテガ、クロン・グレイシー、ギガ・チガゼ──とんでもない面々と戦い続けてきた(C)Zuffa/UFC

12日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC ApexでUFC on ESPN51「Luque vs Dos Anjos」が開催され、コメインでカブ・スワンソンがハキーム・ダラドゥと対戦する。
Text by Manabu Takashima

ブラジリアン同朋対決、近距離の打撃の交換上等のビセンチ・ルケと柔術とレスリング、そしてムエタイの融合=ハファエル・ドスアンジョスのウェルター級戦がメインの同大会。

MMAデビューから19年、キャリア20年目を迎えたスワンソンは今年の11月で40歳を迎える。キャリア10戦目、2007年にWECと契約を果たすと──軽量級最高峰からUFCに転じ、16年間も最高の相手と戦い続けてきた。WECで5勝3敗、UFCでは13勝9敗。決して綺麗でないレコードを見て分かるように、タフな試合の連続にも関わらずオクタゴンで戦い続けているスワンソンに、長年戦続けることができる秘訣とMMAに賭ける想いを尋ねた。


――カブの試合を初めてライブで取材させてもらったのは、2007年12月。WECでのジェンス・パルバー戦でした。あれから16年が過ぎて、今もUFCで戦い続けている。本当に尊敬します。

「ありがとう。今も他の選手と競い合うことが好きでたまらないんだ。自分の力でソレが可能な限り、最もレベルの高い場所で戦いたいと思っている。そうは言っても、近いうちにキャリアを終えることは間違いない。でも、少しでも子供達に自分が戦っているところを見せて、彼らの記憶に残るようにしたいんだよね。その後は指導に専念したいと思っている」

──2017年から2019年にかけて4連敗という苦しい時を過ごしましたが、その際も引退は考えなかったですか。

「あの時は、ジムでの練習で日々成長しているのに結果に表れず、凄くフラストレーションが溜まっていた。もっとやれると信じていたから、あの時期に引退を考えたことはないよ。ただ勝利を欲していた。と同時に、少しゆっくりしないといけないことを学んだ。

結婚して、3人の子供ができ、ジムをオープンした。人生の大きな転換期にあって、それまでのようにスムーズにモノゴトを進めることができなかった。ただし、あの日々があって今の僕があると思っているよ」

──そのような時を経て戦い続けるうえで、40歳を迎えようとする今も戦い続ける。その目標をどこに置いているのですか。

「根底にあるのは、絶対的に楽しむということ。3カ月後に40歳になる今回のファイトは、今後のことを考えるうえでも大切になってくる。でもね40歳の誕生日、妻とこれからの人生について楽しく話していることは間違いないよ(笑)」

──これまで本当にタフな相手と戦ってきて、そのなかには髙谷裕之、川尻達也という日本を代表するファイターも含まれています。その両者も既に引退して、後進の育成や地域社会に根付いて健康促進という第二の人生を歩んでいます。そんな彼らとあれだけ激しい試合をしてきたカブが、今もこれだけのコンディションをキープしているのは驚異的です。

「ありがとう。ずっと20代の選手たちとトレーニングをして、同じようにハードに体を動かしている。加えてそれだけの練習をするから、体のケアをしてリカバリーしっかりとしている。今も以前のように練習できるのは、コンディションをキープできていることが大いに関係しているはずだ。現役として、最後の時間をしっかりと過ごせているし、そこは本当に感謝している。体がいうことをきかなくなるまで、続けることはないからね。

それにファイト自体、若い頃と比較するとただ前に出るだけでなく、引いても戦えることを学んだ。若い時はひたすら前に出てファイトすることに夢中だった。今も積極的に攻めるスタイルを続けるいるよ、それができるのも、スマートに考えることができるようになったからだ。今も攻めるスタイルを楽しめているよ」

──そして今週末には32歳、油の乗り切っているハキーム・ダラドゥと対戦します。彼の印象を教えてもらえますか。

「ウェルラウンディットな選手だ。危険な相手だよ、3Rを通じて自分のペースで戦い続けることできる。それがUFCでは1度もフィニッシュ勝利がないことに通じている。スタミナ配分をして、時間を使って戦う。ただし、そんな彼と戦うことでイライラすることもないし、惑わされることもない。ちゃんと自分の試合ができるだろう」

──既にカブは成熟したファイターなので、躍起になって攻めてくるファイターの方が隙を見つけやすいかと思います。ただし、あの待ちのスタイルと徹底して自分を崩さないところは逆に攻略しづらくないでしょうか。

「まぁ、皆がそれぞれのスタイルを持っているからね。そして、皆それぞれ弱点がある。その弱点をついていくことが、僕の戦いだ。彼の動きを研究して、この試合用の動きもあるけど、概ねいつも通りに戦って勝つつもりだ。

僕にはそれだけの経験がある。この階級のベストファイター達と戦ってきた。彼にはない経験を積み上げてきたきたからね。コメインイベントで戦うプレッシャーも彼は経験したことがない。僕はそういう状況で戦うことに慣れている。あの状況で戦うと、普段とは違う感情がわき上がってくるんだ。ハキムがそれをコントロールできるのか、オクタゴンの中で明らかになるよ」

──そのなかで、どのような試合をファンに見せたいと思っていますか。

「ベストバージョンのカブ・スワンソンを見せたい。それはいつも心掛けていることだ。少しでも前回の試合から、成長した自分でいたい。そして、これまでと同じように攻める戦いを進化させたい。そんな風に戦えなって、オクタゴンのなかで実感できればハッピーなんだ」

──カブ、今日はインタビューを受けてくれてありがとうございました。最後に日本のファンに一言お願いできますか。

「日本には2度行ったことがあるんだ。最高だったよ。これまでに訪れたなかで、最も気にいっている場所だ。できれば今年の大晦日、友人のフアン・アルチュレタの試合の時にまた日本に行きたいと思っている。フアンは日本に行くと、そのまま居着いて米国に戻ってきた時には、いつも体重が増えているんだよ(笑)。フアンと一緒に日本に行ければ良いね。最高のファンの皆に『ハイ』と伝えてほしい」

■視聴方法(予定)
8月13日(日・日本時間)
午前5時~UFC FIGHT PASS
午前4時30分~U-NEXT

■ UFC ESPN51計量結果

<ウェルター級/5分5R>
ヴィセンチ・ルケ: 170.5ポンド(77.34キロ)
ハファエル・ドスアンジョス: 171ポンド(77.56キロ)

<フェザー級/5分3R>
カブ・スワンソン: 146ポンド(66.22キロ)
ハキーム・ダラドゥ: 146ポンド(66.22キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
カリル・ラウントリー: 203.5ポンド(92.3キロ)
クリス・ダウカウス: 205ポンド(92.99キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
ポリアナ・ヴィエイラ: 116ポンド(52.62キロ)
イアズミン・ルシンド: 116ポンド(52.62キロ)

<ミドル級/5分3R>
タフォン・エヌシュクウィ: 189.5ポンド(85.95キロ)
AJ・ドブソン: 185.5ポンド(84.14キロ)

<ミドル級/5分3R>
ジョシュ・フレムド: 189ポンド(85.72キロ)
ジェイミー・ピケット: 186ポンド(84.37キロ)

<バンタム級/5分3R>
マーカス・マギー: 136ポンド(61.69キロ)
JP・ベイス: 136ポンド(61.69キロ)

<ライト級/5分3R>
テレンス・マッキニー: 156ポンド(70.76キロ)
マイク・ブリーデン: 156ポンド(70.76キロ)

<フェザー級/5分3R>
フランシス・マーシャル: 145.5ポンド(66.0キロ)
アイザック・ドルギャリアン: 145.5ポンド(66.0キロ)

<ヘビー級/5分3R>
ジョシュ・パリジアン: 266ポンド(120.65キロ)
マルティン・ブダイ: 266ポンド(120.65キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
モントセラ・ルイス: 113ポンド(51.25キロ)
ジャケリン・アモリン: 116ポンド(52.62キロ)

<バンタム級/5分3R>
デモン・ブラックシアー: 136ポンド(61.69キロ)
ホゼ・ジョンソン: 135.5ポンド(61.46キロ)

<女子フライ級/5分3R>
ジュリアナ・ミラー: 126ポンド(57.15キロ)
ルアナ・サントス: 126ポンド(57.15キロ)

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【UFC290】「アフリカでUFCを開催できるのは南アだけ」。キャメロン・サーイマンに訊く南アのMMA事情

【写真】なんだか高校生と話しているような感じだったサーイマン。南アフリカのアピールが可愛らしかったです (C)MMAPLANET

8日(土・現地時間)にネヴァダ州ラスベガスのTモバイル・アリーナで開催されるUFC290「Volkanovski vs Rodriguez」で南アフリカの新鋭キャメロン・サーイマンがテレンス・ミッチェルとオクタゴン3連勝を掛けて戦う。

ミドル級トップのドリキュス・デュプレッシー、フライ級のJP・ベイスとアフリカ大陸の最南端からUFCに挑むサーイマンが、南アのMMA事情を説明し、今大会の試合とこれから──そしてUFC南アフリカ対決実現への強い想いを話してくれた。


──テレンス・ミッチェルとオクタゴン3戦目を週末に戦います。今の気持ちを教えてください。

「またラスベガスで戦えるということが、とても嬉しい。環境的にも完璧だし、全てがスムーズに行っているよ。インターナショナルファイトウィークで、南アフリカ人ファイターの力を示す機会を得られるなんて本当に光栄なことだよ」

──南アフリカからラスベガスは相当な長旅ではないですか。しかも季節すら正反対です。

「ホント、その通りだよ。30時間飛行機に乗って真夏の砂漠にやって来る。ベガスに合わせるのは、本当に大変だよ。だから2週間前に来て、着くと同時にトレーニングをしたんだ。3、4日すればもう大丈夫。100パーセントの体調を整えることができる」

──それにしても22歳の南アフリカの新鋭が、ここまで良いパフォーマンスをUFCで見せることができるなんて、昨年のコンテンダーシリーズ前まで思いもしていなかったです。

「僕がプロMMAファイターになったのは18歳の時だった。皆が『若すぎる』って言っていたよ。特に南アフリカでは10代のMMAファイターなんて、本当にいなくて。でも、じっくりとキャリアを積んでEFC Worldwideのバンタム級タイトルを獲った時は21歳で、最年少記録を創った。その結果、コンテンダーシリーズで戦う機会を得ることができたんだ。チームCITの皆にただ感謝している。CITの全コーチの存在なくして、今、僕はここにいることはできていないから。

手にすることができた機会で、常にベストの戦いをしようと心掛けていたら、UFCでも運よく勝ち続けることができた。土曜日の試合も今の状態を持続させたい。テレンス・ミッチェルをフィニッシュしたいと思う」

──キャメロンはアグレッシブかつスマートな打撃、それ以上に見事な組み技を披露しています。もともと、格闘技を始めたのはいつ頃だったのですか。

「12歳の時に家の近所にあった地元の小さなジムで、キックボクシングを始めた。学校が終わるとジムに直行して練習し、夜になると親が迎えに来るんだ。凄く楽しんで練習していたから、すぐに色々なことを学ぶことできた。

それが全ての始まりで、数カ月後にはキックだけでなくグラップリングの練習もするようになった。14歳の時にチームCITに移り、それからレスリングも習えるようになった。ただキックボクシングでは食っていくことはできないから16、17歳の時にMMAでやっていこうと決めたんだ」

──キックでは生活できなくてMMAへ。MMAでは生活できるということですか。

「そうだね。UFCとサインする前に戦っていたEFC Worldwideも凄く良いプロモーションだから。それは南アフリカだけでなく、他の国のMMAファイターにもいえることだろう。EFCで戦っていると、他の国で戦うチャンスを手に出来る。ボカン・マスンヤネやルサンド・ビコに続き、僕とEFCバンタム級王座を賭けた戦ったシンディレ・マネンゲラも、確か今週末に日本で戦うよね。

そういう国外で戦う選手が南アフリカのファイター達の存在を世に知らしめてくれた。彼らは間違いなくワールドクラスのアスリートだから。遠征はいつだって大変だけど、外国で戦うことで違うカルチャーに触れることができる。だから日本に限らず、アジアの大会で僕の試合を組んで欲しいと願っているよ」

──試合経験よりも選手を成長させるものはないと言われるなかで、日本などは毎週のようにMMAの大会が行われていますが、南アフリカでは実戦経験の場が少ない。そのなかで、これだけEFCから世界レベルのイベントへとステップアップをする選手がいるのは、キャメロン的には何が要因だと考えられますか。

「まず南アフリカでは凄くスポーツ全般の人気が高いということがあると思う。MMAを始める前に何らかのスポーツを経験している。今ではバーサス・プロモーションが、ファイトナイトというアマチュアの大会を開くようになり、そこで力を見せた選手がプロ契約をしているんだ。プロとして戦う舞台もEFC以外にもFightStar FCも活動している。

人材発掘と人材育成の両方が強化され、イベントの数も増えた。南アフリカのMMAの未来は明るいよ」

──それこそ南アMMAの未来といえるキャメロンですが、対戦相手テレンス・ミッチェルの印象を教えてください。

「15勝2敗、強いファイターだよ。フィニッシュの多くがグラウンドだよね。前に戦ったスティーブン・コースローのように、まだ表に表れていない良いレコードの持ち主だ。絶対的な質の高いグラウンドの攻防を繰り広げることができるだろうけど、僕は打撃で戦ってボーナスを狙いたい。とにかく、どのような展開になろうが良い試合になって僕が2Rで勝つよ」

──2Rと断言する故は?

「初回はあまり飛ばさない。じっくり相手の動き出しのタイミングを見ている。前の試合では判定勝ちになってしまったけど、好きな勝ち方じゃい。2Rになると仕留めるために戦うからね」

──今大会、日本から平良達郎選手が出場します。彼は4戦目で初のPPVショー出場です。対してキャメロンは過去2試合どちらもPPV大会、Tモバイル・アリーナで戦っています。

「本当に凄く機会を与えてもらっている。UFCに僕がどれだけの力を持っているのか、分かってもらえる舞台だ。PPVのビッグイベントの一員として、これからもキャリアを重ねていきたい。そういえば、その日本人選手とコーチにPIで会ったよ。凄く良いヤツで、めちゃくちゃリラックスしていたね。体調も良さそうで、凄い試合をやってくれそうで楽しみなんだ」

──キャメロンのその言葉が、日本のファンは相当嬉しいはずです。ところでバンタム級は常に層が厚いです。ここからトップ10、トップ5を目指すために土曜日の試合ではどのような点をアピールしたいと思っていますか。

「まずは絶対的に豪快なフィニッシュをすること。スタンドだろうが、グラウンドだろうが試合を終らせる。どの局面でもフィニッシュできるけど、今回の試合ではKOしたいと思っている。テレンス・ミッチェルはとても考えて打撃を使っているファイターなんだけど、僕からすると穴だらけだ。

この試合で勝って年内に最低でももう1試合、できればトップ15のファイターと戦いたい。コンテンダーシリーズも含めると4連勝になり、通算戦績は9勝0敗になる。なら上の選手と戦っても良いはず。そういう機会をモノにして、来年にはタイトルに挑戦したいと考えている」

──キャメロンやチームメイトのドリキュス・デュプレッシー、JP・ベイズら南アフリカ人選手、そしてジンバブエやアフリカ大陸がルーツの選手が増えており、UFCにアフリカでのイベントを開いてほしいという気持ちはないですか。

「今、アフリカからは才能あるファイターが誕生している。アフリカン・ファイターがアフリカで戦える機会が訪れるなら、最高だよ。もしUFCがアフリカに来るなら、海外からの観光客を受け入れる状態にあり、治安も問題ないのは南アフリカだけだよ。まぁ他の国も問題ないけど、なかでも南アフリカは一番安全な国だからね」

──……。

「ドリキュスは世界タイトル挑戦が見えている。そうなればチャンピオンはアフリカ──ナイジェリア出身のイスラエル・アデサニャだ。アフリカ勢同士のタイトルマッチが、アフリカで実現すればこんなに素晴らしいことはない。そしてホスト・カントリーになれるのは南アフリカだけだよ」

──素晴らしい想いですが、日本人からすれば南アフリカが安全だとは口にできないです(苦笑)。サッカーやラグビーのワールドカップで、キャメロンの母国に行ったメディアから、安全だという話を聞かされたことは正直ありません(笑)。

「それは……ツーリストが訪れない場所は、最高の環境だとは言えないね(苦笑)。でも僕のホームタウン、プレトリアはヨハネスブルクよりずっと良い場所だよ。それに素晴らしいアリーナもあるし、郊外にいけばアニマル・クルーズだってできるからね。UFCを開催する資格はあるはずだ。もし、そういう機会が訪れれば街は十分に安全になってメディアを迎えて入れるよ」

──なるほど(笑)。ではUFC南アフリカ大会実現へ向けキャメロンがプレトリアの観光大使にならないといけないですね。

「そうだね、そして安心して世界中の人を受け入れる体制を創っておくよ(笑)。ほんと、まだまだ南アフリカのことは間違って伝わっていることが多いと思うから、しっかりと本当の南アフリカを世界の皆に知って欲しい」

■視聴方法(予定)
7月9日(日・日本時間)
午前8時~UFC FIGHT PASS
午前11時~PPV
午前7時30分~U-NEXT

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JP・ベイス K-1 MMA MMAPLANET o ONE ONE Championship UFC UFC276   アレックス・ポアタン・ペレイラ アレックス・ヴォルカノフスキー アンドレ・ムニス イアン・ギャリー イスラエル・アデサニャ キック クリス・カーティス ケルヴィン・ガステラム ショーン・オマリー ジェイリン・ターナー ジム・ミラー ジャック・デラ・マダレナ ジャレッド・キャノニア ドナルド・セラーニ ドリキュス・デュプレシー ブライアン・バルベレナ ブラッド・タヴァレス ブラッド・リデル ペドロ・ムニョス ボクシング マックス・ホロウェイ メイシー・バーバー ロビー・ローラー 海外

【UFC276】南ア発KSW経由、UFCの頂点へ。ドリキュス・デュプレシー「3試合以内に王座に挑戦する力が」

【写真】非常にソフトかつ、丁寧にインタビューの受け答えをしてくれたデュプレシー(C)MMAPLANET

2日(土・現地時間)、ネバダ州ラスベガスのTモバイル・アリーナでUFC 276「Adesanya vs Cannonier」が開催され、南アフリカ人ファイターのドリキュス・デュプレシーがブラッド・タヴァレスとプレリミで対戦する。

UFCに在籍する南アフリカ人ファイターは2人、そのうちの1人のデュプレシーは母国EFC Worldwideでウェルター級&ミドル級、ポーランドのKSWでウェルター級王座を獲得してきた。UFCでは2勝0敗、今回の試合をプレリミ卒業戦と宣言するデュプレシーに話を訊いた。


──土曜日にブラッド・タヴァレスと戦います。今の調子を教えてください。

「凄く良い感じだよ。UFCで戦うようになって、毎試合良くなっている。UFCデビュー戦では凄く緊張してしまって、2試合目はポイエー✖マクレガーなんていうビッグショーだったから、またナーバスになっていた。今回はUFCにも慣れてきたなかで、ランク12位の相手と戦えるのは絶好の機会だよ。

精神的には4月の試合がキャンセルになって、ファイトに飢えている。肉体的には凄くシェイプされていて、僕がこれから頂点に昇りつめる力を持っていることを証明したい」

──今回はPPVイベントといっても、UFCインターナショナル・ファイトウィーク中に開催され特別な感じもします。

「僕に選択権はないけど、Fight Nightのメインカードだったら、PPVのプレリミで戦いたい。ポイエー✖マクレガーというビッグショーでTKO勝ちできたから、このチャンスが巡ってきたと思っている。だから、今回もしっかりとフィニッシュしたい。そしてプレリミで戦う最後の試合にしたいね」

──私はドリキュスの試合はKSW時代に初めてチェックするようになったのですが、それが2018年だったのに対し、MMAデビューは2013年ともうキャリアは9年になるのですね。そもそもドリキュスがMMAを始めるようになったきっかけは何だったのでしょうか。

「TVでMMAを視て、やってみたいと思った。15歳の時だった。それ以来、MMAしか見えない生活を送ってきたよ。プロとしてMMAで生きていくために懸命に努力を続けたんだ」

──MMAを始める以前に格闘技の経験は?

「5歳で柔道を始めた。5年間やって、一緒に練習していた兄弟と揃って南アフリカのチャンピオンになっているよ。それから2年ほどレスリングの練習をして、14歳の時かK-1キックボクシングに転じたんだ。18歳の時にWAKO K-1ルールのジュニア世界チャンピオンになり、そこからMMAを始めた」

──ではMMAを始める前に、必要となる組みも打撃も経験していたのですね。

「そうだね。グラップリングも16歳か17歳でやり始めていたし、レスリングも含めてトライしたいことにトライし、MMAに行き着いたんだ」

──当時、南アフリカでのMMAの認知度はどのようなモノだったのですか。

「僕が始めた頃は、まだまだ歴史も浅くて本当に新しいスポーツだったよ。きっと僕は南アフリカで初めてフルタイムでMMAファイターになった1人のはずだ。それからの南アフリカにおけるMMAの普及は凄く速かった。今やUFCはアフリカ中、どこにいてもケーブルTVで視ることができる。4、5年後は南アフリカから国際的な舞台で戦う選手はもっと増えるだろう」

──南アフリカのUFCファイターではJP・ベイスのように米国を拠点に置くようになった選手もいます。

「僕も可能な限りサンフォードMMAでトレーニングをしているよ。ただし、試合が決まると調整は南アフリカのチームで行うようにしている。6週間ほどのキャンプを1人のコーチの下、一つのチームで調整する。皆、しっかりと経験を積んできているし南アフリカでも十分な練習環境が整っているよ」

──KSWではロベルト・ソルディッチを初戦で破り、ウェルター級王者に。しかし、ダイレクトリマッチで敗れ陥落。そこから1度、ミドル級で戦った後にKSWを離れました。

「19歳の時にEFC Worldwideでプロデビューし、ウェルター級のチャンピオンになった。そしてKSWからオファーをあり、ポーランドと英国で戦った。海外で新たな挑戦がしたかったからだよ。ただしウェルター級は減量が厳しくて、もうやるべきことは全てやったと感じたから、KSWの最後の1試合はミドル級で戦ったんだ。

MMAを始めて以来、最高の決断だったと思っている。全く体の動きや調子がウェルター級の時とは違っていたからね。そしてEFCでミドル級のベルトを手にした時、UFCから声が懸かった。確かにソルディッチにKOで敗れたけど、ウェルター級はもう僕の階級ではなかった。と同時にソルディッチはウェルター級で世界のベストの1人だと今も思っている」

──UFCでの動きは、確かにKSW時代より良くなっていると感じました。

「そうだろう? 100パーセント、その通りだよ。動きもフィーリングも変った。何よりUFCと契約し、世界のトップと戦っていくことなるという気持ちが、凄く良い方向に動いたと思う。普段の生活から練習と、よりモチベーションが高くなったんだ。世界のベスト、UFCの世界チャンピオンを目指すことで、トレーニングの質も良い意味で変わったよ」

──4月はタイトルコンテンダーのケルヴィン・ガステラム戦が流れました。キャリア最大の試合がなくなり、今回の試合を迎えたことに関してどのように感じていますか。

「あの時は3人も対戦相手が代わり、最終的に試合自体が流れた。ガステラム以前にアンソニー・ヘルナンデス、クリス・カーティス戦がなくなった。僕は誰とでも戦うけど、あの時はUFCにトップ10と戦いたいと伝えた。誰も恐れることはない。だからガステラムとの対戦が決まった時は嬉しかったけど、結局試合はなくなり世界の誰とでも戦えることを証明する機会を失ってしまったんだ。

ブラッド・タヴァレスは僕のデビュー前からUFCで戦っている素晴らしいファイターだ。打撃ができ、テイクダウンを防げ、テイクダウンをしてパウンドや極めもある。UFCで21試合も戦っているのだから、強くて当たり前だよ。ただし、今はそれほどでもない。彼の武器である打撃にしても、MMAの進化に以前のような威力はなくなった。僕の方が今のMMAで戦う術を持っている。その違いを試合で見せようと思う。

この試合に勝って、3試合以内に王座に挑戦する力があることを見せつけるつもりだよ」

──ドリキュス、今日はインタビューを受けていただきありがとうございました。最後に日本のファンにメッセージをお願いします。

「日本のMMAは凄いよ。僕はONE Championshipの大ファンだから、ほとんどの大会をチェックしている。それにK-1ではヤン・ノルキヤが南アフリカを代表して戦っていた。ミルコ・クロコップのK-1 GPでの活躍を見て、キックを始めたんだ。僕のことをアジアのファンがサポートをしてくれたら、本当に素晴らしいことだよ。いつの日か、日本で戦いたいと思っているので、応援してほしい」

■視聴方法(予定)
7月3日(日・日本時間)
午前7時00分~UFC FIGHT PASS
午前11時00分~PPV
午前11時00分~WOWOWライブ

■UFC276対戦カード

<UFC世界ミドル級選手権試合/5分5R>
[王者]イスラエル・アデサニャ(ニュージーランド)
[挑戦者]ジャレッド・キャノニア―(米国)

<UFC世界フェザー級選手権試合/5分5R>
[王者]アレックス・ヴォルカノフスキー(豪州)
[挑戦者]マックス・ホロウェイ(米国)

<ミドル級/5分3R>
ショーン・スティックランド(米国)
アレックス・ポアタン・ペレイラ(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
ロビー・ローラー(米国)
ブライアン・バルベレナ(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ジャック・デラ・マダレナ(豪州)
ラマザン・エミエフ(ロシア)

<バンタム級/5分3R>
ペドロ・ムニョス(ブラジル)
ショーン・オマリー(米国)

<ライト級/5分3R>
ブラッド・リデル(ニュージーランド)
ジェイリン・ターナー(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ドナルド・セラーニ(米国)
ジム・ミラー(米国)

<ウェルター級/5分3R>
イアン・ギャリー(アイルランド)
ゲイブ・グリーン(米国)

<ミドル級/5分3R>
ブラッド・タヴァレス(米国)
ドリキュス・デュプレシー(南アフリカ)

<ミドル級/5分3R>
アンドレ・ムニス(米国)
ユライア・ホール(米国)

<女子フライ級/5分3R>
ジェシカ・アイ(米国)
メイシー・バーバー(米国)

<女子バンタム級/5分3R>
ジェシカローズ・クラーク(豪州)
ユリア・ストレアレンコ(リトアニア)

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JP・ベイス MMA MMAPLANET o UFC UFC ESPN38

【UFC ESPN38】右オーバーハンド&左の幕開けからダーデンが68秒間JP・ベイスを殴り続けTKO

<フライ級/5分3R>
コディー・ダーデン(米国)
Def.1R1分08秒by TKO
JP・ベイス(南アフリカ)

前足でハイを見せたJPが右カーフを蹴る。ダーデンは右オーバーハンドから左を打ち込むと、JPがもんどりうったように組みへ。ケージを背負わされたJPが離れ際に右エルボーを入れる。間合いを取ったダーデンは、右ローからワンツーに右を合わせる。テイクダウンに逃げたJPをかわし右を打ち抜く。完全に効いたJPに対し、ダーデンはサイドバックから鉄槌を連打したにラッシュをかけると、レフェリーが試合を止めた。


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JP・ベイス Report UFC UFC ESPN21 ブログ モントセラト・カネホ

【UFC ESPN21】UFCでも見られた──一味違う、首投げ→袈裟の攻防。ベイス夫妻は揃って敗北デビューに

<女子ストロー級/5分3R>
モントセラ・カネホ(メキシコ)
Def.3-0:29-27.29-28.29-28
シャイアン・ベイス(米国)

第1試合でKO負けをしたJPがセコンドに就くシャイアン・ベイス。前に出てくるカネホにワンツーを決めるベイスは、組まれても体を入れ替えてバックにつく。ベイスが前方に崩していくと、首投げ気味に上を取ったカネホがヘッドロックを続ける。クラッチを組んで足をフックしつつ頭を抜いていこうとするベイスだが、カネホが許さない。

スカーフホールド狙いに、力の方向を合致させ後方回転を狙ったベイス。ここも袈裟に戻したカネホはワンフックのままで頭を抜かせない。起き上りかかったベイスを潰したカネホがパンチを入れる。残り1分、ワンフックのままで抑えられたベイスは、最後の最後に技を解いて向き合ってきたカネホのバックに回り時間に。

2R、左を入れたベイスは、腕で頭を巻こうとしたカネホにパンチを連続で打ち込んで離れる。さらに踏み込んで右を当てたベイスは、強引に組んできたカネホの首投げに再び捉えられそうになる。一度は頭を入れて耐えたベイスだが、カネホが首投げを決める。下で暴れるベイスは腹ばいになるが、袈裟から逃れることができない。ここでクラッチが切れたバイスは、キーロックを極められそうになるが、足を頭に絡ませさらに腹ばいになってスクランブルで離れる。

それでもまたも首投げで上を取ったカネホだったが、抑えるだけの力は残っていなかったか早々に袈裟から逃れたベイスが上を取りマウントへ。パンチを落としたところで、5分を迎えた。

最終回、右ストレートを入れたベイスは、距離を取るカネホに来いと挑発する。2Rを取ったと判断していておかしくないカネホは無理をしない。ベイスはワンツーで試合を組み立て、前蹴りを入れる。右ストレートから左ミドルを入れたベイスは、組んでヒザをボディに突き刺す。

さらにカネホの前進にカウンターを入れ、首投げを押し返す。それでもクリンチに持ち込んだカネホが、この試合4度目の首投げに成功する。このまま固めて時間の経過を待ったカネホだが、ベイスはロールから頭を抜いてサイドバックからカーフスライサーを狙う。カネホが上を取るが、ベイスは下から思い切りパンチを入れ蹴り上げから腕を取っていったところで試合終了に。

直後に何やら言葉を発したカネホに対し、ベイスが怒りを爆発させる。これに対し、カネホは中指を立てる。結果、カネホが3-0で判定勝ちし、ベイス夫妻は揃って黒星を喫した。UFCでも見られた首投げ&袈裟固めでの勝利だが、そこで見られた攻防は一味違っていた。


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JP・ベイス Report UFC UFC ESPN21 ブルーノ・シウバ ブログ

【UFC ESPN21】夫婦揃ってUFC初陣のJP・ベイス、ブルーノ・シウバの右オーバーハンド、右クロスに敗れる

<フライ級/5分3R>
ブルーノ・シウバ(ブラジル)
Def.2R2分56秒by TKO
JP・ベイス(南アフリカ)

ワンツーから左ローを蹴ったシウバ、これが急所に入り試合が中断される。再開後、踏み込んで右ローを蹴るシウバはJPのジャブに対し、アイポークを犯してしまう。2度目のリスタート直後、右オーバーハンドを決めたシウバに対し、JPもオーバーハンドを当てる。跳び蹴りのような形で姿勢を乱したJPが下になり、スイープ狙いで煽ってクローズドガードに。シウバがパンチを落とし、足を一本抜いていく。一気にパスを狙ったシウバは、ギロチンを防ぐと同時にフルガードに戻される。

JPのシャオリン・スイープを潰したシウバは、スクランブルでバックを取ると前方にスラム。JPはキムラを狙うも、腕を抜かれて胸を合わせる。シウバはカーフに右アッパーを合わせて組みへ。ケージにJPを押し込み、離れてローにスピニングバックフィスト。JPは終了と同時にダウンを喫した。

2R、JPはハイキックでまたもスリップしてガードを強いられる。フルガードでワキをすくって左腕をしぼっていき、カンヌキからバタフライガードへ。シウバはリリースして立ち上がらせてハイキックを狙う。JPはワンツーで前に出ると、動きが鈍ったように見えたシウバが右ストレートを当てる。クリンチからエルボーを入れたJPのステップインにシウバが右を合わせてダウンを奪う。前転から立ち上がったJPにアッパーを突き上げダウンを奪ったシウバはパウンドを続ける。

JPも殴られながら立ち上がって拳を振るっていく。一旦間合を取ったシウバは左ジャブに右クロスを合わせ、勝負を決めた。夫婦揃ってUFCデビューのJPだが、シャイアンに良い形でバトンを渡すことはできなかった。


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Interview JP・ベイス UFC UFC ESPN21 シャイアン・ベイス ブログ ボカン・マスンヤネ

【UFC ESPN21】夫婦揃ってUFCデビュー戦へ、JP・ベイス「ボカン・マスンヤネは僕の親友だよ」

【写真】ルサンド・ビコも含め、意外にもフライ級やストロー級で南アフリカ勢が台頭するか! (C)Zuffa/UFC

20日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXでUFC ESPN21「Brunzon vs Holland」が開催される。同大会では南アフリカ人ファイターのJP・ベイスが、ブルーノ・シウバとオクタゴン初陣を戦う。

南アフリカの超軽量級ファイターといえば、ボカン・マスンヤネ。そのボカンの親友でパンクラス来日時に、JPはセコンドに就いたいたことが今回のインタビューで分かった。

妻シャイアンと同日に戦う、JPにUFCに辿り着いた軌跡と夫婦同時ファイトの心境を尋ねた。


──JP、初めまして。実は1年ほど前にLFAのエド・ソアレス代表に注目のファイターを尋ねたところ、JPの名前を挙げていて、ようやくインタビューが実現しました。

「おお、サンキュー」

──そのLFAからコンテンダーシリーズを経て、UFCデビュー戦を迎えます。今の気持ちを教えてください。

「本当に長い旅を経て、ここまでやってきたよ。2017年にコンテンダーシリーズで負けて、南アフリカに戻ってEFCに出出た。BRAVE CFではパキスタンで戦った。それからLFA、そして去年のコンテンダーシリーズではビザの関係で8月と9月に試合ができなかった。この時はさすがに心が折れかけたけど、自分でコントロールできないことに悲観してもしょうがないって思い、気持ちを持ち直して練習に戻ったんだ。

ようやく11月にコンテンダーシリーズで勝利を得ることができて、UFCと契約できた。この試合は2月に決まったんだけど、本当にエキサイトして過ごしてきたよ」

──南アフリカで生まれ育ったJPはなぜ、MMAに興味を持ったのでしょうか。

「僕も子供の頃は国技であるラグビーのプロプレイヤーになりたいと思っていた。と同時に祖父、叔父、従弟たちに兄弟、皆がレスリングをやっているレスリングファミリーだったんだ。

僕もラグビーを続けながら、レスリングもやっていた。14歳の時に、ラグビーチームで一番細かったから何か、特別な練習をして体を鍛えラグビーに活かしたいと考えたんだ。その時からラグビーに役立てようとレスリングの練習を真剣にやり、試合にも出た。

そうしたら個人戦の楽しさを知り、結果もラグビー以上に残せるようになったんだ。18歳までレスリングに没頭してカデットでナショナル王者、アフリカ大陸王者になり、2013年に世界選手権にも出場した。アフリカ王者はグレコでなったけど、フリースタイルにも出場していたよ。

ただ南アフリカにいると、フルタイムでレスラーとして活躍して、五輪王者にできるような環境はなかった。だから、レスリングの為に今度はMMAの練習をするようになったんだ。そうしたらMMAに夢中になり、人生を賭けてトレーニングするようになったんだよ」

──南アフリカのレスリング出身のMMAファイターと言えば、日本ではボカン・マスンヤネが最も有名かと思います。同じ軽量級のレスラーとして、ボカンとは親交はあったのでしょうか。

「ボカンは僕は親友だよ。彼がパンクラスで戦った時、僕はコーナーマンだったよ」

──本当ですか!!

「僕らは同じチームで、ボカンは僕の家に住んでいたこともある。僕らはアマチュアからプロと同じようにキャリアを重ねてきたんだ。僕は今は米国に住まいを移したけど、ボカンとはリチャード・クァンの下で一緒に練習していた。

ボカンは僕にとって血のつながってない兄弟のような存在さ」

──Wow。そして今やJPはUFCで戦い、ボカンはONEでトップを目指している。洋の東西に別れて切磋琢磨する、素敵な話です。

「その通りだね(笑)」

──ところで奥方であるシャイアンと同じ夜に試合をします。UFCで夫婦が同じ大会で試合をするのは初めてのことだと思います。

「トレーニング・キャンプ中、ダイエットも一緒にやって来られて良かったよ。僕が疲れた時、同じ状況にある彼女を見て頑張ることができるし、互いをプッシュしてやって来られたからね。僕が南アフリカに戻らないといけなくなった時も、彼女は南アフリカまで来てくれた。そして、2人でテキサスに移住したんだ。

彼女はワイフなだけでなく、ベストフレンドであり、練習仲間でもある。毎日、一緒に練習をして、試合も一緒に戦う。まぁ、減量中とか互いにイライラして言い合いをしたりもするけどね(笑)」

──それも含めて夫婦です(笑)。

「そうだね。それにUFCでは初めてだけど、LFAでは僕らは同じ日に戦っているから、今回が2度目なんだ。前回は2人とも勝利できたけど、あの時は僕はバンタム級で戦ったから減量はそれほど大変じゃなかった。

今回はフライ級で、僕の方はちょっとしことで声を荒らげたりしているのは事実だ(笑)。少し難しいけど、これも一度は経験したことだからなんとかなるだろう。それにラスベガスに入っても、僕と彼女はPCRチェック後も一緒にいることができている。一緒に飛行機に乗り、チェクをして、今も一緒にいる。ファイトウィークも2人でいられるから、他の選手とは違っているね」

──UFCデビュー戦、本当に大切な試合になってきます。

「僕が本当の意味で、ウェルラウンダーなマーシャルアーチストだと証明したい。五輪レベルのレスリングと、茶帯の柔術の腕で過去のほとんどの試合で対戦相手をサブミットかTKOしてきた。ブラジリアンを相手にしても、寝技は100パーセント自身がある。でも、今回は最も得意なグラウンドだけでない部分も成長しているから、どの局面でも勝負にいきたい。

この試合が終われば、日本のMMAファンも僕のことをもっと注目してもらって、僕とボカンがUFCとONEで成功するところをフォローしてほしい(笑)。

ホント、ボカンと一緒に東京にいた時は日本の人々には良くしてもらったし、最高のスシを食べることができた。今度はスシ以外にもチャレンジしたいよ」

■視聴方法(予定)
3月14日(日・日本時間)
午前8時30分~UFC FIGHT PASS

■UFC ESPN21対戦カード

<ミドル級/5分5R>
デレック・ブルンゾン(米国)
ケビン・ホランド(米国)

<ライト級/5分3R>
グレゴール・ギレスピー(米国)
ブラッド・リデル(ニュージーランド)

<女子ストロー級/5分3R>
シャイアン・バイス(米国)
モントセラ・ルイス(メキシコ)

<バンタム級/5分3R>
エイドリアン・ヤネツ(米国)
グスタヴォ・ロペス(米国)

<ウェルター級/5分3R>
マックス・グリフィン(米国)
ソン・ケナン(中国)

<ヘビー級/5分3R>
タイ・ツイバサ(豪州)
ヘンリー・ハンサカー(米国)

<女子バンタム級/5分3R>
マリオン・ルノー(米国)
メイシー・チアソン(米国)

<ライト級/5分3R>
グラント・ドーソン(米国)
レオ・サントス(ブラジル)

<ミドル級/5分3R>
トレヴィン・ジレス(米国)
ロマン・デリツ(ジョージア)

<バンタム級/5分3R>
モンテル・ジャクソン(米国)
ジェシー・ストレーダー(米国)

<フライ級/5分3R>
JP・ベイス(米国)
ブルーノ・シウバ(ブラジル)

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DWTNCS S04 Ep10 JP・ベイス Report UFC ジェイコブ・シルバ ブログ

【DWTNCS S04 Ep10】JP・ベイス、見事なグラウンドを披露。2020年は37人の勝者がUFCと契約!!

<フライ級/5分3R>
JP・ベイス(南アフリカ)
Def.1R4分54秒by ギロチンチョーク
ジェイコブ・シルバ(米国)

右ストレート、右ローから見事なタイミングでダブルレッグを決めたベイス。ケージ中央で背中をマットにつけたシルバは、足を一本抜く。ベイスは肩固めを狙いつつ、ヒザを押してマウントを狙う。マウントでなくパスでサイドを取ったベイスは、ここからニーイン→マウントへ。

そのタイミングでブリッジから上を取ろうとしたシルバは左腕を差すが、背中を伸ばされバックマウントを許す。見事な動きでシルバを制したベイスはハンマーフィストを打つつけ、襷からシルバを抑え肩固めに入る。このままバックに移行し、鉄槌、パンチ、ヒジを思い切り落とす。ケージ際に移動し、立ち上がろうとしたシルバに対し、ベイスはギロチンにスイッチ。残り20秒、思い切り絞める。動きが止まったシルバを見てレフェリーが試合をストップするが、「俺は落ちていない」と猛烈に抗議する。

裁定は覆らず、いずれにせよバイスのグラウンドのトランジッションは見事な一言──素晴らしいパフォーマンスを見せた。

「彼はタフだった。体が強かった。ただパーフェクトの形で、いびきみたいな音が聞こえてきたよ。五輪レスラーやハイレベルのグラップラーと準備してきたから、凄く簡単に戦えた。あそこで終わらなくても、勝てていたと思っている。最後は僕はどうしようもなかった。UFCで戦う機会を与えてくれるなら、とても嬉しい」とベイスは話した。

2020年コンテンダーシリーズ・フィナーレ、ダナ・ホワイトは「ビクトリアの対戦相手は、立ち技は素晴らしかったけどワンディメンショナルだった。テイクダウンから立ち上がることができなかった。でも、それはビクトリアの責任じゃない。彼女はフィニッシュしたし……ビクトリア、UFCに来てくれ。

タッカー、フィニッシュすると約束したけど、このスポーツがいかにタフかが分かったね(笑)。11連勝、こちらの要望に応え戻ってきた。そしてコンテンダーで無敗だ。試合をしてもらうよ。

グロリア、何もいうことはない。ワールドクラスの柔道家と戦い、最初は豪快に叩きつけられたけど、2度と食らわなかった。全てを止めて、長らく視ることができなかった美しいシュートボクセ・スタイルを披露してくれた。彼女は特別だと思う。グロリア、UFCにようこそ。

ニックはCovid19の影響でミドル級なのに、264ポンドの相手と戦った。22歳で、6勝0敗。今、病院に移動中でここにいないけど──彼をアルティメット・ファイターに呼びたいと思う。彼が合意することを願っているよ。

ジェイコブ・シルバをここに連れ戻したのは、タフで肉弾戦もお構いないしで、絶対に諦めないからだ。レフェリーは完全にミスジャッジだった。足はだらんとしていたし、落ちたと思ったんだろうな。不注意だ。でも、ファイトはどうだった? (と、インタビュアーのローラ・サンコに尋ね、彼女が「ほとんど1Rで終わらせていたわ」と答える) そうだろう、1RでJP・バイスは本当に多くのことを見せてくれた。クリーンで素晴らしかった。色々とあったけど、こっちに来い!!」と合否の発表を行い、シーズン4を以下のように総括した。

「30人以上が契約したんじゃないかと思う。過去最多だね。試された彼らに、とにかく機会を与えたい。でも、ノーと言わないといけないこともある。この場所ではね。それはしょうがないことで……でも、また来年の夏を楽しみにしている。シーズン5がいつになるか、まだ確定していないけど──。今、世界中で小規模の大会が立ち行かなくなっていることが本当に気掛かりだ。だから、ファイトパスで契約するスモールショーを増やして経営が成り立つようにしたい。タレントをクリエイトするために資金が必要だから」

DWTNCS S04は48人の勝者が誕生し、37人のファイターがUFCと契約した。


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