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【ONE TNT02】代役チャマールに何もさせず。自分を貫いた上久保周哉がRNCで一本勝ち

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
上久保周哉(日本)
Def.2R2分13秒by RNC
ミッチェル・チャマール(米国)

試合前日にチャマールと戦うことになった上久保は、ローキックからダブルレッグでケージに押し込む。チャマールのギロチンを防ぎ、ボディロックに取った上久保が、ウィザーのチャマールを小外掛けから大内の連係でテイクダウンを奪う。両足を挟み、ケージに座った状態のチャマールの背中をマットにつかせた上久保は、背中をむけて立ち上がろうとしたチャマールをワンフックで捕える。

ケージと反対側の足をフックした上久保は、チャマールが立ち上がっても小外でテイクダウンを奪い返しサイドへ。ここからヒザを顔面に入れる上久保は、左腕を左足で抑える。チャマールが腕を抜き、ヒザを落とし初回を完全にドミネイトした。

2R開始直後、距離を詰めた上久保はパンチの交換後に組んでボディロックに。既に疲れた感のあるチャマールが正対すると、パンチの届く距離で殴っていった上久保が、シングルレッグからバックに回る。ヒザや蹴りを入れ、ボディロックテイクダウンを決めた上久保は、亀になったチャマールに対し両足をフックして仰向けに。殴りながらRNCをセットしていくと、四の字フックからトラックポジション、エルボーを落とし背中に乗りなおす。

ここでRNCグリップを完成させた上久保が、チャマールに何もさせず一本勝ち。「I am not surprise. It is what it is. My body lock is strong. Today, it is my wife’s birthday. I am happy」と上久保は英語で勝利者インタビューに答えた。


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お蔵入り厳禁【ONE TNT02】上久保周哉を知る─02─「オマリーとか、1回触ることができればやれる」

【写真】本音を書き記せば、以前は何を考えているのか顔を見ても分からなかった。それが最近では頼もしく見える表情だ(C)MMAPLANET

15日(木・現地時間)に中継されるONE118:ONE TNT02で、ミッチェル・チャマール戦が放送される上久保周哉。当初予定ではトロイ・ウォーセンと戦うはずだった上久保をMMAPLANETではABEMAのドキュメンタリー番組=THE WONDERと共にインタビューしていた。

そこで聞かれた話は、上久保周哉MMA観が伝わってくるものだった。飄々としつつ、本質を突くような鋭さを持つ上久保が、ウォーセン戦について語ったインタビュー──上久保周哉をしることができるインタビュー──の後編をお届けしたい。

<上久保周哉がトロイ・ウォーセン戦について話したインタビューPart.01はコチラから>

<上久保周哉がミッチェル・チャマール戦、前夜に語ったインビューはコチラから>


──決して両足フックして制しているだとか、ワンフックで動きを制限させているということではなく?

「それが僕の組技だと思ってやってきています。立たれることもある種、想定していて。立つ方向を限定させていれば、また同じ流れに戻ることができると思います」

──立たれると、離れられるは違うと。

「ハイ。立たれることと、逃げられることは違うと思っています。だからもう1回、寝かせれば良い。ONEだと相手の加点になってしまうかもしれないですが、加点された分殴れば良いので」

──「殺るぞ」、「ぶっ倒す」という言葉を吐く選手とはかけ離れた表情で淡々と話す上久保選手ですが、15分間ソレをやり抜くには、相当の覚悟がないとできないかと。

「自分がやってきたことを出すには、自ずとそうなります。自分の技術もそうですし、蓄積したことの基本的な動作の理屈、理論に則して動いていけば、体力さえ持てばどんな相手でも戦えると思います」

──嫌な質問になってしまいますが、魔法の水だとか、思わぬ副作用のある火傷の薬に手を出したくなることはないですか。

「まぁ、なくもないですよね。どれぐらい効果があるのか。あれで永遠に動ければ良いなと思います(苦笑)。それでずっと疲れないなんてことはないでしょうけど。疲れることを気にせずに動けるって、どういう風に動けるんでしょうね。

だから僕の場合は試合があるから創っていくのではなく、普段からやっていないと、試合に迎えられないかもしれないです。スイッチが入るとか特にないですし。ただ15分頑張ろう──15分後には終わっていると考えるようになっています(笑)」

──基本的に図太いですね。

「図太ですか? 試合直前も『30分後には控室に戻っている』と思っています」

──でも、そうやって自分とも戦っているということですね。

「30分だけ頑張ろう。15分間だけ頑張ろうって」

──と同時に、良い試合をしないといけないだとか、KO勝ちだ、フィニッシュだって言う風に考えることもないですか。

「フィニッシュを狙っていないといえば嘘になってしまいます。フィニッシュを狙っていないなら、コントロールする意味もないですし。でもフィニッシュしないといけないという使命感はないです。そこにプレッシャーを感じることもないですし。やっている過程のなかで、いければいくだけなので」

──「Stand them up !!」という声が客席から聞こえたら、どういう心境になりますか。

「これは、これで楽しんでって(笑)。僕はやるべきことをやるだけなので」

──アハハハハ。では今回の試合、やるべきことは何になりますか。

「15分間コントロールし続ける。全ての時間、自分を中心とした試合をしたいです。テイクダウンを切ってきても、打撃できても、それは僕を怖がっているからやってくる。そういう自分を中心とした試合をしたいです」

──したい試合ができる、自信は?

「現時点では半々だと思っています」

──ではジョン・リネケルやビビアーノ・フェルナンデスと戦った時、やりたい試合はどれぐらいできますか。

「どっちが強いかと思えば、リネケルだと思います。リネケルに通用するかという意味では、それこそ半々かなって」

──おお、半々ですか!! それではショーン・オマリーやコリー・サンドハーゲンを前にした時は?

「う~ん、現実的には2割、3割できれば良い方ですけど……」

──いや、そこは『半々』でしょう……流れとして(笑)。

「アハハハハハ。2割、3割だと思いつつも、自分の技術がついてくれば……。彼らと戦うのであれば、作戦をしっかりと練っていかない部分があるかと思います。それこそ角度の話とか、距離感の話を突き詰めていかないといけないでしょうし。

サンドハーゲンとか、距離感と角度の取り合いのプロ中のプロだと思います。でも、自分は下手くそだからこそ相手が想定しない距離を創れる自信はあります。それは何回か、米国に練習しに行って何となくああいう人たちが嫌がる距離感を実際に肌で感じた部分ではあります。

そこで勝負できれば、まぁ皆がいうほど0パーセントだと思わないです。オマリーとかに関しては、1回触ることができればやれると思います」

──もうその言葉を聞かせてもらうと、トロイ・ウォーセンは8割、9割だと思って試合を見させてもらいます。

「いえ、半々です。アハハハハ」

■視聴方法(予定)
4月15日(木・日本時間)
午前9時30分~ ABEMA格闘チャンネル

■ONE TNT02中継対戦カード

<ムエタイ女子アトム級/3分3R>
ジャネット・トッド(タイ)
アン・リン・ホグスタッド(ノルウェー)

<ONE世界ライト級(※77.1キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]クリスチャン・リー(米国)
[挑戦者] ティモフィ・ナシューヒン(ロシア)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
シネチャグタガ・ゾルツェツェグ(モンゴル)
中原由貴(日本)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
キム・キュソン(韓国)
ワン・シュオ(中国)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
ミッチェル・チャマール(米国)
上久保周哉(日本)

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お蔵入り厳禁【ONE TNT02】上久保周哉を知る─01─「壁と床があればフィジカルも才能も凌駕できる」

【写真】自分がある。言葉を持つ。自信があるのだろう(C)MMAPLANET

15日(木・現地時間)に中継されるONE118:ONE TNT02で、上久保周哉✖ミッチェル・チャマール戦が放送される。

この試合、本来であれば上久保はトロイ・ウォーセンと戦う予定だった。MMAPLANETではウォーセン戦に向け、上久保のインタビューをABEMAのドキュメンタリー番組=THE WONDERと共に行っていた。

トロイ戦に関して、耳を傾ければ傾けるほど──上久保周哉にとってのMMA、グラップリングとは何なのかが見えてきた。ここでは幻となったウォーセン戦を前提に上久保が語ったことで、彼のことをより知ってもらおうと──お蔵入りせず──そのインタビューを掲載したいと思う。


──MMAは2019年の11月、ブルーノ・プッシ戦以来となります。頬がこけていますね。

「そうですか(笑)。体重はあまり変わらないんですけど、そういう風に言われることが多いです」

──ただ、泰然としているところは変わらないように見えます。

「格段、気合が入るとかはないですし、言ってみると普段と余り変わらないですね」

──この試合が決まったのは、いつ頃だったのですか。

「結構、早かったです。2月の中旬か終わり頃だったかと。1カ月以上あるなって思っていたので」

──試合が決まると、試合用に練習は変わってくるものですか。

「最初の頃はそんなに変わらないです。少しずつ変わってくる感じで。ただ相手のことを考えて変えるのではなくて、自分が強くなる方向で変化を加えています。柔術やグラップリングで立っている状態、壁や金網がないところでのレスリング的な部分を増やしていますね。自分で強化しないといけないと洗い出した部分なので」

──道着の練習は?

「変わらずやっています。週に3回ぐらいですかね。試合が近づいてくると、TRIBEのプロ練習も合わせてMMAのスパーリングも週に2回か3回で。5分のMMAスパーよりもシチュエーションを限定しているスパーリングの方が多いです」

──今回の試合、楽しみなのは……上久保選手にとって厳しい局面があるからということに通じて来るのですが。フォークスタイルと柔術を融合させたウォーセンと、上久保選手のグラップリングMMAがどのように展開されるのか。特にフォースタイルを習得してきた選手との対戦は初めてだと思います。

「ちゃんとレスリングをやっている選手……そういう意味ではステップアップを求められているというか。自分が今後やっていくには、越えていかないといけない相手です。しっかりとレスリングのバックボーンがある選手と肌を合わせることは、自分に必要な経験だと思っています」

──上とか下でなく、柔術家のブルーノ・プッチと戦った時は上久保選手の組みができていました。対して、フォークスタイルをやって、あのフィジカルと荒い打撃を持つウォーセンに自分の組みを創れるのか。

「プッチ戦は組んでからどうするかという話でした。今回は組んでからどうするかも当然ですが、どう組むのか。そこまでの過程を大切にしています。

必要なことは相手が想定しない距離で勝負すること。向うがテイクダウンを仕掛けてくるにしても、切るにしても本来なら練習ではやっていないような距離感で勝負しようとは思っています」

──練習は練習のなので、当たり合う。試合になると、そうではない戦いが必要になってきますね。

「駆け引きを仕掛けてくるのを無視していけるか。ある種、自分の試合をチェックしていればレスリングが強くても、簡単に組もうとは思わないんじゃないかと。

組みに自信があっても、相手の得意なところで勝負しないのがMMAだから。そこを前提に下がるなり、前進してくるなり……向うの想定の逆を考えて戦います」

──上久保選手は相手もそうだし、自分の拳の距離に少しでも居座らないで戦います。そこから組むのですが、ウォーセンはテイクダウン防御も優れている可能性は十分にあります。

「もちろん、テイクダウンを切られることは想定しています。3Rのなかで1度か2度、テイクダウンできるか。各ラウンドで1度テイクダウンできれば上々だと思っています」

──そこまで、ですか。そして倒してから、自分の組みを続けると。

「勿論です」

──そこに関してはフォークスタイルをマスターしていようが、フィジカル差があろうが自信を持っているということですか。

「壁と床があれば──フィジカルも才能も凌駕できる。抑え込めるんじゃないかと思っています」

──おお、頼もしいです。そうなると、おかしなタイミングでのストップだけは勘弁してほしいですね。

「求めるところは固めて動かさないのではなくて、動かしているけど自分の支配下に置くこと。コントロール下に置いて、攻撃し続ける組技ですね。そういう意味で、ONEのルールで戦うことで組み技は変わってきているとは思います。

抑え込んでいるけど、動いている。動かしているけど、逃げさせないという感じで」

──ONEルールはテイクダウンの効果はないのに、スクランブルで立ち上がる評価される。だから、簡単に下になって不利な位置からペチペチとパンチを打って、タイトにさせずに立ち上がると印象点が加算ということが多いです。

「その通りですね(笑)。倒されてもマイナスにならないのに、立ち上がるとプラスになる。だから少しの隙間で打撃を入れ、相手が動いても自分の形を続けて組んみつつ打撃を当てる。そこを考え練習を続けてきました。

固めることが抑え込みではなくて、相手をコントロールして封じ込める。自分が一方的に攻撃できることが抑え込みだと思っています」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
4月15日(木・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル

■ONE TNT02中継対戦カード

<ムエタイ女子アトム級/3分3R>
ジャネット・トッド(タイ)
アン・リン・ホグスタッド(ノルウェー)

<ONE世界ライト級(※77.1キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]クリスチャン・リー(米国)
[挑戦者] ティモフィ・ナシューヒン(ロシア)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
シネチャグタガ・ゾルツェツェグ(モンゴル)
中原由貴(日本)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
キム・キュソン(韓国)
ワン・シュオ(中国)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
ミッチェル・チャマール(米国)
上久保周哉(日本)

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【ONE TNT02】試合前日に対戦相手が変更──上久保周哉「なんでリネケルじゃないんだって……」

【写真】言葉はボソボソとしているのだが、逞しい発言が続いた上久保。試合の放送が楽しみでならない (C)MMAPLANET

15日(木・現地時間)に中継されるONE118:ONE TNT02に組み込まれた上久保周哉✖ミッチェル・チャマール。

既報の通り、上久保はトロイ・ウォーセンとの対戦のためにシンガポールを訪れていた。そして試合前日に対戦相手が変更された。彼はこの緊急事態をどのように捉えていたのか。現地時間の7日夕刻に急遽行ったインタビューの模様をお届けしたい。


──シンガポールに向かう前にトロイ・ウォーセン戦について話を聞かせてもらい、上久保選手らしい何とも掴みどころのない具合が非常に良かったのですが、……試合前日になり、対戦相手変更という大変な事態に陥りました。

「今日の午後1時(※取材は現地時間の午後5時半に行った)にハイドレーションと計量があって、その3時間前ぐらいに対戦相手が代わるって聞かされました」

──いやぁ、もうそれは驚く以外ないですよね。

「実は朝の7時半ぐらいホテルを出て、フェイスオフを8時ぐらいにウォーセンとしたばかりだったんです」

──対戦相手が代わるかもいう話は、それまで全くなかったのでしょうか。

「どこかのカードが組み代わるらしい……バンタム周辺であるかもしれないというのは聞いていて……。でも、僕の試合は変えない方向で話を進めるという風に伝わっていました」

──ジャレッド・ブルックス✖リト・アディワンが一度は発表されて、すぐに消去された。で、アディワンと急遽戦うオファーのあった選手が、相手がアディワンでなくなった……。そんなこともあったようですが、憶測でしかないですがラカイ勢に陽性、もしくは濃厚接触があった可能性があるのではないかと。なんせ飛行機で近くに座っている人が陽性だと、陰性でもシンガポール政府から試合許可が下りないというケースがあるぐらい厳しいようです。

「きっと色々あったのでしょうね……階級を変えて戦うことができるのかっていう話もあったようですし。でも僕にはリネケルという話はなかったです」

──TNT用に米国人選手が必要だったという見方もできますよね。

「戦いやすい方を選んだじゃないですか……(微笑)」

──上久保選手はリネケルと戦うかと尋ねらえると、銅返答していましたか。

「まぁ本意じゃないですけど、迷わずやったかもしれないです」

──リネケルですよ?

「むしろ……なんでリネケルじゃないだって思ったぐらいだったので」

──それがファイター・マインドなのですね!!

「正直、自分が選ぶことができるならソッチだし。でも、僕が選ばれなかったのは何か理由があるのでしょうね。今回のこのシチュエーションでいえば互いの100パーセントを出し切ることができないので、勝っても負けても何かが残るファイトになると思います。

でも僕からすると飛び級で元UFCのランカーと戦えるのなら、チャンスだから受けます」

──結果として相手はチャマールになりました。

「7勝2敗とかで、5年ぐらい試合をしていなくて。動画を見たら組まれて即ギロチンを極めた……何とも言えない試合しかなかったです(笑)」

──私はキックの試合で、最初のハイキックで相手が目を負傷して終わったという映像を見ました。

「アハハハ。実力が計りかねる相手ですね。ある種、トロイを強敵とし自分が越えるべき相手として捉えていたので残念は残念ですけど、自分の戦い方は対策を練ってはめ込むわけじゃなくて、やりたいことを相手の押しつけるスタイルなので、基本的にやることは変わらないと思います。その入口の部分に気を付けて、自分のやりたいことを展開していくことに変わりはないです」

──相手を動かせながらコントールするという?

「そうですね。トロイにやろうとしていたことは、他の相手にも使えることだと思うので。やることは変わらない、油断しないことです。

誰と戦っても同じような展開になると思われる選手でありたいので、やるべきことを正しくミスなく、丁寧にやるつもりでいます」

──試合前日のこういうゴタゴタで精神的な影響はありますか。

「正直、こういうトラブルは初めてじゃないですし、こういうものだと思っています。整理して言葉にしているのとは違うところで、モチベーションに変化はあるかと思いますけど。実際には当日ケージの中に入って動き始めたら、やることは一緒です。今は明日の自分が頑張れるよう、コンディションを良くすることだと思います」

──Phoenix FCでの経験が生きていますか。

「アレを経験すれば何でも大丈夫です。あの時の自分のレベルで元UFCファイターとやろうとしていて……あの時の方が命知らずでした(笑)。で、試合がなくなった時のショックが大きすぎて、思っていた以上に気が張っていたことに気付かされました」

──対して、今は平常心でいることができている?

「やることは決まっていますし、自分の力も理解しつつあります。昔より強いところ、弱いところの把握ができているので、こういう状況を受け止めることができるようになっています。

まぁ、舐めんなよという気持ちはありますけど(笑)」

──舐めんなよ? チャマールに対してですか。

「ハイ。もちろん、前日になって試合を受けてくれて感謝の気持ちはあります。計量の時もありがとうと伝えました。

わざわざシンガポールまで来て、1週間隔離されて何もしないで帰るより、自分がやってきたことを出して帰国できることは良かったと思います。この状況でカードが変わっても、試合ができるのは運が良かったとも感じています。

でも、試合前日に受けて勝てるような相手じゃないぞと思っています。今回の試合に関して、コンディションを100パーセント創って来たのは自分だし。向うは試合前日に受けて、ケージの中に入るのであれば、創ってきたモノの差を見せつける試合になると思います。

相手が試合を受けたことを後悔するよう戦います」

■視聴方法(予定)
4月15日(木・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル

■ONE TNT02中継対戦カード

<ムエタイ女子アトム級/3分3R>
ジャネット・トッド(タイ)
アン・リン・ホグスタッド(ノルウェー)

<ONE世界ライト級(※77.1キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]クリスチャン・リー(米国)
[挑戦者] ティモフィ・ナシューヒン(ロシア)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
シネチャグタガ・ゾルツェツェグ(モンゴル)
中原由貴(日本)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
キム・キュソン(韓国)
ワン・シュオ(中国)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
ミッチェル・チャマール(米国)
上久保周哉(日本)

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