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BELLATOR Bellator280 MMA MMAPLANET o チーク・カンゴ ライアン・ベイダー

【Bellator280】25分間のケージおしくらまんじゅう。ベイダーがフルマークでカンゴを下し、王座防衛

<Bellator世界ヘビー級選手権試合/5分5R>
ライアン・ベイダー(米国)
Def.3-0:50-45.50-45.50-45
チーク・カンゴ(フランス)

カンゴ・チャントの後押しを受けたカンゴがジャブを伸ばす。ジリジリと詰めたベイダーのワンツーに右を返すカンゴは、ダブルで組まれて崩されるとバックを許す。パリのファンがブーイングを送るなか、バックコントロールを続けるベイダーは前方に崩しつつ持ち上げる。カンゴはケージを掴んで耐えるが、レフェリーは流す。結果、胸を合わせたカンゴに放ったヒザが急所に入り、試合が中断される。

同じポジションで再開となり、崩しからバックに回ったベイダーはボディロックテイクダウン狙いへ。正対しつつアンクルピックからバックを再度取ったベイダーはヒザ立ちで耐えるカンゴを倒しきれない。残り30秒で尻餅をつかせた王者が初回を取った。

2R、ケージを背負い、パンチから組んでくるベイダーをアッパーで迎え撃ったカンゴだが、遠い位置からのダブルレッグで倒され、ここも半身&ヒザ立ちでバックを許す。右足を束ねたベイダーに対し、左足はヒザ立ちを続けるカンゴが正対する。自ら立ち上がりバックコントロールを選択したベイダーのアンクルピックとバックコントロールが無限ループが続く。

立ち上がると、すぐにヒザ立ちまで崩されたカンゴがバックを譲る。そのまま残り10秒でカンゴが立ち上がったが離れて打撃を入れるところまで挽回できなかった。

3R、自らケージを背負ったカンゴが左ロー。ワンツーで目に出たベイダーは殴られることなく組むが、足ではなくクリンチの態勢だ。ここからレベルチェンジでダブルレッグで尻餅をつかせたベイダーは、ここもバックコントロールへ。正対したカンゴを殴り、すぐに組んで背中を取るベイダーが、ケージに押し込む展開が続く。カンゴが立ち上がり胸を合わせると、残り1分40秒でレフェリーがブレイクを命じる。

カンゴはここも自ら下がってケージの前に立つと、テイクダウン狙いをかわしてパンチを振るう。これは当たらず、1分を切って前出たカンゴはローを2発蹴る。組んだベイダーは右腕を差して押し込むものの、尻餅をつかせることもならなかった。

組みの位置が高くなったベイダーが、どれだけ消耗しているのか。4Rが始まるとカンゴは下がってジャブを出す。ヒザのフェイク、前蹴りからローのカンゴは中央により過ぎたかダブルレッグで背中をつかされる。半身のカンゴにヒジを落とすベイダーは顔面を殴りながら右足を束ねてケージに押し込む。

引いて背中をつかされたカンゴだが、すぐにケージを使い背中を譲りながらスタンドへ。ここからベイダーは上への組みになり、ヒザのタイミングでレベルチェンジ、シングルで回してクリーンテイクダウンを奪う。頭をケージ中央側に倒されたカンゴが、ケージ際まで移動するが手首を取られて殴られる。ベイダーはボディロックに以降し、時間となった。

最終回、ケージ中央の展開で一気にダブルレッグを決めたベイダー。倒された位置がケージの目でカンゴはバックコントロールを許す。立ち上がると一瞬離れてワンツー、シングルレッグで倒したベイダーのケージ絵スリングが続き、足を取られて立ち上がれなかったカンゴは、胸を合わせつつスタンドへ。即ダブルで崩して、バックに回ったベイダーは、正対してヒザ立ちのカンゴの殴る。

残り90秒、ブレイクが掛かり試合は中央で再開。左右のフックで前に出るカンゴだが、回ってかわしたベイダーが組んでケージに押し込む。ヒザ立ち、正対、立ち上がるという動きも離れることはできず時間に。25分間のおしくらまんじゅう、フルマークでベイダーが王座防衛に成功した。


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BELLATOR Bellator280 MMA MMAPLANET o UFC   キック セルゲイ・ハリトーノフ チーク・カンゴ ティム・ジョンソン デヴィ・ギャロン ペドロ・カルバーリョ ヨエル・ロメロ ライアン・ベイダー ワジム・ネムコフ 奇天烈

【Bellator280】計量終了 投げっぱなし首投げ&浴びせ蹴り、フランスの奇天烈ファイター=ギャロンに注目

【写真】ギャロンのド派手なKOを見るなら、今のうちだ(C)BELLATOR

6日(金・現地時間)、フランスはパリのアコー・アリーナで開催されるBellator280「Bader vs Kongo 2」の計量が行われている。

メインは2019年9月の再戦=世界ヘビー級選手権試合、王者ライアン・ベイダー×チーク・カンゴ戦だ。前回の対戦ではテイクダウンからコントロール&パウンドとベイダーが圧倒していたが、指が目に入ってしまいカンゴが続行不能となりノーコンテストに終わっている。


この後、ベイダーはもう一つのベルト=世界ライトヘビー級王座をワジム・ネムコフに明け渡し、ライトヘビー級ワールドGPでも準決勝敗退――から今年の1月にヘビー級王座を防衛しており、直近の戦績は2勝2敗だ。

対して、この試合の10日後には47歳を迎えるカンゴはティム・ジョンソン戦をスプリット判定で落とし、セルゲイ・ハリトーノフをRNCで破っている。前回の試合内容からすればベイダー優勢は否めないが、母国でのファイトとどこか計算が成り立たない力を発揮することがあるカンゴだけに、何が起こるか分からない世界戦だ。

今大会、要注目はベンジャミン・ブレンダーと戦うデヴィ・ギャロンだ。パウンド禁止時代の母国のトッププロモーション=100%FIGHTでキャリアを積み、足関節を含むサブミッションの技術を磨いた。

投げ技も現代MMAのセオリーに反し、頭を抱えて内股を得意としている。ギャロンの投げの特徴は、途中で首のロックを離すことで投げっぱなすこと。結果、バックを取らせずトップを奪取している。

そんな奇天烈ファイターのギャロンの試合で、見逃せないのはド派手は蹴り技だろう。スピニングバックフィストの回転を生かしたハイキック。ジャンピング二段蹴り、極めつけは元UFCファイターのロス・ピアソンをKOしたローリングサンダーと呼ばれる浴びせ蹴りだ。

前方回転しながら、足刀のように顔面を捕らえた技はMMA史に残るハイライトリール・フィニッシュだ。とはいえ、ギャロンの持ち味的なド派手な技はレベルが高くなると、当然のように成功率は下がる。それだけに戦線13勝9敗でBellatorでは1敗のブレンダー戦が楽しみだといえる。

■視聴方法(予定)
5月7日(土)
午前1時30分~ U-NEXT

■Bellator280計量結果

<Bellator世界ヘビー級選手権試合/5分5R>
[王者]ライアン・ベイダー: 232.8ポンド(105.59キロ)
[挑戦者] チーク・カンゴ: 241.4ポンド(109.49キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
ヨエル・ロメロ: 204.6ポンド(92.8キロ)
アレックス・ポリジィ: 202.8ポンド(91.98キロ)

<ライト級/5分3R>
デヴィ・ギャロン: 155ポンド(70.31キロ)
ベンジャミン・ブレンダー: 154.6ポンド(70.12キロ)

<ミドル級/5分3R>
ロレンツ・ラーキン: 185.6ポンド(84.18キロ)
カイル・スチュアート: 185.6ポンド(84.18キロ)

<ミドル級/5分3R>
マイク・シップマン: 185.8ポンド(84.27キロ)
グレゴリー・バベン: 185.6ポンド(84.18キロ)

<フェザー級/5分3R>
ペドロ・カルバーリョ: 145ポンド(65.77キロ)
ピオトル・ニジェルスキー: 145.2ポンド(65.86キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ルイス・ロング: 170.8ポンド(77.47キロ)
チボー・グッチ: 170.8ポンド(77.47キロ)

<フェザー級/5分3R>
ファブカリ・ジェッタ(フランス)
ジョーダン・バートン(英国)

<160ポンド契約/5分3R>
ソーレン・バク: 159 ポンド(72.12キロ)
チャーリー・レアリー: 160ポンド(72.57キロ)

<ライト級/5分3R>
イーブ・ランジュ: 155.6ポンド(70.57キロ)
ギャビン・ヒューズ: 155.2ポンド(70.39キロ)

<女子フライ級/5分3R>
ルーシー・ベルトー: 125.2 ポンド(56.78キロ)
カタジナ・サドゥラ: 125.2 ポンド(56.78キロ)

<ミドル級/5分3R>
ユセフ・ウワバッス: 185.2ポンド(84.0キロ)
マチュー・ジュクロ: 185.8ポンド(84.27キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ヴィクトー・ヴェフシェー: 169.2ポンド(76.74キロ)
ブハマ・キャマハ: 170.4ポンド(77.29キロ)

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BELLATOR Bellator273 MMA MMAPLANET チーク・カンゴ ライアン・ベイダー ヴァレンティン・モルドフスキー

【Bellator273】3つのラウンドを取ったと思われたモルドフスキーだが、ベイダーが48-47でまとめ王座防衛

<Bellator世界ヘビー級王座統一戦/5分5R>
ライアン・ベイダー(米国)
Def.3-0:48-47.48-47.48-47
ヴァレンティン・モルドフスキー(ロシア)

前に出て左ジャブを放つモルドフスキー、同時にジャブを当てたベイダー。間合いを取りなおすと、左に右クロスを当てたベイダーは腰が落ちたモルドフスキーに右を連続で打ち込む。ダウン直前のモルドフスキーだが、組みついて息を整えるとボディロックテイクダウンを決める。ハーフで抑えるモルドフスキーは、スクランブルでバックにつき、前方にベイダーを崩す。

立ち上がっては倒され、背中を取られた状態が続くベイダーが、ケージを背負って立ち上がり胸を合わせる。右を差して、左で殴るモルドフスキーに対し、ベイダーがヒザを突き上げる。残り90秒、モルドフスキーの離れ際の左ヒジに右を合わせたベイダーは、離れてからのパンチの交換を経て、自分の形で組みつく。ケージにモルドフスキーを押し込み、合引き抜くようにテイクダウンを決めたベイダーが、半身でキムラのモルドフスキーのワキ腹を殴る、モルドフスキーはキムラを諦め、ガードを取り直したところでパウンドを受けて時間に。

2R、リードフック、ジャブで前に出るモルドフスキーだが、右を振ったベイダーがそのまま組みつき、ケージに押し込む。体を入れ替えられたべいだーの左ヒザがモルドフスキーの急所に当たり、試合が中断される。再開後、右オーバーハンドから左フックを振るうベイダーがシングルレッグへ。逆に押し込んだモルドフスキーは、四つ組の状態で譲らず両ワキを差す。

ベイダーの小手投げを耐え、トップを取ったモルドフスキーはバックからヒザを臀部に突き刺す。殴られながら立ち上がったベイダーをダブルで持ち上げたモルドフスキーが、バックを取る。すぐにスタンドに戻ったベイダーは、ここも前方に崩されバックを許し、足をフックされそうになる。体をかがめ、片ヒザをついて身を守るベイダーに対し、モルドフスキーが後方からパンチを入れてスクランブルでバックを取ったままラウンドが終わった。

3R、モルドフスキーが左ジャブを当て、ワンツーを振るう。パンチを見せて組みついたモルドフスキーが小手投げ狙いのベイダーのバックに回る。組みで劣勢になるベイダーは、胸を合わせることができない。このまま時間が過ぎ、正面に回ったモルドフスキーにスイッチをベイダーが仕掛ける。反応して胸を合わせたモルドフスキーのシングルに、ベイダーはキムラで引き込むが、滑って手が抜ける。背中の見せたベイダーに対し、モルドフスキーは後方から右のパンチを入れ、立ち上がられても崩してワキの下からアッパーを打っていく。2R終盤と同じように片ヒザをついて座ったベイダーは、この回を落とし逆転を許した。

4R、ジャブを差し合い、シングルからケージにモルドフスキーを詰めたベイダーだが、押し込むことができず離れられる。同時に右を打った両者、モルドフスキーがワンツーから前で組み、離れたベイダーは続くダブルレッグもスプロールしてがぶっていく。バックに回れずに離れたベイダーは、フックから組んだモルドフスキーにケージに押し込まれるも、体を入れ替えてダブルレッグ&小外掛けでクリーンテイクダウンを決める。

ハーフで右のパンチを打つベイダー、モルドフスキーはスクランブルに持ち込めず背中をつけてハーフを取る。右で殴り、バックを制したベイダーがバックに回る。モルドフスキーはケージを掴んで注意が与えられるが、残り1分で立ち上がることに成功する。ベイダーはここもダブルレッグ、そしてシングルにスイッチしてテイクダウンを決め直す。疲れて動けなくなったか。背中をべたっとマットにつけたモルドフスキーは、この回を失い試合はイーブンスコアで最終回を迎えることとなった。

5R、右を当てたモルドフスキー、ベイダーも左を返す。暫定王者が左ジャブ、リードフックを見せ正規王者のシングルを切ってクリンチの状態に。いなして離れたモルドフスキーがダブルレッグでケージにベイダーを押し込む。回って離れたベイダーが、右を被弾するがすぐに打ち返し、次の組み合いの離れ際にワンツーを放つ。モルドフスキーが右を当て組みつくと、ケージ中央でのクリンチの状態から打撃の攻防になり、ダブルを切られたベイダーが一瞬下になり、スクランブルでリバーサルを狙う。

切ったモルドフスキーがバックに回り、ベイダーはヒザをついて座る。立ち上がっても、前方に崩され亀の状態となったベイダー。ラウンドを失う流れで、立ち上がったベイダーが胸を合わせる。シングルのモルドフスキーにベイダーがエルボーを落として離れようとする。許さないモルドフスキーがケージに押し込み、キムラで耐えるベイダーは、ついに肩口に持ち上げられスラムを許す。残り10秒、バックで試合を終えたモルドフスキーはベイダーとグータッチをした。

1Rと4Rはベイダー、2、3、最終回がモルドフスキーというのが妥当な見方だが、初回がビッグラウンドなら47-47ということはあり得るが、果たして。ジャッジの裁定は48-47でライアン・ベイダーに……。2R、3R、そして最終回、ベイダーが取った要因がどこにあったのか……ジャッジが場内の空気に流されていない限り、MMAに関係する全ての人間が、今後のためにも試合をもう1度見直す必要があるかと……。

ともあれタフファイトを制したベイダーは、次期挑戦者のチーク・カンゴとサークルケージ中央で向き合った。


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BELLATOR Bellator265 MMA セルゲイ・ハリトーノフ チーク・カンゴ

【Bellator265】舐めててゴメンナサイ。カンゴ、ハリトーノフと死力を尽くした激闘の末RNCで一本勝ち

<ヘビー級/5分3R>
チーク・カンゴ(フランス)
Def.2R4分59秒by RNC
セルゲイ・ハリトーノフ(ロシア)

左ジャブを伸ばすハリトーノフに対し、カンゴがケージの前を構えを変えながら左右に移動する。ハリトーノフはローやボディを見せるが、パンチはジャブ止まりだ。カンゴは左ジャブを連続で見せて前に出ると、右をヒットさせる。再びケージを背負ったカンゴは右をブロックして、ジャブから右ストレートでケージ中央へ。カンゴもジャブを当てると、再びケージ際に下がり、ジャブに左ストレートをカウンターで放つ。

ハリトーノフは右アッパー、右ジャブを被弾して前に出るが、精度でカンゴが上回っている。それでもハリトーノフは打たれても下がることなく、前に出てジャブの差し合い、ワンツーとより積極的に試合を進めると、その左ジャブでカンゴが尻もちをつく。すぐに立ち上がったガンゴは、パンチの交換から間合を外したがハリトーノフが詰めて右アッパーを打ち込む。さらに右を被弾したカンゴは、背中を向け右ハイが右目をかすめる。この目を気にして、再び背中を見せたカンゴだったが時間に救われた。

2R開始直後に、カンゴは左ジャブに腰を落とす。勢いづいたハリトーノフは右ボディも、カンゴがテンカオから前に出て反撃へ。オーソで左ジャブ、右を見せたカンゴがダブルレッグへ。これを切ったハリトーノフが左を当て、右フックをヒットさせる。カンゴのダブルレッグは力がなく、切られてボディにフックを被弾。続くジャブの打ち合いから今度は、カンゴがワンツーで前に。

カンゴはすぐにケージ際に戻り、ジャブを受けながらテンカオへ。リードフックを打ち合い、近い距離で打撃戦を続ける両者。ハリトーノフはボディから顔面と攻撃を散らし、カンゴは蹴りを交えジャブを当てる。さらにヒザを見せたカンゴがジャブから、右を打ち込む。続くコンビを効かされたハリトーノフは、ケージに押し込まれ後方からのパンチを纏められる。さらにカンゴは首相撲&ヒザ蹴りの連打で追い込むと、ダブルレッグでテイクダウンを決める。

ハーフのハリトーノフはエルボー、パンチを連打されマウントから鉄槌の連打に背中を見せ──ついにRNCにタップ。ラウンド終了のゴングと直前の一本負けとなった。

カンゴは一本勝ちも、暫らく立ち上がることができないほど疲弊──根性の一本勝ちを、予想をはるかに上回る好勝負&激闘の末に手にした。


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BELLATOR Bellator248 Report チーク・カンゴ ティム・ジョンソン ブログ

【Bellator248】45歳の凱旋マッチでジョンソンにリベンジを許したチーク・カンゴ、現役続行を宣言

<ヘビー級/5分3R>
ティム・ジョンソン(米国)
Def.2-1:29-28.29-28.28-29
チーク・カンゴ(フランス)

ラ・マルセイエーズで入場したカンゴ。45歳の凱旋帰国マッチで、まず左ローを蹴る。サウスポーのジョンソンに右前蹴りを入れたカンゴは、ワンツーに左に回る。ジョンソンは右ローにテイクダウンを合わせると、ハーフでパウンドを落とす。グローブを掴んでいるとレフェリーにアピールするジョンソンはバックに回り、カンゴは上を向いてハーフを取り直す。

カンゴが右腕を差して立ち上がろうとしたところでジョンソンはエルボーを入れ、左足を束ねて立たせない。背中を向けて立ち上がろうとしたカンゴに、右のパウンドを連打するジョンソン。殴られながら立ち上がったカンゴは胸を合わせると、右を差し返し体を入れ替える。ジョンソンをケージに押し込み、ヒザを入れたカンゴだが、すぐに体を入れ替えられ太腿にヒザを受け、ケージを背負ったまま初回が終わった。

2R、ジョンソンの右オーバーハンドに、カンゴは右アッパーを入れる。直後に組みついたジョンソンがケージにカンゴを押し込んでいく。ヒザをボディに突き上げたカンゴは右腕を差して左腕はウィザー、腰を落として耐えていたが、シングルでついに尻もちをつかさせてしまう。ケージを使ってスタンドに戻ったカンゴは、左腕を差してヒザを入れて体を入れ替える。ここからカンゴはヒザをついてダブルでテイクダウンを決める。

すぐに立ち上がったジョンソンがケージに押し返すが、ヒザを2発入れて離れたカンゴが、右ストレートから左フックをヒットさせる。さらに右を当てケージにジョンソンを詰めるも、逆にケージに押し込まれたところでラウンド終了。ここはカンゴが取り返したか。

最終回、右フックからパンチをコンビで入れたカンゴに対し、ジョンソンは左を振るって前に出てクリンチ──金網に押し込む。この時点で90秒近く過ぎており、勝敗を大きく分けるケージ際の攻防に。倒されず、ヒザをボディに入れるカンゴが、首相撲に取る。ジョンソンはここで左ヒジを振るって、姿勢を乱しカンゴが押し返す。

ここからポジションを2度変えて両者が離れると、左を振りながら前に出たジョンソンが右を伸ばすもクリンチには持ち込めない。直後の接触でカンゴはケージに押し込まれ、ケージ中央に押し返し、押し戻されて体を入れ替える。ジョンソンはすぐに押し返し、互いにヒザを蹴り合うも、カンゴのヒザは首相撲からやや印象は良いか。とはいえ互いに決め手を欠いたままタイムアップを迎え、カンゴはスプリット判定で敗れジョンソンにリベンジを許した。

敗者のカンゴはインタビューの機会を与えられ、現役続行を宣言した。


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BELLATOR Bellator248 News アラン・オマー ソウル・ロジャース チーク・カンゴ ティム・ジョンソン ブログ マイケル・ペイジ

【Bellator248】計量終了 初の仏、パリ大会。メインにマイケル・ペイジ登場。カンゴは15年振りの凱旋

【写真】175ポンドのキャッチウェイト戦。フィジカルではヒューストンが上回っているか(C)BELLATOR

9日(金・現地時間)、10日(日・同)にフランスはパリのアコー・アリーナで開催されるBellator248の計量が行われた。

今年に入りMMAがようやく正式認可を受けたフランスで、初めて開催される歴史的なイベントは3部構成となっている。まず米国の土曜の午前スタートでBellator248メインカードが4試合組まれ、メイン終了後にBellator Parisのプレリミがスタートする。5試合のプレリミを経て、Bellator Parisのメインカードは2試合で、この2試合は英国のChannel 5がライブ中継を行い、米国や他の地域ではYouTubeでの配信となっている。


いってみれば過去にも見られたBellatorナンバーシリーズとユーロシリーズが合体した形のメモリアルイベント、第一のメインというべき248大会のメインはマイケル・ペイジ✖ロス・ヒューストンのキャッチウェイト戦だ。昨年末の日本大会以来の実戦となるMVPに対するヒューストンはケージウォリアーズのウェルター級王者からオクタゴンでなく、サークルケージを選択した8勝0敗のスコティッシュ・ファイターだ。

ウェルラウンダー、右フックやボディ打ち、蹴りも使いこなすヒューストンだが、MVPを相手に打撃勝負は無謀だ。それでも打撃を避けていてはテイクダウンからフィニッシュという流れに持ち込むことも困難なことも絶対だ。致命傷を負わない打撃戦を経て、グラップリングマッチに持ち込みたい。

第2のメイン=イベント最終試合は、フランスのMMAファンに向けてのチーク・カンゴ✖ティム・ジョンソンのヘビー級マッチが組まれた。カンゴがプロとして母国で戦うのは2005年の一撃フランス大会におけるグラウベ・フェイトーザとのキックボクシング戦以来、実に15年振りとなる。

ところも同じベルシー体育館(※現アコー・アリーナ)で、キック~シラット~アマ修斗~MMAでUFCからBellatorとキャリアを積んできたカンゴが集大成といっても過言でない一戦に挑む。

そんなパリ大会、Bellator248ではEuro FCで髙谷裕之を破っているアラン・オマー、Bellator Parisではフェザー級ワールドGPから再起となるソウル・ロジャーズの試合も注目だ。

■視聴方法(予定)
10月11日(日・日本時間)
午前0時30分~Bellator248 DAZN
午前2時45分~Bellator ParisプレリミBellator MMA YouTube Channel
午前6時00分~Bellator ParisメインBellator MMA YouTube Channel

■ Bellator248計量結果

<ヘビー級/5分3R>
チーク・カンゴ: 245.6ポンド(111.4キロ)
ティム・ジョンソン: 259.8ポンド(117.84キロ)

<フェザー級/5分3R>
ソウル・ロジャース: 145.4ポンド(65.95キロ)
アルビ・メジドフ: 146ポンド(66.22キロ)

<ライト級/5分3R>
テリー・ブレイジャー: 155ポンド(70.31キロ)
イーブ・ランジュ: 154.2ポンド(69.94キロ)

<150ポンド契約/5分3R>
イリアス・ブレイド: 149.4ポンド( 67.76キロ)
イヴァン・ナッカリ: 149.6ポンド(67.85キロ)

<フェザー級/5分3R>
ドミニク・ウッディング: 144.8ポンド(65.68キロ)
ファブカリ・ジェッタ: 146ポンド(66.22キロ)

<女子フライ級/5分3R>
メギ・ベルシェル: 125.4ポンド(56.88キロ)
ルーシー・ベルトー: 125.8ポンド(57.06キロ)

<フェザー級/5分3R>
ジャン・ドゥイエ: 145ポンド(65.77キロ)
シアラン・クラーク: 145ポンド(65.77キロ)

<フェザー級/5分3R>
ディラン・ローガン: 145.4ポンド(65.95キロ)
ウィリアム・ゴミス: 144.6ポンド(65.58キロ)

<175 ポンド契約/5分3R>
マイケル・ペイジ: 174.2ポンド(79.01キロ)
ロス・ヒューストン: 174.8ポンド(79.28キロ)

<ウェルター級/5分3R>
オリバー・エンカンプ: 168.4ポンド(76.38キロ)
エマニュエル・ダワ: 170ポンド(77.11キロ)

<160ポンド契約/5分3R>
ライアン・スコープ: 160.8ポンド(72.93キロ)
アラン・オマー: 159 ポンド(72.12キロ)

<フェザー級/5分3R>
マス・ブーネル: 145.6ポンド(66.04キロ)
ダルコ・バコビッチ: 145ポンド(65.77キロ)

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BELLATOR News アーリーン・ブレンコウ クリス・サイボーグ ゲガール・ムサシ スコット・コーカー チーク・カンゴ ドゥグラス・リマ ブログ ポール・デイリー マイケル・ペイジ

【Bellator】ベラトールが10月にフランス発となるMMA大会をパリで開催。中継局がCBS SNへ

【写真】日本にいると正直、ピンとはこないがCBS SPORTS NETWORKでの放送開始だが、イベントが週末に集中しないようになるのであれば朗報だ (C)BELLATOR

11日(金・現地時間)、Bellatorが10月10日(土・同)にフランスはパリのアコー・アリーナで同国初のMMAイベントの開催をプレスリリースで発表したのに続き、Zoom会見でスコット・コーカー代表が10月1日のイタリア・ミラノ大会より、パラマウント・ネットワークに代わり、CBSスポーツネットワークでライブ中継されることを明らかとした。

ミラノ大会ではポール・デイリー✖デレック・アンダーソン、パリ大会ではチーク・カンゴ✖ティム・ジョンソン、マイケル・ペイジ✖ロス・ヒューストン戦が組まれることも言及されている。

なおミラノ大会は無観客だが、パリでは20300人収容可能な会場の25パーセント=5000人までの集客が認められたイベントとなる。さらにコーカーは10月攻勢と呼ぶべき、米国2大会でのカードもアナウンスしている。


フランス進出に際し、その格闘技人気の高さを往年の名キックボクサーであるディダ・ディダファットの名を引用するなど、格闘技通ぶりを発揮したコーカー。CBS SN大会として米国では10月15日(木・同)にモヒガンサンでクリス・サイボーグがBellator世界女子フェザー級王座初防衛戦をアーリーン・ブレンコウ相手に戦い、2週間後の29日(木・同)には同じくモヒガンサンでBellator世界ウェルター級王者ドゥグラス・リマが、世界ミドル級王者ゲガール・ムサシに挑戦する世界戦が実現することも言及した。

上記の米国大会での日程からも分かるのは、これまでベラトールは米国時間の金曜日の夜にイベントが開かれてきたが、10月の2大会は木曜の夜となっている。CBS SNはカレッジスポーツを多く中継しており、週末以外のコンテンツの充実をViacom.CBSが求めてのチャンネル移動ともとられる。当然のようにコーカーのゴールは、米国3大オープンTVであるCBSで10年振りのMMA中継であることは間違いない。

なおCBS SNは米国のケーブル、衛星テレビほかOTTストリーミングでYouTube TVやHuluなどでも視聴できるが、そうなると現状世界的にベラトールを配信しているDAZNと重複することになる。DAZNとの関係をZoom会見では「これから話し合う」としていたコーカーだが、ここは日本での視聴状況にも関わってくるので早々にその後の状況説明をしてほしいものだ。

またコロナ禍にで、逆に好カードが増えてきたプレリミに関してはCBS SN.comとこれまで通りベラトールのオフィシャルYouTubeで配信されることとなっている。