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【Brave CF38】ベルジアン・レスラー、イサコフが元Bellator=チャンの打撃をTD&パウンドで破る

<165ポンド契約/5分3R>
イッサ・イサコフ(ベルギー)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
ジャミル・チャン(オランダ)

ルクセンブルグ生まれ、ベルギー在住──ブルガリアン・トップチーム所属のイサコフに対し、右カーフを蹴ったチャンは、ダブルレッグをスプロールする。イサコフは2度目のトライでテイクダウンを決め、ケージ際でマウント狙いから三角へ。体を捻ってエスケープしたチャンがスタンドに戻る。

右から左を伸ばすチャンが、続いて右を当てる。チャンは右ミドルでイサコフのステップインを拒み、続くダブルレッグもスプロールするが、足を一本掴んだイサコフは円を描くように動きクリーンテイクダウンに成功する。足を抜かれるやスクランブルに持ち込んだチャンだが、立ち上がることが許されず背中をもう一度つかされる。イサコフはニアマウント、潜ってきたチャンにエルボーを打ちつける。ボディから顔面を殴り、初回を取った。

2R、ワンツーから左ミドル、右ボディフックを打ち込み、左右のフックとチャンが圧倒する。一旦間合を取ったチャンは、前に出て左ハイ。止まったイサコフに連打を見せるが、ダブルレッグでテイクダウンを許し、そのままマウントを奪われる。ブリッジで逃げ、スタンドに戻ったチャンが右ロー、右ミドルを蹴り込む。イサコフはシングルからカカトを取ってテイクダウン、パス狙いから一気に腕十字を狙う。

これは極まらず、試合がスタンドに戻るとチャンはダブルレッグを切り、逆にボディロックテイクダウンを狙う。ケージに押し込まれたイサコフのヒザ蹴りは急所に。試合は中断し、再開後にチャンが右ボディを打ち込むも、直後にテイクダウンを許す。サイドで抑え、ハーフに自ら入ったイサコフがエルボーを連打。チャンは殴られても、背中を見せないでラウンド終了を迎えた。

最終回、チャンがワンツーを入れ、続くテイクダウン狙いを切って右ストレートをヒットさせる。イサコフも打撃では圧倒されながらボクシング、そしてキックを繰り出し、テイクダウンを試みる。切ったチャンにワンツーを入れたイサコフは、左ミドル、ボディフックで腹を抉られてもシングルレッグに成功し、サイドを取る。ヒザ裏を抱えてバックに回ったイサコフに対し、ここでもチャンは上を向く。マウントからエルボーを被弾しながら、ブリッジで体を跳ねてスクランブルに持ち込む。立たせずダブルで尻もちをつかせたイサコフは、ボディにヒザを蹴り込む。

ケージを背負って座った状態での腹への攻撃が効いたように見えたチャンは、残り30秒でスクランブルからスタンドに戻る。イサコフは右フックを当て、後ろ回し蹴り──ここでタイムアップとなり、イサコフはフルマークの判定勝ち。この試合は打撃よりも、テイクダウンとコントロール、そしてパウンドが評価された形だ。


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【Brave CF38】本戦開始まで5時間。ファイトアイランド出場へのベルト奪回へ、アブゥラギモフ出場

【写真】上段左がメインで戦うブース(左)とアブゥラギモフ 。右セミのブノワ・サンドニ(右)✖マリオ・スピード。下段は左の写真がイッサ・イサコフ(右)でジャミル・チャン、右側が女子戦出場のマーリン・ヘルマンソン(右)とエリン・アーベリの計量時のフェイスオフと正面写真だ(C)ACA

8日(土・現地時間)、Brave CFのスウェーデン・ストックホルム3連戦の中日= Brave CF38が行われる。


地元のブルドック・ファイトナイトと共同プロモーションでアマチュア・マッチと、メインのプロファイト5試合で構成された今大会。Braveの仕切りとなる5試合に出場するスウェーデン人ファイターは僅か2人──女子マッチのマーリン・ヘルマンソン✖エリン・アーベリのみだ。彼女以外の4試合で戦う8名はロシア、英国✖2、フランス、ベルギー、オランダとカナダ、そしてストックホルム在住のアルバニア人ファイターだ。

オランダから参戦するジャミル・チャンはTUF22出演もUFCと契約ならず、その後はBellatorのイタリア大会と米本土のテキサスで2戦し、白星はなくブレイブに新天地を求めた。しかし、現状は1勝3敗──3連敗中ながら、コロナ禍で復活のチャンスを得たことになる。

対するイッサ・イサコフはIMMAFで長らく戦い、アマで15勝5敗の戦績を残しプロデビュー。モンテネグロとドイツのローカルショーを経てブレイブと契約し2戦目を迎える。

メインでカール・ブースと対戦するアブドゥル・アブゥラギモフは前Brave CFウェルター級王者。ジャラ・フセイン・アルシラウィに挑戦してチャンピオンベルトを巻いたが、ダイレクトリマッチとなった初防衛戦でプロ初黒星を喫して、王座を失った。余談だが、王者アルシラウィは4月に今やUFCで大いに注目を浴びているカムザット・チマエフの挑戦を受ける予定だった。

その前王者アブゥラギモフはロシア人ながらブルガリアン・トップチーム所属でテイクダウンを最大の武器としているファイターだ。打撃では回転系を含めた蹴りも見せるが、それほど高い圧力を持つものではないが、今やUFCファイトアイランド大会へのチケットとなりうるブレイブのベルトを取り戻すために負けられないブース戦となる。

■Brave CF38対戦カード

<ウェルター級/5分3R>
アブドゥル・アブゥラギモフ(ロシア)
カール・ブース(英国)

<ウェルター級/5分3R>
ブノワ・サンドニ(フランス)
マリオ・スピード(英国)

<165ポンド契約/5分3R>
イッサ・イサコフ(ベルギー)
ジャミル・チャン(オランダ)

<女子フライ級/5分3R>
マーリン・ヘルマンソン(スウェーデン)
エリン・アーベリ(スウェーデン)

<バンタム級/5分3R>
ベルナルド・ソパイ(アルバニア)
タリク・イスマイル(カナダ)