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MMA MMAPLANET WNO13 デヴィッド・ガルモ

【WNO13】スイープの仕掛けから内ヒール。ジェイソン・カウチがガルモから一本勝ち

<ライトヘビー級/15分1R>
ジェイコブ・カウチ(米国)
Def.7分49秒 by ヒールフック
デヴィッド・ガルモ(米国)

明らかに小柄なガルモは、立ちレスでダックアンダー。動じず、体をぶつけて潰したカウチはウィザー、ガルモが腕を抜く。再びオーバーハンドのカウチはセンターに戻されると、跳びつき三角からオモプラッタ、そして足関節狙いへ。ウィザーを許していた時点でガルモも準備していたか、落ち着いて対応した。

再び立ちの攻防で、カウチがジャンピングガードを取る。一旦着地して引き込んでカウチは四の字でクローズドを取り、ガルモの右腕をオーバーフックに取る。腕が抜けないガルモは、上体を起こすことができない。カウチは左足をすくいつつ、腰を切っていく。耐えたガルモは、両腕をマットにつく。

カウチは左腕をオーバーハンドに取り、逆側で同じ形を取る。最初の5分はカウチ優勢のアナウンス。ハイガードに移行したカウチが、右腕を固めると潜ってスイープを狙う。腰を押して耐えたガルモは、ギロチンにも頭を抜いてスタンドに戻る。

カウチはすぐに座り、デラヒーバから後方回転気味に回り、右足が伸びたガルモにインサイドヒール――バーバルタップで一本勝ちを決めた。


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MIKE MMA MMAPLANET UFC WNO13 クレイグ・ジョーンズ タイ・ルオトロ デヴィッド・ガルモ ニック・ロドリゲス ハイサム・リダ ブリアナ・ステマリー ペドロ・マリーニョ マイキー・ムスメシ リーヴァイ・ジョーンズレアリー ロベルト・ヒメネス

【WNO13】ムンジの翌月にWNO王座防衛戦=マイキー・ムスメシ。ADCCへ、無名のピクスリーに注目!!

【写真】哲人であり、鉄人のマイキー・ムスメシ (C)MIKE CALIMBAS/FLOGRAPPLING

21日(金・現地時間)、WNOの2022年が始まる。テキサス州フリスコにあるUFC PIを彷彿させる設備を誇るスポーツ・アカデミー・アット・ザ・スターが舞台となるWNO13は、3つのタイトル戦を含み注目カードが揃っている。

WNOライトヘビー級王座決定戦=クレイグ・ジョーンズ×ペドロ・マリーニョ、当初WNOミドル級選手権試合と伝えられたタイ・ルオトロ×リーヴァイ・ジョーンズレアリーはウェルター級王座決定戦となり、WNO史上初のチャンプチャンプをルオトロが目指す。

さらに当初の予定ではジョン・カレスティンとワンマッチを戦うと発表されていたエステファン・マルチネスが、バンタム級王者マイキー・ムスメシに挑むこととなった。


その一方で残念なのがハイサム・リダの欠場だ。ジェイソン・カウチとライトヘビー級で戦う予定だったハイサムの代役を務めるのは、カルペディエムからアッセンブリー柔術に掛けて盟友デヴィッド・ガルモとなった。

昨年9月のミドル級トーナメントでロベルト・ヒメネスをヒールで下し一躍注目されるようになったカウチとガルモは普段から電話で話す仲らしく、友人対決となる。カウチが「アイツはチビだから」と言える関係でもあるが、「試合運びが上手い……でもレッグロックを少しでも早く極めるよ」とカウチは自信のほどを伺わせている。

ノーギワールズ・ルースター級優勝で2021年を飛躍の年としたマルチネスと急遽タイトル防衛戦を戦うこととなったマイキー。WNOのポッドキャストで「この一戦が組まれるべきだ」という声を聞き、主催者に「やるよ」とテキストを送り、世界戦が決定したという……。

「毎月のようにベストガイと戦って、自分を試したい」というマイキーは、12月にムンジアルで道着の世界イチに輝いたばかりだ。マルチネスはサブオンリーよりも、ノーギ柔術家というスタイルで、プレッシャーが強い。その攻めのスタイルにマイキーの防御&カウンター攻撃──極めでそれを可能にする能力が見られるのか、あるいはマルチネスが突破するのか要注目だ。

この他、ニッキー・ロドリゲスとプレリミ出場のマイケル・ピクスリー、レスリングで実績を残す新鋭グラップラーも見逃せない。とはいニック・ロッドは既にトップの1人、その力は誰もが認めるところだ。他方ピクスリーはまだ無名といっても過言でない。

柔術では青帯ながら、ノーギワールズではヘビー級で3位、そして無差別級を制したピクスリーはディヴィジョン2の184ポンド級NCAA王者だ。テイクダウンやスクランブルでのマルセロチンやダースの切れ味が抜群──のカウチの同門ピクスリー。ADCCイヤーのWNO13──今大会随一の青田買い候補だ。

■視聴方法(予定)
12月12日(土・日本時間)
午前10時00分~Flo Grappling

■ 対戦カード

<WNOライトヘビー級王座決定戦/15分1R>
クレイグ・ジョーンズ(豪州)
ペドロ・マリーニョ(ブラジル)

<WNOウェルター級王座決定戦/15分1R>
タイ・ルオトロ(米国)
リーヴァイ・ジョーンズレアリー(豪州)

<ヘビー級/15分1R>
ニック・ロドリゲス(米国)
エルダー・クルーズ(ホンジュラス)

<女子フライ級/15分1R>
ブリアナ・ステマリー(カナダ)
トビー・アレキン(米国)

<ライトヘビー級/15分1R>
ジェイコブ・カウチ(米国)
デヴィッド・ガルモ(米国)

<WNOバンタム級選手権試合/15分1R>
[王者]マイキー・ムスメシ(米国)
[挑戦者]エステファン・マルチネス(米国)

<女子フライ級/15分1R>
ジェシカ・クレイン(米国)
アレクサ・ヤネス(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
マイケル・ピクスリー(米国)
キャメロン・リード(米国)

<ミドル級/5分3R>
ジノ・モレリー(米国)
カモイ・アンダーソン(米国)

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JJ Globo Report WNO08 アンドリュー・ウィルツィ デヴィッド・ガルモ ブログ

【WNO08】アンドリュー・ウィルツィ、ガルモの左腕を制しシングルアームでRNCを極める!!

4月30日(金・現地時間)、テキサス州オースチンのJWマリオットで、限定有観客大会として開催されたWNO 08。

ここでは日本でも活躍したデヴィッド・ガルモ✖アンドリュー・ウィルツィの一戦の模様をお届けしたい。


<185ポンド/15分1R>
アンドリュー・ウィルツィ(米国)
Def. 9分38秒by RNC
デヴィッド・ガルモ(米国)

ウィルツィはアームドラッグを仕掛け、ガルモが反応するとシッティングガードからシングルを狙う。ここもガルモが防ぎ、再び座ったウィルツィがスイープを狙う。ハーフのガルモはアームドラッグからバックを譲り、ウィルツィが反転してトップを取りきに来たところで立ち上がる。

シントゥシンのウィルツィのガードを越えることができないガルモは、外ヒールの仕掛けは腹ばいになり足を抜く。ウィルツィの仕掛けが多い展開のなかで、もう1度ヒールを狙う。3度のヒール狙いから、立ち上がってボディロックでリバーサルしたウィルツィ。ガルモがすぐに立ち上がり、ウィルツィはすぐにシッティングを選択する。

シントゥシン、ニーシールド、バタフライガードを越えることができないガルモは得意のギロチン狙いから前転も、頭が抜けて一回転した形でスタンドに戻る。残り8分30秒でガルモが右足首を気にする仕草を見せると、かつての練習仲間でもあるウィルツィは準備が整うまで待つというクリーン振りを見せる。

直後にガルモがヒザをついて正対すると、ウィルツィは一気にバタフライガードを決めて上を取るや、瞬時にしてパスガードに成功する。ウィルツィはサイドで抑え、ニーインからマウントを伺う。ブリッジに合わせてマウントを取ったウィルツィは、腕をクロスに組んで防御態勢のガルモの動きに合わせてバックに回りシートベルト、そして両足をフックする。

残り6分、ガルモの左腕の上から左足をフックしたウィルツィは、右手首を掴まれても左腕をアゴの下に差し込んでいく。ガルモの右肩を掴みシングルアームで絞めを完成させたウィルツィが、見事な一本勝ちを手にした。

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JJ Globo Preview WNO08 グレース・ガンドラム デヴィッド・ガルモ ハイサム・リダ ブログ

【WNO08】プレリミに──飛躍を賭けて、ハイサム・リダ登場。ガルモ、10thPlanet柔術の申し子女子も

【写真】デトロイトのアッセンブリ柔術ではノーギが主流で、足関節の修得やフォークスタイルレスリングも採り入れ飛躍の時を待つハイサム(C)RIDA HAISAM

30日(金・現地時間)、テキサス州オースチンのJWマリオットで、制限を設けた有観客大会として開催されるWNO 08。

注目のカードが数多く見られる同大会のプレビュー最終回は、10thPlanet柔術の申し子女子の試合と、日本とも関係の深い2人のグラップラーがステップアップを掛ける試合の見所を紹介したい。
Text by Isamu Horiuchi


2019年に東京で行われたQUINTET FIGHT NIGHT 3にて湯浅麗歌子と大激闘のドローを演じ、日本でも一躍名を挙げた10th planet柔術の18歳のグレース・ガンドラムがメインカードに登場。当初はAOJの新星、ジェサ・カーンとの注目の一戦が実現する予定だったが、カーンの怪我により対戦相手は昨年のパンノーギ大会の茶帯の部を制しているアレックス・グエンに変更された。

グエンの実力は未知数な部分が多いが、ガンドラムは昨年のF2W 155でパトリシア・フォンテスにデッド・オーチャードからの腕十字で圧勝。さらにWNO 05では、2019年に湯浅を倒して女子最軽量級世界新女王となったマイサ・バストスとノーギで対戦。僅差の判定で敗れたものの一進一退の攻防を展開、世界レベルの実力を示している。

ガンドラムといえば男女通してロックダウン~エレクトリックチェアーの最高の使い手と言われおり、10th planet ならではの、柔軟な下半身を活かしたガードワークからの仕掛けは必見だ。

また、かつて日本のカルペディエムに所属し、QUINTET等でも活躍したデヴィット・ガルモもメインカードに登場。米国デトロイトに拠点を移し、今年に入ってF2W 161にてエイドリアン・ベナヴィデスに、F2W 167ではソウル・ヴァイアラに勝利したのが評価されて大舞台への抜擢となった。

対戦相手は2019年のノーギワールズ茶帯王者にして、2020年のパンノーギも制している19歳の新鋭アンドリュー・ウィルツィだ。近年はジョン・コムズやPJ・バーチといった有力選手にノーギルールで勝利しており、北米における実績ではすでにガルモを上回る。ウィルツィ有利と予想する向きが多いと思われるが、それゆえにメインカード出場のガルモにとって、全米に名前を売る大きなチャンスだ。

そして、YouTubeとFacebookでライブ中継されるプレリムカードには、アラバンカ~カルペディエムと日本で柔術家としてのエッセンスを身につけたハイサム・リダが登場する。

ハイサムの対戦相手は、キーナン・コーネリアスがサンディエゴに創設したリージョン柔術のインストラクターを務めるスローン・クライマーだ。以前はブギーマンことリッチー・マルチネスの下で10th planetのシステムを学び、ハーフガードでロックダウンを作ってからの攻撃を得意とするクライマーだが、まだ目立った存在ではない。

ハイサムとしてはぜひここでインパクトのある勝ち方を見せて、F2WやWNOのメインカードにおいて大物との対戦を実現させたい──だけに、キャリアアップで非常な意味合いを持つ一戦となる。

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JJ Globo News WNO08 クレイグ・ジョーンズ グレース・ガンドラム ジェッサ・カーン ジルベウト・ドゥリーニョ タイ・ルオトロ デヴィッド・ガルモ ハイサム・リダ ブログ ラファエル・ロバトJr

【WNO08】ギャビでなくタイ・ルオトロ✖クレイグ。ロバトJr×ドゥリーニョ、AOJ✖10thPlanet女子対決も

【写真】2019年9月のADCCにおけるクレイグとタイ・ルオトロ。同じレフェリーの横に立つと、当時はこれだけ体格差があった……(C)

30日(金・現地時間)に開催されるWNO08のラインナップがほぼ固まっている。

オンライン配信グラップリングが毎週のように開催されるなか、WNOはメインでクレイグ・ジョーンズ✖タイ・ルオトロ、コ・メインでラファエル・ロバトJr✖ジルベルト・ドゥリーニョ・バーンズなど、スペシャル感のあるマッチアップが用意されている。


ギャビ・ガルシアとの道場マッチばかりが話題のクレイグだが、2021年はまだWNOでホナウド・ジュニオールを内ヒールで破った試合しか実戦経験がなく、今回の試合が2戦目となる。

対してタイ・ルオトロは2021年になって初めてプログラップリング大会への出場となる。2019年のADCCでは66キロ級で注目を集めたルオトロだが、その後は160ポンドや170ポンドで試合をすることが多く、今回のクレイグ戦ではついに200ポンドとADCC時代と比べ25キロも違う体重リミットで戦うことになる。

ロバトJrは元Bellator世界ミドル級王者で、ドゥリーニョはUFC世界ウェルター級タイトルコンテンダー。MMAで最も成功を収めたムンジアル優勝者同士の一戦は、ライトヘビー級(205ポンド)で行われる。

女子マッチではグレース・ガンドラムがジェッサ・カーンという非常に興味深いマッチアップも決まった。カーンは2001年10月生まれの20歳のカンボジア系米国人。12歳で柔術を始めAOJに合流し、ギ・メンデスの指導を受け去年の10月に黒帯が巻かれている。

一方のガンドラムは2002年5月生まれの18歳、彼女もまた昨年7月にエディ・ブラボーから黒帯を授けられている。エレクトリックチェアーからの連係を使えば、その柔軟性もあって男子柔術家以上に10thPlanet柔術メソッドを使いこなすガンドラムと、モダン柔術の総本山AOJで鍛え上げられたカーン。両者の対戦は、異文化柔術交流戦となることは間違いない。

これらの試合以外、ついには175ポンドとなったニッキー・ライアンとPJ・バーチ戦、ケイド・ルオトロ、デヴィッド・ガルモが出場するWNO08──YouTubeとFacebookで配信されるプレリミで、ハイサム・リダとスローン・クライマーの対戦も決まっている。

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F2W167 JJ Globo Report ソウル・ヴィアイラ デヴィッド・ガルモ ブログ

【F2W167】デヴィッド・ガルモ、攻守が激しく入れ替わる好勝負でヴィアイラを下しF2Wで2連勝

20日(土・現地時間)、プロ柔術大会Fight to Win 167がテキサス州オースチンで開催された。

ここでは1月22日のF2Wに続き、2度目参戦となったデヴィッド・ガルモとグレイシーバッハ・コロナ所属のソウル・ヴィアイラの一戦の模様をレポートしたい。

<ノーギ/7分1R>
デヴィッド・ガルモ(米国)
Def. 3-0
ソウル・ヴィアイラ(米国)

シッティングのヴィアイラに対し、即パスを決めたガルモは正対してくるとがぶってコントロールする。サイドバックから引き込んできたヴィエイラの逆側にスライドしバックに回る。腰をずらしたガードに戻したヴィアイラだが、ガルモはバタフライガードを前転して越えてギロチン&スイープでマウントへ。ヴィアイラがブリッジして下になったガルモは頭を抜かれる。

ハーフバタフライで息を整えるガルモはスクランブルでバックを許しそうになり、ボディロックで背中をマットに着けさせられそうになるが、足を戻してスタンドへ。ヴィアイラは引き込み、ガルモはワキを差してバタフライガードを潰していく。ヴィアイラは肩抜き後転から足を狙うも、ガルモが察知──両者揃って立ち上がる。

ヴィアイラが座り、ガルモは足を絡ませてきたところで足を取りつつ立ち上がり、前転しながらギロチンを取り、マウントを奪取。腰を押して逃げるヴィアイラだが、ガルモはハイガードから腕十字。立ち上がって腕を抜いたヴィアイラに対し、ガルモは足関節を狙いつつリバーサルでトップに。

ヴィアイラも胸を蹴って対角線で右足を取りに行くも、ガルモが足を抜いて試合はスタンドへ。残り2分を切り、ここもヴィアイラがシッティング、バタフライガードからスイープを決める。そのままマウントを取ったヴィアイラ、30秒キープしたがガルモがブリッジから反転して、リバーサル。残り15秒、ヴィアイラが腕十字を狙ったが時間に。

目まぐるしく動き、前半をリードしたガルモが3-0で勝利した。


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F2W161 JJ Globo Report デヴィッド・ガルモ ブログ

【F2W161】デヴィッド・ガルモ、スタンドもグラウンドもベナビデスを圧倒し3-0の判定勝ち

22日(金・現地時間)、フロリダ州マイアミのフォー・アンバサダーズ・ビルディングにてグラップリングイベントFight 2 Win(F2W)161が行われた。

前週の160大会に続き、地元フロリダ勢を多数集めて開催。コロナ禍にもかかわらずシーンを盛り上げた同大会レポート第1回はカルペディエム勢として日本国内でも活躍したデヴィッド・ガルモの試合をお届けしたい。

<ノーギ・7分1R>
デヴィッド・ガルモ(米国)
Def. by 判定3-0
エイドリアン・ベナビデス(米国)

一見して体格差のある──太目のベナビデスを相手にガルモがシングルレッグを仕掛ける。続いてアームドラッグと積極的に動くガルモがシングルからダブルレッグに移行して、テイクダウンに成功する。ベナビデスのギロチンを防ぎ、バック狙いのガルモは引き込んだベナビデスの足関節を防いでサイドを取りワキをすくっていく。

背中を取りトラックポジションのガルモは、足を狙ってきたベナビデスを上四方で抑える。場外となり試合はスタンドで再開。ダブルレッグで上を取り戻したガルモは、ハーフガードにダースを合わせようとする。潜ってきたベナビデスにトーホールドを仕掛けたガルモ。ベナビデスが反応して足を抜いて立ち上がると、背負い投げを決める。

スタンド、グラウンド両方の局面でガルモがベナビデスを圧倒する。ベナビデスのデラヒーバガードにも前転して足を抜き、常にトップからパスのプレッシャーを掛けダースを狙いつつ、ネルソンで背中をつかせようと攻める。防御に徹するベナビデスは亀から巻き込むが、ここもガルモがトップをキープし、ハーフバタフライで浮かされると前転して不利な姿勢を取らない。

最後はパスからバックに回り、ハーフに戻されるも一度として危ないシーンのなかったガルモが3-0で文句なしの判定勝ちを手にした。


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F2W161 JJ Globo Preview ガブリエル・ソウザ ジョルジ・サンチアゴ ティム・スプリッグス ディエゴ・オリヴェイラ デヴィッド・ガルモ ハイサム・リダ ブログ ホベルト・アブレウ

【F2W161】ハイサム・リダ&デヴィッド・ガルモが北米トップ舞台へ。アブレウ&ジョルジ・サンチアゴも

【写真】ハイサムとガルモがF2Wに出場、着実に米国で足固めをしている (C)MMAPLANET

22日(土・現地時間)、フロリダ州マイアミのフォー・アンバサダーズ・ビルディングにてFight 2 Win(F2W)161が行われる。先日同会場で行われた160大会に次ぎ、2021年の開始を飾る大型グラップリングイベントは、Flo Grapplingで視聴可能だ。

今回もADCCトップレベルのグラップラー、このスポーツの未来を担う新鋭に加え、MMAで活躍した往年の名ファイターに加え、日本の柔術界に深くかかわる2選手が出場する──見逃せないイベントだ。
Text by Isamu Horiuchi


<10分1R>
ホベルト・アブレウ(ブラジル)
ティム・スプリッグス(米国)

サイボーグことアブレウは、インヴァーテッドの体勢から相手を舞わすトルネードスイープの名手にして、13年のADCC世界大会無差別級王者。15年の同大会スーパーファイトでアンドレ・ガルバォンに敗れた後は、17年は最重量級3位、無差別級の初戦では新星ゴードン・ライアンの内ヒールに屈しており、19年には最重量級準決勝でやはりジョン・ダナハー門下のニッキー・ロドリゲスと大激闘の末に惜敗。判定を不満として3位決定戦と無差別級出場を拒否している。

このようにADCCでは久しく栄冠を取り戻せていないサイボーグだが、2020年は出場した試合で全勝。しかもMMAを引退したBellator世界ミドル級王者ラファエル ・ロバト・ジュニア、ルーカス・バルボーザ、フィリッピ・アンドリュー等世界超一流の重量級グラップラーを下しており、さらに9月のBJJ Bet大会では現世界王者カイナン・デュアルチと対戦。デュアルチが下から足を絡めてきたところをすかさず内ヒールを極めて一本勝ち。技術進化にしっかり対応しているところも見せつけている。

対するスプリッグスは、強力なレスリングベースを持つ18年のノーギ・ワールズ王者。20年はメジャー大会では一度も試合をしておらず、復活を賭けた試合となる。

<10分1R>
ガブリエル・ソウザ(ブラジル)
ディエゴ・オリヴェイラ(ブラジル)

この1月に24歳となるソウザは、18年に黒帯取得。19年にはジョアオ・ミヤオを決勝で下してアブダビ・ワールドプロ62kg級を制すなど、ミヤオ兄弟相手に3戦3勝、モダン柔術的な競り合いにも抜群の強さを発揮し、軽量級世界トップの柔術家の一人に躍り出た。2020年に戦場をライト級に上げてもその強さは変わらず、ジアニ・グリッポ等の強豪から勝利を挙げている。

対するシセロ・コスタ門下の19歳、ディエゴ・オリヴェイラは19年の茶帯ライトフェザー世界王者。同年黒帯を取得するとすぐに世界最高峰の舞台で活躍をみせており、Kings of Mat大会では橋本知之にも勝利している。

ともに組技新世代を代表する軽量級若手グラップラーである両者は、19年と20年にそれぞれ1度ずつ対戦。19年にはソウザが、20年にはオリヴェイラが勝利している。今後長いこと世界の頂点を競い合うこととなるに違いない、若手ライバル対決だ。

<10分1R>
テックス・ジョンソン(米国)
アルナウド・マイダナ(ブラジル)

19年のKasai Pro大会でジャクソン・ソウザとペナの2人をヒールフックで仕留め、一躍名を挙げた重量級の怪力グラップラー。その足関節技技術はユニティ柔術同門、エディ・カミングス譲りのものだ。対するチェックマット所属のマイダナは、17年のノーギ・ワールズ王者。同年にパトリック・ガウジオを得意のオモプラッタで下した実績が光っている。

なお今大会では日本のカルペディエムのハイサム・リダとデヴィッド・ガルモも登場する。リダの相手はエイドリアン・ベナヴィデス、ガルモの相手は未定だ。

リダは、昨年12月に行われたノーギ・アメリカンナショナルズ大会に出場。スーパーヘビー級で優勝、無差別級では準決勝でガブリエル・アウメイダに敗れて3位入賞しており、Quintetベガス大会以来の北米プログラップリング大会出場となる。

現在はデトロイト柔術所属のガルモも、やはり昨年12月のノーギ・アメリカンナショナルズに出場。階級別(ミドル級)では準々決勝で敗退したものの、無差別級では3試合連続一本勝ちで決勝に進出。ここでもガブリエル・アウメイダという壁に跳ね返されたものの準優勝という快挙をなし遂げた。

日本人選手の北米進出は、なかなか難しい状況であることはMMAもグラップリングも変わりない。そのなかで日本所縁の選手たちのメジャー大会進出は嬉しい限りだ。

また本大会には前週のJZ・カバウカンチに続き、J-MMAの戦極からストライクフォース、UFCで活躍したジョルジ・サンチアゴも登場。フレッド・モンカイオと戦う。MMAヴェテラン勢が健在ぶりを見せてくれるところも、この大会の魅力だ。

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JJ Globo Preview SUG19 アマンダ・ローウェン アンソニー・ジョンソン クレイグ・ジョーンズ デヴィッド・ガルモ ドナルド・セラーニ ハファエル・ドスアンジョス フェリシア・スペンサー ブレント・プリマス ブログ メイソン・ファウラー ライアン・ベイダー 石井慧

【SUG19】ヴェウドゥム、アウトも。ベイダー✖ジョンソン、Bellator前哨戦がファイトパスで!!

【写真】ベイダー✖アンソニー・ジョンソンン 、組技とはいえベイダーにとって4年11カ月越しのリベンジなるか(C) BELLATOR & Zuffa/UFC

20日(日・現地時間)、に開催されるSUG19の対戦カードをおさらいしておきたい。チェール・ソネン率いるノーポイント&サブオンリーinケージ大会のSubmission Undergroundは、19度目の大会としてMMAファイターを交えた過去最高のラインナップを揃えている。

メインでは日本で最終調整を行っていた石井慧が、SUG無差別級王者メイソン・ファウラーに挑戦する一番が組まれ、女子無差別級王座決定戦でアマンダ・ローウェン✖フェリシア・スペンサー、ライアン・ベイダー✖デリック・ルイス、ドナルド・セラーニ✖ハファエル・ドスアンジョス、アンソニー・ジョンソン✖ファブリシオ・ヴェウドゥムというカードが発表されていたが、いくつかの変更が見られる。


まずライアン・ベイダー✖デリック・ルイスがキャンセルとなり、大会を直前に控えた今週になるとアンソニー・ジョンソンと戦う予定だったファブリシオ・ヴェウドゥムが欠場に。AJとはライアン・ベイダーが戦うこととなった。

ベウドゥムはPFLと契約を果たし、AJはベラトールとの契約を終えたばかり。つまりPFLファイターとベラトール選手の対戦は流れたが、ここでベラトール世界ヘビー級王者ベイダーがAJと戦うことで、UFC Fight Passでサークルケージの前哨戦が視聴できるわけだ。

また元Bellator世界ライト級王者ブレント・プリマスは、クレイグ・ジョーンズとマッチアップされ、ケビン・ケイシー✖ガブリエル・チェコというBJJベースのMMAファイターの一戦と共にカウボーイとドスアンジョスら10試合が実施され──青い目のカルペディエム柔術家デヴィッド・ガルモも出場する。

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