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MMA MMAPLANET o UFN UFN226 シリル・ガンヌ セルゲイ・スピヴァク

【UFN226】ボディショット、ミドル、ヒザ。腹を攻めたガンヌが、パンチの猛攻でスピヴァクからTKO勝ち

<ヘビー級/5分5R>
シリル・ガンヌ(フランス)
Def.2R3分44秒by TKO
セルゲイ・スピヴァク(モルドバ)

軽快に左に回るガンヌが、左ジャブを伸ばす。スイッチしたガンヌが、右周りから右ジャブ&関節蹴りを見せる。スピヴァクは前足を蹴られながら、ジャブを伸ばすが届かない。スピヴァクの組みを切ったガンヌが、ジャブを続け右前蹴りを繰り出す。左フックで前に出るスピヴァクはダブルレッグからシングルも、切ったガンヌがボディにヒザを突き刺して離れる。ジャブを被弾したスピヴァクは、左ストレートも打たれケージを背負う。

圧を高めボディから顔面、さらに腹を殴ったガンヌは、スピヴァクのワンツーをかわす。目を気にするスピヴァクだが、アイポークでなく殴られてのリアクションか。前蹴りで距離を掴み、ジャブを当てるガンヌが右ボディ、スピヴァクが左フックを返す。ガンヌは構えを小刻みに変えながら、左ハイ──も空振りに。それでも左ストレートをヒットさせ初回を取った。

2R、右ローを連続で蹴るガンヌが、前蹴り。右オーバーハンドで前に出たスピヴァクだが、ガンヌは回ってかわす。ガンヌは左ボディ、左ストレートを決める。左フックのスピヴァクは、左ヒザを腹に受けてケージを背負う。ボディ、左ロー、右ジャブと当てたガンヌが左右にサークリングを見せる。スピヴァクの突進を切り、左ボディ、ヒザと腹を攻撃するガンヌはテンカオから右ジャブを当てる。

さらに左エルボー、左ミドルと圧倒するスピヴァクが右をヒットさせると、下がったスピヴァクが攻撃を纏める。腹を守るスピヴァクに跳びヒザを見せたガンヌは強烈な勢いのテンカオを決めるとケージに詰まったスピヴァクにパンチを集中させる。最後はガードで顔を覆い、頭部にパンチを受け続けたスピヴァクを見てレフェリーが試合を止めた。


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MMA MMAPLANET o UFN UFN226 キック ボクシング マノン・フィオホ ローズ・ナマジュナス

【UFN226】距離は掴み切れずも、間合いを制したフィオホが、ナマジュナスを3-0で下す

<女子フライ級/5分3R>
マノン・フィオホ(フランス)
Def.3-0:30-27.29-28.29-28
ローズ・ナマジュナス(米国)

フライ級転向のナマジュナスに対し、長身フィオホのリーチが優る。右ジャブを伸ばすフィオホは、右フックをヒット。姿勢を乱したナマジュナスはサイドキックもキャッチされ、組みに狙いもヒジを合わされそうになる。それでも右に左を合わせたナマジュナスは左を見せてダブルレッグへ。フィオホは切って、右ジャブを伸ばす。慎重な間合いの測り合いのなかで、ナマジュナスがリードフックを当てる。

前手の左が当たると、スイッチしてサウスポーに構えるナマジュナスがフィオホのジャブをかわす。フィオホは左を被弾する数が増えるが、左ハイを果敢に蹴っていく。ここからジャブ、左ストレートを伸ばしたフィオホがナマジュナスのテイクダウン狙いをカット、ワンツーを決める。最後に得意のサイドキックを見せたフィオホが初回をリードした。

2R、フィオホが右ジャブを伸ばし、ナマジュナスが左リードフック。フィオホはリードにカウンターを狙い、ワンツーへ。姿勢を乱したナマジュナスが立ち上がるところで組んだフィオホが、力強いダーティボクシングを繰り出す。さらにヒザで腹を抉ったフィオホは左回りから正面に立つと右の蹴りを見せる。右の蹴りからスピニングバックキックを繰り出したナマジュナスは、右ハイを受けそうになるなどフィジカル面で圧され疲れが目立つ。

それでも右を打ちこみ、フィオホのバランスを崩させたナマジュナスが左を伸ばす。同じタイミングでダブルレッグの仕掛けたフィオホは、頭が上がり右側頭部をカットし流血。ナマジュナスに注意が与えられ、試合が再開されるもクリーンヒットはなく時間となった。

最終回、ワンツーからスリーで前に出たナマジュナスが左を当て、フィオホの右の打ち終わりにも左を打ち込む。さらに右ハイを見せたナマジュナスだが、ダブルレッグを切られる。ナマジュナスは打撃戦のなかでテイクダウンを試みると、フィオホは片ヒザこそつくものの即立ち上がる。フィオホは距離が掴みきれず、サークリングで間合いを取り直す。そこからのステップインに対しても、ナマジュナスはカウンターで待ち受ける。

そのナマジュナスも自らの仕掛けは決して多くなく、左回りを追いかけたところでフィオホのカウンターが彼女を待ち受ける。フィオホは右ジャブを当て、回ったナマジュナスがダブルの右ジャブで前に出る。膠着気味の展開のなかで、ナマジュナスが右ハイを見せると、フィオホが左ハイを返して蹴り勝つ。決定打がないなか、左を被弾したフィオホがスリップしてバランスを崩す。最後は回って距離を保ったフィオホは、試合終了の合図とともに両手を高々を広げて勝利をアピール。

3Rは落とした感もあるが、果たして。結果は29-28が2人、30-27のジャッジが1人という裁定でフィオホが、元ストロー級世界王者に勝利し、アレクサ・グロッソ✖ヴァレンチナ・シェフチェンコ戦の勝者への挑戦をアピールした。


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MMA MMAPLANET o UFN UFN226 チアゴ・モイゼス ブノワ・サンドニ

【UFN226】パワフル&切れ。ブノワ・サンドニがサイドバックからモイゼスをパウンドアウト

<ライト級/5分3R>
ブノワ・サンドニ(フランス)
Def.2R4分44秒by TKO
チアゴ・モイゼス(ブラジル)

サウスポーに構えたサンドニが左インローを続ける。モイゼスが右ミドルを蹴り、即座にサンドニが左ミドルを返すが、急所に入り試合が中断する。この間もサンドニへの声援が館内に響き渡る。再開後、互いにインローを蹴り、サンドニは左ミドルとローを決める。ラマルセイエーズに背中を押されるサンドニの左ミドルをやや低く、ベルトラインで注意が与えられる。

直後に左を当ててパンチを纏めたサンドニは、モイゼスの右をかわして左ストレート、右を見せて組みつくと即バックへ。片ヒザをついたモイゼスに対し、サイドバックのサンドニがエルボーを狙う。これは空振りとなり、離れたモイゼスだが左を被弾して、ボディから顔面を殴られる。モイゼスは右を当てるも、組んだサンドニはバックから殴る。前転し足関節狙いのモイゼス。足を抜いてサイドバックを続けるサンドニは、引き込んだモイゼスにパウンドを落とす。クローズドのモイゼスは起き上ってヒジ&パウンド、亀になったモイゼスにエルボーを打ち込む。

モイゼスの前転からのヒザ十字を防いだサンドニは、スタンドに戻るとパンチをラッシュし、左ミドルを入れる。直後にモイゼスも右をヒットさせ、初回が終わった。

2R、「集中しろ。グラウンドで正しい位置にいろ。エキサイトし過ぎないで戦え」と指示を受けたサンドニが、左ミドルから左ストレート、右ジャブを当てる。右を受けたサンドニはダブルレッグから、ここも即バックに回る。片ヒザをつくモイゼスの骨盤にヒザを入れるサンドニが右足のフックを狙う。嫌がってヒザをつくモイゼスを殴り、再びヒザを蹴ったサンドニが離れて左ミドルから左を伸ばす。

やや動きが落ちたように見えるサンドニは、力が入り過ぎているか。と、モイゼスは初めてのダブルレッグの仕掛けでテイクダウンに成功──も、直後にサンドニも立ち上がってエルボーの打ち合いから組んでバックへ。サンドニは右足をフックさせるが、足を抜いて右のパンチを見せる。

立ち上がったモイゼスをグラウンドに持ちこみ、亀になったところで右のパンチを続けるサンドニ。さらにワキ腹から、側頭部へのパンチを連続で繰り出すサンドニは、亀で動かないモイゼスに右を連打する。サンドニは猛烈な勢いで殴り続け、動かないモイゼスを見てレフェリーが試合を止めた。

サンドニは「皆に約束したい。僕は一歩ずつ進み、ここパリでベルトを巻く。誰も僕を止めることはできない」とファイトと同様に力強く話した。


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【UFN226】MMAデビューから2年でUFC。戦禍の神、ブノワ・サンドニ「特殊部隊で規律を身につけた」

【写真】何事にも動じないのだろう。そんな表情のサンドニ。取材から2日後には計量も終え、チアゴ・モイゼスと共に156ポンドでパスをしている(C)MMAPLANET

本日2日(土・現地時間)にフランスはパリのエコー・アリーナで開催されるUFN226:UFN ESPN+84「Gane vs Spivak」でブノワ・サンドニがオクタゴン4連勝を賭けて、チアゴ・モイゼスと戦う。
Text by Manabu Takashima

世に名高いフランス軍特殊部隊=スペシャルフォース出身、西アフリカ諸国でテロリストと向き合い、勲章を授与されているサンドニはプロデビューから2年でUFCと契約を果たした。日本ではほぼ無名だが、BRAVE CFからUFCと短期間で濃密なキャリアを重ねてきたサンドニ=戦禍の神に初インタビューを試みた。


――チアゴ・モイゼスと週末に戦います。今の調子を教えてください(※取材は8月30日に行われた)。

「良い調子だよ。トレーニングキャンプは前回の試合が7月1日だったから、当然のように短期間だったけど、何も問題ない。ランカーでウェルラウダ―、凄くやりがいのある相手だ。ウォリアー・ファイトを見せるよ」

──UFCで3勝1敗。通算でも10勝1敗と素晴らしいレコードを持っていますが、まだ日本のMMAファンはブノワのことをほとんど知らないといっても過言でないです。MMAとの出会いを教えてもらえないでしょうか。

「マーシャルアーツを始めたのは8歳の時、柔道を習うようになった。競い合うというよりも、楽しんでいた。ただ続けていく上で、柔道では満ち足りていない自分に気付いたんだ。そんな時、2008年の柔道五輪金メダリストであるサトシ・イシイがMMAに転向した。きっと彼も同じ想いだったように思うんだ。僕自身は19歳まで柔道を続けたけど、ケガも多く、トレーニング内容も同じことを続けていることで、フィジカル的にも十分でなかった。もう一度、心身ともに自分を鍛え直そうとスペシャルフォース(フランス軍最強と謳われる特殊部隊)に入隊したんだ。

最初のミッションでブルキナファソ・マリ国境紛争での任務に就いた。それからも西アフリカで5年間、軍の一員として過ごした。2017年にブラジリアン柔術に出会い、柔道と違い投げ技はなかったけど極めるという部分に惹きつけられた。それこそ、戦いで最も難しい部分だから。投げより、難しいともいえる。そして、如何にも戦っているんだという気持ちになれた。

柔術と出会って、何か人生に張りが出てきてね。2018年にはボクシングに始めた。柔道、柔術の経験があり、ボクシングもやっている。MMAを始めない理由が見つからなかったよ。2018年にMMAの練習を開始して、アマからMMAを戦うようになった。そして4試合を経験して、11月にスペインで開催されたトーナメントで優勝した。アマで4勝0敗、この時にプロMMAファイターになろうと決めたんだ。そんなころ、ヴェノム・チームのトライアウトを行うことを知って、参加した。当時はまだ軍に在籍してMMAの練習をしていたんだけど、ダニエル・ウォハンに認めてもらい『軍生活を終えると、全てテイクケアする』と言われた。2019年1月にチーム・ヴェノムで練習を始め、休暇期間の全てをトレーニングに費やして3月に軍を離れた。

プロMMAに戦ったのは、チームに合流した翌月のLions FCだったよ。それから2年でUFCと契約することできて、今に至る。この短期間で、ここまでできたのはとにかく素晴らしいスタッフに恵まれて、しっかりと練習を続けられた結果だと思う。自分の長所をできるだけ、MMAにいかしたいと思ってトレーニングをしてきた。まだ軍に所属していたけど、

それからの2年間でMMAファイターとして生活し、家族のことも守ることができるようになった。凄く幸運だし、マネージャーにも感謝している。MMAコーチのダニエルは今ではウォハリン・エリートチームを創り、しっかりとボクシングのトレーニングも積んできた。」

──押忍。しっかりと振り返って頂きありがとうございます。ところでスペシャルフォースにいた経験はMMAにどのように生きていますか。本来は軍での活動とスポーツを比べるべきではないかと思うのですが。

「軍での任務は僕に規律を与えてくれた。そして、知性をもってトレーニングすることを教えてくれたよ。ガムシャラにやっても駄目だ。必要な量を見極め、正しい計画を組み立てる。全ての機器を使いつつ、シンプルに自分を鍛え続ける。そういうことが、できるようになったのはスペシャルフォースにいたからだと思う。

それと試合中、アドレナリンが血中に放出され交感神経が興奮状態になる際に、如何に自分をコントロールできるか。そうだね、そういう風に冷静に戦えるのも軍の経験があったからだと思う。でも、何よりもさっき言った規律を身に着けることができた方が大きいよ。自分がやってきたトレーニングを信じることで、どのような状況でも対応できる。正しいトレーニングをやり切っているから、自分の全てを試合にぶつけることができるんだ」

──さきほど2年でUFCと契約できたという話がありましたが、デビューの年から中東ベースのBRAVE CFで戦い4勝1NCという好成績を収めてステップアップを果たしました。

「だからマネージャーに感謝しているんだ。BRAVE CFで戦ったのもマネージャーの判断だった。パンデミックが起こる前にサインをして、コロナ禍でもBRAVE CFは世界でも最も早い時期に活動を再開した。世界規模で活動して色々なファイターが戦っていて、元UFCファイターとも契約している。そして、あそこで良い試合を見せるとUFCから目もかけられる。

それまではMMAが禁じられていたフランスで、パウンドのない小さな大会で戦っていた。BRAVE CFは世界のトップ3ではないけど、トップ10に入る団体だ。1つの階級に10人から15人の選手がいて、タフな選手も多かった。僕自身はタイトルに挑戦できるランク1位になったタイミングで、UFCとサインできた。BRAVE CFで戦うことで、多くの自信を手にしたよ」

──今週末の試合です。2度目のパリでの試合になりますが、母国で戦うことはどのような気持ちですか。

「何といっても9時間の時差がないことは素晴らしい(笑)。家族、仲間に試合を見てもらえる。フランス人選手、関係者、全てにとって最高の機会だよ」

──では改めてチアゴ・モイゼスの印象を教えてください。

「良い選手だよ、ATT所属で。イスラム・マカチャフやベニール・ダリューシュらトップ15にしか負けていない。彼に勝つことで、僕がトップ15と戦えると証明できる。素晴しい柔術家で、打撃もできるウェルラウンダーだけど、僕もグラウンドでは負けない。寝技になると退屈だと思うファンはまだ多い。でも、僕らの試合はUFCでも最高の寝技の攻防が見られるだろう。だから、しっかりとファイトを見て欲しい」

──ブノワ、今日はインタビューを受けていただきありがとうございました。最後に日本のファンに一言お願いできますか。

「僕は日本の長い歴史、規律ある歴史を素晴らしいと思っている。そんな日本の皆に、僕の試合を視てもらえるのは嬉しいことだよ。皆に良い試合を見せたい」

■視聴方法(予定)
9月3日(日・日本時間)
午前1時30~UFC FIGHT PASS
午前1時~U-NEXT

■UFN226対戦カード

<ヘビー級/5分5R>
シリル・ガンヌ(フランス)
セルゲイ・スピヴァク(モルドバ)

<女子フライ級/5分3R>
マノン・フィオホ(フランス)
ローズ・ナマジュナス(米国)

<ライト級/5分3R>
ブノワ・サンドニ(フランス)
チアゴ・モイゼス(ブラジル)

<ライトヘビー級/5分3R>
ヴォルカン・オズデミア(スイス)
バグジン・ガスコフ(ウズベキスタン)

<フェザー級/5分3R>
ヤニス・ゲムリ(フランス)
ウィリアム・ゴミス(フランス)

<フェザー級/5分3R>
モーガン・シャリエール(フランス)
マノロ・ゼッキーニ(イタリア)

<バンタム級/5分3R>
テイラー・ラピルース(フランス)
キャオラン・ローラン(アイルランド)

<ウェルター級/5分3R>
アンジェ・ルーザ(スイス)
リス・マッキー(アイルランド)

<女子バンタム級/5分3R>
ノハ・コーノール(フランス)
ホセリン・エドワルツ(パナマ)

<バンタム級/5分3R>
ファリド・バシャラット(アフガニスタン)
クレイジソン・ホドリゲス(ブラジル)

<140ポンド契約/5分3R>
ザラ・フェアン(フランス)
ジャケリニ・カバウカンチ(ポルトガル)

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