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【BJJ STARS05】残り20秒のパスガード=3P奪取。ポイント柔術の醍醐味魅せて、マリオ・ヘイスが勝利

【写真】試合終了間際もパスガードで3P奪取。ポイント柔術の醍醐味が見られた(C)CALOR HABER/BJJ STARS

6日(土・現地時間)、ブラジル・サンパウロでプロ柔術大会BJJ Stars05が開催された。道着とヒール解禁IBJJFノーギルールが用いられたスーパーファイトと、道着の8人制ワンデー・トーナメントが組まれた今大会。ここでは流浪の柔術家人生を常にフェザー級のワールドクラスとして過ごしたマリオ・ヘイスが、変わらぬ強さを見せたレオン・アマンシオとの一戦の模様をお届けしたい。

<道着/6分1R>
マリオ・ヘイス(ブラジル)
Def.3-0
レオン・アマンシオ(ブラジル)

引き込んだアマニシオがハーフガードをとり、ヘイスは帯を掴んでヒザにプレッシャーを掛けて足を抜きに掛かる。アマンシオは上体を起こそうとするが、頭をワキの下に置かれ背中をマットにつけされる。それでも足を戻しバタフライガードに取ったアマンシオは、足を抜かれるとパスでポイントを失う形だが、絶対の自信を持っているのか自らハーフに戻す。

ヘイスは枕でプレッシャーを掛けるも、アマンシオは再びバタフライガードを取りスイープを仕掛ける。ここでパスに近づいたヘイスに対し、アマンシオは一旦立ち上がる。両者、同じタイミングで引き込むも、下を取ったのはアマンシオ。ポイントは0-0だが、ヘイスがアドバンテージ3つ目を獲得する。

アマンシオはここでもハーフガードを取るものの、ヘイスはニースライスへ。アマンシオは足を戻しハーフを取るも、ヘイスが盤石のトップコントロールを見せ逆にラペラを使った枕で抑えると、一気にヒザを抜きに掛かる。圧力にアマンシオが苦し気な表情を浮かべると、同時に左足でヒザを蹴って右足を抜いてパスを成功させる。

残り20秒、バックを狙いつつトップをキープしたヘイスが3-0で勝利を手にし──セコンドを務めたニコラス・マレガリと固く抱き合った。


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【BJJR STARS05】レアンドロ・ロが元弟子バティスタと決着戦。アナコンダの祖ミウトン・ヴィエイラ出場

【写真】怪物ロが、元弟子に意地を見せることができるか (C)MMAPLANET

6日(土・現地時間)、ブラジルのサンパウロにてプロ柔術大会BJJ Stars05が開催される。2019年から開催されているこの大会は、世界のトップ選手を多数集めるビッグイベントだ。2021年初大会となる今回も、世界最高峰に位置する8人によるヘビー級GPに加えて、スーパーファイトが6試合ラインナップされた超豪華なものとなっている。

Flo Grapplingで視聴可能なこの大会のプレビュー1回目は、スーパーファイトの注目試合の見どころをお届けしたい。
Text by Isamu Horiuchi

<道着/10分1R>
レアンドロ・ロ (ブラジル)
グスタヴォ・バティスタ(ブラジル)

ロは言わずと知れた中重量級柔術界の第一人者。 ライト、ミドル、ミディアムヘビー級に続いて、2019年には(決勝戦で親友のブシェシャことマーカス・アウメイダに勝利を譲ってもらうという形ではあったものの)ついに無差別級制覇も達成している。

世界がコロナ禍に見舞われた昨年はあまり活動していなかったが、11月のBJJ Stars 04大会の86キロ級GPでは、クラウジオ・カラザンス、イザッキ・バイエンスといった超一流を下して優勝──健在ぶりを見せつけている。

今回の対戦相手バティスタは、ロから紫帯、茶帯、そして17年10月に黒帯を授与された元愛弟子だ。翌年ロのもとを離れてアトスに移籍した後、チームメイトのルーカス・バルボーザとクローズアウトという形でミディアムヘビー級の世界王者に輝いている。

袂を分かったロとバティスタの元師弟は、19年に2度対戦することになる。まずは3月のパン大会の準決勝。この時は、再三引き込んでのスイープを狙っていったロが、終盤ついに50/50を作ってバティスタの重いベースを崩し、上を取ることに成功。2-0で勝利を収めている。

2度目の対戦は10月のBJJ Stars02のヘビー級GP準決勝。この時は序盤のロのスイープ狙いを耐えたバディスタが、中盤に逆に引き込み。ロの片足を引き出して肩で抱えて立ち上がる形で、場外逃避を誘ってアドバンテージを獲得、元師匠越えを果たしている。

そして今回3度目の対戦を迎える両者。前回は元愛弟子にしてやられてしまったロは、今回その強力なベースを崩す手立てを繰り出すことができるのか。あるいはバティスタが、今後は元師匠からスイープやパス等の明確なポイントを奪うことはできるのか。元師弟対決にして、中重量級世界頂上決戦だ。

<ノーギ/10分1R>
イザッキ・バイエンス(ブラジル)
ホベルト・ヒメネス(米国)

バイエンスは18年のミディアムヘビー級世界王者。昨年11月のBJJ Stars 04のGPでは決勝でロに惜敗したものの、1回戦はバディスタに競り勝ち、準決勝ではオターヴィオ・ソウザにチョークで一本勝ちし、世界最高峰の実力を見せつけている。

これまで、道着着用ルールを中心に世界最高峰の戦いを繰り広げてきたバイエンスだが、極めて高い瞬発力とスクランブル力を生かし、決して抑え込ませることを許さない戦いぶりは、いかにもノーギ向き。その点でも今回は楽しみだ。

対するヒメネズは、現在20歳のエクアドル系アメリカ人。ムエタイファイターでありつつ、柔術に惚れ込んだ父ハウルの元で4才から柔術をはじめ、昨年黒帯取得したばかりだ。特筆すべきは、昇段後初戦となったWho’s Number One大会。ここで米国が誇る技師キーナン・コーネリアスと対戦したヒメネズは、見事なベリンボロからのスイープを何度も決めて6-4で競り勝ち、驚愕の黒帯デビューを飾ったのだった。

その後もフィリッピ・アンドリューからチョークで一本勝ちを収める等、あっという間に世界トップの柔術家の仲間入りを果たしたヒメネズは、ノーギでも力を発揮。特に四つ組みやクローズドガードからあっという間に相手のバックに付いてしまう能力は圧巻で、ジョン・コムズやルオトロ兄弟のバックも制して勝利している。

この驚異の若者のバック取りが、天下一品のスクランブル力を誇るバイエンスにどこまで通用するのか。大注目のノーギマッチだ。なおヒメネスは26日(金・同)のWNOでニッキー・ライアン戦も決まっている。

この日は他にも注目試合がいくつも組まれている。5年連続世界王者に輝いている最強女王ベア・メスキータは、前回大会に続いて再び19年茶帯世界王者タマラ・フェレイラの挑戦を受ける(前回はメスキータが4-0で勝利)。

(C)MARCELO ALONSO

またPRIDEやDEEP、そしてUFCでも活躍し、アナコンダチョークを開発してノゲイラ兄弟に伝えた男──としても知られる42歳のミウトン・ヴィエイラも登場。

今も世界のトップ戦線で活躍している34歳のヴェテラン、ガブリエル・ロロとノーギマッチで対峙する。

さらに2004年のフェザー級世界王者、今年マリオ・ヘイスも6年振りの大舞台に登場。レオン・アマニシオと対戦する。

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