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【DEEP Osaka Impact2022#05】杉山廣平戦へ、柴田MONKEY有哉─02─「今の自分ができることを続ける」

【写真】相当にできることが増えているようなので、期待が高まる (C)SHOJIRO KAMEIKE

18日(日)、大阪市福島区のコレガスタジオで開催される2022年のDEEP最終戦=DEEP Osaka Impact2022#05で杉山廣平と対戦する、柴田MONKEY有哉のインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

今年4月に約3年ぶりのケージ復帰を果たしたものの、その試合で右ヒジを負傷して手術をするまでに至った。あれか8カ月――DEEPフライ級GP1回戦で福田龍彌に敗れたものの成長著しい杉山を相手に、柴田はどのような試合を見せるのか。その答えは、強い相手を倒すこと。ファイターとしてあるべき姿を、柴田が地元大阪で見せつける。

<柴田MONKEY有哉インタビューPart.01はコチラから>


――柴田選手から「一番強い相手」を希望したということですか。

「佐伯さんと『年内にもう1試合したい』という話をしていて、僕から『いま試合ができるなかで、佐伯さんの中で一番評価の高い選手は誰ですか』と聞いたんです。佐伯さんも検討してくれて、杉山選手ではどうかという連絡を頂きました」

――そこで一番強い相手を希望した理由は何だったのでしょうか。

「え、理由ですか……。う~ん……」

――……どうしましたか。

「ファイターやから、もう単純な理由ですよ。強い選手に勝たないと、次につながらないので」

――確かに単純すぎる理由ですし、ファイターとしてあるべき姿かもしれません。ただ、手術してからの復帰戦として、もっと実力差のある選手とのチューンナップファイトを選ぶこともできたかと思います。

「怪我からの復帰戦だから軽い相手を――なんてつもりは全くないです。別に怪我をしようとしていまいと、見ている先は変わらないので」

――まずこれだけの怪我と手術があり、復帰できるかどうかの不安はなかったのですか。

「僕より重い怪我をしても復帰して活躍している選手って、たくさんいますからね。僕は靭帯の損傷ですけど、格闘技以外でも前十字靭帯断裂したスポーツ選手のニュースを見たりしますし。堀口恭司選手も確か、前十字靭帯断裂から復帰していて。それに、これで復帰できなければ、僕もそこまでの選手やったということですよ。あとは僕自身がどうするか――結果、復帰して試合ができることに感謝しかないです」

――それでも昨年4月に復帰戦を行い、その後さらに負傷によって試合間隔が空いてしまいました。そこで自身のキャリアについて考え直すことはなかったですか。

「相手が誰であろうと、自分がインパクトある勝ち方をして、勝ち進んでいくことが大事ですからね。だから負傷があってもキャリアの積み方を変える必要がないし、より強い相手に勝つことのほうが大切です。

もちろん先のことも考えています。でも……DEEPフライ級GPについて『自分が上に行くために戦う必要のない選手と』っていう言い方をしましたけど、何よりファイターとして強い相手と対戦する。その気持ちのほうが強いですね」

――柴田選手もプロデビューから11年、ベテランらしい落ち着きぶりです。

「いやぁ、なんだかんだで僕も年くっちゃいました(笑)」

――アハハハ。グランプリに参加していなくても、杉山選手に勝てば次の相手もGP参戦選手になるかもしれません。そうしていくうちに、気づけばGPで優勝したのと同じようなことに……。

「アハハハ、それはそれでオモロイですね」

――柴田選手と他のフライ級ファイターの絡みは、とても楽しみです。先ほど柴田選手が言われた「キャリアの先に見ているもの」とは何なのでしょうか。

「DEEPのベルトと、RIZINのフライ級です。海外とかは考えていないですね。DEEPのベルトに挑戦するのが先なのか、RIZINで試合をするのが先なのかは分からないけど、まずその2つしか考えていません。だから対戦相手がどうこう、というのはないですね。

まだRIZINでフライ級の試合があるのかどうか、トーナメントをやったりするかどうかも分からないです。大阪で龍ちゃん(福田龍彌)とNavE選手が戦った大会はフライ級の試合も多かったし、今後もフライ級をやるのかなって少し期待したんですけど(苦笑)」

――……。

「ただ、今後どうなろうとも僕が弱い選手やったら、どこも呼んでくれないので。プロモーターからすれば、試合が面白くなくて、しかも弱い選手やったら呼ばないじゃないですか。もし急にオファーがあったとしても呼ばれるように、今の自分ができることをやり続ける。それしかないです」

――その通りですね。では対戦する杉山選手の印象を教えてください。

「気持ちが強い選手ですよね。最後まで気持ちが折れない。打撃でダウンを奪ったりもするし、気をつけないといけないことも多くて、絶対に油断できない相手です」

――前回の福田戦については、どのような感想をお持ちですか。

「龍ちゃんは、しっかり相手のことが見えていましたよね。杉山選手も良い場面をつくることができないながらも、最後までやりきることができるメンタルが凄かったです。これは凄くしぶとい選手なんやろうなって。あとは最近、打撃とテイクダウンも強くなって、どんどんトータルファイターになってきていると思います。自分も良い緊張感を持って、ここまで練習することができています」

――その杉山選手との試合は、どのような内容になると思いますか。

「どのラウンドになるかは分からないけど、フィニッシュしたいです」

――杉山選手はトータルファイターとして成長しているぶん、ディフェンスも固くなっています。それでもフィニッシュできる自信がありますか。

「それでもフィニッシュできると思います。ぜひ楽しみにしていてください」

■視聴方法(予定)
12月18日
午後4時00分~Twit Casting LIVE

■ 対戦カード

<フライ級/5分3R>
柴田“MONKEY”有哉(日本)
杉山廣平(日本)

<バンタム級/5分3R>
中本龍平(日本)
牧野滉風(日本)

<ライト級/5分2R>
田中壱季(日本)
大宮優(日本)

<ライト級/5分2R>
大野“虎眼”賢良(日本)
ディーシー”オーバーマン”クラー(カナダ)

<バンタム級/5分2R>
上荷大夢(日本)
関本龍翔(日本)

<ウェルター級/5分2R>
森井翼(日本)
角野晃平(日本)

<ストロー級/5分2R>
亮馬(日本)
石井涼馬(日本)

<フェザー級/5分2R>
フェルナンド(ブラジル)
松本レイ(日本)

■DEEP Osaka Impact2022#04 視聴方法(予定)
12月18日
午前11時30分~Twit Casting LIVE

■ DEEP Osaka Impact2022#04 対戦カード

<68キロ契約/5分3R>
中村大介(日本)
岩本達彦(日本)

<バンタム級/5分3R>
増田拓真(日本)
上田直毅(日本)

<バンタム級/5分2R>
谷岡祐樹(日本)
八尋大輝(日本)

<フェザー級/5分2R>
瀧口脩生(日本)
ムテカツ(日本)

<フライ級/5分2R>
藤田健吾(日本)
井上暉也(日本)

<フェザー級/5分2R>
堂園悠(日本)
桑本征希(日本)

<フェザー級/5分2R>
前薗渓(日本)
斎土泰斗(日本)

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Gladiator019 MMA MMAPLANET NavE o ONE PRIDE RIZIN YouTube 宮城友一 有川直毅 福田龍彌 萩原京平 藤田健吾

【Gladiator019】非タイトル有川直毅戦へ、フライ級王者NavE─01─「苦労してベルトを手に入れたんや」

【写真】三重県名張市にしっかりと拠点を築いたNavE (C)SHOJIRO KAMEIKE

25日(日)、大阪府豊中市の176BOXで開催されるGladiator019で、現フライ級王者のNaveが、ノンタイトルマッチで有川直毅を迎え撃つ。
Text by Shojiro Kameike

2018年9月にフライ級王座を獲得したNavEは2020年11月、地元である三重県名張市では初となるMMAジム『N★TRUST』をオープンした。前戦はRIZINで福田龍彌にKO負けを喫したものの、そのなかで整ってきた練習環境と現在の三重県格闘技事情について語ってくれた。


――試合まで1週間を切りましたが、現在の仕上がりはいかがでしょうか。

「過去の最高の練習量ですね。ウチのジム(N★TRUST)を出して1年経って、経営も慣れてきたので自分の練習時間もかなり確保できるようになりました。このインタビュー前にも練習していたんですけど、1日2部練とか練習時間も取れていて。以前はジムすらないような状態でやっていたので(笑)」

――ジムをオープンした直後は、どのような状態だったのですか。

「オープンした翌月にあった藤田健吾戦(2021年2月、判定勝ち)は、全く練習していなかったです(苦笑)。体重だけ落として出た、みたいな試合でした。次の宮城戦(2021年9月、宮城友一に判定勝ち)と、今年のRIZINの試合(2022年3月、福田龍彌にKO負け)は、そこそこ練習できていたという感じですね。

今はウチのアマチュア選手も育ってきて、強い子も出てきています。その子らと練習できているんですよ。自分よりも大きな選手が多いし、パワーを使った練習もできるようになってきました」

――今回はZoomを使ったインタビューですが、NavE選手の向こうにある風景を見ても、かなり広いジムであることが分かります。

「そうですね、田舎の特権というか。都会にあるジムよりは広いですよ。2階もありますし」

――練習時間を確保できるようになったということは、それだけの規模のジムを維持できる会員さんも集まったということですか。

「はい。もちろん都会ほどの会員数ではないですが、田舎なぶんコストも少ないので、ある程度は形になってきたかなと思います。妻(ジムでフィットネスコーチを務める)も手伝ってくれて、おかげさまでオープンから毎月黒字にはなっていますね」

――会員の方々は、何をキッカケに入会されるのでしょうか。

「もともと格闘技が好きな人は多くて、そこにこのジムがドーンと出来たからじゃないですか。PPVを買って見てくれるような人がいるのに、この名張市だけでなく、三重県自体に格闘技のジムが全くなかったんですよ。フィットネスのジムも数店舗ぐらいで。それもマシンを使うジムで、エクササイズのように体を動かす環境も少なかったです」

――では、もともと格闘技に興味を持っていた方が多く、待ちに待った格闘技ジムのオープンだったのでしょうね。

「アハハハ、そうかもしれないです。やっぱり30代~40代ぐらいのPRIDE世代は多いんですけど、若い世代もいます。彼らは朝倉未来選手や皇治選手、萩原京平選手のことをYouTubeで知って格闘技に興味を持った。かといってヤンチャくれっていうわけでもなくて。コチラとしては、YouTubeでも活動するファイターに感謝しています(笑)」

――なるほど。その中でプロ選手になりたい方は、どれくらいの割合ですか。

「それが結構いるんですよ。ある程度バックボーンを持っている子が多くて。オープン当時のインタビューでも言いましたけど、名張市は柔道と空手が盛んで、その全国レベルの選手が入会してくれています。それと三重県の県庁所在地、津市は吉田沙保里さんの出身地でレスリングも有名なんですけど、その津市からレスリングの県チャンピオンが入会したりとか。そうやって何かしらの格闘技のバックボーンを持った人たちが、こうして僕がジムを立ち上げたことで集まってきてくれています。

あと名張市には工業団地があって、大阪や名古屋で格闘技をやっている方が出張に来られた時、ビジターで来て練習されることもあります。そうだ、 一度韓国の方が転勤で名張市に来て、ウチに入会したことがあるんですよ。その方は韓国でキム・キュソン選手がいるジムに通っていたらしいです(笑)」

――2018年2月に韓国で対戦したキム・キュソンですか。

「そうです。今はONEに出ている、あのキム・キュソンですよ。すごい縁でビックリしました。そういう人たちが集まってくるので、僕としても良い練習になるんですよ。レスリングのチャンピオンとレスリングのスパーをやったら、僕がやられることもあるし。柔道の選手と四つで組んだら投げられることもある。空手選手との打撃スパーも同じです。MMAやったら僕が勝つけど、限定スパーなら本当に良い練習になるので」

――それだけの練習環境が固まり、手応えを感じ始めたのはいつ頃ですか。

「今年に入ってから――この半年ぐらいですね。それまでは今回同じグラジエーターに出る伊賀GORI選手と2人だけで練習していました」

――そこまで固まる前に、RIZIN参戦がありました。

「自分がグラジエーターのベルトを巻いて3年――さらにステップアップするために燃えていたんですが、なぜああいう試合になったのか分からないです。ただ、あの一発を最初に持ってきた相手にアッパレで。あんな試合をしていたら何も言えないですね。

詳しいことは言えないですけど、自分がRIZINに出て負けたことで、アンチも出てきました。『こういうのオレにも来るんや』って(笑)。一方で応援してくれている人が喜んでくれたので良かったです」

――そして今回の有川戦を迎えます。今回はノンタイトルマッチとなりましたが、チャンピオンとして防衛戦を希望してはいないのでしょうか。

「最初はタイトルマッチという話もありました。でも僕が『1回勝っただけでタイトルマッチは早い』と言いました。それはズルいでしょう。こっちはグラジエーターに初期から出ていて、グラジエーター愛がありますから。『俺は苦労してベルトを手に入れたんやぞ』と」

<この項、続く>

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ABEMA MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase327 上田将竜 小川徹 有川直毅 木下憂朔 杉山廣平 村山暁洋 猿飛流 藤田健吾 鶴屋怜

【Pancrase327】このままで終われない九州男児・上田将竜が、グラジ効果の有川直毅と対戦

【写真】業界の巡りとして、良いカード(C)MMAPLANET

16日(水)にパンクラスから4月29日(金・祝)に東京都立川市の立川ステージガーデンで開催されるPancrase327で上田将竜×有川直毅のフライ級マッチが組まれることが発表された。

木下憂朔×村山暁洋、鶴屋怜の参戦が話題の立川大会で決まった。MMA好きにはじわるカードが決まった。


フライ級暫定王座決定トーナメント=猿飛流戦に敗北、その猿飛流の負傷により巡ってきた──不戦勝で王者に認定された小川徹の持つベルトへの挑戦と3度のタイトル挑戦機会を逸した上田は、リリースによると引退も考えたという。

戦い続ける選択をした、上田の再起戦の相手を務める有川はZSTからパンクラスとほぼほぼ順調にキャリアを積んできたが、一昨年7月に杉山廣平に一本負け。それでも昨年6月に山中拳次に判定勝ちを収め再起を果たしている。

今年の1月にはGladiatorで藤田健吾を判定で破り、ヘッドライナーとして熱いファイトをやってのけた。打撃と組みを融合させ、ここ一番でテイクダウンを奪い切る戦いを藤田戦でしっかりと見せた有川。首都圏で試合機会が空いた間に、大阪のグラジエイターで成果を挙げて──のタイトルコンテンダー上田と対戦機会をゲットした。

この流れは契約なき独占ではなく、各プロ―ションの循環が見られる良いマッチアップといえる。もちろん、上田とってはこれ以上負けられない、キャリア何度目かの崖っぷちの状況で迎える一戦は、有川にとってさらに上を目指す大切なファイトとなる。

有川を回転させるか、遮断できるか。やや相手を見る傾向がある最近の上田にとって、先手を打つことが大切な一戦だが、有川とすれば当然それを許したくはない。と同時に先手を取られても回せるか、そこが問われるとういう見方もでき、有川にとってもキャリアップの試金石となるマッチアップだ。

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Gladiator016 MMA MMAPLANET ONE キック ボクシング 有川直毅 藤田健吾

【Gladiator016】グラジ初参戦の有川直毅がTDを織り交ぜたアウトボクシングで藤田健吾を捌ききる

<フライ級/5分2R>
有川直毅(日本)
Def.3-0
藤田健吾(日本)

有川がサークリングしながら左ロー、さらに左ハイを見せる。藤田が動くと、すかさずパンチを打ち込む有川。さらに右カーフキックとスライディングキックまで繰り出す。前に出てくる藤田との距離を保ちながら、藤田の右ストレートをかわし、逆に右ストレートを繰り出した。藤田の右ローをキャッチしながら右のパンチで尻もちを着かせた有川。藤田もすぐに立ち上がってケージ中央へ戻る。前に出た有川が連打で仕掛ける。藤田が押し戻すと再び距離を保つが、飛び込んでパンチを連打する有川。左ジャブでの探り合いから、有川の蹴りがヒット。残り1分で有川は右バックスピンキックを見せ、藤田が組み付いてきても切り返し、ケージ際で右ヒジを放った。

最終回、有川が左のインローを見せる。藤田がローを返すと、有川はストレートの連打。さらに右ストレートから左ハイにつなげた有川は、右ストレートを打ち込んでから離れる。ローとパンチを中心としたアウトボクシングを見せる有川に、藤田はダブルレッグを仕掛けるが倒せず。スタンドでは変わらずローとストレートで有川が藤田をコントロールする。ここでダブルレッグを仕掛けた有川だったが、倒すことはできず。すぐにスタンドに戻り、ストレートでコントロールする。

藤田の右ローをキャッチしたありかわが、そのまま押し込んで相手に尻もちを着かせた。藤田も切り返して、立ち上がった有川をケージに押し込む。藤田はリストアップからグラウンドに持ち込むも、回転して逃れた有川が立ち上がり、試合はスタンドに戻った。有川の右ストレートに対し、藤川は左ボディ。両者がパンチで打ち合う中、有川はダブルレッグで藤田をケージ際に追い込んだ。藤川もボディロックで切り返して、最後はリフトアップから有川に背中を着かせて試合を終えた。


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DEEP F1 Gladiator016 MMA MMAPLANET N.O.V NavE Progress YouTube ボクシング 中川皓貴 中西哲生 井上啓太 伊東元喜 原口央 富田翔市 春川広明 有川直毅 木村旬志 松本一郎 森戸新士 濱村健 福島啓太 竹本啓哉 藤田健吾

【Gladiator016】グラジ初戦でフェザー級期待の中川皓貴と対戦、富田翔市「自分のできる最大限のこと」

【写真】出稽古先=カルペディエム芦屋の岩﨑代表の代名詞=ディープハーフガードのパーカーを着る富田(C)MMAPLANET

23日(日)、大阪府豊中市の176boxで開催されるGLADIATOR016で富田翔市がグラジエイター初戦を中川皓貴と戦う。

DEEPとパンクラスでキャリアを積んできた富田にとって、グラジでの中川戦はどのような意味があるのか――計量直後の富田に尋ねた。


──DEEP、パンクラスで活躍してきた富田選手にとって、初めてのグラジ参戦となります。このタイミングで新たな舞台で戦うことを決めたのは?

「コロナになって試合の機会が減っていたというのと、パラエストラ天満代表の赤尾(セイジ)先生が櫻井代表に自分の出場を進言してくださって。そうやって取ってきてくれた試合機会なので、受けさせていただくことになりました」

――赤尾選手がパラエストラ天満を創った際に東大阪から移ったのですか。

「暫くしてからですね。ただ、今もパラエストラ東大阪のプロ練習にはずっと参加させてもらっています。切磋琢磨できる場として、関西では浸透していますしね。それ以外にはカルペディエム芦屋、岩﨑(正寛)先生のところでも出稽古で少し練習させてもらっています。あとはボクシングジムと、パーソナルで体創りをやってきました」

――年末にゴン格のインタビューで怪獣キラーこと荒東選手にインタビューさせていただいたのですが、富田選手と一緒に練習していて凄く気合が入っていると言われていました。

「アハハハ。ありがたいですね。荒東さんとよく一緒に練習させてもらっています」

――ヘビー級ではないですか!!

「そうですね(笑)。ただ荒東さんは体の大きさをぶつけてくる人じゃなくて。身長も同じぐらいなので、打撃のスパーリングでもプレッシャーの掛け方が上手いので、そこを感じて練習しています」

――富田選手はタイガームエタイのトライアウトに受かって、プーケットへ行くと聞いたことがありましたが、あの件はどうなったのでしょうか。

「実は結局、行かなかったんです。会社務めをしていたので、生活を放り投げて行くことはできなかったです。MMAファイターとしての活動が終わってからも人生は長いですし、そこを考えるとタイ行きは人生の選択として、外れました。今はフリーランスで働いているので、行こうと思えば行けるのですが……もう年齢がいってしまっているので、もうタイガームエタイの方も……と。あの時は28、29歳でしたけど、踏み出せないところがありました。それにタイガームエタイのトライアウトで認めてもらえたことは光栄だったし、自信になりました。またコロナが終われば、出稽古には行きたいと思います」

――その分、大阪で頑張るという風になっていましたか。

「あの直後は、引きずっていましたね。俺はそんだけ腹を括ることができんかったんやという風に考えてしまって。今はタイミングだったと割り切って自分のできるところでベストを尽くしてやっています」

――なるほどぉ。それぞれの人生です。どれだけ惚れても、タイミングが合わないと結婚もできないですし。そうやってMMAファイター人生を歩んできた富田選手ですが、グラジエイターにはどのような印象を持っていましたか。

「これまでもセコンドでグラジエイターの会場を訪れたこともありましたし、華やかだし櫻井代表のMMAを盛り上げようという気持ちが伝わってくる大会でした。

僕自身――出場する大会を選んでいたわけでなく、DEEPとパンクラスからオファーを貰っていたので戦ってきました。だからグラジエイターさんからオファーがないのは、必要とされていないという風に勝手に思っていたところもありました(苦笑)。必要というか魅力を感じてくれているなら、オファーしてくれるという風に」

――そんななか決まったグラジ初戦、対戦相手の中川選手の印象を教えてください。グラジのフェザー級でトップの1人かと思われます。

「年齢も若いと思いますし、フィニッシュまでつなげるアグレッシブな選手ですね。活きが良くて、トータルでできる強い選手だと思います。自分が挑戦者という立場でいるつもりですし、そこはこれまでと同じで新たなモノにチャレンジしていくという姿勢です。ただ、それで年下の活きの良い選手を迎え撃つという試合ですから、中堅ぐらいになってきたんかなぁというイメージが自分のなかでついてしまいましたね(笑)」

――新たなキャリアの一歩でもあります。

「そうですね。明日の試合で勝てば、そこからタイトルに通じる試合をしていければ良いなと。原口央選手がチャンピオンとして引っ張っていってくれると思うので、食い込んでいきたいです」

――では、明日の試合に向けて意気込みのほどをお願いします。

「教えもらった先生からも『自信持っていってエェよ』と言ってもらっているので、僕も先生たちの気持ちを背負って自分のできる最大限のことはやっていきたいです。それを中川選手にぶつけて……結果はどうなるか分からないですけど、自分の全力の力を出して中川選手に伝えたいです」

■視聴方法(予定)
1月23日(日)
午後2時00分~Gladiator YouTube Channel(Gladiator第1部)
Gladiator第1部終了後~The 1 TV YouTube Channel(PROGRESS)
PROGRESS終了後~Gladiator YouTube Channel(Gladiator第2部)

■Gladiator016計量結果

<フライ級/5分2R>
藤田健吾:56.5キロ
有川直毅:56.55キロ

<バンタム級/5分2R>
土肥”聖帝”潤:60.95キロ
神田T-800周一:61.15キロ

<フェザー級/5分2R>
中川皓貴:65.75キロ
富田翔市:65.7キロ

<バンタム級/5分2R>
山口翔:60.75キロ
神野翼:――キロ

<バンタム級/5分2R>
竹本啓哉:61.2キロ
福島啓太:61.1キロ

<ストロー級/5分2R>
N.O.V:52.1キロ
蒔田真吾:52.0キロ

<ライト級/5分2R>
井上啓太:69.95キロ
春川広明:69.9キロ

<フライ級/5分2R>
坪内一将:56.1キロ
中西哲生:56.35キロ

<フォークスタイル・グラップリング60キロ契約/5分2R>
NavE:59.8キロ
松本一郎:59.8キロ

<フォークスタイル・グラップリング79キロ契約/5分2R>
森戸新士:77.05キロ
濱村健:78.85キロ

<サブオンリー・グラップリング82キロ級/10分1R>
飯田建夫:79.05キロ
伊東元喜:79.4キロ

<フェザー級/5分2R>
伊賀GORI:65.6キロ
斎土泰斗:65.45キロ

<フェザー級/5分2R>
宋鬼子:65.1キロ
谷口軍曹:65.3キロ

<68キロ契約/5分2R>
木村旬志:――キロ
荒木凌:――キロ

<バンタム級/5分2R>
上荷大夢:62.8キロ
尾崎大和:63.0キロ

<バンタム級/5分2R>
秋田良隆:60.8キロ
永輝亜:――キロ

<ウェルター級/5分2R>
森井翼:76.85キロ
那須”独歩”育夫:76.5キロ

<フェザー級/5分2R>
大和:65.35キロ
桑本征希:65.65キロ

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F1 Gladiator016 MMA MMAPLANET N.O.V NavE Progress YouTube   チャンネル 中川皓貴 中西哲生 井上啓太 伊東元喜 富田翔市 春川広明 有川直毅 木村旬志 松本一郎 森戸新士 濱村健 福島啓太 竹本啓哉 藤田健吾

【Gladiator016】計量終了 ハマケンがフォークを持ってフェイスオフ――YouTubeでライブ配信決定!!

【写真】 有川直毅、富田翔市、福島啓太、そして森戸新士というグラジ初参戦組を迎え撃つ、藤田健吾、中川皓貴、竹本啓哉と濱村健――問題なく計量を終えた(C)MMAPLANET

明日23日(日)に大阪府豊中市の176boxで開催されるGLADIATOR016の計量が、同市のスモーカージムで行われた。

2部制、プログレス提供のグラップリングマッチ、そしてOPファイトを含めると17試合のロングランイベント――当日計量の木村旬志×荒木凌以外に、第2部のバンタム級で山口翔と対戦予定だった神野翼、第1部の同じくバンタム級で秋田良隆と対戦予定だった永輝亜の両者が、減量が原因の体調不良で会場に姿を見せることができず欠場に。

ともにバンタム級だったことで、山口と秋田が第2部で対戦することとなった。


この他、グラジ初参戦となる注目のK-PLACE勢=有川直毅と福島啓太は、対戦相手の藤田健吾、竹本啓哉とともに問題なくクリア。

昨年9月大会の計量ミスで、バンタム級のベルトを失った竹本は悪しき習慣となっていた再計量になることなく、本計量でパスし安堵の表情を浮かべるととともに、コロナの抗原検査で唾液を吐くことに非常に苦戦していた。

福島×竹本と同様に、空位となっているバンタム級のタイトルコンテンダーを絞る対戦に向かうといっても過言でない土肥”聖帝”潤と神田T-800周一も、計量を終えて大きく離れて正面を向いた撮影およびフェイスオフを終えた。

そしてプログレス提供のグラップリングマッチに出場する6選手、ライト級注目の井上啓太と対戦相手の春川広明らも、滞りなく計量を終え明日の試合に臨むこととなった。

森戸新士とフォークスタイル・グラップリング戦に出場する浜村健は、フォークを持って計量に臨む――笑いを誘う。

「野球のボールを持ってきてフォークの握りを見せようかと思ったけど、ギリでこっちにしました」と小ネタを真剣に考える――プロフェッショナル精神をハマケンは試合前から見せていた……。果たして、明日は森戸を相手にどのようなフォークスタイル・グラップリングのパフォーマンスを披露してくれるか、楽しみだ。

なお同大会の模様は午後2時からGladiator公式YouTubeチャンネルでグラジ第1部。第1部終了後にザ・ワンTV公式YouTubeチャンネルでプログレス提供試合。プログレス終了後に、再びGladiator公式YouTubeチャンネルで第2部の模様がライブ配信される。

■視聴方法(予定)
1月23日(日)
午後2時00分~Gladiator YouTube Channel(Gladiator第1部)
Gladiator第1部終了後~The 1 TV YouTube Channel(PROGRESS)
PROGRESS終了後~Gladiator YouTube Channel(Gladiator第2部)

■Gladiator016計量結果

<フライ級/5分2R>
藤田健吾:56.5キロ
有川直毅:56.55キロ

<バンタム級/5分2R>
土肥”聖帝”潤:60.95キロ
神田T-800周一:61.15キロ

<フェザー級/5分2R>
中川皓貴:65.75キロ
富田翔市:65.7キロ

<バンタム級/5分2R>
山口翔:60.75キロ
神野翼:――キロ

<バンタム級/5分2R>
竹本啓哉:61.2キロ
福島啓太:61.1キロ

<ストロー級/5分2R>
N.O.V:52.1キロ
蒔田真吾:52.0キロ

<ライト級/5分2R>
井上啓太:69.95キロ
春川広明:69.9キロ

<フライ級/5分2R>
坪内一将:56.1キロ
中西哲生:56.35キロ

<フォークスタイル・グラップリング60キロ契約/5分2R>
NavE:59.8キロ
松本一郎:59.8キロ

<フォークスタイル・グラップリング79キロ契約/5分2R>
森戸新士:77.05キロ
濱村健:78.85キロ

<サブオンリー・グラップリング82キロ級/10分1R>
飯田建夫:79.05キロ
伊東元喜:79.4キロ

<フェザー級/5分2R>
伊賀GORI:65.6キロ
斎土泰斗:65.45キロ

<フェザー級/5分2R>
宋鬼子:65.1キロ
谷口軍曹:65.3キロ

<68キロ契約/5分2R>
木村旬志:――キロ
荒木凌:――キロ

<バンタム級/5分2R>
上荷大夢:62.8キロ
尾崎大和:63.0キロ

<バンタム級/5分2R>
秋田良隆:60.8キロ
永輝亜:――キロ

<ウェルター級/5分2R>
森井翼:76.85キロ
那須”独歩”育夫:76.5キロ

<フェザー級/5分2R>
大和:65.35キロ
桑本征希:65.65キロ

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【Gladiator016】FSG戦で濱村健と対戦、森戸新士─02─「グラップラーの強さが伝わる試合を」

【写真】アウトサイドヒールを狙う森戸。ちなみにフォークスタイル・グラップリングでは上の状態から足関節を掛けて、相手が立ち上がるとリバーサルで2P失う (C)SHOJIRO KAMEIKE

23日(日)、大阪府豊中市の176boxで開催されるGLADIATOR016で組まれたプログレス提供のグラップリングマッチ=フォークスタイル・グラップリングで濱村健と戦う森戸新士インタビュー後編。

IBJJFスタイルの競技柔術で日本のトップにある森戸が、ケージのなかでトップ重視のポイント制グラップリングマッチを戦う。かつてカナダでMMAの練習をしていた経験もある森戸にとって、柔術とグラップリングの相関関係はあるのか──そしてコンバット柔術をどのように見ているのかを尋ねた。

<森戸新士インタビューPart.01はコチラから>


──ADCCや海外のグラップリングに言及されていますが、道着とノーギに関しては優先順位というモノはありますか。

「う~ん、僕はどっちとも好きなんです。グラップリングの試合機会が増えれば、練習量も増やすと思います。ただ現状の大会数だと比重を増やしてもリターンが少ないというか、それで柔術の方の力が落ちてはいけないですし。道着とノーギの両方をやっている選手って、バランスのとり方が難しいと思います」

──柔術とノーギは、もう別モノと捉える柔術家が多いですが、森戸選手はどのように考えていますか。

「難しいですね。別モノですが、全く別モノではない。お互いがお互いに生きるところはあるので、グラップリングの試合に出るのであればグラップリングの比重を増やした方が良いですし、柔術の大会で実績を残したいときにグラップリングの練習ばかりをするわけにはいかないです。そういう意味で別モノですけど、技術は繋がっている。ホベルト・サトシ・ソウザ選手とかもMMAの試合前でも、道着の練習をされているみたいですし。

僕も柔術アカデミーを運営しているので、指導をしてそのままスパーリングに入ることが多いので柔術の練習の方が多いですね」

──ところでプログレスはフォークスタイル・グラップリング、コンバット柔術、サブオンリーとありますが、コンバット柔術では先日のIRE06で倉本一真選手が放ったヒザをついた瞬間に、掌底を入れるという戦い方をしました。あの試合を視て、柔術家はコンバット柔術には出たくないという風潮にならないかと危惧しています、アマMMAの経験がある森戸選手はいかがでしょうか。

「あぁ……コンバット柔術は全く練習をしていないので、今のところはサブオンリーの方に興味があり、出るならサブオンリーだと思います」

──コンバット柔術は危なく感じますか。

「危ないというか、掌底が当たると脳みそが揺れますし、リスクも高まります。ちょっと図に乗っていると思われてしまいますが、それなりの条件がないとそこまでリスクをおかして出たくはないかな、と」

──プログレスのコンバット柔術は臀部、背中、体側が付いた場合のみ掌底が使えて、立脚している状態では使えないルールにすると長谷川選手が言っていました。

「まぁヒザをついての掌底は立ち技みたいなものですし、あの辺りはルールが整備されていくのでしょうか」

──いやぁ、IREのことは分かりかねます。でも森戸選手のコンバット柔術も見てみたいですね。IBJJFルールで強い選手のコンバット柔術は、非常に興味深くて。

「打撃の距離感とかは気を使わないといけないですよね……。今はグラップリングに集中したいですけど、オファーがあれば条件なども見て考えます。プログレスがどのように発展してくのか、僕はイメージできていないのですが、ルールにタイトルマッチは5分3Rとかルールに記されていて、そういうこともプランしているのであれば実現してほしいと思っています」

──グラップリング大会ではなく、MMA興行のなかでの試合です。そこを意識することはありますか。

「こういうワンマッチの試合が組まれていくことは、良いことだと思っています。柔術家にとって一番大きな舞台である全日本選手権も関係者しか見ていないです。それがプロのMMAを見ているファンの前で試合ができる。そこで皆が興味を持ってくれる試合をしないといけないのですが、柔術を見てもらえる機会も増えますし、選手としてはプロの条件で試合をさせてもらうので、覚悟もできます。やはり自分で参加費を払って試合をするのとは違う覚悟ができます」

──でも、最近のクレイグ・ジョーンズは緩い試合が多いです(笑)。

「アハハハ。クレイグ・ジョーンズのことは僕レベルでは分からないです(笑)。僕に関してはお金を支払ってもらって試合をするのだから、そこに相応しい試合をしたいと思っています」

──素晴らしいです。では最後にコアなMMAPLANETの読者の皆さんに向けて、今回の試合への意気込みをお願いします。

「今回、MMA寄りの新しいルールで戦うのですが、そのなかでグラップラーの強さが伝わる試合をしたいです。MMAファンの人の目にグラップリングがどのように映っているのか、客観的には分からないのですが、どうせなら観客の人に面白いと思ってもらえる試合になれば嬉しいです。技術的に分からないことでも、一本を取って──もっとグラップリングを見たいと思ってもらえるよう──説得力のある試合をします。何より、プログレスルールで戦うことで、僕が強くなれるように頑張ります」

■Gladiator016対戦カード

<フライ級/5分2R>
藤田健吾(日本)
有川直毅(日本)

<バンタム級/5分2R>
土肥”聖帝”潤(日本)
神田T-800周一(日本)

<フェザー級/5分2R>
中川皓貴(日本)
富田翔市(日本)

<バンタム級/5分2R>
山口翔(日本)
神野翼(日本)

<バンタム級/5分2R>
竹本啓哉(日本)
福島啓太(日本)

<ストロー級/5分2R>
N.O.V(日本)
蒔田真吾(日本)

<ライト級/5分2R>
井上啓太(日本)
春川広明(日本)

<フライ級/5分2R>
坪内一将(日本)
中西哲生(日本)

<バンタム級/5分2R>
今村豊(日本)
谷口武(日本)

<フォークスタイル・グラップリング60キロ契約/5分2R>
NavE(日本)
松本一郎(日本)

<フォークスタイル・グラップリング79キロ契約/5分2R>
森戸新士(日本)
濱村健(日本)

<サブオンリー・グラップリング82キロ級/10分1R>
飯田健夫(日本)
伊東元喜(日本)

<フェザー級/5分2R>
伊賀GORI(日本)
斎土泰斗(日本)

<フェザー級/5分2R>
宋鬼子(日本)
谷口軍曹(日本)

<バンタム級/5分2R>
大前健太(日本)
尾崎大和(日本)

<バンタム級/5分2R>
秋田良隆(日本)
永輝亜(日本)

<ウェルター級/5分2R>
森井翼(日本)
那須”独歩”育夫(日本)

<フェザー級/5分2R>
大和(日本)
桑本征希(日本)

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【Gladiator016】上を取るポイント制グラップリング出場、森戸新士─01─「やってみないと、ですね」

【写真】どのような試合になるのか──非常に楽しみな森戸のプログレス=フォークスタイル・グラップリング出場だ (C)MMAPLANET

23日(日)、大阪府豊中市の176boxで開催されるGLADIATOR016で組まれたプログレス提供のグラップリングマッチに森戸新士が出場する。

日本の柔術を代表する選手が、フォークスタイル・グラップリングという新しい試みで、濱村健と対戦する。サブオンリーでなく、ポイント有り、上有利のポイント換算での試合出場に対し、森戸の心境を尋ねた。


──広島はコロナの陽性者がオミクロンで一気に広まった形ですが、森戸選手の練習状況などはいかがでしょうか。

「広島に住んでいて、道場が岩国にあるので……基地の感染がヤバイことになった時期もありました。基地関係の会員さんは、練習を自粛してもらっています。なので、今は3、4人で練習している形ですね。それでもやるべきことはやっているので、パフォーマンスに影響が出るようなことはないはずです。グラジエイターさんから送っていただいた抗原キットで陰性でしたし、このまま気を付けるべきことは気をつけて試合の日を迎えたいです。

コロナも第六波、2年近くになろうとしているなかでZSTやQUINTETというプロの場で試合をさせてもらいました。今回、グラジエイター内でのプログレスでの試合ということで声を掛けていただき、生徒の多くが自粛していてモチベーションが落ちかけている人もいると思うので、結果を見せてまた生徒さんについてきてもらえるよう──今は選手として頑張りたいです」

──グラップリングはMMA以上に競技者として生業を立てることが日本では難しいです。

「柔術家やグラップラーは、プロで戦う機会が少ないですし、あっても地方の選手は条件的に厳しいこともあります。そういうなかで少しでも条件を良くという風に舞台を整えてくれるというのは、競技者として凄く嬉しいです。そういう舞台がないと選手も、なかなか育たないと思います。

米国はプロ・グラップリングの舞台が整ってきていて、強い選手もどんどん出てきています。ああいう波があると選手も育ちますし、夢を見て始める人も出てくると思います。MMAにはRIZINとか大きな舞台がありますが、グラップリングや柔術はまだまだ整備はされていないので、今回のように良い条件で戦わせてくれるイベントが出てくると、選手として有難いですし、道場主としても生徒さんが目指す舞台が出来てくれると嬉しいです」

──そういうなかでプログレス提供のクラップリングマッチに出場となりましたが、森戸選手はサブオンリーだとばかり思っていました。

「僕もサブオンリーの方が得意だと思います(笑)。そこは佐々木信治選手とも話をしたりして、今回はフォークスタイル・グラップリングに出場しようということになりました。ADCCの後半にも似ていて、スクランブルでしっかりと上を取って戦えないといけないと思いますし。

このルールで戦うのは初めて実施されるから当然初めてですし、金網でのグラップリングは12月の闘裸男で田村ヒビキ選手と戦ったのが初めてでした。MMAではアマチュアで何度かしたことはあったのですが……」

──そういえば森戸選手はカナダのブリティッシュコロンビアで、クリス・フランコ率いるパンクレーションで練習をしていたそうですね。もう20年以上前ですが、フランコがハワイでダン・スバーンと試合をした試合など取材をしたことがあったのでとても懐かしいです。

「そうなのですか。ただ、あの時はフランコ先生の指導がそうだったのか、時代だったのか壁レスとかはやったことはほぼなかったです」

──壁レスと柔術は相関性がないですよね。

「そうですね……。試合が決まったのもついこないだですし、このための練習というのはイメージのなかでしかできていないです。ただ、藤井章大さんや神田(周一)選手、摩島(一整)選手とも週一で練習をしていて、みな壁レスが強いので。壁際をやってもらったりしていました。神田さんにメチャクチャ合いそうなルールです。壁やスクランブルが凄く強いので」

──ルール的に引き込むと相手に2Pが与えられます。

「少し不利になってしまうルールですが、しっかりと組んでトップも取れるトータル・グラップラーになるには、このルールでも戦えないといけないです。今後、グラップリングのルールも変わって来るかもしれないですし、プロ興行でのグラップリングはこういうルールが主流になるのであれば、それに合わせて戦わないといけない時代がくるかもしれないですから。このルールで戦えることが、今後の自分の強さに繋がっていくかと思います」

──サブオンリー……ノーポイントになると、攻撃力で劣る選手も時間切れまで持ち込むことができます。そこで判定やOTがあるわけですが、ずっと守勢でいることが可能なルールよりも、ポイント有りは勝つために動くことが増えるのではないかと。

「普段も柔術のポイントで試合をしていて、ポイントの取り合いになると攻防は生まれます。ただ僕はサブオンリーの試合は、ほとんどしたことがないので、その辺りは体感としてはまだ分かっていないです。試合を視ていると、ほとんど動きがない試合もありますね」

──MMAファイターが攻防をしないことも、サブオンリーではままあります。

「今回のルールは経験がないし、見たこともない。だから、やってみないと分からない部分もあります。想定外のことが起こるかもしれない。僕の普段持っている極めまでのイメージも当てはまらないかもしれない。だから……やってみないと、ですね」

──ヒールを含めた足関節に関しては、いかがですか。

「一昨年のZSTのタッグマッチの時よりは、ちゃんと攻防ができるようになっています(笑)。あの頃は足関有りのルールで試合をすることがほとんどなくて、練習でも取り入れていなかったです。でも最近は世界的にグラップリングが盛り上がっていて、足関が常識になっており……今後は僕にも必要になると思って練習しています。技術も上達しています」

──対戦相手の濱村選手がどのような組み技マッチを戦うか、そこも想像できないです。

「ハイ……全く分からないです(苦笑)。ただグラジエイターの元王者で、試合経験も豊富です。ケージの経験値は僕より圧倒的にあって、プロの舞台ということも慣れているでしょうし。僕はケージもプロの舞台も経験が少ないですから……でも、パフォーマンスにはあまり影響ないと思います」

<この項、続く>

■Gladiator016対戦カード

<フライ級/5分2R>
藤田健吾(日本)
有川直毅(日本)

<バンタム級/5分2R>
土肥”聖帝”潤(日本)
神田T-800周一(日本)

<フェザー級/5分2R>
中川皓貴(日本)
富田翔市(日本)

<バンタム級/5分2R>
山口翔(日本)
神野翼(日本)

<バンタム級/5分2R>
竹本啓哉(日本)
福島啓太(日本)

<ストロー級/5分2R>
N.O.V(日本)
蒔田真吾(日本)

<ライト級/5分2R>
井上啓太(日本)
春川広明(日本)

<フライ級/5分2R>
坪内一将(日本)
中西哲生(日本)

<バンタム級/5分2R>
今村豊(日本)
谷口武(日本)

<フォークスタイル・グラップリング60キロ契約/5分2R>
NavE(日本)
松本一郎(日本)

<フォークスタイル・グラップリング79キロ契約/5分2R>
森戸新士(日本)
濱村健(日本)

<サブオンリー・グラップリング82キロ級/10分1R>
佐々木信治(日本)
伊東元喜(日本)

<フェザー級/5分2R>
伊賀GORI(日本)
斎土泰斗(日本)

<フェザー級/5分2R>
宋鬼子(日本)
谷口軍曹(日本)

<バンタム級/5分2R>
大前健太(日本)
尾崎大和(日本)

<バンタム級/5分2R>
秋田良隆(日本)
永輝亜(日本)

<ウェルター級/5分2R>
森井翼(日本)
那須”独歩”育夫(日本)

<フェザー級/5分2R>
大和(日本)
桑本征希(日本)

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【Gladiator016】「練習から楽しめているかどうか」グラジ初参戦、藤田健吾と対戦──有川直毅─02─

【写真】MMAPLANET初インタビューの有川。それ基本だなと思わせてもらえる──良いことを言ってくれています(C)NAOKI ARIKAWA

23日(日)、大阪府豊中市の176boxで開催されるGLADIATOR16のメインイベントで、藤田健吾と対戦する有川直毅のインタビュー後編。

前編では有川が格闘技を始め、プロデビューに至るまでの経緯を語ってもらったが、後編ではプロデビュー以後のファイトスタイル、そして藤田戦について訊いた。

かつて“褐色のパーティーアニマル”と呼ばれた男が求める、アウトボクシングへのロマンとは?

<有川直毅インタビューPart.01はコチラから>


――有川選手はこれまで、打撃を中心としたスタイルで戦っています。20歳で格闘技を始める時、そのスタイルを選択した理由は何かあるのでしょうか。

「打撃のほうが映えるじゃないですか(笑)。もともと須藤元気さんが好きだったんですよ。須藤さんってトリッキーなスタイルで。打撃が好きだけど、殴り合うこともなく」

――そこなんです。有川選手のスタイルの特徴は、アウトボクシングで決して殴り合うことがない。打撃が好きという場合、バチバチの殴り合いを繰り広げる選手も多いですが、有川選手はそのスタイルを徹底しています。

「美学というほどじゃないですけど……足を使って距離を取り、カウンターで仕留めるのが理想です。殴り合って、打たれすぎると選手として寿命も短くなると思いますし。それに、相手のパンチが当たるか当たらないかの距離で、自分が打ちに行く刺激が好きなんです」

――刺激、それこそ有川選手が格闘技に求めたものですよね。

「はい。そのほうが非日常を体感できるというか。やっていて、そういう試合のほうが楽しいんですよね」

――ただ、プロデビュー当初は前に出て、連打でKOする場面もありました。

「ZSTでデビューした頃ですね。当時は、ただただガムシャラに振り回していました」

――それが現在のスタイルに変わったのは、いつ頃でしょうか。

「2019年からパンクラスに出ることが決まってからですね。パンクラスのケージって広いじゃないですか」

――有川選手のアウトボクシングは、ケージ対策だったのですね!

「もともと足を使って動くことはできたんです。でもリングって狭いじゃないですか。すると足を使っていても追い詰められやすいし、それなら自分のほうが詰めていったほうがいいかなと思って」

――なるほど。

「デビューしたての頃は、ガムシャラに振り回して、ただ殴りに行っていたんです、でも、本当の自分を出せていなかったと思います。ケージのほうがやりやすいですね。パンクラスに出る前に1年以上、試合をしていない時があったんですよ」

――ZST時代最後の試合が2017年11月25日で、パンクラス初戦が2019年4月14日……1年半のブランクがありますね。

「その時も手術とかしていて……結果、いろいろ体の部位をかばいながら戦うファイトスタイルを考えました。すると、ようやく自分の武器と向き合えて、もっと自由に戦うことができるようになったんです」

――それでも、今のスタイルで戦いながら、殴りに前へ出たくなることはないですか。

「それはメチャクチャあります。加マーク納戦(2019年12月、判定勝ち)とか、前に行きたかったですね。2Rに相手が流血したり、自分の攻撃が効いているなと思うところもあったので。でも、その試合に勝ったらランキング入りも見えていたので、安全策を取りました。大人になったということですかね(笑)」

――アハハハ。ただ、安全策を取ったことについて、それこそ試合直後に詫びる選手もいますよね。格闘技として勝つために安全策を取ったことを詫びる必要もないかと思うのですが、有川選手の場合はいかがですか。

「今のところ、自分の選択に嘘はなかったと思います。もちろん、そうじゃない戦い方も練習していますから」

――そうした試合を経て、有川選手は現在パンクラスでフライ級4位につけています。ここでグラジエイターに参戦するというのは、キャリアの中でどのような意味を持つと思いますか。

「去年の山中戦(2021年6月、山中憲に判定勝ち)のあと、忙しくて1~2カ月ぐらい練習できない時期があったんですよ。練習を再開したのが11月ぐらいで、その頃にグラジエイターからオファーを頂きました。初参戦なのに良い感じの待遇で迎えてもらって、嬉しいです。メインに出してもらうので、しっかり良い結果を残して、チャンピオンにも挑戦したいですね」

――では対戦相手の藤田健吾選手の印象を教えてください。

「結構打撃が強いイメージがあります。打撃から組んでいくっていう。でも自分とはスピード感が違うと思います。僕のスピードにはついてこられないんじゃないですかね。スペックが全然違うと思うので、あとはカウンターだけ気を付けたいです」

――有川選手の場合、足を使いながらテイクダウンに対する反応も速いですよね。相手が動き始めると同時にテイクダウンディフェンスの体勢に入っていて、組み付かれた時にはもうオーナーフックなりアンダーフックで良い体勢になっていることが多いです。

「その反応には自信があります。意識もしていますけど、感覚的な部分のほうが大きいと思います。その場その場で作っていくタイプなんですよ。反対に自分がテイクダウンに行くこともありますし、相手がやらないフィールドで勝負もする。どの局面でも戦えます」

――初参戦となるグラジで、どのような試合を見せたいですか。

「見ていて面白い作品になれば良いな、って思います。そのためには、試合中に自分がどれだけ楽しめるのか、スリリングな状況の中で面白いことができるか。それで自分の調子も変わってくるんですけど、自分の楽しさを伝えられるような試合になれば、100パーセント勝てます。それは練習から楽しめているかどうか──っていうのも関わってくるんですけど。

――藤田戦を2週間後に控えた今(※取材は1月9日に行われた)、練習を楽しむことはできていますか。

「はい。日々、自分が上がっている感じが楽しいですね。そんな自分の試合を早く見てほしいです」

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【Gladiator016】グラジ初参戦、藤田健吾と対戦──有川直毅─01─「ジムに行き、ボッコボコにされました」

【写真】戦績は6勝2敗1分の28歳。有川はパンクラス時代にグラジのタイトルコンテンダーだった加マーク納に勝利している (C)NAOKI ARIKAWA

23日(日)、大阪府豊中市の176boxでGLADIATOR16が開催され、メインイベントでグラジエイター初参戦の有川直毅が藤田健吾と対戦する。

2017年にZSTでプロデビューした有川は、2019年からパンクラスに主戦場を移し、昨年12月発表のランキングではフライ級4位につけている。

テイクダウンディフェンスとアウトボクシングを得意とする有川は、敵地・大阪のケージでいかに戦うのか。そんな有川のファイトスタイルを理解するうえで、MMAを始める以前からプロデビューまでの前日譚をお届けしたい。


――有川選手はこれまでZSTとパンクラスで戦い、グラジエイター初参戦となります。また、大阪での試合も初めてですよね。

「はい。ずっと埼玉で暮らしてきて、プライベートでも大阪に行ったのは、今までに1、2回ぐらいだと思います」

――対戦相手の藤田健吾選手は神戸のReliable所属で、これまでグラジエイター参戦経験があります。有川選手にとっては、アウェイでの戦いになるかと思います。

「今のところ、そんなにアウェイとかは感じていないんですけど、自分にとっては良い経験になると思いますね。あまり大阪へ行ったこともないし、旅行がてらサクッと勝ちたいです」

――有川選手はZST時代、“褐色のパーティーアニマル”というキャッチコピーが付けられていました。このキャッチコピーの由来を教えていただけますか。

「アハハハ! キャッチコピーありましたね。肌が黒くて、遊んでいそうだからっていうことでした。確かにパーティーとかも好きだったんですけど。小池さん(小池義信K-PLACE代表)とZSTの担当の方が、そのキャッチコピーを付けてくれて」

――アニマルと付くからには、よほど遊んでいたのでしょうか。

「それは、自分が試合で動物的な動きをするから、っていう意味なんです。勘で動くというか。パーティーが好きっていうのも、みんなでワイワイするのが好きなんですよ。でも格闘技に出会ってからは練習ばかりで、基本的にはパーティーもやっていませんね」

――有川選手が格闘技に出会ったのは、いつ頃のことなのですか。

「20歳になって、21歳になる前だったと思います。それまでは、中学からいろんなスポーツをやっていました。サッカー、陸上、ラグビーとか」

――褐色のパーティーアニマルというニックネームからは想像できない、完全なスポーツマンですね。

「サッカーは中学3年間、陸上は高校2年ぐらいまでやっていました。自分で言うのも恥ずかしいんですけど、身体能力は高いほうで。特に足が速くて、大学に入ってから『足が速いならラグビーをやってみないか』って誘われて、ラグビー部に入ったんです」

――20歳の頃に格闘技を始めたということは、大学のラグビー部は……。

「大学のラグビー部って、名門高校出身の選手がたくさんいるじゃないですか。それを見ながら『俺がいるべきなのは、ココじゃないのかな』って思ったんです。寮生活で、集団行動もすごくしっかりしている部でした。でも、自分はもっと自由にやりたいタイプで、縛られたくないなって思ったんですよ」

――そこで、ラグビー部からは離れたわけですね。

「あと、家に戻らなきゃいけない事情もあって、大学は家から通うようになりました」

――では、格闘技を始めたキッカケは何だったのでしょうか。

「それまでずっとスポーツをやっていて、刺激もあったし、そんな生活が好きでした。でも部活を辞めたあとは刺激もなくなって……。それで前から戦うことには興味があったし、須藤元気さんのことも好きだったので、格闘技を始めようと」

――戦うことが好きだった、とは?

「昔から喧嘩とかしても強いほうだったんで、腕っぷしでは負けないと思ったんです。運動神経にも自信があって、どのスポーツでもレギュラーになれていました。だから俺、いけるっしょ。そう思ってジムに行ったら、ボッコボコにされました(笑)」

――アハハハ、分かりやすいですね。

「そこから格闘技を本気でやろうと思ったんです。格闘技って、やられると心にも体にも痛みが来るじゃないですか。すごく悔しくて。俺、こんなもんじゃないよなって」

――それまで経験してきたスポーツとは違うものを感じたのですか。

「何か違うものがありましたよね。それと僕、体育の教職を持っているんですよ。それで教育実習に行ったんですけど、教師って生徒に夢を語る仕事じゃないですか。なのに、自分自身がいろんなスポーツをやりながら形を残せていなくて。そんな自分が生徒に対して偉そうなこと言えるのかって思ったんです」

――教育実習ということは、ちょうど格闘技を始めた頃ですか。

「はい。その時はまだアマチュアだったんですけど、プロとしてやっていくために就職せず、アルバイトしながら格闘技を続けました、今は応援してくれている人たちのおかげで、飲食店とかやらせてもらっています」

――ただ、有川選手は2013年に全日本アマチュア修斗に出場していて、プロデビューは2017年ですよね。プロデビューまで、それだけの期間を要した理由は何かあったのでしょうか。

「ずっとスポーツをやっていたから、いろんな怪我があったんです。脱臼とか、手術したりとか……それで1、2年ぐらい体を動かすことができない時期もあって。今までにない状況だったので、途中でくじけそうになりました。今までは自分のほうが早く上に行けていたけど、格闘技では周りの人たちが先にプロになっていて。でも、自分は今まで下積みというものがなかったから、ここで下積みを頑張ろうかなと思いました。もう引くに引けなかったので」

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