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NEXUS o TSUNE パンクラス 中島太一 田中路教

PANCRASE339:セミファイナル・井村塁 vs. 矢澤諒

バンタム級。井村2位、矢澤6位。

柔術バックボーンの井村は全勝全フィニッシュでネオブラを制し、2年前の12月に中島太一と暫定王座決定戦で対戦したが、2RKO負け。さらにTSUNEにもテイクダウンから押さえ込まれて判定負け。そこから3連勝で復調したが、前戦はNEXUS王者河村からテイクダウンを奪ったところで下からのダースチョークに捕まってタップ負け。24歳。

右の一撃KOパンチャーの矢澤は、井村同様3連勝(3戦とも1RKO勝ち)で9月の30周年記念大会に出場したが、ノーランカーで4月には田中路教に敗れているパラエストラ柏の笹に、ひたすらテイクダウンを仕掛けられる展開で打撃が不発となり判定負け。25歳。

いきなり飛びこんだ矢澤。右フックがヒット!井村一瞬棒立ちに。パンチで出る矢澤。井村シングルレッグ。足にしがみつく。しかし引き剥がした矢澤。右を入れる。効いている。が、矢澤出力を出しすぎたのか疲れが見える。前蹴り。井村タックル。切りきれない矢澤。井村テイクダウンしてバックに回りチョーク!タップアウト!

井村「9月大恥かいたんで、すぐにチャンスをくれたパンクラスさん、対戦を受けてくれた矢澤選手、ありがとうございました。来年がんばります」

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ANIMAL☆KOJI DEEP Gladiator Grachan K-1 MMA o ONE RIZIN ROAD FC UFC キック スダリオ剛 トップノイ・キウラム パク・ヒョンソン パンクラス ヒロヤ ホジェリオ・ボントリン 万智 中村優作 井上直樹 伊藤裕樹 修斗 堀内佑馬 太田忍 後藤丈治 所英男 朝倉海 村元友太郎 渡慶次幸平 渡辺彩華 田中路教 皇治 貴賢神 高木凌

RIZIN LANDMARK6:オッズ/予想と展望

試合順未決定。MMAの試合のみ。

▼63.0kg契約
太田忍 1.57
佐藤将2.30

本来のメインはおそらく太田 vs. 井上直樹だったと思うが、井上欠場で代替カードとなったこの試合がすんなりメインに入るか?

RIZIN日本人バンタム級トップの1人将光。修斗では堀口が返上したバンタム級王座を獲得し、ONEでは現王者のアンドラージとランキング2位のステファン・ロマンに判定負けしたのみで4勝2敗。しかし63kg契約になったのは将光の減量が間に合わないためと思われ、試合に向けての準備が不足しているのは否めない。特に太田は対策が必要な相手だけに気になるところ。

将光がスタンドレスリングで押される展開がありながらも、大きなダメージを与えての判定勝ちと予想。

▼フライ級
伊藤裕樹 1.44
トップノイ・キウラム 2.62

トップノイは昨年のRoad To UFCでは初戦で堀内佑馬に判定勝ち。準決勝では優勝したパク・ヒョンソンからダウンを奪ったもののグラウンドに持ち込まれてチョークで一本負け。今年のRoad To UFCではワンマッチでGLADIATORに出場したニャムジャルガルにスプリット判定負け。打撃ならトップノイが上なので、伊藤はファイトスタイル的に相性が悪いか。

トップノイ判定勝ち。

バンタム級
所英男 3.75
アラン“ヒロ”ヤマニハ 1.25

46歳の所。ここ10年での勝利は紀左衛門(3戦目)、アーセン(3戦目)、太田(デビュー戦)でいずれも腕十字での勝利。神龍相手には敗れたが極めを仕掛けて健闘した。一方、堀口・ドッドソンのストライカーには秒殺OK負け。打撃が強い柔術家のヤマニハが相手だと、極めには付き合わないので厳しい。

ヤマニハKO勝ち。

▼女子ストロー級
渡辺彩華 2.62
万智 1.44

修斗スーパーアトム級王者の渡辺だが、キャリアは3勝1敗で、万智(3勝0敗)とほぼ同じ。しかし本来の階級よりは上で万智に合わせた体重での試合となる。渡辺がグラップラーの万智の攻めをしのいで打撃を打ち込めるか。

万智一本勝ち。

フェザー級
ビクター・コレスニック 1.36
高木凌 3.00

5月にライト級で岸本にカーフキックでKO勝ちしたコレスニック。今回は本来のフェザーでの試合。高木はパンクラスではKOの山を築いているが、RIZINレベルでは時期尚早。かつて敗れた現パンクラスフェザー級王者の新居に勝つのが先だと思うが。相手がコレスニックなら、ストライカー相手なので打撃勝負で勝つ可能性はあるが、勝ったとしても今後もRIZINで戦うには穴が多い。うっかり勝ってRIZINレギュラー参戦するようになると茨の道になり、瀧澤化しそうで不安。

コレスニックKO勝ち。

▼フライ級
村元友太郎 2.50
ホジェリオ・ボントリン 1.50

日本ではバンタム級で田中路教・元谷にフィニッシュされているボントリンだが、フライ級では元UFCランカー。しかし減量に不安が残る。しっかり体重が落とせれば、ストロー級から上げてきた村元相手には圧倒するだろう。

ボントリン一本勝ち。

▼58.0kg契約
中村優作 1.61
ヒロヤ 2.20

中村はRIZINではトップノイと征矢に判定勝ちしたのみで2勝5敗。神龍以外にはフィニッシュされており、特に最近KO負けが多く、ダメージが蓄積している。グラップラーのヒロヤ相手にコントロールされることはないと思うが、組むと見せかけた打撃をもらっての逆転KO負けはありそう。

中村判定勝ち。

バンタム級
後藤丈治 1.72
日比野“エビ中”純也 2.05

昨年のRIZINオープニングマッチで勝利した日比野。7月にはDEEPで鹿志村に判定勝ちして現在4連勝中だが、最後に敗れた相手はヒロヤ。ワンランク上のレベルで戦ってきた後藤の方が地力では上か。

後藤一本勝ち。

▼ミドル級
イゴール・タナベ 1.07
ANIMAL☆KOJI 7.00

今大会一番の大差のオッズ。KOJIは地元というだけの抜擢で、戦績的にはRIZINに出るレベルではない。K-1にも出ており打撃は強いので、打撃にまだ穴のあるタナベが組み際に打撃をもらってKOされるという可能性もあるが、普通に考えればすぐ組まれてあとは一方的だろう。

タナベ一本勝ち。

▼ヘビー級
貴賢神 3.00
荒東“怪獣キラー”英貴 1.36

RIZINでいいところなく2連敗中の貴賢神。シュレック、GLADIATOR王者ギブレインは、デビュー直後にやる相手ではない。今回もまたGRACHAN王者の荒東が相手。今回は無差別級ではなく120kgリミットなので、以前よりは動けるかもしれないが、やはり相手が悪い。

荒東KO勝ち。

▼ライト級
渡慶次幸平 3.40
井上雄策 1.28

ブランク5年の井上がどれだけ動けるかが不明だが、ブランク中も体を動かしていたなら、渡慶次では厳しいだろう。

井上KO勝ち。

▼ヘビー級
スダリオ剛 3.40
イム・ドンファン -

トッド・ダフィーが結局入国できず、代役はROAD FC5勝5敗のドンファンに。本来ミドル級の選手。軽い分スピードのあるドンファンが距離を取りつつ打撃を入れたら捕まえるのに苦労するかもしれないが、ドンファンには勝ち筋は見えない。

スダリオKO勝ち。

RIZIN.44の休憩中に交渉が発表された朝倉海 vs. 皇治は、てっきり翌日には正式発表されるのではないかと思ったが、意外と皇治陣営がMMAにまともに向き合っているようですんなりは決まらず。RIZINとしては最低でもガチにしたいところだろうが、今さらガチ試合として組まれても、この試合を1勝(1敗)としてカウントされてもという気がする。エキシビションか、MMA公式戦にはならない特別ルールあたりが落とし所ではないか。

オープニングマッチ開始が1日正午から。第1試合は午後1時開始。速報します。

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BELLATOR CJJW2023#02 MMA MMAPLANET o UFC YouTube エディ・ブラボー エライアス・アンダーソン クリス・ゴンザレス コンバット柔術 ジアニ・グリッポ ダナ・ホワイト ベン・エディ マニー・ヴァスケス ユライア・フェイバー リチャード・アラルコン 今成正和 修斗 海外 田中路教 須藤拓真 高橋SUBMISSION雄己

【CJJW2023#02】コンバット柔術ワールズ、バンタム級。掌底有りルール、世界の猛者に挑む高橋SUB雄己

【写真】須藤拓真を相手に、掌底もまま入れる練習をしていた高橋(C)MMAPLANET

30日(日・現地時間)メキシコのビーチリゾート地であるプラヤ・デル・カルメンのポリフォルム・プラヤ・デル・カルメンで行われるCombat Jiu-Jitsu Worlds2023 The Bantamweightsに高橋Submission雄己が出場し、その模様がUFC Fight Passにて生中継される。
Text by Isamu Horiuchi

コンバット柔術は、柔術界の革命児ことエディ・ブラボーが考案した大会。やはり自ら創案したサブミッションオンリーのグラップリングであるEBIに寝技状態における掌打を加えたルールで、グラップリングとMMAの中間的な競技形態だ。


選手としては柔術とグラップリングの専門家としてキャリアを築いたブラボーだが、指導者&技術開発者としては常にMMAを念頭に置いていた。代名詞であるラバーガードも、距離を潰して相手の打撃の威力を殺しながら相手を極める技術として創り上げたものだ。そんなブラボーの思想を踏まえると、MMA進出も視野に入れたグラップラー達が、打撃が許された状況下で寝技の技術を磨くことのできるこのルールの開発は必然だったといえる。

(C)ESTHER LIN

エディがコンバット柔術を公の場で公開したのは2012年5月20日。

LAのクラブノキアで開催されたCAMO(カリフォルニア・アマチュアMMAオーガニゼーション)が開いたアマMMAの大会のでのこと。この日、10thPLANETのエリック・クルーズとKINSA MMAのクリス・ゴンザレスの間で3分3R、掌底ではなくMMAグローブ着用でスタンドの打撃は一切禁止というルールで実施された。

本来はプロとしてアスレチックコミッションの認可を受けようとしていたエディだが、アマチュアでしか許可が下りなかった故のCAMOでのお披露目となった。さらに試合タイムもエディが所望した10分1Rでなく、コミッションは3分3RというアマMMAのレギュレーションをコンバット柔術に当て込んだ。

当時、エディはトップ柔術家がMMAへステップアップを果たす前のワンクッション──MMAと柔術の架け橋となる戦いこそコンバット柔術にコンセプトとしていた。その後、2017年のEBIで掌底&10分1Rという形でコンバット柔術が導入されて以来、数々の強豪グラップラーやMMA選手が参加して規模拡大を続けている。

(C)DAVE MANDEL

2019年5月のCBJJWフェザー級Tに所英男が出場。

2回戦でヘスース・アルビナのマルセロチンで一本負けも、日本との交流を強く望むエディは翌2020年3月のフェザー級では所だけでなく今成正和も招聘した。ここでも所は2回戦で、今成は準決勝で共に優勝者のトム・ヘルペンに一本負け。また、昨年12月のチーム戦Team Duelにはチーム・アルファメールのメンバーとして田中路教が出場したが、Bチームのイサン・クレリンステンに一方的に攻め込まれ続け、辛うじてドローに持ち込んでいる。

日本トップの組技系MMAファイター達でも容易にトップに食い込めないほど、コンバット柔術の出場選手達のレベルは高い。間違いなく海外組技メジャーイベントの一角を占めるこの大会に挑む4人目の日本人となる高橋は、24歳の若さにして日本屈指の足関節の知識と技術を誇る。

昨年6月に英国で行われたPolaris 20で判定勝利し、また今年2月26日にはフィラデルフィアのFinishers Kombat 04ではラミロ・ヒメネスを内ヒールで21秒殺。この実績が評価されて4月にはNY州のEBIルール大会、Emerald City Invitational 06への参戦権を得たものの、なんと搭乗した飛行機のトラブルで無念の出場断念。それでもこうして再びメジャー大会から声がかかるのだから、海外におけるその評価と期待の高さが伺われるというものだ。

強豪がズラリと顔を揃える今大会。

優勝候補として外せないのは、一昨年のバンタム級トーナメントを制した現同級王者のエライアス・アンダーソンだろう。米国BJJ界黎明期の黒帯取得者の一人であり、1999のUFC 22でジョン・ルイスと戦ったこともある父ロウェルの下で幼少時から柔術に親しんできたアンダーソンは、どこからでも積極的に極めを狙ってゆくダイナミックな戦い方を身上とする。立ち技でもアームドラッグ等を積極的に仕掛け、足関節の攻防や自ら下になっての首狙いも厭わない。そして何より、上からも下からも仕掛けるファーサイドへの腕狙いの切れ味が超一級品だ。

前述のトーナメントでは下では誰からもパスを許さず、上のポジションではラバーガードの達人ベン・エディからもパスを奪っている。さらにエスケープ力と極め力の双方に秀でており、準決勝ではエディ&決勝では前王者のアラルコンにOTで競り勝っている。

昨年12月のコンバット柔術大会のスーパーファイトではユライア・フェイバーと対戦し、通常体重よりも重いウェイトだったにもかかわらず五角以上に渡り合い、OTで腕を極めて勝利している。全ての局面に強い万能型グラップラーだ。

ちなみにこのアンダーソン、2020年のフェザー級T今成正和に足を極められて敗退している。今成の弟子の足関節師である高橋との再戦が実現したら、リベンジ戦としてのストーリーも楽しめることとなる。

アンダーソンの対抗馬一番手は、2019年コンバット柔術バンタム級世界王者のリチャード・アラルコンか。NCAA Division 1 という強力なレスリングベースを持ち、腕十字の名手ジヴァ・サンタナの弟子であるアラルコンは、2019年にコンバット柔術バンタム級トーナメントを制し、さらにADCC世界大会にてジアニ・グリッポに勝利したことで一躍名を挙げた。

一昨年の大会におけるアンダーソンとの決勝でも、OTの第一ターンではチョークを深く食い込ませアンダーソンを大ピンチに追い込んでおり、第3ターンで腕を取られて逆転負けを喫したものの、コンバット柔術史上に残る名勝負を繰り広げた。この時を含めアンダーソンとはこのルールで2度対戦し、いずれもOTで腕を取られて敗れているだけに、今回こそと期するものは大きいだろう。

そのほか、Bellatorやダナ・ホワイト・コンテンダーシリーズに出場したMMAファイターにして、現在10th planet グリーンヴィル支部を主催するマニー・ヴァスケス。

今年4月、高橋が出場できなかったECI 06において優勝候補のエステヴァン・マルティネスをOTで下してベスト4に進出したガブリエル・ダフロン。

一昨年のコンバット前回大会1回戦にて、そのダフロンからOTでチョークを極めて勝利したザック・シュナイダー(次戦でアンダーソンの腕十字に本戦一本負け)、UFCでの3戦を含めてMMA戦績12勝2敗のジョセフ・モラエス等、強豪が多数エントリーしている。

高橋自身はアンダーソンよりも、ヴァスケスやダフロンを警戒するという発言もあり、寝技に対応できるフィジカル系グラップラーがこのルール下においては優位に立つという見方も成り立つ。

ともあれ掌打による顔面打撃ありの状況下で、優勝するには4試合を勝たねばならないという過酷なトーナメントだ。

そのなかで、もう一人注目を集めているのがBチーム所属の17歳、ドリアン・オリヴァレズだ。今年8月にはUSAレスリングフォークスタイル・ナショナルズのジュニア138パウンド以下級も制した全米トップクラスの高校生レスラーのオリヴァレズは、Bチーム所属で紫帯を保持するノーギグラップラーでもある。

昨年12月のコンバット柔術Team Duelでは、青帯にしてBチームのメンバーとして出場。初戦はテイクダウンからパス、ノース&サウスチョークで圧勝し、決勝のTeam 10th planet戦でもレスリング力で圧倒的に攻め込むが、極めきれずに本戦を引き分けた。チーム戦の決着が代表同士によるOT戦(双方が相手チームの代表を選ぶという変則ルールだ)にもつれ込むと、相手チームから指名されてしまい、OTにおける経験不足を突かれて敗れ、チーム優勝を逃している。

が、前回の試合では弱点となったOTにおけるエスケープ力も、その身体能力と若さからして短期間で飛躍的に向上している可能性がある。12月に見せたポテンシャル、年齢、練習環境、レスリングの実績を考えれば、この大会が将来のADCC世界王者候補とすら言えるこの若者の初ブレイクの舞台となる可能性は決して少なくないだろう。

この凄まじいメンバーの中に、高橋は単身日本から殴り込みをかける形となる。以前プロ修斗でも2度にわたり見事な一本勝ちを収めているだけに、掌打ありの寝技に戸惑うことはないだろう。OTに持ち込まれてしまうと経験的にもスタイル的にも不利は免れないだけに、打撃が許された状況を最大限に活かしての快進撃に期待だ。

■視聴方法(予定)
7月31日(日・日本時間)
午前8時~UFC FIGHT PASS

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ABEMA MMA MMAPLANET o ONE Shooto Shooto2023#05   エンゼル☆志穂 オーディン シンディレ・マネンゲラ スソン チャンネル パンクラス ヤックル真吾 上原平 修斗 内藤頌貴 吉成はるか 安芸柊斗 宝珠山桃花 山内渉 新井丈 浜松ヤマト 田中路教 磯部鉄心 竹中大地 結城大樹 藤井伸樹 藤野恵実 関口祐冬

【Shooto2023#05】計量終了 オーディン水抜き6キロ、山内渉は5.5キロ──修斗計量会場よもやま話

【写真】ストロー級頂上決戦。そしてライト級戦線にも影響をおよぼす一番──待ったなし(C)MMAPLANET

明日23日(日)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2023#05の公式計量が港区のTHE10KOLで行われた。

メインの修斗世界ストロー級選手権試合=チャンピオン新井丈×安芸柊斗から、竹中大地のカムバックと藤井伸樹戦。山内渉、スソンという若い力、藤野恵実の初参戦とクリーンヒットの連打という印象が強い今大会。

新人王Tに出場の安芸のチームメイトのCHAN龍が計量会場に姿を見せず、上原平の不戦勝&3P獲得に。

加えて前回が体重超過し、今回は無断で計量を欠席したCHAN龍はインフィニティリールの出場権を剥奪された。


■EXFIGHTではウェルター級、POUNDSTORMではライト級で戦ってきたオーディンが、プロ修斗初参戦はフェザー級=結城大樹戦。計量は65.7キロでパスした。格闘DREAMERSの頃とは全く輪郭も体格も違っており、周囲のファイターや関係者も一見してオーディンと気付かないほど。通常体重から18キロもの減量で、水抜きは脅威の6キロというオーディンが、明日はどこまでリカバリーでき、ファイトする上でアドバンテージになっているのか、見ものだ。

■そのオーディンとDREAMERSの同僚だった山内渉は、オーディンが6キロ水抜きしたことに対して、「ヤバいですね」と言いつつ、彼自身のドライアウトは5.5キロ。いや、体重比でいえばあなたの方が危ないでしょ──という落ちに。

■SUSTAINの坂本一宏代表に「先日のパンクラスで田中路教選手と戦った南アフリカのシンディレ・マネンゲラっていうファイターが、坂本さんと激似で」と伝えると──「知りませんわ。南アフリカの人が、僕に似るなんてあるんですか?」と。ぜひ、その眼光鋭いのに二重のまなこ、そして〇〇ぎわの激似振りをご自身に確認してほしいところだ。

■オープニングファイトに出場する脅威の高校生=根井博登の計量の様子を携帯で撮影していたのが、第7試合のフライ級戦で関口祐冬と対戦する内藤頌貴。計量前、水のなかも体の中のカラカラの状態ながら、まるで我が子の記念写真を撮るような優し気な表情だった内藤は、自身が計量台に乗ると一転して、厳しい顔つきに。いやぁ、ファイターは凄い。

■同様にOPファイトの新人王Tに出場する木下皓介に付き添っていたのは、所属するグランドコアのOBで一昨年までONE JAPANに勤務していた山本龍之介氏。かつて関西&中部のグラップリングシーンで活躍してきた山本氏は、ONE JAPANを離れた後は貿易商となりインド方面で八面六臂の活躍を続けているという。今もMMAの普及に未練がありそうだが、しっかりと地に足をつけた生活をおススメします。

■視聴方法(予定)
7月23日(日)
午後5時30分~ ABEMA格闘チャンネル


         
■Shooto2023#05計量結果

<修斗世界ストロー級選手権試合/5分5R>
[王者] 新井丈:52.0キロ
[挑戦者] 安芸柊斗:52.0キロ

<バンタム級/5分3R>
藤井伸樹:60.8キロ
竹中大地:61.0キロ

<フライ級/5分3R>
山内渉:56.7キロ
ヤックル真吾:56.5キロ

<フライ級/5分3R>
関口祐冬:56.5キロ
内藤頌貴:56.6キロ

<ライト級/5分3R>
結城大樹:65.6キロ
オーディン:65.7キロ

<インフィニティリーグ2023女子ストロー級/5分2R>
藤野恵実:52.0キロ
エンゼル☆志穂:51.8キロ

<インフィニティリーグ2023女子ストロー級/5分2R>
宝珠山桃花:51.9キロ
吉成はるか:51.9キロ

<インフィニティリーグ2023フェザー級/5分2R>
浜松ヤマト:65.6キロ
磯部鉄心:65.8キロ

<インフィニティリーグ2023フェザー級/5分2R>
上原平:65.6キロ
CHAN-龍:──キロ

<ストロー級/5分2R>
根井博登:52.0キロ
里見拓磨:51.9キロ

<新人王決定T一回戦フライ級/5分2R>
大石航輔:56.6キロ
木下皓介:56.4キロ

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MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase336 キック シンディレ・マネンゲラ 田中路教

【Pancrase336】マネンゲラはガードから動かず。フルラウンド、パウンドを打ち続けた田中が判定勝利

【写真】とにかく動かないマネンゲラに田中はパンチを打ち込み続けた(C)MMAPLANET

<バンタム級/5分3R>
田中路教(日本)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27.
シンディレ・マネンゲラ(南アフリカ)

マネンゲラの右カーフキックで田中がバランスを崩す。プレスをかける田中に対し、マネンゲラはワンツーを繰り出した。田中がシングルレッグで組むも、マネンゲラがバックを狙う。反転した田中がトップへ。マネンゲラが田中の左腕を抑えて、右足を上げていく。マネンゲラのクラッチを切った田中は両腕を抱えられながら、マネンゲラの左足を越えた。ハーフガードのマネンゲラはフルガードに戻すが、田中もすぐに一本足を越えるという展開が続く。

田中を首を右腕で抱えながらケージに押し込まれるマネンゲラ。田中は左右のボディにパンチを打ち込む。マネンゲラもギロチンで絞り上げるまでには至らない。首を抜いた田中の左腕を取りに行くマネンゲラだが、それを潰した田中がパウンドを落としていく。マネンゲラも田中の左足を抱えるも、田中はクルフィックスでマネンゲラの動きを封じ込めた。

初回はジャッジ3名とも田中の10-9としている。

2R、マネンゲラが右ローを打ち込む。田中は左ジャブを突きながら右を振るうと同時に組みつき、マネンゲラに背中を着かせた。マネンゲラはここでも田中の左手首を抑えて、右足を上げていく。それを潰した田中は右腕を差し上げ、マネンゲラの右足を越える。ハーフガードのマネンゲラもフックガードに戻す。

田中は腰を上げて強いパウンドを落とした。マネンゲラは田中のワキをくぐろうとしたが、潰した田中がトップをキープする。田中がパスするもマネンゲラがフックガードに戻した。声を挙げながらパンチを打ち込む田中に対し、マネンゲラはハーフガードから潜りに行くも、田中は抑えて左パウンドを連打した。

2Rもジャッジ3名が田中の10-9に。

最終回、距離を測りながら田中が前に出る。田中の右ミドルがヒット。マネンゲラも右カーフキックを当てる。マネンゲラにケージを背負わせた田中が飛び込むも、マネンゲラが左に回った。田中はマネンゲラが出て来たところにカウンターで組みつき、グラウンドへ。ハーフガードのマネンゲラを抑え込む。

フルガードに戻したマネンゲラに連打を浴びせる田中。マネンゲラは田中を抱え込んだまま動かない。田中はマネンゲラの左足を越え、さらにニースライドでサイドに回った。しかしマネンゲラもハーフに戻す。潜りに来たマネンゲラを潰してパンチを浴びせ続ける田中は、最後にラッシュを見せて試合を終えた。

裁定は文句なく田中がフルマークの判定勝ち。「この2カ月間、日本での生活が戦う気持ちを呼び覚ましてくれました」と涙を浮かべながら周囲へ感謝を述べた田中は「跳ね返されたけど、また世界で戦いたいので応援してくれたら嬉しいです」と語った。


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ABEMA DEEP MIYU MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase335 Pancrase336 Road to UFC RYO UFC YouTube   シンディレ・マネンゲラ パンクラス プロレス ライカ 中村優作 中田大貴 住村竜市朗 名田英平 川北晏生 平田樹 平田直樹 松井斗輝 沙弥子 海外 田中路教 草MAX 近藤有己 野田遼介 高城光弘 高木凌 鶴屋怜 鶴屋浩 黒澤亮平

【Pancrase335&336】計量終了 中村優作滑りまくり──パンクラス計量会場で見聞きした、よもやま話

【写真】名田が計量を無事パスした時には、約開始から2時間──午後1時58分になっていた (C)MMAPLANET

明日9日(日)に東京都港区のニューピアホールで開催されるPancrase335&336の計量が8日(土)、新宿区の新宿サンエービル会議室で行われた。

昼夜2本立ての明日のイベントの計量は335大会が正午から、336大会は12時50分から始まったが、共に1度目の計量で体重をオーバーする選手が現れた。

それでも336大会で川北晏生と対戦する高城光弘と、335 大会でRyoと戦う名田英平は時間内の再計量でパス。しかし、前田浩平の相手ジョセフ・カマチョは「僕もグアムに行った時は減量が大変でした。落とせること信じています」という前田のエールも届かず、時間内にパスできずに契約体重マッチとなった。


■計量パス後、それぞれマイクで意気込みを語るというなかで段取りとして「直接、対戦相手にマイクを渡すのが嫌な場合は、こちらに変えてしてもらってそれを渡します」という説明がなされていたが、336大会のメインの田中路教がシンディレ・マネンゲラにしたように、殆どの選手が直接マイクを対戦相手に手渡していた。

■その田中のセコンドとして、計量会場を訪れた盟友・中村優作は「やっぱり南アフリカの人は蛍光灯に弱くて、部屋の中ではサングラスをしてるんですかね」とボケなのか、本気なのか分からない一言を吐く。

さらに「選手はマイクを自分から要求することはできません」という審判団の説明を受けて、計量終了後に「セコンドはマイクを要求して良いんですか」と質問し、またもスベる。それでも慈悲深い梅木良則氏より「退場してもらいます」と返答を貰っていた。

そんな男どアホウ中村は大阪市阿倍野区にある洪游會本部道場で、日本拳法家をMMAファイターに育てるべくチーム・ファウストを結成し、7月30日のDEEP大阪大会に角野晃平がプロ2戦目に挑むなど、団体の枠を超えた若い選手の育成に乗り出している。

■今やメディアの前にすっかりと姿を見せなくなった平田樹も、立川大会の計量と同様に兄・直樹の共に計量会場に。再び海外での練習が予定されているなか、現状はトライフォースでトレーニングをしているという。

■ライカと戦うプロレスラーのNAGIは、計量をマスク着用で無事終えた。

明日の試合では当然のように素顔で戦うことが、審判団より確認されている。

■パンクラス2戦目=大塚智貴戦を控えた松井斗輝は「この試合で勝って、次、タイトルに」と宣言。その松井は明らかに体が大きくなり、より組み技有りのMMAファイター・ボディとなっていた。「サポートを受けフィジカル・トレーニングを取り入れた効果」と鶴屋浩パラエストラ千葉ネット代表の弁。松井が狙うタイトルは鶴屋怜が保持しているが、パラ千葉ネットのベストストーリーは鶴屋がRoad to UFCで優勝してベルトを返上、そのベルトを松井が取る獲るというものだ。

■Pancrase335視聴方法(予定)
2023年7月9日(日)
午後12時30分~ PANCRASE YouTube メンバーシップ、TIGET, ABEMA プレミアム、U-NEXT

■Pancrase336視聴方法(予定)
2023年7月9日(日)
午後5時15分~ PANCRASE YouTube メンバーシップ、TIGET, ABEMA プレミアム、U-NEXT

■Pancrase336計量結果

<バンタム級/5分3R>
田中路教:61.55キロ
シンディレ・マネンゲラ:61.3キロ

<ウェルター級/5分3R>
住村竜市朗:77.5キロ
草MAX:77.45キロ

<ストロー級/5分3R>
野田遼介:52.55キロ
植松洋貴:52.6キロ

<フェザー級/5分3R>
糸川義人:65.8キロ
平田直樹:66.15キロ

<フライ級/5分3R>
大塚智貴:56.7キロ
松井斗輝:57.1キロ

<バンタム級/5分3R>
高城光弘:61.7キロ→61.65キロ
川北晏生:61.1キロ

<女子フライ級/5分3R>
ライカ:57.1キロ
NAGI:55.45キロ

<ウェルター級/5分3R>
佐藤生虎:76.75キロ
伊藤丈皓:77.45キロ

■Pancrase335計量結果

<フェザー級/5分3R>
中田大貴:65.9キロ
高木凌:66.05キロ

<ストロー級/5分3R>
黒澤亮平:52.6キロ
小林了平:52.15キロ

<ウェルター級/5分3R>
近藤有己:72.5キロ
佐藤豪則:72.6キロ

<フェザー級/5分3R>
名田英平:67・25キロ→66.15キロ
Ryo:66.15キロ

<57.8キロ契約/5分3R>
前田浩平:57.05キロ
ジョセフ・カマチョ:58.05キロ→57.85キロ

<ライト級/5分3R>
余勇利:70.65キロ
貞永大輔:70.15キロ

<女子アトム級/5分3R>
沙弥子:47.7キロ
MIYU:46.6キロ

<ライト級/5分3R>
水杉泰誠:70.7キロ
鈴木悠斗:70.45キロ

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【Pancrase336】田中路教と対戦、マネンゲラ「僕の方がゲーム運びが上手いから、フィニッシュできる」

【写真】この体はヤバい。柔道時代は66キロ級で英連邦王者と南アフリカ王者になっているというマネンゲラ (C)MMAPLANET

9日(土)に東京都港区のニューピアホールで開催されるPancrase336で田中路教と対戦するシンディレ・マネンゲラをオープンワークアウトからの共同囲み取材後に、単独インタビュー。

7勝7敗、元EFC Worldwideバンタム級王者。そんな戦績、肩書よりもマネンゲラの肉体が怖さを示すバロメーターとなろう。技と体力、精神力で勝敗が決まるなら、この体力が脅威にならないはずがない。


──ようこそ、日本へ。南アフリカからの長旅、そして時差と季節の違いもあり、アジャストすることが多いかと思います。

「とにかく日本に来ることができて嬉しい。柔道をやっていて、ずっと講道館で練習をしたい、日本で試合がしたいと思っていたんだ。それにMMAに転向するきっかけになったのも、PRIDEのビデオを見たからなんだ。

今、南アフリカは冬だけど僕は夏の方が好きだから日本の気候は問題ないよ。好きな季節だし、日本の暑さは本当に気にならない。冬に来る方が嫌だ。これまでアジアの国はUAEに3度に行ったことがあるけど、これだけの時差を経験したことは正直なかった。なのに、そこも全然平気なんだよ」

――もう生き物として強いとしか表現のしようがないですね(笑)。

「アハハハ」

――ところでシンディレの過去の試合を見ると、とてもバンタム級に見えない体躯を誇っていました。

「柔道では60キロから66キロで戦っていた。MMAに転向し、最初はチームメイトのルサンド・ビコがバンタム級で戦っていて、僕は同じ階級でやりたくなかったからフェザー級で戦っていた。そして彼がフライ級に落とした時にコーチからバンタム級で戦っていこうと言われたんだ」

――今、通常体重は何キロぐらいなのでしょうか。

「72キロか、73キロぐらいだよ」

――長時間のフライトがあると、体重は増える傾向になりますが現状は何キロですか。

「公開練習前は68キロか、69キロぐらいで。ここに来るまでに汗をかき、動いたから67キロには落ちているはずだ。飛行機に乗っているときも、たくさん水を飲んでウォーターローディングしてきたから問題ないよ」

――なるほど、計量まで2日であと6キロですね。

「今のたくさん水を飲んで汗をかいたから、ここからホテルに戻った時点で65キロになっているだろう。あとはドライアウトだ」

――さきほど「柔道家時代から日本で戦いたかった」、そして「PRIDEの影響でMMAに転向した」と言われていましたが、現実問題としてEFCからUFCやONEに進めなかった選手は中東や欧州のプロモーションに進出し、それこら上を狙うケースが多いです。ルサンド・ビコもパンクラス後はEFCに戻り、そして中東経由でフランスのアレスFCで戦っています。

「確かに日本以外に大きなMMA大会は存在している。ただし、日本のようにマーシャルアーツが文化として存在している国はない。だから、MMAであっても日本で戦いたいと思ってきた。日本のファンはとても熱心に試合を観て、会場も凄く静かだと聞いている。

僕はマーシャルアーツだからね。礼を重んじて戦いたいんだ。EFCはずっとアメリカンな雰囲気だったからね。そういう風にファイトやファイターを尊敬してくれる日本のファンの前で戦いたいんだ」

――なるほどです。かつてEFCタイトルを争ったキャメロン・サーイマンが同じ週末にUFCで戦います。意識することはありますか。

「キャメロンは無敗の素晴らしい選手だ。絶対に次の試合も勝つだろう。キャメロンと僕、2人の南アフリカ人ファイターが同じ週末に米国と日本で勝利する。南アフリカのMMAにとって、こんなに素晴らしいことはないよ。日本と米国で南アフリカの国旗が高々と掲げられるんだから」

――では田中選手の印象を教えてください。

「ビデオを見たけど、良いファイターだ。でも僕の方がゲーム運びが上手い。だから、フィニッシュできると信じている」

――フィジカル&ストレングスがアドバンテージなると思っていますか。

「もちろん。ただ接戦になるだろうね。タナカは優れたファイターだから。ただし僕はパンクラスのチャンピオンを狙っている。タイトルに近づくため、用意された試合は全て勝つつもりだよ。そのためにもパンクラスで続けて試合をしてきたい。チャンピオンになるためには色々なプロモーションで戦い、色々な対戦相手のことを考えるよりも、一つのショーで試合を続けて、その階級の選手のことをより深く知ることが大切だと思っているんだ」

――では日曜日、どのような試合を日本のファンに披露したいですか。

「良い試合だ。僕もタナカもMMAファイターとして何でもできる。だから、良い試合になるよ」

■視聴方法(予定)
2023年7月9日(日)
午後5時15分~ PANCRASE YouTube メンバーシップ、U-NEXT、TIGET、ABEMAプレミアム

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【Pancrase336】シンディ・マネンゲラ戦へ。田中路教「目標はお金を稼げるようになることじゃないので」

【写真】「Road to UFCは自分のような1度リリースされた30代の選手が戦う場所ではなくて。そこを意識することはないです。あそこは若い選手を発掘する場だと思っています」と田中は話していた (C)MMAPLANET

9日(土)に東京都港区のニューピアホールで開催されるPancrase336で田中路教が、シンディレ・マネンゲラと対戦する。

とにかくUFCと再契約すること。その一点に全てを捧げてきた田中も、現実を受け入れる時が来ようとしている。ビザ更新を待つ間、パンクラスで2度目の試合が決まり──古巣ではかつて袂を別った師が全面的に田中をサポートしている。

必要とされるところで、力を発揮したい。そんな風に想えるようになった田中だが、それでもUFCは諦めていない。目指すところは、ベストの自分になることだから。


――ビザの更新まで滞在、その間は日本で試合をするということでしたが、4月30日の笹晋久戦に続き、2カ月と10日というスパンで再びパンクラスで戦うことが決まりました。

「ビザの更新に関しては書類を3月に提出済みで、ここからはもう僕は何もしようがない。あとは移民局が、いつ更新してくれるのか。もう、それだけです。4月の試合後に坂本(靖)さんと話した時に、あと2カ月は掛ると思いますという話をした時に、『なら、もう1試合できるじゃないですか』と言ってくださって。そこでお願いした次第です。

繋ぎで試合をさせてもらっていたのですが、ここまでパンクラスに良くしてもらうと今後も出場し続けることも考えています。僕の立場を考慮してくれたような試合を組んでくれて、僕もパンクラスの役に立ちたいという気持ちになります。何よりも、それは次の試合で結果を残すことなんですが」

──ならば4月の試合、戦う前は昨年11月に長年の体の不調が治り、20代前半の頃のような動きができるようになったという話をしていましたが、試合後は一転「全然ダメだ」と。一体どういうことでしょうか。

「いやぁ全然ダメでした。試合への入りから集中できていなくて、動きも練習してきたモノが全くでなかった。練習してきたスタイルが試合に出なくて、自分にガッカリしました。構えから、違っていました。ただし、体は戻ったと思います。練習では凄く動けていたので。

でも、試合とは別モノでしたね。試合で使えるような感じではなかったかもしれないです。今の体とLFAで試合をした時の体は、本当に全然別で。それが試合中に迷いを生んで、考えながら戦っていた感じです。次のアクションが全く出てこなかった。沁みついている技術で、何とか戦うことができただけで。ただし、試合ができたことでその感覚と練習での動きを照らし合わせることができます。そこから、もう1度創っています」

──それでも結果としては、危なげのない勝利でした。ただし、これから上を目指すことを考えると、その動きというのは?

「通用しないですね。一番は今の技術をもって、昔の集中力、勝負勘がある動きと合致させることです。実は昔の方が、試合が怖かった。だけど4月の試合は一切怖くなくて、なんの緊張感もなかったです。逆に、あんな風で戦うのは良くない。リラックスし過ぎて、体もダラダラでした。言うと、今と同じようなテンションに金網の中に入っていた。それはヤバいですよ。どこかでスイッチが入ることがなくて。

集中力でいえば各々で捉え方も違うかもしれないですが、リラックスしているということは集中はできている。だから、体もリラックスしている。これが相手と戦う様な仕事をしていない人だと、凄く良い状態だったかもしれないです。気負いもなく、動くことができているのでストレスがなく、逆に溜まったストレスを爆発させることができなかった。

ちょっと思うのは……この何年間か、メンタルを鍛えることにフォーカスし過ぎてストレスに強くなり過ぎたような気がします。以前はもっと色々なことに敏感で、繊細でした。だから試合が怖いのは当然で、練習ですら怖かった。それを集中力に変換できていた。怖いからこそ、戦える気持ちになっていたというのが昔の感覚ですね。戦うための集中力は、怖いからこそ創ることができていた」

──アルファメールで練習することに拘り、そのためにビザが取れるようLFAとも契約をした。それが国内に留まることになって練習環境は満足できていますか。

「ハイ。グランドスラム横浜では、自分の好きなことをやらせてもらっていて。勝村(周一朗)さんには本当に感謝しています。僕の我儘をきいてくれて、サポート体制を創ってもらっています」

──となると、ビザが取れた後の練習場所というのは?

「アルファメールでの練習は続けます。特にファイトキャンプは向うでやることになるかと。それ以外の時期は、僕も子供ができて奥さんがこっちで育てているので、ずっと向うにいることはできない。子育てには僕も必要ですし。

あと日本の方が僕を必要としてくれている。役に立てる部分があって、そこが僕のなかで大きくなってきました。後輩たちをもっと強くしたいという想いも含めて。だから普段は日本にいて、ファイトキャンプは向うでやるのがベストかと考えています。ただし、そうじゃないかもしれないので。そこはやってみて、決めていこうと思います」

──そのなかで次の対戦相手は南アフリカのシンディレ・マネンゲラに決まりました。田中選手との試合を日本人選手が受けなかった。その結果のアフリカンの投入だと聞きました。試合を受けなかった選手に対して、どのように思っていますか。

「そこは彼らの人生なので、好きにやってください(笑)。僕も好きにやってきました。彼らの人生なので、自分の想うように僕と戦いたくなければ戦わなければ良い。ホント、特に何も思わないです。以前の僕ならムカついていたかもしれないけど。だから、どこを目指して何をしようとしているのかですよね」

──ちなみにその選手がUFCを目指しているのであれば?

「それなら、戦えよとは思います(笑)」

──押忍。そういうなかで戦うことが決まったマネンゲラの印象を教えてください。

「とりあえずデカい。普通に嫌な相手です。デカくて反応も良い。世界中にMMAが広まった今、南アフリカのEFC Worldでチャンピオンになる選手なのだから、例え戦績が7勝7敗でも弱いわけがない。絶対的に体は強いでしょうし。

パワーがあって雑という見方をされる選手はいますけど、雑さはバカにできないですよ。フランシス・ガヌーは雑ですから。荒い方が綺麗に戦う相手より、戦い辛いこともあります。ただ、いうても負けていられないです」

──それなのに戦い方がとか、リラックスし過ぎているとか聞くと不安が大きくなってしまいます。

「そうッスね」

──そうっすね……ですか(苦笑)。

「とにかくガムシャラにやっています。一度、落ちたモノ……抜けたモノを取り戻すために。本来、脱力することは柔軟になって良い面もあります。でも、自分のファイトスタイルを考えると、それではダメで。4月の動きでは、次の試合は危ない。しっかりと取り戻さないと、マネンゲラに負ける可能性はいくらでもある。

身体能力で来る相手なので──4月のようにふにゃふにゃでは、テイクダウンも取れない。細長いかと思っていたら、普通に上半身がデカいし。でも手応えは感じています。そう感じる自分を信じています」

──厳しい勝負になることが予想されるマネンゲラ戦ですが、ここを乗り越えてから目指す舞台はやはりUFCとなるのでしょうか。

「う~ん、UFCのことを考えると、米国で試合をする方が良いに決まっています。でも、現実的なことを考えると可能性はかなり低い。そうですね、本当にここからUFCに行くことは難しい。いずれにせよ、海外のメジャーと契約をしたいのでやることは変わらない。それは米国の試合で連勝をすることです」

──海外のメジャーとなるとUFC、Bellator、PFLになります。そこでUFCが難しいとなると狙いは?

「今、興味があるのはバンタム級ができるといわれているPFLですね。一番惹かれます。他の階級に出ているメンバーを見ても、ガチですし。バンタム級ができるなら、楽しそうだなって思います」

──単刀直入に、UFCはほぼほぼ諦めたということでしょうか。

「いや諦めているというわけじゃないです。ただし全力でやってダメならしょうがない。そういう風に思えるので、以前のような執着心はないかもしれないですね。前は弾かれても、弾かれてもUFCしかなかったので」

──ならば条件面でいえば、国内メジャーのRIZINの方が田中選手を好待遇で迎え入れてくれるかもしれないです。

「目標はお金を稼げるようになることじゃないので。MMAを続けていて……UFCに行けなくても、どこまで強くなれるのか。ベストの自分になりたい。日々、自分を向上させたい。自分がどこまでやれるのか、やり切りたいんです。

そのなかで戦えるところで戦っていく。それがPFLでも他の大会でも、一番になればUFCに通じている。年齢的に厳しいといわれても、PFLを取れば引っ掛かる可能性はゼロじゃない。だから、自分が行けるところまで行きたいだけですね」

──では改めてマネンゲラ戦への意気込みをお願いします。

「自分の強かった部分をしっかりと取り戻して、そこを見せたい。それだけです。感覚は自分にしか分からないですが、違うという感覚があるので。そこは取り戻さないといけないです」

■視聴方法(予定)
2023年7月9日(日)
午後12時15分~ PANCRASE YouTube メンバーシップ、U-NEXT
午後5時15分~ ABEMA PPV ONLINE LIVE

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【Pancrase336】「嫌な相手です」田中路教の相手は南アフリカEFC Worldwide前王者マネンゲラに!!

【写真】4月の笹戦の動きには全く納得いっていないという田中。どのようにアジャストしてくるのか──その点は不安が付きまとう (C)MMAPLANET

9日(金)、7月9日(土)に東京都港区のニューピアホール大会夜の部= Pancrase336に出場する田中路教が、シンディレ・マネンゲラと対戦することが発表された。

4月30日の立川大会後、米国のビザの更新を待つ間もオファーを受けたパンクラスで戦うことを決めた田中──だが、7月2日にDEEPで戦う松嶋こよみと同様にパンクラス陣営が対戦を打診した日本人ファイターは首を縦に振らなかった。

結果、パンクラスが田中に用意したのは前EFC Worldwideバンタム級王者のマネンゲラだ。


キャリアは8勝8敗と決して綺麗でないマネンゲラだが、直近の負けは昨年6月に現在UFCで2連勝中のキャメロン・サイマンを相手に、ベルトの防衛に失敗したモノ。加えて、キャリア序盤に3連敗を喫しており、試合映像を見る限り、パンクラスの日本人上位ランカーより厄介な相手といっても過言でない。

とにかくデカい。

公称173センチが逆にサバを読んでいるのではないかという体躯を誇る。特に四肢が長く、さらにいえば組み技系のファイターで、スタイルマッチアップ的にも田中にとっては難敵といえる。

自身の得意な場所が相手も得意。そこで攻めに来ず防御に徹してくるようだと、粗いがパワフルな打撃で田中が削られる可能性は十分にある。

今やUFCで再び戦う可能性が限りなく低くなっていることを自覚し、それでも可能性を捨てず現実的に最強の相手と戦える場所を目指す田中──その一縷の望みでさえ、この南アフリカの元チャンピオンによって断ち切られるかもしれない。

そんな一戦に挑む、田中のコメントは以下の通りだ。

田中路教
「嫌な相手です。普通に。反応とかも良いですし、EFCでチャンピオンになるということは体は強い。それで、あのデカさ。雑ですが、その雑な部分を軽視することはもう一切できないです。普通に綺麗に戦う人よりも、粗い方が戦い辛いということはあります。でもガムシャラにやっています。言うても、負けるわけにいかないですから」

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【Pancrase335/336】7月昼夜興行、攻めるパンクラス。田中路教、平田直樹、住村竜市朗出場

【写真】それぞれの決意の下、楽しみなファイターの出場発表が続く (C)MMAPLANET

7月9日(土)に東京都港区のニューピアホールで開催されるPancrase335及び336で組まれたカードの発表が続いており、ここでは現状を纏めておきたい。

まず9日に出場選手として早々にその名がリリースされたのが田中路教。田中は4月30日の立川大会の限定出場という形のパンクラス参戦だったが、米国のビザの更新を待つ間も、戦いたいという意思とパンクラスのオファーが合致し、継続参戦となった。前回はパンクラス初陣の笹晋久を完封した田中だが、この特別出場感のある参戦でパンクラス側がどのような相手を用意するのか気になるところだ。

そして最新カードとしては立川大会でプレリミ出場だった平田直樹が18(木)未明にあり、対戦相手は2022年ネオブラ優勝で、現在フェザー級ランク2位の糸川義人に決まった。


6月11日には須藤拓真らと共にLevel-Gのライト級8人トーナメントを戦うことが決まっている平田が、足踏みを踏んだ分エンジン全開でグラップリングとMMAに挑む2023年初夏となる。

また昨日17日(水)には住村竜市朗の参戦もいよいよ公となった。昨年来、パンクラスを最後の場として現役生活を送ることを内々には話していた住村は、最短距離でベルトを獲る位置――を得るために、草MAXと相対する。

この他、中田大貴×高木凌、名田英平×Ryoのフェザー級マッチなどが7試合が確定している2部興行、他の対戦カードとともに振り分けも気になるところだ。

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