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【Monday Ring Girl】Shooto2021#02

毎週月曜日にラウンドガールをご紹介する「MONDAY RING GIRL」。第390弾は2021年3月20日(土)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されたShooto2021#02のリングガールです。

2022年のプロ修斗公式戦第一弾=Shooto2022#01は1月16日(日)に後楽園ホールで開催されます。

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Interview J-CAGE Shooto2021#02 ブログ 大塚隆史 岡田遼

【Shooto2021#02】プロ修斗世界バンタム級王座防衛、岡田遼「凡人が辿り着く、最高到達点付近には…」

【写真】取材中、あふれ出る感情を抑え懸命に笑顔を見せようとしてくれた岡田遼に──、そしてこれまでの岡田遼に多謝 (C)MMAPLANET

20日(土)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されたShooto2021#02のメインで、岡田遼が大塚隆史を相手に修斗世界バンタム級王座防衛に成功した。

その25分間は、コツコツと岡田が積み上げてきたMMAを象徴していた。大きな勝負にはいかない、派手な技もない。ただし、気持ちが途切らすと負ける。まるで市井の人々の営みのような厳しい戦いを勝ちきった岡田は、現役生活をあと1年と区切る発言を試合後にした。


──率直に今の気持ちを教えてください。

「防衛は義務なので、僕の格闘家人生において絶対にやらないといけない責任でした……。それを果たせたかな……」

──ザ・ワンのインタビューを傍から眺めていたのですが、『あと1年で引退する』という発言をされていました。

「もう言っちゃいました……。しんどかったです……」

──UFCに行きたかった。でも、色よい返事はなかった。その現実と戦った10カ月だったかと思います。

「届かないですね……。凡人なりに遠くに行けるように頑張って来たんですけど……ハァ……。去年、色々と動いてもらったのですが、ダメで。そのうちに正規王者になったので、このベルトを獲るまで辞めないと決めていたので……。で、正規王者になって防衛できたらもう良いなかっていう気持ちになりました」

──あと1年というのは?

「来年で僕自身のキャリアが10年になるので……う~ん、そうっすね。でも、体のこともあって本当に長くできないです。この先、修斗のベルトを防衛することで──このしんどい仕事を頑張って行けるのかって自問した時に、なかなか頑張れる気持ちになれないかと……」

──ぶっちゃけてしまうと、試合前のインタビューいや昨年末からそのような空気が岡田選手から出ていました。そうなった時に、この大塚隆史戦でどこまで死力を尽くすことができるのかいう危惧は正直ありました。

「そこは……俺は頑張り切れたし、5R、気持ちを切らさずにこれだけは守り切るんだと……。この仕事だけは最後までやり切って、俺の格闘家人生を胸の張れるモノにしたいという想いでいたので、それだけで頑張れました」

──大塚選手を相手にケージレスリングで優位に立った。それは岡田遼がここまで積んできたモノを見せることができたのではないでしょうか。

「それは凄くありました……。UFCはモンスターの集まりですけど、人間なりにATTに行って学んできて──日本でトップのケージレスリングの技量を持つ人に通用した。マジであの瞬間、試合中だけど『どうだっ!! 高島学、見たか!』って思ったんです。アハハハハ」

──光栄です(笑)。でも、それなら人間同士の会話として『なら、最後までやり切れ』って。反撃食らったじゃないかと(笑)。

「アハハハハハ。さすがに大塚選手でした」

──こういう一線から身を引くような気持ちになったなかで、鶴屋怜がデビューしたことなどは関係していますか。

「次世代の子たちが育ってきている。次に託せる子たちが出てきているので、自分は役割を終えて鶴屋道場の若い子たちにバトンタッチできるかなとは思っています。

本当にこの防衛戦をクリアできれば、それで終わっても良いと思って創ってきたんで……。5Rなので、やるべきことをやってチャンスがくれば仕留める。大きく揺さぶることはせずずに、一手一手で上回って摘んでいこうと……でも摘むことはできなかったですね(苦笑)。

5Rも最初の経験でしたし、大塚選手を相手に5Rほぼ何もさせない試合ができるヤツが、日本のバンタム級に何人いるだっていう気持ちはあります」

──それでも、UFCには届かない。その現実は岡田選手個人の問題でなく、日本のMMA界の問題です。

「…………。…………。しんどいです。でも、本当にサッカーと勉強をやっていた凡人が辿り着く、最高到達点付近には……来られたかなって……」

──オールラウンダー廻の最後に「就職して、結婚して、修斗でチャンピオンになる」っていう廻君の言葉があったじゃないですか。自分はあれが好きで。

「結婚は相手から……ですね」

──それは若干自業自得かと……(苦笑)。私はバケモノ同士が最高の戦いを見せるUFCが頂点にあるMMAを見続け、伝え続けていきたいです。そこを目指す選手たちを追っていきたい。同時に普通の人間……いえば「高校の時の自分より、喧嘩が弱そうな」人が恐怖に耐え、苦しい練習を乗り越えてケージで戦う勇気を見せてくれることに対し、心の底から尊敬心を持ち続けたいです。

「……。僕、絶対に高校の時だったら勝てなかったですよ(笑)」

──才能は枯渇しますが、努力はずっとできます。引退モードで申し訳ないですが、岡田遼はケージの外でもそれができると信じています。

「ありがとうございますっ、本当に……。パーソナルのジムでの基盤もあるし、色々とやっていこうと思います。宅建も取ろうかとか考えています。

何より3本も修斗のベルトを巻くことができて、本当にハッピーなMMAファイター人生です。修斗だから、今日の試合を良い試合だったと言ってもらえます。修斗で頑張ってきて良かったです」

※岡田遼✖大塚隆史、見逃し配信は↓から。

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Interview J-CAGE Shooto2021#02 ブログ 前田吉朗 平良達郎

【Shooto2021#02】前田吉朗に完勝、平良達郎「UFCに行けるのが一番。 まず修斗のベルトが凄く欲しい」

【写真】動画サイト=ザ・ワンのインタビュアー=江川さりなさんとのやり取りはで、ケージのなかの切れの良さが一切影を潜めていた…… (C)MMAPLANET

20日(土)、東京・文京区の後楽園ホールで開催されたShooto2021#02で平良達郎が前田吉朗を61秒、RNCで落とし快勝した。

歴戦の強者に対し、躊躇なく自身の練習通りの動きをケージの中で再現し、その勝利も非常にクールに受け止めていた平良。次元の違う強さを見せ始めた平良の話を訊いた。


──正直、想定以上の勝ち方でした。平良達郎は違うんだというような。

「短時間で終わったのはたまたまです。あのバックチョークは自然に体が動いたので。練習通りといえば練習通りで、たまたまといえばたまたまです」

──躊躇なく、スタンドでも足をフックしていきました。

「迷いはなかったです。なんか分からないですけど、取れる感じがしました。だから、ちょっとしつこくいってみようかと」

──バックに回る前も、自然と動いたのでしょうか。

「感覚ですね。最初、向き合って打撃で来そうだと思ってヒザを合わせようとしたと思います。その流れで、気が付けばスクランブルでバックに回っていました。ようやく自分の体に染みついてきたと思います」

──しかし、見るたびに成長していますね。

「ありがとうございますっ! 今は自分でも成長できていると感じています。ドンドン駆け上がっていきたいですね」

──もう宣言通り、世界王座挑戦しかないと。

「そうですで、福田さんしか見えていないです。そうなると思います」

──その後に関しては?

「自分の考えではUFCに絶対に行きたいです。でも、どうアピールすればUFCと契約できるのか分かっていない状況です。とりあえずは死に物狂いで修斗のベルトを獲ります」

──防衛していくことも視野にいれていますか。

「ベルトを獲ってからの状況次第ですね。修斗のベルトを第一の目標として来たので、防衛ということはそこまで考えていなかったです。UFCに行けることが一番なので。

まずは修斗世界フライ級のベルトが凄く欲しいです」

──今日は実質、当日計量のバンタム級での試合ですが、フライ級としては本当に大きくなっていないですか。

「試合の体重は水抜きのフライ級のときとは変わってはいないのですが……それほどリカバリーをする方でもないので。だいたい62キロから63キロで試合をしている感じです」

──だと北米計量ではフライ級でないと、バンタム級では小さいですね。

「ただ減量は……今回も少し落ちづらいなとは感じている部分はあります。でも、4月18日の沖縄大会で戦う練習仲間に繋げることができて良かったです。12月の四国で躓いたところがあったのですが、良い風を沖縄に吹かせることができたのかなって思っています」

──では、平良選手のなかで世界挑戦はいつ頃だと考えていますか。

「あんまり修斗の年間スケジュールを把握していないのですが、夏頃にはやりたいですね」

──チャンピオンは京都在住、そして6月20日は大阪大会があります。

「あぁ、アウェイですけど──大阪で挑戦するのも良いですね。アウェイも味わってみたいです」

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J-CAGE Report Shooto2021#02 ブログ 大塚隆史 岡田遼

【Shooto2021#02】スイッチで自分の距離を作りスクランブルも制した岡田遼が、大塚隆史に判定勝ちで世界バンタム級初防衛に成功

<修斗世界バンタム級選手権試合/5分5R>
岡田遼(日本)
Def.3-0
大塚隆史(日本)

お互いにオーソドックス。ケージ中央で見合うなか、岡田が左手を伸ばすと、大塚が前蹴りで距離をはかる。岡田がスイッチ、サウスポーへスイッチし、右ジャブと左右のロー。岡田はスイッチしながら、サウスポーから左ストレートを伸ばす。左右のローを放ち、さらに左ストレートを当てて、大塚を近づけさせない。対する大塚も一瞬サウスポーへのスイッチを見せる。大塚が三日月蹴りと右ロー。岡田はオーソドックスからの右ローで、大塚をこかした。

すぐに立ち上がった大塚。岡田の蹴り足を取り、シングルでテイクダウンを狙ったが、岡田は切り返す。大塚が岡田の首を取るものの、岡田はそのままケージ際で大塚に尻もちを着かせた。ケージを背にして落ち着いている大塚。足を抱える岡田の顔面にパンチを放つ。ここでブレイクがかかり、スタンドで再開。岡田はサウスポーから左フックを振るう。残り10秒で大塚がダブルレッグ。岡田に尻もちを着かせてファーストラウンドを終えた。

2R、ともにオーソドックスでスタート。岡田が左ジャブを伸ばす。大塚はフェイントから左ミドル。岡田も左の前蹴りを放つ。大塚は左ジャブからサウスポーへスイッチ、岡田の三日月蹴りが大塚の下腹部をとらえ、試合は一時中断。再開後、大塚はスイッチしながら距離をつめる。蹴りを繰り出す岡田の顔面に、左フックを当てた大塚。岡田が距離を詰めていくが、大塚が前に出て左ストレートを当てていく。岡田は大塚のローに対し、ニータップを仕掛けようとするも、大塚がこれをカット。

頻繁にスイッチする大塚。岡田がパンチを大塚の顔面にヒットさせる。大塚も距離を詰めてフックを振るう。岡田はサウスポーへスイッチ。大塚も岡田の動きに合わせてスイッチする。岡田の左ローがクリーンヒット、打ち終わりに大塚は右を振るったが当たらず。大塚の右ストレートをバックステップでかわした岡田が距離を詰めようとするが、大塚が岡田の右ローをキャッチし、テイクダウンを狙う。スタンドの攻防が続くなか、岡田の右カーフが大塚の左足をとらえる。終了間際、岡田が左ミドルを当てていった。

3R、オーソドックススタンスで距離をつめる大塚。一瞬、自コーナーを向く。岡田がプレッシャーをかけて押し返し、サウスポーからの右ローを打つ。互いにジャブとローを突きあうが、岡田の三日月蹴りが大塚のボディにヒット。大塚も岡田のジャブに対しパンチを返す。岡田はスイッチしながら前に出て左ストレートを放ち、大塚が前に出てくるとオーソドックスから右ジャブで大塚を近づけさせない。

すると大塚は、低空のダブルで組み付き、岡田に尻もちを着かせたあとバックに回る。ケージ際へ動く岡田。大塚はバックに回ったまま岡田をケージに押し込むが、ここでレフェリーがブレイクをかけた。再開後、ケージ中央でパンチを出し合う両者。岡田が左ボディを当てる。大塚のローをカットしながら、自身の右ローがヒット。大塚が出てくると回って右ジャブで迎え撃つが、大塚の右も岡田の顔面を捉える。

残り1分で手数を増やした大塚。対する岡田もローを中心に押し返すが、大塚の左右パンチが当たり、残り10秒でテイクダウンを仕掛けていく。岡田は組んできた大塚に右クロス、大塚はバランスを崩しながらしつこく食らいつき、ラウンド終了のブザーを聞いた。

4R、縦にリズムをとる大塚。岡田はスイッチしながら、じっくりを機会を伺い、左ミドルを効かせる。ケージ中央で左ジャブを突き、岡田の三日月に合わせてシングルを仕掛けた大塚だったが、この三日月が大塚の下腹部をとらえており、試合は一時中断する。

再開後、オーソドックスから距離をうかがう両者。大塚は飛び込むも組み付けず。ミドルレンジで岡田が左ボディを当てる。大塚のテイクダウンをバックステップでかわす岡田。大塚は左右のロー。岡田も左ローを返す。岡田に背負わせてから、テイクダウンを狙った大塚が、脇を差してケージに押し込むが、岡田は回ってカット。反対にパンチを当てながら、大塚にケージを背負わせる。ローとパンチで距離を詰める大塚。互いのジャブが交錯、大塚の左フックが当たる。

残り1分、大塚が左ミドルを当てた。互いにスイッチからローを出し合う。残り30秒でプレッシャーを強めた大塚が、ケージ際で組み付く。岡田は切り返し、大塚が離れる。ラウンド終了間際、岡田が左飛びヒザを放っていった。

最終R、岡田が左ジャブ。大塚もスイッチしながら距離を詰める。岡田も自分の距離を保ちながらスイッチと、距離の取り合いが続く。大塚の左フックと右がヒット。対する岡田も左ジャブで中に入れさせない。岡田の左ジャブをキャッチした大塚が組み付こうとするも、岡田もすぐに離れる。ここで岡田が組み付きケージ際へ。ケージ際で差し合いが続くが、岡田がテイクダウン。立ち上がろうとする大塚のバックを狙う。

大塚は立ち上がるが、岡田は再び大塚に尻もちを着かせる。すると大塚が切り返し、反対にテイクダウン。さらに岡田のバックに回る。立ち上がる岡田。バックをキープする大塚。大塚は岡田の太ももにヒザを打ちながら、引き倒そうとするも、これをカットした岡田が反対に低空シングルへ。大塚はカットするも、ケージ際に押し込まれてしまう。しかし大塚がスイッチしてダブルからバックへ。最後はめまぐるしいスクランブルの展開を繰り広げ、試合を終えた。

裁定は、ジャッジ3者とも岡田の勝利を支持。岡田が世界王座の初防衛に成功した。
岡田は試合後、「修斗を愛している岡田遼にとって、盛り上がる相手は修斗を愛していない選手。今日の大塚選手は、DEEPでやったら五分五分だと思いますが、修斗でやったら絶対にオレが勝つ。なぜなら、オレが修斗を愛しているから」と、いつものセリフで激戦を締めた。

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J-CAGE Report Shooto2021#02 ブログ 前田吉朗 平良達郎

【Shooto2021#02】圧巻のRNC! 平良達郎が61秒で前田吉朗を締め落とし、世界王座挑戦をアピール

<61.2キロ契約/5分3R>
平良達郎(日本)
Def.1R1分01秒 by RNC
前田吉朗(日本)

サウスポーの前田に対し、平良はオーソドックスに構える。低い姿勢からパンチを繰り出す前田。平良は左ヒザで迎え撃つ。組み付いた前田が引き込むようにグラウンドへ。前田はリバーサルを狙うが、平良はトップをキープ。立ち上がる前田のバックを奪った平良はRNCへ。そのままグラウンドになり、前田を締め落とした。

試合後、「ここで勝ったらタイトルマッチだと思って戦った。次はよろしくお願いします」と、福田龍彌の持つ世界フライ級王座への挑戦をアピールした。

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J-CAGE Report Shooto2021#02 ブログ 後藤丈治 魚井フルスイング

【Shooto2021#02】フルスイング当たらず・・・後藤丈治がジャブ&ローの完全コントロールで判定勝ち

<65.8キロ契約/5分3R>
後藤丈治(日本)
Def.3-0:30-26.30-27.30-27.
魚井フルスイング(日本)

開始早々、いきなり魚井が前に出る。後藤は右に回り、ジャブとロー。魚井がプレッシャーをかけると、左にも回るように。魚井は左をフルスイング。後藤は左の蹴りで距離を探る。魚井が右ジャブを出すと、後藤は左ローを返す。後藤のほうがプレシャーをかけていくと、魚井は左のフルスイングで相手を下がらせる。そして左のショートを放つ魚井。後藤の右の蹴り足をキャッチし、左を繰り出す。

距離を詰めていく後藤。魚井は左ストレート、左ボディストレートを返す。後藤は左ジャブとロー、さらに魚井が前に出てくると、右フックからの左ストレートで尻もちを着かせる。立ち上がった魚井を、パンチで追い詰める後藤。左ストレートがヒットすると、よろめく魚井。魚井がガードを固めると、その間を抜いて後藤の右ジャブが突き刺さる。ケージを背負いながら左をフルスイングする魚井だが、これは当たらない。後藤は冷静に右ジャブと右ロー。魚井の左フルスイングをヘッドスリップでかわし、プレッシャーをかけ続けた。

2R、前に出たのは後藤。1Rと同様に、ジャブとローでプレッシャーをかける。魚井は右に回りながら、左をフルスイング。これをかわした後藤は、前蹴りから詰めていく。魚井にケージを背負わせた後藤は、左ロー。魚井のパンチをかわし、自身のパンチをヒットさせる。さらに左ローを当てる後藤は、サイドキックも繰り出す。後藤の右ミドルハイは、魚井がブロック。距離が近くなると、後藤が左ストレートを狙う。

魚井にケージを背負わせ、ローとワンツーで攻め込む後藤。魚井は左フックを狙うが、後藤はバックステップでかわす。ケージ際で左飛びヒザを繰り出した魚井だが、後藤はかわして攻撃を繰りだす。残り1分を過ぎたところで、魚井の左が後藤の顔面をかすめたが、後藤は構わず右ジャブを放つ。ラウンド終了間際、後藤の左がヒットした。

最終R、距離を詰めたのは後藤。後藤の左ローに魚井が左ストレートを合わせる。右ジャブを突き続ける後藤に対し、魚井は距離を詰めることができない。後藤の右ローがローブローとなるも、魚井は構わず試合を続ける。右ジャブとローで後藤が試合をコントロールし、左ハイと右ミドルも放っていく。左ストレートを連打する魚井。しかし後藤には届かず、後藤はそのまま右ジャブと右ローで距離をキープしている。

後藤のサイドキックに対し、魚井が左ストレートを伸ばした。残り1分を切り、魚井はアクションを起こすが、試合のペースは変わらない。終了間際、後藤が右のテンカオをヒットさせて試合を終えた。

裁定は、1人のジャッジが4ポイント差をつけるなど、大差で後藤の勝利となった。

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J-CAGE Report Shooto2021#02 ブログ 一條貴洋 野尻定由

【Shooto2021#02】テイクダウンとバックマウントの奪い合いの末、野尻定由が一條貴洋をRNCで下す

<インフィニティリーグ2020バンタム級(65.8キロ契約)/5分2R>
野尻定由(日本)
Def.2R4分37秒 by RNC
一條貴洋(日本)

開始早々、野尻がダブルレッグダイブへ。一條は相手の首を抱えてガブるが、野尻は一條に尻もちを着かせる。一條のギロチンを外した野尻が背中を着かせるも、一條も体を起こしてケージ際に。すると野尻はバックに回り、一條の首に腕を回す。一條は体を入れ替え、トップへ。反対にシングルで野尻の背中をケージに着かせた。その一條を投げてテイクダウンした野尻は、バックを狙いながらパウンドを打っていく。

動いて凌ぐ一條。野尻はリフトアップからグラウンドに持ち込む。野尻はバックに回るが、一條に前に落とされてしまう。そしてバックを狙う一條。野尻はディフェンスして、バックに回りながらパウンド。ケージ際で足を入れてバックマウントへ。立ち上がった一條に、シングルから足を取ってリバーサルを狙うも、これは失敗。ケージを背にしながら立ち上がった一條に、ヒザ蹴りを浴びせる野尻。終了間際、野尻が尻もちを着かせるも、一條は相手の首を取って凌いだ。

最終R、互いに左ジャブ。一條がテイクダウンを仕掛けるが、野尻は相手の首を取って引き込み、さらにリバーサルに成功する。ここでもバックを狙いにいく野尻。一條はケージ際へ。バックマウントを狙いに行く野尻だったが、またも前に落とされてしまう。トップをキープする野尻の首を抱える一條。一條が立ち上がり、打撃戦へ。

一條の右がヒットし、一瞬動きが止まる野尻。しかし野尻はすぐにテイクダウンを狙う。が、バックを狙って落とされる展開を繰り返してしまう。残り2分をすぎたところで、今度は一條がグラウンドに持ち込み、バックへ。さらに残り1分30秒でバックマウントからRNCを仕掛けるものの、野尻は体を反転してトップへ。最後はバックに着きつつパウンドを当てる。そして残り30秒でバックマウントを奪った野尻が、RNCで一條からタップを奪った。

勝利した野尻は、インフィニティリーグにおいて勝ち点3を獲得し、持ち点を4とした。次戦は5月16日の後楽園ホール大会で、石井逸人と対戦予定だ。

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Interview J-CAGE Shooto2021#02 ブログ 大塚隆史 岡田遼

【Shooto2021#02】岡田遼に挑戦、再生された大塚隆史「どんな形だろうが、勝つことが一番大切」

【写真】正常進化した、新しい大塚を見ることができるか (C)MMAPLANET

本日、20日(土)に東京都文京区の後楽園ホールでShooto2021#02が開催され、メインで大塚隆史が修斗世界バンタム級チャンピオン岡田遼に挑戦する。

日本を代表するバンタム級ファイターでありながら、ここ一番を落とすことも増えてきた大塚が、11月に修斗初参戦しギラギラとしていた頃を思い起こさせるようなファイトで安藤達也を破った。

そして、今回のタイトル挑戦──いや修斗王者を倒すための試合に向け、松嶋こよみ、岩﨑達也、大宮司岳彦とトロイカ体制で取り組んできた。

話す内容も雰囲気も少し変わった大塚を計量前日(※18日)にZoomでインタビューした。

──明日、計量ですが、体調の方は。

「良いですよね。疲労も抜けています。追い込みは先週の水曜日まで。でも金曜日も一応2部練をして……そこそこはやりました」

──修斗バンタム級王座に挑戦するわけですが、タイトルには興味がないという発言がありました。では、岡田選手と戦うことに興味があるということですか。

「岡田とやることよりも、修斗のチャンピオンが岡田だから岡田選手とやりたいということです。ベルトじゃなくて、修斗のチャンピオンを倒すことに価値があると思っています」

──では岡田選手の印象を教えてください。

「本当に全部できる選手です。パンチも組みもできる。相手がストライカーだったら組みでテイクダウンを取りに行ったり、グラウンドでも勝負できる。全部そつなくできる選手です」

──対して、大塚選手の強味は?

「まぁ、全部で上回りたいかな。総合格闘技という部分で、上回りたいです。全部を使って」

──修斗に出ることによって、強くなろうという想いを再び持つようになったということはありますか。

「そうですねぇ。去年の3月に元谷選手に負けて『もういいかぁ』という想いもあって、暫らく格闘技から離れました。そのなかで修斗で戦うことになり、また闘争心がわいてきて良いモチベーションになりましたね。若返ったじゃないけど……やってやろうと気持ちになりました。

安藤達也選手に勝ったあとで、さらにも燃えて、もっといきたいなと」

──そこからAACC所属時代の後輩、松嶋こよみ選手と剛毅會の岩﨑達也氏との稽古が復活し、大宮司岳彦さんとのムーブメントトレーニングを採り入れるようになりました。

「自分がレベルアップするには、自分より強い選手と練習する環境を創りたいと思いました。そのタイミングで岩﨑先生と食事する機会があって、こよみと練習したいと伝えたんです。それで先生と3人で一緒にやることになって」

──トレーニングではなく、稽古という表現を岩﨑さんはされていました。一つひとつ確認しながら、少し変わった練習風景でした。

「金曜日以外にも、こよみとは水曜日にパンクラスイズム横浜でも練習させてもらっていて。そこの練習では、岩﨑先生が立ち会っても、途中で動きを止めて指導が入るということではなく、バチバチ当てて試合を想定したMMAスパーリングをやっています。圧力が高い練習が水曜日です。

水曜日の反省とか、見えてきたことを金曜日に確認し、また水曜日に持って行く。そういう良い循環になっています。あとタケさんとも金曜日のムーブメント以外に週に2回、フィジカルのトレーニングをやってきました」

──かなり充実していたみたいですね。

「ホント、充実していましたね。皆が協力してくれて。こよみには『試合が決まったけど、こよみのためになる練習をしてね』って伝えていたけど、何だかんだと岡田選手の対策を岩﨑先生とこよみがしてくれましたね。そこにタケさんがいてくれて……こういう環境で練習したことは暫らくなかったです。

ジムは違えど、チームで動いてきた感じです。こよみは1階級上で圧力もあるし、レスリングで思い通りにできない。そうなると考えるようになりました。こよみという強い選手とスパーリングをして、この環境でやってきて……なんていうんだろうな……、疲れたから休むってわけにいかない。

北岡さんも見てくれているし、決められたことをこなすことで自分1人でやっている時より、追い込めました」

──イズムでは松嶋選手以外の選手ともスパーリングを?

「ハイ、5分✖5Rなのでこよみが3Rほどやり、他のラウンドを矢澤(諒)君や完全にグラップラーの大谷(啓元)君が相手をしてくれて。削られた間に、彼らとやることで総合的なスパーリングをすることができました。確実に、これまでの自分の環境ではできない練習になりました。

こよみも含め、友達という関係ではないですし、緊張感がありました。練習以外に会話はないし、練習が終わると解散って言う感じで」

──より追い込めたことで、大塚選手の試合もまた変わるという自信は?

「まぁ、試合なので出るかどうかは実際に戦ってみないと分からないですけど、追い込めたことでしんどいところでの動きにつながるのかなと……分からないけど(笑)。

試合は早く終われば、それに越したことはないですけど(笑)。どんな形だろうが、勝つことが一番大切です。ホント、ここまで追い込んだのは久しぶりどころか、こういう体制でできたのは初めてかもしれないし。

練習前にこよみと岩﨑先生とミーティングをして、メモをとってやってきました。だから、この充実した期間で得たものを出したいですね。勝つためにやってきたことを……」

──期待しています。

「期待してください」

■視聴方法(予定)
3月20日(土)
午後4時30分~ ABEMA格闘チャンネル


    
■Shooto 2021#02対戦カード
         
<修斗世界バンタム級選手権試合/5分5R>
[王者]岡田遼(日本)
[挑戦者]大塚隆史(日本)

<61.2キロ契約/5分3R>
平良達郎(日本)
前田吉朗(日本)

<65.8キロ契約/5分3R>
魚井フルスイング(日本)
後藤丈治(日本)

<77.1キロ契約/5分2R>
宮路智之(日本)
菅原和政(日本)

<77.1キロ契約/5分2R>
マックス・ザ・ボディ(カメルーン)
上原平(日本)

<インフィニティリーグ2020バンタム級(65.8キロ契約)/5分2R>
野尻定由(日本)
一條貴洋(日本)

<61.2キロ契約/5分2R>
輝龍(日本)
高橋SUBMISSION雄己(日本)

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Interview J-CAGE Shooto2021#02 ブログ 大塚隆史 岡田遼

【Shooto2021#02】大塚隆史の挑戦受ける岡田遼「ハッピーなMMAファイター人生を歩ませてもらって」

【写真】Zoomでバキバキボディを披露したチャンピオン (C)MMAPLANET

いよいよ本日、20日(土)に東京都文京区の後楽園ホールでShooto2021#02が開催され、メインで岡田遼が大塚隆史の挑戦を受け修斗世界バンタム級王座防衛戦を戦う。

昨年5月に倉本一真を破り暫定王座についた岡田は、佐藤将光の返上を経て正規王座に輝いた。一方、大塚は昨年3月にDEEPで元谷友貴に敗れたことで、一度は現役引退を考えたが──修斗参戦とともに新たなモチベーションを得て、11月に安藤達也を撃破。2戦目で「修斗のベルトがほしいわけじゃない」と豪語しながら、岡田の持つベルトを狙う。

そんな異色&最強の相手と戦う岡田を計量前日(※18日)にインタビューした。


──明日が計量で、そろそろ水抜きが始めるという状況でインタビューを受けていただきありがとうございました。

「いえ、この後から始めて……あと4キロですね」

──もう顔が憂鬱そうですね。

「水抜きは嫌ですねぇ。でも、練習はしっかりとやってきたので問題ないです。かなり良い仕上がりで来ています。技術的にも最高だと思います」

──修斗が大好きだということで、取ったベルトです。対して大塚選手は修斗のベルトが欲しいわけじゃないという姿勢でいます。

「僕の価値観とは違うので……否定はしないですけど、そんなことをいう奴にこのベルトを巻かせるわけにはいかないという責任を感じます。

ただ大塚選手が修斗のバンタム級に来てくれて良かったと思っています。他のランカーの奴らは『2戦目で挑戦かよ』って言うかもしれないですけど、でもどの他のランカーとタイトルマッチをやるより、大塚選手と戦うことでファンが喜んでくれる試合になります。

モチベーションが全然違います。チャンピオンシップを戦うのに目ぼしいランカーがいない。そこに実績も実力も十分な大塚選手が来てくれたことによって、修斗の世界戦の価値、重みが彼のおかげで上がっているのは感謝しています」

──王座があるから王者を決めるという流れに、今の日本のMMA界はなっているように思います。そのなかで、タイトル戦に相応しいタイトル戦が組まれた。

「ハイ。彼とだったら、もっと良いMMAの作品を残せる。そういう部分でモチベーションも全然違います。対戦相手によって試合がどうなるのかって変わってくるので、技量のある大塚選手が来てくれて良かった。

去年の5月の倉本一真選手、そして今回の大塚選手──その前が安藤達也と、強い相手とばかり戦えて来ているのでハッピーなMMAファイター人生を歩ませてもらっています」

──なんとなく、振り返り系になっているような言葉は気になりますが……。そんななか大塚選手の印象を改めて教えてください。

「そうですね、倉本選手と比較するとこれだっていう武器はないです。だから、こう来たらこう返すということはなく、一手一手の差し手で気が付けば摘んでいる。そういう風に作ってきました。特に警戒しているところはないですね」

──倉本戦を経て、テイクダウンは怖くなくなったということはありますか。

「レスラーといっても2人は違うタイプなので、倉本戦を経て自信をつけたということはなくて。これまでやってきたことで大丈夫だなと。ケージレスリングとスクランブルは大好きなので、むしろ大塚選手のアレを味わってみたいというのがあります」

──大塚選手の動き続けるスタイルというのは?

「そこは好き勝手にやらせない。プレッシャーを掛けて、ある程度止めることができる自信があります。大塚選手のスタミナや運動量を怖がることはないです。自分を相手に、あの運動量は出せないので。

大塚選手は巧いんですけど、強さに欠ける時があると思います。あと、ムラがあるような気がします」

──では、この試合。岡田選手のMMAファイター人生において、どのような意味合いがありますか。

「大塚選手はDEEPから乗り込んできた外敵なので、修斗の王とは何たるかを見せつける試合をしなければいけないです。技術も気持ちも、覚悟も全て揃っての修斗のチャンピオンだと思っているので──トータル的に日本人のバンタム級に、こんなMMAファイターいるんだなって思ってもらえるよう……全部を見せたいです」

■視聴方法(予定)
3月20日(土)
午後4時30分~ ABEMA格闘チャンネル


    
■Shooto 2021#02対戦カード
         
<修斗世界バンタム級選手権試合/5分5R>
[王者]岡田遼(日本)
[挑戦者]大塚隆史(日本)

<61.2キロ契約/5分3R>
平良達郎(日本)
前田吉朗(日本)

<65.8キロ契約/5分3R>
魚井フルスイング(日本)
後藤丈治(日本)

<77.1キロ契約/5分2R>
宮路智之(日本)
菅原和政(日本)

<77.1キロ契約/5分2R>
マックス・ザ・ボディ(カメルーン)
上原平(日本)

<インフィニティリーグ2020バンタム級(65.8キロ契約)/5分2R>
野尻定由(日本)
一條貴洋(日本)

<61.2キロ契約/5分2R>
輝龍(日本)
高橋SUBMISSION雄己(日本)

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Interview J-CAGE Shooto2021#02 ブログ 前田吉朗 平良達郎

【Shooto2021#02】平良達郎と戦う前田吉朗─02─「僕、暇なんです。格闘技以外に頑張れるものがない」

【写真】タイトルの前田の言葉。標準語でなく関西弁をイメージして読んでみてください。これぞ前田吉朗です (C)KAORI SUGAWARA

20日(土)、東京・文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2021#02で、令和のスーパーノヴァこと平良達郎と対戦する前田吉朗インタビュー後編。

いつの間にやら不惑を目前とした前田は、現代MMAを内包した喧嘩の強さを見せてきた。だからこそ、同階級とは思えない平良のフィジカルに対して平然としていることができる。

「どう戦いますか?」という問いに、「どうってことない」と答える──これぞ吉朗節だ。
Text by Shojiro Kameike

<前田吉朗インタビューPart.01はコチラから>


――「ナメんなよ」という気持ちがあると同時に、自分の現状やマッチメイクを客観的に捉えることができる。それが前田選手の強みですよね。

「まぁ、みんな考えることでしょうから。試合や興行について、僕の想いとは別のことがあるっていうのは理解しています」

――では、対戦相手となる平良選手の印象は? 前田選手の練習仲間であり、対戦したこともある清水清隆選手に平良選手が勝利したことは、キャリア的に考えてアップセットでもありました。

「まずサイズが違いますよね。少年(清水)が相手やから、余計にそう感じたのかもしれないですけど。少年がフライ級でも小さいほうなので」

――ただ、それを差し引いても平良選手のサイズは、フライ級としては規格外でしょう。

「確かに。まぁ少年との試合は、『こういう展開になるやろうな』と考えていたとおりの試合になっていました。(平良は)思ったよりも技術がありますよね。グラウンドコントロールとか。あと勢いもあるし」

――その平良選手に対して、どう戦いますか。

「どうってことないですよ。今までも僕はデカい相手と試合してきました。相手がどれだけデカくても、体重制限のある階級制の競技で戦うかぎり、同じやと思います。ただ試合相手をぶっ倒す。それだけ」

――年齢差はどう考えていますか? 平良選手は現在21歳。前田選手とは19歳差です。

「ビックリしますよね。僕、もう40歳ですよ(笑)」

――今年で40歳になり、次の平良戦が62戦目です。前田選手以上のキャリアを持つ選手も少なくなってきました。

「近藤(有己)さんと北岡(悟)さんがいるじゃないですか」

――その2人の試合は気になりますか。

「気になりますよ。勝てば嬉しいし、オォっとなる。負けたら寂しい気持ちにはなりますね」

――そんななかで、キャリアを重ねて試合への取り組み方に変化はありますか。

「少しずつ変わってきていると思いますよ。練習方法や取り組み方は。さすがに、若い時のように何でもガツガツやるわけにはいかないし」

――反対に、平良選手は今その過程でしょうね。

「ホンマもう何でもやって、成長している時期でしょう。少年との試合も、それまでの試合と違いましたもんね」

――清水戦について、そう評する人は多いです。明らかに強くなっていました。対して、自身のキャリアについては?

「いっぱい戦ってきましたね(笑)。それだけですよ。現役のファイターにとって大切なのは、今じゃないですか。まず次の試合をどう戦うか、それが大事」

――では今のMMAに対する考え方とは?

「うーん……ある種、戦い続けていたいんですよ。戦っている時は楽しいですから。でも、だからといって、ダラダラ続けるつもりはない。やっぱり目標は、ベルトを獲ることなので」

――プロデビューから19年、その間に「格闘技を辞めよう」と思ったことはなかったのですか。

「辞めようと考えたことはないけど、『面倒くさいなぁ』と思うことは、何回もありました。でも僕、暇なんです」

――……暇、というのは?

「格闘技以外に頑張れるものがないんです。他のことでも、やることはやりますよ。でも『これでいいかぁ』と思ってしまう。格闘技では妥協しない。やっぱり、格闘技しかないんですよ」

――修斗のベルトを獲得するためには、次は重要な一戦です。

「まずは勝つこと。勢いのある若い選手が、キャリアを持ったオッサンをどう料理するのか。僕は、それに対して何か変化をつけようとは思っていません。前田吉朗は前田吉朗のままで、相手をぶっ倒します」

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