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o UFC アブドゥル・ラザク エリク・アンダース キック ケルヴィン・ガステラム ショーン・ストリックランド ジャレッド・キャノニア ダナ・ホワイト マーヴィン・ヴェットーリ

UFC on ESPN+94:メインイベント・ジャック・ハーマンソン vs. ジョー・パイファー

ミドル級5分5R。ハーマンソン11位。

スウェーデン出身・ノルウェイ在住のハーマンソン。元フロントライン・アカデミー所属(現在はヨアキム・ハンセンが主宰するチーム・ヘルボーイ所属)で、かつてはADCC王者ユラノフ・エイネモが所属していたこともあり、ハーマンソンもグラップラー。ギロチンが得意で、ケルヴィン・ガステラムからは外ヒールでタップを奪っている。スタンドでは一発の重さがあるパンチでKO勝ちも多い。ランカーになってからは勝ったり負けたりで、ランキングは10位前後に留まり、タイトル挑戦圏内までは入っていけない存在。ここ最近では、ジャレッド・キャノニア、マーヴィン・ヴェットーリ、ショーン・ストリックランドと、後にタイトルに挑戦した相手に敗戦。前戦は先週メインで敗れたロマン・ドリーゼに、ガードからカーフスライサーを仕掛けられ、うつ伏せで足を極められた状態でのパウンドでKO負け。負傷もあり、昨年は試合をしておらず、1年2ヶ月ぶりの復帰戦となる。UFC10勝6敗の35歳。

パイファーは今回がUFC初メイン。寝ても立っても常にフィニッシュの匂いを感じさせる攻めを見せることで、コンテンダーシリーズで勝った時からダナ・ホワイトからは気に入られている。その期待に応えるように、UFCデビューから3連続フィニッシュ勝利。スタンドの打撃では、一発入れば倒せそうな強打を打ち込み、実際にデビューから2戦は連続KO勝ち。前戦はアブドゥル・ラザクにカーフキックを効かされたが、タックルでテイクダウンを奪い肩固めで一本勝ちした。グラップリングマッチでもエリク・アンダースやジェラルド・マーシャートに勝利しており、組みの強さもある。一方、前戦を見る限り、打撃のディフェンスには穴もありそうで、上位陣相手にどこまでできるかが問われる。UFC3勝0敗の27歳。

オッズはノーランカーのパイファーがフェイバリット。

ジャブを入れたパイファー。カーフから飛び込んでのジャブが顔面を捕らえる。さらにまたカーフ。距離を詰めるパイファー。またカーフ。ジャブがヒット。ハーマンソン後退。また出てきたパイファー。右がかすめてハーマンソンちょっとぐらついた。左ボディ。ハーマンソン関節蹴り。残り30秒。強烈な右を放ったパイファーだがクリーンヒットは避けたハーマンソン。ジャブをヒットさせるパイファー。ホーン。

1Rパイファー。

2R。また詰めるパイファー。ワンツー。際どいところで大きなダメージを逃れたハーマンソン。ジャブから右オーバーハンドを入れるパイファー。ハーマンソンシングルレッグに。しかし脇を差して受け止めたパイファーが離れた。パイファーカーフキック。ハーマンソンが前に出ていくが、先にパイファーの打撃をもらう。パイファーがフェイントを見せると距離を取るハーマンソン。パイファーカーフ。ハーマンソンもカーフを返した。ボディを入れるパイファー。ハーマンソン前に出てパイファーがケージ際まで下がった。しかしハーマンソンカーフを入れると下がる。逆に出たパイファー。ケージを背負うハーマンソンに左ボディ。ワンツー。パイファーのカーフキックに右を合わせたハーマンソン。ホーン。

2Rもパイファー。

3R。詰めてジャブを入れるハーマンソンだが、パイファーもジャブで出ると右ボディ。ワンツー。カーフ。パイファーの右フックがヒット。詰めてきたパイファーにジャブを入れたハーマンソン。ワンツー。ハーマンソンのカーフで足が流れたパイファー。また効かされたか。ハーマンソンのパンチをもらい下がったパイファー。アイポーク?しかしレフェリー問題ないと下がる。パンチが目に入った模様。ハーマンソンが出ていきジャブを入れる。しかし深追いしないハーマンソン。詰めてきたパイファーにテンカオから右。パイファーのジャブでちょっとぐらついたハーマンソン。パイファー詰めるがサークリングで距離を取るハーマンソン。右ボディを入れるパイファー。ハーマンソンはまたカーフ。残りわずかでタックルに入ったパイファー。シングルレッグ。ハーマンソン片足でこらえてパンチを入れると飛び膝もヒット。ホーン。

3Rは手数でハーマンソン。パイファーのパンチにも慣れてきたか。

4R。すぐ出たハーマンソン。カーフ。効いてる。パイファーシングルレッグ。切ったハーマンソン。またカーフ。下がりながらジャブを入れるハーマンソン。ライブオッズはハーマンソンが優勢に。出ていくパイファーだがハーマンソン下がりながらカーフキック。パイファー左フックを打ち込むと組み付いてボディロック。しかし自ら放したパイファー。パンチで出るがハーマンソンのワンツーをもらう。そしてカーフ。パイファーまたタックル。小手に巻いてこらえるハーマンソン。引き剥がした。パイファー下がった。ハーマンソンの右をもらう。ジャブもヒット。大振りの右は空振り。ケージ際から出られないパイファー。タックルに入るが切られた。ホーン。

4Rハーマンソン。ポイントは並んだが、カーフを効かせられたパイファーに逆転する余力はあるか。

5R。右ボディから左フックを入れるパイファー。またカーフを入れるハーマンソン。さらにカーフ。ケージを背負ったパイファー。出られない。右オーバーハンドを入れたパイファーだが単発。ハーマンソンが逆にタックル。テイクダウン!ハーフで固めて押さえ込んだまま肩パンチを入れるハーマンソン。逃げ切り狙い。下で身動きが取れないパイファー。ガードに戻すのが精一杯のパイファー。ハーマンソン、最後の10秒で体を起こしてウイニングパウンドラッシュ。タイムアップ。

三者48-47でハーマンソン勝利。

2Rまでパイファーペースだったが、前回同様カーフを効かされ、パイファーこれも前回同様タックルに入ったが、ハーマンソンはすべて切り続けた。

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DWCS MMA MMAPLANET o UFN UFN229 アブドゥル・ラザク キック ジョセフ・パイファー ダナ・ホワイト

【UFN229】DWCSから4連続フィニッシュ。パイファーがラザクのカーフキックを凌ぎ、肩固めで仕留める

<ミドル級/5分3R>
ジョセフ・パイファー(米国)
Def.2R2分05秒 by 肩固め
アブドゥル・ラザク(米国)

開始早々、パイファーがダブルレッグで飛び込んだ。尻もちを着かされたラザクがすぐに立ち上がるも、スタンドで肩固めを狙われる。ここは凌いだラザクがプレスをかけ、パイファーにケージを背負わせてパンチを振るう。しかしパイファーも蹴りを突き刺したあと、パンチを振ってからボディロックでグラウンドへ。ラザクはパイファーの首を抱えるも足をロックできずに立たれた。

パイファーが左手を伸ばしてケージを背負わせる。ラザクは左ミドルの連打で押し戻し、右カーフキックを当てる。パイファーはロングフックを上下に散らしてラザクにケージを背負わせた。パイファーの右ストレートが、ガードの間からラザクの顔面に突き刺さった。ラザクの動きが止まると、パイファーはパンチとミドルで攻め立てる。ラザクが距離を詰めてくると組んで体勢を入れ替え、左右フックと左ジャブでラザクの動きを止めた。

2R、ケージ中央で見合うなかラザクが前に出た。パイファーはラザクの右をかわしてボディロックで組みつく。ここら無理に倒しに行かず、距離と取って左ジャブを突く。ラザクは右カーフキックのダブルを効かせた。明らかにカーフキックを嫌がっているパイファーは、ラザクの右ストレートをかわしてクリーンテイクダウンに成功した。そのままラザクの左側に回って肩固めへ。レフェリーはラザクの右手の動きをタップではなくパンチと見たのか。そのままラザクが絞め落とされた。

これでDWCS再チャレンジから4連続のフィニッシュとなったパイファーが、試合直後ダナ・ホワイトに声をかけると、ダナも嬉しそうな声で応えた。


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JJ・オルドリッチ MMA MMAPLANET o UFC UFN UFN229   アオリーチーラン アブドゥル・ラザク アレキサンダー・ヘルナンデス イオン・クテレバ カロリーナ・コバケビッチ ショーン・シェルビー ジョアキン・バックリー ジョセフ・パイファー ネイサン・メネス ビル・アレジオ ボビー・グリーン マテウス・メンドンサ モンタナ・デラロサ ヴァネッサ・デモパウロス 中村倫也 村田夏南子 風間敏臣

【UFN229】計量終了 村田夏南子、2年4カ月振りの計量パスの笑みを浮かべてKポーズ!!

【写真】これぞ満面の笑み。明日もこの笑顔がぜひとも見たい(C)Zuffa/UFC

7日(土・現地時間)にネヴァダ州ラスベガスのUFC Apexで開催されるUFN229:UFN on ESPN+87「Dawson vs Green」の計量が、6日(金・同)に行われている。
Text by Manabu Takashima

メインはライト級のグラント・ドーソン✖ボビー・グリーンの今大会、11試合・全22人の出場選手が問題なく計量を終えた。


2年4カ月振りの再起戦となる村田夏南子は 115.5ポンドでクリア、やや食い気味に計量台の上でガッツポーズをとるとKポーズで笑顔を見せていた。対戦相手のヴァネッサ・デモパウロスも 116ポンドでパス。

フェイスオフで村田はショーン・シェルビー、続いてデモパウロスと握手を交わすと、しっかりと両手を広げてファイティングポーズをとってフェイスオフを終えた。

村田と同様にアジアから出場は、バンタム級でジョニー・ムニョスJと戦う中国のアオリーチーランだ。中村倫也と風間敏臣が在籍するオクタゴンのバンタム級戦線でムニョスJrとアオリーチーランは2勝3敗と負け越しており、明日の試合で3勝3敗の五分に戻すのと、黒星が2つ先行するのとではキャリアアップに違いが出てくる。特にムニョスは中村と風間の対戦相手になることも十分にある。

そういう意味でもムニョスJrとアオリーチーランのマッチアップ、第2試合には注目したい。

■視聴方法(予定)
10月8日(日・日本時間)
午前5時~UFC FIGHT PASS
午前4時30分~U-NEXT

■UFN229計量結果

<ライト級/5分5 R>
グラント・ドーソン: 156ポンド(70.76キロ)
ボビー・グリーン: 156ポンド(70.76キロ)

<ミドル級/5分3R>
ジョセフ・パイファー: 185ポンド(83.91キロ)
アブドゥル・ラザク: 184.5ポンド(83.68キロ)

<ウェルター級/5分3R>
アレックス・モロノ: 170.5ポンド(77.34キロ)
ジョアキン・バックリー: 170ポンド(77.11キロ)

<ライト級/5分3R>
ドリュー・ドパー: 155.5ポンド(70.53キロ)
ライアン・グレン: 155.5ポンド(70.53キロ)

<フェザー級/5分3R>
ビル・アレジオ: 146ポンド(66.22キロ)
アレキサンダー・ヘルナンデス: 145.5ポンド(66.0キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
フィリッピ・リンス: 204ポンド(92.53キロ)
イオン・クテレバ: 205.5ポンド(93.21キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
カロリーナ・コバケビッチ: 116ポンド(52.62キロ)
ディアナ・ベルビシャ: 115.5ポンド(52.38キロ)

<フライ級/5分3R>
ネイサン・メネス: 126ポンド(57.15キロ)
マテウス・メンドンサ: 125.5ポンド(56.92キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
村田夏南子: 115.5ポンド(52.38キロ)
ヴァネッサ・デモパウロス: 116ポンド(52.62キロ)

<バンタム級/5分3R>
ジョニー・ムニョスJ: 136ポンド(61.69キロ)
アオリーチーラン: 136ポンド(61.69キロ)

<女子フライ級/5分3R>
モンタナ・デラロサ: 126ポンド(57.15キロ)
JJ・オルドリッチ: 125.5ポンド(56.92キロ)

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JJ・オルドリッチ MMA MMAPLANET o UFC UFN UFN229 アオリーチーラン アブドゥル・ラザク アレキサンダー・ヘルナンデス イオン・クテレバ カロリーナ・コバケビッチ ジェシカ・アンドレジ ジョアキン・バックリー ジョセフ・パイファー ジョニー・ムニョスJr ネイサン・メネス ビル・アレジオ ボビー・グリーン マテウス・メンドンサ モンタナ・デラロサ ヴァネッサ・デモパウロス 山田海南江 村田夏南子 魅津希

【UFN229】デモパウロス戦へ、村田夏南子─02─「相手の気持ちを折りに行く試合をしたい」

【写真】とにかく雰囲気の良さが伝わるMe,We (C)MMAPLANET

7日(土・現地時間)にネヴァダ州ラスベガスのUFC Apexで開催されるUFN229:UFN on ESPN+87「Dawson vs Green」で、ヴァネッサ・デモパウロスと対戦する村田夏南子のインタビュー後編。
Text by Manabu Takashima

2年4カ月振りの試合、トラウマになりかねないタイでの負傷を乗り越えて、再びオクタゴンの頂点を目指す村田は負傷前より強くなったと力強く──いや、いつものようにボソボソと語った。

<村田夏南子インタビューPart.01はコチラから>


──筋量自体が減ってしまっていた形ですか。

「筋量は測っていないので分からなかったですが、動くのが辛かったです(笑)。年が明けるとやって良い練習がどんどんと増えて行って。最初はそれでも軽いモノからだったのですが、マウスピースを創ってもらってヘッドギアをつけていたらグラップリングも打撃もマスがOKになり、そこまでガチじゃないですけど普通に練習ができるようになったのは1月の終わりぐらいですね。2月になってから、どんどん強度を上げてやってきました」

──練習を再開するうえで、理不尽なケガの仕方がトラウマになることはなかったですか。

「怖いです。やっぱり試合だったらしょうがないですけど、練習で知らない人に打ち抜かれたので。ただ自分がスパーリングをしているよりも、他の人のスパーリングを見ている方が怖くて。やっぱりヒザを合わされているところとかあるので。怖いッスね。練習はヘッドギアを必ずして、毎週のように歯医者さんに通っていました」

──そうだったのですね。

「揺れの確認や、神経が生きているのかそうじゃないのか、ずっと分かっていなかったので。先生も神経を少しでも残したいと思ってくれていたので、神経の反応を毎週のようにチェックしてくれて。時間は掛かりました」

──練習の強度を上げるイコール試合がしたいということだったのですか。

「練習がちゃんとやれるようになったら、その気持ちは強くなりました。でも長い間、試合をしていなくてスパーリングでも感覚が掴めないところあったので、感覚を戻そうとやってきました」

──そして、今日の練習のように弾けるような動きが見られるようになったと。

「でも、上手くいかないことの方が多いです」

──それは負傷前と比較して、ですか。

「いえ、新しいことを取り入れているからです」

──底上げをしているということですね。

「ラスベガスに行ってジェシカ・アンドレジとかと練習したり……、最終的にNYに行ってと一緒に練習していたんですけど、打撃が上手で。魅津希ちゃんにその打撃の部分を教えてもらって、自分はレスリングを教えて……みたいな感じで。打撃が伸びて、寝技はMe,We、IGLOOの山田海南江選手と練習をして底上げをしてきました」

──では復帰戦の相手、デモパウロスに関してどのような印象を持っていますか。

「これまで自分より背の高い人との試合が多かったのですが、同じぐらいの身長で珍しいです。タフで勝っても負けても頑張っている印象があります。だからこそ、相手に負けない強い気持ちを持たないといけない。相手の気持ちを折りに行く試合をしないといけないです」

──この間の苦労を経験したことで、より強い想いをもってオクタゴンに足を踏み入れることができるのでしょうか。

「それは思わないです。う~ん、練習をしていたら勝ちたいという気持ちが強くなります。試合は絶対に勝てるモノではなくて、練習をするのは勝率を上げるためです。練習をして確率を上げて……でも、相手もやっていて。自分も打撃の部分、寝技の部分、全ての面で底上げしてきたので。相手のパンチが見えてきたから、テイクダウンのカウンターも合わせることができます。それができるようになってきました。組んだら前以上にできます。それに気持ち的にも強くなったかと(笑)」

──トップ10、トップ5にステップアップするために、今回はどのような試合をしたいと思っていますか。

「ここで勝つのと負けるのでは、次の相手が代わってきます。上に行くために勝たないといけない相手──気持ちを折りに行く試合をしたいです」


■視聴方法(予定)
9月24日(日・日本時間)
午前5時~UFC FIGHT PASS
午前4時30分~U-NEXT

■UFN229対戦カード

<ライト級/5分5 R>
グラント・ドーソン(米国)
ボビー・グリーン(米国)

<ミドル級/5分3R>
ジョセフ・パイファー(米国)
アブドゥル・ラザク(米国)

<ウェルター級/5分3R>
アレックス・モロノ(米国)
ジョアキン・バックリー(米国)

<ライト級/5分3R>
ドリュー・ドパー(米国)
ライアン・グレン(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
フィリッピ・リンス(ブラジル)
イオン・クテレバ(モルドバ)

<フェザー級/5分3R>
ビル・アレジオ(米国)
アレキサンダー・ヘルナンデス(米国)

<女子ストロー級/5分3R>
カロリーナ・コバケビッチ(ポーランド)
ディアナ・ベルビシャ(ルーマニア)

<バンタム級/5分3R>
ジョニー・ムニョスJr(米国)
アオリーチーラン(中国)

<女子ストロー級/5分3R>
村田夏南子(日本)
ヴァネッサ・デモパウロス(米国)

<フライ級/5分3R>
ネイサン・メネス(米国)
マテウス・メンドンサ(ブラジル)

<女子フライ級/5分3R>
モンタナ・デラロサ(米国)
JJ・オルドリッチ(米国)

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BELLATOR Bellator300 MMA o RIZIN UFC アブドゥル・ラザク ダナ・ホワイト ボクシング ボビー・グリーン 村田夏南子

UFC on ESPN+87:オッズ/予想と展望

グラント・ドーソン 1.22
ボビー・グリーン 4.10
ジョー・パイファー 1.24
アブドゥル・ラザク・アルハサン 4.20
アレックス・モロノ 2.42
ホアキン・バックリー 1.59
ドリュー・ドーバー 1.22
リッキー・グレン 4.50
アレクサンダー・ヘルナンデス 2.20
ビル・アルジオ 1.70
フィリペ・リンス 2.30
イオン・クテラバ 1.65
カロリーナ・コバルケビッチ 1.62
ディアナ・ベルビタ 2.36
ネイト・マネス 3.10
マテウスメンドン1.39
バネッサ・デモポロス 3.50
村田夏南子 1.32
アオリ・チロン 1.91
ジョニー・ムニョス 1.91
モンタナ・デ・ラ・ロサ 1.74
J.J.アルドリッチ 2.14

今回出場するランカーは、メインに登場するグラント・ドーソン1人のみ。プレリム出場予定だったバンタム級ランカーのクリス・グティエレスは、相手の欠場で対戦相手が変更となり、来週にスライドになってしまった。

ドーソンはUFC9戦無敗(8勝1分け)。これだけ勝っているのに下位ランカーなのは、元々フェザー級で4連勝してから、減量苦でライトに上げているためで、しかもライト級でも体重オーバーしているため、前回初めてランカーのダミル・イスマグロフと対戦し、テイクダウンからバックキープすると逃さずに完封しての判定勝ち。が、試合内容が地味だったせいか、今回もメインで組まれたにも関わらず、ノーランカートの対戦に。

グリーンは元々はレスラーだったが、UFCで戦ううちにすっかりボクシング主体の選手に。ガードを下げて相手のパンチを目でかわし、軌道の読みにくいパンチを打ち込んで倒していく。ドーソンは初メインだが、グリーンはノーランカーながら、過去にもイスラム・マカチェフ戦でメインに抜擢されている。

ドーソンが力の差を見せると考え、ドーソンが得意のチョークで一本勝ちすると予想。

セミ以下はたしかにノーランカー勢ぞろいだが、意外ともうすぐランクインレベルの選手が多く、ノーランカーにしては悪くない選手が揃っている。直近5勝1敗のモロノ vs. ベストウェイトのウェルターに落として2戦目となるKOアーティスト・バックリー、ハードパンチャーの元ランカードーバー vs. UFCでドーソンと唯一引き分けたグレンなど。

そんな中、もうすぐランクインの選手を飛び越してセミで抜擢されたのが、昨年UFCデビューし、まだ3戦目のジョー・パイファー。コンテンダーシリーズで勝ってUFCと契約した際には、ダナ・ホワイトから「みんなジョー・パイファーのようになれ」と絶賛されたアグレッシブファイターで、親の虐待を受けて家を追い出され、ホームレスだった過去もあるというどん底の人生から逆転でUFCとの契約を果たした。UFCでは2試合連続で1RKO勝ち。そんなパイファーの相手は、12勝すべてがKO勝利・うち11勝が1Rでのものという、秒の倒し屋・ラザク(ただし、2R以降になった場合は1勝4敗)。どちらが勝つにしても短期決戦になりそうな組み合わせ。

プレリム第3試合では、村田夏南子が約3年ぶりの復帰戦。相手はUFC3勝2敗のデモポロス。UFCデビュー戦はフライ級で判定負けし、2戦目からストロー級に落とし3連勝。RIZINでデビューした村田に対し、デモポロスはRIZIN浜崎朱加のタイトルに挑戦したジン・ユ・フレイに判定勝ちしている(ただし、判定は微妙)。バックボーンは柔術で、UFCで唯一のフィニッシュ勝利もガードからの腕十字での一本勝ち。MMAに出場する傍ら、グラップリングマッチにも出場している。村田と言えばタックラーだが、下から仕掛けてくるデモポロス相手にグラウンドで勝負できるかどうか。オッズはブランクのある村田がフェイバリット。

第1試合開始は8日朝5時から。村田の試合は6時前後に開始予定。同日のBellator300は7時半から開始で、メインカードの3大タイトルマッチは11時から開始だが、UFCは順調に行けばその前には終わる予定。

速報します。

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MMA o UFC アブドゥル・ラザク ジョセフ・ホームズ

UFC291:第4試合・ロマン・コプィロフ vs. クラウディオ・ヒベイロ

ミドル級。

ロシアのコプィロフはUFCデビューから2連敗の後2連続KO勝ち。ハンド・トゥ・ハンド・コンバット(ロシアの白兵戦技術を使った徒手の格闘技大会)の4度世界王者となった後にMMA転向。10勝のうち9KOのストライカー。2019年にUFCと契約したが、長期欠場が続き、4年でまだ5試合目。32歳。

ヒベイロはブラジルのムエタイ王者で、11勝すべてがKOでの勝利。1月のUFCデビュー戦はアブドゥル・ラザクに2Rにパンチを貰ってKO負けしたが、5月の2戦目は1勝2敗のジョセフ・ホームズ相手に1RテイクダウンからのパウンドでKO寸前まで追い込み、2Rに膝でダウンを奪ってからのパウンドでKO勝ちした。インターバル3ヶ月弱で早くも3戦目。元ダンサーの31歳。

コプィロフがじわじわと出る。左がヒット。ヒベイロはジャブで距離を測る。コプィロフに詰められケージ際まで下がった。飛び込んで右を放つヒベイロだがコプィロフバックステップでかわず。左ボディ、前蹴り。ヒベイロもミドルを返す。コプィロフもミドル。またケージまで下がるヒベイロ。コプィロフ飛び膝からワンツー。ヒベイロ出てきた。距離を取るコプィロフを追いかけて左右のパンチを打ち込む。また出てきたヒベイロだが、カウンターのパンチをもらい止まった。またケージを背負ったところにパンチを打ち込むコプィロフ。しかし深追いはしない。残り1分。ワンツーを入れたコプィロフ。が、ヒベイロの右がヒット。下がったコプィロフを追うと、ケージを背負ったところでパンチのラッシュ。そこからタックルに入ったが止められた。ホーン。

1Rコプィロフ。ヒベイロも終盤に爆発力の片鱗は見せたが。

2R。見合いからコプィロフの左ハイがビッグヒット!ヒベイロダウン!完全にのびているヒベイロに追い打ちのパウンドを入れるところでレフェリーが割って入りKO!

コプィロフ、連敗からの3連続KO勝利。

ヒベイロも前に出てパンチを当てる場面はあったが、距離を取って冷静に見合う展開になるとコプィロフの打撃のスキルが上だった。

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MMA o UFC アブドゥル・ラザク キック パク・ジョンヨン

UFC288:第1試合・ジョセフ・ホームズ vs. クラウディオ・ヒベイロ

ミドル級だったがホームズが3ポンドオーバーし、キャッチウェイトに。

ホームズはUFC1勝2敗。チョークで一本勝ちした際に「俺はこの階級で一番のグラップラー」と豪語したが、前戦ではパク・ジョンヨンにマウントを取られ、背中を向けてバックマウントを取られた所で体を伸ばされると、逆にチョークで一本負けと、一方的に攻められていた。27歳。

ヒベイロは昨年8月のコンテンダーシリーズで勝利し、1月にUFCデビュー。バックボーンはムエタイでブラジル王者。MMAでの10勝はすべてKO勝ち。UFC初戦でいきなりUFC10戦(5勝5敗)のベテラン・アブドゥル・ラザクと組まれ、勝ちはすべて1Rフィニッシュ(2R以降の勝率0%)だったラザクをカーフキックで攻めたが、ケージに押し込まれる展開で2Rに入ると、右をもらい効かされ、追い打ちの右連打でKO負け。格闘技を始める前はダンサーをしていた。30歳。

ローを蹴るホームズ。ヒベイロが距離を詰めるがバックステップ。ホームズタックル。テイクダウンしたがヒベイロすぐに立つ。ケージに押し込むヒベイロ。しかし入れ替えたホームズがダブルアンダーフック。テイクダウン狙い。ヒベイロはケージでこらえる。入れ替えたヒベイロ。離れる。カーフキック。パンチの強打を3連続で入れたヒベイロ。タックル。ケージ際でテイクダウン。ケージを使って立とうとするホームズだが、ヒベイロ上から潰した。背中を向けた所でヒベイロパウンド連打。背中を向けたホームズに強烈なパウンドを打ち込む。ホーン。

1Rヒベイロ。あと数秒あれば止められたかもしれない。

2R。荒いパンチを打ち込んだヒベイロ。そのまま組みに行くが、脇を差したのはホームズ。入れ替えてケージに押し込む。入れ替えて離れるヒベイロ。ジャブの打ち合い。飛び込んだヒベイロが左右のパンチをヒット。打ち込むとタックルに。ケージに押し込まれたホームズが頭を下げたところに膝!ホームズダウン!ヒベイロ上からパウンドを落とす。連打。ホームズ頭を抱えて横を向いてしまい、レフェリー止めた!

ヒベイロUFC初勝利。パンチは鋭くはないが、思い切り良く打ち込んでいき一発の重さもある。かなり荒っぽいが。

ホームズはスタンドでちょっと弱気に見えた。ヒベイロの打撃を警戒しすぎる結果、テイクダウンも簡単に取られていた。

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ABEMA LFA MMA MMAPLANET o Road to UFC UFC UFN on ESPN+76 UFN218 アダム・ヒューギット アブドゥル・ラザク イ・ジョンヨン イー・チャア キム・ジヨン ジェカ・サラギ セルゲイ・スピヴァク ダナ・ホワイト チェ・スングク チェ・ドゥホ チョン・ダウン デリック・ルイス パク・ヒョンソン ブラゴイ・イワノフ ボクシング マイケル・モラレス 中村倫也 平良達郎 木下憂朔 風間敏臣

【UFN218】木下憂朔と戦うアダム・ヒューギット「試合で、僕の言っていることの意味が分かるはず」

【写真】スターのオーラなんてない。それでもコツコツ、コツコツとやってきてUFCファイターの称号を得た(C)MMAPLANET

4日(土・現地時間)にネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFN218:UFN on ESPN+76「Lewis vs Spivak」。プレリミでRoad to UFC決勝、そして平良達郎のオクタゴン3戦目が組まれた同大会のメインカードで、UFC初陣となる木下憂朔の相手をアダム・ヒューギットが務める。

22歳、ダナ・ホワイトがネクスト・サクラバ候補に挙げた木下とは対照的に、ヒューギットは33歳7カ月でUFCと契約を果たした雑草ファイターだ。オレゴンの無名ジムからローカル大会、LFAの秒殺KO後にショートノーティスで世界最高峰に辿り着いたヒューギットにとっても、UFCは人生を賭けた夢の舞台であり、その夢はトップ戦線で戦うという次なる夢に昇華した。

国籍、年齢、バックボーン、習慣が違ってもオクタゴンで戦う選手たちの想いは同じ。勝って、先に進むためにヒューギットも木下と相対する。


──木下選手と今週末に戦います。今の調子はいかがですか。

「最高だよ。過去一番のキャンプで培ったモノ、どれだけしっかりと準備してきたかをオクタゴンのなかで見せたいと思う」

──今大会の準備はどこで?

「オレゴン州ユージーンにあるアート・オブ・ウォーMMAだよ。MMAの練習を始めてから、ずっとこのジムでやってきた」

──木下選手は日本のMMAファンの期待を一身に背負った22歳の新鋭です。対して34歳になったアダムのプロMMAデビューは7年前、26歳の時です。

「MMA自体、トレーニングは2012年、23歳の時に始めていたんだ。アマチュアで3年間戦い、それ以前もレスリングをやってきた。だからずっと長い間、トレーニングに明け暮れる日々を送ってきている。

確かに今はとても若い時期からMMAを始めることが多くなっている。とはいってもMMAはまだ新しいスポーツだ。他に仕事をしながら戦っていくという状況は今も続いている。でも、僕はこのスポーツを愛し、全てを捧げてきた。今は仕事も辞めて110パーセント、トレーニングに集中するようにしたんだ」

──34歳でUFCと契約というのは、ずっとUFCを目標にしてきた30歳以上の日本人選手にも希望を与えるものです。

「でも、それで満足しているわけじゃないよ。UFCと契約したことで、達成感を感じるのではなく、ここで勝ち上がって世界のトップファイターと戦う。そのために、これまでハードな練習をし続けてきたんだからね」

──とはいっても30歳を過ぎ、社会の厳しさを知った大人が夢を追い続けることは、若者たちが夢を語り、追いかけるのとは別次元の意志の強さが必要だと思います。アダムは昨年7月のマイケル・モラレス戦にショートノーティスで声が掛かり、試合には敗れはしましたがUFCと契約を果たすことができました。

「そうだね……うん、僕自身UFCからオファーを貰った時のことは忘れられないよ。あれは水曜日だった。水曜日はオフにしていて、家で愛犬と遊びランチを食べていたんだ。そしたら電話が鳴って、『おい、この試合を受けることができるか?』って言われてね。

『はっ? 何の話だ』って返答したよ。そうしたらUFCで戦えるのかと確認された。この日のために毎日、ハードな練習を続けていた。ただし、試合に向けて練習できるのは9日間っていうのは問題だったよ。でも、そういう機会が訪れることを一心に願って生きてきたんだ。『ノー』なんて選択肢はなかったよ」

──「とにかく契約するんだ。今回の試合は落としても、次からしっかりと準備期間を置いて結果を残す」。そんな気持ちにはならなかったですか。

「勘違いしちゃ困る。どの試合だって、僕にとって最大のチャレンジだった。どの対戦相手もキャリア最強の相手だと思ってチャレンジしてきた。だから、自分に厳しく生きることができた。UFCで戦うことは、長い間、人生を賭けた夢だったんだ。

さっき言ったことと矛盾しているけど、UFCで戦うことが目標だった。ずっと追いかけてきた夢だった。でも、今は違う。UFCと契約したのだから、UFCで戦うことを終着点にしていない。ここで勝ち上がって、上にいくんだ。それが今の僕の夢だよ。そして、全試合が僕にとって最大のチャレンジになる。

だから今の僕にとってはユーサク・キノシタが人生最大のファイトの相手で、全力で彼との戦いに取り組んできた。最高に集中しているよ」

──では木下選手の印象を教えてください。

「素晴らしい才能を持った選手だ。輝かしい将来が、この世界で待っているに違いない。ただし、まだ22歳だ。MMAの全ての局面においてハイレベルに戦えるだけの技量は、現時点では備わっていない。これからいくらでも成長するファイターだよ。現時点でも彼はそのボクシング力に絶対の自信を持って、僕の前に立ち塞がるはずだ。ほとんどの試合で相手をKOしているからね。ただし、僕は自分のペース、そしてスペースで戦う。キノシタにとって新しい経験になるだろう」

──アダムは常に積極的に攻める。過去の試合映像で、そういう風に感じました。

「ハイペースで戦い、対戦相手を消耗させる。そして嫌がることをする。少しぐらい自分が痛い目にあっても、相手にとって嫌がることを続けることで攻略の糸口が見つかる。見つかったら、そこに付け込むんだ。土曜日の試合で、僕の言っていることの意味が分かるはずだ」

──ハマれば、日本のファンにショックを与えることになりますね。

「そうなる自信はあるよ。キノシタは急激に注目度を高めた才能あるファイターだけど、僕は長い年月をかけて一歩一歩進んできた。そうだね、日本のファンにとって悪者になる準備はできているよ(笑)。

でもね、日本の皆にも分かって欲しいのは──キノシタとUFCで戦う僕が、こうやって存在している。なぜ、俺はUFCの目に留まらないんだって思ったことは何度でもあった。でも、ようやくこの機会を手にした。UFCファイターであること、今の状況を手放すわけにはいかない。前に進むため、努力し続けてきた。だからキノシタに負けることはできないんだよ。

できれば、この試合を終え再びUFCが日本でイベントを開くなら、日本で戦いたい。UFCで戦えるようになった次は、日本で戦うという夢を叶えたい。高校時代、レスリングをやっていて文化交流を目的とした交換留学生で日本に行けるというシステムがあった。当時はそうではなかったけど、今の僕なら文化交流の本当の意味が分かると思うんだ。ぜひとも、UFCと共に日本を訪れたい」

■視聴方法(予定)
2月5日(日・日本時間)
正午~ABEMA格闘Ch(プレリミのみ)
正午~UFC FIGHT PASS

■ UFN218対戦カード

<ヘビー級/5分5R>
デリック・ルイス(米国)
セルゲイ・スピヴァク(モルドバ)

<ライトヘビー級/5分3R>
チョン・ダウン(米国)
デヴィン・クラーク(米国)

<ヘビー級/5分3R>
マルチン・ティブラ(ポーランド)
ブラゴイ・イワノフ(ブルガリア)

<フェザー級/5分3R>
チェ・ドゥホ(韓国)
カイル・ネルソン(カナダ)

<ウェルター級/5分3R>
木下憂朔(日本)
アダム・ヒューギット(米国)

<ミドル級/5分3R>
アブドゥル・ラザク(米国)
クラウジオ・ヒベイロ(ブラジル)

<Road to UFCライト級決勝/5分3R>
ジェカ・サラギ(インド)
ジェカ・サラギ(インドネシア)

<Road to UFCフェザー級決勝/5分3R>
イー・チャア(中国)
イ・ジョンヨン(韓国)

<Road to UFCバンタム級決勝/5分3R>
中村倫也(日本)
風間敏臣(日本)

<Road to UFCフライ級決勝/5分3R>
パク・ヒョンソン(韓国)
チェ・スングク(韓国)

<女子フライ級/5分3R>
キム・ジヨン(韓国)
マンディ・ブーム(ドイツ)

<フライ級/5分3R>
平良達郎(日本)
ヘスウ・サントス・アギラー(メキシコ)

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【UFN218】平良達郎の対戦相手アギラー「日本料理レストランをオープンした。不思議なもんだよ」

【写真】本当に人生を賭けた試合として、日本の記者には情報を漏らしたくないという気持ちは尊重できるアギラーだった(C)MMAPLANET

4日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXでUFN218:UFN on ESPN+76「Lewis vs Spivak」が開催され、ヘスウ・サントス・アギラーが平良達郎と対戦する。

(C)Zuffa/UFC

キャリア8勝1敗、ギロチンでのフィニッシュが4試合というアギラーは、今時珍しい秘密主義者だった。

それでいて日本食レストランをメキシコにオープンさせたという日本好き──なんとも不思議なインタビューとなった。


──平良達郎選手とのUFCデビュー戦が控えています。今の気持ちを教えてください。

「僕がアンダードッグだということは心得ている。でも、ずっとそういう試合を戦ってきた。準備は十分だし、すぐに戦いたい気分だよ」

──日本のファンはヘスウのことをほとんど知りません。もともと、ベースとなる格闘技は何なのでしょうか。

「カリフォルニア、ラスベガスで戦って来た。Fight Passで視聴できるUWC(Ultimate Warriors Challenge Mexico)ではフランス人のアントワン・イドリオを破ってフライ級チャンピオンになっているよ」

──スミマセン、ベースでなくバックグラウンドでしたね。そもそもMMAを始める前には、どのような格闘技歴があるのでしょうか。

「僕はとてもアグレッシブなファイターだ。ファミリーのために戦っている。試合で、どれだけ僕がアグレッシブか見てほしい」

──……。アグレッシブなことは過去の試合からも、十分に理解できます。格闘技歴を尋ねているのですが……。

「その質問には答えたくない。あまり情報を試合前に対戦相手に与えたくないんだ。僕の過去の試合はYouTubeで見てほしい」

──……。YouTubeで試合を視聴しても、格闘技歴は教えてもらえないのですか……。日本のファンにこの試合に興味をより持って欲しいので尋ねているつもりなのですが。

「プロモーションをしてくれることはありがたいよ。でも、僕がこの場で言えることは自分はアグレッシブなファイターで、ファミリーのために戦っているということだけだよ」

──分かりました。ところでヘスウのファイティングレコードを見ていると、最初の5年間にそれほど試合をしていないですね。特に2018年3月から2020年2月にかけては全く試合をしていないです。この間、何があったのでしょうか。

「その間はMMAから身を引いていたんだ。事実上、リタイア状態だった。実は日本料理のレストランをオープンしてね(笑)。だから不思議なもんだよ、今週末に日本人ファイターと戦うなんて」

──日本料理レストラン!! では、その日本人選手の印象を教えてもらえますか。

「とてもスマートなファイターだ。でも、僕は自分の戦いをするだけだから」

──UFCデビュー戦、どのような試合をしたいですか。

「僕のキャリアで一番大切な試合だ。ただ勝利を目指し、このまま勝ち続ける。100パーセント、僕が彼を倒すよ」

──ヘスウのヘビーヒット、そしてギロチンが極まるシーンは正直見たくない日本のファンに一言お願いします。

「僕は日本のことが大好きで。だから日本食レストランをオープンしたんだ。ただ本当の日本食を食べたことがなくて、日本食を真似したレストランなんだよ」

──……(笑)。

「僕は日本の文化、日本の芸術、日本のMMAに敬服しているんだ。だから、タイラとは良い試合をして日本の皆に楽しんでほしい」

■視聴方法(予定)
2月5日(日・日本時間)
正午~ABEMA格闘Ch
正午~UFC FIGHT PASS

<ヘビー級/5分5R>
デリック・ルイス(米国)
セルゲイ・スピヴァク(モルドバ)

<ライトヘビー級/5分3R>
チョン・ダウン(米国)
デヴィン・クラーク(米国)

<ヘビー級/5分3R>
マルチン・ティブラ(ポーランド)
ブラゴイ・イワノフ(ブルガリア)

<フェザー級/5分3R>
チェ・ドゥホ(韓国)
カイル・ネルソン(カナダ)

<ウェルター級/5分3R>
木下憂朔(日本)
アダム・ヒューギット(米国)

<ミドル級/5分3R>
アブドゥル・ラザク(米国)
クラウジオ・ヒベイロ(ブラジル)

<Road to UFCライト級決勝/5分3R>
ジェカ・サラギ(インド)
ジェカ・サラギ(インドネシア)

<Road to UFCフェザー級決勝/5分3R>
イー・チャア(中国)
イ・ジョンヨン(韓国)

<Road to UFCバンタム級決勝/5分3R>
中村倫也(日本)
風間敏臣(日本)

<Road to UFCフライ級決勝/5分3R>
パク・ヒョンソン(韓国)
チェ・スングク(韓国)

<女子フライ級/5分3R>
キム・ジヨン(韓国)
マンディ・ブーム(ドイツ)

<フライ級/5分3R>
平良達郎(日本)
ヘスウ・サントス・アギラー(メキシコ)

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【UFN218】ついにUFCデビュー戦、木下憂朔「世界デビュー戦なんで。名前をバチっと上げる試合を」

【写真】まさに泰然自若。UFCデビューを前にしても緊張はまるで感じられなかった木下は、UFCジッターの心配もないか(C)MMAPLANET

4日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXでUFN218:UFN on ESPN+76「Lewis vs Spivak」が開催され、日本の木下憂朔がオクタゴンデビューを果たす。

昨年8月のコンテンダーシリーズでジョゼ・エンヒッキを衝撃的なKOで破り、ダナ・ホワイトに大絶賛された木下が、アダム・ヒューギットを相手にいよいよ最高峰の舞台に立つ。11月から2カ月半、木下はフロリダのキルクリフCFに合流し心身ともに世界に挑む状態を創ってきた。浪速のワンダーボーイに試合前の心境を尋ねた。


──いよいよUFCデビュー戦が迫ってきました。今の心境を教えてくださいと尋ねても、「普通ッスね」という返答が予想される木下選手です。

「いやぁ……『う~ん』って感じですね。『早く試合がしたいな』って」

──それはワクワク感ですか。

「色々なことを含めて、全部ッスかね。早くゆっくりしたい。早く試合をしたい。今の期間って、一番楽しくないんで。減量があって、ろくに練習もできないからファイターとして面白くない時間なんですよ。だから、早く試合がしたいですね」

──その気持ちは、これまで通りですか。それとも強く感じることなのでしょうか。

「そこは同じなんですけど、楽しみはいつもより大きいです。ようやくスタートを切ることができるので」

──昨年11月からフロリダ、キルクリフFCで練習をしてきました。

「ハイ、2カ月半ほどですね。一旦ビザを取りに日本に帰国して、そのままラスベガスに直接入りました」

──では最終調整は日本で行ったと?

「ほぼほぼ、そんな感じですね。10日間ほど日本にいたので。でもセコンドには佐藤(天)さんとヘンリー(フーフト)についてもらいます。今日も佐藤さんと一緒にPIに行っていました」

──ではキルクリフFCでの生活を振り返ってもらえますか。

「超充実していましたね。やっぱり施設が違いますし、コーチが教えてくれる。何より人が多いので、そこが一番大きいですね。皆、上を目指して真剣に取り組んでいるので温度差がでないです。そんなつもりはないですけど、一瞬たりとも気が抜けない──と思えるような環境ですね。やっぱり聞いているだけなのと、実際に行ってみるのとでは違いました」

──特に中量級は充実しています。どのよう選手と汗をかいてきましたか。

「ベラトールのローガン・ストーリーとかジェイソン・ジャクソン、同じ日にベラトールで試合をするムハメド・ベルハモフともよく練習をしました。色々な選手と練習しているんですけど、相手がサウスポーなので佐藤さんとムハメドとよく練習していましたね」

──技術力の差が話題になるようになりましたが、その点はいかがでしたか。

「細かいですね、米国の方が。ちゃんとディティールとノウハウがあっての組み技なので。打撃はそんなに変わらないですけど、レスリングは全然レベルが高いですね」

──佐藤選手が「契約更新できれば、凄く強い選手になる」と期待していました。

「有難いですね。そう言って貰えて。まだ僕はそんなに強い選手ではないのですが、更新まで2年ぐらいあると考えると……このままいけば、僕も良い選手になれるんとちゃうかなって思っています。打撃は張れますけど、組み技はメチャクチャやられています。だからこそ、今の自分がどれぐらいなのかもキルクリフFCで分かりました。

同時にそのキルクリフFCで何をすれば選手としてレベルが上がるのかも分かりましたし、あとは僕が頑張るだけです」

──水曜日朝のレスリングクラスは、意識の高いキルクリフFCにあっても若干、参加人数が減ります(笑)。

「なんか、そこから日を重ねると人数が減っていくんですよ(笑)。週末に試合があることも関係しているでしょうけど。それも分かりやすいですね。まぁ、練習は全体的にハードです。そんなに時間は長くはないですけど、濃い練習をしているのでしんどいですね」

──では対戦相手のアダム・ヒューギットですが──サウスポーという言葉もありましたが、オーソでも構えてスイッチをしてくることもあるかと。

「そうですか、そこはあんまり気になっていなかったです。直近の試合を見たんですけど、基本サウスポーだったので。印象は蹴って来る手足の長いヤツみたいやなって。まぁ、全然行けるかなぁって思っています。ここは行かんとアカンところですね。UFCに出ているので強い選手やと思いますけど、ここで負けていると先はないかなって」

──荒くてアグレッシブ。そして前後移動が中心。木下選手としては、得意な相手ではないかと。

「その通りです(笑)。カウンターを当てる。そこはメチャクチャ思い描いています」

──勝利に向けて、ビジョンは描けていると思いますが、どのような戦いをしようと考えていますか。

「やっぱ前回の試合以上のインパクトを残す試合。ここはちょっと魅せないと、世界デビュー戦なんで。名前をバチっと上げる試合をしようと思います」

──メインカードですし。

「そうですね、ラッキーですね。ただ『やるぞっ!!』と思っていても、行き過ぎないようにしようという頭はあるので。メンタルをコントロールできるようには、頑張っています。自制しないとミスをしてしまいますからね。こうやって分かっていても、毎試合ミスはありますし」

──そこまで考えているうえで、バシッと決める。それが木下選手ですね。では、改めてUFCデビュー戦を楽しみにしている日本のファンに一言お願いします。

「いつも通りの僕で……あんまり考えてないので、そのままの僕を見てもらいたいです。あと……ボーナスはバチバチ狙っています。空回りさえしなければ、いつも通り倒せます」

■視聴方法(予定)
2月5日(日・日本時間)
正午~ABEMA格闘Ch(プレリミのみ)
正午~UFC FIGHT PASS

■ UFN218対戦カード

<ヘビー級/5分5R>
デリック・ルイス(米国)
セルゲイ・スピヴァク(モルドバ)

<ライトヘビー級/5分3R>
チョン・ダウン(米国)
デヴィン・クラーク(米国)

<ヘビー級/5分3R>
マルチン・ティブラ(ポーランド)
ブラゴイ・イワノフ(ブルガリア)

<フェザー級/5分3R>
チェ・ドゥホ(韓国)
カイル・ネルソン(カナダ)

<ウェルター級/5分3R>
木下憂朔(日本)
アダム・ヒューギット(米国)

<ミドル級/5分3R>
アブドゥル・ラザク(米国)
クラウジオ・ヒベイロ(ブラジル)

<Road to UFCライト級決勝/5分3R>
ジェカ・サラギ(インド)
ジェカ・サラギ(インドネシア)

<Road to UFCフェザー級決勝/5分3R>
イー・チャア(中国)
イ・ジョンヨン(韓国)

<Road to UFCバンタム級決勝/5分3R>
中村倫也(日本)
風間敏臣(日本)

<Road to UFCフライ級決勝/5分3R>
パク・ヒョンソン(韓国)
チェ・スングク(韓国)

<女子フライ級/5分3R>
キム・ジヨン(韓国)
マンディ・ブーム(ドイツ)

<フライ級/5分3R>
平良達郎(日本)
ヘスウ・サントス・アギラー(メキシコ)

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